(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024004240
(43)【公開日】2024-01-16
(54)【発明の名称】遊技機
(51)【国際特許分類】
A63F 7/02 20060101AFI20240109BHJP
【FI】
A63F7/02 320
【審査請求】有
【請求項の数】5
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022103813
(22)【出願日】2022-06-28
(71)【出願人】
【識別番号】599104196
【氏名又は名称】株式会社サンセイアールアンドディ
(74)【代理人】
【識別番号】110000291
【氏名又は名称】弁理士法人コスモス国際特許商標事務所
(72)【発明者】
【氏名】土屋 良孝
(72)【発明者】
【氏名】川添 智久
(72)【発明者】
【氏名】中山 覚
(72)【発明者】
【氏名】牧 智宣
(72)【発明者】
【氏名】下田 諒
(72)【発明者】
【氏名】梶野 浩司
(72)【発明者】
【氏名】柏木 浩志
【テーマコード(参考)】
2C333
【Fターム(参考)】
2C333AA11
2C333CA26
2C333CA49
2C333CA50
2C333CA53
2C333CA77
2C333FA05
2C333FA09
2C333FA17
(57)【要約】
【課題】遊技興趣を高めること。
【解決手段】パチンコ遊技機PY1は、第1始動口11、または第2始動口12への入賞に基づいて、大当たり遊技状態に制御するか否かの判定を実行可能な遊技制御用マイコン101と、所定の演出を制御可能な演出制御用マイコン121と、所定の演出を表示可能な表示部50aと、遊技者が操作可能な通常ボタン40とを備える。演出制御用マイコン121は、当該アイコンTAを表示可能とし、通常ボタン40の操作が有効な連打ボタン操作有効期間を発生させ、連打ボタン操作有効期間での通常ボタン40の操作に基づいて、当該アイコンの表示態様が変化される可能性を示唆する押下契機演出が実行可能とし、押下契機演出の実行中に第1特殊表示態様の特殊当該アイコンTA1Aを第2特殊表示態様の特殊当該アイコンTA1Bに変化可能である。
【選択図】
図63
【特許請求の範囲】
【請求項1】
所定条件が成立することに基づいて、遊技者に有利な特別遊技状態に制御するか否かの判定を実行可能な遊技制御手段と、
所定の演出を制御可能な演出制御手段と、
前記演出を表示可能な表示部と、
遊技者が操作可能な操作手段と、を備え、
前記演出制御手段は、
前記表示部において、前記判定の実行が保留されていること、または前記判定が実行されたことを示す所定のアイコンを表示可能とし、
前記操作手段の操作が有効な操作有効期間を発生させ、前記操作有効期間での前記操作手段の操作に基づいて、前記所定のアイコンの表示態様が変化される可能性を示唆する変化示唆演出を実行可能とし、
前記変化示唆演出の実行中に、前記所定のアイコンの表示態様を第1表示態様から前記第1表示態様よりも前記特別遊技状態に制御される可能性が高いことを示唆する第2表示態様に変化可能であることを特徴とする遊技機。
【請求項2】
請求項1に記載の遊技機において、
前記所定のアイコンの表示態様には、前記第2表示態様よりも前記特別遊技状態に制御される可能性が高いことを示唆する第3表示態様があり、
前記演出制御手段は、
前記所定のアイコンの表示態様を前記第1表示態様から前記第2表示態様に変化させた後、前記変化示唆演出の実行中に、前記所定のアイコンの前記第2表示態様から前記第3表示態様に変化可能であることを特徴とする遊技機。
【請求項3】
請求項1または請求項2に記載の遊技機において、
前記演出制御手段は、
前記第1表示態様の前記所定のアイコンの表示に基づいて特別画像を表示可能とし、
前記変化示唆演出では、前記特別画像を用いて前記所定のアイコンの表示態様が変化される可能性を示唆することを特徴とする遊技機。
【請求項4】
請求項3に記載の遊技機において、
前記演出制御手段は、
前記変化示唆演出の実行中に、前記所定のアイコンと前記特別画像とを対応する動作を行うように視認させる特定演出を実行可能とすることを特徴とする遊技機。
【請求項5】
請求項1または請求項2に記載の遊技機において、
前記演出制御手段は、
前記操作有効期間の残り時間を報知する有効期間報知画像を表示可能であることを特徴とする遊技機。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、パチンコ遊技機等に代表される遊技機に関する。
【背景技術】
【0002】
遊技機の一例としてパチンコ遊技機には、演出を制御可能な演出制御手段が設けられている。演出制御手段は、様々な演出を実行させることが可能である。
【0003】
例えば下記特許文献1のパチンコ遊技機では、遊技者が操作可能な操作手段が備えられ、演出制御手段により操作手段を用いた演出を実行することで、遊技興趣を高めることが可能となっている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、操作手段を備えた遊技機について、遊技興趣を高めるための改善の余地があった。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の遊技機は、
所定条件が成立することに基づいて、遊技者に有利な特別遊技状態に制御するか否かの判定を実行可能な遊技制御手段と、
所定の演出を制御可能な演出制御手段と、
前記演出を表示可能な表示部と、
遊技者が操作可能な操作手段と、を備え、
前記演出制御手段は、
前記表示部において、前記判定の実行が保留されていること、または前記判定が実行されたことを示す所定のアイコンを表示可能とし、
前記操作手段の操作が有効な操作有効期間を発生させ、前記操作有効期間での前記操作手段の操作に基づいて、前記所定のアイコンの表示態様が変化される可能性を示唆する変化示唆演出を実行可能とし、
前記変化示唆演出の実行中に、前記所定のアイコンの表示態様を第1表示態様から前記第1表示態様よりも前記特別遊技状態に制御される可能性が高いことを示唆する第2表示態様に変化可能であることを特徴とする遊技機である。
【発明の効果】
【0007】
本発明によれば、遊技興趣を高めることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【
図3】第2大入賞装置等を詳細に示す正面図である。
【
図5】(A)は盤上可動装置と盤下可動装置とが待機状態のときの演出用ユニットの正面図、(B)は盤上可動装置と盤下可動装置とが作動したときの演出用ユニットの正面図である。
【
図6】主制御基板側の電気的な構成を示すブロック図である。
【
図7】サブ制御基板側の電気的な構成を示すブロック図である。
【
図8】(A)は普図関係乱数を示す表であり、(B)は特図関係乱数を示す表である。
【
図9】(A)は当たり判定テーブルであり、(B)は普図変動パターン判定テーブルであり、(C)は補助遊技制御テーブルである。
【
図10】(A)は大当たり判定テーブルであり、(B)は大当たり図柄種別判定テーブルであり、(C)はリーチ判定テーブルである。
【
図17】特図変動演出の通常変動の具体例を示す説明図である。
【
図18】特図変動演出のNリーチの具体例を示す説明図である。
【
図19】特図変動演出のSPリーチの具体例を示す説明図である。
【
図23】主制御メイン処理のフローチャートである。
【
図24】メイン側タイマ割り込み処理のフローチャートである。
【
図25】サブ制御メイン処理のフローチャートである。
【
図26】1msタイマ割り込み処理のフローチャートである。
【
図27】10msタイマ割り込み処理のフローチャートである。
【
図28】第1実施形態の大当たり遊技制御テーブルである。
【
図29】(A)は第1実施形態の非時短状態で、大当たりの場合に選択される特
図1変動パターンの振分率を示すテーブルであり、(B)は第1実施形態の非時短状態且つリーチ有りハズレの場合に選択される特
図1変動パターンの振分率を示すテーブルであり、(C)は第1実施形態の非時短状態且つリーチ無しハズレの場合に選択される特
図1変動パターンの振分率を示すテーブルである。
【
図30】(A)は第1実施形態の時短状態で、大当たりの場合に選択される特
図2変動パターンの振分率を示すテーブルであり、(B)は第1実施形態の時短状態且つリーチ有りハズレの場合に選択される特
図2変動パターンの振分率を示すテーブルであり、(C)は第1実施形態の時短状態且つリーチ無しハズレの場合に選択される特
図2変動パターンの振分率を示すテーブルである。
【
図31】通常演出モードの移行を示す説明図である。
【
図32】第1実施形態の大当たりエンディング演出の具体例を示す説明図である。
【
図33】第1実施形態の大当たりエンディング演出の具体例を示す説明図である。
【
図34】(A)は第1実施形態の非時短状態で、特
図1変動パターンの場合における森モード専用操作演出の実行抽選テーブルであり、(B)は第1実施形態の時短状態で、特
図2変動パターンの場合における森モード専用操作演出の実行抽選テーブルである。
【
図35】第1実施形態の森モード専用操作演出の実行と通常操作演出の実行とが重複されている場合を示すタイミングチャートである。
【
図36】第1実施形態の森モード専用操作演出の実行と通常操作演出の実行とが重複されている場合を示すタイミングチャートである。
【
図37】(A)は第1実施形態の森モードが設定されている場合の森モード専用操作演出の実行と通常操作演出の実行とが重複されている場合を示すタイミングチャートであり、(B)は第1実施形態の森モード以外の演出モードが設定されている場合の通常操作演出の実行を示すタイミングチャートである。
【
図38】(A)は非時短状態でのメータ表示画像であり、(B)は時短状態でのメータ表示画像である。
【
図39】第1実施形態の非時短状態で森モードの設定中における特
図1変動パターンに基づくメータ表示画像の選択抽選テーブルである。
【
図40】第1実施形態の非時短状態で森モードの設定中における特
図1変動パターンに基づく森モード専用操作演出の演出態様の選択抽選テーブルである。
【
図41】第1実施形態の時短状態で森モードの設定中における特
図2変動パターンに基づくメータ表示画像の選択抽選テーブルである。
【
図42】第1実施形態の時短状態で森モードの設定中における特
図2変動パターンに基づく森モード専用操作演出の演出態様の選択抽選テーブルである。
【
図43】第1実施形態の通常操作演出の実行抽選テーブルである。
【
図44】第1実施形態の非時短状態での森モード専用操作演出の具体例を示す説明図である。
【
図45】第1実施形態の時短状態での森モード専用操作演出の具体例を示す説明図である。
【
図46】第1実施形態の非時短状態において、森モード専用操作演出の実行と通常ボタン操作演出の実行とが重複された場合の具体例を示す説明図である。
【
図47】第1実施形態の時短状態において、森モード専用操作演出の実行と通常ボタン操作演出の実行とが重複された場合の具体例を示す説明図である。
【
図48】第1実施形態の受信コマンド解析処理のフローチャートである。
【
図49】第1実施形態の変動演出開始処理のフローチャートである。
【
図50】第1実施形態の変更例の森モード専用操作演出の実行と通常操作演出の実行とが重複された場合の具体例を示す説明図である。
【
図51】第2実施形態の非時短状態における特
図1変動パターン判定テーブルである。
【
図52】(A)は第2実施形態の非時短状態で、大当たりの場合に選択される特
図1変動パターンの振分率を示すテーブルであり、(B)は第2実施形態の非時短状態且つリーチ有りハズレの場合に選択される特
図1変動パターンの振分率を示すテーブルであり、(C)は第2実施形態の非時短状態且つリーチ無しハズレの場合に選択される特
図1変動パターンの振分率を示すテーブルである。
【
図53】第2実施形態の煽り演出実行抽選テーブルである。
【
図54】第2実施形態の特図変動演出の具体例を示す説明図である。
【
図55】第2実施形態の特図変動演出の具体例を示す説明図である。
【
図56】第2実施形態の特図変動演出の具体例を示す説明図である。
【
図57】第2実施形態の変更例の特図変動演出の具体例を示す説明図である。
【
図58】(A)は第3実施形態の通常アイコンを示す説明図であり、(B)は第3実施形態の特殊保留アイコンであり、(C)は第3実施形態の特殊当該アイコンである。
【
図59】第3実施形態の当該アイコンの表示のシナリオパターンの種類を示す説明図である。
【
図60】第3実施形態の保留アイコン選択抽選テーブルである。
【
図61】第3実施形態のシナリオパターン選択テーブルである。
【
図62】第3実施形態の変化契機演出の実行抽選テーブルである。
【
図63】第3実施形態の特殊当該アイコンの特殊表示態様の変化を示すタイミングチャートである。
【
図64】第3実施形態の特殊当該アイコンの特殊表示態様の変化を示すタイミングチャートである。
【
図65】第3実施形態の特殊当該アイコンの特殊表示態様の変化を示すタイミングチャートである。
【
図66】第3実施形態の特殊当該アイコンの特殊表示態様の変化を示すタイミングチャートである。
【
図67】第3実施形態の保留演出の具体例を示す説明図である。
【
図68】第3実施形態の変化契機演出の具体例を示す説明図である。
【
図69】第3実施形態の変化契機演出の具体例を示す説明図である。
【
図70】第3実施形態の変化契機演出の具体例を示す説明図である。
【
図71】第3実施形態の変化契機演出の具体例を示す説明図である。
【
図72】第3実施形態の変化契機演出の具体例を示す説明図である。
【
図73】第3実施形態の変化契機演出の具体例を示す説明図である。
【
図74】第3実施形態の変化契機演出の具体例を示す説明図である。
【
図75】第3実施形態の変化契機演出の具体例を示す説明図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、本発明の遊技機の第1実施形態を、図面を参照して具体的に説明する。参照される各図において、同一の部分には同一の符号を付し、同一の部分に関する重複する説明を原則として省略する。なお、本明細書では、記述の簡略化上、情報、信号、物理量又は部材等を参照する記号又は符号を記すことによって、該記号又は符号に対する情報、信号、物理量又は部材等の名称を省略又は略記することがある。また、後述の任意のフローチャートにおいて、任意の複数のステップにおける複数の処理は、処理内容に矛盾が生じない範囲で、任意に実行順序を変更できる又は並列に実行できる。
【0010】
1.遊技機の構造
本発明の遊技機の第1実施形態であるパチンコ遊技機PY1について説明する。最初に、パチンコ遊技機PY1の構造について
図1~
図5を用いて説明する。なお、以下の説明において、パチンコ遊技機PY1の各部の左右上下方向は、そのパチンコ遊技機PY1に対面する遊技者にとっての(正面視の)左右上下方向のことである。また、「前方」は、パチンコ遊技機PY1から当該パチンコ遊技機PY1に対面する遊技者に近づく方向とし、「後方」は、パチンコ遊技機PY1に対面する遊技者から当該パチンコ遊技機PY1に近づく方向とする。
【0011】
図1に示すように、パチンコ遊技機PY1は、遊技機枠2を備えている。遊技機枠2は、外枠22と、その外枠22に対して開閉可能な前扉23とを備えている。さらに、前扉23は、後述する遊技盤ユニットYUが取り付けられる遊技盤取付枠2Aと、遊技盤取付枠2Aにヒンジ2Bを介して回転自在に支持される前枠23mと、を備える。前枠23mは遊技盤取付枠2Aに対して開閉が可能である。前枠23mには、透明板23tが取り付けられている。前枠23mが閉じられているとき、遊技盤取付枠2Aに取り付けられた遊技盤1と透明板23tとは対面する。よって、パチンコ遊技機PY1が遊技店に設置されると、当該パチンコ遊技機PY1の前方にいる遊技者は、透明板23tを通して、遊技盤1に形成された遊技領域6を視認することができる。透明板23tは、透明なガラス板や透明な合成樹脂板等を用いることができる。パチンコ遊技機PY1の前方から遊技領域6を視認可能であればよい。
【0012】
前枠23mの前面の右下部には、遊技球を発射させるための回転操作が可能なハンドル72kが設けられている。ハンドル72kが操作された量(回転角度)が、遊技球を発射させるために遊技球に与えられる力(後述する発射装置72が発射ソレノイドに駆動させる量)の大きさ(発射強度)に対応付けられている。よって、遊技球は、ハンドル72kの回転操作に応じた発射強度で発射される。また、前枠23mの前面の下部中央には、前方に向けて大きく突出した下部装飾体36が設けられている。下部装飾体36の上面には、ハンドル72kに供給される遊技球を貯留するための上皿34が形成されている。また、下部装飾体36の正面の下部中央には、上皿34に収容しきれない余剰の遊技球を貯留するための下皿35が設けられている。
【0013】
下部装飾体36の上面の上皿34より前方側には、操作可能な第1入力装置(以下「通常ボタン」)40が設けられている。通常ボタン40(操作手段)は、例えば押下面を有するボタン,把持部を有するレバー等で構成される。また、前枠23mの表面の右縁部から前方に突出して形成されている右部装飾体32において、操作可能な第2入力装置(以下「特殊ボタン」)41が設けられている。特殊ボタン41(操作手段)は、例えば押下面を有するボタン,把持部を有するレバー等で構成される。
【0014】
また、前枠23mの表面の上部から前方に突出して形成されている上部装飾体31の底面に、音を出力可能なスピーカ52が設けられている。スピーカ52は、左側に配置された左スピーカ52Lと、右側に配置された右スピーカ52Rと、からなる。また、前枠23mの右縁部と、下部装飾体36における正面の下皿35の左側および右側とに、発光可能な枠ランプ53が設けられている。さらに、前枠23mの左縁部および右縁部の上側には、遊技興趣を高めることを目的とする演出装置としての可動式の枠可動装置58が取り付けられている。枠可動装置58は、左側に配置された左枠可動装置58Lと、右側に配置された右枠可動装置58Rと、で構成される。
【0015】
なお、遊技機枠2に設けられる部材や装置の位置や数は、遊技に支障をきたさない範囲で適宜に変更可能である。
【0016】
次に、遊技盤ユニットYUについて、主に
図2~
図5を用いて説明する。遊技盤ユニットYUは、遊技盤1と、遊技盤1の背面側に取り付けられた演出用ユニット1Uと、を有する。最初に、遊技盤1について説明する。遊技盤1は透明な合成樹脂板で構成されている。遊技盤1の略中央には正面視略円形の開口部1Aが形成されている。開口部1Aに沿って、遊技球が流下可能な遊技領域6を区画するための略リング状の内側壁部1Bが前方に突出して形成されている。また、内側壁部1Bの外側にも、遊技領域6を区画するための略リング状の外側壁部1Cが前方に突出して形成されている。
【0017】
遊技盤1の前面には、内側壁部1B、外側壁部1Cなどで囲まれた遊技領域6が形成されている。すなわち、遊技盤1の前面が、内側壁部1Bおよび外側壁部1Cによって、遊技領域6とそれ以外の領域とに仕切られている。
【0018】
遊技領域6は、ハンドル72kの操作によって発射された遊技球が流下可能な領域であり、パチンコ遊技機PY1で遊技を行うために設けられている。なお、遊技領域6には、多数の遊技くぎ(図示なし)が突設されている。遊技くぎは、遊技領域6に進入して遊技領域6を流下する遊技球を、後述する第1始動口11、第2始動口12、一般入賞口10、ゲート13、第1大入賞口14、および、第2大入賞口15などに適度に誘導する経路を構成している。
【0019】
遊技領域6には、遊技球が入球可能な第1始動口11が形成された第1始動入賞装置11Dと、第2始動口12への入球を可能または不可能にさせる第2始動入賞装置(所謂「電チュー」)12Dと、が設けられている。
【0020】
第1始動入賞装置11Dは不動である。そのため、第1始動口11は、遊技球の入球し易さが変化せずに一定(不変)である。遊技球の第1始動口11への入賞は、第1特別図柄(以下、「特
図1」という)の抽選(後述の特
図1関係乱数の取得と判定:以下、「特
図1抽選」という)および特
図1の可変表示の契機となっている。また、遊技球が第1始動口11へ入賞すると、所定個数(例えば4個)の遊技球が賞球として払い出される。
【0021】
電チュー12Dは、作動可能な電チュー開閉部材12kを備えている。電チュー開閉部材12kは、通常は(通常状態では)、第2始動口12への遊技球の入球が不可能もしくは極めて困難な閉鎖位置にある。そして、特別状態になると、第2始動口12への遊技球の入球が可能な開放位置に移動する。このように、電チュー開閉部材12kが開放位置に移動することを第2始動口12または電チュー12Dの「開状態」ともいい、開状態であるときだけ遊技球の第2始動口12への入球が可能となる。一方、電チュー開閉部材12kが閉鎖位置にあることを第2始動口12または電チュー12Dの「閉状態」ともいう。また、第2始動口12または電チュー12Dが「開状態」になることを「電チュー12Dが開放する」ともいい、電チュー12Dが「閉状態」になることを「電チュー12Dが閉鎖する」ともいう。
【0022】
遊技球の第2始動口12への入賞は、第2特別図柄(以下、「特
図2」という)の抽選(後述の特
図2関係乱数の取得と判定:以下、「特
図2抽選」という)および特
図2の可変表示の契機となっている。また、遊技球が第2始動口12へ入賞すると、所定個数(例えば4個)の遊技球が賞球として払い出される。
【0023】
また、遊技領域6には、遊技球が入球可能な一般入賞口10が設けられている。遊技球が一般入賞口10へ入賞すると、所定個数(例えば3個)の遊技球が賞球として払い出される。
【0024】
また、遊技領域6には、遊技球が通過可能なゲート13が設けられている。遊技球のゲート13の通過は、普通図柄(以下、「普図」という)の抽選(すなわち普通図柄乱数の取得と判定:以下、「普図抽選」という)および普図の可変表示の契機となっている。補助遊技が実行されることによって電チュー12Dを開放する。すなわち、補助遊技は、電チュー12Dの開放を伴う遊技である。
【0025】
また、遊技領域6には、遊技球が入球可能な第1大入賞口14が形成された第1大入賞装置14D(以下、「通常AT14D」ともいう)が設けられている。
【0026】
第1大入賞装置14Dは、開状態と閉状態とに作動可能な通常AT開閉部材14kを備える。通常AT開閉部材14kの作動により第1大入賞口14が開閉する。通常AT開閉部材14kは、通常では第1大入賞口14を塞ぐ閉状態になっており、遊技球が第1大入賞口14の中に入球することは不可能もしくは極めて困難である。通常AT開閉部材14kが開状態に作動すると、遊技球が第1大入賞口14の中に入球することが可能になる。このように、通常AT開閉部材14kが開状態であるときだけ遊技球の第1大入賞口14への入球が可能となる。遊技球が第1大入賞口14へ入賞すると、所定個数(例えば14個)の遊技球が賞球として払い出される。
【0027】
また、遊技領域6には、遊技球を第2始動口12へ誘導する誘導ステージ12gが設けられている。なお、誘導ステージ12gの上面を転動する遊技球は、第2始動口12の方へ向かって流下可能である。
【0028】
また、遊技領域6には、遊技球が入球可能な第2大入賞口15が形成された第2大入賞装置15D(以下、「VAT15D」ともいう)が設けられている。第2大入賞装置15Dは、作動可能なVAT開閉部材15kを備えている。VAT開閉部材15kは、通常では第2大入賞口15を塞いでおり、遊技球が第2大入賞口15に入球することは不可能もしくは極めて困難である。VAT開閉部材15kは開状態をとることができる。VAT開閉部材15kが開状態であると遊技球の第2大入賞口15への入球が容易となる。一方、VAT開閉部材15kが第2大入賞口15を塞いでいる状態を「閉状態」ともいう。このように、VAT開閉部材15kの作動によって第2大入賞口15が開閉する。遊技球が第2大入賞口15へ入賞すると、所定個数(例えば14個)の遊技球が賞球として払い出される。
【0029】
ここで、
図3を用いて、第2大入賞装置15Dについて詳細に説明する。第2大入賞装置15Dの内部には、第2大入賞口15に入球した遊技球を検知し、遊技球を下方へ通過させることが可能なゲート状の第2大入賞口センサ15aが設けられている。
【0030】
第2大入賞口センサ15aの下流域には、遊技球が通過(進入)可能な特定領域16と非特定領域17とが設けられている。第2大入賞口センサ15aを通過した遊技球は、振分装置16Dによって、特定領域16か非特定領域17かに振り分けられる。振分装置16Dは、略矩形状の平板からなる振分部材16kと、振分部材16kを駆動する振分ソレノイド16sとを備えている。振分部材16kは、振分ソレノイド16sの駆動により、左右にスライド可能に構成されている。
【0031】
振分ソレノイド16sが通電されていないとき、振分部材16kは特定領域16への遊技球の通過を妨げる第1状態(通過阻止状態:
図3(A)の正面視で振分部材16kの左端が特定領域16の左端よりやや右側に位置し、振分部材16kが特定領域16をその直上で覆う状態)にある。振分部材16kが第1状態にあるときは、第2大入賞口15に入賞した遊技球は、第2大入賞口センサ15aを通過した後、特定領域16を通過することは不可能もしくは極めて困難であり、非特定領域17を通過する。この第2大入賞口15から非特定領域17まで流下する遊技球のルートを第1のルートという。
【0032】
一方、振分ソレノイド16sが通電されているとき、振分部材16kは遊技球の特定領域16の通過(進入)を許容する第2状態(通過許容状態:
図3(B)の正面視で振分部材16kの左端が特定領域16の右端よりやや左側に位置し、振分部材16kが特定領域16をその直上で覆わず、特定領域16の直上が開放している状態)にある。振分部材16kが第2状態にあるときは、第2大入賞口15に入賞した遊技球は、第2大入賞口センサ15aを通過したあと特定領域16を通過容易である。この第2大入賞口15から特定領域16まで流下する遊技球のルートを第2のルートという。
【0033】
なお、基本的に、振分部材16kは第1状態で保持されている。すなわち、第1状態が、振分部材16kの通常の状態であるといえる。そして、所定のラウンド遊技(例えば10R)においてのみ、振分ソレノイド16sが通電され、第2状態に変化することができる。
【0034】
特定領域16と非特定領域17には、各領域16、17を通過(進入)した遊技球を検知し、遊技球を下方へ通過させる特定領域センサ16a、非特定領域センサ17aが設けられている。
【0035】
なお、第1大入賞装置14Dおよび第2大入賞装置15Dは、遊技に支障をきたさない範囲で、一方だけを設けるようにすることが可能である。
【0036】
また、遊技領域6の略最下部には、遊技領域6へ打ち込まれたもののいずれの入賞口にも入賞しなかった遊技球を遊技領域6の外部へ排出する2つのアウト口19が設けられている。また、遊技盤1には、発光可能な盤ランプ54が設けられている。
【0037】
ところで、遊技球が流下可能な遊技領域6は、左右方向の中央より左側の左遊技領域(第1遊技領域)と、右側の右遊技領域(第2遊技領域)と、に分けることができる。遊技球が左遊技領域を流下するように遊技球を発射させるハンドル72kの操作態様を「左打ち」という。一方、遊技球が右遊技領域を流下するように遊技球を発射させるハンドル72kの操作態様を「右打ち」という。パチンコ遊技機PY1において、左打ちにて遊技球を発射したときに遊技球が流下可能な流路を、第1流路R1といい、右打ちにて遊技球を発射したときに遊技球が流下可能な流路を、第2流路R2という。第1流路R1および第2流路R2は、多数の遊技くぎなどによっても構成されている。
【0038】
第1流路R1上には、第1始動口11と、2つの一般入賞口10と、が設けられている。よって、遊技者は、左打ちにより第1流路R1を流下するように遊技球を発射させることで、第1始動口11、または、一般入賞口10への入賞を狙うことができる。一方、第2流路R2上には、第2始動口12と、ゲート13と、第1大入賞口14と、第2大入賞口15と、が設けられている。よって、遊技者は、右打ちにより第2流路R2を流下するように遊技球を発射させることで、ゲート13の通過や、第2始動口12、第1大入賞口14、または、第2大入賞口15への入賞を狙うことができる。
【0039】
なお、何れの入賞口(第1始動口11、第2始動口12、一般入賞口10、第1大入賞口14、および第2大入賞口15)にも入球しなかった遊技球は、アウト口19へ誘導されて排出される。また、各入賞口への入賞による賞球数は、適宜に設定することが可能である。
【0040】
また、遊技盤1の前面に形成された遊技領域6の下方の左隣(遊技領域6以外の部分)には表示器類8が配置されている。
図4に示すように、表示器類8には、特
図1を可変表示する特
図1表示器81a、特
図2を可変表示する特
図2表示器81b、及び、普図を可変表示する普図表示器82が含まれている。また、表示器類8には、後述する特
図1保留数(U1:特
図1表示器81aによる特
図1の可変表示が保留されている数)を表示する特
図1保留表示器83a、および後述する特
図2保留数(U2:特
図2表示器81bによる特
図2の可変表示が保留されている数)を表示する特
図2保留表示器83bが含まれている。
【0041】
特
図1の可変表示は、第1始動口11への遊技球の入賞を契機に特
図1抽選が行われると実行される。また、特
図2の可変表示は、第2始動口12への遊技球の入賞を契機に特
図2抽選が行われると実行される。なお、以下の説明では、特
図1および特
図2を総称して特図といい、特
図1抽選および特
図2抽選を総称して特図抽選という。また、特
図1表示器81aおよび特
図2表示器81bを総称して特図表示器81という。さらに、特
図1保留表示器83aおよび特
図2保留表示器83bを総称して特図保留表示器83という。
【0042】
特図の可変表示は、特図抽選の結果を報知する。特図の可変表示では、特図が可変表示したあと停止表示する。停止表示される特図(停止特図、可変表示の表示結果として導出表示される特別図柄)は、特図抽選によって複数種類の特図の中から選択された一つの特図である。停止特図が予め定めた特定の特図(特定の停止態様の特図すなわち大当たり図柄)である場合には、大入賞口(第1大入賞口14及び第2大入賞口15)を開放させる大当たり遊技(特別遊技の一例)が行われる。
【0043】
特図表示器81は、例えば横並びに配された8個のLED(Light Emitting Diode)から構成され、その点灯態様によって特図抽選の結果に応じた特図を表示する。例えば特図抽選の結果が大当たり(後述の複数種類の大当たりのうちの一つ)である場合には、特図表示器81は、「□□■■□□■■」(□:点灯、■:消灯)というように左から1,2,5,6番目にあるLEDの点灯で構成される大当たり図柄を表示する。また、特図抽選の結果がハズレである場合には、特図表示器81「■■■■■■■□」というように一番右にあるLEDのみの点灯で構成されるハズレ図柄を表示する。なお、特図抽選の結果に対応するLEDの点灯態様は限定されず、適宜に設定することができる。よって、例えば、ハズレ図柄として全てのLEDを消灯させてもよい。
【0044】
また、特図の可変表示において、特図が停止表示される前には所定の変動時間にわたって特図の可変表示がなされる。特図の可変表示の態様は、例えば左から右へ光が繰り返し流れるように各LEDが点灯する態様である。なお、特図の可変表示の態様は、特に限定されず、各LEDが停止表示(特定の態様での点灯表示)されていなければ、全LEDが一斉に点滅するなど適宜に設定してよい。
【0045】
ところで、パチンコ遊技機PY1では、第1始動口11または第2始動口12への遊技球の入賞(入球)があると、特図抽選などを行うための各種乱数(数値情報や判定情報の一例)が取得されることがある。この各種乱数は、特図保留として後述の特図保留記憶部105に一旦記憶される。なお、以下において、第1始動口11への遊技球の入賞(入球)により取得された各種乱数のことを「特
図1関係乱数」といい、第2始動口12への遊技球の入賞(入球)により取得された各種乱数のことを「特
図2関係乱数」という。ここで、特
図1関係乱数は、特
図1保留として、特図保留記憶部105の中の特
図1保留記憶部105aに記憶される。一方、特
図2関係乱数は、特
図2保留として、特図保留記憶部105の中の特
図2保留記憶部105bに記憶される。特
図1保留記憶部105aに記憶可能な特
図1保留の数(特
図1保留数)および特
図2保留記憶部105bに記憶可能な特
図2保留の数(特
図2保留数)には上限(例えば4個)を設定することが可能である。なお、以下において、特
図1保留と特
図2保留を総称して「特図保留」といい、特
図1保留数と特
図2保留数を総称して「特図保留数」という。また、特
図1関係乱数と特
図2関係乱数とを総称して「特図関係乱数」という。
【0046】
パチンコ遊技機PY1では、遊技球が第1始動口11または第2始動口12へ入賞した後すぐに特図の可変表示が行われない場合、具体的には、特図の可変表示の実行中や大当たり遊技の実行中に入賞があった場合、その入賞に対する特図の可変表示(あるいは、特図抽選の権利)を留保することができる。なお、第1始動口11または第2始動口12への遊技球の入賞(入球)があると、特図抽選などを行うための各種乱数(数値情報や判定情報の一例)が取得されることが、「所定条件」に相当する。特図保留記憶部105に記憶された特図保留は、その特図保留に基づく特図の可変表示が可能となったときに消化される。すなわち、特図保留の消化とは、その特図保留に対応する特図関係乱数等を判定して、その判定結果を示すための特図の可変表示を実行することをいう。
【0047】
そして、特図保留数は、特図保留表示器83に表示される。特
図1保留表示器83aと特
図2保留表示器83bのそれぞれは、例えば4個のLEDで構成されており、特図保留数の分だけLEDを点灯させることにより特図保留数を表示することが可能である。
【0048】
また、普図の可変表示は、普図抽選の結果を報知する。普図の可変表示では、普図が可変表示したあと停止表示する。停止表示される普図(停止普図、可変表示の表示結果として導出表示される普図)は、普図抽選によって複数種類の普図の中から選択された一つの普図である。停止表示された普図が予め定めた特定の普図(所定の停止態様の普図すなわち当たり図柄)である場合には、第2始動口12(電チュー12D)を開放させる補助遊技が行われる。
【0049】
普図表示器82は、例えば2個のLEDから構成されており、その点灯態様によって普図抽選の結果に応じた普図を表示する。普図抽選の結果が当たりである場合には、普図表示器82は、「□□」(□:点灯、■:消灯)というように両LEDの点灯で構成される当たり図柄を表示する。また普図抽選の結果がハズレである場合には、「■□」というように右のLEDのみの点灯で構成されるハズレ図柄を表示する。ハズレ図柄として全てのLEDを消灯させる態様を採用してもよい。なお、普図抽選の結果に対応するLEDの点灯態様は限定されず、適宜に設定することができる。
【0050】
また、普図が停止表示される前には所定の変動時間にわたって普図の可変表示が行われる。普図の可変表示の態様は、例えば両LEDが交互に点灯するという態様である。なお、普図の可変表示の態様は、特に限定されず、各LEDが停止表示(特定の態様での点灯表示)されていなければ、全LEDが一斉に点滅するなど適宜に設定してもよい。
【0051】
パチンコ遊技機PY1では、遊技球がゲート13を通過すると、普図抽選を行うための普通図柄乱数(数値情報や判定情報の一例)が取得されることがある。この乱数は、普図の可変表示または補助遊技が実行されていないことを条件に、後述の普図保留記憶部106に記憶される。普図保留記憶部106に記憶可能な普図保留の数(普図保留数)には上限(例えば4個)を設定することが可能である。なお、以下において、遊技球がゲート13を通過することにより取得された普通図柄乱数のことを「普図関係乱数」ともいう。
【0052】
次に、
図5を用いて、遊技盤1の背面に取り付けられた演出用ユニット1Uについて説明する。演出用ユニット1Uは、主に演出を行う複数の装置をユニット化したものである。演出用ユニット1Uには、画像表示装置50、第1盤可動装置(以下「盤上可動装置」)55、第2盤可動装置(以下「盤下可動装置」)56が搭載されている。
【0053】
画像表示装置50は、例えば20インチの3D液晶ディスプレイ,ドット表示器,7セグ表示器等で構成され、図柄等を表示可能な表示部50a(表示部)を具備する。
【0054】
盤上可動装置55は、表示部50aよりも前方に配置され、表示部50aに沿って移動可能であり、装飾が施された盤上可動体55kを具備する。盤下可動装置56は、表示部50aよりも前方に配置され、表示部50aに沿って移動可能であり、装飾が施された盤下可動体56kを具備する。
【0055】
図5(A)は、盤上可動体55kおよび盤下可動体56kが作動していない通常の待機状態(初期位置)で保持されている様子を概略化して表している。盤上可動装置55の駆動源が駆動すると、盤上可動体55kは下向きに移動(下降)し、盤下可動装置56の駆動源が駆動すると、盤下可動体56kは上向きに移動(上昇)する。このとき、画像表示装置50は下降した盤上可動体55kまたは上昇した盤下可動体56kに覆われ、画像表示装置50は視認困難となる。
【0056】
なお、遊技盤ユニットYUに設けられる部材や装置の位置や数は、遊技に支障をきたさない範囲で適宜に変更可能である。
【0057】
2.遊技機の電気的構成
次に、
図6~
図7に基づいて、パチンコ遊技機PY1における電気的な構成を説明する。
図6~
図7に示すように、パチンコ遊技機PY1は、特図抽選、特図の可変表示、大当たり遊技、後述する遊技状態の設定、普図抽選、普図の可変表示、補助遊技などの遊技利益に関する制御(遊技の進行)を行う遊技制御基板(以下「主制御基板」)100、主制御基板100による遊技の進行に応じた遊技演出(特図変動演出、保留演出、大当たり遊技演出)、客待ち演出、通常ボタン40や特殊ボタン41の操作が有効な期間(操作有効期間)において操作を促す操作促進演出などの演出に関する制御を行う演出制御基板(以下「サブ制御基板」)120、および、遊技球の払い出しに関する制御などを行う払出制御基板170等を、遊技盤1の画像表示装置50よりさらに背面側に備えている。主制御基板100を、遊技の制御を行う遊技制御部と位置づけることができる。また、サブ制御基板120を、後述する画像制御基板140、ランプ制御回路151、および音声制御回路161とともに、演出の制御を行う演出制御部と位置づけることができる。なお、演出制御部は、少なくともサブ制御基板120を備え、演出手段(画像表示装置50、スピーカ52(出力手段)、枠ランプ53、盤ランプ54、および、可動装置55,56等)を用いた遊技演出、客待ち演出、および操作促進演出を制御可能であればよい。
【0058】
また、パチンコ遊技機PY1は、電源基板190を備えている。電源基板190は、主制御基板100、サブ制御基板120、及び払出制御基板170に対して電力を供給するとともに、これらの基板を介してその他の機器に対して必要な電力を供給する。電源基板190には、バックアップ電源回路192が設けられている。バックアップ電源回路192は、パチンコ遊技機PY1に対して電力が供給されていない場合に、後述する主制御基板100の遊技用RAM104やサブ制御基板120の演出用RAM124に対して電力を供給する。従って、主制御基板100の遊技用RAM104やサブ制御基板120の演出用RAM124に記憶されている情報は、パチンコ遊技機PY1の電断時であっても保持される。また、電源基板190には、電源スイッチ191が接続されている。電源スイッチ191のON操作またはOFF操作により、電源の投入と遮断とが切り換えられる。なお、主制御基板100の遊技用RAM104に対するバックアップ電源回路を主制御基板100に設けたり、サブ制御基板120の演出用RAM124に対するバックアップ電源回路をサブ制御基板120に設けたりしてもよい。
【0059】
図6に示すように、主制御基板100には、プログラムに従ってパチンコ遊技機PY1の遊技の進行を制御する遊技制御用ワンチップマイコン(以下「遊技制御用マイコン」)101が実装されている。遊技制御用マイコン101には、遊技の進行を制御するためのプログラムやテーブル等を記憶した遊技用ROM(Read Only Memory)103、ワークメモリとして使用される遊技用RAM(Random Access Memory)104、および遊技用ROM103に記憶されたプログラムを実行する遊技用CPU(Central Processing Unit)102が含まれている。
【0060】
遊技用ROM103には、後述する主制御メイン処理やメイン側タイマ割り込み処理などを行うためのプログラムが格納されている。また、遊技用ROM103には、後述する大当たり判定テーブル、大当たり図柄種別判定テーブル、リーチ判定テーブル、特図変動パターン判定テーブル、先読み判定テーブル、大当たり遊技制御テーブル、当たり判定テーブル、普図変動パターン判定テーブル、補助遊技制御テーブルなどが格納されている。なお、遊技用ROM103は外付けであってもよい。また、遊技用RAM104には、前述した特図保留記憶部105や普図保留記憶部106などが設けられている。
【0061】
また、主制御基板100には、データや信号の入出力を行うための遊技用I/O(Input/Output)ポート部118、および遊技用RAM104に記憶されている情報を遊技用CPU102にクリアさせるためのRAMクリアスイッチ119が実装されている。
【0062】
主制御基板100には、所定の中継基板(図示なし)を介して各種センサ類MSや各種アクチュエータ類MAが接続されている。そのため、主制御基板100には、各種センサ類MSが出力した信号が入力する。また、主制御基板100は、各種アクチュエータ類MAに信号を出力する。
【0063】
主制御基板100に接続されている各種センサ類MSには、第1始動口11に入賞した遊技球を検知する第1始動口センサ、第2始動口12に入賞した遊技球を検知する第2始動口センサ、一般入賞口10に入賞した遊技球を検知する一般入賞口センサ、ゲート13を通過した遊技球を検知するゲートセンサ、第1大入賞口14に入賞した遊技球を検知する第1大入賞口センサ、第2大入賞口15に入賞した遊技球を検知する第2大入賞口センサ15a、特定領域16を通過(特定領域16に進入)した遊技球を検知する特定領域センサ16a、および、非特定領域17を通過(非特定領域17に進入)した遊技球を検知する非特定領域センサ17aが含まれている。各センサは、遊技球を検知すると、その検知内容に応じた信号を主制御基板100に出力する。なお、主制御基板100に接続されるセンサの種類や数は、遊技に支障をきたさない範囲で適宜に変更可能である。
【0064】
また、主制御基板100に接続されている各種アクチュエータ類MAには、電チュー12Dの電チュー開閉部材12kを駆動する電チューソレノイド、第1大入賞装置14Dの通常AT開閉部材14kを駆動する第1大入賞口ソレノイド、第2大入賞装置15DのVAT開閉部材15kを駆動する第2大入賞口ソレノイド、および、振分装置16Dの振分部材16kを駆動する振分ソレノイド16sが含まれている。なお、主制御基板100に接続されるアクチュエータの種類や数は、遊技に支障をきたさない範囲で適宜に変更可能である。
【0065】
さらに主制御基板100には、表示器類8(特図表示器81、普図表示器82、および、特図保留表示器83)が接続されている。これらの表示器類8の表示制御は、遊技制御用マイコン101によりなされる。
【0066】
また主制御基板100は、払出制御基板170に各種コマンドを送信するとともに、払い出し監視のために払出制御基板170から信号を受信する。払出制御基板170には、カードユニットCU(パチンコ遊技機PY1に隣接して設置され、挿入されているプリペイドカード等の情報に基づいて球貸しを可能にするもの)、および賞球払出装置73が接続されているとともに、発射制御回路175を介して発射装置72が接続されている。なお、発射装置72には、ハンドル72k(
図1参照)が含まれる。
【0067】
払出制御基板170は、遊技制御用マイコン101からの信号や、接続されたカードユニットCUからの信号に基づいて、賞球払出装置73や貸球払出装置74を用いて、賞球の払い出しを行ったり、貸球の払い出しを行ったりする。払い出される遊技球の数は、払出制御基板170に出力される。
【0068】
また、発射装置72には、遊技者などの人のハンドル72k(
図1参照)への接触を検知可能なタッチスイッチが設けられている。遊技者によるハンドル72kの操作があった場合には、タッチスイッチが遊技者のハンドル72kへの接触を検知し、検知信号を払出制御基板170に出力する。また、発射装置72には、ハンドル72kの回転角度(操作量)を検出可能な発射ボリュームつまみが接続されている。発射装置72は、発射ボリュームつまみが検出したハンドル72kの回転角度に応じた強さで遊技球が発射されるよう発射ソレノイドを駆動させる。なお、パチンコ遊技機PY1においては、ハンドル72kへの回転操作が維持されている状態では、約0.6秒毎に1球の遊技球が発射されるようになっている。
【0069】
また主制御基板100は、遊技の進行に応じて、サブ制御基板120に対し、遊技に関する情報を含んだ各種コマンドを送信する。サブ制御基板120は、主制御基板100から送られる各種コマンドに基づいて、主制御基板100による遊技の進行状況(遊技の制御内容)を把握することができる。なお、主制御基板100とサブ制御基板120との接続は、主制御基板100からサブ制御基板120への信号の送信のみが可能な単方向通信接続となっている。すなわち、主制御基板100とサブ制御基板120との間には、通信方向規制手段としての図示しない単方向性回路(例えばダイオードを用いた回路)が介在している。
【0070】
図7に示すように、サブ制御基板120には、プログラムに従ってパチンコ遊技機PY1の演出を制御する演出制御用ワンチップマイコン(以下「演出制御用マイコン」)121が実装されている。演出制御用マイコン121(演出制御手段)には、主制御基板100による遊技の進行に伴って演出を制御するためのプログラム等を記憶した演出用ROM123、ワークメモリとして使用される演出用RAM124、および演出用ROM123に記憶されたプログラムを実行する演出用CPU122が含まれている。
【0071】
また、演出用ROM123には、後述するサブ制御メイン処理、受信割り込み処理、および、サブ側タイマ割り込み処理などを行うためのプログラムが格納されている。なお、演出用ROM123は外付けであってもよい。
【0072】
また、サブ制御基板120には、データや信号の入出力を行うための演出用I/Oポート部138、およびRTC(Real Time Clock)139が実装されている。RTC139は、現時点の日時(日付及び時刻)を計測する。RTC139は、パチンコ遊技機PY1に、所定の島電源供給装置(図示なし)から電力が供給されているときにはその電力によって動作し、島電源供給装置から電力が供給されていないときには、電源基板190が備えるバックアップ電源回路192から供給される電力によって動作する。このため、RTC139は、パチンコ遊技機PY1の電源が投入されていないときにも現在の日時を計測することが可能である。なお、RTC139に対するバックアップ電源回路をサブ制御基板120に設けてもよい。バックアップ電源回路には、コンデンサや内蔵電池(ボタン電池等)を含む回路を採用することができる。
【0073】
サブ制御基板120には、画像制御基板140が接続されている。サブ制御基板120の演出制御用マイコン121は、主制御基板100から受信したコマンドに基づいて、すなわち、主制御基板100による遊技の進行に応じて、画像制御基板140の画像用CPU141に画像表示装置50の表示制御を行わせる。なお、サブ制御基板120と画像制御基板140との接続は、サブ制御基板120から画像制御基板140への信号の送信と、画像制御基板140からサブ制御基板120への信号の送信の双方が可能な双方向通信接続となっている。
【0074】
画像制御基板140は、画像制御のためのプログラム等を記憶した画像用ROM142、ワークメモリとして使用される画像用RAM143、及び、画像用ROM142に記憶されたプログラムを実行する画像用CPU141を備えている。また、画像制御基板140は、画像表示装置50に表示される画像のデータを記憶したCGROM145、CGROM145に記憶されている画像データの展開等に使用されるVRAM146、及び、VDP(Video Display Processor)144を備えている。勿論、これらの電子部品の全部又は一部がワンチップで構成されていてもよい。CGROM145には、例えば、画像表示装置50に表示される画像を表示するための画像データ(静止画データや動画データ、具体的にはキャラクタ、アイテム、図形、文字、数字および記号等(演出図柄を含む)や背景画像等の画像データ)が格納されている。
【0075】
VDP144は、演出制御用マイコン121からの指令に基づき画像用CPU141によって作成されるディスプレイリストに従って、CGROM145から画像データを読み出してVRAM146内の展開領域に展開する。そして、展開した画像データを適宜合成してVRAM146内のフレームバッファに画像を描画する。そしてフレームバッファに描画した画像をRGB信号として画像表示装置50に出力する。これにより、種々の演出画像が表示部50aに表示される。
【0076】
なお、ディスプレイリストは、フレーム単位で描画の実行を指示するためのコマンド群で構成されている。ディスプレイリストには、描画する画像の種類、画像を描画する位置、表示の優先順位、表示倍率、画像の透過率等の種々のパラメータの情報が含まれている。
【0077】
演出制御用マイコン121は、主制御基板100から受信したコマンドに基づいて、すなわち、主制御基板100による遊技の進行に応じて、音声制御回路161を介してスピーカ52から音声、楽曲、効果音等を出力する。
【0078】
スピーカ52から出力する音声等の音声データは、サブ制御基板120の演出用ROM123に格納されている。なお、音声制御回路161を、基板にしてCPUを実装してもよい。この場合、そのCPUに音声制御を実行させてもよい。さらにこの場合、基板にROMを実装し、そのROMに音声データを格納してもよい。また、スピーカ52を画像制御基板140に接続し、画像制御基板140の画像用CPU141に音声制御を実行させてもよい。さらにこの場合、画像制御基板140の画像用ROM142に音声データを格納してもよい。
【0079】
また、サブ制御基板120には、所定の中継基板(図示なし)を介して、入力部となる各種スイッチ類、駆動源となる各種アクチュエータ類SA、各種ランプ類SLが接続されている。サブ制御基板120には、各種スイッチ類が出力した信号が入力する。また、サブ制御基板120は、各種アクチュエータ類SAに信号を出力する。また、サブ制御基板120は、主制御基板100から受信したコマンドなどに基づいて、ランプ制御回路151を介して各種ランプ類SLの点灯制御を行う。
【0080】
サブ制御基板120に接続されている各種スイッチ類には、通常ボタン検出スイッチ40aおよび特殊ボタン検出スイッチ41aが含まれている。通常ボタン検出スイッチ40aは、通常ボタン40が押下操作されたことを検出する。特殊ボタン検出スイッチ41aは、特殊ボタン41が押下操作されたことを検出する。各検出スイッチ40a,41aは、検出内容に応じた信号をサブ制御基板120に出力する。なお、サブ制御基板120に接続されるスイッチの種類や数は、遊技に支障をきたさない範囲で適宜に変更可能である。
【0081】
サブ制御基板120に接続された各種アクチュエータ類SAには、盤上可動装置55,盤下可動装置56,枠可動装置58等を駆動するモータが含まれ、モータを駆動して、各可動装置に所定の動作を行わせることが可能である。詳細には演出制御用マイコン121は、各可動装置の動作態様を決める動作パターンデータを作成し、ランプ制御回路151を介して、各可動装置の動作を制御する。なお、サブ制御基板120に接続されるアクチュエータの種類や数は、遊技に支障をきたさない範囲で適宜に変更可能である。
【0082】
サブ制御基板120に接続された各種ランプ類SLには、枠ランプ53,盤ランプ54等が含まれ、各ランプを発光させる。詳細には演出制御用マイコン121は、各ランプの発光態様を決める発光パターンデータ(点灯/消灯や発光色等を決めるデータ、ランプデータともいう)を作成し、発光パターンデータに従って各ランプの発光を制御する。なお、発光パターンデータの作成にはサブ制御基板120の演出用ROM123に格納されているデータを用いる。
【0083】
なお、ランプ制御回路151を基板にしてCPUを実装してもよい。この場合、そのCPUに、各ランプの点灯制御、および、各可動装置の動作制御を実行させてもよい。さらにこの場合、基板にROMを実装して、そのROMに発光パターンや動作パターンに関するデータを格納してもよい。また、サブ制御基板120に接続されるランプの種類や数は、遊技に支障をきたさない範囲で適宜に変更可能である。
【0084】
3.遊技機による主な遊技
次に、パチンコ遊技機PY1により行われる主な遊技について、
図8~
図15を用いて説明する。
【0085】
3-1.普図に関わる遊技
最初に、普図に関わる遊技について説明する。パチンコ遊技機PY1は、発射された遊技球がゲート13を通過すると、普図抽選を行う。普図抽選を行うと、普図表示器82において、普図の可変表示(変動表示を行った後に停止表示)を行う。ここで、停止表示される普図には、当たり図柄とハズレ図柄とがある。なお、普図のハズレ図柄については、後述する特図のハズレ図柄と区別をするために「ハズレ普図」ともいう。当たり図柄が停止表示されると補助遊技が実行されて、当該ゲート13の通過に係る遊技が終了する。一方、ハズレ普図が停止表示されると、補助遊技は行われず、当該ゲート13の通過に係る遊技が終了する。また、以下において、普図の可変表示または補助遊技が行われていないときに遊技球がゲート13を通過することを「普図変動始動条件の成立」という。
【0086】
パチンコ遊技機PY1は、このような一連の遊技(普図抽選、普図の可変表示、補助遊技)を行うにあたり、普図変動始動条件の成立により、普図関係乱数を取得する。取得する普図関係乱数には、
図8(A)に示すように、普通図柄乱数がある。普通図柄乱数は当たり判定を行うための乱数(判定情報)である。各乱数には、適宜に範囲が設けられている。
【0087】
3-1-1.当たり判定
当たり判定は、
図9(A)に示すような1または複数の当たり判定テーブルを用いて、当たりか否か(補助遊技を実行するか否か)を決定するための判定である。当たり判定テーブルは、後述する遊技状態に関連付けることが可能である。すなわち、遊技状態には非時短状態と時短状態とが含まれ、当たり判定テーブルとして、非時短状態で用いる当たり判定テーブル(非時短用当たり判定テーブル)と、時短状態で用いる当たり判定テーブル(時短用当たり判定テーブル)と、を区別することが可能である。各当たり判定テーブルでは、当たり判定の結果である当たりとハズレに、普通図柄乱数の判定値(普通図柄乱数値)が振り分けられている。よって、パチンコ遊技機PY1は、取得した普通図柄乱数を当たり判定テーブルに照合して、当たりかハズレかの当たり判定を行う。そして、当たり判定の結果に基づいて、普図の可変表示を行うための普図変動パターン判定を行う。当たり判定の結果が当たりであると、基本的には、普図の可変表示で当たり図柄が停止表示される。一方、当たり判定の結果がハズレであると、基本的には、普図の可変表示でハズレ普図が停止表示される。また、当たりの当選確率については、適宜に変更することが可能である。
【0088】
3-1-2.普図変動
普図変動パターン判定は、
図9(B)に示すような1または複数の普図変動パターン判定テーブルを用いて、普図変動パターンを決定するための判定である。普図変動パターンとは、普図変動時間などの普図の可変表示に関する所定事項に関する識別情報である。
【0089】
普図変動パターン判定テーブルは、遊技状態に関連付けることが可能である。すなわち、普図変動パターン判定テーブルとして、非時短状態のときに用いられる普図変動パターン判定テーブル(非時短普図変動パターン判定テーブル)と、時短状態のときに用いられる普図変動パターン判定テーブル(時短普図変動パターン判定テーブル)と、を区別することが可能である。
【0090】
各普図変動パターン判定テーブルには、普図変動パターン判定の結果である普図変動パターンが、停止される普図毎に1つ格納されている。すなわち、パチンコ遊技機PY1は、非時短状態においてと時短状態においてとで、普図変動時間を異ならせることが可能である。例えば、非時短状態においては、ハズレの普図(ハズレ普図)を停止表示する場合の普図の可変表示については普図変動時間が例えば30秒となる普図変動パターンに決定し、当たり図柄を停止表示する場合の普図の可変表示については普図変動時間が例えば30秒となる普図変動パターンに決定する。また、時短状態においては、ハズレ普図を停止表示する場合の普図の可変表示については普図変動時間が例えば5秒となる普図変動パターンに決定し、当たり図柄を停止表示する場合の普図の可変表示については普図変動時間が例えば5秒となる普図変動パターンに決定する。この判定で決定された普図変動パターンに対応付けられた普図変動時間の普図の可変表示が、普図表示器82で行われる。また、これら普図変動時間については、適宜に変更することが可能である。このように、当たり判定、および、普図変動パターン判定が行われることによって、普図表示器82において普図の可変表示が行われる。
【0091】
3-1-3.補助遊技
補助遊技は、普図の可変表示で、表示結果(普図抽選の結果)として、当たり図柄が停止表示(導出)されると実行される。
【0092】
補助遊技は、補助遊技を構成する要素(補助遊技構成要素)、すなわち、電チュー12Dが開放する回数、および各開放についての開放時間などの様々な要素が含まれている。そして、これらの各要素は、遊技状態に対応付けられている。パチンコ遊技機PY1は、遊技状態に基づいて、
図9(C)に示すような1または複数の補助遊技制御テーブルを用いて補助遊技を制御する。補助遊技制御テーブルは、遊技状態に対応付けられている。各補助遊技制御テーブルには、補助遊技構成要素が格納されている。また、これらの各要素における開放回数や開放時間については、適宜に変更することが可能である。
【0093】
パチンコ遊技機PY1は、非時短状態における補助遊技と時短状態における補助遊技とで、電チュー12Dの開放時間を異ならせることが可能である。例えば、非時短状態における補助遊技では、第1の開放時間(遊技球を電チュー12Dに入賞させるのが困難な時間(例えば0.08秒))だけ電チュー12Dを開放する。なお、以下において、非時短状態における補助遊技のことを「ショート開放補助遊技」ともいう。また、時短状態における補助遊技では、第1の開放時間よりも長い第2の開放時間(遊技球を電チュー12Dに入賞させるのが容易な時間(例えば3.00秒))だけ電チュー12Dを開放する。なお、以下において、時短状態における補助遊技のことを「ロング開放補助遊技」ともいう。
【0094】
3-2.特図に関わる遊技
次に、特図に関わる遊技について説明する。パチンコ遊技機PY1は、発射された遊技球が第1始動口11に入賞すると、特
図1抽選を行う。特
図1抽選が行われると、特
図1表示器81aにおいて、特
図1の可変表示(変動表示を行った後に停止表示)を行って、特
図1抽選の結果を報知する。ここで、停止表示される特
図1には、大当たり図柄およびハズレ図柄がある。すなわち、特
図1抽選の結果には大当たり、およびハズレがある。大当たり図柄が停止表示されると大当たり遊技が実行され、新たな遊技状態が設定されて、当該入賞に基づく遊技が終了する。一方、ハズレ図柄が停止表示されると、大当たり遊技が行われず、当該入賞に基づく遊技が終了する。
【0095】
同様に、パチンコ遊技機PY1は、発射された遊技球が第2始動口12に入賞すると、特
図2抽選を行う。特
図2抽選が行われると、特
図2表示器81bにおいて、特
図2の可変表示(変動表示を行った後に停止表示)を行って、特
図2抽選の結果を報知する。ここで、停止表示される特
図2には、大当たり図柄、およびハズレ図柄がある。すなわち、特
図2抽選の結果には、大当たり、およびハズレがある。大当たり図柄が停止表示されると大当たり遊技が実行され、新たな遊技状態が設定されて、当該入賞に基づく遊技が終了する。一方、ハズレ図柄が停止表示されると大当たり遊技が行われず、当該入賞に基づく遊技が終了する。
【0096】
なお、以下において、第1始動口11に遊技球が入賞することを「第1始動条件の成立」といい、第2始動口12に遊技球が入賞することを「第2始動条件の成立」という。また、「第1始動条件の成立」と「第2始動条件の成立」をまとめて「始動条件の成立」と総称する。また、特別図柄のハズレ図柄については、前述の普図のハズレ図柄と区別するために「ハズレ特図」ともいう。
【0097】
パチンコ遊技機PY1は、このような一連の遊技(特図抽選、特図の可変表示、大当たり遊技、遊技状態の設定)を行うにあたり、始動条件の成立により、特図関係乱数を取得し、当該乱数について種々の判定を行う。取得する特図関係乱数には、
図8(B)に示すように、特別図柄乱数(大当たり乱数)、大当たり図柄種別乱数、リーチ乱数および特図変動パターン乱数がある。特別図柄乱数は大当たり判定を行うための乱数である。大当たり図柄種別乱数は大当たり図柄種別判定を行うための乱数である。リーチ乱数はリーチ判定を行うための乱数である。特図変動パターン乱数は特別図柄の変動パターン判定を行うための乱数である。各乱数には、適宜に範囲が設けられている。なお、乱数を判定情報と言うこともある。
【0098】
3-2-1.大当たり判定
大当たり判定は、
図10(A)に示すような1または複数の大当たり判定テーブルを用いて、大当たりか否か(大当たり遊技を実行するか否か)を決定するための判定である。遊技状態には、通常確率状態と高確率状態とが含まれ、大当たり判定テーブルは、通常確率状態であるか高確率状態であるかに関連付けられている。すなわち、大当たり判定テーブルとして、通常確率状態において用いられる大当たり判定テーブル(通常確率用大当たり判定テーブル)と、高確率状態において用いられる大当たり判定テーブル(高確率用大当たり判定テーブル)と、を区別することが可能である。
【0099】
各大当たり判定テーブルでは、大当たり判定の結果である大当たり、およびハズレに、特別図柄乱数の判定値(特別図柄乱数値)が振り分けられている。パチンコ遊技機PY1は、取得した特別図柄乱数を大当たり判定テーブルに照合して、大当たり、またはハズレの何れであるかを判定する。
図10(A)に示すように、高確率用大当たり判定テーブルの方が、通常確率用大当たり判定テーブルよりも、大当たりと判定される特別図柄乱数判定値が多く設定されている。また、大当たりの当選確率については、適宜に変更することが可能である。
【0100】
3-2-2.大当たり図柄種別判定
大当たり図柄種別判定は、大当たり判定の結果が大当たりである場合に、
図10(B)に示すような1または複数の大当たり図柄種別判定テーブルを用いて大当たり図柄の種別(大当たり図柄種別)を決定するための判定である。大当たり図柄の種別毎に、大当たりの内容、換言すれば、遊技者に付与される遊技特典などで構成される大当たりの構成要素を対応付けることが可能である。
【0101】
大当たり図柄種別判定テーブルは、可変表示される特別図柄の種別、言い換えれば、当該大当たり図柄種別判定が起因する(当該大当たり図柄種別判定を発生させた)入賞が行われた始動口の種別に関連付けることが可能である。すなわち、大当たり図柄種別判定テーブルとして、特
図1の可変表示を行うときに用いられる大当たり図柄種別判定テーブル(第1大当たり図柄種別判定テーブル)と、特
図2の可変表示を行うときに用いられる大当たり図柄種別判定テーブル(第2大当たり図柄種別判定テーブル)と、を区別することが可能である。
【0102】
大当たり図柄には複数種類の種別があり、各大当たり図柄種別判定テーブルでは、大当たり図柄種別判定の結果である大当たり図柄種別に、大当たり図柄種別乱数の判定値(大当たり図柄種別乱数値)が振り分けられている。よって、パチンコ遊技機PY1は、取得した大当たり図柄種別乱数を大当たり図柄種別判定テーブルに照合して、大当たり図柄の種別を判定する。そして、第1大当たり図柄種別判定テーブルおよび第2大当たり図柄種別判定テーブルでは、大当たり図柄種別乱数値が各種大当たり図柄に適宜に振り分けられている。また、大当たり図柄種別の振分率については、適宜に変更することが可能である。また、大当たり図柄の種別については、適宜に増加したり減少したりすることが可能である。
【0103】
例えば、
図10(B)に示すように、特
図1についての大当たり図柄種別判定による大当たり図柄種別の振分率を、大当たり図柄Xが50%、大当たり図柄Yが50%にし、特
図2についての大当たり図柄種別判定による大当たり図柄種別の振分率を、大当たり図柄Zが100%にすることが可能である。このように、第1始動口11に遊技球が入賞して行われる特
図1抽選と、第2始動口12に遊技球が入賞して行われる特
図2抽選とで、大当たり図柄種別の振分率を異ならせることが可能である。
【0104】
3-2-3.リーチ判定
リーチ判定は、大当たり判定の結果がハズレである場合に、
図10(C)に示すような1または複数のリーチ判定テーブルを用いて、後述する特図変動演出でリーチを発生させるか否かを決定するための判定である。
【0105】
リーチ判定テーブルは、遊技状態に関連付けることが可能である。すなわち、リーチ判定テーブルとして、非時短状態のときに用いられるリーチ判定テーブル(非時短用リーチ判定テーブル)と、時短状態のときに用いられるリーチ判定テーブル(時短用リーチ判定テーブル)と、を区別することが可能である。
【0106】
各リーチ判定テーブルでは、リーチ判定の結果である「リーチ有り(リーチを発生させる)」と「リーチ無し(リーチを発生させない)」に、リーチ乱数の判定値(リーチ乱数値)が振り分けられている。よって、パチンコ遊技機PY1は、取得したリーチ乱数をリーチ判定テーブルに照合して、リーチ有りかリーチ無しか(リーチを発生させる否か)を判定する。
図10(C)に示すように、非時短用リーチ判定テーブルと時短用リーチ判定テーブルとで、「リーチ有り(リーチを発生させる)」と判定されるリーチ乱数値の数を異ならせることが可能である。なお、以下において、大当たり判定の結果が「ハズレ」であることを前提に行われる「リーチ有り(リーチを発生させる)」のことを「リーチ有りハズレ」といい、「リーチ無し(リーチを発生させない)」のことを「リーチ無しハズレ」ということもある。
【0107】
3-2-4.特図変動
特図変動パターン判定は、
図11~
図12に示すような1または複数の特別図柄の変動パターン判定テーブル(特図変動パターン判定テーブル)を用いて、特図の可変表示の変動パターン(特図変動パターン)を決定するための判定であり、大当たり判定の結果が大当たり、およびハズレの何れの場合にも行われる。特図変動パターンとは、特図変動時間や後述する特図変動演出の演出フロー(演出内容)などに関する所定事項を識別するための識別情報である。なお、特図変動パターンには、特図変動時間や特図変動演出の演出フロー(演出内容)の他、大当たり判定の結果とリーチ判定の結果に関する識別情報を含ませることが可能である。特図変動パターンとして、それぞれ識別情報が異なる複数種類の特図変動パターンを用いることが可能であり、その数は適宜に変更することが可能である。
【0108】
特図変動パターン判定テーブルは、判定対象となる可変表示を行う特別図柄の種別、言い換えれば、当該特図変動パターン判定が起因する入賞が行われた始動口の種別に関連付けることが可能である。すなわち、特図変動パターン判定テーブルとして、特
図1の可変表示を行うときに用いられる特図変動パターン判定テーブル(特
図1変動パターン判定テーブル:
図11)と、特
図2の可変表示を行うときに用いられる特図変動パターン判定テーブル(特
図2変動パターン判定テーブル:
図12)と、を区別することが可能である。
【0109】
そして、各特図変動パターン判定テーブルは、遊技状態にも関連付けることが可能である。すなわち、特
図1変動パターン判定テーブルとして、非時短状態のときに用いられる特
図1変動パターン判定テーブル(非時短用特
図1変動パターン判定テーブル)と、時短状態のときに用いられる特
図1変動パターン判定テーブル(時短用特
図1変動パターン判定テーブル)と、を区別することが可能である。一方、特
図2変動パターン判定テーブルについても同様に、非時短状態のときに用いられる特
図2変動パターン判定テーブル(非時短用特
図2変動パターン判定テーブル)と、時短状態のときに用いられる特
図2変動パターン判定テーブル(時短用特
図2変動パターン判定テーブル)と、を区別することが可能である。なお、特図変動パターン判定テーブルを、遊技状態毎に分けなくてもよい。
【0110】
また、遊技状態に関連付けられた各特図変動パターン判定テーブルは、さらに、大当たり判定結果、大当たり図柄種別判定結果またはリーチ判定結果にも関連付けることが可能である。すなわち、非時短用特
図1変動パターン判定テーブルおよび非時短用特
図2変動パターン判定テーブルにはそれぞれ、大当たり用(大当たり図柄種別ごと)、リーチ有りハズレ用、およびリーチ無しハズレ用などがある。同様に、時短用特
図1変動パターン判定テーブルおよび時短用特
図2変動パターン判定テーブルにもそれぞれ、大当たり用(大当たり図柄種別ごと)、リーチ有りハズレ用、およびリーチ無しハズレ用などがある。
【0111】
さらに、各リーチ無しハズレ用の特
図1変動パターン判定テーブルは、特図保留数にも関連付けることが可能である。例えば、特
図1保留数(U1)が0~2のときに用いられるリーチ無しハズレ用の特
図1変動パターン判定テーブルと、特
図1保留数(U1)が3~4のときに用いられるリーチ無しハズレ用の特
図1変動パターン判定テーブルと、を区別することが可能である。また、各リーチ無しハズレ用の特
図2変動パターン判定テーブルは、特図保留数にも関連付けることが可能である。例えば、特
図2保留数(U2)が0~2のときに用いられるリーチ無しハズレ用の特
図2変動パターン判定テーブルと、特
図2保留数(U2)が3~4のときに用いられるリーチ無しハズレ用の特
図2変動パターン判定テーブルと、を区別することが可能である。
【0112】
そして、各特図変動パターン判定で決定された特図変動パターンに応じた特図変動時間の特図の可変表示が、特図表示器81で行われる。そして、特図の可変表示で、表示結果(特図抽選の結果)として、大当たり図柄が停止表示されると、即座に次の特図の可変表示が行われず、引き続いて、大当たり遊技が実行される。
【0113】
また、各特図変動パターンには、
図11~
図12の表の右から2番目の欄に示すような特図変動演出の演出フローに関連付けることが可能である。
【0114】
なお、
図11~
図12の表の一番右の欄に示すように、特図変動パターンについて、特図(大当たり判定結果)および特図変動演出の演出内容などに関連付けて名称を付すことがある。例えば、大当たりに係る特図変動パターンのことを「大当たり変動」という。一方、リーチ有りハズレの中で、リーチの一種であるSPリーチが行われる特図変動パターンのことを「SPハズレ変動」、リーチ有りハズレの中で、リーチの一種であるLリーチが行われる特図変動パターンのことを「Lハズレ変動」、リーチ有りハズレの中で、リーチの一種であるNリーチ(ノーマルリーチ演出)で特図変動演出が終わる特図変動パターンのことを「Nハズレ変動」、リーチ無しハズレに係る特図変動パターンのことを「通常ハズレ変動」という。
【0115】
3-2-5.先読み判定
パチンコ遊技機PY1は、取得した特図関係乱数に基づいて、
図13に示すような1または複数の先読み判定テーブルを用いて先読み判定を行う。先読み判定には、例えば、特別図柄乱数が大当たり判定で大当たりと判定されるか否かの判定、大当たり図柄種別乱数が大当たり図柄種別判定で何れの大当たり図柄の種別に決定されるかの判定、特図変動パターン乱数が特図変動パターン判定で何れの特図変動パターンに決定されるかの判定、などがある。先読み判定テーブルは、その始動入賞に係る始動口の種別に関連付けることが可能である。すなわち、先読み判定テーブルとして、第1始動口11に入賞した場合の先読み判定テーブル(第1先読み判定テーブル)と、第2始動口12に入賞した場合の先読み判定テーブル(第2先読み判定テーブル)と、を区別することが可能である。
【0116】
また、先読み判定テーブルは、遊技状態にも関連付けることが可能である。すなわち、先読み判定テーブルとして、非時短状態のときに用いられる先読み判定テーブル(非時短用先読み判定テーブル)と、時短状態のときに用いられる先読み判定テーブル(時短用先読み判定テーブル)と、を区別することが可能である。
【0117】
つまり、先読み判定テーブルには、非時短状態のときに用いられる第1先読み判定テーブルと、時短状態のときに用いられる第1先読み判定テーブルと、非時短状態のときに用いられる第2先読み判定テーブルと、時短状態のときに用いられる第2先読み判定テーブルと、を区別することが可能である。なお、先読み判定にどのような判定を含ませるかは適宜に変更可能である。
【0118】
3-3.大当たり遊技
次に、大当たり遊技について説明する。大当たり遊技は、大入賞口(第1大入賞口14または第2大入賞口15)の開閉を伴う複数回のラウンド遊技と、大当たり遊技が開始してから初回のラウンド遊技が開始されるまでのオープニング(OPとも表記する)と、最終回のラウンド遊技が終了してから大当たり遊技が終了するまでのエンディング(EDとも表記する)とを含んでいる。各ラウンド遊技は、オープニングの終了又は前のラウンド遊技の終了によって開始し、次のラウンド遊技の開始又はエンディングの開始によって終了する。また、OPやEDを設けないようすることが可能である。なお、以下において、所定回数目(所定の順番)のラウンド遊技を、単に「ラウンド」という。例えば、初回(1回目)のラウンド遊技のことを「1ラウンド(1R)」といい、10回目のラウンド遊技のことを「10ラウンド(10R)」という。
【0119】
このような大当たり遊技を構成する要素(大当たり遊技構成要素)には、ラウンド遊技の回数、各回のラウンド遊技における大入賞口(第1大入賞口14または第2大入賞口15)の開放回数、各開放が行われる大入賞口の種別および開放時間(開放パターン)、次回の開放まで閉鎖させる時間(閉鎖時間)、オープニングの時間(オープニング時間)、およびエンディングの時間(エンディング時間)などが含まれている。パチンコ遊技機PY1は、特図の停止表示後、
図14に示すような1または複数の大当たり遊技制御テーブルを用いて大当たり遊技を制御する。大当たり遊技制御テーブルには、大当たり遊技毎に大当たり遊技構成要素が格納されている。大当たり遊技として、1種類又は複数種類の大当たり遊技を制御することが可能である。
【0120】
例えば、
図14に示すように、1Rから10Rまでは、最大で29.5秒にわたって第1大入賞口14が開放するラウンド遊技、または、最大で0.1秒にわたって第1大入賞口14が開放するラウンド遊技、が行われる。そして、10R(最終ラウンド)では、最大で29.5秒にわたって第2大入賞口15が開放するラウンド遊技、または、最大で0.1秒にわたって第2大入賞口15が開放するラウンド遊技、が行われる。また、各ラウンド遊技では、予め定めた所定個数(例えば10個)の遊技球が大入賞口センサに検知されると、大入賞口14,15の最大開放時間が経過する前であっても、ラウンド遊技を終了させる。
【0121】
また、各要素における回数や時間については、適宜に変更することが可能である。また、大当たり遊技を、第1大入賞口14および第2大入賞口15の両方を用いて行うことも一方だけを用いて行うことも可能である。
【0122】
ここで、特定領域16について詳細に説明する。特定領域16は、振分部材16kによって、入賞不可能な閉状態と、入賞可能な開状態とをとるので、振分部材16kの作動態様は、特定領域16の開閉態様ということができる。以下において、振分部材16kの作動態様のことを「特定領域16の開閉態様」ともいう。このように、振分部材16kが一定の作動態様(特定領域16が一定の開閉態様)で制御されるが、振分部材16kの一定の作動態様(特定領域16の一定の開閉態様)と、大当たり遊技における第2大入賞口15の開閉態様との組み合わせで、大当たり遊技において遊技球を特定領域16に進入させることの困難性(容易性)が設定されることになる。なお、以下において、特定領域16が開状態にあることを「V開放」ともいう。
【0123】
第2大入賞口の開放が開始してから15秒間、振分ソレノイド16sが通電され、振分部材16kが第2状態(
図3(B))に制御される。よって、最大で29.5秒にわたって第2大入賞口15が開放するラウンド遊技では、第2大入賞口15の開放時間およびタイミングと、振分部材16kの第2状態に制御されている時間およびタイミングとの関係から、遊技球が特定領域16を通過する(遊技球を特定領域16に進入させる)ことが容易である。一方、最大で0.1秒にわたって第2大入賞口15が開放するラウンド遊技では、第2大入賞口15の開放時間およびタイミングと、振分部材16kの第2状態に制御されている時間およびタイミングとの関係から、遊技球が特定領域16を通過する(遊技球を特定領域16に進入させる)ことはほぼ不可能(困難)である。このように、大当たり遊技には、当該大当たり遊技中に、遊技球の特定領域16の通過(以下、「V通過」ともいう)が容易な第1開放パターン(Vロング開放パターン)でVAT開閉部材15k及び振分部材16kが作動する大当たり遊技と、遊技球の特定領域16の通過が不可能又は困難な第2開放パターン(Vショート開放パターン)でVAT開閉部材15k及び振分部材16kが作動する大当たり遊技と、を実行することが可能である。このように、Vロング開放パターンでVAT開閉部材15k及び振分部材16kが作動する大当たり遊技を「Vロング大当たり」という。一方、Vショート開放パターンでVAT開閉部材15k及び振分部材16kが作動する大当たり遊技を「Vショート大当たり」という。
【0124】
3-4.遊技状態
次に、遊技状態について説明する。パチンコ遊技機PY1は、
図15に示すように、「低確率低ベース遊技状態」、「低確率高ベース遊技状態」、「高確率低ベース遊技状態」、「高確率高ベース遊技状態」および「大当たり遊技状態」の何れかの遊技状態にすることが可能である。なお、「低確率低ベース遊技状態」を「低確低ベース状態」と、「低確率高ベース遊技状態」を「低確高ベース状態」と、「高確率低ベース遊技状態」を「高確低ベース状態」と、「高確率高ベース遊技状態」を「高確高ベース状態」と、それぞれ略称することができる。遊技状態を構成する状態として、大当たり判定において「大当たり」と判定される確率に係る状態と、電チュー12Dの開放の容易性に係る状態とがある。前者としては、通常確率状態と高確率状態とがある。一方、後者としては非時短状態と時短状態とがある。なお、大当たり遊技状態が、「特別遊技状態」に相当する。
【0125】
通常確率状態は、「低確率低ベース遊技状態」または「低確率高ベース遊技状態」において設定され、大当たり判定で大当たりと判定される確率が通常の確率である状態である。高確率状態は、「高確率低ベース遊技状態」または「高確率高ベース遊技状態」において設定され、大当たり判定で大当たりと判定される確率が通常確率より高い高確率である状態である。従って、高確率状態は通常確率状態よりも遊技者に有利な状態であると言える。パチンコ遊技機PY1で初めて電源投入されたときには通常確率状態が設定される。そして、大当たりに当選することによって通常確率状態から高確率状態に切り替えることが可能になる。例えば、大当たり遊技において遊技球が特定領域16を通過することによって高確率状態に切り替えることが可能である。また、大当たり図柄の種別によって高確率状態に切り替えることも可能である。高確率状態は、大当たりに当選することなく所定回数の大当たり判定が行われることや、次回の大当たりに当選することで、高確率状態から通常確率状態に切り替えることが可能である。
【0126】
非時短状態は、「低確率低ベース遊技状態」、「高確率低ベース遊技状態」または「大当たり遊技状態」において設定される。時短状態は、「低確率高ベース遊技状態」または「高確率高ベース遊技状態」において設定され、非時短状態に比べて、1回の補助遊技における電チュー12Dの開放時間が長くなり易い遊技状態である。例えば、時短状態においては、非時短状態における電チュー12Dの開放時間(例えば0.08秒)よりも長い開放時間(例えば3.00秒)となる。また、時短状態では、特図変動時間の短い特図変動パターンが選択されることが非時短状態よりも多くなるように定められた特図変動パターン判定テーブルを用いて、特図変動パターン判定が行われるようにすることも可能である(
図11~
図12参照)。その結果、時短状態では、特図保留の消化のペースが速くなり、始動口への有効な入賞(特図保留として記憶され得る入賞)が発生しやすくなる。そのため、スムーズな遊技の進行のもとで大当たりを狙うことができる。
【0127】
また、時短状態は、非時短状態に比べて、普図変動時間が短くなり易くすることが可能である。例えば、時短状態においては、非時短状態において決定される普図変動時間(30秒)よりも短い普図変動時間(5秒)が決定される。よって、時短状態の方が、単位時間当たりにおける普図抽選の実行回数が多い。
【0128】
また、時短状態は、非時短状態に比べて、当たり判定で当たりと判定され易くすることが可能である。例えば、時短状態では、非時短状態で当たりと判定される確率(例えば6600/65536)よりも高い確率(例えば59936/65536)で当たりと判定される。よって、時短状態の方が、単位時間当たりにおいて当たり判定で当たりと判定される回数が多い。
【0129】
このように時短状態では、非時短状態に比して、単位時間当たりの電チュー12Dの開放時間が長くなり、第2始動口12へ遊技球が頻繁に入賞し易くなる。その結果、発射球数に対する賞球数の割合であるベースが高くなる。そのため、ベースの高い時短状態では、所持する遊技球を大きく減らすことなく大当たり当選を狙うことができる。従って、時短状態は非時短状態よりも遊技者に有利な状態であると言える。
【0130】
パチンコ遊技機PY1で初めて電源投入されたときには非時短状態が設定される。そして、例えば、大当たりに当選することによって時短状態が設定可能になる。時短状態は、大当たりに当選することなく所定回数の大当たり判定が行われることや、次回の大当たりに当選することで、時短状態から非時短状態に変更することが可能である。
【0131】
なお、時短状態では、非時短状態に比して、当たりに当選し易く、普図変動時間が短くなり易く、且つ、1回の補助遊技における電チュー12Dの開放時間が長くなり易い。普図に係る遊技について3つの点で、遊技者に有利に設定されている。しかし、この遊技者に有利に設定されている点はこれらの中の一部であってもよい。
【0132】
なお、パチンコ遊技機PY1で初めて電源投入された後の遊技状態は、通常確率状態且つ非時短状態が設定される「低確率低ベース遊技状態」である。この遊技状態を「通常遊技状態」ともいう。なお、「大当たり遊技状態」では、当たり判定は行われるが大当たり判定は行われないため、大当たり遊技の開始に伴って、非時短状態が設定される。また、遊技状態については、前述した遊技状態の全てを用いることも一部だけを用いることも可能である。
【0133】
4.遊技機による主な演出
次に、パチンコ遊技機PY1により行われる主な演出について、
図16~
図22を用いて説明する。
【0134】
4-1.演出モード
最初に、演出モードについて説明する。演出モードは、演出の区分(あるいは、上位概念的な属性)のことである。パチンコ遊技機PY1は、演出モードとして、客待ち演出モード、通常演出モードと、確変演出モード、時短演出モードおよび大当たり演出モードを設定することが可能である。
【0135】
客待ち演出モードは、「低確率低ベース遊技状態」、「低確率高ベース遊技状態」、「高確率低ベース遊技状態」および「高確率高ベース遊技状態」において特図変動演出が行われていないときに設定可能であり、特図変動演出が行われていない待機状態であることを示す演出モードである。客待ち演出モードが設定されているときに客待ち演出が行われる。客待ち演出では、例えば、
図16(A-1)に示すように、表示部50aにおいてパチンコ遊技機PY1を紹介する客待ちデモ動画G100が表示される。また、客待ちデモ動画G100が表示されているときに通常ボタン40が操作されると、
図16(A-2)に示すように、パチンコ遊技機PY1の演出に関する設定を行うための設定画面G101が表示される。演出に関する設定には、スピーカ52から出力される音の音量設定、表示部50aの輝度設定(「光量設定」)、実行される演出の頻度設定(「演出設定」)などがある。
【0136】
通常演出モードは、「低確率低ベース遊技状態」または「高確率低ベース遊技状態」において特図変動演出が行われているときに設定可能であり、非時短状態であることを示す演出モードである。通常演出モードには、例えば、
図16(B-1)に示すように、表示部50aにおいて昼間の山の景色を表す背景画像(昼間通常用背景画像G102)が表示される第1通常演出モードと、
図16(B-2)に示すように、表示部50aにおいて夕方の山の景色を表す背景画像(夕方通常用背景画像G103)が表示される第2通常演出モードと、
図16(B-3)に示すように、表示部50aにおいて夜間の山の景色を表す背景画像(夜間通常用背景画像G104)が表示される第3通常演出モードと、があり、大当たりに当選することなく1回または複数回の特図変動演出が行われることを1つの条件として切り替えられる。さらに、第1~第3通常演出モードのそれぞれには、特図変動演出において、リーチが成立する前の通常前段演出モードと、リーチが成立した後の通常後段演出モードと、がある。通常前段演出モードでは、表示部50aにおいて、昼間通常用背景画像G102、夕方通常用背景画像G103および夜間通常用背景画像G104の何れかが表示されるが、通常後段演出モードでは、リーチの種類に応じた専用の背景画像が表示される。また、「高確率低ベース遊技状態」においてのみ設定される特殊演出モードを設けても良い。
【0137】
確変演出モード(宇宙モード)は、「高確率高ベース遊技状態」において特図変動演出が行われているときに設定可能な演出モードであり、高確率状態且つ時短状態であることを示す演出モードである。確変演出モードでは、例えば、
図16(B-4)に示すように、表示部50aにおいて宇宙を表す背景画像(確変用背景画像G105)が表示される。さらに、確変演出モードには、特図変動演出において、リーチが成立する前の確変前段演出モードと、リーチが成立した後の確変後段演出モードと、がある。確変前段演出モードでは、表示部50aにおいて、確変用背景画像G105が表示されるが、確変後段演出モードでは、リーチの種類に応じた専用の背景画像が表示される。
【0138】
時短演出モード(空モード)は、「低確率高ベース遊技状態」において特図変動演出が行われているときに設定可能な演出モードであり、通常確率状態且つ時短状態であることを示す演出モードである。時短演出モードでは、例えば、
図16(B-5)に示すように、表示部50aにおいて空を表す背景画像(時短用背景画像G106)が表示される。さらに、時短演出モードには、特図変動演出において、リーチが成立する前の時短前段演出モードと、リーチが成立した後の時短後段演出モードと、がある。時短前段演出モードでは、表示部50aにおいて、時短用背景画像G106が表示されるが、時短後段演出モードでは、リーチの種類に応じた専用の背景画像が表示される。
【0139】
大当たり演出モードは、「大当たり遊技状態」において大当たり遊技が行われているときに設定可能な演出モードであり、大当たり遊技が行われていることを示す演出モードである。大当たり演出モードでは、例えば、大当たり遊技におけるオープニング中には、
図16(C-1)に示すように、表示部50aにおいて、大当たり遊技の開始を示唆するオープニング画像G107や「右打ち」を促す右打ち画像G108が表示される大当たりオープニング演出が行われる。大当たり遊技におけるラウンド中には、
図16(C-2)に示すように、表示部50aにおいて、ラウンド数を示すラウンド画像G109や払い出された賞球数を示唆する賞球数画像G110が表示されるラウンド演出が行われる。大当たり遊技におけるエンディング中には、
図16(C-3)に示すように、表示部50aにおいて、大当たり遊技後に設定される演出モードを示唆するエンディング画像G111や払い出された総賞球数を示唆する総賞球数画像G112が表示される大当たりエンディング演出が行われる。
【0140】
なお、演出モードの種類については、適宜に変更または追加することが可能である。
【0141】
4-2.特図変動演出
次に、特図変動演出(単に「変動演出」とも言う)について説明する。パチンコ遊技機PY1は、特図の可変表示が開始されると、特図の可変表示に係る特図変動パターンおよび特図抽選結果(大当たり判定結果、大当たり図柄種別判定結果、リーチ判定結果、および、特図変動パターン判定結果)などに基づいて、特図変動演出を実行する。特図変動演出では、表示部50aにおいて、所定の背景画像に重畳的に、演出図柄の変動表示が行われる。演出図柄は、例えば1~9の数字図柄で構成され、演出図柄の変動表示では、特図の可変表示の開始に伴って演出図柄が変動し、特図の可変表示の終了に伴って演出図柄が停止する。すなわち、特図変動時間、演出図柄の変動表示が行われた後に、当該変動が停止して、演出図柄の停止表示が行われる。そして、演出図柄の停止表示によって特図抽選の結果が報知される。
【0142】
なお、特図変動演出では、演出図柄の変動表示以外に、画像表示装置50、スピーカ52、枠ランプ53、盤ランプ54、可動装置55,56,58、通常ボタン40、特殊ボタン41などの様々な演出装置を用いた他の演出を行うことが可能である。この場合、演出図柄の停止表示後も、他の演出を継続して行うことが可能である。
【0143】
4-2-1.演出図柄表示領域
画像表示装置50の表示部50aには、
図17(A)に示すように、表示部50aを水平方向に3つに略均等に分けた左側、中央および右側それぞれに、左演出図柄領域50b1、中演出図柄領域50b2、および右演出図柄領域50b3を設けることが可能である。左演出図柄領域50b1は、特図変動演出における演出図柄の停止表示のときに、左演出図柄EZ1を表示する領域である。同様に、中演出図柄領域50b2および右演出図柄領域50b3は、中演出図柄EZ2および右演出図柄EZ3を表示する領域である。
【0144】
また、
図17(A)に示すように、表示部50aの上端部の左端(左上隅)の一区画に、小図柄領域50cを設けることが可能である。小図柄領域50cは、特図の可変表示が行われているときに小図柄KZ1,KZ2,KZ3を変動表示する領域である。小図柄KZ1,KZ2,KZ3は、例えば、1~9の数字図柄で構成される。
【0145】
なお、
図17(A)において、左演出図柄領域50b1、中演出図柄領域50b2、右演出図柄領域50b3、および小図柄領域50cは二点鎖線で明示されているが、これは左演出図柄領域50b1、中演出図柄領域50b2、右演出図柄領域50b3、および小図柄領域50cの範囲を表すために記載したものであり、実際には表示されていない。
【0146】
4-2-2.通常変動
パチンコ遊技機PY1は、特図変動演出において、先ず通常変動を行うことが可能である。通常変動は、特図の可変表示が開始されたことを示唆する演出として機能する。
【0147】
特図の可変表示が開始されると、例えば、
図17(A)に示すように、表示部50aにおいて、左演出図柄EZ1、中演出図柄EZ2および右演出図柄EZ3が停止表示されていると共に、左小図柄KZ1、中小図柄KZ2および右小図柄KZ3が停止表示されており、特図の可変表示が行われておらず、特図の可変表示を待機している状態から、
図17(B)に示すように、その開始に伴って演出図柄EZ1,EZ2,EZ3の変動表示が開始されると共に、小図柄KZ1,KZ2,KZ3の変動表示が開始される。なお、
図17中の「↓」は、図柄の変動表示中であることを示している。そして、この特図の可変表示の特図変動パターンが、例えば「通常ハズレ変動」の場合には、
図17(C-1)に示すように、左演出図柄EZ1と右演出図柄EZ3とが異なる停止態様で仮停止してから、
図17(D)に示すように、ハズレを示唆する停止態様(所謂バラケ目)で演出図柄EZ1,EZ2,EZ3が停止表示する。このとき、小図柄KZ1,KZ2,KZ3もハズレを示唆する停止態様で一斉に停止表示する。ハズレを示唆する停止態様には、「1・1・2」や「2・4・6」など、左右の図柄が同一ではない停止態様が複数種類ある。一方、特図の可変表示の特図変動パターンが、例えば「Nハズレ変動」などのリーチ有りの特図変動パターンの場合には、
図17(C-2)に示すように、左演出図柄EZ1と右演出図柄EZ3とが同じ停止態様(所謂リーチ目)で仮停止して、リーチが成立する。このとき、小図柄KZ1,KZ2,KZ3の変動表示は継続して行われ、特図変動パターンに応じたリーチ演出が行われる。なお、演出図柄EZ1,EZ2,EZ3の停止順序や停止態様は、適宜に変更することが可能である。
【0148】
4-2-3.Nリーチ
パチンコ遊技機PY1は、通常変動においてリーチが成立するとNリーチを行うことが可能である。Nリーチは、大当たり判定の結果が「大当たり」であった可能性があることを示唆する演出であり、遊技者に大当たりを期待させるための演出として機能する。
【0149】
Nリーチでは、
図18(A)に示すように、リーチが成立した状態が所定時間(例えば、10秒)維持され、
図18(B)に示すように、中演出図柄EZ2の変動速度が徐々に減速していく。そして、特図の可変表示の特図変動パターンが、例えば「Nハズレ変動」の場合には、
図18(C-1)に示すように、リーチハズレを示唆する停止態様(所謂リーチハズレ目)で演出図柄EZ1,EZ2,EZ3が停止表示する。このとき、小図柄KZ1,KZ2,KZ3もリーチハズレを示唆する停止態様で一斉に停止表示する。リーチハズレを示唆する停止態様には、「7・6・7」や「5・3・5」など、左右の図柄が同一且つ中の図柄が左右の図柄と異なる停止態様が複数種類ある。一方、特図の可変表示の特図変動パターンが、例えば「N大当たり変動」の場合には、
図18(C-2)に示すように、大当たりを示唆する停止態様(所謂ゾロ目)で停止表示する。大当たりを示唆する停止態様には、「7・7・7」や「2・2・2」など、左右中の図柄が同一の停止態様が複数種類ある。このとき、小図柄KZ1,KZ2,KZ3も大当たりを示唆する停止態様で一斉に停止表示する。なお、Nリーチの演出内容は、中演出図柄EZ2が徐々に減速することに限られず、適宜に変更または追加することが可能である。
【0150】
4-2-4.SPリーチ
パチンコ遊技機PY1は、Nリーチの後にSPリーチを行うことが可能である。SPリーチは、大当たり判定の結果が「大当たり」であった可能性が、Nリーチよりも高いことを示唆する演出であり、遊技者に大当たりを期待させるための演出として機能する。
【0151】
SPリーチでは、Nリーチの後に、例えば、
図19(A)に示すように、表示部50aにSPリーチ専用の背景画像(SPリーチ用背景画像G113)が表示され、表示部50aの中央にSPリーチが開始されたことを表す画像(SPリーチ開始タイトル画像)G1が表示される。その後、
図19(B)に示すように、SPリーチ専用演出(例えばバトル演出)が行われる。そして、SPリーチ専用演出の最終局面を迎えると、特図の可変表示の特図変動パターンが、例えば「SP大当たり変動」の場合には、
図19(C-1)に示すように、表示部50aに、大当たりを示唆する演出(例えば、主人公キャラクタがバトルに勝利して喜んでいる表示)が行われるとともに、演出図柄EZ1,EZ2,EZ3が大当たりを示唆する停止態様(所謂ゾロ目)で停止表示する。このとき、小図柄KZ1,KZ2,KZ3も大当たりを示唆する停止態様で一斉に停止表示する。一方、特図の可変表示の特図変動パターンが、例えば「SPハズレ変動」の場合には、
図19(C-2)に示すように、ハズレを示唆する演出(例えば、敵キャラクタがバトルに勝利して喜んでいる表示)が行われるとともに、演出図柄EZ1,EZ2,EZ3がリーチハズレを示唆する停止態様で停止表示する。このとき、小図柄KZ1,KZ2,KZ3もハズレを示唆する停止態様で一斉に停止表示する。なお、SPリーチの演出内容は、適宜に変更または追加することが可能である。
【0152】
ここで、各リーチに対する演出図柄EZ1,EZ2,EZ3が大当たりを示す態様で停止される可能性(大当たり期待度)について詳細に説明する。各リーチに対する大当たり期待度は、大当たり判定の結果に基づく実行確率によって定められる。例えば、Nリーチの実行確率を、大当たり判定の結果が「ハズレ」の場合には10%とし、大当たり判定の結果が「大当たり」の場合には100%とした場合、SPリーチの実行確率を、大当たり判定の結果が「ハズレ」の場合には4%とし、大当たり判定の結果が「大当たり」の場合には100%とすれば、SPリーチの大当たり期待度を、Nリーチの大当たり期待度よりも高く設定することが可能である。また、SPリーチとしてSPリーチAとSPリーチBとを実行可能にし、SPリーチAの実行確率を、大当たり判定の結果が「ハズレ」の場合には2%とし、大当たり判定の結果が「大当たり」の場合には20%とした場合、SPリーチBの実行確率を、大当たり判定の結果が「ハズレ」の場合には2%とし、大当たり判定の結果が「大当たり」の場合には30%とすれば、SPリーチBの大当たり期待度を、SPリーチAの大当たり期待度よりも高く設定することが可能である。このように、大当たり判定の結果に応じた実行確率を適宜に設定することで、大当たり期待度を設定することが可能である。
【0153】
4-3.保留アイコン表示領域
画像表示装置50の表示部50aには、
図20(A)に示すように、4つの表示領域からなる保留アイコン表示領域50dを設けることが可能である。保留アイコン表示領域50dは、第1表示領域50d1、第2表示領域50d2、第3表示領域50d3および第4表示領域50d4で構成され、特
図1保留数または特
図2保留数に応じて、各表示領域50d1,50d2,50d3,50d4に、保留アイコンHA(保留表示)を表示することが可能である。例えば、特
図1保留数が『1』の場合には、第1表示領域50d1に保留アイコンHAが表示され、特
図1保留数が『2』の場合には、第1表示領域50d1と第2表示領域50d2とに保留アイコンHAが表示される。
【0154】
また、保留アイコン表示領域50dの近傍に、
図20(A)に示すように、1つの表示領域からなる当該アイコン表示領域50eを設けることが可能である。当該アイコン表示領域50eは、特図変動演出が開始されることに応じて、保留アイコンHAと同じまたは異なる当該アイコンTAを表示することが可能である。なお、保留アイコンHA、当該アイコンTAが、「所定のアイコン」に相当する。
【0155】
なお、保留アイコン表示領域50dを構成する表示領域の数については、適宜に変更することが可能である。また、保留アイコン表示領域50dを、特
図1保留数および特
図2保留数の両方を表示する表示領域とすることも一方だけを表示する表示領域とすることも可能である。
【0156】
4-3-1.保留演出
パチンコ遊技機PY1は、遊技球が第1始動口11または第2始動口12に入賞することに応じて、保留演出を行うことが可能である。保留演出は、特
図1保留または特
図2保留の数を遊技者に報知することが可能である。
【0157】
保留演出では、特
図1保留数が『0』のときに遊技球が第1始動口11に入賞すると、特図変動演出が開始され、例えば、
図20(B)に示すように、当該アイコン表示領域50eに当該アイコンTAが表示される。そして、特図変動演出中に更に2個の遊技球が第1始動口11に入賞すると、
図20(C)に示すように、保留アイコン表示領域50dの第1表示領域50d1と第2表示領域50d2とに保留アイコンHAが表示され、特
図1保留数が『2』であることが遊技者に報知される。その後、特図変動演出が終了し、新たな特図変動演出が開始されると、
図20(D)に示すように、保留アイコン表示領域50dの第1表示領域50d1に表示されていた保留アイコンHAが、当該アイコン表示領域50eに移動して当該アイコンTAとして表示され、保留アイコン表示領域50dの第2表示領域50d2に表示されていた保留アイコンHAが、第1表示領域50d1に移動して表示され、特
図1保留数が『1』であることが遊技者に報知される。
【0158】
4-4.予告演出
パチンコ遊技機PY1は、特図変動演出中の任意のタイミングで予告演出を行うことが可能である。予告演出は、画像表示装置50、スピーカ52、枠ランプ53、盤ランプ54、可動装置55,56,58、入力装置40,41等を用いた演出であり、大当たり判定の結果や特図変動パターン判定の結果を示唆することが可能である。
【0159】
4-4-1.可動体演出
パチンコ遊技機PY1は、予告演出として、可動装置55,56,58を用いた可動体演出を行うことが可能である。可動体演出は、可動装置55,56,58を作動させる演出であり、遊技者に大当たりを期待させるための演出として機能する。
【0160】
可動体演出では、例えば、NリーチからSPリーチに発展する際に、
図21(A)に示すように、盤上可動装置55および盤下可動装置56が作動し、盤上可動体55kと盤下可動体56kとが、遊技者から見て、表示部50a上に重なるように移動して、SPリーチに発展することが示唆される。このとき、表示部50aの盤上可動体55kおよび盤下可動体56kと重なっていないスペースにはエフェクト画像が表示される。その後、
図21(B)に示すように、盤上可動体55kと盤下可動体56kとが、通常の待機状態(初期位置)に戻ってSPリーチに発展する。なお、可動体演出については、SPリーチへの発展示唆に限られず、適宜に変更または追加することが可能である。また、可動体演出における可動装置の作動内容は、適宜に変更または追加することが可能である。
【0161】
4-4-2.操作演出
パチンコ遊技機PY1は、予告演出として、通常ボタン40や特殊ボタン41を用いた操作演出を行うことが可能である。操作演出は、遊技者が通常ボタン40や特殊ボタン41を操作する演出であり、遊技者に大当たりを期待させるための演出として機能する。
【0162】
操作演出では、例えば、SPリーチにおいて、特殊ボタン41の押下操作が有効な期間(ボタン操作有効期間)が発生し、このボタン操作有効期間の発生に伴って、
図22(A)に示すように、特殊ボタン41の操作を促す演出(ボタン操作促進演出)が行われる。ボタン操作促進演出において、表示部50aに、ボタン操作促進画像G3が表示される。ボタン操作促進画像G3は、特殊ボタン41を模した画像(ボタン画像G31)と、特殊ボタン41の操作態様(すなわち、押下操作)を表す画像(ボタン押下操作画像G32)と、ボタン操作有効期間の残り時間を表す画像(操作有効期間残り時間画像G33)と、を含む。なお、操作有効期間残り時間画像G33は、おおむね曲線状のプログレスバーからなり、時間の経過に伴って、遊技者が操作有効期間の残り時間を容易に理解できるように変化する。その後、ボタン操作有効期間において特殊ボタン41が押下操作されることに応じて、または、ボタン操作有効期間において特殊ボタン41が操作されることなくボタン操作有効期間が経過した後、
図22(B)に示すように、盤上可動装置55が作動し、遊技者から見て、盤上可動体55kが表示部50a上に重なるように移動して、大当たり期待度が示唆される。なお、操作演出については、盤上可動装置55の作動に限られず、適宜に変更または追加することが可能である。
【0163】
4-4-3.先読み演出
パチンコ遊技機PY1は、予告演出として、特図抽選が行われていない特
図1保留または特
図2保留に対する先読み演出を行うことが可能である。先読み演出は、特
図1保留または特
図2保留に対する特図抽選の抽選結果を事前に示唆するための演出として機能する。
【0164】
先読み演出では、例えば、特
図1保留に対する先読み判定の結果が「大当たり」の場合、
図20(C)に示すように、保留アイコン表示領域50dに通常は「〇」で表示される保留アイコンHAを「☆」で表示することがある。また、先読み判定の結果が「ハズレ」の場合に、所謂ガセ演出として、保留アイコンHAを「☆」で表示することがある。なお、先読み演出は、特
図1保留および特
図2保留の両方または一方に対して行うことが可能である。また、保留アイコンHAの表示態様の変化に限られず、適宜に変更または追加することが可能である。例えば、特図変動演出における演出図柄EZ1,EZ2,EZ3の停止態様を変化させることも可能である。
【0165】
5.遊技制御用マイコン101による遊技の制御
次に
図23~
図24に基づいて遊技制御用マイコン101(遊技制御手段)による遊技の制御について説明する。なお、以下において説明する遊技制御用マイコン101による遊技の制御において登場するカウンタ、タイマ、バッファ等は、遊技用RAM104に設けられている。
【0166】
[1.主制御メイン処理]
主制御基板100に備えられた遊技制御用マイコン101は、パチンコ遊技機PY1が電源投入されると、遊技用ROM103から
図23に示した主制御メイン処理のプログラムを読み出して実行する。同図に示すように、主制御メイン処理では、まず、電源投入時処理(S001)を行う。電源投入時処理では、遊技用RAM104へのアクセスの許可設定、遊技用CPU102の設定、SIO、PIO、CTC(割り込み時間の管理のための回路)の設定等が行われる。
【0167】
電源投入時処理に次いで、割り込みを禁止し(S002)、普通図柄・特別図柄主要乱数更新処理(S003)を実行する。この普通図柄・特別図柄主要乱数更新処理(S003)では、
図8(A)および
図8(B)に示した種々の乱数のカウンタ値を1加算して更新する。各乱数のカウンタ値は上限値に達すると「0」に戻って再び加算される。なお各乱数のカウンタの初期値は「0」以外の値であってもよく、ランダムに変更されるものであってもよい。また各乱数のうちの少なくとも一部は、カウンタIC等からなる公知の乱数生成回路を利用して生成される所謂ハードウェア乱数であってもよい。
【0168】
普通図柄・特別図柄主要乱数更新処理(S003)が終了すると、割り込みを許可する(S004)。割り込み許可中は、メイン側タイマ割り込み処理(S005)の実行が可能となる。メイン側タイマ割り込み処理(S005)は、例えば4msec周期で遊技用CPU102に繰り返し入力される割り込みパルスに基づいて実行される。すなわち、メイン側タイマ割り込み処理(S005)は4msec周期で実行される。そして、メイン側タイマ割り込み処理(S005)が終了してから、次にメイン側タイマ割り込み処理(S005)が開始されるまでの間に、普通図柄・特別図柄主要乱数更新処理(S003)による種々の乱数のカウンタ値の更新処理が繰り返し実行される。なお、割り込み禁止状態のときに遊技用CPU102に割り込みパルスが入力された場合は、メイン側タイマ割り込み処理(S005)はすぐには開始されず、割り込み許可(S004)がされてから開始される。
【0169】
[2.メイン側タイマ割り込み処理]
次に、メイン側タイマ割り込み処理(S005)について説明する。
図24に示すように、メイン側タイマ割り込み処理(S005)では、まず出力処理(S101)を実行する。出力処理(S101)では、以下に説明する各処理において主制御基板100の遊技用RAM104に設けられた出力バッファにセットされたコマンド等を、サブ制御基板120や払出制御基板170等に出力する。
【0170】
出力処理(S101)に次いで行われる入力処理(S102)では、遊技制御用マイコン101は、例えば、下皿35の満杯を検出する下皿満杯スイッチからの検出信号を取り込み、下皿満杯データとして遊技用RAM104の出力バッファに記憶する。
【0171】
次に行われる普通図柄・特別図柄主要乱数更新処理(S103)は、
図23の主制御メイン処理で行う普通図柄・特別図柄主要乱数更新処理(S003)と同じである。即ち、
図8(A)および
図8(B)に示した各種乱数のカウンタ値の更新処理は、メイン側タイマ割り込み処理(S005)の実行期間と、それ以外の期間(メイン側タイマ割り込み処理(S005)の終了後、次のメイン側タイマ割り込み処理(S005)が開始されるまでの期間)との両方で行われている。
【0172】
普通図柄・特別図柄主要乱数更新処理(S103)に次いで、遊技制御用マイコン101は、センサ検出処理(S104)を行い、続いて普通動作処理(S105)を行い、さらに特別動作処理(S106)を行う。センサ検出処理、普通動作処理および特別動作処理については後述する。
【0173】
特別動作処理(S106)に次いで、振分装置16Dを制御するための振分装置制御処理を行う(S107)。
【0174】
次に、遊技制御用マイコン101は、その他の処理(S108)を実行して、メイン側タイマ割り込み処理(S005)を終了する。その他の処理(S108)としては、電源が断たれる際の電源断監視処理、遊技用RAM104に設けられているタイマの更新などが行われる。また、その他の処理(S108)として、遊技者に賞球を払い出す払出制御処理が行われる。払出制御処理では、各入賞口への遊技球の入賞に応じて、賞球要求信号を払出制御基板170に送信する。つまり、払出制御基板170は、賞球要求信号に基づいて、賞球を払い出す。
【0175】
そして、遊技制御用マイコン101は、次に遊技用CPU102に割り込みパルスが入力されるまでは主制御メイン処理のステップS002~S004の処理を繰り返し実行し(
図23参照)、割り込みパルスが入力されると(約4msec後)、再びメイン側タイマ割り込み処理(S005)を実行する。遊技制御用マイコン101は、再び実行されたメイン側タイマ割り込み処理(S005)の出力処理(S101)において、前回のメイン側タイマ割り込み処理(S005)にて遊技用RAM104の出力バッファにセットされたコマンド等を出力する。
【0176】
[2-1.センサ検出処理]
センサ検出処理(S104)では、一般入賞口センサ処理、ゲートセンサ処理、第2始動口センサ処理、第1始動口センサ処理、第1大入賞口センサ処理、第2大入賞口センサ処理、特定領域センサ処理を順次行う。そして、各処理において生成されたコマンドを遊技用RAM104の出力バッファにセットする。
【0177】
一般入賞口センサ処理では、一般入賞口センサによって遊技球が検出されたか否かを判定する。また、当該処理の結果に応じて、一般入賞口センサ用コマンドを生成する。
【0178】
ゲートセンサ処理では、ゲートセンサによって遊技球が検出されたか否かを判定する。遊技球が検出されたと判定されると、普通図柄乱数カウンタのカウンタ値が示す普通図柄乱数を取得し、取得した普通図柄乱数を、遊技用RAM104に設けられた普図保留記憶部106に記憶する。なお、普図保留記憶部106に普通図柄乱数が所定数(例えば4個)記憶されている場合には、新たに取得された普通図柄乱数は記憶されない。また、当該処理の結果に応じて、ゲートセンサ用コマンドを生成する。
【0179】
第2始動口センサ処理では、第2始動口センサによって遊技球が検出されたか否かを判定する。遊技球が検出されたと判定されると、特別図柄乱数カウンタ、大当たり図柄種別乱数カウンタ、リーチ乱数カウンタ及び特図変動パターン乱数カウンタからなる特
図2関係乱数を取得し、取得した特
図2関係乱数を、遊技用RAM104に設けられた特
図2保留記憶部105bに記憶する。特
図2保留記憶部105bは、第1領域から第n領域まで(nは2以上の整数)の複数の記憶領域があり、取得された特
図2関係乱数は、第1領域から順に記憶される。なお、第n領域まで特
図2関係乱数が記憶されている場合には、新たに取得された特
図2関係乱数は記憶されない。また、取得した特
図2関係乱数と第2先読み判定テーブルとを用いて第2先読み判定を行う。また、当該処理の結果に応じて、特
図2保留記憶部105bに記憶されている特
図2関係乱数の数(特
図2保留数)を表す特
図2保留数コマンドおよび第2先読み判定の結果を表す第2始動入賞コマンドを含む第2始動口センサ用コマンドを生成する。
【0180】
第1始動口センサ処理では、第1始動口センサによって遊技球が検出されたか否かを判定する。遊技球が検出されたと判定されると、特別図柄乱数カウンタ、大当たり図柄種別乱数カウンタ、リーチ乱数カウンタ及び特図変動パターン乱数カウンタからなる特
図1関係乱数を取得し、取得した特
図1関係乱数を、遊技用RAM104に設けられた特
図1保留記憶部105aに記憶する。特
図1保留記憶部105aは、第1領域から第n領域まで(nは2以上の整数)の複数の記憶領域があり、取得された特
図1関係乱数は、第1領域から順に記憶される。なお、第n領域まで特
図1関係乱数が記憶されている場合には、新たに取得した特
図1関係乱数は記憶されない。また、取得した特
図1関係乱数と第1先読み判定テーブルとを用いて第1先読み判定を行う。また、当該処理の結果に応じて、特
図1保留記憶部105aに記憶されている特
図1関係乱数の数(特
図1保留数)を表す特
図1保留数コマンドおよび第1先読み判定の結果を表す第1始動入賞コマンドを含む第1始動口センサ用コマンドを生成する。
【0181】
第1大入賞口センサ処理では、第1大入賞口センサによって遊技球が検出されたか否かを判定する。また、当該処理の結果に応じた第1大入賞口センサ用コマンドを生成する。
【0182】
第2大入賞口センサ処理では、第2大入賞口センサによって遊技球が検出されたか否かを判定する。また、当該処理の結果に応じた第2大入賞口センサ用コマンドを生成する。
【0183】
特定領域センサ処理では、特定領域センサによって遊技球が検出されたか否か判定する。また、当該処理の結果に応じて、特定領域センサ用コマンドを生成する。
【0184】
[2-2.普通動作処理]
普通動作処理(S105)では、普通図柄待機処理、普通図柄変動処理、普通図柄確定処理、補助遊技制御処理を順次行う。そして、各処理において生成されたコマンドを遊技用RAM104の出力バッファにセットする。
【0185】
普通図柄待機処理は、普図の可変表示および補助遊技が行われていない待機中に行われる処理である。普通図柄待機処理では、普図保留記憶部106に記憶された普通図柄乱数に基づいて当たり判定を行う。また、現在の遊技状態に基づいて普図変動パターン判定を行って普図変動パターンを決定する。そして、当たり判定および普図変動パターンの結果に関する情報を含む普図変動開始コマンドを生成する。それから、決定した普図変動パターンに対応付けられた普図変動時間に基づいて、普図の可変表示を普図表示器82に開始させる。
【0186】
普通図柄変動処理は、普図の可変表示中に行われる処理である。普通図柄変動処理では、実行中の普図の可変表示が開始してから普図変動時間が経過することに応じて、当たり判定結果に基づいて普図の停止表示を行う。そして、普図の可変表示の終了を示す普図変動停止コマンドを生成する。
【0187】
普通図柄確定処理は、普図が停止表示しているときに行われる処理である。普通図柄確定処理では、実行中の普図の停止表示が開始してから所定の停止時間(例えば、0.8秒)が経過することに応じて、停止表示している普図が当たり図柄であるか否かを判定する。当たり図柄が停止表示していれば、現在の遊技状態および補助遊技制御テーブルに基づいて補助遊技を開始させ、補助遊技の開始を示す補助遊技開始コマンドを生成する。
【0188】
補助遊技制御処理は、補助遊技が行われているときに行われる処理である。補助遊技制御処理では、現在の遊技状態および補助遊技制御テーブルに基づいて補助遊技を制御する。また、当該処理の結果に応じて、補助遊技制御用コマンドを生成する。
【0189】
[2-3.特別動作処理]
特別動作処理(S106)では、特別図柄待機処理、特別図柄変動処理、特別図柄確定処理、大当たり遊技制御処理、遊技状態設定処理を順次行う。そして、各処理において生成されたコマンドを遊技用RAM104の出力バッファにセットする。
【0190】
[2-3-1.特別図柄待機処理]
特別図柄待機処理は、大当たり遊技状態ではなく、特図の可変表示が行われていない待機中に行われる処理である。特別図柄待機処理では、特
図2保留記憶部105bに記憶されている特
図2関係乱数に基づいて、特
図2判定処理及び特
図2変動パターン判定処理を行うとともに、特
図2保留記憶部シフト処理を行う。また、特
図1保留記憶部105aに記憶されている特
図1関係乱数に基づいて、特
図1判定処理及び特
図1変動パターン判定処理を行うとともに、特
図1保留記憶部シフト処理を行う。
【0191】
特
図2判定処理では、特
図2保留記憶部105bの第1領域に記憶されていた特
図2関係乱数のうちの特別図柄乱数と、現在の遊技状態に応じた大当たり判定テーブルと、を用いて、大当たり、または、ハズレの何れであるかを判定する大当たり判定を行う。大当たり判定の結果が大当たりであれば、特
図2関係乱数のうちの大当たり図柄種別乱数と特
図2大当たり図柄種別判定テーブルとを用いて、大当たり図柄の種別を判定する大当たり図柄種別判定を行う。そして、判定された大当たり図柄種別を表す図柄指定コマンドを生成する。また、大当たり判定の結果がハズレであれば、ハズレを表す図柄指定コマンドを生成する。
【0192】
特
図2変動パターン判定処理は、特
図2判定処理の後に行われる処理である。特
図2変動パターン判定処理では、特
図2保留記憶部105bの第1領域に記憶されていた特
図2関係乱数のうちの特図変動パターン乱数と、現在の遊技状態に応じた特
図2変動パターンテーブルと、を用いて、特
図2変動パターンを判定する。なお、特
図2変動パターンの判定は、特
図2保留記憶部105bに記憶されている特
図2関係乱数の数(特
図2保留数)にも関連付けられる。そして、判定された特
図2変動パターンを表す特
図2変動開始コマンドを生成する。特
図2変動開始コマンドには、特
図2であることに関する情報、大当たり判定の結果に関する情報、リーチ判定の結果に関する情報、特
図2変動パターンに対応付けられた特図変動時間の情報などが含まれる。そして、判定された特
図2変動パターンに対応付けられた特図変動時間に基づいて特
図2表示器81bに特
図2の可変表示を開始させる。
【0193】
特
図2保留記憶部シフト処理は、特
図2判定処理及び特
図2変動パターン判定処理が行われる際に行われる処理である。特
図2保留記憶部シフト処理では、特
図2保留記憶部105bに記憶されていた特
図2関係乱数を第1領域側に一つシフトするとともに、第1領域の特
図2関係乱数を特
図2保留記憶部105bからクリアする。このようにして、特
図2関係乱数は取得された順に消化される。そして、当該処理後の特
図2保留数を表す特
図2保留数コマンド生成をする。
【0194】
特
図1判定処理では、特
図1保留記憶部105aの第1領域に記憶されていた特
図1関係乱数のうちの特別図柄乱数と、現在の遊技状態に応じた大当たり判定テーブルと、を用いて、大当たり、または、ハズレの何れであるかを判定する大当たり判定を行う。大当たり判定の結果が大当たりであれば、特
図1関係乱数のうちの大当たり図柄種別乱数と特
図1大当たり図柄種別判定テーブルとを用いて、大当たり図柄の種別を判定する大当たり図柄種別判定を行う。そして、判定された大当たり図柄種別を表す図柄指定コマンドを生成する。また、大当たり判定の結果がハズレであれば、ハズレを表す図柄指定コマンドを生成する。
【0195】
特
図1変動パターン判定処理は、特
図1判定処理の後に行われる処理である。特
図1変動パターン判定処理では、特
図1保留記憶部105aの第1領域に記憶されていた特
図1関係乱数のうちの特図変動パターン乱数と、現在の遊技状態に応じた特
図1変動パターンテーブルと、を用いて、特
図1変動パターンを判定する。なお、特
図1変動パターンの判定は、特
図1保留記憶部105aに記憶されている特
図1関係乱数の数(特
図1保留数)にも関連付けられる。そして、判定された特
図1変動パターンを表す特
図1変動開始コマンドを生成する。特
図1変動開始コマンドには、特
図1であることに関する情報、大当たり判定の結果に関する情報、リーチ判定の結果に関する情報、大当たり種別判定の結果に関する情報、特
図1変動パターンに対応付けられた特図変動時間の情報などが含まれる。そして、判定された特
図1変動パターンに対応付けられた特図変動時間に基づいて特
図1表示器81aに特
図1の可変表示を開始させる。
【0196】
特
図1保留記憶部シフト処理は、特
図1判定処理及び特
図1変動パターン判定処理が行われる際に行われる処理である。特
図1保留記憶部シフト処理では、特
図1保留記憶部105aに記憶されていた特
図1関係乱数を第1領域側に一つシフトするとともに、第1領域の特
図1関係乱数を特
図1保留記憶部105aからクリアする。このようにして、特
図1関係乱数は取得された順に消化される。そして、当該処理後の特
図1保留数を表す特
図1保留数コマンドを生成する。
【0197】
なお、本実施形態では、特
図2保留数および特
図1保留数の何れも存在する場合、特
図2判定処理が優先して行われ、特
図2の可変表示と特
図1の可変表示とが並行して行われないようになっている。
【0198】
[2-3-2.特別図柄変動処理]
特別図柄変動処理は、特図の可変表示中に行われる処理である。特別図柄変動処理では、特図変動時間が経過することに応じて、特図表示器81に、特図の可変表示を終了させるとともに、大当たり判定の結果に応じた特図を停止表示させる。大当たり判定の結果が大当たりであれば、大当たりを示す大当たり図柄を停止表示させ、大当たり判定の結果がハズレであれば、ハズレを示すハズレ図柄を停止表示させる。そして、特図の可変表示の終了を示す特図変動停止コマンドを生成する。
【0199】
[2-3-3.特別図柄確定処理]
特別図柄確定処理は、特図が停止表示しているときに行われる処理である。特別図柄確定処理では、現在停止表示している特図が大当たり図柄である場合には、大当たり遊技状態に移行させる。そして、大当たり遊技の開始を示すオープニングコマンドを生成する。オープニングコマンドには、大当たり種別判定の結果に関する情報が含まれる。また、現在停止表示している特図がハズレ図柄であり且つ高確率状態を終了させる場合には、通常確率状態を設定する。そして、通常確率状態への移行を示す高確率終了コマンドを生成する。また、現在停止表示している特図がハズレ図柄であり且つ時短状態を終了させる場合には、非時短状態を設定する。そして、非時短状態への移行を示す時短終了コマンドを生成する。なお、現在停止表示している特図がハズレ図柄であり且つ特
図2保留数および特
図1保留数が「0」の場合には、パチンコ遊技機PY1が待機状態であることを示す客待ちコマンドを生成する。
【0200】
[2-3-4.大当たり遊技制御処理]
大当たり遊技制御処理は、大当たり遊技状態において行われる処理である。大当たり遊技制御処理では、大当たり遊技制御テーブルを用いて、大当たり遊技を行う。大当たり遊技状態への移行後、オープニング時間または閉鎖時間の経過に応じて、各ラウンド遊技を開始する。そして、ラウンド遊技の開始を示すラウンド遊技コマンドを生成する。また、最終のラウンド遊技を終了させることに応じて、エンディングを開始する。そして、大当たり遊技の終了を示すエンディングコマンドを生成する。エンディングコマンドには、大当たり種別判定の結果に関する情報が含まれる。
【0201】
[2-3-5.遊技状態設定処理]
遊技状態設定処理は、大当たり遊技状態が終了する際に行われる処理である。遊技状態設定処理では、通常確率状態から高確率状態に変更する場合は、大当たり遊技状態の終了の際に高確率状態を設定する。高確率状態の継続期間を制限する場合には、高確率状態の継続期間(例えば、大当たりに当選することなく高確率状態が継続できる特図の可変表示の回数)も併せて設定する。そして、高確率状態の設定を示す高確率設定コマンドを生成する。また、非時短状態から時短状態に変更する場合は、大当たり遊技状態の終了の際に時短状態を設定する。時短状態の継続期間を制限する場合には、時短状態の継続期間(例えば、大当たりに当選することなく時短状態が継続できる特図の可変表示の回数)も併せて設定する。そして、時短状態の設定を示す時短設定コマンドを生成する。
【0202】
なお、遊技制御用マイコン101が各処理において生成するコマンドは、適宜に追加または変更することが可能である。
【0203】
6.演出制御用マイコン121による演出の制御
次に、
図25および
図26に基づいて演出制御用マイコン121による演出の制御について説明する。なお、以下の演出制御用マイコン121による演出の制御の説明において登場するカウンタ、タイマ、フラグ、バッファ等は、演出用RAM124に設けられている。
【0204】
[1.サブ制御メイン処理]
サブ制御基板120に備えられた演出制御用マイコン121は、パチンコ遊技機PY1が電源投入されると、
図25に示したサブ制御メイン処理のプログラムを演出用ROM123から読み出して実行する。同図に示すように、サブ制御メイン処理では、最初に、電源投入に応じた電源投入時処理を行う(S4001)。電源投入時処理では、例えば、演出用CPU122の設定、SIO、PIO、CTC(割り込み時間の管理のための回路)等の設定等を行う。
【0205】
次に、割り込みを禁止し(S4002)、乱数シード更新処理を実行する(S4003)。乱数シード更新処理(S4003)では、種々の演出に関する判定を行うための種々の演出判定用乱数カウンタの値を更新する。種々の演出についての演出判定用乱数カウンタの更新方法は、一例として、前述の主制御基板100が行う普通図柄・特別図柄主要乱数更新処理と同様の方法をとることができる。更新に際して乱数値を1ずつ加算するのではなく、2ずつ加算するなどしてもよい。これは、前述の主制御基板100が行う普通図柄・特別図柄主要乱数更新処理においても同様である。
【0206】
乱数シード更新処理が終了すると、コマンド送信処理を実行する(S4004)。コマンド送信処理では、サブ制御基板120の演出用RAM124内の出力バッファに格納されている各種のコマンドを、画像制御基板140に送信する。コマンドを受信した画像制御基板140は、受信したコマンドに従って、表示部50aに画像を表示する(画像による種々の演出を実行する)。また、サブ制御基板120は、画像制御基板140によって行われる種々の演出とともに、音声制御回路161を介してスピーカ52から音声を出力させたり(音声による種々の音演出を実行したり)、ランプ制御回路151を介して枠ランプ53、および盤ランプ54を発光させたり(発光による種々の発光演出を実行したり)、可動装置55,56,58を作動させたり(動作による種々の可動体演出を実行したり)する。演出用RAM124には、保留抽選情報を含む始動入賞コマンドを記憶する始動入賞コマンド保留記憶部が設けられる。保留抽選情報には、主制御基板100の特図保留記憶部105に記憶される各乱数に基づく情報が含まれる。始動入賞コマンド保留記憶部はさらに、第1特図保留に基づく第1始動入賞コマンドを記憶する第1始動入賞コマンド保留記憶部と、第2特図保留に基づく第2始動入賞コマンドを記憶する第2始動入賞コマンド保留記憶部と、が設けられる。この他、演出用RAM124には、普図保留の情報を含むコマンドを記憶する記憶部が設けられても良い。詳細には、第1始動入賞コマンド保留記憶部および第2始動入賞コマンド保留記憶部は、それぞれ特図保留の上限数に対応する記憶領域が設けられている。パチンコ遊技機PY1では、特図保留の上限数に合わせて、第1始動入賞コマンド保留記憶部には4つの記憶領域が設けられ、第2始動入賞コマンド保留記憶部にも4つの記憶領域が設けられる。さらに各記憶領域には、複数の小領域が設けられている。具体的にパチンコ遊技機PY1では、始動口の入賞に基づいて特定される始動入賞コマンドと、保留アイコンHAの表示態様を示すデータとを各小領域に記憶する。受信カウンタは、入賞順を管理するために用いられる。
【0207】
演出制御用マイコン121は続いて、割り込みを許可する(S4005)。以降、ステップS4002~ステップS4005をループさせる。割り込み許可中においては、受信割り込み処理(S4010)、および、サブ側タイマ割り込み処理(S4011)の実行が可能となる。
【0208】
受信割り込み処理(S4010)は、主制御基板100から送られた各種のコマンドが演出制御用マイコン121に入力される度に実行される。受信割り込み処理(S4010)では、演出制御用マイコン121は主制御基板100の出力処理(S101)により送信されてきて受信した各種のコマンドを演出用RAM124の受信バッファに格納する。この受信割り込み処理は、他の割り込み処理(S4011)に優先して実行される。
【0209】
[2.1msタイマ割り込み処理]
1msタイマ割り込み処理(S4011)は、サブ制御基板120に所定の周期(例えば、1msec周期)の割り込みパルスが入力される度に実行される。1msタイマ割り込み処理(S4011)では、
図26に示すように、入力処理(S4101)、発光データ出力処理(S4102)、可動装置制御処理(S4103)、ウォッチドッグタイマ処理(S4104)を順次行う。
【0210】
入力処理では、通常ボタン検出スイッチ40aや特殊ボタン検出スイッチ41aなどの遊技者が操作可能な操作部に対する操作を検出する。発光データ出力処理では、後述する演出データ作成処理で作成された演出用データに基づいて、画像による演出等に合うタイミングなどで枠ランプ53、および盤ランプ54などのランプを発光させるべく、発光データをランプ制御回路151に出力する。つまり、演出制御用マイコン121は、発光データに従って枠ランプ53、および盤ランプ54などを所定の発光態様で発光させる。可動装置制御処理では、演出データ作成処理で作成された演出用データに基づいて、所定のタイミングで可動装置55,56,58などの可動装置を動作させる可動体演出を行うべく、駆動データを出力する。つまり、演出制御用マイコン121は、駆動データに従って、可動装置55,56,58などを所定の動作態様で動作させる可動体演出を行う。ウォッチドッグタイマ処理では、ウォッチドッグタイマのリセット設定を行う。スイッチ処理では、入力処理にて検出された通常ボタン検出スイッチ40aや特殊ボタン検出スイッチ41aなどの遊技者が操作可能な操作部に対する操作のデータに基づいて表示部50aの表示内容等を設定する。ボタン有効期間処理では、各種ボタン(通常ボタン40、特殊ボタン41など)のボタン操作有効期間を設定する。これにより、例えば、特図変動演出の実行中に操作演出が行われるとともに、ボタン操作有効期間が発生することになる。
【0211】
[3.10msタイマ割り込み処理]
10msタイマ割り込み処理(S4012)は、サブ制御基板120に10msec周期の割り込みパルスが入力される度に実行される。10msタイマ割り込み処理(S4012)では、
図27に示すように、受信コマンド解析処理(S4201)、演出タイマ更新処理(S4202)、音声制御処理(S4203)、演出用データ作成処理(S4204)を順次行う。
【0212】
受信コマンド解析処理では、受信割り込み処理(S4010)によって演出用RAM124の受信バッファに格納されたコマンドを解析し、そのコマンドに応じた処理(例えば演出の選択や演出モードの設定、コマンドのセット等)を行う。演出タイマ更新処理では、各演出に関する時間を計測するためのタイマを更新する。例えば、演出タイマ更新処理では通常ボタン40や特殊ボタン41といった操作部の操作有効期間の開始タイミングや終了タイミングを計測する。音声制御処理では、受信コマンド解析処理の処理結果に基づいて、音声データ(スピーカ52からの音声の出力を制御するデータ)の作成と音声制御回路161への出力が行われる。演出用データ作成処理では、受信コマンド解析処理の処理結果に基づいて、演出用データの作成が行われる。
【0213】
スイッチ処理(S4106)において、演出制御用マイコン121は、入力処理(S4104)によって取得したスイッチデータを解析して、ボタン操作有効期間内で通常ボタン40が押下操作されたか否かを判定する場合がある。例えば、演出制御用マイコン121が、入力処理(S4104)によって取得したスイッチデータを解析して、ボタン操作有効期間内で通常ボタン40が押下操作されたと判定した場合には、通常ボタン処理を実行する。ここで通常ボタン処理とは、例えば、表示部50aによる予告画像の表示や、盤上可動体55kを用いた可動体演出などを行う処理のことである。また、演出制御用マイコン121は、入力処理(S4104)によって取得したスイッチデータを解析して、ボタン操作有効期間内で特殊ボタン41が押下操作されたか否かを判定する場合がある。例えば、演出制御用マイコン121が、ボタン操作有効期間内で特殊ボタン41が押下操作されたと判定した場合には、特殊ボタン処理を実行する。ここで特殊ボタン処理とは、例えば、表示部50aによる予告画像の表示や、盤上可動体55kを用いた可動体演出などを行う処理のことである。
【0214】
ここで、演出制御用マイコン121が遊技制御用マイコン101からコマンドを受信した場合の処理の一例を説明する。演出制御用マイコン121が受信するコマンドは、変動開始コマンド(特
図1変動開始コマンド又は特
図2変動開始コマンド)とする。演出制御用マイコン121は、受信コマンド解析処理(S4201)において、変動開始コマンドを受信していると判定した場合、変動開始コマンド受信時処理として、そのコマンドが示す特図変動パターンに基づいて、変動演出の演出パターン(サブ変動パターン)を選択し、そのサブ変動パターンの情報をセットするとともに、そのサブ変動パターンの情報を含む変動演出開始コマンドを出力バッファにセットする。例えば、変動開始コマンドが示す特図変動パターンがSP変動(SPリーチに関連付けられた変動パターン)である場合、SPリーチを行うサブ変動パターンを選択し、そのサブ変動パターンに対応する変動演出開始コマンドを出力バッファにセットする。その後、各処理(コマンド送信処理(S4004)、発光データ出力処理(S4102)、可動体制御処理(S4103)、音声制御処理(S4203)など)が実行されることで、選択したサブ変動パターンに対応する変動演出が実現される。なお、このような演出の実現に関する処理の流れは、特別遊技に伴う演出や客待ち演出、先読み演出、所謂当該変動に伴う予告演出、演出モードの制御などの他の演出についても基本的には同じである。
【0215】
7.第1実施形態のパチンコ遊技機PY1の特徴点の説明
以下、パチンコ遊技機PY1の特徴点を詳細に説明する。以下、第1実施形態を説明する。特に述べない限り、上述の基本実施形態のパチンコ遊技機PY1が第1実施形態にも適用される。
【0216】
最初に、第1実施形態の遊技制御用マイコン101が実行可能な大当たり遊技について説明する。遊技制御用マイコン101は、
図28の大当たり遊技制御テーブルに示す各種の大当たり遊技(大当たり遊技X、大当たり遊技Y、大当たり遊技Z)を実行可能である。
【0217】
図28に示すように、第1実施形態の遊技制御用マイコン101は、特
図1判定処理(第1始動口11への入賞に基づく特図判定処理)における大当たり図柄種別判定では、「大当たり図柄X」又は「大当たり図柄Y」の何れかを決定可能である。より詳細には、遊技制御用マイコン101は、「大当たり図柄X」を50%の割合で決定し、「大当たり図柄Y」を50%の割合で決定する。また、遊技制御用マイコン101は、特
図2判定処理(第2始動口12への入賞に基づく特図判定処理)における大当たり図柄種別判定では、「大当たり図柄Z」を決定可能である。より詳細には、遊技制御用マイコン101は、「大当たり図柄Z」を100%の割合で決定する。
【0218】
そして、第1実施形態の遊技制御用マイコン101は、決定した大当たり図柄の種別に応じた大当たり遊技を実行する。具体的には、「大当たり図柄X」が決定された場合に実行される「大当たり遊技X」では、ラウンド遊技が10回行われる。そして、1Rから4Rまでは1回のラウンド遊技当たり最大で29.5秒にわたって第1大入賞口14を開放し、5Rから9Rまでは1回のラウンド遊技当たり最大で0.1秒にわたって第1大入賞口14を開放し、10Rでは1回のラウンド遊技当たり最大で29.5秒にわたって第2大入賞口15を開放する。この大当たり遊技の5Rから9Rまでは、第1大入賞口14の開放時間が極めて短く、現実的には第1大入賞口14への入賞が見込めないラウンドとなっている。つまり、この大当たり遊技におけるラウンド遊技の総数は10回であるものの、実質的なラウンド遊技の回数は5回である。
【0219】
また、「大当たり図柄Y」が決定された場合に実行される「大当たり遊技Y」では、ラウンド遊技が10回行われる。そして、1Rから4Rまでは1回のラウンド遊技当たり最大で29.5秒にわたって第1大入賞口14を開放し、5Rから9Rまでは1回のラウンド遊技当たり最大で0.1秒にわたって第1大入賞口14を開放し、10Rでは1回のラウンド遊技当たり最大で0.1秒にわたって第2大入賞口15を開放する。この大当たり遊技の5Rから9Rまでは、第1大入賞口14の開放時間が極めて短く、現実的には第1大入賞口14への入賞が見込めないラウンドとなっている。つまり、この大当たり遊技におけるラウンド遊技の総数は10回であるものの、実質的なラウンド遊技の回数は4回である。
【0220】
また、「大当たり図柄Z」が決定された場合に実行される「大当たり遊技Z」では、ラウンド遊技が10回行われる。そして、1Rから9Rまでは1回のラウンド遊技当たり最大で29.5秒にわたって第1大入賞口14を開放し、10Rでは1回のラウンド遊技当たり最大で29.5秒にわたって第2大入賞口15を開放する。つまり、この大当たり遊技は、ラウンド遊技の総数も実質的なラウンド遊技の回数も10回である。
【0221】
従って、実質的なラウンド遊技の回数が10回である「大当たり遊技Z」は、実質的なラウンド遊技の回数が5回である「大当たり遊技X」または「大当たり遊技Y」よりも遊技者に有利な大当たり遊技であると言える。
【0222】
次に、第1実施形態の遊技制御用マイコン101が制御可能な遊技状態について、
図28を用いて説明する。第1実施形態のパチンコ遊技機PY1において、遊技制御用マイコン101は、前述した「大当たり遊技X」、「大当たり遊技Y」および「大当たり遊技Z」の何れの大当たり遊技が実行される大当たり遊技状態の後であっても、時短状態を設定する。また、遊技制御用マイコン101は、「大当たり遊技X」および「大当たり遊技Z」の何れかの大当たり遊技が実行される大当たり遊技状態の後には高確率状態を設定する一方、「大当たり遊技Y」の大当たり遊技が実行される大当たり遊技状態の後には高確率状態を設定しない(通常確率状態が設定される)。従って、「大当たり遊技X」および「大当たり遊技Z」の何れかの大当たり遊技が実行される大当たり遊技状態の後には、高確率状態且つ時短状態が設定される「高確率高ベース遊技状態」になり、「大当たり遊技Y」の大当たり遊技が実行される大当たり遊技状態の後には、通常確率状態且つ時短状態が設定される「低確率高ベース遊技状態」になる。高確率状態且つ時短状態に設定されるときには、確変回数が100回と時短回数が100回に設定される。ここで、確変回数とは、高確率状態における特図の可変表示の上限実行回数(規定回数)のことである。また、時短回数とは、時短状態における特図の可変表示の上限実行回数(規定回数)のことである。すなわち、高確率高ベース遊技状態は、高確率高ベース遊技状態での特図の可変表示の回数が100回まで継続可能である。また、低確率状態且つ時短状態に設定されるときには、時短回数のみが100回に設定される。すなわち、低確率高ベース遊技状態では、低確率高ベース遊技状態での特図の可変表示の回数が100回まで継続可能である。つまり、その後に高確率状態が設定される「大当たり遊技X」または「大当たり遊技Z」は、その後に高確率状態が設定されない「大当たり遊技Y」よりも遊技者に有利な大当たり遊技であると言え、「大当たり遊技X」または「大当たり遊技Z」が実行される大当たり遊技状態は、「大当たり遊技Y」が実行される大当たり遊技状態よりも遊技者に有利な遊技状態と言える。
【0223】
なお、大当たり遊技状態は、大当たり図柄の種類を問わず、通常遊技状態よりも有利な遊技状態と言える。また、高確率状態の1つである「高確率高ベース遊技状態」は、通常確率状態の1つである「低確率高ベース遊技状態」よりも遊技者に有利な遊技状態と言える。本明細書では、遊技者に有利な遊技状態を有利遊技状態や特別遊技状態と言うことがある。
【0224】
次に、
図29を用いて非時短状態での特
図1変動パターンの振分率について説明する。
図29(A)に示すように、第1実施形態のパチンコ遊技機PY1で「非時短状態」且つ「大当たり」の場合に選択される特
図1変動パターンの振分率は、特
図1変動パターン「P03」の振分率(10%)⇒特
図1変動パターン「P02」の振分率(30%)⇒特
図1変動パターン「P01」の振分率(60%)の順に高くなっている。
【0225】
一方、
図29(B)に示すように、第1実施形態のパチンコ遊技機PY1で「非時短状態」且つ「リーチ有りハズレ」の場合に選択される特
図1変動パターンの振分率は、特
図1変動パターン「P04」の振分率(5%)⇒特
図1変動パターン「P05」の振分率(25%)⇒特
図1変動パターン「P06」の振分率(70%)の順に高くなっている。
【0226】
また、
図29(C)に示すように、第1実施形態のパチンコ遊技機PY1で「非時短状態」且つ「リーチ無しハズレ」の場合に選択される特
図1変動パターンの振分率は、特図保留数(U1)が「0」~「2」である場合には、特
図1変動パターン「P08」の振分率(20%)⇒特
図1変動パターン「P07」の振分率(80%)の順に高くなっている。一方で、「非時短状態」且つ「リーチ無しハズレ」の場合に選択される特
図1変動パターンの振分率は、特図保留数(U1)が「3」~「4」である場合には、特
図1変動パターン「P07」の振分率(20%)⇒特
図1変動パターン「P08」の振分率(80%)の順に高くなっている。
【0227】
図29(A)から
図29(C)を用いた説明により、第1実施形態のパチンコ遊技機PY1の非時短状態では、通常変動のみの場合⇒通常変動→リーチ→Nリーチの場合⇒通常変動→リーチ→Nリーチ→発展演出→Lリーチの場合⇒通常変動→リーチ→Nリーチ→発展演出→SPリーチの場合の順に、特
図1判定処理にてハズレと判定された場合に実行され難く、一方で特
図1判定処理にて大当たりとなった場合に実行され易くなっている(
図11、
図29(A)、
図29(B)、
図29(C)参照)。
【0228】
次に、
図30を用いて時短状態での特
図2変動パターンの振分率について説明する。
図30(A)に示すように、第1実施形態のパチンコ遊技機PY1で「時短状態」且つ「大当たり」の場合に選択される特
図2変動パターンの振分率は、特
図2変動パターン「P62」の振分率(30%)⇒特
図2変動パターン「P61」の振分率(70%)の順に高くなっている。
【0229】
一方、
図30(B)に示すように、第1実施形態のパチンコ遊技機PY1で「時短状態」且つ「リーチ有りハズレ」の場合に選択される特
図2変動パターンの振分率は、特
図2変動パターン「P63」の振分率(30%)⇒特
図2変動パターン「P64」の振分率(70%)の順に高くなっている。
【0230】
また、
図30(C)に示すように、第1実施形態のパチンコ遊技機PY1で「時短状態」且つ「リーチ無しハズレ」の場合に選択される特
図2変動パターンの振分率は、特図保留数(U2)が「0」~「2」である場合には、特
図2変動パターン「P66」の振分率(20%)⇒特
図1変動パターン「P65」の振分率(80%)の順に高くなっている。一方で、「時短状態」且つ「リーチ無しハズレ」の場合に選択される特
図2変動パターンの振分率は、特図保留数(U1)が「3」~「4」である場合には、特
図2変動パターン「P65」の振分率(20%)⇒特
図2変動パターン「P66」の振分率(80%)の順に高くなっている。
【0231】
図30(A)から
図30(C)を用いた説明により、第1実施形態のパチンコ遊技機PY1の時短状態では、通常変動のみの場合⇒通常変動→リーチの場合⇒通常変動→リーチ→SPリーチの場合の順に、特
図2判定処理にてハズレと判定された場合に実行され難く、一方で特
図2判定処理にて大当たりとなった場合に実行され易くなっている(
図12、
図30(A)、
図30(B)、
図30(C)参照)。なお、
図30に示す特
図1変動パターンの振分率(選択割合)については、遊技に支障をきたさない範囲で適宜に変更することが可能である。
【0232】
第1実施形態のパチンコ遊技機PY1では、「低確率低ベース遊技状態」または「高確率低ベース遊技状態」において特図変動演出が行われているときに通常演出モードが設定可能であり、通常演出モードは非時短状態であることを示す演出モードである。第1実施形態のパチンコ遊技機PY1の通常演出モードには、表示部50aにおいて昼間の山の景色を表す背景画像(昼間通常用背景画像G102)が表示される第1通常演出モード(
図16(B―1)参照)と、表示部50aにおいて夕方の山の景色を表す背景画像(夕方通常用背景画像G103)が表示される第2通常演出モード(
図16(B-2)参照)と、表示部50aにおいて夜間の山の景色を表す背景画像(夜間通常用背景画像G104)が表示される第3通常演出モード(
図16(B-3)参照)とがある。さらに、第1実施形態のパチンコ遊技機PY1では、「低確率低ベース遊技状態」または「高確率低ベース遊技状態」において特図変動演出が行われているときに設定可能な演出モードとして、表示部50aにおいて森の景色を表す森モード専用背景画像G130が表示される森モード(
図44、
図45参照)がある。
【0233】
図31に示すように、第1実施形態のパチンコ遊技機PY1では、第1通常演出モードの設定中に大当たりに当選することなく1回または複数回の特図変動演出が行われる条件が成立されると、第2通常演出モードに切り替えられる。続いて、
図31に示すように、第1実施形態のパチンコ遊技機PY1では、第2通常演出モードの設定中に大当たりに当選することなく1回または複数回の特図変動演出が行われる条件が成立されると、第3通常演出モードに切り替えられる。続いて、
図31に示すように、第1実施形態のパチンコ遊技機PY1では、第3通常演出モードの設定中に大当たりに当選することなく1回または複数回の特図変動演出が行われる条件が成立されると、森モードに切り替えられる。続いて、
図31に示すように、第1実施形態のパチンコ遊技機PY1では、森モードの設定中に大当たりに当選することなく1回または複数回の特図変動演出が行われる条件が成立されると、第1通常演出モードに切り替えられる。
【0234】
第1実施形態のパチンコ遊技機PY1において、「低確率高ベース遊技状態」において特図変動演出が行われているときに設定可能な演出モードとして、時短演出モードがある。第1実施形態の時短演出モードには、表示部50aに時短用背景画像G106が表示される空モードと、表示部50aに森モード専用背景画像G130が表示される森モードとがある。なお、本実施形態では、大当たり遊技Yのエンディング中に実行される大当たりエンディング演出ごとに、時短演出モードを選択可能となっている。第1実施形態の大当たり遊技Yにおけるエンディング中に実行される大当たりエンディング演出中では、遊技者による通常ボタン40の押下操作によって、大当たり遊技Yの終了後に切り替えられる低確率高ベース遊技状態で設定される時短演出モードを、「空モード」、又は「森モード」のうちから、選択可能となっている。なお、大当たりエンディング演出での「空モード」、又は「森モード」を選択可能な時間が経過すると、選択された時短演出モードの設定が決定されることになる。
【0235】
第1実施形態のパチンコ遊技機PY1において、「高確率高ベース遊技状態」において特図変動演出が行われているときに設定可能な演出モードとして、確変演出モードがある。第1実施形態の確変演出モードには、表示部50aに確変用背景画像G105が表示される宇宙モードと、表示部50aに森モード専用背景画像G130が表示される森モードとがある。なお、第1実施形態では、大当たり遊技(大当たり遊技X、大当たり遊技Z)のエンディング中に実行される大当たりエンディング演出ごとに、確変演出モードを選択可能となっている。また、第1実施形態の大当たり遊技(大当たり遊技X、大当たり遊技Z)におけるエンディング中に実行される大当たりエンディング演出中では、遊技者による通常ボタン40の押下操作によって、大当たり遊技(大当たり遊技X、大当たり遊技Z)の終了後に切り替えられる低確率高ベース遊技状態で設定される時短演出モードを、「宇宙モード」、又は「森モード」のうちから、選択可能となっている。なお、大当たりエンディング演出での「宇宙モード」、又は「森モード」を選択可能な時間が経過すると、選択された確変演出モードの設定が決定されることになる。
【0236】
第1実施形態のパチンコ遊技機PY1における森モードは、低確率低ベース遊技状態、低確率高ベース遊技状態、高確率低ベース遊技状態、または高確率高ベース遊技状態のうち、いずれの遊技状態であっても、演出制御用マイコン121によって設定可能な演出モードとなっている。なお、森モードが、「特定の演出モード」に相当する。また、第1通常演出モード、第2通常演出モード、第3通常演出モード、空モード、および宇宙モードが、「他の演出モード」に相当する。
【0237】
図32を用いて、大当たり遊技Yにおけるエンディング中に実行される大当たりエンディング演出について説明する。本実施形態のパチンコ遊技機PY1において、大当たり遊技Yにおけるエンディング中に実行される大当たりエンディング演出の実行が開始されると、
図32(A)に示す演出例が表示部50aに表示される。
図32(A)に示すように、表示部50aには、「空モード」を示す表示画像G114と、「森モード」を示す表示画像G116とが表示されている。また、
図32(A)に示すように、表示部50aに表示されている「空モード」を示す表示画像G114の下方に上矢印を示す表示画像G115が表示されている。
図32(A)に示すように、表示部50aにて「空モード」を示す表示画像G114の下方の位置に上矢印を示す表示画像G115が表示されていることで、大当たり遊技の終了後に低確率高ベース遊技状態に切り替えられた場合において、設定される演出モードとして、現時点で「空モード」が選択されていることを把握させることが可能となっている。なお、通常ボタン40の押下操作が行われるたびに、上矢印を示す表示画像G115の位置が、「空モード」を示す表示画像G114の下方、または「森モード」を示す表示画像G116の下方に切り替わることになる。また、
図32(A)に示すように、表示部50aには、「右打ち」を促す右打ち画像G108が表示されている。
【0238】
また、
図32(A)に示すように、表示部50aの下方には「PUSH」を示す表示画像G117と、「残り3秒」を示す残り時間文字画像G118と、「ボタンを押してモードを選んで下さい」を示す文字画像G119とが表示されている。ここで、表示部50aに「PUSH」を示す表示画像G117が表示されることで、遊技者に通常ボタン40の押下操作を促すことが可能となっている。また、「残り3秒」を示す残り時間文字画像G118が表示部50aに表示されることで、遊技者に大当たりエンディング演出の実行中に「空モード」、又は「森モード」のうちから選択可能な時間が、残り3秒であることを遊技者に把握させることが可能となる。さらに、「ボタンを押してモードを選んで下さい」を示す文字画像G119が表示部50aに表示されることで、遊技者に大当たりエンディング演出の実行中に、大当たり遊技の終了後に移行される低確率高ベース遊技状態にて設定される時短演出モードを、「空モード」、又は「森モード」から選択可能であることを把握させることが可能となる。
【0239】
図32(A)に示す演出例が表示された後、例えば、遊技者による通常ボタン40の押下操作が1回行われると、
図32(B-1)に示すように、表示部50aに表示されている上矢印を示す表示画像G115が、「森モード」を示す表示画像116の下方に表示される。
図32(B-1)に示すように、表示部50aに表示されている「森モード」を示す表示画像G116の下方に、上矢印を示す表示画像G115が表示されていることで、大当たり遊技の終了後に低確率高ベース遊技状態に切り替えられた場合において、設定される時短演出モードとして、現時点で「森モード」が選択されていることを把握させることが可能となっている。なお、例えば、残り時間文字画像G118に示す時間が経過するまでに、もう一度遊技者による通常ボタン40の押下操作が1回行われると、図には示していないが、表示部50aに表示されている「空モード」を示す表示画像G114の下方に、上矢印を示す表示画像G115が表示されることになる。
【0240】
図32(B-1)に示すように、表示部50aに表示されている残り時間文字画像G118には、「残り1秒」と示されている。表示部50aに「残り1秒」と示す残り時間文字画像G118が表示されることで、遊技者に大当たりエンディング演出の実行中に「空モード」、又は「森モード」のうちから選択可能な時間が、残り1秒であることを遊技者に把握させることが可能となる。
【0241】
図32(B-1)に示す演出例が表示部50aに表示されている場合に、遊技者による通常ボタン40の押下操作が行われることなく1秒が経過して、「森モード」、又は「空モード」が選択可能な時間が経過すると、
図32(C-1)に示す演出例が表示部50aに表示されることになる。
図32(C-1)に示すように、表示部50aには、大当たり遊技の終了後の低確率高ベース遊技状態で設定される時短演出モードが「森モード」であることを示すエンディング画像G120が表示される。なお、
図32(C-1)に示すように、表示部50aに表示されるエンディング画像G120には、「森モード突入」と示しされている。
図32(C-1)に示すように、表示部50aに「森モード突入」と示すエンディング画像G120が表示されることで、遊技者に大当たり遊技の終了後の高確高ベース状態では、「森モード」が設定されることを把握させることが可能となる。
図32(C-1)に示す演出例が表示部50aに表示された後、大当たりエンディング演出の実行が終了する。
【0242】
一方で、
図32(A)に示す演出例が表示された後、例えば、遊技者による通常ボタン40の押下操作が行われなかった場合には、表示部50aに表示されている上矢印を示す表示画像G115が、引き続き「空モード」を示す表示画像G114の下方に表示される。
図32(B-2)に示すように、表示部50aに表示されている「空モード」を示す表示画像G114の下方に、上矢印を示す表示画像G115が表示されていることで、大当たり遊技の終了後に低確率高ベース遊技状態に切り替えられた場合において、設定される時短演出モードとして、現時点で「空モード」が選択されていることを把握させることが可能となっている。
【0243】
表示部50aに表示されている残り時間文字画像G118には、「残り1秒」と示されている。表示部50aに「残り1秒」と示す残り時間文字画像G118が表示されることで、遊技者に大当たりエンディング演出の実行中に「空モード」、又は「森モード」のうちから選択可能な時間が、残り1秒であることを遊技者に把握させることが可能となる。
【0244】
図32(B-2)に示す演出例が表示部50aに表示されている場合に、例えば、遊技者による通常ボタン40の押下操作が行われることなく1秒が経過して、「森モード」、又は「空モード」が選択可能な時間が経過すると、
図32(C-2)に示す演出例が表示部50aに表示されることになる。
図32(C-2)に示すように、表示部50aには、大当たり遊技の終了後の低確率高ベース遊技状態で設定される時短演出モードが「空モード」であることを示すエンディング画像G121が表示される。なお、
図32(C-2)に示すように、表示部50aに表示されるエンディング画像G121には、「空モード突入」と示しされている。
図32(C-2)に示すように、表示部50aに「空モード突入」と示すエンディング画像G121が表示されることで、遊技者に大当たり遊技の終了後の低確率高ベース遊技状態では、「空モード」が設定されることを把握させることが可能となる。
【0245】
次に、
図33を用いて、大当たり遊技(大当たり遊技X、大当たり遊技Z)におけるエンディング中に実行される大当たりエンディング演出について説明する。本実施形態のパチンコ遊技機PY1において、大当たり遊技(大当たり遊技X、大当たり遊技Z)におけるエンディング中に実行される大当たりエンディング演出の実行が開始されると、
図33(A)に示す演出例が表示部50aに表示される。
図33(A)に示すように、表示部50aには、「宇宙モード」を示す表示画像G122と、「森モード」を示す表示画像G116とが表示されている。また、
図33(A)に示すように、表示部50aに表示されている「宇宙モード」を示す表示画像G122の下方に上矢印を示す表示画像G115が表示されている。
図33(A)に示すように、表示部50aにて「宇宙モード」を示す表示画像G122の下方の位置に上矢印を示す表示画像G115が表示されていることで、大当たり遊技の終了後に高確率高ベース遊技状態に切り替えられた場合において、設定される演出モードとして、現時点で「宇宙モード」が選択されていることを把握させることが可能となっている。なお、通常ボタン40の押下操作が行われるたびに、上矢印を示す表示画像G115の位置が、「宇宙モード」を示す表示画像G122の下方、または「森モード」を示す表示画像G116の下方に切り替わることになる。また、
図33(A)に示すように、表示部50aには、「右打ち」を促す右打ち画像G108が表示されている。
【0246】
また、
図33(A)に示すように、表示部50aの下方には「PUSH」を示す表示画像G117と、「残り3秒」を示す残り時間文字画像G118と、「ボタンを押してモードを選んで下さい」を示す文字画像G119とが表示されている。ここで、表示部50aに「PUSH」を示す表示画像G117が表示されることで、遊技者に通常ボタン40の押下操作を促すことが可能となっている。また、「残り3秒」を示す残り時間文字画像G118が表示部50aに表示されることで、遊技者に大当たりエンディング演出の実行中に「宇宙モード」、又は「森モード」のうちから選択可能な時間が、残り3秒であることを遊技者に把握させることが可能となる。さらに、「ボタンを押してモードを選んで下さい」を示す文字画像G119が表示部50aに表示されることで、遊技者に大当たりエンディング演出の実行中に、大当たり遊技の終了後に移行される高確率高ベース遊技状態にて設定される確変演出モードを、「宇宙モード」、又は「森モード」から選択可能であることを把握させることが可能となる。
【0247】
図33(A)に示す演出例が表示された後、例えば、遊技者による通常ボタン40の押下操作が1回行われると、
図33(B-1)に示すように、表示部50aに表示されている上矢印を示す表示画像G115が、「森モード」を示す表示画像116の下方に表示される。
図33(B-1)に示すように、表示部50aに表示されている「森モード」を示す表示画像G116の下方に、上矢印を示す表示画像G115が表示されていることで、大当たり遊技の終了後に高確率高ベース遊技状態に切り替えられた場合において、設定される確変演出モードとして、現時点で「森モード」が選択されていることを把握させることが可能となっている。なお、例えば、残り時間文字画像G118に示す時間が経過するまでに、もう一度遊技者による通常ボタン40の押下操作が1回行われると、図には示していないが、表示部50aに表示されている「宇宙モード」を示す表示画像G122の下方に、上矢印を示す表示画像G115が表示されることになる。
【0248】
図33(B-1)に示すように、表示部50aに表示されている残り時間文字画像G118には、「残り1秒」と示されている。表示部50aに「残り1秒」と示す残り時間文字画像G118が表示されることで、遊技者に大当たりエンディング演出の実行中に「宇宙モード」、又は「森モード」のうちから選択可能な時間が、残り1秒であることを遊技者に把握させることが可能となる。
【0249】
図33(B-1)に示す演出例が表示部50aに表示されている場合に、遊技者による通常ボタン40の押下操作が行われることなく1秒が経過して、「森モード」、又は「宇宙モード」が選択可能な時間が経過すると、
図33(C-1)に示す演出例が表示部50aに表示されることになる。
図33(C-1)に示すように、表示部50aには、大当たり遊技の終了後の高確率高ベース遊技状態で設定される確変演出モードが「森モード」であることを示すエンディング画像G120が表示される。なお、
図33(C-1)に示すように、表示部50aに表示されるエンディング画像G124には、「森モード突入」と示しされている。
図33(C-1)に示すように、表示部50aに「森モード突入」と示すエンディング画像G124が表示されることで、遊技者に大当たり遊技の終了後の高確高ベース状態では、「森モード」が設定されることを把握させることが可能となる。
図33(C-1)に示す演出例が表示部50aに表示された後、大当たりエンディング演出の実行が終了する。
【0250】
一方で、
図33(A)に示す演出例が表示された後、例えば、遊技者による通常ボタン40の押下操作が行われなかった場合には、表示部50aに表示されている上矢印を示す表示画像G115が、引き続き「宇宙モード」を示す表示画像G122の下方に表示される。
図33(B-2)に示すように、表示部50aに表示されている「宇宙モード」を示す表示画像G122の下方に、上矢印を示す表示画像G115が表示されていることで、大当たり遊技の終了後に高確率高ベース遊技状態に切り替えられた場合において、設定される確変演出モードとして、現時点で「宇宙モード」が選択されていることを把握させることが可能となっている。
【0251】
表示部50aに表示されている残り時間文字画像G118には、「残り1秒」と示されている。表示部50aに「残り1秒」と示す残り時間文字画像G118が表示されることで、遊技者に大当たりエンディング演出の実行中に「宇宙モード」、又は「森モード」のうちから選択可能な時間が、残り1秒であることを遊技者に把握させることが可能となる。
【0252】
図33(B-2)に示す演出例が表示部50aに表示されている場合に、例えば、遊技者による通常ボタン40の押下操作が行われることなく1秒が経過して、「森モード」、又は「宇宙モード」が選択可能な時間が経過すると、
図33(C-2)に示す演出例が表示部50aに表示されることになる。
図33(C-2)に示すように、表示部50aには、大当たり遊技の終了後の高確率高ベース遊技状態で設定される確変演出モードが「宇宙モード」であることを示すエンディング画像G123が表示される。なお、
図33(C-2)に示すように、表示部50aに表示されるエンディング画像G123には、「宇宙モード突入」と示しされている。
図33(C-2)に示すように、表示部50aに「宇宙モード突入」と示すエンディング画像G123が表示されることで、遊技者に大当たり遊技の終了後の高確率高ベース遊技状態では、「宇宙モード」が設定されることを把握させることが可能となる。
【0253】
次に、第1実施形態のパチンコ遊技機PY1の特徴点として、特図変動演出の実行中に行われる予告演出である操作演出について説明する。第1実施形態のパチンコ遊技機PY1の操作演出には、第1通常演出モード、第2通常演出モード、第3通常演出モード、または森モード、空モード、または宇宙モードのうち、いずれの演出モードが設定されている場合でもあっても、特図変動演出の実行中に実行可能な通常操作演出(操作演出、第2操作演出)と、森モードが設定されている場合に、特図変動演出の実行中に実行可能な森モード専用操作演出(操作演出、第1操作演出)とがある。
【0254】
ここで、通常操作演出は、特図変動演出の実行中に、通常ボタン40の押下操作が有効な期間(以下、通常ボタン操作有効期間とも称する)が発生し、通常ボタン操作有効期間にて通常ボタン40の押下操作を促す通常操作前演出と、通常ボタン操作有効期間が経過したこと、または通常ボタン操作有効期間にて通常ボタン40の押下操作が行われたことのうち、いずれの場合であっても行われる大当たりとなる可能性を示唆する通常操作後演出とを含む操作演出となっている。
【0255】
また、森モード専用操作演出は、特図変動演出の実行が開始されると、通常ボタン40の押下操作が有効な期間((以下、森モード専用ボタン操作有効期間とも称する))が発生し、森モード専用ボタン操作有効期間にて通常ボタン40の押下操作を促す森モード専用操作前演出と、森モード専用ボタン操作有効期間にて通常ボタン40の押下操作が行われた回数が所定回数(例えば、3回、5回、7回、8回)に達することで実行される大当たりとなる可能性を示唆する森モード専用操作後演出とを含む操作演出となっている。
【0256】
図34を用いて、非時短状態での特
図1変動パターンに基づく特図変動演出における森モード専用操作演出の実行抽選と、時短状態での特
図2変動パターンに基づく特図変動演出における森モード専用操作演出の実行抽選とについて説明する。なお、
図34に示す森モード専用操作演出の実行確率については、遊技に支障をきたさない範囲で適宜に変更することが可能である。
【0257】
第1実施形態の演出制御用マイコン121は、演出モードとして森モードを設定している場合に、変動開始コマンドを受信すると、変動演出開始処理(S4309)の予告演出選択処理(S4504)において、その変動開始コマンドに含まれる特図変動パターンの情報に基づいて、森モード専用操作演出を実行するか否かを抽選する。具体的には、第1実施形態の演出制御用マイコン121は、非時短状態にて、演出モードとして森モードを設定している場合に、変動開始コマンドを受信すると、
図34(A)に示すモード専用操作演出の実行抽選テーブルに基づいて、森モード専用操作演出を実行するか否かを抽選し、当選した場合には、特図変動演出の実行中に森モード専用操作演出を実行する。
図34(A)に示すように、第1実施形態のパチンコ遊技機PY1では、非時短状態である場合に特
図1変動パターンが「P01」から「P08」のうち、いずれの特
図1変動パターンであっても、演出制御用マイコン121によって特図変動演出の実行中に森モード専用操作演出が必ず実行される。
【0258】
また、第1実施形態の演出制御用マイコン121は、時短状態にて、演出モードとして森モードを設定している場合に、変動開始コマンドを受信すると、
図34(B)に示すモード専用操作演出の実行抽選テーブルに基づいて、森モード専用操作演出を実行するか否かを抽選し、当選した場合には、特図変動演出の実行中に森モード専用操作演出を実行する。
図34(B)に示すように、第1実施形態のパチンコ遊技機PY1では、非時短状態である場合に特
図2変動パターンが「P61」から「P66」のうち、いずれの特
図2変動パターンであっても、演出制御用マイコン121によって特図変動演出の実行中に森モード専用操作演出が必ず実行される。
【0259】
次に、
図35から
図37を用いて、演出制御用マイコン121によって森モードが設定されている場合の1回の特図変動演出の実行中に森モード専用操作演出と通常操作演出とが重複して実行された場合について説明する。なお、
図35と
図36では、森モードが設定されている場合の特図変動演出の実行中に、通常ボタン40の押下操作が3回行われると、森モード専用操作演出が森モード専用操作前演出から森モード専用操作後演出に進行可能となっている。
【0260】
先ず、
図35を用いて、森モードが設定されている場合に森モード専用操作演出が森モード専用操作前演出から森モード専用操作後演出に進行されるとともに通常操作演出が通常操作前演出から通常操作後演出に進行される場合について説明する。
【0261】
例えば、
図35に示すように、森モードが設定されている場合において特図変動演出の実行が開始されると同時に森モード専用操作演出の森モード専用ボタン操作有効期間の発生が開始され、森モード専用操作演出の実行が開始されると、森モード専用操作演出の実行が開始されると、先ず森モード専用操作前演出の実行が開始される。その後、森モード専用ボタン操作有効期間にて通常ボタン検出スイッチ40aが通常ボタン40が押下操作されたことを2回検出する。その後、特図変動演出の実行中に通常ボタン操作有効期間が発生され、通常ボタン40を用いた通常操作演出の実行が開始されて、先ず通常操作前演出の実行が開始される。そして、森モード専用ボタン操作有効期間、および通常ボタン操作有効期間が重複されている場合に、通常ボタン40の押下操作が1回行われると、森モード専用ボタン操作有効期間、および通常ボタン操作有効期間のうち、いずれのボタン操作有効期間が経過する前に終了となり、実行中の森モード専用操作演出が森モード専用操作前演出から森モード専用操作後演出に進行されるとともに、実行中の通常操作演出の通常操作前演出から通常操作後演出に進行されることになる。その後、通常操作後演出の実行が終了すると同時に通常操作演出の実行が終了となる。さらにその後、特図変動演出の実行が終了すると同時に、森モード専用操作後演出の実行が終了するとともに森モード専用操作演出の実行が終了となる。
【0262】
次に、
図36を用いて、森モードが設定されている場合に森モード専用操作演出が森モード専用操作前演出から森モード専用操作後演出に進行されず、通常操作演出が通常操作前演出から通常操作後演出に進行される場合について説明する。
【0263】
例えば、
図36に示すように、森モードが設定されている場合において特図変動演出の実行が開始されると同時に森モード専用ボタン操作有効期間の発生が開始され、森モード専用操作演出の実行が開始される。森モード専用操作演出の実行が開始されると、先ず森モード専用操作前演出の実行が開始される。しかしながら、森モード専用操作演出の実行中に通常ボタン40の押下操作が行われていない。その後、特図変動演出の実行中に通常ボタン操作有効期間が発生され、通常ボタン40を用いた通常操作演出の実行が開始されて、通常操作前演出の実行が開始される。そして、通常ボタン操作有効期間が経過するまで通常ボタン40の押下操作が行われなかった場合には、通常ボタン操作有効期間が経過すると同時に、実行中の通常操作演出が通常操作前演出から通常操作後演出へと進行されることになる。その後、通常操作後演出の実行が終了すると同時に通常操作演出の実行が終了となる。そして、特図変動演出の実行が終了すると同時に、森モード専用ボタン操作有効期間が経過して、森モード専用操作前演出の実行が終了するとともに森モード専用操作演出の実行が終了となる。
【0264】
次に、
図37を用いて森モードが設定されている場合の特図変動演出にて森モード専用操作演出と通常操作演出の実行が重複される場合と、森モード以外の演出モードが設定されている場合の特図変動演出にて森モード専用操作演出と通常操作演出の実行が重複されない場合とについて説明する。
【0265】
森モードが設定されている場合には、
図37(A)に示すように、特図変動演出が実行されるたびに、特図変動演出の実行が開始されると同時に森モード専用操作演出の実行が開始されて、特図変動演出の実行が終了されると同時に森モード専用操作演出の実行も終了となる。例えば、特図変動演出にて予告演出として、通常操作演出が実行された場合には、
図37(A)に示すように、特図変動演出にて森モード専用操作演出の実行と通常操作演出の実行とが重複される場合がある。すなわち、
図37(A)に示すように、森モードが設定されている場合には特図変動演出にて森モード専用操作演出の実行期間と通常操作演出の実行期間とが重複される場合がある。
【0266】
一方で、森モード以外の演出モード(第1通常演出モード、第2通常演出モード、第3通常演出モード、空モード、宇宙モード)が設定されている場合には、
図37(B)に示すように、特図変動演出が実行されても、特図変動演出にて森モード専用操作演出が実行されることはない。また、森モード以外の演出モード(第1通常演出モード、第2通常演出モード、第3通常演出モード、空モード、宇宙モード)が設定されている場合であっても、
図37(B)に示すように、特図変動演出にて予告演出として、通常操作演出が実行されることがある。すなわち、
図37(B)に示すように、森モード以外の演出モードが設定されている場合の特図変動演出では、森モード専用操作演出の実行期間と通常操作演出の実行期間とが重複されることはない。
【0267】
上記したように、森モードが設定されている場合には特図変動演出にて森モード専用操作演出の実行期間と通常操作演出の実行期間とが重複される場合があるが、森モード以外の演出モードが設定されている場合の特図変動演出では、森モード専用操作演出の実行期間と通常操作演出の実行期間とが重複されることはない(
図37参照)。これにより、第1実施形態のパチンコ遊技機PY1では、森モードが設定されている場合のほうが、森モードが設定されていない、すなわち森モード以外の演出モード(第1通常演出モード、第2通常演出モード、第3通常演出モード、空モード、宇宙モード)が設定されている場合よりも、森モード専用操作演出の実行と通常操作演出の実行とが重複される状況になり易いといえる。これにより、第1実施形態のパチンコ遊技機PY1では、森モードが設定されている場合のほうが、森モードが設定されていない、すなわち森モード以外の演出モード(第1通常演出モード、第2通常演出モード、第3通常演出モード、空モード、宇宙モード)が設定されている場合よりも、通常ボタン40の押下操作が行われることで、森モード専用操作演出が森モード専用操作前演出から森モード専用操作後演出に進行されるととも、通常操作演出が通常操作前演出から通常操作後演出に進行される機会は多くなるといえる。
【0268】
第1実施形態のパチンコ遊技機PY1では、森モードが設定されている場合に特図変動演出の実行中に森モード専用操作演出にて森モード専用操作前演出が実行されると、表示部50aの左下方にメータ表示画像MGと、森モード専用操作演出での通常ボタン40の押下操作を促す専用操作促進画像SSとが表示される(
図44から
図47参照)。ここでメータ表示画像MGは、メータ表示画像MGが示すメータ値によって、森モード専用操作前演出から森モード専用操作後演出に進行させるために必要な通常ボタン40の操作回数を遊技者に示唆する演出画像となっている。また、森モード専用操作演出にて、メータ表示画像MGが示すメータ値が最大に到達すると、森モード専用操作前演出から森モード専用操作後演出に進行される。また、専用操作促進画像SSは、森モード専用操作前演出での通常ボタン40の押下操作を促す演出画像となっている。
【0269】
ここで、
図38を用いて、非時短状態にて森モードが設定されている場合に、森モード専用操作前演出にて表示部50aに表示可能なメータ表示画像MGと、時短状態にて森モードが設定されている場合に、森モード専用操作前演出にて表示部50aに表示可能なメータ表示画像MGとについて説明する。
【0270】
図38(A)に示すように、非時短状態にて森モードが設定されている場合に、森モード専用操作演出にて表示部50aに表示可能なメータ表示画像MGには、メータ値が最大3段階まで上昇可能であることを示す第1メータ表示画像MG1(
図38(A-1)参照)と、メータ値が最大5段階まで上昇可能であることを示す第2メータ表示画像MG2(
図38(A-2)参照)と、メータ値が最大7段階まで上昇可能であることを示す第3メータ表示画像MG3(
図38(A-3)参照)と、メータ値が最大8段階まで上昇可能であることを示す第4メータ表示画像MG4(
図38(A-4)参照)とがある。
【0271】
第1メータ表示画像MG1は、森モード専用操作前演出の実行中に通常ボタン40が3回押下操作が行われると、森モード専用操作前演出から森モード専用操作後演出に進行されることを報知する表示画像として機能する。第2メータ表示画像MG2は、森モード専用操作前演出の実行中に通常ボタン40が5回押下操作が行われると、森モード専用操作前演出から森モード専用操作後演出に進行されることを報知する表示画像として機能する。第3メータ表示画像MG3は、森モード専用操作前演出の実行中に通常ボタン40が7回押下操作が行われると、森モード専用操作前演出から森モード専用操作後演出に進行されることを報知する表示画像として機能する。第4メータ表示画像MG4は、森モード専用操作前演出の実行中に通常ボタン40が8回押下操作が行われると、森モード専用操作前演出から森モード専用操作後演出に進行されることを報知する表示画像として機能する。なお、第1実施形態のパチンコ遊技機PY1では、非時短状態での森モード専用操作演出の実行中に、表示部50aに表示されるメータ表示画像MGが、第1メータ表示画像MG1⇒第2メータ表示画像MG2⇒第3メータ表示画像MG3⇒第4メータ表示画像MG4の順に大当たりとなる可能性が高くなっている。
【0272】
また、
図38(B)に示すように、時短状態にて森モードが設定されている場合に、森モード専用操作演出にて表示部50aに表示可能なメータ表示画像MGには、メータ値が最大3段階まで上昇可能であることを示す第1メータ表示画像MG1(
図38(B-1)参照)と、メータ値が最大5段階まで上昇可能であることを示す第2メータ表示画像MG2(
図38(B-2)参照)と、メータ値が最大7段階まで上昇可能であることを示す第3メータ表示画像MG3(
図38(B-3)参照)とがある。すなわち、第1実施形態のパチンコ遊技機PY1では、非時短状態にて森モードが設定されている場合に森モード専用操作前演出にて表示部50aに表示可能なメータ表示画像MGの種類は、時短状態にて森モードが設定されている場合に森モード専用操作演出にて表示部50aに表示可能なメータ表示画像MGの種類よりも多い。これにより、非時短状態にて森モードが設定されている場合に、森モード専用操作演出にて表示部50aに第4メータ表示画像MG4が表示されるか否かに注目させることが可能となっている。また、第1実施形態のパチンコ遊技機PY1では、時短状態での森モード専用操作演出の実行中に、表示部50aに表示されるメータ表示画像MGが、第1メータ表示画像MG1⇒第2メータ表示画像MG2⇒第3メータ表示画像MG3の順に大当たりとなる可能性が高くなっている。
【0273】
第1実施形態の演出制御用マイコン121は、非時短状態にて森モードの設定中に、変動開始コマンドを受信すると、変動演出開始処理(S4309)の予告演出選択処理(S4504)において、その変動開始コマンドに含まれる特図変動パターンの情報に基づいて、森モード専用操作演出の実行を決定した場合には、
図39に示すメータ表示画像の選択抽選テーブルに基づいて、第1メータ表示画像MG1、第2メータ表示画像MG2、第3メータ表示画像MG3、または第4メータ表示画像MG4のうち、いずれかのメータ表示画像MGを選択する。なお、
図39に示す非時短状態のメータ表示画像MGの選択率(選択割合)については、遊技に支障をきたさない範囲で適宜に変更することが可能である。
【0274】
具体的には、変動開始コマンドに含まれる特図変動パターンの情報が特
図1変動パターン「P01」である場合に、予告演出選択処理(S4504)で演出制御用マイコン121によるメータ表示画像MGの選択率は、第1メータ表示画像MG1の選択率(1%)⇒第4メータ表示画像MG4の選択率(5%)⇒第2メータ表示画像MG2の選択率(34%)⇒第3メータ表示画像MG3の選択率(60%)の順に高くなっている。
【0275】
また、変動開始コマンドに含まれる特図変動パターンの情報が特
図1変動パターン「P02」である場合に、予告演出選択処理(S4504)で演出制御用マイコン121によるメータ表示画像MGの選択率は、第4メータ表示画像MG4の選択率(0%)⇒第3メータ表示画像MG3の選択率(10%)⇒第1メータ表示画像MG1の選択率(30%)⇒第2メータ表示画像MG2の選択率(60%)の順に高くなっている。
【0276】
また、変動開始コマンドに含まれる特図変動パターンの情報が特
図1変動パターン「P03」である場合に、予告演出選択処理(S4504)で演出制御用マイコン121によるメータ表示画像MGの選択率は、第3メータ表示画像MG3の選択率(0%)と第4メータ表示画像MG4の選択率(0%)⇒第2メータ表示画像MG2の選択率(40%)⇒第1メータ表示画像MG1の選択率(60%)の順に高くなっている。
【0277】
また、変動開始コマンドに含まれる特図変動パターンの情報が特
図1変動パターン「P04」である場合に、予告演出選択処理(S4504)で演出制御用マイコン121によるメータ表示画像MGの選択率は、第4メータ表示画像MG4の選択率(1%)⇒第1メータ表示画像MG1の選択率(5%)⇒第3メータ表示画像MG3の選択率(20%)⇒第2メータ表示画像MG2の選択率(76%)の順に高くなっている。
【0278】
また、変動開始コマンドに含まれる特図変動パターンの情報が特
図1変動パターン「P05」である場合に、予告演出選択処理(S4504)で演出制御用マイコン121によるメータ表示画像MGの選択率は、第3メータ表示画像MG3の選択率(0%)と第4メータ表示画像MG4の選択率(0%)⇒第2メータ表示画像MG2の選択率(30%)⇒第1メータ表示画像MG1の選択率(70%)の順に高くなっている。
【0279】
また、変動開始コマンドに含まれる特図変動パターンの情報が特
図1変動パターン「P06」である場合に、予告演出選択処理(S4504)で演出制御用マイコン121によるメータ表示画像MGの選択率は、第3メータ表示画像MG3の選択率(0%)と第4メータ表示画像MG4の選択率(0%)⇒第2メータ表示画像MG2の選択率(20%)⇒第1メータ表示画像MG1の選択率(80%)の順に高くなっている。
【0280】
また、変動開始コマンドに含まれる特図変動パターンの情報が特
図1変動パターン「P07」である場合に、予告演出選択処理(S4504)で演出制御用マイコン121によるメータ表示画像MGの選択率は、第2メータ表示画像MG2の選択率(0%)と第3メータ表示画像MG3の選択率(0%)と第4メータ表示画像MG4の選択率(0%)⇒第1メータ表示画像MG1の選択率(100%)の順に高くなっている。
【0281】
また、変動開始コマンドに含まれる特図変動パターンの情報が特
図1変動パターン「P08」である場合に、予告演出選択処理(S4504)で演出制御用マイコン121によるメータ表示画像MGの選択率は、第2メータ表示画像MG2の選択率(0%)と第3メータ表示画像MG3の選択率(0%)と第4メータ表示画像MG4の選択率(0%)⇒第1メータ表示画像MG1の選択率(100%)の順に高くなっている。
【0282】
続いて、非時短状態にて森モードが設定されている場合に、特図変動演出にて実行される森モード専用操作演出の演出態様について説明する。非時短状態にて森モードが設定されている場合における森モード専用操作演出の演出態様には、第1演出態様と、その第1演出態様と異なる第2演出態様とがある。第1演出態様の森モード専用操作演出は、森モード専用操作前演出の実行中に、メータ表示画像MGのメータ値が示す最大まで通常ボタン40の押下操作が行われた場合に、森モード専用操作前演出から
図44(D-1)に示す森モード専用操作後演出に進行する操作演出となっている。一方で、第2演出態様の森モード専用操作演出は、森モード専用操作前演出の実行中に、メータ表示画像MGのメータ値が示す最大まで通常ボタン40の押下操作が行われた場合に、森モード専用操作前演出から
図44(D-2)に示す森モード専用操作後演出に進行する操作演出となっている。
【0283】
第1実施形態の演出制御用マイコン121は、非時短状態にて森モードの設定中に、変動開始コマンドを受信すると、変動演出開始処理(S4309)の予告演出選択処理(S4504)において、その変動開始コマンドに含まれる特図変動パターンの情報に基づいて、森モード専用操作演出の実行を決定した場合には、
図40に示す森モード専用操作演出の演出態様選択テーブルに基づいて、森モード専用操作演出の第1演出態様、または森モード専用操作演出の第2演出態様を選択する。なお、
図40に示す非時短状態の森モード専用操作演出の選択率(選択割合)については、遊技に支障をきたさない範囲で適宜に変更することが可能である。
【0284】
具体的には、変動開始コマンドに含まれる特図変動パターンの情報が特
図1変動パターン「P01」である場合に、予告演出選択処理(S4504)で演出制御用マイコン121による第1演出態様の森モード専用操作演出の選択率は「80%」であって、第2演出態様の森モード専用操作演出の選択率は「20%」である。
【0285】
また、変動開始コマンドに含まれる特図変動パターンの情報が特
図1変動パターン「P02」である場合に、予告演出選択処理(S4504)で演出制御用マイコン121による第1演出態様の森モード専用操作演出の選択率は「60%」であって、第2演出態様の森モード専用操作演出の選択率は「40%」である。
【0286】
また、変動開始コマンドに含まれる特図変動パターンの情報が特
図1変動パターン「P03」である場合に、予告演出選択処理(S4504)で演出制御用マイコン121による第1演出態様の森モード専用操作演出の選択率は「30%」であって、第2演出態様の森モード専用操作演出の選択率は「70%」である。
【0287】
また、変動開始コマンドに含まれる特図変動パターンの情報が特
図1変動パターン「P04」である場合に、予告演出選択処理(S4504)で演出制御用マイコン121による第1演出態様の森モード専用操作演出の選択率は「5%」であって、第2演出態様の森モード専用操作演出の選択率は「95%」である。
【0288】
また、変動開始コマンドに含まれる特図変動パターンの情報が特
図1変動パターン「P05」である場合に、予告演出選択処理(S4504)で演出制御用マイコン121による第1演出態様の森モード専用操作演出の選択率は「3%」であって、第2演出態様の森モード専用操作演出の選択率は「97%」である。
【0289】
また、変動開始コマンドに含まれる特図変動パターンの情報が特
図1変動パターン「P06」である場合に、予告演出選択処理(S4504)で演出制御用マイコン121による第1演出態様の森モード専用操作演出の選択率は「1%」であって、第2演出態様の森モード専用操作演出の選択率は「99%」である。
【0290】
また、変動開始コマンドに含まれる特図変動パターンの情報が特
図1変動パターン「P07」である場合に、予告演出選択処理(S4504)で演出制御用マイコン121による第1演出態様の森モード専用操作演出の選択率は「0%」であって、第2演出態様の森モード専用操作演出の選択率は「100%」である。
【0291】
また、変動開始コマンドに含まれる特図変動パターンの情報が特
図1変動パターン「P08」である場合に、予告演出選択処理(S4504)で演出制御用マイコン121による第1演出態様の森モード専用操作演出の選択率は「0%」であって、第2演出態様の森モード専用操作演出の選択率は「100%」である。
【0292】
次に、第1実施形態の演出制御用マイコン121は、時短状態にて森モードの設定中に、変動開始コマンドを受信すると、変動演出開始処理(S4309)の予告演出選択処理(S4504)において、その変動開始コマンドに含まれる特図変動パターンの情報に基づいて、森モード専用操作演出の実行を決定した場合には、
図41に示すメータ表示画像の選択抽選テーブルに基づいて、第1メータ表示画像MG1、第2メータ表示画像MG2、または第3メータ表示画像MG3のうち、いずれかのメータ表示画像MGを選択する。なお、
図41に示す時短状態のメータ表示画像MGの選択率(選択割合)については、遊技に支障をきたさない範囲で適宜に変更することが可能である。
【0293】
具体的には、変動開始コマンドに含まれる特図変動パターンの情報が特
図2変動パターン「P61」である場合に、予告演出選択処理(S4504)で演出制御用マイコン121によるメータ表示画像MGの選択率は、第1メータ表示画像MG1の選択率(5%)⇒第3メータ表示画像MG3の選択率(10%)⇒第2メータ表示画像MG2の選択率(85%)の順に高くなっている。
【0294】
また、変動開始コマンドに含まれる特図変動パターンの情報が特
図2変動パターン「P62」である場合に、予告演出選択処理(S4504)で演出制御用マイコン121によるメータ表示画像MGの選択率は、第3メータ表示画像MG3の選択率(2%)⇒第1メータ表示画像MG1の選択率(30%)⇒第2メータ表示画像MG2の選択率(68%)の順に高くなっている。
【0295】
また、変動開始コマンドに含まれる特図変動パターンの情報が特
図2変動パターン「P63」である場合に、予告演出選択処理(S4504)で演出制御用マイコン121によるメータ表示画像MGの選択率は、第3メータ表示画像MG3の選択率(0%)⇒第2メータ表示画像MG2の選択率(10%)⇒第1メータ表示画像MG1の選択率(90%)の順に高くなっている。
【0296】
また、変動開始コマンドに含まれる特図変動パターンの情報が特
図2変動パターン「P64」である場合に、予告演出選択処理(S4504)で演出制御用マイコン121によるメータ表示画像MGの選択率は、第3メータ表示画像MG3の選択率(0%)⇒第2メータ表示画像MG2の選択率(20%)⇒第1メータ表示画像MG1の選択率(80%)の順に高くなっている。
【0297】
また、変動開始コマンドに含まれる特図変動パターンの情報が特
図2変動パターン「P65」である場合に、予告演出選択処理(S4504)で演出制御用マイコン121によるメータ表示画像MGの選択率は、第3メータ表示画像MG3の選択率(0%)⇒第2メータ表示画像MG2の選択率(40%)⇒第1メータ表示画像MG1の選択率(60%)の順に高くなっている。
【0298】
また、変動開始コマンドに含まれる特図変動パターンの情報が特
図2変動パターン「P66」である場合に、予告演出選択処理(S4504)で演出制御用マイコン121によるメータ表示画像MGの選択率は、第3メータ表示画像MG3の選択率(0%)および第2メータ表示画像MG2の選択率(0%)⇒第1メータ表示画像MG1の選択率(100%)の順に高くなっている。
【0299】
次に、時短状態にて森モードが設定されている場合に、特図変動演出にて実行される森モード専用操作演出の演出態様について説明する。時短状態にて森モードが設定されている場合における森モード専用操作演出の演出態様には、第1演出態様と、その第1演出態様と異なる第2演出態様とがある。なお、第1実施形態のパチンコ遊技機PY1では、非時短状態にて森モードが設定されている場合に選択可能な森モード専用操作演出の第1演出態様と、時短状態にて森モードが設定されている場合に選択可能な森モード専用操作演出の第1演出態様は同じ演出態様である。また、第1実施形態のパチンコ遊技機PY1では、非時短状態にて森モードが設定されている場合に選択可能な森モード専用操作演出の第2演出態様と、時短状態にて森モードが設定されている場合に選択可能な森モード専用操作演出の第2演出態様は同じ演出態様である。
【0300】
第1演出態様の森モード専用操作演出は、森モード専用操作前演出の実行中に、メータ表示画像MGのメータ値が示す最大まで通常ボタン40の押下操作が行われた場合に、森モード専用操作前演出から
図46(D-1)に示す森モード専用操作後演出に進行する操作演出となっている。一方で、第2演出態様の森モード専用操作演出は、森モード専用操作前演出の実行中に、メータ表示画像MGのメータ値が示す最大まで通常ボタン40の押下操作が行われた場合に、森モード専用操作前演出から
図44(6-2)に示す森モード専用操作後演出に進行する操作演出となっている。
【0301】
第1実施形態の演出制御用マイコン121は、時短状態にて森モードの設定中に、変動開始コマンドを受信すると、変動演出開始処理(S4309)の予告演出選択処理(S4504)において、その変動開始コマンドに含まれる特図変動パターンの情報に基づいて、森モード専用操作演出の実行を決定した場合には、
図42に示す森モード専用操作演出の演出態様選択テーブルに基づいて、森モード専用操作演出の第1演出態様、または森モード専用操作演出の第2演出態様を選択する。なお、
図42に示す時短状態の森モード専用操作演出の演出態様の選択率(選択割合)については、遊技に支障をきたさない範囲で適宜に変更することが可能である。
【0302】
具体的には、変動開始コマンドに含まれる特図変動パターンの情報が特
図2変動パターン「P61」である場合に、予告演出選択処理(S4504)で演出制御用マイコン121による第1演出態様の森モード専用操作演出の選択率は「85%」であって、第2演出態様の森モード専用操作演出の選択率は「15%」である。
【0303】
また、変動開始コマンドに含まれる特図変動パターンの情報が特
図2変動パターン「P62」である場合に、予告演出選択処理(S4504)で演出制御用マイコン121による第1演出態様の森モード専用操作演出の選択率は「65%」であって、第2演出態様の森モード専用操作演出の選択率は「35%」である。
【0304】
また、変動開始コマンドに含まれる特図変動パターンの情報が特
図2変動パターン「P63」である場合に、予告演出選択処理(S4504)で演出制御用マイコン121による第1演出態様の森モード専用操作演出の選択率は「35%」であって、第2演出態様の森モード専用操作演出の選択率は「65%」である。
【0305】
また、変動開始コマンドに含まれる特図変動パターンの情報が特
図2変動パターン「P64」である場合に、予告演出選択処理(S4504)で演出制御用マイコン121による第1演出態様の森モード専用操作演出の選択率は「5%」であって、第2演出態様の森モード専用操作演出の選択率は「95%」である。
【0306】
また、変動開始コマンドに含まれる特図変動パターンの情報が特
図2変動パターン「P65」である場合に、予告演出選択処理(S4504)で演出制御用マイコン121による第1演出態様の森モード専用操作演出の選択率は「3%」であって、第2演出態様の森モード専用操作演出の選択率は「97%」である。
【0307】
また、変動開始コマンドに含まれる特図変動パターンの情報が特
図2変動パターン「P66」である場合に、予告演出選択処理(S4504)で演出制御用マイコン121による第1演出態様の森モード専用操作演出の選択率は「1%」であって、第2演出態様の森モード専用操作演出の選択率は「99%」である。
【0308】
第1実施形態のパチンコ遊技機PY1において、
図39および
図41に示すテーブルに基づいて、非時短状態で森モードが設定されている場合よりも、時短状態で森モードが設定されている場合のほうが、特図の抽選の結果が大当たりとなる場合に、メータ値が多いメータ表示画像MGが選択され易くなっている。これにより、メータ値の多いメータ表示画像MGの選択され易さを異ならせることで、非時短状態、または時短状態のうち、いずれの遊技状態でも森モードでの特図変動演出で実行される森モード専用操作演出を楽しませることが可能となる。
【0309】
さらに、第1実施形態のパチンコ遊技機PY1において、
図40および
図42に示すテーブルに基づいて、非時短状態で森モードが設定されている場合よりも、時短状態で森モードが設定されている場合のほうが、特図の抽選の結果が大当たりとなる場合に、森モード専用操作前演出から第1演出態様の森モード専用操作後演出に進行され易くなっている。これにより、森モードが設定されている場合に森モード専用操作前演出から第1演出態様の森モード専用操作後演出に進行され易さを異ならせることで、非時短状態、または時短状態のうち、いずれの遊技状態でも森モードでの特図変動演出で実行される森モード専用操作演出を楽しませることが可能となる。
【0310】
次に、第1実施形態の演出制御用マイコン121は、非時短状態にて、演出モードとして、第1通常演出モード、第2通常演出モード、第3通常演出モード、または森モードのうち、いずれの演出モードを選択している場合であっても、変動開始コマンドを受信すると、変動演出開始処理(S4309)の予告演出選択処理(S4504)において、その変動開始コマンドに含まれる特図変動パターンの情報と、
図43(A)に示す実行抽選テーブルとに基づいて、通常操作演出の実行を抽選し、その抽選結果に基づいて、特図変動演出の実行中に予告演出として、通常操作演出を実行する。なお、
図43(A)に示す非時短状態の通常操作演出の実行確率については、遊技に支障をきたさない範囲で適宜に変更することが可能である。
【0311】
具体的には、非時短状態にて、第1通常演出モード、第2通常演出モード、第3通常演出モード、または森モードのうち、いずれの演出モードが選択されている場合であっても、変動開始コマンドに含まれる特図変動パターンの情報が特
図1変動パターン「P01」である場合には、予告演出選択処理(S4504)で演出制御用マイコン121による通常操作演出が実行される確率は「70%」であり、通常操作演出が実行されない確率は「30%」である。
【0312】
非時短状態にて、第1通常演出モード、第2通常演出モード、第3通常演出モード、または森モードのうち、いずれの演出モードが選択されている場合であっても、変動開始コマンドに含まれる特図変動パターンの情報が特
図1変動パターン「P02」である場合には、予告演出選択処理(S4504)で演出制御用マイコン121による通常操作演出が実行される確率は「60%」であり、通常操作演出が実行されない確率は「40%」である。
【0313】
非時短状態にて、第1通常演出モード、第2通常演出モード、第3通常演出モード、または森モードのうち、いずれの演出モードが選択されている場合であっても、変動開始コマンドに含まれる特図変動パターンの情報が特
図1変動パターン「P03」である場合には、予告演出選択処理(S4504)で演出制御用マイコン121による通常操作演出が実行される確率は「30%」であり、通常操作演出が実行されない確率は「70%」である。
【0314】
非時短状態にて、第1通常演出モード、第2通常演出モード、第3通常演出モード、または森モードのうち、いずれの演出モードが選択されている場合であっても、変動開始コマンドに含まれる特図変動パターンの情報が特
図1変動パターン「P04」である場合には、予告演出選択処理(S4504)で演出制御用マイコン121による通常操作演出が実行される確率は「30%」であり、通常操作演出が実行されない確率は「70%」である。
【0315】
非時短状態にて、第1通常演出モード、第2通常演出モード、第3通常演出モード、または森モードのうち、いずれの演出モードが選択されている場合であっても、変動開始コマンドに含まれる特図変動パターンの情報が特
図1変動パターン「P05」である場合には、予告演出選択処理(S4504)で演出制御用マイコン121による通常操作演出が実行される確率は「20%」であり、通常操作演出が実行されない確率は「80%」である。
【0316】
非時短状態にて、第1通常演出モード、第2通常演出モード、第3通常演出モード、または森モードのうち、いずれの演出モードが選択されている場合であっても、変動開始コマンドに含まれる特図変動パターンの情報が特
図1変動パターン「P06」である場合には、予告演出選択処理(S4504)で演出制御用マイコン121による通常操作演出が実行される確率は「10%」であり、通常操作演出が実行されない確率は「90%」である。
【0317】
非時短状態にて、第1通常演出モード、第2通常演出モード、第3通常演出モード、または森モードのうち、いずれの演出モードが選択されている場合であっても、変動開始コマンドに含まれる特図変動パターンの情報が特
図1変動パターン「P07」である場合には、予告演出選択処理(S4504)で演出制御用マイコン121による通常操作演出が実行される確率は「5%」であり、通常操作演出が実行されない確率は「95%」である。
【0318】
非時短状態にて、第1通常演出モード、第2通常演出モード、第3通常演出モード、または森モードのうち、いずれの演出モードが選択されている場合であっても、変動開始コマンドに含まれる特図変動パターンの情報が特
図1変動パターン「P08」である場合には、予告演出選択処理(S4504)で演出制御用マイコン121による通常操作演出が実行される確率は「5%」であり、通常操作演出が実行されない確率は「95%」である。
【0319】
第1実施形態の演出制御用マイコン121は、時短状態にて、演出モードとして、空モード、宇宙モード、または森モードのうち、いずれの演出モードを選択している場合であっても、変動開始コマンドを受信すると、変動演出開始処理(S4309)の予告演出選択処理(S4504)において、その変動開始コマンドに含まれる特図変動パターンの情報と、
図43(B)に示す実行抽選テーブルとに基づいて、通常操作演出の実行を抽選し、その抽選結果に基づいて、特図変動演出の実行中に予告演出として、通常操作演出を実行する。なお、
図43(B)に示す時短状態の通常操作演出の実行確率については、遊技に支障をきたさない範囲で適宜に変更することが可能である。
【0320】
具体的には、時短状態にて、空モード、宇宙モード、または森モードのうち、いずれの演出モードが選択されている場合であっても、変動開始コマンドに含まれる特図変動パターンの情報が特
図2変動パターン「P61」である場合には、予告演出選択処理(S4504)で演出制御用マイコン121による通常操作演出が実行される確率は「70%」であり、通常操作演出が実行されない確率は「30%」である。
【0321】
時短状態にて、空モード、宇宙モード、または森モードのうち、いずれの演出モードが選択されている場合であっても、変動開始コマンドに含まれる特図変動パターンの情報が特
図2変動パターン「P62」である場合には、予告演出選択処理(S4504)で演出制御用マイコン121による通常操作演出が実行される確率は「60%」であり、通常操作演出が実行されない確率は「40%」である。
【0322】
時短状態にて、空モード、宇宙モード、または森モードのうち、いずれの演出モードが選択されている場合であっても、変動開始コマンドに含まれる特図変動パターンの情報が特
図2変動パターン「P63」である場合には、予告演出選択処理(S4504)で演出制御用マイコン121による通常操作演出が実行される確率は「30%」であり、通常操作演出が実行されない確率は「70%」である。
【0323】
時短状態にて、空モード、宇宙モード、または森モードのうち、いずれの演出モードが選択されている場合であっても、変動開始コマンドに含まれる特図変動パターンの情報が特
図2変動パターン「P64」である場合には、予告演出選択処理(S4504)で演出制御用マイコン121による通常操作演出が実行される確率は「20%」であり、通常操作演出が実行されない確率は「80%」である。
【0324】
時短状態にて、空モード、宇宙モード、または森モードのうち、いずれの演出モードが選択されている場合であっても、変動開始コマンドに含まれる特図変動パターンの情報が特
図2変動パターン「P65」である場合には、予告演出選択処理(S4504)で演出制御用マイコン121による通常操作演出が実行される確率は「5%」であり、通常操作演出が実行されない確率は「95%」である。
【0325】
時短状態にて、空モード、宇宙モード、または森モードのうち、いずれの演出モードが選択されている場合であっても、変動開始コマンドに含まれる特図変動パターンの情報が特
図2変動パターン「P66」である場合には、予告演出選択処理(S4504)で演出制御用マイコン121による通常操作演出が実行される確率は「5%」であり、通常操作演出が実行されない確率は「95%」である。
【0326】
次に、
図44を用いて、非時短状態にて森モードが設定されている場合の特図変動演出の実行中に森モード専用操作演出が実行された場合の演出例について説明する。なお、
図44に示す演出例は、森モードが設定されている場合に、特
図1変動パターン「P01」から「P06」のうち、いずれかの特
図1変動パターンに基づく特図変動演出にて森モード専用操作演出が実行され、第2メータ表示画像MG2が表示された場合の演出例である。
【0327】
非時短状態にて、森モードが設定されている場合に特図変動演出の実行が開始されると、
図44(A)に示すように、表示部50aにて演出図柄EZ1~EZ3の変動表示が開始されるとともに、小図柄KZ1~KZ3の変動表示も開始される。また、森モードが設定されている場合に、特図変動演出の実行が開始されると、第1演出態様の森モード専用操作演出、または第2演出態様の森モード専用操作演出が実行される。第1演出態様の森モード専用操作演出、または第2演出態様の森モード専用操作演出のうち、いずれの森モード専用操作演出が実行された場合でも、先ず森モード専用操作演出の森モード専用操作前演出が実行され、
図44(A)に示すように、表示部50aの左下方には専用操作促進画像SSと第2メータ表示画像MG2とが表示される。表示部50aに専用操作促進画像SSが表示されることで、遊技者に通常ボタン40の押下操作を行うように促すことが可能となっている。また、表示部50aに第2メータ表示画像MG2が表示されることで、遊技者に森モード専用操作前演出の実行中に通常ボタン40の押下操作が5回行われると、森モード専用操作前演出から森モード専用操作後演出に進むことを把握させることが可能となっている。
【0328】
森モード専用操作前演出の実行中に、通常ボタン40の押下操作が1回行われると、表示部50aの左下方に表示されている第2メータ表示画像MG2の第1目盛りが白色(
図44(A)参照)から黒色になる(
図44(B)参照)。表示部50aに表示されている第2メータ表示画像MG2の第1目盛りまで黒色になることで、遊技者に第2メータ表示画像MG2のメータ値が1つ上昇されたこと、すなわち、森モード専用操作前演出にて、通常ボタン40の押下操作が1回行われたことを把握させることが可能となっている。
【0329】
その後、森モード専用操作前演出の実行中に、続いて通常ボタン40の押下操作が3回行われると、
図44(C)に示す演出例へと進む。
図44(C)に示すように、表示部50aの左下方に表示されている第2メータ表示画像MG2の第4目盛りまで黒色となっている。表示部50aに表示されている第2メータ表示画像MG2の第4目盛りまで黒色となっていることで、遊技者に第2メータ表示画像MG2のメータ値が4つまで上昇されたこと、すなわち、森モード専用操作前演出にて通常ボタン40の押下操作が4回行われたことを把握させることが可能となっている。
【0330】
その後、例えば、第1演出態様の森モード専用操作演出が実行されている場合に、通常ボタン40の押下操作がもう1回行われると、第1演出態様の森モード専用操作演出が森モード専用操作前演出から森モード専用操作後演出に進行され、
図44(C)に示す演出例から
図44(D-1)に示す演出例へと進む。
図44(D―1)に示すように、表示部50aの左下方には、森モード専用キャラクタ画像KSと最大値(5目盛り)まで黒色となった第2メータ表示画像MG2とが表示される。表示部50aに第5目盛りまで黒色となった第2メータ表示画像MG2が表示されることで、遊技者に森モード専用操作演出の実行中に通常ボタン40の押下操作が5回行われたことを把握させることが可能となっている。また、表示部50aに表示された森モード専用キャラクタ画像KSによって、第2演出態様の森モード専用操作演出よりも大当たり期待度が高い第1演出態様の森モード専用操作演出が実行されていることを把握させることが可能となっている。
【0331】
一方で、例えば、第2演出態様の森モード専用操作演出が実行されている場合に、通常ボタン40の押下操作がもう1回行われると、第2演出態様の森モード専用操作演出が森モード専用操作前演出から森モード専用操作後演出に進行され、
図44(C)に示す演出例から
図44(D-2)に示す演出例へと進む。
図44(D―2)に示すように、表示部50aの左下方には、最大値(5目盛り)まで黒色となった第2メータ表示画像MG2が表示される。表示部50aに第5目盛りまで黒色となった第2メータ表示画像MG2が表示されることで、遊技者に森モード専用操作演出の実行中に通常ボタン40の押下操作が5回行われたことを把握させることが可能となっている。また、表示部50aに森モード専用キャラクタ画像KSが表示されないことで、第1演出態様の森モード専用操作演出よりも大当たり期待度が低い第2演出態様の森モード専用操作演出が実行されていることを把握させることが可能となっている。
【0332】
次に、
図45を用いて、非時短状態にて森モードが設定されている場合に、特図変動演出の実行中に森モード専用操作演出と通常操作演出の実行が重複した場合について説明する。なお、
図45に示す演出例は、森モードが設定されている場合に、特
図1変動パターン「P01」から「P06」のうち、いずれかの特
図1変動パターンに基づく特図変動演出にて第1演出態様の森モード専用操作演出が実行され、第1メータ表示画像MG1が表示された場合の演出例である。
【0333】
非時短状態にて、森モードが設定されている場合に特図変動演出の実行中に、
図45(A)に示すように、表示部50aにて演出図柄EZ1~EZ3の変動表示と小図柄KZ1~KZ3の変動表示とが行われている。また、森モードが設定されている場合に特図変動演出の実行中に、第1演出態様の森モード専用操作演出の森モード専用操作前演出が行われている。
図45(A)に示すように、表示部50aの左下方には専用操作促進画像SSと、第2目盛りまでが黒色となっている第1メータ表示画像MG1とが表示されている。
図45(A)に示すように、表示部50aに第2目盛りまで黒色となっている第1メータ表示画像MG1が表示されていることで、遊技者に第1演出態様の森モード専用操作演出の実行中に通常ボタン40の押下操作が2回行われたことを把握させることが可能となっている。
【0334】
その後、特図変動演出の実行中に第1演出態様の森モード専用操作演出が行われている場合に、通常操作演出も実行されると、
図45(B)に示すように、その通常操作演出の通常操作前演出にて表示部50aの中央に「PUSH」を示す通常操作促進画像PSが表示される。表示部50aに通常操作促進画像PSが表示されることで、遊技者に通常ボタン40の押下操作を促すことが可能となっている。
【0335】
通常操作前演出の実行と森モード専用操作前演出の実行とが重複している場合に、通常ボタン40の押下操作が行われると、
図45(C)に示す演出例へと進む。通常操作前演出にて通常ボタン40の押下操作が行われると、通常操作前演出から通常操作後演出へと進行されて、
図45(C)に示すように、表示部50aの中央に「チャンス」と示す期待度示唆画像CHが表示される。表示部50aに期待度示唆画像CHが表示されることで、遊技者に大当たり期待度を示唆し、大当たりとなる可能性を把握させることが可能となっている。また、森モード専用操作前演出で表示部50aに第1メータ表示画像MG1が表示されている場合に、通常ボタン40が3回押下操作が行われると、森モード専用操作前演出から森モード専用操作後演出へと進行されて、
図45(C)に示すように、表示部50aの左下方に森モード専用キャラクタ画像KSと第3目盛りまで黒色となった第1メータ表示画像MG1とが表示される。表示部50aに第3目盛りまで黒色となった第1メータ表示画像MG1が表示されることで、遊技者に森モード専用操作演出の実行中に通常ボタン40の押下操作が3回行われたことを把握させることが可能となっている。また、表示部50aに表示された森モード専用キャラクタ画像KSによって、大当たり期待度を示唆するとともに、第2演出態様の森モード専用操作演出よりも大当たり期待度が高い第1演出態様の森モード専用操作演出が実行されていることを示唆し、大当たりとなる可能性と第2演出態様の森モード専用操作演出よりも大当たり期待度が高い第1演出態様の森モード専用操作演出が実行されていることを把握させることが可能となっている。
【0336】
その後、通常操作後演出の実行が終了することで通常操作演出の実行が終了すると、
図45(D)に示す演出例へと進む。
図45(D)に示すように、表示部50aの左下方に森モード専用キャラクタ画像KSと第3目盛りまで黒色となった第1メータ表示画像MG1とは特図変動演出の実行が終了するまで、継続して表示されることになる。
【0337】
次に、
図46を用いて、時短状態にて森モードが設定されている場合の特図変動演出の実行中に森モード専用操作演出が実行された場合の演出例について説明する。なお、
図46に示す演出例は、森モードが設定されている場合に、特
図2変動パターン「P61」から「P65」のうち、いずれかの特
図2変動パターンに基づく特図変動演出にて森モード専用操作演出が実行され、第2メータ表示画像MG2が表示された場合の演出例である。
【0338】
時短状態にて、森モードが設定されている場合に特図変動演出の実行が開始されると、
図46(A)に示すように、表示部50aにて演出図柄EZ1~EZ3の変動表示が開始されるとともに、小図柄KZ1~KZ3の変動表示も開始される。また、森モードが設定されている場合に、特図変動演出の実行が開始されると、第1演出態様の森モード専用操作演出、または第2演出態様の森モード専用操作演出が実行される。第1演出態様の森モード専用操作演出、または第2演出態様の森モード専用操作演出のうち、いずれの森モード専用操作演出が実行された場合でも、先ず森モード専用操作演出の森モード専用操作前演出が実行され、表示部50aの左下方には専用操作促進画像SSと第2メータ表示画像MG2とが表示される。表示部50aに専用操作促進画像SSが表示されることで、遊技者に通常ボタン40の押下操作を行うように促すことが可能となっている。また、表示部50aに第2メータ表示画像MG2が表示されることで、遊技者に森モード専用操作前演出の実行中に通常ボタン40の押下操作が5回行われると、森モード専用操作前演出から森モード専用操作後演出に進むことを把握させることが可能となっている。また、
図46(A)に示すように、表示部50aの右上方には右打ち画像G108が表示されている。表示部50aに表示された右打ち画像G108によって、遊技者に右打ちを促すことが可能である。
【0339】
森モード専用操作前演出の実行中に、通常ボタン40の押下操作が1回行われると、表示部50aの左下方に表示されている第2メータ表示画像MG2の第1目盛りが白色(
図46(A)参照)から黒色になる(
図46(B)参照)。表示部50aに表示されている第2メータ表示画像MG2の第1目盛りまで黒色になることで、遊技者に第2メータ表示画像MG2のメータ値が1つ上昇されたこと、すなわち、森モード専用操作前演出にて、通常ボタン40の押下操作が1回行われたことを把握させることが可能となっている。
【0340】
その後、森モード専用操作前演出の実行中に、さらに通常ボタン40の押下操作が3回行われると、
図46(C)に示す演出例へと進む。
図46(C)に示すように、表示部50aの左下方に表示されている第2メータ表示画像MG2の第4目盛りまで黒色となっている。表示部50aに表示されている第2メータ表示画像MG2の第4目盛りまで黒色となっていることで、遊技者に第2メータ表示画像MG2のメータ値が4つまで上昇されたこと、すなわち、森モード専用操作前演出にて通常ボタン40の押下操作が4回行われたことを把握させることが可能となっている。
【0341】
その後、例えば、第1演出態様の森モード専用操作演出が実行されている場合に、通常ボタン40の押下操作がもう1回行われると、第1演出態様の森モード専用操作演出の森モード専用操作前演出から森モード専用操作後演出に進行され、
図46(C)に示す演出例から
図46(D-1)に示す演出例へと進む。
図46(D―1)に示すように、表示部50aの左下方には、森モード専用キャラクタ画像KSと最大値(5目盛り)まで黒色となった第2メータ表示画像MG2とが表示される。表示部50aに第5目盛りまで黒色となった第2メータ表示画像MG2が表示されることで、遊技者に森モード専用操作演出の実行中に通常ボタン40の押下操作が5回行われたことを把握させることが可能となっている。また、表示部50aに表示された森モード専用キャラクタ画像KSによって、第2演出態様の森モード専用操作演出よりも大当たり期待度が高い第1演出態様の森モード専用操作演出が実行されていることを把握させることが可能となっている。
【0342】
一方で、例えば、第2演出態様の森モード専用操作演出が実行されている場合に、通常ボタン40の押下操作がもう1回行われると、第2演出態様の森モード専用操作演出の森モード専用操作前演出から森モード専用操作後演出に進行され、
図46(C)に示す演出例から
図46(D-2)に示す演出例へと進む。
図46(D―2)に示すように、表示部50aの左下方には、最大値(5目盛り)まで黒色となった第2メータ表示画像MG2が表示される。表示部50aに第5目盛りまで黒色となった第2メータ表示画像MG2が表示されることで、遊技者に森モード専用操作演出の実行中に通常ボタン40の押下操作が5回行われたことを把握させることが可能となっている。また、表示部50aに森モード専用キャラクタ画像KSが表示されないことで、第1演出態様の森モード専用操作演出よりも大当たり期待度が低い第2演出態様の森モード専用操作演出が実行されていることを把握させることが可能となっている。
【0343】
次に、
図47を用いて、時短状態にて森モードが設定されている場合に、特図変動演出の実行中に森モード専用操作演出と通常操作演出の実行が重複した場合について説明する。なお、
図47に示す演出例は、森モードが設定されている場合に、特
図2変動パターン「P61」から「P65」のうち、いずれかの特
図2変動パターンに基づく特図変動演出にて第1演出態様の森モード専用操作演出が実行され、第1メータ表示画像MG1が表示された場合の演出例である。
【0344】
時短状態にて、森モードが設定されている場合に特図変動演出の実行中に、
図47(A)に示すように、表示部50aにて演出図柄EZ1~EZ3の変動表示と小図柄KZ1~KZ3の変動表示とが行われている。また、森モードが設定されている場合に特図変動演出の実行中に、第1演出態様の森モード専用操作演出の森モード専用操作前演出が行われている。
図47(A)に示すように、表示部50aの左下方には専用操作促進画像SSと、第2目盛りまでが黒色となっている第1メータ表示画像MG1とが表示されている。
図45(A)に示すように、表示部50aに第2目盛りまで黒色となっている第1メータ表示画像MG1が表示されていることで、遊技者に第1演出態様の森モード専用操作演出の実行中に通常ボタン40の押下操作が2回行われたことを把握させることが可能となっている。また、
図47(A)に示すように、表示部50aの右上方には右打ち画像G108が表示されている。表示部50aに表示された右打ち画像G108によって、遊技者に右打ちを促すことが可能である。
【0345】
その後、特図変動演出の実行中に第1演出態様の森モード専用操作前演出が行われている場合に、通常操作演出も実行されると、
図47(B)に示すように、その通常操作演出の通常操作前演出にて表示部50aの中央に「PUSH」を示す通常操作促進画像PSが表示される。表示部50aに通常操作促進画像PSが表示されることで、遊技者に通常ボタン40の押下操作を促すことが可能となっている。
【0346】
通常操作前演出の実行と森モード専用操作前演出の実行とが重複している場合に、通常ボタン40の押下操作が行われると、
図47(C)に示す演出例へと進む。通常操作前演出にて通常ボタン40の押下操作が行われると、通常操作前演出から通常操作後演出へと進行されて、
図47(C)に示すように、表示部50aの中央に「チャンス」と示す期待度示唆画像CHが表示される。表示部50aに期待度示唆画像CHが表示されることで、遊技者に大当たりとなる可能性を示唆し、大当たりとなる可能性を把握させることが可能となっている。また、森モード専用操作前演出で表示部50aに第1メータ表示画像MG1が表示されている場合に、通常ボタン40が3回押下操作が行われると、森モード専用操作前演出から森モード専用操作後演出へと進行されて、
図47(C)に示すように、表示部50aの左下方に森モード専用キャラクタ画像KSと第3目盛りまで黒色となった第1メータ表示画像MG1とが表示される。表示部50aに第3目盛りまで黒色となった第1メータ表示画像MG1が表示されることで、遊技者に森モード専用操作演出の実行中に通常ボタン40の押下操作が3回行われたことを把握させることが可能となっている。また、表示部50aに表示された森モード専用キャラクタ画像KSによって、大当たり期待度を示唆するとともに、第2演出態様の森モード専用操作演出よりも大当たり期待度が高い第1演出態様の森モード専用操作演出が実行されていることを示唆し、大当たりとなる可能性と第2演出態様の森モード専用操作演出よりも大当たり期待度が高い第1演出態様の森モード専用操作演出が実行されていることを把握させることが可能となっている。
【0347】
その後、通常操作後演出の実行が終了することで通常操作演出の実行が終了すると、
図47(D)に示す演出例へと進む。
図47(D)に示すように、表示部50aの左下方に森モード専用キャラクタ画像KSと第3目盛りまで黒色となった第1メータ表示画像MG1とは特図変動演出の実行が終了するまで、継続して表示されることになる。
【0348】
<第1実施形態の演出制御用マイコン121による演出の制御>
次に、
図48から
図49に基づいて本実施形態(第1実施形態)の演出制御用マイコン121による演出の制御について説明する。
【0349】
[1.受信コマンド解析処理]
先ず、第1実施形態の受信コマンド解析処理(S4201)について詳細に説明していく。
図48に示すように、第1実施形態の受信コマンド解析処理(S4201)ではまず、演出制御用マイコン121は、主制御基板100から高確率終了コマンドを受信したか否か判定し(S4301)、受信していれば(S4301でYES)、モードステータス設定処理(S4305)を行う。また、高確率終了コマンドを受信していなければ(S4301でNO)、主制御基板100から時短終了コマンドを受信したか否か判定する(S4302)。
【0350】
演出制御用マイコン121は、主制御基板100から送信された時短終了コマンドを受信していれば(S4302でYES)、後述するモードステータス設定処理(S4305)を行う。また、時短終了コマンドを受信していなければ(S4302でNO)、主制御基板100から高確率設定コマンドを受信したか否か判定する(S4303)。
【0351】
演出制御用マイコン121は、主制御基板100から送信された高確率設定コマンドを受信していれば(S4303でYES)、モードステータス設定処理(S4305)を行う。また、高確率設定コマンドを受信していなければ(S4303でNO)、主制御基板100から時短設定コマンドを受信したか否か判定する(S4304)。
【0352】
演出制御用マイコン121は、主制御基板100から送信された時短設定コマンドを受信していれば(S4304でYES)、モードステータス設定処理(S4305)を行う。また、時短設定コマンドを受信していなければ(S4304でNO)、そのままS4306に進む。
【0353】
ここでモードステータス設定処理(S4305)について説明する。モードステータス設定処理(S4305)にて、演出制御用マイコン121は、遊技状態への変更に伴って、演出モードの設定を変更するための処理である。演出制御用マイコン121は、モードステータス設定処理(S4305)では、非時短状態にて第1通常演出モード(
図16(B-1)参照)を設定する場合には、モードステータスに「1」がセットされる。また、演出制御用マイコン121は、モードステータス設定処理(S4305)では、低確率高ベース遊技状態にて空モードを設定する場合には、モードステータスに「5」がセットされる。また、演出制御用マイコン121は、モードステータス設定処理(S4305)では、低確率高ベース遊技状態にて森モードを設定する場合には、モードステータスに「6」がセットされる。また、演出制御用マイコン121は、モードステータス設定処理(S4305)では、高確率高ベース遊技状態にて宇宙モードを設定する場合には、モードステータスに「7」がセットされる。また、演出制御用マイコン121は、モードステータス設定処理(S4305)では、高確率高ベース遊技状態にて森モードを設定する場合には、モードステータスに「8」がセットされる。
【0354】
演出制御用マイコン121は、モードステータスに「1」をセットした場合には、続いて、左打ち表示コマンドを演出用RAM124の出力バッファにセットする。これにより、左打ち表示コマンドが画像制御基板140に送信されると、画像制御基板140の画像用CPU141は、表示部50aの左上部に左打ち画像(図示省略)を所定時間だけ表示する。この左打ち画像の表示により、非時短状態に移行したときに、遊技者に左打ちを促すことが可能である。
【0355】
続いて、演出制御用マイコン121は、モードステータス「1」を設定している場合には、第1通常演出モードの設定に基づく背景演出コマンドを演出用RAM124の出力バッファにセットする。これにより、その背景演出コマンドが画像制御基板140に送信されると、画像制御基板140の画像用CPU141は、
図16(B-1)に示すように、表示部50aにおいて昼間通常用背景画像G102を表示する。こうして遊技者には、昼間通常用背景画像G102の表示により、演出モードが第1通常演出モードに設定されているのを把握させることが可能となる。
【0356】
また、低確率高ベース遊技状態に制御されている場合において、演出制御用マイコン121は、モードステータス設定処理(S4305)にて大当たりエンディング演出にて空モード、または森モードのうち、いずれの演出モードが選択されたか否かを判定する。演出制御用マイコン121は、空モードが選択されたと判定した場合には、モードステータスに「5」をセットして、右打ち表示コマンドを演出用RAM124の出力バッファにセットする。これにより、右打ち表示コマンドが画像制御基板140に送信されると、画像制御基板140の画像用CPU141は、表示部50aの右上部に右打ち画像G108を表示する。この右打ち画像G108の表示により、遊技者に右打ちを促すことが可能である。
【0357】
演出制御用マイコン121は、モードステータスに「5」をセットしている場合には、空モードの設定に基づく背景演出コマンドを演出用RAM124の出力バッファにセットする。これにより、その背景演出コマンドが画像制御基板140に送信されると、画像制御基板140の画像用CPU141は、表示部50aに時短用背景画像G106を表示する。こうして遊技者には、時短用背景画像G106の表示により、演出モードが空モード(低確率高ベース遊技状態)に設定されているのを把握させることが可能である。
【0358】
一方で、低確率高ベース遊技状態に制御されている場合において、演出制御用マイコン121は、モードステータス設定処理(S4305)にて大当たりエンディング演出にて森モードが選択されたと判定した場合には、モードステータスに「6」をセットして、右打ち表示コマンドを演出用RAM124の出力バッファにセットする。これにより、右打ち表示コマンドが画像制御基板140に送信されると、画像制御基板140の画像用CPU141は、表示部50aの右上部に右打ち画像G108を表示する。この右打ち画像G108の表示により、遊技者に右打ちを促すことが可能である。
【0359】
演出制御用マイコン121は、モードステータスに「6」をセットしている場合には、森モードの設定に基づく背景演出コマンドを演出用RAM124の出力バッファにセットする。これにより、その背景演出コマンドが画像制御基板140に送信されると、画像制御基板140の画像用CPU141は、表示部50aに森モード専用背景画像G130を表示する。こうして遊技者には、森モード専用背景画像G130の表示により、演出モードが森モード(低確率高ベース遊技状態)に設定されているのを把握させることが可能である。
【0360】
また、高確率高ベース遊技状態に制御されている場合において、演出制御用マイコン121は、モードステータス設定処理(S4305)にて大当たりエンディング演出にて宇宙モード、または森モードのうち、いずれの演出モードが選択されたか否かを判定する。演出制御用マイコン121は、宇宙モードが選択されたと判定した場合には、モードステータスに「7」をセットして、右打ち表示コマンドを演出用RAM124の出力バッファにセットする。これにより、右打ち表示コマンドが画像制御基板140に送信されると、画像制御基板140の画像用CPU141は、表示部50aの右上部に右打ち画像G108を表示する。この右打ち画像G108の表示により、遊技者に右打ちを促すことが可能である。
【0361】
演出制御用マイコン121は、モードステータスに「7」をセットしている場合には、宇宙モードの設定に基づく背景演出コマンドを演出用RAM124の出力バッファにセットする。これにより、その背景演出コマンドが画像制御基板140に送信されると、画像制御基板140の画像用CPU141は、表示部50aに確変用背景画像G105を表示する。こうして遊技者には、確変用背景画像G105の表示により、演出モードが宇宙モード(高確率高ベース遊技状態)に設定されているのを把握させることが可能である。
【0362】
一方で、高確率高ベース遊技状態に制御されている場合において、演出制御用マイコン121は、モードステータス設定処理(S4305)にて大当たりエンディング演出にて森モードが選択されたと判定した場合には、モードステータスに「8」をセットして、右打ち表示コマンドを演出用RAM124の出力バッファにセットする。これにより、右打ち表示コマンドが画像制御基板140に送信されると、画像制御基板140の画像用CPU141は、表示部50aの右上部に右打ち画像G108を表示する。この右打ち画像G108の表示により、遊技者に右打ちを促すことが可能である。
【0363】
演出制御用マイコン121は、モードステータスに「8」をセットしている場合には、森モードの設定に基づく背景演出コマンドを演出用RAM124の出力バッファにセットする。これにより、その背景演出コマンドが画像制御基板140に送信されると、画像制御基板140の画像用CPU141は、表示部50aに森モード専用背景画像G130を表示する。こうして遊技者には、森モード専用背景画像G130の表示により、演出モードが森モード(高確率高ベース遊技状態)に設定されているのを把握させることが可能である。
【0364】
続いて、演出制御用マイコン121は、主制御基板100から始動入賞コマンド(第11始動入賞コマンド、又は第2始動入賞コマンド)を受信したか否か判定し(S4306)、受信していれば始動入賞時処理(S4307)。始動入賞時処理(S4307)において、演出制御用マイコン121は、受信した始動入賞コマンドを演出用RAM124に記憶する。次に、演出制御用マイコン121は、その記憶した始動入賞コマンドを解析して、大当たり期待度を示す先読み演出を実行するか否かの判定を行う。先読み演出には、保留アイコンを特別態様で表示する保留アイコン予告の他に、連続する複数回の特別図柄の変動表示にわたって行われる連続予告演出等がある。これらの先読み演出を実行すると決定した場合には、決定した演出を実行するための先読み演出開始コマンドを演出用RAM124の出力バッファにセットする。
【0365】
演出用RAM124の出力バッファにセットされた先読み演出開始コマンドが、コマンド送信処理(S4004)により画像制御基板140に送信されると、画像制御基板140の画像用CPU141は、画像用ROM142から所定の演出画像を読み出して、画像表示装置50の表示部50aにて画像による先読み演出を行う。また、演出制御用マイコン121は、画像制御基板140によって行われる画像による先読み演出が行われている間、画像制御基板140に送信された先読み演出開始コマンドが示す先読み演出内容に応じて、音声制御回路161を介してスピーカ52から音声を出力させ(音声による先読み演出を実行し)、また、ランプ制御回路151を介して枠ランプ53を発光させ(発光による先読み演出を実行し)、盤上可動体55k、盤下可動体56kを作動させる(動作による先読み演出を実行する)ことが可能である。
【0366】
続いて、演出制御用マイコン121は、主制御基板100から特図変動開始コマンド(特
図1変動開始コマンド、又は特
図2変動開始コマンド)を受信したか否か判定し(S4308)、受信していれば後述する変動演出開始処理を行う(S4309)。
【0367】
続いて、演出制御用マイコン121は、主制御基板100から特図変動停止コマンドを受信したか否か判定し(S4310)、受信していれば変動演出終了処理を行う(S4311)。変動演出終了処理(S4311)において、演出制御用マイコン121は、受信した特図変動停止コマンドを解析し、その解析結果に基づいて、特図変動演出を適宜に終了(演出図柄EZ1~EZ3、および小図柄KZ1~KZ3の変動表示を停止)させるための特図変動演出終了コマンドを演出用RAM124の出力バッファにセットする。画像制御基板140は、特図変動演出終了コマンドを受信すると、実行中の特図変動演出を終了(変動中の演出図柄EZ1~EZ3、および小図柄KZ1~KZ3を停止)する。
【0368】
続いて、演出制御用マイコン121は、主制御基板100からオープニングコマンドを受信したか否か判定し(S4312)、受信していればオープニング演出選択処理を行う(S4313)。オープニング演出選択処理(S4313)では、オープニングコマンドを解析して、その解析結果に基づいて、大当たり遊技のオープニング中に実行するオープニング演出のパターン(内容)を選択する。そして、選択したオープニング演出パターンにてオープニング演出を開始するためのオープニング演出開始コマンドを演出用RAM124の出力バッファにセットする。
【0369】
続いて、演出制御用マイコン121は、主制御基板100からラウンド遊技コマンドを受信したか否か判定し(S4314)、受信していればラウンド演出選択処理を行う(S4315)。ラウンド演出選択処理(S4315)では、ラウンド遊技コマンドを解析して、その解析結果に基づいて、大当たり遊技のラウンド遊技中に実行するラウンド演出のパターン(内容)を選択する。そして、選択したラウンド演出パターンにてラウンド演出を開始するためのラウンド演出開始コマンドを演出用RAM124の出力バッファにセットする。
【0370】
続いて、演出制御用マイコン121は、主制御基板100からエンディングコマンドを受信したか否か判定し(S4316)、受信していればエンディング演出選択処理を行う(S4317)。エンディング演出選択処理(S4317)では、演出制御用マイコン121は、エンディングコマンドを解析して、その解析結果に基づいて、大当たり遊技のエンディング中に実行する大当たりエンディング演出のパターン(内容)を選択する。そして、選択した大当たりエンディング演出パターンにてエンディング演出を開始するための大当たりエンディング演出開始コマンドを演出用RAM124の出力バッファにセットする。
【0371】
第1実施形態の演出制御用マイコン121は、エンディング演出選択処理(S4317)にて、エンディングコマンドを解析して、その解析結果が大当たり遊技Yである場合には、大当たり遊技Yのエンディング中に実行する大当たりエンディング演出のパターン(
図32参照)を選択する。
【0372】
また、第1実施形態の演出制御用マイコン121は、エンディング演出選択処理(S4317)にて、エンディングコマンドを解析して、その解析結果が大当たり遊技Xである場合には、大当たり遊技Xのエンディング中に実行する大当たりエンディング演出のパターン(
図33参照)を選択する。
【0373】
また、第1実施形態の演出制御用マイコン121は、エンディング演出選択処理(S4317)にて、エンディングコマンドを解析して、その解析結果が大当たり遊技Zである場合には、大当たり遊技Zのエンディング中に実行する大当たりエンディング演出のパターン(
図33参照)を選択する。
【0374】
続いて、演出制御用マイコン121は、その他の処理(S4318)として、上記のコマンド以外の受信コマンドに基づく処理(例えば、普通図柄の変動表示に伴う演出を行うための処理等)を行う。そして、受信コマンド解析処理(S4201)を終える。
【0375】
[4.変動演出開始処理]
図49に示すように、変動演出開始処理(S4309)ではまず、演出制御用マイコン121は、変動開始コマンドを解析する(S4501)。変動開始コマンドには、変動パターン(
図11、
図12)の情報や、大当たりの判定等に基づく特図停止図柄データの情報が含まれている。
【0376】
続いて、演出制御用マイコン121は、S4502において、特図変動演出で最終的に停止表示する演出図柄EZの選択を行う。具体的には、演出図柄決定用乱数を取得するとともに、リーチの有無に応じて分類されている複数のテーブルの中から、変動開始コマンドの解析結果に基づいて一つのテーブルを選択し、その選択したテーブルを用いて、取得した演出図柄決定用乱数を判定することにより、演出図柄を選択する。これにより、最終的に停止表示される演出図柄EZ1,EZ2,EZ3の組み合わせ(例えば「7・7・7」等)が決定される。なお、演出制御用マイコン121は、変動演出開始処理(S4309)において、特図変動演出において最終的に停止表示する小図柄KZの選択も行っている。具体的には、演出制御用マイコン121は、小図柄決定用乱数を取得するとともに、変動開始コマンドの解析結果に基づいて、一つのテーブルを選択し、その選択したテーブルを用いて、取得した小図柄決定用乱数を判定することにより、小図柄を選択する。これにより、最終的に停止表示される小図柄KZ1,KZ2,KZ3の組み合わせ(例えば「7・7・7」等)が決定される。
【0377】
続いて、特図変動演出パターン選択処理(S4405)では、演出制御用マイコン121は、設定している演出モードと特図変動開始コマンドが示す特図変動パターンに基づいて、特図変動演出の演出内容が対応付けられたサブ変動パターンを判定するサブ変動パターン判定を行うためのサブ変動パターン判定テーブルを選択する。サブ変動パターン判定テーブルは、演出モードおよび特図変動パターンに関連づけられて複数設けられている。よって、演出制御用マイコン121は、サブ変動パターンに対応付けられたサブ変動パターン判定テーブルを1つ選択する。各サブ変動パターン判定テーブルには、所定の振分率(%)となるように、1又は複数のサブ変動パターンにサブ変動パターン決定用乱数の値(サブ変動パターン決定値)が振り分けられている。続いて、演出制御用マイコン121は、サブ変動パターン決定用乱数カウンタが示す値をサブ変動パターン決定用乱数として取得し、取得したサブ変動パターン決定用乱数に基づいてサブ変動パターン判定を行う。なお、サブ変動パターン決定用乱数は、「0」から「99」までの範囲で値をとる。
【0378】
演出制御用マイコン121は、サブ変動パターン判定において、選択したサブ変動パターンテーブルに、取得したサブ変動パターン決定用乱数を照合し、サブ変動パターンを決定して、決定したサブ変動パターンを表すデータを演出用RAM124にセットすると共に、サブ変動パターン示す変動演出開始コマンドを演出用RAM124の出力バッファにセットする。なおサブ変動パターンが決まれば、特図変動演出の時間、演出図柄の変動表示態様、リーチ演出の有無、リーチ演出の内容、演出展開構成、演出図柄の背景の種類等からなる特図変動演出の内容の詳細が決まることとなる。また、サブ変動パターンが決まれば、操作演出の有無、操作演出の内容の詳細が決まっても良い。
【0379】
演出用RAM124の出力バッファにセットされた変動演出開始コマンドが、コマンド送信処理(S4004)により画像制御基板140に送信されると、画像制御基板140の画像用CPU141は、画像用ROM142から所定の演出画像を読み出して、画像表示装置50の表示部50aにて画像による特図変動演出を行う。
【0380】
また、変動演出開始コマンドには、画像表示装置50で行われる画像による特図変動演出の他に、スピーカ52から出力される音声による特図変動演出、枠ランプ53で行われる発光による特図変動演出の演出内容、および、盤上可動体55k、盤下可動体56kで行われる動作による特図変動演出の演出内容が含まれている。
【0381】
また、演出制御用マイコン121は、画像制御基板140によって行われる画像による特図変動演出が行われている間、画像制御基板140に送信された変動演出開始コマンドが示す特図変動演出内容に応じて、音声制御回路161を介してスピーカ52から音声を出力させ(音声による特図変動演出を実行し)、また、ランプ制御回路151を介して枠ランプ53を発光させ(発光による特図変動演出を実行し)、盤上可動体55k、盤下可動体56kを作動させる(動作による特図変動演出を実行する)。
【0382】
続いて、演出制御用マイコン121は、予告演出の選択を行う(S4504)。具体的には、予告演出決定用乱数を取得するとともに、リーチの有無に応じて分類されている複数のテーブルの中から、特図変動開始コマンドの解析結果に基づいて一つのテーブルを選択し、その選択したテーブルを用いて、取得した予告演出決定用乱数を判定することにより、予告演出を選択する。これにより、いわゆるステップアップ予告演出やチャンスアップ予告演出などの予告演出の内容が決定される。
【0383】
予告演出の例としては、大当たり期待度が高いことを示す金色の枠でのセリフ予告、当選期待度が中程度であることを示す緑色の枠でのセリフ予告、当選期待度がこれらよりも低いことを示す青色の枠でのセリフ予告等が挙げられる。つまり、予告演出とは、演出図柄EZによる最終的な当落報知よりも前に当選期待度を遊技者に対して示す演出である。
【0384】
第1実施形態の演出制御用マイコン121は、予告演出選択処理(S4504)では、非時短状態にて、森モードを設定している場合には、森モード専用操作演出決定乱数を取得するとともに、特図変動開始コマンドの解析結果と
図34(A)に示すテーブルに基づいて、森モード専用操作演出を実行するか否か決める。予告演出選択処理(S4504)にて、演出制御用マイコン121は森モード専用操作前演出の実行を決定した場合には、メータ表示画像決定乱数を取得するとともに、特図変動開始コマンドの解析結果と
図39に示すテーブルに基づいて、メータ表示画像MGを選択する。続いて、予告演出選択処理(S4504)では、演出制御用マイコン121は、演出態様決定乱数を取得するとともに、特図変動開始コマンドの解析結果と
図40に示すテーブルに基づいて、第1演出態様の森モード専用操作演出、または第2演出態様の森モード専用操作演出のうち、いずれかの森モード専用操作演出を選択する。
【0385】
第1実施形態の演出制御用マイコン121は、予告演出選択処理(S4504)では、時短状態にて、森モードを設定している場合には、森モード専用操作演出決定乱数を取得するとともに、特図変動開始コマンドの解析結果と
図34(B)に示すテーブルに基づいて、森モード専用操作演出の実行を決定する。予告演出選択処理(S4504)では、演出制御用マイコン121は、森モード専用操作前演出の実行を決定した場合には、メータ表示画像決定乱数を取得するとともに、特図変動開始コマンドの解析結果と
図41に示すテーブルに基づいて、メータ表示画像を選択する。続いて、予告演出選択処理(S4504)では、演出制御用マイコン121は、演出態様決定乱数を取得するとともに、特図変動開始コマンドの解析結果と
図42に示すテーブルに基づいて、第1演出態様の森モード専用操作演出、または第2演出態様の森モード専用操作演出のうち、いずれかの森モード専用操作演出を選択する。
【0386】
また、第1実施形態の演出制御用マイコン121は、予告演出選択処理(S4504)において、第1通常演出モード、第2通常演出モード、第3通常演出モード、空モード、宇宙モード、または森モードのうち、いずれの演出モードを設定している場合であっても、通常操作演出決定乱数を取得するとともに、特図変動開始コマンドの解析結果と
図43に示すテーブルに基づいて、通常操作演出を選択する場合がある。
【0387】
S4504に続いて、演出制御用マイコン121は、選択した演出図柄と特図変動演出パターンと選択した予告演出とに基づいて、特図変動演出を開始するための変動演出開始コマンドを演出用RAM124の出力バッファにセットして(S4505)、本処理を終える。S4505でセットされた変動演出開始コマンドが、コマンド送信処理(S4004)により画像制御基板140に送信されると、表示部50aにて特別図柄の変動表示に同期した特図変動演出が開始される。
【0388】
S4505に続いて、演出制御用マイコン121は、非時短状態にて、演出モード切替処理(S4506)では、第1通常演出モード、第2通常演出モード、第3通常演出モード、または森モードのうち、いずれかの演出モードを設定している場合には、現在設定している演出モードにて1回または複数回の特図変動演出が行われると、モードステータスを異なるモードステータスに変更するとともに、現在設定している演出モードとは異なる演出モードに切り替える。
【0389】
具体的には、第1通常演出モードを設定している場合に、演出制御用マイコン121は、現在設定している第1通常演出モードにて1回または複数回の特図変動演出が行われると、非時短状態にて第2通常演出モードを設定する場合には、モードステータスを「1」から「2」に変更するとともに、現在設定している第1通常演出モードから第2通常演出モードに切り替える。また、第2通常演出モードを設定している場合に、演出制御用マイコン121は、現在設定している第2通常演出モードにて1回または複数回の特図変動演出が行われると、非時短状態にて第3通常演出モードを設定する場合には、モードステータスを「2」から「3」に変更するとともに、現在設定している第2通常演出モードから第3通常演出モードに切り替える。また、第3通常演出モードを設定している場合に、演出制御用マイコン121は、現在設定している第3通常演出モードにて1回または複数回の特図変動演出が行われると、非時短状態にて森モードを設定する場合には、モードステータスを「3」から「4」に変更するとともに、現在設定している第3通常演出モードから森モードに切り替える。また、森モードを設定している場合に、演出制御用マイコン121は、現在設定している森モードにて1回または複数回の特図変動演出が行われると、非時短状態にて第1通常演出モードを設定する場合には、モードステータスを「4」から「1」に変更するとともに、現在設定している森モードから第1通常演出モードに切り替える。
【0390】
第1実施形態の演出制御用マイコン121は、演出タイマ更新処理(S4202)にて、第1通常演出モード、第2通常演出モード、第3通常演出モード、森モード、空モード、または宇宙モードのうち、いずれの演出モードを設定している場合でも、特図変動演出の実行中に通常操作演出を実行する場合には、通常ボタン40の通常ボタン操作有効期間の開始タイミングや終了タイミングを計測する。また、第1実施形態の演出制御用マイコン121は、演出タイマ更新処理(S4202)にて、森モードを設定している場合でも、特図変動演出の実行中に森モード専用操作演出を実行する場合には、通常ボタン40の森モード専用ボタン操作有効期間の開始タイミングや終了タイミングを計測する。
【0391】
第1実施形態の演出制御用マイコン121は、森モードにて森モード専用操作前演出の実行中に、メータ表示画像MGのメータ値が最大となっていない場合に、スイッチ処理(S4106)において、入力処理(S4104)によって取得した通常ボタン40のスイッチデータを解析して、森モード専用ボタン操作有効期間内で通常ボタン40が1回押下操作されたと判定した場合には、通常ボタン処理にて表示部50aに表示しているメータ表示画像MGのメータ値を1加算する。また、第1実施形態の演出制御用マイコン121は、森モードにて第1演出態様の森モード専用操作演出の森モード専用操作前演出の実行中に、メータ表示画像MGのメータ値が1加算することで最大となる場合に、スイッチ処理(S4106)において、入力処理(S4104)によって取得した通常ボタン40のスイッチデータを解析して、森モード専用ボタン操作有効期間内で通常ボタン40が1回押下操作されたと判定した場合には、通常ボタン処理にて表示部50aに表示しているメータ表示画像MGのメータ値を最大とするとともに、森モード専用キャラクタ画像KSを表示する。一方で、第1実施形態の演出制御用マイコン121は、森モードにて第2演出態様の森モード専用操作演出の森モード専用操作前演出の実行中に、メータ表示画像MGのメータ値が1加算することで最大となる場合に、スイッチ処理(S4106)において、入力処理(S4104)によって取得した通常ボタン40のスイッチデータを解析して、森モード専用ボタン操作有効期間内で通常ボタン40が1回押下操作されたと判定した場合には、通常ボタン処理にて表示部50aに表示しているメータ表示画像MGのメータ値を最大とする。
【0392】
第1実施形態の演出制御用マイコン121は、通常操作前演出の実行中に、スイッチ処理(S4106)において、入力処理(S4104)によって取得した通常ボタン40のスイッチデータを解析して、通常ボタン操作有効期間内で通常ボタン40が押下操作されたと判定した場合には、通常操作後演出を実行して、通常ボタン処理にて表示部50aに期待度示唆画像CHを表示する。
【0393】
8.本実施形態(第1実施形態)の効果
以上詳細に説明したように第1実施形態に係るパチンコ遊技機PY1によれば、森モードが設定されている場合に、特図変動演出にて森モード専用操作演出での森モード専用操作前演出の実行と通常操作演出での通常操作前演出の実行とが重複されている場合に、遊技者によって通常ボタン40の押下操作が行われると、森モード専用操作演出での森モード専用操作前演出が森モード専用操作後演出に進行されるとともに、通常操作演出での通常操作前演出が通常操作後演出に進行されるか否かにドキドキさせながら興味を持たせて、重複して実行されている森モード専用操作と通常操作演出とを楽しませて遊技興趣を向上させることが可能となっている。
【0394】
また第1実施形態に係るパチンコ遊技機PY1によれば、森モードが設定されている場合のほうが、森モードが設定されていない場合よりも、特図変動演出の実行中に森モード専用操作演出の実行と通常操作演出の実行とが重複されているときに、遊技者によって通常ボタン40が押下操作されて、森モード専用操作演出での森モード専用操作前演出が森モード専用操作後演出に進行されるとともに通常操作演出での通常操作前演出が通常操作後演出に進行される場合が多くなっている。これにより、森モードが設定されている場合に、遊技者による通常ボタン40の押下操作によって、森モード専用操作後演出と通常操作後演出に進行される機会を増やすことが可能となり、遊技興趣を向上させることが可能となっている。
【0395】
また第1実施形態に係るパチンコ遊技機PY1によれば、森モード専用操作演出は、森モードが設定されている場合にのみ特図変動演出の実行中に実行される操作演出である。一方で、通常操作演出は、第1通常演出モード、第2通常演出モード、第3通常演出モード、森モード、空モード、または宇宙モードのうち、いずれの演出モードが設定されている場合でも、特図変動演出にて実行される可能性がある操作演出となっている。これにより、第1通常演出モード、第2通常演出モード、第3通常演出モード、空モード、または宇宙モードのうち、いずれの演出モードが設定されている場合には、通常操作演出での通常操作前演出にて通常ボタン40の押下操作が行われて、進行される通常操作後演出を楽しませることが可能となる。一方で、森モードが設定されている場合には、特図変動演出にて重複して実行されている森モード専用操作演出での森モード専用操作前演出と通常操作演出での通常操作前演出にて、遊技者による通常ボタン40の押下操作が行われて、進行される森モード専用操作後演出と通常操作後演出を楽しませることが可能となる。そのため、森モードが設定されている場合には、重複して実行され得る森モード専用操作演出と通常操作演出とを楽しませることが可能となり、遊技興趣を向上させることが可能となっている。
【0396】
<第1実施形態の変更例>
上記第1実施形態の特図変動演出の実行中に行われる通常操作演出は、通常操作前演出にて表示部50aに通常操作促進画像PSが表示され、通常ボタン40が1回押下操作されると、通常操作前演出から通常操作後演出に進行されて、通常操作後演出にて表示部50aの中央に大当たりとなる可能性を示唆する期待度示唆画像CHが表示された。しかしながら、これに限定されることはない。例えば、通常操作演出は、SPリーチの結果を報知するタイミングに行われる操作演出であっても良い。
【0397】
図50を用いて、第1実施形態の変更例における通常操作演出について説明する。なお、
図50に示す演出例は、森モードが設定されている場合において、特図変動演出にて森モード専用操作演出の実行と通常操作演出の実行とが重複された場合の演出例である。
【0398】
Nリーチの後に、SPリーチへと発展すると、SPリーチでは
図50(A)に示すように、例えば、表示部50aにSPリーチ専用の背景画像(第1実施形態の変更例のSPリーチ用背景画像G131)が表示され、表示部50aの中央にSPリーチが開始されたことを表す画像(SPリーチ開始タイトル画像)G1が表示される。なお、
図50(A)に示すように、表示部50aの左下方には、専用操作促進画像SSと第4目盛りまで黒色となった第2メータ表示画像MG2とが表示されている。表示部50aに第4目盛りまで黒色となった第2メータ表示画像MG2が表示されることで、遊技者に森モード専用操作演出の実行中に、通常ボタン40の押下操作が4回行われたことを把握させることが可能となっている。
【0399】
その後、
図50(B)に示すように、SPリーチ専用演出(例えばバトル演出)が行われる。そして、SPリーチ専用演出の最終局面である当落の分岐時点を迎えると、
図50(C)に示すように、SPリーチ専用演出では、通常操作演出が実行される。通常操作演出が実行されると、通常ボタン操作有効期間が発生して、
図50(C)に示すように、通常操作前演出が行われる。第1実施形態の変更例の通常操作前演出では、
図50(C)に示すように、表示部50aの中央に「押せ」と示す当落操作促進画像TPが表示される。表示部50aに当落操作促進画像TPが表示されることで、遊技者にSPリーチ専用演出の最終局面である当落の分岐に係る通常ボタン40の押下操作を促すことが可能となっている。
【0400】
例えば、特図の可変表示の特図変動パターンが、特
図1変動パターン「P01」である場合に、表示部50aの中央に表示されている当落操作促進画像TPに従って、遊技者が通常ボタン40の1回押下操作が行われるか、または通常操作演出がボタン操作有効期間が経過すると、
図50(D-1)に示すように、通常操作演出が通常操作前演出から当落分岐成功操作後演出に進行される。当落分岐成功操作後演出では、表示部50aに、大当たりを示唆する演出(例えば、主人公キャラクタがバトルに勝利して喜んでいる表示)が行われるとともに、表示部50aには「おめでとう!」と示す大当たり示唆画像G132が表示される。また、
図50(D―1)に示すように、表示部50aでは演出図柄EZ1,EZ2,EZ3が大当たりを示唆する停止態様(所謂ゾロ目)で仮停止表示された状態となる。このとき、小図柄KZ1,KZ2,KZ3は変動表示中である。
【0401】
また、特図の可変表示の特図変動パターンが、特
図1変動パターン「P01」である場合に、遊技者が通常ボタン40の1回押下操作が行われる。この場合、森モード専用操作演出が森モード専用操作前演出(
図50(C)参照)から森モード専用操作後演出に進行されずに、森モード専用操作演出の実行が終了する(
図50(D-1)参照)。この場合、第1演出態様の森モード専用操作演出の実行が終了となることで、
図50(D-1)に示すように、表示部50aの左下方には専用操作促進画像SSと第2メータ表示画像MG2の表示が終了となる。表示部50aの左下方には専用操作促進画像SSと第2メータ表示画像MG2の表示が終了となるため、森モード専用操作演出の実行が終了して、通常操作演出における当落分岐成功操作後演出に遊技者を注目させることが可能となっている。
【0402】
一方で、例えば、特図の可変表示の特図変動パターンが、特
図1変動パターン「P04」である場合に、表示部50aの中央に表示されている当落操作促進画像TPに従って、遊技者が通常ボタン40の1回押下操作が行われるか、またはボタン操作有効期間が経過すると、
図50(D-2)に示すように、通常操作演出の通常操作前演出から当落分岐失敗操作後演出に進行される。当落分岐失敗操作後演出では、表示部50aに、ハズレを示唆する演出(例えば、敵キャラクタがバトルに勝利して喜んでいる表示)が行われるとともに、表示部50aには「残念・・・」と示すハズレ示唆画像G133が表示される(
図50(D-2)参照)。また、
図50(D―2)に示すように、表示部50aでは演出図柄EZ1,EZ2,EZ3がハズレを示唆する停止態様で仮停止表示された状態となる。このとき、小図柄KZ1,KZ2,KZ3は変動表示中である。
【0403】
なお、仮停止表示とは、演出図柄の変動速度は「0」であるが、演出図柄が表示されている位置で揺れたり拡大や縮小を繰り返したりといった変化をしており、完全に停止していない状態を言う。これに対して、確定停止表示(確定的な停止表示)や最終停止表示(最終的な停止表示)と言った場合には、演出図柄が完全に停止している状態を言う。単に「停止表示」という場合は、仮停止表示を指すこともあるし、確定停止表示を指すこともある。
【0404】
また、特図の可変表示の特図変動パターンが、特
図1変動パターン「P04」である場合に、遊技者が通常ボタン40の1回押下操作が行われる。この場合、第2演出態様の森モード専用操作演出において、森モード専用操作前演出(
図50(C)参照)から森モード専用操作後演出(
図50(D-2)参照)に進行される。この場合、第2演出態様の森モード専用操作演出での森モード専用操作後演出が実行されて、
図50(D-2)に示すように、表示部50aの左下方には専用操作促進画像SSの表示が消えて、5目盛りまで黒色となった第2メータ表示画像MG2が表示される。表示部50aの左下方に第2メータ表示画像MG2が表示されることで、遊技者に特図抽選の結果がハズレである可能性を示唆することが可能となっている。また、例えば、特図抽選の結果が大当たりである場合には、
図50(D-2)に示す演出例から特図抽選の結果が大当たりであることを示す演出例へと進む演出(所謂、復活演出)が実行されても良い。
【0405】
第1実施形態の変更例のパチンコ遊技機PY1によれば、森モードが設定されている場合に、特
図1変動パターン「P01」に基づく特図変動演出でのSPリーチ専用演出の最終局面である当落の分岐時点を迎えると、森モード専用操作演出の実行と通常操作演出の実行とが重複されている場合に、通常ボタン40の押下操作が行われると、通常操作演出が通常操作前演出から当落分岐成功操作後演出に進行されるが、森モード専用操作演出が森モード専用操作前演出から森モード専用操作後演出に進行されずに、森モード専用操作演出の実行が終了する。これにより、当落分岐成功操作後演出にて表示部50aに表示されている大当たりを示唆する演出(例えば、主人公キャラクタがバトルに勝利して喜んでいる表示)と大当たり示唆画像G132とに遊技者を注目させて、特
図1の抽選結果が大当たりであることを適切に把握させることが可能となっている。
【0406】
9.第2実施形態のパチンコ遊技機PY1の特徴点の説明
以下、第2実施形態のパチンコ遊技機PY1の特徴点を詳細に説明する。以下、第2実施形態を説明する。なお、第2実施形態の説明において、上記実施形態のパチンコ遊技機PY1と同様の構成については、同じ符号を付して説明を省略する。特に述べない限り、上述の基本実施形態のパチンコ遊技機PY1が第2実施形態にも適用される。勿論、第2実施形態に係る構成同士を適宜組み合わせて構成してもよい。また、上記第1実施形態に係る構成、上記第1実施形態の変更例に係る構成、または第2実施形態に係る構成のうち、いずれの構成同士を適宜組み合わせて構成してもよい。また、上記第1実施形態および下記第2実施形態中の技術的特徴は、本明細書において必須なものとして説明されていなければ、適宜、削除することが可能である。
【0407】
9-1.第2実施形態の特図変動パターン
次に、
図51を用いて、第2実施形態の遊技制御用マイコン101が決定する特図変動パターンについて説明する。第2実施形態の遊技制御用マイコン101は、非時短状態に設定しているときの特
図1変動パターン判定処理において、特
図1判定処理で行った大当たり判定の結果、リーチ判定の結果、大当たり図柄の種別、および特図変動パターン乱数に基づいて、特
図1変動パターンを決定する。より詳細には、遊技制御用マイコン101は、
図51に示すように、非時短状態に設定している場合に、大当たり判定において大当たり当選と判定したときに、特
図1変動パターンとして、「P21」、「P22」、または「P23」のうちから、何れかの特
図1変動パターンを決定することが可能である。何れの特
図1変動パターンに決定するかは、特図変動パターン乱数によって振り分けられる。振分率は、
図52(A)に示す通りである。なお、
図52(A)に示す特
図1変動パターンの振分率(選択割合)については、遊技に支障をきたさない範囲で適宜に変更することが可能である。
【0408】
また、遊技制御用マイコン101は、非時短状態に設定しているときに、大当たり判定においてハズレと判定した場合であって、リーチ判定の結果が「リーチ有り」である場合には、特
図1変動パターンとして、「P24」、「P25」、または「P26」のうちから、何れかの特
図1変動パターンを決定することが可能である。何れの特
図1変動パターンに決定するかは、特図変動パターン乱数によって振り分けられる。振分率は、
図52(B)に示す通りである。なお、
図52(B)に示す特
図1変動パターンの振分率(選択割合)については、遊技に支障をきたさない範囲で適宜に変更することが可能である。
【0409】
また、遊技制御用マイコン101は、非時短状態に設定しているときに、大当たり判定においてハズレと判定した場合であって、リーチ判定の結果が「リーチ無し」である場合には、特
図1変動パターンとして、「P27」、又は「P28」を決定することが可能である。この2種類の特
図1変動パターンのうち何れに決定するかは、特
図1保留数によって割り振られている。特
図1保留数が0~2個の場合には、特図変動時間が比較的長い特図変動パターンが決定され易く、特
図1保留数が3~4個の場合には、特図変動時間が比較的短い特図変動パターンが決定され易くなっている。振分率は、
図52(C)に示す通りである。なお、
図52(C)に示す特
図1変動パターンの振分率(選択割合)については、遊技に支障をきたさない範囲で適宜に変更することが可能である。
【0410】
ここで特
図1変動パターン「P21」は、擬似連3回+リーチ+Nリーチ+発展演出+SPリーチが行われる擬似連3回SP大当たり変動である。また、特
図1変動パターン「P24」は、擬似連3回+リーチ+Nリーチ+発展演出+SPリーチが行われる擬似連3回SPハズレ変動である。
【0411】
ここで特
図1変動パターン「P22」は、擬似連2回+リーチ+Nリーチ+発展演出+Lリーチが行われる擬似連2回L大当たり変動である。また、特
図1変動パターン「P25」は、擬似連2回+リーチ+Nリーチ+発展演出+Lリーチが行われる擬似連2回Lハズレ変動である。
【0412】
ここで特
図1変動パターン「P23」は、擬似連1回+リーチ+Nリーチが行われるN大当たり変動である。また、特
図1変動パターン「P26」は、擬似連1回+リーチ+Nリーチが行われるNハズレ変動である。
【0413】
また、特
図1変動パターン「P27」は擬似連1回にて演出図柄EZ1,EZ2,EZ3がリーチになることなく変動演出が13秒で終了する通常ハズレ変動である。また特
図1変動パターン「P28」は擬似連1回にて演出図柄EZ1,EZ2,EZ3がリーチになることなく変動演出が4秒で終了する通常ハズレ変動である。
【0414】
ここで擬似連について説明する。擬似連とは、所謂擬似連演出(進行演出、擬似連演出)のことである。以下、「擬似連演出」とも称する場合がある。第2実施形態の擬似連演出は、1回の特別図柄の変動表示の開始からその特別図柄が停止表示するまでの期間を複数の単位期間(変動サイクル)で区切って、各単位期間において、演出図柄EZの変動表示を開始させ、演出図柄EZを仮停止表示させる演出(第2実施形態では、左演出図柄EZ1及び右演出図柄EZ3を同じ数字で仮停止表示させた後に、中演出図柄EZ2を「擬似」で仮停止表示させる演出、
図54(E)、
図56(B-1)、
図57(E)参照)が実行され得る演出のことである。また本形態では、1回の特別図柄の抽選が開始してから終了するまでの間に、演出図柄EZの変動表示が1回行われる単位期間が1回だけある場合と、演出図柄EZの変動表示が1回行われる単位期間が2回ある場合と、演出図柄EZの変動表示が1回行われる単位期間が3回ある場合とがある。
【0415】
第2実施形態のパチンコ遊技機PY1では、演出図柄EZの変動表示が開始することで、単位期間が開始となり、中演出図柄EZ2が「擬似」の文字と他の演出画像(第1擬似連キャラクタ画像KY1、第2擬似連キャラクタ画像KY2、第3擬似連キャラクタ画像KY3)を含む特殊図柄(第1特殊図柄TZ1(
図54(E)参照)、第2特殊図柄TZ2(
図56(A)参照)、第3特殊図柄TZ3(
図56(B-1)参照))で仮停止表示されると、上記した単位期間が終了となる。そして、演出図柄EZの再変動表示が開始されると、次の単位期間が開始されることになる。以下では、演出図柄EZの変動表示が1回行われる単位期間を1回だけ含む擬似連演出を「擬似連1回」と呼び、演出図柄EZの変動表示が1回行われる単位期間を2回含む擬似連演出を「擬似連2回」と呼び、演出図柄EZの変動表示が1回行われる単位期間を3回含む擬似連演出を「擬似連3回」と呼ぶことにする。なお、「擬似連1回」⇒「擬似連2回」⇒「擬似連3回」の順番に大当たり期待度が高くなり得るように設定されている。また本形態の擬似連演出における1回目の単位期間を「第1単位期間」と呼び、擬似連演出における2回目の単位期間を「第2単位期間」と呼び、擬似連演出における3回目の単位期間を「第3単位期間」と呼ぶことにする。そして、擬似連演出における最後の単位期間(例えば、擬似連1回の場合には1回の単位期間、擬似連2回の場合には第2単位期間、擬似連3回の場合には第3単位期間)は、演出図柄EZの変動表示が開始されてから演出図柄EZが確定的に停止表示されるまでとする。これにより、本形態の最後の単位期間(例えば、擬似連1回の場合には1回の単位期間、擬似連2回の場合には第2単位期間、擬似連3回の場合には第3単位期間)において、上記したNリーチ、Lリーチ、SPリーチが実行される場合がある(
図51参照)。また、第2実施形態のパチンコ遊技機PY1では、表示部50aに表示される第1特殊図柄TZ1⇒第2特殊図柄TZ2⇒第3特殊図柄TZ3の順に大当たりとなる可能性が高くなっている。すなわち、第1特殊図柄TZ1に含まれる第1擬似連キャラクタ画像KY1⇒第2特殊図柄TZ2に含まれる第2擬似連キャラクタ画像KY2⇒第3特殊図柄TZ3に含まれる第3擬似連キャラクタ画像KY3の順に大当たりとなる可能性が高くなっている。第1擬似連キャラクタ画像KY1が擬似連演出にて第1単位期間から第2単位期間への進行を示唆するキャラクタ画像であり、第2擬似連キャラクタ画像KY2と第3擬似連キャラクタ画像KY3が擬似連演出にて第2単位期間から第3単位期間への進行を示唆するキャラクタ画像である。なお、特殊図柄TZに含まれる擬似連キャラクタ画像KYが、「進行示唆画像」に相当する。また、第2特殊図柄TZ2に含まれる第1擬似連キャラクタ画像KY1が、「第1進行示唆画像」に相当し、第3特殊図柄TZ3に含まれる第2擬似連キャラクタ画像KY2が、「第2進行示唆画像」に相当する。第2単位期間が、「所定の段階」、「所定の変動サイクル」に相当する。また、第3単位期間が、「次の段階」、「次の変動サイクル」に相当する。
【0416】
次に、
図52を用いて非時短状態での特
図1変動パターンの振分率について説明する。
図52(A)に示すように、第2実施形態のパチンコ遊技機PY1で「非時短状態」且つ「大当たり」の場合に選択される特
図1変動パターンの振分率は、特
図1変動パターン「P23」の振分率(10%)⇒特
図1変動パターン「P22」の振分率(30%)⇒特
図1変動パターン「P21」の振分率(60%)の順に高くなっている。
【0417】
一方、
図52(B)に示すように、第2実施形態のパチンコ遊技機PY1で「非時短状態」且つ「リーチ有りハズレ」の場合に選択される特
図1変動パターンの振分率は、特
図1変動パターン「P24」の振分率(5%)⇒特
図1変動パターン「P25」の振分率(25%)⇒特
図1変動パターン「P26」の振分率(70%)の順に高くなっている。
【0418】
また、
図52(C)に示すように、第2実施形態のパチンコ遊技機PY1で「非時短状態」且つ「リーチ無しハズレ」の場合に選択される特
図1変動パターンの振分率は、特図保留数(U1)が「0」~「2」である場合には、特
図1変動パターン「P28」の振分率(20%)⇒特
図1変動パターン「P27」の振分率(80%)の順に高くなっている。一方で、「非時短状態」且つ「リーチ無しハズレ」の場合に選択される特
図1変動パターンの振分率は、特図保留数(U1)が「3」~「4」である場合には、特
図1変動パターン「P27」の振分率(20%)⇒特
図1変動パターン「P28」の振分率(80%)の順に高くなっている。
【0419】
図52(A)から
図52(C)を用いた説明により、第2実施形態のパチンコ遊技機PY1の非時短状態では、擬似連演出1回、すなわち通常変動のみの場合⇒擬似連演出1回、すなわち通常変動+リーチ+Nリーチの場合⇒擬似連演出2回+リーチ+Nリーチ+発展演出+Lリーチの場合⇒擬似連演出3回+リーチ+Nリーチ+発展演出+SPリーチの場合の順に、特
図1判定処理にてハズレと判定された場合に実行され難く、一方で特
図1判定処理にて大当たりとなった場合に実行され易くなっている(
図52(A)、
図52(B)、
図52(C)参照)。
【0420】
第2実施形態のパチンコ遊技機PY1では、特図変動演出の実行中の擬似連2回、または擬似連3回のうち、いずれの場合でも、第2単位期間にて、第2擬似連キャラクタ画像KY2から第3擬似連キャラクタ画像KY3に変化されるか否かを煽る、すなわち中演出図柄EZ2が第2特殊図柄TZ2から第3特殊図柄TZ3に変化されるか否かを煽る煽り演出(
図56(A)参照)が実行される場合がある。
図53を用いて、第2実施形態のパチンコ遊技機PY1にて実行される煽り演出(煽り演出)について説明する。なお、
図53に示す煽り演出の実行確率については、遊技に支障をきたさない範囲で適宜に変更することが可能である。
【0421】
第2実施形態の演出制御用マイコン121は、特図変動開始コマンドを受信すると、変動演出開始処理(S4309)の予告演出選択処理(S4504)において、その変動開始コマンドに含まれる特図変動パターンの情報に基づいて、煽り演出を実行するか否かを抽選する。具体的には、第2実施形態の演出制御用マイコン121は、非時短状態にて、特図変動開始コマンドを受信すると、
図53に示す煽り演出実行抽選テーブルに基づいて、煽り演出を実行するか否かを抽選し、当選した場合には、特図変動演出の実行中の擬似連2回の第2単位期間、擬似連3回の第2単位期間にて煽り演出を実行することになる。
【0422】
予告演出選択処理(S4504)において、演出制御用マイコン121は、受信した特図変動開始コマンドに含まれる特
図1変動パターンの情報が、特
図1変動パターン「P21」である場合には、
図53に示すように、煽り演出を「100%」の確率で実行する。一方で、予告演出選択処理(S4504)において、演出制御用マイコン121は、受信した特図変動開始コマンドに含まれる特
図1変動パターンの情報が、特
図1変動パターン「P21」である場合には、
図53に示すように、煽り演出を「0%」の確率で実行しない。
【0423】
予告演出選択処理(S4504)において、演出制御用マイコン121は、受信した特図変動開始コマンドに含まれる特
図1変動パターンの情報が、特
図1変動パターン「P22」である場合には、
図53に示すように、煽り演出を「100%」の確率で実行する。一方で、予告演出選択処理(S4504)において、演出制御用マイコン121は、受信した特図変動開始コマンドに含まれる特
図1変動パターンの情報が、特
図1変動パターン「P22」である場合には、
図53に示すように、煽り演出を「0%」の確率で実行しない。
【0424】
予告演出選択処理(S4504)において、演出制御用マイコン121は、受信した特図変動開始コマンドに含まれる特
図1変動パターンの情報が、特
図1変動パターン「P23」である場合には、
図53に示すように、煽り演出を「0%」の確率で実行する。一方で、予告演出選択処理(S4504)において、演出制御用マイコン121は、受信した特図変動開始コマンドに含まれる特
図1変動パターンの情報が、特
図1変動パターン「P23」である場合には、
図53に示すように、煽り演出を「100%」の確率で実行しない。
【0425】
予告演出選択処理(S4504)において、演出制御用マイコン121は、受信した特図変動開始コマンドに含まれる特
図1変動パターンの情報が、特
図1変動パターン「P24」である場合には、
図53に示すように、煽り演出を「100%」の確率で実行する。一方で、予告演出選択処理(S4504)において、演出制御用マイコン121は、受信した特図変動開始コマンドに含まれる特
図1変動パターンの情報が、特
図1変動パターン「P24」である場合には、
図53に示すように、煽り演出を「0%」の確率で実行しない。
【0426】
予告演出選択処理(S4504)において、演出制御用マイコン121は、受信した特図変動開始コマンドに含まれる特
図1変動パターンの情報が、特
図1変動パターン「P25」である場合には、
図53に示すように、煽り演出を「100%」の確率で実行する。一方で、予告演出選択処理(S4504)において、演出制御用マイコン121は、受信した特図変動開始コマンドに含まれる特
図1変動パターンの情報が、特
図1変動パターン「P25」である場合には、
図53に示すように、煽り演出を「0%」の確率で実行しない。
【0427】
予告演出選択処理(S4504)において、演出制御用マイコン121は、受信した特図変動開始コマンドに含まれる特
図1変動パターンの情報が、特
図1変動パターン「P26」である場合には、
図53に示すように、煽り演出を「0%」の確率で実行する。一方で、予告演出選択処理(S4504)において、演出制御用マイコン121は、受信した特図変動開始コマンドに含まれる特
図1変動パターンの情報が、特
図1変動パターン「P26」である場合には、
図53に示すように、煽り演出を「100%」の確率で実行しない。
【0428】
予告演出選択処理(S4504)において、演出制御用マイコン121は、受信した特図変動開始コマンドに含まれる特
図1変動パターンの情報が、特
図1変動パターン「P27」である場合には、
図53に示すように、煽り演出を「0%」の確率で実行する。一方で、予告演出選択処理(S4504)において、演出制御用マイコン121は、受信した特図変動開始コマンドに含まれる特
図1変動パターンの情報が、特
図1変動パターン「P27」である場合には、
図53に示すように、煽り演出を「100%」の確率で実行しない。
【0429】
予告演出選択処理(S4504)において、演出制御用マイコン121は、受信した特図変動開始コマンドに含まれる特
図1変動パターンの情報が、特
図1変動パターン「P28」である場合には、
図53に示すように、煽り演出を「0%」の確率で実行する。一方で、予告演出選択処理(S4504)において、演出制御用マイコン121は、受信した特図変動開始コマンドに含まれる特
図1変動パターンの情報が、特
図1変動パターン「P28」である場合には、
図53に示すように、煽り演出を「100%」の確率で実行しない。
【0430】
次に、
図54から
図56を用いて、第2実施形態のパチンコ遊技機PY1において、特図変動演出の実行中に擬似連演出が実行された場合の演出例について説明する。
【0431】
非時短状態にて、特
図1変動パターン「P21」、「P22」、「P24」、「P25」、または「P26」のうち、いずれの特
図1変動パターンが選択された場合でも、特図変動演出の実行が開始されると、
図54(A)に示すように、表示部50aにて演出図柄EZ1~EZ3の変動表示が開始されるとともに、小図柄KZ1~KZ3の変動表示も開始される。また
図54(A)では、昼間通常用背景画像G102が表示部50aに表示されている。
【0432】
その後、
図54(B)に示すように、左演出図柄EZ1で「4」、右演出図柄EZ3で「4」が仮停止表示し、演出図柄EZの表示態様がリーチ態様となり、Nリーチに移行する。そして、Nリーチの実行中に、表示部50aの上方から下方に向かって中演出図柄EZ2が移動され、中演出図柄EZ2で「1」が仮停止表示されるか否かの状態になると、
図54(C)の右下方から主人公のプロレスラーキャラクタを示す擬似連用キャラクタ画像GKが表示される。なお、
図54(C)に示す擬似連用キャラクタ画像GKは、表示部50aの右方から表示部50aの左方に向けて駆け抜けていくように遊技者に視認させる演出画像となっている。
【0433】
特
図1変動パターン「P21」、「P22」、「P24」、または「P25」のうち、いずれかの特
図1変動パターンに基づく特図変動演出の擬似連2回、又は擬似連3回における第1単位期間である場合には、
図54(D-1)に示す演出例に進む。一方、特
図1変動パターン「P26」のうち、いずれかの特
図1変動パターンに基づく特図変動演出の擬似連1回における第1単位期間が終了する場合には、
図54(D-2)に示す演出例に進む。
【0434】
擬似連2回、又は擬似連3回における第1単位期間である場合には、表示部50aの上方から表示部50aの下方に向かって移動されていた「1」を示す中演出図柄EZ2に、擬似連用キャラクタ画像GKがぶつかり、
図54(D-1)に示すように、表示部50aに中演出図柄EZ2が表示部50a外に向けて飛んで消えていくことになる。その後、表示部50aに表示されていた左演出図柄EZ1と右演出図柄EZ3と擬似連用キャラクタ画像GKとが消えて、
図54(E)に示すように、表示部50aの中央に中演出図柄EZ2が、擬似連用キャラクタ画像GKと同じ主人公のプロレスラーを示す第1擬似連キャラクタ画像KY1と「擬似」の文字画像とから構成された第1特殊図柄TZ1で停止表示される。表示部50aにて中演出図柄EZ2で第1特殊図柄TZ1が停止表示されること、すなわち第1擬似連キャラクタ画像KY1が停止表示されることで、遊技者に擬似連2回、又は擬似連3回における第2単位期間が開始されることを把握させることが可能となっている。
【0435】
一方で、擬似連1回における第1単位期間が終了する場合には、表示部50aの上方から表示部50aの下方に向かって移動されていた「1」を示す中演出図柄EZ2に、擬似連用キャラクタ画像GKがぶつからず、擬似連用キャラクタ画像GKはそのまま表示部50aの左方に走っていき、表示部50a外へと消えていく。そして、
図54(D-2)に示すように、表示部50aにて左演出図柄EZ1で「4」、中演出図柄EZ2で「1」、右演出図柄EZ3で「4」が仮停止表示されて、リーチハズレ目で演出図柄EZ1,EZ2,EZ3が仮停止表示される。その後、リーチハズレ目で演出図柄EZ1,EZ2,EZ3が確定的に停止表示されて、特図変動演出の実行が終了となる。
【0436】
特
図1変動パターン「P21」、「P22」、「P24」、または「P25」のうち、いずれかの特
図1変動パターンに基づく特図変動演出の擬似連2回、又は擬似連3回における第2単位期間が開始されると、
図55(A)に示すように、演出図柄EZ1,EZ2,EZ3の再変動表示が行われる。
【0437】
第2実施形態のパチンコ遊技機PY1では、擬似連演出における第2単位期間、第3単位期間が開始されることに伴って、継続回数示唆演出が実行される。ここで継続回数示唆演出とは、擬似連演出における第2単位期間、第3単位期間であることを遊技者に示唆可能な演出のことである(
図55(A)、
図56(D)参照)。また継続回数示唆演出は、遊技者に特別図柄の抽選で大当たり期待度を段階的に示唆可能な段階演出でもある。これにより、遊技者に特別図柄の抽選で大当たり期待度が段階的に高まっていることを把握させることが可能である。
【0438】
また、擬似連演出における第2単位期間が開始されることに伴って、実行される継続回数示唆演出では、1段階目として、
図55(A)に示すように、表示部50aにて青色の表示色で示された第1継続回数画像ZK1(「×2」の文字画像)が表示される。その第1継続回数画像ZK1を表示部50aに表示することで、擬似連演出における第2単位期間であることを示唆し、擬似連演出における第2単位期間であることを把握させることが可能となっている。また第1継続回数画像ZK1を表示部50aに表示することで、擬似連演出にて第2単位期間であるほどの大当たり期待度があることを遊技者に把握させることが可能となっている。
【0439】
その後、左演出図柄EZ1で「4」、右演出図柄EZ3で「4」が仮停止表示し、演出図柄EZの表示態様がリーチ態様となり、
図55(B)に示すように、Nリーチに移行する。そして、Nリーチの実行中に、中演出図柄EZ2で「1」が表示部50aの上方から下方に向けて移動されて、中演出図柄EZ2で「1」が仮停止表示されるか否かの状態になると、
図55(C)に示すように、表示部50aの右方から主人公のプロレスラーキャラクタを示す擬似連用キャラクタ画像GKが表示される。
【0440】
続いて、表示部50aの上方から表示部50aの下方に向かって移動されていた「1」を示す中演出図柄EZ2に、擬似連用キャラクタ画像GKがぶつかり、
図55(D)に示すように、表示部50aに仮停止表示されていた中演出図柄EZ2が表示部50a外に向けて飛んで消えていくことになる。その後、
図56(A)に示す演出例へと進むことになる。
【0441】
図56(A)に示す演出例へと進むと、特図変動演出にて擬似連演出の第2単位期間では、煽り演出が実行される。ここで煽り演出とは、主人公のプロレスラーのキャラクタを示す煽り演出用キャラクタ画像AKが、表示部50aの上方から下方に向かって移動されていく第2特殊図柄TZ2を示す中演出図柄EZ2に含まれる第2擬似連キャラクタ画像KY2に抱き着くことができるか否かによって、第2擬似連キャラクタ画像KY2から第3擬似連キャラクタ画像KY3に変更となるか否かを煽る、すなわち第2特殊図柄TZ2が第3特殊図柄TZ3に変更となるか否かを煽る演出となっている。
【0442】
擬似連2回、または擬似連3回における第2単位期間で煽り演出が実行されると、
図56(A)に示すように、表示部50aの上方から下方に向かって移動されていく第2特殊図柄TZ2を示す中演出図柄EZ2に含まれる第2擬似連キャラクタ画像KY2に向かって、主人公のプロレスラーのキャラクタを示す煽り演出用キャラクタ画像AKが走っていく。なお、第2特殊図柄TZ2は、主人公のプロレスラーのキャラクタと仲が良い骸骨キャラクタを示す第2擬似連キャラクタ画像KY2と「擬似」の文字画像とから構成された演出図柄となっている。煽り演出にて、表示部50aの上方から下方に向かって移動されていく第2特殊図柄TZ2を示す中演出図柄EZ2に含まれる第2擬似連キャラクタ画像KY2に煽り演出用キャラクタ画像AKが抱き着くことができるか否かによって、表示部50aに表示されている第2擬似連キャラクタ画像KY2が第3擬似連キャラクタ画像KY3に変化されるか否か、すなわち中演出図柄EZ2の第2特殊図柄TZ2が第3特殊図柄TZ3に変化されるか否かと、特図変動演出の擬似連3回における第3単位期間となるか否かとを煽ることが可能となっている。
【0443】
ここで第3特殊図柄TZ3は、第2擬似連キャラクタ画像KY2と煽り演出用キャラクタ画像AKが組み合わされた第3擬似連キャラクタ画像KY3と「擬似」の文字画像とから構成された特殊図柄となっている。煽り演出の実行中に表示部50aに表示されていた煽り演出用キャラクタ画像AKが、第2擬似連キャラクタ画像KY2が組み合わさった第3擬似連キャラクタ画像KY3を含む第3特殊図柄TZ3によって第3単位期間となることを把握させるという斬新さによって、遊技者を視覚的に楽しませることが可能となっている。
【0444】
特
図1変動パターン「P21」、または「P24」のうち、いずれかの特
図1変動パターンに基づく特図変動演出の擬似連3回における第3単位期間となる場合には、煽り演出の実行が終了して、
図56(B-1)に示す演出例へと進む。一方で、特
図1変動パターン「P22」、または「P25」のうち、いずれかの特
図1変動パターンに基づく特図変動演出の擬似連2回における第2単位期間である場合には、
図56(B-2)に示す演出例へと進む。
【0445】
特
図1変動パターン「P21」、または「P24」のうち、いずれかの特
図1変動パターンに基づく特図変動演出の擬似連3回における第3単位期間となる場合には、
図56(B-1)に示すように、表示部50aにて煽り演出用キャラクタ画像AKが中演出図柄EZ2に示す第2特殊図柄TZ2に含まれる第2擬似連キャラクタ画像KY2への抱き着きに成功する。そして、
図56(C)に示すように、表示部50aに表示されている第2特殊図柄TZ2が第3特殊図柄TZ3に変化されると、表示部50aの第3特殊図柄TZ3は揺れて仮停止表示される。
図56(C)に示すように、表示部50aの第3特殊図柄TZ3は揺れて仮停止表示されていることで、中演出図柄EZ2が示す第2特殊図柄TZ2に含まれる第2擬似連キャラクタ画像KY2への煽り演出用キャラクタ画像AKが抱き着きが成功して、第2擬似連キャラクタ画像KY2から第3擬似連キャラクタ画像KY3に変化されたこと、すなわち第2特殊図柄TZ2から第3特殊図柄TZ3に変化されたことを遊技者に強調することが可能となっている。
【0446】
その後、特
図1変動パターン「P21」、または「P24」のうち、いずれかの特
図1変動パターンに基づく特図変動演出の擬似連3回における第3単位期間が開始されると、演出図柄EZ1,EZ2,EZ3の再変動表示が行われる。その後、特図変動演出の実行中にNリーチへと進んだ後、発展演出を経てSPリーチへと発展することになる。
【0447】
また、擬似連演出における第3単位期間が開始されることに伴って、実行される継続回数示唆演出では、2段階目として、
図56(D)に示すように、表示部50aにて緑色の表示色で示された第2継続回数画像ZK2(「×3」の文字画像)が表示される。その第2継続回数画像ZK2を表示部50aに表示することで、擬似連演出における第3単位期間であることを示唆し、擬似連演出における第3単位期間であることを把握させることが可能となっている。また第2継続回数画像ZK2を表示部50aに表示することで、擬似連演出における第3単位期間であるほどの大当たり期待度があることを遊技者に示唆し、擬似連演出における第3単位期間であるほどの大当たり期待度があることを遊技者は把握させることが可能である。
【0448】
一方で、特
図1変動パターン「P22」、または「P25」のうち、いずれかの特
図1変動パターンに基づく特図変動演出の擬似連2回における第2単位期間である場合には、煽り演出の実行が終了して、
図56(B-2)に示す演出例へと進む。
図56(B-2)に示すように、煽り演出用キャラクタ画像AKが中演出図柄EZ2に示す第2特殊図柄TZ2含まれる第2擬似連キャラクタ画像KY2への抱き着きが失敗となると、
図56(B-2)に示すように、表示部50aに表示されている第2特殊図柄TZ2はそのまま表示部50aの下方に移動されていき、第2特殊図柄TZ2の表示が終了となる。また、煽り演出の実行が終了となることで、
図56(B-2)に示すように、表示部50aに表示されている煽り演出用キャラクタ画像AKはそのまま表示部50aの左方に走っていき、表示部50外へと消えていく。その後、特
図1変動パターン「P22」、または「P25」のうち、いずれかの特
図1変動パターンに基づく特図変動演出の実行中に発展演出を経てLリーチへと発展することになる。
【0449】
[1.第2実施形態の変動演出開始処理]
第2実施形態の変動演出開始処理(S4309)ではまず、演出制御用マイコン121は、変動開始コマンドを解析する(S4501)。変動開始コマンドには、変動パターン(
図12、
図51参照)の情報や、大当たりの判定等に基づく特図停止図柄データの情報が含まれている。
【0450】
続いて、演出制御用マイコン121は、S4502において、特図変動演出で最終的に停止表示する演出図柄EZの選択を行う。具体的には、演出図柄決定用乱数を取得するとともに、リーチの有無に応じて分類されている複数のテーブルの中から、変動開始コマンドの解析結果に基づいて一つのテーブルを選択し、その選択したテーブルを用いて、取得した演出図柄決定用乱数を判定することにより、演出図柄を選択する。これにより、最終的に停止表示される演出図柄EZ1,EZ2,EZ3の組み合わせ(例えば「7・7・7」等)が決定される。なお、演出制御用マイコン121は、変動演出開始処理(S4309)において、特図変動演出において最終的に停止表示する小図柄KZの選択も行っている。具体的には、演出制御用マイコン121は、小図柄決定用乱数を取得するとともに、変動開始コマンドの解析結果に基づいて、一つのテーブルを選択し、その選択したテーブルを用いて、取得した小図柄決定用乱数を判定することにより、小図柄を選択する。これにより、最終的に停止表示される小図柄KZ1,KZ2,KZ3の組み合わせ(例えば「7・7・7」等)が決定される。
【0451】
続いて、特図変動演出パターン選択処理(S4405)では、演出制御用マイコン121は、設定している演出モードと特図変動開始コマンドが示す特図変動パターンに基づいて、特図変動演出の演出内容が対応付けられたサブ変動パターンを判定するサブ変動パターン判定を行うためのサブ変動パターン判定テーブルを選択する。サブ変動パターン判定テーブルは、演出モードおよび特図変動パターンに関連づけられて複数設けられている。よって、演出制御用マイコン121は、サブ変動パターンに対応付けられたサブ変動パターン判定テーブルを1つ選択する。各サブ変動パターン判定テーブルには、所定の振分率(%)となるように、1又は複数のサブ変動パターンにサブ変動パターン決定用乱数の値(サブ変動パターン決定値)が振り分けられている。続いて、演出制御用マイコン121は、サブ変動パターン決定用乱数カウンタが示す値をサブ変動パターン決定用乱数として取得し、取得したサブ変動パターン決定用乱数に基づいてサブ変動パターン判定を行う。なお、サブ変動パターン決定用乱数は、「0」から「99」までの範囲で値をとる。
【0452】
演出制御用マイコン121は、サブ変動パターン判定において、選択したサブ変動パターンテーブルに、取得したサブ変動パターン決定用乱数を照合し、サブ変動パターンを決定して、決定したサブ変動パターンを表すデータを演出用RAM124にセットすると共に、サブ変動パターン示す変動演出開始コマンドを演出用RAM124の出力バッファにセットする。なおサブ変動パターンが決まれば、特図変動演出の時間、演出図柄の変動表示態様、リーチ演出の有無、リーチ演出の内容、操作演出の有無、操作演出の内容、演出展開構成、演出図柄の背景の種類等からなる特図変動演出の内容の詳細が決まることとなる。
【0453】
演出用RAM124の出力バッファにセットされた変動演出開始コマンドが、コマンド送信処理(S4004)により画像制御基板140に送信されると、画像制御基板140の画像用CPU141は、画像用ROM142から所定の演出画像を読み出して、画像表示装置50の表示部50aにて画像による特図変動演出を行う。
【0454】
また、変動演出開始コマンドには、画像表示装置50で行われる画像による特図変動演出の他に、スピーカ52から出力される音声による特図変動演出、枠ランプ53で行われる発光による特図変動演出の演出内容、および、盤上可動体55k、盤下可動体56kで行われる動作による特図変動演出の演出内容が含まれている。
【0455】
また、演出制御用マイコン121は、画像制御基板140によって行われる画像による特図変動演出が行われている間、画像制御基板140に送信された変動演出開始コマンドが示す特図変動演出内容に応じて、音声制御回路161を介してスピーカ52から音声を出力させ(音声による特図変動演出を実行し)、また、ランプ制御回路151を介して枠ランプ53を発光させ(発光による特図変動演出を実行し)、盤上可動体55k、盤下可動体56kを作動させる(動作による特図変動演出を実行する)。
【0456】
第2実施形態の演出制御用マイコン121は、特図変動開始コマンドが示す特図変動パターンが「P21」、または「P24」である場合には、その特図変動パターン「P21」、または「P24」に基づいて、特図変動演出の演出内容(擬似連3回+リーチ+Nリーチ+発展演出+SPリーチ)が対応付けられたサブ変動パターンを判定するサブ変動パターン判定を行うためのサブ変動パターン判定テーブルを選択し、取得したサブ変動パターン決定用乱数を照合して特図変動演出の演出内容(擬似連3回+リーチ+Nリーチ+発展演出+SPリーチ)が対応付けられたサブ変動パターンを決定する。そして、演出制御用マイコン121は、決定したサブ変動パターンを表すデータを演出用RAM124にセットすると共に、サブ変動パターン示す変動演出開始コマンドを演出用RAM124の出力バッファにセットする。演出用RAM124の出力バッファにセットされた変動演出開始コマンドが、コマンド送信処理(S4004)により画像制御基板140に送信されると、画像制御基板140の画像用CPU141は、画像用ROM142から所定の演出画像を読み出して、画像表示装置50の表示部50aにて擬似連用キャラクタ画像GK、特殊図柄TZ(第1特殊図柄TZ1、第2特殊図柄TZ2、第3特殊図柄TZ3)、継続回数画像ZK(第1継続回数画像ZK1、第2継続回数画像ZK2)が表示される特図変動演出を行う。
【0457】
第2実施形態の演出制御用マイコン121は、特図変動開始コマンドが示す特図変動パターンが「P22」、または「P25」である場合には、その特図変動パターン「P22」、または「P25」に基づいて、特図変動演出の演出内容(擬似連2回+リーチ+Nリーチ+発展演出+Lリーチ)が対応付けられたサブ変動パターンを判定するサブ変動パターン判定を行うためのサブ変動パターン判定テーブルを選択し、取得したサブ変動パターン決定用乱数を照合して特図変動演出の演出内容(擬似連2回+リーチ+Nリーチ+発展演出+Lリーチ)が対応付けられたサブ変動パターンを決定する。そして、演出制御用マイコン121は、決定したサブ変動パターンを表すデータを演出用RAM124にセットすると共に、サブ変動パターン示す変動演出開始コマンドを演出用RAM124の出力バッファにセットする。演出用RAM124の出力バッファにセットされた変動演出開始コマンドが、コマンド送信処理(S4004)により画像制御基板140に送信されると、画像制御基板140の画像用CPU141は、画像用ROM142から所定の演出画像を読み出して、画像表示装置50の表示部50aにて擬似連用キャラクタ画像GK、特殊図柄TZ(第1特殊図柄TZ1、第2特殊図柄TZ2)、継続回数画像ZK(第1継続回数画像ZK1)が表示される特図変動演出を行う。
【0458】
第2実施形態の演出制御用マイコン121は、特図変動開始コマンドが示す特図変動パターンが「P23」、または「P26」である場合には、その特図変動パターン「P23」、または「P26」に基づいて、特図変動演出の演出内容(擬似連1回+リーチ+Nリーチ)が対応付けられたサブ変動パターンを判定するサブ変動パターン判定を行うためのサブ変動パターン判定テーブルを選択し、取得したサブ変動パターン決定用乱数を照合して特図変動演出の演出内容(擬似連1回+リーチ+Nリーチ)が対応付けられたサブ変動パターンを決定する。そして、演出制御用マイコン121は、決定したサブ変動パターンを表すデータを演出用RAM124にセットすると共に、サブ変動パターン示す変動演出開始コマンドを演出用RAM124の出力バッファにセットする。演出用RAM124の出力バッファにセットされた変動演出開始コマンドが、コマンド送信処理(S4004)により画像制御基板140に送信されると、画像制御基板140の画像用CPU141は、画像用ROM142から所定の演出画像を読み出して、画像表示装置50の表示部50aにて擬似連用キャラクタ画像GKが表示される特図変動演出を行う。
【0459】
第2実施形態の演出制御用マイコン121は、特図変動開始コマンドが示す特図変動パターンが「P27」、または「P28」である場合には、その特図変動パターン「P27」、または「P28」に基づいて、特図変動演出の演出内容(擬似連1回)が対応付けられたサブ変動パターンを判定するサブ変動パターン判定を行うためのサブ変動パターン判定テーブルを選択し、取得したサブ変動パターン決定用乱数を照合して特図変動演出の演出内容(擬似連1回)が対応付けられたサブ変動パターンを決定する。そして、演出制御用マイコン121は、決定したサブ変動パターンを表すデータを演出用RAM124にセットすると共に、サブ変動パターン示す変動演出開始コマンドを演出用RAM124の出力バッファにセットする。演出用RAM124の出力バッファにセットされた変動演出開始コマンドが、コマンド送信処理(S4004)により画像制御基板140に送信されると、画像制御基板140の画像用CPU141は、画像用ROM142から所定の演出画像を読み出して、画像表示装置50の表示部50aにて所定の演出画像が表示される特図変動演出を行う。
【0460】
演出用RAM124の出力バッファにセットされた変動演出開始コマンドが、コマンド送信処理(S4004)により画像制御基板140に送信されると、画像制御基板140の画像用CPU141は、画像用ROM142から所定の演出画像を読み出して、画像表示装置50の表示部50aにて画像による特図変動演出を行う。
【0461】
また、変動演出開始コマンドには、画像表示装置50で行われる画像による特図変動演出の他に、スピーカ52から出力される音声による特図変動演出、枠ランプ53で行われる発光による特図変動演出の演出内容、および、盤上可動体55k、盤下可動体56kで行われる動作による特図変動演出の演出内容が含まれている。
【0462】
また、演出制御用マイコン121は、画像制御基板140によって行われる画像による特図変動演出が行われている間、画像制御基板140に送信された変動演出開始コマンドが示す特図変動演出内容に応じて、音声制御回路161を介してスピーカ52から音声を出力させ(音声による特図変動演出を実行し)、また、ランプ制御回路151を介して枠ランプ53を発光させ(発光による特図変動演出を実行し)、盤上可動体55k、盤下可動体56kを作動させる(動作による特図変動演出を実行する)。
【0463】
続いて、演出制御用マイコン121は、予告演出の選択を行う(S4504)。具体的には、予告演出決定用乱数を取得するとともに、リーチの有無に応じて分類されている複数のテーブルの中から、特図変動開始コマンドの解析結果に基づいて一つのテーブルを選択し、その選択したテーブルを用いて、取得した予告演出決定用乱数を判定することにより、予告演出を選択する。これにより、いわゆるステップアップ予告演出やチャンスアップ予告演出などの予告演出の内容が決定される。
【0464】
予告演出の例としては、大当たり当選に対する期待度(当選期待度)が高いことを示す金色の枠でのセリフ予告、当選期待度が中程度であることを示す緑色の枠でのセリフ予告、当選期待度がこれらよりも低いことを示す青色の枠でのセリフ予告等が挙げられる。つまり、予告演出とは、演出図柄EZによる最終的な当落報知よりも前に当選期待度を遊技者に対して示す演出である。
【0465】
第2実施形態の演出制御用マイコン121は、予告演出選択処理(S4504)において、特図変動開始コマンドが示す特図変動パターン「P21」、または「P24」に基づいて、
図53に示す煽り演出実行抽選テーブルに基づいて、第1演出態様の煽り演出を選択する。
【0466】
第2実施形態の演出制御用マイコン121は、予告演出選択処理(S4504)において、特図変動開始コマンドが示す特図変動パターン「P22」、または「P24」に基づいて、
図53に示す煽り演出実行抽選テーブルに基づいて、第2演出態様の煽り演出を選択する。
【0467】
S4504に続いて、演出制御用マイコン121は、選択した演出図柄と特図変動演出パターンと選択した予告演出(例えば、煽り演出)とに基づいて、特図変動演出を開始するための変動演出開始コマンドを演出用RAM124の出力バッファにセットして(S4506)、本処理を終える。S4506でセットされた変動演出開始コマンドが、コマンド送信処理(S4004)により画像制御基板140に送信されると、表示部50aにて特別図柄の変動表示に同期した特図変動演出が開始される。
【0468】
10.本実施形態(第2実施形態)の効果
以上詳細に説明したように第2実施形態に係るパチンコ遊技機PY1によれば、擬似連演出での第2単位期間において、表示部50aに表示される第2特殊図柄TZ2に含まれる第2擬似連キャラクタ画像KY2や、第3特殊図柄TZ3に含まれる第2擬似連キャラクタ画像KY2に煽り演出用キャラクタ画像AKが組み合わさった第3擬似連キャラクタ画像KY3によって、擬似連演出での第2単位期間から第3単位期間へと発展される可能性を把握させて、表示部50aに表示される特殊図柄TZに含まれる擬似連キャラクタ画像KYに興味を持たせて、擬似連演出を楽しませることが可能となっている。
【0469】
また、第2実施形態のパチンコ遊技機PY1によれば、擬似連演出の第2単位期間にて、表示部50aに表示されている第2特殊図柄TZ2から第3特殊図柄TZ3に変更されるため、表示部50aに表示されている第2擬似連キャラクタ画像KY2を含む第2特殊図柄TZ2に注目していた遊技者を第3擬似連キャラクタ画像KY3を含む第3特殊図柄TZ3に変更されることに驚きを与えることが可能となる。これにより、擬似連演出の第2単位期間にて表示部50aに表示されている特殊図柄TZに含まれる擬似連キャラクタ画像KYにより興味を持たせることが可能となり、擬似連演出を楽しませることが可能となっている。
【0470】
また、第2実施形態のパチンコ遊技機PY1によれば、擬似連演出の第2単位期間にて、表示部50aに表示されている第2特殊図柄TZ2に含まれる第2擬似連キャラクタ画像KY2から第3特殊図柄TZ3に含まれる第3擬似連キャラクタ画像KY3に変更されるか否かを煽る煽り演出が実行される。煽り演出によって、表示部50aに表示されている第2特殊図柄TZ2に含まれる第2擬似連キャラクタ画像KY2により注目させて、第2特殊図柄TZ2に含まれる第2擬似連キャラクタ画像KY2から第3特殊図柄TZ3に含まれる第3擬似連キャラクタ画像KY3に変更されるか否かにハラハラさせて、擬似連演出を楽しませることが可能となっている。
【0471】
また、第2実施形態のパチンコ遊技機PY1によれば、擬似連演出の第2単位期間にて、表示部50aに表示されている第3特殊図柄TZ3に含まれる第3擬似連キャラクタ画像KY3が、表示部50aに表示されていた第2特殊図柄TZ2に含まれる第2擬似連キャラクタ画像KY2に煽り演出で用いられる煽り演出用キャラクタ画像AKとが組み合わさった演出画像であることを把握させ易くすることが可能となっている。
【0472】
<第2実施形態の変更例>
上記第2実施形態の擬似連演出では、擬似連2回、又は擬似連3回における第1単位期間では、表示部50aの上方から表示部50aの下方に移動されていく「1」を示す中演出図柄EZ2に擬似連用キャラクタ画像GKがぶつかって、中演出図柄EZ2が表示部50a外に向けて飛んで消えていき、中演出図柄EZ2が第1特殊図柄TZ1で停止表示された。しかしながら、これに限定されることはない。例えば、上記第2実施形態の擬似連演出では、擬似連2回、又は擬似連3回における第1単位期間では、表示部50aに仮停止表示されている「1」を示す右演出図柄EZ3と重なって擬似連用キャラクタ画像GKが表示され、その後その右演出図柄EZ3が消えて、中演出図柄EZ2が第1特殊図柄TZ1で停止表示されても良い。
【0473】
図57を用いて、第2実施形態の変更例についての特図変動演出の演出例について説明する。特
図1変動パターン「P21」、「P22」、「P24」、または「P25」のうち、いずれかの特
図1変動パターンに基づく特図変動演出での擬似連演出の第1単位期間では、
図57(A)に示すように、表示部50aにて左演出図柄EZ1が「4」で仮停止表示され、「1」を示す右演出図柄EZ3が表示部50aの上方から下方に向かって移動されていく。
【0474】
その後、
図57(B)に示すように、表示部50aにて左演出図柄EZ1が「4」で仮停止表示され、右演出図柄EZ3が「1」で仮停止表示されている。また、
図57(B)に示すように、表示部50aの右方から左方に向けて擬似連用キャラクタ画像GKが直進している。その後、表示部50aにて遊技者から見て擬似連用キャラクタ画像GKが仮停止表示されている「1」を示す右演出図柄EZ3よりも後方にあるように、擬似連用キャラクタ画像GKと、仮停止表示されている「1」を示す右演出図柄EZ3とが重なった状態となる。その後、
図57(D)に示す演出例へと進み、
図57(D)に示すように、擬似連用キャラクタ画像GKが「1」を示す右演出図柄EZ3を表示部50a外へと投げ飛ばして、表示部50a外へと右演出図柄EZ3が消えることになる。
【0475】
その後、
図57(E)に示すように、表示部50aの中央に中演出図柄EZ2が、擬似連用キャラクタ画像GKと同じ主人公のプロレスラーのキャラクタ画像と「擬似」の文字画像とから構成された第1特殊図柄TZ1で停止表示される。表示部50aにて中演出図柄EZ2で第1特殊図柄TZ1が停止表示されることで、遊技者に擬似連2回、又は擬似連3回における第2単位期間が開始されることを示唆することが可能となっている。また、表示部50aにて中演出図柄EZ2で第1特殊図柄TZ1が停止表示されることで、遊技者に擬似連2回、又は擬似連3回における第2単位期間が開始されることを把握させることが可能となっている。
【0476】
第2実施形態の変更例のパチンコ遊技機PY1によれば、擬似連演出の第1単位期間から第2単位期間に進む場合に、表示部50aに仮停止表示されている右演出図柄EZ3(例えば、「1」)と擬似連用キャラクタ画像GKが重なった状態となって、右演出図柄EZ3が表示部50aから消えると、表示部50aに第1特殊図柄TZ1が表示されることになる。これにより、擬似連演出の第1単位期間から第2単位期間に進む場合に、表示部50aに仮停止表示されている右演出図柄EZ3(例えば、「1」)に擬似連用キャラクタ画像GKが重なる状態となることで、擬似連演出の第1単位期間から第2単位期間に進むことを事前に把握させることが可能となっている。
【0477】
11.第3実施形態のパチンコ遊技機PY1の特徴点の説明
以下、第3実施形態のパチンコ遊技機PY1の特徴点を詳細に説明する。以下、第3実施形態を説明する。なお、第3実施形態の説明において、上記第1実施形態、上記第2実施形態のパチンコ遊技機PY1と同様の構成については、同じ符号を付して説明を省略する。特に述べない限り、上述の基本実施形態のパチンコ遊技機PY1が第3実施形態にも適用される。勿論、第3実施形態に係る構成同士を適宜組み合わせて構成してもよい。また、上記第1実施形態に係る構成、上記第1実施形態の変更例に係る構成、上記第2実施形態に係る構成、または上記第2実施形態の変更例に係る構成のうち、いずれの構成同士を適宜組み合わせて構成してもよい。また、上記第1実施形態、上記第2実施形態、下記第3実施形態中の技術的特徴は、本明細書において必須なものとして説明されていなければ、適宜、削除することが可能である。
【0478】
11-1.アイコン(保留アイコン、当該アイコン)について
第3実施形態のパチンコ遊技機PY1の表示部50aに表示されるアイコン(保留アイコン、当該アイコン)について、
図58から
図75に基づいて説明する。なお、当該アイコンとは、大当たり判定が行われ、その判定結果を示す特別図柄が現在可変表示中であって、その可変表示中の特別図柄に対応する画像である。また、保留アイコンとは、特図の抽選(特
図1の抽選、特
図2の抽選)が保留されていることを示す特図保留(特
図1保留、特
図2保留)に対応した画像である。なお、アイコン(保留アイコン、当該アイコン)が、「所定のアイコン」に相当する。
【0479】
先ず、第3実施形態のアイコン(保留アイコン、当該アイコン)の種類について、
図58を用いて説明する。第3実施形態の保留アイコンには、通常表示態様の保留アイコンである通常保留アイコンHAと、特殊表示態様の保留アイコンである特殊保留アイコンHA1とがある。また、第3実施形態の当該アイコンには、通常表示態様の当該アイコンである通常当該アイコンTAと、特殊表示態様の当該アイコンである特殊当該アイコンTA1とがある。
【0480】
第3実施形態の通常表示態様のアイコンである通常アイコン(通常保留アイコンHA、通常当該アイコンTA)の表示態様は、
図58(A)を示すように、白色の「〇」を示す表示態様となっている。
【0481】
第3実施形態の特殊表示態様の特殊保留アイコンHA1の表示態様は、
図58(B)に示すように、白色の丸の中に少年のキャラクタが組み込まれた表示態様となっている。なお、第3実施形態では、特殊表示態様の特殊保留アイコンHA1のほうが、通常表示態様の通常保留アイコンHAよりも大当たり期待度が高くなっている。
【0482】
第3実施形態の特殊表示態様の特殊当該アイコンTA1の表示態様には、
図58(C)に示すように、第1特殊表示態様(第1表示態様)と、第2特殊表示態様(第2表示態様)と、第3特殊表示態様(第3表示態様)と、第4特殊表示態様との4種類の表示態様がある。
【0483】
第3実施形態の第1特殊表示態様の特殊当該アイコンTA1Aの表示態様には、
図58(C-1)に示すように、白色の丸の中に少年のキャラクタが組み込まれた表示態様となっている。また、第3実施形態の第2特殊表示態様の特殊当該アイコンTA1Bの表示態様には、
図58(C-2)に示すように、白色の丸の中に空手家のキャラクタが組み込まれた表示態様となっている。また、第3実施形態の第3特殊表示態様の特殊当該アイコンTA1Cの表示態様には、
図58(C-3)に示すように、白色の丸の中にプロレスラーのキャラクタが組み込まれた表示態様となっている。また、第3実施形態の第4特殊表示態様の特殊当該アイコンTA1Dの表示態様には、
図58(C-4)に示すように、白色の丸の中に熊のキャラクタが組み込まれた表示態様となっている。なお、第3実施形態では、第1特殊表示態様の特殊当該アイコンTA1A⇒第2特殊表示態様の特殊当該アイコンTA1B⇒第3特殊表示態様の特殊当該アイコンTA1C⇒第4特殊表示態様の特殊当該アイコンTA1Dの順に大当たり期待度が高くなっている。
【0484】
第3実施形態のパチンコ遊技機PYでは、通常表示態様の通常当該アイコンTA、または第1特殊表示態様の特殊当該アイコンTA1Aの表示が開始されてから、当該アイコンとして表示が終了するまでの表示パターンがシナリオとして一括して選択される。そのアイコンの表示のシナリオパターンには、
図59に示すように、シナリオパターン1からシナリオパターン3の3種類が存在する。
【0485】
第3実施形態のパチンコ遊技機PY1では、連続して通常ボタン40の押下操作が有効となるボタン操作有効期間(以下、連打ボタン操作有効期間とも称する)が発生して、変化契機演出が実行される。第3実施形態の変化契機演出には、連打ボタン操作有効期間(操作有効期間)にて通常ボタン40の押下操作が行われることによって実行される押下契機演出と、連打ボタン操作有効期間にて連打して通常ボタン40の押下操作が行われた回数が所定回数(例えば、6回、12回)に到達するとことに基づいて実行される連打変化演出(操作結果示唆演出)と、連打ボタン操作有効期間が経過することに基づいて実行される経過変化演出(経過示唆演出)とから構成されている。
【0486】
第3実施形態のパチンコ遊技機PY1では、表示部50aに設けられている当該アイコン表示領域50eに、第1特殊表示態様の特殊当該アイコンTA1Aが表示された場合に、連打ボタン操作有効期間が発生され、特図変動演出での変化契機演出の実行が開始されることになる。変化契機演出では、表示部50aに連打ボタン操作有効期間の残り時間を報知する残り時間画像UG(有効期間報知画像)と、変化契機演出の実行中であることを示唆するキャラクタ特別画像BK(特別画像)が表示される。すなわち、第3実施形態のパチンコ遊技機PY1では、表示部50aに設けられている当該アイコン表示領域50eに、第1特殊表示態様の特殊当該アイコンTA1Aが表示されることによって、特図変動演出での変化契機演出の実行と、表示部50aでの残り時間画像UGの表示とキャラクタ特別画像BKの表示とが行われることなる。これにより、表示部50aに第1特殊表示態様の特殊当該アイコンTA1Aが表示されることで、変化契機演出にて特殊当該アイコンの特殊表示態様が大当たり期待度が高い特殊表示態様にどこまで変化されるかをドキドキさせることが可能となる。
【0487】
ここで押下契機演出(変化示唆演出)は、連打変化演出が実行されるための契機となる演出として機能するとともに、特図変動演出にて連打変化演出が実行されて、特殊表示態様の特殊当該アイコンが大当たり期待度が高い特殊表示態様の特殊当該アイコンに変化される可能性を示唆する演出となっている。また、連打変化演出は、連打ボタン操作有効期間での押下契機演出の実行中に、通常ボタン40の連続した押下操作の回数が所定回数(例えば、6回、12回)に到達するとことに基づいて、特殊当該アイコンTA1の特殊表示態様より大当たり期待度の高い特殊表示態様に変化させる演出として機能する。具体的には、連打変化演出が実行されると、第1特殊表示態様の特殊当該アイコンTA1Aから大当たり期待度の高い第2特殊表示態様の特殊当該アイコンTA1Bに変化される場合や、第1特殊表示態様の特殊当該アイコンTA1Aから大当たり期待度の高い第2特殊表示態様の特殊当該アイコンTA1Bに変化され、さらに変化された第2特殊表示態様の特殊当該アイコンTA1Bから大当たり期待度の高い第3特殊表示態様の特殊当該アイコンTA1Cに変化される場合がある。第3実施形態の連打変化演出は、特図抽選の抽選結果を示唆する演出としても機能する。
【0488】
さらに、第3実施形態の経過変化演出は、連打ボタン操作有効期間が経過すると、表示部50aに表示されている特殊表示態様の特殊当該アイコンTA1が、大当たり期待度の高い特殊表示態様の特殊当該アイコンTA1に変化される演出として機能する。具体的には、経過変化演出が実行されると、第1特殊表示態様の特殊当該アイコンTA1Aから大当たり期待度の高い第3特殊表示態様の特殊当該アイコンTA1Cに変化される場合や、第1特殊表示態様の特殊当該アイコンTA1Aから大当たり期待度の高い第4特殊表示態様の特殊当該アイコンTA1Dに変化される場合や、第2特殊表示態様の特殊当該アイコンTA1Bから大当たり期待度の高い第3特殊表示態様の特殊当該アイコンTA1Cに変化される場合や、第3特殊表示態様の特殊当該アイコンTA1Cから大当たり期待度の高い第4特殊表示態様の特殊当該アイコンTA1Dに変化される場合がある。なお、第3実施形態の経過変化演出は、特図抽選の抽選結果を示唆する演出としても機能する。
【0489】
ここで
図59に示すそれぞれのシナリオパターンについて説明する。まず、シナリオパターン1は、当該アイコンの初期態様として通常当該アイコンTAが表示され、当該アイコンとして表示が終了するまで表示態様が変化することなく通常当該アイコンTAが表示され続けるシナリオである。
【0490】
次に、シナリオパターン2は、第1特殊表示態様の特殊当該アイコンTA1Aが表示され、変化契機演出の実行中に通常ボタン40の連続して押下操作が行われた回数が6回に到達することなく、連打ボタン操作有効期間が経過した場合には、経過変化演出が実行されて、第1特殊表示態様の特殊当該アイコンTA1Aから第3特殊表示態様の特殊当該アイコンTA1Cに変化され、当該アイコンとして表示が終了するまで表示態様が変化することなく第3特殊表示態様の特殊当該アイコンTA1Cが表示され続けるシナリオである。一方で、シナリオパターン2は、第1特殊表示態様の特殊当該アイコンTA1Aが表示され、変化契機演出での連打ボタン操作有効期間が経過するまでに、通常ボタン40の連続して押下操作が行われた回数が6回に到達した場合には、連打変化演出によって、第1特殊表示態様の特殊当該アイコンTA1Aから第2特殊表示態様の特殊当該アイコンTA1Bに変化され、その後連打ボタン操作有効期間が経過すると、経過変化演出によって第2特殊表示態様の特殊当該アイコンTA1Bから第3特殊表示態様の特殊当該アイコンTA1Cに変化されて、当該アイコンとして表示が終了するまで表示態様が変化することなく第3特殊表示態様の特殊当該アイコンTA1Cが表示され続けるシナリオである。
【0491】
次に、シナリオパターン3は、第1特殊表示態様の特殊当該アイコンTA1Aが表示され、変化契機演出の実行中に通常ボタン40の連続して押下操作が行われた回数が所定回数(6回、12回)に到達することなく、連打ボタン操作有効期間が経過した場合には、経過変化演出が実行されて、第1特殊表示態様の特殊当該アイコンTA1Aから第4特殊表示態様の特殊当該アイコンTA1Dに変化され、当該アイコンとして表示が終了するまで表示態様が変化することなく第4特殊表示態様の特殊当該アイコンTA1Dが表示され続けるシナリオである。一方で、シナリオパターン3は、第1特殊表示態様の特殊当該アイコンTA1Aが表示され、連打ボタン操作有効期間が経過するまでに、変化契機演出の実行中に通常ボタン40の連続して押下操作が行われた回数が6回に到達した場合には、連打変化演出によって第1特殊表示態様の特殊当該アイコンTA1Aから第2特殊表示態様の特殊当該アイコンTA1Bに変化され、さらに変化契機演出の実行中に通常ボタン40の連続して押下操作が行われた回数が12回に到達した場合には、連打変化演出によって、第2特殊表示態様の特殊当該アイコンTA1Bから第3特殊表示態様の特殊当該アイコンTA1Cに変化され、変化契機演出での連打ボタン操作有効期間が経過すると、経過変化演出によって、第3特殊表示態様の特殊当該アイコンTA1Cから第4特殊表示態様の特殊当該アイコンTA1Dに変化されて、当該アイコンとして表示が終了するまで表示態様が変化することなく第4特殊表示態様の特殊当該アイコンTA1Dが表示され続けるシナリオである。なお、シナリオパターン3の場合、例えば、第1特殊表示態様の特殊当該アイコンTA1Aが表示され、変化契機演出での連打ボタン操作有効期間が経過するまでに、通常ボタン40の連続して押下操作が行われた回数が6回に到達した場合には、連打変化演出によって、第1特殊表示態様の特殊当該アイコンTA1Aから第2特殊表示態様の特殊当該アイコンTA1Bに変化されるが、変化契機演出の実行中に通常ボタン40の連続して押下操作が行われた回数が12回に到達することなく、連打ボタン操作有効期間が経過した場合には、経過変化演出によって、第2特殊表示態様の特殊当該アイコンTA1Bから第4特殊表示態様の特殊当該アイコンTA1Dに変化されて、当該アイコンとして表示が終了するまで表示態様が変化することなく第4特殊表示態様の特殊当該アイコンTA1Dが表示され続けることになる。
【0492】
第2実施形態の演出制御用マイコン121は、主制御基板100から始動入賞コマンドが、「コマンド01」から「コマンド06」のうち、いずれかのコマンドである場合には、その始動入賞コマンドを解析して、
図60に示すテーブルに基づいて、特殊保留アイコンHA1を表示する先読み演出を実行するか否かの判定を行う。特殊保留アイコンHA1を表示する先読み演出を実行すると決定した場合には、決定した演出を実行するための先読み演出開始コマンドを演出用RAM124の出力バッファにセットする。
【0493】
演出用RAM124の出力バッファにセットされた先読み演出開始コマンドが、コマンド送信処理(S4004)により画像制御基板140に送信されると、画像制御基板140の画像用CPU141は、画像用ROM142から所定の演出画像を読み出して、画像表示装置50の表示部50aにて特殊保留アイコンHA1を表示する先読み演出を行う。
【0494】
次に、第3実施形態の始動入賞時処理(S4307)にて演出制御用マイコン121による保留アイコンの選択について
図60を用いて説明する。
図60に示すように、始動入賞コマンドが「コマンド01」である場合に(
図13参照)、第3実施形態の始動入賞時処理(S4307)で演出制御用マイコン121によって、通常表示態様の通常保留アイコンHAが選択される確率は「40%」であり、特殊表示態様の特殊保留アイコンHA1が選択される確率は「60%」である。
【0495】
また、
図60に示すように、始動入賞コマンドが「コマンド02」である場合に(
図13参照)、第3実施形態の始動入賞時処理(S4307)で演出制御用マイコン121によって、通常表示態様の通常保留アイコンHAが選択される確率は「43%」であり、特殊表示態様の特殊保留アイコンHA1が選択される確率は「57%」である。
【0496】
また、
図60に示すように、始動入賞コマンドが「コマンド03」である場合に(
図13参照)、第3実施形態の始動入賞時処理(S4307)で演出制御用マイコン121によって、通常表示態様の通常保留アイコンHAが選択される確率は「45%」であり、特殊表示態様の特殊保留アイコンHA1が選択される確率は「55%」である。
【0497】
また、
図60に示すように、始動入賞コマンドが「コマンド04」である場合に(
図13参照)、第3実施形態の始動入賞時処理(S4307)で演出制御用マイコン121によって、通常表示態様の通常保留アイコンHAが選択される確率は「60%」であり、特殊表示態様の特殊保留アイコンHA1が選択される確率は「40%」である。
【0498】
また、
図60に示すように、始動入賞コマンドが「コマンド05」である場合に(
図13参照)、第3実施形態の始動入賞時処理(S4307)で演出制御用マイコン121によって、通常表示態様の通常保留アイコンHAが選択される確率は「57%」であり、特殊表示態様の特殊保留アイコンHA1が選択される確率は「43%」である。
【0499】
また、
図60に示すように、始動入賞コマンドが「コマンド06」である場合に(
図13参照)、第3実施形態の始動入賞時処理(S4307)で演出制御用マイコン121によって、通常表示態様の通常保留アイコンHAが選択される確率は「55%」であり、特殊表示態様の特殊保留アイコンHA1が選択される確率は「45%」である。
【0500】
また、
図60に示すように、始動入賞コマンドが「コマンド07」である場合に(
図13参照)、
図48の始動入賞時処理(S4307)で第3実施形態の演出制御用マイコン121によって、通常表示態様の通常保留アイコンHAが選択される確率は「100%」であり、特殊表示態様の特殊保留アイコンHA1が選択される確率は「0%」である。
【0501】
図60に示すテーブルを用いた説明により、第3実施形態のパチンコ遊技機PY1では、通常保留アイコンHAが表示される場合よりも、特殊保留アイコンHA1が表示される場合のほうが、先読み判定の結果が大当たりとなる可能性が高くなっている。なお、
図60に示す保留アイコンの選択率(選択割合)については、遊技に支障をきたさない範囲で適宜に変更することが可能である。
【0502】
11-2.シナリオについて
第3実施形態の変動演出開始処理(S4309)にて演出制御用マイコン121は、
図61に示すシナリオパターン選択テーブルに基づいて、当該アイコンの表示のシナリオパターンを第1シナリオパターン、第2シナリオパターン、または第3シナリオパターンのうちから、いずれかのシナリオパターンを選択する。なお、
図61に示すシナリオパターンの選択率(選択割合)については、遊技に支障をきたさない範囲で適宜に変更することが可能である。
【0503】
具体的には、第3実施形態の変動演出開始処理(S4309)にて演出制御用マイコン121は、受信した特図変動開始コマンドが示す特図変動パターンが特
図1変動パターン「P01」であって、シナリオパターンを選択する対象となるアイコンのシフト直前の保留アイコンが通常保留アイコンである場合には、シナリオパターン1を選択する確率は「100%」である。
【0504】
一方で、第3実施形態の変動演出開始処理(S4309)にて演出制御用マイコン121は、受信した特図変動開始コマンドが示す特図変動パターンが特
図1変動パターン「P01」であって、シナリオパターンを選択する対象となるアイコンのシフト直前の保留アイコンが特殊保留アイコンである場合に、シナリオパターン1を選択する確率は「0%」であり、シナリオパターン2を選択する確率は「20%」であり、シナリオパターン3を選択する確率は「80%」である。
【0505】
第3実施形態の変動演出開始処理(S4309)にて演出制御用マイコン121は、受信した特図変動開始コマンドが示す特図変動パターンが特
図1変動パターン「P02」であって、シナリオパターンを選択する対象となるアイコンのシフト直前の保留アイコンが通常保留アイコンである場合には、シナリオパターン1を選択する確率は「100%」である。
【0506】
一方で、第3実施形態の変動演出開始処理(S4309)にて演出制御用マイコン121は、受信した特図変動開始コマンドが示す特図変動パターンが特
図1変動パターン「P02」であって、シナリオパターンを選択する対象となるアイコンのシフト直前の保留アイコンが特殊保留アイコンである場合に、シナリオパターン1を選択する確率は「0%」であり、シナリオパターン2を選択する確率は「30%」であり、シナリオパターン3を選択する確率は「70%」である。
【0507】
第3実施形態の変動演出開始処理(S4309)にて演出制御用マイコン121は、受信した特図変動開始コマンドが示す特図変動パターンが特
図1変動パターン「P03」であって、シナリオパターンを選択する対象となるアイコンのシフト直前の保留アイコンが通常保留アイコンである場合には、シナリオパターン1を選択する確率は「100%」である。
【0508】
一方で、第3実施形態の変動演出開始処理(S4309)にて演出制御用マイコン121は、受信した特図変動開始コマンドが示す特図変動パターンが特
図1変動パターン「P03」であって、シナリオパターンを選択する対象となるアイコンのシフト直前の保留アイコンが特殊保留アイコンである場合に、シナリオパターン1を選択する確率は「0%」であり、シナリオパターン2を選択する確率は「40%」であり、シナリオパターン3を選択する確率は「60%」である。
【0509】
第3実施形態の変動演出開始処理(S4309)にて演出制御用マイコン121は、受信した特図変動開始コマンドが示す特図変動パターンが特
図1変動パターン「P04」であって、シナリオパターンを選択する対象となるアイコンのシフト直前の保留アイコンが通常保留アイコンである場合には、シナリオパターン1を選択する確率は「100%」である。
【0510】
一方で、第3実施形態の変動演出開始処理(S4309)にて演出制御用マイコン121は、受信した特図変動開始コマンドが示す特図変動パターンが特
図1変動パターン「P04」であって、シナリオパターンを選択する対象となるアイコンのシフト直前の保留アイコンが特殊保留アイコンである場合に、シナリオパターン1を選択する確率は「0%」であり、シナリオパターン2を選択する確率は「80%」であり、シナリオパターン3を選択する確率は「20%」である。
【0511】
第3実施形態の変動演出開始処理(S4309)にて演出制御用マイコン121は、受信した特図変動開始コマンドが示す特図変動パターンが特
図1変動パターン「P05」であって、シナリオパターンを選択する対象となるアイコンのシフト直前の保留アイコンが通常保留アイコンである場合には、シナリオパターン1を選択する確率は「100%」である。
【0512】
一方で、第3実施形態の変動演出開始処理(S4309)にて演出制御用マイコン121は、受信した特図変動開始コマンドが示す特図変動パターンが特
図1変動パターン「P05」であって、シナリオパターンを選択する対象となるアイコンのシフト直前の保留アイコンが特殊保留アイコンである場合に、シナリオパターン1を選択する確率は「0%」であり、シナリオパターン2を選択する確率は「90%」であり、シナリオパターン3を選択する確率は「10%」である。
【0513】
第3実施形態の変動演出開始処理(S4309)にて演出制御用マイコン121は、受信した特図変動開始コマンドが示す特図変動パターンが特
図1変動パターン「P06」であって、シナリオパターンを選択する対象となるアイコンのシフト直前の保留アイコンが通常保留アイコンである場合には、シナリオパターン1を選択する確率は「100%」である。
【0514】
一方で、第3実施形態の変動演出開始処理(S4309)にて演出制御用マイコン121は、受信した特図変動開始コマンドが示す特図変動パターンが特
図1変動パターン「P06」であって、シナリオパターンを選択する対象となるアイコンのシフト直前の保留アイコンが特殊保留アイコンである場合に、シナリオパターン2を選択する確率は「100%」である。
【0515】
第3実施形態の変動演出開始処理(S4309)にて演出制御用マイコン121は、受信した特図変動開始コマンドが示す特図変動パターンが特
図1変動パターン「P07」、または「P08」のうち、いずれの特
図1変動パターンであっても、シナリオパターンを選択する対象となるアイコンのシフト直前の保留アイコンが通常保留アイコンである場合には、シナリオパターン1を選択する確率は「100%」である。
【0516】
続いて、第3実施形態の変動演出開始処理(S4309)の予告演出選択処理(S4504)にて演出制御用マイコン121は、
図62に示す変化契機演出の実行抽選テーブルに基づいて、変化契機演出の実行を選択することが可能となっている。なお、変化契機演出の実行が選択されることで、変化契機演出の実行中に連打ボタン操作有効期間にて通常ボタン40の押下操作が行われると押下契機演出が実行されて、変化契機演出にて連続して通常ボタン40の押下操作が所定回数(例えば、6回、12回)が行われると、連打変化演出が実行され、連打ボタン操作有効期間が経過すると、経過変化演出が実行されることになる。また、
図62に示す変化契機演出の実行確率については、遊技に支障をきたさない範囲で適宜に変更することが可能である。
【0517】
具体的には、第3実施形態の変動演出開始処理(S4309)の予告演出選択処理(S4504)にて演出制御用マイコン121は、シナリオパターンとして、シナリオパターン1を選択している場合には、
図62に示す変化契機演出の実行抽選テーブルに基づいて、変化契機演出を実行する確率は「0%」であり、変化契機演出を実行しない確率は「100%」である。
【0518】
また、第3実施形態の変動演出開始処理(S4309)の予告演出選択処理(S4504)にて演出制御用マイコン121は、シナリオパターンとして、シナリオパターン2を選択している場合には、
図62に示す変化契機演出の実行抽選テーブルに基づいて、変化契機演出を実行する確率は「100%」であり、変化契機演出を実行しない確率は「0%」である。
【0519】
また、第3実施形態の変動演出開始処理(S4309)の予告演出選択処理(S4504)にて演出制御用マイコン121は、シナリオパターンとして、シナリオパターン3を選択している場合には、
図62に示す変化契機演出の実行抽選テーブルに基づいて、変化契機演出を実行する確率は「100%」であり、変化契機演出を実行しない確率は「0%」である。
【0520】
次に、
図63を用いて、シナリオパターン2が選択されている場合に、特
図1変動パターン「P01」、「P02」、「P03」、「P04」、「P05」、または「P06」のうち、いずれかの特
図1変動パターンに基づく特図変動演出での変化契機演出にて通常ボタン40が連続して押下操作された場合について説明する。
【0521】
例えば、シナリオパターン2が選択されている場合に、特
図1変動パターン「P01」、「P02」、「P03」、「P04」、「P05」、または「P06」のうち、いずれかの特
図1変動パターンに基づく特図変動演出の実行が開始される(
図63参照)。その後、通常ボタン40の押下操作が有効となる連打ボタン操作有効期間が発生すると、変化契機演出の実行が開始される。また、変化契機演出の実行が開始されると同時に、
図63に示すように、表示部50aにてキャラクタ特別画像BKの表示が開始される。
【0522】
そして、
図63に示すように、変化契機演出の実行中であって、連打ボタン操作有効期間に通常ボタン検出スイッチ40aによって検出されると、押下契機演出が実行される。そして、変化契機演出の実行中であって、連打ボタン操作有効期間に通常ボタン検出スイッチ40aによって所定回数(例えば、6回)検出されると、特殊当該アイコンの表示態様を変化させる連打変化演出が実行される。なお、連打ボタン操作有効期間にて通常ボタン検出スイッチ40aが検出されなければ、
図63に示すように、押下契機演出の実行は終了となる。すなわち、第3実施形態では、連打ボタン操作有効期間にて通常ボタン40の押下操作が行われ続ければ、押下契機演出の実行は継続されるが、連打ボタン操作有効期間にて通常ボタン40の押下操作が行われなければ、押下契機演出の実行は終了となる。なお、シナリオパターン2が選択されていため、連打ボタン操作有効期間にて通常ボタン40の押下操作が7回以上行われても、第2特殊表示態様の特殊当該アイコンTA1Bから大当たり期待度の高い特殊表示態様の特殊当該アイコンに変化されることはない。連打変化演出の実行が終了すると同時に、表示部50aに表示されていた第1特殊表示態様の特殊当該アイコンTA1Aが、第2特殊表示態様の特殊当該アイコンTA1Bに変化される。その後、連打ボタン操作有効期間が経過するまで表示部50aにて第2特殊表示態様の特殊当該アイコンTA1Bが表示され続けることになる。
【0523】
その後、変化契機演出でのボタン操作有効期間が経過すると同時に、表示部50aでのキャラクタ特別画像BKの表示が終了となる。また、変化契機演出での連打ボタン操作有効期間が経過すると同時に、特殊当該アイコンの表示態様を変化させる経過変化演出が実行される。経過変化演出の実行と同時に、表示部50aに表示されていた第2特殊表示態様の特殊当該アイコンTA1Bが、第3特殊表示態様の特殊当該アイコンTA1Cに変化される。なお、経過変化演出の実行が終了になると同時に、変化契機演出の実行も終了となる。その後、特図変動演出の実行が終了となって当該アイコンとして表示が終了するまで表示態様が変化することなく第3特殊表示態様の特殊当該アイコンTA1Cが表示部50aに表示され続けることになる。
【0524】
次に、
図64を用いて、シナリオパターン2が選択されている場合に、特
図1変動パターン「P01」、「P02」、「P03」、「P04」、「P05」、または「P06」のうち、いずれかの特
図1変動パターンに基づく特図変動演出にて実行された変化契機演出にて通常ボタン40の押下操作が1回も行われることなく、連打ボタン操作有効期間が経過した場合について説明する。
【0525】
例えば、シナリオパターン2が選択されている場合に、特
図1変動パターン「P01」、「P02」、「P03」、「P04」、「P05」、または「P06」のうち、いずれかの特
図1変動パターンに基づく特図変動演出の実行が開始される(
図64参照)。その後、通常ボタン40の押下操作が有効となる連打ボタン操作有効期間が発生すると、変化契機演出が実行される。また、変化契機演出の実行が開始されると同時に、
図64に示すように、表示部50aにてキャラクタ特別画像BKの表示が開始される。
【0526】
そして、
図64に示すように、変化契機演出の実行中に連打ボタン操作有効期間にて通常ボタン検出スイッチ40aによって検出されなければ、押下契機演出が実行されることはない。また、
図64に示すように、連打ボタン操作有効期間にて通常ボタン検出スイッチ40aによって所定回数(例えば、6回)検出されなければ、表示部50aに表示されている当該アイコンは、第2特殊表示態様の特殊当該アイコンTA1Bに変化されることはなく、第1特殊表示態様の特殊当該アイコンTA1Aのままである。
【0527】
その後、変化契機演出でのボタン操作有効期間が経過すると同時に、表示部50aでのキャラクタ特別画像BKの表示が終了となる。また、変化契機演出でのボタン操作有効期間が経過すると同時に、特殊当該アイコンの表示態様を変化させる経過変化演出が実行される。経過変化演出の実行と同時に、表示部50aに表示されていた第1特殊表示態様の特殊当該アイコンTA1Aが、第3特殊表示態様の特殊当該アイコンTA1Cに変化される。なお、経過変化演出の実行が終了になると同時に、変化契機演出の実行も終了となる。その後、特図変動演出の実行が終了となって当該アイコンとして表示が終了するまで表示態様が変化することなく第3特殊表示態様の特殊当該アイコンTA1Cが表示部50aに表示され続けることになる。
【0528】
次に、
図65を用いて、シナリオパターン3が選択されている場合に、特
図1変動パターン「P01」、「P02」、「P03」、「P04」、または「P05」のうち、いずれかの特
図1変動パターンに基づく特図変動演出にて実行された変化契機演出にて通常ボタン40が連続して押下操作された場合について説明する。
【0529】
例えば、シナリオパターン3が選択されている場合に、特
図1変動パターン「P01」、「P02」、「P03」、「P04」、または「P05」のうち、いずれかの特
図1変動パターンに基づく特図変動演出の実行が開始される(
図65参照)。その後、通常ボタン40の押下操作が有効となる連打ボタン操作有効期間が発生すると、変化契機演出が実行される。また、変化契機演出の実行が開始されると同時に、
図65に示すように、表示部50aにてキャラクタ特別画像BKの表示が開始される。
【0530】
そして、
図65に示すように、変化契機演出での連打ボタン操作有効期間にて通常ボタン検出スイッチ40aによって検出されると、押下契機演出が実行される。そして、変化契機演出の実行中であって、連打ボタン操作有効期間に通常ボタン検出スイッチ40aによって所定回数(例えば、6回)検出されると、特殊当該アイコンの表示態様を変化させる連打変化演出が実行される。連打変化演出の実行が終了すると同時に、表示部50aに表示されていた第1特殊表示態様の特殊当該アイコンTA1Aが、第2特殊表示態様の特殊当該アイコンTA1Bに変化される。
【0531】
さらに、
図65に示すように、変化契機演出の実行中であって、連打ボタン操作有効期間に通常ボタン検出スイッチ40aによって検出されると、押下契機演出が再度実行される。そして、変化契機演出の実行中であって、連打ボタン操作有効期間に通常ボタン検出スイッチ40aによって所定回数(例えば、12回)検出されると、特殊当該アイコンの表示態様を変化させる連打変化演出が再度実行される。
図65に示すように、連打変化演出の実行が終了すると同時に、表示部50aに表示されていた第2特殊表示態様の特殊当該アイコンTA1Bが、第3特殊表示態様の特殊当該アイコンTA1Cに変化される。その後、ボタン操作有効期間が経過するまで表示部50aにて第3特殊表示態様の特殊当該アイコンTA1Cが表示され続けることになる。
【0532】
その後、変化契機演出でのボタン操作有効期間が経過すると同時に、表示部50aでのキャラクタ特別画像BKの表示が終了となる。また、変化契機演出での連打ボタン操作有効期間が経過すると同時に、特殊当該アイコンの表示態様を変化させる経過変化演出が実行される。経過変化演出の実行と同時に、表示部50aに表示されていた第3特殊表示態様の特殊当該アイコンTA1Cが、第4特殊表示態様の特殊当該アイコンTA1Dに変化される。なお、経過変化演出の実行が終了になると同時に、変化契機演出の実行も終了となる。その後、特図変動演出の実行が終了となって当該アイコンとして表示が終了するまで表示態様が変化することなく第4特殊表示態様の特殊当該アイコンTA1Dが表示部50aに表示され続けることになる。
【0533】
次に、
図66を用いて、シナリオパターン3が選択されている場合に、特
図1変動パターン「P01」、「P02」、「P03」、「P04」、または「P05」のうち、いずれかの特
図1変動パターンに基づく特図変動演出にて実行された変化契機演出にて通常ボタン40の押下操作が1回も行われることなく、連打ボタン操作有効期間が経過した場合について説明する。
【0534】
例えば、シナリオパターン3が選択されている場合に、特
図1変動パターン「P01」、「P02」、「P03」、「P04」、または「P05」のうち、いずれかの特
図1変動パターンに基づく特図変動演出の実行が開始される(
図66参照)。その後、通常ボタン40の押下操作が有効となる連打ボタン操作有効期間が発生すると、変化契機演出が実行される。また、変化契機演出の実行が開始されると同時に、
図66に示すように、表示部50aにてキャラクタ特別画像BKの表示が開始される。
【0535】
そして、
図66に示すように、変化契機演出の実行中であって、連打ボタン操作有効期間に通常ボタン検出スイッチ40aによって検出されなければ、押下契機演出が実行されることはない。また、
図66に示すように、連打ボタン操作有効期間にて通常ボタン検出スイッチ40aによって所定回数(例えば、6回、12回)検出されなければ、表示部50aに表示されている当該アイコンは、第2特殊表示態様の特殊当該アイコンTA1B、第3特殊表示態様の特殊当該アイコンTA1Cに変化されることはなく、第1特殊表示態様の特殊当該アイコンTA1Aのままである。
【0536】
その後、変化契機演出でのボタン操作有効期間が経過すると同時に、表示部50aでのキャラクタ特別画像BKの表示が終了となる。また、変化契機演出でのボタン操作有効期間が経過すると同時に、特殊当該アイコンの表示態様を変化させる経過変化演出が実行される。経過変化演出の実行が終了すると同時に、表示部50aに表示されていた第1特殊表示態様の特殊当該アイコンTA1Aが、第4特殊表示態様の特殊当該アイコンTA1Dに変化される。なお、経過変化演出の実行が終了になると同時に、変化契機演出の実行も終了となる。その後、特図変動演出の実行が終了となって当該アイコンとして表示が終了するまで表示態様が変化することなく第4特殊表示態様の特殊当該アイコンTA1Dが表示部50aに表示され続けることになる。
【0537】
次に、
図67を用いて通常アイコン(通常保留アイコンHA、通常当該アイコンTA)について説明する。
図67(A)に示すように、通常演出モードが設定されている場合に、表示部50aにて昼間通常用背景画像G102が表示されている。
図67(A)に示すように、表示部50aに演出図柄EZ1,EZ2,EZ3が確定的に停止表示され、小図柄KZ1,KZ2,KZ3が確定的に停止表示されている。
【0538】
図67(A)に示すように、通常演出モードが設定されている場合、表示部50aに設けられている第1表示領域50d1、第2表示領域50d2、第3表示領域50d3および第4表示領域50d4には、保留アイコンが表示されていない。また、
図67(A)に示すように、表示部50aに設けられている当該アイコン表示領域50eには、当該アイコンが表示されていない。
【0539】
その後、例えば、非時短状態にて第1始動口11に2個の遊技球が入球すると、特
図1の抽選が行われ、特図変動演出の実行が開始されると、
図67(B)に示すように、表示部50aにて演出図柄EZ1,EZ2,EZ3の変動表示が開始され、小図柄KZ1,KZ2,KZ3の変動表示も開始される。また、
図67(B)に示すように、表示部50aに設けられている当該アイコン表示領域50eに通常当該アイコンTAが表示される。また、表示部50aに設けられている第1表示領域50d1に通常保留アイコンHAが表示される。
【0540】
その後、特図変動演出の実行が終了すると、
図67(C)に示すように、表示部50aにて演出図柄EZ1,EZ2,EZ3が確定的に停止表示され、小図柄KZ1,KZ2,KZ3も確定的に停止表示される。また、
図67(C)に示すように、特図変動演出の実行が終了すると、表示部50aに設けられている当該アイコン表示領域50eに表示されていた通常当該アイコンTAが消えることになる。
【0541】
その後、
図67(D)に示すように、最も古く記憶されていた第1特図保留が1個消化され、特
図1の抽選が行われ、特図変動演出の実行が開始されると、表示部50aに設けられている第1表示領域50d1に表示されている通常保留アイコンHAが右方に1個シフトして、表示部50aに設けられている当該アイコン表示領域50eに通常当該アイコンTAが表示されることになる。また、特図変動演出の実行が開始されると、
図67(D)に示すように、表示部50aにて演出図柄EZ1,EZ2,EZ3の変動表示が開始され、小図柄KZ1,KZ2,KZ3の変動表示も開始される。
【0542】
次に
図68を用いて、表示部50aに特殊保留アイコンHA1が表示された場合について説明する。先ず、
図68を用いて特殊保留アイコンHA1について説明する。
図68(A)に示すように、通常演出モードが設定されている場合に、表示部50aにて昼間通常用背景画像G102が表示されている。
図68(A)に示すように、特図変動演出が実行中であるため、表示部50aにて演出図柄EZ1,EZ2,EZ3の変動表示が行われており、小図柄KZ1,KZ2,KZ3の変動表示も行われている。
【0543】
また、
図68(A)に示すように、表示部50aに設けられている第1表示領域50d1、第2表示領域50d2、第3表示領域50d3および第4表示領域50d4には、保留アイコンが表示されていない。また、
図68(A)に示すように、表示部50aに設けられている当該アイコン表示領域50eには、通常当該アイコンTAが表示されている。
【0544】
その後、特図変動演出の実行中に、第1始動口11に1個の遊技球が入球すると、表示部50aに設けられている第1表示領域50d1に特殊保留アイコンHA1が表示される。表示部50aに設けられている第1表示領域50d1に特殊保留アイコンHA1が表示されることで、遊技者にその特殊保留アイコンHA1に対応する第1特図保留が1個消化され、特
図1の抽選が行われると、特図変動演出の実行中に変化契機演出が実行されることを把握させることが可能となっている。
【0545】
その後、特図変動演出の実行が終了すると、
図68(C)に示すように、表示部50aにて演出図柄EZ1,EZ2,EZ3が確定的に停止表示され、小図柄KZ1,KZ2,KZ3も確定的に停止表示される。また、
図68(C)に示すように、特図変動演出の実行が終了すると、表示部50aに設けられている当該アイコン表示領域50eに表示されていた通常当該アイコンTAが消えることになる。
【0546】
表示部50aに設けられている第1表示領域50d1に表示されている特殊保留アイコンHA1(
図68(C)参照)が右方に1個シフトして、表示部50aに設けられている当該アイコン表示領域50eに第1特殊表示態様の特殊当該アイコンTA1Aが表示される特図変動演出について、
図69から
図75を用いて説明する。なお、
図69から
図74に示す特図変動演出は、シナリオパターン2、またはシナリオパターン3が選択された場合の特
図1変動パターン「P01」、「P02」、「P03」、「P04」、「P05」、または「P06」のうち、いずれの特
図1変動パターンに基づく特図変動演出である。
【0547】
最も古く記憶されていた第1特図保留が1個消化され、特
図1の抽選が行われ、特図変動演出の実行が開始されると、表示部50aに設けられている第1表示領域50d1に表示されていた特殊保留アイコンHA1(
図68(C)参照)が、右方に1個シフトして、表示部50aに設けられている当該アイコン表示領域50eに第1特殊表示態様の特殊当該アイコンTA1Aが表示される。また、特図変動演出の実行が開始されると、表示部50aにて演出図柄EZ1,EZ2,EZ3の変動表示が開始され、小図柄KZ1,KZ2,KZ3の変動表示も開始される。
【0548】
その後、特図変動演出の実行中に、通常ボタン40の押下操作が有効となる連打ボタン操作有効期間が発生して、変化契機演出の実行が開始されると、
図69(A)に示す演出例へと進む。
図69(A)に示すように、特図変動演出が実行中であるため、表示部50aにて演出図柄EZ1,EZ2,EZ3の変動表示が行われており、小図柄KZ1,KZ2,KZ3の変動表示も行われている。また、
図69(A)に示すように、表示部50aに設けられている当該アイコン表示領域50eには、第1特殊表示態様の特殊当該アイコンTA1Aが表示されている。
【0549】
図69(A)に示すように、表示部50aに設けられている当該アイコン表示領域50eの上方には、「残り10秒」と示す残り時間画像UGが表示されている。表示部50aに残り時間画像UGが表示されることで、遊技者に連打ボタン操作有効期間が終了するまでの残り10秒であることを示唆する。また、表示部50aに残り時間画像UGが表示されることで、遊技者に連打ボタン操作有効期間が終了するまでの残り10秒であることを把握させることが可能となっている。また、
図69(A)に示すように、表示部50aに表示されている残り時間画像UGの右方には、「連打!」と示す連打ボタン促進画像BUが表示されている。表示部50aに連打ボタン促進画像BUが表示されることで、変化契機演出の実行中に通常ボタン40を連続して押下操作を行わせるように促すことが可能となっている。
【0550】
第3実施形態のパチンコ遊技機PY1では、
図69(A)に示すように、表示部50aの左方には、変化契機演出が実行されていることを示すキャラクタ特別画像BKが表示される。表示部50aにキャラクタ特別画像BKが表示されることで、遊技者に変化契機演出の実行中であることを示唆することが可能となっている。また、表示部50aにキャラクタ特別画像BKが表示されることで、遊技者に変化契機演出の実行中であることを把握させることが可能となっている。
【0551】
特図変動演出における変化契機演出での連打ボタン操作有効期間にて、通常ボタン40の押下操作が行われた場合には、
図69(B-1)に示す演出例へと進む。一方で、特図変動演出における変化契機演出での連打ボタン操作有効期間にて、通常ボタン40の押下操作が行われなかった場合には、
図69(B-2)に示す演出例へと進む。
【0552】
例えば、特図変動演出における変化契機演出での連打ボタン操作有効期間にて、通常ボタン40の押下操作が行われた場合には、押下契機演出が実行される。
図69(B-1)に示すように、押下契機演出では、表示部50aの左方に表示されているキャラクタ特別画像BKが揺れた状態となる。また、
図69(B-1)に示すように、押下契機演出では、表示部50aに表示されているキャラクタ特別画像BKの右方に、「ガンバレ」と示すセリフ画像BOが表示される。表示部50aにセリフ画像BOが表示されることで、遊技者にキャラクタ特別画像BKが第1特殊表示態様の特殊当該アイコンTA1Aに向かって声援しているように視認させることが可能となっている。また、表示部50aにセリフ画像BOが表示されることで、遊技者に押下契機演出が実行されていることを示唆し、押下契機演出が実行されていることを把握させることが可能となっている。また、押下契機演出では、
図69(B-1)に示すように、表示部50aに設けられている当該アイコン表示領域50eに表示されている第1特殊表示態様の特殊当該アイコンTA1Aも揺れた状態となる。また、
図69(B-1)に示すように、表示部50aに設けられている当該アイコン表示領域50eに表示されている第1特殊表示態様の特殊当該アイコンTA1Aの周りを炎で囲む炎演出画像BSが表示される。表示部50aにて炎演出画像BSが表示されることで、遊技者に押下契機演出が実行されていることを示唆し、押下契機演出が実行されていることを把握させることが可能となっている。
図69(B-1)に示すように、変化契機演出が実行されると、表示部50aに「残り9秒」と示す残り時間画像UGが表示される。表示部50aに「残り9秒」と示す残り時間画像UGが表示されることで、遊技者にボタン操作有効期間が終了するまでの残り9秒であることを把握させることが可能となっている。その後、
図69(B-1)に示す演出例から、シナリオパターン2が選択されている場合には
図70(A)に示す演出例へと進む。一方で、
図69(B-1)に示す演出例から、シナリオパターン3が選択されている場合には
図72(A)に示す演出例へと進む。なお、キャラクタ特別画像BKと特殊表示態様の特殊当該アイコンTA1が揺れた状態となる演出が、「特定演出」に相当する。
【0553】
一方で、特図変動演出における変化契機演出での連打ボタン操作有効期間にて、通常ボタン40の押下操作が行われなかった場合には、押下契機演出が実行されない。押下契機演出が実行されないため、
図69(B-2)に示すように、表示部50aに表示されているキャラクタ特別画像BKと第1特殊表示態様の特殊当該アイコンTA1Aは停止した状態となっている。また、押下契機演出が実行されないため、
図69(B-2)に示すように、表示部50aにセリフ画像BOと炎演出画像BSとが表示されることはない。変化契機演出が実行されることで、表示部50aに「残り9秒」と示す残り時間画像UGが表示されることで、遊技者にボタン操作有効期間が終了するまでの残り9秒であることを把握させることが可能となっている。その後、
図69(B-2)に示す演出例から、シナリオパターン2、またはシナリオパターン3のうち、いずれのシナリオパターンが選択されている場合でも、
図74(A)に示す演出例へと進む。
【0554】
次に、シナリオパターン2が選択された場合の特
図1変動パターン「P01」、「P02」、「P03」、「P04」、「P05」、または「P06」のうち、いずれの特
図1変動パターンに基づく特図変動演出である場合には、
図69(B-1)に示す演出例から
図70(A)に示す演出例へと進む。
【0555】
特図変動演出における変化契機演出での連打ボタン操作有効期間にて、通常ボタン40の押下操作が行われた場合には、押下契機演出の実行が継続され、
図70(A)に示すように、表示部50aの左方に表示されているキャラクタ特別画像BKが継続して揺れた状態が継続することになる。また、押下契機演出の実行が継続され、
図70(A)に示すように、表示部50aに表示されているキャラクタ特別画像BKの右方に、継続してセリフ画像BOが表示されている。また、押下契機演出の実行が継続され、
図70(A)に示すように、特図変動演出における変化契機演出での連打ボタン操作有効期間にて、通常ボタン40の押下操作が行われた場合には、表示部50aに設けられている当該アイコン表示領域50eに表示されている第1特殊表示態様の特殊当該アイコンTA1Aも継続して揺れた状態となっている。また、特図変動演出における変化契機演出での連打ボタン操作有効期間にて、通常ボタン40の押下操作が行われている場合には、押下契機演出の実行が継続され、
図70(A)に示すように、表示部50aに継続して炎演出画像BSが表示されている。
図70(A)に示すように、変化契機演出では、表示部50aに「残り8秒」と示す残り時間画像UGが表示されている。表示部50aに「残り8秒」と示す残り時間画像UGが表示されることで、遊技者にボタン操作有効期間が終了するまでの残り8秒であることを把握させることが可能となっている。
【0556】
その後、特図変動演出における変化契機演出での連打ボタン操作有効期間にて、通常ボタン40が連続して押下操作が行われた回数が6回に到達した場合には、
図70(B)に示すように、連打変化演出が実行される。連打変化演出が実行されると、
図70(B)に示すように、表示部50aに設けられている当該アイコン表示領域50eの第1特殊表示態様の特殊当該アイコンTA1Aを隠すように変化契機画像MYが表示される。表示部50aに変化契機画像MYが表示されることで、遊技者に特殊当該アイコンTA1の表示態様が変化されることを把握させることが可能となっている。なお、連打ボタン操作有効期間にて、通常ボタン40の押下操作が行われ続けると、
図70(B)に示すように、押下契機演出の実行が継続されることになる。
【0557】
特図変動演出での連打変化演出の実行が終了すると、
図70(C)に示す演出例へと進む。
図70(C)に示すように、表示部50aに設けられている当該アイコン表示領域50eに第2特殊表示態様の特殊当該アイコンTA1Bが表示されている。連打変化演出の実行によって、表示部50aに設けられている当該アイコン表示領域50eに表示されていた第1特殊表示態様の特殊当該アイコンTA1Aが第2特殊表示態様の特殊当該アイコンTA1Bに変化されたことになる。
図70(C)に示すように、表示部50aに設けられている当該アイコン表示領域50eに第2特殊表示態様の特殊当該アイコンTA1Bが表示されることで、遊技者に第1特殊表示態様の特殊当該アイコンTA1Aが表示されている場合よりも大当たり期待度が高いことを示唆し、大当たり期待度が高くなったことを把握させることが可能となっている。さらに、表示部50aに設けられている当該アイコン表示領域50eに第2特殊表示態様の特殊当該アイコンTA1Bが表示されることで、連打ボタン操作有効期間が経過して経過変化演出が実行された場合に、第2特殊表示態様の特殊当該アイコンTA1Bよりも大当たり期待度が高い特殊表示態様の特殊当該アイコンに変化されることに期待させることが可能となっている。
【0558】
変化契機演出での連打ボタン操作有効期間が経過すると、
図71(A)に示す演出例へと進む。なお、連打ボタン操作有効期間が経過すると、特図変動演出の実行中に押下契機演出の実行が終了となる。
図71(A)に示すように、表示部50aに「残り0秒」と示す残り時間画像UGが表示されている。表示部50aに「残り0秒」と示す残り時間画像UGが表示されることで、遊技者にボタン操作有効期間が終了したことを把握させることが可能となっている。
【0559】
変化契機演出でのボタン操作有効期間が経過すると、経過変化演出が実行され、
図71(B)に示す演出例へと進む。経過変化演出が実行されることで、表示部50aに設けられている当該アイコン表示領域50eに表示されていた第2特殊表示態様の特殊当該アイコンTA1Bから第3特殊表示態様の特殊当該アイコンTA1Cに変化される。
図71(B)に示すように、表示部50aに設けられている当該アイコン表示領域50eには第3特殊表示態様の特殊当該アイコンTA1Cが表示されている。また、
図71(B)に示すように、表示部50aに設けられている当該アイコン表示領域50eには第3特殊表示態様の特殊当該アイコンTA1Cの周囲にエフェクト画像KTが表示されている。
図71(B)に示すように、表示部50aに設けられている当該アイコン表示領域50eには第3特殊表示態様の特殊当該アイコンTA1Cの周囲にエフェクト画像KTが表示されることで、第2特殊表示態様の特殊当該アイコンTA1Bから第3特殊表示態様の特殊当該アイコンTA1Cに変化されたことを遊技者に印象付けることが可能となっている。
【0560】
次に、シナリオパターン3が選択された場合の特
図1変動パターン「P01」、「P02」、「P03」、「P04」、または「P05」のうち、いずれかの特
図1変動パターンに基づく特図変動演出である場合には、
図69(B-1)に示す演出例から
図72(A)に示す演出例へと進む。
【0561】
特図変動演出における変化契機演出での連打ボタン操作有効期間にて、通常ボタン40の押下操作が行われ続けた場合には、押下契機演出の実行が継続される。押下契機演出では、
図72(A)に示すように、表示部50aの左方に表示されているキャラクタ特別画像BKが継続して揺れた状態が継続される。また、押下契機演出が実行されると、
図72(A)に示すように、表示部50aに表示されているキャラクタ特別画像BKの右方に、継続してセリフ画像BOが表示される。また、
図72(A)に示すように、特図変動演出における変化契機演出での連打ボタン操作有効期間にて、通常ボタン40の押下操作が行われた場合には、押下契機演出が実行されると、表示部50aに設けられている当該アイコン表示領域50eに表示されている第1特殊表示態様の特殊当該アイコンTA1Aも継続して揺れた状態となる。また、特図変動演出における変化契機演出での連打ボタン操作有効期間にて、通常ボタン40の押下操作が行われて、押下契機演出が実行されると、
図72(A)に示すように、表示部50aに継続して炎演出画像BSが表示されている。
図72(A)に示すように、変化契機演出では、表示部50aに「残り8秒」と示す残り時間画像UGが表示されている。
【0562】
その後、特図変動演出における変化契機演出での連打ボタン操作有効期間にて、通常ボタン40が連続して押下操作が行われた回数が6回に到達した場合には、
図72(B)に示すように、連打変化演出が実行される。連打変化演出が実行されると、
図72(B)に示すように、表示部50aに設けられている当該アイコン表示領域50eの第1特殊表示態様の特殊当該アイコンTA1Aを隠すように変化契機画像MYが表示される。
【0563】
特図変動演出での連打変化演出の実行が終了すると、
図72(C)に示す演出例へと進む。
図72(C)に示すように、表示部50aに設けられている当該アイコン表示領域50eに第2特殊表示態様の特殊当該アイコンTA1Bが表示されている。連打変化演出の実行によって、表示部50aに設けられている当該アイコン表示領域50eに表示されていた第1特殊表示態様の特殊当該アイコンTA1Aが第2特殊表示態様の特殊当該アイコンTA1Bに変化されたことになる。
図72(C)に示すように、表示部50aに設けられている当該アイコン表示領域50eに第2特殊表示態様の特殊当該アイコンTA1Bが表示されることで、遊技者に第1特殊表示態様の特殊当該アイコンTA1Aが表示されている場合よりも大当たりとなる可能性が高いことを示唆し、大当たりとなる可能性が高くなったことを把握させることが可能となっている。さらに、表示部50aに設けられている当該アイコン表示領域50eに第2特殊表示態様の特殊当該アイコンTA1Bが表示されることで、連打ボタン操作有効期間が経過して経過変化演出が実行された場合に、第2特殊表示態様の特殊当該アイコンTA1Bよりも大当たり期待度が高い特殊表示態様の特殊当該アイコンに変化されることに期待させることが可能となっている。なお、変化契機演出での連打ボタン操作有効期間にて、通常ボタン40の押下操作が行われ続けると、
図72(C)に示すように、押下契機演出の実行が継続されることになる。
【0564】
さらに、特図変動演出における変化契機演出での連打ボタン操作有効期間にて、表示部50aに第2特殊表示態様の特殊当該アイコンTA1Bが表示されている場合に、変化契機演出での通常ボタン40が連続して押下操作が行われた回数が12回に到達した場合には、
図72(D)に示すように、再度連打変化演出が実行される。再度連打変化演出が実行されると、
図72(D)に示すように、表示部50aに設けられている当該アイコン表示領域50eの第2特殊表示態様の特殊当該アイコンTA1Bを隠すように変化契機画像MYが表示される。表示部50aに変化契機画像MYが表示されることで、遊技者に特殊当該アイコンTA1の表示態様が変化されることを把握させることが可能となっている。
【0565】
特図変動演出での再度の連打変化演出の実行が終了すると、
図72(E)に示す演出例へと進む。
図72(E)に示すように、表示部50aに設けられている当該アイコン表示領域50eに第3特殊表示態様の特殊当該アイコンTA1Cが表示されている。再度の連打変化演出の実行によって、表示部50aに設けられている当該アイコン表示領域50eに表示されていた第2特殊表示態様の特殊当該アイコンTA1Bが第3特殊表示態様の特殊当該アイコンTA1Cに変化されたことになる。
図72(E)に示すように、表示部50aに設けられている当該アイコン表示領域50eに第3特殊表示態様の特殊当該アイコンTA1Cが表示されることで、遊技者に第2特殊表示態様の特殊当該アイコンTA1Bが表示されている場合よりも大当たりとなる可能性が高いことを示唆し、大当たりとなる可能性が高くなったことを把握させることが可能となっている。さらに、表示部50aに設けられている当該アイコン表示領域50eに第3特殊表示態様の特殊当該アイコンTA1Cが表示されることで、連打ボタン操作有効期間が経過して経過変化演出が実行された場合に、第3特殊表示態様の特殊当該アイコンTA1Cよりも大当たり期待度が高い特殊表示態様の特殊当該アイコンに変化されることに期待させることが可能となっている。
【0566】
その後、連打ボタン操作有効期間の残り時間が1秒になると、
図72(F)に示すように、表示部50aに「残り1秒」と示す残り時間画像UGが表示されている。表示部50aに「残り1秒」と示す残り時間画像UGが表示されることで、遊技者に連打ボタン操作有効期間が終了するまでの残り1秒であることを把握させることが可能となっている(
図72(F)参照)。また、連打ボタン操作有効期間にて通常ボタン40の押下操作が行われていた場合には、
図72(F)に示すように、押下契機演出が実行され続けることになる。
【0567】
その後、連打ボタン操作有効期間にて通常ボタン40の押下操作が行われていた場合に、変化契機演出でのボタン操作有効期間が経過すると、押下契機演出の実行が終了されて、
図73(A)に示す演出例へと進む。
図73(A)に示すように、表示部50aに「残り0秒」と示す残り時間画像UGが表示されている。表示部50aに「残り0秒」と示す残り時間画像UGが表示されることで、遊技者に連打ボタン操作有効期間が終了したことを把握させることが可能となっている。
【0568】
変化契機演出での連打ボタン操作有効期間が経過すると、経過変化演出が実行され、
図73(B)に示す演出例へと進む。経過変化演出が実行されることで、表示部50aに設けられている当該アイコン表示領域50eに表示されていた第3特殊表示態様の特殊当該アイコンTA1Cから第4特殊表示態様の特殊当該アイコンTA1Dに変化される。
図73(B)に示すように、表示部50aに設けられている当該アイコン表示領域50eには第4特殊表示態様の特殊当該アイコンTA1Dが表示されている。また、
図73(B)に示すように、表示部50aに設けられている当該アイコン表示領域50eには第4特殊表示態様の特殊当該アイコンTA1Dの周囲にエフェクト画像KTが表示されている。
図73(B)に示すように、表示部50aに設けられている当該アイコン表示領域50eには第4特殊表示態様の特殊当該アイコンTA1Dの周囲にエフェクト画像KTが表示されることで、第3特殊表示態様の特殊当該アイコンTA1Cから第4特殊表示態様の特殊当該アイコンTA1Dに変化されたことを遊技者に印象付けることが可能となっている。
【0569】
次に、シナリオパターン2、またはシナリオパターン3のうち、いずれのシナリオパターンが選択されている場合であって、特
図1変動パターン「P01」、「P02」、「P03」、「P04」、「P05」、または「P06」のうち、いずれの特
図1変動パターンに基づく特図変動演出である場合には、
図69(B-2)に示す演出例から
図74(A)に示す演出例へと進む。
【0570】
特図変動演出における変化契機演出での連打ボタン操作有効期間にて、通常ボタン40の押下操作が行われなかった場合には、押下契機演出が実行されることはない。そのため、
図74(A)に示すように、表示部50aに表示されているキャラクタ特別画像BKと第1特殊表示態様の特殊当該アイコンTA1Aは停止した状態となっている。また、特図変動演出における変化契機演出での連打ボタン操作有効期間にて、通常ボタン40の押下操作が行われなかった場合には、押下契機演出が実行されないため、
図74(A)に示すように、表示部50aにセリフ画像BOと炎演出画像BSとが表示されることはない。
図74(A)に示すように、表示部50aに「残り8秒」と示す残り時間画像UGが表示されることで、遊技者に連打ボタン操作有効期間が終了するまでの残り8秒であることを把握させることが可能となっている。
【0571】
その後、特図変動演出における変化契機演出での連打ボタン操作有効期間にて、通常ボタン40の押下操作が行われなかった場合には、押下契機演出が実行されることはない。
図74(B)に示すように、表示部50aに表示されているキャラクタ特別画像BKと第1特殊表示態様の特殊当該アイコンTA1Aは停止した状態となっている。また、特図変動演出における変化契機演出での連打ボタン操作有効期間にて、通常ボタン40の押下操作が行われなかった場合には、押下契機演出が実行されることはなく、
図74(B)に示すように、表示部50aにセリフ画像BOと炎演出画像BSとが表示されることはない。
図74(B)に示すように、表示部50aに「残り1秒」と示す残り時間画像UGが表示されることで、遊技者に連打ボタン操作有効期間が終了するまでの残り1秒であることを把握させることが可能となっている。
【0572】
そして、連打ボタン操作有効期間が経過すると、
図75(A)に示す演出例へと進む。
図75(A)に示すように、表示部50aに「残り0秒」と示す残り時間画像UGが表示されている。表示部50aに「残り0秒」と示す残り時間画像UGが表示されることで、遊技者に連打ボタン操作有効期間が終了したことを把握させることが可能となっている。
【0573】
変化契機演出での連打ボタン操作有効期間が経過すると、経過変化演出が実行され、シナリオパターン2が選択されている場合には
図75(A)に示す演出例から
図75(B-1)に示す演出例へと進む。一方で、変化契機演出での連打ボタン操作有効期間が経過すると、経過変化演出が実行され、シナリオパターン3が選択されている場合には
図75(A)に示す演出例から
図75(B-2)に示す演出例へと進む。
【0574】
シナリオパターン2が選択されている場合には、経過変化演出が実行されることで、表示部50aに設けられている当該アイコン表示領域50eに表示されていた第1特殊表示態様の特殊当該アイコンTA1Aから第3特殊表示態様の特殊当該アイコンTA1Cに変化される。
図75(B-1)に示すように、表示部50aに設けられている当該アイコン表示領域50eには第3特殊表示態様の特殊当該アイコンTA1Cが表示される。また、
図75(B-1)に示すように、表示部50aに設けられている当該アイコン表示領域50eには第3特殊表示態様の特殊当該アイコンTA1Cの周囲にエフェクト画像KTが表示されている。
図75(B-1)に示すように、表示部50aに設けられている当該アイコン表示領域50eには第3特殊表示態様の特殊当該アイコンTA1Cの周囲にエフェクト画像KTが表示されることで、第1特殊表示態様の特殊当該アイコンTA1Aから第3特殊表示態様の特殊当該アイコンTA1Cに変化されたことを遊技者に印象付けることが可能となっている。
【0575】
一方で、シナリオパターン3が選択されている場合には、経過変化演出が実行されることで、表示部50aに設けられている当該アイコン表示領域50eに表示されていた第1特殊表示態様の特殊当該アイコンTA1Aから第4特殊表示態様の特殊当該アイコンTA1Dに変化される。
図75(B-2)に示すように、表示部50aに設けられている当該アイコン表示領域50eには第4特殊表示態様の特殊当該アイコンTA1Dが表示されている。また、
図75(B-2)に示すように、表示部50aに設けられている当該アイコン表示領域50eには第4特殊表示態様の特殊当該アイコンTA1Dの周囲にエフェクト画像KTが表示されている。
図75(B-2)に示すように、表示部50aに設けられている当該アイコン表示領域50eには第4特殊表示態様の特殊当該アイコンTA1Dの周囲にエフェクト画像KTが表示されることで、第1特殊表示態様の特殊当該アイコンTA1Aから第4特殊表示態様の特殊当該アイコンTA1Dに変化されたことを遊技者に印象付けることが可能となっている。
【0576】
[2.第3実施形態の変動演出開始処理]
第3実施形態の変動演出開始処理(S4309)ではまず、演出制御用マイコン121は、変動開始コマンドを解析する(S4501)。変動開始コマンドには、変動パターン(
図11、
図12参照)の情報や、大当たりの判定等に基づく特図停止図柄データの情報が含まれている。
【0577】
続いて、演出制御用マイコン121は、S4502において、特図変動演出で最終的に停止表示する演出図柄EZの選択を行う。具体的には、演出図柄決定用乱数を取得するとともに、リーチの有無に応じて分類されている複数のテーブルの中から、変動開始コマンドの解析結果に基づいて一つのテーブルを選択し、その選択したテーブルを用いて、取得した演出図柄決定用乱数を判定することにより、演出図柄を選択する。これにより、最終的に停止表示される演出図柄EZ1,EZ2,EZ3の組み合わせ(例えば「7・7・7」等)が決定される。なお、演出制御用マイコン121は、変動演出開始処理(S4309)において、特図変動演出において最終的に停止表示する小図柄KZの選択も行っている。具体的には、演出制御用マイコン121は、小図柄決定用乱数を取得するとともに、変動開始コマンドの解析結果に基づいて、一つのテーブルを選択し、その選択したテーブルを用いて、取得した小図柄決定用乱数を判定することにより、小図柄を選択する。これにより、最終的に停止表示される小図柄KZ1,KZ2,KZ3の組み合わせ(例えば「7・7・7」等)が決定される。
【0578】
続いて、特図変動演出パターン選択処理(S4405)では、演出制御用マイコン121は、設定している演出モードと特図変動開始コマンドが示す特図変動パターンに基づいて、特図変動演出の演出内容が対応付けられたサブ変動パターンを判定するサブ変動パターン判定を行うためのサブ変動パターン判定テーブルを選択する。サブ変動パターン判定テーブルは、演出モードおよび特図変動パターンに関連づけられて複数設けられている。よって、演出制御用マイコン121は、サブ変動パターンに対応付けられたサブ変動パターン判定テーブルを1つ選択する。各サブ変動パターン判定テーブルには、所定の振分率(%)となるように、1又は複数のサブ変動パターンにサブ変動パターン決定用乱数の値(サブ変動パターン決定値)が振り分けられている。続いて、演出制御用マイコン121は、サブ変動パターン決定用乱数カウンタが示す値をサブ変動パターン決定用乱数として取得し、取得したサブ変動パターン決定用乱数に基づいてサブ変動パターン判定を行う。なお、サブ変動パターン決定用乱数は、「0」から「99」までの範囲で値をとる。
【0579】
演出制御用マイコン121は、サブ変動パターン判定において、選択したサブ変動パターンテーブルに、取得したサブ変動パターン決定用乱数を照合し、サブ変動パターンを決定して、決定したサブ変動パターンを表すデータを演出用RAM124にセットすると共に、サブ変動パターン示す変動演出開始コマンドを演出用RAM124の出力バッファにセットする。なおサブ変動パターンが決まれば、特図変動演出の時間、演出図柄の変動表示態様、リーチ演出の有無、リーチ演出の内容、演出展開構成、演出図柄の背景の種類等からなる特図変動演出の内容の詳細が決まることとなる。
【0580】
演出用RAM124の出力バッファにセットされた変動演出開始コマンドが、コマンド送信処理(S4004)により画像制御基板140に送信されると、画像制御基板140の画像用CPU141は、画像用ROM142から所定の演出画像を読み出して、画像表示装置50の表示部50aにて画像による特図変動演出を行う。
【0581】
また、変動演出開始コマンドには、画像表示装置50で行われる画像による特図変動演出の他に、スピーカ52から出力される音声による特図変動演出、枠ランプ53で行われる発光による特図変動演出の演出内容、および、盤上可動体55k、盤下可動体56kで行われる動作による特図変動演出の演出内容が含まれている。
【0582】
また、演出制御用マイコン121は、画像制御基板140によって行われる画像による特図変動演出が行われている間、画像制御基板140に送信された変動演出開始コマンドが示す特図変動演出内容に応じて、音声制御回路161を介してスピーカ52から音声を出力させ(音声による特図変動演出を実行し)、また、ランプ制御回路151を介して枠ランプ53を発光させ(発光による特図変動演出を実行し)、盤上可動体55k、盤下可動体56kを作動させる(動作による特図変動演出を実行する)。
【0583】
第3実施形態の演出制御用マイコン121は、特図変動開始コマンドが示す特図変動パターンが特
図1変動パターン「P01」から「P08」のうち、いずれかであって、シナリオパターンを選択する対象となるアイコンのシフト直前の保留アイコンが通常保留アイコンHAである場合には、
図61に示すテーブルに基づいて、シナリオパターン1を選択するとともに、特図変動演出の演出内容が対応付けられたサブ変動パターンを判定するサブ変動パターン判定を行うためのサブ変動パターン判定テーブルを選択し、取得したサブ変動パターン決定用乱数を照合して特図変動演出の演出内容(例えば、シナリオパターン1の演出内容)が対応付けられたサブ変動パターンを決定する。そして、演出制御用マイコン121は、決定したサブ変動パターンを表すデータを演出用RAM124にセットすると共に、サブ変動パターン示す変動演出開始コマンドを演出用RAM124の出力バッファにセットする。演出用RAM124の出力バッファにセットされた変動演出開始コマンドが、コマンド送信処理(S4004)により画像制御基板140に送信されると、画像制御基板140の画像用CPU141は、画像用ROM142から所定の演出画像を読み出して、画像表示装置50の表示部50aにて通常当該アイコンTAが表示される特図変動演出を行う。
【0584】
第3実施形態の演出制御用マイコン121は、特図変動開始コマンドが示す特図変動パターンが特
図1変動パターン「P01」から「P06」のうち、いずれかであって、シナリオパターンを選択する対象となるアイコンのシフト直前の保留アイコンが特殊保留アイコンHA1である場合には、
図61に示すテーブルに基づいて、シナリオパターン2、またはシナリオパターン3を選択するとともに、特図変動演出の演出内容が対応付けられたサブ変動パターンを判定するサブ変動パターン判定を行うためのサブ変動パターン判定テーブルを選択し、取得したサブ変動パターン決定用乱数を照合して特図変動演出の演出内容(シナリオパターン2の演出内容、シナリオパターン3の演出内容)が対応付けられたサブ変動パターンを決定する。そして、演出制御用マイコン121は、決定したサブ変動パターンを表すデータを演出用RAM124にセットすると共に、サブ変動パターン示す変動演出開始コマンドを演出用RAM124の出力バッファにセットする。演出用RAM124の出力バッファにセットされた変動演出開始コマンドが、コマンド送信処理(S4004)により画像制御基板140に送信されると、画像制御基板140の画像用CPU141は、画像用ROM142から所定の演出画像を読み出して、画像表示装置50の表示部50aにて特殊表示態様の特殊当該アイコンTA1(第1特殊表示態様の特殊当該アイコンTA1A、第2特殊表示態様の特殊当該アイコンTA1B、第3特殊表示態様の特殊当該アイコンTA1C、第4特殊表示態様の特殊当該アイコンTA1D)が表示される特図変動演出を行う。
【0585】
演出用RAM124の出力バッファにセットされた変動演出開始コマンドが、コマンド送信処理(S4004)により画像制御基板140に送信されると、画像制御基板140の画像用CPU141は、画像用ROM142から所定の演出画像を読み出して、画像表示装置50の表示部50aにて画像(例えば、通常当該アイコンTA、特殊表示態様の特殊当該アイコンTA1(第1特殊表示態様の特殊当該アイコンTA1A、第2特殊表示態様の特殊当該アイコンTA1B、第3特殊表示態様の特殊当該アイコンTA1C、第4特殊表示態様の特殊当該アイコンTA1D))による特図変動演出を行う。
【0586】
また、変動演出開始コマンドには、画像表示装置50で行われる画像による特図変動演出の他に、スピーカ52から出力される音声による特図変動演出、枠ランプ53で行われる発光による特図変動演出の演出内容、および、盤上可動体55k、盤下可動体56kで行われる動作による特図変動演出の演出内容が含まれている。
【0587】
また、演出制御用マイコン121は、画像制御基板140によって行われる画像による特図変動演出が行われている間、画像制御基板140に送信された変動演出開始コマンドが示す特図変動演出内容に応じて、音声制御回路161を介してスピーカ52から音声を出力させ(音声による特図変動演出を実行し)、また、ランプ制御回路151を介して枠ランプ53を発光させ(発光による特図変動演出を実行し)、盤上可動体55k、盤下可動体56kを作動させる(動作による特図変動演出を実行する)。
【0588】
続いて、演出制御用マイコン121は、予告演出の選択を行う(S4504)。具体的には、予告演出決定用乱数を取得するとともに、リーチの有無に応じて分類されている複数のテーブルの中から、特図変動開始コマンドの解析結果に基づいて一つのテーブルを選択し、その選択したテーブルを用いて、取得した予告演出決定用乱数を判定することにより、予告演出を選択する。これにより、いわゆるステップアップ予告演出やチャンスアップ予告演出などの予告演出の内容が決定される。
【0589】
第3実施形態の演出制御用マイコン121は、予告演出選択処理(S4504)では、シナリオパターン1からシナリオパターン3のうち、いずれかのシナリオパターンを選択した場合には、変化契機演出決定乱数を取得するとともに、
図62に示すテーブルに基づいて、変化契機演出の実行を決定する。第3実施形態の演出制御用マイコン121は、特図変動演出での変化契機演出の実行を決定することで、押下契機演出を実行可能であることと、連打押下演出を実行可能であることと、および経過示唆演出の実行とを決定する。
【0590】
S4504に続いて、演出制御用マイコン121は、選択した演出図柄と特図変動演出パターンと選択した予告演出(変化契機演出)とに基づいて、特図変動演出を開始するための変動演出開始コマンドを演出用RAM124の出力バッファにセットして(S4505)、本処理を終える。S4505でセットされた変動演出開始コマンドが、コマンド送信処理(S4004)により画像制御基板140に送信されると、表示部50aにて特別図柄の変動表示に同期した特図変動演出が開始される。
【0591】
第3実施形態の演出制御用マイコン121は、演出タイマ更新処理(S4202)にて、特図変動演出の実行中に変化契機演出を実行する場合には、通常ボタン40の通常ボタン操作有効期間の開始タイミングや終了タイミングを計測する。
【0592】
第1実施形態の演出制御用マイコン121は、シナリオパターン2を選択している場合に、スイッチ処理(S4106)において、入力処理(S4104)によって取得した通常ボタン40のスイッチデータを解析して、変化契機演出での連打ボタン操作有効期間内で通常ボタン40が所定回数(例えば、6回、12回)の押下操作されたと判定した場合には、表示部50aに表示している特殊表示態様の特殊当該アイコンTA1を大当たり期待度の高い特殊表示態様の特殊当該アイコンTA1(第2特殊表示態様の特殊当該アイコンTA1B、第3特殊表示態様の特殊当該アイコンTA1C)に変化させる。
処理にて表示部50aに表示しているメータ表示画像MGのメータ値を最大とする。
【0593】
12.本実施形態(第3実施形態)の効果
以上詳細に説明したように第3実施形態に係るパチンコ遊技機PY1によれば、変化契機演出での連打ボタン操作有効期間にて、連続して通常ボタン40の押下操作が所定回数(例えば、6回、12回)行われると、連打変化演出によって、大当たり期待度を遊技者に把握させることが可能となっている。また、変化契機演出での連打ボタン操作有効期間が経過すると、経過変化演出によって、大当たり期待度を把握させることも可能となっている。これにより、変化契機演出にて通常ボタン40の押下操作と連打ボタン操作有効期間の経過という異なる契機によって、それぞれ異なる変化演出を遊技者に提供することが可能となり、遊技興趣を向上させることが可能となっている。
【0594】
また、第3実施形態のパチンコ遊技機PY1によれば、変化契機演出では連打変化演出が実行された後に経過変化演出が実行されるため、段階的に大当たり期待度を把握させることが可能となっている。一方で、変化契機演出では連打変化演出が実行されずに経過変化演出の実行によって、いきなり大当たり期待度を把握させることが可能となっている。これにより、変化契機演出にて経過変化演出が実行される前に、連打変化演出を実行させるか否かを連打ボタン操作有効期間にて通常ボタン40の押下操作を行うか否かを遊技者に判断させることが可能となり、特図変動演出での変化契機演出を楽しませることが可能となっている。
【0595】
また、第3実施形態のパチンコ遊技機PY1によれば、表示部50aに第1特殊表示態様の特殊当該アイコンTA1Aが表示されている場合に、連打変化演出が実行されると、第1特殊表示態様の特殊当該アイコンTA1Aから第2特殊表示態様の特殊当該アイコンTA1Bに変化される。特図変動演出にて変化契機演出が実行されている場合に、通常ボタン40を押下操作を行いながら、表示部50aに表示されている第1特殊表示態様の特殊当該アイコンTA1Aに注目している遊技者を大当たり期待度の高い第2特殊表示態様の特殊当該アイコンTA1Bに変化されたことに驚きを与えて、遊技者を期待させることが可能となっている。
【0596】
また、第3実施形態のパチンコ遊技機PY1によれば、連打変化演出が実行されて、表示部50aに表示されている第1特殊表示態様の特殊当該アイコンTA1Aが第2特殊表示態様の特殊当該アイコンTA1Bに変化された後に、連打ボタン操作有効期間が経過して、第2特殊表示態様の特殊当該アイコンTA1Bから第3特殊表示態様の特殊当該アイコンTA1Cに変化されることに楽しさを与えて、表示部50aに表示されている当該アイコンTAに注目している遊技者を視覚的に楽しませることが可能となっている。
【0597】
また、第3実施形態のパチンコ遊技機PY1によれば、特図変動演出での変化契機演出にて、通常ボタン40の押下操作が行われないため連打変化演出が実行されずに、経過変化演出が実行された場合には、表示部50aに表示されている第1特殊表示態様の特殊当該アイコンTA1Aから第3特殊表示態様の特殊当該アイコンTA1Cに変化されることがある。これにより、変化契機演出での連打ボタン操作有効期間にて通常ボタン40の押下操作が行われずに、連打ボタン操作有効期間が経過した場合には、表示部50aに表示されている特殊当該アイコンTA1に注目して遊技者に驚きを与えて、表示部50aに表示されている当該アイコンTAに注目している遊技者を視覚的に楽しませることが可能となっている。
【0598】
また、第3実施形態のパチンコ遊技機PY1によれば、変化契機演出にて表示部50aに残り時間画像UGが表示されることで、特図変動演出にてどのタイミングまで通常ボタン40の押下操作によって、連打変化演出の実行が可能であるかや、経過変化演出がいつ実行されるかを遊技者に把握させることが可能となり、遊技興趣を向上させることが可能となっている。
【0599】
また、第3実施形態のパチンコ遊技機PY1によれば、変化契機演出での連打ボタン操作有効期間にて通常ボタン40の押下操作が行われて、押下契機演出が実行されている場合に、表示部50aに表示されている第1特殊表示態様の特殊当該アイコンTA1Aが第2特殊表示態様の特殊当該アイコンTA1Bに変化されることがある。これにより、変化契機演出での連打ボタン操作有効期間にて通常ボタン40の押下操作が行われて、押下契機演出が実行されている場合に、特殊表示態様の特殊当該アイコンTA1が変化されるか否かに注目させつつ、通常ボタン40の押下操作を楽しませることが可能となり、遊技興趣を向上させることが可能となっている。
【0600】
また、第3実施形態のパチンコ遊技機PY1によれば、変化契機演出での連打ボタン操作有効期間にて通常ボタン40の押下操作が行われて、押下契機演出が実行されている場合に、変化された第2特殊表示態様の特殊当該アイコンTA1Bが第3特殊表示態様の特殊当該アイコンTA1Cに変化されることがある。これにより、一度特殊表示態様の特殊当該アイコンTA1が変化されてから、さらに変化されるか否かにも注目させることが可能となるため、通常ボタン40の押下操作を楽しませることが可能となり、遊技興趣を向上させることが可能となっている。
【0601】
また、第3実施形態のパチンコ遊技機PY1によれば、表示部50aに第1特殊表示態様の特殊当該アイコンTA1Aが表示されると、表示部50aにキャラクタ特別画像BKが表示される。押下契機演出では、通常ボタン40の押下操作が行われていることによって、表示部50aに表示されているキャラクタ特別画像BKを用いるため、遊技者を表示部50aに表示されている第1特殊表示態様の特殊当該アイコンTA1Aおよびキャラクタ特別画像BKに注目させて、遊技者を視覚的に楽しませることが可能となっている。
【0602】
また、第3実施形態のパチンコ遊技機PY1によれば、押下契機演出では、通常ボタン40の押下操作が行われると、キャラクタ特別画像BKと第1特殊表示態様の特殊当該アイコンTA1Aとが揺れた状態となる。キャラクタ特別画像BKと第1特殊表示態様の特殊当該アイコンTA1Aとが揺れた状態となることで、通常ボタン40の押下操作によって押下契機演出が実行されてことを視覚的に楽しませるとともに、特殊表示態様の特殊当該アイコンTA1が大当たり期待度が高い特殊表示態様の特殊当該アイコンに変化されるか否かにドキドキさせることが可能となっている。
【0603】
また、第3実施形態のパチンコ遊技機PY1によれば、押下契機演出の実行中にボタン操作有効期間が経過すると、押下契機演出の実行も終了となり、表示部50aに表示されているキャラクタ特別画像BKの表示が終了となる。これにより、連打変化演出によって特殊表示態様の特殊当該アイコンTA1が変化されないことを遊技者に把握させることが可能となっている。
【0604】
13.変更例
次に、上記実施形態のパチンコ遊技機PY1の変更例について説明する。なお、変更例の説明において、本実施形態のパチンコ遊技機PY1と同様の構成については、同じ符号を付して説明を省略する。勿論、変更例に係る構成同士を適宜組み合わせて構成してもよい。また、上記第1実施形態、上記第1実施形態の変更例、上記第2実施形態、上記第2実施形態の変更例、上記第3実施形態、および下記変更例中の技術的特徴は、本明細書において必須なものとして説明されていなければ、適宜、削除することが可能である。
【0605】
上記各実施形態では、第1始動口11または第2始動口12への遊技球の入賞(入球)があると、特図抽選などを行うための各種乱数(数値情報や判定情報の一例)が取得されることが、「所定条件が成立すること」に相当したが、これに限定されることはない。例えば、第1始動口、及び第2始動口12と異なる他の始動口を備えても良い。なお、他の始動口に遊技球が入賞することで、特
図1抽選、又は特
図2抽選が行われるようにしても良い。この場合、第1始動口11、第2始動口12、又は他の始動口のうち、いずれかの始動口への遊技球の入賞(入球)があると、特図抽選などを行うための各種乱数(数値情報や判定情報の一例)が取得されることが、「所定条件が成立すること」に相当しても良い。
【0606】
上記各実施形態では、大当たり遊技状態が、「特別遊技状態」に相当した。しかしながら、これに限定されることはない。例えば、低確率高ベース遊技状態、高確率低ベース遊技状態、または高確率高ベース遊技状態のうち、いずれかの遊技状態が、本願発明の「特別遊技状態」に相当しても良い。または、例えば、大当たり遊技状態、低確率高ベース遊技状態、高確率低ベース遊技状態、または高確率高ベース遊技状態のうち、2種類以上の遊技状態が、「特別遊技状態」に相当しても良い。
【0607】
上記各実施形態の通常ボタン40が、「操作手段」に相当したが、これに限定されることはない。例えば、特殊ボタン41が、「操作手段」に相当しても良い。また、例えば、通常ボタン40、および特殊ボタン41とは異なるとともに遊技者が操作可能な他の操作ボタンが「操作手段」に相当しても良い。
【0608】
上記第1実施形態の森モード専用操作演出と通常操作演出とが、「操作演出」に相当した。しかしながら、これに限定されることはない。例えば、特殊ボタン41の操作を促す操作演出が、「操作演出」に相当しても良い。また、例えば、上記第3実施形態の変化契機演出が、「操作演出」に相当しても良い。さらに、例えば、通常ボタン40や特殊ボタン41を用いた保留アイコン予告、通常ボタン40や特殊ボタン41を用いたカットイン予告、通常ボタン40や特殊ボタン41を用いたステップアップ予告などが、「操作演出」に相当しても良い。
【0609】
上記第1実施形態の森モード専用操作演出が「第1操作演出」に相当した。しかしながら、これに限定されることはない。例えば、森モードの設定中に遊技者による操作手段の操作に基づいて、特図抽選の結果が大当たりであることを報知可能な操作演出が、「第1操作演出」に相当しても良い。また、例えば、特殊ボタン41の操作を促す操作演出が、「第1操作演出」に相当しても良い。さらに、例えば、通常ボタン40や特殊ボタン41を用いた保留アイコン予告、通常ボタン40や特殊ボタン41を用いたカットイン予告、通常ボタン40や特殊ボタン41を用いたステップアップ予告などが、「第1操作演出」に相当しても良い。
【0610】
また上記第1実施形態の通常操作演出、上記第1実施形態の変更例の当落通常操作演出が、「第2操作演出」に相当した。しかしながら、これに限定されることはない。例えば、上記第3実施形態の変化契機演出が、「第2操作演出」に相当しても良い。また、例えば、特殊ボタン41の操作を促す操作演出が、「第2操作演出」に相当しても良い。さらに、例えば、通常ボタン40や特殊ボタン41を用いた保留アイコン予告、通常ボタン40や特殊ボタン41を用いたカットイン予告、通常ボタン40や特殊ボタン41を用いたステップアップ予告などが、「第2操作演出」に相当しても良い。
【0611】
上記第1実施形態では、非時短状態では第3通常演出モードにて特図変動演出の1回または複数回行われるという条件が成立することで、森モードが設定された。しかしながら、これに限定されることはない。例えば、非時短状態にて特図変動演出が実行されている場合、特別図柄が停止表示されている場合、客待ち演出が実行されている場合などで、例えば、遊技者による通常ボタン40の押下操作によって、森モードが選択可能であっても良い。この場合、遊技者によって森モードが選択されると、その森モードが設定されても良い。
【0612】
上記第1実施形態では、エンディング演出の実行中に遊技者によって森モードが選択されて、演出制御用マイコン121によって森モードが設定された。しかしながら、これに限定されることはない。例えば、時短状態にて特図変動演出が実行されている場合、時短状態の特別図柄が停止表示されている場合、客待ち演出が実行されている場合などで、例えば、遊技者による通常ボタン40の押下操作によって、森モードが選択可能であっても良い。この場合、遊技者によって森モードが選択されると、その森モードが設定されても良い。
【0613】
上記第1実施形態では、通常演出モードと森モードとが重複して設定されることはなかった。しかしながら、これに限定されることはない。例えば、通常演出モードの設定中に森モードを重複して設定することが可能であっても良い。
【0614】
また上記第1実施形態では、空モード、または宇宙モードの設定中に、森モードが設定できない構成となっていた。しかしながら、これに限定されることはない。例えば、空モード、または宇宙モードの設定中に、森モードが設定可能であっても良い。
【0615】
上記第1実施形態では、森モード専用操作演出の実行と通常操作演出の実行とが重複されている場合に、通常ボタン40が押下操作されて、森モード専用操作演出でのメータ表示画像MGが示すメータ値の最大に到達して森モード専用操作前演出から森モード専用操作後演出に進行されること、および通常操作前演出から通常操作後演出に進行されることが、「第1操作演出が進行されるとともに第2操作演出も進行される」に相当した。しかしながら、これに限定されることはない。例えば、森モード専用操作演出の実行と通常操作演出の実行とが重複されている場合に、通常ボタン40が押下操作されると、森モード専用操作演出でのメータ表示画像MGが示すメータ値が1つ上昇するとともに通常操作前演出から通常操作後演出に進行されることが、「第1操作演出が進行されるとともに第2操作演出も進行される」に相当しても良い。
【0616】
上記第1実施形態では、森モード専用操作演出の実行と通常操作演出の実行とが重複されている場合に、通常ボタン40が押下操作されて、森モード専用操作演出でのメータ表示画像MGが示すメータ値の最大に到達して森モード専用操作前演出から森モード専用操作後演出に進行されるとともに通常操作前演出から通常操作後演出に進行された。しかしながら、これに限定されることはない。例えば、森モード専用操作演出の実行と通常操作演出の実行とが重複されている場合に、通常ボタン40が押下操作されて、森モード専用操作演出でのメータ表示画像MGが示すメータ値の最大に到達して森モード専用操作前演出から森モード専用操作後演出に進行されるが、通常操作前演出から通常操作後演出に進行されない場合があっても良い。
【0617】
上記第1実施形態の変更例では、SPリーチ専用演出の最終局面である分岐時点にて、森モード専用操作演出の実行と通常操作演出の実行が重複されている場合に、通常ボタン40の押下操作が行われると、当落分岐成功操作後演出が実行される場合には、森モード専用操作演出の実行が終了となった。しかしながら、これに限定されることはない。例えば、Lリーチ専用演出の最終局面である分岐時点にて、森モード専用操作演出の実行と通常操作演出の実行が重複されている場合に、通常ボタン40の押下操作が行われた場合には、当落分岐成功操作後演出が実行されるとともに森モード専用操作後演出が実行されても良い。
【0618】
上記第1実施形態の変形例では、SPリーチ専用演出の最終局面である分岐時点にて、森モード専用操作演出の実行と通常操作演出の実行とが重複されている場合に、通常ボタン40の押下操作が行われて、通常操作前演出から当落分岐成功操作後演出に進行されるが、森モード操作前演出から森モード専用操作後演出に進行されずに森モード専用操作演出の実行が終了となった。しかしながら、これに限定されることはない。例えば、上記第1実施形態の変更例の通常操作演出と異なる他の操作演出(例えば、通常ボタン40や特殊ボタン41を用いた保留アイコン予告、通常ボタン40や特殊ボタン41を用いたカットイン予告、通常ボタン40や特殊ボタン41を用いたステップアップ予告など)の実行と森モード専用操作演出の実行が重複されている場合に、通常ボタン40の押下操作が行われると、他の操作演出が進行されるとともに森モード操作前演出から森モード専用操作後演出に進行されずに森モード専用操作演出の実行が終了となっても良い。
【0619】
上記第1実施形態と上記第1実施形態の変更例における森モードが、「特定の演出モード」に相当した。しかしながら、これに限定されることはない。例えば、森モードと異なる他の演出モードが、「特定の演出モード」に相当しても良い。この場合、例えば、他の演出モードが設定されている場合には、他の演出モード専用の操作演出が実行されても良い。
【0620】
上記第1実施形態と上記第1実施形態の変更例における第1通常演出モード、第2通常演出モード、第3通常演出モード、森モード、空モード、および宇宙モードの7種類の演出モードが存在した。しかしながら、これに限定されることはない。例えば、6種類以下の演出モードであっても良いし、8種類以上の演出モードであっても良い。
【0621】
上記第1実施形態と上記第1実施形態の変更例では、森モードが設定されている場合には特図変動演出の実行中に森モード専用操作演出が必ず実行されるため、森モードが設定されていない場合よりも、2種類の操作演出(森モード専用操作演出、通常操作演出)の実行中に、遊技者によって通常ボタン40が押下操作が行われると、2種類の操作演出(森モード専用操作演出、通常操作演出)が進行される場合が多くなった。しかしながら、これに限定されることはない。例えば、特別な演出モードが設定されている場合のほうが、特別な演出モードが設定されていない場合よりも、2種類以上の操作演出が重複して実行され易くなっても良い。この場合、特別な演出モードが設定されている場合のほうが、特別な演出モードが設定されていない場合よりも、2種類以上の操作演出の実行中に、通常ボタン40の押下操作が行われると、2種類以上の操作演出が進行される場合が多くなっても良い。
【0622】
上記第1実施形態と上記第1実施形態の変更例における第1通常演出モード、第2通常演出モード、第3通常演出モード、空モード、および宇宙モードが、「他の演出モード」に相当した。しかしながら、これに限定されることはない。例えば、第1通常演出モード、第2通常演出モード、第3通常演出モード、空モード、または宇宙モードのうち、いずれかの演出モードが、「他の演出モード」に相当しても良い。また、例えば、第1通常演出モード、第2通常演出モード、第3通常演出モード、空モード、または宇宙モードのうち、2種類以上の演出モードが、「他の演出モード」に相当しても良い。また、例えば、第1通常演出モード、第2通常演出モード、第3通常演出モード、空モード、および宇宙モード以外の演出モードが、「他の演出モード」に相当しても良い。
【0623】
上記第1実施形態と上記第1実施形態の変更例では、森モードが設定されている場合には、特図変動演出の実行中に必ず森モード専用操作演出が実行された。しかしながら、これに限定されることはない。例えば、森モードが設定されている場合には、別途抽選が行われて(所定の乱数値を用いて)、その抽選に当選した場合に森モード専用操作演出が実行されても良い。
【0624】
また上記第1実施形態と上記第1実施形態の変更例では、森モードが設定されている場合には、特図変動演出の実行中に必ず森モード専用操作演出が実行された。しかしながら、これに限定されることはない。例えば、森モード以外の他の演出モードが設定されている場合であっても、森モード専用操作演出が実行される場合があっても良い。
【0625】
上記第1実施形態と上記第1実施形態の変更例では、第1通常演出モード、第2通常演出モード、第3通常演出モード、森モード、空モード、または宇宙モードのうち、いずれの演出モードが設定されている場合であっても、特図変動演出の実行中に通常操作演出が実行される場合があった。しかしながら、これに限定されることはない。例えば、第1通常演出モード、第2通常演出モード、第3通常演出モード、森モード、空モード、または宇宙モードのうち、6種類以下の演出モードが設定されている場合には、特図変動演出の実行中に通常操作演出が実行される場合があっても良い。
【0626】
上記第1実施形態と上記第1実施形態の変更例における非時短状態でのメータ表示画像MGの種類は4種類であった。しかしながら、これに限定されることはない。例えば、非時短状態におけるメータ表示画像MGの種類は3種類以下であっても良いし、5種類以上であっても良い。
【0627】
上記第1実施形態と上記第1実施形態の変更例における時短状態でのメータ表示画像MGの種類は3種類であった。しかしながら、これに限定されることはない。例えば、時短状態におけるメータ表示画像MGの種類は2種類以下であっても良いし、4種類以上であっても良い。
【0628】
上記第1実施形態と上記第1実施形態の変更例のメータ表示画像MGによって、森モード専用操作演出にて森モード専用操作前演出から森モード専用操作後演出に進行させるために必要な通常ボタン40の押下操作の回数を遊技者に示唆した。しかしながら、これに限定されることはない。森モード専用操作演出の実行中に、森モード専用操作演出にて森モード専用操作前演出から森モード専用操作後演出に進行させるために必要な通常ボタン40の押下操作の回数を遊技者に示唆する演出画像は、適宜変更可能であっても良い。例えば、表示部50aに数字画像を表示して、森モード専用操作演出にて森モード専用操作前演出から森モード専用操作後演出に進行させるために必要な通常ボタン40の押下操作の回数を遊技者に示唆しても良い。
【0629】
上記第1実施形態と上記第1実施形態の変更例の第2演出態様の森モード専用操作演出の森モード専用操作後演出は、表示部50aにメータ値が最大となったメータ表示画像MGと森モード専用キャラクタ画像KSが表示される演出となっていた。しかしながら、これに限定されることはない。例えば、第2演出態様の森モード専用操作演出の森モード専用操作後演出では、大当たりとなる可能性を示唆するとともにメータ値が最大となったメータ表示画像MGが表示されても良いまた、例えば、第2演出態様の森モード専用操作演出の森モード専用操作後演出は、表示部50aに表示されているメータ表示画像MGは、大当たりであることを報知する画像態様であっても良い(例えば、虹色のメータ表示画像MG)。これにより、例えば、表示部50aにて特図の抽選の結果がハズレを示唆する演出が実行されていても、大当たりであることを報知するメータ表示画像MGが表示されれば遊技者を安心させることが可能である。
【0630】
上記第1実施形態の通常操作演出では、通常ボタン操作有効期間が経過したこと、または通常ボタン操作有効期間内での通常ボタン40の押下操作が行われたことのうち、いずれかの条件が成立されると、通常操作前演出から通常操作後演出に進行された。しかしながら、これに限定されることはない。例えば、通常操作演出では、通常ボタン操作有効期間内での通常ボタン40の押下操作が行われると、通常操作前演出から通常操作後演出に進行されても良い。
【0631】
上記第2実施形態と上記第2実施形態の変更例の擬似連演出は、3段階まで進行可能であった。しかしながら、これに限定されることはない。例えば、擬似連演出は、2段階まで進行可能であっても良いし、4段階以上まで進行可能であっても良い。
【0632】
上記第2実施形態と上記第2実施形態の変更例の擬似連演出が、「進行演出」に相当した。しかしながら、これに限定されることはない。複数の段階に進行可能であるとともに進行回数が多いほど大当たり期待度が高い演出であれば、例えば、ステップアップ予告が、「進行演出」に相当しても良い。
【0633】
上記第2実施形態と上記第2実施形態の変更例における擬似連演出の第2単位期間が、「所定の段階」に相当し、擬似連演出の第3単位期間が、「次の段階」に相当した。しかしながら、これに限定されることはない。例えば、擬似連演出の第1単位期間が、「所定の段階」に相当し、擬似連演出の第2単位期間が、「次の段階」に相当してもよい。また、擬似連演出に第4単位期間があっても良い。この場合、例えば、擬似連演出の第3単位期間が、「所定の段階」に相当し、擬似連演出の第4単位期間が、「次の段階」に相当してもよい。
【0634】
上記第2実施形態と上記第2実施形態の変更例の特殊図柄TZ(第1特殊図柄TZ1、第2特殊図柄TZ2、第3特殊図柄TZ3)に含まれる擬似連キャラクタ画像(第1擬似連キャラクタ画像KY1、第2擬似連キャラクタ画像KY2、第3擬似連キャラクタ画像KY3)とが、「進行示唆画像」に相当した。しかしながら、これに限定されることはない。例えば、擬似連演出において所定の単位期間から次の単位期間に進行することを示唆する演出画像であれば、数字画像、文字画像、武器等を示すアイテム画像などが、「進行示唆画像」に相当しても良い。また、例えば、特殊図柄TZ(第1特殊図柄TZ1、第2特殊図柄TZ2、第3特殊図柄TZ3)が、「進行示唆画像」に相当しても良い。その他、例えば、ステップアップ予告において所定の段階からから次の段階に進行することを示唆する演出画像(例えば、キャラクタ画像、数字画像、文字画像、武器等を示すアイテム画像など)が、「進行示唆画像」に相当しても良い。
【0635】
上記第2実施形態と上記第2実施形態の変更例の第2特殊図柄TZ2に含まれる第2擬似連キャラクタ画像KY2が、「第1進行示唆画像」に相当した。しかしながら、これに限定されることはない。擬似連演出の第2単位期間から擬似連演出の第3単位期間への進行を示唆する演出画像であれば、例えば、第2特殊図柄TZ2、数字画像、文字画像、武器等を示すアイテム画像などが、「第1進行示唆画像」に相当しても良い。
【0636】
上記第2実施形態と上記第2実施形態の変更例の第3特殊図柄TZ3に含まれる第3擬似連キャラクタ画像KY3が、「第2進行示唆画像」に相当した。しかしながら、これに限定されることはない。擬似連演出の第2単位期間から擬似連演出の第3単位期間への進行を示唆する演出画像であれば、例えば、第2特殊図柄TZ2、第3特殊図柄TZ3、数字画像、文字画像、武器等を示すアイテム画像などが、「第2進行示唆画像」に相当しても良い。
【0637】
上記第2実施形態と上記第2実施形態の変更例における煽り演出用キャラクタ画像AKが、「特定画像」に相当した。しかしながら、これに限定されることはない。例えば、表示部50aに表示される演出画像であれば、煽り演出用キャラクタ画像AKと異なる他の演出画像(例えば、特殊図柄TZ、数字画像、文字画像、武器等を示すアイテム画像など)が、「特定画像」に相当しても良い。
【0638】
また上記第2実施形態と上記第2実施形態の変更例における第2特殊図柄TZ2に含まれる第2擬似連キャラクタ画像KY2に煽り演出用キャラクタ画像AKが組み合わさった第3擬似連キャラクタ画像KY3が、「第1進行示唆画像に特定画像が追加された演出画像である第2進行示唆画像」に相当した。しかしながら、これに限定されることはない。例えば、第2擬似連キャラクタ画像KY2に煽り演出用キャラクタ画像AKとが抱き着いた状態の演出画像、単に表示部50aの所定の表示領域に第2擬似連キャラクタ画像KY2に煽り演出用キャラクタ画像AKとが一緒に表示された演出画像、第2擬似連キャラクタ画像KY2に縮小された煽り演出用キャラクタ画像AKが表示された演出画像などが、「第1進行示唆画像に特定画像が追加された演出画像である第2進行示唆画像」に相当しても良い。
【0639】
上記第2実施形態と上記第2実施形態の変更例では、表示部50aに表示されている第2擬似連キャラクタ画像KY2を含む第2特殊図柄TZ2が第3擬似連キャラクタ画像KY3を含む第3特殊図柄TZ3に変更可能となっていた。しかしながら、これに限定されることはない。例えば、擬似連演出において、表示部50aに第2擬似連キャラクタ画像KY2を含む第2特殊図柄TZ2、または第3擬似連キャラクタ画像KY3を含む第3特殊図柄TZ3のうち、いずれかの特殊図柄TZが表示されても良い。
【0640】
上記第2実施形態と上記第2実施形態の変更例では、表示部50aに表示されている第2特殊図柄TZ2が第3特殊図柄TZ3に変更可能となっていた。すなわち、表示部50aに表示されている第2疑似連キャラクタ画像KY2が第3擬似連キャラクタ画像KY3に変更可能となっていた。しかしながら、これに限定されることはない。例えば、表示部50aに表示されている第1特殊図柄TZ1が第2特殊図柄TZ2に変更可能であっても良い。すなわち、第1擬似連キャラクタ画像KY1が第2擬似連キャラクタ画像KY2に変更可能であっても良い。また、例えば、表示されている第1特殊図柄TZ1が第3特殊図柄TZ3に変更可能であっても良い。すなわち、第1擬似連キャラクタ画像KY1が第3擬似連キャラクタ画像KY3に変更可能であっても良い。
【0641】
上記第2実施形態と上記第2実施形態の変更例では、擬似連2回、または擬似連3回では必ず煽り演出を実行した。しかしながら、これに限定されることはない。例えば、擬似連2回、または擬似連3回では煽り演出が実行されない場合があっても良い。
【0642】
上記第2実施形態と上記第2実施形態の変更例における擬似連3回では第2単位期間にて必ず煽り演出が実行されて、第3特殊図柄TZ3で中演出図柄EZ2が仮停止表示された。しかしながら、これに限定されることはない。例えば、上記第2実施形態と上記第2実施形態の変更例における擬似連3回では第2単位期間にて煽り演出が実行されずに、第3特殊図柄TZ3で中演出図柄EZ2が仮停止表示される場合があっても良い。
【0643】
上記第2実施形態と上記第2実施形態の変更例の煽り演出は、主人公のプロレスラーのキャラクタを示す煽り演出用キャラクタ画像AKが、表示部50aの上方から下方に向かって移動されていく第2特殊図柄TZ2に含まれる第2擬似連キャラクタ画像KY2に抱き着くことができるか否かによって、第2擬似連キャラクタ画像KY2から第3擬似連キャラクタ画像KY3に変更となるか否かを煽る演出となっていた。しかしながら、これに限定されることはない。例えば、煽り演出は、第2擬似連キャラクタ画像KY2から第3擬似連キャラクタ画像KY3に変更となるか否かを煽る演出であれば、煽り演出用キャラクタ画像AKが表示されずに、他の演出画像等が表示される煽り演出が実行されても良い。
【0644】
上記第2実施形態と上記第2実施形態の変更例の煽り演出は、第2擬似連キャラクタ画像KY2から第3擬似連キャラクタ画像KY3に変更となるか否かを煽る演出であった。しかしながら、これに限定されることはない。例えば、煽り演出は、第1擬似連キャラクタ画像KY1から第2擬似連キャラクタ画像KY2に変更となるか否かを煽る演出であっても良いし、第1擬似連キャラクタ画像KY1から第3擬似連キャラクタ画像KY3に変更となるか否かを煽る演出であっても良い。
【0645】
上記第2実施形態と上記第2実施形態の変更例では、煽り演出の実行中に表示された煽り演出用キャラクタ画像AK(特定画像)が第2特殊図柄TZ2に含まれる第2擬似連キャラクタ画像KY2(第1進行示唆画像)への抱き着きが成功となることで、第3特殊図柄TZ3に含まれる第3擬似連キャラクタ画像KY3に変更されるため、煽り演出用キャラクタ画像AKは第2擬似連キャラクタ画像KY2に関連する演出画像であった。しかしながら、これに限定されることはない。例えば、特定画像と第1進行示唆画像は、同じ、または同様の演出画像が少なくとも一部用いられているため、特定画像と第1進行示唆画像が関連しても良い。
【0646】
上記第2実施形態と上記第2実施形態の変更例における擬似連演出には、第1単位期間を含む擬似連1回と、第1単位期間と第2単位期間とを含む擬似連2回と、第1単位期間と第2単位期間と第3単位期間とを含む擬似連3回とがあった。しかしながら、これに限定されることはない。例えば、擬似連演出には、第1単位期間を含む擬似連1回と、第1単位期間と第2単位期間とを含む擬似連2回と、第1単位期間と第2単位期間と第3単位期間とを含む擬似連3回と、第1単位期間と第2単位期間と第3単位期間と第4単位期間とを含む擬似連4回とがあっても良い。
【0647】
上記第2実施形態と上記第2実施形態の変更例では、擬似連演出の第2単位期間が、「所定の変動サイクル」に相当し、擬似連演出の第3単位期間が、「次の変動サイクル」に相当した。しかしながら、これに限定されることはない。例えば、擬似連演出の第1単位期間が、「所定の変動サイクル」に相当し、擬似連演出の第2単位期間が、「次の変動サイクル」に相当しても良い。また、例えば、擬似連演出の第3単位期間が、「所定の変動サイクル」に相当し、擬似連演出の第4単位期間が、「次の変動サイクル」に相当しても良い。
【0648】
上記第3実施形態における連打変化演出が、「操作結果示唆演出」に相当した。しかしながら、これに限定されることはない。例えば、通常ボタン40の1回押下操作に基づいて実行可能な大当たり期待度を示唆する演出が、「操作結果示唆演出」に相当しても良い。また、例えば、通常ボタン40の長押しに基づいて実行可能な大当たり期待度を示唆する演出が、「操作結果示唆演出」に相当しても良い。さらに、例えば、通常ボタン40や特殊ボタン41を用いた保留アイコン予告、通常ボタン40や特殊ボタン41を用いたカットイン予告、通常ボタン40や特殊ボタン41を用いたステップアップ予告などが、「操作結果示唆演出」に相当しても良い。
【0649】
上記第3実施形態における連打変化演出は、特図抽選の結果が大当たりとなる可能性を示唆する演出であった。しかしながら、これに限定されることはない。例えば、連打変化演出は、特図抽選が行われていない特
図1保留または特
図2保留に対する特図抽選の抽選結果を事前に示唆するための演出として機能する先読み演出であっても良い。
【0650】
上記第3実施形態における経過変化演出が、「経過示唆演出」に相当した。しかしながら、これに限定されることはない。例えば、特殊ボタン41の押下操作が有効となる有効期間が経過した場合に実行可能な大当たり期待度を示唆する演出が、「経過示唆演出」に相当しても良い。また、例えば、操作手段の操作が有効となる有効期間が経過した場合に実行可能な保留アイコン予告、操作手段の操作が有効となる有効期間が経過した場合に実行可能なカットイン予告、操作手段の操作が有効となる有効期間が経過した場合に実行可能なステップアップ予告などが、「経過示唆演出」に相当しても良い。
【0651】
上記第3実施形態における経過変化演出は、特図抽選の結果が大当たりとなる可能性を示唆する演出であった。しかしながら、これに限定されることはない。例えば、経過変化演出は、特図抽選が行われていない特
図1保留または特
図2保留に対する特図抽選の抽選結果を事前に示唆するための演出として機能する先読み演出であっても良い。
【0652】
上記第3実施形態における経過変化演出が示唆する大当たり期待度と、上記第3実施形態における連打変化演出が示唆する大当たり期待度との関係については説明していなかった。しかしながら、これに限定されることはない。例えば、経過変化演出が示唆する大当たり期待度は連打変化演出が示唆する大当たり期待度よりも同じ、または実質的に同じであっても良い。また、例えば、経過変化演出が示唆する大当たり期待度は連打変化演出が示唆する大当たり期待度よりも低くても良い。さらに、例えば、経過変化演出が示唆する大当たり期待度は連打変化演出が示唆する大当たり期待度よりも高くても良い。
【0653】
上記第3実施形態においては、連打変化演出が実行された後に、連打ボタン操作有効期間が経過すると、必ず経過変化演出が実行された。または、連打ボタン操作有効期間にて通常ボタン40が押下操作されないため連打変化演出が実行されずに、連打ボタン操作有効期間が経過すると、必ず経過変化演出が実行された。しかしながら、これに限定されることはない。例えば、連打変化演出が実行された後に、連打ボタン操作有効期間が経過しても、経過変化演出が実行されない場合があっても良い。また、例えば、連打ボタン操作有効期間にて通常ボタン40が押下操作されないため連打変化演出が実行されずに、ボタン操作有効期間が経過しても経過変化演出が実行されない場合があっても良い。
【0654】
上記第3実施形態の画像表示装置50の表示部50aが、「表示部」に相当した。しかしながら、これに限定されることはない。例えば、画像表示装置50とは異なる他の表示装置を備え、その他の表示装置の表示部が、「表示部」に相当しても良い。
【0655】
上記第3実施形態における当該アイコンTAが、「所定のアイコン」に相当した。しかしながら、これに限定されることはない。例えば、保留アイコンHAが、「所定のアイコン」に相当しても良い。また、例えば、当該アイコンTAと保留アイコンHAとが、「所定のアイコン」に相当しても良い。
【0656】
上記第3実施形態における特殊当該アイコンTA1Aの第1特殊表示態様が、「第1表示態様」に相当し、特殊当該アイコンTA1Bの第2特殊表示態様が、「第2表示態様」に相当した。例えば、特殊当該アイコンTA1Bの第2特殊表示態様が、「第1表示態様」に相当し、特殊当該アイコンTA1Cの第3特殊表示態様が、「第2表示態様」に相当しても良い。また、通常当該アイコンTAの通常表示態様が、「第1表示態様」に相当し、特殊当該アイコンTA1の特殊表示態様(第1特殊表示態様、第2特殊表示態様、第3特殊表示態様)が、「第2表示態様」に相当しても良い。
【0657】
また上記第3実施形態における当該アイコンTAの表示態様が、「第1表示態様」と、「第2表示態様」とであった。しかしながら、これに限定されることはない。例えば、保留アイコンHAの表示態様が、「第1表示態様」と、「第2表示態様」とであっても良い。具体的には、例えば、特殊保留アイコンHA1Aの第1特殊表示態様(
図58(B)参照)が、「第1表示態様」に相当し、特殊保留アイコンHA1Bの第2特殊表示態様(
図58(C-2)に示す表示態様と同じ表示態様)が、「第2表示態様」に相当しても良い。また、例えば、特殊保留アイコンHA1Bの第2特殊表示態様(
図58(C-2)に示す表示態様と同じ表示態様)が、「第1表示態様」に相当し、特殊保留アイコンHA1Cの第3特殊表示態様(
図58(C-3)に示す表示態様と同じ表示態様)が、「第2表示態様」に相当しても良い。
【0658】
上記第3実施形態では、連打変化演出が実行されると、特殊当該アイコンの特殊表示態様が1段階ずつ大当たり期待度が高い特殊表示態様に変化された。しかしながら、これに限定されることはない。例えば、連打変化演出が実行されると、特殊当該アイコンの特殊表示態様が2段階以上の大当たり期待度が高い特殊表示態様に変化される場合があっても良い。
【0659】
上記第3実施形態における特殊当該アイコンTA1Cの第3特殊表示態様が、「第3表示態様」に相当した。しかしながら、これに限定されることはない。例えば、特殊当該アイコンTA1Dの第4特殊表示態様が、「第3表示態様」に相当しても良い。また、例えば、特殊当該アイコンTA1Bの第2特殊表示態様が、「第3表示態様」に相当しても良い。
【0660】
上記第3実施形態では、例えば、シナリオパターン2が選択されている場合には、連打変化演出にて第1特殊表示態様の特殊当該アイコンTA1Aが第2特殊表示態様の特殊当該アイコンTA1Bに変化された後、経過変化演出が必ず実行されるため、第2特殊表示態様の特殊当該アイコンTA1Bから第3特殊表示態様の特殊当該アイコンTA1Cに変化された。しかしながら、これに限定されることはない。例えば、シナリオパターン2が選択されている場合には、連打変化演出にて第1特殊表示態様の特殊当該アイコンTA1Aが第2特殊表示態様の特殊当該アイコンTA1Bに変化された後、経過変化演出が実行されても、第2特殊表示態様の特殊当該アイコンTA1Bから第3特殊表示態様の特殊当該アイコンTA1Cに変化されない場合があっても良い。この場合、例えば、経過変化演出の実行後に実行される他の変化演出によって、第2特殊表示態様の特殊当該アイコンTA1Bから第3特殊表示態様の特殊当該アイコンTA1Cに変化されても良い。
【0661】
上記第3実施形態では、例えば、シナリオパターン3が選択されている場合には、連打変化演出にて第1特殊表示態様の特殊当該アイコンTA1Aが第2特殊表示態様の特殊当該アイコンTA1Bに変化され、さらに連打変化演出にて第2特殊表示態様の特殊当該アイコンTA1Bが第3特殊表示態様の特殊当該アイコンTA1Cに変化された後、経過変化演出が必ず実行されるため、第3特殊表示態様の特殊当該アイコンTA1Cから第4特殊表示態様の特殊当該アイコンTA1Dに変化された。しかしながら、これに限定されることはない。例えば、シナリオパターン3が選択されている場合には、連打変化演出にて第1特殊表示態様の特殊当該アイコンTA1Aが第2特殊表示態様の特殊当該アイコンTA1Bに変化され、さらに連打変化演出にて第2特殊表示態様の特殊当該アイコンTA1Bが第3特殊表示態様の特殊当該アイコンTA1Cに変化された後、経過変化演出が実行されても、第3特殊表示態様の特殊当該アイコンTA1Cから第4特殊表示態様の特殊当該アイコンTA1Dに変化されない場合があっても良い。この場合、例えば、経過変化演出の実行後に実行される他の変化演出によって、第3特殊表示態様の特殊当該アイコンTA1Cから第4特殊表示態様の特殊当該アイコンTA1Dに変化されても良い。
【0662】
上記第3実施形態では、例えば、シナリオパターン2が選択されている場合には、連打変化演出が実行されずに、経過変化演出が実行されると、第1特殊表示態様の特殊当該アイコンTA1Aから第3特殊表示態様の特殊当該アイコンTA1Cに変化された。しかしながら、これに限定されることはない。例えば、シナリオパターン2が選択されている場合には、連打変化演出が実行されずに、経過変化演出が実行されると、第1特殊表示態様の特殊当該アイコンTA1Aから第2特殊表示態様の特殊当該アイコンTA1Bに変化され、経過変化演出の実行が終了した後に、他の変化演出によって第2特殊表示態様の特殊当該アイコンTA1Bから第3特殊表示態様の特殊当該アイコンTA1Cに変化されても良い。
【0663】
上記第3実施形態では、例えば、シナリオパターン3が選択されている場合には、連打変化演出が実行されずに、経過変化演出が実行されると、第1特殊表示態様の特殊当該アイコンTA1Aから第4特殊表示態様の特殊当該アイコンTA1Dに変化された。しかしながら、これに限定されることはない。例えば、シナリオパターン3が選択されている場合には、連打変化演出が実行されずに、経過変化演出が実行されると、第1特殊表示態様の特殊当該アイコンTA1Aから第2特殊表示態様の特殊当該アイコンTA1Bに変化され、経過変化演出の実行が終了した後に、他の変化演出によって第2特殊表示態様の特殊当該アイコンTA1Bから第4特殊表示態様の特殊当該アイコンTA1Dに変化されても良い。
【0664】
上記第3実施形態における残り時間画像UG(例えば、残り10秒)が、「有効期間報知画像」に相当した。しかしながら、これに限定されることはない。例えば、ボタン操作有効期間の残り時間を報知する演出画像であれば、他の演出画像が「有効期間報知画像」に相当しても良い。
【0665】
また上記第3実施形態における残り時間画像UGは、「例えば、残り10秒」といった演出画像となっていた。しかしながら、これに限定されることはない。例えば、残り時間画像UGは、連打ボタン操作有効期間の残り時間をカウントダウン表示する演出画像であっても良い。また、例えば、残り時間画像UGは、連打ボタン操作有効期間が開始されると、カウントアップ表示する演出画像であっても良い。
【0666】
また上記第3実施形態における残り時間画像UGは、特図変動演出の実行中に変化契機演出の実行が開始されると、表示部50aに表示された。しかしながら、これに限定されることはない。例えば、表示部50aに特殊保留アイコンHA1が表示されるとともに、残り時間画像UGが表示されても良い。そして、特図変動演出の実行中に変化契機演出の実行が開始されると、表示部50aに表示されている残り時間画像UGによるボタン操作有効期間の残り時間の報知を開始する構成であっても良い。
【0667】
上記第3実施形態において、通常ボタン40の1回押下操作に基づいて実行された押下契機演出が、「変化示唆演出」に相当した。しかしながら、これに限定されることはない。例えば、特殊当該アイコンTA1の特殊表示態様が変化される可能性を示唆するとともに、連続して通常ボタン40の押下操作が行われた場合に実行される演出が、「変化示唆演出」に相当しても良い。また、例えば、特殊当該アイコンTA1の特殊表示態様が変化される可能性を示唆するとともに、通常ボタン40の長押しが行われた場合に実行される演出が、「変化示唆演出」に相当しても良い。その他、例えば、特殊当該アイコンTA1の特殊表示態様が変化される可能性を示唆するとともに、通常ボタン40が行われた場合に実行される演出が、「変化示唆演出」に相当しても良い。また、例えば、特殊保留アイコンHA1の特殊表示態様が変化される可能性を示唆するとともに、通常ボタン40の押下操作が行われた場合に実行される演出が、「変化示唆演出」に相当しても良い。また、例えば、特殊保留アイコンHA1の特殊表示態様が変化される可能性を示唆するとともに、通常ボタン40の長押しが行われた場合に実行される演出が、「変化示唆演出」に相当しても良い。その他、例えば、特殊保留アイコンHA1の特殊表示態様が変化される可能性を示唆するとともに、連続して通常ボタン40の押下操作が行われた場合に実行される演出が、「変化示唆演出」に相当しても良い。
【0668】
上記第3実施形態において、シナリオパターン2が選択されている場合には、押下契機演出の実行中に、連打変化演出が実行されて、第1特殊表示態様の特殊当該アイコンTA1Aが第2特殊表示態様の特殊当該アイコンTA1Bに変化された。しかしながら、これに限定されることはない。例えば、押下契機演出の実行中に、連打変化演出が実行されて、第1特殊表示態様の特殊当該アイコンTA1Aが第3特殊表示態様の特殊当該アイコンTA1Cに変化されても良い。また、例えば、押下契機演出の実行中に、連打変化演出が実行されて、第1特殊表示態様の特殊当該アイコンTA1Aが第4特殊表示態様の特殊当該アイコンTA1Dに変化されても良い。また、例えば、押下契機演出の実行中に、連打変化演出が実行されて、第1特殊表示態様の特殊当該アイコンTA1Aが第2特殊表示態様の特殊当該アイコンTA1Bに変化されない場合があっても良い。
【0669】
上記第3実施形態において、シナリオパターン3が選択されている場合には、押下契機演出の実行中に、連打変化演出が実行されて、第1特殊表示態様の特殊当該アイコンTA1Aが第2特殊表示態様の特殊当該アイコンTA1Bに変化され、さらに連打変化演出が実行されて、第2特殊表示態様の特殊当該アイコンTA1Bが第3特殊表示態様の特殊当該アイコンTA1Cに変化された。しかしながら、これに限定されることはない。例えば、押下契機演出の実行中に、連打変化演出が実行されて、第1特殊表示態様の特殊当該アイコンTA1Aが第3特殊表示態様の特殊当該アイコンTA1Cに変化され、さらに連打変化演出が実行されて、第3特殊表示態様の特殊当該アイコンTA1Cが第4特殊表示態様の特殊当該アイコンTA1Dに変化されても良い。
【0670】
上記第3実施形態におけるキャラクタ特別画像BKが、「特別画像」に相当した。しかしながら、これに限定されることはない。表示部50aに第1特殊表示態様の特殊当該アイコンTA1Aの表示に基づいて表示部50aに表示される演出画像であれば、演出図柄EZ、背景画像、数字を示す画像などが、「特別画像」に相当しても良い。
【0671】
上記第3実施形態では、押下契機演出の実行中に、キャラクタ特別画像BKの右方に、「ガンバレ」と示すセリフ画像BOが表示されて、キャラクタ特別画像BKが特殊表示態様の特殊当該アイコンへの応援を行うとともに、そのキャラクタ特別画像BKが揺れる状態となることで、特殊表示態様の特殊当該アイコンTA1が大当たり期待度が高い特殊表示態様の特殊当該アイコンTA1に変化される可能性を示唆した。しかしながら、これに限定されることはない。例えば、押下契機演出でキャラクタ特別画像BKを用いて特殊表示態様の特殊当該アイコンTA1が大当たり期待度が高い特殊表示態様の特殊当該アイコンTA1に変化される可能性を示唆すれば、押下契機演出にてどのようにキャラクタ特別画像BKを用いるかについて適宜変更可能であっても良い。
【0672】
上記第3実施形態における特殊表示態様の特殊当該アイコンTA1とキャラクタ特別画像BKとが揺れる状態となる演出が、「特定演出」に相当した。しかしながら、これに限定されることはない。例えば、押下契機演出が実行されていることを遊技者に視覚的に把握させることが可能であれば、キャラクタ特別画像BKと特殊表示態様の特殊当該アイコンTA1とが同じ、または同様の動きが行われていても良い。また、例えば、押下契機演出が実行されていることを遊技者に視覚的に把握させることが可能であれば、キャラクタ特別画像BKと特殊表示態様の特殊当該アイコンTA1とが対応した動き(例えば、キャラクタ特別画像BKが上下に移動、特殊表示態様の特殊当該アイコンTA1が左右に移動)が行われても良い。
【0673】
上記第3実施形態では、押下契機演出の実行中であって、表示部50aにキャラクタ特別画像BKが表示されている場合に、連打ボタン操作有効期間が終了すると同時に、押下契機演出の実行が終了するとともに表示部50aでのキャラクタ特別画像BKの表示も終了となった。しかしながら、これに限定されることはない。例えば、押下契機演出の実行中であって、表示部50aにキャラクタ特別画像BKが表示されている場合に、連打ボタン操作有効期間が終了すると、押下契機演出の実行が終了して、所定期間(例えば、2秒)が経過した後に、表示部50aでのキャラクタ特別画像BKの表示が終了となっても良い。
【0674】
上記第3実施形態における第1特殊表示態様の特殊当該アイコンTA1Aと、第2特殊表示態様の特殊当該アイコンTA1Bと、第3特殊表示態様の特殊当該アイコンTA1Cと、第4特殊表示態様の特殊当該アイコンTA1Dとは、特図抽選の結果が大当たりとなる可能性を示唆する表示態様であった。しかしながら、これに限定されることはない。例えば、特図抽選が行われていない特
図1保留または特
図2保留に対する特図抽選の抽選結果を事前に示唆する表示態様の特殊保留アイコンHA1(第1特殊表示態様の特殊保留アイコンHA1A、第2特殊表示態様の特殊保留アイコンHA1B、第3特殊表示態様の特殊保留アイコンHA1C、第4特殊表示態様の特殊保留アイコンHA1D)があっても良い。この場合、例えば、連打ボタン操作有効期間が発生して、変化契機演出にて通常ボタン40の押下操作が行われると、押下契機演出が実行されて、通常ボタン40の押下操作が行われた回数が所定回数に到達すると、連打変化演出が実行されて、例えば、第1特殊表示態様の特殊保留アイコンHA1Aが第2特殊表示態様の特殊保留アイコンHA1Bに変化され、連打ボタン操作有効期間が経過すると経過変化演出が実行されて、第2特殊表示態様の特殊保留アイコンHA1Bから第3特殊表示態様の特殊保留アイコンHA1Cに変化されても良い。また、例えば、例えば、連打ボタン操作有効期間が発生して、変化契機演出にて通常ボタン40の押下操作が行われると、押下契機演出が実行されて、通常ボタン40の押下操作が行われた回数が所定回数に到達すると、連打変化演出が実行されて、例えば、特殊表示態様の特殊保留アイコンHA1、または特殊表示態様の特殊当該アイコンTA1のうち、少なくとも特殊当該アイコンTA1が大当たり期待度が高い特殊表示態様の特殊当該アイコンに変化され、連打ボタン操作有効期間が経過すると経過変化演出が実行されて、特殊表示態様の特殊保留アイコンHA1、または特殊表示態様の特殊当該アイコンTA1のうち、少なくとも特殊当該アイコンTA1が大当たり期待度が高い特殊表示態様の特殊当該アイコンに変化されても良い。
【0675】
上記第3実施形態における第1特殊表示態様の特殊当該アイコンTA1Aと、第2特殊表示態様の特殊当該アイコンTA1Bと、第3特殊表示態様の特殊当該アイコンTA1Cと、第4特殊表示態様の特殊当該アイコンTA1Dとに含まれるキャラクタ画像は全て異なるものとなっていた。しかしながら、これに限定されることはない。例えば、第1特殊表示態様の特殊当該アイコンTA1Aと、第2特殊表示態様の特殊当該アイコンTA1Bと、第3特殊表示態様の特殊当該アイコンTA1Cと、第4特殊表示態様の特殊当該アイコンTA1Dとに含まれるキャラクタ画像は同じ、または同様のキャラクタ画像ではあるが、そのキャラクタ画像の色彩が異なっても良い。例えば、第1特殊表示態様の特殊当該アイコンTA1Aの色彩は青色で、第2特殊表示態様の特殊当該アイコンTA1Bの色彩は緑色で、第3特殊表示態様の特殊当該アイコンTA1Cの色彩は紫色で、第4特殊表示態様の特殊当該アイコンTA1Dの色彩は赤色であっても良い。
【0676】
上記第3実施形態の連打変化演出の実行が終了すると、特殊表示態様の特殊当該アイコンTA1が大当たり期待度が高い特殊表示態様の特殊当該アイコンTA1に変化された。しかしながら、これに限定されることはない。例えば、連打変化演出の実行が開始されると、特殊表示態様の特殊当該アイコンTA1が大当たり期待度が高い特殊表示態様の特殊当該アイコンTA1に変化されても良い。また、例えば、連打変化演出の実行中に、特殊表示態様の特殊当該アイコンTA1が大当たり期待度が高い特殊表示態様の特殊当該アイコンTA1に変化されても良い。
【0677】
上記第3実施形態の連打変化演出が示唆する大当たり期待度と経過変化演出が示唆する大当たり期待度とに特に差がない構成となっていた。しかしながら、これに限定されることはない。例えば、連打変化演出が示唆する大当たり期待度と経過変化演出が示唆する大当たり期待度とが異なる構成であっても良い。具体的には、連打変化演出が示唆する大当たり期待度よりも経過変化演出が示唆する大当たり期待度のほうが高い構成であっても良いし、連打変化演出が示唆する大当たり期待度よりも経過変化演出が示唆する大当たり期待度のほうが低い構成であっても良い。
【0678】
また上記形態では、遊技球の入球し易さが変化しない第1始動口11(固定始動口)と、遊技球の入球し易さが変化可能な第2始動口12(可変始動口、電チュー12Dに係る始動口)とを設けたが、いずれか一方のみを設けてもよい。
【0679】
また上記形態では、特
図2判定処理が特
図1判定処理よりも優先的に行われる(特
図2の変動表示が特
図1の変動表示よりも優先的に行われる)構成としたが、特
図1判定処理が特
図2判定処理よりも優先的に行われる(特
図1の変動表示が特
図2の変動表示よりも優先的に行われる)構成としてもよい。この場合、特
図1抽選を特
図2抽選よりも有利な大当たりに当選し易い抽選にするとよい。
【0680】
また上記形態では、当選した大当たり図柄の種類に基づいて高確率状態への移行が決定される遊技機としたが、いわゆるV確機(大入賞口内の特定領域(V領域)の通過に基づいて高確率状態に制御する遊技機)としてもよい。また上記形態では、一旦高確率状態に制御されると、高確率状態での特別図柄の変動表示を行った回数が所定回数(例えば、100回)を超えると、低確率状態に制御される、いわゆるST機(確変の回数切りの遊技機)とした。しかしながら、これに限定されることはない。例えば、一旦高確率状態に制御されると次の大当たり遊技の開始まで高確率状態への制御が続く遊技機(いわゆる確変ループタイプの遊技機)として構成してもよい。また、いわゆる1種2種混合機や、ハネモノタイプの遊技機として構成してもよい。すなわち、本明細書に示されている発明は、遊技機のゲーム性を問わず、種々のゲーム性の遊技機に対して好適に採用することが可能である。
【0681】
また上記形態では、本発明をパチンコ遊技機に適用したが、アレンジボール機、雀球遊技機等の他の弾球遊技機などに適用することも可能である。
【0682】
また上記形態では、特図可変表示に略同調して小図柄KZ1,KZ2,KZ3の可変表示が行われるが、小図柄KZ1,KZ2,KZ3のように3つの図柄で構成させるのではなく、2つなど3つ以外の図柄で構成させてもよい。例えば、特
図1と特
図2とで分けた2つの図柄を設けても良い。また、特
図1と特
図2とで共通の1つの図柄を設けても良い。そして、これらの場合、画像表示装置50の表示部50aで表示し、サブ制御基板120にその制御を行わせても良い。また、遊技盤1の遊技領域6以外の領域において、図柄を表示するLED装置を設けても良い。この場合、そのLED装置の制御を主制御基板100またはサブ制御基板120に行わせても良い。
【0683】
また上記形態では、遊技の進行に係る基本的な制御を主制御基板100が行い、遊技の進行(遊技の制御)に応じた演出の進行に係る基本的な制御をサブ制御基板120が行うというように、遊技の制御と演出の制御とを異なる基板で行っているが、一つの基板で行うよう構成しても良い。この場合、画像制御基板140を、その一つの基板に含めても良く、また、その一つの基板とは別に設けても良い。
【0684】
14.上記の実施形態に示されている発明
上記の実施形態には、以下の発明(手段A1~A4に係る発明、手段B1~B5に係る発明、手段C1~C6に係る発明、手段D1~D5に係る発明)が示されている。以下に記す発明の説明では、上記した実施の形態における対応する構成名や表現、図面に使用した符号を参考のためにかっこ書きで付記している。但し、各発明の構成要素はこの付記に限定されるものではない。
【0685】
<手段A>
手段A1に係る発明は、
所定条件(第1始動口11または第2始動口12への遊技球の入賞(入球)があると、特図抽選などを行うための各種乱数(数値情報や判定情報の一例)が取得されること)が成立することに基づいて、遊技者に有利な特別遊技状態(大当たり遊技状態)に制御するか否かの判定を実行可能な遊技制御手段(遊技制御用マイコン101)と、
所定の演出を制御可能な演出制御手段(演出制御用マイコン121)と、
遊技者が操作可能な操作手段(通常ボタン40)と、を備え、
前記演出制御手段は、
前記操作手段の操作に基づいて演出を進行可能な操作演出(森モード専用操作演出、通常操作演出)を実行可能とし、
前記操作演出には、第1操作演出(森モード専用操作演出)と、前記第1操作演出と異なる第2操作演出(通常操作演出)とがあり、
前記第1操作演出と前記第2操作演出との実行中に、前記操作手段の操作に基づいて、前記第1操作演出が進行されるとともに前記第2操作演出も進行される場合があることを特徴とする遊技機である。
【0686】
この構成の遊技機によれば、第1操作演出とその第1操作演出と異なる第2操作演出との実行中に、遊技者による操作手段の操作に基づいて第1操作演出が進行されるとともに第2操作演出も進行されるか否かに興味を持たせることで、実行中の第1操作演出と第2操作演出での操作手段の操作を促して楽しませて遊技興趣を高めることが可能となる。
【0687】
手段A2に係る発明は、
手段A1に記載の遊技機において、
前記演出制御手段は、
前記第1操作演出と前記第2操作演出との実行中に、前記操作手段の操作に基づいて、前記第1操作演出の実行を終了させるとともに前記第2操作演出を進行させる場合があることを特徴とする遊技機である。
【0688】
この構成の遊技機によれば、第1操作演出と第2操作演出との実行中に、遊技者による操作手段の操作に基づいて第1操作演出の実行が終了となるとともに第2操作演出は進行される。これにより、操作手段の操作に基づく第2操作演出の進行に遊技者を注目させることが可能となり、第2操作演出の進行により興味を持たせて、遊技興趣を高めることが可能となる。
【0689】
手段A3に係る発明は、
手段A1または手段A2に記載の遊技機において、
前記演出制御手段は、
特定の演出モード(森モード)を含む複数の演出モード(第1通常演出モード、第2通常演出モード、第3通常演出モード、森モード、空モード、宇宙モード)のうちから、一の演出モードを設定可能とし、
前記複数の演出モードのうち、前記特定の演出モードを設定されている場合のほうが、前記特定の演出モードが設定されていない場合よりも、前記第1操作演出と前記第2操作演出との実行中に前記操作手段の操作に基づいて、前記第1操作演出が進行されるとともに前記第2操作演出も進行される場合が多いことを特徴とする遊技機である。
【0690】
この構成の遊技機によれば、複数の演出モードのうち、特定の演出モードが設定されている場合のほうが、特定の演出モードが設定されていない場合よりも、第1操作演出と第2操作演出の実行中に操作手段の操作に基づいて第1操作演出が進行されるとともに第2操作演出が進行される場合が多い。これにより、遊技者による操作手段の操作に基づいて、第1操作演出と第2操作演出との進行を楽しませる機会が多い特定の演出モードの設定に興味を持たせることが可能となり、遊技興趣を高めることが可能となる。
【0691】
手段A4に係る発明は、
手段A3に記載の遊技機において、
前記複数の演出には、前記特定の演出モードと異なる他の演出モード(第1通常演出モード、第2通常演出モード、第3通常演出モード、空モード、宇宙モード)があり、
前記演出制御手段は、
前記複数の演出モードのうち、前記特定の演出モードを設定している場合に、前記第1操作演出の実行可能とし、
前記特定の演出モード、または前記他の演出モードのうち、いずれの演出モードを設定している場合でも、前記第2操作演出を実行可能とすることを特徴とする遊技機である。
である。
【0692】
この構成の遊技機によれば、複数の演出モードのうち、特定の演出モードが設定されている場合に第1操作演出が実行可能であって、特定の演出モード、または特定の演出モードと異なる他の演出モードのうち、いずれの演出モードが設定されている場合でも、第2操作演出が実行可能である。これにより、他の演出モードが設定されている場合には第2操作演出の実行中に操作手段の操作に基づいて第2操作演出の進行を楽しませることが可能となる。一方で、特定の演出モードが設定されている場合には、第1操作演出と第2操作演出の実行中に、遊技者による操作手段の操作に基づいて、第1操作演出と第2操作演出の進行を楽しませることが可能となる。そのため、設定される演出モードの違いによって、実行される操作演出の種類が異なることに興味を持たせることで、遊技興趣を高めることが可能となる。
【0693】
ところで従来より、遊技機の一例であるパチンコ遊技機では、例えば特開2008-237669号公報に記載されているように、演出を制御可能な演出制御手段が設けられている。演出制御手段は、様々な演出を実行させることが可能である。特開2008-237669号公報に記載されているパチンコ遊技機では、遊技者が操作可能な操作手段が備えられ、演出制御手段により操作手段を用いた演出を実行することで、遊技興趣を高めることが可能となっている。しかしながらでは、特開2008-237669号公報に記載されている遊技機のような操作手段を備えた遊技機について、遊技興趣を高めるための改善の余地があった。上記した手段Aに係る発明は、特開2008-237669号公報に記載の遊技機に対して、「前記第1操作演出と前記第2操作演出との実行中に、前記操作手段の操作に基づいて、前記第1操作演出が進行されるとともに前記第2操作演出も進行される場合がある」という点で相違している。これにより、手段Aに係る発明は、「遊技興趣を高めることが可能となる」という課題を解決する(作用効果を奏する)ことが可能である。
【0694】
<手段B>
手段B1に係る発明は、
所定条件(第1始動口11または第2始動口12への遊技球の入賞(入球)があると、特図抽選などを行うための各種乱数(数値情報や判定情報の一例)が取得されること)が成立することに基づいて、遊技者に有利な特別遊技状態(大当たり遊技状態)に制御するか否かの判定を実行可能な遊技制御手段(遊技制御用マイコン101)と、
複数の段階に進行可能であるとともに進行回数が多いほど前記特別遊技状態に制御される可能性が高い進行演出(擬似連演出)を実行可能な演出制御手段(演出制御用マイコン121)と、
画像を表示可能な表示部(表示部50a)と、を備え、
前記演出制御手段は、
前記進行演出において所定の段階(第2単位期間)から次の段階(第3単位期間)への進行を示唆する進行示唆画像(第2特殊図柄TZ2に含まれる第2擬似連キャラクタ画像KY2、第3特殊図柄TZ3に含まれる第3擬似連キャラクタ画像KY3)を前記表示部に表示可能とし、
前記進行示唆画像には、第1進行示唆画像(第2特殊図柄TZ2に含まれる第2擬似連キャラクタ画像KY2)と、前記第1進行示唆画像よりも前記特別遊技状態に制御される可能性が高いとともに前記第1進行示唆画像に特定画像(煽り演出用キャラクタ画像AK)が追加された演出画像である第2進行示唆画像(第3特殊図柄TZ3に含まれる第3擬似連キャラクタ画像KY3)とがあることを特徴とする遊技機である。
【0695】
この構成の遊技機によれば、進行演出にて表示される所定の段階から次の段階への進行を示唆する進行示唆画像には、第1進行示唆画像と、第1進行示唆画像よりも特別遊技状態に制御される可能性が高いとともに第1進行示唆画像に特定画像が追加された演出画像である第2進行示唆画像とがある。これにより、進行演出にて表示される進行示唆画像が第1進行示唆画像であるか、第2進行示唆画像であるかといった遊技者を視覚的に楽しませること可能となり、遊技興趣を高めることが可能となる。
【0696】
手段B2に係る発明は、
手段B1に記載の遊技機において、
前記演出制御手段は、
前記進行演出にて前記表示部に表示している前記第1進行示唆画像を前記第2進行示唆画像に変更可能であることを特徴とする遊技機である。
【0697】
この構成の遊技機によれば、進行演出にて表示部に表示されている第1進行示唆画像がその第1進行示唆画像よりも特別遊技状態に制御される可能性が高いとともに第1進行示唆画像に第1進行示唆画像に特定画像が追加された第2進行示唆画像に変更可能である。これにより、進行演出にて表示部に表示されている第1進行示唆画像に注目させている遊技者に第2進行示唆画像に変更されるか否かに興味を持たせることが可能となり、遊技興趣を高めることが可能となる。
【0698】
手段B3に係る発明は、
手段B2に記載の遊技機において、
前記演出制御手段は、
前記第1進行示唆画像を前記第2進行示唆画像に変更するか否かを煽る煽り演出(煽り演出)を実行可能であることを特徴とする遊技機である。
【0699】
この構成の遊技機によれば、進行演出にて表示部に表示されている第1進行示唆画像が第2進行示唆画像に変更されるか否かを煽る煽り演出を実行されることで、遊技者をより表示部に表示されている第1進行示唆画像に注目させて、第1進行示唆画像から第2進行示唆画像に変更されるか否かにドキドキさせて楽しませることで、遊技興趣を高めることが可能となる。
【0700】
手段B4に係る発明は、
手段B1に記載の遊技機において、
前記特定画像は、前記第1進行示唆画像に関連する演出画像であることを特徴とする遊技機である。
【0701】
この構成の遊技機によれば、特定画像が第1進行示唆画像に関連した演出画像であることで、進行演出にて表示された第2進行示唆画像が、第1示唆画像にその第1進行示唆画像に関連する特定画像が追加された演出画像であることを把握させ易くすることが可能となる。
【0702】
手段B5に係る発明は、
手段B1から手段B4のいずれかに記載の遊技機において、
前記進行演出は、複数の変動サイクル(第1単位期間、第2単位期間、第3単位期間)を含む擬似連演出(擬似連演出)であり、
前記進行示唆画像は、前記擬似連演出において所定の変動サイクル(第2単位期間)から次の変動サイクル(第3単位期間)への進行を示唆する演出画像であることを特徴とする遊技機である。
【0703】
この構成の遊技機によれば、擬似連演出にて表示される所定の変動サイクルから次の変動サイクルへの進行を示唆する進行示唆画像には、第1進行示唆画像と、第1進行示唆画像よりも特別遊技状態に制御される可能性が高いとともに第1進行示唆画像に特定画像が追加された演出画像である第2進行示唆画像とがある。これにより、擬似連演出にて表示される進行示唆画像が第1進行示唆画像であるか、第2進行示唆画像であるかといった遊技者を視覚的に楽しませること可能となり、遊技興趣を高めることが可能となる。
【0704】
ところで従来より、遊技機の一例であるパチンコ遊技機では、例えば特開2008-104524号公報に記載されているように、始動口への入球に基づいて大当たりであるかの判定を行い、その判定の結果に基づいて、複数の演出図柄を変動表示を行った後に、複数の演出図柄を停止表示させる変動演出を実行するものがある。また、例えば特開2008-104524号公報に記載されているように、例えば、変動演出において、複数の演出図柄を擬似的に1回または複数回変動表示させる擬似連演出(進行演出)が実行されることがある。しかしながらでは、特開2008-104524号公報に記載されている遊技機のような進行演出を実行可能な遊技機は多数あるため、単に進行演出を実行可能であるだけでは、面白みに欠けることがあり、この点に改良の余地があった。上記した手段Bに係る発明は、特開2008-104524号公報に記載の遊技機に対して、「前記進行示唆画像には、第1進行示唆画像と、前記第1進行示唆画像よりも前記特別遊技状態に制御される可能性が高いとともに前記第1進行示唆画像に特定画像が追加された演出画像である第2進行示唆画像とがある」という点で相違している。これにより、手段Bに係る発明は、「遊技興趣を高めることが可能となる」という課題を解決する(作用効果を奏する)ことが可能である。
【0705】
<手段C>
手段C1に係る発明は、
所定条件(第1始動口11または第2始動口12への遊技球の入賞(入球)があると、特図抽選などを行うための各種乱数(数値情報や判定情報の一例)が取得されること)が成立することに基づいて、遊技者に有利な特別遊技状態(大当たり遊技状態)に制御するか否かの判定を実行可能な遊技制御手段(遊技制御用マイコン101)と、
所定の演出を実行可能な演出制御手段(演出制御用マイコン121)と、を備え、
遊技者が操作可能な操作手段(通常ボタン40)と、を備え、
前記演出制御手段は、
前記操作手段の操作が有効な操作有効期間(連打ボタン操作有効期間)を発生させ、前記操作有効期間での前記操作手段の操作に基づいて、前記特別遊技状態に制御される可能性を示唆する操作結果示唆演出(連打変化演出)を実行可能とし、
前記操作有効期間が経過すると、前記特別遊技状態に制御される可能性を示唆するとともに前記操作結果示唆演出と異なる経過示唆演出(経過変化演出)を実行可能であることを特徴とする遊技機である。
【0706】
この構成の遊技機によれば、遊技者に操作有効期間にて操作手段を操作させて、操作結果示唆演出によって、特別遊技状態に制御される可能性を把握させること可能となる。また、操作有効期間が経過すると、操作結果示唆演出と異なる経過示唆演出によって、特別遊技状態に制御される可能性を把握させることが可能となる。これにより、操作有効期間での操作手段の操作に基づいて実行される操作結果示唆演出だけでなく、操作有効期間が経過したことで実行される経過示唆演出によっても、特別遊技状態に制御される可能性を把握させることが可能となり、遊技興趣を高めることが可能となる。
【0707】
手段C2に係る発明は、
手段C1に記載の遊技機において、
前記演出制御手段は、
前記操作結果示唆演出を実行した後に前記経過示唆演出を実行する場合と、前記操作結果示唆演出を実行することなく前記経過示唆演出を実行する場合と、があることを特徴とする遊技機である。
【0708】
この構成の遊技機によれば、遊技者に操作有効期間にて操作手段を操作させて、操作結果示唆演出によって特別遊技状態に制御される可能性を把握させた後に、操作有効期間が経過して実行された経過示唆演出によって特別遊技状態に制御される可能性を把握させることが可能となっている。一方で、遊技者に操作有効期間にて操作結果示唆演出が実行されることなく操作有効期間が経過して実行された経過示唆演出によて特別遊技状態に制御される可能性を把握させることも可能となっている。これにより、発生された操作有効期間にて操作手段を操作するか否かによって、経過示唆演出が実行される前に、特別遊技状態に制御される可能性を把握するか否かを遊技者自身に判断させること可能となり、遊技興趣を高めることが可能となる。
【0709】
手段C3に係る発明は、
手段C2に記載の遊技機において、
前記演出を表示可能な表示部(表示部50a)を備え、
前記演出制御手段は、
前記表示部において、前記判定の実行が保留されていること、または前記判定が実行されたことを示す所定のアイコン(保留アイコンHA、当該アイコンTA)を表示可能とし、
前記所定のアイコンの表示態様には、第1表示態様(第1特殊表示態様)と、前記第1表示態様よりも前記特別遊技状態に制御される可能性が高いことを示唆する第2表示態様(第2特殊表示態様)とがあり、
前記第1表示態様の前記所定のアイコンの表示中に、前記操作結果示唆演出が実行されると、前記所定のアイコンの前記第1表示態様が前記第2表示態様に変化される場合があることを特徴とする遊技機である。
【0710】
この構成の遊技機によれば、第1表示態様の所定のアイコンの表示中に、操作手段の操作に基づいて操作結果示唆演出が実行されると、所定のアイコンの第1表示態様が第2表示態様に変化される場合がある。これにより、第1表示態様の所定のアイコンに注目しながら操作手段を操作していた遊技者を操作結果示唆演出によって、特別遊技状態に制御される可能性が高い第2表示態様の所定のアイコンに変化されるか否かに驚きを与えて、所定のアイコンを用いた演出によって遊技興趣をより高めることが可能となる。
【0711】
手段C4に係る発明は、
手段C3に記載の遊技機において、
前記所定のアイコンの表示態様には、前記第2表示態様よりも前記特別遊技状態に制御される可能性が高いことを示唆する第3表示態様(第3特殊表示態様)があり、
前記演出制御手段は、
前記第1表示態様の前記所定のアイコンの表示中に、前記操作結果示唆演出を実行して、前記所定のアイコンの前記第1表示態様を前記第2表示態様に変化させた場合に、前記経過示唆演出を実行すると、前記所定のアイコンの前記第2表示態様を前記第3表示態様に変化可能であることを特徴とする遊技機である。
【0712】
この構成の遊技機によれば、操作有効期間にて操作手段が操作されて操作結果示唆演出が実行されて所定のアイコンの第1表示態様が第2表示態様に変化された場合に、さらに経過示唆演出が実行されると、所定のアイコンの第2表示態様が第3表示態様に変化される場合がある。これにより、操作結果示唆演出と経過示唆演出とによって段階的に変化される所定のアイコンの表示態様に興味を持たせて、遊技者を視覚的に楽しませて遊技興趣を高めることが可能となる。
【0713】
手段C5に係る発明は、
手段C3に記載の遊技機において、
前記所定のアイコンの表示態様には、前記第2表示態様よりも前記特別遊技状態に制御される可能性が高いことを示唆する第3表示態様(第3特殊表示態様)があり、
前記演出制御手段は、
前記第1表示態様の前記所定のアイコンの表示中に、前記操作結果示唆演出を実行することなく前記経過示唆演出を実行すると、前記所定のアイコンの前記第1表示態様を前記第3表示態様に変化可能であることを特徴とする遊技機である。
【0714】
この構成の遊技機によれば、第1表示態様の所定のアイコンの表示中に、操作有効期間にて操作手段が操作されず操作結果示唆演出が実行されなければ、経過示唆演出によって、所定のアイコンの第1表示態様が第3表示態様に変化される場合がある。これにより、操作有効期間にて操作手段の操作を行わずに、操作有効期間が経過した場合に、所定のアイコンの第1表示態様が第3表示態様に変化されるか否かに注目させて、視覚的に楽しませて遊技興趣を高めることが可能となる。
【0715】
手段C6に係る発明は、
手段C1から手段C5のいずれかに記載の遊技機において、
前記演出制御手段は、
前記操作有効期間の残り時間を報知する有効期間報知画像(残り時間画像UG)を表示可能であることを特徴とする遊技機である。
【0716】
この構成の遊技機によれば、操作有効期間の残り時間を報知する有効期間報知画像によって、遊技者にどのタイミングまで操作手段を操作させて操作結果示唆演出が実行可能であること、その残り時間が経過したときに経過示唆演出が実行されることを把握させて、楽しませることが可能となり、遊技興趣をより高めることが可能となる。
【0717】
ところで従来より、遊技機の一例であるパチンコ遊技機では、例えば特開2008-237669号公報に記載されているように、演出を制御可能な演出制御手段が設けられている。演出制御手段は、様々な演出を実行させることが可能である。特開2008-237669号公報に記載されているパチンコ遊技機では、遊技者が操作可能な操作手段が備えられ、演出制御手段により操作手段を用いた演出を実行することで、遊技興趣を高めることが可能となっている。しかしながらでは、特開2008-237669号公報に記載されている遊技機のような操作手段を備えた遊技機について、遊技興趣を高めるための改善の余地があった。上記した手段Cに係る発明は、特開2008-237669号公報に記載の遊技機に対して、「前記操作有効期間が経過すると、前記特別遊技状態に制御される可能性を示唆するとともに前記操作結果示唆演出と異なる経過示唆演出を実行可能である」という点で相違している。これにより、手段Cに係る発明は、「遊技興趣を高めることが可能となる」という課題を解決する(作用効果を奏する)ことが可能である。
【0718】
<手段D>
手段D1に係る発明は、
所定条件(第1始動口11または第2始動口12への遊技球の入賞(入球)があると、特図抽選などを行うための各種乱数(数値情報や判定情報の一例)が取得されること)が成立することに基づいて、遊技者に有利な特別遊技状態(大当たり遊技状態)に制御するか否かの判定を実行可能な遊技制御手段(遊技制御用マイコン101)と、
所定の演出を制御可能な演出制御手段(演出制御用マイコン121)と、
前記演出を表示可能な表示部(表示部50a)と、
遊技者が操作可能な操作手段(通常ボタン40)と、を備え、
前記演出制御手段は、
前記表示部において、前記判定の実行が保留されていること、または前記判定が実行されたことを示す所定のアイコン(保留アイコンHA、当該アイコンTA)を表示可能とし、
前記操作手段の操作が有効な操作有効期間(ボタン操作有効期間)を発生させ、前記操作有効期間での前記操作手段の操作に基づいて、前記所定のアイコンの表示態様が変化される可能性を示唆する変化示唆演出(押下契機演出)を実行可能とし、
前記変化示唆演出の実行中に、前記所定のアイコンの表示態様を第1表示態様(第1特殊表示態様)から前記第1表示態様よりも前記特別遊技状態に制御される可能性が高いことを示唆する第2表示態様(第2特殊表示態様)に変化可能であることを特徴とする遊技機である。
【0719】
この構成の遊技機によれば、操作手段の操作に基づいて実行される変化示唆演出の実行中に、所定のアイコンの表示態様が第1表示態様から第1表示態様よりも特別遊技状態に制御される可能性が高い第2表示態様に変化される場合がある。これにより、所定のアイコンの表示態様が第1表示態様が第2表示態様に変化されるか否かにドキドキさせながら、操作手段を操作させながら変化示唆演出を楽しませて、遊技興趣を高めることが可能となる。
【0720】
手段D2に係る発明は、
手段D1に記載の遊技機において、
前記所定のアイコンの表示態様には、前記第2表示態様よりも前記特別遊技状態に制御される可能性が高いことを示唆する第3表示態様(第3特殊表示態様)があり、
前記演出制御手段は、
前記所定のアイコンの表示態様を前記第1表示態様から前記第2表示態様に変化させた後、前記変化示唆演出の実行中に、前記所定のアイコンの前記第2表示態様から前記第3表示態様に変化可能であることを特徴とする遊技機である。
【0721】
この構成の遊技機によれば、操作手段の操作に基づいて実行される変化示唆演出の実行中に、所定のアイコンの表示態様が第1表示態様から第2表示態様に変化された後、さらに変化示唆演出の実行中に、所定のアイコンの表示態様が第2表示態様から第2表示態様よりも特別遊技状態に制御される可能性が高い第3表示態様に変化されることがある。これにより、所定のアイコンの表示態様が第2表示態様からさらに特別遊技状態に制御される可能性が高い第3表示態様に変化されるか否かにドキドキさせながら、操作手段を操作させながら変化示唆演出を楽しませて、遊技興趣を高めることが可能となる。
【0722】
手段D3に係る発明は、
手段D1または手段D2に記載の遊技機において、
前記演出制御手段は、
前記第1表示態様の前記所定のアイコンの表示に基づいて特別画像(キャラクタ特別画像BK)を表示可能とし、
前記変化示唆演出では、前記特別画像を用いて前記所定のアイコンの表示態様が変化される可能性を示唆することを特徴とする遊技機である。
【0723】
この構成の遊技機によれば、操作手段の操作に基づいて実行された変化示唆演出では、第1表示態様の所定のアイコンに基づいて表示された特別画像を用いて所定のアイコンの表示態様が変化される可能性が示唆されるため、表示部に表示される第1表示態様の所定のアイコンと特別画像とに注目させて変化示唆演出を楽しませることで、遊技興趣を高めることが可能となる。
【0724】
手段D4に係る発明は、
手段D3に記載の遊技機において、
前記演出制御手段は、
前記変化示唆演出の実行中に、前記所定のアイコンと前記特別画像とを対応する動作を行うように視認させる特定演出(特殊表示態様の特殊当該アイコンTA1とキャラクタ特別画像BKとが揺れる状態となる演出)を実行可能とすることを特徴とする遊技機である。
【0725】
この構成の遊技機によれば、操作手段の操作に基づく変化示唆演出の実行中に、所定のアイコンと特別画像とが対応する動作を行うように視認させる特定演出が実行されるため、表示部に表示されている所定のアイコンと特別画像とが関係していることを遊技者に把握させ易くすることが可能となる。これにより、表示部に表示されている所定のアイコンと特別画像により注目させて、変化示唆演出を楽しませて、より遊技興趣を高めることが可能となる。
【0726】
手段D5に係る発明は、
手段D1または手段D2に記載の遊技機において、
前記演出制御手段は、
前記操作有効期間の残り時間を報知する有効期間報知画像(残り時間画像UG)を表示可能であることを特徴とする遊技機である。
【0727】
この構成の遊技機によれば、操作有効期間の残り時間を報知する有効期間報知画像によって、遊技者にどのタイミングまで操作手段を操作させて変化示唆演出が実行可能であるかを把握させて、変化示唆演出を楽しませることが可能となり、遊技興趣をより高めることが可能となる。
【0728】
ところで従来より、遊技機の一例であるパチンコ遊技機では、例えば特開2008-237669号公報に記載されているように、演出を制御可能な演出制御手段が設けられている。演出制御手段は、様々な演出を実行させることが可能である。特開2008-237669号公報に記載されているパチンコ遊技機では、遊技者が操作可能な操作手段が備えられ、演出制御手段により操作手段を用いた演出を実行することで、遊技興趣を高めることが可能となっている。しかしながらでは、特開2008-237669号公報に記載されている遊技機のような操作手段を備えた遊技機について、遊技興趣を高めるための改善の余地があった。上記した手段Dに係る発明は、特開2008-237669号公報に記載の遊技機に対して、「前記操作手段の操作が有効な操作有効期間を発生させ、前記操作有効期間での前記操作手段の操作に基づいて、前記所定のアイコンの表示態様が変化される可能性を示唆する変化示唆演出を実行可能とし、前記変化示唆演出の実行中に、前記所定のアイコンの表示態様を第1表示態様から前記第1表示態様よりも前記特別遊技状態に制御される可能性が高いことを示唆する第2表示態様に変化可能である」という点で相違している。これにより、手段Dに係る発明は、「遊技興趣を高めることが可能となる」という課題を解決する(作用効果を奏する)ことが可能である。
【符号の説明】
【0729】
11…第1始動口
12…第2始動口
40…通常ボタン
41…特殊ボタン
50…画像表示装置
100…主制御基板
101…遊技制御用マイコン
120…サブ制御基板
121…演出制御用マイコン
PY1…パチンコ遊技機