(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024042513
(43)【公開日】2024-03-28
(54)【発明の名称】情報処理装置、情報処理方法及び情報処理プログラム
(51)【国際特許分類】
G06Q 50/20 20120101AFI20240321BHJP
G09B 19/00 20060101ALI20240321BHJP
【FI】
G06Q50/20
G09B19/00 G
【審査請求】有
【請求項の数】7
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022147281
(22)【出願日】2022-09-15
(71)【出願人】
【識別番号】000001443
【氏名又は名称】カシオ計算機株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110003708
【氏名又は名称】弁理士法人鈴榮特許綜合事務所
(74)【代理人】
【識別番号】100108855
【弁理士】
【氏名又は名称】蔵田 昌俊
(74)【代理人】
【識別番号】100179062
【弁理士】
【氏名又は名称】井上 正
(74)【代理人】
【識別番号】100199565
【弁理士】
【氏名又は名称】飯野 茂
(74)【代理人】
【識別番号】100209048
【弁理士】
【氏名又は名称】森川 元嗣
(74)【代理人】
【識別番号】100212705
【弁理士】
【氏名又は名称】矢頭 尚之
(74)【代理人】
【識別番号】100219542
【弁理士】
【氏名又は名称】大宅 郁治
(74)【代理人】
【識別番号】100162570
【弁理士】
【氏名又は名称】金子 早苗
(72)【発明者】
【氏名】赤穂 拓哉
【テーマコード(参考)】
5L049
【Fターム(参考)】
5L049CC34
(57)【要約】
【課題】ユーザの自身の学習に有用な教材データを提案するための情報処理装置、情報処理方法及び情報処理プログラムを提供すること。
【解決手段】情報処理装置は、複数のユーザについての教材データの起動日付及び教材データを特定するための情報が関連付けられた第1の履歴と、複数のユーザについてのテストの実施日付、テストを特定するための情報及びテストの結果が関連付けられた第2の履歴とを含む学習情報から、テストの結果が所定の条件を満たし、かつ、少なくとも教材データの起動日付がテストの実施日付よりも前の教材データを特定するための情報を抽出し、抽出した教材データを特定するための情報を出力する制御部を備える。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数のユーザについての教材データの起動日付及び前記教材データを特定するための情報が関連付けられた第1の履歴と、前記複数のユーザについてのテストの実施日付、前記テストを特定するための情報及び前記テストの結果が関連付けられた第2の履歴とを含む学習情報から、前記テストの結果が所定の条件を満たし、かつ、少なくとも前記教材データの起動日付が前記テストの実施日付よりも前の前記教材データを特定するための情報を抽出し、
抽出した前記教材データを特定するための情報を出力する、
制御部を具備する情報処理装置。
【請求項2】
前記所定の条件は、前記テストの点数が基準値以上であることであり、
前記制御部は、前記テストの点数が基準値以上である前記学習情報から、前記教材データの起動日付が前記テストの実施日付よりも前の前記教材データを特定するための情報を抽出する、
請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項3】
前記制御部は、前記テストの結果が所定の条件を満たし、かつ、前記教材データの起動日付が前記テストの実施日付よりも前であるとともに前記テストの実施日付から所定期間内にある前記教材データを特定するための情報を抽出することを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項4】
前記所定の条件は、前記テストの点数が前回のテストの点数よりも向上していることであり、
前記制御部は、前記テストの点数が前回のテストの点数よりも向上している前記学習情報から、前記教材データの起動日付が前記テストの実施日付よりも前で、かつ、前記前回のテストの実施日付よりも後の前記教材データを特定するための情報を抽出する、
請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項5】
前記制御部は、要求をした電子機器に対して前記教材データを特定するための情報を出力する、
請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項6】
複数のユーザについての教材データの起動日付及び前記教材データを特定するための情報が関連付けられた第1の履歴と、前記複数のユーザについてのテストの実施日付、前記テストを特定するための情報及び前記テストの結果が関連付けられた第2の履歴とを含む学習情報から、前記テストの結果が所定の条件を満たし、かつ、少なくとも前記教材データの起動日付が前記テストの実施日付よりも前の前記教材データを特定するための情報を抽出することと
抽出した前記教材データを特定するための情報を出力することと、
を具備する情報処理方法。
【請求項7】
複数のユーザについての教材データの起動日付及び前記教材データを特定するための情報が関連付けられた第1の履歴と、前記複数のユーザについてのテストの実施日付、前記テストを特定するための情報及び前記テストの結果が関連付けられた第2の履歴とを含む学習情報から、前記テストの結果が所定の条件を満たし、かつ、少なくとも前記教材データの起動日付が前記テストの実施日付よりも前の前記教材データを特定するための情報を抽出することと、
抽出した前記教材データを特定するための情報を出力することと、
をプロセッサに実行させるための情報処理プログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、情報処理装置、情報処理方法及び情報処理プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
近年の電子辞書等の電子機器は、辞書データに加えて、参考書データ等の学習を支援するための各種の教材データを収録できるように構成されている。また、この種の情報処理装置の中で教材データの追加機能を有する電子機器もある。さらには、ユーザからの要望に応じた教材データを追加した状態の電子機器を販売するカスタム機能に対応している電子機器もある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ユーザからの要望に応じた教材データを追加した状態の電子機器を販売するカスタム機能に対応している電子機器であっても、多くの教材データの中のどの教材データが自身の学習に有用な教材データであるかをユーザが判断することは困難な場合がある。
【0005】
本発明は、ユーザの自身の学習に有用な教材データを提案するための情報処理装置、情報処理方法及び情報処理プログラムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
実施形態の情報処理装置は、複数のユーザについての教材データの起動日付及び教材データを特定するための情報が関連付けられた第1の履歴と、複数のユーザについてのテストの実施日付、テストを特定するための情報及びテストの結果が関連付けられた第2の履歴とを含む学習情報から、テストの結果が所定の条件を満たし、かつ、少なくとも教材データの起動日付がテストの実施日付よりも前の教材データを特定するための情報を抽出し、抽出した教材データを特定するための情報を出力する制御部を備える。
【発明の効果】
【0007】
実施形態は、ユーザの自身の学習に有用な教材データを提案するための情報処理装置、情報処理方法及び情報処理プログラムを提供できる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【
図1】
図1は、実施形態に係るシステムの構成の一例を示す図である。
【
図2】
図2は、システムの詳細な構成を示す図である。
【
図3】
図3は、学習情報143の一例を示す図である。
【
図4】
図4は、学習情報244の一例を示す図である。
【
図5】
図5は、サーバの動作を示すフローチャートである。
【
図6】
図6は、電子辞書の動作を示すフローチャートである。
【
図8】
図8は、提案処理の一例を示すフローチャートである。
【
図9】
図9は、提案トップ画面の一例を示す図である。
【
図11】
図11は、教材抽出処理について示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、実施形態について図面を参照して説明する。
図1は、実施形態に係るシステム1の構成の一例を示す図である。システム1は、電子辞書10と、サーバ20とを含む。電子辞書10と、サーバ20とは、ネットワーク30を介して通信可能に接続される。ネットワーク30は、例えばインターネットである。
図1には、3台の電子辞書10が示されているが、電子辞書10の台数は3台に限定されない。実施形態において、3台の電子辞書10は、別々のユーザによって使用されることが想定される。
【0010】
図2は、システム1の詳細な構成を示す図である。ここで、
図2では、代表して1台の電子辞書10が示されている。電子辞書10は、プロセッサ11と、ROM12と、RAM13と、ストレージ14と、入力装置15と、表示装置16と、通信装置17とを有する。これらの各々は、システムバス18を介して互いに接続されている。電子辞書10は、電子辞書アプリケーションがインストールされたパーソナルコンピュータ(PC)、タブレット端末、スマートフォン等の電子機器であってもよい。
【0011】
プロセッサ11は、電子辞書10の各種動作を制御するプロセッサである。プロセッサ11は、CPU(Central Processing Unit)等を含む集積回路であってよい。プロセッサ11として、CPU以外のプロセッサ、例えば、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)、FPGA(Field Programmable Gate Array)、GPU(Graphic Processing unit)等が用いられてもよい。
【0012】
ROM12は、電子辞書10の起動プログラム等を記録している。RAM13は、プロセッサ11等のための主記憶装置である。
【0013】
ストレージ14は、記憶部として動作し得る。ストレージ14には、プロセッサ11で用いられる電子辞書制御プログラム等の各種プログラム、パラメータ等が記憶されている。プロセッサ11は、入力装置15からの入力信号等に応じて各種プログラムを実行することで電子辞書10の動作を制御する。各種プログラムは、例えば教材処理プログラム141を含む。教材処理プログラム141は、ユーザの指示に基づいて教材データ142に含まれるコンテンツに対する各種の処理を実行するためのプログラムである。教材処理プログラム141は、例えば、教材データ142に含まれるコンテンツを表示装置16に表示する処理、表示されたコンテンツに対するユーザからの指示に対して応答を返す処理を実行するためのプログラムであり得る。
【0014】
教材データ142は、辞書データ、参考書データといったユーザの学習のために利用される各種のコンテンツデータである。例えば、辞書データは、国語辞典、英和辞典といった単語等の語句と、その意味等が関連付けられて記憶されたコンテンツデータである。参考書データは、教科書の解説等や、理解確認のための簡単な問題集データが記憶されたコンテンツデータである。また、教材データ142はテストデータを含む。テストデータは、各種のテストを実施するためのコンテンツデータである。テストデータは問題集データを参照して生成されてもよい。教材データ142は、例えばサーバ20からダウンロードされることによって追加されてもよい。
【0015】
さらに、実施形態では、ストレージ14には、学習情報143が記憶される。学習情報143は、ユーザが電子辞書10を利用して実施した学習の履歴の情報である。実施形態では、学習の履歴は、自身の学力の向上を図るための学習としての辞書データ、参考書データ、問題集データ等の起動履歴と、自身の現在の学力を確認するための学習としてのテストデータによるテストの実施履歴とを含む。
【0016】
図3は、学習情報143の一例を示す図である。学習情報143は、「日付」と「内容」の情報を含む。「日付」は、学習の実施日付の情報である。「内容」は、学習の内容を示す情報である。学習の内容は、ユーザによって起動された教材データを特定するため情報、ユーザによって実施されたテストデータによるテストを特定するための情報及びそのテストの結果といった情報を含む。教材データを特定するための情報は、例えば教材データの名称である。また、テストを特定するための情報は、例えばテストの名称である。学習情報143は、教材データ142が起動されたときに更新される。または、学習情報143は、テストが実施され、採点が完了したときに更新される。例えば、教材データ142として「教材A」が利用されたときには、その起動日付が「日付」の情報として記録されるとともに、起動された教材データ142の名称「教材A」が「内容」の情報として記録される。また、例えば、教材データ142を用いて「テスト1」が実施されたときには、その実施日付が「日付」の情報として記録されるとともに、実施されたテストの名称「テスト1」がそのときの採点結果とともに「内容」の情報として記録される。ここで、学習情報143は、電子辞書10のユーザ毎に記憶されてもよい。この場合、学習情報143は、電子辞書10のユーザの例えばIDと関連付けて記憶される。
【0017】
入力装置15は、入力キー、タッチパネル等を含む。また、入力装置15は、マイクロホン等の音声入力装置を含んでいてもよい。入力装置15を介したユーザ操作に応じて、そのユーザ操作の内容を示す信号がシステムバス18を介してプロセッサ11に入力される。
【0018】
表示装置16は、液晶ディスプレイ、有機ELディスプレイ等である。表示装置16は、電子辞書10に一体的に設けられていてもよいし、電子辞書10とは別に設けられていてもよい。表示装置16には、各種の画像が表示される。
【0019】
通信装置17は、ネットワーク30等の外部の通信ネットワークと通信するための回路を含む。通信装置17は、通信部として動作し得る。
【0020】
サーバ20は、プロセッサ21と、ROM22と、RAM23と、ストレージ24と、通信装置25とを有する情報処理装置である。これらの各々は、システムバス26を介して互いに接続されている。
【0021】
プロセッサ21は、サーバ20の各種動作を制御するプロセッサである。プロセッサ21は、CPU等を含む集積回路であってよい。プロセッサ21として、CPU以外のプロセッサ、例えば、ASIC、FPGA、GPU等が用いられてもよい。
【0022】
ROM22は、プロセッサ21等の動作に用いられる情報を記録している。RAM23は、プロセッサ21等の動作のための主記憶装置である。
【0023】
ストレージ24には、プロセッサ21で用いられるサーバ制御プログラム等の各種プログラム、パラメータ等が記憶されている。プロセッサ21は、各種プログラムを実行することでサーバ20の動作を制御する。各種プログラムは、例えば抽出プログラム241を含む。抽出プログラム241は、電子辞書10に記憶されている教材データ142の中から又は教材データ142とは別の教材データの中からユーザの学習に対して有用な教材データを抽出する処理を実行するためのプログラムである。プロセッサ21は、抽出プログラム241に従って処理を実行することによって制御部として動作し得る。
【0024】
また、ストレージ24には、ユーザ情報242、教材データ243及び学習情報244が記憶されている。
【0025】
ユーザ情報242は、電子辞書10のユーザを識別するための情報である。ユーザ情報は、例えばユーザのID、電子辞書10のID、ユーザの年齢等のユーザの属性を表す情報を含み得る。
【0026】
教材データ243は、辞書データ、参考書データ、問題集データ、テストデータといった、電子辞書10にダウンロードされて使用できる各種のコンテンツデータである。教材データ243は、電子辞書10に予め記憶されている教材データ142よりも多くのコンテンツデータを含み得る。
【0027】
学習情報244は、複数の電子辞書10から収集される学習情報である。
図4は、学習情報244の一例を示す図である。学習情報244として電子辞書10から収集されるそれぞれの学習情報には、管理のための例えばID(識別情報)が割り当てられる。
図4では、3つの学習情報が記憶されている例が示されている。そして、
図4では、3つの学習情報のIDがそれぞれ「学習情報1」、「学習情報2」、「学習情報3」であることが示されている。学習情報として収集される情報は、電子辞書10に記憶される学習情報143と同一でよい。ここで、学習情報244は、電子辞書10のユーザ毎に記憶されてもよい。この場合、同一の電子辞書10から収集される異なるユーザの学習情報については、異なる学習情報として別々のIDが割り当てられる。また、学習情報244として、複数の電子辞書10から収集された学習情報の集計結果の情報がさらに記憶されてよい。集計結果の情報は、例えばある期間内で利用された同一の教材データの利用回数、ある期間内で実施された同一のテストの点数の平均値といった情報を含み得る。
【0028】
通信装置25は、ネットワーク30等の外部の通信ネットワークと通信するための回路を含む。通信装置25は、通信部として動作し得る。
【0029】
次に、システム1の動作を説明する。
図5は、サーバ20の動作を示すフローチャートである。
図5の処理は、サーバ20の稼働中に定期的に開始される。
【0030】
ステップS1において、サーバ20のプロセッサ21は、電子辞書10から学習情報を受けたか否かを判定する。ステップS1において、学習情報を受けたと判定されたときには、処理はステップS2に移行する。ステップS1において、学習情報を受けたと判定されていないときには、処理はステップS3に移行する。
【0031】
ステップS2において、プロセッサ21は、電子辞書10から受けた学習情報をストレージ24に記憶させる。対応する学習情報がストレージ24に既に記憶されているときには、プロセッサ21は、電子辞書10から受けた学習情報で元の学習情報を上書きする。一方、対応する学習情報がストレージ24に記憶されていないときには、プロセッサ21は、電子辞書10から受けた学習情報を新たに記憶させる。なお、ストレージ24に記憶される学習情報244は、一定期間の経過後に消去されてもよい。勿論、ストレージ24に記憶される学習情報244は、一定期間の経過後に消去されなくてもよい。さらに、前述したように、学習情報は、ユーザ毎に管理されてもよい。この場合、プロセッサ21は、電子辞書10から受けた学習情報に付随するユーザのIDとユーザ情報242に記憶されたユーザのIDとに基づき、ユーザ毎に学習情報を記憶させる。
【0032】
ステップS3において、プロセッサ21は、教材データの提案要求を受けたか否かを判定する。教材データの提案要求は、例えば電子辞書10から送信される。教材データの提案要求は、電子辞書10以外の電子機器、すなわち電子辞書機能を有さない電子機器から送信されてもよい。ステップS3において、教材データの提案要求を受けたと判定されたときには、処理はステップS4に移行する。ステップS3において、教材データの提案要求を受けたと判定されていないときには、処理はステップS1に戻る。
【0033】
ステップS4において、プロセッサ21は、教材抽出処理を実施する。教材抽出処理の後、処理はステップS1に戻る。教材抽出処理は、ユーザの学習に対して有用な教材データを抽出する処理である。教材抽出処理については後で説明される。
【0034】
図6は、電子辞書10の動作を示すフローチャートである。
図6の動作は、例えば電子辞書10の電源がオンされる毎に開始される。ステップS101において、電子辞書10のプロセッサ11は、電子辞書10のトップ画面を表示装置16に表示する。
【0035】
図7は、トップ画面の一例を示す図である。トップ画面には、
図7で示した以外のボタン等が表示されてよい。
【0036】
一例のトップ画面では、電子辞書10の教材データ142として収録されている教材データの一覧161が表示される。ユーザは、教材データの一覧161から自分が利用したい教材データを選択し得る。また、一例のトップ画面では、電子辞書10の教材データ142に基づいて実施できるテストの一覧162が表示される。ユーザは、テストの一覧162から自分が受けたいテストを選択し得る。さらに、一例のトップ画面では、提案ボタン163が表示される。提案ボタン163は、ユーザの学習に対して有用な教材データの提案を電子辞書10から受ける際にユーザによって選択されるボタンである。
【0037】
ステップS102において、プロセッサ11は、教材データを起動するか否かを判定する。例えば、教材データの一覧161の中の1つの教材データがユーザによって選択された場合には、教材データを起動すると判定される。ステップS102において、教材データを起動すると判定されたときには、処理はステップS103に移行する。ステップS102において、教材データを起動すると判定されていないときには、処理はステップS105に移行する。
【0038】
ステップS103において、プロセッサ11は、ユーザによって選択された教材データを起動する。その後、プロセッサ11は、起動した教材データに対応した処理を実施する。起動された教材データの終了後、処理はステップS104に移行する。例えば、辞書データを起動した場合には、プロセッサ11は、起動した辞書のトップ画面を表示装置16に表示し、その後にユーザによって入力された検索語に対応した用語を辞書データから検索し、検索した結果を表示装置16に表示する。また、参考書データを起動した場合には、参考書データとして記憶されている教科書の解説等をユーザの操作に応じて表示する。さらに、問題集データを起動した場合には、ユーザの操作に応じて各種の教科の問題を表示するとともに、その問題についてユーザから解答が入力されると、予めその問題について記憶された正解と比較表示するとともに解説を表示する。その後のユーザからの教材データの表示終了指示を受けて処理はステップS104に移行する。
【0039】
ステップS104において、プロセッサ11は、学習情報143を更新する。その後、処理はステップS110に移行する。具体的には、プロセッサ11は、起動された教材データの名称を起動日付とともに学習情報143に登録する。
【0040】
ステップS105において、プロセッサ11は、テストを実施するか否かを判定する。例えば、テストの一覧162の中の1つのテストがユーザによって選択された場合には、テストを実施すると判定される。ステップS105において、テストを実施すると判定されたときには、処理はステップS106に移行する。ステップS105において、テストを実施すると判定されていないときには、処理はステップS108に移行する。
【0041】
ステップS106において、プロセッサ11は、ユーザによって選択された教材データに含まれるテストデータを起動し、テストを実施する。テストの終了後、処理はステップS107に移行する。例えば、プロセッサ11は、選択されたテストデータに基づいて解答欄とともにテスト問題を表示装置16に表示する。テスト時間の終了後又はユーザによってテストの終了が指示された場合、プロセッサ11は、採点を実施する。採点は、例えばサーバ20といった電子辞書10の外部の装置で実施されてもよい。採点の実施後、プロセッサ11は、採点結果を表示装置16に表示する。その後のユーザからのテストの終了指示を受けて処理はステップS107に移行する。
【0042】
ステップS107において、プロセッサ11は、学習情報143を更新する。その後、処理はステップS110に移行する。具体的には、プロセッサ11は、実施されたテストの名称とそのときの採点結果とを実施日付とともに学習情報143に登録する。
【0043】
ステップS108において、プロセッサ11は、教材データを提案するか否かを判定する。例えば、提案ボタン163がユーザによって選択された場合には、教材データを提案すると判定される。ステップS108において、教材データを提案すると判定されたときには、処理はステップS109に移行する。ステップS108において、教材データを提案すると判定されていないときには、処理はステップS110に移行する。
【0044】
ステップS109において、プロセッサ11は、提案処理を実施する。提案処理の終了後、処理はステップS110に移行する。提案処理は、サーバ20によって抽出された教材データをユーザに対するおすすめの教材データとして提案する処理である。提案処理については後で説明される。
【0045】
ステップS110において、プロセッサ11は、電子辞書10の電源をオフするか否かを判定する。例えば、ユーザによって電子辞書10の電源ボタンが押された場合には電子辞書10の電源をオフすると判定される。ステップS110において、電子辞書10の電源をオフすると判定されたときには、処理はステップS111に移行する。ステップS110において、電子辞書10の電源をオフすると判定されていないときには、処理はステップS101に戻る。
【0046】
ステップS111において、プロセッサ11は、学習情報をサーバ20に送信する。その後、
図6の処理は終了する。ここで、学習情報の送信は、必ずしも電子辞書10の電源がオフされる直前に行われる必要はない。学習情報の送信は、例えば、学習情報が更新されたタイミングで行われてもよいし、各日の夜といった予め決められた時刻に行われてもよいし、電子辞書10の電源がオンされた直後に行われてもよい。
【0047】
図8は、提案処理の一例を示すフローチャートである。ステップS201において、電子辞書10のプロセッサ11は、提案トップ画面を表示装置16に表示する。
【0048】
図9は、提案トップ画面の一例を示す図である。提案トップ画面には、
図9で示した以外のボタン等が表示されてよい。
【0049】
一例の提案トップ画面では、教材データの提案を受けたい教科の一覧164が表示される。ユーザは、教科の一覧164から自分が提案を受けたい教科を選択し得る。ここで、
図9では、教科の一覧164が表示されるとされている。教科の一覧164に代えて、テストの一覧が表示されてもよい。この場合、ユーザは、自身の得点を向上させたいと希望するテストを選択し得る。さらには、教科の一覧の選択がされた場合に、教材データの提案を受けたい具体的な学習項目の一覧が表示されてもよい。例えば、教科として「数学」が選択された場合に、「二次関数」、「因数分解」といったような教科毎の学習項目の一覧が表示されてもよい。この場合、教科の一覧164から自分が提案を受けたい教科を選択し、さらにその後で学習項目を選択し得る。
【0050】
また、一例の提案トップ画面では、自身の学習の目標の選択欄165が表示される。ユーザは、目標の選択欄165から自身の学習の目標に近い目標を選択し得る。例えば、
図9では、ユーザは、「点数を向上させたい」、「高得点をとりたい」という2つの選択肢から自身の目標に近いものを選択し得る。ここで、目標の選択欄165に表示される目標は、
図9で示した2つに限るものはない。
【0051】
また、一例の提案トップ画面では、提案実行ボタン166が表示される。提案実行ボタン166は、教材データの提案の実行を指示するためにユーザによって選択されるボタンである。
【0052】
ステップS202において、プロセッサ11は、提案を実行するか否かを判定する。例えば、提案実行ボタン166が選択された場合に、提案を実行すると判定される。ステップS202において、提案を実行すると判定されていないときには、処理はステップS201に戻る。この間に、ユーザは、教科の一覧164から自分が提案を受けたい教科を選択し、また、目標の選択欄165から自身の学習の目標に近い目標を選択し得る。ステップS202において、提案を実行すると判定されたときには、処理はステップS203に移行する。
【0053】
ステップS203において、プロセッサ11は、提案の実行に必要な情報が入力済みであるか否かを判定する。例えば、
図9の提案トップ画面において、教科の情報と学習の目標の情報の入力があった場合に、提案の実行に必要な情報が入力済みであると判定される。ステップS203において、提案の実行に必要な情報が入力済みであると判定されたときには、処理はステップS204に移行する。ステップS203において、提案の実行に必要な情報が入力済みであると判定されていないときには、処理はステップS201に戻る。このとき、プロセッサ11は、ユーザに対して情報の入力を促すためのメッセージを表示装置16に表示してもよい。
【0054】
ステップS204において、プロセッサ11は、サーバ20に対して提案要求を送信する。提案要求は、例えば電子辞書10又はユーザを特定するための情報と、ユーザによって入力された教科の情報及び学習の目標の情報とを含む。
【0055】
ステップS205において、プロセッサ11は、サーバ20から提案情報を受信したか否かを判定する。提案情報は、サーバ20において抽出された教材データを特定するための情報を含む。ステップS205において、プロセッサ11は、サーバ20から提案情報を受信するまで待機する。ステップS205において、サーバ20から提案情報を受信したと判定されたときには、処理はステップS206に移行する。
【0056】
ステップS206において、プロセッサ11は、サーバ20から受信した提案情報に基づき、教材データの提案画面を表示装置16に表示する。
【0057】
図10は、提案画面の一例を示す図である。提案画面には、
図10で示した以外のボタン等が表示されてよい。
【0058】
一例の提案画面では、サーバ20によって抽出された教材データの一覧167が表示される。後で説明するように、サーバ20によって抽出される教材データは、電子辞書10に収録済みの教材データと収録済みでない教材データとを含み得る。電子辞書10に収録済みでない教材データについては、追加ボタン168が表示される。追加ボタン168は、教材データの追加の際にユーザによって選択されるボタンである。
【0059】
また、一例の提案画面では、終了ボタン169が表示される。終了ボタン169は、提案画面の表示を終了させる際にユーザによって選択されるボタンである。
【0060】
ステップS207において、プロセッサ11は、終了ボタン169が選択されたか否かを判定する。ステップS207において、終了ボタン169が選択されたと判定されたときには、
図8の処理は終了する。この場合、処理は
図6のステップS110に移行する。ステップS207において、終了ボタン169が選択されたと判定されていないときには、処理はステップS208に移行する。
【0061】
ステップS208において、プロセッサ11は、追加ボタン168が選択されたか否かを判定する。ステップS208において、追加ボタン168が選択されたと判定されたときには、処理はステップS209に移行する。ステップS208において、追加ボタン168が選択されたと判定されていないときには、処理はステップS207に戻る。
【0062】
ステップS209において、プロセッサ11は、教材データの追加の処理をする。その後、処理はステップS207に戻る。具体的には、プロセッサ11は、ユーザによって選択された追加ボタン168と対応する教材データの送信を例えばサーバ20に対して要求する。教材データの追加の要求は、ユーザによる料金の支払いが完了した後で実施されてもよい。また、追加の教材データは、必ずしもサーバ20に格納されているものである必要はない。この場合、プロセッサ11は、該当の教材データが格納されている格納先に対して教材データの送信を要求する。追加の教材データの受信後、プロセッサ11は、受信した教材データを新たな教材データ142としてストレージ14に記憶させる。その後、処理はステップS207に戻る。
【0063】
図11は、教材抽出処理について示すフローチャートである。ステップS301において、サーバ20のプロセッサ21は、ユーザの電子辞書10から受信した提案要求に基づいて推奨する教材データの提案処理を開始する。具体的には、提案要求に含まれている情報から、ユーザによって選択された目標が「高得点をとりたい」か、或いは、「点数を向上させたい」かを判定する。ステップS301において、ユーザによって選択された目標が「高得点をとりたい」であると判定されたときには、処理はステップS302に移行する。ステップS301において、ユーザによって選択された目標が「点数を向上させたい」であると判定されたときには、処理はステップS304に移行する。
【0064】
ステップS302において、プロセッサ21は、ユーザによって選択された教科の学習情報244の中からテストの点数が基準の点数以上の高得点である学習情報を抽出する。ユーザによって選択された教科のテストがテスト1であり、また、高得点の基準が例えば90点以上であるとき、プロセッサ21は、テスト1の結果が90点以上である学習情報を抽出する。例えば、ストレージ24に
図4で示した学習情報が記憶されている場合には、プロセッサ21は、テスト1の結果が90点である学習情報1をテストの点数が高得点である学習情報として抽出する。一方で、プロセッサ21は、テスト1の結果が70点である学習情報2及びテスト1の結果が50点である学習情報3についてはテストの点数が基準の点数である90点未満であるため、高得点である学習情報としては抽出しない。一方、高得点の基準値が例えば70点以上であるときは、プロセッサ21は、テストの結果が70点以上である学習情報を抽出する。この場合例えば、ストレージ24に
図4で示した学習情報が記憶されている場合には、プロセッサ21は、テスト1の結果が90点である学習情報1とテスト1の結果が70点である学習情報2をテストの点数が高得点である学習情報として抽出するが、テスト1の結果が50点である学習情報3についてはテストの点数が高得点である学習情報としては抽出しない。高得点の基準値は、サーバ20において予め設定されている。ユーザによって高得点の基準値が指定されてもよい。また、提案要求に学習項目の情報も含まれている場合には、プロセッサ11は、ユーザによって選択された学習項目の点数に基づいて学習情報を抽出してよい。
【0065】
ステップS303において、プロセッサ21は、抽出した学習情報からテスト後の期間に利用された教材の情報を除外する。その後、処理はステップS306に移行する。例えば、学習情報1においては、テスト1の実施日付が2022年1月6日である。したがって、プロセッサ21は、抽出した学習情報1から起動日付が2022年1月7日である情報を除外する。言い換えれば、プロセッサ21は、起動日付がテスト1の実施日付よりも前の情報を抽出する。テストの後に利用された教材データは、高得点に寄与した教材データであるかが不明であるためである。なお、起動日付がテスト1の実施日付よりも前の情報であっても、テスト1の実施日付よりも所定期間(例えば1か月)よりも前を最新の起動日付とした教材データについては抽出対象外とする。これは、起動日付があまりにも古い教材データの場合、テストの高得点に寄与したかどうかが不明であるためである。
【0066】
ステップS304において、プロセッサ21は、ユーザによって選択された教科の学習情報244の中からテストの得点が向上している学習情報を抽出する。ユーザによって選択された教科のテストがテスト1であるとき、プロセッサ21は、テスト1の得点が向上している学習情報を抽出する。例えば、ストレージ24に
図4で示した学習情報が記憶されている場合には、プロセッサ21は、テスト1の結果が50点から70点に向上している学習情報2をテストの得点が向上している学習情報として抽出する。一方で、プロセッサ21は、テスト1が複数回実施されていない学習情報1及びテスト1の結果が50点から向上していない学習情報3についてはテストの点数が向上している学習情報としては抽出しない。ここで、点数の向上幅の基準値がサーバ20において予め設定されていてもよい。つまり、点数の向上幅が基準値に満たない学習情報は抽出されなくてもよい。また、点数の向上幅の基準値は、ユーザによって指定されてもよい。さらに、提案要求に学習項目の情報も含まれている場合には、プロセッサ11は、ユーザによって選択された学習項目の点数に基づいて学習情報を抽出してよい。
【0067】
ステップS305において、プロセッサ21は、抽出した学習情報から前回のテストから次回のテストの間のテスト期間外に利用された教材の情報を除外する。その後、処理はステップS306に移行する。例えば、学習情報2においては、1回目のテスト1の実施日付が2022年1月4日であり、2回目のテスト1の実施日付が2022年1月8日である。したがって、プロセッサ21は、抽出した学習情報2から起動日付が2022年1月2日である情報及び起動日付が2022年1月3日である情報を除外する。言い換えれば、プロセッサ21は、起動日付が1回目のテスト1の実施日付よりも後で、かつ、2回目のテスト1の実施日付よりも前の情報を抽出する。テスト期間外に利用された教材データは、得点の向上に寄与した教材データであるかが不明であるためである。
【0068】
ステップS306において、プロセッサ21は、提案要求を送信した電子辞書10又はそのユーザの学習情報を参照し、抽出した学習情報からユーザが利用済みの教材の情報を除外する。例えば、電子辞書10のユーザの学習情報が学習情報3であれば、プロセッサ21は、抽出した学習情報から「教材C」、「教材D」、「教材E」の情報を除外する。これは、ユーザが利用済みの教材は、ユーザにとっての高得点の獲得又は点数の向上に寄与しない可能性があるためである。
【0069】
ステップS307において、プロセッサ21は、提案要求を送信してきた電子辞書10に提案情報を送信する。その後、
図11の処理は終了する。提案情報は、抽出した学習情報のうちで除外されずに残った教材データを特定するための情報を含む。例えば、学習の目標として「高得点をとりたい」が指定され、また、ユーザによって選択された教科のテストがテスト1であり、また、高得点の基準値が例えば90点以上であるとき、前述したようにプロセッサ21は、学習情報1を抽出する。この場合、提案情報は、「教材A」及び「教材B」をそれぞれ特定するための情報を含む。教材データを特定するための情報は、教材データの名称、ID等であり得る。このような提案情報に従って、
図10で示した提案画面が電子辞書10において表示され得る。
【0070】
以上説明したように本実施形態によれば、複数の電子辞書10から収集される学習情報に基づき、ユーザの学習に対して有用な教材データの情報が提案情報として出力される。このときの教材データの情報の抽出は、テストの点数だけでなく、テストの実施日付も基準となって実施される。これにより、学力の向上に寄与しないと考えられる教材データの情報が効率よく除外され得る。したがって、ユーザの学習に対して有用な教材データの情報が抽出される可能性が高まる。このような教材データの情報がユーザに対して提案されることは、ユーザが多くの教材データの中のどの教材データが自身の学習に有用な教材データであるかの判断に役立つ。
【0071】
また、教材データの情報の抽出は、ユーザによって指定された学習の目標に基づいても実施される。これにより、よりユーザの目標に合致した教材データの情報が抽出される可能性が高まる。なお、実施形態では、「点数を向上させたい」、「高得点をとりたい」といった2つの学習の目標に基づく教材データの情報の抽出が示されている。これ以外の学習目標については、それぞれの学習目標に即した教材データの情報の抽出が行われることは言うまでもない。
【0072】
[変形例]
以下、実施形態の変形例を説明する。
図4では、3つの学習情報だけがサーバ20のストレージ24に記憶されている例が示されている。実際には、より多くの電子辞書10から収集される多数の学習情報がストレージ24に記憶され得る。この場合、特定のユーザが利用したときだけ、テストの点数が高得点であったり、得点の向上があったりする教材の情報を含む学習情報が抽出される可能性が生じる。このような特定のユーザが利用したときだけ学力の向上があるような教材の情報は、提案情報に含まれなくてもよい。つまり、全ユーザの中での利用回数が閾値に満たない教材の情報を除外する処理が
図11の処理に追加されてもよい。勿論、特定のユーザが利用したときだけ学力の向上がある教材の情報も有用な場合もあるので、このよう全ユーザの中での利用回数が閾値に満たない教材の情報を除外する処理が
図11の処理に追加されなくてもよい。
【0073】
また、前述した実施形態では、サーバ20のストレージ24に記憶される学習情報は、電子辞書10から収集されるものとされている。これに対し、ユーザ情報と関連付けられていれば、学習情報は、必ずしも電子辞書10から収集される必要はない。例えば、電子辞書10以外の環境で実施されたテストの結果がユーザのID等と関連付けられた学習情報としてサーバ20に送信されてもよい。また、学習情報は、手動で入力される等されてもよい。この場合、テストは、必ずしも電子機器を利用して実施されるものでなく、例えば紙面を利用して実施されるものであってもよい。
【0074】
また、前述した実施形態では、提案画面は、電子辞書10の表示装置16に表示されるとされている。しかしながら、提案画面は、必ずしも電子辞書10の表示装置16に表示される必要はない。例えば、電子辞書の購入を検討しているユーザがスマートフォン等の電子機器を用いて閲覧しているオンラインショップの画面上において
図10で示した提案画面が表示されてもよい。この場合、ユーザは、購入を検討している電子辞書に提案された教材データを追加すべきか否かを判断し、必要に応じて教材データを追加し得る。このように、実施形態は、カスタム機能を有する電子辞書10のオンライン販売に対しても適用され得る。
【0075】
また、前述した実施形態では、ユーザの学習に対して有用な教材データの情報の抽出は、サーバ20において生成されるとされている。これに対し、提案情報の生成及び提案画面の表示が電子辞書10において実施されてもよい。この場合、電子辞書10が情報処理装置として動作する。ここで、電子辞書10が教材データの情報の抽出を行う場合であっても、複数の電子辞書10からの学習情報の収集は、サーバ20において実施されてよい。
【0076】
なお、本発明は、上記実施形態に限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で種々に変形することが可能である。また、各実施形態は可能な限り適宜組み合わせて実施してもよく、その場合組み合わせた効果が得られる。更に、上記実施形態には種々の段階の発明が含まれており、開示される複数の構成要件における適当な組み合わせにより種々の発明が抽出され得る。例えば、実施形態に示される全構成要件からいくつかの構成要件が削除されても、発明が解決しようとする課題の欄で述べた課題が解決でき、発明の効果の欄で述べられている効果が得られる場合には、この構成要件が削除された構成が発明として抽出され得る。
【符号の説明】
【0077】
1 システム、10 電子辞書、11 プロセッサ、12 ROM、13 RAM、14 ストレージ、15 入力装置、16 表示装置、17 通信装置、18 システムバス、20 サーバ、21 プロセッサ、22 ROM、23 RAM、24 ストレージ、25 通信装置、26 システムバス、30 ネットワーク、141 教材処理プログラム、142 教材データ、143 学習情報、241 抽出プログラム、242 ユーザ情報、243 教材データ、244 学習情報。