IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ コーニンクレッカ フィリップス エヌ ヴェの特許一覧

特開2024-42085インターフェースデバイスのための調節可能なフレーム
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024042085
(43)【公開日】2024-03-27
(54)【発明の名称】インターフェースデバイスのための調節可能なフレーム
(51)【国際特許分類】
   A61M 16/06 20060101AFI20240319BHJP
【FI】
A61M16/06 A
【審査請求】有
【請求項の数】15
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2024016080
(22)【出願日】2024-02-06
(62)【分割の表示】P 2020552240の分割
【原出願日】2019-03-22
(31)【優先権主張番号】62/650,333
(32)【優先日】2018-03-30
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(71)【出願人】
【識別番号】590000248
【氏名又は名称】コーニンクレッカ フィリップス エヌ ヴェ
【氏名又は名称原語表記】Koninklijke Philips N.V.
【住所又は居所原語表記】High Tech Campus 52, 5656 AG Eindhoven,Netherlands
(74)【代理人】
【識別番号】100107766
【弁理士】
【氏名又は名称】伊東 忠重
(74)【代理人】
【識別番号】100070150
【弁理士】
【氏名又は名称】伊東 忠彦
(74)【代理人】
【識別番号】100135079
【弁理士】
【氏名又は名称】宮崎 修
(72)【発明者】
【氏名】ロザメル,ジャスティン エドワード
(72)【発明者】
【氏名】チョドコウスキー,ローレン パトリシア
(72)【発明者】
【氏名】ハイバッハ,リヒャルト トーマス
(72)【発明者】
【氏名】スティード,ダニエル
(72)【発明者】
【氏名】グラショー,ジョナサン セイヤー
(57)【要約】      (修正有)
【課題】患者の気道に治療ガスの流れを送達する際に使用される従来的なインターフェースデバイスの欠点を克服するシステム及び方法を提供する。
【解決手段】患者の気道に治療ガスの流れを送達するための封止アセンブリを有するインターフェースデバイスにおける使用のためのフレーム(100)が、治療ガスの流れを提供する導管に連結されるように構成される入口(101a)と、一対の対向する出口(101b)とを有する、中空の中央ハブ部材(101)と、一対の中空のアーム部材(103)とを含み、出口は、入口から外向きに延びる中央ハブ部材の縮小部分(104a,104b)の端に配置され、アーム部材は、第1の端(103a)と、反対側の第2の端(103b)とを有し、アーム部材の反対側の第2の端は、封止アセンブリに連結されるように構成され、アーム部材の第1の端は、中央ハブ部材の縮小部分のそれぞれ1つと摺動的に係合させられる。
【選択図】図7B
【特許請求の範囲】
【請求項1】
患者の気道に治療ガスの流れを送達するための封止アセンブリを有するインターフェースデバイスにおける使用のためのフレームであって、
前記治療ガスの流れを受け入れるために導管に連結されるように構成される入口を有する概ね中空の中央ハブと、
前記中央ハブの第1の端から、前記封止アセンブリに連結されるように構成される遠位端まで延びる、概ね中空の第1のアームと、
前記中央ハブの第2の端から、前記封止アセンブリに連結されるように構成される第2の端まで延びる、概ね中空の第2のアームと、を含み、
前記中央ハブ及び前記第1のアームは、前記入口から、前記入口から前記封止アセンブリに前記治療ガスの流れを搬送するように構成される前記第1のアームの前記遠位端まで延びる、第1の流路を画定し、
前記中央ハブ及び前記第2のアームは、前記入口から、前記入口から前記封止アセンブリに前記治療ガスの流れを搬送するように構成される前記第2のアームの前記遠位端まで延びる、第2の流路を画定し、
前記第1の流路及び前記第2の流路の各流路の長さは、選択的に調節可能である、
フレーム。
【請求項2】
前記患者の頭に位置決めされるときに、
前記中央ハブは、前記患者の前記頭の頭頂部に又は前記患者の前記頭の頭頂部の周りに位置決めされるようにサイズ決定され且つ構成され、
前記第1のアームは、前記患者の前記頭の第1の側に沿って延在するようにサイズ決定され且つ構成され、
前記第2のアームは、前記第1の側とは反対の前記患者の前記頭の第2の側に沿って延在するようにサイズ決定され且つ構成される、
請求項1に記載のフレーム。
【請求項3】
前記第1の流路及び前記第2の流路の各流路の前記長さは、前記第1のアーム及び前記第2のアームに反対の力を適用することによって選択的に調節可能である、請求項1に記載のフレーム。
【請求項4】
前記反対の力は、反対方向において前記第1のアーム及び前記第2のアームに加えられる、請求項3に記載のフレーム。
【請求項5】
前記反対の力は、概ね同軸である、請求項4に記載のフレーム。
【請求項6】
インターフェースデバイスのユーザの気道に治療ガスの流れの送達する際の使用のためのインターフェースデバイスであって、
内部に画定されるコンパートメントと、当該インターフェースデバイスの前記ユーザの少なくとも1つの気道の周りに封止的に係合するように構成される外周を有する第1の開口と、第2の開口と、第3の開口とを有する、封止アセンブリと、
前記封止アセンブリを前記ユーザの頭に連結するように構成されるフレームと、を含み、前記フレームは、
前記治療ガスの流れを受け入れるために導管に連結されるように構成される入口を有する概ね中空の中央ハブと、
前記中央ハブの第1の端から、前記封止アセンブリの前記第2の開口に選択的に連結される遠位端まで延びる、概ね中空の第1のアームと、
前記中央ハブの第2の端から、前記封止アセンブリの前記第3の開口に選択的に連結される第2の端まで延びる、概ね中空の第2のアームと、を含み、
前記中央ハブ及び前記第1のアームは、前記入口から、前記入口から前記封止アセンブリに前記治療ガスの流れを搬送するように構成される前記第1のアームの前記遠位端まで延びる、第1の流路を画定し、
前記中央ハブ及び前記第2のアームは、前記入口から、前記入口から前記封止アセンブリに前記治療ガスの流れを搬送するように構成される前記第2のアームの前記遠位端まで延びる、第2の流路を画定し、
前記第1の流路及び前記第2の流路の各流路の長さは、選択的に調節可能である、
インターフェースデバイス。
【請求項7】
当該インターフェースデバイスの前記ユーザの前記頭に位置決めされるときに、
前記中央ハブは、前記頭の頭頂部に又は前記頭の頭頂部の周りに位置決めされるようにサイズ決定され且つ構成され、
前記第1のアームは、前記頭の第1の側に沿って延在するようにサイズ決定され且つ構成され、
前記第2のアームは、前記第1の側とは反対の前記頭の第2の側に沿って延在するようにサイズ決定され且つ構成される、
請求項6に記載のインターフェースデバイス。
【請求項8】
前記第1の流路及び前記第2の流路の各流路の前記長さは、前記第1のアーム及び前記第2のアームに反対の力を適用することによって選択的に調節可能である、請求項6に記載のインターフェースデバイス。
【請求項9】
前記反対の力は、反対方向において前記第1のアーム及び前記第2のアームに加えられる、請求項8に記載のインターフェースデバイス。
【請求項10】
前記反対の力は、概ね同軸である、請求項9に記載のインターフェースデバイス。
【請求項11】
ユーザの気道に呼吸ガスの流れを送達する際の使用のためのシステムであって、
前記呼吸ガスの流れを生成するように構成される圧力生成デバイスと、
前記圧力生成デバイスに連結される第1の端と、反対側の第2の端とを有し、前記第1の端から前記第2の端に前記呼吸ガスの流れを搬送するように構成される、導管と、
インターフェースデバイスと、を含み、前記インターフェースデバイスは、
内部に画定されるコンパートメントと、前記ユーザの少なくとも1つの気道の周りに封止的に係合するように構成される外周を有する第1の開口と、第2の開口と、第3の開口とを有する、封止アセンブリと、
前記封止アセンブリを前記ユーザの頭に連結するように構成されるフレームと、を含み、前記フレームは、
前記呼吸ガスの流れを受け入れるために前記導管の前記第2の端に選択的に連結される入口を有する概ね中空の中央ハブと、
前記中央ハブの第1の端から、前記封止アセンブリの前記第2の開口に選択的に連結される遠位端まで延びる、概ね中空の第1のアームと、
前記中央ハブの第2の端から、前記封止アセンブリの前記第3の開口に選択的に連結される第2の端まで延びる、概ね中空の第2のアームと、を含み、
前記中央ハブ及び前記第1のアームは、前記入口から、前記入口から前記封止アセンブリに前記呼吸ガスの流れを搬送するように構成される前記第1のアームの前記遠位端まで延びる、第1の流路を画定し、
前記中央ハブ及び前記第2のアームは、前記入口から、前記入口から前記封止アセンブリに前記呼吸ガスの流れを搬送するように構成される前記第2のアームの前記遠位端まで延びる、第2の流路を画定し、
前記第1の流路及び前記第2の流路の各流路の長さは、選択的に調節可能である、
システム。
【請求項12】
前記インターフェースデバイスの前記ユーザの前記頭に位置付けられるときに、
前記中央ハブは、前記頭の頭頂部に又は前記頭の頭頂部の周りに位置決めされるようにサイズ決定され且つ構成され、
前記第1のアームは、前記頭の第1の側に沿って延在するようにサイズ決定され且つ構成され、
前記第2のアームは、前記第1の側とは反対の前記頭の第2の側に沿って延在するようにサイズ決定され且つ構成される、
請求項11に記載のシステム。
【請求項13】
前記第1の流路及び前記第2の流路の各流路の前記長さは、前記第1のアーム及び前記第2のアームに反対の力を適用することによって選択的に調節可能である、請求項11に記載のシステム。
【請求項14】
前記反対の力は、反対方向において前記第1のアーム及び前記第2のアームに加えられる、請求項13に記載のシステム。
【請求項15】
前記反対の力は、概ね同軸である、請求項14に記載のシステム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ユーザの気道に治療ガスの流れを送達する際に使用するためのインターフェースデバイスに関し、より具体的には、そのようなインターフェースデバイスにおける使用のための調節可能なフレームに関する。
【背景技術】
【0002】
多くの個人が睡眠中に呼吸障害に悩まされる。睡眠時無呼吸(sleep apnea)は、世界中の何百万人もの人々が患っているそのような睡眠呼吸障害の一般的な例である。睡眠時無呼吸の1つのタイプは、閉塞性睡眠時無呼吸(OSA)であり、それは、睡眠が、気道、典型的には、上気道又は咽頭領域の閉塞に起因する呼吸困難によって繰り返し中断される状態である。気道の閉塞は、少なくとも部分的には、上気道セグメントを安定させることによって、組織が気道を虚脱するのを可能にする、筋肉の全体的な弛緩に起因すると一般的に考えられている。睡眠時無呼吸症候群の別のタイプは、中枢性無呼吸であり、それは、脳の呼吸中枢からの呼吸信号の欠如に起因する呼吸の停止である。閉塞性であれ、中枢性であれ、閉塞性と中枢性との組み合わせである混合型であれ、無呼吸状態は、呼吸の完全停止又はそれに近い停止、例えば、ピーク呼吸気流量の90%以上の減少と定義される。
【0003】
睡眠時無呼吸を患う者は、潜在的に重度のオキシヘモグロビン飽和度低下を伴う睡眠中の間欠的な完全又はほぼ完全な換気の停止並びに睡眠断片化及びを経験する。これらの症状は、臨床的に日中の極度の眠気、不整脈、肺動脈高血圧、鬱血性心不全及び/又は認知機能障害に転換されることがある。睡眠時無呼吸の他の結果は、右室機能不全、覚醒時及び睡眠中の二酸化炭素貯留、連続的な動脈酸素分圧低下を含む。睡眠時無呼吸患者は、これらの要因からの過剰な死亡のリスクにあることがあり、運転中及び/又は潜在的に危険な機器の操作中の高い事故のリスクにあることがある。
【0004】
患者が気道の完全又はほぼ完全な閉塞を患っていないとしても、気道が部分的に閉塞しているだけの場合には、睡眠からの覚醒のような有害作用が起こり得ることも知られている。気道の部分的閉塞は、典型的には、呼吸低下(hypopnea)と呼ばれる浅い呼吸を引き起こす。呼吸低下は、典型的には、ピーク呼吸気流の50%以上の減少として定義される。睡眠呼吸障害の他のタイプに、上気道抵抗症候群(UARS)及び一般的には鼾と呼ばれる咽頭壁の振動のような気道の振動を含むが、これらに限定されない。
【0005】
患者の気道に連続陽圧(CPAP)を適用することにより睡眠呼吸障害を治療することがよく知られている。この陽圧は、気道を効果的に「副子固定(splints)」し、それによって、肺への開放通路を維持する。患者に送達されるガスの圧力が患者の呼吸サイクルに伴って変化するか或いは患者の呼吸努力に伴って変化する陽圧療法を提供して患者への快適性を高めることも知られている。この圧支持技法は、患者に送達される吸気陽圧(IPAP)が呼気陽圧(EPAP)よりも高い二段階圧支持(bi-level pressure support)と呼ばれる。患者が無呼吸及び/又は呼吸低下を経験しているかどうかのような患者の検出される状態に基づいて圧力が自動的に調節される陽圧療法を提供することが更に知られている。この圧支持技法は、自動滴定(auto-titration)タイプの力支持法と呼ばれる。何故ならば、圧支持デバイスは、呼吸障害を治療するために必要なだけ高い圧力を患者に提供しようとするからである。
【0006】
記載したばかりのような圧支持療法は、患者の顔での柔軟で可撓な封止クッションを有するマスク構成要素を含む患者インターフェースデバイスの配置を含む。マスク構成要素は、非限定器に、患者の鼻を覆う鼻マスク、患者の鼻及び口を覆う鼻/口腔マスク、又は患者の顔を覆うフルフェースマスクであってよい。そのような患者インターフェースデバイスは、前額支持体、頬パッド及び顎パッドのような、他の患者接触構成要素を利用してもよい。患者インターフェースデバイスは、典型的には、ヘッドギア構成要素によって患者の頭に固定される。患者インターフェースデバイスは、ガス送達管又は導管に接続され、圧支持デバイスを患者の気道とインターフェース接続するので、呼吸ガスの流れは、圧力/流れ生成デバイスから患者の気道に送達されることができる
【0007】
ヘッドギア及びフレームに組み込まれた空気送達チューブを備えるCPAPマスクは、より普通になってきており、例えば、非限定的に、Philips Respironicsによって製造及び販売されているDreamWearマスクのようなマスクに見られ、その例が図1において概ね10で示されている。DreamWearマスク10は、ユーザの頭(図示せず)の頂部に位置付けられるように構成される入口16からユーザの鼻孔の周りに封止的に係合するように構成される鼻インターフェース18へ治療空気を搬送する(隠れ線によって示す)一体化されたガス経路14を有するフレーム12を含む。マスク10は、フレーム12をユーザの頭に固定するのを支援するための調節可能なヘッドギア20を更に含む。
【0008】
ヘッドギア20は、サイズ調節のための多少の調整能力を提供するが、殆どのサイズ調節について、フレーム12の全周(total overall perimeter)は、患者の適合(フィット)に影響を及ぼすように変更され、フレーム12全体を異なるサイズのフレームと交換することによってそのように行われる。しかしながら、フレーム12は、マスク10上で非常に大きな部分であるので、そのような構成には3つの顕著な欠点がある。すなわち、(i)DME(耐久性のある医療機器)は、空間及び在庫コストの故に、そのような構成が経済的に負担であることを見出している。(ii)RT(呼吸療法士)は、サイズを変更する(ヘッドギア、エルボ、マスクを分解し、フレームを交換する)使用の容易さが面倒であることを見出している。(iii)そのような大きな連続的なピースを製造することは困難であり、概して多数の射出成形プレスを必要とする。
【0009】
これらの問題の最初の2つは、患者が適切なサイズのフレーム12を受け取らないという結果になることがある。フレームの調整する簡単な方法を有することは、使いやすさを向上させ、十分な量の製品を保管するために必要とされる空間の量を減少させ、コスト負担を低減することがある。このタイプのマスクでそのような問題を解決することは、DME、RT、結果的には、患者による製品の使用を大幅に増加させ得る。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0010】
従って、患者の気道に治療ガスの流れを送達する際に使用される従来的なインターフェースデバイスの欠点を克服するシステム及び方法を提供することが本発明の目的である。
【課題を解決するための手段】
【0011】
本発明の第1の態様として、患者の気道に治療ガスの流れを送達するための封止アセンブリを有する患者インターフェースデバイスにおける使用のためのフレームが提供される。フレームは、治療ガスの流れを供給する導管に連結されるように構成される第1の端と、封止アセンブリに連結されるように構成される反対側の第2の端とを有する、第1のフレーム部材を含む。第1のフレーム部材は、第1のフレーム部材の第1の端と第2の端との間に延びる、第1のフレーム部材の内部に画定される通路を有する。第2のフレーム部材が、治療ガスの流れを供給する導管に連結されるように構成される第1の端と、封止アセンブリに連結されるように構成される反対側の第2の端とを有する。第2のフレーム部材は、第2のフレーム部材の第1の端と第2の端との間に延びる、第2のフレーム部材の内部に画定される通路を有する。第1のフレーム部材は、封止アセンブリを通過する基準平面の第1の側に配置され、第2のフレーム部材は、第1の側とは反対の基準平面の第2の側に配置される。第1のフレーム部材及び第2のフレーム部材の少なくとも一方は、第1のフレーム部材及び第2のフレーム部材の他方に向かって付勢される。
【0012】
1のフレーム部材の第1の端及び第2のフレーム部材の第1の端は、治療ガスの流れを供給する導管に連結されるように構成される単一の入口導管に互いに併合されてよい。
【0013】
フレームは、第1のフレーム部材と第2のフレーム部材との間に連結されるストラップを更に含んでよい。ストラップは、第1の端と、反対側の第2の端とを含んでよく、ストラップの第1の端は、第1のフレーム部材の第1の端と第2の端との間の場所で第1のフレーム部材に連結され、ストラップの第2の端は、第2のフレーム部材の第1の端と第2の端との間の場所で第2のフレーム部材に連結される。ストラップは、ストラップの第1の端とストラップの第2の端との間の距離の調節を可能にするように構成される調節機構を含んでよい。ストラップは、ストラップが固定的な長さを有するように、概ね弾性的な材料で形成されてよい。ストラップは、ストラップがバネのように作用するように、弾性材料で形成されてよい。
【0014】
本発明の別の態様として、インターフェースデバイスのユーザの気道に治療ガスの流れの送達する際の使用のためのインターフェースデバイスが提供される。インターフェースデバイスは、内部に画定されるコンパートメントと、インターフェースデバイスのユーザの少なくとも1つの気道の周りに封止的に係合するように構成される外周を有する第1の開口と、第2の開口と、第3の開口とを有する、封止アセンブリと、封止アセンブリをユーザの頭に連結するように構成されるフレームとを含む。フレームは、治療ガスの流れを供給する導管に連結されるように構成される第1の端と、封止アセンブリに連結されるように構成される反対側の第2の端とを有する、第1のフレーム部材であって、第1のフレーム部材の第1の端と第2の端との間に延びる、第1のフレーム部材の内部に画定される通路を有する、第1のフレーム部材と、治療ガスの流れを供給する導管に連結されるように構成される第1の端と、封止アセンブリに連結されるように構成される反対側の第2の端とを有する、第2のフレーム部材であって、第2のフレーム部材の第1の端と第2の端との間に延びる、第2のフレーム部材の内部に画定される通路を有する、第2のフレーム部材とを含み、第1のフレーム部材は、封止アセンブリを通過する基準平面の第1の側に配置され、第2のフレーム部材は、第1の側とは反対の基準平面の第2の側に配置され、第1のフレーム部材及び第2のフレーム部材の少なくとも一方は、第1のフレーム部材及び第2のフレーム部材の他方に向かって付勢される。
【0015】
第1のフレーム部材の第1の端及び第2のフレーム部材の第1の端は、前記治療ガスの流れを供給する導管に連結されるように構成される単一の入口導管に互いに併合されてよい。
【0016】
フレームは、第1のフレーム部材と第2のフレーム部材との間に連結されるストラップを更に含んでよい。ストラップは、第1の端と、反対側の第2の端とを含んでよく、ストラップの第1の端は、第1のフレーム部材の第1の端と第2の端との間の場所で第1のフレーム部材に連結され、ストラップの第2の端は、第2のフレーム部材の第1の端と第2の端との間の場所で第2のフレーム部材に連結される。ストラップは、ストラップの第1の端とストラップの第2の端との間の距離の調節を可能にするように構成される調節機構を含んでよい。ストラップは、ストラップが固定的な長さを有するように、概ね弾性的な材料で形成されてよい。ストラップは、ストラップがバネのように作用するように、弾性材料で形成されてよい。
【0017】
本発明の別の態様として、患者の気道に呼吸ガスの流れを送達する際の使用のためのシステムが提供される。システムは、圧力生成デバイスと、圧力生成デバイスに連結される第1の端と、反対側の第2の端とを有する、導管と、本明細書中で前述のようなインターフェースデバイスとを含む。
【0018】
本発明のこれらの及び他の目的、構成、及び特徴、ならびに構造の関連する要素の作動方法及び機能、ならびに部品の組み合わせ及び製造経済性は、添付の図面を参照して以下の記述及び添付の特許請求の範囲を考慮した後に、より明らかになるであろう。添付の図面の全ては、本明細書の一部を構成し、同等の参照番号は、様々な図において対応する部品を指し示している。しかしながら、図面は、例示及び記述のみの目的のためにあり、本発明の限界の定義として意図されていないことが、明確に理解されるべきである。
【図面の簡単な説明】
【0019】
図1】開示の概念によって改良される治療ガスの流れを送達する際の使用のための従来的な患者インターフェースデバイスの等角図である。
【0020】
図2】ユーザの頭に配置されて示される本発明の1つの例示的な実施形態に従った患者インターフェースデバイスを含む気道圧支持システムの一部概略図である。
【0021】
図3】ユーザの頭に配置されて示される図2の患者インターフェースデバイスの頂面図である。
【0022】
図4】本発明の1つの例示的な実施形態に従った取外し可能なハブ部材を含む患者インターフェースデバイスの等角図である。
【0023】
図5図4の患者インターフェースデバイスにおける使用のための3つの異なるサイズの中央ハブ部材の例である。
【0024】
図6A図4の患者インターフェースデバイスで利用されることがある中央ハブ部材の例である。
図6B図4の患者インターフェースデバイスで利用されることがある中央ハブ部材の例である。
【0025】
図7A】第1の位置に配置された本発明の1つの例示的な実施形態に従った患者インターフェースデバイスのフレームの選択的な部分の正面図である。
【0026】
図7B】第1の位置とは異なる第2の位置において示される図7Aのフレームの選択的な部分の正面図である。
【0027】
図7C図7A及び図7Bのフレームの中央ハブ部材の等角図である。
【0028】
図7D】本発明の例示的な実施形態に従った補強材の等角図である。
【0029】
図7E】本発明の例示的な実施形態に従った剛性クリップを含む図7A及び図7Bのフレームにおける使用のための中空アーム部材の等角図である。
【0030】
図7F図7Eの剛性クリップの等角図である。
【0031】
図7G図7Eのアーム部材の部分と合成クリップと中央部材の縮小部分のロックタブとの間の相互作用を示す簡略断面図である。
【0032】
図8】本発明の例示的な実施形態に従った治療ガスの流れを送達する際の使用のための例示的な患者インターフェースデバイスの等角図である。
【0033】
図9A】本発明の例示的な実施形態に従った図8の患者インターフェースデバイスの部分の一部分解等角図である。
【0034】
図9B図9Aの部分の組立図である。
【0035】
図9C図9Bの線C-Cに沿って取られた分解断面図及び非分解断面図である。
【0036】
図10A】本発明の代替的な例示的な実施形態に従った図8の患者インターフェースデバイスの部分の一部分解等角図である。
【0037】
図10B図10Aの部分の組立図である。
【0038】
図10C図10Bの線C-Cに沿って取られた断面図である。
【0039】
図11】本発明の例示的な実施形態に従った治療ガスの流れを送達する際の使用のための別の例示的な患者インターフェースデバイスの等角図である
【0040】
図12A図11の患者インターフェースデバイスにおける使用のための本発明の例示的な実施形態に従った例示的なハブ部材である。
【0041】
図12B】第1の位置において図11の患者インターフェースデバイスのフレームの部分と共に配置された図12Aの例示的なハブ部材を示している。
【0042】
図12C】第2の位置において図11の患者インターフェースデバイスのフレームの部分と共に配置された図12Aの例示的なハブ部材を示している。
【0043】
図13A図11の患者インターフェースデバイスにおける使用のための本発明の例示的な実施形態に従った例示的なハブ部材である。
【0044】
図13B】第1の位置において図11の患者インターフェースデバイスのフレームの部分と共に配置された図13Aの例示的なハブ部材を示している。
【0045】
図13C】第2の位置において図11の患者インターフェースデバイスのフレームの部分と共に配置された図13Aの例示的なハブ部材を示している。
【0046】
図14A図11の患者インターフェースデバイスにおける使用のための本発明の例示的な実施形態に従った例示的なハブ部材である。
【0047】
図14B】第1の位置において図11の患者インターフェースデバイスのフレームの部分と共に配置された図14Aの例示的なハブ部材を示している。
【0048】
図14C】第2の位置において図11の患者インターフェースデバイスのフレームの部分と共に配置された図14Aの例示的なハブ部材を示している。
【0049】
図14D】第3の位置において図11の患者インターフェースデバイスのフレームの部分と共に配置された図14Aの例示的なハブ部材を示している。
【発明を実施するための形態】
【0050】
必要に応じて、本発明の詳細な実施形態が本明細書に開示されている。しかしながら、開示の実施形態は、様々な形態で具現されてよい本発明の例示であるに過ぎないことが理解されるべきである。従って、本明細書に開示する特定の構造的及び機能的詳細は、限定的なものとして解釈されるべきではなく、特許請求の範囲の基礎として並びに本発明を実質的に任意の適切に詳細な構造において様々に利用することを当業者に教示するための代表的な基礎として解釈されるべきである。
【0051】
本明細書で使用するとき、単数形の表現は、文脈が明確に別のものを示さない限り、複数の言及を含む。本明細書で使用するとき、2つ又はそれよりも多くの部品又は構成要素(コンポーネント)が「連結される(coupled)」という表現は、部品が、リンクが生じる限り、直接的又は間接的に、すなわち、1つ又はそれよりも多くの中間の部品又は構成要素を通じて、互いに接合される或いは協働することを意味する。本明細書で使用するとき、「直接的に連結される(directly coupled)」とは、2つの要素が互いに直接的に接触することを意味する。本明細書で使用するとき、「固定的に連結される(fixed coupled)」又は「固定される(fixed)」とは、2つの構成要素が、互いに対して一定の向きを維持しながら、1つのものとして動くように連結されることを意味する。本明細書で使用するとき、「選択的に連結される(selectively coupled)」とは、2つの構成要素が、構成要素のいずれかを損傷することなく、予期可能で反復可能な方法で容易に連結又は分離されるのを可能にする方法で連結されることを意味する。本明細書で特に記載しない限り、単に「連結される」と記載されるあらゆる構成要素は、本発明の範囲から変化することなく、「固定的(fixedly)」又は「選択的(selectively)」にも連結される。
【0052】
本明細書で使用するとき、「一体的な(unitary)」という用語は、構成要素が単一の部品又はユニットとして作られることを意味する。すなわち、別個に作られて、次にユニットとして互いに連結されるピースを含む、構成要素は、「一体的な」部品又は本体ではない。本明細書で使用するとき、2つ又はそれよりも多くの部品又は構成要素が「係合(engage)」するという表現は、部品が直接的に又は1つ又はそれよりも多くの中間部品又は構成要素を介して互いに力を及ぼし合うことを意味する。本明細書で使用するとき、「数(number)」という用語は、1よりも大きい整数(すなわち、複数)を意味する。
【0053】
例えば、非限定的に、それらの頂、底、左、右、上方、下方、前、後、及びそれらの派生形のような、本明細書で使用する指向性の語句は、図面に示される要素の向きに関し、請求項において明示的に引用されない限り、請求項を限定しない。
【0054】
本発明の1つの特定の非限定的な例示的な実施形態に従った例示的な気道圧支持システム30が図2に示されている。システム30は、圧力/流れ生成器32と、送達導管34と、患者の頭(図示せず)に配置された患者インターフェースデバイス36とを含む。圧力/流れ生成器32は、加熱及び/又は加湿されてよい呼吸ガスの流れを生成するように構成される。圧力/流れ生成器32は、換気装置、(持続的気道陽圧装置又はCPAPデバイスのような)定圧支持デバイス、可変圧デバイス(例えば、Murrysville, PennsylvaniaのPhilips Respironicsによって製造及び販売されるBiPAP(登録商標)、Bi-Flex(登録商標)、又はC-Flex(TM)デバイス)、及び自己滴定圧支持デバイスを含んでよいが、これらに限定されない。送達導管34は、呼吸ガスの流れを圧力/流れ生成器32から患者インターフェースデバイス36に伝達するように構成される。しばしば、送達導管34及び患者インターフェースデバイス36を患者回路と総称する。
【0055】
BiPAP(登録商標)デバイスは、患者に提供される圧力が患者の呼吸サイクルに応じて変化する二段階デバイスであるので、呼気の間よりも吸気の間により高い圧力が送達される。自己滴定圧支持システムは、患者が鼾をかいているかどうか或いは無呼吸又は呼吸低下を経験しているかどうかのような、患者の状態に応じて圧力が変化するシステムである。現在の目的のために、圧力/流れ生成デバイスを圧力生成デバイス又はガス流れ生成デバイスとも呼ぶ。何故ならば、圧力勾配が生成されるときに、流れが生じるからである。本発明は、圧力/流れ生成デバイス32が、上記で要約した圧支持システム及び非侵襲的換気システムを含む、ガスの流れを患者の気道に送達するための又は患者の気道でガスの圧力を上昇させるための任意の従来的なシステムであることを想定する。本明細書では加圧されたガスの流れが利用される例示的な実施形態において記載されるが、本明細書に記載されるような本発明の実施形態は、他の一般的に加圧されない用途(例えば、非限定的に、高流量療法用途)においても容易に使用され得ることが理解されるべきである。
【0056】
図2の例示的な実施形態において、患者インターフェースデバイス36は、本発明の1つの例示的な実施形態に従った例示的な調節可能なフレーム40に連結された患者封止アセンブリ38を含む。図2及び図3に例示する例示的な実施形態において、患者封止アセンブリ38は鼻枕である。しかしながら、非限定的に、鼻/経口マスク、鼻クッション、又は患者の気道への呼吸ガスの流れの送達を容易にする任意の他の適切な構成のような、他のタイプの患者封止アセンブリが、本発明の範囲内に留まりながら、患者封止アセンブリ38と置換されてよいことが理解されるべきである。
【0057】
引き続き図2及び図3を参照すると、フレーム40は、治療ガスの流れを供給する導管(例えば、送達導管34)に連結されるように構成された第1の端42aと、封止アセンブリ38に連結される反対側の第2の端42bとを有する、第1のフレーム部材42を含む。第1のフレーム部材42は、第1のフレーム部材42を通じて(圧力/流れ生成器32によって提供されるような)治療ガスの流れを搬送するように構成された、第1の端42aと第2の端42bとの間に延在する、第1のフレーム部材内に画定された(番号が付されていない)流路を含む。フレーム40は、第1のフレーム部材42と類似の構成の第2のフレーム部材52を更に含む。従って、第2のフレーム部材52は、治療ガスの流れを供給する導管に連結されるように構成された第1の端52aと、封止アセンブリ38に連結された反対側の第2の端52bとを有する。第2のフレーム部材52は、第2のフレーム部材52を通じて(圧力/流れ生成器32によって提供されるような)治療ガスの流れを搬送するように構成された、第1の端52aと第2の端52bとの間に延在する、第2のフレーム部材内に画定された(番号が付されていない)流路を含む。第1のフレーム部材42及び第2のフレーム部材52は、任意の適切な連結機構を介して、それらの第1の端42a及び52aで又はそれらの付近で互いに連結される。図2及び図3に例示する本概念の例示的な実施形態において、第1のフレーム部材42の第1の端42a及び第2のフレーム部材52の第1の端52aは、治療ガスの流れを供給する導管34のような導管に連結されるように構成された単一の入口導管56内で互いに併合される。
【0058】
フレーム40は、(例えば、図2及び図3に示すように)患者の頭に位置付けられるときに、第1のフレーム部材42及び第2のフレーム部材52が互いに向かって付勢されるように構成される。例えば、図3に示すように、フレーム40が患者の頭に配置されるとき、第1のフレーム部材42は、患者の顔及び頭を概ね二等分し且つ封止アセンブリ38を通過する基準平面Pの第1の側に配置され、基準平面Pに概ね向かって付勢され、第2のフレーム部材52は、第1の側とは反対の基準平面Pの第2の側に配置され、基準平面に向かって付勢される。
【0059】
第1のフレーム部材42及び第2のフレーム部材52のそのような付勢は、本概念の範囲から変化することなく、任意の適切な手段又は機構を介して達成されてよい。本発明の1つの例示的な実施形態において、そのような付勢は、第1のフレーム部材42及び第2のフレーム部材52を人間の頭の幅よりも狭い第1の位置決めにおいて可撓に弾性的な材料から形成することによって達成される。故に、フレーム40が人間の頭に位置決めされるときのような、より広い第2の位置決めに撓まされるとき、第1のフレーム部材42及び第2のフレーム部材52は、そのような第1の位置決めから歪められ、よって、第1のフレーム部材42及び第2のフレーム部材52の固有の構造の故に互いに向かって付勢される。
【0060】
フレーム40は、第1の端60aと反対側の第2の端60bとの間に架かる(スパンする)ストラップ60を更に含んでよい。第1の端60aは、第1のフレーム部材42の第1の端42aと第2の端42bとの間の場所で第1のフレーム部材42に連結される一方で、第2の端60bは、ストラップ60が第1のフレーム部材42と第2のフレーム部材52との間に架かるように、第1の端52aと第2の端52bとの間の場所で第2のフレーム部材52に連結される。ストラップ60は、i)単独で第1のフレーム部材42及び第2のフレーム部材52を付勢する、ii)別の付勢機構に加えて第1のフレーム部材42及び第2のフレーム部材52を付勢するのを補助する、或いはiii)一般的に第1のフレーム部材42及び第2のフレーム部材52を付勢しないが、代わりに一般的に第1のフレーム部材42及び第2のフレーム部材52の分離を制限するよう機能するに過ぎない、機構として機能することがある。従って、ストラップ60の意図される用途/機能に依存して、ストラップ60は、ストラップ60が一般的に固定された長さを有するように、ストラップ60がバネ又は一般的に非弾性材料(例えば、強化シリコーン、非弾性織物など)として概ね作用するように、一般的に弾性材料(例えば、シリコーン、弾性織物など)から形成されてよい。図3に概略的に示すように、ストラップ60は、ストラップ60の長さL、よって、ストラップ60の第1の端60aと第2の端60bとの間の距離の選択的な調節を可能にする、1つ又はそれよりも多くの調節機構64(例えば、フック及びループ、又は(複数の)任意の他の適切な構成)を含んでよい。
【0061】
本発明の例示的な実施形態に従った別の患者インターフェースデバイス70の例示的な実施形態が図4に示されている。患者インターフェースデバイス70は、本発明の1つの例示的な実施形態に従って例示的な調節可能フレーム74に連結された患者封止アセンブリ72を含む。図2に例示する例示的な実施形態において、患者封止アセンブリ72は鼻枕である。しかしながら、本発明の範囲内に留まりながら、非限定的に、鼻/経口マスク、鼻クッション、又は患者の気道への呼吸ガスの流れの送達を容易にする任意の他の適切な構成のような、他のタイプの患者封止アセンブリが、患者封止アセンブリ72と置換されてよいことが理解されるべきである。患者インターフェースデバイスは、患者インターフェースデバイス70を患者の頭に固定するのを支援するための適切なヘッドギア75を含んでもよい。
【0062】
引き続き図4を参照すると、フレーム74は、中央ハブ部材76と、第1のフレーム部材78と、第2のフレーム部材80とを含む。中央ハブ部材76は、概ね中空の部材として形成され、例示的なエルボ82(肘)が連結された中央入口76aと、(隠れ線で示す)第1の出口76bと、(隠れ線で示す)第2の出口76cとを含む。第1の出口76a及び第2の出口76bは、中央ハブ部材76の両端で概ね配置される一方で、中央入口76aは、第1の出口76bと第2の出口76cとの間の中央ハブ部材76の概ね中央部分に配置される。使用中、エルボ82は、エルボから治療ガスの流れを受け入れるための(図2の導管34のような)適切な導管に連結される。次に、治療ガスの流れは、中央入口76aを介して中央ハブ部材の内部に伝達され、第1出口76b又は第2出口76cのいずれかを介して中央ハブ部材から出る。
【0063】
第1のフレーム部材78は、中央ハブ部材76の第1の出口76bに選択的に連結される第1の端78aと、封止アセンブリ72に連結される反対側の第2の端78bとを含む。第1のフレーム部材78は、第1のフレーム部材78を通じて中央ハブ部材76から受け取られる(図2の圧力/流れ生成器32によって提供されるような)治療ガスの流れを搬送するように構成された、第1の端78aと第2の端78bとの間に延在する、第1のフレーム部材に画定された(番号が付されていない)流路を含む。第2のフレーム部材80は、第1のフレーム部材78と類似の構成を有する。従って、第2のフレーム部材80は、中央ハブ部材76の第2の出口76bに選択的に連結される第1の端80aと、封止アセンブリ72に連結される反対側の第2の端80bとを有する。第2のフレーム部材80は、第2のフレーム部材80を通じて中央ハブ部材76から受け取る(例えば、図2の圧力/流れ生成器32によって提供される)治療ガスの流れを搬送するように構成された、第1の端80aと第2の端80bとの間に延在する、第2のフレーム部材に画定された(番号が付されていない)通路を含む。
【0064】
フレーム74は、中央ハブ部材76を異なるサイズの別の中央ハブ部材と置換することによって(すなわち、第1のフレーム部材78及び第2のフレーム部材80から選択的に分離することによって)、特定の患者に選択的にサイズ決定されて(sized)よい。図5は、特定の患者のためのサイズ決定(sizing)において患者インターフェースデバイス70のフレーム74に使用されてよい、異なる幅W、W’及びW”の3つの中央ハブ部材76、76’及び76”の例を示している。このような様々な異なるサイズのハブ部材76、76’及び76”は、患者インターフェースデバイス70とのキットにおいて、或いは患者インターフェースデバイス70とは別個に提供される適合キットとして提供されてよい。異なる幅の3つの中央ハブ部材のみが示されているが、中央ハブ部材の寸法のうちの異なる寸法及び量の一方又は両方が本発明の範囲から変化することなく変更されてよいことが理解されるべきである。
【0065】
図6A及び6Bは、患者の頭への図4の患者インターフェースデバイス70の選択的なサイズ決定を提供するために利用されてよい更なる中央ハブ部材90及び90’の例を示している。従前に議論した中央ハブ部材76と同様に、中央ハブ部材90、90’の各々は、治療ガスの供給を提供する(例えば、図示しないエルボコネクタ(肘コネクタ)を介して)導管に連結されるように構成され中央入口92,92’と、図4の患者インターフェースデバイス70の第1のフレーム部材78の第1の端78a及び第2のフレーム部材80の第1の端80aの一方に選択的に連結されるようにそれぞれ構成された、第1の距離Wを隔てて配置された一対の対向する出口94a、94bとを含む、概ね中空の部材として形成される。中央ハブ部材76とは異なり、中央ハブ部材90は、更に、図4の患者インターフェースデバイス70の第1のフレーム部材78の第1の端78a及び第2のフレーム部材の第1の端80aの一方に選択的に結合されるようにそれぞれ構成された、第1距離Wsよりも大きい第2の距離Wを隔てて配置された追加的な一対の対向する出口96a及び96bを更に含む。そのような構成から、中央ハブ部材90は、どの対の出口フレーム部材78、80が連結されるかに依存して、単一の要素における2つの異なる寸法決定の選択を提供する。治療ガスが未使用の対の出口から漏れ出ることを防止するために、出口94a、94b、96a及び96bの各々は、閉鎖位置に配置される弁機構97(例えば、非限定的に、フラッパ弁)を含み、よって、関連する出口がフレーム部材78又は80の一方に連結されていないときに、治療ガスがそこを通過することを防止する。中央ハブ部材90’を除く中央ハブ部材90と類似する中央ハブ部材90’は、Wよりも大きくWよりも小さい第3の距離Wを隔てて配置される更なる一対の対向する出口98a’及び98b’更に含む。故に、中央ハブ部材は、利用される一対の出口に依存して3つの異なるサイズ決定の可能性を提供する。
【0066】
図2の患者インターフェースデバイス36に類似する患者インターフェースにおいて利用されてよい別の例示的な調節可能なフレーム100の選択的な部分が図7A及び図7Bに示されている。より具体的には、フレーム100は、図7Cに単独で示される概ね中空の中央ハブ部材101と、一対の概ね中空のアーム部材102、103とを含む(患者に対して左側のアーム部材103のみが図7A及び図7Bの部分的なアセンブリに示され、患者に対して右側のアーム部材102が図7Eにのみ示されている)。図7Cを参照すると、中央ハブ部材101は、入口101aと、一対の対向する出口101b及び101cとを含む。入口101aは、治療ガスの流れを受け入れるために(例えば、エルボコネクタを介して)導管に連結されるように構成される。出口101b及び101cの各々は、入口101から概ね外方に延びる中央ハブ部材101の縮小部分104a及び104bの端に配置される。各縮小部分104a、104bは、中央ハブ部材101の入口101aで受け取られる治療ガスが、各アーム部材102、103に伝達され、それらを通じてそれらの第2の端102b、103bに伝達され、次に、第2の端102b、103bに結合されることがある、従前に議論したような、封止アセンブリ(図示せず)に伝達されるように、それぞれのアーム部材102、103の対応する第1の端102a、103aに連結されるように構成される。
【0067】
図7Aから図7Bへの移行において実証されるように、中央ハブ部材101の各縮小部分104a、104bと各アーム部材102、103との間の連結は、選択的に変更されるべき中央ハブ部材101の部分と各フレーム部材102、103との間の距離Dを提供し、よって、選択的に変更されるべきフレーム100のサイズを概して提供する、概ね伸縮タイプのスライド可能な連結である。任意の適切な構成の(番号が付されていない)触覚インターロック(tactile interlocks)が各縮小部分104a、104bと中央ハブ部材101と各アーム部材102、103の一方又は両方との間に設けられてよく、それは所定のサイズに対応する所定の特定の場所において各アーム部材102、103及び中央ハブ部材104の選択的なロックを提供する。図7A図7Gと関連して記載される例示的な実施形態では中央ハブ部材101の延長として示されているが、縮小部分104a及び104bは、代替的に、中央ハブ部材の対応するサイズの出口に摺動的に係合するアーム部材102の延長として、又は中央ハブ部材及びアーム部材の各々とは別個の独立した要素として形成されてよいことが理解されるべきである。
【0068】
図7C及び図7Dに示すように、縮小部分104a及び104bの各々は、1つ又はそれよりも多くの所定の方向において各縮小部分の剛性(stiffness)(即ち、剛性(rigidity))を概ね増加させる一方で、1つ又はそれよりも多くの所定の方向における剛性を概ね増加させないように構成される、指向性補強材105、106を含んでよい。各補強材105、106は、i)各縮小部分104a、104bと一体的に、又はii)各縮小部分104a、104bに(機械的又は化学的手段を介して)次に連結される別個の要素として形成されてよい。図7C及び図7Dに示す実施例において、補強材106(及び105)は、縮小部分104b上に強制的にスライドされる縮小部分104bよりも大きい剛性のプラスチックから形成される。補強材105、106及び縮小部分104a、104bの各々は、各縮小部分104a、104bの周囲(periphery)の少なくとも一部の周りに延在し、且つ中央ハブ部材101とアーム部材102、103との間の接合部でのガス漏れを防止するような方法においてそれぞれのアーム部材102、103の(番号が付されていない)内面と封止的に係合するようにサイズ決定される、外方に延びる封止バンド107を含んでよい。
【0069】
図7C及び図7Dにも示すように、補強材105及び106及び/又は縮小部分104a及び104bの各々は、各アーム部材102、103が対応する縮小部分104a、104bから不注意に完全に滑り落ちることを概ね阻止する方法において各アーム部材102、103の一部と係合するようにそれぞれ構成された、1つ又はそれよりも多くの外方に延びる係止タブ108を含んでよい。図7E図7Gに例示する例において、各アーム部材102、103は、図7Eに示すように、アーム部材102にオーバーモールドされた(同様にアーム部材103にオーバーモールドされた)、C形状の剛性クリップ110を含む。図7Gの単純化された断面図に示すように、剛性クリップ110は、アーム部材102が縮小部分104aと係合解除することを阻止するような方法においてに縮小部分104aのロックタブ108によって係合されるように、アーム部材102内に位置付けられる。
【0070】
本発明の例示的な実施形態に従った別の例示的な患者インターフェース120が図8に示されている。患者インターフェースデバイス120は、本発明の例示的な実施形態に従った例示的な調節可能なフレーム124に連結された患者封止アセンブリ122を含む。図8に例示する例示の実施形態において、患者封止アセンブリ122は、鼻枕である。しかしながら、本発明の範囲内に留まりながら、非限定的に、鼻/経口マスク、鼻クッション、又は患者の気道への呼吸ガスの送達を容易にする任意の他の適切な構成のような、他のタイプの患者シーリングアセンブリが、患者封止アセンブリ122と置換されてよいことが理解されるべきである。
【0071】
引き続き図8を参照すると、フレーム124は、例えば、適切なコネクタ125を介して、治療ガスの流れを供給する導管(例えば、図2の送達導管34)に連結されるように構成される第1の端126aと、封止アセンブリ122に連結される反対側の第2の端126bとを有する、第1のフレーム部材126を含む。第1のフレーム部材126は、第1のフレーム部材126を通じて(図2の圧力/流れ生成器32によって提供されるような)治療ガスの流れを搬送するように構成される、第1の端126aと第2の端126bとの間に延在する、第1のフレーム部材内に画定される(番号が付されていない)流路を含む。フレーム124は、第1のフレーム部材126と類似の構成の第2のフレーム部材128を更に含む。従って、第2のフレーム部材128は、第1のフレーム部材126の第1の端126aに連結されるように構成された第1の端128aと、封止アセンブリ122に連結される反対側の第2の端128bとを有する。第2のフレーム部材128は、第2のフレーム部材128を通じて(図2の圧力/流れ生成器32によって提供されるような)治療ガスの流れを運搬するように構成された、第1の端128aと第2の端128bとの間に延在する、第2のフレームに画定される(番号が付されていない)流路を含む。第1のフレーム部材126及び第2のフレーム部材128は、第1の端126A及び128Aが重なり合うように、それらの第1の端126a及び128aで又はそれらの近傍で互いに連結される。第1の端126A及び128Aの間のそのような連結の例示的な構成は、それぞれ、図9A図9C及び図10A図10Cに示されている。
【0072】
図9A図9Cを参照すると、第1の端126A及び128Aが調節可能に連結される例示的な構成が示されている。より具体的には、第1のフレーム部材126は、第1の端126Aに又はその周りに画定された細長いスロット130を含む。図9A図9Cに示す例示的な実施形態において、フレーム部材126は、スロット130を取り囲むシール部材132を更に含む。第2のフレーム部材128は、第1の端128Aで又はその周りで第2のフレーム部材から延びる中空突起134を含む。中空突起134は、第1のフレーム部材126及び第2のフレーム部材が連結されたままで互いに対してスライドできるような方法において、第1のフレーム部材及び第2のフレーム部材が第1の端126A及び第1の端128Aで又はその周りで連結されるように、スナップ嵌めの方法においてスロット130と摺動的に係合されるようにサイズ決定され且つ構成される。更に、第1のフレーム部材126及び第2のフレーム部材128は、(例えば、コネクタ125を介して)第1のフレーム部材126に供給される治療ガスの流れが中空突起134を介して部分的に第2のフレーム部材128内に(並びに部分的に第1のフレーム部材126に沿って)進み、次に、第2のフレーム部材128に沿ってその第2の端128bに進むように、中空突起134がスロット130内の任意の位置に位置付けられるときに(例えば、シール部材132によって)封止的に係合される。故に、そのような構成は、選択的に変更されるべきフレーム124のサイズを概ね提供することが理解されるべきである。
【0073】
次に、図10A図10Cを参照すると、図10A図10Cでは126A’及び128A’として指し示されている、図8の患者インターフェースデバイス120の第1の端126A及び128Aが、調節可能に連結される別の例示的な構成が示されている。より具体的には、そのような例示的な実施形態において、第1のフレーム部材126’は、その第1の端126A’で又はその周りで第1のフレーム部材126’から延びる中空突起140と、概ね中空突起140で又はその周りで第1のフレーム部材126’に連結される(2つが示されている)多数の第1の磁気要素142とを含む。第2のフレーム部材128’は、その第1の端128A’に又はその周りに配置された(3つが示されている)複数の入口開口144を含み、入口開口144は、入口開口144のいずれか1つの開口に中空突起140を選択的に配置することができるように、それぞれサイズ決定され、中空突起140によって係合されるように構成される。第2のフレーム部材128’は、第1のフレーム部材126’の第1の端126a’及び第2のフレーム部材128’の第1の端部128a’が互いに連結されるように中空突起140が入口開口144のいずれか1つの開口に配置されたときに、第1のフレーム部材126’の多数の第1の磁気要素142のうちの1つ又はそれよりも多くの第1の磁気要素と引き付け式に磁気的に相互作用するように位置付けられ且つ構造化される、多数の第2の磁気要素146を更に含む。中空突起140が入口開口144のうちのいずれか1つの入口開口内に配置されるとき、(例えば、コネクタ125を介して)第1のフレーム部材126’に提供される治療ガスの流れが、中空突起140を介して部分的に第2のフレーム部材128’内に(並びに部分的に第1のフレーム部材126’に沿って)進み、次に、更に第2のフレーム部材128’に沿ってその反対側の(番号が付されていない)第2の端に進む。入口開口144の各々は、中空突出部140が係合させられない1つ又はそれよりも多くの入口開口144を通じる治療ガスの漏れを防止するために、弁機構148(例えば、非限定的に、複数のフラッパ弁)を備える。故に、図10A図10Cに例示する構成は、(入口開口144の量によって決定されるような)増分的な方法において選択的に変更されるべきフレーム124’のサイズを概ね提供することが理解されるべきである。
【0074】
本発明の例示的な実施形態に従った更に別の例示的な患者インターフェース150が図11に示されている。患者インターフェースデバイス150は、本発明の例示的な実施形態に従った例示的な調節可能フレーム154に連結された患者封止アセンブリ152を含む。図11に例示する例示的な実施形態において、患者封止アセンブリ152は、鼻枕である。しかしながら、本発明の範囲内に留まりながら、非限定的に、鼻/経口マスク、鼻クッション、又は患者の気道への呼吸ガスの送達を容易にする任意の他の適切な構成のような、他のタイプの患者封止アセンブリが、患者封止アセンブリ152と置換されてよいことが理解されるべきである。
【0075】
引き続き図11を参照すると、フレーム154は、中央開口156と、概ね中央開口から延びて封止アセンブリ152に連結されるそれぞれの端162、164で終端する一対のアーム158、160とを有する、単一の要素として、可撓性材料(例えば、シリコーン)から形成される。フレーム154は、中央開口154に提供される治療ガスの流れが、端162、164の各々に、そして、封止アセンブリ152に、最終的に、封止アセンブリ152と係合させられる患者の気道に運搬されるように、概ね中空の管状部材として形成される。中央開口156は、フレーム154の残余よりも概してより可撓なフレーム154の部分に画定される。そのような余分な可撓性は、より薄い領域、すなわち、より低いジュロメータを有する領域、又は任意の他の適切な手段を介して達成されてよい。そのような可撓性は、患者インターフェースデバイス150を患者の頭に嵌合させる際にフレーム154の調節をもたらす図12A図13A、及び図14Aのハブ部材200、300、又は400のいずれかのような、概ね中空のハブ部材を収容するために利用される。本発明の例示的な実施形態において、ハブ部材200、300、400は、半剛性であるが可撓性の材料から形成されているが、本発明の範囲から変更することなく、他の材料が利用されてよい。
【0076】
図200図300、及び図400を参照すると、ハブ部材200、300、及び400の各々は、治療ガスの流れを提供する導管(例えば、図2の導管34)に連結されるように構成された中央入口204、304、404を有する本体202、302、402と、入口204、304、404で受け取られる治療ガスの供給の一部を患者インターフェースデバイス158の第1のアーム158に供給するように位置付けられる第1の出口206、306、406と、入口204、304、404で受け取られる治療ガスの供給の一部を患者インターフェースデバイス158の第2のアーム160に供給するように位置付けられる第2の出口208、308、408とを含む。
【0077】
図12Bを参照すると、患者インターフェースデバイス150のフレーム154は、ハブ200の中央入口204がフレーム154の中央開口156を介してアクセス可能であるように、「弛緩させられた(relaxed)」第1の位置において示されている。そのような例示的な実施形態において、フレーム154は、フレーム154の内部に位置付けられる内方に延びる(4つが示されている)多数の突起155を含む。ここで図12Cを参照すると、患者インターフェースデバイス150のフレーム154は、ハブ200の中央入口204がフレーム154の中央開口156を介してアクセス可能であるように、「伸張させられた(stretched)」第2の位置において示されている。そのような例示的な位置決めにおいて、フレーム154は、その内方に延びる突起が出口206及び208の各々の周りでハブ200と係合させられるように、伸張させられている(すなわち、所定の量だけ細長くされている)。よって、そのようなハブ及び変形可能なフレーム構成が、如何なる部品も変更することなく、提供されるべきフレーム154の2つの異なるサイズを提供することが、容易に理解される。
【0078】
図13A図13C及び図14A図14Cは、図12A図12Cと類似の方法で作動するハブ/フレーム構成を示している。図13Bを参照すると、患者インターフェースデバイス150のフレーム154は、ハブ300の中央入口304がフレーム154の中央開口156を介してアクセス可能であるように、「弛緩させられた」第1の位置において示されている。そのような例示的な実施形態において、フレーム154は、ハブ300の本体302から外向きに延びる(4つが示されている)多数の突起310によって係合可能であるフレーム154の内面に画定された(4つが示されている)多数のノッチ157を含む。ここで図13Cを参照すると、患者インターフェースデバイス150のフレーム154は、ハブ300の中央入口304がフレーム154の中央開口156を介してアクセス可能であるように、ハブ300の周りの「伸張させられた」第2の位置において示されている。そのような例示的な位置決めにおいて、フレーム154は、そのノッチ157がハブ300の突起310によって係合されるように、延伸されている(すなわち、所定の量だけ細長くされている)。
【0079】
図14A図14Cは、図13A図13Cと類似するが、3つの異なるサイズ決定位置を提供する、ハブ/フレーム構成を示している。図14Bを参照すると、患者インターフェースデバイス150のフレーム154は、ハブ400の中央入口404がフレーム154の中央開口156を介してアクセス可能であるように、「弛緩させられた」第1の位置において示されている。そのような例示的な実施形態において、フレーム154は、ハブ400の本体402から外向きに延びる(8つが示されている)多数の突起410によって係合可能なフレーム154の内面に画定された(4つが示されている)多数のノッチ157を含む。突起410は、概して、2つのグループ、すなわち、「内側」グループ及び「外側」グループにおいて位置決めされる。ここで図14Cを参照すると、患者インターフェースデバイス150のフレーム154は、ハブ400の中央入口404がフレーム154の中央開口156を介してアクセス可能であるように、ハブ400の周りの「半分伸張させられた(semi-stretched)」第2の位置において示されている。そのような例示的な位置決めにおいて、フレーム154は、そのノッチ157がハブ400の「内側」突起410によって係合させられるように、比較的少量だけ伸張させられている(すなわち、所定の第1の量だけ細長くされている)。最後に図14Dを参照すると、患者インターフェースデバイス150のフレーム154は、ハブ400の中央入口404がフレーム154の中央開口156を介してアクセス可能であるように、ハブ400の周りの「完全伸張させられた(fully stretched)」第3の位置において示されている。そのような例示的な位置決めにおいて、フレーム154は、そのノッチ157がハブ400の「外側」突起410によって係合させられるように、より大きな量だけ伸張させられている(すなわち、所定の第2の量だけ細長くされている)。
【0080】
現在最も実用的で好ましい実施形態であると考えられるものに基づいて例示の目的のために本発明を詳細に記載したが、そのような詳細は専らその目的のためのものであること、並びに本発明は開示の実施形態に限定されず、逆に、添付の請求項の精神及び範囲内にある修正及び均等構成をカバーすることを意図することが理解されるべきである。例えば、本発明は、可能な程度まで、任意の実施形態の1つ又はそれよりも多くの構成を任意の他の実施形態の1つ又はそれよりも多くの構成と組み合わせ得ることを想定することが、理解されるべきである。
【0081】
請求項において、括弧内に配される如何なる引用符号も、請求項を限定するものと解釈されてならない。「含む(comprising)」又は「含む(including)」という語は、クレームに列挙される要素又はステップ以外の要素又はステップの存在を除外しない。幾つかの手段を列挙するデバイスの請求項において、これらの手段の幾つかは、1つの同じ品目のハードウェアによって具現されてよい。単数形で表現される要素は、そのような要素が複数存在することを除外しない。幾つかの手段を列挙する任意のデバイスの請求項において、これらの手段のうちの幾つかは、1つの同じ品目のハードウェアによって具現されてよい。特定の要素が相互に異なる従属項に列挙されているという単なる事実は、これらの要素を組み合わせにおいて使用し得ないことを示さない。
図1
図2
図3
図4
図5
図6A
図6B
図7A
図7B
図7C
図7D
図7E
図7F
図7G
図8
図9A
図9B
図9C
図10A
図10B
図10C
図11
図12A
図12B
図12C
図13A
図13B
図13C
図14A
図14B
図14C
図14D