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特開2024-4249操作用部品の製造方法、及び操作用部品
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024004249
(43)【公開日】2024-01-16
(54)【発明の名称】操作用部品の製造方法、及び操作用部品
(51)【国際特許分類】
   H01H 11/00 20060101AFI20240109BHJP
   H01H 13/14 20060101ALI20240109BHJP
【FI】
H01H11/00 E
H01H13/14 Z
【審査請求】未請求
【請求項の数】8
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022103828
(22)【出願日】2022-06-28
(71)【出願人】
【識別番号】318012780
【氏名又は名称】FCNT株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110002860
【氏名又は名称】弁理士法人秀和特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】福永 寿行
【テーマコード(参考)】
5G023
5G206
【Fターム(参考)】
5G023AA12
5G023CA41
5G206AS11H
5G206CS04H
5G206ES01H
(57)【要約】
【課題】柔軟なシリコンラバーに硬質の部位を設けた成形物を良好に製造可能とする操作用部品の製造方法、及び操作用部品を提供する。
【解決手段】操作用部品の製造方法は、凹形状の隙間部分を有しており、電子機器の押しボタンに加わる押圧力により弾性変形可能な柔軟な弾性部材を成形する第1成形工程と、弾性部材と比較して硬度の高い樹脂を隙間部分に充填成形する第2成形工程と、を有する。また、操作用部品は、電子機器の押しボタンに加わる押圧力により弾性変形可能な柔軟な弾性部分と、弾性部分に充填成形された、弾性部分と比較して硬度の高い硬質部分と、を備える。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
凹形状の隙間部分を有しており、電子機器の押しボタンに加わる押圧力により弾性変形可能な柔軟な弾性部材を成形する第1成形工程と、
前記弾性部材と比較して硬度の高い樹脂を前記隙間部分に充填成形する第2成形工程と、を有する、
操作用部品の製造方法。
【請求項2】
第1の金型の型枠内に前記弾性部材を配置する配置工程を更に有し、
前記第2成形工程では、前記隙間部分となる前記型枠内の前記弾性部材と前記型枠内との間の空間部分に前記樹脂を充填成形する、
請求項1に記載の操作用部品の製造方法。
【請求項3】
前記第1成形工程では、前記弾性部材の形状をかたどった前記弾性部材用の第2の金型を用いることによって、前記弾性部材を成形する、
請求項1または2に記載の操作用部品の製造方法。
【請求項4】
前記配置工程では、前記第1の金型の前記型枠内に、前記隙間部分のうち、所定の隙間部分と当該所定の隙間部分の反対に位置する隙間部分とを貫通して接続する貫通穴を有する前記弾性部材を配置し、
前記第2成形工程では、前記第1の金型を用いることによって、前記樹脂を前記貫通穴に充填成形する、
請求項2に記載の操作用部品の製造方法。
【請求項5】
前記樹脂は、前記樹脂を前記隙間部分に充填する際には流動性を有し、一定時間の経過後、または光を照射することによって硬化する、
請求項1から4の何れか一項に記載の操作用部品の製造方法。
【請求項6】
電子機器の押しボタンに加わる押圧力により弾性変形可能な柔軟な弾性部分と、
前記弾性部分に充填成形された、前記弾性部分と比較して硬度の高い硬質部分と、を備える、
操作用部品。
【請求項7】
前記硬質部分は、導電性を有する、
請求項6に記載の操作用部品。
【請求項8】
前記弾性部分は、防水性を有する、
請求項6または7に記載の操作用部品。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本願は、操作用部品の製造方法、及び操作用部品に関する。
【背景技術】
【0002】
電子機器には、各種構造のスイッチが用いられている(例えば、特許文献1乃至3を参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2012-028175号公報
【特許文献2】特開2014-007027号公報
【特許文献3】特開2014-135179号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
携帯端末等の電子機器に用いる操作用部品の製造方法として、例えば、柔軟なシリコンラバーに剛性を局所的に付与するために、インサート部品を金型に挿入した後にシリコンラバーを成形する方法がある。しかしながら、当該製造方法によれば、インサート部品の挿入に起因して厚みが設計以上に薄い部分がシリコンラバーに生じ、その薄い部分でシリコンラバーが破れる虞があった。
【0005】
開示の技術の1つの側面は、柔軟なシリコンラバーに硬質の部位を設けた成形物を良好に製造可能とする操作用部品の製造方法、及び操作用部品を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
開示の技術の1つの側面は、次のような操作用部品の製造方法によって例示される。
凹形状の隙間部分を有しており、電子機器の押しボタンに加わる押圧力により弾性変形可能な柔軟な弾性部材を成形する第1成形工程と、
前記弾性部材と比較して硬度の高い樹脂を前記隙間部分に充填成形する第2成形工程と、を有する、
操作用部品の製造方法。
【発明の効果】
【0007】
開示の技術によれば、柔軟なシリコンラバーに硬質の部位を設けた成形物を良好に製造することが可能である。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1図1は、実施形態に係る操作用部品の製造方法を説明する図である。
図2図2は、電子機器に取り付けられた状態の操作用部品を示した第1の図である。
図3図3は、電子機器に取り付けられた状態の操作用部品を示した第2の図である。
図4図4は、比較例に係る操作用部品を取り付けた電子機器の一部の概略断面図である。
図5図5は、比較例に係る操作用部品を示した図である。
図6図6は、他の比較例に係る操作用部品を取り付けた電子機器の一部の概略断面図である。
図7図7は、変形例に係る操作用部品の製造方法を説明する図である。
図8図8は、操作用部品の機能を補足説明する図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
<実施形態>
以下に示す実施形態の構成は例示であり、開示の技術は実施形態の構成に限定されない。図1は、実施形態に係る操作用部品の製造方法を説明する図である。以下では、図1に基づいて、実施形態に係る操作用部品1の製造方法を説明する。図1の(F)に示す操作用部品1は、当該製造方法により製造される部品である。ここでは、まず、操作用部品1について説明する。操作用部品1は、シリコンラバー11(本願でいう「弾性部分」の一例である)と硬質樹脂12(本願でいう「硬質部分」の一例である)とから構成される。
【0010】
シリコンラバー11は、柔軟性を有し、押圧力等によって弾性変形が可能である。シリコンラバー11は、絶縁性を有し、また、防水性を有する。一方、硬質樹脂12は、シリコンラバー11と比較して硬度が高い。硬質樹脂12は、シリコンラバー11と一体的に成形されることで、柔軟なシリコンラバー11の適宜の箇所に剛性を付与する。硬質樹脂12は、導電性を有する。操作用部品1は、電子機器に部品として用いられる。
【0011】
以下、各種の金型を使って成形される操作用部品1の製造方法について、図1を用いながら説明するが、図1に示す各種の金型は当然に適宜の箇所で2以上に分離可能であり、型枠内の成形物を金型から取り出し可能である。図1の(A)は、最初にシリコンラバー11(本願でいう「弾性部材」の一例である)を成形するにあたって用いるシリコンラバー11用の金型2(本願でいう「第2の金型」の一例である)を示す。
【0012】
図1の(A)に示す白抜きの部分は、成形するシリコンラバー11の形状をかたどった型枠3の内部空間であり、型枠3は、第1の隙間成形部分31と、二箇所の第1の隙間成形部分31を接続するようにかたどった第2の隙間成形部分32とを有する。シリコンラバー11を成形する際には、この成形するシリコンラバー11の形状をかたどった型枠3に、液状のモノマー(例えば液状ゴム)等の原材料を流し込み、冷却等により硬化させる。
【0013】
図1の(B)は、金型2の型枠3に成形された状態のシリコンラバー11を示す。このような成形方法は、射出成形と言われ、短時間で大量のシリコンラバー11を成形することができる。なお、金型2を使ったこの成型工程は、本願でいう「第1成形工程」の一例である。
【0014】
図1の(C)は、金型2から取り出した成形後のシリコンラバー11を示す。成形後のシリコンラバー11は、両端に脚部111を有する。脚部111は、凹形状の隙間部分を有する。また、成形後のシリコンラバー11は、両端の脚部111の内側にある接続部112の両面においても凹形状の隙間部分を有する。このような形態のシリコンラバー11は、図1の(A)に示すように、第1の隙間成形部分31に流し込んだ原材料が硬化することにより脚部111が成形され、第2の隙間成形部分32に流し込んだ原材料が硬化することにより接続部112が成形される。
【0015】
図1の(D)は、シリコンラバー11を金型20(本願でいう「第1の金型」の一例である)の型枠30に配置した状態を示す。金型20の型枠30は、金型2の型枠3と基本的に同じ形状であるが、第1の充填部分301と第2の充填部分302が形成されるようになっている点で、型枠3と異なる。すなわち、金型2を使って成形したシリコンラバー11を金型20の型枠30にセットすると、型枠30内には、シリコンラバー11と型枠30との隙間に生じる空間部分として、第1の充填部分301と第2の充填部分302が
形成される。なお、金型20の型枠30にシリコンラバー11をセットするこの工程は、本願でいう「配置工程」の一例である。
【0016】
図1の(E)は、金型20の型枠30内で第1の充填部分301と第2の充填部分302に硬質樹脂が充填成形された状態のシリコンラバー11を示す。金型20の型枠30にシリコンラバー11をセットした後は、第1の充填部分301と第2の充填部分302に、硬化するとシリコンラバー11よりも硬度が高くなる樹脂の液状の原材料を充填する。そして、一定時間経過させること、または光を照射させることによって、液状の原材料を固める。これにより、金型20の型枠30内には、シリコンラバー11の凹形状の部位に硬質樹脂12を充填成形した成形物が成形された状態になる。なお、金型20を使ったこの成型工程は、本願でいう「第2成形工程」の一例である。
【0017】
図1の(F)は、操作用部品1を示す。金型20の型枠30内で、シリコンラバー11の凹形状の部位に硬質樹脂12を充填成形することにより、シリコンラバー11と硬質樹脂12とが一体化した操作用部品1の成形が完了する。最終成形物である操作用部品1では、シリコンラバー11の脚部111と接続部112にあった凹形状の隙間部分に硬質樹脂12が充填成形されている。
【0018】
上記一連の製造工程で操作用部品1を製造することによって、先に硬質樹脂12を成形した後に硬質樹脂12に密接するようにシリコンラバー11を成形する場合と比較して、シリコンラバー11を設計通りの形状に成形しやすい。これは、先に金型2を用いてシリコンラバー11を成形することによって、シリコンラバー11の形状に係る寸法に誤差が生じにくくなるためである。シリコンラバー11の厚みが設計通りに良好に成形されれば、この操作用部品1が電子機器に使用された状態で操作用部品1に押圧力を与えた際にシリコンラバー11が破れることを防止することができる。
【0019】
図2は、電子機器に取り付けられた状態の操作用部品1を示した第1の図である。また、図3は、電子機器に取り付けられた状態の操作用部品1を示した第2の図である。操作用部品1が用いられる電子機器としては、例えば携帯端末やテレビジョンのリモートコントローラが挙げられる。このような電子機器には、各種の押しボタンが搭載されている。操作用部品1は、このような押しボタンの部品として用いることが可能である。すなわち、例えば、図2の断面X―Xに示すように、操作用部品1は、硬質樹脂12が基板7のスイッチ素子4に接触するように配置される。シリコンラバー11は柔軟であるが、脚部111の部分である外周部分に硬質樹脂12が充填成形されているため、操作用部品1を電子機器の取り付け部分に嵌合等させることが可能である。
【0020】
電子機器の押しボタンに操作用部品1を用いると、硬度の高い硬質樹脂12がスイッチ素子4に接触するため、押しボタンを押す際の押し感を向上させることができる。また、シリコンラバー11の弾性変形と柔軟性によって、押しボタンを操作する際の押圧力を阻害することを防止することができ、かつ、上述の通り、シリコンラバー11も破れにくい。また、シリコンラバー11は防水性を有するため、例えば水がかかったことや濡れた手で操作用部品1を触ったことによるスイッチ素子4への浸水を防止することができる。
【0021】
図4は、比較例に係る操作用部品1aを取り付けた電子機器の一部の概略断面図である。比較例に係る電子機器は、例えばスマートフォンであり、詳細には、図4は、スマートフォンのメカニカルスイッチの周辺の拡大図である。操作用部品1aは、電子機器の筐体フレーム41aに設けられた取付用の孔に嵌め込むように取り付けられる。操作用部品1aは、電子機器の外装面に露出する押しボタン5aが押されると、電子機器内部の基板に実装されたスイッチ素子4aに押圧力を伝える。
【0022】
図5は、比較例に係る操作用部品1aを示した図である。比較例に係る操作用部品1aは、硬質樹脂12aとなるインサート部品を型枠内にセットした状態でシリコンラバー11aを成形することによって製造される。なお、本比較例においては、インサート部品としては樹脂以外のものであってもよく、そのため、シリコンラバー11aと一体的に成形される部品は硬質樹脂12aに限られない。この製法では、インサート部品が型枠内で位置ずれすることがあるため、例えば、図5に示す厚みT1等の箇所において、シリコンラバー11aの厚みが設計より薄くなる場合が生じ得る。また、インサート部品を型枠内で保持するために、例えば、図5に示す厚みT2等の箇所において、インサート部品にある程度の厚みが必要となる。接続部112aに押圧力が加わった際、筐体フレーム41aに設けられた孔に嵌合している脚部111aと接続部112aとの相対的な変位により、厚みT1の部分に荷重が加わる。よって、厚みT1が設計より薄くなると、脚部111aと接続部112aとを繋いでいる部位が破断しやすくなる。
【0023】
また、図6は、他の比較例に係る操作用部品1bを取り付けた電子機器の一部の概略断面図である。操作用部品1bは、電子機器の筐体フレーム41b付近に取り付けられており、電子機器の外装面に露出する押しボタン5bが押されると、電子機器内部の基板に実装されたスイッチ素子4bに押圧力を伝える。図6においては、押しボタン5bを押した際にシリコンラバー11bが破れることを防止するため、シリコンラバー11bに硬質樹脂12bを貼り付けている。しかしながら、このような場合、シリコンラバー11bに対する硬質樹脂12bの貼り付け位置がずれてしまう虞がある。
【0024】
<変形例>
なお、上記実施形態は、以下のように変形してもよい。図7は、変形例に係る操作用部品の製造方法を説明する図である。本変形例では、押しボタンの押圧力がスイッチ素子へ硬質樹脂を介して直接的に伝わるようにするため、上記実施形態におけるシリコンラバー11の接続部112に相当する部位に貫通孔を形成する。すなわち、実施形態における型枠3にあった第2の隙間成形部分32の型枠の形状が異なっており、図7の(A)に示すように、金型2aが、貫通孔を有する接続部112aを形成するようになっている。本変形例では、このような金型2aを用いて、成形するシリコンラバー11cの形状をかたどった型枠3aに液状ゴムを流し込み、液状ゴムを固めてシリコンラバー11cを成形する。これによって成形されたシリコンラバー11cは、接続部112aの両面を貫通して接続する貫通穴を有する。なお、本変形例に係る操作用部品1cの製造の流れについて、シリコンラバー11cの形状、及びシリコンラバー11cの隙間部分を硬質樹脂12cで充填することによって製造される操作用部品1cの形状、及び金型2aの型枠3aの形状以外については、上記実施形態と同様であるため、詳細な説明は省略する。
【0025】
図7の(B)は、金型2aから取り出したシリコンラバー11cを金型20の枠内に配置した状態を示す。本変形例に係る金型20は、上記実施形態の金型20と同一であるが、金型20に限らなくてもよい。シリコンラバー11cを金型20の枠内にセットすると、型枠30内には、シリコンラバー11cと型枠30との隙間に生じる空間部分として、第1の充填部分301aと第2の充填部分302aが形成される。図7の(C)は、金型20の型枠30内で第1の充填部分301aと第2の充填部分302aに硬質樹脂が充填成形された状態のシリコンラバー11cを示す。金型20の型枠30にシリコンラバー11cをセットした後は、第1の充填部分301と第2の充填部分302に、硬化するとシリコンラバー11cよりも硬度が高くなる樹脂の液状の原材料を充填する。そして、一定時間経過させること、または光を照射させることによって、液状の原材料を固める。これにより、金型20の型枠30内には、シリコンラバー11cの凹形状の部位に硬質樹脂12cを充填成形した成形物が成形された状態になる。図7の(D)は、変形例に係る操作用部品1cを示す。金型20の型枠30内で、シリコンラバー11cの凹形状の部位に硬質樹脂12を充填成形することにより、シリコンラバー11cと硬質樹脂12cとが一体
化した操作用部品1cの成形が完了する。
【0026】
本変形例に係る操作用部品1cは、シリコンラバー11cの貫通穴の部分に硬質樹脂12cが充填成形されているので、押しボタンの押圧力がシリコンラバーを介さずに硬質樹脂を介してスイッチ素子へ伝達される。このため、実施形態の操作用部品1に比べて、押し感を向上させることができる。
【0027】
<その他の変形例>
上記実施形態や変形例は、適宜変形してもよい。図8は、操作用部品の機能を補足説明する図である。例えば、図8の断面X―Xに示すように、操作用部品1が用いられる電子機器の基板6にはグランド6が形成されており、操作用部品1の脚部がグランド6に接するように、操作用部品1を電子機器に取り付けてもよい。これによれば、操作用部品1の帯電を防止することができるため、スイッチ素子4に電気的なノイズが加わるのを防ぐことができる。
【0028】
この場合、操作用部品1は、シリコンラバー11を電気的に絶縁性の素材で形成し、硬質樹脂12を電気的に導電性の素材で形成することが好ましい。これによれば、操作用部品1の帯電を可及的に抑制することが可能である。なお、このような形態は、実施形態の操作用部品1のみならず、変形例における操作用部品1cにおいても実現可能である。
【符号の説明】
【0029】
1,1a,1b,1c・・操作用部品
11,11a,11b,11c・・シリコンラバー
111,111a・・脚部
112,112a・・接続部
12,12a,12b,12c・・硬質樹脂
2,20,2a・・金型
3,30,3a・・型枠
31・・第1の隙間成形部分
32・・第2の隙間成形部分
301,301a・・第1の充填部分
302,302a・・第2の充填部分
4,4a,4b・・スイッチ素子
41a・・筐体フレーム
5a,5b・・押しボタン
6・・グランド
7・・基板
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8