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▶ 岡本 凉子の特許一覧

(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024042187
(43)【公開日】2024-03-28
(54)【発明の名称】寝具補助具
(51)【国際特許分類】
   A47G 9/02 20060101AFI20240321BHJP
【FI】
A47G9/02 S
A47G9/02 M
【審査請求】有
【請求項の数】4
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022146729
(22)【出願日】2022-09-15
(11)【特許番号】
(45)【特許公報発行日】2023-04-05
(71)【出願人】
【識別番号】503394866
【氏名又は名称】岡本 凉子
(72)【発明者】
【氏名】岡本 凉子
【テーマコード(参考)】
3B102
【Fターム(参考)】
3B102BA02
3B102BA04
3B102BA15
3B102BA19
(57)【要約】
【課題】従来は、寝具と、衿カバーや寝具カバーの関係において、カバーのサイズや係着具を設ける位置や係着具の種類等について、取り付けられる側の寝具と同一であるように規定されセットのために、他の衿カバーや寝具カバーでは実際に日常生活で不都合である。
【解決手段】本発明では、カバー類の着脱が容易で、寝具の表面に縦横に分散して設けられた複数の孔を有するカバー固着部と、カバー周縁に装着した係着具で取り付けることのできるカバーを備えることにより、カバーのサイズや、係着具を取り付ける位置を互いに係合するように規定することが不要になり、更に、取り付け具の種類を互いに合わせる必要も無くし複数の種類の係着具の使用を可能とした。その結果、替えカバーが使い易くなり、更に、寝具全体を被うカバーを分離することにより、寝具とカバーの着脱作業の労力が軽減され、カバーの洗濯等、日常の寝具管理の労力軽減に奏功する。
【選択図】図20
【特許請求の範囲】
【請求項1】
寝具の表面に取り付けられる縦横に分散して設けられた複数の孔を有するカバー固着部と、
前記カバー固着部に着脱自在に取り付けられるカバーとを備え、
前記カバーの周縁には前記カバー固着部の孔に係着可能な複数の係着具が取り付けられていることを特徴とする寝具補助具。
【請求項2】
前記係着具は、ボタンと、ボタンとその脇に設けられた輪状の紐と、また、結び紐で長さの略中央部を縫い止めた紐の少なくとも一つを備えていることを特徴とする請求項1記載の寝具補助具。
【請求項3】
第一の寝具(寝具本体)は、第二の寝具(前記寝具本体の内側を被うカバーに相当)と第三の寝具(前記寝具本体の外側を被うカバーに相当)を固着する為のカバー固着部を備えており、第二の寝具と第三の寝具は、第一の寝具に固着する為の係着具と、第四の寝具(衿カバーに相当)を固着する為のカバー固着部を備えており、第四の寝具は、第二の寝具と第三の寝具に固着するための係着具を備えていることを特徴とする請求項1、請求項2に記載の寝具補助具。
【請求項4】
寝具と、請求項1~3のいずれかの寝具補助具からなる寝具セット。












【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、寝具の表面に取り付けられるものであって、寝具に容易に着脱可能な寝具補助具に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、寝具で最も汚れが付着する衿部のカバーや、寝具本体のカバーには様々な提案がなされてきた。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】実用新案登録第3196076号広報
【特許文献2】実登3159866号広報
【特許文献3】特開2003-111656号広報
【特許文献4】実開平7-007568号広報
【特許文献5】特開2020-036830号広報
【0004】
特許文献1では、衿カバーと寝具の両方にファスナーを設けて着脱する提案であり、特許文献2では袋状の衿カバーの開口部に複数のクリップを備え、寝具に被せて寝具に備えたフックをクリップで把持する衿カバーであり、特許文献3では、袋状の衿カバーを寝具に被せ、衿カバーの裏面と寝具の表面に其々が係合するように等間隔に設けた面ファスナーで係着する衿カバーが提案されている。
【0005】
又、寝具本体のカバーにおいては、特許文献4では、寝具本体とそれを被うカバーの周縁の互いに係合する位置に面ファスナーを設けた寝具カバーが提案され、特許文献5では、寝具カバーの上生地と下生地の4辺の全周囲に線ファスナーを設けて接合させた寝具カバーが提案されている。
【0006】
これ等の提案は、何れも、寝具と、衿カバーや寝具カバーの関係において、カバーのサイズや係着具を設ける位置や係着具の種類等について、取り付けられる側の寝具と同一であるように規定され互いにセットを成しているために、他の衿カバーや寝具カバーでは代用することができず、実際に日常生活において度々洗濯を要するものとしては不都合である。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
従来の提案のように、寝具とセットされた衿カバーや寝具カバーのみをカバーとして用いる形態であると、日常生活において毎日使用して度々洗濯を要するものとしては非常に不便である。
【0008】
そこで、カバー類の着脱が容易であるのは勿論のこと、寝具の表面に縦横に分散して設けられた複数の孔を有するカバー固着部と、カバー周縁に装着した係着具で取り付けることのできるカバーを備えることにより、カバーのサイズや、係着具を取り付ける位置を互いに係合するように規定することが不要になり、更に、取り付け具の種類を互いに合わせる必要も無くし複数の種類の係着具の使用を可能とした。その結果、替えカバーが使い易くなり、更に、寝具全体を被うカバーを分離することにより、寝具とカバーの着脱作業の労力が軽減され、カバーの洗濯等、日常の寝具管理の労力軽減に奏功する寝具補助具を提案を課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明の寝具補助具は、寝具の表面に取り付けられる縦横に分散して設けられた複数の孔を有するカバー固着部と、前記カバー固着部に着脱自在に取り付けられるカバーとを備え、前記カバーの周縁には前記カバー固着部の孔に係着可能な複数の係着具が取り付けられていることを特徴とする。
【0010】
ここで言う寝具とは、側生地の中に綿や羽毛を入れた寝具本体や毛布と、前記寝具本体や毛布を被う寝具カバーをいう。
【0011】
前記係着具は、ボタンと、ボタンとその脇に設けられた輪状の紐と、また、結び紐で長さの略中央部を縫い止めた紐の少なくとも一つを備えていることを特徴とする。
【0012】
第一の寝具(寝具本体)は、第二の寝具(前記寝具本体の内側を被うカバーに相当)と第三の寝具(前記寝具本体の外側を被うカバーに相当)を固着する為のカバー固着部を備えており、第二の寝具と第三の寝具は、第一の寝具に固着する為の係着具と、第四の寝具(衿カバーに相当)を固着する為のカバー固着部を備えており、第四の寝具は、第二の寝具と第三の寝具に固着するための係着具を備えていることを特徴とする。
【0013】
寝具と、本発明のいずれかの寝具補助具からなる寝具セットとする。
【発明の効果】
【0014】
首や顔に直接触れる上掛け寝具類の衿部は、最も汚れの激しい部分であり、使用時に、寝具やカバー類の身体に触れる内側と、身体に触れない外側の汚れ具合には大きな差が生じる。また、敷き布団においても、内側をシーツで被うものの、やはり、敷き布団カバーの身体に面する内側はシーツを通じて汚れを吸収するものである。更に、寝具やカバー類は重くて嵩高いので取り扱いに労力を要するので、毎日使用する寝具のカバー類を常に清潔に保つには大きな負担となっているのが現状である。
【0015】
そこで、本発明では、上掛け寝具類の衿部表面の内外を被うカバーや、上掛け寝具類の衿部の内外と共に寝具の内側とを被うことのできるカバーや、布団カバーが内側と外側に分離するものなど、様々な形態のカバーを提案して、カバーを取り替える際に寝具をカバーから出し入れする労力や洗濯にかかる手間を軽減して、寝具を清潔に保つことが容易となる寝具補助具を提案するものである。
【0016】
本発明の寝具補助具は、寝具の表面に取り付けるカバー固着部と、その固着部に取り付けるカバーとで構成される。カバー固着部は、取り付けるカバーのほぼ周縁部にあたる寝具表面の部分に、様々な巾や長さ、形に構成して取り付け、カバーの周縁に設けている係着具でカバー固着部にカバーを係着する。
【0017】
寝具の表面に取り付けられるカバー固着部は、縦横に分散して設けられた複数の孔を有しており、カバー周縁に取り付けた係着具は、それぞれの係着具の近くに位置するカバー固着部の孔に系着される。
【0018】
カバー固着部にカバーを係着する仕組みは、カバーの周縁に設けられた係着具であるボタンや結び紐や輪状の紐とボタン等を用い、ボタンの場合はカバー固着部の孔にボタンをはめ込んで係着し、結び紐の場合は長さの略中央部を縫い止められた紐の一方をカバー固着部の孔に通して結びつけて係着し、輪状の紐とボタンの場合は、カバー固着部の孔に輪状の紐を通した後、輪状の紐の脇に設けているボタンに輪を掛けて係着する仕組みである。
【0019】
本発明のカバー固着部は、寝具表面に細いものでは巾30mmほどの帯状で取り付けるものや、又、様々な大小の形で寝具表面の各所に取り付けられるものである。そこには、縦横に分散して設けられた複数の孔を有するので、カバーに係着具を取り付ける位置を規定する必要はなく、カバーのサイズも取り付けられるものの広さと合致する様に規定される必要もない。又、取り付けられる側と同じ種類の係着具を用いる必要もない。同一のカバーでも、係着する位置に応じて最も適するように異なる種類の系着具を用いても良い。このように、本発明は、カバーのサイズや、係着具の種類や設ける位置などに対して融通性に富む寝具補助具である。
【0020】
特に毛布の場合、衿部を清潔に保つのに、本発明は有効である。毛布は度々洗濯はできないが、首や顔に接する衿部分は常に清潔なカバーで被われていて欲しいものである。
【0021】
ここで、市販の毛布では、衿部を二重にしたり、衿部を毛布と異なる他の生地で被っていたり、丁度衿カバーを取り付けるのに都合の良い毛布の外側と内側の位置に帯状の生地が毛布の横幅いっぱいに縫い付けられていたりと、毛布の衿部表面には何かしら加工が施されている商品を多く見かける。
【0022】
そこで、それらの加工の部分に、本発明のカバー固着部を用いて、本発明の着脱自在のカバーを係着し、更に、取り替え用のカバーを添えて提供されると、毛布の衿部カバーを度々取り替えて常に清潔に保つことに奏功する。
【0023】
又、毛布の繊維が肌に触れると刺激を感じる敏感肌用には、毛布外側表面の衿部のカバー固着部に本発明の衿カバー端部の裏側に取り付けたボタンをカバー固着部の孔にはめ込んで係着して外側の衿部を被い、カバーを折曲げて寝具の内側の衿部からさらに伸長して寝具の内側全体を被う構成にして、毛布にカバーを係着することにより、肌に触れることなく毛布を使用することが可能となる。
【0024】
衿部カバーの内側部分を、寝具の丈の長さまで伸長したカバーを掛け布団カバーとして用いると、従来型の寝具全体を袋型の布団カバーに入れるカバーを用いる場合と比較すると、先ず、布団をカバーから出し入れする手間と労力が不要となり、更にカバーの布量はほぼ半分となるので洗濯の際の負担も軽くなる。
【0025】
更に又、上記の寝具カバーを係着した寝具の内側に、衿部のカバーを係着する位置にカバーの横巾と同巾のカバー固着部を設け、寝具の外側表面の衿部に係着したカバーの先にカバー固着部が露出した状態にしておくと、これら内側と外側のカバー固着部に、衿部を被う衿カバーを取り付けることができるので、汚れの激しい衿部のカバーだけを手軽に度々取り替えることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0026】
先ず、上掛け寝具の衿部のカバーについての説明を行い、その後、衿部を含む様々な形態の寝具のカバーについて説明する。
【0027】
図1】第一実施形態における上掛け寝具表面の内側と外側の衿部にカバー固着部の端部を縫着してとり付け、カバー固着部に衿カバーを重ねてカバーの裏側周縁に装着したボタンを、カバー固着部の孔にはめ込んで止着した寝具外側の概観図である。
図2図1のA-A線断面の概観図である。
図3】第一実施形態における係着具で、ボタンの脇に輪状の紐を備えた係着具である。カバー固着部の孔に輪状の紐を通した後ボタンに掛けて係着した部分の概観図である。
図4】第一実施形態における結び紐である。紐の長さの略半分の位置をカバーに縫いとめた係着具で、カバー固着具の孔に紐を通して結び付けカバーを係着した部分の概観図である。
図5】第二実施形態における寝具表面の外側と内側において、衿カバーの両端を係着する辺りに、カバー固着部の両方の端部を縫着して取り付け、衿カバーの裏側周縁に装着したボタンをカバー固着部の孔にはめ込んで止着した寝具外側の概観図である。
図6】第三実施形態における上掛け寝具の身体に接する内側表面で、カバー固着部の端部を縫着した先に、カバー固着部を30mm~40mm程度延長形成したあそび部を設けた概観図である。衿カバーの周縁裏面に取り付けたボタンを、カバー固着部のあそび部表側から孔にはめ込んで係着している。
図7図6のB-B線断面の概観図である。
図8】第三実施形態における上掛け寝具の身体に接する内側で、就寝時に手を上方に動かした際に、手が衿カバーの内部に入るのを、衿カバーを縫着した先のあそび部が裏返って防いでいる概観図である。
図9】あそび部を設けていない場合の上掛け寝具の身体に接する内側で、就寝時、衿カバーの係着点と係着点の間から手が衿カバーの内部に入っている概観図である。
図10】第四実施形態における上掛け寝具の外側表面衿部に、寝具の横巾と等しい横巾の帯状のカバー固着部を取り付けた概観図である。
図11】第四実施形態における寝具の内側表面の、衿部を除く三辺の縁にカバー固着部を取り付けた概観図である。
図12】第四実施形態における寝具の外側で、寝具の外側表面衿部に取り付けたカバー固着部にカバーを係着した概観図である。
図13図12のC-C線の断面図の概観図である。
図14】第五実施形態における寝具の外側で、寝具の外側表面の四辺にカバー固着部を取り付け、衿部のカバー固着部の巾を他の三辺より広くした概観図である。
図15】第五実施形態における寝具の内側をカバーで被った寝具外側の概観図であり、寝具本体よりカバーの縦横とも伸長しているので、カバーは寝具の四辺を包む形で寝具表面の四辺のカバー固着部に届いて止着されている。衿部には、他より巾広く設けたカバー固着部が露出している。
図16図15のカバーで被われた寝具の、内側衿部に衿カバー固着部を取り付け、寝具の内側と外側に露出している衿カバー固着部を利用して、衿カバーを係着した場合の図15D-D線の断面図の概観図である。
図17】寝具の内側を、寝具本体よりカバーの縦横とも伸長しているカバーで被い、その後、衿部を被う衿カバーを係着した寝具の内側の概観図である。
図18】第六実施形態における寝具の外側表面の衿部に、カバー固着部の四辺を縫着して設け、衿部を除く他の三辺には、寝具の周囲に帯状のカバー固着部を設けている。先ず、カバーの裏面縁に装着したボタンを衿部のカバー固着部の孔にはめ込んで係着し、カバーを寝具に沿わせて曲げて、寝具の内側を被い、寝具の内側の衿部以外の三辺では、寝具の周囲に設けたカバー固着部の孔にカバー裏面の周縁に取り付けたボタンをはめ込んで係着した概観図である。
図19図18の線E-Eの断面図の概観図である。
図20図18の変形で、寝具の周囲四辺に帯状のカバー固着部を設け、寝具のサイズとほぼ同サイズのカバー二枚を用いて、寝具の内と外の両側から寝具を被い、其々のカバーを寝具の周囲に設けたカバー固着部の孔に、カバー裏面の周縁に取り付けたボタンをはめ込んで係着し、衿部には衿カバーを係着した形態の線E-Eの断面図の概観図である。
図21】第七実施形態における寝具の外側表面中央部にカバー固着部を設けた寝具の概観図である。
図22】第七実施形態における寝具の内側を、カバーで被う過程で、寝具本体よりカバーの縦横を伸長しているので、寝具の外側表面も広く被われる概観図である。
図23図22に続いて、カバー固着部にカバーの取り付けが終了した寝具外側の概観図である。
図24図21の寝具表面外側中央部に設けるカバー固着部を広く設けて、カバーが、外側の周縁を被う巾を狭くし、中央部に設けたカバー固着部は、寝具より縦横とも短縮した別のカバーで被い、衿部には衿カバーを係着した形態の寝具外側の概観図である。
図25】第八実施形態における上掛け寝具の衿部分の生地にカバー固着部の生地を継ぎ足し、衿部にカバーを重ねて止着した寝具の外側の概観図である。
図26図24のF-F線断面の概観図である。
【発明を実施するための形態】
【0028】
本発明の実施形態について、各図面を参照しながら以下に説明する。
【0029】
<第一実施形態>
本発明の第1実施形態について、図1図4を用いて、以下説明する。
第一実施形態の寝具補助具のカバー固着部2は、寝具1表面衿部の内側と外側に取り付けられ、縦横に分散して設けられた複数の孔3を有し、衿カバー4は、カバー固着部2の上に重ねて備えられ、衿カバー4の裏側周縁には複数の係着具7(以下、「ボタン7」と記す)が装着されていて脱自在に取り付けられる。カバー固着部2の横巾は寝具1の横巾に合わせて、寝具の衿部を被うカバー固着部2の端部を寝具1に縫着してとり付け、衿部に衿カバー4を重ねて、カバー4の裏側周縁に装着したボタン7をカバー固着部2の孔3にはめ込んで係着した。5は、ボタン7を衿部のカバー4に縫い付けた糸である。
【0030】
寝具1表面の衿部の内側から外側までを被う衿カバー4の丈は、300mm~700mmが適当であり、カバー4の形は、汚れやすい寝具の内側は矩形の方が被う面積が広くなるので都合が良いが、外側は半円形や略ハート型にするなどデザインを楽しむことができる。更に、カバー4の丈は、汚れやすい内側を長く、外側を短く設けても良く、カバー固着部2もカバーの丈に合わせて、寝具の内側と外側の丈に変化をつけて良い。
【0031】
図2図1A-A線断面図では、寝具1の表面衿部をカバー固着部2で被い、内側と外側の両方の端部は寝具1に縫着51し、側部は、寝具1の側生地に縫着してもよいし、輪状に構成してもよい。カバー固着部2の上に衿カバー4を重ねて、カバー4裏面の周縁に装着5したボタン7をカバー固着部2の孔3にはめ込み係着している。
【0032】
図3は、本発明に用いる係着具で、カバー4の表側の周縁にボタン7の脇に輪状の紐10を装着したものである。輪状の紐10をカバー固着部2の孔3に通して輪10の先をボタン7に掛けて止めている部分である。
【0033】
図4は、本発明に用いる係着具で、カバー4の表側周縁に、紐8の長さの略中央部を縫い止めた結び紐8である。結び紐8の一方をカバー固着部2の孔3に通して結びつけ係着している部分である。
【0034】
<第二実施形態>
本発明の第二実施形態について、図5を用いて、以下説明する。なお、第一実施形態と同一の部分には同一の符号を付し、説明を省略する。
【0035】
図5は、カバー固着部2を、横巾は寝具1の横巾に合わせ、縦巾は100mmほどとして、寝具1表面の、外側と内側の衿カバー4を係着する位置に、其々の端部を縫着して設けた。衿カバー4は、衿カバー4周縁の裏面に装着したボタン7を、カバー固着部2の孔3にはめ込んだ状態で止着されている。
【0036】
カバー固着部2の横巾は、寝具1の横巾いっぱい用い、縦巾は100mmほどの巾をもたせるのは、衿カバー4のサイズに巾をもたせて使用可能となる衿カバー4の数を増やすためである。本発明では、カバー固着部2のサイズや設ける位置の規定を無くすことにより、衿カバー4の、形や広さや取り付ける位置などの様々な条件に巾広く対応することが可能となる。
【0037】
図5のカバー固着部2を、寝具1に縫着せずに輪状に構成して、寝具1に通して、両側部を寝具1に安全ピンで止め付ける方法や縫い付ける方法、又、カバー固着部2の裏面端部全体、又は、側部に、摩擦抵抗の大きな防滑繊維によって形成された帯状テープを取り付けて留める方法などがある。更に、これまで述べてきた様々な取り付ける方法を組み合わせて用いることも可能である。
【0038】
又、巾50mmほどのリボン状のカバー固着部2を用い、リボン状の一方の端縁を、寝具1表面の、衿部カバー4の取り付け位置にあたる外側と内側の横巾いっぱいに縫着して、リボン状のカバー固着部2が有する孔3に衿カバー4のボタン7をはめ込んで取り付けることも可能である。
【0039】
<第三実施形態>
本発明の第三実施形態について、図6図9を用いて、以下説明する。なお、第一実施形態及び第二実施形態と同一の部分には同一の符号を付し、説明を省略する。
図6は、本発明の第三実施形態であり、寝具1表面内側に取り付けるカバー固着部2には、カバー固着部2を縫着51した先にカバー固着部2を30mm~40mm程度延長形成したあそび部6を設けで、カバー4は、あそび部6部分の外側から、衿部カバー4の裏の周縁に装着したボタン7をあそび部6が有する孔3にはめ込み系着する。
【0040】
図7は、図6のB-B線の断面の概略図で、寝具1表面の外側と内側に其々カバー固着部2の両端を縫着51して設けており、衿部にカバー4を重ねて、カバー4の裏面周縁に縫い付けた5ボタン7をカバー固着部2の外側から孔3にはめ込んで係着している。身体に接する寝具1の内側では、カバー固着部2のあそび部6の外側から孔3にボタン7をはめ込んで止着している。
【0041】
図8は、上掛け寝具1の内側で、就寝中に手を上方に移動させている図である。あそび部6が手に押されて裏返るので、衿部カバー4を係着しているカバー固着部2の部分が塞がれて、係着点5と係着点5の間から手が衿カバー4の内側に入るのを防いでいる。あそび部6が裏返るので、カバー4を系着しているボタン7が見えている。
【0042】
図9は、上掛け寝具1の内側のカバー固着部2にあそび部6を設けない場合に、カバー固着部2上のカバー係着点5と係着点5の間から手が衿カバー4の内側に入り込んでしまった図である。
【0043】
<第四実施形態>
本発明の第四実施形態について、図10図13を用いて、以下説明する。なお、第一実施形態、第二実施形態及び第三実施形態と同一の部分には同一の符号を付し、説明を省略する。
図10は、本発明の第四実施形態であり、寝具1表面の外側衿部の衿カバー41を係着する辺りに、寝具1の横巾と等しい横巾で縦巾は、ほぼ100mmの帯状のカバー固着部2の周縁を縫着した寝具1の外側である。
【0044】
図11は、図10の寝具1の内側で、衿部を除く寝具三辺の周縁部に巾50mmほどのカバー固着部2の周縁を縫着51して設けている。
【0045】
図12は、寝具1表面外側の衿部に設けたカバー固着部2に、カバー41の裏面周縁に装着した5ボタン7をカバー固着部2の孔3にはめ込んで止着している。ここで使用しているカバー41は、寝具の外側衿部を被い、寝具1に沿って内側に曲げると、寝具1の内側全体を被うことのできるように縦方向に伸長したカバー41である。
【0046】
図13は、図12C-C線の断面図で、寝具1表面外側の衿部にカバー固着部2が縫着51され、カバー41の内側周縁に装着したボタン7を衿部のカバー固着部2の孔3にはめ込んで止着して寝具1の外側の衿部を被い、内側に曲げて寝具1に沿わせながら内側の衿部から更に伸びて寝具1の内側全体を被い、寝具1の内側表面の三辺の縁部に設けたカバー固着部2の孔3にカバーの裏側周縁に装着したボタンをはめ込んで止着される。
【0047】
<第五実施形態>
本発明の第五実施形態について、図14図17を用いて、以下説明する。なお、第一実施形態、第二実施形態、第三実施形態及び第四実施形態と同一の部分には同一の符号を付し、説明を省略する。
図14は、本発明の第五実施形態であり、寝具1表面の外側四辺にカバー固着部2を縫着して設け、衿部のカバー固着部2は他の三辺より幅広く150mmほどとし、他の三辺は100mmほどとしている。
【0048】
図15は、寝具1の本体より縦横とも伸長したカバー42を用いて、寝具1表面の内側を被った後、寝具1の周囲を包む形で寝具1表面の外側四辺に設けたカバー固着部2に届き、カバー42の裏側周縁に装着したボタン7をカバー固着部2の孔3にはめ込んで止着した。
図15では、更に、後に、衿カバー4を係着するために、寝具1外側衿部には、カバー42で被わないカバー固着部2を露出したままの状態で残している。
【0049】
図16は、図15の衿部に更に衿カバー4をとり付けた場合のD-D線の断面図である。寝具1に係着したカバー42の身体に接する内側の、衿カバー4を係着する位置に、寝具1の横巾と同巾で、縦巾50mmほどのカバー固着部2を設け、この内側のカバー固着部2と、寝具1の外側衿部に露出したままのカバー固着部2を利用して衿部カバー4の両端を其々止着した断面である。この例のように、汚れの激しい衿部には、カバー42に重ねて衿部カバー4を設けると、汚れのひどい部分ごとに取り替えて洗濯する頻度を調節することができるので都合が良い。
【0050】
図17は、寝具1をカバー42で被い、更に、衿部に衿カバー4を取り付けた寝具の内側である。
具体的には、寝具1の内側を寝具カバー42で被い、寝具1の外側周縁に設けたカバー固着部2に係着し、その折に、衿部の先には、他より巾広く設けた
カバー固着部2が露出している。前記寝具カバー42の内側衿部には、衿カバー4を係着するために、寝具1の横巾と同巾で縦巾50mmほどのカバー固着部2の周囲四辺を縫着して設け、この内側のカバー固着部2と寝具1外側に残る露出したカバー固着部の孔3に、衿カバー4の両端裏側に装着したボタン7をはめ込んで係着した。
【0051】
<第六実施形態>
本発明の第六実施形態について、図18図20を用いて、以下説明する。なお、第一実施形態、第二実施形態、第三実施形態、第四実施形態及び第五実施形態と同一の部分には同一の符号を付し、説明を省略する。
図18は、本発明の第六実施形態であり、寝具1表面の外側衿部には、寝具1とほぼ同じ横巾で帯状のカバー固着部2の周囲を縫着して取り付け、寝具1の衿部以外の三辺では、巾30mm~40mm程度の帯状のカバー固着部2を、寝具1の衿部以外の三辺の周囲表面に片端、又は、中央部、又は、両端を縫着して取り付けている。
【0052】
取り付け方は、寝具1の側生地の表面に縫着したり、又は、側生地を縫い合わせる際に、帯状のカバー固着部2が表面に出るように挟み込んで、縫着してもよい。挟み込む際の帯状のカバー固着部2は、一重の状態でも、中央部二つ折りの状態で、重なった端部を挟んでもよいし、二つ折りの輪の方を挟んでもよい。
【0053】
カバー41は、外側の衿部を被う長さに、寝具1の丈の分を縦方向に伸長したものである。取り付け方は、先ず寝具1の外側表面衿部に設けたカバー固着部2に、カバー41の裏面端部に装着したボタン7をカバー固着部2の孔3にはめ込んで係着し、寝具1に沿わせて内側へ曲げると寝具1の内側全体を被い、カバー41の裏側周縁に装着しているボタン7を寝具1の周囲三辺の表面に設けたリボン状のカバー固着部2の孔3にはめ込んで係着している。
【0054】
図19は、図18のE-E線の断面図で、寝具1の外側衿部に、カバー固着部2を縫着し、衿部以外の三辺の周囲表面には巾30mm程度の帯状のカバー固着部を取り付けて、カバー固着部2の孔3にカバー41の裏側周縁に装着5したボタン7をはめ込んで係着している。
【0055】
図18においても、第五実施形態における図16の様に、寝具1に係着したカバー41の身体に接する内側で、衿部カバー4を係着する位置に、寝具1の横巾と同巾で、縦巾50mmほどのカバー固着部2を設けると、この内側と、寝具1外側衿部の先に露出したままのカバー固着部2とを利用して衿部カバー4の両端を其々止着して、寝具カバー41の衿部に衿カバー4を取り付けることができる。
【0056】
また、図18では、寝具1は掛け布団の場合を想定しているが、寝具の四辺とも周囲に帯状のカバー固着部2を設けて、寝具1の内と外の両側から、寝具1とほぼ同じ広さの寝具カバー43を、寝具1の周囲のカバー固着部2に取り付けると、寝具1を中にして内側と外側の二枚に分離した寝具カバー43となり、敷き布団としても掛け布団としても使用可能となる。
【0057】
図20には、掛け布団に用いて衿カバー4を係着する形態の図18のE-E線断面を表わしている。寝具1を中にした内側の寝具カバー43と外側の寝具カバー43二枚のカバーの其々の表面の衿部に、衿カバー4を取り付ける為のカバー固着部2を設けると、衿カバー4を取り付けることが可能となり、衿カバー4と、内側のカバー43と外側のカバー43とで寝具1を被うことになる。寝具1全体を被うカバーが二枚に分離されるのでカバーの取り替えに要する労力が大幅に軽減され、更に、其々のカバーの汚れの具合で洗濯の頻度を変えることができるので寝具管理の労力軽減に奏功する。
【0058】
<第七実施形態>
本発明の第七実施形態について、図21図24を用いて、以下説明する。なお、第一実施形態、第二実施形態、第三実施形態、第四実施形態、第五実施形態及び第六実施形態と同一の部分には同一の符号を付し、説明を省略する。
図21は、本発明の第七実施形態であり、寝具1の外側表面中央部にカバー固着部2の周縁を縫着して設けた寝具1の外側である。
【0059】
カバーのサイズの縦横を、それぞれ寝具1のサイズの1,2倍から1,5倍に伸長したサイズのカバー42が使用可能で、1,5倍に伸長すると寝具1全体を被うことができる。
【0060】
図22は、寝具1の内側を被い、更に、寝具1外側のほぼ3/4を包む広さまでカバーの縦横を伸長したカバー42を用いて、カバー固着部2に取り付ける過程の寝具1である。縦横を伸長したカバー42の四隅を切り欠いて構成すると、カバー42を係着する際に四隅にカバー42の布が寄り集まらないので、取り付け易く、布量も減り洗濯の際の負担が軽減される。図23は、寝具1にカバー42を系着し終わった寝具1の外側である。
【0061】
図23は、カバー42を取り付けた敷き布団としても掛け布団としても使用することができる。掛け布団として使用する場合は、カバー42表面の衿部にあたる部分の内側と外側い、カバー固着部2を取り付けて衿カバー4を係着すると衿カバー4付の掛け布団として使用することができる。
【0062】
更に、図24に表した形態は、寝具1表面の外側の中央部に取り付けるカバー固着部2を広く設けて、寝具1周囲四辺が巾130mm程度空く広さにして取り付けると、カバー42の折り返しが浅くなり布量が減少する。カバー固着部2が露出している部分には、寝具本体のサイズより縦横共に短縮したカバー44のサイズを合わせて取り付けると、寝具全体を、カバー42と、カバー44の二種類のカバーで被うことができる。二種類のカバーの広さには大きな差が生じない様にすると、洗濯時の負担が偏らずに都合が良い。
【0063】
カバー42表面の内側と外側の衿部にあたる部分にカバー固着部2を取り付けると衿カバー4が係着可能となる。寝具1外側の衿カバー4の縦巾は130mm程度となるが、寝具1の内側は汚れやすいので寝具の外側より巾広く設けた方が良い。
【0064】
図24のように、折り返しが浅い場合は、四隅を中央に向かって縫い合わせる額縁仕立てにすると扱いやすい。
寝具1全体を被うカバーが、カバー42とカバー44とに二分されて、衿カバー4が係着できるので、カバーの着脱作業や各部分の汚れ具合で洗濯の頻度を変えることができるので寝具管理の労力の軽減に奏功する。
【0065】
前後するが、図15では、寝具1の内側を、カバーの縦横とも寝具より伸長したカバー42で被い、寝具1の外側周縁に設けたカバー固着部2に係着している。この段階において、カバー固着部2の巾を広くして、カバー42の係着部分から30mmほどはみ出ていると、そのカバー固着部2に寝具本体のサイズより縦横共に短縮したカバー44を係着して、二種類のカバーで寝具全体を被い、衿カバー4を取り付けるカバー固着部をカバーの内側と外側に取り付けて衿カバー4を係着する。この形態は、図24とほぼ同じとなり、汚れ具合の異なる三部に分離されるので、カバーの着脱作業や各部分の汚れ具合で洗濯の頻度を変えることができるので寝具管理の労力の軽減に奏功する。
【0066】
<第八実施形態>
本発明の第八実施形態について、図23図24を用いて、以下説明する。なお、第一実施形態、第二実施形態、第三実施形態、第四実施形態、第五実施形態、第六実施形態及び第七実施形態と同一の部分には同一の符号を付し、説明を省略する。
図23は、本発明の第八実施形態であり、寝具1の衿部分の生地にカバー固着部2の生地を継ぎ足し、その上にカバー4を重ね、カバー4の裏面に装着した5ボタン7をカバー固着部2の孔3にはめ込み止着した寝具1の外側である。カバー固着部2の横巾を寝具1の横幅と同じにしても良い。
【0067】
図24は、図23のF-F線の断面であり、寝具1の衿部にカバー固着部2の生地を継ぎ足した構成である。衿部のカバー4は、カバー固着部2の孔3にカバー4の裏面の周縁に装着5したボタン7をはめ込んで係着している。
【0068】
本発明は上記実施形態に限られたものではなく、適宜変更が可能である。
カバー固着部2に用いる材料は、複数の孔を縦横に分散して設けた織物や編み物やレース生地や網、あるいは、布表面に糸や紐で孔を形成したものでも良く、ある程度強度を持つものが望ましい。又、肌に触れることもあるので、肌に違和感が無く、美しい外観であることも望ましい。
【0069】
カバー固着部2の孔3の形は、円形や四角形や他の多角形や楕円形、又、ボタンホール状に直線に構成されているものもよい。孔3の径は、10mm~30mmが適当であり、孔3にはめ込むボタン7の径は13mm~35mm程度が適当であり、ボタン7の厚さは用いる場所により配慮を要する。寝具の内側に衿カバー4を取り付ける場合のボタン7の厚さは2mm前後で使用中に異物感を感じる度合の少ないものが望ましい。
【0070】
図面には、係着具としてボタン7を用いた例を多く挙げたが、他の係着具を使用しても、勿論問題ない。結び紐8を用いる場合長さは280mm~350mm、巾は5mm~20mmが適当である。紐8の生地は摩擦性を持つものが使用中に解けにくくてよい。
【0071】
輪状の紐10は、輪の径が50mm~70mm程度、輪状の紐10の巾は3mm~5mm程度が適当で、生地は摩擦性を持つものが適している。傍に設けるボタンの径は13mm~15mm程度が適当であり、ボタン7の厚さは2mm前後で使用中に異物感を感じる度合の少ないものが望ましい。
【0072】
カバー4、41、42、43の周縁に係着具を取り付ける間隔は、120mm~400mmで、衿部に用いるカバー4の場合は間隔を狭くする等、部位により適した間隔に調整すればよい。又、係着具をカバーの周縁の表側に取り付けるか、裏側に取り付けるかについては、使い易さやデザイン面を考慮して製品ごとに決めればよく、一枚のカバーを取り付ける場合でも、カバー周縁の位置により最も適した係着具を選んで複数種類の係着具を用いることができる。
【0073】
尚、本実施例の商品の形態(販売形態)としては、カバーのみの商品でもよいし、寝具とカバーのセットとしても良い。
【符号の説明】
【0074】
1 寝具
2 カバー固着部
3 孔
4 衿部カバー
41 カバー:寝具の衿部を被い、丈を伸長したカバー
42 カバー:寝具本体のサイズより縦横共に伸長したカバー
43 カバー:寝具とほぼ同じサイズのカバー
44 カバー:寝具本体のサイズより縦横共に短縮したカバー
5 縫い付け糸(ボタンや紐をカバーに縫い付け)
51 縫合した糸・縫合した部分
6 あそび部
7 ボタン
8 結び紐
9 安全ピン
10 輪状の紐

図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
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図15
図16
図17
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図19
図20
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図22
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図25
図26
【手続補正書】
【提出日】2023-01-26
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
寝具の表面に部分的に取り付けられ縦横に分散して設けられた複数の孔を有するカバー固着部と、
前記カバー固着部に着脱自在に取り付けられるカバーとを備え、
前記カバーの周縁には前記カバー固着部の孔に係着可能な複数の係着具が取り付けられており、前記カバーは、カバー固着部に設けられた複数の孔から任意の孔を自由に選択して前記係着具を取り付けることが可能であることを特徴とする寝具補助具。
【請求項2】
前記係着具は、ボタンと、ボタンとその脇に設けられた輪状の紐と、また、結び紐で長さの略中央部を縫い止めた紐の少なくとも一つを備えていることを特徴とする請求項1記載の寝具補助具。
【請求項3】
第一の寝具(寝具本体)は、第二の寝具(前記寝具本体の内側を被うカバーに相当)と第三の寝具(前記寝具本体の外側を被うカバーに相当)を固着する為のカバー固着部を備えており、第二の寝具と第三の寝具は、第一の寝具に固着する為の係着具と、第四の寝具(衿カバーに相当)を固着する為のカバー固着部を備えており、第四の寝具は、第二の寝具と第三の寝具に固着するための係着具を備えていることを特徴とする請求項1に記載の寝具補助具。
【請求項4】
寝具と、請求項1~3のいずれかの寝具補助具からなる寝具セット。