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特開2024-4227プラスチックゴミを出さないペット用糞回収袋
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  • 特開-プラスチックゴミを出さないペット用糞回収袋 図1
  • 特開-プラスチックゴミを出さないペット用糞回収袋 図2
  • 特開-プラスチックゴミを出さないペット用糞回収袋 図3
  • 特開-プラスチックゴミを出さないペット用糞回収袋 図4
  • 特開-プラスチックゴミを出さないペット用糞回収袋 図5
  • 特開-プラスチックゴミを出さないペット用糞回収袋 図6
  • 特開-プラスチックゴミを出さないペット用糞回収袋 図7
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024004227
(43)【公開日】2024-01-16
(54)【発明の名称】プラスチックゴミを出さないペット用糞回収袋
(51)【国際特許分類】
   A01K 23/00 20060101AFI20240109BHJP
【FI】
A01K23/00 B
【審査請求】未請求
【請求項の数】1
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022103790
(22)【出願日】2022-06-28
(71)【出願人】
【識別番号】722005112
【氏名又は名称】吉田 理英子
(72)【発明者】
【氏名】吉田理英子
(57)【要約】
【課題】従来、飼い主が犬の糞便を回収する際、使い捨てのポリ袋を利用することが多く、多種市販されているペット用の糞便回収袋も、ポリエチレン製のものが主流で、使用後はプラスチックゴミとして排出される。
【解決手段】糞回収袋の開閉部(1)(2)(4)(5)にマグネットを収納し、折り曲げ線(7)(8)をつけ、トイレットペーパーをマグネット収納部(1)と(2)、(4)と(5)に挟んで固定することにより、袋本体を汚さずに固定したトイレットペーパー上に糞を回収できることを可能にした、プラスチックゴミを出さないペット用糞回収袋を提供する。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
繰り返し使用可能な耐久性のある生地を使用した糞便回収袋の開閉部にマグネット収納部を設け、トイレットペーパーをマグネット部に挟んで袋に固定、着脱できる構造を有し、糞回収後にプラスチックゴミを出さないことを特徴とするペット用糞回収袋。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、袋の開閉部分にマグネット収納部を設け、トイレットペーパーをマグネットに挟んで袋に固定できる構造をもつ、繰り返し使えるプラスチックゴミを出さないペット用糞回収袋に関するものである。
【背景技術】
【0002】
犬の散歩時に飼い主が糞便を回収する際、使い捨てポリ袋を利用して回収することが多い。
ペット用の糞便回収袋が多種市販されているが、ポリエチレン製の袋が主流で、使い捨てである。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2005-261372号公報
【特許文献2】特許6827514号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
犬の散歩時に糞便を回収する際、使い捨てのポリ袋を使用すると、回収後ポリ袋がプラスチックゴミとして排出される。
本発明のプラスチックゴミを出さない犬の糞回収袋は、上記課題を解決して、使い捨てポリ袋を使用せずに糞便を回収し、プラスチックゴミの排出量を減らす取り組みとしてなされたものである。
【0005】
特許文献1は、本体の糞取り具にポリ袋を被せて使用し、回収後にポリ袋を捨てるため、プラスチックゴミの排出量が増える。
【0006】
特許文献2は、本体の糞処理具にビニール袋または、ビニール袋と水溶性紙が二重にセットされているペット用の糞処理袋を使用するため、回収都度、プラスチックゴミが排出される。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明は、繰り返し使用可能な耐久性のある生地を使用した糞便回収袋の開閉部にマグネット収納部(1)(2)(4)(5)を設け、マグネット収納上段部とマグネット収納下段部の間に折り曲げ線(7)(8)をつけ、トイレットペーパーをマグネット部に挟んで袋に固定、着脱できる構造が特徴である。
【発明の効果】
【0008】
本プラスチックゴミを出さないペット用糞回収袋は、開閉部にマグネット収納部を設け、マグネット収納部にトイレットペーパーを挟んで固定する構造をもち、袋本体を汚さずに固定したトイレットペーパー上に糞を回収することを可能にした。回収した糞便は、マグネットによるトイレットペーパーの固定を解除し、同ペーパーで包み、同回収袋に収納して持ち帰り、家のトイレで処理する。本回収袋は、繰り返し使うことができ、使い捨てのポリ袋を使用しないため、糞回収時にプラスチックゴミが排出されることはなく、プラスチックゴミ排出量の削減に寄与する。
【図面の簡単な説明】
【0009】
図1】本発明の斜視図
図2】本発明の斜視図2
図3】本発明のトイレットペーパー装着方法を示すための工程1図
図4】本発明のトイレットペーパー装着方法を示すための工程2図
図5】本発明のイレットペーパー装着完了図
図6】本発明の使用方法を示した図
図7】本発明の使用状態を示した図
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、本発明のプラスチックゴミを出さないペット用糞回収袋について図面を参照しながら説明する。
図1に示すように、袋の開閉部に、マグネット収納部(1)(2)(4)(5)を設け、A面側(1)と(2)の間、B面側(4)と(5)の間に折り曲げ線を入れ、マグネット収納部(1)を(2)側に、(4)を(5)側に折り曲げ、トイレットペーパーを挟んで固定できる構造にした。
【0011】
袋の生地については、特に限定はないが繰り返し使用することを考慮し撥水または防水加工を施したナイロン生地などが望ましい。
【0012】
本発明を使用するときは、事前に袋にトイレットペーパーを装着した状態に準備する。図3に示すように、まず、適当な長さに切ったトイレットペーパーを2片(9)(10)を用意し、2片のトイレットペーパーの端を折り曲げ線(7)に合わせた位置に置き、A面マグネット収納上段部(1)を下段部(2)側に倒し、(1)と(2)の間にトイレットペーパーを挟んで固定する。袋のA面側にトイレットペーパーの片方の端を固定したら、図4に示すように、袋のB面側が上になるように袋を返し、トイレットペーパーを袋のサイズに合わせ、袋の底の位置でB面側に沿うように折り曲げ、B面側のマグネット収納部に設けられた折り曲げ線(8)の位置まで袋に沿わせ、B面マグネット収納上段部(4)を下段部(5)側に折り曲げ、トイレットペーパーを挟んで固定する。
図5が示すのは、袋にトイレットペーパーを装着完了した図である。
図6で示すように、トイレットペーパーを装着した袋に手を入れて使用する。
図7は、使用状態を説明する図であるが、糞の落下地点に袋を差し出し、固定したトイレットペーパー面に糞を受け取る。
図7で示すように、マグネット収納部(4)(5)で挟んだ後に余っているトイレットペーパーの端の部分をマグネット収納部(4)を覆うように折り返して使えば、手首までトイレットペーパーで覆うことができる。
糞を受け取った後は、マグネット収納部の折り曲げを解除し、トイレットペーパーの固定を解き、同ペーパーで糞を包み、袋を反転させ袋の中に包んだ糞を収納する。直接トイレットペーパー上に受け取ることができずに糞が地面に落下してしまった場合でも、トイレットペーパー面で拾い取ることも可能である。袋に回収した糞は、自宅に持ち帰り、トイレにトイレットペーパーに包まれた状態のまま流して処理できる。
【符号の説明】
【0013】
1 A面マグネット収納上部
2 A面マグネット収納下部
3 A面糞便受け取り部
4 B面マグネット収納上部
5 B面マグネット収納下部
6 B面糞便受け取り部
7 A面折り曲げ線
8 B面折り曲げ線
9 トイレットペーパー1
10 トイレットペーパー2
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7