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特開2024-42653加熱モジュール及びエアロゾル発生装置
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024042653
(43)【公開日】2024-03-28
(54)【発明の名称】加熱モジュール及びエアロゾル発生装置
(51)【国際特許分類】
   A24F 40/46 20200101AFI20240321BHJP
   A24F 40/20 20200101ALI20240321BHJP
   A24F 40/40 20200101ALI20240321BHJP
【FI】
A24F40/46
A24F40/20
A24F40/40
【審査請求】有
【請求項の数】11
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023134910
(22)【出願日】2023-08-22
(31)【優先権主張番号】202222446984.9
(32)【優先日】2022-09-15
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(71)【出願人】
【識別番号】517419906
【氏名又は名称】深▲せん▼麦克韋爾科技有限公司
【氏名又は名称原語表記】SHENZHEN SMOORE TECHNOLOGY LIMITED
【住所又は居所原語表記】16#, Dongcai Industrial Park, Gushu Town, Xixiang Street, Baoan District, Shenzhen, Guangdong, China
(74)【代理人】
【識別番号】110000291
【氏名又は名称】弁理士法人コスモス国際特許商標事務所
(72)【発明者】
【氏名】敖 兵輝
(72)【発明者】
【氏名】楊 保民
(72)【発明者】
【氏名】文 治華
(72)【発明者】
【氏名】李 丹丹
【テーマコード(参考)】
4B162
【Fターム(参考)】
4B162AA03
4B162AA05
4B162AB01
4B162AB12
4B162AC12
4B162AC22
(57)【要約】      (修正有)
【解決手段】加熱モジュール100は、互いに対向するように設けられた第1軸方向の端部20aと第2軸方向の端部20bとを含む発熱管20と、第1軸方向の端部に外嵌された第1の固定座40と、第2軸方向の端部に外嵌された第2の固定座60とを備え、固定座の少なくとも一方には、第1の回転停止部21と、第1の回転停止部とマッチングする第2の回転停止部が設けられ、第1の固定座及び第2の固定座に対する発熱体の回転を阻止するように互いに係合可能である。
【効果】第1の回転停止部と第2の回転停止部との相互係合によって、発熱管の周方向における位置決めを実現し、第1の固定座及び第2の固定座に対する発熱体の回転を効果的に阻止することができ、組立時の位置ずれ及び組立後に発生する相対回転による機能障害を回避できる。
【選択図】図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
互いに対向するように設けられた第1軸方向の端部と第2軸方向の端部とを含む発熱管と、
前記第1軸方向の端部に外嵌された第1の固定座と、
前記第2軸方向の端部に外嵌された第2の固定座と、を備え、
前記第1軸方向の端部及び前記第2軸方向の端部の少なくとも一方には、第1の回転停止部が設けられ、前記第1の固定座及び前記第2の固定座の少なくとも一方には、前記第1の回転停止部とマッチングする第2の回転停止部が設けられ、前記第1の回転停止部と前記第2の回転停止部とは、前記第1の固定座及び前記第2の固定座に対する発熱体の回転を阻止するように互いに係合可能である
ことを特徴とする加熱モジュール。
【請求項2】
前記第1の回転停止部及び前記第2の回転停止部の一方は、回転停止係止溝であり、前記第1の回転停止部及び前記第2の回転停止部の他方は、回転停止突起であり、前記回転停止突起は、前記回転停止係止溝と係合するように、その少なくとも一部が前記回転停止係止溝内に内嵌可能である
ことを特徴とする請求項1に記載の加熱モジュール。
【請求項3】
前記第1軸方向の端部には、前記回転停止係止溝が設けられ、前記第1の固定座には、前記回転停止突起が突設される
ことを特徴とする請求項2に記載の加熱モジュール。
【請求項4】
前記第1軸方向の端部に設けられた前記回転停止係止溝は、前記第1軸方向の端部の端壁に形成され、前記第1の固定座に設けられた前記回転停止突起は、前記第1の固定座の内壁に突設される
ことを特徴とする請求項3に記載の加熱モジュール。
【請求項5】
前記第2軸方向の端部には、前記回転停止係止溝が設けられ、前記第2の固定座には、前記回転停止突起が突設される
ことを特徴とする請求項2に記載の加熱モジュール。
【請求項6】
前記第2軸方向の端部に設けられた前記回転停止係止溝は、前記第2軸方向の端部の端壁に形成され、前記第2の固定座に設けられた前記回転停止突起は、前記第2の固定座の内壁に突設される
ことを特徴とする請求項5に記載の加熱モジュール。
【請求項7】
前記第1軸方向の端部には、前記回転停止突起が突設され、前記第1の固定座には、前記回転停止係止溝が設けられる
ことを特徴とする請求項2に記載の加熱モジュール。
【請求項8】
前記第1軸方向の端部に設けられた前記回転停止突起は、前記第1軸方向の端部の端壁に突設され、前記第1の固定座に設けられた回転停止凹溝は、前記第1の固定座の内壁に形成される
ことを特徴とする請求項7に記載の加熱モジュール。
【請求項9】
前記第2軸方向の端部には、前記回転停止突起が突設され、前記第2の固定座には、回転停止凹溝が設けられる
ことを特徴とする請求項2に記載の加熱モジュール。
【請求項10】
前記第2軸方向の端部に設けられた前記回転停止突起は、前記第2軸方向の端部の端壁に突設され、前記第2の固定座に設けられた前記回転停止凹溝は、前記第1の固定座の内壁に形成される
ことを特徴とする請求項9に記載の加熱モジュール。
【請求項11】
請求項1乃至10のいずれか1項に記載の加熱モジュールと、電源アセンブリと、を備え、前記電源アセンブリは、前記加熱モジュールに電気的に接続されて前記加熱モジュールに電力を供給する
ことを特徴とするエアロゾル発生装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、霧化技術分野に関し、特に、加熱モジュール及びエアロゾル発生装置に関する。
【背景技術】
【0002】
エアロゾルは、固体又は液体の小さな粒子が気体媒体中に分散・浮遊して形成されるコロイド分散体であり、エアロゾルは呼吸器系から人体に吸収されるので、ユーザに新しい代替吸収手段を提供する。エアロゾル発生装置とは、霧化可能なエアロゾル発生基質を加熱又はベーキング等の方式によりエアロゾルを形成する装置を意味する。霧化可能なエアロゾル発生基質は、液体、ゲル、ペースト、又は固体であってもよく、これらのエアロゾル発生基質を霧化することによって、従来の製品形態及び吸収手段の代わりに、ユーザに吸入可能なエアロゾルを供給することができる。
【0003】
現在のいくつかのエアロゾル発生装置は、発熱管を利用して管内のエアロゾル発生基質に対して熱放射加熱を行うが、従来の発熱管は、構造欠陥のため、周方向において位置を制限することができず、組立時の位置ずれ及び組立後の他の部品との相対回転を引き起こすことが多く、更に機能障害を引き起こしてエアロゾル発生装置の正常使用に影響を及ぼす。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
これに鑑み、発熱管に対して周方向において位置を制限することができないという問題に対し、周方向において発熱管の位置を制限することができるという技術的効果を達成することができる、加熱モジュール及びエアロゾル発生装置を提供する必要がある。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明の一態様は、
互いに対向するように設けられた第1軸方向の端部と第2軸方向の端部とを含む発熱管と、
前記第1軸方向の端部に外嵌された第1の固定座と、
前記第2軸方向の端部に外嵌された第2の固定座と、を備え、
前記第1軸方向の端部及び前記第2軸方向の端部の少なくとも一方には、第1の回転停止部が設けられ、前記第1の固定座及び前記第2の固定座の少なくとも一方には、前記第1の回転停止部とマッチングする第2の回転停止部が設けられ、前記第1の回転停止部と前記第2の回転停止部とは、前記第1の固定座及び前記第2の固定座に対する前記発熱体の回転を阻止するように互いに係合可能である、加熱モジュールを提供する。
【0006】
一実施例において、前記第1の回転停止部及び前記第2の回転停止部の一方は、回転停止係止溝であり、前記第1の回転停止部及び前記第2の回転停止部の他方は、回転停止突起であり、前記回転停止突起は、前記回転停止係止溝と係合するように、その少なくとも一部が前記回転停止係止溝内に内嵌可能である。
【0007】
一実施例において、前記第1軸方向の端部には、前記回転停止係止溝が設けられ、前記第1の固定座には、前記回転停止突起が突設される。
【0008】
一実施例において、前記第1軸方向の端部に設けられた前記回転停止係止溝は、前記第1軸方向の端部の端壁に形成され、前記第1の固定座に設けられた前記回転停止突起は、前記第1の固定座の内壁に突設される。
【0009】
一実施例において、前記第2軸方向の端部には、前記回転停止係止溝が設けられ、前記第2の固定座には、前記回転停止突起が突設される。
【0010】
一実施例において、前記第2軸方向の端部に設けられた前記回転停止係止溝は、前記第2軸方向の端部の端壁に形成され、前記第2の固定座に設けられた前記回転停止突起は、前記第2の固定座の内壁に突設される。
【0011】
一実施例において、前記第1軸方向の端部には、前記回転停止突起が突設され、前記第1の固定座には、前記回転停止係止溝が設けられる。
【0012】
一実施例において、前記第1軸方向の端部に設けられた前記回転停止突起は、前記第1軸方向の端部の端壁に突設され、前記第1の固定座に設けられた回転停止凹溝は、前記第1の固定座の内壁に形成される。
【0013】
一実施例において、前記第2軸方向の端部には、前記回転停止突起が突設され、前記第2の固定座には、回転停止凹溝が設けられる。
【0014】
一実施例において、前記第2軸方向の端部に設けられた前記回転停止突起は、前記第2軸方向の端部の端壁に突設され、前記第2の固定座に設けられた前記回転停止凹溝は、前記第1の固定座の内壁に形成される。
【0015】
本発明の別の一態様は、上記の加熱モジュールと、電源アセンブリと、を備え、前記電源アセンブリは、前記加熱モジュールに電気的に接続されて前記加熱モジュールに電力を供給するエアロゾル発生装置を提供する。
【0016】
上記の加熱モジュールによれば、第1の回転停止部と第2の回転停止部との相互係合によって、発熱管の周方向における位置決めを実現し、第1の固定座及び第2の固定座に対する発熱管の回転を効果的に阻止することができ、組立時の位置ずれ及び組立後に発生する相対回転による機能障害を回避できる。
【図面の簡単な説明】
【0017】
図1】本発明の一実施例の加熱モジュールの構造模式図である。
図2図1に示された加熱モジュールの分解模式図である。
図3図1に示された加熱モジュールの第1の固定座の構造模式図である。
図4図1に示された加熱モジュールの内部構造模式図である。
図5】本発明のもう一実施例の加熱モジュールの分解模式図である。
図6図5に示された加熱モジュールの第2の固定座の構造模式図である。
図7】本発明のもう一実施例の加熱モジュールの分解模式図である。
図8】本発明の一実施例の発熱管の構造模式図である。
図9】本発明のもう一実施例の発熱管の構造模式図である。
図10】本発明の別の一実施例の発熱管の構造模式図である。
【発明を実施するための形態】
【0018】
本発明の上記目的、特徴及び利点をより明確に理解するために、以下、図面を参照しながら本発明の具体的な実施形態について詳細に説明する。以下の説明において、本発明を十分に理解するために、多くの具体的な細部を説明する。しかしながら、本発明は、ここで説明される実施形態とは異なる多くの他の形態で実施することができ、当業者であれば、本発明の趣旨から逸脱することなく類似な改善を行うことができる。したがって、本発明は以下に開示される具体的な実施例に限定されるものではない。
【0019】
本発明の説明において、理解すべきものとして、用語「中心」、「縦方向」、「横方向」、「長さ」、「幅」、「厚さ」、「上」、「下」、「前」、「後」、「左」、「右」、「鉛直」、「水平」、「頂」、「底」、「内」、「外」、「時計回り」、「反時計回り」、「軸方向」、「径方向」、「周方向」などが指示する方位又は位置関係は、図面に示す方位又は位置関係に基づくものであり、本発明を説明しやすく且つ説明を簡略化するためのものだけであり、言及される装置又は素子は特定の方位を有し、特定の方位で構成及び操作しなければならないことを意味又は示唆するものではなく、本発明を限定するものと解釈されるべきではない。
【0020】
なお、用語「第1」、「第2」は説明の目的だけであり、相対的な重要性を意味又は示唆し、又は説明された技術的特徴の数を示唆すると理解されるものではない。従って、「第1」、「第2」で限定された特徴は、少なくとも1つの該特徴を明示的又は暗黙的に含むことができる。本発明の説明において、特に明示的かつ具体的に制限されない限り、「複数」の意味は少なくとも2つ、例えば2つ、3つなどである。
【0021】
本発明において、特に明確に規定及び限定されない限り、「取り付け」、「連結」、「接続」、「固定」などの用語は、広義に理解すべきであり、例えば、固定接続であってもよいし、着脱可能な接続であってもよいし、一体になってもよい。また、機械的接続であってもよいし、電気的に接続であってもよい。また、特に明確に限定されない限り、直接接続されてもよいし、中間媒体を介して間接的に接続されてもよいし、2つの素子の内部の連通又は2つの素子の互相作用関係であってもよい。当業者にとって、具体的な状況に応じて本発明における上記の用語の具体的な意味を理解することができる。
【0022】
本発明において、特に明確に規定及び限定されない限り、第1の特徴が第2の特徴の「上」又は「下」にあることは、第1及び第2の特徴が直接に接触してもよいし、第1及び第2の特徴が中間媒体を介して間接的に接触してもよい。また、第1の特徴が第2の特徴の「上」、「上方」及び「上面」にあることは、第1の特徴が第2の特徴の真上又は斜め上にあるか、あるいは第1の特徴の水平高さが第2の特徴よりも大きいステップを示すだけであってもよい。第1の特徴が第2の特徴の「下」、「下方」及び「下面」にあることは、第1の特徴が第2の特徴の直下又は斜め下にあるか、あるいは第1の特徴の水平高さが第2の特徴よりも小さいステップを示すだけであってもよい。
【0023】
説明すべきものとして、一方の素子が他方の素子に「固定される」又は「設けられる」と呼ばれる場合、他方の素子に直接存在してもよく、又は介在する要素が存在してもよい。一方の素子が他方の素子に「接続される」と考えられる場合、他方の素子に直接接続されてもよく、又は介在する要素が存在してもよい。本明細書で使用される用語「垂直」、「水平」、「上」、「下」、「左」、「右」及び類似の表現は説明の目的だけであり、唯一の実施形態を示すものではない。
【0024】
図1を参照すると、本発明の一実施例は、加熱モジュール100と電源アセンブリ(図示せず)とを備えるエアロゾル発生装置(図示せず)を提供し、電源アセンブリは、加熱モジュール100の一端に接続されるとともに、加熱モジュール100に電気的に接続され、加熱モジュール100は、電源アセンブリの電気エネルギーの作用によりエアロゾル発生基質を加熱してエアロゾルを生成してユーザに供給することができる。
【0025】
前記エアロゾル発生基質の形態は、固体であってもよく、具体的には、粉砕状、顆粒化、粉末状、粒状、棒状、又はシート状の形態の固体であってもよい。前記エアロゾル発生基質は、医療、養生、健康、美容を目的とする材料を含んでもよいが、これらに限定されない。例えば、前記エアロゾル発生基質は、植物の根、茎、葉、花、芽や実などの植物系材料である。
【0026】
図2に示されたように、加熱モジュール100は、発熱管20と、第1の固定座40と、第2の固定座60と、を備える。発熱管20は、軸方向において互いに対向するように設けられた第1軸方向の端部20aと第2軸方向の端部20bとを含む、断面が円環状である中空の円形管状構造である。発熱管20内には、エアロゾル発生基質を収容するための収容キャビティが形成され、発熱管20は、電気エネルギーの作用により、収容キャビティ内のエアロゾル発生基質に対して熱放射加熱を行ってエアロゾルを生成することができる。
【0027】
第1の固定座40及び第2の固定座60は、大体発熱管20とマッチングする円筒状構造であり、第1の固定座40の内径は発熱管20の第1軸方向の端部20aの外径とマッチングし、第2の固定座60の内径は発熱管20の第2軸方向の端部20bの外径とマッチングする。このようにすると、第1の固定座40は、第1軸方向の端部20aの外側に外嵌され得、第2の固定座60は、第2軸方向の端部20bの外側に外嵌され得、発熱管20は、第1の固定座40及び第2の固定座60によってエアロゾル発生装置内で位置が制限される。
【0028】
図2図4を参照すると、発熱管20は、断面が円環状である円管状構造であるため、発熱管20が第1の固定座40及び第2の固定座60に対して自体の中心軸線を中心に回転するのを防止するために、第1軸方向の端部20a及び第2軸方向の端部20bの少なくとも一方には、第1の回転停止部21が設けられ、第1の固定座40及び第2の固定座60の少なくとも一方には、第1の回転停止部21とマッチングする第2の回転停止部70が設けられる。第1の回転停止部21と第2の回転停止部70は、第1の固定座40及び第2の固定座60に対する発熱管20の回転を阻止するように互いに係合可能である。
【0029】
このようにすると、第1の回転停止部21と第2の回転停止部70との相互係合によって、発熱管20の周方向における位置決めを実現し、発熱管20が第1の固定座40及び第2の固定座60に対して回転するのを効果的に阻止し、組立時の位置ずれ及び組立後に発生する相対回転による機能障害を回避することができる。
【0030】
具体的に、第1の回転停止部21及び第2の回転停止部70の一方は、回転停止係止溝であり、第1の回転停止部21及び第2の回転停止部70の他方は、回転停止突起であり、回転停止係止溝の形状は、回転停止突起の形状とマッチングし、回転停止突起は、回転停止係止溝と係合するように、その少なくとも一部が回転停止係止溝内に内嵌可能である。具体的な一実施例において、回転停止係止溝は、大体矩形の凹溝であり、回転停止突起は、大体回転停止係止溝とマッチングする立方体状の突起ブロックであり、回転停止突起は回転停止係止溝内に完全に内嵌可能である。理解されるように、回転停止突起及び回転停止係止溝の形状は限定されず、様々な嵌合要件を満たすように必要に応じて設けられ得る。
【0031】
図2図4に示されたように、本発明の一実施例において、発熱管20の第1軸方向の端部20aには、回転停止係止溝が設けられ、第1の固定座40には、回転停止突起が突設されるため、発熱管20は、第1軸方向の端部20aと第1の固定座40との相互係合によって第1の固定座40に対して周方向において位置が制限される。
【0032】
具体的には、回転停止係止溝は、第1軸方向の端部20aの端壁に設けられ、当該回転停止係止溝は、第1軸方向の端部20aの端壁から発熱管20の軸方向に沿って延在するとともに発熱管20の内側壁と外側壁とを連通する。回転停止突起は、第1の固定座40の内壁に突設される。このようにすると、第1軸方向の端部20aが第1の固定座40内に挿設されると、回転停止突起は回転停止係止溝内に挿設されて回転停止係止溝と互いに係合され、それにより発熱管20の第1の固定座40に対する回転が阻止される。
【0033】
図5及び図6に示されたように、本発明の一実施例において、発熱管20の第2軸方向の端部20bには、回転停止係止溝が設けられ、第2の固定座60には、回転停止突起が突設され、それにより発熱管20は第2軸方向の端部20bと第2の固定座60との相互係合によって第2の固定座60に対して周方向において位置が制限される。
【0034】
具体的に、回転停止係止溝は、第2軸方向の端部20bの端壁に設けられ、且つ、当該回転停止係止溝は、第2軸方向の端部20bの端壁から発熱管20の軸方向に沿って延在するとともに、発熱管20の内側壁と外側壁とを連通する。回転停止突起は、第2の固定座60の内壁に突設される。このようにすると、第2軸方向の端部20bが第2の固定座60内に挿設されると、回転停止突起は回転停止係止溝内に挿設されて回転停止係止溝と互いに係合され、それにより第2の固定座60に対する発熱管20の回転が阻止される。
【0035】
図3図6、及び図7に示されたように、本発明の一実施例において、発熱管20の第1軸方向の端部20a及び第2軸方向の端部20bには、いずれも回転停止係止溝が設けられ、第1の固定座40及び第2の固定座60には、いずれも回転停止突起が突設される。したがって、発熱管20は、第1軸方向の端部20aと第1の固定座40との相互係合、及び第2軸方向の端部20bと第2の固定座60との相互係合によって、第1の固定座40及び第2の固定座60に対して周方向において位置が制限される。
【0036】
具体的に、回転停止係止溝は、第1軸方向の端部20aの端壁及び第2軸方向の端部20bの端壁に設けられ、且つ、回転停止係止溝は、第1軸方向の端部20a又は第2軸方向の端部20bの端壁から発熱管20の軸方向に沿って延在するとともに、発熱管20の内側壁と外側壁とを連通する。回転停止突起は、第1の固定座40の内壁及び第2の固定座60の内壁に突設される。
【0037】
このようにすると、第1軸方向の端部20aが第1の固定座40内に挿設され、第2軸方向の端部20bが第2の固定座60内に挿設されると、第1の固定座40及び第2の固定座60の回転停止突起は発熱管20両端の回転停止係止溝内にそれぞれ挿設されて回転停止係止溝と互いに係合され、それにより第1の固定座40及び第2の固定座60に対する発熱管20の回転が阻止される。発熱管20の2つの軸方向の端部は、それぞれ、第1の固定座40及び第2の固定座60に対して周方向において相対的に固定されるため、発熱管20が第1の固定座40及び第2の固定座60に対して回転しないように確保される。
【0038】
図8に示されたように、本発明の一実施例において、発熱管の第1軸方向の端部20aには、1つの回転停止突起が突設され、第1の固定座40には、1つの回転停止凹溝が設けられ、それにより、発熱管20は第1軸方向の端部20aと第1の固定座40との相互係合によって第1の固定座40に対して周方向において位置が制限される。
【0039】
具体的に、回転停止突起は、第1軸方向の端部20aの端壁に突設され、回転停止突起は、第1軸方向の端部20aの端壁から発熱管20の軸方向に沿って延在し、且つ、回転停止突起の発熱管20の径方向における厚さは、発熱管20の側壁の厚さとほぼ同じである。回転停止凹溝は、第1の固定座40の内壁に設けられる。このようにすると、第1軸方向の端部20aが第1の固定座40内に挿設されると、回転停止突起が回転停止係止溝内に挿設されて回転停止係止溝と互いに係合され、それにより第1の固定座40に対する発熱管20の回転が阻止される。
【0040】
図9に示されたように、本発明の一実施例において、発熱管20の第2軸方向の端部20bには、回転停止突起が突設され、第2の固定座60には、1つの回転停止凹溝が設けられる。それにより、発熱管20は第2軸方向の端部20bと第2の固定座60との相互係合によって第2の固定座60に対して周方向において位置が制限される。
【0041】
具体的に、回転停止突起は、第2軸方向の端部20bの端壁に突設され、回転停止突起は、第2軸方向の端部20bの端壁から発熱管20の軸方向に沿って延在し、且つ、回転停止突起の発熱管20の径方向における厚さは、発熱管20の側壁の厚さとほぼ同じである。回転停止凹溝は、第2の固定座60の内壁に設けられる。このようにすると、第2軸方向の端部20bが第2の固定座60内に挿設されると、回転停止突起が回転停止係止溝内に挿設されて回転停止係止溝と互いに係合され、それにより第2の固定座60に対する発熱管20の回転が阻止される。
【0042】
図10に示されたように、本発明の一実施例において、発熱管20の第1軸方向の端部20a及び第2軸方向の端部20bには、いずれも回転停止突起が突設され、第1の固定座40及び第2の固定座60には、いずれも回転停止係止溝が設けられる。したがって、発熱管20は、第1軸方向の端部20aと第1の固定座40との相互係合、及び第2軸方向の端部20bと第2の固定座60との相互係合によって、第1の固定座40及び第2の固定座60に対して周方向において位置が制限される。
【0043】
具体的に、回転停止突起は、第1軸方向の端部20aの端壁及び第2軸方向の端部20bの端壁に突設され、回転停止突起は、第1軸方向の端部20a又は第2軸方向の端部20bの端壁から発熱管20の軸方向に沿って延在し、且つ、回転停止突起の発熱管20の径方向における厚さは、発熱管20の側壁の厚さとほぼ同じである。回転停止凹溝は、第1の固定座40及び第2の固定座60の内壁に設けられる。
【0044】
このようにすると、第1軸方向の端部20aが第1の固定座40内に挿設され、第2軸方向の端部20bが第2の固定座60内に挿設されると、発熱管20の両端の回転停止突起は、第1の固定座40及び第2の固定座60の回転停止係止溝内にそれぞれ挿設されて回転停止係止溝と互いに係合され、それにより第1の固定座40及び第2の固定座60に対する発熱管20の回転が阻止される。発熱管20の2つの軸方向の端部は、それぞれ、第1の固定座40及び第2の固定座60に対して周方向において相対的に固定されるため、発熱管20が第1の固定座40及び第2の固定座60に対して回転しないように確保される。
【0045】
上記の加熱モジュール100及びエアロゾル発生装置によれば、加熱モジュール100の発熱管20と第1の固定座40及び/又は第2の固定座60は、第1の回転停止部21と第2の回転停止部70との相互係合によって周方向において相対的に固定され、それにより組立時の位置ずれ及び組立後に発生する相対回転による機能障害を回避するとともに、構造全体が簡単で確実であり、加熱モジュール100の生産コストを増加することはない。
【0046】
以上説明した実施例の各技術的特徴は、任意に組み合わせることが可能であり、説明を簡潔にするために、上記実施例における各技術的特徴の全ての可能な組み合わせについては説明していないが、これらの技術的特徴の組み合わせに矛盾がない限り、本明細書に記載される範囲内であると考えられるべきである。
【0047】
上記の実施例は、本願のいくつかの実施形態を示しているに過ぎず、その叙述は具体的かつ詳細であるが、本願の発明の範囲を限定するものとして理解されるべきではない。当業者であれば、本願の思想から逸脱することなく、本願の範囲に含まれるいくつかの変形および改善を行うことができることに留意されたい。したがって、本願の特許の範囲は、添付の特許請求の範囲に従うものとする。
【符号の説明】
【0048】
100 加熱モジュール
20 発熱管
20a 第1軸方向の端部
20b 第2軸方向の端部
21 第1の回転停止部
40 第1の固定座
60 第2の固定座
70 第2の回転停止部
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10