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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024042425
(43)【公開日】2024-03-28
(54)【発明の名称】配線収容装置、および什器システム
(51)【国際特許分類】
   H02G 3/04 20060101AFI20240321BHJP
   A47B 13/00 20060101ALI20240321BHJP
   A47B 97/00 20060101ALI20240321BHJP
【FI】
H02G3/04 062
A47B13/00 B
A47B97/00 M
【審査請求】未請求
【請求項の数】6
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022147125
(22)【出願日】2022-09-15
(71)【出願人】
【識別番号】000000561
【氏名又は名称】株式会社オカムラ
(74)【代理人】
【識別番号】100149548
【弁理士】
【氏名又は名称】松沼 泰史
(72)【発明者】
【氏名】周 燕喃
(72)【発明者】
【氏名】秋山 真人
【テーマコード(参考)】
3B053
5G357
【Fターム(参考)】
3B053NN01
5G357DA06
5G357DA10
5G357DB01
5G357DC10
5G357DD01
5G357DD14
(57)【要約】
【課題】配線を筒状部材の収容空間に容易に導入することができる配線収容装置、および什器システムを提供する。
【解決手段】配線収容装置20は、設置面Fに設置されるベース部材21と、長手方向に延設し、可撓性を有する筒状部材23と、を備える。筒状部材23は、内部に長手方向に延び、配線Kを収容する収容空間24dを有する筒状部24と、筒状部24の長手方向一方側の端部に設けられ、ベース部材21に係止される被係止部26と、を有する。筒状部24は、長手方向と交差する第1方向D1に開口し、収容空間24dと連通する側方開口部32を有する。側方開口部32の長手方向他方側の端部は、被係止部26よりも長手方向他方側に位置している。
【選択図】図3
【特許請求の範囲】
【請求項1】
設置面に設置されるベース部材と、
長手方向に延設し、可撓性を有する筒状部材と、
を備え、
前記筒状部材は、
内部に前記長手方向に延び、配線を収容する収容空間を有する筒状部と、
前記筒状部の前記長手方向一方側の端部に設けられ、前記ベース部材に係止される被係止部と、
を有し、
前記筒状部は、前記長手方向と交差する第1方向に開口し、前記収容空間と連通する側方開口部を有し、
前記側方開口部の前記長手方向他方側の端部は、前記被係止部よりも前記長手方向他方側に位置していることを特徴とする、配線収容装置。
【請求項2】
前記側方開口部は、前記第1方向の一方側に開口する第1開口部と、前記第1方向の他方側に開口する第2開口部と、を有していることを特徴とする、請求項1に記載の配線収容装置。
【請求項3】
前記筒状部の前記長手方向一方側の端部には、前記長手方向一方側に開口する第3開口部が設けられていることを特徴とする、請求項1に記載の配線収容装置。
【請求項4】
前記被係止部は、前記筒状部の前記長手方向一方側の端部における前記長手方向と直交する第2方向の両端部のそれぞれから前記長手方向一方側に延び、前記ベース部材に係止される一対のアーム部を有し、
前記筒状部材は、前記一対のアーム部同士の間の領域に構成される第4開口部を有することを特徴とする、請求項3に記載の配線収容装置。
【請求項5】
前記一対のアーム部それぞれの、長手方向の長さが可変であることを特徴とする、請求項4に記載の配線収容装置。
【請求項6】
請求項1から5のいずれか一項に記載の配線収容装置と、
天板を有する天板付什器と、
を備え、
前記設置面は、床面であり、
前記配線収容装置は、前記天板付什器と固定される固定部材を有し、
前記筒状部材の前記長手方向他方側の縁部は、前記固定部材に係止されることを特徴とする什器システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、配線収容装置、および什器システムに関する。
【背景技術】
【0002】
天板付什器の天板上で使用するパーソナルコンピュータ等に接続される配線を収容する配線収容装置として、例えば、特許文献1に記載のように、可撓性を有する筒状部材内の収容空間に配線を収容する配線収容装置が知られている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特許第6548553号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1に開示された配線収容装置は、筒状部材の下端部が床面とほぼ同じ高さに位置するため、床面から立ち上る配線を水平方向から上方に折り曲げて筒状部材の収容空間に導入する必要がある。そのため、収容空間に配線を導入する際には、配線に大きな応力を加える必要があるとともに、配線の復元力が大きくなるため、配線を所望の形状に維持しづらく、配線を収容空間に容易に導入することが困難であった。
【0005】
そこで、本発明は、配線を筒状部材の収容空間に容易に導入することができる配線収容装置、および什器システムを提供するものである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記課題を解決するために、本開示は以下の態様を採用した。
(1)本開示の一態様に係る配線収容装置は、設置面に設置されるベース部材と、長手方向に延設し、可撓性を有する筒状部材と、を備え、前記筒状部材は、内部に前記長手方向に延び、配線を収容する収容空間を有する筒状部と、前記筒状部の前記長手方向一方側の端部に設けられ、前記ベース部材に係止される被係止部と、を有し、前記筒状部は、前記長手方向と交差する第1方向に開口し、前記収容空間と連通する側方開口部を有し、前記側方開口部の前記長手方向他方側の端部は、前記被係止部よりも前記長手方向他方側に位置している。
【0007】
本態様によれば、設置面から延びる配線を、側方開口部よりも手前から屈曲させつつ、側方開口部を通して収容空間に導入することができる。したがって、設置面と収容空間との間における配線の曲げ角度を小さくすることができ、収容空間に配線を導入する際に、配線に加える応力および配線の復元力を低減できる。よって、配線を収容空間に容易に導入することができる。
【0008】
(2)上記(1)の態様に係る配線収容装置において、前記側方開口部は、前記第1方向の一方側に開口する第1開口部と、前記第1方向の他方側に開口する第2開口部と、を有していることが好ましい。
本態様によれば、設置面から延びる複数の配線のうち一部の配線を、第1方向の一方側から第1開口部を介して収容空間に導入できるとともに、他の配線を、第1方向の他方側から第2開口部を介して収容空間に導入できる。そのため、複数の配線を収容空間に収容する場合に、配線収容装置周りにおいて複数の配線同士が干渉すること、および複数の配線同士が絡まることを好適に抑制できる。したがって、複数の配線を収容空間に容易に導入することができる。
【0009】
(3)上記(1)または(2)の態様に係る配線収容装置において、前記筒状部の前記長手方向一方側の端部には、前記長手方向一方側に開口する第3開口部が設けられていることが好ましい。
本態様によれば、側方開口部に加えて、第3開口部を介して、設置面から延びる配線を収容空間に導入できる。そのため、複数の配線を、収容空間に収容する場合に、配線収容装置周りにおいて、複数の配線同士が干渉すること、および複数の配線同士が絡まることをより好適に抑制できる。したがって、複数の配線を収容空間により容易に導入することができる。
【0010】
(4)上記(3)の態様に係る配線収容装置において、前記被係止部は、前記筒状部の前記長手方向一方側の端部における前記長手方向と直交する第2方向の両端部のそれぞれから前記長手方向一方側に延び、前記ベース部材に係止される一対のアーム部を有し、前記筒状部材は、前記一対のアーム部同士の間の領域に構成される第4開口部を有していることが好ましい。
本態様によれば、設置面から延びる配線を、第3開口部よりも手前から屈曲させつつ、第4開口部および第3開口部を通して収容空間に導入することができる。したがって、配線の曲げ角度を小さくすることができるため、収容空間に配線を導入する際に、配線に加える応力を低減でき、配線を収容空間に容易に導入することができる。
【0011】
(5)上記(4)の態様に係る配線収容装置において、前記一対のアーム部それぞれの、長手方向の長さが可変であることが好ましい。
本態様によれば、第3開口部を介して収容空間に導入する配線の外径および剛性等に応じて、設置面と第3開口部との間の間隔を適宜調整できる。したがって、第3開口部を介して、外径および剛性が大きな配線を収容空間に導入する場合は、設置面と第3開口部との間の間隔を大きくすることによって、配線の曲げ角度をより小さくできるため、外径および剛性が大きな配線を容易に収容空間に導入できる。
【0012】
(6)本開示の一態様に係る什器システムは、上記(1)から(5)のいずれかの態様に係る配線収容装置と、天板を有する天板付什器と、を備え、前記設置面は、床面であり、前記配線収容装置は、前記天板付什器と固定される固定部材を有し、前記筒状部材の前記長手方向他方側の縁部は、前記固定部材に係止される。
本態様によれば、床面から延びる配線を、側方開口部よりも手前から屈曲させつつ、側方開口部を通して収容空間に導入することができる。したがって、床面と収容空間との間における配線の曲げ角度を小さくすることができ、収容空間に配線を導入する際に、配線に加える応力および配線の復元力を低減できる。よって、配線を収容空間に容易に導入することができる。
また、本態様によれば、筒状部材の長手方向一方側の縁部である被係止部が、床面に設置されるベース部材に係止され、筒状部材の長手方向他方側の縁部である第2被係止部が、天板付什器と固定される固定部材に係止されるため、天板付什器に対する配線収容装置の位置および姿勢を安定させることができる。したがって、配線収容装置が什器システムの使用者の脚等に干渉することを抑制できる。
【発明の効果】
【0013】
本態様によれば、配線を筒状部材の収容空間に容易に導入することができる。
【図面の簡単な説明】
【0014】
図1】一実施形態に係る什器システムの使用例を示す斜視図である。
図2】一実施形態に係る什器システムの使用例を示す正面図である。
図3】一実施形態に係る配線収容装置を示す斜視図である。
図4】一実施形態に係る配線収容装置の一部を示す斜視図である。
図5】一実施形態に係る筒状部を示す断面図であって図3のA-A断面図である。
図6】一実施形態に係る筒状部を示す断面図であって図3のB-B断面図である。
図7】一実施形態に係る配線収容装置を示す裏面図である。
図8】一実施形態に係る配線収容装置の配線の経路を示す側面図である。
図9A】一実施形態に係る第4開口部を示す第1の裏面図である。
図9B】一実施形態に係る第4開口部を示す第2の裏面図である。
図10】一実施形態に係る第1変形例の配線収容装置を示す斜視図である。
図11】一実施形態に係る第1変形例の配線収容装置を示す裏面図である。
図12】一実施形態に係る第1変形例の配線収容装置の配線の経路を示す側面図である。
図13】一実施形態に係る第2変形例の配線収容装置を示す斜視図である。
図14】一実施形態に係る第2変形例の筒状部材を示す断面図である。
図15】一実施形態に係る第3変形例の配線収容装置を示す斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0015】
以下、本発明の実施形態について説明する。
図1は、本実施形態に係る什器システム1の使用例を示す斜視図である。図2は、本実施形態に係る什器システム1の使用例を示す正面図である。
什器システム1は、オフィス、公共施設、学校等の執務空間に設置される。図1および図2に示すように、本実施形態に係る什器システム1は、天板付什器10と、配線収容装置20と、を備える。
【0016】
図には、適宜3次元直交座標系としてXYZ座標系を示す。XYZ座標系において、Z軸方向は、上下方向である。上下方向は、天板付什器10が載置される床面Fに垂直な方向である。+Z側は、上方側であり、-Z側は、下方側である。以下の説明では、上方側を単に「上側」と呼び、下方側を単に「下側」と呼ぶ。X軸方向は、Z軸方向と直交する方向であって、天板付什器10の左右方向である。+X側は、天板付什器10の右側であり、-X側は、天板付什器10の左側である。以下の説明では、天板付什器10の右側を単に「右側」と呼び、天板付什器10の左側を単に「左側」と呼ぶ。Y軸方向は、X軸方向とZ軸方向との両方と直交する方向であって、天板付什器10の前後方向である。+Y側は、天板付什器10の前側であり、-Y側は、天板付什器10の後側である。以下の説明では、天板付什器10の前側を単に「前側」と呼び、天板付什器10の後側を単に「後側」と呼ぶ。また、対象物を上側から見ることを「平面視」という。
なお、上側、下側、右側、左側、前側、および後側は、単に各部の相対位置関係を説明するための名称であり、実際の配置関係等は、これらの名称で示される配置関係等以外の配置関係等であってもよい。
【0017】
(天板付什器10)
図2に示すように、天板付什器10は、左右方向に互いに対向して配置される一対の脚部12と、一対の支持部材13と、天板11と、収容部14と、を有する。
【0018】
一対の脚部12は、それぞれ、床面Fに設置される。一対の脚部12は、それぞれ2本の脚支柱12aと、ベース部12bと、固定部12cと、を有する。脚支柱12aは、上下方向に延びる柱状である。一対の脚部12それぞれが有する2本の脚支柱12aは、互いに前後方向(Y軸方向)に並んで配置される。
【0019】
ベース部12bは、前後方向(Y軸方向)に延びる略直方体状である。ベース部12bは、2本の脚支柱12aの下端と固定される。ベース部12bは、床面Fに設置する。
【0020】
固定部12cは、前後方向(Y軸方向)に延びる略直方体状である。固定部12cは、2本の脚支柱12aの上端と固定される。固定部12cは、天板11の下面11bに固定される。これらにより、一対の脚部12のそれぞれは、天板11に固定される。一対の脚部12のそれぞれは、天板11を上下方向に支持する。
【0021】
支持部材13は、左右方向(X軸方向)に延びる柱状である。本実施形態では、支持部材13は2本設けられる。一方の支持部材13は、2つの固定部12cそれぞれの前側(+Y側)の部分と固定される、他方の支持部材13は、2つの固定部12cそれぞれの後側(-Y側)の部分と固定される。また、各支持部材13は、天板11の下側を向く面と固定される。各支持部材13は、天板11を上下方向に支持する。
【0022】
図1に示すように、天板11は、上下方向と直交する方向に拡がる板状である。本実施形態では、天板11は、平面視で略矩形状である。天板11の長手方向は左右方向(X軸方向)であり、天板11の短手方向は前後方向(Y軸方向)である。天板11の上側を向く面は作業面11aである。天板11の下側を向く面は下面11bである。上述のように天板11は、図2に示す一対の脚部12および2本の支持部材13によって支持される。天板11の材質は特に限定されず、天板11は、例えば、スチール製、木製等などであってよい。図1に示すように、天板11は、天板孔部11dと、蓋部11eと、を有する。
【0023】
天板孔部11dは、天板11を上下方向に貫通する孔である。天板孔部11dは、天板11の前後方向(X軸方向)および左右方向(Y軸方向)それぞれの略中央に設けられる。本実施形態では、天板孔部11dは、平面視で略矩形状である。天板孔部11dは、平面視で円形状等の他の形状であってもよい。蓋部11eは、天板孔部11dを塞ぐ。蓋部11eは、天板孔部11dに着脱可能に取り付けられる。上下方向において、天板孔部11dの上側を向く面は、作業面11aと略同じ位置に配置される。
【0024】
図2に示す収容部14は、上側、右側および左側に開口する箱状である。前後方向(Y軸方向)において、収容部14は、一対の支持部材13同士の間に位置する。収容部14は、天板11の下面11bに固定される。図示は省略するが、上下方向に見て、収容部14は、天板孔部11dと重なる。収容部14には、図示しない電源と繋がる電源タップおよびLANケーブルと繋がるスイッチングハブ等が収容される。電源タップおよびスイッチングハブ等と繋がるケーブル等である配線Kは、収容部14の右側に開口する第1挿通口14a、または、収容部14の左側に開口する第2挿通口14bを介して、収容部14の内部に導入される。図示は省略するが、図1に示す蓋部11eを天板孔部11dから取り外すと、収容部14の内部は、天板孔部11dを介して、天板11の上側の空間と繋がる。これにより、使用者がパソコンなどの電気機器を作業面11aに設置して作業を行う際に、使用者は、電気機器に接続される給電コードおよびLANケーブル等を、収容部14に収容される電源タップおよびスイッチングハブ等に天板11の上側から接続することができる。
【0025】
(配線収容装置20)
図3は、本実施形態に係る配線収容装置20を示す斜視図である。図4は、本実施形態に係る配線収容装置20の一部を示す斜視図である。図5は、本実施形態に係る筒状部24を示す断面図であって図3のA-A断面図である。図6は、本実施形態に係る筒状部24を示す断面図であって図3のB-B断面図である。図7は、本実施形態に係る配線収容装置20を示す裏面図である。図8は、本実施形態に係る配線収容装置20の配線Kの経路を示す側面図である。図9Aは、本実施形態に係る第4開口部33を示す第1の裏面図である。図9Bは、本実施形態に係る第4開口部33を示す第2の裏面図である。
【0026】
以下の説明において、各図に適宜矢印DLで示す長手方向は、配線収容装置20が備える筒状部材23が延設する方向である。矢印DLが向く側(+DL側)を「長手方向一方側」と呼ぶ。長手方向一方側は、配線収容装置20においてベース部材21が配置される側である。矢印DLが向く側と反対側(-DL側)を「長手方向他方側」と呼ぶ。長手方向他方側は、配線収容装置20において固定部材22が配置される側である。なお、図3から図9Bでは、配線収容装置20の配置の一例として、長手方向が上下方向と平行な場合の、配線収容装置20を図示する。また、図3から図9Bにおいて、ベース部材21が設置される設置面は、床面Fである。以下の説明では、長手方向一方側を下側と呼ぶ場合がある。また、長手方向他方側を上側と呼ぶ場合がある。なお、筒状部材23が延設する長手方向は略上下方向に限定されず、例えば、左右方向(X軸方向)または前後方向(Y軸方向)等の他の方向であってもよい。また、筒状部材23が延設する長手方向は、湾曲していてもよい。
【0027】
以下の説明において、各図に適宜矢印D1で示す第1方向D1は、長手方向と交差する方向である。本実施形態において、第1方向D1は、長手方向と直交する方向である。第1方向D1を示す矢印が向く側(+D1側)を「第1方向D1の一方側」と呼ぶ。第1方向D1を示す矢印が向く側と反対側(-D1側)を「第1方向D1の他方側」と呼ぶ。
また、以下の説明において、各図に適宜矢印D2で示す第2方向D2は、長手方向および第1方向D1の両方と直交する方向である。第2方向D2を示す矢印が向く側(+D2側)を「第2方向D2の一方側」と呼ぶ。第2方向D2を示す矢印が向く側と反対側(-D2側)を「第2方向D2の他方側」と呼ぶ。
【0028】
図2に示すように、配線収容装置20は、設置面、すなわち床面Fから延びる配線Kを内部に収容して、配線Kを保護するとともに、配線Kを収容部14の近傍に誘導する。本実施形態では、配線Kは、収容部14に収容される電源タップおよびスイッチングハブ等と繋がるケーブル等である。本実施形態では、配線収容装置20は、天板11と床面Fとの間に配置される。本実施形態では、配線収容装置20の上端は天板11に固定され、配線収容装置20の下端は床面Fに設置される。図3に示すように、配線収容装置20は、ベース部材21と、固定部材22と、筒状部材23と、を備える。
【0029】
図4に示すように、ベース部材21は、略H字状の板状である。本実施形態では、ベース部材21の板面は、上下方向を向く。本実施形態では、ベース部材21は、床面Fに載置されることによって、床面Fに設置される。本実施形態では、ベース部材21は、樹脂製である。ベース部材21は、金属等の他の材質によって構成されていてもよい。なお、ベース部材21が設置される設置面は、床面Fに限定されず、例えば、筒状部材23が左右方向および前後方向に延設して配置される場合、設置面は、オフィス等の執務空間を構成する壁面等であってもよい。このとき、配線収容装置20は、例えば、壁面に沿って延びる配線Kを内部に収容し、収容部14の近傍に誘導する。また、ベース部材21は、例えば、床面Fに設置される別途の部材が有する設置面に載置されることによって、設置されてもよい。ベース部材21は、1対の設置部21aと、被抱持部21bと、を有する。
【0030】
一対の設置部21aは、それぞれ、略円弧状に延びる板状である。一対の設置部21aは、それぞれの内周面が互いに第2方向D2に対向して配置される。各設置部21aの長手方向一方側(+DL側)を向く面、すなわち床面Fと対向する面には、2個の設置部材21eが固定される(図9A参照)。各設置部材21eは、それぞれ、床面Fに接触する。
【0031】
被抱持部21bは、第2方向D2に延びる板状である。長手方向に見て、被抱持部21bは、略矩形状である。被抱持部21bの第2方向D2の一方側(+D2側)の端部は、一方の設置部21aの内周面と繋がり、被抱持部21bの第2方向D2の他方側(-D2側)の端部は、他方の設置部21aの内周面と繋がる。被抱持部21bと床面Fとの間には隙間が設けられる(図9A参照)。被抱持部21bには、被抱持部21bを長手方向に貫通する2個の第1挿通孔21c,21dが設けられる。各第1挿通孔21c,21dは、互いに第2方向D2に間隔をあけて設けられる。第1挿通孔21cは、第1挿通孔21dの第2方向D2の他方側に配置される。
【0032】
固定部材22は、略L字状の板状である。本実施形態では、固定部材22は、金属製である。固定部材22は、樹脂等の他の材質によって構成されていてもよい。図2に示すように、本実施形態では、固定部材22は、天板11の下面11bに固定される。すなわち、固定部材22は、天板付什器10と固定される。これにより、天板付什器10に対する、配線収容装置20の長手方向他方側(-DL側)、すなわち上側の端部の位置が決まる。図4に示すように、固定部材22は、上板部22aと、側板部22cと、を有する。
【0033】
上板部22aは、第2方向D2に延びる板状である。上板部22aの板面は、上下方向を向く。上板部22aは、平面視で略矩形状である。上板部22aには、上板部22aを上下方向に貫通する貫通孔22bが設けられる。貫通孔22bを下側から上側に通された図示しないボルトが、天板11の下面11bに設けられた図示しない雌ねじ穴に締め込まれると、固定部材22は、天板11に固定される。これにより、配線収容装置20は、天板付什器10に固定される。
【0034】
側板部22cは、上板部22aの第1方向D1の他方側(-D1側)の縁部から下側に突出する板状である。側板部22cの板面は、第1方向D1を向く。側板部22cには、第1方向D1に貫通する2個の第2挿通孔22d,22eが設けられる。各第2挿通孔22d,22eは、互いに第2方向D2に間隔をあけて設けられる。一方の第2挿通孔22dは、他方の第2挿通孔22eの第2方向D2の他方側(-D2側)に設けられる。
【0035】
図3に示すように、筒状部材23は、長手方向に延設する。筒状部材23は、配線Kを内部に収容する。筒状部材23の長手方向一方側(+DL側)の縁部は、ベース部材21に係止される。筒状部材23の長手方向他方側(-DL側)の縁部は、固定部材22に係止される。本実施形態において、筒状部材23は、不織布によって構成される。筒状部材23は、可撓性を有する。なお、筒状部材23が可撓性を有するならば、筒状部材23は、樹脂等の他の材質によって構成されてもよい。
【0036】
図5に示すように、筒状部材23は、第1部分24a、第2部分24b、および第3部分24cを縫製糸40によって縫合することによって構成される。第1部分24a、第2部分24b、および第3部分24cは、それぞれ、不織布によって構成される。第1部分24aは、筒状部材23のうち、第1方向D1の一方側(+D1側)、且つ、第2方向D2の一方側(+D2側)の部分を構成する。第2部分24bは、筒状部材23のうち、第1方向D1の一方側、且つ、第2方向D2の他方側(-D2側)の部分を構成する。第3部分24cは、筒状部材23のうち、第1方向D1の他方側(-D1側)の部分を構成する。第1部分24aおよび第3部分24cそれぞれの第2方向D2の一方側の部分は縫製糸40によって縫合され、互いに固定される。第2部分24bおよび第3部分24cそれぞれの第2方向D2の他方側の部分は、縫製糸40によって縫製され、互いに固定される。図3に示すように、筒状部材23は、筒状部24と、被係止部26と、第2被係止部27と、第4開口部33と、を有する。
【0037】
筒状部24は、長手方向に延設される筒状である。筒状部24は、長手方向に連続して繋がる。筒状部24は、配線Kを内部に収容する。筒状部24は、長手方向の両側に開口する。筒状部24は、収容空間24dと、ファスナ部24eと、上方開口部30と、第3開口部31と、側方開口部32と、を有する。
【0038】
図5に示すように、収容空間24dは、筒状部24の内部空間である。収容空間24dは、第1部分24a、第2部分24b、および第3部分24cによって囲まれる空間である。図3に示すように、収容空間24dは、筒状部24の長手方向全域に亘って長手方向に延びる。収容空間24dには、配線Kが収容される。
【0039】
ファスナ部24eは、第1部分24aと第2部分24bとを着脱可能に接続する。ファスナ部24eは、一対のエレメント24g,24h、およびスライダ24fを有する。一対のエレメント24g,24hは、長手方向に延びる。図5に示すように、一方のエレメント24gは、第1部分24aの第2方向D2の他方側(-D2側)の端部に取り付けられる。他方のエレメント24hは、第2部分24bの第2方向D2の一方側(+D2側)の端部に取り付けられる。
【0040】
図3に示すスライダ24fは、長手方向にスライドすることによって、一対のエレメント24g,24h同士を接離させる。スライダ24fを長手方向他方側(-DL側)に移動させると、一対のエレメント24g,24h同士が係り合う。これにより、ファスナ部24eが閉じられるため、筒状部24は筒状となり、筒状部24の内部に収容空間24dが形成される。図示は省略するが、スライダ24fを長手方向一方側(+DL側)に移動させると、一対のエレメント24g,24h同士が離間する。これにより、ファスナ部24eが開かれる。よって、本実施形態では、使用者が筒状部24の内部に配線Kを通す配線作業を行う際に、ファスナ部24eを開くことによって、使用者は筒状部24の内部の配線Kを掴んで、配線Kを長手方向に移動させることができ、配線作業の簡易化を図ることができる。また、配線作業後にファスナ部24eを閉じることによって、配線Kを収容空間24dに収容でき、使用者の脚等に配線Kが干渉することを抑制できる。
【0041】
図3に示すように、上方開口部30は、長手方向他方側(-DL側)に開口する。上方開口部30は、筒状部24の長手方向他方側の端部に設けられる。上方開口部30は、収容空間24dと連通する。これにより、収容空間24dに収容される配線Kの一端を、上方開口部30を介して、筒状部24の長手方向他方側に導出できる。図2に示すように、本実施形態では、上方開口部30を介して、筒状部24の長手方向他方側に導出される配線Kの一端は、天板付什器10の収容部14の内部に導入される。
【0042】
図3に示すように、第3開口部31は、長手方向一方側(+DL側)に開口する。第3開口部31は、筒状部24の長手方向一方側の端部に設けられる。第3開口部31は、収容空間24dと連通する。これにより、図8に示すように、第3開口部31を介して、床面Fから延びる配線Kを収容空間24dに導入できる。
【0043】
図6に示すように、側方開口部32は、第1方向D1に開口する。側方開口部32は、収容空間24dと連通する。側方開口部32は、第1開口部32aと、第2開口部32bと、を有する。
【0044】
図3に示すように、第1開口部32aは、第1部分24aおよび第2部分24bに跨って設けられる。第1開口部32aは、第1方向D1の一方側(+D1側)に開口する。第1開口部32aは、筒状部24の長手方向一方側(+DL側)の部分に設けられる。第1方向D1に見て、第1開口部32aは、略矩形状である。第1方向D1に見て、第1開口部32aは、円形状等の他の形状であってもよい。第1開口部32aの長手方向一方側の端部は、筒状部24の長手方向一方側の端部よりも長手方向他方側(-DL側)に位置する。上述のように、収容空間24dは、筒状部24の長手方向全域に亘って長手方向に延びている。したがって、図6に示すように、第1開口部32aは、収容空間24dと連通する。これにより、図8に示すように、第1開口部32aを介して、床面Fから延びる配線Kを収容空間24dに導入できる。
【0045】
図7に示すように、第2開口部32bは、第3部分24cに設けられる。第2開口部32bは、第1方向D1の他方側(-D1側)に開口する。第2開口部32bは、筒状部24の長手方向一方側(+DL側)の部分に設けられる。第1方向D1に見て、第2開口部32bは、略矩形状である。第1方向D1に見て、第2開口部32bは、円形状等の他の形状であってもよい。第2開口部32bの長手方向一方側の端部は、筒状部24の長手方向一方側の端部よりも長手方向他方側(-DL側)に位置する。図3および図7に示すように、側方開口部32の長手方向他方側の端部は、被係止部26よりも長手方向他方側に位置している。上述のように、収容空間24dは、筒状部24の長手方向全域に亘って長手方向に延びている。したがって、図6に示すように、第2開口部32bは、収容空間24dと連通する。これにより、図8に示すように、第2開口部32bを介して、床面Fから延びる配線Kを収容空間24dに導入できる。
本実施形態において、第1開口部32aおよび第2開口部32bは、互いに第1方向D1に対向して配置されている。しかしながら、第1開口部32aおよび第2開口部32bは、互いに第1方向D1に対向して配置されていなくてもよく、第1開口部32aおよび第2開口部32bは、互いに長手方向にずれて配置されていてもよい。
【0046】
図3に示すように、被係止部26は、ベース部材21に係止される。これにより、筒状部材23は、ベース部材21と係止される。被係止部26は、筒状部24の長手方向一方側(+DL側)の端部に設けられる。被係止部26は、一対のアーム部26a,26bを有する。一方のアーム部26aは、筒状部24の長手方向一方側の端部における第2方向D2の他方側(-D2側)の端部から長手方向一方側に延びる。一方のアーム部26aは、第2部分24bおよび第3部分24cそれぞれの筒状部24よりも長手方向一方側の部分を縫合することによって構成される。図3に示すように、他方のアーム部26bは、筒状部24の長手方向一方側の端部における第2方向D2の一方側(+D2側)の端部から長手方向一方側に延びる。図示は省略するが、他方のアーム部26bは、第1部分24aおよび第3部分24cそれぞれの筒状部24よりも長手方向一方側の部分を縫合することによって構成される。また、図4に示すように、一対のアーム部26a,26bそれぞれの第1方向一方側(+D1側)を向く面には、面ファスナ26dが取り付けられている。
【0047】
一方のアーム部26aは、ベース部材21の第1挿通孔21cを上側から下側に通される。一方のアーム部26aのうち、第1挿通孔21cを通された部分は、被抱持部21bの第1方向D1の一方側(+D1側)を上側に向けて折り返される。これにより、一方のアーム部26aに取り付けられた面ファスナ26d同士が対向する。面ファスナ26d同士を互いに接触させて、面ファスナ26d同士を互いに係り合わすと、面ファスナ26d同士が着脱可能に固定される。これにより、一方のアーム部26aは、被抱持部21bに係止される。すなわち、一方のアーム部26aは、ベース部材21に係止される。他方のアーム部26bは、第1挿通孔21dを上側から下側に通され、一方のアーム部26aと同様に、他方のアーム部26bの表面に取り付けられた図示しない面ファスナ同士が着脱可能に固定されると、他方のアーム部26bは、ベース部材21に係止される。これらにより、筒状部材23の長手方向一方側(+DL側)の縁部は、ベース部材21に係止される。
【0048】
図3に示すように、第4開口部33は、一対のアーム部26a,26b同士の間の領域に構成される。より詳細には、第4開口部33は、一対のアーム部26a,26bと、筒状部24の長手方向一方側(+DL側)の端部と、被抱持部21bと、によって構成される開口である。第4開口部33は、第1方向D1に開口する。第4開口部33は、第3開口部31と連通する。第4開口部33は、第3開口部31を介して、収容空間24dと連通する。これにより、図8に示すように、第4開口部33および第3開口部31を介して、床面Fから延びる配線Kを収容空間24dに導入できる。
【0049】
上述のように、被係止部26の一対のアーム部26a,26bは、それぞれ、各アーム部26a,26bの表面に取り付けられた面ファスナ26d同士が着脱可能に固定されて、ベース部材21に係止される。よって、図9Aおよび図9Bに示すように、各アーム部26a,26bそれぞれの第1挿通孔21c,21dを通される部分の長さを調整することによって、各アーム部26a,26bそれぞれの、長手方向の長さLaを調整できる。なお、本実施形態では、各アーム部26a,26bそれぞれの長手方向の長さLaは、各アーム部26a,26bそれぞれの長手方向他方側(-DL側)の端部から、各アーム部26a,26bそれぞれの長手方向一方側(+DL)の端部までの長さである。
【0050】
図9Aに示すように、各アーム部26a,26bそれぞれの第1挿通孔21c,21dを通される部分の長さを長くすることによって、各アーム部26a,26bそれぞれの長手方向の長さLaを短くできる。このとき、長手方向において、筒状部24の長手方向一方側(+DL側)の端部が、被抱持部21bに近づくため、第4開口部33の長手方向の長さLbを短くできる。また、図9Bに示すように、各アーム部26a,26bそれぞれの第1挿通孔21c,21dを通される部分の長さを短くすることによって、各アーム部26a,26bそれぞれの長手方向の長さLaを長くできる。このとき、長手方向において、筒状部24の長手方向一方側の端部が、被抱持部21bから長手方向他方側に遠ざかるため、第4開口部33の長手方向の長さLbを長くできる。このように、各アーム部26a,26bそれぞれの長さLaを調整することにより、第4開口部33の長手方向の長さLbを調整できる。また、本実施形態では、各アーム部26a,26bそれぞれは、面ファスナ26d同士が着脱可能に固定されて、被抱持部21bに係止されるため、面ファスナ26d同士を離間して、各アーム部26a,26bそれぞれの第1挿通孔21c,21dを通される部分の長さを調整した後に、再度、面ファスナ26d同士を固定する簡易な作業によって、第4開口部33の長手方向の長さLbを容易に調整できる。
【0051】
図3に示すように、第2被係止部27は、固定部材22に係止される。これにより、筒状部材23は、固定部材22に係止される。第2被係止部27は、筒状部24の長手方向他方側(-DL側)の端部に設けられる。第2被係止部27は、一対の第2アーム部27a,27bを有する。一方の第2アーム部27aは、筒状部24の長手方向他方側の端部における第2方向D2の他方側(-D2側)の端部から長手方向他方側に延びる。図4に示すように、一方の第2アーム部27aは、第2部分24bおよび第3部分24cそれぞれの筒状部24よりも長手方向他方側の部分を縫製することによって構成される。他方の第2アーム部27bは、筒状部24の長手方向他方側の端部における第2方向D2の一方側(+D2側)の端部から長手方向他方側に延びる。図示は省略するが、他方の第2アーム部27bは、第1部分24aおよび第3部分24cそれぞれの筒状部24よりも長手方向他方側の部分を縫製することによって構成される。
【0052】
図4に示すように、一方の第2アーム部27aは、固定部材22の第2挿通孔22dを第1方向D1の他方側(-D1側)から第1方向D1の一方側(+D1)に通される。一方の第2アーム部27aのうち第2挿通孔22dを通された部分は、側板部22cの第1方向D1の一方側を下側に向けて通される。一方の第2アーム部27aの表面に取り付けられた面ファスナ27d同士が固定されると、一方の第2アーム部27aは、固定部材22に係止される。他方の第2アーム部27bは、第2挿通孔22eを第1方向D1の他方側から第1方向D1の一方側に通され、一方の第2アーム部27aと同様に、他方の第2アーム部27bの表面にとりつけられた図示しない面ファスナ同士が着脱可能に固定されると、他方の第2アーム部27bは、固定部材22に係止される。これらにより、筒状部材23の長手方向他方側の縁部は、固定部材22に係止される。
【0053】
また、図示は省略するが、上述の各アーム部26a,26bの長手方向の長さLaと同様に、各第2アーム部27a,27bそれぞれの第2挿通孔22d,22eを通される部分の長さを調整することによって、各第2アーム部27a,27bそれぞれの長手方向の長さを調整できる。
【0054】
本実施形態の配線収容装置20および什器システム1は、筒状部材23は、内部に長手方向に延び、配線Kを収容する収容空間24dを有する筒状部24と、筒状部24の長手方向一方側(+DL側)の端部に設けられ、設置面、すなわち床面Fに設置されるベース部材21に係止される被係止部26と、を有する。筒状部24は、長手方向と交差する第1方向D1に開口し、収容空間24dと連通する側方開口部32を有し、側方開口部32の長手方向他方側(-DL)の端部は、被係止部26よりも長手方向他方側に位置している。そのため、図8に示すように、床面Fから延びる配線Kを、側方開口部32よりも手前から屈曲させつつ、側方開口部32を通して収容空間24dに導入することができる。したがって、床面Fと収容空間24dとの間における配線Kの曲げ角度を小さくすることができるため、収容空間24dに配線Kを導入する際に、配線Kに加える曲げ応力を低減できる。また、配線Kの復元力を低減できるため、配線Kを所望の形状に維持し易くなる。これらにより、配線Kを収容空間24dに容易に導入することができる。
【0055】
本実施形態によれば、上述のように、配線Kの復元力を低減できるため、筒状部24のうち収容空間24dに収容された配線Kと接触する部分に加わる応力を抑制できる。そのため、筒状部24が変形することを抑制でき、配線収容装置20の美感が損なわれることを抑制できる。
【0056】
本実施形態によれば、筒状部24が長手方向に連続して繋がる筒状であるため、収容空間24dに収容される配線Kが、筒状部24の外部にはみ出ることを抑制できる。したがって、配線Kを好適に保護できるとともに、配線Kが使用者の脚等に干渉することを抑制できる。
【0057】
本実施形態の配線収容装置20において、側方開口部32は、第1方向D1の一方側(+D1側)に開口する第1開口部32aと、第1方向D1の他方側(-D1側)に開口する第2開口部32bと、を有している。よって、図8に示すように、複数の配線Kのうち、一部の配線Kを、第1方向D1の一方側から第1開口部32aを介して収容空間24dに導入できるとともに、他の配線Kを、第1方向D1の他方側から第2開口部32bを介して収容空間24dに導入できる。そのため、複数の配線Kを収容空間24dに収容する場合に、配線収容装置20周りにおいて、複数の配線K同士が干渉すること、および複数の配線K同士が絡まることを好適に抑制できる。したがって、複数の配線Kを収容空間24dに容易に導入することができる。
【0058】
本実施形態の配線収容装置20において、筒状部24の長手方向一方側(+DL側)の端部には、長手方向一方側に開口する第3開口部31が設けられている。よって、図8に示すように、側方開口部32に加えて、第3開口部31を介して、配線Kを収容空間24dに導入できる。そのため、複数の配線Kを、収容空間24dに収容する場合に、配線収容装置20周りにおいて、複数の配線K同士が干渉すること、および複数の配線K同士が絡まることをより好適に抑制できる。したがって、複数の配線Kを収容空間24dにより容易に導入することができる。
【0059】
本実施形態の配線収容装置20において、被係止部26は、筒状部24の長手方向一方側(+DL側)の端部における第2方向D2の両端部のそれぞれから長手方向一方側に延び、ベース部材21に係止される一対のアーム部26a,26bを有し、筒状部材23は、一対のアーム部26a,26b同士の間の領域に構成される第4開口部33を有する。よって、図8に示すように、長手方向において、床面Fと第3開口部31との間に第1方向D1に開口する第4開口部33を設けることができる。そのため、床面Fから延びる配線Kを、第3開口部31よりも手前から屈曲させつつ、第4開口部33および第3開口部31を通して収容空間24dに導入することができる。したがって、配線Kの曲げ角度を小さくすることができる。そのため、第3開口部31を介して、収容空間24dに配線Kを導入する際に、配線Kに加える曲げ応力を低減でき、配線Kを収容空間24dにより容易に導入することができる。
【0060】
本実施形態の配線収容装置20は、一対のアーム部26a,26bそれぞれの、長手方向の長さLaが可変である。よって、上述のように、第4開口部33の長手方向の長さLbを調整でき、これにより、床面Fと第3開口部31との間の距離を調整できる。そのため、第3開口部31を介して収容空間24dに導入する配線Kの外径および剛性等に応じて、床面Fと第3開口部31との間の間隔を適宜調整できる。例えば、第3開口部31を介して、外径および剛性が大きな配線Kを収容空間24dに導入する場合は、第4開口部33の長手方向の長さLbを長くして、床面Fと第3開口部31との間の間隔を大きくすることによって、床面Fと第3開口部31との間における配線Kの曲げ角度をより小さくできるため、配線Kを容易に収容空間に導入できる。
【0061】
本実施形態の什器システム1は、配線収容装置20と、天板11を有する天板付什器10と、を備える。設置面は、床面Fであり、配線収容装置20は、天板付什器10と固定される固定部材22を有し、筒状部材23の長手方向他方側(-DL側)の縁部は、固定部材22に係止される。よって、筒状部材23の長手方向一方側(+DL側)の縁部である被係止部26を、床面Fに設置されるベース部材21に係止でき、筒状部材23の長手方向他方側の縁部である第2被係止部27を、天板付什器10と固定される固定部材22に係止できる。したがって、天板付什器10に対する配線収容装置20の位置および姿勢を安定させることができるため、配線収容装置20が使用者の脚等に干渉することを抑制できる。
【0062】
また、本実施形態によれば、上述のように、被係止部26および第2被係止部27の長手方向の長さが調整可能である。これらにより、配線収容装置20の上下方向の寸法を適宜変えることができるため、天板11の高さが可変である天板付什器10に対しても、配線収容装置20を用いることができる。
【0063】
<第1変形例>
つぎに、第1実施形態の第1変形例の什器システム201を説明する。なお、本変形例において第1実施形態の什器システム1の各構成と同一態様の構成要素については、同一符号を付し、その説明を省略する。本変形例は、筒状部材223の筒状部224が有する側方開口部232が、第3開口部31と繋がる点で、上述した第1実施形態と相違している。
【0064】
図10は、本実施形態に係る第1変形例の配線収容装置220を示す斜視図である。図11は、本実施形態に係る第1変形例の配線収容装置220を示す裏面図である。図12は、本実施形態に係る第1変形例の配線収容装置220の配線Kの経路を示す側面図である。
【0065】
図10に示すように、本変形の第1開口部232aの長手方向一方側(+DL側)の端部は、筒状部224の長手方向一方側の端部に達する。これにより、第1開口部232aと第3開口部31とが繋がる。また、図11に示すように、本変形例の第2開口部232bの長手方向一方側の端部は、筒状部224の長手方向一方側の端部に達する。これにより、第1開口部232aと第3開口部31とが繋がる。これらにより、第1開口部232a、第2開口部232b、および第3開口部31は互いに繋がる。
【0066】
本変形例の配線収容装置220によれば、図12に示すように、筒状部224の長手方向一方側(+DL側)には、第1開口部232a、第2開口部232b、および第3開口部31が互いに繋がる大きな開口が設けられる。したがって、配線Kを収容空間24dにより容易に導入することができる。
【0067】
また、本変形例によれば、第1開口部232a、第2開口部232b、および第3開口部31を介して、配線Kを収容空間24dに導入できる。そのため、複数の配線Kを収容空間24dに収容する場合に、配線収容装置220回りにおいて、複数の配線K同士が干渉すること、および複数の配線K同士が絡まることを好適に抑制できる。したがって、複数の配線Kを収容空間24dに容易に導入することができる。
【0068】
<第2変形例>
つぎに、本実施形態の第2変形例の什器システム301を説明する。なお、本変形例において本実施形態の第1変形例の什器システム201の各構成と同一態様の構成要素については、同一符号を付し、その説明を省略する。本変形例は、第3被係止部328によって、筒状部材323がベース部材321および固定部材322に係止される点で、上述した本実施形態の第1変形例と相違している。
【0069】
図13は、本実施形態に係る第2変形例の配線収容装置320を示す斜視図である。図14は、本実施形態に係る第2変形例の筒状部材323を示す断面図である。上述のように、本変形例の筒状部材323は、第3被係止部328を有する。なお、本実変形例の筒状部324の構成は、本実施形態の第1変形例の筒状部224の構成と同様である。
【0070】
図13に示すように、本変形例のベース部材321は、第1方向D1に向けて延びる略U字状の板状である。本変形例では、ベース部材321の板面は、上下方向を向く。本変形例では、ベース部材321は、床面Fに載置されることによって、床面Fに設置される。ベース部材321は、第1挿通穴321c,321dを有する。
【0071】
一方の第1挿通穴321cは、ベース部材321の内側面のうち第2方向D2の一方側(+D2側)を向く面から第2方向D2の他方側(-D2側)に窪む穴である。他方の第1挿通穴321dは、ベース部材321の内側面のうち第2方向D2の他方側を向く面から第2方向D2の一方側に窪む穴である。
【0072】
本変形例の固定部材322は、上板部322aと、第1係止部322cと、第2係止部322eと、を有する。上板部322aは、第2方向D2に延びる板状である。上板部322aの板面は、上下方向を向く。上板部322aには、上板部322aを上下方向に貫通する貫通孔322bが設けられる。貫通孔322bを下側から上側に通された図示しないボルトが、天板11の下面11bに設けられた図示しない雌ねじ穴に締め込まれると、固定部材322は、天板11に固定される。これにより、配線収容装置320は、天板付什器10に固定される。
【0073】
第1係止部322cおよび第2係止部322eは、それぞれ、上板部322aから下側に突出する略直方向状である。第1係止部322cは、第2係止部322eの第2方向D2の他方側(-D2側)に、第2係止部322eと間隔をあけて配置される。第1係止部322cには、第1係止部322cの第2方向D2の一方側(+D2側)を向く面から第2方向D2の他方側に向けて窪む第2挿通穴322dが設けられる。第2係止部322eには、第2係止部322eの第2方向D2の他方側を向く面から第2方向D2の一方側に向けて窪む第2挿通穴322fが設けられる。
【0074】
第3被係止部328は、筒状部材323の内部を長手方向に通される。第3被係止部328は、筒状部材323に固定される。本変形例において、第3被係止部328は、ワイヤである。第3被係止部328は、第1被係止部材328aと、第2被係止部材328bと、を有する。図14に示すように、第1被係止部材328aは、筒状部材323の第2方向D2の他方側(-D2側)における縫製糸40同士の間を長手方向に通される。第2被係止部材328bは、筒状部材323の第2方向D2の一方側(+D2側)における縫製糸40同士の間を長手方向に通される。図13に示すように、第3被係止部328の長手方向一方側(+DL側)の部分は、筒状部材323よりも長手方向一方側に位置する。第3被係止部328の長手方向他方側(-DL側)の部分は、筒状部材323よりも長手方向他方側に位置する。
【0075】
第1被係止部材328aの長手方向の両側の部分は、それぞれ、第2方向D2の他方側(-D2側)に向けて屈曲する。第2被係止部材328bの長手方向の両端側の部分は、それぞれ、第2方向D2の一方側(+D2側)に向けて屈曲する。第1被係止部材328aの、長手方向一方側(+DL側)の部分は、第1挿通穴321cに挿入され、第1挿通穴321cに嵌め合わされる。第2被係止部材328bの、長手方向一方側の部分は、第1挿通穴321dに挿入され、第1挿通穴321dに嵌め合わされる。これらにより、筒状部材323は、ベース部材321に係止される。
【0076】
また、第1被係止部材328aの、長手方向他方側(-DL側)の部分は、第2挿通穴322dに挿入され、第2挿通穴322dに嵌め合わされる。第2被係止部材328bの、長手方向他方側の部分は、第2挿通穴322fに挿入され、第2挿通穴322fに嵌め合わされる。これらにより、筒状部材323は、固定部材322に係止される。なお、本変形例において、アーム部26a,26bはベース部材321に係止されず、第2アーム部27a,27aは固定部材322に係止されない。
【0077】
本変形例によれば、筒状部材323は第3被係止部328を有し、第3被係止部328の長手方向一方側(+DL側)の部分は、床面Fに設置されるベース部材321に係止され、第3被係止部328の長手方向他方側(-DL側)の部分は、天板付什器10と固定される固定部材322に係止される。したがって、天板付什器10に対する配線収容装置320の位置および姿勢を安定させることができるため、配線収容装置320が使用者の脚等に干渉することを抑制できる。
【0078】
<第3変形例>
つぎに、本実施形態の第3変形例の什器システム401を説明する。なお、本変形例において本実施形態の什器システム1の各構成と同一態様の構成要素については、同一符号を付し、その説明を省略する。本変形例は、第3被係止部428によって、筒状部材423がベース部材321および固定部材322に係止される点、筒状部材423が被係止部および第2被係止部を有しない点、筒状部材423が第5開口部432cおよび第6開口部432dを有する点、および筒状部材423が第3開口部を有しない点で、上述した本実施形態と相違している。なお、本変形例のベース部材321および固定部材322の構成等は、上述の本実施形態の第2変形例のベース部材321および固定部材322の構成等と同一である。
【0079】
図15は、本実施形態に係る第3変形例の配線収容装置420を示す斜視図である。図15に示すように、筒状部材423は、被係止部および第2被係止部を有しない。また、図示は省略するが、本変形例では、筒状部424の第1部分24aおよび第3部分24cそれぞれの長手方向一方側(+DL側)の端部が縫製糸によって縫合されている。また、第2部分24bおよび第3部分24cそれぞれの長手方向一方側の部分が縫製糸によって縫合されている。これらにより、筒状部424の長手方向一方側の端部は閉じられている。つまり、本変形例の筒状部材423は、第3開口部を有しない。
【0080】
本変形例の筒状部424の側方開口部432は、第1開口部32aおよび第2開口部32bに加えて、第5開口部432cと、第6開口部432dと、を有する。第5開口部432cおよび第6開口部432dは、それぞれ、筒状部424の長手方向他方側(-DL側)の部分に設けられる。第5開口部432cは、第1方向D1の一方側(+D1側)に開口する。第6開口部432dは、第1方向D1の他方側(-D1側)に開口する。第5開口部432cおよび第6開口部432dは、それぞれ、収容空間24dと連通する。これにより、第5開口部432cおよび第6開口部432dのそれぞれを介して、収容部14(図2参照)から延びる配線Kを収容空間24dに導入できる。
【0081】
上述のように、筒状部材423は、第3被係止部428を有する。第3被係止部428は、筒状部材423の内部を長手方向に通される。第3被係止部428は、筒状部材423に固定される。本変形例において、第3被係止部428は、ワイヤである。第3被係止部428は、第1被係止部材428aと、第2被係止部材428bと、を有する。なお、第1被係止部材428aおよび第2被係止部材428bの構成等は、上述の本実施形態の第2変形例の第1被係止部材328aおよび第2被係止部材328bの構成等と同一である。上述の本実施形態の第2変形例と同様に、第1被係止部材428aは、筒状部材423の第2方向D2の一方側(+D2側)における縫製糸40同士の間を長手方向に通され、第2被係止部材428bは、筒状部材423の第2方向D2の他方側(-D2側)における縫製糸40同士の間を長手方向に通される(図14参照)。
【0082】
第1被係止部材428aの長手方向一方側(+DL側)の部分は、第1挿通穴321cに嵌め合わされ、第2被係止部材428bの長手方向一方側の部分は、第1挿通穴321dに嵌め合わされる。これらにより、筒状部材423は、ベース部材321に係止される。また、第1被係止部材428aの、長手方向他方側(-DL側)の部分は、第2挿通穴322dに嵌め合わされ、第2被係止部材428bの長手方向他方側の部分は、第2挿通穴322fに嵌め合わされる。これらにより、筒状部材423は、固定部材322に係止される。
【0083】
本変形例によれば、筒状部材423は第3被係止部428を有し、第3被係止部428の長手方向一方側(+DL側)の部分は、床面Fに設置されるベース部材321に係止され、第3被係止部428の長手方向他方側(-DL側)の部分は、天板付什器10と固定される固定部材322に係止される。したがって、天板付什器10に対する配線収容装置420の位置および姿勢を安定させることができるため、配線収容装置420が使用者の脚等に干渉することを抑制できる。
【0084】
また、本変形例によれば、筒状部材423は、被係止部および第2被係止部を有しないため、筒状部材423を長手方向に延びる筒状にできる。したがって、被係止部および第2被係止部を縫合によって形成する工数を削減でき、筒状部材423の製造工数が増大することを抑制できる。
【0085】
また、本変形例によれば、筒状部材423は、第3開口部を有さないが、第1開口部32aおよび第2開口部32bを有する。そのため、第1開口部32aおよび第2開口部32bを介して、複数の配線Kを収容空間に収容できる。したがって、配線収容装置420周りにおいて、複数の配線K同士が干渉すること、および複数の配線K同士が絡まることを抑制できる。
【0086】
また、本変形例によれば、筒状部材423の側方開口部432は、筒状部424の長手方向他方側(-DL側)の部分に設けられ、第1方向D1に開口する第5開口部432cおよび第6開口部432dを有する。そのため、収容部14と第5開口部432cおよび第6開口部432dとの間における配線Kの曲げ角度を小さくすることができるため、収容部14に配線Kを導入する際に、配線Kに加える曲げ応力を低減でき、配線作業の簡易化を図ることができる。
【0087】
以上、本発明による配線収容装置、および什器システムの実施形態について説明したが、本発明は上記の実施形態に限定されるものではなく、その趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更可能である。
【0088】
上述した実施形態では、筒状部の長手方向一方側に第1開口部、第2開口部、第3開口部が設けられるが、配線を収容空間に容易に導入できるならば、第1開口部、第2開口部、第3開口部の少なくとも1つの開口部は設けられなくてもよい。
例えば、第1開口部または第2開口部のいずれか一方は設けられなくてもよい。この場合においても、床面から延びる配線を、第1開口部または第2開口部のいずれか一方よりも手前から屈曲させつつ、第1開口部または第2開口部のいずれか一方を通して収容空間に導入することができるため、床面と収容空間との間における配線の曲げ角度を小さくできる。
さらに、第1開口部または第2開口部のいずれか一方、および第3開口部は設けられなくてもよい。この場合においても、床面から延びる配線を、第1開口部または第2開口部のいずれか一方を通して収容空間に導入することができるため、床面と収容空間との間における配線の曲げ角度を小さくできる。
また、第1開口部および第2開口部のそれぞれは、複数の開口部によって構成されてもよい。
【0089】
また、使用者が筒状部の内部に配線を通すことができるならば、ファスナ部は設けられなくてもよい。
【0090】
上述した実施形態では、筒状部材は、固定部材を介して天板付什器に固定されているが、筒状部材を天板付什器に固定する構成はこれに限定されず、例えば、天板が備えるフック状の部材等に第2被係止部が係止される構成等の他の構成であってもよい。
【0091】
上述した実施形態では、ベース部材は、設置面に載置されることによって、設置面に設置されているが、ベース部材は、例えばボルトなどの締結部材によって、設置面に固定されてもよい。この場合、天板付什器に対する、配線収容装置の位置および姿勢をより安定させることができるため、配線収容装置が使用者の脚等に干渉することをより好適に抑制できる。
また、筒状部材が左右方向および前後方向に延伸して配置される場合、ベース部材は、壁面等に固定されることが望ましい。これにより、重力によって、ベース部材が移動することを抑制でき、天板付什器に対する、配線収容装置の位置および姿勢を安定させることができる。
【0092】
その他、本発明の趣旨に逸脱しない範囲で、上述した実施形態における構成要素を周知の構成要素に置き換えることは適宜可能である。
【符号の説明】
【0093】
1,201,301,401 什器システム
10 天板付什器
11 天板
20,220,320,420 配線収容装置
21 ベース部材
22 固定部材
23,223,323,423 筒状部材
24,224,424 筒状部
24d 収容空間
26 被係止部
26a,26b アーム部
31 第3開口部
32,232 側方開口部
32a,232a 第1開口部
32b,232b 第2開口部
33 第4開口部
D1 第1方向
D2 第2方向
DL 長手方向
F 設置面(床面)
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9A
図9B
図10
図11
図12
図13
図14
図15