(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024042575
(43)【公開日】2024-03-28
(54)【発明の名称】表示プログラム、表示方法、及び端末装置
(51)【国際特許分類】
G06F 3/04845 20220101AFI20240321BHJP
【FI】
G06F3/04845
【審査請求】未請求
【請求項の数】16
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022147369
(22)【出願日】2022-09-15
(71)【出願人】
【識別番号】500257300
【氏名又は名称】LINEヤフー株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110002147
【氏名又は名称】弁理士法人酒井国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】山田 慎也
【テーマコード(参考)】
5E555
【Fターム(参考)】
5E555AA12
5E555BA02
5E555BA04
5E555BB02
5E555BB04
5E555BB14
5E555BC04
5E555CA02
5E555CA12
5E555CB02
5E555CB19
5E555CB23
5E555CB55
5E555DC25
5E555EA16
5E555FA00
(57)【要約】 (修正有)
【課題】コンテンツを適切な態様で表示する表示プログラム、表示方法及び端末装置を提供する。
【解決手段】端末装置と、サービス提供装置とが、所定のネットワークを介して、有線又は無線により通信可能に接続される情報処理システムにおいて、表示プログラムは、取得手順と、表示手順とを端末装置に実行させる。取得手順は、第1コンテンツに含まれ、第2コンテンツが表示される表示領域を示す表示領域情報と、第1コンテンツが表示された画面におけるカーソルの位置を示すカーソル位置情報と、を取得する。表示手順は、表示領域情報が示す表示領域と、カーソル位置情報が示すカーソルの位置との位置関係に基づく表示態様により、表示領域に第2コンテンツを表示する。
【選択図】
図5
【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1コンテンツに含まれ、第2コンテンツが表示される表示領域を示す表示領域情報と、前記第1コンテンツが表示された画面におけるカーソルの位置を示すカーソル位置情報とを取得する取得手順と、
前記表示領域情報が示す前記表示領域と、前記カーソル位置情報が示す前記カーソルの位置との位置関係に基づく表示態様により、前記表示領域に前記第2コンテンツを表示する表示手順と、
を端末装置に実行させることを特徴とする表示プログラム。
【請求項2】
前記表示手順は、
前記表示領域と前記カーソルとの間の距離に基づいて、前記表示領域における前記第2コンテンツの表示態様を変更する
ことを特徴とする請求項1に記載の表示プログラム。
【請求項3】
前記表示手順は、
前記表示領域と前記カーソルの間の距離に応じて、前記表示領域に前記第2コンテンツを拡縮して表示する
ことを特徴とする請求項2に記載の表示プログラム。
【請求項4】
前記表示手順は、
前記表示領域と前記カーソルの間の距離が長い程、前記表示領域に前記第2コンテンツを拡大して表示する
ことを特徴とする請求項3に記載の表示プログラム。
【請求項5】
前記表示手順は、
前記表示領域と前記カーソルの間の距離が短い程、前記表示領域に前記第2コンテンツを縮小して表示する
ことを特徴とする請求項3に記載の表示プログラム。
【請求項6】
前記表示手順は、
前記第2コンテンツのうち所定の位置を基準点として、前記第2コンテンツを拡縮して表示する
ことを特徴とする請求項3に記載の表示プログラム。
【請求項7】
前記表示手順は、
前記第2コンテンツの中心点を前記基準点として、前記第2コンテンツを拡縮して表示する
ことを特徴とする請求項6に記載の表示プログラム。
【請求項8】
前記表示手順は、
前記第2コンテンツのうち文字情報が位置する箇所を前記基準点として、前記第2コンテンツを拡縮して表示する
ことを特徴とする請求項6に記載の表示プログラム。
【請求項9】
前記表示手順は、
前記第2コンテンツのうち、前記第2コンテンツの提供元が指定した位置を前記基準点として、前記第2コンテンツを拡縮して表示する
ことを特徴とする請求項6に記載の表示プログラム。
【請求項10】
前記表示手順は、
前記カーソルの移動態様に基づいて、前記表示領域における前記第2コンテンツの表示態様を変更する
ことを特徴とする請求項1に記載の表示プログラム。
【請求項11】
前記表示手順は、
前記カーソルが移動する方向に基づいて、前記表示領域における前記第2コンテンツの表示態様を変更する
ことを特徴とする請求項10に記載の表示プログラム。
【請求項12】
前記表示手順は、
前記カーソルが移動する速度に基づいて、前記表示領域における前記第2コンテンツの表示態様を変更する
ことを特徴とする請求項10に記載の表示プログラム。
【請求項13】
前記取得手順は、
前記第1コンテンツが表示された画面におけるマウスカーソルの位置を示す前記カーソル位置情報を取得し、
前記表示手順は、
前記表示領域と前記マウスカーソルとの間の距離に基づいて、前記表示領域における前記第2コンテンツの表示態様を変更する
ことを特徴とする請求項1に記載の表示プログラム。
【請求項14】
前記取得手順は、
前記第1コンテンツに含まれ、前記第2コンテンツである広告が表示される前記表示領域を示す前記表示領域情報を取得し、
前記表示手順は、
前記表示領域と前記カーソルとの位置関係に基づく表示態様により、前記表示領域に前記広告を表示する
ことを特徴とする請求項1に記載の表示プログラム。
【請求項15】
第1コンテンツに含まれ、第2コンテンツが表示される表示領域を示す表示領域情報と、前記第1コンテンツが表示された画面におけるカーソルの位置を示すカーソル位置情報とを取得する取得部と、
前記表示領域情報が示す前記表示領域と、前記カーソル位置情報が示す前記カーソルの位置との位置関係に基づく表示態様により、前記表示領域に前記第2コンテンツを表示する表示部と、
を有することを特徴とする端末装置。
【請求項16】
端末装置により実行される表示方法であって、
第1コンテンツに含まれ、第2コンテンツが表示される表示領域を示す表示領域情報と、前記第1コンテンツが表示された画面におけるカーソルの位置を示すカーソル位置情報とを取得する取得工程と、
前記表示領域情報が示す前記表示領域と、前記カーソル位置情報が示す前記カーソルの位置との位置関係に基づく表示態様により、前記表示領域に前記第2コンテンツを表示する表示工程と、
含むことを特徴とする表示方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、表示プログラム、表示方法、及び端末装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、広告等のコンテンツをユーザに提供するための技術が提供されている。例えば、広告を表示させる表示領域を含むコンテンツを端末装置の画面に表示させる技術が提供されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、上記の従来技術には、改善の余地がある。上記の従来技術では、コンテンツの表示領域に広告等の他のコンテンツを配置して表示しているに過ぎず、表示領域に表示した広告等に対するユーザの注目を集めることが難しく、ユーザの操作等の状況に応じて広告等をユーザに提供できているとは言い難い。そのため、コンテンツを適切な態様で表示することが望まれる。
【0005】
本願は、上記に鑑みてなされたものであって、コンテンツを適切な態様で表示する表示プログラム、表示方法、及び端末装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本願に係る表示プログラムは、第1コンテンツに含まれ、第2コンテンツが表示される表示領域を示す表示領域情報と、前記第1コンテンツが表示された画面におけるカーソルの位置を示すカーソル位置情報とを取得する取得手順と、前記表示領域情報が示す前記表示領域と、前記カーソル位置情報が示す前記カーソルの位置との位置関係に基づく表示態様により、前記表示領域に前記第2コンテンツを表示する表示手順と、を端末装置に実行させることを特徴とする。
【発明の効果】
【0007】
実施形態の一態様によれば、コンテンツを適切な態様で表示することができるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【
図1】
図1は、実施形態に係る表示処理の一例を示す図である。
【
図2】
図2は、表示領域とカーソルの位置関係の一例を示す図である。
【
図3】
図3は、実施形態に係る情報処理システムの構成例を示す図である。
【
図4】
図4は、実施形態に係る端末装置の構成例を示す図である。
【
図5】
図5は、実施形態に係る表示処理の一例を示すフローチャートである。
【
図6】
図6は、端末装置の機能を実現するコンピュータの一例を示すハードウェア構成図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下に、本願に係る表示プログラム、表示方法、及び端末装置を実施するための形態(以下、「実施形態」と呼ぶ)について図面を参照しつつ詳細に説明する。なお、この実施形態により本願に係る表示プログラム、表示方法、及び端末装置が限定されるものではない。また、以下の各実施形態において同一の部位には同一の符号を付し、重複する説明は省略される。
【0010】
(実施形態)
〔1.表示処理〕
まず、
図1を用いて、実施形態に係る表示処理の一例について説明する。
図1は、実施形態に係る表示処理の一例を示す図である。
図1では、端末装置10にサービス提供装置50(
図3参照)が提供するコンテンツ配信サービスで配信されるコンテンツを表示するためのアプリケーション(以下、「コンテンツ表示アプリAP11」ともいう)がインストール済みであるものとする。なお、コンテンツ表示アプリAP11は、サービス提供装置50が配信するコンテンツの表示専用のアプリケーションに限らず、ウェブブラウザ等の汎用的なアプリケーションであってもよい。
【0011】
以下では、サービス提供装置50が配信するコンテンツ(「配信コンテンツ」ともいう)を第1コンテンツとし、広告コンテンツ(単に「広告」ともいう)を配信コンテンツに含まれる表示領域に表示される第2コンテンツとする場合を一例として説明する。なお、表示領域に表示される第2コンテンツは広告に限らず、以下に示す処理が適用可能なコンテンツであればどのようなコンテンツであってもよい。表示領域に表示される第2コンテンツには、以下に示す表示態様の変更が適用可能なコンテンツであれば、任意のコンテンツが採用可能である。
【0012】
〔1-1.情報処理システムの構成〕
まず、
図1の説明に先だって、
図3を用いて、以下に示す情報処理を実現する情報処理システム1の構成について説明する。
図3は、実施形態に係る情報処理システムの構成例を示す図である。
図3に示すように、情報処理システム1には、複数の端末装置10と、サービス提供装置50とが含まれる。端末装置10と、サービス提供装置50とは所定のネットワークNを介して、有線または無線により通信可能に接続される。なお、
図3に示した情報処理システム1には、複数の端末装置10や複数のサービス提供装置50が含まれてもよい。
【0013】
端末装置10は、ユーザによって利用されるコンピュータ(情報処理装置)である。例えば、端末装置10は、例えば、スマートフォンや、タブレット型端末や、ノート型PC(Personal Computer)や、デスクトップPCや、携帯電話機や、PDA(Personal Digital Assistant)等により実現される。以下では、端末装置10をユーザと表記する場合がある。すなわち、ユーザを端末装置10と読み替えることもできる。なお、
図1の例では、端末装置10がノート型PCである場合を一例として示す。
【0014】
端末装置10は、ユーザがコンテンツの閲覧(視聴)を行うために用いる情報処理装置である。端末装置10は、コンテンツに関する各種情報を出力する。端末装置10は、配信されたコンテンツを出力する。また、端末装置10は、配信されたコンテンツを画面に表示する。
【0015】
端末装置10は、第1コンテンツの一部に配置され、広告が表示される表示領域と、第1コンテンツが表示された端末装置10の画面におけるマウスカーソルとの位置関係に基づく表示態様により、表示領域に広告を表示する。端末装置10は、第1コンテンツ中の表示領域とマウスカーソルの間の距離に応じて、表示領域に広告を拡縮(拡大または縮小)して表示する。例えば、端末装置10は、第1コンテンツ中の表示領域とマウスカーソルの間の距離が長い程、表示領域に広告を拡大して表示し、第1コンテンツ中の表示領域とマウスカーソルの間の距離が短い程、表示領域に広告を縮小して表示する。
【0016】
端末装置10は、コンテンツの表示に関する種々の従来技術が適宜用いて、コンテンツの表示に関する種々の処理を制御情報等により実行してもよい。端末装置10は、コンテンツの表示に関する種々の処理を制御情報により実行してもよい。端末装置10は、制御情報として、ウェブブラウザ等の所定のアプリケーション上で実行されるスクリプトを取得し、取得したスクリプトを実行してもよい。このような制御情報は、実施形態に係る表示プログラム等に対応するものであり、例えば、CSS(Cascading Style Sheets)、JavaScript(登録商標)、HTML(HyperText Markup Language)、あるいは、上述した表示処理等を記述可能な任意の言語によって実現される。以下、実施形態に係る表示プログラムに従って上述した表示処理等を実行する端末装置10等について、詳細に説明する。
【0017】
サービス提供装置50は、コンテンツ配信に関するサービスを提供するサーバ装置である。サービス提供装置50は、ユーザに対して広告等の各種のコンテンツを配信する。サービス提供装置50は、端末装置10を利用するユーザに広告等のコンテンツを提供する情報処理装置である。
【0018】
サービス提供装置50は、端末装置10を利用するユーザにコンテンツ表示アプリAP11に関する広告等のコンテンツを提供する。例えば、サービス提供装置50は、端末装置10にコンテンツ表示アプリAP11に関する各種情報を提供する。サービス提供装置50は、端末装置10から各種のコンテンツの配信の要求を受け付け、受け付けたコンテンツを端末装置10に配信する。
【0019】
サービス提供装置50は、端末装置10から広告の配信の要求を受け付け、受け付けた広告を端末装置10に配信する。なお、サービス提供装置50が配信するコンテンツ表示アプリAP11において表示されるコンテンツ等の各種情報の提供は、サービス提供装置50以外の装置が行ってもよい。
【0020】
〔1-2.処理例〕
ここから、
図1を用いて、実施形態に係る情報処理の一例について説明する。
図1は、実施形態に係る情報処理の一例を示す図である。
図1では、ユーザU1が利用する端末装置10に、旅行に関する広告AD1を含むコンテンツCT11が表示される場合を一例として説明する。例えば、
図1に示す広告AD1は、門のような構造物及び文字列「XXXXXX」が組み合わされた広告用の画像である。なお、
図1では文字列「XXXXXX」のように、抽象的な文字列を図示するが、文字列「XXXXXX」は、ユーザに旅行を促すキャッチコピー等の具体的な意味を示す文字列であるものとする。
【0021】
また、
図1では、ユーザU1が利用する端末装置10における表示内容の変更に応じて、端末装置10を端末装置10-1~10-3として説明する。なお、端末装置10-1~10-3は同一の端末装置10である。以下では、端末装置10-1~10-3について、特に区別なく説明する場合には、端末装置10と記載する。また、
図1では、コンテンツCT11の表示領域AR1に表示される広告AD1の表示態様に応じて、広告AD1を広告AD1-1~AD1-3として説明する。なお、広告AD1-1~AD1-3は同一の広告AD1である。以下では、広告AD1-1~AD1-3について、特に区別なく説明する場合には、広告AD1と記載する。
【0022】
まず、端末装置10は、コンテンツCT11を表示する(ステップS11)。端末装置10は、コンテンツ表示アプリAP11によりコンテンツCT11を表示する。例えば、端末装置10は、広告AD1が表示される表示領域AR1を含むコンテンツCT11の配信を要求するリクエスト情報をサービス提供装置50に送信する。端末装置10は、広告AD1広告AD1が表示される表示領域AR1を含むコンテンツCT11及び広告AD1をサービス提供装置50から受信する。端末装置10は、サービス提供装置50から受信したコンテンツCT11を表示する。端末装置10は、表示領域AR1に広告AD1を配置したコンテンツCT11を表示する。
【0023】
端末装置10は、表示領域AR1とマウスカーソルMC11の位置との位置関係に応じた拡大率(「表示倍率」ともいう)で広告AD1をコンテンツCT11の表示領域AR1にて表示する。
図1では、端末装置10-1は、所定の倍率で広告AD1-1を表示領域AR1に配置してコンテンツCT11を表示する。例えば、端末装置10-1は、通常(初期状態)の表示サイズ(例えば1倍率)で広告AD1-1を表示領域AR1に配置してコンテンツCT11を表示する。
【0024】
そして、ユーザU1は、端末装置10を操作して、端末装置10に表示されたマウスカーソルMC11を移動させる(ステップS12)。
図1では、ユーザU1は、マウスカーソルMC11をコンテンツCT11の表示領域AR1から離れる方向に移動させる。これにより、コンテンツCT11の表示領域AR1とマウスカーソルMC11の位置と間の距離が長くなる。
【0025】
端末装置10は、コンテンツCT11の表示領域AR1とマウスカーソルMC11の位置との位置関係の変更に応じて、広告AD1の表示態様を変更する(ステップS13)。端末装置10は、コンテンツCT11の表示領域AR1とマウスカーソルMC11の位置との間の距離の変更に応じて、広告AD1を拡縮させることにより、広告AD1の表示態様を変更する。すなわち、端末装置10は、コンテンツCT11の表示領域AR1とマウスカーソルMC11の位置との間の距離の変更に応じて、広告AD1の表示倍率を変更する。
【0026】
端末装置10は、コンテンツCT11の表示領域AR1とマウスカーソルMC11の位置と間の距離が長くなったことに応じて、広告AD1の表示倍率を大きくする。すなわち、端末装置10は、コンテンツCT11の表示領域AR1とマウスカーソルMC11の位置と間の距離が長くなったことに応じて、広告AD1をズーム表示する。
【0027】
例えば、端末装置10は、
図2に示すような情報を基に、広告AD1の表示倍率を決定する。
図2は、表示領域とカーソルの位置関係の一例を示す図である。端末装置10は、表示領域AR1の長辺(長手方向の辺)を径(直径)とする円CR1を基に拡大率(表示倍率)を決定する。例えば、円CR1は、表示領域AR1の長辺に沿い、表示領域AR1の中心を通る直線を直径とする円(真円)である。例えば、端末装置10は、円CR1の中心に対応する第1点PT1と、マウスカーソルMC11が指し示す位置に対応する第2点PT2との位置関係を基に表示倍率を決定する。
【0028】
例えば、端末装置10は、第1点PT1と第2点PT2との間を結ぶ直線(「基準線」ともいう)の距離である第1距離DS1、及び基準線が表示領域AR1に交わる交点と第1点PT1との間の距離である第2距離DS2を用いて、表示倍率を決定する。例えば、端末装置10は、第2距離DS2に対する第1距離DS1の比に基づいて表示倍率を決定する。例えば、端末装置10は、第2距離DS2に対する第1距離DS1の比が大きい程、表示倍率を大きくし、第2距離DS2に対する第1距離DS1の比が小さい程、表示倍率を小さくする。なお、上記は一例に過ぎず、端末装置10は、様々な情報を用いて表示倍率を決定する。
【0029】
図1では、端末装置10-2は、広告AD1-1よりも表示倍率を大きくした広告AD1-2を表示領域AR1に配置してコンテンツCT11を表示する。例えば、端末装置10-2は、拡大サイズ(例えば1.5倍率)で広告AD1-2を表示領域AR1に配置してコンテンツCT11を表示する。これにより、端末装置10は、端末装置10-1から端末装置10-2に表示態様が変化する。なお、
図1では、キャッチコピーである文字列「XXXXXX」が配置された箇所(
図1では門の開口の中央)を拡縮する際の中心(「基準点」ともいう)とする場合を示すが、基準点は、広告AD1の中央等の任意の箇所が設定可能である。
【0030】
なお、
図1では説明を簡単にするために、広告AD1の表示倍率を大きくする処理のみにステップを付して説明するが、マウスカーソルMC11の移動が逆である場合、端末装置10は、広告AD1の表示倍率を小さくして表示する。例えば、ユーザU1が端末装置10-2に示すマウスカーソルMC11の位置から、端末装置10-1に示すマウスカーソルMC11の位置に変更した場合、端末装置10は、端末装置10-2から端末装置10-1に表示態様が変化する。すなわち、端末装置10は、コンテンツCT11の表示領域AR1とマウスカーソルMC11の位置と間の距離が短くなったことに応じて、広告AD1の表示倍率を小さくする。
図1では、端末装置10-2に示すマウスカーソルMC11の位置から、端末装置10-1に示すマウスカーソルMC11の位置への変更に応じて、端末装置10は、広告AD1の表示態様を、広告AD1-2から広告AD1-1に変更する。
【0031】
そして、ユーザU1は、端末装置10を操作して、端末装置10に表示されたマウスカーソルMC11を移動させる(ステップS14)。
図1では、ユーザU1は、マウスカーソルMC11をコンテンツCT11の表示領域AR1からさらに離れる方向に移動させる。これにより、コンテンツCT11の表示領域AR1とマウスカーソルMC11の位置と間の距離がさらに長くなる。
【0032】
端末装置10は、コンテンツCT11の表示領域AR1とマウスカーソルMC11の位置との位置関係の変更に応じて、広告AD1の表示態様を変更する(ステップS15)。端末装置10は、コンテンツCT11の表示領域AR1とマウスカーソルMC11の位置と間の距離がさらに長くなったことに応じて、広告AD1の表示倍率をさらに大きくする。すなわち、端末装置10は、コンテンツCT11の表示領域AR1とマウスカーソルMC11の位置と間の距離がさらに長くなったことに応じて、広告AD1をさらにズーム表示する。
【0033】
図1では、端末装置10-3は、広告AD1-2よりも表示倍率をさらに大きくした広告AD1-3を表示領域AR1に配置してコンテンツCT11を表示する。例えば、端末装置10-3は、拡大サイズ(例えば2倍率)で広告AD1-3を表示領域AR1に配置してコンテンツCT11を表示する。これにより、端末装置10は、端末装置10-2から端末装置10-3に表示態様が変化する。
【0034】
なお、上述したように、マウスカーソルMC11の移動が逆である場合、端末装置10は、広告AD1の表示倍率を小さくして表示する。例えば、ユーザU1が端末装置10-3に示すマウスカーソルMC11の位置から、端末装置10-2に示すマウスカーソルMC11の位置に変更した場合、端末装置10は、端末装置10-3から端末装置10-2に表示態様が変化する。
図1では、端末装置10-3に示すマウスカーソルMC11の位置から、端末装置10-2に示すマウスカーソルMC11の位置への変更に応じて、端末装置10は、広告AD1の表示態様を、広告AD1-3から広告AD1-2に変更する。
【0035】
このように、端末装置10は、マウスカーソルMC11の位置に応じて、拡大を行ったり、縮小を行ったりすることにより、任意の表示倍率で広告AD1を表示することができる。なお、端末装置10は、任意の表示倍率になった場合、マウスカーソルMC11の位置に応じた拡縮を停止してもよい。例えば、端末装置10は、表示倍率の上限値及び下限値を基に、マウスカーソルMC11の位置に応じた拡縮を停止してもよい。この場合、端末装置10は、表示倍率を増大させている間に表示倍率が上限値(例えば2倍、5倍等)に達した場合、マウスカーソルMC11の位置に応じた表示倍率の増加を停止してもよい。また、端末装置10は、表示倍率を減少させている間に表示倍率が下限値(例えば1倍、0.5倍等)に達した場合、マウスカーソルMC11の位置に応じた表示倍率の減少を停止してもよい。
【0036】
上述したように、端末装置10は、マウスカーソルMC11の位置が表示領域AR1から遠ざかる程、広告AD1の表示倍率を大きくし、マウスカーソルMC11の位置が表示領域AR1に近づく程、広告AD1の表示倍率を小さくする。これにより、端末装置10は、マウスカーソルMC11が広告AD1から離れる、すなわち広告AD1に対するユーザU1の注目度が低下した場合に、広告AD1を拡大することで、ユーザU1の注目を広告AD1に向けさせることができる。したがって、端末装置10は、コンテンツを適切な態様で表示することができる。
【0037】
〔1-3.その他の処理例〕
なお、端末装置10は、様々な情報を用いて表示態様を変更してもよい。例えば、端末装置10は、マウスカーソルの移動態様に応じて、表示領域における第2コンテンツの表示態様を変更してもよい。この点の処理例について、
図1を参照しつつ説明する。
【0038】
図1では、端末装置10は、マウスカーソルMC11の移動態様に基づいて、コンテンツCT11の表示領域AR1における広告AD1の表示態様を変更する。例えば、端末装置10は、マウスカーソルMC11が移動する方向に基づいて、コンテンツCT11の表示領域AR1における広告AD1の表示態様を変更する。
図1では、端末装置10は、コンテンツCT11の左端に配置されたサービス一覧に沿って、マウスカーソルMC11が上下方向に移動している場合、広告AD1の表示倍率を大きくしてもよい。
【0039】
また、端末装置10は、マウスカーソルMC11が移動する速度に基づいて、コンテンツCT11の表示領域AR1における広告AD1の表示態様を変更する。
図1では、端末装置10は、マウスカーソルMC11の移動速度が速い程、広告AD1の表示倍率を大きくしてもよい。
【0040】
また、端末装置10は、所定の条件を満たすまで、広告AD1の表示態様の変更を停止し、所定の条件を満たした後、広告AD1の表示態様の変更を開始してもよい。例えば、端末装置10は、コンテンツCT11を表示してから所定の条件を満たすまでの間、広告AD1の表示態様の変更を停止し、所定の条件を満たした後、広告AD1の表示態様の変更を開始してもよい。例えば、端末装置10は、マウスカーソルMC11と表示領域AR1とが所定の位置関係になることを所定の条件とし、所定の条件を満たすまでの間、広告AD1の表示態様の変更を停止し、所定の条件を満たした後、広告AD1の表示態様の変更を開始してもよい。例えば、端末装置10は、マウスカーソルMC11が表示領域AR1内に入るまで、広告AD1の表示態様の変更を停止し、マウスカーソルMC11が表示領域AR1内に入った後、広告AD1の表示態様の変更を開始してもよい。
【0041】
また、端末装置10は、マウスカーソルMC11の移動方向に応じて、拡縮の中心(基準点)を変更してもよい。例えば、端末装置10は、マウスカーソルMC11が表示領域AR1から離れる方向に応じて拡大するポイント(基準点)を変更してもよい。例えば、端末装置10は、マウスカーソルMC11が左方向へ移動している場合、広告AD1の左側を基準点として拡縮を行ってもよい。例えば、端末装置10は、マウスカーソルMC11が左方向へ移動している場合、広告AD1の右側を基準点として拡縮を行ってもよい。例えば、端末装置10は、マウスカーソルMC11が右方向へ移動している場合、広告AD1の右側を基準点として拡縮を行ってもよい。例えば、端末装置10は、マウスカーソルMC11が右方向へ移動している場合、広告AD1の左側を基準点として拡縮を行ってもよい。なお、上記は一例に過ぎず、端末装置10は、様々な情報を用いて表示倍率を決定し、決定したい表示倍率を基に広告AD1の表示態様を変更してもよい。
【0042】
〔2.端末装置の構成〕
次に、
図4を用いて、実施形態に係る端末装置10の構成について説明する。
図4は、実施形態に係る端末装置の構成例を示す図である。
図4に示すように、端末装置10は、通信部11と、入力部12と、出力部13と、記憶部14と、制御部15とを有する。なお、端末装置10は、音声による入出力インターフェイスとなるマイク(音センサ)やスピーカを有してもよい。例えば、端末装置10は、音センサやスピーカが外部接続等により通信可能に接続されてもよい。
【0043】
(通信部11)
通信部11は、例えば、通信回路等によって実現される。そして、通信部11は、図示しない所定の通信網と有線または無線で接続され、外部の情報処理装置との間で情報の送受信を行う。例えば、通信部11は、所定のネットワークN(
図3参照)と有線または無線で接続され、サービス提供装置50との間で情報の送受信を行う。
【0044】
(入力部12)
入力部12は、ユーザから各種操作が入力される。例えば、入力部12は、タッチパネル機能により表示面(例えば出力部13)を介してユーザからの各種操作を受け付けてもよい。また、入力部12は、端末装置10に設けられたボタンや、端末装置10に接続されたキーボードやマウスからの各種操作を受け付けてもよい。
【0045】
(出力部13)
出力部13は、情報を表示する画面である。例えば、出力部13は、例えば液晶ディスプレイや有機EL(Electro-Luminescence)ディスプレイ等によって実現されるタブレット端末等の表示画面であり、各種情報を表示するための表示装置である。出力部13は、タッチパネルの画面として機能してもよい。
【0046】
(記憶部14)
記憶部14は、例えば、RAM(Random Access Memory)、フラッシュメモリ(Flash Memory)等の半導体メモリ素子、または、ハードディスク、光ディスク等の記憶装置によって実現される。記憶部14は、例えば、端末装置10にインストールされているアプリケーションに関する情報、例えばプログラム等を記憶する。
【0047】
記憶部14は、コンテンツを表示するために用いる各種の情報を記憶する。例えば、記憶部14は、表示領域における第2コンテンツの表示態様を決定するために用いる各種の情報を記憶する。例えば、記憶部14は、表示領域とカーソルの位置関係と第2コンテンツの拡縮倍率を対応付けた拡縮倍率情報を記憶する。例えば、記憶部14は、表示領域とカーソルとの間の距離と、その距離の場合の第2コンテンツの拡縮倍率を対応付けた拡縮倍率情報を記憶する。なお、上記は一例に過ぎず、記憶部14は、コンテンツを表示するために用いる各種の情報を記憶する。
【0048】
(制御部15)
制御部15は、コントローラ(controller)であり、例えば、CPU(Central Processing Unit)やMPU(Micro Processing Unit)等によって、端末装置10内部の記憶部14などの記憶装置に記憶されている各種プログラムがRAMを作業領域として実行されることにより実現される。例えば、この各種プログラムは、表示処理を行うアプリケーションのプログラムが含まれる。また、制御部15は、コントローラであり、例えば、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)やFPGA(Field Programmable Gate Array)等の集積回路により実現される。
【0049】
図4に示すように、制御部15は、取得部151と、処理部152と、表示部153と、送信部154とを有し、以下に説明する表示処理の機能や作用を実現または実行する。なお、制御部15の内部構成は、
図4に示した構成に限られず、後述する表示処理を行う構成であれば他の構成であってもよい。また、制御部15が有する各処理部の接続関係は、
図4に示した接続関係に限られず、他の接続関係であってもよい。
【0050】
(取得部151)
取得部151は、各種情報を取得する。例えば、取得部151は、記憶部14から各種情報を取得する。また、取得部151は、各種情報を外部の情報処理装置から取得してもよい。
【0051】
例えば、取得部151は、サービス提供装置50から各種情報を取得する。例えば、取得部151は、サービス提供装置50からコンテンツ表示アプリAP11に関する各種情報を取得する。例えば、取得部151は、サービス提供装置50からコンテンツ表示アプリAP11のインストールに用いる情報やコンテンツ表示アプリAP11のアップデートに用いる情報を取得する。例えば、取得部151は、サービス提供装置50からコンテンツ表示アプリAP11に表示されるコンテンツに関する各種情報を取得する。取得部151は、広告AD1が表示される表示領域AR1を含むコンテンツCT11をサービス提供装置50から受信する。
【0052】
取得部151は、第1コンテンツに含まれ、第2コンテンツが表示される表示領域を示す表示領域情報を取得する。取得部151は、第1コンテンツが表示された画面におけるカーソルの位置を示すカーソル位置情報を取得する。取得部151は、第1コンテンツが表示された画面におけるマウスカーソルの位置を示すカーソル位置情報を取得する。取得部151は、第1コンテンツに含まれ、第2コンテンツである広告が表示される表示領域を示す表示領域情報を取得する。
【0053】
取得部151は、配信されたコンテンツ(配信コンテンツ)に含まれ、広告が表示される表示領域を示す表示領域情報を取得する。取得部151は、配信コンテンツが表示された画面におけるマウスカーソルの位置を示すカーソル位置情報を取得する。取得部151は、配信コンテンツに含まれ、広告である広告が表示される表示領域を示す表示領域情報を取得する。表示部153は、表示領域情報が示す表示領域と、カーソル位置情報が示すマウスカーソルの位置との位置関係に基づく表示態様により、表示領域に広告を表示する。
【0054】
(処理部152)
処理部152は、種々の情報を生成する。処理部152は、取得部151により取得された情報に基づいて各種情報を生成する。処理部152は、記憶部14に記憶された情報に基づいて各種情報を生成する。処理部152は、各種情報を決定する。処理部152は、取得部151により取得された情報に基づいて各種情報を決定する。処理部152は、記憶部14に記憶された情報に基づいて各種情報を決定する。
【0055】
処理部152は、各種情報を決定する。処理部152は、拡縮倍率情報に基づいて、表示領域に表示させる第2コンテンツの倍率(表示倍率)を決定する。処理部152は、拡縮倍率情報を参照し、表示領域とカーソルとの間の距離に対応する拡縮倍率を第2コンテンツの表示倍率に決定する。処理部152は、決定した第2コンテンツの表示倍率と、第2コンテンツの基準点に基づいて、第2コンテンツのうち、表示領域に表示させる範囲を決定する。
【0056】
(表示部153)
表示部153は、種々の情報を表示する。例えば、表示部153は、出力部13を介して各種情報を表示する。表示部153は、取得部151により取得された情報に基づいて各種情報を表示する。表示部153は、記憶部14に記憶された情報に基づいて各種情報を表示する。例えば、表示部153は、記憶部14に記憶された各種情報を用いて、コンテンツ表示アプリAP11に関する種々の情報を表示する。
【0057】
表示部153は、画像処理に関する種々の従来技術を適宜用いてコンテンツの表示を制御する表示制御処理を実行する。表示部153は、画像処理に関する種々の従来技術を適宜用いてコンテンツの表示態様を変更する表示制御処理を実行する。例えば、表示部153は、コンテンツ表示アプリAP11に表示するコンテンツの表示制御処理を実行する。例えば、表示部153は、第1コンテンツに含まれる表示領域における第2コンテンツの表示態様を制御する表示制御処理を実行する。
【0058】
表示部153は、処理部152により決定された表示倍率で、表示領域に第2コンテンツを表示する。表示部153は、第2コンテンツのうち、基準点を中心として表示倍率に対応する範囲を表示領域に表示する。
【0059】
表示部153は、表示領域情報が示す表示領域と、カーソル位置情報が示すカーソルの位置との位置関係に基づく表示態様により、表示領域に第2コンテンツを表示する。表示部153は、表示領域とカーソルとの間の距離に基づいて、表示領域における第2コンテンツの表示態様を変更する。
【0060】
表示部153は、表示領域とカーソルの間の距離に応じて、表示領域に第2コンテンツを拡縮して表示する。表示部153は、表示領域とカーソルの間の距離が長い程、表示領域に第2コンテンツを拡大して表示する。表示部153は、表示領域とカーソルの間の距離が短い程、表示領域に第2コンテンツを縮小して表示する。
【0061】
表示部153は、第2コンテンツのうち所定の位置を基準点として、第2コンテンツを拡縮して表示する。表示部153は、第2コンテンツの中心点を基準点として、第2コンテンツを拡縮して表示する。表示部153は、第2コンテンツのうち文字情報が位置する箇所を基準点として、第2コンテンツを拡縮して表示する。表示部153は、第2コンテンツのうち、第2コンテンツの提供元が指定した位置を基準点として、第2コンテンツを拡縮して表示する。
【0062】
表示部153は、カーソルの移動態様に基づいて、表示領域における第2コンテンツの表示態様を変更する。表示部153は、カーソルが移動する方向に基づいて、表示領域における第2コンテンツの表示態様を変更する。表示部153は、カーソルが移動する速度に基づいて、表示領域における第2コンテンツの表示態様を変更する。
【0063】
表示部153は、表示領域とマウスカーソルとの間の距離に基づいて、表示領域における第2コンテンツの表示態様を変更する。表示部153は、表示領域とカーソルとの位置関係に基づく表示態様により、表示領域に広告を表示する。
【0064】
表示部153は、表示領域とマウスカーソルとの間の距離に基づいて、表示領域における広告の表示態様を変更する。表示部153は、表示領域とマウスカーソルの間の距離に応じて、表示領域に広告を拡縮して表示する。表示部153は、表示領域とマウスカーソルの間の距離が長い程、表示領域に広告を拡大して表示する。表示部153は、表示領域とマウスカーソルの間の距離が短い程、表示領域に広告を縮小して表示する。
【0065】
表示部153は、広告のうち所定の位置を基準点として、広告を拡縮して表示する。表示部153は、広告の中心点を基準点として、広告を拡縮して表示する。表示部153は、広告のうち文字情報が位置する箇所を基準点として、広告を拡縮して表示する。表示部153は、広告のうち、広告の提供元が指定した位置を基準点として、広告を拡縮して表示する。
【0066】
表示部153は、マウスカーソルの移動態様に基づいて、表示領域における広告の表示態様を変更する。表示部153は、マウスカーソルが移動する方向に基づいて、表示領域における広告の表示態様を変更する。表示部153は、マウスカーソルが移動する速度に基づいて、表示領域における広告の表示態様を変更する。
【0067】
(送信部154)
送信部154は、各種情報を送信する。例えば、送信部154は、入力部12により入力されたユーザ操作に従って、外部の情報処理装置へ種々の情報を送信する。送信部154は、ユーザ操作に応じて、外部の情報処理装置に対して種々の情報を要求するリクエスト情報を外部の情報処理装置へ送信する。
【0068】
送信部154は、サービス提供装置50に情報を要求するリクエスト情報を送信する。送信部154は、サービス提供装置50にコンテンツ表示アプリAP11に関する各種情報の要求するリクエスト情報を送信する。送信部154は、コンテンツの配信を要求するリクエスト情報を送信する。
【0069】
送信部154は、第2コンテンツが表示される表示領域を含む第1コンテンツの配信を要求するリクエスト情報をサービス提供装置50に送信する。送信部154は、広告が表示される表示領域を含むコンテンツの配信を要求するリクエスト情報をサービス提供装置50に送信する。送信部154は、広告AD1が表示される表示領域AR1を含むコンテンツCT11の配信を要求するリクエスト情報をサービス提供装置50に送信する。
【0070】
なお、上述した制御部15による表示処理等の処理は、所定のアプリケーションにより行われる場合、制御部15の各部は、例えば、所定のアプリケーションにより実現されてもよい。例えば、制御部15による表示処理等の各種の処理は、JavaScript(登録商標)などを含む制御情報により実現されてもよい。また、上述した表示処理等が専用アプリにより行われる場合、制御部15は、例えば、所定のアプリ(例えば
図1のコンテンツ表示アプリAP11等)や専用アプリを制御するアプリ制御部を有してもよい。
【0071】
〔3.表示処理のフロー〕
次に、
図5を用いて、実施形態に係る端末装置10による表示処理の手順について説明する。
図5は、実施形態に係る表示処理の一例を示すフローチャートである。
【0072】
図5に示すように、端末装置10は、第1コンテンツに含まれ、第2コンテンツが表示される表示領域を示す表示領域情報を取得する(ステップS101)。例えば、端末装置10は、第1コンテンツに含まれ、広告が表示される広告表示領域を示す表示領域情報を取得する。
【0073】
また、端末装置10は、第1コンテンツが表示された画面におけるカーソルの位置を示すカーソル位置情報を取得する(ステップS102)。例えば、端末装置10は、第1コンテンツが表示された画面におけるマウスカーソルの位置を示すカーソル位置情報を取得する。
【0074】
そして、端末装置10は、表示領域情報が示す表示領域と、カーソル位置情報が示すカーソルの位置との位置関係に基づく表示態様により、表示領域に第2コンテンツを表示する(ステップS103)。例えば、端末装置10は、広告表示領域と、マウスカーソルの位置との位置関係に基づく表示態様により、広告表示領域に広告を表示する。
【0075】
〔4.効果〕
上述してきたように、実施形態に係る端末装置10は、取得部151と、表示部153とを有する。取得部151は、第1コンテンツに含まれ、第2コンテンツが表示される表示領域を示す表示領域情報と、第1コンテンツが表示された画面におけるカーソルの位置を示すカーソル位置情報とを取得する。表示部153は、表示領域情報が示す表示領域と、カーソル位置情報が示すカーソルの位置との位置関係に基づく表示態様により、表示領域に第2コンテンツを表示する。
【0076】
このように、実施形態に係る端末装置10は、第1コンテンツに含まれ、第2コンテンツが表示される表示領域とカーソルの位置との位置関係に基づく表示態様により、表示領域に第2コンテンツを表示することにより、コンテンツを適切な態様で表示することができる。
【0077】
また、実施形態に係る端末装置10において、表示部153は、表示領域とカーソルとの間の距離に基づいて、表示領域における第2コンテンツの表示態様を変更する。
【0078】
このように、実施形態に係る端末装置10は、表示領域とカーソルとの間の距離に基づいて、表示領域における第2コンテンツの表示態様を変更することにより、コンテンツを適切な態様で表示することができる。
【0079】
また、実施形態に係る端末装置10において、表示部153は、表示領域とカーソルの間の距離に応じて、表示領域に第2コンテンツを拡縮して表示する。
【0080】
このように、実施形態に係る端末装置10は、表示領域とカーソルの間の距離に応じて、表示領域に第2コンテンツを拡縮して表示することにより、コンテンツを適切な態様で表示することができる。
【0081】
また、実施形態に係る端末装置10において、表示部153は、表示領域とカーソルの間の距離が長い程、表示領域に第2コンテンツを拡大して表示する。
【0082】
このように、実施形態に係る端末装置10は、表示領域とカーソルの間の距離が長い程、表示領域に第2コンテンツを拡大して表示することにより、コンテンツを適切な態様で表示することができる。
【0083】
また、実施形態に係る端末装置10において、表示部153は、表示領域とカーソルの間の距離が短い程、表示領域に第2コンテンツを縮小して表示する。
【0084】
このように、実施形態に係る端末装置10は、表示領域とカーソルの間の距離が短い程、表示領域に第2コンテンツを縮小して表示することにより、コンテンツを適切な態様で表示することができる。
【0085】
また、実施形態に係る端末装置10において、表示部153は、第2コンテンツのうち所定の位置を基準点として、第2コンテンツを拡縮して表示する。
【0086】
このように、実施形態に係る端末装置10は、第2コンテンツのうち所定の位置を基準点として、第2コンテンツを拡縮して表示することにより、コンテンツを適切な態様で表示することができる。
【0087】
また、実施形態に係る端末装置10において、表示部153は、第2コンテンツの中心点を基準点として、第2コンテンツを拡縮して表示する。
【0088】
このように、実施形態に係る端末装置10は、第2コンテンツの中心点を基準点として、第2コンテンツを拡縮して表示することにより、コンテンツを適切な態様で表示することができる。
【0089】
また、実施形態に係る端末装置10において、表示部153は、第2コンテンツのうち文字情報が位置する箇所を基準点として、第2コンテンツを拡縮して表示する。
【0090】
このように、実施形態に係る端末装置10は、第2コンテンツのうち文字情報が位置する箇所を基準点として、第2コンテンツを拡縮して表示することにより、コンテンツを適切な態様で表示することができる。
【0091】
また、実施形態に係る端末装置10において、表示部153は、第2コンテンツのうち、第2コンテンツの提供元が指定した位置を基準点として、第2コンテンツを拡縮して表示する。
【0092】
このように、実施形態に係る端末装置10は、第2コンテンツのうち、第2コンテンツの提供元が指定した位置を基準点として、第2コンテンツを拡縮して表示することにより、コンテンツを適切な態様で表示することができる。
【0093】
また、実施形態に係る端末装置10において、表示部153は、カーソルの移動態様に基づいて、表示領域における第2コンテンツの表示態様を変更する。
【0094】
このように、実施形態に係る端末装置10は、カーソルの移動態様に基づいて、表示領域における第2コンテンツの表示態様を変更することにより、コンテンツを適切な態様で表示することができる。
【0095】
また、実施形態に係る端末装置10において、表示部153は、カーソルが移動する方向に基づいて、表示領域における第2コンテンツの表示態様を変更する。
【0096】
このように、実施形態に係る端末装置10は、カーソルが移動する方向に基づいて、表示領域における第2コンテンツの表示態様を変更することにより、コンテンツを適切な態様で表示することができる。
【0097】
また、実施形態に係る端末装置10において、表示部153は、カーソルが移動する速度に基づいて、表示領域における第2コンテンツの表示態様を変更する。
【0098】
このように、実施形態に係る端末装置10は、カーソルが移動する速度に基づいて、表示領域における第2コンテンツの表示態様を変更することにより、コンテンツを適切な態様で表示することができる。
【0099】
また、実施形態に係る端末装置10において、取得部151は、第1コンテンツが表示された画面におけるマウスカーソルの位置を示すカーソル位置情報を取得する。表示部153は、表示領域とマウスカーソルとの間の距離に基づいて、表示領域における第2コンテンツの表示態様を変更する。
【0100】
このように、実施形態に係る端末装置10は、表示領域とマウスカーソルとの間の距離に基づいて、表示領域における第2コンテンツの表示態様を変更することにより、コンテンツを適切な態様で表示することができる。
【0101】
また、実施形態に係る端末装置10において、取得部151は、第1コンテンツに含まれ、第2コンテンツである広告が表示される表示領域を示す表示領域情報を取得する。表示部153は、表示領域とカーソルとの位置関係に基づく表示態様により、表示領域に広告を表示する。
【0102】
このように、実施形態に係る端末装置10は、表示領域とマウスカーソルとの間の距離に基づいて、表示領域における広告の表示態様を変更することにより、コンテンツを適切な態様で表示することができる。
【0103】
〔5.プログラム〕
上述してきた端末装置10やサービス提供装置50による処理は、本願に係る処理プログラムや表示プログラムにより実現される。端末装置10に係る処理部152や表示部153は、端末装置10が有するCPUやMPU等によって、例えばコンテンツ表示アプリAP11等に含まれる表示プログラムがRAMを作業領域として、表示プログラムに係る表示手順が実行されることにより実現される。端末装置10に係る処理部152は、処理プログラムによる各手順が実行されることにより実現される。
【0104】
例えば、端末装置10に係る処理部152は、端末装置10が有するCPUやMPU等によって、例えばコンテンツ表示アプリAP11等に含まれる処理プログラムがRAMを作業領域として、処理プログラムに係る処理手順が実行されることにより実現される。例えば、端末装置10に係る表示部153は、端末装置10が有するCPUやMPU等によって、例えばコンテンツ表示アプリAP11等に含まれる表示プログラムがRAMを作業領域として、表示プログラムに係る表示手順が実行されることにより実現される。また、端末装置10に係る他の処理部も同様に情報処理プログラムによる各手順が実行されることにより実現される。
【0105】
なお、本願に係る端末装置10やサービス提供装置50が実行する処理は、必ずしも全てが処理プログラムや表示プログラムによって実現されるものでなくてもよい。例えば、端末装置10外の情報等は、端末装置10が有するOS(Operating System)によって取得されてもよい。すなわち、処理プログラムや表示プログラム自体が、上述してきたような端末装置10で実行される処理を実行するのではなく、OSによって取得されたデータ(例えば、コンテンツ等を表示するために用いるデータ)を受け取ったりすることにより、上述してきた端末装置10の処理を実現するようにしてもよい。
【0106】
〔6.ハードウェア構成〕
上述してきた実施形態に係る端末装置10は、例えば
図6に示すような構成のコンピュータ1000によって実現される。
図6は、端末装置の機能を実現するコンピュータの一例を示すハードウェア構成図である。コンピュータ1000は、CPU1100、RAM1200、ROM(Read Only Memory)1300、HDD(Hard Disk Drive)1400、通信インターフェイス(I/F)1500、入出力インターフェイス(I/F)1600、及びメディアインターフェイス(I/F)1700を有する。
【0107】
CPU1100は、ROM1300またはHDD1400に格納されたプログラムに基づいて動作し、各部の制御を行う。ROM1300は、コンピュータ1000の起動時にCPU1100によって実行されるブートプログラムや、コンピュータ1000のハードウェアに依存するプログラム等を格納する。
【0108】
HDD1400は、CPU1100によって実行されるプログラム、及び、かかるプログラムによって使用されるデータ等を格納する。通信インターフェイス1500は、所定のネットワークNを介して他の機器からデータを受信してCPU1100へ送り、CPU1100が生成したデータを所定のネットワークNを介して他の機器へ送信する。
【0109】
CPU1100は、入出力インターフェイス1600を介して、ディスプレイやプリンタ等の出力装置、及び、キーボードやマウス等の入力装置を制御する。CPU1100は、入出力インターフェイス1600を介して、入力装置からデータを取得する。また、CPU1100は、生成したデータを入出力インターフェイス1600を介して出力装置へ出力する。
【0110】
メディアインターフェイス1700は、記録媒体1800に格納されたプログラムまたはデータを読み取り、RAM1200を介してCPU1100に提供する。CPU1100は、かかるプログラムを、メディアインターフェイス1700を介して記録媒体1800からRAM1200上にロードし、ロードしたプログラムを実行する。記録媒体1800は、例えばDVD(Digital Versatile Disc)、PD(Phase change rewritable Disk)等の光学記録媒体、MO(Magneto-Optical disk)等の光磁気記録媒体、テープ媒体、磁気記録媒体、または半導体メモリ等である。
【0111】
例えば、コンピュータ1000が実施形態に係る端末装置10として機能する場合、コンピュータ1000のCPU1100は、RAM1200上にロードされたプログラムを実行することにより、制御部15の機能を実現する。コンピュータ1000のCPU1100は、これらのプログラムを記録媒体1800から読み取って実行するが、他の例として、他の装置から所定のネットワークNを介してこれらのプログラムを取得してもよい。
【0112】
以上、本願の実施形態を図面に基づいて詳細に説明したが、これらは例示であり、発明の開示の行に記載の態様を始めとして、当業者の知識に基づいて種々の変形、改良を施した他の形態で本発明を実施することが可能である。
【0113】
〔7.その他〕
また、上記各実施形態において説明した各処理のうち、自動的に行われるものとして説明した処理の全部または一部を手動的に行うこともでき、あるいは、手動的に行われるものとして説明した処理の全部または一部を公知の方法で自動的に行うこともできる。この他、上記文書中や図面中で示した処理手順、具体的名称、各種のデータやパラメータを含む情報については、特記する場合を除いて任意に変更することができる。例えば、各図に示した各種情報は、図示した情報に限られない。
【0114】
また、図示した各装置の各構成要素は機能概念的なものであり、必ずしも物理的に図示の如く構成されていることを要しない。すなわち、各装置の分散・統合の具体的形態は図示のものに限られず、その全部または一部を、各種の負荷や使用状況などに応じて、任意の単位で機能的または物理的に分散・統合して構成することができる。
【0115】
また、上述してきた各実施形態に記載された各処理は、処理内容を矛盾させない範囲で適宜組み合わせることが可能である。
【0116】
また、上述してきた「部(section、module、unit)」は、「手段」や「回路」などに読み替えることができる。例えば、取得部は、取得手段や取得回路に読み替えることができる。
【符号の説明】
【0117】
1 情報処理システム
10 端末装置(コンピュータ)
14 記憶部
15 制御部
151 取得部
152 処理部
153 表示部
154 送信部
50 サービス提供装置
N ネットワーク