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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024042262
(43)【公開日】2024-03-28
(54)【発明の名称】屋上扇の構造
(51)【国際特許分類】
   F24F 7/02 20060101AFI20240321BHJP
   E04D 13/16 20060101ALN20240321BHJP
【FI】
F24F7/02 D
F24F7/02 A
E04D13/16 Y
【審査請求】未請求
【請求項の数】9
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022146853
(22)【出願日】2022-09-15
(71)【出願人】
【識別番号】391008294
【氏名又は名称】フルタ電機株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100095407
【弁理士】
【氏名又は名称】木村 満
(74)【代理人】
【識別番号】100165489
【弁理士】
【氏名又は名称】榊原 靖
(74)【代理人】
【識別番号】100200621
【弁理士】
【氏名又は名称】堀部 峰雄
(74)【代理人】
【識別番号】100083068
【弁理士】
【氏名又は名称】竹中 一宣
(72)【発明者】
【氏名】古田 成広
(72)【発明者】
【氏名】岡井 信繁
(72)【発明者】
【氏名】鰐部 幸政
(57)【要約】
【課題】 従来、例えば、建屋、ハウス等の屋上扇において、強制排気による暑熱対策を図るに最適な構造において、先行文献では検索できなかった。そこで、解決手段として本発明を提案する。
【解決手段】 提案の一例は、建屋、又はハウスの建物の開口部に配備した屋上扇の働きで空気が流れる空気通路と、空気通路を覆うカバーを備えた屋上換気扇において、
空気通路に、空気通路を遮蔽するシャッタプレートを配備し、シャッタプレートにより空気通路を、開口する屋上扇の構造である。
【選択図】 図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
建屋、又はハウスの建物の開口に配備され、羽根車、モータ、及びケーシングを備える屋上扇に於いて、
前記屋上扇のカバーと、
前記ケーシングに付設した第1・第2シャッタプレートと、
で空気通路を形成し、
前記第1・前記第2シャッタプレートの開閉で、前記空気通路を、開閉自在とした屋上扇の構造。
【請求項2】
前記カバーに、ネット、又はガードを付設する構成とした請求項1に記載の屋上扇の構造。
【請求項3】
前記ネット、又はガードは、前記カバーの短手方向と直交する長手方向の両自由端に、それぞれ付設する構成とした請求項2に記載の屋上扇の構造。
【請求項4】
前記ケーシングに、第1・第2取付け材を設けた前記カバーを付設し、この前記カバーと、前記ケーシング下部に配置したベルマウスとの間に、前記空気通路を形成する構成とした請求項1に記載の屋上扇の構造。
【請求項5】
前記カバーの前記短手方向に横設した第1・第2梁材と、この第1・第2梁材の側面部の下側に枢着、かつ前記ケーシングの上面部外側に設けた第1~第4可動板と、この第1~第4可動板に差渡し支持された前記第1・前記第2シャッタプレートと、
前記第1~前記第4可動板を、両端部に差渡し設けた連繋材と、
を備え、
前記第1~前記第4可動板の可動を介して、前記第1・前記第2シャッタプレートを可動する構成とした請求項1に記載の屋上扇の構造。
【請求項6】
前記カバーは、前記長手方向において、流れ屋根形態とする構成とした請求項3に記載の屋上扇の構造。
【請求項7】
一方は、前記第1可動板の自由端部に受け部を設け、前記第2可動板の自由端部に被受け部を設けた構成とし、
他方は、前記第3可動板の自由端部に前記被受け部を設け、前記第4可動板の自由端部に前記受け部を設けた構成とし、
前記第2・前記第3可動板の前記被受け部で、前記第1・前記第4可動板の前記受け部を押し下げて、前記第1・前記第2シャッタプレートを、開放方向へ可動し、
前記第1・前記第4可動板の前記受け部で、前記第2・前記第3可動板の前記被受け部を押し上げて、前記第1・前記第2シャッタプレートを、閉塞方向へ可動し、
得る構成とした請求項5に記載の屋上扇の構造。
【請求項8】
前記第1・前記第2シャッタプレート間に前記連繋材を設け、この連繋材は、前記カバーの前記第1・前記第2梁材の下端に設けられ、この前記第1・前記第2梁材と、前記カバーで形成される空室を、遮蔽する構成とした請求項5に記載の屋上扇の構造。
【請求項9】
前記ベルマウスの吹出側開口は、前記ケーシングの開放側開口に繋がり、この開放側開口は、前記空気通路に繋がる構成とした請求項4に記載の屋上扇の構造。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、屋上扇の構造(屋上換気扇の構造)に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、この種の屋上扇は、建屋、ハウスの建物の開口(換気口)に配備される換気扇であり、例えば、暑熱対策等の温度調整とか、環境設定等を図る。
【0003】
そして、屋上扇の改良として、例えば、換気効率の向上を図る、ファンとブレ-ドに関する発明として、特開2020-165547号の発明とか、旋回気流の方向転換を図り、風路にあるモータ支持部による風量の低下回避を図る発明として、特開2017-58097号の発明、更には、フィルタの修理交換を意図した特開2022-68923号の発明が散見される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2020-165547号公報
【特許文献2】特開2017-58097号公報
【特許文献3】特開2022-68923号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
先行文献(1)~(3)は、上述の個別の課題を解決することを意図している。従って、本願発明の如く、主として、畜舎、ハウス等の屋上扇において、強制排気と暑熱対策を図るために最適な構造とは考えられない。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記に鑑み、本願発明は、主として、建屋、ハウス等の屋上扇における、強制排気と暑熱対策を図ることを目的とし、この目的を達成できる屋上扇の提供を図る。また、カバー、及び/又は、シャッタプレートに掛かる風圧の抑制、かつ雨水対策に役立つ手段を備えた屋上扇の構造を提供する。
【発明の効果】
【0007】
請求項1の発明は、建屋、又はハウスの建物の開口に配備され、羽根車、モータ、及びケーシングを備える屋上扇に於いて、
前記屋上扇のカバーと、
前記ケーシングに付設した第1・第2シャッタプレートと、
で空気通路を形成し、
前記第1・前記第2シャッタプレートの開閉で、前記空気通路を、開閉自在とした屋上扇の構造である。
【0008】
従って、請求項1の発明では、強制排気と暑熱対策が図れる手段を備えた屋上扇の構造を提供する。
【0009】
請求項2の発明は、前記カバーに、ネット、又はガードを付設する構成とした屋上扇の構造。
【0010】
従って、請求項2の発明では、請求項1の発明と同じ効果が期待でき、さらにネットを備えた屋上扇の構造を提供する。
【0011】
請求項3の発明では、前記ネット、又はガードは、前記カバーの短手方向と直交する長手方向の両自由端に、それぞれ付設する構成とした屋上扇の構造。
【0012】
従って、請求項3の発明では、請求項2の発明と同じ効果が期待できる。
【0013】
請求項4の発明では、前記ケーシングに、第1・第2取付け材を設けた前記カバーを付設し、この前記カバーと、前記ケーシング下部に配置したベルマウスとの間に、前記空気通路を形成する構成とした屋上扇の構造。
【0014】
従って、請求項4の発明では、請求項1の発明と同じ効果が期待できる空気通路を備えた屋上扇の構造を提供する。
【0015】
請求項5の発明は、前記カバーの短手方向に横設した第1・第2梁材と、この第1・第2梁材の側面部の下側に枢着、かつ前記ケーシングの上面部外側に設けた第1~第4可動板と、この第1~第4可動板に差渡し支持された前記第1・前記第2シャッタプレートと、
前記第1~前記第4可動板を、両端部に差渡し設けた連繋材と、
を備え、
前記第1~前記第4可動板の可動を介して、前記第1・前記第2シャッタプレートを可動する構成とした屋上扇の構造。
【0016】
従って、請求項5の発明では、請求項1の発明と同じ効果が期待できる、第1・第2シャッタプレートを可動する第1~第4可動板を備えた屋上扇の構造を提供する。
【0017】
請求項6の発明では、前記カバーは、前記長手方向において、流れ屋根形態とする構成とした屋上扇の構造。
【0018】
従って、請求項6の発明では、請求項3の発明と同じ効果が期待できる流れ屋根形態のカバーを備えた屋上扇の構造を提供する。
【0019】
請求項7の発明は、一方は、前記第1可動板の自由端部に受け部を設け、前記第2可動板の自由端部に被受け部を設けた構成とし、
他方は、前記第3可動板の自由端部に前記被受け部を設け、前記第4可動板の自由端部に前記受け部を設けた構成とし、
前記第2・前記第3可動板の前記被受け部で、前記第1・前記第4可動板の前記受け部を押し下げて、前記第1・前記第2シャッタプレートを、開放方向へ可動し、
前記第1・前記第4可動板の前記受け部で、前記第2・前記第3可動板の前記被受け部を押し上げて、前記第1・前記第2シャッタプレートを、閉塞方向へ可動し、
得る構成とした屋上扇の構造。
【0020】
従って、請求項7の発明では、請求項5の発明と同じ効果が期待できる屋上扇の構造を提供する。
【0021】
請求項8の発明は、前記第1・前記第2シャッタプレート間に前記連繋材を設け、この連繋材は、前記カバーの前記第1・前記第2梁材の下端に設けられ、この前記第1・前記第2梁材と、前記カバーで形成される空室を、遮蔽する構成とした屋上扇の構造。
【0022】
従って、請求項8の発明では、請求項5の発明と同じ効果が期待できる連繋材を備えた屋上扇の構造を提供する。
【0023】
請求項9の発明は、前記ベルマウスの吹出側開口は、前記ケーシングの開放側開口に繋がり、前記開放側開口は、前記空気通路に繋がる構成とした屋上扇の構造。
【0024】
従って、請求項9の発明では、請求項4の発明と同じ効果が期待できるベルマウス、及び/又は、ケーシングを備えた屋上扇の構造を提供する。
【図面の簡単な説明】
【0025】
図1】本発明の屋上扇の好ましい一例(以下、本発明とする)を示した一部欠截の図であり、一方側からの正面断面図で、第1・第2シャッタプレートが閉塞(復帰)した図
図2】本発明の他方側からの正面断面図で、第1・第2シャッタプレートが閉塞(復帰)した図
図3】本発明の俯瞰図であり、カバー側からの平面図
図4】本発明の仰視図であり、羽根車側からの底面図
図5】本発明の側面図であり、(イ)右側(Z1側)からの側面図、(ロ)左側(Z2側)からの側面図
図6】本発明の第1・第2シャッタプレートが閉塞(復帰)した図であり、(イ)一方側(X側)からの正面断面図、(ロ)侵入防止板側からの平面図
図7】本発明の第1・第2シャッタプレートが可動し開放(開口)した図であり、(イ)一方側(X側)からの正面断面図、(ロ)侵入防止板側からの平面図
【発明を実施するための形態】
【0026】
以下、本発明の屋上扇W(実施例)の好ましい一例であり、各実施例の説明、及び/又は、図面に限定されない。また、発明の趣旨の範囲で、構成、作用等の一部を変更、また特徴と効果を達成できる発明は、本発明の範疇である。
【0027】
図1図7において、屋上扇Wの、方形状のケーシング1は、例えば、ハウス(図示しない)の屋上、又は屋根等の適所に取り付けられる。このケーシング1の形状、及び/又は、寸法等は、限定されない。
【0028】
ケーシング1には、例えば、環状のベルマウス2、羽根車3と、モータ5、複数本のモータ支持材6を備えている。図中7は、羽根車3とモータ5用のガードである。
【0029】
前記ケーシング1は、例えば、方形状となり、かつ対峙する枠片上端100a~100dで形成されており、このケーシング1には、下記の構造となるカバー10が設けられる。
【0030】
このカバー10は、イ) ケーシング1の一方の枠片上端100aに設けた第1取付け材11と、ロ) ケーシング1の他方の(一方に対峙する)枠片上端100cに設けた第2取付け材12と、ハ) 第1取付け材11、及び第2取付け材12の短手方向Xの側面11a、12aに設けた側板110と、ニ) 第1取付け材11、及び第2取付け材12の短手方向Xの他方側面11b、12bに設けた側板120と、ホ) 長手方向Yの略1/3の位置関係で、かつ側板110と側板120との間に差渡し支持した第1・第2梁材13・14と、へ) 前記第1・第2取付け材11・12、及び前記第1・第2梁材13・14の上部に設けた流れ屋根15と、ト) 前記第1・第2取付け材11・12の開口部には、それぞれネット、又はガード16・16と、を備えた構成である。
【0031】
このカバー10は、第1・第2シャッタプレート26・27、及びケーシング1を全て覆い隠す形態であり、ケーシング1の上方に、第1・第2梁材13・14を介して、間隔を持って載置される。この覆い隠した状態において、カバー10の裏面と、第1・第2梁材13・14と、後述する連繋材21との間で、空室40を形成する。また、この覆い隠した状態で、かつ第1・第2シャッタプレート26・27が上昇した(開放された)状態において、空気通路20が形成される。この空気通路20は、図において、長手方向Yの双方に向かって開口される。
【0032】
流れ屋根15には、先端庇部(図示なし)を、それぞれ有しており、雨水、ゴミ等を扇外に排出する。
【0033】
ベルマウス2を流れる内部空気Qの流れを説明する。ハウスの内部空気Qの排気循環ル-トは、羽根車3可動→ベルマウス2の吸込み口→第1・第2シャッタプレート26・27の上昇→空気通路20→左右のネット、又はガード16、16→ハウス外、の流れで排気される。つまり、空気通路20の構成は、ベルマルス2、ケーシング1、カバー10の短手方向Xに横設した第1・第2梁材13・14の下端13a・14aに差し渡した連繋材21、第1・第2シャッタプレート26・27、及び左右のネット、又はガード16、16と、で構成する。さらに、図中28・29は、ケーシング1の枠片上端100b、かつ第1・第2シャッタプレート26・27の下側と、ケーシング1の他方の(一方に対峙する)枠片上端100d、かつ第1・第2シャッタプレート26・27の下側に設け、空気通路20の短手方向Xの両端に立設した側板であり、第1~第4可動板22~25が復帰時(第1・第2シャッタプレート26・27が閉塞状態、以下同様。)には、側板28・29と、第1・第2シャッタプレート26・27の短手方向Xで近接する。つまり、空気通路20は閉塞状態となる。また、第1~第4可動板22~25は、カバー10の側板110・120の内面に隣接して設ける。
【0034】
この空気通路20を構成する各部品は、カバー10の下側に間隔をおいて装備されるとともに、空気通路20は、側板28・29の内面側と第1・第2シャッタプレート26・27、及び連繋材21の下側の空間で形成され、かつベルマウス2の吹出し側・手鋳込み側の開口に繋がる。
【0035】
前記第1~第4可動板22~25の好適な構成を説明する。図7(イ)に示した如く、第1・第3可動板22・24の自由端部に受け部22a・24a(連繋片)を設け、この第1可動板22と対で連動する第2・第4可動板23・25の自由端部に被受け部23b・25b(連繋片)を設ける構造とする。羽根車3が可動すると、ベルマルス2から吸気された内部空気Qの風圧で、第1・第2シャッタプレート26・27に上向きの力が加わる。同時に、可動板23が、時計方向矢視(イ1)に可動すると、その被受け部23bも、矢視(イ1)時計方向に可動する。つまり、第1可動板22の受け部22aが、被受け部23bで下方へ押圧されることにより、反時計方向矢視(イ)に可動し、第1・第2シャッタプレート26・27が持ち上がり、空気通路20の長手方向Yの両端は図示しないが、開口が形成されることもある。他方側の第3・第4可動板24・25の動作についても、同様である。
【0036】
一方、図1図6(イ)、(ロ)の如く、羽根車3が停止し、風圧が無くなると、第1・第2シャッタプレート26・27は閉塞状態へ復帰する。つまり、上向きの押圧する力(風圧)がなくなることで、第1・第2シャッタプレート26・27は下方へ可動する。これと同時に、第1可動板22の自由端部に設けた受け部22a(連繋片)が、時計方向矢視(ロ)に可動すると、受け部22aで上方(時計方向矢視(ロ))へ押圧された被受け部23bは、矢視(ロ1)の反時計方向に可動する。つまり、第1可動板22の受け部22aが時計方向矢視(ロ)の如く上り(復帰し)、第1・第2シャッタプレート26・27が、初期位置に戻り(下がり)、空気通路20は閉塞状態(最初の状態)となる。つまり、側板28・29の上端には、前記第1・第2シャッタプレート26・27の裏面が衝止、閉塞される。即ち、外気の流入を遮断する。
【0037】
そして、前述した如く、第1・第2梁材13・14の下側に連繋材21を取付けることで、カバー10と連繋材21との間に、空室40が形成される。この空室40、及び/又は第1・第2梁材13・14は、外気等からの気流(風圧)被害解消と、空気通路20の働き、スム-ズな流れ等を保障する。
【0038】
尚、第1~第4可動板22~25は、カバー10の側板110・120と、空気通路20の構成を担う側板28・29との隙間、かつ連繋材21の側面部21a・21bに、配備されており、可動の確実性と耐久性に役立てることと、気流、雨水、ゴミ等の被害解消に役立つ特徴がある。
【0039】
そして、カバー10の流れ屋根15と同様の形状で構成する第1・第2シャッタプレート26・27、及び/又は、連繋材21の繋ぎ箇所で、例えば、短手方向Xに向かって、溝41の凹部と、溝41の両端部に孔42を形成する構造では、例えば、第1・第2シャッタプレート26・27が開放時に垂れてきた雨水、又はゴミが、溝41を経由し、孔42から排出することができる。これらの開閉蓋等の手段を、一基、又は複数基形成する。
【0040】
尚、本発明では、短手方向Xは、ケーシング1、カバー10とか、第1・第2取付け材11・12、又は第1・第2梁材13・14、流れ屋根15等において、それぞれ同じ方向を示す。また長手方向Yも同様である。
【0041】
本発明は、本発明の広義の精神と範囲を逸脱することなく、様々な実施の形態、及び変形が可能であって、かつ前述した各実施の形態・部材の名称等は、この発明を説明するための名称であり、本発明の範囲を限定するものではない。
【符号の説明】
【0042】
1 ケーシング
100a~100d 枠片上端(上端端)
110 側板
120 側板
2 ベルマウス
3 羽根車
5 モータ
6 モータ支持材
7 ガード
10 カバー
11 第1取付け材
11a 側面
11b 側面
12 第2取付け材
12a 側面
12b 側面
13 第1梁材
13a 下端
14 第2梁材
14a 下端
15 流れ屋根
16 ネット、又はガード
20 空気通路
21 連繋材
21a 側面部
21b 側面部
22~25 第1~第4可動板
22a 受け部
23b 被受け部
24a 受け部
25b 被受け部
26 第1シャッタプレート
27 第2シャッタプレート
28 側板
29 側板
40 空室
41 溝
42 孔
X 短手方向
Y 長手方向
Q 内部空気
W 屋上扇
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
【手続補正書】
【提出日】2022-09-22
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
建屋、又はハウスの建物の開口に配備され、羽根車、モータ、及びケーシングを備える屋上扇に於いて、
前記屋上扇のカバーと、
前記ケーシングに付設した第1・第2シャッタプレートと、
で空気通路を形成し、
前記第1・前記第2シャッタプレートの開閉で、前記空気通路を、開閉自在とした屋上扇の構造。
【請求項2】
前記カバーに、ネット、又はガードを付設する構成とした請求項1に記載の屋上扇の構造。
【請求項3】
前記ネット、又はガードは、前記カバーの短手方向と直交する長手方向の両自由端に、それぞれ付設する構成とした請求項2に記載の屋上扇の構造。
【請求項4】
前記ケーシングに、第1・第2取付け材を設けた前記カバーを付設し、この前記カバーと、前記ケーシング下部に配置したベルマウスとの間に、前記空気通路を形成する構成とした請求項1に記載の屋上扇の構造。
【請求項5】
前記カバーの前記短手方向に横設した第1・第2梁材と、この第1・第2梁材の側面部の下側に枢着、かつ前記ケーシングの上面部外側に設けた第1~第4可動板と、この第1~第4可動板に差渡し支持された前記第1・前記第2シャッタプレートと、
前記第1~前記第4可動板を、両端部に差渡し設けた連繋材と、
を備え、
前記第1~前記第4可動板の可動を介して、前記第1・前記第2シャッタプレートを開閉する構成とした請求項1に記載の屋上扇の構造。
【請求項6】
前記カバーは、前記長手方向において、流れ屋根形態とする構成とした請求項3に記載の屋上扇の構造。
【請求項7】
一方は、前記第1可動板の自由端部に受け部を設け、前記第2可動板の自由端部に被受け部を設けた構成とし、
他方は、前記第3可動板の自由端部に前記被受け部を設け、前記第4可動板の自由端部に前記受け部を設けた構成とし、
前記第2・前記第3可動板の前記被受け部で、前記第1・前記第4可動板の前記受け部を押し下げて、前記第1・前記第2シャッタプレートを、開放方向へ可動し、
前記第1・前記第4可動板の前記受け部で、前記第2・前記第3可動板の前記被受け部を押し上げて、前記第1・前記第2シャッタプレートを、閉塞方向へ可動し、
得る構成とした請求項5に記載の屋上扇の構造。
【請求項8】
前記第1・前記第2シャッタプレート間に前記連繋材を設け、この連繋材は、前記カバーの前記第1・前記第2梁材の下端に設けられ、この前記第1・前記第2梁材と、前記カバーで形成される空室を、遮蔽する構成とした請求項5に記載の屋上扇の構造。
【請求項9】
前記ベルマウスの吹出側開口は、前記ケーシングの開放側開口に繋がり、この開放側開口は、前記空気通路に繋がる構成とした請求項4に記載の屋上扇の構造。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0001
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0001】
本発明は、屋上扇の構造に関する。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0002
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0002】
従来、この種の屋上扇は、建屋、ハウスの建物の開口に配備される換気扇であり、例えば、暑熱対策等の温度調整とか、環境設定等を図る。
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0005
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0005】
先行文献(1)~(3)は、上述の個別の課題を解決することを意図している。従って、本願発明の如く、主として、畜舎、ハウス等の屋上扇において、強制排気を行うことによって暑熱対策を図るために最適な構造とは考えられない。
【手続補正5】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0006
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0006】
上記に鑑み、本願発明は、主として、建屋、ハウス等の屋上扇における、強制排気による暑熱対策を図ることを目的とし、この目的を達成できる屋上扇の提供を図る。また、カバー、及び/又は、シャッタプレートに掛かる風圧の抑制、かつ雨水対策に役立つ手段を備えた屋上扇の構造を提供する。
【手続補正6】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0008
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0008】
従って、請求項1の発明では、強制排気による暑熱対策が図れる手段を備えた屋上扇の構造を提供する。
【手続補正7】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0015
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0015】
請求項5の発明は、前記カバーの短手方向に横設した第1・第2梁材と、この第1・第2梁材の側面部の下側に枢着、かつ前記ケーシングの上面部外側に設けた第1~第4可動板と、この第1~第4可動板に差渡し支持された前記第1・前記第2シャッタプレートと、
前記第1~前記第4可動板を、両端部に差渡し設けた連繋材と、
を備え、
前記第1~前記第4可動板の可動を介して、前記第1・前記第2シャッタプレートを開閉する構成とした屋上扇の構造。
【手続補正8】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0016
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0016】
従って、請求項5の発明では、請求項1の発明と同じ効果が期待できる、第1・第2シャッタプレートを開閉する第1~第4可動板を備えた屋上扇の構造を提供する。
【手続補正9】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0025
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0025】
図1】本発明の屋上扇の好ましい一例(以下、本発明とする)を示した一部欠截の図であり、一方側からの正面断面図で、第1・第2シャッタプレートが閉塞(復帰)した図
図2】本発明の他方側からの正面断面図で、第1・第2シャッタプレートが閉塞(復帰)した図
図3】本発明の俯瞰図であり、カバー側からの平面図
図4】本発明の仰視図であり、羽根車側からの底面図
図5】本発明の側面図であり、(イ)右側(Z1側)からの側面図、(ロ)左側(Z2側)からの側面図
図6】本発明の第1・第2シャッタプレートが閉塞(復帰)した図であり、(イ)一方側(X側)からの正面断面図、(ロ)侵入防止板側からの平面図
図7】本発明の第1・第2シャッタプレートが開放(開口)した図であり、(イ)一方側(X側)からの正面断面図、(ロ)侵入防止板側からの平面図
【手続補正10】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0038
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0038】
尚、第1~第4可動板22~25は、カバー10の側板110・120と、空気通路20の構成を担う側板28・29との隙間、かつ連繋材21の側面部21a・21bに、配備されており、開閉の確実性と耐久性に役立てることと、気流、雨水、ゴミ等の被害解消に役立つ特徴がある。