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特開2024-42264情報処理装置、情報処理方法、及び、プログラム
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  • 特開-情報処理装置、情報処理方法、及び、プログラム 図1
  • 特開-情報処理装置、情報処理方法、及び、プログラム 図2
  • 特開-情報処理装置、情報処理方法、及び、プログラム 図3
  • 特開-情報処理装置、情報処理方法、及び、プログラム 図4
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024042264
(43)【公開日】2024-03-28
(54)【発明の名称】情報処理装置、情報処理方法、及び、プログラム
(51)【国際特許分類】
   G06F 11/07 20060101AFI20240321BHJP
【FI】
G06F11/07 184
G06F11/07 140H
【審査請求】未請求
【請求項の数】6
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022146859
(22)【出願日】2022-09-15
(71)【出願人】
【識別番号】000004237
【氏名又は名称】日本電気株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100109313
【弁理士】
【氏名又は名称】机 昌彦
(74)【代理人】
【識別番号】100149618
【弁理士】
【氏名又は名称】北嶋 啓至
(72)【発明者】
【氏名】五十嵐 麗
【テーマコード(参考)】
5B042
【Fターム(参考)】
5B042KK09
5B042MA08
5B042MA09
5B042MC15
5B042MC35
5B042MC40
(57)【要約】
【課題】 エラーに関してより適切な情報を出力する。
【解決手段】 本発明における情報処理装置は、解析対象装置のログを取得するログ取得手段と、ログから、エラー情報とエラー発生前情報とを抽出する情報抽出手段と、エラー情報及びエラー発生前情報に基づいて二次元コードを生成する二次元コード生成手段と、二次元コードを出力する二次元コード出力手段とを含む。
【選択図】 図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
解析対象装置のログを取得するログ取得手段と、
前記ログから、エラー情報とエラー発生前情報とを抽出する情報抽出手段と、
前記エラー情報及び前記エラー発生前情報に基づいて二次元コードを生成する二次元コード生成手段と、
前記二次元コードを出力する二次元コード出力手段と
を含む情報処理装置。
【請求項2】
前記情報抽出手段は、前記ログに含まれるエラーコードに基づいて、前記エラー情報と前記エラー発生前情報とを抽出する
請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項3】
前記情報抽出手段は、前記ログに含まれるイベントの発生順に基づいて、前記エラー情報と前記エラー発生前情報とを抽出する
請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項4】
前記情報抽出手段は、前記エラー情報に基づいて、前記エラー発生前情報を抽出する
請求項1ないし3のいずれか1項に記載の情報処理装置。
【請求項5】
解析対象装置のログを取得し、
前記ログから、エラー情報とエラー発生前情報とを抽出し、
前記エラー情報及び前記エラー発生前情報に基づいて二次元コードを生成し、
前記二次元コードを出力する
情報処理方法。
【請求項6】
解析対象装置のログを取得する処理と、
前記ログから、エラー情報とエラー発生前情報とを抽出する処理と、
前記エラー情報及び前記エラー発生前情報に基づいて二次元コードを生成する処理と、
前記二次元コードを出力する処理と
をコンピュータに実行させるプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ログの処理に関し、特に、ログの送信に関する。
【背景技術】
【0002】
ログなどに含まれるエラー情報の転送として、例えば、特許文献1及び2に記載のとおり、二次元コードが利用されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2008-067878号公報
【特許文献2】特開2014-030541号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
エラーの解析には、エラー情報に加え、エラーが発生する前のコンピュータの動作状態など、エラー発生前情報を用いることが望ましい。しかし、特許文献1及び2は、エラー発生前情報の出力について、開示していない。
【0005】
本発明の目的は、エラーに関してより適切な情報を出力する情報処理装置などを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の一形態における情報処理装置は、解析対象装置のログを取得するログ取得手段と、ログから、エラー情報とエラー発生前情報とを抽出する情報抽出手段と、エラー情報及びエラー発生前情報に基づいて二次元コードを生成する二次元コード生成手段と、二次元コードを出力する二次元コード出力手段とを含む。
【0007】
本発明の一形態における情報処理方法は、解析対象装置のログを取得し、ログから、エラー情報とエラー発生前情報とを抽出し、エラー情報及びエラー発生前情報に基づいて二次元コードを生成し、二次元コードを出力する。
【0008】
本発明の一形態におけるプログラムは、解析対象装置のログを取得する処理と、ログから、エラー情報とエラー発生前情報とを抽出する処理と、エラー情報及びエラー発生前情報に基づいて二次元コードを生成する処理と、二次元コードを出力する処理とをコンピュータに実行させる。
【発明の効果】
【0009】
本発明に基づけば、エラーに関してより適切な情報を出力するとの効果を奏することができる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
図1】発明における第1実施形態にかかる情報処理装置の構成の一例を示すブロック図である。
図2】第1実施形態にかかる情報処理装置の動作の一例を示すフロー図である。
図3】情報処理装置のハードウェア構成の一例を示すブロック図である。
図4】情報処理装置を利用する情報処理システムの一例を示すブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
本発明における実施形態について、図面を参照して説明する。図面は、実施形態を説明するためのものである。ただし、本発明における実施形態は、図面の記載に限られるわけではない。
【0012】
<第1実施形態>
図1は、第1実施形態にかかる情報処理装置10の構成の一例を示すブロック図である。情報処理装置10は、ログ取得部110と、情報抽出部120と、二次元コード生成部130と、二次元コード出力部140とを含む。なお、情報処理装置10は、解析対象装置のログを取得可能であれば、その位置などは任意である。例えば、情報処理装置10は、解析対象装置に接続されていてもよいし、解析対象装置のログを保存する保存装置に接続されていてもよい。あるいは、情報処理装置10は、解析対象装置に含まれていてもよいし、解析対象装置を含んでいてもよい。
【0013】
ログ取得部110は、エラーが発生した解析対象装置のログを取得する。例えば、ログ取得部110は、解析対象装置のログを記憶した保存装置からログを取得する。解析対象装置がコンピュータの場合、ログは、例えば、イベント識別子(ID: Identifier)、イベント種別、発生日付と時刻、及び、イベントを発生させた構成など、コンピュータにおいて発生したイベントに関連する情報を含む。以下、イベントに関連する情報を「イベント情報」と呼ぶ。イベントを発生させた構成は、例えば、アプリケーション、又は、ソフトウェアなどである。以下、イベントを発生させた構成をまとめて「イベント構成」と呼ぶ。さらに、ログは、エラーコードなど、エラーの内容を示す情報を含む。例えば、ログがイベント情報の場合、イベント情報は、エラーの内容を示す情報として、エラーコードを含んでいてもよい。ログ取得部110は、任意のタイミングでログを取得してもよい。例えば、ログ取得部110は、利用者の指示などの所定の条件を契機にログを取得してもよいし、定期的にログを取得してもよい。
【0014】
なお、保守担当者は、一般的に、エラー解析において、テキスト形式のログから所定の情報を抽出するフィルタを使用する。そのため、ログのデータ形式は、一般的には、テキスト形式である。以下の説明でも、ログは、テキスト形式であるとする。ただし、ログは、テキスト形式とは異なる形式のデータでもよい。例えば、保守担当者が、使用する解析手法に応じて、ログのデータ形式を決定しておけばよい。
【0015】
情報抽出部120は、ログから、エラー情報とエラー発生前情報とを抽出する。エラー情報とは、エラーが発生した時点における解析対象装置の状態、及び、エラーコードなどのエラーの内容を示す情報を含む情報である。ログにおいてエラーがイベント情報として保存されている場合、エラー情報は、例えば、エラーコード、イベントID、イベント種別、発生日付と時刻、及び、エラーを発生させたイベント構成を含むイベント情報である。エラー発生前情報は、エラー発生前におけるログに含まれる所定範囲の情報である。例えば、保守担当者が、使用する解析手法に応じて、エラー発生前情報として抽出する時間範囲又は抽出する情報量を決定しておけばよい。なお、多くの場合、エラー発生前情報は、エラーとなっていないイベント情報である。そのため、エラー発生前情報は、上記のエラー情報と同等の情報において、エラーコードとしてエラーがないことを示すコードを含む情報、又は、エラーコードを含まない情報である。ただし、エラー発生前情報は、上記のエラー情報に対応するエラーが発生する前に発生した他のエラー情報を含んでいてもよい。
【0016】
情報抽出部120は、複数のエラー情報と、それぞれのエラー情報に対応するエラー発生前情報とを抽出してもよい。あるいは、情報抽出部120は、エラー情報及びエラー発生前情報に加え、エラー発生後情報を抽出してもよい。エラー発生後情報の量は、エラー発生前情報と同じ程度の量でもよいし、異なる量でもよい。例えば、保守担当者が、使用する解析手法に応じて、エラー発生後情報として抽出する時間範囲又は抽出する情報量を決定しておけばよい。
【0017】
情報抽出部120における抽出動作の一例を説明する。ただし、情報抽出部120の動作は、以下の例に限られない。ログは、上記のイベント情報を含むログとする。さらに、エラーが発生したイベントに対応するイベント情報は、発生したエラーを示すエラーコードを含む。このように、エラーコードは、ログに含まれる情報であり、発生したエラーを示す情報である。そして、情報抽出部120は、以下に説明するようにして、ログに含まれるエラーコードに基づいて、エラー情報とエラー発生前情報とを抽出する。まず、情報抽出部120は、ログに含まれるエラーコードを参照して、エラーが発生したイベント情報を特定し、特定したイベント情報をエラー情報として抽出する。例えば、情報抽出部120は、エラーコードを含むイベント情報を、エラー情報として抽出する。さらに、情報抽出部120は、エラー発生時刻として、エラー情報として抽出したイベント情報の発生時刻を取得する。そして、情報抽出部120は、エラー発生時刻から60秒前までなど、エラー発生時刻から所定時間前までのイベント情報を、エラー発生前情報として抽出する。なお、情報抽出部120は、全てのエラーコードではなく、一部のエラーコードについて、エラー情報とエラー発生前情報とを抽出してもよい。
【0018】
情報抽出部120は、エラーの発生の判定として、エラーコードを参照した判定に加え、又は、エラーコードを参照した判定に替えて、他の判定を用いてもよい。例えば、情報抽出部120は、イベントの発生順に基づいて、エラー情報とエラー発生前情報とを抽出してもよい。例えば、情報抽出部120は、イベント種別などを参照してイベントの発生順を判定する。そして、情報抽出部120は、発生の順が異常であるイベントを特定し、特定したイベントをエラーと判定する。そして、情報抽出部120は、エラーと判定したイベントに対応するイベント情報を、エラー情報として抽出してもよい。
【0019】
情報抽出部120は、抽出したエラー情報に基づいて、エラー発生前情報として抽出する情報の範囲を変更してもよい。例えば、情報抽出部120は、予め、エラーコードそれぞれに対応した抽出範囲を保存しておく。そして、情報抽出部120は、抽出したエラー情報に含まれるエラーコードに基づいて抽出範囲を決定する。そして、情報抽出部120は、エラー発生前情報として、決定した抽出範囲のイベント情報を抽出してもよい。例えば、ハードウェアの動作は、ソフトウェアの動作と比較して、多くの時間を要する。そこで、情報抽出部120は、ハードウェアに関連するエラーコードの場合、ソフトウェアに関連するエラーコードと比較して、より長い時間範囲のエラー発生前情報を抽出してもよい。
【0020】
さらに、情報抽出部120は、イベント構成などエラーを発生させた構成に対応して、エラー発生前情報として抽出する情報の範囲を変更してもよい。例えば、ネットワークに関連する処理は、装置の内部処理に関連する処理と比較して、多くの時間を要する場合が多い。そこで、情報抽出部120は、ネットワークに関連するエラーの場合、装置の内部処理に関連するエラーと比較して、より長い時間範囲のエラー発生前情報を抽出してもよい。あるいは、情報抽出部120は、イベント構成などエラーを発生させた構成に基づいて、エラー発生前情報を抽出してもよい。例えば、エラー情報がイベント情報の場合、情報抽出部120は、エラー情報におけるイベント構成、つまり、エラーを発生させたイベント構成を判定する。そして、情報抽出部120は、エラー発生前情報として、抽出したイベント情報の中から、イベント構成がエラー情報におけるイベント構成と同じイベント情報を抽出してもよい。さらに、エラー発生後情報を抽出する場合、情報抽出部120は、エラー発生前情報と同様に、エラー情報などに基づいて、抽出するエラー発生後情報の範囲を変更してもよい。
【0021】
二次元コード生成部130は、情報抽出部120が抽出したエラー情報とエラー発生前情報とに基づいて、二次元コードを生成する。二次元コード生成部130は、例えば、エラー情報とエラー発生前情報とを含む二次元コードを生成する。詳細には、例えば、二次元コード生成部130は、テキスト形式のエラー情報及びエラー発生前情報、つまり、エラー情報及びエラー発生前情報の文字列を含む二次元コードを生成する。なお、二次元コード生成部130は、他の情報を二次元コードに含ませてもよい。例えば、二次元コード生成部130は、解析対象装置の識別子など解析対象装置に関連する情報を、二次元コードに含ませてもよい。情報抽出部120がエラー発生後情報も抽出する場合、二次元コード生成部130は、エラー情報とエラー発生前情報とエラー発生後情報とに基づいて、二次元コードを生成してもよい。二次元コード生成部130は、URL(Uniform Resource Locator)など、エラー情報及びエラー発生前情報が保存されている位置の情報を含む二次元コードを生成してもよい。二次元コード生成部130は、二次元コードの生成方法として、対象となる二次元コードを生成する一般的な方法を用いればよい。
【0022】
二次元コード出力部140は、生成された二次元コードを出力する。例えば、情報処理装置10が表示機器を含む場合、二次元コード出力部140は、表示機器の画面に二次元コードを表示してもよい。あるいは、二次元コード出力部140は、図示しない表示装置に二次元コードの情報を出力してもよい。この場合、その表示装置が、二次元コードを表示すればよい。
【0023】
図2は、第1実施形態にかかる情報処理装置10の動作の一例を示すフロー図である。ログ取得部110は、解析対象装置のログを取得する(ステップS201)。情報抽出部120は、ログから、エラー情報とエラー発生前情報とを抽出する(ステップS202)。なお、ログにおいてエラーが発生していない場合、情報処理装置10は、処理を終了してもよいし、ステップS201に戻ってもよい。二次元コード生成部130は、エラー情報及びエラー発生前情報に基づいて、二次元コードを生成する(ステップS203)。二次元コード出力部140は、二次元コードを出力する(ステップS204)。
【0024】
このように、情報処理装置10は、解析対象装置のログに含まれるエラー情報とエラー発生前情報とを含む二次元コードを出力する。そのため、情報処理装置10の利用者は、ログにおけるエラー情報及びエラー発生前情報の送信として、カメラなどを用いて情報処理装置10から出力された二次元コードを撮影して、撮影した画像を保守担当者に送信すればよい。なお、情報処理装置10は、送信エラーを低減するため、誤り訂正能力を備えた二次元コードを用いてもよい。この場合、利用者は、ログにおけるエラー情報及びエラー発生前情報を、より確実に保守担当者に送信できる。そして、保守担当者は、受信した二次元コードを複号してエラー情報及びエラー発生前情報を取得できる。二次元コードの復号は、多くのアプリケーションがあり、容易な作業である。つまり、保守担当者は、受信した二次元コードから、エラー情報及びエラー発生前情報を容易に取得できる。そのため、保守担当者は、エラー情報の加えエラー発生前情報を用いた解析作業を、正確かつ効率的に進めることができる。このように、情報処理装置10は、エラーに関してより適切な情報を出力できる。
【0025】
なお、情報処理装置10は、生成するコードとして、バーコードのような一次元コードを生成してもよい。しかし、エラーの解析には、ある程度の期間におけるエラー発生前情報を用いることが望ましい。つまり、エラーの解析には、ある程度の情報量が必要である。二次元コードは、一次元コードより多くの情報を含むことができる。そのため、情報処理装置10は、多くの情報を含むことができる二次元コードを用いる方が望ましい。
【0026】
[ハードウェア構成]
次に、情報処理装置10のハードウェア構成について説明する。情報処理装置10の各構成部は、ハードウェア回路で構成されてもよい。あるいは、情報処理装置10において、各構成部は、ネットワークを介して接続した複数の装置を用いて、構成されてもよい。例えば、情報処理装置10は、クラウドコンピューティングを利用して構成されてもよい。あるいは、情報処理装置10において、複数の構成部は、1つのハードウェアで構成されてもよい。あるいは、情報処理装置10は、中央処理装置(CPU: Central Processing Unit)と、読み取り専用メモリ(ROM: Read Only Memory)と、ランダム・アクセス・メモリ(RAM: Random Access Memory)と、ネットワークインターフェースカード(NIC: Network Interface Card)とを含むコンピュータ装置として実現されてもよい。図3は、情報処理装置10のハードウェア構成の一例であるコンピュータ装置600の構成を示すブロック図である。コンピュータ装置600は、CPU610と、ROM620と、RAM630と、記憶装置640と、NIC650とを含む。
【0027】
CPU610は、ROM620及び記憶装置640の少なくとも一方からプログラムを読み込む。そして、CPU610は、読み込んだプログラムに基づいて、RAM630と、記憶装置640と、NIC650とを制御する。そして、CPU610を含むコンピュータ装置600は、これらの構成を制御して、図1に示されている、ログ取得部110と、情報抽出部120と、二次元コード生成部130と、二次元コード出力部140としての機能を実現する。このように、情報処理装置10は、ハードウェアとソフトウェアとの組合せとして、機能を実現してもよい。CPU610は、コンピュータで読み取り可能にプログラムを記憶した記録媒体690が含むプログラムを、図示しない記録媒体読み取り装置を用いて読み込んでもよい。あるいは、CPU610は、NIC650を介して、図示しない外部の装置からプログラムを受け取り、RAM630又は記憶装置640に保存して、保存したプログラムに基づいて動作してもよい。
【0028】
ROM620は、CPU610が実行するプログラム及び固定的なデータを記憶する。ROM620は、例えば、プログラマブルROM(P-ROM: Programmable-ROM)又はフラッシュROMである。RAM630は、CPU610が実行するプログラム及びデータを一時的に記憶する。RAM630は、例えば、ダイナミックRAM(D-RAM: Dynamic-RAM)である。記憶装置640は、コンピュータ装置600が長期的に保存するデータ及びプログラムを記憶する。また、記憶装置640は、CPU610の一時記憶装置として動作してもよい。記憶装置640は、例えば、ハードディスク装置、光磁気ディスク装置、ソリッド・ステート・ドライブ(SSD: Solid State Drive)、又は、ディスクアレイ装置である。
【0029】
ROM620と記憶装置640とは、不揮発性(non-transitory)の記録媒体である。一方、RAM630は、揮発性(transitory)の記録媒体である。そして、CPU610は、ROM620、記憶装置640、又は、RAM630に記憶されているプログラムに基づいて動作可能である。つまり、CPU610は、不揮発性記録媒体及び揮発性記録媒体のどちらを用いても動作可能である。CPU610は、各機能を実現する際に、RAM630及び記憶装置640の少なくとも一方を、プログラム及びデータの一時的な記憶媒体として使用してもよい。
【0030】
NIC650は、ネットワークを介した図示しない外部の装置とのデータのやり取りを中継する。NIC650は、例えば、ローカル・エリア・ネットワーク(LAN: Local Area Network)カードである。さらに、NIC650は、有線に限らず、無線を用いてもよい。
【0031】
このように構成されたコンピュータ装置600は、情報処理装置10における各構成の動作を実行して、情報処理装置10としての機能を実現する。
【0032】
[情報処理装置を利用するシステムの例]
情報処理装置10の動作の参考として、情報処理装置10を利用するシステムの例を説明する。図4は、情報処理装置10を利用する情報処理システム60の一例を示すブロック図である。情報処理システム60は、情報処理装置10と、表示装置20と、スマートフォン30と、スマートフォン40と、情報復号装置50とを含む。情報処理装置10は、ここまでの説明の通り、エラー情報とエラー発生前情報とに対応する二次元コードを出力する。表示装置20は、二次元コードを表示する。情報処理装置10の利用者は、スマートフォン30を用いて二次元コードを撮影し、電話回線を介して保守担当者のスマートフォン40に二次元コードを送信する。保守担当者は、スマートフォン40が受信した二次元コードを表示する。
【0033】
情報復号装置50は、表示された二次元コードを用いてエラー情報及びエラー発生前情報を出力する。例えば、図4に示されているように、情報復号装置50は、画像取得部510と、情報復号部520と、情報出力部530とを含む。画像取得部510は、スマートフォン40に表示された二次元コードの画像を取得する。例えば、画像取得部510は、図示しないカメラなどから画像を取得する。なお、画像取得部510が、カメラなどの撮影装置を含んでいてもよい。あるいは、画像取得部510は、ケーブル又は無線回線などを介して、スマートフォン40から二次元コードを取得してもよい。情報復号部520は、二次元コードから、エラー情報及びエラー発生前情報を復号する。なお、ログがテキスト形式の場合、情報復号部520は、二次元コードから、テキスト形式のエラー情報及びエラー発生前情報を複号する。情報出力部530は、復号されたエラー情報及びエラー発生前情報を出力する。例えば、情報出力部530は、保守担当者が解析に用いる装置に接続されている記憶装置に、復号されたエラー情報及びエラー発生前情報を出力する。この場合、保守担当者は、記憶装置に保存されたエラー情報及びエラー発生前情報を用いてエラーを解析する。
【0034】
以上、実施形態を参照して本願発明を説明したが、本願発明は上記実施形態に限定されるものではない。本願発明の構成及び詳細には、本願発明のスコープ内で当業者が理解し得る様々な変更をすることができる。
【符号の説明】
【0035】
10 情報処理装置
20 表示装置
30 スマートフォン
40 スマートフォン
50 情報復号装置
60 情報処理システム
110 ログ取得部
120 情報抽出部
130 二次元コード生成部
140 二次元コード出力部
510 画像取得部
520 情報復号部
530 情報出力部
600 コンピュータ装置
610 CPU
620 ROM
630 RAM
640 記憶装置
650 NIC
690 記録媒体
図1
図2
図3
図4