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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024042552
(43)【公開日】2024-03-28
(54)【発明の名称】媒体処理システム
(51)【国際特許分類】
   B65H 29/60 20060101AFI20240321BHJP
   B65H 7/20 20060101ALI20240321BHJP
   B65H 29/58 20060101ALI20240321BHJP
   G03G 15/00 20060101ALI20240321BHJP
   G03G 21/00 20060101ALI20240321BHJP
   B41J 29/38 20060101ALI20240321BHJP
【FI】
B65H29/60 B
B65H7/20
B65H29/58 C
G03G15/00 460
G03G21/00 370
B41J29/38 206
B41J29/38 302
【審査請求】未請求
【請求項の数】16
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022147333
(22)【出願日】2022-09-15
(71)【出願人】
【識別番号】000005496
【氏名又は名称】富士フイルムビジネスイノベーション株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110001519
【氏名又は名称】弁理士法人太陽国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】梁川 禎介
(72)【発明者】
【氏名】栗田 知一
(72)【発明者】
【氏名】土井 雷太
(72)【発明者】
【氏名】田中 勝己
【テーマコード(参考)】
2C061
2H072
2H270
3F048
3F053
【Fターム(参考)】
2C061AQ05
2C061AQ06
2C061AS02
2C061HN15
2C061HV09
2H072AB11
2H072CA01
2H072CB01
2H072JA02
2H270KA57
2H270LC06
2H270LC07
2H270LC17
2H270LC19
2H270MC67
2H270MC68
2H270PA07
2H270PA40
2H270PA41
2H270PA42
2H270ZC03
2H270ZC04
3F048AA01
3F048AB01
3F048BB01
3F048EA04
3F048EB22
3F053CA06
3F053EA01
3F053EB07
3F053ED02
3F053ED19
3F053ED27
3F053LA01
3F053LA16
3F053LB03
(57)【要約】
【課題】1個の制御部でシステム全体の後処理装置を直接制御する場合と比して、後処理装置が増加したときに生じる制御構成の変更を抑制することである。
【解決手段】媒体処理システムは、前処理装置からの記録媒体を送り出す第一送出装置と、第一送出装置からの記録媒体に後処理を施す第一後処理装置と、記録媒体の搬送方向の上流側から送り出された記録媒体を受け取り、記録媒体を送り出す第二送出装置と、第二送出装置から送り出された記録媒体に後処理を施す第二後処理装置と、第一送出装置に設けられ、第一後処理装置、前処理装置、及び第一送出装置から記録媒体を受け取る第二送出装置と通信される第一制御部と、第二送出装置に設けられ、記録媒体を送り出す第二送出装置、第二後処理装置と通信される第二制御部と、を備えている。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
前処理装置と、
前記前処理装置から記録媒体を受け取り、記録媒体を送り出す第一送出装置と、
前記第一送出装置から送り出された記録媒体を受け取り、記録媒体に後処理を施す第一後処理装置と、
前記第一送出装置に対して直列で連結され、記録媒体の搬送方向の上流側から送り出された記録媒体を受け取り、記録媒体を送り出す単数又は複数の第二送出装置と、
前記第二送出装置から送り出された記録媒体を受け取り、記録媒体に後処理を施す第二後処理装置と、
前記第一送出装置に設けられ、前記第一後処理装置、前記前処理装置、及び前記第一送出装置から記録媒体を受け取る前記第二送出装置と通信され、前記第一送出装置及び前記第一後処理装置を制御する第一制御部と、
前記第二送出装置に設けられ、前記第一送出装置から記録媒体を受け取る前記第二送出装置の場合には、前記第二後処理装置と通信され、前記第二送出装置及び前記第二送出装置から記録媒体を受け取る前記第二後処理装置を制御し、前記第二送出装置から送り出された記録媒体を受け取る前記第二送出装置の場合には、記録媒体を送り出す前記第二送出装置、及び前記第二後処理装置と通信され、前記第二送出装置及び前記第二送出装置から記録媒体を受け取る前記第二後処理装置を制御する第二制御部と、
を備える媒体処理システム。
【請求項2】
記録媒体に後処理を施している前記第二後処理装置に不具合が生じ、前記第一後処理装置が後処理可能な場合には、前記第一制御部は、前記第一送出装置に記録媒体が向かうように搬送経路を変更させ、後処理可能な前記第一後処理装置に記録媒体を処理させる、
請求項1に記載の媒体処理システム。
【請求項3】
前記第一後処理装置の後処理が、不具合が生じた前記第二後処理装置と同様の後処理が可能な場合には、前記第一制御部は、記録媒体に対して同様の後処理をさせる、
請求項2に記載の媒体処理システム。
【請求項4】
前記前処理装置は、前記前処理装置を制御する前処理制御部を備え、
前記第一後処理装置の後処理が、不具合が生じた前記第二後処理装置の後処理と異なる場合には、前記前処理制御部は、前記前処理装置に対して前記第一後処理装置によって後処理される記録媒体を送り出させる、
請求項2に記載の媒体処理システム。
【請求項5】
前記第二後処理装置の不具合が解消した場合に、前記第一制御部は、前記第一後処理装置による記録媒体の後処理が全て終了するまで前記第一後処理装置に記録媒体を後処理させる、
請求項4に記載の媒体処理システム。
【請求項6】
記録媒体に後処理を施している前記第一後処理装置に不具合が生じ、前記第二後処理装置が後処理可能な場合には、前記第一制御部は、前記第二後処理装置へ記録媒体が向かうように搬送経路を変更させ、後処理可能な前記第二後処理装置に記録媒体を処理させる、
請求項1に記載の媒体処理システム。
【請求項7】
前記第二後処理装置の後処理が、不具合が生じた前記第一後処理装置の後処理と同様の後処理が可能な場合には、前記第一制御部は、記録媒体に対して同様の後処理をさせる、
請求項6に記載の媒体処理システム。
【請求項8】
前記前処理装置は、前記前処理装置を制御する前処理制御部を備え、
前記第二後処理装置の後処理が、不具合が生じた前記第一後処理装置の後処理と異なる場合には、前記前処理制御部は、前記前処理装置に対して前記第二後処理装置によって後処理される記録媒体を送り出させる、
請求項6に記載の媒体処理システム。
【請求項9】
前記第一後処理装置の不具合が解消した場合に、前記第一制御部は、前記第二後処理装置による記録媒体の後処理が全て終了するまで前記第二後処理装置に記録媒体を後処理させる、
請求項8に記載の媒体処理システム。
【請求項10】
前記第二送出装置が複数設けられ、
記録媒体に後処理を施している前記第二後処理装置に不具合が生じ、他の前記第二後処理装置が後処理可能な場合には、前記第一制御部は、他の前記第二後処理装置に記録媒体が向かうように搬送経路を変更させ、後処理可能な他の前記第二後処理装置に記録媒体を処理させる、
請求項1に記載の媒体処理システム。
【請求項11】
他の前記第二後処理装置の後処理が、不具合が生じた前記第二後処理装置の後処理と同様の後処理が可能な場合には、前記第一制御部は、記録媒体に対して同様の後処理をさせる、
請求項10に記載の媒体処理システム。
【請求項12】
前記前処理装置は、前記前処理装置を制御する前処理制御部を備え、
他の前記第二後処理装置の後処理が、不具合が生じた前記第二後処理装置の後処理と異なる場合には、前記前処理制御部は、前記前処理装置に対して他の前記第二後処理装置によって後処理される記録媒体を送り出させる、
請求項10に記載の媒体処理システム。
【請求項13】
前記第二後処理装置の不具合が解消した場合に、前記第一制御部は、他の前記第二後処理装置による記録媒体の後処理が全て終了するまで他の前記第二後処理装置に記録媒体を後処理させる、
請求項12に記載の媒体処理システム。
【請求項14】
前記第二後処理装置と前記第一後処理装置とが交互に記録媒体に対して後処理を施しているときに、前記第二後処理装置に不具合が生じ、前記第一後処理装置が後処理可能な場合には、前記第一制御部は、前記第一後処理装置に対して記録媒体に後処理させる、
請求項1に記載の媒体処理システム。
【請求項15】
前記第二後処理装置と前記第一後処理装置とが交互に記録媒体に対して後処理を施しているときに、前記第一後処理装置に不具合が生じ、前記第二後処理装置が後処理可能な場合には、前記第一制御部は、前記第二後処理装置に対して記録媒体に後処理させる、
請求項1に記載の媒体処理システム。
【請求項16】
前記第二後処理装置と他の前記第二後処理装置とが交互に記録媒体に対して後処理を施しているときに、前記第二後処理装置に不具合が生じ、他の前記第二後処理装置が後処理可能な場合には、前記第一制御部は、他の前記第二後処理装置に対して記録媒体に後処理させる、
請求項1に記載の媒体処理システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、媒体処理システムに関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1には、媒体シートを受け取り螺旋経路に媒体シートを導き、媒体シートを排出させる媒体シートルータが記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2016-222461号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
従来、媒体処理システムは、前処理装置と、前処理装置から記録媒体を受け取り、記録媒体を送り出す第一送出装置と、第一送出装置から送り出された記録媒体を受け取る第一後処理装置とを備えている。このような構成においては、前処理装置の処理指示に基づいて1個の制御部が、第一送出装置、及び第一後処理装置を夫々制御していた。
【0005】
例えば、第一送出装置から送り出された記録媒体を受け取ると共に第一送出装置に直列で連結される第二送出装置と、第二送出装置から送り出された記録媒体を受け取る第二後処理装置とが設けられる構成が考えられる。
【0006】
このような構成では、1個の制御部が、第一送出装置、第二送出装置、第一後処理装置、及び第二後処理装置を夫々制御する。第一送出装置に対して直列で連結される第二送出装置を増加させると、制御部が制御する後処理装置が増えるため、制御部による制御構成が大きく変更される。つまり、1個の制御部でシステム全体の後処理装置を直接制御する場合には、後処理装置の増加に起因して制御構成の変更が必要となる。
【0007】
本開示の課題は、1個の制御部でシステム全体の後処理装置を直接制御する場合と比して、後処理装置の増加に起因して生じる制御構成の変更を抑制することである。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本開示の第1態様に係る媒体処理システムは、前処理装置と、前記前処理装置から記録媒体を受け取り、記録媒体を送り出す第一送出装置と、前記第一送出装置から送り出された記録媒体を受け取り、記録媒体に後処理を施す第一後処理装置と、前記第一送出装置に対して直列で連結され、記録媒体の搬送方向の上流側から送り出された記録媒体を受け取り、記録媒体を送り出す単数又は複数の第二送出装置と、前記第二送出装置から送り出された記録媒体を受け取り、記録媒体に後処理を施す第二後処理装置と、前記第一送出装置に設けられ、前記第一後処理装置、前記前処理装置、及び前記第一送出装置から記録媒体を受け取る前記第二送出装置と通信され、前記第一送出装置及び前記第一後処理装置を制御する第一制御部と、前記第二送出装置に設けられ、前記第一送出装置から記録媒体を受け取る前記第二送出装置の場合には、前記第二後処理装置と通信され、前記第二送出装置及び前記第二送出装置から記録媒体を受け取る前記第二後処理装置を制御し、前記第二送出装置から送り出された記録媒体を受け取る前記第二送出装置の場合には、記録媒体を送り出す前記第二送出装置、及び前記第二後処理装置と通信され、前記第二送出装置及び前記第二送出装置から記録媒体を受け取る前記第二後処理装置を制御する第二制御部と、を備えることを特徴とする。
【0009】
本開示の第2態様に係る媒体処理システムは、第1態様に記載の媒体処理システムにおいて、記録媒体に後処理を施している前記第二後処理装置に不具合が生じ、前記第一後処理装置が後処理可能な場合には、前記第一制御部は、前記第一送出装置に記録媒体が向かうように搬送経路を変更させ、後処理可能な前記第一後処理装置に記録媒体を処理させることを特徴とする。
【0010】
本開示の第3態様に係る媒体処理システムは、第2態様に記載の媒体処理システムにおいて、前記第一後処理装置の後処理が、不具合が生じた前記第二後処理装置と同様の後処理が可能な場合には、前記第一制御部は、記録媒体に対して同様の後処理をさせることを特徴とする。
【0011】
本開示の第4態様に係る媒体処理システムは、第2態様に記載の媒体処理システムにおいて、前記前処理装置は、前記前処理装置を制御する前処理制御部を備え、前記第一後処理装置の後処理が、不具合が生じた前記第二後処理装置の後処理と異なる場合には、前記前処理制御部は、前記前処理装置に対して前記第一後処理装置によって後処理される記録媒体を送り出させることを特徴とする。
【0012】
本開示の第5態様に係る媒体処理システムは、第4態様に記載の媒体処理システムにおいて、前記第二後処理装置の不具合が解消した場合に、前記第一制御部は、前記第一後処理装置による記録媒体の後処理が全て終了するまで前記第一後処理装置に記録媒体を後処理させることを特徴とする。
【0013】
本開示の第6態様に係る媒体処理システムは、第1態様に記載の媒体処理システムにおいて、記録媒体に後処理を施している前記第一後処理装置に不具合が生じ、前記第二後処理装置が後処理可能な場合には、前記第一制御部は、前記第二後処理装置へ記録媒体が向かうように搬送経路を変更させ、後処理可能な前記第二後処理装置に記録媒体を処理させることを特徴とする。
【0014】
本開示の第7態様に係る媒体処理システムは、第6態様に記載の媒体処理システムにおいて、前記第二後処理装置の後処理が、不具合が生じた前記第一後処理装置の後処理と同様の後処理が可能な場合には、前記第一制御部は、記録媒体に対して同様の後処理をさせることを特徴とする。
【0015】
本開示の第8態様に係る媒体処理システムは、第6態様に記載の媒体処理システムにおいて、前記前処理装置は、前記前処理装置を制御する前処理制御部を備え、前記第二後処理装置の後処理が、不具合が生じた前記第一後処理装置の後処理と異なる場合には、前記前処理制御部は、前記前処理装置に対して前記第二後処理装置によって後処理される記録媒体を送り出させることを特徴とする。
【0016】
本開示の第9態様に係る媒体処理システムは、第8態様に記載の媒体処理システムにおいて、前記第一後処理装置の不具合が解消した場合に、前記第一制御部は、前記第二後処理装置による記録媒体の後処理が全て終了するまで前記第二後処理装置に記録媒体を後処理させることを特徴とする。
【0017】
本開示の第10態様に係る媒体処理システムは、第1態様に記載の媒体処理システムにおいて、前記第二送出装置が複数設けられ、記録媒体に後処理を施している前記第二後処理装置に不具合が生じ、他の前記第二後処理装置が後処理可能な場合には、前記第一制御部は、他の前記第二後処理装置に記録媒体が向かうように搬送経路を変更させ、後処理可能な他の前記第二後処理装置に記録媒体を処理させることを特徴とする。
【0018】
本開示の第11態様に係る媒体処理システムは、第10態様に記載の媒体処理システムにおいて、他の前記第二後処理装置の後処理が、不具合が生じた前記第二後処理装置の後処理と同様の後処理が可能な場合には、前記第一制御部は、記録媒体に対して同様の後処理をさせることを特徴とする。
【0019】
本開示の第12態様に係る媒体処理システムは、第10態様に記載の媒体処理システムにおいて、前記前処理装置は、前記前処理装置を制御する前処理制御部を備え、他の前記第二後処理装置の後処理が、不具合が生じた前記第二後処理装置の後処理と異なる場合には、前記前処理制御部は、前記前処理装置に対して他の前記第二後処理装置によって後処理される記録媒体を送り出させることを特徴とする。
【0020】
本開示の第13態様に係る媒体処理システムは、第12態様に記載の媒体処理システムにおいて、前記第二後処理装置の不具合が解消した場合に、前記第一制御部は、他の前記第二後処理装置による記録媒体の後処理が全て終了するまで他の前記第二後処理装置に記録媒体を後処理させることを特徴とする。
【0021】
本開示の第14態様に係る媒体処理システムは、第1態様に記載の媒体処理システムにおいて、前記第二後処理装置と前記第一後処理装置とが交互に記録媒体に対して後処理を施しているときに、前記第二後処理装置に不具合が生じ、前記第一後処理装置が後処理可能な場合には、前記第一制御部は、前記第一後処理装置に対して記録媒体に後処理させることを特徴とする。
【0022】
本開示の第15態様に係る媒体処理システムは、第1態様に記載の媒体処理システムにおいて、前記第二後処理装置と前記第一後処理装置とが交互に記録媒体に対して後処理を施しているときに、前記第一後処理装置に不具合が生じ、前記第二後処理装置が後処理可能な場合には、前記第一制御部は、前記第二後処理装置に対して記録媒体に後処理させることを特徴とする。
【0023】
本開示の第16態様に係る媒体処理システムは、第1態様に記載の媒体処理システムにおいて、前記第二後処理装置と他の前記第二後処理装置とが交互に記録媒体に対して後処理を施しているときに、前記第二後処理装置に不具合が生じ、他の前記第二後処理装置が後処理可能な場合には、前記第一制御部は、他の前記第二後処理装置に対して記録媒体に後処理させることを特徴とする。
【発明の効果】
【0024】
本開示の第1態様に係る媒体処理システムによれば、1個の制御部でシステム全体の後処理装置を直接制御する場合と比して、後処理装置の増加に起因して生じる制御構成の変更を抑制することができる。
【0025】
本開示の第2態様に係る媒体処理システムによれば、媒体処理を継続させることができる。
【0026】
本開示の第3態様に係る媒体処理システムによれば、同様の後処理を継続させることができる。
【0027】
本開示の第4態様に係る媒体処理システムによれば、後処理が異なる場合であっても、媒体処理を継続せることができる。
【0028】
本開示の第5態様に係る媒体処理システムによれば、第一後処理装置による後処理を途中で中断させる場合と比して、媒体処理を効率よく完了させることができる。
【0029】
本開示の第6態様に係る媒体処理システムによれば、媒体処理を継続させることができる。
【0030】
本開示の第7態様に係る媒体処理システムによれば、同様の後処理を継続させることができる。
【0031】
本開示の第8態様に係る媒体処理システムによれば、後処理が異なる場合であっても、媒体処理を継続せることができる。
【0032】
本開示の第9態様に係る媒体処理システムによれば、第二後処理装置による後処理を途中で中断させる場合と比して、媒体処理を効率よく完了させることができる。
【0033】
本開示の第10態様に係る媒体処理システムによれば、媒体処理を継続させることができる。
【0034】
本開示の第11態様に係る媒体処理システムによれば、同様の後処理を継続させることができる。
【0035】
本開示の第12態様に係る媒体処理システムによれば、後処理が異なる場合であっても、媒体処理を継続せることができる。
【0036】
本開示の第13態様に係る媒体処理システムによれば、他の第二後処理装置による後処理を途中で中断させる場合と比して、媒体処理を効率よく完了させることができる。
【0037】
本開示の第14態様に係る媒体処理システムによれば、媒体処理を継続させることができる。
【0038】
本開示の第15態様に係る媒体処理システムによれば、媒体処理を継続させることができる。
【0039】
本開示の第16態様に係る媒体処理システムによれば、媒体処理を継続させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0040】
図1】本開示の実施形態に係る媒体処理システムを示した平面図である。
図2】本開示の実施形態に係る媒体処理システムに備えられた画像形成装置を示した概略構成図である。
図3】本開示の実施形態に係る媒体処理システムに備えられた中間搬送装置を示した斜視図である。
図4】(A)(B)本開示の実施形態に係る媒体処理システムに備えられた中間搬送装置を示した側断面図、及び平断面図である。
図5】(A)(B)本開示の実施形態に係る媒体処理システムに備えられた中間搬送装置の制御装置のハードウェア構成、及び機能構成を示したブロック図である。
図6】本開示の実施形態に係る媒体処理システムに備えられた折り機を示した概略構成図である。
図7】本開示の実施形態に係る媒体処理システムに備えられた切断機を示した概略構成図である。
図8】本開示の実施形態に係る媒体処理システムに備えられた中間搬送装置を示した斜視図である。
図9】(A)(B)本開示の実施形態に係る媒体処理システムに備えられた中間搬送装置を示した側断面図、及び平断面図である。
図10】(A)(B)本開示の実施形態に係る媒体処理システムに備えられた中間搬送装置の制御装置のハードウェア構成、及び機能構成を示したブロック図である。
図11】本開示の実施形態に係る媒体処理システムに備えられた中間搬送装置を示した斜視図である。
図12】(A)(B)本開示の実施形態に係る媒体処理システムに備えられた中間搬送装置を示した側断面図、及び平断面図である。
図13】(A)(B)本開示の実施形態に係る媒体処理システムに備えられた中間搬送装置の制御装置のハードウェア構成、及び機能構成を示したブロック図である。
図14】本開示の実施形態に係る媒体処理システムに備えられた折り機を示した概略構成図である。
図15】本開示の実施形態に係る媒体処理システムによる作業工程の流れを示したフロー図である。
図16】(A)(B)本開示の実施形態に係る媒体処理システムに備えられた中間搬送装置の動作を示した動作図である。
図17】(A)(B)本開示の実施形態に係る媒体処理システムに備えられた中間搬送装置の動作を示した動作図である。
図18】本開示の実施形態に係る媒体処理システムによる作業工程の流れを示したフロー図である。
図19】本開示の実施形態に係る媒体処理システムによる作業工程の流れを示したフロー図である。
図20】(A)(B)本開示の実施形態に係る媒体処理システムに備えられた中間搬送装置の動作を示した動作図である。
図21】本開示の実施形態に係る媒体処理システムによる作業工程の流れを示したフロー図である。
図22】本開示の実施形態に係る媒体処理システムによる作業工程の流れを示したフロー図である。
【発明を実施するための形態】
【0041】
本開示の実施形態に係る媒体処理システムの一例を図1図22に従って説明する。なお、各図に示す矢印Hは鉛直方向であって上下方向を示し、矢印Wは、水平方向であって幅方向を示し、矢印Dは、水平方向であって奥行き方向を示す。また、矢印H、矢印W、及び矢印Dは、互いに直交する。
【0042】
媒体処理システム100は、図1に示されるように、記録媒体としてのシート部材Pの搬送方向の上流側から、画像形成装置510と、中間搬送装置10と、中間搬送装置110と、中間搬送装置210とを備えている。
【0043】
さらに、媒体処理システム100は、中間搬送装置10からシート部材Pを受け取る折り機80及び切断機90と、中間搬送装置110からシート部材Pを受け取る折り機180及び切断機190と、中間搬送装置210からシート部材Pを受け取る折り機270、折り機280及び切断機290と、を備えている。
【0044】
画像形成装置510は、前処理装置の一例であって、中間搬送装置10は、第一送出装置の一例であって、折り機80及び切断機90は、第一後処理装置の一例であって、中間搬送装置110、及び中間搬送装置210は、第二送出装置の一例である。また、折り機180、切断機190、折り機270、折り機280、及び切断機290は、第二後処理装置の一例である。
【0045】
中間搬送装置10は、画像形成装置510に対して幅方向の一方側に配置されて、画像形成装置510に対して図示せぬ接続部材によって接続されている。折り機80は、中間搬送装置10に対して奥行き方向の奥側に配置されて、中間搬送装置10に対して図示せぬ接続部材によって接続されている。切断機90は、中間搬送装置10に対して奥行き方向の手前側に配置されて、中間搬送装置10に対して図示せぬ接続部材によって接続されている。
【0046】
中間搬送装置110は、中間搬送装置10に対して幅方向の一方側に配置されて、中間搬送装置10に対して図示せぬ接続部材によって接続されている。折り機180は、中間搬送装置110に対して奥行き方向の奥側に配置されて、中間搬送装置110に対して図示せぬ接続部材によって接続されている。切断機190は、中間搬送装置110に対して奥行き方向の手前側に配置されて、中間搬送装置110に対して図示せぬ接続部材によって接続されている。
【0047】
中間搬送装置210は、中間搬送装置110に対して幅方向の一方側に配置されて、中間搬送装置110に対して図示せぬ接続部材によって接続されている。折り機270は、中間搬送装置210に対して幅方向の一方側に配置されて、中間搬送装置210に対して図示せぬ接続部材によって接続されている。折り機280は、中間搬送装置210に対して奥行き方向の奥側に配置されて、中間搬送装置210に対して図示せぬ接続部材によって接続されている。切断機290は、中間搬送装置210に対して奥行き方向の手前側に配置されて、中間搬送装置210に対して図示せぬ接続部材によって接続されている。
【0048】
以上説明したように、中間搬送装置110及び中間搬送装置210は、中間搬送装置110に対して直列で接続されている。換言すれば、中間搬送装置110及び中間搬送装置210は、中間搬送装置110に対して直列で連結されている。
【0049】
(画像形成装置510)
画像形成装置510は、図2に示されるように、記録媒体としてのシート部材Pが収容される用紙収容部512と、シート部材Pを搬送する搬送部514と、搬送されるシート部材Pに画像形成を行う画像形成部516とを備えている。さらに、画像形成装置510は、ユーザーが操作する操作画面518と、各部を制御する制御部520とを備えている。
【0050】
〔用紙収容部512〕
用紙収容部512は、図2に示されるように、シート部材Pを収容可能な収容部材522と、収容部材522に収容されたシート部材Pをシート部材Pの搬送経路530へ送り出す送出ロール526とを備えている。
【0051】
〔搬送部514〕
搬送部514は、図2に示されるように、収容部材522から搬送経路530へ送り出されたシート部材Pを搬送経路530に沿って搬送する複数の搬送ロール532を備えている。そして、画像形成装置510の筐体510aに形成された送出口528から画像が形成されたシート部材Pを外部へ送り出すようになっている。
【0052】
〔画像形成部516〕
画像形成部516は、図2に示されるように、画像形成ユニット544と、画像形成ユニット544の像保持体542に露光光Lを照射して静電潜像を形成する露光装置546と、画像形成ユニット544で形成されたトナー画像をシート部材Pに転写する転写ロール548とを備えている。さらに、画像形成部516は、シート部材Pに転写されたトナー画像をシート部材Pに定着する定着装置536を備えている。
【0053】
また、画像形成ユニット544は、回転する像保持体542の外周面を帯電させる帯電器550と、露光装置546によって像保持体542上に形成された静電潜像をトナー画像に現像する現像装置554とを備えている。さらに、転写ロール548は、搬送経路530を挟んで像保持体542の反対側に配置されている。
【0054】
また、定着装置536は、図2に示されるように、シート部材Pの搬送方向において、転写ロール548の下流側に配置されており、加熱ロール536aと加圧ロール536bとを備えている。これにより、シート部材Pが加熱ロール536aと加圧ロール536bとに挟まれながら搬送されることで、熱と圧力によって、シート部材Pに転写されたトナー画像がシート部材Pに定着されるようになっている。
【0055】
〔操作画面518〕
操作画面518は、所謂ユーザーインターフェース(User Interface)であって、画像形成装置510を使用するユーザーが、画像形成装置510との間で情報の受け渡しを行う画面である。具体的には、操作画面518は、ユーザーが画像形成装置510に対して画像形成動作等を指示する画面であり、かつ、画像形成装置510の稼動状態をユーザーへ知らせる画面である。
【0056】
〔制御部520〕
制御部520は、ユーザーから指示された処理指示に基づいて各部を制御する。ここで、処理指示とは、ユーザーによる一回の指示によって実行される処理動作の処理単位である。制御部520は、前処理制御部の一例である。
【0057】
以上の構成において、帯電器550は、像保持体542の表面を帯電する。続いて、画像データに基づいて露光装置546が帯電された像保持体542の表面に露光光を照射して静電潜像を形成させる。この静電潜像は、現像装置554によって現像され、トナー画像として可視化される。
【0058】
そこで、収容部材522から送出ロール526によって搬送経路530へ送り出されたシート部材Pが、転写ロール548と像保持体542とが接触する転写位置Tへ送り出される。転写位置Tでは、シート部材Pが像保持体542と転写ロール548とに挟持搬送されることで、像保持体542の表面に形成されたトナー画像がシート部材Pの表面に転写される。
【0059】
シート部材Pに転写されたトナー画像は、シート部材Pが定着装置536に備えられた加熱ロール536aと加圧ロール536bとの間を通過することでシート部材Pに定着される。そして、表面にトナー画像が定着されたシート部材Pは、搬送ロール532によって送出口528から外部へ送り出される。
【0060】
(中間搬送装置10)
中間搬送装置10は、図3に示されるように、直方体状で平面視において四角形状の筐体12を有し、筐体12の4個の側壁12aには、開口14が夫々形成されている。本実施形態では、幅方向の他方側を向いた側壁12aに形成された開口14は、シート部材Pを受け取る受取口14aである。一方、奥行き方向の奥側を向いた側壁12aに形成された開口14、幅方向の一方側を向いた側壁12aに形成された開口14、及び奥行き方向の手前側を向いた側壁12aに形成された開口14は、シート部材Pを送り出す送出口14bである。中間搬送装置10は、第一送出装置の一例である。
【0061】
中間搬送装置10は、図4(A)(B)に示されるように、シート部材Pの送り出し方向を変更することができる変更部16と、筐体12に対して着脱可能とされる制御装置20とを備えている。制御装置20は、第一制御部の一例である。
【0062】
〔変更部16〕
変更部16は、受取口14aを通してシート部材Pを受け取る受取ロール16aと、送出口14bを通してシート部材Pを外部へ送り出す送出ロール16bと、受取ロール16aと送出ロール16bとの間に配置された中間ロール16cとを備えている。これらのロールについては、駆動部16fから図示せぬ伝達部材を介して回転力が伝達されるようになっている。なお、駆動部16fには、回転位置及び回転数が制御可能なサーボモータ等が用いられている。
【0063】
さらに、変更部16は、受け取ったシート部材Pが載せられる板状の受取台16dを備えている。この受取台16dは、上方から見て受取ロール16a及び送出ロール16bが配置される部分が切りかかれた円状とされ、受取ロール16aと送出ロール16bとの間に配置されている。また、受取台16dの中央部分には、中間ロール16cが配置される貫通孔が形成されている。
【0064】
そして、受取ロール16a、送出ロール16b、中間ロール16c、及び受取台16dは、図示せぬブラケット等を介して互いに連結されている。
【0065】
さらに、変更部16は、受取台16dを支持すると共に受取台16d等を回転させる回転軸となる軸部16eと、軸部16eを回転させる駆動部16gとを備えている。軸部16eの軸方向は、上下方向(鉛直方向)とされ、軸部16eの上方部分が水平方向に分かれ、分かれた上端部で受取台16dの裏面と接触している。そして、駆動部16gが軸部16eを回転させることで、受取ロール16a、送出ロール16b、中間ロール16c、及び受取台16dが、一体となって、円状の受取台16dの中心を回転中心として回転するようになっている。なお、駆動部16gには、回転位置及び回転数が制御可能なサーボモータ等が用いられている。
【0066】
〔制御装置20〕
制御装置20は、図1に示されるように、中間搬送装置110の制御装置120、折り機80の制御部86、切断機90の制御部96、及び画像形成装置510の制御部520と通信されている。そして、画像形成装置510の制御部520から受け取る処理指示に基づいて、制御装置20は、折り機80及び切断機90を制御するようになっている。
【0067】
-制御装置20のハードウェア構成-
制御装置20は、図5(A)に示されるように、CPU(Central Processing Unit)21、ROM(Read Only Memory)22、RAM(Random Access Memory)23、ストレージ24、及び通信インタフェース(I/F)25を有する。そして、各構成は、バス29を介して相互に通信可能に接続されている。
【0068】
CPU21は、中央演算処理ユニットであり、各種プログラムを実行したり、各部を制御したりする。すなわち、CPU21は、ROM22またはストレージ24からプログラムを読み出し、RAM23を作業領域としてプログラムを実行する。CPU21は、ROM22またはストレージ24に記録されているプログラムにしたがって、各構成の制御および各種の演算処理を行う。本実施形態では、例えば、ROM22またはストレージ24には、画像形成装置510の制御部520から処理指示を受け、変更部16、折り機80、及び切断機90を制御する制御プログラムが格納されている。
【0069】
ROM22は、各種プログラムおよび各種データを格納する。RAM23は、作業領域として一時的にプログラムまたはデータを記憶する。ストレージ24は、HDD(Hard Disk Drive)またはSSD(Solid State Drive)により構成され、オペレーティングシステムを含む各種プログラム、および各種データを格納する。
【0070】
通信インタフェース25は、制御装置20が、画像形成装置510、中間搬送装置110、折り機80、及び切断機90と通信するためのインタフェースであり、例えば、イーサネット(登録商標)、FDDI、Wi-Fi(登録商標)等の規格が用いられる。そして、通信インタフェース25は、画像形成装置510と通信するための通信ポート26a、中間搬送装置110と通信するための通信ポート26b、折り機80と通信するための通信ポート26c、及び切断機90と通信するための通信ポート26dを備えている。
【0071】
つまり、制御装置20には、中間搬送装置10からシート部材Pを受け取る装置と、中間搬送装置10へシート部材Pを送り出す装置の数だけ、通信ポートが設けられている。換言すれば、制御装置20には、中間搬送装置10からシート部材Pを受け取る装置、又は中間搬送装置10へシート部材Pを送り出す装置以外と通信するための通信ポートは設けられていない。
【0072】
上記の処理プログラムを実行する際に、制御装置20は、上記のハードウェア資源を用いて、各種の機能を実現する。制御装置20が実現する機能構成について説明する。
【0073】
-制御装置20の機能構成-
制御装置20は、図5(B)に示されるように、情報受付部32、情報伝達部34、搬送管理部36、第1管理部38、第2管理部40、第3管理部42、及び完了判定部44を有する。各機能構成は、CPU21がROM22またはストレージ24に記憶された処理プログラムを読み出し、実行することにより実現される。
【0074】
情報受付部32は、画像形成装置510のからシート部材Pに対する処理指示を受け付ける。また、情報伝達部34は、画像形成装置510の制御部520へシート部材Pに対する処理状況を伝達する。
【0075】
さらに、搬送管理部36は、処理指示に基づいて、中間搬送装置10の変更部16等を制御する。第1管理部38は、処理指示に基づいて、中間搬送装置110の制御装置120との間で情報の受け渡しを行う。第2管理部40、処理指示に基づいて、折り機80の制御部86との間で情報の受け渡しを行う。第3管理部42は、処理指示に基づいて、切断機90の制御部96との間で情報の受け渡しを行う。完了判定部44は、処理指示が完了したか否かを判定する。
【0076】
(折り機80)
折り機80は、既知の折り機であって、シート部材Pを受け取り、定められた折り加工を受け取ったシート部材Pに施すようになっている。
【0077】
折り機80は、図6に示されるように、折り機80の各部を制御する制御部86を備えており、折り機80の筐体80aには、シート部材Pを受け取る受取口82aと、折り加工を施したシート部材Pを送り出す送出口82bとが形成されている。具体的には、折り機80の操作画面84側から見て、奥行き方向の手前側に受取口82aが形成され、奥行き方向の奥側に送出口82bが形成されている。
【0078】
この構成において、折り機80は、奥行き方向の手前側からシート部材Pを受け取り、折り加工を施したシート部材Pを奥行き方向の奥側へ送り出す。
【0079】
(切断機90)
切断機90は、既知の切断機であって、シート部材Pを受け取り、定められた切断加工を受け取ったシート部材Pに施すようになっている。
【0080】
切断機90は、図7に示されるように、切断機90の各部を制御する制御部96を備えており、切断機90の筐体90aには、シート部材Pを受け取る受取口92aと、切断加工を施したシート部材Pを送り出す送出口92bとが形成されている。具体的には、切断機90の操作画面94側から見て、奥行き方向の奥側に受取口92aが形成され、奥行き方向の手前側に送出口92bが形成されている。
【0081】
この構成において、切断機90は、奥行き向の奥側からシート部材Pを受け取り、切断加工を施したシート部材Pを奥行き方向の手前側へ送り出す。
【0082】
(中間搬送装置110)
中間搬送装置110は、図8に示されるように、直方体状で平面視において四角形状の筐体112を有し、筐体112の4個の側壁112aには、開口114が夫々形成されている。本実施形態では、幅方向の他方側を向いた側壁112aに形成された開口114は、シート部材Pを受け取る受取口114aである。一方、奥行き方向の奥側を向いた側壁112aに形成された開口114、幅方向の一方側を向いた側壁112aに形成された開口114、及び奥行き方向の手前側を向いた側壁112aに形成された開口114は、シート部材Pを送り出す送出口114bである。中間搬送装置110は、第二送出装置の一例である。
【0083】
中間搬送装置110は、図9(A)(B)に示されるように、シート部材Pの送り出し方向を変更することができる変更部116と、筐体112に対して着脱可能とされる制御装置120とを備えている。制御装置120は、第二制御部の一例である。
【0084】
〔変更部116〕
変更部116は、受取口114aを通してシート部材Pを受け取る受取ロール116aと、送出口114bを通してシート部材Pを外部へ送り出す送出ロール116bと、受取ロール116aと送出ロール116bとの間に配置された中間ロール116cとを備えている。これらのロールについては、駆動部116fから図示せぬ伝達部材を介して回転力が伝達されるようになっている。なお、駆動部116fには、回転位置及び回転数が制御可能なサーボモータ等が用いられている。
【0085】
さらに、変更部116は、受け取ったシート部材Pが載せられる板状の受取台116dを備えている。この受取台116dは、上方から見て受取ロール116a及び送出ロール116bが配置される部分が切りかかれた円状とされ、受取ロール116aと送出ロール116bとの間に配置されている。また、受取台116dの中央部分には、中間ロール116cが配置される貫通孔が形成されている。そして、受取ロール116a、送出ロール116b、中間ロール116c、及び受取台116dは、図示せぬブラケット等を介して互いに連結されている。
【0086】
さらに、変更部116は、受取台116dを支持すると共に受取台116d等を回転させる回転軸となる軸部116eと、軸部116eを回転させる駆動部116gとを備えている。軸部116eの軸方向は、上下方向(鉛直方向)とされ、軸部116eの上方部分が水平方向に分かれ、分かれた上端部で受取台116dの裏面と接触している。そして、駆動部116gが軸部116eを回転させることで、受取ロール116a、送出ロール116b、中間ロール116c、及び受取台116dが、一体となって、円状の受取台116dの中心を回転中心として回転するようになっている。なお、駆動部116gには、回転位置及び回転数が制御可能なサーボモータ等が用いられている。
【0087】
〔制御装置120〕
制御装置120は、図1に示されるように、中間搬送装置210の制御装置220、折り機180の制御部186、切断機190の制御部196、及び中間搬送装置10の制御装置20と通信されている。そして、中間搬送装置10の制御装置20からの指示に基づいて、制御装置120は、折り機180及び切断機190を制御するようになっている。
【0088】
-制御装置120のハードウェア構成-
制御装置120は、図10(A)に示されるように、CPU(Central Processing Unit)121、ROM(Read Only Memory)122、RAM(Random Access Memory)123、ストレージ124、及び通信インタフェース(I/F)125を有する。そして、各構成は、バス129を介して相互に通信可能に接続されている。
【0089】
CPU121は、中央演算処理ユニットであり、各種プログラムを実行したり、各部を制御したりする。すなわち、CPU121は、ROM122またはストレージ124からプログラムを読み出し、RAM123を作業領域としてプログラムを実行する。CPU121は、ROM122またはストレージ124に記録されているプログラムにしたがって、各構成の制御および各種の演算処理を行う。本実施形態では、例えば、ROM122またはストレージ124には、中間搬送装置10の制御装置20から指示を受け、変更部116、折り機180、及び切断機190を制御する制御プログラムが格納されている。
【0090】
ROM122は、各種プログラムおよび各種データを格納する。RAM123は、作業領域として一時的にプログラムまたはデータを記憶する。ストレージ124は、HDD(Hard Disk Drive)またはSSD(Solid State Drive)により構成され、オペレーティングシステムを含む各種プログラム、および各種データを格納する。
【0091】
通信インタフェース125は、制御装置120が、中間搬送装置10、中間搬送装置210、折り機180、及び切断機190と通信するためのインタフェースであり、例えば、イーサネット(登録商標)、FDDI、Wi-Fi(登録商標)等の規格が用いられる。そして、通信インタフェース125は、中間搬送装置10と通信するための通信ポート126a、中間搬送装置210と通信するための通信ポート126b、折り機180と通信するための通信ポート126c、及び切断機190と通信するための通信ポート126dを備えている。
【0092】
つまり、制御装置120には、中間搬送装置110からシート部材Pを受け取る装置と、中間搬送装置110へシート部材Pを送り出す装置の数だけ、通信ポートが設けられている。換言すれば、制御装置120には、中間搬送装置110からシート部材Pを受け取る装置、又は中間搬送装置110へシート部材Pを送り出す装置以外と通信するための通信ポートは設けられていない。
【0093】
上記の処理プログラムを実行する際に、制御装置120は、上記のハードウェア資源を用いて、各種の機能を実現する。制御装置120が実現する機能構成について説明する。
【0094】
-制御装置120の機能構成-
制御装置120は、図10(B)に示されるように、情報受付部132、情報伝達部134、搬送管理部136、第1管理部138、第2管理部140、及び第3管理部142を有する。各機能構成は、CPU121がROM122またはストレージ124に記憶された処理プログラムを読み出し、実行することにより実現される。
【0095】
情報受付部132は、中間搬送装置10の制御装置20から指示を受け付ける。また、情報伝達部34は、中間搬送装置10の制御装置20へシート部材Pに対する処理状況を伝達する。
【0096】
さらに、搬送管理部136は、処理指示に基づいて、中間搬送装置110の変更部116等を制御する。第1管理部138は、処理指示に基づいて、中間搬送装置210の制御装置220との間で情報の受け渡しを行う。第2管理部140は、処理指示に基づいて、折り機180の制御部186との間で情報の受け渡しを行う。第3管理部142は、処理指示に基づいて、切断機190の制御部196との間で情報の受け渡しを行う。
【0097】
(折り機180)
折り機180は、既知の折り機であって、シート部材Pを受け取り、定められた折り加工を受け取ったシート部材Pに施すようになっている。
【0098】
折り機180は、図6に示されるように、折り機180の各部を制御する制御部186を備えており、折り機180の筐体180aには、シート部材Pを受け取る受取口182aと、折り加工を施したシート部材Pを送り出す送出口182bとが形成されている。具体的には、折り機180の操作画面184側から見て、奥行き方向の手前側に受取口182aが形成され、奥行き方向の奥側に送出口182bが形成されている。
【0099】
この構成において、折り機180は、奥行き方向の手前側からシート部材Pを受け取り、折り加工を施したシート部材Pを奥行き方向の奥側へ送り出す。
【0100】
(切断機190)
切断機190は、既知の切断機であって、シート部材Pを受け取り、定められた切断加工を受け取ったシート部材Pに施すようになっている。
【0101】
切断機190は、図7に示されるように、切断機190の各部を制御する制御部196を備えており、切断機190の筐体190aには、シート部材Pを受け取る受取口192aと、切断加工を施したシート部材Pを送り出す送出口192bとが形成されている。具体的には、切断機190の操作画面194側から見て、奥行き方向の奥側に受取口192aが形成され、奥行き方向の手前側に送出口192bが形成されている。
【0102】
この構成において、切断機190は、奥行き方向の奥側からシート部材Pを受け取り、切断加工を施したシート部材Pを奥行き方向の手前側へ送り出す。
【0103】
(中間搬送装置210)
中間搬送装置210は、図11に示されるように、直方体状で平面視において四角形状の筐体212を有し、筐体212の4個の側壁212aには、開口214が夫々形成されている。本実施形態では、幅方向の他方側を向いた側壁212aに形成された開口214は、シート部材Pを受け取る受取口214aである。一方、奥行き方向の奥側を向いた側壁212aに形成された開口214、幅方向の一方側を向いた側壁212aに形成された開口214、及び奥行き方向の手前側を向いた側壁212aに形成された開口214は、シート部材Pを送り出す送出口214bである。中間搬送装置210は、第二送出装置の一例である。
【0104】
中間搬送装置210は、図12(A)(B)に示されるように、シート部材Pの送り出し方向を変更することができる変更部216と、筐体212に対して着脱可能とされる制御装置220とを備えている。制御装置220は、第二制御部の一例である。
【0105】
〔変更部216〕
変更部216は、受取口214aを通してシート部材Pを受け取る受取ロール216aと、送出口114bを通してシート部材Pを外部へ送り出す送出ロール216bと、受取ロール216aと送出ロール216bとの間に配置された中間ロール216cとを備えている。これらのロールについては、駆動部216fから図示せぬ伝達部材を介して回転力が伝達されるようになっている。なお、駆動部216fには、回転位置及び回転数が制御可能なサーボモータ等が用いられている。
【0106】
さらに、変更部216は、受け取ったシート部材Pが載せられる板状の受取台216dを備えている。この受取台216dは、上方から見て受取ロール216a及び送出ロール216bが配置される部分が切りかかれた円状とされ、受取ロール216aと送出ロール216bとの間に配置されている。また、受取台216dの中央部分には、中間ロール216cが配置される貫通孔が形成されている。そして、受取ロール216a、送出ロール216b、中間ロール216c、及び受取台216dは、図示せぬブラケット等を介して互いに連結されている。
【0107】
さらに、変更部216は、受取台216dを支持すると共に受取台216d等を回転させる回転軸となる軸部216eと、軸部216eを回転させる駆動部216gとを備えている。軸部216eの軸方向は、上下方向(鉛直方向)とされ、軸部216eの上方部分が水平方向に分かれ、分かれた上端部で受取台216dの裏面と接触している。そして、駆動部216gが軸部216eを回転させることで、受取ロール216a、送出ロール216b、中間ロール216c、及び受取台216dが、一体となって、円状の受取台216dの中心を回転中心として回転するようになっている。なお、駆動部216gには、回転位置及び回転数が制御可能なサーボモータ等が用いられている。
【0108】
〔制御装置220〕
制御装置220は、図1に示されるように、折り機270の制御部276、折り機280の制御部286、切断機290の制御部296、及び中間搬送装置110の制御装置120と通信されている。そして、制御装置120を介して伝達される中間搬送装置10の制御装置20からの指示に基づいて、制御装置220は、変更部216、折り機270、折り機280、及び切断機290を制御するようになっている。
【0109】
-制御装置220のハードウェア構成-
制御装置220は、図13(A)に示されるように、CPU(Central Processing Unit)221、ROM(Read Only Memory)222、RAM(Random Access Memory)223、ストレージ224、及び通信インタフェース(I/F)225を有する。そして、各構成は、バス229を介して相互に通信可能に接続されている。
【0110】
CPU221は、中央演算処理ユニットであり、各種プログラムを実行したり、各部を制御したりする。すなわち、CPU221は、ROM222またはストレージ224からプログラムを読み出し、RAM223を作業領域としてプログラムを実行する。CPU221は、ROM222またはストレージ224に記録されているプログラムにしたがって、各構成の制御および各種の演算処理を行う。本実施形態では、例えば、ROM222またはストレージ224には、中間搬送装置10の制御装置20から制御装置120を介して指示を受け、変更部216、折り機270、折り機280、及び切断機290を制御する制御プログラムが格納されている。
【0111】
ROM222は、各種プログラムおよび各種データを格納する。RAM223は、作業領域として一時的にプログラムまたはデータを記憶する。ストレージ224は、HDD(Hard Disk Drive)またはSSD(Solid State Drive)により構成され、オペレーティングシステムを含む各種プログラム、および各種データを格納する。
【0112】
通信インタフェース225は、制御装置220が、中間搬送装置110、折り機270、折り機280、及び切断機290と通信するためのインタフェースであり、例えば、イーサネット(登録商標)、FDDI、Wi-Fi(登録商標)等の規格が用いられる。そして、通信インタフェース225は、中間搬送装置110と通信するための通信ポート226a、折り機270と通信するための通信ポート226b、折り機280と通信するための通信ポート226c、及び切断機290と通信するための通信ポート226dを備えている。
【0113】
つまり、制御装置220には、中間搬送装置210からシート部材Pを受け取る装置と、中間搬送装置210へシート部材Pを送り出す装置の数だけ、通信ポートが設けられている。換言すれば、制御装置220には、中間搬送装置210からシート部材Pを受け取る装置、又は中間搬送装置210へシート部材Pを送り出す装置以外と通信するための通信ポートは設けられていない。
【0114】
上記の処理プログラムを実行する際に、制御装置220は、上記のハードウェア資源を用いて、各種の機能を実現する。制御装置220が実現する機能構成について説明する。
【0115】
-制御装置220の機能構成-
制御装置220は、図13(B)に示されるように、情報受付部232、情報伝達部234、搬送管理部236、第1管理部238、第2管理部240、及び第3管理部242を有する。各機能構成は、CPU221がROM222またはストレージ224に記憶された処理プログラムを読み出し、実行することにより実現される。
【0116】
情報受付部232は、中間搬送装置110の制御装置120を介して中間搬送装置10の制御装置20から指示を受け付ける。また、情報伝達部234は、中間搬送装置110の制御装置120を介して中間搬送装置10の制御装置20へシート部材Pに対する処理状況を伝達する。
【0117】
さらに、搬送管理部236は、処理指示に基づいて、中間搬送装置210の変更部216等を制御する。第1管理部238は、処理指示に基づいて、折り機270の制御部276との間で情報の受け渡しを行う。第2管理部240、処理指示に基づいて、折り機280の制御部286との間で情報の受け渡しを行う。第3管理部242は、処理指示に基づいて、切断機290の制御部296との間で情報の受け渡しを行う。
【0118】
(折り機270)
折り機270は、既知の折り機であって、シート部材Pを受け取り、定められた折り加工を受け取ったシート部材Pに施すようになっている。
【0119】
折り機270は、図14に示されるように、折り機270の各部を制御する制御部276を備えており、折り機270の筐体270aには、シート部材Pを受け取る受取口272aと、折り加工を施したシート部材Pを送り出す送出口272bとが形成されている。具体的には、折り機270の操作画面274側から見て、幅方向の他方側に受取口272aが形成され、幅方向の一方側に送出口272bが形成されている。
【0120】
この構成において、折り機270は、幅方向の他方側からシート部材Pを受け取り、折り加工を施したシート部材Pを幅方向の一方側へ送り出す。
【0121】
(折り機280)
折り機280は、既知の折り機であって、シート部材Pを受け取り、定められた折り加工を受け取ったシート部材Pに施すようになっている。
【0122】
折り機280は、図6に示されるように、折り機280の各部を制御する制御部286を備えており、折り機280の筐体280aには、シート部材Pを受け取る受取口282aと、折り加工を施したシート部材Pを送り出す送出口282bとが形成されている。具体的には、折り機280の操作画面284側から見て、奥行き方向の手前側に受取口282aが形成され、奥行き方向の奥側に送出口282bが形成されている。
【0123】
この構成において、折り機280は、奥行き方向の手前側からシート部材Pを受け取り、折り加工を施したシート部材Pを奥行き方向の奥側へ送り出す。
【0124】
(切断機290)
切断機290は、既知の切断機であって、シート部材Pを受け取り、定められた切断加工を受け取ったシート部材Pに施すようになっている。
【0125】
切断機290は、図7に示されるように、切断機290の各部を制御する制御部296を備えており、切断機290の筐体290aには、シート部材Pを受け取る受取口292aと、切断加工を施したシート部材Pを送り出す送出口292bとが形成されている。具体的には、切断機290の操作画面294側から見て、奥行き方向の奥側に受取口292aが形成され、奥行き方向の手前側に送出口292bが形成されている。
【0126】
この構成において、切断機290は、奥行き向の奥側からシート部材Pを受け取り、切断加工を施したシート部材Pを奥行き方向の手前側へ送り出す。
【0127】
(媒体処理システム100の作用)
〔作用のその1〕
先ず、図1に示す画像形成装置510から中間搬送装置10へシート部材Pが送り出され、中間搬送装置10から中間搬送装置110を介して中間搬送装置210へシート部材Pが送り出され、中間搬送装置210から折り機280へシート部材Pが送り出される。そして、折り機280でシート部材Pに対して折り加工を施しているときに、折り機280に不具合が生じた場合について図15に示すフロー図を用いて説明する。
【0128】
なお、中間搬送装置210からシート部材Pが送り出される折り機280と、中間搬送装置10からシート部材Pが送り出される折り機80とは同様の折り加工をシート部材Pに施すことができる装置である。また、中間搬送装置10、110、210の変更部16、116、216については、受取ロール16a、116a、216aが受取口14a、114a、214aと対向する初期位置に配置されている。
【0129】
シート部材Pに画像を形成し、画像が形成されたシート部材Pに折り機280を用いて折り加工を施す処理指示がユーザーによって画像形成装置510の操作画面518に入力されるとステップS100へ移行する。
【0130】
ステップS100では、制御装置20の情報受付部32が、画像形成装置510の制御部520から、処理指示を受け付ける。制御装置20は、中間搬送装置10の変更部16、及び中間搬送装置110をシート部材Pの受入れ可能状態とする。さらに、制御装置20は、制御装置120を介して、中間搬送装置210及び折り機280をシート部材Pの受入れ可能状態とする。
【0131】
ステップS200では、画像形成装置510がシート部材Pに画像を形成し、画像を形成したシート部材Pを中間搬送装置10へ送り出す。中間搬送装置10では、制御装置20の搬送管理部36が、シート部材Pのサイズ情報を制御部520から受け取り、シート部材Pの先端を検知する図示せぬセンサの検知タイミングに基づき各ロールの回転数を制御する。これにより、受取ロール16a、及び中間ロール16cが、図16(A)に示されるように、受け取ったシート部材Pを受取台16dの規定の位置へ搬送する。さらに、制御装置20の搬送管理部36が、各ロールの回転数を制御し、送出ロール16bが、送出口14bを通してシート部材Pを中間搬送装置110へ送り出す(図16(B)参照)。
【0132】
中間搬送装置110では、制御装置120の搬送管理部136が、シート部材Pのサイズ情報を制御装置20から受け取り、シート部材Pの先端を検知する図示せぬセンサの検知タイミングに基づき各ロールの回転数を制御する。これにより、受取ロール116a、及び中間ロール116cが、図16(A)に示されるように、受け取ったシート部材Pを受取台116dの規定の位置へ搬送する。さらに、制御装置120の搬送管理部136が、各ロールの回転数を制御し、送出ロール116bが、送出口114bを通してシート部材Pを中間搬送装置210へ送り出す(図16(B)参照)。
【0133】
中間搬送装置210では、制御装置220の搬送管理部236が、シート部材Pの先端を検知する図示せぬセンサの検知タイミングに基づき各ロールの回転数を制御する。これにより、受取ロール216a、及び中間ロール216cが、図17(A)に示されるように、受け取ったシート部材Pを受取台216dの規定の位置へ搬送する。
【0134】
また、図12(A)に示す駆動部216gが軸部216eを回転させる。これにより、図17(B)に示されるように、受取ロール216a、送出ロール216b、中間ロール216c、及び受取台216dは、一体となって反時計回りに90度回転する。さらに、制御装置220の搬送管理部236が、各ロールの回転数を制御し、送出ロール216bが、送出口214bを通してシート部材Pを折り機280(図1参照)へ送り出す。なお、送出ロール216bがシート部材Pを送り出すと、中間搬送装置210の変更部216は、初期位置に復帰する。
【0135】
ステップS300では、制御装置220の第2管理部240が、折り機280の制御部286に指示を出し、図6に示す折り機280は、制御部286の制御によって、受取口282aを通して中間搬送装置210から送り出されたシート部材Pを受け取り、受け取ったシート部材Pに折り加工を施す。
【0136】
ステップS400では、折り機280の制御部286が、折り加工が施されたシート部材Pが、送出口282bを通して送り出されたか否かを判定する。折り加工が施されたシート部材Pが、送出口282bを通して送り出されていれば、折り機280に不具合が生じておらず、折り加工が施されたシート部材Pが、送出口282bを通して送り出されていなければ、折り機280に不具合が生じていることになる。つまり、ステップS400では、折り機280の制御部286が、折り機280に不具合が生じているか否かを判定する。
【0137】
折り機280に不具合が生じている場合には、ステップS500へ移行し、不具合が生じていない場合は、ステップS510へ移行する。
【0138】
ステップS500では、制御装置20の情報受付部32が、折り機280の不具合情報を制御装置120及び制御装置220を介して受け付け、制御装置20の搬送管理部36が、変更部16を制御し、シート部材Pの送出先を折り機280から折り機80へ変更する。また、制御装置20の第2管理部40は、折り機80の制御部86に指示を出し、図6に示す折り機80は、制御部86の制御によって、シート部材Pの受入れ可能状態となる。
【0139】
具体的には、画像形成装置510がシート部材Pに画像を形成し、画像を形成したシート部材Pを中間搬送装置10へ送り出す。中間搬送装置10では、制御装置20の搬送管理部36が、シート部材Pの先端を検知する図示せぬセンサの検知タイミングに基づき各ロールの回転数を制御する。これにより、受取ロール16a、及び中間ロール16cが、図17(A)に示されるように、受け取ったシート部材Pを受取台16dの規定の位置へ搬送する。
【0140】
また、図4(A)に示す駆動部16gが軸部16eを回転させる。これにより、図17(B)に示されるように、受取ロール16a、送出ロール16b、中間ロール16c、及び受取台16dは、一体となって反時計回りに90度回転する。さらに、制御装置20の搬送管理部36が、各ロールの回転数を制御し、送出ロール16bが、送出口14bを通してシート部材Pを折り機80(図1参照)へ送り出す。なお、送出ロール16bがシート部材Pを送り出すと、中間搬送装置10の変更部16は、初期位置に復帰する。
【0141】
ステップS600では、制御装置20の第2管理部40が、折り機80の制御部86に指示を出し、図6に示す折り機80は、制御部86の制御によって、受取口82aを通して中間搬送装置10から送り出されたシート部材Pを受け取り、受け取ったシート部材Pに折り加工を施す。さらに、折り機80は、送出口82bを通して折り加工を施したシート部材Pを通して送り出す。
【0142】
ステップS700では、制御装置220の第2管理部240が、折り機280の不具合が解消されたか否かの情報を、折り機280の制御部286から受け付ける。具体的には、シート部材Pがジャムすることで折り機280に不具合が生じている場合には、ジャムしたシート部材Pが取り除かれることで、折り機280の不具合が解消される。この情報を、制御装置220の第2管理部240が、折り機280の制御部286から受け付ける。
【0143】
折り機80の不具合が解消している場合には、ステップS800へ移行し、不具合が解消されていない場合は、ステップS810へ移行する。
【0144】
ステップS800では、制御装置20の第1管理部38が、制御装置120、制御装置220を介して折り機280の不具合解消情報を受け付け、制御装置20の搬送管理部36は、シート部材Pの送出先を折り機80から折り機280へ変更する。また、制御装置20の第1管理部38は、制御装置120、制御装置220を介して折り機280の制御部286に指示を出し、図6に示す折り機80は、制御部286の制御によって、シート部材Pの受入れ可能状態となる。
【0145】
そして、ステップS200及びステップS300で記載したように、画像形成装置510がシート部材Pに画像を形成し、画像を形成したシート部材Pを中間搬送装置10、中間搬送装置110、及び中間搬送装置210を介して折り機280へ送り出す。そして、図6に示す折り機280は、受取口282aを通して中間搬送装置210から送り出されたシート部材Pを受け取り、受け取ったシート部材Pに折り加工を施す。
【0146】
ステップS900では、制御装置20の完了判定部44が、ユーザーによって指示された処理指示が完了したか否かを判定し、完了した場合は、一連の動作を終了する。一方、完了していない場合は、ステップS800へ戻り、再度前述した工程が繰り返される。
【0147】
また、ステップS400で、折り機280に不具合が生じておらず、ステップS510へ移行した場合には、ステップS510では、制御装置20の完了判定部44が、ユーザーによって指示された処理指示が完了したか否かを判定し、完了した場合は、一連の動作を終了する。一方、完了していない場合は、ステップS200へ戻り、再度前述した工程が繰り返される。
【0148】
また、ステップS700で、折り機80の不具合が解消しおらず、ステップS810へ移行した場合には、ステップS810では、制御装置20の完了判定部44が、ユーザーによって指示された処理指示が完了したか否かを判定し、完了した場合は、一連の動作を終了する。一方、完了していない場合は、ステップS500へ戻り、再度前述した工程が繰り返される。
【0149】
〔作用のその2〕
次に、画像形成装置510から中間搬送装置10へシート部材Pが送り出され、中間搬送装置10から中間搬送装置110を介して中間搬送装置210へシート部材Pが送り出され、中間搬送装置210から切断機290へシート部材Pが送り出される。そして、切断機290でシート部材Pに対して切断加工を施しているときに、切断機290に不具合が生じた場合について、図18図19に示すフロー図を用いて説明する。
【0150】
なお、中間搬送装置210からシート部材Pが送り出される切断機290と、切断機90及び切断機190とは、同様の切断加工をシート部材Pに施すことができない。
【0151】
また、中間搬送装置10、110、210の変更部16、116、216については、受取ロール16a、116a、216aが受取口14a、114a、214aと対向する初期位置に配置されている。
【0152】
シート部材Pに画像を形成し、画像が形成されたシート部材Pに切断機290を用いて切断加工を施す第一処理指示がユーザーによって画像形成装置510の操作画面518に入力されるとステップS1100へ移行する。なお、シート部材Pに画像を形成し、画像が形成されたシート部材Pに折り機80を用いて折り加工を施す第二処理指示についても、第一処理指示の完了後に実施されるように、ユーザーによって画像形成装置510の操作画面518に入力される。
【0153】
ステップS1100では、制御装置20の情報受付部32が、画像形成装置510の制御部520から、第一処理指示を受け付ける。制御装置20は、中間搬送装置10の変更部16、及び中間搬送装置110をシート部材Pの受入れ可能状態とする。さらに、制御装置20は、制御装置120を介して、中間搬送装置210、及び切断機290をシート部材Pの受入れ可能状態とする。
【0154】
ステップS1200では、画像形成装置510がシート部材Pに画像を形成し、画像を形成したシート部材Pを中間搬送装置10へ送り出す。中間搬送装置10では、制御装置20の搬送管理部36が、シート部材Pのサイズ情報を制御部520から受け取り、シート部材Pの先端を検知する図示せぬセンサの検知タイミングに基づき各ロールの回転数を制御する。これにより、受取ロール16a、及び中間ロール16cが、図16(A)に示されるように、受け取ったシート部材Pを受取台16dの規定の位置へ搬送する。さらに、制御装置20の搬送管理部36が、各ロールの回転数を制御し、送出ロール16bが、送出口14bを通してシート部材Pを中間搬送装置110へ送り出す(図16(B)参照)。
【0155】
中間搬送装置110では、制御装置120の搬送管理部136が、シート部材Pのサイズ情報を制御装置20から受け取り、シート部材Pの先端を検知する図示せぬセンサの検知タイミングに基づき各ロールの回転数を制御する。これにより、受取ロール116a、及び中間ロール116cが、図16(A)に示されるように、受け取ったシート部材Pを受取台116dの規定の位置へ搬送する。さらに、制御装置120の搬送管理部136が、各ロールの回転数を制御し、送出ロール116bが、送出口114bを通してシート部材Pを中間搬送装置210へ送り出す(図16(B)参照)。
【0156】
中間搬送装置210では、制御装置220の搬送管理部236が、制御装置120を介してシート部材Pのサイズ情報を制御装置20から受け取り、シート部材Pの先端を検知する図示せぬセンサの検知タイミングに基づき各ロールの回転数を制御する。これにより、受取ロール216a、及び中間ロール216cが、図20(A)に示されるように、受け取ったシート部材Pを受取台216dの規定の位置へ搬送する。
【0157】
また、図12(A)に示す駆動部216gが軸部216eを回転させる。これにより、図20(B)に示されるように、受取ロール216a、送出ロール216b、中間ロール216c、及び受取台216dは、一体となって時計回りに90度回転する。さらに、制御装置220の搬送管理部236が、各ロールの回転数を制御し、送出ロール216bが、送出口214bを通してシート部材Pを切断機290(図1参照)へ送り出す。なお、送出ロール216bがシート部材Pを送り出すと、中間搬送装置210の変更部216は、初期位置に復帰する。
【0158】
ステップS1300では、制御装置220の第3管理部242が、切断機290の制御部296に指示を出し、図7に示す切断機290は、制御部296の制御によって、受取口292aを通して中間搬送装置210から送り出されたシート部材Pを受け取り、受け取ったシート部材Pに切断加工を施す。
【0159】
ステップS1400では、切断機290の制御部296が、切断加工が施されたシート部材Pが、送出口292bを通して送り出されたか否かを判定する。切断加工が施されたシート部材Pが、送出口292bを通して送り出されていれば、切断機290に不具合が生じておらず、切断加工が施されたシート部材Pが、送出口292bを通して送り出されていなければ、切断機290に不具合が生じていることになる。つまり、ステップS1400では、切断機290の制御部296が、切断機290に不具合が生じているか否かを判定する。
【0160】
切断機90に不具合が生じている場合には、ステップS1500へ移行し、不具合が生じていない場合は、ステップS1510へ移行する。
【0161】
ステップS1500では、制御装置20の第1管理部38が、制御装置120及び制御装置220を介して切断機290の不具合情報を受け付け、制御装置20の情報伝達部34が、切断機290の不具合情報を画像形成装置510の制御部520へ伝達する。
【0162】
ステップS1600では、画像形成装置510の制御部520が、切断機290の不具合情報を受け付け、切断機290を用いる第一処理指示から折り機80を用いる第二処理指示に変更する。
【0163】
ステップS1700では、画像形成装置510の制御部520が画像形成装置510を制御し、画像形成装置510がシート部材Pに画像を形成し、画像を形成したシート部材Pを中間搬送装置10へ送り出す。
【0164】
さらに、中間搬送装置10では、制御装置20の搬送管理部36が、シート部材Pの先端を検知する図示せぬセンサの検知タイミングに基づき各ロールの回転数を制御する。これにより、受取ロール16a、及び中間ロール16cが、図17(A)に示されるように、受け取ったシート部材Pを受取台16dの規定の位置へ搬送する。
【0165】
また、図4(A)に示す駆動部16gが軸部16eを回転させる。これにより、図17(B)に示されるように、受取ロール16a、送出ロール16b、中間ロール16c、及び受取台16dは、一体となって反時計回りに90度回転する。さらに、制御装置20の搬送管理部36が、各ロールの回転数を制御し、送出ロール16bが、送出口14bを通してシート部材Pを折り機80(図1参照)へ送り出す。なお、送出ロール16bがシート部材Pを送り出すと、中間搬送装置10の変更部16は、初期位置に復帰する。
【0166】
また、制御装置20の第2管理部40が折り機80の制御部86に指示を出し、図6に示す折り機80は、制御部86の制御によって、シート部材Pの受入れ可能状態なる。そして、図6に示す折り機80は、制御部86の制御によって、受取口82aを通して中間搬送装置10から送り出されたシート部材Pを受け取り、受け取ったシート部材Pに折り加工を施し、送出口82bを通してシート部材Pを送り出す。
【0167】
ステップS1800では、制御装置20の完了判定部44が、第二処理指示が完了したか否かを判定する。完了した場合は、ステップS1900へ移行し、完了していない場合は、ステップS1700へ戻り、再度前述した工程が繰り返される。このように、制御装置20は、折り機80によるシート部材Pの後処理が全て終了するまで折り機80にシート部材Pを後処理させる。
【0168】
ステップS1900では、制御装置20の第1管理部38が、制御装置120及び制御装置220を介して切断機290の不具合が解消されたか否かの情報を、切断機290の制御部296から受け付ける。具体的には、シート部材Pがジャムすることで切断機290に不具合が生じている場合には、ジャムしたシート部材Pが取り除かれることで、切断機290の不具合が解消される。この情報を、制御装置20の第1管理部38が、制御装置120及び制御装置220を介して切断機290の制御部96から受け付ける。
【0169】
不具合が解消している場合は、ステップS2000へ移行し、不具合が解消していない場合は、一連の動作を終了する。
【0170】
ステップS2000では、画像形成装置510の制御部520が、切断機290の不具合解消情報を受け付け、完了していない第一処理指示の部分へ変更する。
【0171】
具体的には、ステップS1200及びステップS1300で記載したように、画像形成装置510がシート部材Pに画像を形成し、画像を形成したシート部材Pを中間搬送装置10、中間搬送装置110、及び中間搬送装置210を介して切断機290へ送り出す。そして、図7に示す切断機290は、受取口292aを通して中間搬送装置210から送り出されたシート部材Pを受け取り、受け取ったシート部材Pに切断加工を施す。
【0172】
ステップS2100では、制御装置20の完了判定部44が、第一処理指示が完了したか否かを判定する。完了した場合は、一連の動作を終了する。完了していない場合は、ステップS2000へ戻り、再度前述した工程が繰り返される。
【0173】
また、ステップS1400で、切断機290に不具合が生じておらず、ステップS1510へ移行した場合には、ステップS1510では、制御装置20の完了判定部44が、ユーザーによって指示された第一処理指示が完了したか否かを判定し、完了した場合は、一連の動作を終了する。一方、完了していない場合は、ステップS1200へ戻り、再度前述した工程が繰り返される。
【0174】
〔作用のその3〕
画像形成装置510から中間搬送装置10へシート部材Pが送り出され、中間搬送装置10から折り機80へシート部材Pが送られ、折り機80でシート部材Pに対して折り加工を施す折り工程が、第三処理指示によって実行される。また、画像形成装置510から中間搬送装置10、中間搬送装置110、及び中間搬送装置210へシート部材Pが送り出され、中間搬送装置210から切断機290へシート部材Pが送られ、切断機290でシート部材Pに対して切断加工を施す切断工程が、第四処理指示によって実行される。
【0175】
この折り工程と切断工程とが交互に実行されているときに、切断機290に不具合が生じた場合について、図21図22に示すフロー図を用いて説明する。ここで、交互とは、周期的な入れ替わりを意味するものであって、1回毎に入れ替わることに限定されるものではない。つまり、交互とは、複数回ごとに入れ替わることも意味する。
【0176】
なお、中間搬送装置10、110、210の変更部16、116、216については、受取ロール16a、116a、216aが受取口14a、114a、214aと対向する初期位置に配置されている。
【0177】
そして、前述した折り工程と切断工程とが交互に実行されるように、第三処理指示と第四処理指示とがユーザーによって画像形成装置510の操作画面518に入力されるとステップS3100へ移行する。
【0178】
ステップS3100では、制御装置20の情報受付部32が、画像形成装置510の制御部520から、第三処理指示及び第四処理指示を受け付ける。制御装置20は、中間搬送装置10の変更部16、折り機80、及び中間搬送装置110をシート部材Pの受入れ可能状態とする。さらに、制御装置20は、制御装置120を介して、中間搬送装置210、及び切断機290をシート部材Pの受入れ可能状態とする。
【0179】
ステップS3200では、画像形成装置510がシート部材Pに画像を形成し、画像を形成したシート部材Pを中間搬送装置10へ送り出す。中間搬送装置10では、制御装置20の搬送管理部36が、シート部材Pの先端を検知する図示せぬセンサの検知タイミングに基づき各ロールの回転数を制御する。これにより、受取ロール16a、及び中間ロール16cが、図17(A)に示されるように、受け取ったシート部材Pを受取台16dの規定の位置へ搬送する。
【0180】
また、図4(A)に示す駆動部16gが軸部16eを回転させる。これにより、図17(B)に示されるように、受取ロール16a、送出ロール16b、中間ロール16c、及び受取台16dは、一体となって反時計回りに90度回転する。さらに、制御装置20の搬送管理部36が、各ロールの回転数を制御し、送出ロール16bが、送出口14bを通してシート部材Pを折り機80(図1参照)へ送り出す。なお、送出ロール16bがシート部材Pを送り出すと、中間搬送装置10の変更部16は、初期位置に復帰する。
【0181】
また、図6に示す折り機80は、制御部86の制御によって、シート部材Pの受入れ可能状態なる。そして、折り機80は、制御部86の制御によって、受取口82aを通して中間搬送装置10から送り出されたシート部材Pを受け取り、受け取ったシート部材Pに折り加工を施し、送出口82bを通してシート部材Pを送り出す。
【0182】
ステップS3300では、画像形成装置510がシート部材Pに画像を形成し、画像を形成したシート部材Pを中間搬送装置10へ送り出す。中間搬送装置10では、制御装置20の搬送管理部36が、シート部材Pのサイズ情報を制御部520から受け取り、シート部材Pの先端を検知する図示せぬセンサの検知タイミングに基づき各ロールの回転数を制御する。これにより、受取ロール16a、及び中間ロール16cが、図16(A)に示されるように、受け取ったシート部材Pを受取台16dの規定の位置へ搬送する。さらに、制御装置20の搬送管理部36が、各ロールの回転数を制御し、送出ロール16bが、送出口14bを通してシート部材Pを中間搬送装置110へ送り出す(図16(B)参照)。
【0183】
中間搬送装置110では、制御装置120の搬送管理部136が、シート部材Pのサイズ情報を制御装置20から受け取り、シート部材Pの先端を検知する図示せぬセンサの検知タイミングに基づき各ロールの回転数を制御する。これにより、受取ロール116a、及び中間ロール116cが、図16(A)に示されるように、受け取ったシート部材Pを受取台116dの規定の位置へ搬送する。さらに、制御装置120の搬送管理部136が、各ロールの回転数を制御し、送出ロール116bが、送出口114bを通してシート部材Pを中間搬送装置210へ送り出す(図16(B)参照)。
【0184】
中間搬送装置210では、制御装置220の搬送管理部236が、制御装置120を介してシート部材Pのサイズ情報を制御装置20から受け取り、シート部材Pの先端を検知する図示せぬセンサの検知タイミングに基づき各ロールの回転数を制御する。これにより、受取ロール216a、及び中間ロール216cが、図20(A)に示されるように、受け取ったシート部材Pを受取台216dの規定の位置へ搬送する。
【0185】
また、図12(A)に示す駆動部216gが軸部216eを回転させる。これにより、図20(B)に示されるように、受取ロール216a、送出ロール216b、中間ロール216c、及び受取台216dは、一体となって時計回りに90度回転する。さらに、制御装置220の搬送管理部236が、各ロールの回転数を制御し、送出ロール216bが、送出口214bを通してシート部材Pを切断機290(図1参照)へ送り出す。なお、送出ロール216bがシート部材Pを送り出すと、中間搬送装置210の変更部216は、初期位置に復帰する。
【0186】
ステップS3400では、制御装置220の第3管理部242が、切断機290の制御部296に指示を出し、図7に示す切断機290は、制御部296の制御によって、受取口292aを通して中間搬送装置210から送り出されたシート部材Pを受け取り、受け取ったシート部材Pに切断加工を施す。
【0187】
ステップS3500では、切断機290の制御部296が、切断加工が施されたシート部材Pが、送出口292bを通して送り出されたか否かを判定する。切断加工が施されたシート部材Pが、送出口292bを通して送り出されていれば、切断機290に不具合が生じておらず、切断加工が施されたシート部材Pが、送出口292bを通して送り出されていなければ、切断機290に不具合が生じていることになる。つまり、ステップS3500では、切断機290の制御部296が、切断機290に不具合が生じているか否かを判定する。
【0188】
切断機290に不具合が生じている場合には、ステップS3600へ移行し、不具合が生じていない場合は、ステップS3610へ移行する。
【0189】
ステップS3600では、制御装置20の第1管理部38が、制御装置120及び制御装置220を介して切断機90の不具合情報を受け付け、制御装置20の情報伝達部34が、切断機290の不具合情報を画像形成装置510の制御部520へ伝達する。
【0190】
ステップS3700では、画像形成装置510の制御部520が、切断機290の不具合情報を受け付け、切断機290を用いる第四処理指示を停止し、折り機80を用いる第三処理指示だけを継続させる。
【0191】
ステップS3800では、画像形成装置510がシート部材Pに画像を形成し、画像を形成したシート部材Pを中間搬送装置10へ送り出す。中間搬送装置10では、制御装置20の搬送管理部36が、シート部材Pの先端を検知する図示せぬセンサの検知タイミングに基づき各ロールの回転数を制御する。これにより、受取ロール16a、及び中間ロール16cが、図17(A)に示されるように、受け取ったシート部材Pを受取台16dの規定の位置へ搬送する。
【0192】
また、図4(A)に示す駆動部16gが軸部16eを回転させる。これにより、図17(B)に示されるように、受取ロール16a、送出ロール16b、中間ロール16c、及び受取台16dは、一体となって反時計回りに90度回転する。さらに、制御装置20の搬送管理部36が、各ロールの回転数を制御し、送出ロール16bが、送出口14bを通してシート部材Pを折り機80(図1参照)へ送り出す。なお、送出ロール16bがシート部材Pを送り出すと、中間搬送装置10の変更部16は、初期位置に復帰する。
【0193】
また、制御装置20の第2管理部40が折り機80の制御部86に指示を出し、図6に示す折り機80は、制御部86の制御によって、シート部材Pの受入れ可能状態なる。そして、図6に示す折り機80は、制御部86の制御によって、受取口82aを通して中間搬送装置10から送り出されたシート部材Pを受け取り、受け取ったシート部材Pに折り加工を施し、送出口82bを通してシート部材Pを送り出す。
【0194】
ステップS3900では、完了判定部44が、第三処理指示が完了したか否かを判定する。完了した場合は、ステップS4000へ移行し、完了していない場合は、ステップS3800へ戻り、再度前述した工程が繰り返される。
【0195】
ステップS4000では、制御装置20の第1管理部38が、切断機290の不具合が解消されたか否かの情報を、制御装置120及び制御装置220を介して切断機290の制御部296から受け付ける。具体的には、シート部材Pがジャムすることで切断機290に不具合が生じている場合には、ジャムしたシート部材Pが取り除かれることで、切断機290の不具合が解消される。この情報を、制御装置20の第1管理部38が、制御装置120及び制御装置220を介して切断機290の制御部296から受け付ける。
【0196】
不具合が解消している場合は、ステップS4100へ移行し、不具合が解消していない場合は、一連の動作を終了する。
【0197】
ステップS4100では、画像形成装置510の制御部520が、切断機90の不具合解消情報を受け付け、完了していない第四処理指示の部分を実行する。
【0198】
具体的には、ステップS3300及びステップS3400で記載したように、画像形成装置510がシート部材Pに画像を形成し、画像を形成したシート部材Pを中間搬送装置10、中間搬送装置110、及び中間搬送装置210を介して切断機290へ送り出す。そして、図7に示す切断機290は、受取口292aを通して中間搬送装置210から送り出されたシート部材Pを受け取り、受け取ったシート部材Pに切断加工を施す。
【0199】
ステップS4200では、制御装置20の完了判定部44が、第四処理指示が完了したか否かを判定する。完了した場合は、一連の動作を終了する。完了していない場合は、ステップS4100へ戻り、再度前述した工程が繰り返される。
【0200】
また、ステップS3500で、切断機290に不具合が生じておらず、ステップS3610へ移行した場合には、ステップS3610では、制御装置20の完了判定部44が、ユーザーによって指示された第三処理指示及び第四処理指示が完了したか否かを判定し、完了した場合は、一連の動作を終了する。一方、完了していない場合は、ステップS3200へ戻り、再度前述した工程が繰り返される。
【0201】
(まとめ)
以上説明したように、媒体処理システム100においては、画像形成装置510からシート部材Pを受け取る中間搬送装置10に設けられた制御装置20は、折り機80、切断機90、画像形成装置510、及び中間搬送装置110と通信されている。また、制御装置120は、折り機180、切断機190、中間搬送装置10、及び中間搬送装置110と通信されている。さらに、制御装置220は、折り機270、折り機280、切断機290、及び中間搬送装置110と通信されている。
【0202】
そして、制御装置120は、中間搬送装置10の制御装置20からの指示に基づいて、折り機180及び切断機190を制御する。また、制御装置220は、制御装置120を介して伝達される制御装置20からの指示に基づいて、折り機270、折り機280及び切断機290を制御する。
【0203】
これにより、制御装置20は、画像形成装置510と通信するための通信ポート26a、中間搬送装置110と通信するための通信ポート26b、折り機80と通信するための通信ポート26c、及び切断機90と通信するための通信ポート26dだけを備えている。
【0204】
一方、1個の制御装置が、システム全体の後処理装置を直接制御する場合には、制御装置に設けられる通信ポートの数が多くなってしまう。また、中間搬送装置を増加させたときに後処理装置が増加することで、通信ポートを増設しなければならいことも考えられる。
【0205】
しかし、前述したように、本実施形態に係る媒体処理システム100においては、制御装置20は、画像形成装置510と通信するための通信ポート26a、中間搬送装置110と通信するための通信ポート26b、折り機80と通信するための通信ポート26c、及び切断機90と通信するための通信ポート26dだけを備えている。そして、制御装置120は、中間搬送装置10の制御装置20からの指示に基づいて、折り機180及び切断機190を制御する。また、制御装置220は、制御装置120を介して伝達される制御装置20からの指示に基づいて、折り機270、折り機280及び切断機290を制御する。
【0206】
このため、媒体処理システム100においては、1個の制御部でシステム全体の後処理装置を直接制御する場合と比して、後処理装置の増加に起因して生じる制御構成の変更が抑制される。
【0207】
また、媒体処理システム100においては、作用のその1で説明したように、折り機280に不具合が生じた場合でも、折り機80を用いることで媒体処理が継続される。さらに、作用のその2で説明したように、切断機290に不具合が生じた場合でも、折り機80を用いることで媒体処理が継続される。また、作用のその3で説明したように、切断機290に不具合が生じた場合でも、折り機80だけを用いることで媒体処理が継続される。このように、一の後処理装置で不具合が発生した場合でも、媒体処理が継続される。
【0208】
また、媒体処理システム100においては、作用のその1で説明したように、折り機80の後処理が、不具合が生じた折り機280の後処理と同様の場合には、折り機280に不具合が生じても、折り機80を用いることで、シート部材Pに対して同様の後処理が継続される。
【0209】
また、媒体処理システム100においては、作用のその2で説明したように、折り機80の後処理が、不具合が生じた切断機290の後処理と異なる場合には、制御部520は、画像形成装置510に対して折り機80によって後処理されるシート部材Pを送り出させる。これにより、後処理が異なる場合であっても、媒体処理が継続される。
【0210】
また、媒体処理システム100においては、作用のその2で説明したように、不具合が生じた切断機290の不具合が解消しても、折り機80による後処理が継続され、第二処理指示を完了させる。このように、折り機80による後処理を途中で中断させる場合と比して、媒体処理が効率よく完了する。
【0211】
また、媒体処理システム100においては、作用のその3で説明したように、切断機290と折り機80とが交互にシート部材Pに後処理を施しているときに、切断機290に不具合が生じ、折り機80が後処理可能な場合には、制御装置20は、折り機80にのみシート部材Pに後処理させる。このように、一の後処理装置で不具合が発生した場合でも、媒体処理が継続される。
【0212】
なお、本開示を特定の実施形態について詳細に説明したが、本開示は係る実施形態に限定されるものではなく、本開示は本開示の範囲にて他の種々の実施形態をとることが可能であることは当業者にとって明らかである。例えば、上記実施形態では、前処理装置として、画像形成装置510を例にとって説明したが、印刷されたシート部材Pが内部に積載された前処理スタッカー機でもよく、インクジェットの画像形成装置等であってもよい。
【0213】
また、上記実施形態では、特に記載しなかったが、画像形成装置510と中間搬送装置10との間に、シート部材Pを除電する除電装置、画像を検査する検査装置、及びシート部材Pを一時的に貯めて後段装置に送り出すバッファー装置等が設けられてもよい。このような場合には、シート部材Pの搬送方向において、中間搬送装置10に対して上流側に配置された複数の装置が1個の前処理装置となる。
【0214】
また、上記実施形態において、作用のその1では、折り機280に不具合が生じた場合に、折り機80を用いて媒体処理を継続させたが、例えば、折り機80に不具合が生じた場合に、折り機280を用いて媒体処理を継続させてもよい。さらには、折り機280に不具合が生じた場合に、折り機180を用いて媒体処理を継続させてもよい。
【0215】
また、上記実施形態において、作用のその2では、切断機290に不具合が生じた場合に、後処理を変えて折り機80を用いて媒体処理を継続させたが、例えば、折り機80に不具合が生じた場合に、後処理を変えて切断機290を用いて媒体処理を継続させてもよい。さらには、切断機290に不具合が生じた場合に、後処理を変えて折り機180を用いて媒体処理を継続させてもよい。
【0216】
また、上記実施形態において、作用のその3では、折り機80による折り工程と、切断機290による切断工程とが交互に実行させているときに、切断機290に不具合が生じた場合に、折り機80による折り工程のみを継続させた。しかし、例えば、折り機80による折り工程と、切断機290による切断工程とが交互に実行しているときに、折り機80に不具合が生じた場合に、切断機290による切断工程のみを継続させてもよい。また、例えば、折り機180による折り工程と、切断機290による切断工程とが交互に実行しているときに、折り機180に不具合が生じた場合に、切断機290による切断工程のみを継続させてもよい。
【0217】
また、上記実施形態は、後処理装置として、折り機270、折り機80、180、289、切断機90、190、290を例にとって説明したが、中綴じ機、バインダー機、スリット機、プレス機、又は後処理スタッカー機等であってもよい。
【0218】
また、上記実施形態では、中間搬送装置10は、平面視で四角形状であって、各側面に受取口又は送出口が設けられていた。しかし、平面視で三角形状、五角形状、又は六角形状等の他の多角形状で、各側面に受取口又は送出口が設けられてもよい。
【0219】
また、上記実施形態では、中間搬送装置10には、シート部材Pを受け取る受取口14aが1個、シート部材Pを送り出す送出口14bが3個設けられたが、受取口が2個で、送出口が2個であってもよく、受取口が3個で、送出口が1個であってもよい。
【0220】
また、上記実施形態では、中間搬送装置10に対して中間搬送装置110と中間搬送装置210とが直列で連結された。換言すれば、中間搬送装置10に対して複数の中間搬送装置110、210が直列で連結された。しかし、中間搬送装置10に対して1個の中間搬送装置が直列で連結されてもよい。換言すれば、中間搬送装置10に対して単数の中間搬送装置が直列で連結されてもよい。
【0221】
また、上記実施形態では、中間搬送装置10に対して中間搬送装置110と中間搬送装置210とが直列で連結されたが、中間搬送装置10に対して3個以上の中間搬送装置が直列で連結されてもよい。
【0222】
(((1)))
前処理装置と、
前記前処理装置から記録媒体を受け取り、記録媒体を送り出す第一送出装置と、
前記第一送出装置から送り出された記録媒体を受け取り、記録媒体に後処理を施す第一後処理装置と、
前記第一送出装置に対して直列で連結され、記録媒体の搬送方向の上流側から送り出された記録媒体を受け取り、記録媒体を送り出す単数又は複数の第二送出装置と、
前記第二送出装置から送り出された記録媒体を受け取り、記録媒体に後処理を施す第二後処理装置と、
前記第一送出装置に設けられ、前記第一後処理装置、前記前処理装置、及び前記第一送出装置から記録媒体を受け取る前記第二送出装置と通信され、前記第一送出装置及び前記第一後処理装置を制御する第一制御部と、
前記第二送出装置に設けられ、前記第一送出装置から記録媒体を受け取る前記第二送出装置の場合には、前記第二後処理装置と通信され、前記第二送出装置及び前記第二送出装置から記録媒体を受け取る前記第二後処理装置を制御し、前記第二送出装置から送り出された記録媒体を受け取る前記第二送出装置の場合には、記録媒体を送り出す前記第二送出装置、及び前記第二後処理装置と通信され、前記第二送出装置及び前記第二送出装置から記録媒体を受け取る前記第二後処理装置を制御する第二制御部と、
を備える媒体処理システム。
【0223】
上記構成によれば、1個の制御部でシステム全体の後処理装置を直接制御する場合と比して、後処理装置の増加に起因して生じる制御構成の変更を抑制することができる。
【0224】
(((2)))
記録媒体に後処理を施している前記第二後処理装置に不具合が生じ、前記第一後処理装置が後処理可能な場合には、前記第一制御部は、前記第一送出装置に記録媒体が向かうように搬送経路を変更させ、後処理可能な前記第一後処理装置に記録媒体を処理させる、
(((1)))に記載の媒体処理システム。
【0225】
上記構成によれば、媒体処理を継続させることができる。
【0226】
(((3)))
前記第一後処理装置の後処理が、不具合が生じた前記第二後処理装置と同様の後処理が可能な場合には、前記第一制御部は、記録媒体に対して同様の後処理をさせる、
(((2)))に記載の媒体処理システム。
【0227】
上記構成によれば、同様の後処理を継続させることができる。
【0228】
(((4)))
前記前処理装置は、前記前処理装置を制御する前処理制御部を備え、
前記第一後処理装置の後処理が、不具合が生じた前記第二後処理装置の後処理と異なる場合には、前記前処理制御部は、前記前処理装置に対して前記第一後処理装置によって後処理される記録媒体を送り出させる、
(((2)))に記載の媒体処理システム。
【0229】
上記構成によれば、後処理が異なる場合であっても、媒体処理を継続せることができる。
【0230】
(((5)))
前記第二後処理装置の不具合が解消した場合に、前記第一制御部は、前記第一後処理装置による記録媒体の後処理が全て終了するまで前記第一後処理装置に記録媒体を後処理させる、
(((4)))に記載の媒体処理システム。
【0231】
上記構成によれば、第一後処理装置による後処理を途中で中断させる場合と比して、媒体処理を効率よく完了させることができる。
【0232】
(((6)))
記録媒体に後処理を施している前記第一後処理装置に不具合が生じ、前記第二後処理装置が後処理可能な場合には、前記第一制御部は、前記第二後処理装置へ記録媒体が向かうように搬送経路を変更させ、後処理可能な前記第二後処理装置に記録媒体を処理させる、
(((1)))に記載の媒体処理システム。
【0233】
上記構成によれば、媒体処理を継続させることができる。
【0234】
(((7)))
前記第二後処理装置の後処理が、不具合が生じた前記第一後処理装置の後処理と同様の後処理が可能な場合には、前記第一制御部は、記録媒体に対して同様の後処理をさせる、
(((6)))に記載の媒体処理システム。
【0235】
上記構成によれば、同様の後処理を継続させることができる。
【0236】
(((8)))
前記前処理装置は、前記前処理装置を制御する前処理制御部を備え、
前記第二後処理装置の後処理が、不具合が生じた前記第一後処理装置の後処理と異なる場合には、前記前処理制御部は、前記前処理装置に対して前記第二後処理装置によって後処理される記録媒体を送り出させる、
(((6)))に記載の媒体処理システム。
【0237】
上記構成によれば、後処理が異なる場合であっても、媒体処理を継続せることができる。
【0238】
(((9)))
前記第一後処理装置の不具合が解消した場合に、前記第一制御部は、前記第二後処理装置による記録媒体の後処理が全て終了するまで前記第二後処理装置に記録媒体を後処理させる、
(((8)))に記載の媒体処理システム。
【0239】
上記構成によれば、後処理が異なる場合であっても、媒体処理を継続せることができる。
【0240】
(((10)))
前記第二送出装置が複数設けられ、
記録媒体に後処理を施している前記第二後処理装置に不具合が生じ、他の前記第二後処理装置が後処理可能な場合には、前記第一制御部は、他の前記第二後処理装置に記録媒体が向かうように搬送経路を変更させ、後処理可能な他の前記第二後処理装置に記録媒体を処理させる、
(((1)))に記載の媒体処理システム。
【0241】
上記構成によれば、媒体処理を継続させることができる。
【0242】
(((11)))
他の前記第二後処理装置の後処理が、不具合が生じた前記第二後処理装置の後処理と同様の後処理が可能な場合には、前記第一制御部は、記録媒体に対して同様の後処理をさせる、
(((10)))に記載の媒体処理システム。
【0243】
上記構成によれば、同様の後処理を継続させることができる。
【0244】
(((12)))
前記前処理装置は、前記前処理装置を制御する前処理制御部を備え、
他の前記第二後処理装置の後処理が、不具合が生じた前記第二後処理装置の後処理と異なる場合には、前記前処理制御部は、前記前処理装置に対して他の前記第二後処理装置によって後処理される記録媒体を送り出させる、
(((10)))に記載の媒体処理システム。
【0245】
上記構成によれば、後処理が異なる場合であっても、媒体処理を継続せることができる。
【0246】
(((13)))
前記第二後処理装置の不具合が解消した場合に、前記第一制御部は、他の前記第二後処理装置による記録媒体の後処理が全て終了するまで他の前記第二後処理装置に記録媒体を後処理させる、
(((12)))に記載の媒体処理システム。
【0247】
上記構成によれば、他の第二後処理装置による後処理を途中で中断させる場合と比して、媒体処理を効率よく完了させることができる。
【0248】
(((14)))
前記第二後処理装置と前記第一後処理装置とが交互に記録媒体に対して後処理を施しているときに、前記第二後処理装置に不具合が生じ、前記第一後処理装置が後処理可能な場合には、前記第一制御部は、前記第一後処理装置に対して記録媒体に後処理させる、
(((1)))に記載の媒体処理システム。
【0249】
上記構成によれば、媒体処理を継続させることができる。
【0250】
(((15)))
前記第二後処理装置と前記第一後処理装置とが交互に記録媒体に対して後処理を施しているときに、前記第一後処理装置に不具合が生じ、前記第二後処理装置が後処理可能な場合には、前記第一制御部は、前記第二後処理装置に対して記録媒体に後処理させる、
(((1)))に記載の媒体処理システム。
【0251】
上記構成によれば、媒体処理を継続させることができる。
【0252】
(((16)))
前記第二後処理装置と他の前記第二後処理装置とが交互に記録媒体に対して後処理を施しているときに、前記第二後処理装置に不具合が生じ、他の前記第二後処理装置が後処理可能な場合には、前記第一制御部は、他の前記第二後処理装置に対して記録媒体に後処理させる、
(((1)))に記載の媒体処理システム。
【0253】
上記構成によれば、媒体処理を継続させることができる。
【符号の説明】
【0254】
10 中間搬送装置(第一送出装置の一例)
20 制御装置(第一制御部の一例)
80 折り機(第一後処理装置の一例)
90 切断機(第一後処理装置の一例)
100 媒体処理システム
110 中間搬送装置(第二送出装置の一例)
120 制御装置(第二制御部の一例)
180 折り機(第二後処理装置の一例)
190 切断機(第二後処理装置の一例)
210 中間搬送装置(第二送出装置の一例)
220 制御装置(第二制御部の一例)
270 折り機(第二後処理装置の一例)
280 折り機(第二後処理装置の一例)
290 切断機(第二後処理装置の一例)
510 画像形成装置(前処理装置の一例)
520 制御部(前処理制御部の一例)
図1
図2
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