IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ サークル,インコーポレイテッド.の特許一覧

特開2024-42066調整可能な添加剤送達システムおよびそのための分配閉鎖具バルブ
<>
  • 特開-調整可能な添加剤送達システムおよびそのための分配閉鎖具バルブ 図1
  • 特開-調整可能な添加剤送達システムおよびそのための分配閉鎖具バルブ 図2
  • 特開-調整可能な添加剤送達システムおよびそのための分配閉鎖具バルブ 図3
  • 特開-調整可能な添加剤送達システムおよびそのための分配閉鎖具バルブ 図4
  • 特開-調整可能な添加剤送達システムおよびそのための分配閉鎖具バルブ 図5
  • 特開-調整可能な添加剤送達システムおよびそのための分配閉鎖具バルブ 図6
  • 特開-調整可能な添加剤送達システムおよびそのための分配閉鎖具バルブ 図7
  • 特開-調整可能な添加剤送達システムおよびそのための分配閉鎖具バルブ 図8
  • 特開-調整可能な添加剤送達システムおよびそのための分配閉鎖具バルブ 図9
  • 特開-調整可能な添加剤送達システムおよびそのための分配閉鎖具バルブ 図10
  • 特開-調整可能な添加剤送達システムおよびそのための分配閉鎖具バルブ 図11
  • 特開-調整可能な添加剤送達システムおよびそのための分配閉鎖具バルブ 図12
  • 特開-調整可能な添加剤送達システムおよびそのための分配閉鎖具バルブ 図13
  • 特開-調整可能な添加剤送達システムおよびそのための分配閉鎖具バルブ 図14
  • 特開-調整可能な添加剤送達システムおよびそのための分配閉鎖具バルブ 図15
< >
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024042066
(43)【公開日】2024-03-27
(54)【発明の名称】調整可能な添加剤送達システムおよびそのための分配閉鎖具バルブ
(51)【国際特許分類】
   B65D 51/28 20060101AFI20240319BHJP
   B65D 47/06 20060101ALI20240319BHJP
   B65D 81/32 20060101ALI20240319BHJP
【FI】
B65D51/28
B65D47/06 110
B65D81/32 Q
【審査請求】有
【請求項の数】37
【出願形態】OL
【外国語出願】
(21)【出願番号】P 2024014690
(22)【出願日】2024-02-02
(62)【分割の表示】P 2021510411の分割
【原出願日】2019-08-27
(31)【優先権主張番号】62/723,447
(32)【優先日】2018-08-27
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(31)【優先権主張番号】16/235,913
(32)【優先日】2018-12-28
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(71)【出願人】
【識別番号】517177154
【氏名又は名称】サークル,インコーポレイテッド.
【氏名又は名称原語表記】CIRKUL, INC.
(74)【代理人】
【識別番号】110001656
【氏名又は名称】弁理士法人谷川国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】ワゴナー,ギャレット
(72)【発明者】
【氏名】ゲイ,アンドルー
(72)【発明者】
【氏名】マッキーティング,フィル
(72)【発明者】
【氏名】ウルバニーク,トーマス
(72)【発明者】
【氏名】ハウストン,コール
(72)【発明者】
【氏名】グリーン,ジョン
(57)【要約】      (修正有)
【解決手段】混合カートリッジ送達システムは、添加剤と混合カートリッジ送達システムを流れる基液とを混合し、分配閉鎖具バルブを利用して、改善されたカートリッジからの混合液の流れを実現する。閉鎖具基部は、つながれた蓋を含み得る。スリットバルブなどの可撓性バルブは、閉鎖具基部のバルブ支持端で支持され、閉鎖具基部と連動するバルブ留めによってその上に留められる。システムは、基液用の一方向バルブと、カートリッジ内に画定された混合セクションとを含み得る。
【効果】分配閉鎖具バルブは、基液バルブと組み合わせて改善された流れ特性を実現する。分配閉鎖具バルブはまた、カートリッジシステムからの漏れおよび不慮の排出も防ぐ。
【選択図】図13
【特許請求の範囲】
【請求項1】
添加剤送達システムであって、
容器にカートリッジを取り付けるための基部キャップと、
前記基部キャップに協調的に関連付けられた注ぎ口と、
基液流路と、
前記基液流路に配設された基液流れバルブと、
添加剤流路と、
前記添加剤流路に配設された添加剤調整バルブと、
混合セクションと連通している前記基液流路および添加剤流路と、
前記混合セクションと連通している分配閉鎖具バルブと、を備える、添加剤送達システム。
【請求項2】
前記分配閉鎖具バルブは、前記注ぎ口に係合するための閉鎖具基部と、前記閉鎖具基部上に配設された閉鎖具バルブと、前記閉鎖具基部に固定され、かつ前記閉鎖具バルブを前記閉鎖具基部に留めるバルブ留めと、を備える、請求項1に記載の添加剤送達システム。
【請求項3】
前記分配閉鎖具バルブはスリットバルブである、請求項2に記載の添加剤送達システム。
【請求項4】
前記分配閉鎖具バルブは環状バルブスカートを含み、前記閉鎖具基部は、前記環状バルブスカートを受容するためにその上に画定されたショルダを有する閉鎖具基部注ぎ口を含む、請求項2に記載の添加剤送達システム。
【請求項5】
前記注ぎ口は、その中に画定されたいくつかの放射流路を含む、請求項1に記載の添加剤送達システム。
【請求項6】
前記バルブは、前記注ぎ口の前記放射流路に隣接して配設されたバルブ膜を含む、請求項6に記載の添加剤送達システム。
【請求項7】
前記分配閉鎖具バルブは、蓋と、前記蓋に固定されたつなぎストラップと、を含む、請求項1に記載の添加剤送達システム。
【請求項8】
横方向の力が前記つなぎストラップに加えられたときに、前記つなぎストラップは前記蓋に上向きの力を提供するように適合されている、請求項7に記載の添加剤送達システム。
【請求項9】
前記つなぎストラップは前記閉鎖具基部の下端に取り付けられ、前記つなぎストラップは、前記キャップ基部上のアクチュエータによって下向きの動きに対して拘束されている、請求項8に記載の添加剤送達システム。
【請求項10】
前記基液流れバルブは一方向バルブである、請求項1に記載の添加剤送達システム。
【請求項11】
前記添加剤流路の一部を構成する少なくとも1つの添加剤通路と、前記基液流路の一部を構成する少なくとも1つの基液通路と、を有する混合ノズルをさらに備える、請求項1に記載の添加剤送達システム。
【請求項12】
前記添加剤通路は前記混合ノズルの中央に位置している、請求項11に記載の添加剤送達システム。
【請求項13】
前記少なくとも1つの基液通路は、前記混合ノズルの中心軸から半径方向外向きに配設されている、請求項11に記載の添加剤送達システム。
【請求項14】
前記混合ノズルは、前記基液流れバルブとして機能する密封部材を含み、前記密封部材は、少なくとも1つの基液通路を通る逆流を防止する、請求項11に記載の添加剤送達システム。
【請求項15】
容器からの液体の流れを制御するための閉鎖具であって、
環状基部壁と、その中に画定されたバルブ留め受容凹部と、を有する閉鎖具基部と、
前記環状基部壁からバルブ支持端まで延在する環状閉鎖具注ぎ口と、
前記バルブ支持端に支持されたバルブであって、前記バルブは、その中に画定された少なくとも1つの通路をともなう可撓性膜を備え、前記バルブは、閾値圧力未満でそれを通る流れを防ぐように構成されている、バルブと、を備える、閉鎖具。
【請求項16】
つなぎストラップによって前記閉鎖具基部に固定された閉鎖具キャップをさらに含み、前記閉鎖具キャップ、閉鎖具基部、およびつなぎストラップは、単一部品として一体的に形成されており、前記つなぎストラップは、前記閉鎖具キャップが前記バルブ留めに取り付けられているときに、前記つなぎストラップに力が加えられたとき、前記閉鎖具キャップに対して取り外しの力を及ぼすように適合されている、請求項15に記載の閉鎖具。
【請求項17】
前記キャップは、前記留めの表面と係合するための、かつ前記キャップが前記バルブ留めに取り付けられたときに前記バルブと係合するための内壁をさらに備える、請求項15に記載の閉鎖具。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
優先権主張および関連出願の参照
優先権は、2018年8月27日に提出された、「DISPENSING CAP CLOSURE WITH DRIP-PREVENTING FEATURES」と題する米国仮出願第62/723,447号、および2018年12月28日に提出された、「ADJUSTABLE ADDITIVE DELIVERY SYSTEMS AND DISPENSING CLOSURE VALVES FOR THE SAME」と題する米国出願第16/235,913号に基づいて、該当するすべての法律、条約、協定、および規制の下で主張される。すべての出願に記載されている主題は、その全体が参照により本明細書に組み込まれる。本出願の要素もしくは主題、または前述の出願の説明、特許請求の範囲もしくは図面の一部が本出願に別段に含まれていない場合、その要素、主題、または一部は、該当するあらゆる規則、手順、または法律の目的のために参照により本出願に組み込まれる。
【背景技術】
【0002】
本開示は、飲料および他の製品の分配および送達システム、より具体的には、香味料、濃縮物、またはサプリメントなどの添加物が、交換可能なモジュラーカートリッジで提供され得る分配および送達システムに関し、水などの基液がカートリッジを通って流れ、ユーザによって摂取されるときに、添加剤を基液と混合するための特徴を含み得る。本開示はさらに、基液と混合される添加剤の量のユーザ調整を提供する分配および送達システム、ならびに添加剤送達システムに関する。本開示はさらに、分配閉鎖具および分配閉鎖具バルブ、混合カートリッジおよび添加剤貯蔵具、ならびにそのような分配閉鎖具バルブを含み得る送達システムおよび装置に関する。
【0003】
当技術分野における最近の進歩には、上記で参照した関連出願に記載されているものなど、調整可能な混合カートリッジベースの送達システムおよび調整可能な混合カートリッジが含まれる。そのようなシステムは、基液が混合カートリッジを通って流れるときに添加剤を基液と混合し、それにより、ユーザがカートリッジを通して混合物を吸い込むときに基液に風味を加えることができる。そのようなシステムは、カートリッジを通る基液の逆流を防止するための一方向バルブを含み、したがって、基液の供給を非混合状態に維持することができる。カートリッジは、一方向バルブの上流に、混合ゾーンまたは混合セクションをその中に画定し得、これは、添加剤が基液に添加され、混合されるカートリッジ内の画定された容積であり得る。そのようなシステムでは、ユーザがディスペンサから混合液を選択的に分配すること、またはプッシュプルキャップを閉位置にスナップすることによってディスペンサを閉じることを可能にするために、プッシュプルキャップ閉鎖具を採用することができる。開く操作は通常、片方の手で容器を保持し、もう一方の手で閉鎖具を引いて開けるという両手操作を必要とするため、そのような閉鎖具は、一部のユーザにとって煩雑な場合がある。さらに、そのような閉鎖具は、内容物が分配されるときに流れの迅速な終了を容易にせず、ユーザが一口飲んだ後に内容物がこぼれる可能性を残しており、望ましくない。さらに、そのような閉鎖具は、すべてのユーザが多少流れを制限される傾向があるため、分配において理想的ではない場合があり、分配される液体のより高い流速および流量がユーザによって望まれる場合には、望ましくない場合がある。さらに、キャップを押して閉じるのは、カートリッジ内の混合ゾーンまたは混合セクションに保持されている混合液をわずかに圧縮し、したがって、少量の混合液がキャップからこぼれるか、および/または押し出され得るという望ましくない事象が発生する場合がある。さらに、そのようなシステムの分配中に、カートリッジおよび容器が逆さまにされ、キャップが開いている場合、ユーザが内容物を摂取していなくても、混合物がカートリッジからこぼれることがある。
【0004】
前述の課題および他の課題に対処するそのような添加剤送達システムの改善が当技術分野で必要とされている。
【発明の概要】
【0005】
本開示の態様によれば、添加剤送達システムは、送達システムの混合ゾーンまたは混合セクションにおける残留混合液の改善された制御を提供するための分配閉鎖具バルブを含み得、改善された流れおよび分配特性を提供し得る。分配閉鎖具バルブは、それにバルブ留めを固定するためのバルブ留めインターロックを有する閉鎖具基部を含み得る。バルブ構成要素は、スリットバルブ構成を含み得、バルブ留めをともなう閉鎖具基部上の所定の位置に保持され得る。閉鎖具基部は、バルブ留めと密封的に係合し、閉鎖具を密封するためにそれにつながれた蓋を含み得る。混合物がカートリッジから分配されるとき、分配閉鎖具バルブは、改善された流れおよび分配特性を提供し得る。分配閉鎖具バルブは、カートリッジがユーザによって使用されていないときに、カートリッジの混合セクション内の残留混合液の排出を防止し、残留混合液を収容することができる。
【0006】
本開示のさらなる態様によれば、分配閉鎖具バルブは、基液流れバルブと相互作用して、改善された流れおよび制御特性を提供し得る。一方向基液流れバルブおよび分配閉鎖具バルブの組み合わせは、それらの間に混合セクションが画定された状態で、望ましい流れ特性を生み出すことが出願人によって発見された。より具体的には、その構成は、通常、ユーザによって適用され得る吸引圧力範囲内で、吸引圧力と流量との間に一定の比例関係を呈する。
【0007】
さらなる態様によれば、分配閉鎖具バルブは、カートリッジ注ぎ口内の流れ制御構造を含むカートリッジ環境で提供されている。より具体的には、カートリッジ注ぎ口は、放射状スポークおよび放射状流路によって支持されたボタン形状の突起を含み得る。分配閉鎖具バルブのバルブ膜は、この構造と相互作用して、望ましい流れ特性を実現する。
【0008】
さらなる態様によれば、分配閉鎖具は、蓋を開くための両方の片手操作を容易にすることができる。つなぎストラップは、蓋を閉鎖具基部に接続し得、蓋が閉鎖具基部に取り付けられたときに曲がった形態を取るように構成され得る。つなぎストラップに横方向の力を加えると、蓋に上向きの力が生じ、ユーザは親指または指でつなぎストラップを押すことで蓋を取り外すことができる。
【0009】
別途の定義がない限り、本明細書で使用されるすべての技術用語および科学用語は、記載された発明が属する技術分野の当業者によって一般的に理解される意味と同じ意味を有する。本明細書に記載されているものと同様の他の実装、方法、および材料を使用して本発明を実施することができるが、適切かつ例示的な実装、方法、および材料について以下に説明する。本明細書で言及されるすべての公開物、特許出願、およびその他の参考文献は、その全体が参照によって援用される。矛盾する場合には、定義を含めた本明細書が優先する。さらに、材料、方法、および実施例は単なる例示であり、いかなる方法によっても限定することを意図するものではない。本発明の1つ以上の例示的な実装の詳細は、添付の図面および以下の説明に記載されている。本発明の他の特徴、目的、および利点は、説明および図面、ならびに特許請求の範囲から明らかになるであろう。
【図面の簡単な説明】
【0010】
本発明の上記および他の付随する利点および特徴は、添付の図面とともに以下の詳細な説明から明らかになるであろう。図面では、全体を通して同様の参照番号は同様の要素を表す。説明および実施形態は、例示的な実施例として意図されており、添付の特許請求の範囲に記載されている本発明の範囲を限定することを意図していないことが理解されよう。以下の図は、特に指示がない限り、すべて、本開示の態様による装置、システム、および方法の例である。
図1】本開示の態様による、添加剤送達システム環境および分配閉鎖具の分解斜視図。
図2】本開示の態様による、添加剤送達システム環境および分配閉鎖具の分解断面図。
図3】閉鎖具基部の斜視図。
図4図3の閉鎖具基部の断面図。
図5】バルブ留めの斜視図。
図6図4のバルブ留めの断面図。
図7】分配バルブの斜視図。
図8図7の分配バルブの断面図。
図9】閉鎖具キャップを取り外した状態で混合カートリッジ上に組み付けられた分配閉鎖具の断面図。
図10】分配バルブを含むカートリッジ基部の添加剤送達システムの構成要素の概略図。
図11】カートリッジ基部の添加剤送達システムおよびそのバルブ構成要素の流量対吸引圧力を示すグラフ。
図12】閉鎖具キャップが閉位置にある状態で混合カートリッジ上に組み付けられた分配閉鎖具の断面図。
図13】分配閉鎖具システムの代替実施形態の分解斜視図。
図14図13の実施形態の分解断面図。
図15図13の実施形態の組立断面図。
【発明を実施するための形態】
【0011】
図1および図2は、本開示の態様を実装するのに適した混合カートリッジ環境の例示的な分配閉鎖具および構成要素を示している。分配閉鎖具は参照番号600で指定され、環境は概して参照番号100で指定される。環境100の例示的な構成要素は、上記で特定された関連出願に記載されており、本開示を理解するために必要に応じて、本明細書で簡単に説明する。本開示の態様によれば、概して600として参照される混合物分配閉鎖具を混合カートリッジ環境において提供して、上記の概要の節および本明細書でさらに詳述されるような改善を達成することができる。
【0012】
例示的な混合カートリッジまたは添加剤送達システム環境100は、基液(水)がカートリッジを通って流れるときに、添加剤(香味料)と基液との調整可能な混合を容易にするためのいくつかの構成要素を含み得る。構成要素は、即時の組み立てを容易にするスナップフィットまたはねじ接続を使用して、概して積み重ねられた配置で組み立てることができる。構成要素は、カートリッジキャップ基部250に対する回転運動を制限するために、それと協調し、それに取り付けられた添加剤流れ調整アクチュエータ200を備えるカートリッジキャップを含み得る。添加剤流れ調整アクチュエータ200は、本体202と、本体202から上方に延在し、カートリッジから分配される混合液のための内部流路を画定するアクチュエータ分配注ぎ口206と、を含み得る。注ぎ口206の端部において、ボタン形状の中央突起209を支持するいくつかの放射状スポークの間に、いくつかの放射状流路208を画定することができる(図13および図14も参照)。注ぎ口キャップ留め突起211は、注ぎ口206の上部領域の外周付近に延在し得る。この一般的な注ぎ口の構成は、注ぎ口を選択的に密封または開くためのプッシュプルキャップを受容するように適合させることができる。
【0013】
添加剤貯蔵具アセンブリは、キャップ基部250の下側に配設することができ、それに固定された可撓性ポーチ(図示せず)を有する貯蔵具注ぎ口400を含み得る(すなわち、添加剤供給を収容するための継手402への溶接シームによって)。貯蔵具ハウジング500は、貯蔵具注ぎ口およびポーチを取り囲み、貯蔵具注ぎ口に固定することができる。ケージまたは固体壁(図示)カバーであり得る貯蔵具保護ハウジング500は、ポーチ貯蔵具注ぎ口400上の1つ以上のフランジ404にスナップフィットさせることができる。貯蔵具ハウジング500および貯蔵具ポーチは、ユーザが添加剤供給の性質を見て識別できるように、透明または半透明の材料で作られていてもよい。
【0014】
混合ノズル350は、キャップ基部250の上部から延在し得る。混合ノズル350は、その外面に、一体型ねじ362を含むねじ付き混合ノズルステム360を含み得る。混合ノズル350は、混合ノズルステム360を通って延在する内部混合ノズル添加剤流路363によって、添加剤流路の少なくとも一部を画定する。混合ノズル350の底部は、貯蔵具注ぎ口400を受容することができ、したがって、中央通路363を通る貯蔵具からの添加剤の流れを提供する。複数の放射状に配置された基液ポート358は、混合ノズル350内に画定され得、基液の流れを可能にし、混合ノズル350を通る基液流路を少なくとも部分的に画定する。環状の一方向基液流れバルブ320は、基液ポート358を通る基液の一方向の流れを提供し、それを通る逆流を防止する位置で、混合ノズル350に固定され得る(図9を参照)。認識されるように、混合ノズル350は、基液流路の部分およびその中の添加剤流路の一部を画定する。より具体的には、添加剤流路は、混合ノズル内の中央または軸方向に位置する通路363によって部分的に画定され、一方、基液流路は、添加剤液流路を少なくとも部分的に取り囲む中央位置から外側に配設された複数の基液ポート358を含む。この流れの形状は、上記の関連出願でさらに説明されているように、有利な混合および流れの特性を提供する。
【0015】
添加剤流れ調整アクチュエータ200とカートリッジキャップ基部250との間には、添加剤流れ計量構成要素300が配設されており、混合ノズル350と協働して、添加剤と基液との調整可能な混合を提供する。混合ノズル350の上部の円錐形シートは、計量構成要素300の円錐面と協働する。キャップ基部250に対するアクチュエータ200のユーザによる回転は、混合ノズル注ぎ口360に対して計量構成要素300を回転させ、ねじ362によって、ユーザは、計量構成要素300上の円錐面と混合ノズル350上の円錐形シートとの間の空間を調整することができ、今度は、基液がカートリッジを通って流れるときに基液に導入される添加剤の流れを調整する。いくつかの軸方向に延在するガイドレール216が、注ぎ口部分206の内部に画定され、それらの間のガイドチャネルを画定し、ガイドチャネルは、添加剤流れ計量構成要素300上の相補的な形状のガイド要素316と協働して案内し、アクチュエータ200が回転するとき、ガイド要素316がアクチュエータ200に対して上方または下方にスライドすることを可能にする。
【0016】
動作中、添加剤流れ調整アクチュエータを、キャップ基部250に対して回転させることができる。そのような回転は、混合ノズル350に対する計量構成要素/インサート300の回転を引き起こし、インサート300とノズル350との間で協働するねじによってインサート300のわずかな軸方向、すなわち上方または下方の移動をもたらす。計量インサート300の軸方向の移動は、インサート300の円錐部分と混合ノズル350上の対応する表面との間の計量領域を通る添加剤の流れの変化をもたらす。基液がカートリッジアセンブリに流入するとき、基液容器内の圧力変化、すなわち、可撓性ボトルの圧搾、および/または摂取中にユーザによって加えられる吸引、および/または反転もしくは傾斜に起因して、そのような動作は、添加剤の流れをもたらし、基液は、添加剤流れ調整アクチュエータの回転位置によって決定される適切なレベルで添加剤と混合される。
【0017】
認識されるように、上記の環境では、最初の使用後、基液流れシール320と注ぎ口206の出口通路との間に画定され得るカートリッジ内の混合セクションまたはゾーンに残留混合物が存在し得る。動作中、例えば、ユーザが飲料を一口飲んだ後、この空間は、混合された残留液体によって占められ得る。基液流れシール320は、混合液体がカートリッジを通って逆流するのを防ぐ。したがって、混合セクションまたはゾーン内の残留液体は、ユーザによる次の分配(一口)時にこぼれやすくなる場合がある。さらに、注ぎ口206にプッシュプル閉鎖具を使用すると、混合セクションまたはゾーン内の残留液体が圧縮され、望ましくないこぼれまたは排出を引き起こすことがある。
【0018】
本開示の態様によれば、上記の環境は、混合カートリッジベースの添加剤送達システムの動作を改善する分配閉鎖具バルブを備え得る。例示的な分配閉鎖具バルブアセンブリ600は、閉鎖具基部630、蓋650、バルブ留め670、およびバルブ690を含み得る。次に、これらの構成要素の各々およびその動作の詳細について説明する。
【0019】
例示的な閉鎖具基部630および蓋650が、図3および図4に示されている。閉鎖具基部630は、例えば、注ぎ口ポスト206(図1および図2)への迅速な位置合わせ/設置を容易にするために、先細の内側下面634を有する環状の注ぎ口係合スカート632を含み得る。閉鎖具基部注ぎ口636は、スカート632からバルブ留め端638まで上方に延在し得る。閉鎖具基部630は、閉鎖具基部630上でバルブ留め670(図1図2図5、および図6)を係合および固定するためのバルブ留めインターロック640を有し得る。インターロック640は、閉鎖具スカート632の上部に形成され、かつ閉鎖具基部注ぎ口636の下部の周りに同心円状に延在する環状の留め固定溝または凹部642を含み得る。バルブ留め670(図1)を閉鎖具基部630に固定するために、バルブ留め上の相補要素との摩擦または締まりばめを提供するために、1つ以上の環状インターロック凹部または溝644を留め固定溝または凹部642に含めることができる。閉鎖具基部注ぎ口636のバルブ留め端638は、以下でさらに説明されるように、バルブ670(図1および図2)と係合および/またはバルブ670を支持するためのランドまたはシール面639と、環状ショルダ670との両方を含み得る。ランドまたはシール面639は、わずかに傾斜した配向を有し得、上方および半径方向内側に延在し、その結果、明確に画定された円周エッジまたはリップ637が、バルブの下側と係合するように提供される。これにより、バルブの密封および性能特性を厳密に制御できる。ビードまたはリッジ635と係合する注ぎ口ポストは、閉鎖具基部注ぎ口636の内面上に形成され、注ぎ口ポスト206上に対応するリッジまたはビード205(図2および図9)との締まりばめを形成することによって、閉鎖具基部630を注ぎ口ポスト206に固定することができる。
【0020】
閉鎖具基部630は、つなぎストラップ652を介してそれに接続された蓋650を含み得る。つなぎストラップはまた、説明されるように、留め670上の閉位置から蓋650を片手で取り外すことを可能にする蓋開放補助特徴として機能することができる。閉鎖具基部630、蓋650、およびつなぎストラップは、ポリプロピレンなどの適切な熱可塑性プラスチックから単一の部品として一体的に形成することができる。蓋650は、蓋の端壁655から延在する環状の蓋壁654を含み得る。蓋密封リング656は、蓋壁654から延在し、説明されるように、バルブおよび/または留めとの密封係合を提供することができる。蓋650は、上部の内面蓋壁654から延在するいくつかの蓋インターロック突起657を有し得る。インターロック突起657は、バルブ留め670上の1つ以上の溝または他の相補的な形状の要素と係合して、蓋650をインターロック突起657上の所定の位置に固定することができる。蓋壁654は、ユーザが片手操作で、すなわち、ユーザの親指で蓋650を押し上げることによって、蓋650を容易に取り外すことを可能にするために、環状の把持突起658を含み得る。
【0021】
図5および図6は、本開示の態様による例示的なバルブ留め670を示している。環状バルブ留め壁672は、バルブと係合するためにその下側に画定されたバルブ密封インターフェース676をともなう、内向きに突出するバルブ留め棚状突起674まで上方に延在する。バルブ密封インターフェース676は、内側リップ677および先細のアンダーカット部分679を有し、バルブ表面が内側リップ677によって十分に係合されることを確実にすることができる。すなわち、留め670がキャップ基部630に固定されると、内側リップ677は、環状の内側リップ677の直径と一致する明確に画定された周囲に沿って、集中的、局所的な密封力をバルブに加える。認識されるように、閉鎖具基部注ぎ口635のバルブランド639(図4)上のリップまたはエッジ637と連動する内側リップ677は、バルブに対する締め付け力の量および位置の正確な制御を提供し、次に、バルブの密封およびバルブの性能、つまり流れ特性の厳密な制御を可能にする。バルブ留め壁672の外側環状表面は、閉鎖具キャップ630上のインターロック640(図4)と協働する環状の留め突起680を含み得る。環状の蓋留め突起682はまた、バルブ留め壁672の周囲に延在し、蓋インターロック突起657(図4)と協働して、蓋650をバルブ留め670上に留めることができる。
【0022】
図7および図8は、本開示の一態様による例示的なバルブ690を示している。バルブ690は、環状のバルブスカートまたは壁692と、スカート692を横切って延在するバルブ膜694と、を含み得る。バルブ690は、その中に画定された1つ以上のバルブ通路696を含み得る。この場合、バルブ通路は、膜694に形成されているか、または切り込まれている2つの概ね直交するスリットをともなうスリット構成を有する。平行スリットまたは部分的な同心もしくは円周スリットを含む、他のスリット構成も企図される。さらに、円形または他の形状の穿孔を含む、スリット以外の他の通路形態も企図される。認識されるように、膜694の厚さ、スリットまたは通路696の構成、膜の材料および関連する弾力性、ならびに他の属性は、バルブに適切な流れおよび圧力特性を提供するように選択され得る。出願人は、約0.45mmの厚さと、それぞれが約11mmの長さ(直径)を有する2つの直交スリットのスリット構成と、をともなうバルブ膜にShore50A食品グレードのシリコーンを使用することで、好ましい流動特性が達成され得ることを見出した。さらに、上記のバルブ構成と組み合わせた直径約12mmのバルブ円周リップ(図4の637)およびバルブ留め内側リップ(図6の677)は、混合セクションにおいて好ましい流れ特性および液体の制御を提供し得る。バルブスカート692は、キャップ630上での迅速なおよび/または自動化された組み立てを容易にするために、先細の下面698を含み得る。対向する先細の表面697および695は、互いに約23度の角度で延在することができ、キャップランド639(図4)およびバルブ留め670上の対応する表面との相補的な嵌合のために提供され得る。
【0023】
図9は、添加剤送達システム環境で組み立てられた分配閉鎖具600および構成要素を示す断面図である。本開示の態様によれば、バルブ膜は、注ぎ口構造に対して特定の方法で配向されたスリットを用いて、注ぎ口ポストの上部にわたって延在することができる。残留混合物の体積、混合ゾーン、または混合セクションは、基液流れシール320と混合物分配バルブ690との間のアセンブリ内で画定され得ることが認識されるであろう。出願人は、記載された分配閉鎖具バルブおよび記載された構成に位置する基液バルブの組み合わせによって、好ましい流れおよび混合特性、ならびに風味の均一性が達成され得ることを発見した。
【0024】
認識されるように、アクチュエータ注ぎ口206と、放射状スポークおよびその間に介在する放射状流路、ならびにその上のボタン形状の突起を含む注ぎ口の特定の流れ特性とは、分配閉鎖具バルブ600と組み合わされたときに望ましい流れ特性を提供し得る。より具体的には、放射状流路は、混合液のそれぞれの流れをバルブ膜の特定の局所領域に導き、同じ方法でスリットによって画定される各「セクタ」に突き当たり得る。さらに、ボタン形状の突起は、バルブ膜の中央領域、すなわち、スリットが交差する場所での流れを防ぎ、膜が流れに対する抵抗をより少なくする。それにより、この相互作用は、閉鎖具分配バルブを通して分配される液体のより一貫した予測可能な流れを提供し得る。
【0025】
図10は、本開示によって企図される添加剤送達システムおよび構成要素の概略図である。添加剤送達システムは、概ね、参照番号1000によって表される。図10に表されるように、複数の基液流路10.1および10.3(この場合、2つは図10に図示される)は、混合ノズル350内の通路358(図1)などの複数の流路によって画定され得、これは、中央の添加剤流路1363の周りにおける放射状パターンであり得る。一方向の流れのみを提供し、基液の逆流を防止する基液流れバルブ1320は、例えば、図1のシール320のように、基液流路の各々に関連付けることができる。したがって、基液流路10.1、10.2、10.3、および10.4は、基液供給10から、基部1250内の基液通路1352を通り、基液流れバルブ1320を通って、混合セクション1240まで画定されている。添加剤流路20.1および20.3は、添加剤供給20から、基部1250内の添加剤流路1363を通り、添加剤調整バルブ1300を通って、混合セクション1340まで画定されている。混合液体流路30は、混合セクションを通って閉鎖具分配バルブ1600まで画定されている。認識されるように、添加剤調整バルブおよび添加剤流路要素は、注ぎ口内または基部内に配設されるように示されているが、それらの位置は変更してもよく、かつ/または本開示の範囲内でシステムにおける他の構成要素ともしくは他の構成要素に交換してもよい。同様に、基液および添加剤の流路の位置および相対的な向きは、本開示の範囲から逸脱することなく変更することができる。
【0026】
図11は、本開示の態様による、添加剤送達システムの圧力(吸引)および流れ特性のグラフ表示である。図11はまた、曲線1110として、一方向基液バルブのみが提供されるシステムの、単独の(すなわち、本明細書に記載の環境と組み合わされていない)分配閉鎖具バルブの圧力および流れ特性を示す。曲線1120は、単独の(すなわち、本明細書に記載されている環境と組み合わされていない)本明細書に記載されている分配閉鎖具バルブの圧力および流れ特性を表す。認識されるように、記載された環境における分配閉鎖具バルブと基液流れバルブとの相互作用は、改善された混合物流れ特性を提供し得る。より具体的には、曲線1100は、約0.07psiから約0.3psiまで、0.0から約10.5ml/秒までの流量間で実質的に一定の比例(線形)関係を示している。対照的に、単独の分配閉鎖具バルブおよび単独の基液バルブの流れおよび圧力の特性は、同じ範囲内で流量比率の変動を示している。したがって、本開示の態様による、本明細書に記載された、分配閉鎖具バルブと、基液流れバルブを含む混合カートリッジ環境との相互作用は、達成された流れおよび圧力特性に関して予想外の結果をもたらすことが認識されるであろう。
【0027】
さらに図11を参照すると、分配閉鎖具バルブの流量は、ほとんどの圧力で基液バルブの流量よりも高くなるように選択されることが好ましいことも認識されるであろう。分配閉鎖具バルブは、基液流れバルブよりも流れへの影響が少ないように構成する必要がある。また認識されるように、基液バルブは、発生する基液の任意の流れに対してより高い閾値圧力を提供し得、完全に逆さになった基液容器と一致し得る、基液バルブ上の予想される圧力での流れを防止するように構成され、それによって、ウォーターボトルを逆さにしても、分配閉鎖具バルブに吸引圧力が加えられていない場合に、基液の流れを防ぐことができる。これにより、混合セクションが、容器内の基液の反転供給の静圧から隔離される。この環境は、逆さにされても分配閉鎖具バルブに吸引が適用されない、すなわち逆さにされてもユーザによって吸い込まれなかったときにカートリッジの混合セクションからの流れを防ぐために、分配閉鎖具バルブをより低い閾値圧力に構成することを可能にする。
【0028】
本開示の一態様によれば、つなぎストラップは、片手操作で蓋を取り外すための補助特徴として機能し得る。図12は、バルブ留めの閉じた位置または取り付けられた位置にある分配閉鎖具蓋を示す断面図である。例えば、ユーザの親指によって矢印「F」の方向に力が加えられると、蓋/つなぎストラップインターフェースで蓋に上向きの(持ち上げる)力「U」が生じ得る。つなぎストラップは、閉鎖具基部上のより低い位置に取り付けることができ、かつアクチュエータ200の上面に当接することができ、その結果、つなぎストラップの下部は下方向への膨らみまたは動きに対して拘束される。したがって、力「F」を加えると、つなぎストラップを図12の点線で示される形状に変形させ、蓋の関連する側(図12の右側)にかかる上向きの力「U」がバルブ留め上の蓋のインターロックを乗り越えるのに十分になり、したがって、蓋をはじいて開けることができる。
【0029】
図13図15は、本開示の態様による分配閉鎖具バルブの代替の実施形態を示す。この実施形態では、バルブ1690は、環状のショルダまたはスカートなしで、平坦な膜として構成され得る。閉鎖具基部1630は、その中にスリットバルブ1690を受容するために、バルブ取り付け端1638上に環状凹部1670を含み得る。特に図15に示されるように、スリットバルブ1690は、所望の流れ特性を達成し、不注意な漏れまたはこぼれを防ぐために、注ぎ口206から突起209の表面に近接または当接する位置に固定され得る。
【0030】
上記の構成要素は、食品グレードのポリプロピレンまたは同様の材料などの熱可塑性プラスチックを使用する射出成形、または他の既知の技術を使用して作製することができる。本開示はまた、ステンレス鋼または他の食品グレードもしくは非食品グレードの材料などの、他の材料も企図している。
【0031】
様々な態様における本発明の他の変形および修正の実装は当業者には容易に明らかであり、本発明は本明細書に記載の特定の実施形態に限定されないことを理解されたい。したがって、本発明により、ありとあらゆる修正、変形、または等価物を網羅することが企図される。例えば、添加剤送達システムの計量機能は、円錐形の計量構成要素または要素を使用して説明されてきたが、ゲートもしくはボールバルブを利用する流れ制御要素、またはユーザのアクチュエータの移動に基づく計量領域および流路の調整を提供する他の構成要素などの他の構造を使用することができる。さらに、構成要素についてスナップフィットが説明されてきたが、ねじ込みもしくはねじ込み継手、摩擦継手、または接着もしくは溶接技術など、他の締結構造または技術を使用できることが認識されるであろう。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14
図15
【手続補正書】
【提出日】2024-02-19
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
添加剤送達システムであって、
基液の容器に前記添加剤送達システムを取り付けるための基部キャップと、
液流路と、
前記基液流路に配設され基液流れバルブと、
添加剤流路と、
前記添加剤流路に配設され添加剤調整バルブと、
前記基液流路および前記添加剤流路と連通している混合セクション
前記基部キャップに対して相対的に回転するように適合された添加剤調整アクチュエータであって、前記添加剤調整バルブに対して、移動を引き起こし、前記添加剤流路内における添加剤流れの量を調整させるように適合されるものであり、前記混合セクションと流体連通している注ぎ口流路を画定する注ぎ口を含むものである、添加剤調整アクチュエータと、
前記混合セクションと連通している分配閉鎖具バルブであって、前記注ぎ口に取り付けられ、前記注ぎ口流路からの混合された液体の分配に応じて開き、また前記添加剤送達システムが使用されていないときは、閉じて、前記注ぎ口流路からの混合された液体の分配を防止するように構成されるものである、分配閉鎖具バルブと、を備える、添加剤送達システム。
【請求項2】
前記分配閉鎖具バルブは、前記注ぎ口に係合するための閉鎖具基部と、前記閉鎖具基部上に配設され閉鎖具バルブと、前記閉鎖具基部に固定され、かつ前記閉鎖具バルブを前記閉鎖具基部に留めるバルブ留めと、を備える、請求項1に記載の添加剤送達システム。
【請求項3】
前記鎖具バルブはスリットバルブである、請求項2に記載の添加剤送達システム。
【請求項4】
前記鎖具バルブは環状バルブスカートを含み、前記閉鎖具基部は、前記環状バルブスカートを受容するためにその上に画定されたショルダを有する閉鎖具基部注ぎ口を含む、請求項2に記載の添加剤送達システム。
【請求項5】
前記注ぎ口は、その中に画定されたいくつかの放射流路を含む、請求項1に記載の添加剤送達システム。
【請求項6】
前記分配閉鎖具バルブは、前記注ぎ口の前記放射流路に隣接して配設されバルブ膜を含む、請求項6に記載の添加剤送達システム。
【請求項7】
前記分配閉鎖具バルブは、蓋と、前記蓋に固定されたつなぎストラップと、を含む、請求項に記載の添加剤送達システム。
【請求項8】
前記つなぎストラップは、前記つなぎストラップに対して横方向の力が加えられると、前記蓋に上向きの力を提供するように適合されている、請求項7に記載の添加剤送達システム。
【請求項9】
前記つなぎストラップは前記閉鎖具基部の下端に取り付けられ、また前記つなぎストラップは、前記キャップ基部上のアクチュエータによって下方向への動きが制限されている、請求項8に記載の添加剤送達システム。
【請求項10】
前記基液流れバルブは一方向バルブである、請求項1に記載の添加剤送達システム。
【請求項11】
前記添加剤流路の一部を構成する少なくとも1つの添加剤通路と、前記基液流路の一部を構成する少なくとも1つの基液通路と、を有する混合ノズルをさらに備える、請求項1に記載の添加剤送達システム。
【請求項12】
前記添加剤通路は前記混合ノズルの中央に位置している、請求項11に記載の添加剤送達システム。
【請求項13】
前記少なくとも1つの基液通路は、前記混合ノズルの中心軸から半径方向外側に配設される、請求項11に記載の添加剤送達システム。
【請求項14】
前記混合ノズルは、前記基液流れバルブとして機能する密封部材を含み、前記密封部材は、前記少なくとも1つの基液通路を通る逆流を防止する、請求項11に記載の添加剤送達システム。
【請求項15】
前記分配閉鎖具バルブが、
環状基部壁と、その中に画定されたバルブ留め受容凹部と、を有する閉鎖具基部と、
前記環状基部壁からバルブ支持端まで延在する環状閉鎖具基部注ぎ口と、
前記バルブ支持端に支持されたバルブであって、その中に画定された少なくとも1つの通路をもつ可撓性の膜を備えるものであり、前記バルブは、閾値圧力未満でそれを通る流れを防止するように構成されている、バルブと、
を備える、請求項1に記載の添加剤送達システム
【請求項16】
前記閉鎖具基部に対してつなぎストラップによって固定された閉鎖具キャップをさらに備えるものであり、前記閉鎖具キャップ、前記閉鎖具基部、および前記つなぎストラップは、単一部品として一体的に形成されており、前記つなぎストラップは、前記閉鎖具キャップが前記バルブ留めに取り付けられているときに、前記つなぎストラップに力が加えられると、前記閉鎖具キャップに対して取り外しの力を及ぼすように適合されている、請求項15に記載の閉鎖具。
【請求項17】
前記閉鎖具キャップは、前記バルブ留めの表面と係合するための、かつ前記閉鎖具キャップが前記バルブ留めに取り付けられる際に前記バルブと係合するための内壁をさらに備える、請求項15に記載の閉鎖具。
【請求項18】
添加剤送達システムであって、
基液の供給物を収容するように適合された容器に前記添加剤送達システムを取り付けるための基部と、
添加剤を前記基液と混合することを容易にする、前記基部に協調的に取り付けられる混合ノズルであって、該混合ノズルを通って軸方向に延在する混合ノズル添加剤流路を含むものであり、少なくとも1つの基液流路をさらに含む、混合ノズルと、
前記混合ノズルと協働する流れ計量構成要素と、
前記基部に対して相対的に回転するように適合される添加剤調整アクチュエータであって、前記流れ計量構成要素に対して、前記混合ノズルに対して相対的な移動を引き起こすように適合されるものであり、注ぎ口流路を画定する注ぎ口を含む、添加剤調整アクチュエータと、
前記注ぎ口流路に対してそれぞれ基液と添加剤を供給するように配置される、少なくとも1つの基液流路および混合ノズル添加剤流路と、
前記少なくとも1つの基液流路を通る一方向の流れを提供するように配置される基液流れバルブと、
前記注ぎ口に配設される分配閉鎖具バルブアセンブリであって、前記注ぎ口流路内での閾値未満の圧力に応じて閉じ、前記注ぎ口流路からのこぼれを防止するように適合されているものである、分配閉鎖具バルブアセンブリとを備える、添加剤送達システム。
【請求項19】
前記分配閉鎖具バルブアセンブリは、前記注ぎ口に係合するように適合される閉鎖具基部と、前記閉鎖具基部に配設される分配閉鎖具バルブと、前記閉鎖具基部に固定され、かつ前記閉鎖具基部上に当該閉鎖具バルブを留めるバルブ留めと、を備える、請求項18に記載の添加剤送達システム。
【請求項20】
前記分配閉鎖具バルブはスリットバルブである、請求項19に記載の添加剤送達システム。
【請求項21】
前記分配閉鎖具バルブはスリットをもつ可撓性のバルブ膜を含むものであり、前記可撓性のバルブ膜は、環状バルブスカートまで延在し、また前記閉鎖具基部は、前記環状バルブスカートを受容するようにその上に画定されたショルダを有する閉鎖具基部注ぎ口を含む、請求項19に記載の添加剤送達システム。
【請求項22】
前記注ぎ口は、ボタン形状の突起を支持するいくつかの放射状スポークを含み、該放射状スポークは、介在する放射状流路を画成するものであり、前記分配閉鎖具バルブアセンブリは、少なくとも1つのスリットをもつバルブ膜を含み、該バルブ膜は前記ボタン形状の突起に近接して配置される、請求項18に記載の添加剤送達システム。
【請求項23】
前記バルブ膜は、前記注ぎ口の前記放射状流路に隣接して配設される、請求項22に記載の添加剤送達システム。
【請求項24】
前記分配閉鎖具バルブアセンブリは、蓋と、前記蓋に固定されたつなぎストラップと、を含む、請求項19に記載の添加剤送達システム。
【請求項25】
前記つなぎストラップは、前記つなぎストラップに対して横方向の力が加えられると、前記蓋に上向きの力を提供するように適合されている、請求項24に記載の添加剤送達システム。
【請求項26】
前記つなぎストラップは前記閉鎖具基部の下端に取り付けられ、また前記つなぎストラップは、前記基部上のアクチュエータによって下方向への動きが制限されている、請求項24に記載の添加剤送達システム。
【請求項27】
記基液流れバルブは、前記混合ノズルに取り付けられる一方向バルブである、請求項18に記載の添加剤送達システム。
【請求項28】
前記少なくとも1つの基液流路は、前記混合ノズル上に放射状パターンで配設される少なくとも2つの基液流路を備える、請求項18に記載の添加剤送達システム。
【請求項29】
加剤通路が、前記混合ノズルの中央に位置する、請求項18に記載の添加剤送達システム。
【請求項30】
前記少なくとも1つの基液流路は、前記混合ノズルの中央軸から半径方向外側に配設される、請求項18に記載の添加剤送達システム。
【請求項31】
前記混合ノズルは、前記基液流れバルブとして機能する密封部材を含むものであり、前記密封部材は、前記少なくとも1つの基液流路を通る逆流を防止する、請求項18に記載の添加剤送達システム。
【請求項32】
分配閉鎖具アセンブリが、
環状基部壁と、その中に画定されたバルブ留めインターロックと、を有する閉鎖具基部と、
前記環状基部壁からバルブ支持端まで延在する環状閉鎖具基部注ぎ口と、
前記バルブ支持端に支持されたバルブであって、その中に画定された少なくとも1つのスリットをもつ可撓性の膜を備えるものであり、前記バルブは、閾値圧力未満でそれを通る流れを防止するように構成されている、バルブと、
をさらに備える、請求項18に記載の添加剤送達システム
【請求項33】
前記閉鎖具基部に対してつなぎストラップによって固定された閉鎖具キャップをさらに備えるものであり、前記閉鎖具キャップ、前記閉鎖具基部、および前記つなぎストラップは、単一部品として一体的に形成されており、前記つなぎストラップは、前記閉鎖具キャップが前記バルブ留めインターロックに取り付けられているときに、前記つなぎストラップに力が加えられると、前記閉鎖具キャップに対して取り外しの力を及ぼすように適合されている、請求項32に記載の添加剤送達システム。
【請求項34】
前記閉鎖具キャップは、前記バルブ留めインターロックの表面と係合するための、かつ、前記閉鎖具キャップが前記バルブ留めインターロックに取り付けられる際にバルブと係合するための内壁をさらに備える、請求項32に記載の添加剤送達システム。
【請求項35】
前記分配閉鎖具バルブアセンブリは、0.0から約10.5ml/秒まで、流量と圧力との間で実質的に一定の比例関係をもたらすように構成される、請求項18に記載の添加剤送達システム。
【請求項36】
前記注ぎ口は、該注ぎ口の上部領域の外周の周囲に延在する注ぎ口キャップ留め突起を含み、また前記閉鎖具基部は、前記注ぎ口キャップ留め突起と係合するように適合されている、請求項32に記載の添加剤送達システム。
【請求項37】
添加剤送達システムであって、
基液の供給物を収容するように適合された容器に前記添加剤送達システムを取り付けるための基部と、
添加剤を前記基液と混合することを容易にする、前記基部に協調的に取り付けられる混合ノズルであって、混合ノズル中央の添加剤流路を含み、前記混合ノズル中央の添加剤流路の周囲に放射状パターンで配置される少なくとも2つの基液流路をさらに含む、混合ノズルと、
前記混合ノズルと協働する流れ計量構成要素と、
前記基部に対して相対的に回転するように適合される添加剤調整アクチュエータであって、前記流れ計量構成要素に対して、第1の計量面に対して相対的な移動を引き起こすように適合され、注ぎ口流路を画定する注ぎ口を含むものであり、前記少なくとも2つの基液流路および混合ノズル添加剤流路が、前記注ぎ口流路に対してそれぞれ基液と添加剤を供給するように配置される、添加剤調整アクチュエータと、
前記少なくとも2つの基液流路を通る逆流を防止するように配置される基液流れバルブと、
前記注ぎ口であって、前記注ぎ口の分配端部においてボタン形状の突起を支持する複数のスポークを有し、該スポークが、介在する注ぎ口流路を画定するものである、前記注ぎ口と、
前記注ぎ口上に配置され、少なくとも1つのスリットを有するバルブ膜を有する分配閉鎖具バルブアセンブリであって、前記バルブ膜は、前記ボタン形状の突起および注ぎ口の放射状流路の上にわたって延在するものであり、前記分配閉鎖具バルブにわたって閾値を超える圧力に応じて開き、また前記分配閉鎖具バルブにわたって閾値未満の圧力に応じて閉じて、前記注ぎ口流路からの液体の排出を防止するように構成されるものである、分配閉鎖具バルブアセンブリとを備える、添加剤送達システム。
【外国語明細書】