(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024042348
(43)【公開日】2024-03-28
(54)【発明の名称】情報処理装置、情報処理方法、及び情報処理プログラム
(51)【国際特許分類】
G06Q 50/10 20120101AFI20240321BHJP
【FI】
G06Q50/10
【審査請求】未請求
【請求項の数】6
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022147009
(22)【出願日】2022-09-15
(71)【出願人】
【識別番号】500257300
【氏名又は名称】LINEヤフー株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110002147
【氏名又は名称】弁理士法人酒井国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】須藤 岳
(72)【発明者】
【氏名】河野 優子
(72)【発明者】
【氏名】小野 史
【テーマコード(参考)】
5L049
【Fターム(参考)】
5L049CC11
(57)【要約】
【課題】利用者情報に基づいて情報推薦を行う場合に、情報推薦の理由を説明することが可能な情報処理装置、情報処理方法、及び情報処理プログラムを提供することを目的とする。
【解決手段】本願に係る情報処理装置は、利用者に関する情報を含む利用者情報を取得する第1取得部と、利用者情報が所定の条件を満たすか否を判定し、満たされた所定の条件に基づいて配信対象となるコンテンツを決定する決定部と、配信対象となるコンテンツの決定要因を説明するラベル情報を生成する生成部と、決定部が決定したコンテンツをラベル情報と共に利用者端末に配信する配信部と、を備える。
【選択図】
図3
【特許請求の範囲】
【請求項1】
利用者に関する情報を含む利用者情報を取得する第1取得部と、
前記利用者情報が所定の条件を満たすか否を判定し、満たされた所定の条件に基づいて配信対象となるコンテンツを決定する決定部と、
配信対象となるコンテンツの決定要因を説明するラベル情報を生成する生成部と、
前記決定部が決定したコンテンツを前記ラベル情報と共に利用者端末に配信する配信部と、を備える、
情報処理装置。
【請求項2】
前記ラベル情報に対する利用者の反応を示すリアクション情報を取得する第2取得部と、をさらに備え、
前記決定部は、前記リアクション情報を配信するコンテンツの決定の際に考慮して、利用者に配信するコンテンツを決定する、
請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項3】
前記生成部は、配信したコンテンツを利用者と同じ性別、かつ、同じ年代の人がよく読んでいることが決定要因である旨を示すラベル情報を生成する、
請求項1又は請求項2に記載の情報処理装置。
【請求項4】
前記生成部は、利用者に対して、配信したコンテンツに所定期間にコメントがたくさん付いたことが決定要因である旨を示すラベル情報を生成する、
請求項1又は請求項2に記載の情報処理装置。
【請求項5】
利用者に関する情報を含む利用者情報を取得するステップと、
前記利用者情報が所定の条件を満たすか否を判定し、満たされた所定の条件に基づいて配信対象となるコンテンツを決定するステップと、
配信対象となるコンテンツの決定要因を説明するラベル情報を生成するステップと、
決定したコンテンツを前記ラベル情報と共に利用者端末に配信するステップと、を含む、
情報処理方法。
【請求項6】
利用者に関する情報を含む利用者情報を取得するステップと、
前記利用者情報が所定の条件を満たすか否を判定し、満たされた所定の条件に基づいて配信対象となるコンテンツを決定するステップと、
配信対象となるコンテンツの決定要因を説明するラベル情報を生成するステップと、
決定したコンテンツを前記ラベル情報と共に利用者端末に配信するステップと、
をコンピュータに実行させる情報処理プログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、情報処理装置、情報処理方法、及び情報処理プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
利用者の情報を用いて、利用者に情報推薦を行う技術が知られている。例えば、下記の特許文献1には、利用者のユーザ識別情報と、利用者の趣味や好きなものによる分類を示す好みタグに基づいて、リコメンド配信者を選択し、リコメンド配信者の情報を視聴者端末に送信する動画配信装置が開示されている。
【0003】
このような利用者の情報を用いて、利用者に情報推薦を行う場合、利用者は推薦された情報がどのような理由に基づいて推薦されたかを知ることができなかった。そのため、情報推薦された利用者は推薦された情報を参照することを躊躇う場合があった。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本開示は上記の課題を鑑み、利用者情報に基づいて情報推薦を行う場合に、情報推薦の理由を説明することが可能な情報処理装置、情報処理方法、及び情報処理プログラムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本開示に係る情報処理装置は、利用者に関する情報を含む利用者情報を取得する第1取得部と、前記利用者情報が所定の条件を満たすか否を判定し、満たされた所定の条件に基づいて配信対象となるコンテンツを決定する決定部と、配信対象となるコンテンツの決定要因を説明するラベル情報を生成する生成部と、前記決定部が決定したコンテンツを前記ラベル情報と共に利用者端末に配信する配信部と、を備える。
【発明の効果】
【0007】
実施形態の一態様によれば、利用者情報に基づいて情報推薦を行う場合に、情報推薦の理由を説明することが可能な情報処理装置、情報処理方法、及び情報処理プログラムを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【
図1】
図1は、実施形態に係る情報処理の一例を示す図である。
【
図2】
図2は、実施形態に係る情報処理システムの構成例を示す図である。
【
図3】
図3は、実施形態に係る情報処理装置の構成例を示す図である。
【
図4】
図4は、実施形態に係る情報処理装置の利用者情報記憶部に記憶される情報の一例を示す図である。
【
図5】
図5は、実施形態に係る情報処理装置のコンテンツ記憶部に記憶される情報の一例を示す図である。
【
図6】
図6は、実施形態に係る利用者端末の構成例を示す図である。
【
図7】
図7は、実施形態に係る事業者端末の構成例を示す図である。
【
図8】
図8は、実施形態に係る情報処理の一例を示すフローチャートである。
【
図9】
図9は、情報処理装置の機能を実現するコンピュータの一例を示すハードウェア構成図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下に、本願に係る情報処理装置、情報処理方法、及び情報処理プログラムを実施するための形態(以下、「実施形態」と記載する。)について図面を参照しつつ詳細に説明する。なお、この実施形態により本願に係る情報処理装置、情報処理方法、及び情報処理プログラムが限定されるものではない。
【0010】
(実施形態)
〔1.実施形態に係る情報処理〕
〔1-1.実施形態に係る情報処理の一例〕
まず、
図1を用いて、実施形態に係る情報処理の一例について説明する。
図1は、実施形態に係る情報処理の一例を示す図である。実施形態に係る情報処理の概要を説明した後に、個々の処理を詳細に説明する。
【0011】
図1では、情報処理装置100が、事業者端末300から事業者M1が入力したコンテンツを受け付けて、利用者端末200から利用者U1の利用者情報を取得して、利用者情報が所定の条件を満たすか否かを判定し、満たされた所定の条件に基づいて配信対象となるコンテンツを決定し、コンテンツ配信の決め手になった条件を説明するラベル情報を生成し、決定したコンテンツをラベル情報と共に利用者端末200に配信する処理が示されている。以下、
図1を用いて、実施形態に係る情報処理の一例についてステップごとに詳細に説明する。
【0012】
まず、情報処理装置100は、事業者端末300から事業者M1が入力したコンテンツを受け付ける(ステップS1)。例えば、情報処理装置100は、事業者端末300から事業者M1が入力したコンテンツを取得することにより、事業者M1が入力したコンテンツを受け付けてよい。ここで、コンテンツは、例えば、事業者の商品やサービスについての広告、各種の記事、映画、漫画、アニメーション、音楽、小説、本などを形作る文字、文章、音声、静止画像、動画像などを含むデータであってよい。
【0013】
次に、情報処理装置100は、利用者端末200から利用者U1の利用者情報を取得する(ステップS2)。ここで、利用者情報は、利用者が所定の情報サービスを利用する際に、情報サービスの提供事業者に提供する利用者に関する情報や、利用者の所定の情報サービスの利用によって生じる利用者の所定の情報サービスを用いた行動を示す情報である。例えば、情報処理装置100は、利用者端末200が利用者情報の入力画面を表示して、利用者に利用者情報を入力させることにより取得した利用者情報を利用者端末200から取得してよい。なお、
図1に示す利用者U1、及び利用者端末200は例示であって、情報処理装置100は、これ以上の数の利用者の利用者端末200から利用者情報を取得してよい。
【0014】
次に、情報処理装置100は、利用者情報が所定の条件を満たすか否かを判定し、満たされた所定の条件に基づいて配信対象となるコンテンツを決定する(ステップS3)。例えば、情報処理装置100は、利用者情報を確認して、利用者と同じ性別、かつ、同じ年代の人がよく選択しているか否かを判定する。また、例えば、情報処理装置100は、居住地域や現在地が近隣の人がよく選択しているコンテンツを配信対象に決定する。また、例えば、情報処理装置100は、事業者M1乃至その他の事業者が提供するサービスでの検索機能や、情報処理装置100を提供する者が提供する検索機能において、検索傾向が似ている人がよく選択したコンテンツを配信対象に決定する。また、例えば、情報処理装置100は、同様に「事業者M1乃至その他の事業者」や「情報処理装置100を提供する者」が提供するサービスやコンテンツの閲覧履歴や、購買履歴、掲示板投稿履歴等の利用履歴が似ている利用者が、よく選択したコンテンツを配信対象に決定する。
【0015】
次に、情報処理装置100は、コンテンツ配信の決め手になった条件を説明するラベル情報を生成する(ステップS4)。例えば、情報処理装置100は、コンテンツ配信の決め手になった条件が、利用者と同じ性別、かつ、同じ年代の人がよく選択していることである場合、利用者と同じ性別、かつ、同じ年代の人がよく選択していることがコンテンツ配信の理由である旨を示すラベル情報を生成する。また、例えば、情報処理装置100は、コンテンツ配信の決め手になった条件が、利用者と居住地域や現在地が近隣の人がよく選択していることである場合、利用者と居住地域や現在地が近隣の人がよく選択していることがコンテンツ配信の理由である旨を示すラベル情報を生成する。また、例えば、情報処理装置100は、コンテンツ配信の決め手になった条件が、利用者と検索傾向が似ている人がよく選択しているコンテンツであることである場合、利用者と検索傾向が似ている人がよく選択していることがコンテンツ配信の理由である旨を示すラベル情報を生成する。また、例えば、情報処理装置100は、コンテンツ配信の決め手になった条件が、利用者とサービスやコンテンツの閲覧履歴や、購買履歴、掲示板投稿履歴等の利用履歴が似ている人がよく選択しているコンテンツであることである場合、利用者とサービスやコンテンツの閲覧履歴や、購買履歴、掲示板投稿履歴等の利用履歴が似ている人がよく選択していることがコンテンツ配信の理由である旨を示すラベル情報を生成する。
【0016】
次に、情報処理装置100は、決定したコンテンツをラベル情報と共に利用者端末200に配信する(ステップS5)。例えば、情報処理装置100は、利用者端末200に表示されているタイムラインに決定したコンテンツと共にラベル情報を表示させるように、決定したコンテンツをラベル情報と共に利用者端末200に配信する。利用者端末200は、情報処理装置100から配信されたコンテンツをラベル情報と共にタイムラインに表示する。なお、ここで、タイムラインは、例えば、時系列に情報を表示する態様より、情報を共有する情報共有サービスである。
【0017】
これにより、情報処理装置100は利用者情報に基づいて、情報推薦を行う場合に、情報推薦の理由を説明することが可能となる。そのため、利用者はコンテンツ配信された理由がわからず戸惑うことを防ぐことができる。
【0018】
〔1-2.実施形態に係る情報処理の他の例1〕
情報処理装置100は、ラベル情報に対する利用者の反応を示すリアクション情報を取得し、リアクション情報を配信するコンテンツの決定の際に考慮して、利用者に配信するコンテンツを決定する。
【0019】
この情報処理について順を追って説明する。まず、情報処理装置100は、
図1に示したステップS1からステップS5までと同じ処理を実行する。ステップS1からステップS5までの処理は、前述した処理と同じであるから説明を省略する。
【0020】
次に、情報処理装置100は、利用者端末200からラベル情報に対する利用者U1の反応を示すリアクション情報を取得する(ステップS6)。例えば、情報処理装置100は、利用者U1が利用者端末200に表示されたラベル情報に対する反応を示すリアクション情報を利用者端末200に表示された入力画面に入力した場合、情報処理装置100は、「掲出拒否」、「コンテンツが嫌い」、「掲出頻度を減らしたい」、「コンテンツが好き」、「掲出頻度を増やしたい」などというリアクション情報を利用者端末200から取得する。
【0021】
次に、情報処理装置100は、取得したリアクション情報を配信するコンテンツの決定の際に考慮して、利用者に配信するコンテンツを決定する(ステップS7)。例えば、情報処理装置100は、利用者U1が「掲出拒否」や「コンテンツが嫌い」、「掲出頻度を減らしたい」というリアクション情報を付けたコンテンツに対しては、コンテンツ配信の対象として決定しないようにしてよいし、コンテンツ配信の決定の確率を下げて、掲出頻度を下げてもよい。また、情報処理装置100は、利用者U1が「コンテンツが好き」、「掲出頻度を増やしたい」を付けたコンテンツに対しては、コンテンツ配信の対象として決定する傾向を高めてよい。
【0022】
また、情報処理装置100は、一人の利用者U1が付けたリアクション情報だけではなく、利用者U1と各種の傾向が「似ていたり同一であったりする他の利用者」のリアクション情報を参考にコンテンツ配信の対象の決定に反映してもよい。すなわち、利用者U1と各種の傾向が「似ていたり同一であったりする他の利用者」のリアクション情報において、「掲出拒否」や「コンテンツが嫌い」が多い傾向が見られたコンテンツであるならば、利用者U1が明示的に「掲出拒否」や「コンテンツが嫌い」等のリアクション情報を付けていない場合であっても、コンテンツ配信の対象として決定しないようにしてよい。また、その場合は、コンテンツ配信の決定の確率を下げて、掲出頻度を下げてもよい。また、同様に利用者U1と各種の傾向が「似ていたり同一であったりする他の利用者」が付けたリアクション情報において「コンテンツが好き」、「掲出頻度を増やしたい」が多い傾向が見られたコンテンツであるならば、利用者U1が明示的に「コンテンツが好き」、「掲出頻度を増やしたい」というリアクション情報を付けていなくても、コンテンツ配信の対象として決定する頻度を高めてよい。
【0023】
また、情報処理装置100は、既知の配信コンテンツを最適化する仕組みを組み合わせて、コンテンツ配信の対象を決定してもよい。すなわち、情報処理装置100は、コンテンツ掲出に対する利用者が選択する割合を示すCTR(Click Through Rate)や、Like(いいね)又はDislikeを付ける機能による利用者のリアクション情報、コンテンツに対する利用者の感想や見解の追記の有無、をコンテンツ配信の決定に際して組み合わせて考慮して、コンテンツ配信の対象を決定してもよい。
【0024】
これにより、情報処理装置100は、コンテンツに対する利用者の反応をコンテンツ配信の対象の決定の際に考慮することが可能となる。そのため、利用者の声が反映されたコンテンツを配信の対象として決定することが可能となる。
【0025】
〔2.情報処理システムの構成〕
次に、
図2を用いて実施形態に係る情報処理システムの構成について説明する。
図2は、実施形態に係る情報処理システムの構成例を示す図である。
図2に示すように、情報処理システム1は、情報処理装置100と、利用者端末200と、事業者端末300と、を含む。なお、
図2に示した情報処理システム1は、複数台の情報処理装置100や、複数台の利用者端末200や、複数台の事業者端末300が含まれ構成されていてもよい。情報処理装置100と、利用者端末200と、事業者端末300と、は所定の通信網(ネットワークN)を介して、有線又は無線により通信可能に接続される。
【0026】
情報処理装置100は、例えばPC(Personal Computer)、WS(Work Station)、サーバの機能を備えるコンピュータなどの情報処理装置であってよい。情報処理装置100は、利用者端末200と、事業者端末300と、からネットワークNを介して送信されてきた情報に基づいて処理を行う。
【0027】
利用者端末200は、利用者が利用する情報処理装置である。利用者端末200は、例えば、スマートフォン、タブレット型端末、デスクトップ型PC、ノート型PC、携帯電話機、PDA(Personal Digital Assistant)等の情報処理装置であってよい。なお、
図1に示す例においては、利用者端末200がスマートフォンである場合を示している。
【0028】
事業者端末300は、事業者が利用する情報処理装置である。事業者端末300は、例えば、スマートフォン、タブレット型端末、デスクトップ型PC、ノート型PC、携帯電話機、PDA等の情報処理装置であってよい。なお、
図1に示す例においては、事業者端末300がノート型PCである場合を示している。
【0029】
〔3.情報処理装置の構成〕
次に、
図3を用いて、実施形態に係る情報処理装置100の構成について説明する。
図3は、実施形態に係る情報処理装置の構成例を示す図である。
【0030】
図3に示すように、情報処理装置100は、通信部110と、記憶部120と、制御部130と、を有する。なお、
図3に図示はしていないが、情報処理装置100は、情報処理装置100の管理者から各種操作を受け付ける入力部(例えば、キーボードやマウス等)や、各種情報を表示するための表示部(例えば、液晶ディスプレイ等)を有してもよい。
【0031】
(通信部110について)
通信部110は、例えば、NIC(Network Interface Card)等によって実現される。そして、通信部110は、ネットワークNと有線または無線で接続され、利用者端末200と、事業者端末300と、の間で情報の送受信を行う。
【0032】
(記憶部120について)
記憶部120は、例えば、RAM(Random Access Memory)、フラッシュメモリ(Flash Memory)等の半導体メモリ素子、または、ハードディスク、SSD(Solid State Drive)、光ディスク等の記憶装置によって実現される。
図3に示すように、記憶部120は、利用者情報記憶部121と、コンテンツ記憶部122と、を有する。
【0033】
(利用者情報記憶部121について)
利用者情報記憶部121は、利用者に関する情報、すなわち、利用者情報を記憶する。利用者情報は、例えば、利用者が所定の情報サービスを利用する際に、情報サービスの提供事業者に提供する利用者に関する情報や、利用者の所定の情報サービスの利用によって生じる利用者の所定の情報サービスを用いた行動を示す情報である。ここで、
図4を用いて、利用者情報記憶部121が記憶する情報の一例を説明する。
図4は、実施形態に係る情報処理装置の利用者情報記憶部に記憶される情報の一例を示す図である。
【0034】
図4に示す例において、利用者情報記憶部121は、「利用者ID」、「生年月日」、「性別」、「職業」、「検索履歴」、「閲覧履歴」、「購入履歴」、「路線検索履歴」、「掲示板投稿履歴」という項目に係る情報を紐付けて記憶する。
【0035】
「利用者ID」は、利用者を識別する識別子であり文字列や番号などによって表される。「生年月日」は、「利用者ID」に紐付けられた利用者の生年月日に関する情報である。「性別」は、「利用者ID」に紐付けられた利用者の性別に関する情報である。「職業」は、「利用者ID」に紐付けられた利用者の職業に関する情報である。「検索履歴」は、「利用者ID」に紐付けられた利用者が検索に使用した検索クエリと入力時刻とを含む情報である。「閲覧履歴」は、「利用者ID」に紐付けられた利用者の閲覧サイトと閲覧時刻とを含む情報である。「購入履歴」は、「利用者ID」に紐付けられた利用者のインターネット通信販売サイトや所定のサービス契約サイトなどにおける購入商品、又は購入サービスと購入時刻とを含む情報である。「路線検索履歴」は、「利用者ID」に紐付けられた利用者の路線検索結果と検索時刻とを含む情報である。「掲示板投稿履歴」は、「利用者ID」に紐付けられた利用者の掲示板投稿と投稿時刻とを含む情報である。
【0036】
すなわち、
図4においては、利用者ID「UID#1」により識別された利用者の生年月日が「生年月日#U1」であり、性別が「女性」であり、職業が「職業#U1」であり、利用者の検索履歴が「検索履歴#U1」であり、利用者の閲覧履歴が「閲覧履歴#U1」であり、購入履歴が「購入履歴#U1」であり、路線検索履歴が「路線検索履歴#U1」であり、掲示板投稿履歴が「掲示板投稿履歴#U1」であることを示している。
【0037】
なお、利用者情報記憶部121に記憶される情報は、「利用者ID」、「生年月日」、「性別」、「職業」、「検索履歴」、「閲覧履歴」、「購入履歴」、「路線検索履歴」、「掲示板投稿履歴」という項目に係る情報に限定されるものではなく、その他の任意の利用者に関係する情報が記憶されてよい。
【0038】
(コンテンツ記憶部122について)
コンテンツ記憶部122は、事業者端末300から事業者が入力したコンテンツを記憶する。
図5は、実施形態に係る情報処理装置のコンテンツ記憶部に記憶される情報の一例を示す図である。
【0039】
図5に示す例において、コンテンツ記憶部122は、「コンテンツID」、「コンテンツデータ」、「選択履歴」、「コメント履歴」という項目に係る情報を紐付けて記憶する。
【0040】
「コンテンツID」は、事業者から受け付けたコンテンツを識別する識別子であり文字列や番号などによって表される。「コンテンツデータ」は、事業者が配信を希望するコンテンツのデータである。「選択履歴」は、「コンテンツID」が示すコンテンツに対して利用者が選択した履歴を示す情報であり、コンテンツを選択した利用者の利用者情報や、利用者がコンテンツを選択した回数、利用者がコンテンツを選択した日時などの情報が含まれる。「コメント履歴」は、「コンテンツID」が示すコンテンツに対して利用者がコメントを付けた履歴を示す情報であり、コメントを付けた利用者の利用者情報や、コメントの内容、利用者がコメントを付けた回数、利用者がコメントを付けた日時などの情報が含まれる。
【0041】
すなわち、
図5においては、コンテンツID「CT#1」によって識別されるコンテンツであるコンテンツデータ「CD#1」が示すコンテンツデータに対して、選択履歴「SH#1」が示す選択履歴と、コメント履歴「CH#1」が示すコメント履歴が記憶されていることが示されている。
【0042】
なお、コンテンツ記憶部122は、「コンテンツID」、「コンテンツデータ」、「選択履歴」、「コメント履歴」という項目に係る情報に限定されることなく、その他の任意のコンテンツに関係する情報が記憶されてよい。
【0043】
(制御部130について)
次に、
図3に戻って、制御部130について説明する。制御部130は、CPU(Central Processing Unit)やMPU(Micro Processing Unit)等によって、情報処理装置100の記憶装置に記憶されている各種プログラムがRAMを作業領域として実行されることにより実現される。また、制御部130は、例えば、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)やFPGA(Field Programmable Gate Array)等の集積回路により実現されてもよい。
【0044】
図3に示すように、制御部130は、第1取得部131と、第2取得部132と、決定部133と、生成部134と、配信部135を有する。
【0045】
(第1取得部131について)
第1取得部131は、利用者に関する情報を含む利用者情報を取得する。ここで、利用者情報は、利用者に関する情報であって、例えば、利用者が所定の情報サービスを利用する際に、情報サービスの提供事業者に提供する情報や、利用者の所定の情報サービスの利用によって生じる利用者の所定の情報サービスを用いた行動を示す情報である。第1取得部131は、利用者情報を取得したら、取得した利用者情報を利用者情報記憶部121に記憶する。
【0046】
(第2取得部132について)
第2取得部132は、ラベル情報に対する利用者の反応を示すリアクション情報を取得する。例えば、第2取得部132は、利用者端末200の出力部230に表示された入力ボックスに、利用者が文章でリアクション情報を入力する入力式や、利用者が複数の選択肢からリアクション情報を選択する選択式により、利用者から入力された利用者のリアクション情報を取得してよい。例えば、リアクション情報は、選択式である場合は、次の選択肢から利用者が選択した情報を含み、この場合の選択肢は「掲出拒否」、「コンテンツが嫌い」、「掲出頻度を減らしたい」、「コンテンツが好き」、「掲出頻度を増やしたい」などであってよい。
【0047】
(決定部133について)
決定部133は、利用者情報が所定の条件を満たすか否かを判定し、満たされた所定の条件に基づいて配信対象となるコンテンツを決定する。例えば、決定部133は、利用者U1の利用者情報と、コンテンツの選択履歴、コメント履歴の情報を照合して、利用者U1と同じ性別や年代の人が選択する頻度が多いコンテンツを配信対象として決定する。また、例えば、決定部133は、利用者U1の利用者情報と、コンテンツの選択履歴を照合して、検索傾向が似ている利用者の選択頻度が多いコンテンツを配信対象として決定してよい。また、決定部133は、利用者U1の利用者情報と、コンテンツの選択履歴を照合して、閲覧履歴や購入履歴、路線検索履歴、掲示板投稿履歴の傾向が似ている利用者の選択頻度が多いコンテンツを配信対象として決定してよい。
【0048】
決定部133は、リアクション情報を配信するコンテンツの決定の際に考慮して、利用者に配信するコンテンツを決定する。例えば、決定部133は、利用者U1がリアクション情報として「掲出拒否」を選択したコンテンツと類似の分類のコンテンツを利用者U1に対する配信対象のコンテンツとして決定しないようにしてよいし、コンテンツ配信の決定の確率を下げて、掲出頻度を下げてもよい。また、決定部133は、利用者U1が「コンテンツが好き」、「掲出頻度を増やしたい」を付けたコンテンツに対しては、利用者U1へのコンテンツ配信の対象として決定する傾向を高めてよい。
【0049】
また、決定部133は、一人の利用者U1が付けたリアクション情報だけではなく、利用者U1と各種の傾向が「似ていたり同一であったりする他の利用者」のリアクション情報を参考にコンテンツ配信の対象の決定に反映してもよい。すなわち、利用者U1と各種の傾向が「似ていたり同一であったりする他の利用者」のリアクション情報において、「掲出拒否」や「コンテンツが嫌い」が多い傾向が見られたコンテンツであるならば、利用者U1が明示的に「掲出拒否」や「コンテンツが嫌い」等のリアクション情報を付けていない場合であっても、コンテンツ配信の対象として決定しないようにしてよい。また、その場合は、コンテンツ配信の決定の確率を下げて、掲出頻度を下げてもよい。また、同様に利用者U1と各種の傾向が「似ていたり同一であったりする他の利用者」が付けたリアクション情報において「コンテンツが好き」、「掲出頻度を増やしたい」が多い傾向が見られたコンテンツであるならば、利用者U1が明示的に「コンテンツが好き」、「掲出頻度を増やしたい」というリアクション情報を付けていなくても、コンテンツ配信の対象として決定する頻度を高めてよい。
【0050】
また、決定部133は、既知の配信コンテンツを最適化する仕組みを組み合わせて、コンテンツ配信の対象を決定してもよい。すなわち、決定部133は、コンテンツ掲出に対する利用者が選択する割合を示すCTR(Click Through Rate)や、Like(いいね)又はDislikeを付ける機能による利用者のリアクション情報、コンテンツに対する利用者の感想や見解の追記の有無など、をコンテンツ配信の決定に際して組み合わせて考慮して、コンテンツ配信の対象を決定してもよい。
【0051】
(生成部134について)
生成部134は、配信対象となるコンテンツの決定要因を説明するラベル情報を生成する。例えば、生成部134は、コンテンツ配信の決め手になった条件が、利用者と同じ性別、かつ、同じ年代の人がよく選択していることである場合、利用者と同じ性別、かつ、同じ年代の人がよく選択していることがコンテンツ配信の決定要因である旨を示すラベル情報を生成する。また、例えば、生成部134は、コンテンツ配信の決め手になった条件が、利用者と居住地域や現在地が近隣の人がよく選択していることである場合、利用者と居住地域や現在地が近隣の人がよく選択していることがコンテンツ配信の理由である旨を示すラベル情報を生成する。また、例えば、生成部134は、コンテンツ配信の決め手になった条件が、配信したコンテンツに所定期間にコメントがたくさん付いたことである場合、配信したコンテンツに所定期間にコメントがたくさん付いたことが決定要因である旨を示すラベル情報を生成する。
【0052】
また、例えば、生成部134は、コンテンツ配信の決め手になった条件が、利用者と検索傾向が似ている人がよく選択しているコンテンツであることである場合、利用者と検索傾向が似ている人がよく選択していることがコンテンツ配信の理由である旨を示すラベル情報を生成する。また、例えば、生成部134は、コンテンツ配信の決め手になった条件が、利用者とサービスやコンテンツの閲覧履歴や、購買履歴、掲示板投稿履歴等の利用履歴が似ている人がよく選択しているコンテンツであることである場合、利用者とサービスやコンテンツの閲覧履歴や、購買履歴、掲示板投稿履歴等の利用履歴が似ている人がよく選択していることがコンテンツ配信の理由である旨を示すラベル情報を生成する。
【0053】
(配信部135について)
配信部135は、決定部133が決定したコンテンツをラベル情報と共に利用者端末200に配信する。例えば、配信部135は、利用者端末200に表示されているタイムラインに決定したコンテンツと共にラベル情報を表示させるように、決定したコンテンツをラベル情報と共に利用者端末200に配信する。なお、ここで、タイムラインは、例えば、時系列に情報を表示する態様より、情報を共有する情報共有サービスである。利用者端末200は、情報処理装置100から配信されたコンテンツをラベル情報と共にタイムラインに表示する。
【0054】
〔4.利用者端末の構成〕
次に、
図6を用いて、実施形態に係る利用者端末200の構成について説明する。
図6は、実施形態に係る利用者端末の構成例を示す図である。
図6に示すように、利用者端末200は、通信部210と、入力部220と、出力部230と、制御部240と、を有する。
【0055】
通信部210は、例えば、NIC等によって実現される。そして、通信部210は、ネットワークNと有線又は無線で接続され、ネットワークNを介して、情報処理装置100との間で各種の情報の送受信を行う。
【0056】
入力部220は、利用者から各種の操作情報が入力される。例えば、入力部220は、タッチパネルにより表示面(例えば出力部230)を介して利用者からの各種操作を受け付けてもよい。また、入力部220は、利用者端末200に設けられたボタンや、利用者端末200に接続されたキーボードやマウスからの各種操作を受け付けてもよい。
【0057】
出力部230は、例えば液晶ディスプレイや有機EL(Electro-Luminescence)ディスプレイ等によって実現されるタブレット型端末等の表示画面であり、各種情報を表示するための表示装置である。つまり、利用者端末200は、入力部220がタッチパネルである場合は、出力部230である表示画面により利用者の入力を受け付け、利用者への出力も行う。また、出力部230は、スピーカーであり、スピーカーにより音声を出力してよい。
【0058】
制御部240は、例えば、CPUやMPU等によって、利用者端末200に記憶されている各種プログラムがRAMを作業領域として実行されることにより実現される。また、制御部240は、例えば、ASICやFPGA等の集積回路により実現されてもよい。
【0059】
図6に示すように、制御部240は、提供部241と、受付部242を有する。
【0060】
提供部241は、情報処理装置100から配信されたコンテンツをラベル情報と共に利用者に提供する。例えば、提供部241は情報処理装置100から配信されたコンテンツが動画である場合、出力部230に動画と共にラベル情報を出力させてコンテンツを利用者に提供する。また、例えば、提供部241は情報処理装置100から配信されたコンテンツがテキストデータである場合、出力部230にテキストと共にラベル情報を表示させることで、コンテンツとラベル情報を利用者に提供してよい。
【0061】
受付部242は、利用者端末200に表示されたラベル情報に対する反応を示すリアクション情報を受け付ける。例えば、受付部242は、出力部230にリアクション情報の入力を利用者に促す入力画面を表示させて、利用者からリアクション情報を受け付けてよい。例えば、受付部242は、出力部230にリアクション情報として「掲出拒否」、「コンテンツが嫌い」、「掲出頻度を減らしたい」、「コンテンツが好き」、「掲出頻度を増やしたい」などの選択肢を表示させて、利用者からリアクション情報を受け付けてよい。また、受付部242は、リアクション情報を入力画面に、利用者が文章として入力する方式によって、リアクション情報を文章として受け付けてもよい。
【0062】
〔5.事業者端末の構成〕
次に、
図7を用いて、実施形態に係る事業者端末300の構成について説明する。
図7は、実施形態に係る事業者端末の構成例を示す図である。
図7に示すように、事業者端末300は、通信部310と、入力部320と、出力部330と、制御部340と、を有する。
【0063】
通信部310は、例えば、NIC等によって実現される。そして、通信部310は、ネットワークNと有線又は無線で接続され、ネットワークNを介して、情報処理装置100との間で各種の情報の送受信を行う。
【0064】
入力部320は、事業者から各種の操作情報が入力される。例えば、入力部320は、事業者端末300に接続されたキーボードやマウスから事業者の各種操作を受け付けてもよい。また、入力部320は、タッチパネルにより表示面(例えば出力部330)を介して事業者から各種操作を受け付けてもよい。
【0065】
出力部330は、例えば液晶ディスプレイや有機ELディスプレイ等によって実現される表示画面であり、各種情報を表示するための表示装置である。なお、事業者端末300の入力部320が、タッチパネルを介して事業者から各種操作を受け付ける場合は、出力部330である表示画面により利用者の入力を受け付け、さらに利用者への出力も行う。
【0066】
制御部340は、例えば、CPUやMPU等によって、事業者端末300に記憶されている各種プログラムがRAMを作業領域として実行されることにより実現される。また、制御部340は、例えば、ASICやFPGA等の集積回路により実現されてもよい。
【0067】
図7に示すように、制御部340は、受付部341を有する。
【0068】
受付部341は、事業者からコンテンツを受け付ける。コンテンツは、例えば、事業者の商品やサービスを広告する文字、音声、静止画像、動画像などを含むデータであってよい。また、コンテンツは、各種の記事や、映画、漫画、アニメーション、音楽、小説、本などであってよい。
【0069】
〔6.情報処理のフロー〕
次に、
図8を用いて、実施形態に係る情報処理装置100による情報処理の手順について説明する。
図8は、実施形態に係る情報処理の一例を示すフローチャートである。例えば、情報処理装置100は、利用者に関する情報を含む利用者情報を取得する(ステップS101)。そして、情報処理装置100は、利用者情報が所定の条件を満たすか否を判定し、満たされた所定の条件に基づいて配信対象となるコンテンツを決定する(ステップS102)。そして、情報処理装置100は、配信対象となるコンテンツの決定要因を説明するラベル情報を生成する(ステップS103)。そして、情報処理装置100は、決定したコンテンツをラベル情報と共に利用者端末200に配信する(ステップS104)。
【0070】
〔7.ハードウェア構成〕
また、上述した実施形態に係る情報処理装置100は、例えば
図9に示すような構成のコンピュータ1000によって実現される。
図9は、情報処理装置の機能を実現するコンピュータの一例を示すハードウェア構成図である。コンピュータ1000は、出力装置1010、入力装置1020と接続され、演算装置1030、一次記憶装置1040、二次記憶装置1050、出力IF(Interface)1060、入力IF1070、ネットワークIF1080がバス1090により接続された形態を有する。
【0071】
演算装置1030は、一次記憶装置1040や二次記憶装置1050に格納されたプログラムや入力装置1020から読み出したプログラム等に基づいて動作し、各種の処理を実行する。一次記憶装置1040は、RAM等、演算装置1030が各種の演算に用いるデータを一次的に記憶するメモリ装置である。また、二次記憶装置1050は、演算装置1030が各種の演算に用いるデータや、各種のデータベースが記憶される記憶装置であり、ROM(Read Only Memory)、HDD(Hard Disk Drive)、フラッシュメモリ等により実現される。
【0072】
出力IF1060は、モニタやプリンタといった各種の情報を出力する出力装置1010に対し、出力対象となる情報を送信するためのインタフェースであり、例えば、USB(Universal Serial Bus)やDVI(Digital Visual Interface)、HDMI(登録商標)(High Definition Multimedia Interface)といった規格のコネクタにより実現される。また、入力IF1070は、マウス、キーボード、およびスキャナ等といった各種の入力装置1020から情報を受信するためのインタフェースであり、例えば、USB等により実現される。
【0073】
なお、入力装置1020は、例えば、CD(Compact Disc)、DVD(Digital Versatile Disc)、PD(Phase change rewritable Disk)等の光学記録媒体、MO(Magneto-Optical disk)等の光磁気記録媒体、テープ媒体、磁気記録媒体、または半導体メモリ等から情報を読み出す装置であってもよい。また、入力装置1020は、USBメモリ等の外付け記憶媒体であってもよい。
【0074】
ネットワークIF1080は、ネットワークNを介して他の機器からデータを受信して演算装置1030へ送り、また、ネットワークNを介して演算装置1030が生成したデータを他の機器へ送信する。
【0075】
演算装置1030は、出力IF1060や入力IF1070を介して、出力装置1010や入力装置1020の制御を行う。例えば、演算装置1030は、入力装置1020や二次記憶装置1050からプログラムを一次記憶装置1040上にロードし、ロードしたプログラムを実行する。
【0076】
例えば、コンピュータ1000が情報処理装置100として機能する場合、コンピュータ1000の演算装置1030は、一次記憶装置1040上にロードされたプログラムを実行することにより、情報処理装置100の制御部130の機能を実現する。
【0077】
〔8.構成と効果〕
本開示に係る情報処理装置100は、利用者に関する情報を含む利用者情報を取得する第1取得部131と、利用者情報が所定の条件を満たすか否を判定し、満たされた所定の条件に基づいて配信対象となるコンテンツを決定する決定部133と、配信対象となるコンテンツの決定要因を説明するラベル情報を生成する生成部134と、決定部133が決定したコンテンツをラベル情報と共に利用者端末200に配信する配信部135と、を備える。
【0078】
この構成によれば、利用者情報に基づいて情報推薦を行う場合に、情報推薦の理由を説明することが可能な情報処理装置100を提供することができる。そのため、利用者がコンテンツ配信の理由がわからず戸惑うことを防ぐことが可能となる。
【0079】
本開示に係る情報処理装置100は、ラベル情報に対する利用者の反応を示すリアクション情報を取得する第2取得部132と、をさらに備え、決定部133は、リアクション情報を配信するコンテンツの決定の際に考慮して、利用者に配信するコンテンツを決定する。
【0080】
この構成によれば、利用者の反応を配信するコンテンツの決定の際に考慮することが可能となる。そのため、利用者が興味を持ちやすいコンテンツを提供することが可能となる。
【0081】
本開示に係る情報処理装置100の生成部134は、配信したコンテンツを利用者と同じ性別、かつ、同じ年代の人がよく読んでいることが決定要因である旨を示すラベル情報を生成する。
【0082】
この構成によれば、利用者情報に基づいて情報推薦を行う場合に、情報推薦の具体的な理由を説明することが可能な情報処理装置100を提供することができる。
【0083】
本開示に係る情報処理装置100の生成部134は、利用者に対して、配信したコンテンツに所定期間にコメントがたくさん付いたことが決定要因である旨を示すラベル情報を生成する。
【0084】
この構成によれば、利用者情報に基づいて情報推薦を行う場合に、情報推薦の具体的な理由を説明することが可能な情報処理装置100を提供することができる。
【0085】
本開示に係る情報処理方法は、利用者に関する情報を含む利用者情報を取得するステップと、利用者情報が所定の条件を満たすか否を判定し、満たされた所定の条件に基づいて配信対象となるコンテンツを決定するステップと、配信対象となるコンテンツの決定要因を説明するラベル情報を生成するステップと、決定したコンテンツを前記ラベル情報と共に利用者端末に配信するステップと、を含む。
【0086】
この構成によれば、利用者情報に基づいて情報推薦を行う場合に、情報推薦の理由を説明することが可能な情報処理方法を提供することができる。そのため、利用者がコンテンツ配信の理由がわからず戸惑うことを防ぐことが可能となる。
【0087】
また、本開示に係る情報処理プログラムは、利用者に関する情報を含む利用者情報を取得するステップと、利用者情報が所定の条件を満たすか否を判定し、満たされた所定の条件に基づいて配信対象となるコンテンツを決定するステップと、配信対象となるコンテンツの決定要因を説明するラベル情報を生成するステップと、決定したコンテンツを前記ラベル情報と共に利用者端末に配信するステップと、をコンピュータに実行させる。
【0088】
この構成によれば、利用者情報に基づいて情報推薦を行う場合に、情報推薦の理由を説明することが可能な情報処理プログラムを提供することができる。そのため、利用者がコンテンツ配信の理由がわからず戸惑うことを防ぐことが可能となる。
【0089】
以上、本願の実施形態を図面に基づいて詳細に説明したが、これは例示であり、発明の開示の欄に記載の態様を始めとして、当業者の知識に基づいて種々の変形、改良を施した他の形態で本発明を実施することが可能である。
【0090】
また、上述してきた「部(section、module、unit)」は、「手段」や「回路」などに読み替えることができる。例えば、第1取得部131は、第1取得手段や第1取得回路に読み替えることができる。
【符号の説明】
【0091】
100 情報処理装置
110 通信部
120 記憶部
121 利用者情報記憶部
122 コンテンツ記憶部
130 制御部
131 第1取得部
132 第2取得部
133 決定部
134 生成部
135 配信部
200 利用者端末
210 通信部
220 入力部
230 出力部
240 制御部
241 提供部
242 受付部
300 事業者端末
310 通信部
320 入力部
330 出力部
340 制御部
341 受付部
N ネットワーク