(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024042161
(43)【公開日】2024-03-28
(54)【発明の名称】開閉装置設置構造及びその施工方法
(51)【国際特許分類】
E06B 9/17 20060101AFI20240321BHJP
E06B 9/58 20060101ALI20240321BHJP
【FI】
E06B9/17 Z
E06B9/58 A
【審査請求】未請求
【請求項の数】11
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022146672
(22)【出願日】2022-09-15
(71)【出願人】
【識別番号】000239714
【氏名又は名称】文化シヤッター株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110000626
【氏名又は名称】弁理士法人英知国際特許商標事務所
(72)【発明者】
【氏名】吉田 展行
(72)【発明者】
【氏名】猪俣 聡
(72)【発明者】
【氏名】津田 真伸
(72)【発明者】
【氏名】勝俣 陽介
【テーマコード(参考)】
2E042
【Fターム(参考)】
2E042DA05
(57)【要約】
【課題】 開閉装置の止着部分の耐久性を向上する。
【解決手段】 開口部aを開閉する開閉装置10、開口部aの側方に設けられた木製の柱状基部材21に固定するようにした開閉装置設置構造であって、柱状基部材21には柱状基部材21よりも剛性の高い柱状補強部材50が上下方向へわたって接合され、この柱状補強部材50に開閉装置10が固定されている。
【選択図】
図3
【特許請求の範囲】
【請求項1】
開口部を開閉する開閉装置を、前記開口部の側方に設けられた木製の柱状基部材に固定するようにした開閉装置設置構造であって、
前記柱状基部材には前記柱状基部材よりも剛性の高い柱状補強部材が上下方向へわたって接合され、この柱状補強部材に前記開閉装置が固定されていることを特徴とする開閉装置設置構造。
【請求項2】
前記柱状補強部材及び前記柱状基部材にボルトを挿通し、このボルトの先端側にナットを螺合することで、これら柱状補強部材及び柱状基部材を接合していることを特徴とする請求項1記載の開閉装置設置構造。
【請求項3】
前記柱状補強部材は、前記柱状基部材に対し、見込み面側に並設されていることを特徴とする請求項1記載の開閉装置設置構造。
【請求項4】
前記柱状補強部材が、前記柱状基部材の見付け面側に並設されていることを特徴とする請求項1記載の開閉装置設置構造。
【請求項5】
前記柱状基部材の見付け面側の表面に、上下方向へわたる接合片を接触させ、これら柱状基部材及び接合片にボルトを挿通するとともにこのボルトの先端側にナットを螺合し、前記接合片に上下方向へわたって前記柱状補強部材を接合していることを特徴とする請求項1記載の開閉装置設置構造。
【請求項6】
前記柱状基部材の見付け面側の表面を覆う見付け面取付部と、前記柱状基部材の見込み面側の表面を覆う見込み面取付部とを一体に有する被覆部材を具備し、前記見付け面取付部に上下方向にわたって前記柱状補強部材を接触させ、
前記柱状基部材、前記見付け面取付部及び前記柱状補強部材に第一のボルトを挿通し、この第一のボルトの先端側にナットを螺合することで、これら柱状基部材、見付け面取付部及び柱状補強部材を接合し、
前記見込み面取付部及び前記柱状基部材に、前記第一のボルトとは上下方向の位置が異なる第二のボルトを挿通し、この第二のボルトの先端側にナットを螺合することで、これら見込み面取付部及び柱状基部材を接合していることを特徴とする請求項1記載の開閉装置設置構造。
【請求項7】
前記柱状補強部材が、前記柱状基部材の見込み面側の表面に接触し、この接触部分を、前記ボルトが横幅方向に貫通し、
前記柱状基部材の見付け面側の表面に、上下方向へわたって接合片を固定し、
この接合片に上下方向へわたる第二の柱状補強部材を固定し、この第二の柱状補強部材に前記開閉装置を固定したことを特徴とする請求項2記載の開閉装置設置構造。
【請求項8】
前記ボルトが上下方向に間隔を置いて複数設けられ、これら複数のボルトを単一の座部材に挿通したことを特徴とする請求項2記載の開閉装置設置構造。
【請求項9】
前記開閉装置は、前記開口部に沿って上下方向へ開閉動作する開閉体と、この開閉体の横幅方向の端部側を開閉方向へ案内するガイドレールと、前記開閉体を開放方向側で収納する収納部とを備え、
前記ガイドレール又は前記収納部が、前記柱状補強部材に接合されていることを特徴とする請求項1記載の開閉装置設置構造。
【請求項10】
前記柱状基部材及び前記柱状補強部材が、前記開口部の右側方と左側方に設けられ、
左右両側の前記柱状補強部材の間には、前記開口部の上方側で横方向へわたる梁状補強部材が設けられ、この梁状補強部材は、前記柱状基部材よりも剛性の高い材料から形成され、一端側を左側方の前記柱状補強部材に接続するとともに、他端側を右側方の前記柱状補強部材に接続していることを特徴とする特徴とする請求項1記載の開閉装置設置構造。
【請求項11】
前記柱状基部材に対し上下方向へわたって前記柱状補強部材を接合する工程を含むことを特徴とする請求項1~10何れか1項記載の開閉装置設置構造の施工方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、開口部に設置される開閉装置の設置構造及びその施工方法に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、この種の発明には、例えば特許文献1に記載されるように、空間を仕切るようにして下方へ閉鎖動作する開閉体と、この開閉体の横幅方向の両端側をそれぞれ開閉方向へ案内する左右二つのガイドレールと、開閉体をその開放側で収納する収納部とを備えた開閉装置がある。
このような開閉装置では、左右二つのガイドレールをそれぞれ開口部の両側の鉄柱に沿わせ、各ガイドレールにネジ等の止着具を挿通し、この止着具を前記鉄柱に螺合し締め付けることで、各ガイドレールを前記鉄柱に対し不動に固定している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、上記従来技術によれば、経年劣化等により前記止着具が緩んだり抜けてしまったりするおそれがある。特に、近年では、建築基準法における大規模建築物の規制の緩和等により、大型の木造建築の開口部に重量シャッターを設置する場合が増えており、このような場合には、高重量なガイドレールやシャッターボックス等を木製の下地材等に止着してしまうと、下地材を構成する木材の経年劣化等に起因して、前記止着具の緩みや抜け落ち等の可能性が高くなる。
【課題を解決するための手段】
【0005】
このような課題に鑑みて、本発明の一つは、以下の構成を具備するものである。
開口部を開閉する開閉装置を、前記開口部の側方に設けられた木製の柱状基部材に固定するようにした開閉装置設置構造であって、前記柱状基部材には前記柱状基部材よりも剛性の高い柱状補強部材が上下方向へわたって接合され、この柱状補強部材に前記開閉装置が固定されていることを特徴とする開閉装置設置構造。
【発明の効果】
【0006】
本発明は、以上説明したように構成されているので、開閉装置の止着部分の耐久性を向上することができる。
【図面の簡単な説明】
【0007】
【
図1】本発明に係る開閉装置設置構造の一例を示す正面図である。
【
図2】柱状補強部材及び梁状補強部材の構造を示す正面図であり、壁材を省略している。
【
図3】同開閉装置設置構造を示し、(a)は要部横断面図、(b)は要部縦断面図である。
【
図4】同開閉装置設置構造の施工手順の一例を(a)(b)に順次に示す要部横断面図である。
【
図5】同開閉装置設置構造の施工手順の一例を(c)(d)に順次に示す要部横断面図である。
【
図6】本発明に係る開閉装置設置構造の他例を示し、(a)は要部横断面図、(b)は要部縦断面図である。
【
図7】本発明に係る開閉装置設置構造の他例を示し、(a)は要部横断面図、(b)は要部縦断面図である。
【
図8】本発明に係る開閉装置設置構造の他例を示し、(a)は要部横断面図、(b)は要部縦断面図である。
【
図9】本発明に係る開閉装置設置構造の他例を示し、(a)は要部横断面図、(b)は要部縦断面図である。
【
図10】本発明に係る開閉装置設置構造の他例を示し、(a)は要部横断面図、(b)は要部縦断面図である。
【
図11】本発明に係る開閉装置設置構造の他例を示し、(a)は要部横断面図、(b)は要部縦断面図である。
【
図12】本発明に係る開閉装置設置構造の他例を示し、(a)は要部横断面図、(b)は要部縦断面図である。
【
図13】本発明に係る開閉装置設置構造の他例を示し、(a)は要部横断面図、(b)は要部縦断面図である。
【
図14】本発明に係る開閉装置設置構造の他例を示し、(a)は要部横断面図、(b)は要部縦断面図である。
【
図15】本発明に係る開閉装置設置構造の他例を示し、(a)は要部横断面図、(b)は要部縦断面図である。
【
図16】本発明に係る開閉装置設置構造の他例を示し、(a)は要部横断面図、(b)は要部縦断面図である。
【
図17】本発明に係る開閉装置設置構造の他例を示し、(a)は要部横断面図、(b)は要部縦断面図である。
【
図18】本発明に係る開閉装置設置構造の他例を示し、(a)は要部横断面図、(b)は要部縦断面図である。
【
図19】本発明に係る開閉装置設置構造の他例を示し、(a)は要部横断面図、(b)は要部縦断面図である。
【
図20】本発明に係る開閉装置設置構造の他例を示し、(a)は要部横断面図、(b)は要部縦断面図である。
【
図21】本発明に係る開閉装置設置構造の他例を示し、(a)は要部横断面図、(b)は要部縦断面図である。
【
図22】本発明に係る開閉装置設置構造の他例を示し、(a)は要部横断面図、(b)は要部縦断面図である。
【
図23】本発明に係る開閉装置設置構造の他例を示し、(a)は要部横断面図、(b)は要部縦断面図である。
【
図24】本発明に係る開閉装置設置構造の他例を示し、(a)は要部横断面図、(b)は要部縦断面図である。
【
図25】本発明に係る開閉装置設置構造の他例を示し、(a)は要部横断面図、(b)は要部縦断面図である。
【
図26】本発明に係る開閉装置設置構造の他例を示し、(a)は要部横断面図、(b)は要部縦断面図である。
【
図27】本発明に係る開閉装置設置構造の他例を示し、(a)は要部横断面図、(b)は要部縦断面図である。
【
図28】本発明に係る開閉装置設置構造の他例を示し、(a)は要部横断面図、(b)は要部縦断面図である。
【
図29】本発明に係る開閉装置設置構造の他例を示し、(a)は要部横断面図、(b)は要部縦断面図である。
【
図30】本発明に係る開閉装置設置構造の他例を示し、(a)は要部横断面図、(b)は要部縦断面図である。
【
図31】本発明に係る開閉装置設置構造の他例を示し、(a)は要部横断面図、(b)は要部縦断面図である。
【
図32】本発明に係る開閉装置設置構造の他例を示し、(a)は要部横断面図、(b)は要部縦断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0008】
次に、本発明に係る実施形態について、図面に基づいて詳細に説明する。
以下の説明において、「見付け面」とは、開閉装置10によって開閉される開口部aを正面視した場合に手前側に位置する面を意味する。
また、「見込み面」とは、開閉装置10によって開閉される開口部aを正面視した場合に、開口部aの奥側へ延設される面を意味する。
【0009】
<開閉装置設置構造A1>
図1に示す開閉装置設置構造A1は、開口部aを開閉する開閉装置10を、開口部aの左側方と右側方にそれぞれ設けられた木製の柱状基部材21に固定している。
各柱状基部材21には、この柱状基部材21よりも硬質で剛性の高い柱状補強部材50が上下方向へわたって直接的又は間接的(
図3によれば直接的)に接合される。
また、左右両側の柱状補強部材50,50間には、開口部aの上方側で横方向へわたる梁状補強部材55が設けられる。
そして、柱状補強部材50に、開閉装置10が固定されている。
【0010】
開口部aは、大型木造建築物において、壁部20を貫通する正面視矩形状の開口である。
この開口部aの周囲の壁部20は、開口部aの左右両側に立設された柱状基部材21,21、各柱状基部材21の周囲を覆う壁材22等により構成される。
【0011】
柱状基部材21は、木製の角材等からなる四角柱状の部材であり、開閉装置10の設置対象となる建築物に不動に固定されている。この柱状基部材21は、壁材22をその内側で支持しており、下地材等と呼称される場合がある。
【0012】
壁材22は、例えば石膏ボード等の耐火性の壁材であり、柱状基部材21の周囲部分を適宜に覆っている(
図3(a)参照)
この壁材22は、耐火性向上の観点から複層状(図示例によれば二層状)に設けたが、単層とすることも可能である。
なお、表側の壁材22,22と、裏側の壁材22,22の間には、必要に応じて、図示しない下地材や断熱材等が設けられる。
【0013】
開閉装置10は、開口部aに沿って上下方向へ開閉動作する開閉体11と、この開閉体11の横幅方向の端部側を開閉方向へ案内するガイドレール12と、開閉体11を開放方向側で収納する収納部13とを備え(
図1参照)、柱状補強部材50等を介して柱状基部材21に固定されている。
【0014】
開閉体11は、横長略矩形状の金属板を曲げ加工してなるスラットを、上下に隣接する該スラット間で回動するように複数連接し、これらスラットの下端に、閉鎖方向の当接対象部位(例えば、床面や地面、枠部材等)に当接させるための座板部材を接続してなる。
【0015】
ガイドレール12は、開閉体11の横幅方向の端部側を開閉方向へ案内するレール本体12aと、このレール本体12aに対し止着具12c(例えば、ネジやボルト等)により接続された別体のベース部材12bとを一体的に具備する(
図3参照)。
このガイドレール12は、柱状補強部材50の見付け面側の表面に沿って上下方向へ延設され、柱状補強部材50に固定される。
【0016】
レール本体12aは、硬質金属材料によって開閉体11の横幅方向の端部を囲む横断面略凹状に形成され、上下方向へわたって長尺状に連続している。
【0017】
ベース部材12bは、硬質金属材料によりレール本体12aと略同長さで上下方向へ連続する長尺状に形成される。
図示例のベース部材12bは、横断面凹状に形成され、その底壁部分を柱状補強部材50に重ね合わせるとともに、両側の側壁部分を手前側へ突出させてレール本体12aに重ね合わせている。
前記側壁部分には、止着具12cを螺合するための貫通孔(詳細には、雌ネジ孔又はタッピンネジ用の下孔)が設けられる。
【0018】
このベース部材12bは、横幅方向に位置決めされて、柱状補強部材50の見付け面側の表面に対し、溶接されている(
図3(a)参照)。
なお、ベース部材12bを柱状補強部材50に固定する手段は、他例としては、図示しない止着具(ネジやリベット等)による止着等とすることも可能である。
【0019】
そして、このベース部材12bに対し、レール本体12aが、止着具12cによって後付けされている(
図5(a)(b)参照)。
【0020】
なお、他例としては、レール本体12a及びベース部材12bを予め一体的に構成し、これらからなるガイドレール12を、柱状補強部材50に対し、溶接又は他の固定手段により接合するようにしてもよい。
【0021】
収納部13は、開閉体11を巻き取ったり繰り出したりする巻取軸13aや、この巻取軸13aを覆う収納ケース13b、巻取軸13aを巻き取り方向へ駆動回転する開閉機(図示せず)等により構成され、巻取軸13aによって開閉体11を下方へ閉鎖動作したり上方へ開放動作したりする。
【0022】
柱状補強部材50は、柱状基部材21よりも硬質で剛性を有する材料(例えば、硬質金属材料等)により中空の四角柱状に形成される。
図3に例示する柱状補強部材50は、柱状基部材21に対し、その見込み面側(開口部a側)に並設されている。
【0023】
この柱状補強部材50の上下長さは、ガイドレール12の上下長さと同等以上に設定され、好ましくは柱状基部材21と略同じ長さに設定される。
この柱状補強部材50は、柱状基部材21における見込み面側(言い換えれば、開口部a側)の表面に、ボルト31及びナット32により固定される。
【0024】
柱状補強部材50において、柱状基部材21に接する壁部には、ボルト31の軸部分を挿通するための貫通孔52(
図4(a)参照)が設けられる。
また、同柱状補強部材50において、開口部a側の壁部には、ボルト31の頭部を挿通するための貫通孔51が設けられる。
【0025】
ボルト31は、壁材22が設置される前の状態において、開口部a側から柱状補強部材50に貫通状に挿通される。そして、このボルト31の先端側には、座金33を介してナット32が螺合され締め付けられる。
【0026】
また、梁状補強部材55は、柱状補強部材50と同様に、柱状基部材21よりも硬質で剛性を有する材料(例えば、硬質金属材料等)により中空の四角柱状に形成される。
この梁状補強部材55は、一端側を左側方の柱状補強部材50に接続するとともに、他端側を右側方の柱状補強部材50に接続している(
図2参照).
梁状補強部材55を柱状補強部材50に接続する手段は、溶接とすればよいが、十分な強度を得られるようにしれば、ネジ止めやリベット止め、嵌合等とすることも可能である。
【0027】
なお、必要に応じて、梁状補強部材55に対し収納部13(収納ケース13b)を止着して、より頑強な止着構造を得るようにしてもよい。
【0028】
次に、上記開閉装置設置構造A1の施工方法について説明する。
先ず、柱状基部材21に対し、ボルト31及びナット32によって柱状補強部材50が固定される(
図4参照)。この際、柱状基部材21には、ボルト31を挿通するための貫通孔21aが設けられる。この貫通孔21aは、例えば、電動ドリル等の汎用工具により穿設することが可能である。
【0029】
次に、柱状補強部材50の見付け面側の表面に、ガイドレール12のベース部材12bが溶接される。そして、このベース部材12bに対し、レール本体12aが嵌め合わせられ止着具12cによって固定される(
図5参照)。
【0030】
この後、柱状基部材21及び柱状補強部材50の周囲の露出部分が、壁材22によって覆われる。
【0031】
よって、上記構成の開閉装置設置構造A1及びその施工方法によれば、柱状基部材21を柱状補強部材50及び梁状補強部材55により頑強に補強することができ、ひいては、柱状基部材21が経年劣化により破損するのを防ぐとともに、開閉装置10の止着部分の耐久性を向上することができる。
【0032】
<開閉装置設置構造A2>
図6に示す開閉装置設置構造A2は、ガイドレール12よりも上側において、同開閉装置10の一部分である収納部13を、柱状補強部材50を介して柱状基部材21に固定している。
この開閉装置設置構造A2は、上記開閉装置設置構造A1において、ガイドレール12を収納ケース13bに置換した構成になる。
【0033】
収納ケース13bは、開閉体11を巻き取った巻取軸13aを収納する横長矩形状に形成され、その左端側と右端側に、それぞれ、奥行き方向へ突出する取付ブラケット13b1(
図6参照)を有する
各取付ブラケット13b1は、突端側が横断面逆L字状に曲げられ、この曲げられた部分は、適宜な止着手段(例えば、ボルト締め、ねじ止め、溶接、嵌合等)によって柱状補強部材50の見付け面側の表面に止着される。
【0034】
図6に示す開閉装置設置構造A2によれば、比較的高重量な収納部13について、その止着部分の強度低下を防ぐとともに耐久性を向上することができる。
【0035】
<開閉装置設置構造B1,B2>
図7及び
図8に示す開閉装置設置構造B1,B2は、それぞれ、上記開閉装置設置構造A1,A2において、複数のボルト31にそれぞれ設けられる複数の座金33を、単一の座部材34に置換したものである。
【0036】
座部材34は、柱状基部材21よりも硬質な材料(例えば、硬質金属材料等)からなる矩形板状の単一の部材であり、複数のボルト31を挿通している。この座部材34は、柱状基部材21の反開口部a側(
図7(a)によれば右端側)の表面と、ナット32との間に挟まれる。
【0037】
開閉装置設置構造B1,B2によれば、複数のボルト31を挿通した単一の座部材34が、比較的広い範囲で柱状基部材21に面接触するため、座部材34の圧接により、柱状基部材21の表面が凹んだり破損したりするのを低減することができる。
【0038】
<開閉装置設置構造C1,C2>
図9と
図10示す開閉装置設置構造C1,C2は、柱状補強部材50を柱状基部材21の見付け面側に並設したものである。
【0039】
これら開閉装置設置構造C1,C2において、柱状補強部材50は、ガイドレール12又は取付ブラケット13b1と柱状基部材21との間に設けられ、柱状基部材21に対しボルト31及びナット32によって固定される。
【0040】
ボルト31は、柱状基部材21及び柱状補強部材50に対し、背面側から貫通状に挿通される。そして、このボルト31の先端側には、ナット32が螺合され締め付けられる。
【0041】
ガイドレール12又は取付ブラケット13b1は、左右方向の位置が調整された後、柱状補強部材50の見付け面に対し、適宜な固定手段(例えば、溶接や、ねじ止め、嵌合等)により固定される。
【0042】
なお、図中、符号22aは、ボルト31の頭部を逃がすために、壁材22を貫通する貫通部22aである。
また、図中、符号23は、柱状補強部材50の露出部分を覆う壁材(例えば、化粧板等)であり、省くことも可能である。
また、この開閉装置設置構造C1、C2において、ナット32は柱状補強部材50内に予め溶接しておいてもよいし、図示しない貫通孔により柱状補強部材50内に挿入されるようにしてもよい。
【0043】
よって、
図9及び
図10に示す開閉装置設置構造C1,C2によれば、柱状補強部材50によって柱状基部材21を上下方向にわたって補強することができ、ひいては、ガイドレール12又は収納部13の止着部分の耐久性を向上することができる。
【0044】
<開閉装置設置構造D1,D2>
図11と
図12示す開閉装置設置構造D1,D2は、それぞれ、上記開閉装置設置構造C1,C2において、ボルト31毎の座金33を、複数のボルト31にわたる単数の座部材34に置換したものである。
この開閉装置設置構造D1,D2によれば、座部材34を比較的広い面積で柱状基部材21に圧接することができ、ひいては柱状基部材21の変形や損傷を防ぐことができる。
【0045】
<開閉装置設置構造E1,E2>
図13と
図14に示す開閉装置設置構造E1,E2は、それぞれ、上記開閉装置設置構造C1,C2において、柱状基部材21の表面を覆う被覆部材40をボルト31及びナット32により固定し、この被覆部材40に柱状補強部材50を固定している。
【0046】
被覆部材40は、柱状基部材21よりも硬質で剛性の高い金属製板材によって、柱状基部材21を、少なくともその見付け面側の表面を覆うように形成される。
図示例の被覆部材40は、柱状基部材21の見込み面側の表面を覆う見込み面側被覆片41と、同柱状基部材21の見付け面側の表面を覆う見付け面側被覆片42と、同柱状基部材21の見込み面側に対する反対面側の表面を覆う反見込み面側被覆片43とによって、柱状基部材21を手前側から奥側へ向かって覆う横断面略コ字状(別表現をすれば、横断面略凹状)に形成される(
図13(a)参照)。
【0047】
この被覆部材40は、柱状基部材21を上下方向にわたって長尺状に覆っている。この被覆部材40の上下長さは、少なくとも、複数のボルト31を挿通可能な長さであって、好ましくは柱状基部材21の上下長さと略同等に設定される。
【0048】
ボルト31は、見込み面側被覆片41、柱状基部材21、及び反見込み面側被覆片43を貫通し、その先端側に、ナット32を螺合し締め付けている。
【0049】
柱状補強部材50は、被覆部材40の見付け面に溶接等により固定される。
ガイドレール12は、柱状補強部材50に対し位置決めされた後、溶接等により固定される。
【0050】
この開閉装置設置構造C1,C2によれば、柱状基部材21の表部を被覆部材40及び柱状補強部材50により効果的の補強することができ、ひいては、開閉装置10の止着部分の耐久性をより向上することができる。
【0051】
<開閉装置設置構造F1,F2>
図15と
図16に示す開閉装置設置構造F1,F2は、それぞれ、上記開閉装置設置構造D1,D2において、柱状基部材21と柱状補強部材50の間を、接合片60を介して接続している。
【0052】
接合片60は、柱状基部材21よりも硬質で剛性を有する材料から上下方向へわたる長尺状に形成さる。図示例の接合片60は、横断面略L字状の金属製アングルである。
この接合片60は、その一片部61を柱状基部材21の見付け面側の表面に上下方向へわたって接触させ、他片部62を開口部a側へ向けている。
【0053】
ボルト31は、柱状基部材21及び接合片60の一片部61を貫通する。このボルト31の先端側には、ナット32が螺合し締め付けられる。
【0054】
柱状補強部材50は、接合片60の他片部62に、上下方向にわたって溶接等により固定される。図示例によれば、この柱状補強部材50は、柱状基部材21の見付け面側の表面に接している。
【0055】
よって、開閉装置設置構造F1,F2によれば、柱状基部材21を接合片60及び柱状補強部材50によって効果的に補強することができ、ひいては、開閉装置10の止着部分の耐久性をいっそう向上することができる。
【0056】
<開閉装置設置構造G1,G2>
図17と
図18に示す開閉装置設置構造G1,G2は、それぞれ、上記開閉装置設置構造F1,F2において、ボルト31毎の座金33を、複数のボルト31にわたる単一の座部材34に置換して、柱状基部材21の変形や損傷を防ぐようにしている。
<開閉装置設置構造H1,H2>
図19と
図20に示す開閉装置設置構造H1,H2は、それぞれ、上記開閉装置設置構造G1,G2において、被覆部材40’を加えたものである。
【0057】
被覆部材40’は、柱状基部材21を見込み面側(開口部a側)から横断面凹状に覆う。この被覆部材40’の見付け面側の表面には、ボルト31及びナット32により接合片60が固定される。ボルト31は、柱状基部材21及び接合片60の一片部61を貫通し、その先端側にナット32螺合し締結している。
【0058】
柱状補強部材50は、被覆部材40’の見付け面側の表面と接合片60の一片部61との交差部分に接し、他片部62に対し溶接等により固定される。
この開閉装置設置構造H1,H2において、柱状補強部材50と接合片60は、工場等で予め溶接しておけばよいが、開閉装置10の設置現場等で溶接するようにしてもよい。
【0059】
この開閉装置設置構造H1,H2によれば、柱状基部材21の強度及び耐久性、開閉装置10の止着部分の耐久性等を、被覆部材40、接合片60及び柱状補強部材50等によりいっそう向上することができる。
<開閉装置設置構造I1,I2>
図21と
図22に示す開閉装置設置構造I1,I2は、それぞれ、上記開閉装置設置構造C1,C2において、柱状基部材21を覆う被覆部材70と、この被覆部材70及び柱状基部材21を異なる高さ位置で異なる方向に貫通する第一のボルト35及び第二のボルト36を設けたものである。
【0060】
被覆部材70は、柱状基部材21よりも硬質で剛性を有する材料(例えば、金属材料等)によって形成される。
この被覆部材70は、柱状基部材21の見付け面側の表面を覆うようにして該表面に固定される見付け面取付部72と、柱状基部材21の見込み面側の表面を覆うようにして該表面に固定される見込み面取付部71とを有する横断面略L字状に形成され、柱状基部材21にそって上下方向へ連続している。
この被覆部材70の上下方向の長さは、複数の第一のボルト35及び第二のボルト36をすべて挿通可能な長さとすればよく、例えば、柱状基部材21の上下方向の全長にわたって設けるようにしてもよい。
【0061】
見付け面取付部72には、上下方向にわたって柱状補強部材50が接触する。見付け面取付部72と柱状補強部材50とは、第一のボルト35及びナット32によって接合される。
【0062】
第一のボルト35は、上下方向に間隔をおいて複数(図示例によれば二つ)設けられる。
各第一のボルト35は、奥側から手前側へ向かい、座金33に挿通され、さらに柱状基部材21、被覆部材70の見付け面取付部72、及び柱状補強部材50を貫通し、その先端側に、ナット32を螺合し締め付けることで、これらを一体的に接合している。
なお、
図21中、柱状補強部材50内のナット32は、予め柱状補強部材50の内壁面に溶接しておりてもよし、図示しない貫通孔から柱状補強部材50内に挿入されるようにしてもよい。
【0063】
第二のボルト36は、第一のボルト35とは異なる高さ位置に、上下方向に間隔を置いて複数設けられる。
各第二のボルト36は、見込み面側(開口部a側)から、被覆部材70の見込み面取付部71と柱状基部材21に貫通状に挿通される。この第二のボルト36の先端側には、座金33を介してナット32が螺合し締め付けられる。
【0064】
よって、上記構成の開閉装置設置構造I1,I2によれば、被覆部材70及び交差状の第一及び第二のボルト35,36により、柱状基部材21を効果的に補強するとともに、壁部20の止着部分の耐久性をいっそう向上することができる。
【0065】
<開閉装置設置構造J1,J2>
図23と
図24に示す開閉装置設置構造J1,J2は、それぞれ、上記開閉装置設置構造I1,I2において、複数の第一のボルト35毎の座金33を、複数の第一のボルト35にわたる単数の 座部材34に置換し、同様に、複数の第二のボルト36毎の座金33を複数の第二のボルト36にわたる座部材34に置換したものであり、座部材34によって、柱状基部材21の変形や損傷を効果的に防ぐようにしている。
【0066】
<開閉装置設置構造K1,K2>
図25と
図26に示す開閉装置設置構造K1,K2は、それぞれ、柱状基部材21の見込み面側の表面に複数のボルト31によって第一の柱状補強部材81を固定し、この第一の柱状補強部材81の見付け面側の表面に溶接等によって接合片60の一片部61を固定し、接合片60の他片部62に溶接等によって第二の柱状補強部材82を接合し、この第二の柱状補強部材82の見付け面側の表面に溶接等によって開閉装置10(ガイドレール12及び取付ブラケット13b1等)を固定している。
【0067】
第一の柱状補強部材81は、柱状基部材21よりも硬質で剛性の高い金属材料により、横断面の輪郭が柱状基部材21と略同じ大きさの四角筒状に形成される。
第二の柱状補強部材82は、上記柱状補強部材50と同構成の部材であり、接合片60を介して第一の柱状補強部材81に一体的に固定される。
なお、図中符号81aは、ボルト31を挿通するための貫通孔である。
【0068】
ガイドレール12と取付ブラケット13b1は、横幅方向の位置が調整された後に、第二の柱状補強部材82の見付け面側の表面に溶接あるいはねじ止め等によって固定される。
【0069】
よって。開閉装置設置構造K1,K2によれば、第一の柱状補強部材81及びボルト31、接合片60、第二の柱状補強部材82等により、柱状基部材21を補強して、開閉装置10の止着部分の耐久性をいっそう向上することができる。
【0070】
<開閉装置設置構造L1、L2>
図27と
図28に示す開閉装置設置構造L1、L2は、それぞれ、上記開閉装置設置構造K1,K2において、複数のボルト31毎の座金33を、複数のボルト31にわたる単一の座部材34に置換して、柱状基部材21の変形や損傷をより効果的に防ぐようにしている。
【0071】
<開閉装置設置構造M1,M2>
図29と
図30に示す開閉装置設置構造M1,M2は、それぞれ、上記開閉装置設置構造A1,A2において、柱状補強部材50を柱状補強部材83に置換したものである。
柱状補強部材83は、柱状補強部材50よりも壁厚方向の寸法が大きく、見付け面側の表面に、外部に露出したあらわし部83aを有する。
ガイドレール12は、柱状補強部材83の見付け面側の表面に対し、左右方向に位置調整された後、溶接等により固定される。
なお、図中符号83bは、ボルト31を挿通するための貫通孔である。
【0072】
よって、開閉装置設置構造M1,M2によれば、柱状補強部材83及びボルト31等によって柱状基部材21を補強して、開閉装置10の止着部分の耐久性を向上することができる。
【0073】
<開閉装置設置構造N1,N2>
図31と
図32に示す開閉装置設置構造N1,N2は、それぞれ、上記開閉装置設置構造M1,M2において、複数のボルト31毎の座金33を、複数のボルト31にわたる単一の座部材34に置換して、柱状基部材21の変形や損傷を効果的に防ぐようにしている。
【0074】
<その他の変形例>
上記実施形態によれば、上記柱状基部材に対し上記柱状補強部材をボルト及びナット等により接合したが、図示例以外の他例としては、前記ボルト及びナットを他の止着具(例えば、木ネジや釘等)に置換することも可能である。この止着具は、上記柱状補強部材に係止され挿通される。この止着具の先端側は、上記柱状基部材に対し、螺合又は挿入されることで、直接止着される。
【0075】
さらに、他例としては、上記柱状基部材と上記柱状補強部材を接着材(両面テープや接着剤を含む)により接着した構成とすることも可能である。
【0076】
また、上記実施形態によれば、柱状補強部材50及び梁状補強部材55(
図2参照)を、それぞれ中空の四角柱状に形成したが、これら柱状補強部材及び梁状補強部材の他例としては、横断面L字のアングル状に形成した態様や、C型形鋼状またはH型形鋼状に形成した態様、その他の形状の態様とすることが可能である。
【0077】
本発明は上述した具体的構成に限定されず、本発明の要旨を変更しない範囲で適宜変更可能である。
【0078】
<総括>
以上のとおり、上記実施形態では以下の発明を開示している。
(1)
開口部を開閉する開閉装置を、前記開口部の側方に設けられた木製の柱状基部材に固定するようにした開閉装置設置構造であって、
前記柱状基部材には前記柱状基部材よりも剛性の高い柱状補強部材が上下方向へわたって接合され、この柱状補強部材に前記開閉装置が固定されていることを特徴とする開閉装置設置構造(
図1~
図32参照)。
(2)
前記柱状補強部材及び前記柱状基部材にボルトを挿通し、このボルトの先端側にナットを螺合することで、これら柱状補強部材及び柱状基部材を接合していることを特徴とする(1)に記載の開閉装置設置構造(
図3~
図12、及び
図22~
図32参照)。
(3)
前記柱状補強部材は、前記柱状基部材に対し、見込み面側に並設されていることを特徴とする(1)または(2)に記載の開閉装置設置構造(
図3~
図8、
図25~
図32参照)。
(4)
前記柱状補強部材が、前記柱状基部材の見付け面側に並設されていることを特徴とする(1)または(2)に記載の開閉装置設置構造(
図9~
図27参照)。
(5)
前記柱状基部材の見付け面側の表面に、上下方向へわたる接合片を接触させ、これら柱状基部材及び接合片にボルトを挿通するとともにこのボルトの先端側にナットを螺合し、前記接合片に上下方向へわたって前記柱状補強部材を接合していることを特徴とする(1)に記載の開閉装置設置構造(
図15~
図30参照)。
(6)
前記柱状基部材の見付け面側の表面を覆う見付け面取付部と、前記柱状基部材の見込み面側の表面を覆う見込み面取付部とを一体に有する被覆部材を具備し、前記見付け面取付部に上下方向にわたって前記柱状補強部材を接触させ、前記柱状基部材、前記見付け面取付部及び前記柱状補強部材に第一のボルトを挿通し、この第一のボルトの先端側にナットを螺合することで、これら柱状基部材、見付け面取付部及び柱状補強部材を接合し、前記見込み面取付部及び前記柱状基部材に、前記第一のボルトとは上下方向の位置が異なる第二のボルトを挿通し、この第二のボルトの先端側にナットを螺合することで、これら見込み面取付部及び柱状基部材を接合していることを特徴とする(1)に記載の開閉装置設置構造(
図21~
図24参照)。
(7)
前記柱状補強部材が、前記柱状基部材の見込み面側の表面に接触し、この接触部分を、前記ボルトが横幅方向に貫通し、
前記柱状基部材の見付け面側の表面に、上下方向へわたって接合片を固定し、
この接合片に上下方向へわたる第二の柱状補強部材を固定し、この第二の柱状補強部材に前記開閉装置を固定したことを特徴とする(2)に記載の開閉装置設置構造(
図25~
図28参照)。
(8)
前記ボルトが上下方向に間隔を置いて複数設けられ、これら複数のボルトを単一の座部材に挿通したことを特徴とする(2)、(5)、(6)または(7)に記載の開閉装置設置構造(
図7,
図8,
図11,
図12,
図17,
図18,
図23,
図24,
図27,
図28,
図31,及び
図32等参照)。
(9)
前記開閉装置は、前記開口部に沿って上下方向へ開閉動作する開閉体と、この開閉体の横幅方向の端部側を開閉方向へ案内するガイドレールと、前記開閉体を開放方向側で収納する収納部とを備え、前記ガイドレール又は前記収納部が、前記柱状補強部材に接合されていることを特徴とする(1)~(8)のいずれかに記載の開閉装置設置構造(
図1~
図32参照)。
(10)
前記柱状基部材及び前記柱状補強部材が、前記開口部の右側方と左側方に設けられ、
左右両側の前記柱状補強部材の間には、前記開口部の上方側で横方向へわたる梁状補強部材が設けられ、この梁状補強部材は、前記柱状基部材よりも剛性の高い材料から形成され、一端側を左側方の前記柱状補強部材に接続するとともに、他端側を右側方の前記柱状補強部材に接続していることを特徴とする(1)~(9)のいずれかに記載の開閉装置設置構造(
図2参照)。
(11)
前記柱状基部材に対し上下方向へわたって前記柱状補強部材を接合する工程を含むことを特徴とする(1)~(10)のいずれかに記載の開閉装置設置構造の施工方法(
図4参照)。
【符号の説明】
【0079】
10:開閉装置
12:ガイドレール
13:収納部
21:柱状基部材
31:ボルト
32:ナット
33:座金
34:座部材
35:第一のボルト
36:第二のボルト
50:柱状補強部材
55:梁状補強部材
60:接合片
70:被覆部材
71:見込み面取付部
72:見付け面取付部
81:第一の柱状補強部材
82:第二の柱状補強部材
A1:開閉装置設置構造
a:開口部