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▶ 會澤 知之の特許一覧

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  • 特開-靴型 図1
  • 特開-靴型 図2
  • 特開-靴型 図3
  • 特開-靴型 図4
  • 特開-靴型 図5
  • 特開-靴型 図6
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024042122
(43)【公開日】2024-03-27
(54)【発明の名称】靴型
(51)【国際特許分類】
   A43D 3/14 20060101AFI20240319BHJP
【FI】
A43D3/14
【審査請求】未請求
【請求項の数】1
【出願形態】OL
【公開請求】
(21)【出願番号】P 2024019050
(22)【出願日】2024-02-11
(71)【出願人】
【識別番号】519274345
【氏名又は名称】會澤 知之
(72)【発明者】
【氏名】會澤 知之
(57)【要約】      (修正有)
【課題】新たに靴型を作らずとも靴型の長さ変更を可能とし、時間とコストを削減する。
【解決手段】靴型前部、靴型中間部、靴型後部の3つのパーツからなり、靴型後部に固定された2本の棒が靴型前部をスライドして動き、かつ靴型中間部を履き口から取り出せる形状にすることで、靴型を新たに作らずにワッシャーを使って靴型の長さを変更することが可能になる。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
2本の棒が固定された靴型後部、履き口より取り出せる形状の靴型中間部、
2本の棒に沿ってスライドして動く靴型前部から成り、ワッシャーにより長さが変更できる靴型。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は靴型に関するものであり、靴製造後に靴型を取り出し易くする機構に工夫を加えることで、靴型の長さの変更を可能にしたものである。
【背景技術】
【0002】
靴型は靴製造に使用され、製造後出来上がった靴の履き口より取り出される必要がある。例えば特許文献1に開示されているものがある。
また本発明は特許文献2に開示されているものの特許請求の範囲の減縮とそれに伴う修正をしたものである。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開昭47-38135
【特許文献2】特願2019-138305
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかし従来の靴型を取り出し易くする機構では、靴型の長さを変える場合、新しく靴
型を作り直す必要があった。ここで言う靴型の長さとは、図5の5のことである
。本発明はこれを解決することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
この課題を解決するための請求項1の発明は、靴型に縦に並べて平行に図5に示すつま先からかかと方向に2つ穴を開け、3つに切断、靴型後部の穴に棒を固定し、靴型前部の穴を、この棒がスライドして動くようにしたことを特徴とする靴型である。固定した2本の棒に挿入するワッシャーの枚数を調整することで、長さを変えることができる。靴製造後は、靴型中間部を履き口より取り出し、靴型後部をつま先方向へ移動することで靴型の長さが短くなり、靴型と靴に隙間ができ、靴型を取り出すことが容易になる。
なお靴型中間部は、靴型の長さを短くすることができるよう、ワッシャーを挿入しない状態の靴型の長さが、加工前の靴型の長さよりも短くなるよう厚みを薄く加工する。ここで言う厚みとは図3の8、加工前の靴型の長さとは図5の5、ワッシャーを挿入しない状態の長さとは図6の9のことである。
【発明の効果】
【0006】
本発明により、新たに靴型を作らずとも靴型の長さ変更が可能になり、時間とコストを削減できる。
【図面の簡単な説明】
【0007】
図1】本発明の実施例を示す斜視図である。
図2】本発明の靴型前部の側面図及び背面図である。
図3】本発明の靴型中間部の正面図及び側面図である。
図4】本発明の靴型後部の正面図及び側面図である。
図5】本発明の加工前の靴型の側面図である。
図6】ワッシャーを入れない状態での本発明の靴型の側面図である。
【発明を実施するための形態】
【0008】
靴型の長さを変えるという目的を、製造後の靴を取り出す機能を損なわずに実現した。
【実施例0009】
図1は、靴型中間部と靴型後部の間に、1ミリ厚のワッシャーを5枚挟んだ実施例である。
靴型の長さはこのワッシャーの枚数を調整することで、1ミリ~5ミリの長さの調整が可能となる。
【産業上の利用可能性】
【0010】
新たに靴型を作らずとも、長さを変えた靴の製造が可能となるため、産業上の利用可能性を有する。
【符号の説明】
【0011】
1 靴型前部
2 靴型中間部
3 靴型後部
4 ワッシャー
5 加工前の靴型の長さ
6 つま先
7 かかと
8 靴型中間部の厚み
9 ワッシャーを挿入しない状態での本発明の靴型の長さ
図1
図2
図3
図4
図5
図6