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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024042204
(43)【公開日】2024-03-28
(54)【発明の名称】和装用の着物
(51)【国際特許分類】
   A41D 1/00 20180101AFI20240321BHJP
【FI】
A41D1/00 101C
A41D1/00 101F
【審査請求】有
【請求項の数】7
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022146762
(22)【出願日】2022-09-15
(71)【出願人】
【識別番号】522367034
【氏名又は名称】奥野 麻紀
(74)【代理人】
【識別番号】110002435
【氏名又は名称】弁理士法人井上国際特許商標事務所
(74)【代理人】
【識別番号】100077919
【弁理士】
【氏名又は名称】井上 義雄
(74)【代理人】
【識別番号】100172638
【弁理士】
【氏名又は名称】伊藤 隆治
(74)【代理人】
【識別番号】100153899
【弁理士】
【氏名又は名称】相原 健一
(74)【代理人】
【識別番号】100159363
【弁理士】
【氏名又は名称】井上 淳子
(72)【発明者】
【氏名】奥野 麻紀
【テーマコード(参考)】
3B030
【Fターム(参考)】
3B030BA01
3B030BA08
3B030BB01
3B030BC04
3B030BC05
3B030BC07
(57)【要約】
【課題】 簡単に着脱できる和装用の着物を提供する。
【解決手段】 和装用の着物100は、一端11及び他端12が規定される帯形状を呈し、装着する場合に、装着者の首を囲うとともに、胸元にて右側部14及び左側部15が重なり合う半襟10と、右側前身頃21及び左側前身頃22を有し、装着する場合に、一部を露出させつつ半襟10を覆うとともに、装着者の前側にて右側前身頃21の一部及び左側前身頃22の一部が重なり合う上着20と、袴前側上部31及び袴後側上部32を有し、装着する場合に、袴前側上部31及び袴後側上部32により上着20の下端部26が覆われる袴30と、を備える。半襟10は、重なり合う部位において、右側部14及び左側部15を互いに着脱可能とする第1着脱部16,17を備え、上着20は、重なり合う部位において、右側前身頃21及び左側前身頃22を互いに着脱可能とする第2着脱部27,28を備えている。
【選択図】 図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
一端及び他端が規定される帯形状を呈し、装着者が装着する場合に、前記装着者の首を囲うとともに、前記装着者の胸元にて前記一端側の一部及び前記他端側の一部が互いに重なり合うよう構成された半襟と、
右側前身頃及び左側前身頃を有し、前記半襟を装着している前記装着者が装着する場合に、前記半襟の一部を露出させつつ前記半襟を覆うとともに、前記装着者の前側にて前記右側前身頃の一部及び前記左側前身頃の一部が互いに重なり合うよう構成された上着と、
前側上部に設けられた袴前側上部と、後側上部に設けられた袴後側上部とを有し、前記上着を装着している前記装着者が装着する場合に、前記装着者の前側にて前記袴前側上部により前記上着の下端部が覆われるとともに、前記装着者の後側にて前記袴後側上部により前記上着の下端部が覆われるよう構成された袴と、
を備えた和装用の着物において、
前記半襟は、
前記互いに重なり合う部位において、前記一端側の一部及び前記他端側の一部を互いに着脱可能とする第1着脱部を備え、
前記上着は、
前記互いに重なり合う部位において、前記右側前身頃の一部及び前記左側前身頃の一部を互いに着脱可能とする第2着脱部を備えた
和装用の着物。
【請求項2】
請求項1に記載の和装用の着物において、
前記半襟の前記第1着脱部、及び/又は、前記上着の前記第2着脱部は、
面ファスナーである
和装用の着物。
【請求項3】
請求項1又は請求項2に記載の和装用の着物において、
前記袴の前記袴後側上部は、
前記袴後側上部の右端部から右側に延びる右側後ろ紐と、前記袴後側上部の左端部から左側に延びる左側後ろ紐と、前記右側後ろ紐の一部及び前記袴後側上部の一部を互いに着脱可能とする第3着脱部と、前記左側後ろ紐の一部及び前記袴後側上部の一部を互いに着脱可能とする第4着脱部とを備え、
前記袴の前記袴前側上部は、
前記袴前側上部の右端部に設けられ前記右側後ろ紐が貫通可能に構成された右側環状部と、前記袴前側上部の左端部に設けられ前記左側後ろ紐が貫通可能に構成された左側環状部とを備え、
前記上着を装着している前記装着者が、前記袴を装着する場合に、
前記右側後ろ紐を、前記右側環状部に貫通させて、前記第3脱着部を介して前記袴後側上部の一部に接着し、前記左側後ろ紐を、前記左側環状部に貫通させて、前記第4脱着部を介して前記袴後側上部の一部に接着する
和装用の着物。
【請求項4】
請求項3に記載の和装用の着物において、
前記袴の前記第3着脱部、及び/又は、前記袴の前記第4着脱部は、
面ファスナーである
和装用の着物。
【請求項5】
請求項4に記載の和装用の着物において、
前記袴の前記袴前側上部、及び/又は、前記袴の前記袴後側上部は、
前記上着の下端部を覆った際に、前記上着に対して前記袴が滑ることを抑制する滑り止め部を備えた
和装用の着物。
【請求項6】
請求項3に記載の和装用の着物において、
前記袴の前記袴前側上部は、
前側に、前記袴の前記右側後ろ紐及び前記左側後ろ紐の何れとも別体である装飾用の結び目を備えた
和装用の着物。
【請求項7】
請求項1又は2に記載の和装用の着物において、
前記袴前側上部の上側右端部から延びる右外側帯と、
前記袴前側上部の上側左端部から延びる左外側帯と、
前記右外側帯の後側で前記上側右端部から延びる右内側帯と、
前記左外側帯の後側で前記上側左端部から延びる左内側帯と、
を有し、
前記右内側帯と前記左内側帯は前記袴後側上部と着脱され、
前記右外側帯と前記左外側帯は互いに着脱される
和装用の着物。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、和装用の着物に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、和装用の袴において、着付師に頼らずとも簡便に着用可能ものが知られている。特許文献1には、前紐及び後紐を備えた袴が開示されており、前紐及び後紐においては、それらの長さが短くされ、且つ、それぞれの両端に着脱手段が設けられている。この袴を着用する場合、後紐を体の前面に持ってきて、その両端に設けられた着脱手段どうしを接続する。前紐を体の後面に持ってきて、その両端に設けられた着脱手段どうしも接続する。これにより、後紐及び前紐を、それぞれ接続することができるため、角帯を着用する必要なく、着付師に頼らずとも簡便に着用することが可能となる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】登録実用新案第3024144号(請求項1等)
【発明の概要】
【0004】
ところで、近年、和装用の着物において、感染症の感染抑制の観点等で、着物の装着者と、着付けする他者とが接触する時間を極力短くできるように、簡単に着脱できる技術が要望されている。また、装着者が身体に障がいを持つ者である場合にも、当該技術が要望される。他方、上記特許文献1の袴は、簡便に着用することが可能であるものの、着物の他の要素である半襟や上着等、袴以外の要素の着脱まで簡単にすることは想定されていない。このため、上記特許文献1の技術では、着物全体としての上記要望を満たすことは、困難である。
【0005】
本発明の目的は、簡単に着脱できる和装用の着物を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の和装用の着物は、一端及び他端が規定される帯形状を呈し、装着者が装着する場合に、前記装着者の首を囲うとともに、前記装着者の胸元にて前記一端側の一部及び前記他端側の一部が互いに重なり合うよう構成された半襟と、右側前身頃及び左側前身頃を有し、前記半襟を装着している前記装着者が装着する場合に、前記半襟の一部を露出させつつ前記半襟を覆うとともに、前記装着者の前側にて前記右側前身頃の一部及び前記左側前身頃の一部が互いに重なり合うよう構成された上着と、前側上部に設けられた袴前側上部と、後側上部に設けられた袴後側上部とを有し、前記上着を装着している前記装着者が装着する場合に、前記装着者の前側にて前記袴前側上部により前記上着の下端部が覆われるとともに、前記装着者の後側にて前記袴後側上部により前記上着の下端部が覆われるよう構成された袴と、を備える。前記半襟は、前記互いに重なり合う部位において、前記一端側の一部及び前記他端側の一部を互いに着脱可能とする第1着脱部を備え、前記上着は、前記互いに重なり合う部位において、前記右側前身頃の一部及び前記左側前身頃の一部を互いに着脱可能とする第2着脱部を備える。
【0007】
本発明の和装用の着物において、前記半襟の前記第1着脱部、及び/又は、前記上着の前記第2着脱部は、面ファスナーである。
【0008】
本発明の和装用の着物において、前記袴の前記袴後側上部は、前記袴後側上部の右端部から右側に延びる右側後ろ紐と、前記袴後側上部の左端部から左側に延びる左側後ろ紐と、前記右側後ろ紐の一部及び前記袴後側上部の一部を互いに着脱可能とする第3着脱部と、前記左側後ろ紐の一部及び前記袴後側上部の一部を互いに着脱可能とする第4着脱部とを備え、前記袴の前記袴前側上部は、前記袴前側上部の右端部に設けられ前記右側後ろ紐が貫通可能に構成された右側環状部と、前記袴前側上部の左端部に設けられ前記左側後ろ紐が貫通可能に構成された左側環状部とを備え、前記上着を装着している前記装着者が、前記袴を装着する場合に、前記右側後ろ紐を、前記右側環状部に貫通させて、前記第3脱着部を介して前記袴後側上部の一部に接着し、前記左側後ろ紐を、前記左側環状部に貫通させて、前記第4脱着部を介して前記袴後側上部の一部に接着する。
【0009】
本発明の和装用の着物において、前記袴の前記第3着脱部、及び/又は、前記袴の前記第4着脱部は、面ファスナーである。
【0010】
本発明の和装用の着物において、前記袴の前記袴前側上部、及び/又は、前記袴の前記袴後側上部は、前記上着の下端部を覆った際に、前記上着に対して前記袴が滑ることを抑制する滑り止め部を備える。
【0011】
本発明の和装用の着物において、前記袴の前記袴前側上部は、前側に、前記袴の前記右側後ろ紐及び前記左側後ろ紐の何れとも別体である装飾用の結び目を備える。
【発明の効果】
【0012】
本発明によれば、着物の構成要素となる半襟、及び、上着を、着脱容易なものとすることができる。更に、着脱容易な袴を適用することで、着物全体として簡単に着脱が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0013】
図1】本発明の第1実施形態に係る和装用の着物の全体概略図である。
図2図1に示す和装用の着物が備える半襟の斜視図である。
図3図1に示す和装用の着物が備える半襟を装着者に装着した状態を示す正面図である。
図4図1に示す和装用の着物が備える上着の正面図である。
図5図1に示す和装用の着物が備える上着を装着者に装着した状態を示す正面図である。
図6図1に示す和装用の着物が備える袴における袴前側上部の表側(a)、及び、袴前側上部の裏側(b)を示す図である。
図7図1に示す和装用の着物が備える袴における袴後側上部の表側(a)、及び、袴後側上部の裏側(b)を示す図である。
図8図1に示す和装用の着物が備える袴を装着者に装着している状態を示す右側面図(a)、及び、左側面図(b)である。
図9図1に示す和装用の着物が備える袴を装着者に装着した状態を示す右側面図(a)、及び、左側面図(b)である。
図10】本発明の第2実施形態に係る和装用の着物が備える袴における、袴前側上部の表側(a)、及び、袴前側上部の裏側(b)を示す図である。
図11】本発明の第2実施形態に係る和装用の着物が備える袴における、袴後側上部の表側(a)、及び、袴後側上部の裏側(b)を示す図である。
図12】本発明の第2実施形態に係る和装用の着物が備える袴を、装着者に装着している状態を示す右側面図(a)、及び、左側面図(b)である。
図13】本発明の第2実施形態に係る和装用の着物が備える袴を、装着者に装着した状態を示す右側面図(a)、及び、左側面図(b)である。
図14】本発明の第3実施形態に係る和装用の着物が備える半襟の斜視図である。
図15】本発明の第3実施形態に係る和装用の着物が備える上着の正面図である。
図16】本発明の第3実施形態に係る和装用の着物が備える上着を、装着者に装着した状態を示す正面図である。
図17】本発明の第4実施形態に係る和装用の着物が備える上着の正面図である。
図18】本発明の第4実施形態に係る和装用の着物が備える上着の正面図である。
図19】本発明の第4実施形態に係る和装用の着物が備える上着を、装着者に装着した状態を示す正面図である。
【発明を実施するための形態】
【0014】
[第1実施形態]
<和装用の着物の構成>
以下、本発明の各実施形態に係る和装用の着物について説明する。なお、図中に適宜示される矢印における左・右、上・下、前・後は、本実施形態の着物を装着した装着者から見た左方向・右方向、上方向・下方向、前方向・後方向に、それぞれ対応している。
【0015】
図1に示すように、本発明の第1実施形態に係る和装用の着物100は、例えば、他者による着付けが必要な児童や、身体に障がいを有する者等により装着されるものである。和装用の着物100は、半襟10、上着20、及び、袴30を備えている。また、これに加え、例えば、襦袢等が、必要に応じて適宜追加されてもよい。なお、和装用の着物100は、サイズや意匠等を適宜変更することで、児童、身体に障がいを有する者に限られず、成人、男性、女性、健常者の何れの装着者に対しても適用可能である。
【0016】
図1図2図3に示すように、半襟10は、一端11及び他端12が規定される帯形状を呈している。一端11及び他端12の中間には、中間部13が形成されている。中間部13から一端11に延びる一部は、一端側の一部として、右側部14となっている。中間部13から他端12に延びる一部は、他端側の一部として、左側部15となっている。
【0017】
半襟10は、装着者200により装着される場合に、装着者200の首を囲うとともに、装着者200の胸元にて右側部14及び左側部15が互いに重なり合うよう構成されている。互いに重なり合う部位において、右側部14及び左側部15を互いに着脱可能とする第1着脱部16,17が、備えられている。より具体的には、右側部14の一面14aに、略矩形状の第1着脱部16が設けられる。左側部15の他面15aに、略矩形状の第1着脱部17が設けられる。当該他面15aは、一面14aと反対側に位置する面である。第1着脱部16,17は、面ファスナーであり、何れか一方がループ状の起毛を有し、他方がフック状の起毛を有している。
【0018】
半襟10を装着する場合、先ず、中間部13を装着者200の首に掛け、一端11及び他端12を下方前側に位置させる。次いで、右側部14の一面14aが前側に向くよう、右側部14を装着者200の胸元に位置させて、その上に重なり合うように、左側部15の他面15aが後側に向くよう、左側部15を装着者200の胸元に位置させる。このとき、第1着脱部16に、第1着脱部17を接着させる。これにより、半襟10の装着者200への装着が完了する。なお、半襟10を脱離する場合、この順序の逆を辿ればよい。
【0019】
半襟10を装着する場合、首の後側に中間部13が当接する。このため、中間部13は、他の部位に比べて汚れやすい部位となる。中間部13の汚れに対応できるよう、中間部13を着脱可能となるよう構成してもよい。
【0020】
図1図4図5に示すように、上着20は、右側前身頃21、及び、左側前身頃22を有している。右側前身頃21及び左側前身頃22における端部においては、首側を囲むように襟部23が、設けられている。襟部23よりも右側かつ右側前身頃21よりも上側には、右袖部24が、設けられている。襟部23よりも左側かつ左側前身頃22よりも上側には、左袖部25が、設けられている。上着20は、右袖部24及び左袖部25よりも下側に、下端部26を有している。
【0021】
上着20は、半襟10を装着している装着者200が装着する場合に、襟部23にて半襟10の一部を露出させつつ半襟10が覆われるとともに、装着者200の前側にて右側前身頃21の一部及び左側前身頃22の一部が互いに重なり合うよう構成されている。より具体的には、右側前身頃21の表面21aに、略矩形状の第2着脱部27が設けられる。左側前身頃22の裏面22aに、略矩形状の第2着脱部28が設けられる。第2着脱部27,28の取付位置は、右側前身頃21及び左側前身頃22が、互いに重なり合う領域であれば、任意である。第2着脱部27,28は、面ファスナーであり、何れか一方がループ状の起毛を有し、他方がフック状の起毛を有している。
【0022】
なお、本実施形態では、第1着脱部16,17、及び、第2着脱部27,28の両方とも面ファスナーであるが、これに代えて、何れか一方のみが面ファスナーとなっていてもよいし、両方とも面ファスナー以外の着脱部材で構成されていてもよい。面ファスナー以外の着脱部材としては、例えば、ホック、ボタン等が挙げられるが、これらに限定されない。
【0023】
上着20を装着する場合、装着者200に半襟10を装着した状態において、先ず、右袖部24及び左袖部25に装着者の腕を通し、半襟10の右側部14、及び、左側部15のそれぞれの一部を露出させつつ、襟部23にて半襟10を覆う。次いで、右側前身頃21の表面21aを前側に向け、左側前身頃22の裏面22aを後側に向けつつ、表面21aの上に裏面22aを重なり合あわせる。このとき、第2着脱部27に、第2着脱部28を接着させる。これにより、上着20の装着者200への装着が完了する。なお、上着20を脱離する場合、この順序の逆を辿ればよい。
【0024】
図1図6図7に示すように、袴30は、袴前側上部31、結び目31a、袴後側上部32、右側環状部34、左側環状部35、滑り止め部36、右側後ろ紐37、第3着脱部37a、左側後ろ紐38、第4着脱部38a、及び、第3,第4着脱部39を、備えている。
【0025】
袴前側上部31は、袴30の前側上部を構成している。袴前側上部31の表面図である図6(a)に示すように、袴前側上部31の前側には、装飾用の結び目31aが備えられている。結び目31aは、後述の右側後ろ紐37及び左側後ろ紐38の何れとも別体となるよう構成されている。袴後側上部32は、袴30の後側上部を構成している。上着20を装着している装着者200が袴30を装着する場合に、装着者200の脚が、図8に示す袴前側30aと袴後側30bの間に通されて、装着者200の前側(腹側)にて袴前側上部31により上着20の下端部26が覆われるとともに、装着者200の後側(背側)にて袴後側上部32により上着20の下端部26が覆われるようになっている。
【0026】
図6に示すように、右側環状部34は、袴前側上部31の上側右端部に設けられており、右側後ろ紐37が貫通可能に構成されている。左側環状部35は、袴前側上部31の上側左端部に設けられており、左側後ろ紐38が貫通可能に構成されている。右側環状部34及び左側環状部35は、例えば、側面視にて略「D」字形状を呈していてもよく、この場合、「D」字形状の曲線部位が外側に突出するよう、それぞれ配置されてもよい。
【0027】
袴前側上部31の裏面図である図6(b)に示すように、滑り止め部36は、袴前側上部31の後側(内側)に2つ、設けられている。更に、袴後側上部32の裏面図である図7(b)に示すように、滑り止め部36は、袴後側上部32の前側(内側)にも2つ、設けられている。それぞれの滑り止め部36は、例えば、シリコン素材等で構成されてもよく、袴前側上部31及び袴後側上部32が上着20の下端部26を覆った際に、上着20に対して袴30が滑ることを抑制するようになっている。
【0028】
なお、本実施形態では、滑り止め部36は、袴前側上部31及び袴後側上部32の両方に設けられているが、これに代えて、何れか一方のみに設けられてもよい。また、滑り止め部36は、袴前側上部31及び袴後側上部32にそれぞれ2つずつ設けられているが、設置数は任意であり、例えば、1つでもよいし、3つ以上であってもよい。
【0029】
図7に示すように、右側後ろ紐37は、袴後側上部32の上側右端部から右側に延びている。左側後ろ紐38は、袴後側上部32の上側左端部から左側に延びている。右側後ろ紐37及び左側後ろ紐38は、上述した右側環状部34及び左側環状部35にそれぞれ貫通可能なように、例えば、右側環状部34及び左側環状部35の設置位置の高さと略同一の高さにて設置されてもよい。
【0030】
袴後側上部32の表面図である図7(a)に示すように、右側後ろ紐37の後側に、略矩形状の第3着脱部37aが設けられている。左側後ろ紐38の後側に、略矩形状の第4着脱部38aが設けられている。袴後側上部32の上側左端部から上側右端部にかけて、略矩形状の第3着脱部39、第4着脱部39が設けられている。なお、本実施形態では、第3,第4着脱部39はそれぞれ一体として構成されているが、これに代えて、別体として構成されてもよい。
【0031】
第3着脱部37a,39は、右側後ろ紐37の一部及び袴後側上部32の一部を、互いに着脱可能とするようになっている。第4着脱部38a,39は、左側後ろ紐38の一部及び袴後側上部32の一部を、互いに着脱可能とするようになっている。第3着脱部37a,39は、面ファスナーであり、何れか一方がループ状の起毛を有し、他方がフック状の起毛を有している。第4着脱部38a,39も、面ファスナーであり、何れか一方がループ状の起毛を有し、他方がフック状の起毛を有している。
【0032】
なお、本実施形態では、第3着脱部37a,39、及び、第4着脱部38a,39の両方とも面ファスナーであるが、これに代えて、何れか一方のみが面ファスナーとなっていてもよいし、両方とも面ファスナー以外の着脱部材で構成されていてもよい。面ファスナー以外の着脱部材としては、例えば、ホック、ボタン等が挙げられるが、これらに限定されない。
【0033】
図8、及び、図9に示すように、袴30を装着する場合、装着者200に半襟10及び上着20を装着した状態において、先ず、袴前側30a及び袴後側30bの間隔を空けて、袴前側30aを前側に、袴後側30bを後側にそれぞれ保持して、上記間隔から袴30の内部に脚を通し、袴前側上部31及び袴後側上部32を腰の高さに位置させつつ、袴前側上部31及び袴後側上部32にて上着20の下端部26を覆う。次いで、図8(a)に示すように、右側後ろ紐37を、右側環状部34に貫通させる。同様に、図8(b)に示すように、左側後ろ紐38を、左側環状部35に貫通させる。貫通させた右側後ろ紐37、及び、左側後ろ紐38においては、装着者200の腹囲に合わせて、右側環状部34、及び、左側環状部35からの延出長が調整される。
【0034】
次いで、図9(a)に示すように、貫通させた右側後ろ紐37のうち、右側環状部34から延出している部位を内向きに折り返して、第3着脱部37aを第3着脱部39に接着させる。これにより、右側後ろ紐37の一部は、第3脱着部37a,39を介して、袴後側上部32の一部に接着される。同様に、図9(b)に示すように、貫通させた左側後ろ紐38のうち、左側環状部35から延出している部位を内向きに折り返して、第4着脱部38aを第4着脱部39に接着させる。これにより、左側後ろ紐38の一部は、第4脱着部38a,39を介して、袴後側上部32の一部に接着される。以上により、袴30の装着者200への装着が完了する。なお、袴30を脱離する場合、この順序の逆を辿ればよい。また、右側後ろ紐37及び左側後ろ紐38の袴後側上部32への接着は、左右のうち何れかが先に実行されてもよいし、左右同時に実行されてもよい。
【0035】
<実施形態の効果>
以上説明したように、本発明の第1実施形態に係る和装用の着物100によれば、半襟10の右側部14及び左側部15を互いに重ね合わせるだけで、第1着脱部16,17を接着でき、簡単に半襟10を装着できる。一方、重なり合う半襟10の右側部14及び左側部15を互いに引き離すだけで、第1着脱部16,17を脱離でき、簡単に半襟10を脱離できる。また、上着20の右側前身頃21及び左側前身頃22を互いに重ね合わせるだけで、第2着脱部27,28を接着でき、簡単に上着20を装着できる。一方、重なり合う上着20の右側前身頃21及び左側前身頃22を互いに引き離すだけで、第2着脱部27,28を脱離でき、簡単に上着20を脱離できる。従って、和装用の着物100の構成要素となる半襟10、及び、上着20を、着脱容易なものとすることができる。更に、着脱容易な袴30を適用することで、着物全体として簡単に着脱が可能となる。
【0036】
また、本発明の第1実施形態では特に、半襟10の第1着脱部16,17、及び、上着20の第2着脱部27,28は、面ファスナーである。面ファスナーを、半襟10、上着20の任意の部位に、容易に取り付けることができるため、半襟10、上着20のそれぞれの接着位置を、容易に調整可能となる。また、既存の半襟や上着に、面ファスナーを縫い付けることにより、本実施形態の半襟10、及び、上着20を容易に製造することができる。
【0037】
また、本発明の第1実施形態では特に、袴30の袴後側上部32は、右側後ろ紐37及び左側後ろ紐38を備え、袴30の袴前側上部31は、右側後ろ紐37が貫通可能に構成された右側環状部34、及び、左側後ろ紐38が貫通可能に構成された左側環状部35を備える。また、右側後ろ紐37及び左側後ろ紐38に、第3着脱部37a及び第4着脱部38aが設けられ、袴後側上部31に、第3着脱部39及び第4着脱部39が設けられている。これによれば、紐の取りまわし、結びが必要なく、袴30の右側後ろ紐37及び左側後ろ紐38を、袴後側上部32に重ね合わせるだけで、第3着脱部37a,39、及び、第4着脱部38a,39をそれぞれ接着でき、簡単に袴30を装着できる。一方、袴30の右側後ろ紐37及び左側後ろ紐38を、袴後側上部32から引き離すだけで、第3着脱部37a,39、及び、第4着脱部38a,39をそれぞれ脱離でき、簡単に袴30を脱離できる。従って、和装用の着物100の構成要素となる袴30も、着脱容易なものとすることができる。
【0038】
また、本発明の第1実施形態では特に、袴30の第3着脱部37a,39、及び、第4着脱部38a,39は、面ファスナーである。面ファスナーを、右側後ろ紐37、左側後ろ紐38、袴後側上部32の任意の部位に、容易に取り付けることができるため、接着位置を容易に調整可能となる。また、既存の袴に、面ファスナーを取り付け、左右の環状部材を設けることにより、本実施形態の袴30を容易に製造することができる。
【0039】
また、本発明の第1実施形態では特に、袴30の袴前側上部31、及び、袴後側上部32に、滑り止め部36が設けられている。袴30を装着し、上着20の下端部26を覆った際に、滑り止め部36は、上着20に対して袴30が滑ることを抑制する。従って、袴30を着脱容易なものとすることができ、且つ、袴30の上着20に対する位置ずれを簡単に抑制できる。
【0040】
また、本発明の第1実施形態では特に、袴30の袴前側上部31の前側に、結び目31aが設けられている。結び目31aは、装飾用のものであり、袴30の右側後ろ紐37及び左側後ろ紐38の何れとも別体である。これによれば、袴前側上部31にて紐を締めているのと、同様な見た目を与えることができる。従って、袴30を着脱容易なものとすることができ、且つ、袴30の意匠性を向上できる。
【0041】
[第2実施形態]
次に、本発明の第2実施形態に係る和装用の着物100について説明する。第2実施形態の着物100は、袴30の構成が異なる点のみ、第1実施形態と異なる。以下、第1実施形態と異なる点のみ説明する。なお、第2実施形態において、第1実施形態と同一・等価な構成・部位については、第1実施形態と同じ符号を付すことで説明を省略する。
【0042】
図10図13は、上述した図6図9に対応しており、第2実施形態の着物100が備える袴30の構成を示している。図10に示すように、第2実施形態の袴30は、第1実施形態の右側環状部34及び左側環状部35に代えて、右外側帯41、左外側帯42、右内側帯43、及び、左内側帯44を備えている。図10(a)は、袴前側上部31の表面を示し、図10(b)は、袴前側上部31の裏面を示している。
【0043】
右外側帯41は、袴前側上部31の上側右端部から右方へ伸長するよう設けられている。右外側帯41の右方先端部であって、後側の面には、略矩形状の着脱部41aが設けられている。左外側帯42は、袴前側上部31の上側左端部から左方へ伸長するよう設けられている。左外側帯42の左方先端部であって、前側の面には、略矩形状の着脱部42aが設けられている。着脱部41a,42aは、互いに着脱可能に構成されている。着脱部41a,42aは、面ファスナーであり、何れか一方がループ状の起毛を有し、他方がフック状の起毛を有している。
【0044】
右内側帯43は、袴前側上部31の上側右端部から右方へ伸長するよう設けられている。右内側帯43の基部は、袴前側上部31の後側であって、滑り止め部36に隣り合うよう縫い付けられており、右内側帯43が右外側帯41の後側に位置するようになっている。右内側帯43の右方先端部であって、後側の面には、略矩形状の着脱部43aが設けられている。左内側帯44は、袴前側上部31の上側左端部から左方へ伸長するよう設けられている。左内側帯44の基部は、袴前側上部31の後側であって、滑り止め部36に隣り合うよう縫い付けられており、左内側帯44が左外側帯42の後側に位置するようになっている。左内側帯44の左方先端部であって、後側の面には、略矩形状の着脱部44aが設けられている。着脱部43a,44aは、第3、第4着脱部39と着脱可能に構成されている。着脱部41a,42aは、面ファスナーである。着脱部43a,44aは、第3、第4着脱部39がループ状の起毛を有する場合、フック状の起毛を有する。着脱部43a,44aは、第3、第4着脱部39がフック状の起毛を有する場合、ループ状の起毛を有する。
【0045】
図11(a)は、袴後側上部32の表側を示し、図11(b)は、袴後側上部32の裏側を示している。図11に示すように、第2実施形態の袴30の袴後側上部32には、第1実施形態の右側後ろ紐37及び左側後ろ紐38が、設けられていない。
【0046】
図12、及び、図13に示すように、第2実施形態の袴30を装着する場合、装着者200に半襟10及び上着20を装着した状態において、先ず、袴前側30a及び袴後側30bの間隔を空けて、袴前側30aを前側に、袴後側30bを後側にそれぞれ保持して、上記間隔から袴30の内部に脚を通し、袴前側上部31及び袴後側上部32を腰の高さに位置させつつ、袴前側上部31及び袴後側上部32にて上着20の下端部26を覆う。次いで、図12(a)に示すように、装着者200の腹囲に合わせて、右内側帯43を袴後側上部32の後側にまわし、着脱部43aを第3、第4着脱部39に接着する。同様に、図12(b)に示すように、装着者200の腹囲に合わせて、左内側帯44を袴後側上部32の後側にまわし、着脱部44aを第3、第4着脱部39に接着する。
【0047】
次いで、図13(a),(b)に示すように、左外側帯42を、左内側帯44に重なるように袴後側上部32の後側にまわし、着脱部42aを後側表向きに位置させる。次いで、右外側帯41を、右内側帯43に重なるように袴後側上部32の後側にまわし、着脱部41aを着脱部42aに接着させる。以上により、袴30の装着者200への装着が完了する。なお、袴30を脱離する場合、この順序の逆を辿ればよい。
【0048】
以上説明したように、本発明の第2実施形態によれば、紐の取りまわし、結びが必要なく、袴30の右外側帯41、左外側帯42、右内側帯43、及び、左内側帯44を、袴後側上部32に重ね合わせるだけで、簡単に袴30を装着できる。一方、右外側帯41、左外側帯42、右内側帯43、及び、左内側帯44を、袴後側上部32から引き離すだけで、簡単に袴30を脱離できる。従って、和装用の着物100の構成要素となる袴30も、着脱容易なものとすることができる。
【0049】
[第3実施形態]
次に、本発明の第3実施形態に係る和装用の着物100について説明する。第3実施形態の着物100は、半襟10、及び、上着20の構成が異なる点のみ、第1、第2実施形態と異なる。以下、第1、第2実施形態と異なる点のみ説明する。なお、第3実施形態において、第1、第2実施形態と同一・等価な構成・部位については、第1、第2実施形態と同じ符号を付すことで説明を省略する。
【0050】
図14図16は、上述した図2図4図5に対応しており、第3実施形態の着物100が備える半襟10、及び、上着20の構成を示している。図14に示すように、第3実施形態の半襟10は、ホック13aを備えている。ホック13aは、中間部13の後側面であって、左右方向の略中央部に配置されている。ホック13aは、後述する上着20のホック23aと互いに着脱可能に構成されている。
【0051】
図15に示すように、第3実施形態の上着20は、ホック23aを備えている。ホック23aは、襟部23における装着者200の首元に対面する部位に、配置されている。ホック23aは、半襟10のホック13aと互いに着脱可能に構成されている。図16に示すように、半襟10における中間部13の後側面を、上着20における襟部23の首元に対面する部位に重ね合わせ、ホック13a,23aを接着させる。ホック13a,23aが接着されたとき、ホック13a,23aを介して、半襟10は上着20に係止される。なお、ホック13a,23aの接着は、装着者200に半襟10を装着し、次いで、上着20を装着した後に実行されてもよいし、半襟10及び上着20を装着する前に、予め実行されてもよい。
【0052】
以上説明したように、本発明の第3実施形態によれば、ホック13a,23aを介して、半襟10が上着20に係止される。このため、上着20に対し半襟20の位置ずれを抑制できる。
【0053】
[第4実施形態]
次に、本発明の第4実施形態に係る和装用の着物100について説明する。第4実施形態の着物100は、上着20の構成が異なる点のみ、第1、第2、第3実施形態と異なる。以下、第1、第2、第3実施形態と異なる点のみ説明する。なお、第4実施形態において、第1、第2、第3実施形態と同一・等価な構成・部位については、第1、第2、第3実施形態と同じ符号を付すことで説明を省略する。
【0054】
図17及び図18は、上述した図15に対応しており、図19は上述した図16に対応しており、何れも第4実施形態の着物100が備える上着20の構成を示している。図17及び図18に示すように、第4実施形態の上着20は、長尺帯51、及び、切れ込み52を備えている。長尺帯51は、例えば、ゴム帯等であり、長尺方向に伸縮可能に構成されている。長尺帯51の基部は、上着20の右側前身頃21における襟部23の前側面に、縫い付けられている。長尺帯51の先端部には、第2着脱部27が設けられている。
【0055】
切れ込み52は、上着20における装着者200の左脇近傍に対面する部位に設けられている。切れ込み52は、上下方向に延びており、図18に示すように、長尺帯51が前後方向に貫通可能に構成されている。即ち、切れ込み52の上下方向の長さは、長尺帯51の幅よりも若干大きい。第2着脱部28は、上着20の左側前身頃22における襟部23の前側面に、設けられている。
【0056】
図18及び図19に示すように、上着20を装着する場合、装着者200が両袖を通した後、長尺帯51にて装着者200の胴を取り囲みつつ、長尺帯51の先端部を、切れ込み52の前から後に向けて貫通させる。長尺帯51の先端部を、切れ込み52から後側に引き出して、長尺帯51を装着者200の胴にフィットさせた後、長尺帯51の先端部を、上着20の外側を巻き込みつつ、右後側を経て右前側までとりまわす。そして、長尺帯51の先端部を、左側前身頃22における襟部23の前側面に位置させて、第2着脱部27,28を互いに接着させる。これにより、上着20の装着者200への装着が完了する。なお、上着20を脱離する場合、この順序の逆を辿ればよい。
【0057】
以上説明したように、本発明の第4実施形態によれば、長尺帯51を介して、容易に上着20を装着者200にフィットさせることができる。
【0058】
以上、実施形態を示して本発明をより詳細かつ具体的に説明したが、実施形態は単なる例示説明であり、本発明を限定するものではない。なお、実施形態により示した発明は、上着、袴及び半襟の全てを含まなくても成立するものであり、例えば、上着のみ、袴のみ、半襟のみ、あるいは、これらのうちのいずれか2つの組み合わせでも成立するものである。
【符号の説明】
【0059】
10…半襟、11…一端、12…他端、14…右側部、15…左側部、16…第1着脱部、17…第1着脱部、20…上着、21…右側前身頃、22…左側前身頃、26…下端部、27…第2着脱部、28…第2着脱部、30…袴、30a…袴前側、30b…袴後側、31…袴前側上部、31a…結び目、32…袴後側上部、34…右側環状部、35…左側環状部、36…滑り止め部、37…右側後ろ紐、37a…第3着脱部、38…左側後ろ紐、38a…第4着脱部、39…第3着脱部、39…第4着脱部、100…和装用の着物、200…装着者
図1
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