(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024042718
(43)【公開日】2024-03-29
(54)【発明の名称】プログラム、情報処理装置、情報処理システムおよび情報処理方法
(51)【国際特許分類】
A63F 13/69 20140101AFI20240321BHJP
A63F 13/45 20140101ALI20240321BHJP
【FI】
A63F13/69
A63F13/69 510
A63F13/45
【審査請求】有
【請求項の数】8
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022146840
(22)【出願日】2022-09-15
(71)【出願人】
【識別番号】511249637
【氏名又は名称】株式会社Cygames
(74)【代理人】
【識別番号】100135666
【弁理士】
【氏名又は名称】原 弘晃
(74)【代理人】
【識別番号】100131680
【弁理士】
【氏名又は名称】竹内 健一
(72)【発明者】
【氏名】宗岡 一樹
(72)【発明者】
【氏名】足立 拓真
(72)【発明者】
【氏名】廣瀬 龍一郎
(72)【発明者】
【氏名】▲高▼橋 玲央
(57)【要約】
【課題】 プレイヤーの満足度を効果的に向上させることができるプログラムを提供すること。
【解決手段】 今回の特定イベントにおいて実行可能な無料連続抽選処理の回数が残り1回となるまでに、無料連続抽選処理によって星3のキャラクターまたはスペシャルスーパーレアのアイテムが決定されなかったプレイヤーについては、今回の特定イベントにおいて実行可能な最後の1回の無料連続抽選処理で必ずスペシャルスーパーレアのアイテムが決定されるため、特定イベントに対するプレイヤーの満足度を効果的に向上させることができる。
【選択図】
図11
【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1の条件が満たされると、プレイヤーに付与するゲーム媒体を決定するための第1処理を実行する第1処理部と、
所定期間において第2の条件が満たされると、プレイヤーに付与するゲーム媒体を決定するための第2処理を実行する第2処理部と、
第3の条件が満たされると、プレイヤーに特典を付与するための第3処理を実行する第3処理部としてコンピューターを機能させ、
前記第1処理よりも前記第2処理の方が実行に要する対価が低く、
前記第3処理部は、
前記所定期間において前記第2処理の結果が所定の結果にならなかった場合に前記第3処理を実行し、
前記所定期間において前記第2処理の結果が所定の結果になった場合に前記第3処理を実行しないプログラム。
【請求項2】
請求項1において、
前記第3処理部は、
前記所定期間において前記第2処理の結果が所定の結果にならなかった場合に、前記第3処理として、プレイヤーに付与するゲーム媒体を決定するための処理であって、所定の結果になる確率が前記第2処理よりも高い処理を実行するプログラム。
【請求項3】
請求項1において、
前記第3処理部は、
前記所定期間において前記第2処理によって所定のゲーム媒体が付与されなかった場合に、前記第3処理として、当該所定のゲーム媒体を獲得する権利を付与する処理を実行するプログラム。
【請求項4】
請求項1において、
前記第3処理部は、
前記所定期間において前記第2処理が実行されたが前記第2処理の結果が所定の結果にならなかった場合に前記第3処理を実行するプログラム。
【請求項5】
請求項1において、
前記第3処理部は、
前記所定期間において前記第2処理の結果が所定の結果にならなかった場合に、前記所定期間のうちの最後の特定期間において前記第3処理を実行するプログラム。
【請求項6】
第1の条件が満たされると、プレイヤーに付与するゲーム媒体を決定するための第1処理を実行する第1処理部と、
所定期間において第2の条件が満たされると、プレイヤーに付与するゲーム媒体を決定するための第2処理を実行する第2処理部と、
第3の条件が満たされると、プレイヤーに特典を付与するための第3処理を実行する第3処理部を備え、
前記第1処理よりも前記第2処理の方が実行に要する対価が低く、
前記第3処理部は、
前記所定期間において前記第2処理の結果が所定の結果にならなかった場合に前記第3処理を実行し、
前記所定期間において前記第2処理の結果が所定の結果になった場合に前記第3処理を実行しない情報処理装置。
【請求項7】
第1の条件が満たされると、プレイヤーに付与するゲーム媒体を決定するための第1処理を実行する第1処理部と、
所定期間において第2の条件が満たされると、プレイヤーに付与するゲーム媒体を決定するための第2処理を実行する第2処理部と、
第3の条件が満たされると、プレイヤーに特典を付与するための第3処理を実行する第3処理部を備え、
前記第1処理よりも前記第2処理の方が実行に要する対価が低く、
前記第3処理部は、
前記所定期間において前記第2処理の結果が所定の結果にならなかった場合に前記第3処理を実行し、
前記所定期間において前記第2処理の結果が所定の結果になった場合に前記第3処理を実行しない情報処理システム。
【請求項8】
1または複数のコンピューターにより実行される情報処理方法であって、
第1の条件が満たされると、プレイヤーに付与するゲーム媒体を決定するための第1処理を実行し、
所定期間において第2の条件が満たされると、プレイヤーに付与するゲーム媒体を決定するための第2処理を実行し、
第3の条件が満たされると、プレイヤーに特典を付与するための第3処理を実行し、
前記第1処理よりも前記第2処理の方が実行に要する対価が低く、
前記所定期間において前記第2処理の結果が所定の結果にならなかった場合に前記第3処理を実行し、
前記所定期間において前記第2処理の結果が所定の結果になった場合に前記第3処理を実行しない情報処理方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、プログラム、情報処理装置、情報処理システムおよび情報処理方法に関する。
【背景技術】
【0002】
従来から、ゲームで用いるキャラクターやアイテムなどのゲーム媒体をプレイヤーに付与する手法の一つとして、端末装置におけるプレイヤーの入力に基づいて、サーバー装置において複数のゲーム媒体からプレイヤーに付与するゲーム媒体を抽選により決定し、決定したゲーム媒体をプレイヤーに付与する手法を採用したゲームシステムが知られている。
【0003】
そしてこのようなゲームシステムには、主たる抽選の実行に基づいて従たる抽選を実行し、従たる抽選では主たる抽選において決定され得るキャラクターと交換可能なアイテムが決定されることがあるようにして、主たる抽選の興趣性を向上させるものがある(特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしこのようなゲームシステムでは、主たる抽選において決定されにくいキャラクターと交換可能なアイテムは、従たる抽選においても決定されにくくせざるを得ないという事情がある。
【0006】
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、プレイヤーの満足度を効果的に向上させることができるプログラム、情報処理装置、情報処理システムおよび情報処理方法を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
(1)本発明は、第1の条件が満たされると、プレイヤーに付与するゲーム媒体を決定するための第1処理を実行する第1処理部と、所定期間において第2の条件が満たされると、プレイヤーに付与するゲーム媒体を決定するための第2処理を実行する第2処理部と、第3の条件が満たされると、プレイヤーに特典を付与するための第3処理を実行する第3処理部としてコンピューターを機能させ、前記第1処理よりも前記第2処理の方が実行に要する対価が低く、前記第3処理部は、前記所定期間において前記第2処理の結果が所定の結果にならなかった場合に前記第3処理を実行し、前記所定期間において前記第2処理の結果が所定の結果になった場合に前記第3処理を実行しないプログラムに関するものである。
【0008】
本発明では、所定期間において第2処理の結果が所定の結果にならなくても、第3処理が実行されるため、第1処理よりも実行に要する対価が低い第2処理が実行される所定期間に関するプレイヤーの満足度を効果的に向上させることができる。
【0009】
(2)また本発明は、前記第3処理部は、前記所定期間において前記第2処理の結果が所定の結果にならなかった場合に、前記第3処理として、プレイヤーに付与するゲーム媒体を決定するための処理であって、所定の結果になる確率が前記第2処理よりも高い処理を実行するようにしてもよい。
【0010】
このようにすれば、所定期間において第2処理の結果が所定の結果にならなくても、所定の結果になる確率が第2処理よりも高い第3処理が実行されるため、所定期間に関するプレイヤーの満足度を効果的に向上させることができる。
【0011】
(3)また本発明は、前記第3処理部は、前記所定期間において前記第2処理によって所定のゲーム媒体が付与されなかった場合に、前記第3処理として、当該所定のゲーム媒体を獲得する権利を付与する処理を実行するようにしてもよい。
【0012】
このようにすれば、所定期間において第2処理によって所定のゲーム媒体が付与されなくても、当該所定のゲーム媒体を獲得する権利が付与されるため、所定期間に関するプレイヤーの満足度を効果的に向上させることができる。
【0013】
(4)また本発明は、前記第3処理部は、前記所定期間において前記第2処理が実行されたが前記第2処理の結果が所定の結果にならなかった場合に前記第3処理を実行するようにしてもよい。
【0014】
このようにすれば、所定期間において第2処理が実行されなければ特典が付与されないようにすることができる。
【0015】
(5)また本発明は、前記第3処理部は、前記所定期間において前記第2処理の結果が所定の結果にならなかった場合に、前記所定期間のうちの最後の特定期間において前記第3処理を実行するようにしてもよい。
【0016】
このようにすれば、所定期間に関するプレイヤーの関心を最後まで維持することができる。
【0017】
(6)また本発明は、第1の条件が満たされると、プレイヤーに付与するゲーム媒体を決定するための第1処理を実行する第1処理部と、所定期間において第2の条件が満たされると、プレイヤーに付与するゲーム媒体を決定するための第2処理を実行する第2処理部と、第3の条件が満たされると、プレイヤーに特典を付与するための第3処理を実行する第3処理部を備え、前記第1処理よりも前記第2処理の方が実行に要する対価が低く、前記第3処理部は、前記所定期間において前記第2処理の結果が所定の結果にならなかった場合に前記第3処理を実行し、前記所定期間において前記第2処理の結果が所定の結果になった場合に前記第3処理を実行しない情報処理装置に関するものである。
【0018】
(7)また本発明は、第1の条件が満たされると、プレイヤーに付与するゲーム媒体を決定するための第1処理を実行する第1処理部と、所定期間において第2の条件が満たされると、プレイヤーに付与するゲーム媒体を決定するための第2処理を実行する第2処理部と、第3の条件が満たされると、プレイヤーに特典を付与するための第3処理を実行する第3処理部を備え、前記第1処理よりも前記第2処理の方が実行に要する対価が低く、前記第3処理部は、前記所定期間において前記第2処理の結果が所定の結果にならなかった場合に前記第3処理を実行し、前記所定期間において前記第2処理の結果が所定の結果になった場合に前記第3処理を実行しない情報処理システムに関するものである。
【0019】
(8)また本発明は、1または複数のコンピューターにより実行される情報処理方法であって、第1の条件が満たされると、プレイヤーに付与するゲーム媒体を決定するための第1処理を実行し、所定期間において第2の条件が満たされると、プレイヤーに付与するゲーム媒体を決定するための第2処理を実行し、第3の条件が満たされると、プレイヤーに特典を付与するための第3処理を実行し、前記第1処理よりも前記第2処理の方が実行に要する対価が低く、前記所定期間において前記第2処理の結果が所定の結果にならなかった場合に前記第3処理を実行し、前記所定期間において前記第2処理の結果が所定の結果になった場合に前記第3処理を実行しない情報処理方法に関するものである。
【0020】
(9)また本発明は、第1の条件が満たされると、プレイヤーに付与するゲーム媒体を決定するための第1処理を実行する第1処理部と、所定期間において第2の条件が満たされると、プレイヤーに付与するゲーム媒体を決定するための第2処理を実行する第2処理部と、第3の条件が満たされると、プレイヤーに特典を付与するための第3処理を実行する第3処理部としてコンピューターを機能させ、前記第1処理よりも前記第2処理の方が実行に要する対価が低く、前記第3処理部は、前記所定期間において前記第2処理の結果が所定の結果にならなかった場合に前記第3処理を実行し、前記所定期間において前記第2処理の結果が所定の結果になった場合に前記第3処理を実行しないプログラムを格納する非一時的にコンピューターが読み取り可能な情報記憶媒体に関するものである。
【図面の簡単な説明】
【0021】
【
図1】本発明の実施形態の情報処理システムの構成を示す概略ブロック図である。
【
図2】本発明の実施形態のサーバー装置の機能を示す機能ブロック図である。
【
図3】本発明の実施形態の端末装置の機能を示す機能ブロック図である。
【
図4】本発明の実施形態の端末装置の表示領域に表示される画像を示す図である。
【
図5】本発明の実施形態の端末装置の表示領域に表示される画像を示す図である。
【
図6】本発明の実施形態の端末装置の表示領域に表示される画像を示す図である。
【
図7】本発明の実施形態の特定イベントの期間を示す図である。
【
図8】本発明の実施形態の端末装置の表示領域に表示される画像を示す図である。
【
図9】本発明の実施形態の端末装置の表示領域に表示される画像を示す図である。
【
図10】本発明の実施形態の端末装置の表示領域に表示される画像を示す図である。
【
図11】本発明の実施形態の端末装置の表示領域に表示される画像を示す図である。
【
図12】本発明の実施形態の端末装置における処理を示すフローチャートである。
【
図13】本発明の実施形態の端末装置における処理を示すフローチャートである。
【
図14】本発明の実施形態の端末装置における処理を示すフローチャートである。
【
図15】本発明の実施形態のサーバー装置における処理を示すフローチャートである。
【
図16】本発明の実施形態のサーバー装置における処理を示すフローチャートである。
【
図17】本発明の実施形態のサーバー装置における処理を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0022】
以下では、本発明の実施形態について説明する。なお以下に説明する本実施形態は、特許請求の範囲に記載された本発明の内容を不当に限定するものではない。また本実施形態で説明される構成の全てが、本発明の必須構成要件であるとは限らない。
【0023】
1.情報処理システムの構成
図1は、本実施形態の情報処理システム10の構成を示す概略ブロック図である。
図1に示すように情報処理システム10では、サーバー装置12と複数の端末装置14が、インターネット、携帯電話網、LAN、WANなどのネットワーク16により接続されており、いわゆるクライアント・サーバー方式の通信システムが構成されている。そして複数の端末装置14のそれぞれは、ネットワーク16を介してサーバー装置12と互いに通信を行って種々の情報を送受信したり、ネットワーク16およびサーバー装置12を介して他の端末装置14と互いに通信を行って種々の情報を送受信したりする。
【0024】
サーバー装置12は、CPU等のプロセッサー、ROMやRAM等の主記憶装置、ハードディスク等の外部記憶装置、キーボード等の入力装置、液晶ディスプレイ等の表示装置、通信装置等を備えている。そしてサーバー装置12では、CPUが、主記憶装置に記憶されているプログラムや、外部記憶装置から主記憶装置にロードされたプログラムに従って各種の処理を実行し、通信装置によって端末装置14からの情報を受信したり、端末装置14に情報を送信したりする。
【0025】
端末装置14は、スマートフォン、タブレット、パーソナルコンピューター、携帯ゲーム機、据え置きゲーム機など種々の形態の情報処理装置とすることができ、これらもCPU等のプロセッサー、ROMやRAM等の主記憶装置、フラッシュメモリ、ハードディスク等の外部記憶装置、タッチパネルやキーボード、マイク等の入力装置、液晶ディスプレイや有機ELディスプレイ等の表示装置、スピーカー等の音出力装置、通信装置等を備えている。そして端末装置14でも、CPUが、主記憶装置に記憶されているプログラムや、外部記憶装置から主記憶装置にロードされたプログラムに従って各種の処理を実行し、通信装置によってサーバー装置12からの情報を受信したり、サーバー装置12や他の端末装置14に情報を送信したりする。
【0026】
図2は、本実施形態のサーバー装置12の機能を示す機能ブロック図である。
図2に示すように、本実施形態のサーバー装置12は、サーバー情報記憶媒体20、サーバー記憶部30、サーバー通信部36、サーバー情報処理部40を含む。なお、
図2の構成要素(各部)の一部を省略した構成としてもよい。
【0027】
サーバー情報記憶媒体20は、サーバー情報処理部40やサーバー通信部36が各種の処理を行うためのプログラムやデータなどを格納するものであり、その機能は、フラッシュメモリ、ハードディスク、光ディスク(DVD、BD)などにより実現できる。すなわちサーバー情報記憶媒体20には、本実施形態の各部としてコンピューターを機能させるためのプログラム(各部の処理をコンピューターに実行させるためのプログラム)が記憶されている。
【0028】
サーバー記憶部30は、サーバー情報処理部40やサーバー通信部36のワーク領域となるものであり、その機能はRAM(メインメモリ)や、VRAM(ビデオメモリ)などにより実現できる。詳細にはサーバー記憶部30は、サーバー情報記憶媒体20からプログラムやデータが読み込まれるサーバー主記憶部32を含む。
【0029】
サーバー通信部36は、外部ネットワーク(例えば他のサーバー装置や端末装置14)との間で通信を行うための各種制御を行うものであり、その機能は、各種プロセッサー(CPU(メインプロセッサー)、GPU(描画プロセッサー)、DSP等)、または通信用ASICなどのハードウェアや、プログラムなどにより実現できる。
【0030】
サーバー情報処理部40は、サーバー通信部36が受信した受信データや、サーバー記憶部30の各種プログラムやデータなどに基づいて、ゲーム処理などの各種処理を、サーバー主記憶部32をワーク領域として行うものであり、その機能は、各種プロセッサー、ASICなどのハードウェアや、プログラムにより実現できる。
【0031】
そしてサーバー情報処理部40は、サーバーゲーム処理部42、抽選処理部44、サーバーパラメーター更新部46、サーバー通信制御部48を含む。なおこれらの一部を省略する構成としてもよい。
【0032】
サーバーゲーム処理部42は、サーバー通信部36が受信した受信データや、サーバー情報処理部40で行われる種々の処理の結果や、サーバー主記憶部32に読み込まれたプログラムやデータなどに基づいて、ゲーム開始条件が満たされた場合にゲームを開始する処理、複数種類のゲームモードのうち選択されたゲームモードを実行する処理、ゲームを進行させる処理、イベント発生条件が満たされた場合にイベントを発生させる処理、ゲーム結果を演算する処理、あるいはゲーム終了条件が満たされた場合にゲームを終了する処理などを行う。
【0033】
抽選処理部44は、サーバー通信部36が受信した受信データや、サーバー情報処理部40で行われる種々の処理の結果や、サーバー主記憶部32に読み込まれたプログラムやデータなどに基づいて、プレイヤー(プレイヤー識別情報、プレイヤーID)に付与するキャラクターやアイテムなどのゲーム媒体を複数のゲーム媒体から抽選により決定する抽選処理(決定処理)を行う。
【0034】
詳細には本実施形態では、サーバー情報記憶媒体20に、複数種類のゲーム媒体を抽選対象とした複数種類の抽選リストが記憶されており、抽選処理部44は、端末装置14から抽選処理を実行する要求を受け付けると、端末装置14からの要求に応じた抽選リストを選択する。ここで各種類の抽選リストの抽選対象は、全てが異なる種類のゲーム媒体となっているようにしてもよいし、同一の種類のゲーム媒体が含まれているようにしてもよい。
【0035】
そして抽選処理部44は、端末装置14から抽選処理を実行する要求を受け付けると、抽選用の乱数値をランダムに発生させる乱数発生部から1個の乱数値を取得し、選択した抽選リストに基づいて、取得した1個の乱数値に対応する抽選対象のゲーム媒体を、プレイヤーに付与するゲーム媒体として決定する。
【0036】
ここで乱数発生部は、ハードウェア乱数を発生させる乱数発生器や、ソフトウェア乱数を発生させるプログラムにより実現することができ、ソフトウェア乱数は、例えば、インクリメントカウンタ(所定のカウント範囲を循環するように数値をカウントするカウンタ)のカウント値に基づいて発生させることができる。なお本実施形態において「乱数値」には、数学的な意味でランダムに発生する値のみならず、その発生自体は規則的であっても、その取得タイミング等が不規則であるために実質的に乱数として機能しうる値も含まれる。すなわち抽選処理部44は、プレイヤーに付与するゲーム媒体を複数のゲーム媒体からランダムに決定する。
【0037】
また抽選処理部44は、抽選対象となっているゲーム媒体が異なったり、各抽選対象の当選確率が異なったりする複数種類の抽選処理を実行可能となっている。複数種類の抽選処理には、現実の通貨、ゲーム内通貨、アイテム等の対価の支払いを要する有料の抽選処理と、現実の通貨、ゲーム内通貨、アイテム等の対価の支払いを要しない無料の抽選処理が含まれ、有料の抽選処理には、現実の通貨の支払いを要する有償のゲーム内通貨や有償のアイテムの消費を条件として実行可能な抽選処理や、現実の通貨の支払いを要しない無償のゲーム内通貨や無償のアイテムの消費を条件として実行可能な抽選処理が含まれる。
【0038】
サーバーパラメーター更新部46は、サーバー通信部36が受信した受信データや、サーバー情報処理部40で行われる種々の処理の結果や、サーバー主記憶部32に読み込まれたプログラムやデータなどに基づいて、プレイヤーごとに、あるいはキャラクターごとに、経験値、レベル、ゲーム内通貨などの種々のパラメーターを、パラメーターの種類に応じた更新条件が成立した場合に更新する(変化させる)。
【0039】
詳細には本実施形態では、サーバー情報記憶媒体20に、各端末装置14のプレイヤーに対応づけてサーバーキャラクター情報記憶部22およびサーバープレイヤー情報記憶部24が設けられており、サーバーキャラクター情報記憶部22には、プレイヤー(プレイヤー識別情報、プレイヤーID)が所持し得る全てのキャラクターのそれぞれに対応づけて、種々のパラメーターが記憶されており、サーバープレイヤー情報記憶部24には、プレイヤーに対応づけて、種々のパラメーターが記憶されている。そしてサーバーパラメーター更新部46は、パラメーターの種類に応じた更新条件が成立した場合に、サーバーキャラクター情報記憶部22、あるいはサーバープレイヤー情報記憶部24に記憶されているパラメーターを更新する。
【0040】
サーバー通信制御部48は、サーバー通信部36に他のサーバー装置12あるいは端末装置14と通信を行わせ、種々の情報を送受信するための処理を行う。例えばサーバー通信制御部48は、プレイヤーを情報処理システム10に新規登録する処理に必要な情報や、プレイヤーを情報処理システム10にログインさせる処理に必要な情報や、ログインさせたプレイヤーと協力あるいは対戦する相手プレイヤーを設定する処理に必要な情報や、複数の端末装置14を同期させる処理に必要な情報や、複数の端末装置14において共通のゲームを実行するための処理に必要な情報などをサーバー通信部36に送受信させる。またサーバー通信制御部48は、情報の宛先を示す宛先情報や、情報の送信元を示す送信元情報や、情報を生成した情報処理システム10を識別する識別情報などもサーバー通信部36に送受信させる。
【0041】
特にサーバー通信制御部48は、抽選処理部44による抽選処理でプレイヤーに付与することが決定されたキャラクターの識別情報やアイテムの識別情報を端末装置14に送信したり、サーバーパラメーター更新部46により更新された各種のパラメーターを端末装置14に送信したり、端末パラメーター更新部106により更新された各種のパラメーターを端末装置14から受信したり、端末装置14において各種のプレイヤー入力が受け付けられたことを端末装置14から受信したりするための処理を行う。
【0042】
図3は、本実施形態の端末装置14の機能を示す機能ブロック図である。
図3に示すように、本実施形態の端末装置14は、プレイヤー入力検出部50、表示部52、音出力部54、端末情報記憶媒体56、端末記憶部60、端末通信部66、端末情報処理部100を含む。なお、
図3の構成要素(各部)の一部を省略した構成としてもよい。
【0043】
プレイヤー入力検出部50は、プレイヤーによる端末装置14に対する入力をプレイヤー入力として検出するためのものであり、その機能は、タッチセンサー、スイッチ、光学センサー、マイクなどにより実現できる。
【0044】
表示部52は、表示画面に画像を表示するものであり、その機能は、液晶ディスプレイや有機ELディスプレイなどにより実現できる。
【0045】
音出力部54は、音を出力するものであり、その機能は、スピーカー、ヘッドフォンなどにより実現できる。
【0046】
端末情報記憶媒体56は、端末情報処理部100や端末通信部66が各種の処理を行うためのプログラムやデータなどを格納するものであり、その機能は、フラッシュメモリ、ハードディスク、光ディスク(DVD、BD)などにより実現できる。すなわち端末情報記憶媒体56には、本実施形態の各部としてコンピューターを機能させるためのプログラム(各部の処理をコンピューターに実行させるためのプログラム)が記憶されている。
【0047】
端末記憶部60は、端末情報処理部100や端末通信部66のワーク領域となるものであり、その機能はRAM(メインメモリ)や、VRAM(ビデオメモリ)などにより実現できる。詳細には端末記憶部60は、端末情報記憶媒体56からプログラムやデータが読み込まれる端末主記憶部62と、表示部52に表示させる画像が描画される描画バッファ64を含む。
【0048】
端末通信部66は、外部ネットワーク(例えばサーバー装置12や他の端末装置14)との間で通信を行うための各種制御を行うものであり、その機能は、各種プロセッサーまたは通信用ASICなどのハードウェアや、プログラムなどにより実現できる。
【0049】
なお本実施形態の各部としてコンピューターを機能させるためのプログラム(データ)は、サーバー装置12からネットワーク16および端末通信部66を介して端末装置14の端末情報記憶媒体56(あるいは端末主記憶部62)にダウンロードするようにしてもよく、このようなサーバー装置12の使用も本発明の範囲内に含めることができる。
【0050】
端末情報処理部100は、プレイヤー入力検出部50が検出したプレイヤー入力や、端末通信部66が受信した受信データや、端末記憶部60の各種プログラムやデータなどに基づいて、ゲーム処理、画像生成処理、音生成処理などの各種処理を、端末主記憶部62をワーク領域として行うものであり、その機能は、各種プロセッサー(CPU(メインプロセッサー)、GPU(描画プロセッサー)、DSP等)、ASICなどのハードウェアや、プログラムにより実現できる。
【0051】
そして端末情報処理部100は、端末ゲーム処理部102、入力受付部103、表示制御部104、端末パラメーター更新部106、画像生成部108、音生成部110、端末通信制御部112を含む。なおこれらの一部を省略する構成としてもよい。
【0052】
端末ゲーム処理部102は、プレイヤー入力検出部50が検出したプレイヤー入力や、端末通信部66が受信した受信データや、端末情報処理部100で行われる種々の処理の結果や、端末主記憶部62に読み込まれたプログラムやデータなどに基づいて、ゲーム開始条件が満たされた場合にゲームを開始する処理、複数種類のゲームモードのうち選択されたゲームモードを実行する処理、ゲームを進行させる処理、イベント発生条件が満たされた場合にイベントを発生させる処理、ゲーム結果を演算する処理、あるいはゲーム終了条件が満たされた場合にゲームを終了する処理などを行う。
【0053】
入力受付部103は、プレイヤー入力検出部50が検出したプレイヤー入力や、端末通信部66が受信した受信データや、端末情報処理部100で行われる種々の処理の結果や、端末主記憶部62に読み込まれたプログラムやデータなどに基づいて、プレイヤーの入力を状況に応じた入力として受け付けたり、プレイヤーの入力を受け付けないようにしたりする。例えば、ボタンなどのGUI(Graphic User Interface)が表示されている状態でGUIがタップされると、表示されているGUIの種類に応じた入力として受け付ける。
【0054】
具体的には入力受付部103は、キャラクターを移動させたり動作させたりするプレイヤーの入力を受け付ける他にも、サーバー装置12において抽選処理部44による抽選処理を実行するためのプレイヤーの入力を受け付けたり、各種のパラメーターを変化させるためのプレイヤーの入力を受け付けたりする。
【0055】
表示制御部104は、表示部52に表示される画像の表示制御を行う。具体的には、プレイヤー入力検出部50が検出したプレイヤー入力や、端末通信部66が受信した受信データや、端末情報処理部100で行われる種々の処理の結果や、端末主記憶部62に読み込まれたプログラムやデータなどに基づいて、種々のオブジェクトやプリレンダリング画像(ムービー画像)の表示内容、表示態様、表示タイミングなどの表示制御を行う。
【0056】
本実施形態では、背景を表示するための背景オブジェクトや、エフェクトを表示するためのエフェクトオブジェクトや、ボタンなどのGUIを表示するためのGUIオブジェクトや、キャラクターを表示するためのキャラクターオブジェクトや、建物、道具、乗り物、地形などのキャラクター以外の物を表示するための非キャラクターオブジェクトなどの種々のオブジェクトのオブジェクトデータや、種々のプリレンダリング画像の画像データが端末情報記憶媒体56に記憶されている。そして表示制御部104は、実行中のゲームモードの種類や、ゲームの進行状況などに応じて、端末主記憶部62に読み込まれたオブジェクトデータやプリレンダリング画像の画像データに基づいて、オブジェクトやプリレンダリング画像の表示制御を行う。
【0057】
詳細には表示制御部104は、端末主記憶部62に読み込まれたオブジェクトデータに基づいて、オブジェクトを表すポリゴン、自由曲面、二次元画像などのプリミティブで構成されるオブジェクトを、オブジェクト空間に配置したり、移動あるいは動作させたりする処理を行う。具体的には表示制御部104は、プレイヤー入力検出部50が検出したプレイヤー入力や、端末通信部66が受信した受信データや、端末情報処理部100で行われる種々の処理の結果や、端末主記憶部62に読み込まれたプログラムやデータなどに基づいて、1フレーム(例えば1/30秒)ごとに、オブジェクト空間におけるオブジェクトの位置や向き(回転角度)を決定し、決定した位置に決定された向きでオブジェクトを配置したり、オブジェクトを構成する複数のパーツのそれぞれを動作させたりする。
【0058】
そして表示制御部104は、3次元ゲーム画像を表示させる場合には、オブジェクト空間内の所与(任意)の視点から見える画像を生成するための仮想カメラ(視点)の位置、回転角度(視線方向)および画角を制御する処理を行う。本実施形態では表示制御部104は、プレイヤー入力に基づいて移動や動作を行うキャラクターオブジェクトの位置および向きの変化に仮想カメラが追従するように、仮想カメラの位置および向きを制御する。
【0059】
端末パラメーター更新部106は、プレイヤー入力検出部50が検出したプレイヤー入力や、端末通信部66が受信した受信データや、端末情報処理部100で行われる種々の処理の結果や、端末主記憶部62に読み込まれたプログラムやデータなどに基づいて、プレイヤーごとに、あるいはキャラクターごとに、経験値、レベル、ゲーム内通貨などの種々のパラメーターを、パラメーターの種類に応じた更新条件が成立した場合に更新する(変化させる)。
【0060】
詳細には本実施形態では、端末情報記憶媒体56に、その端末装置14のプレイヤーに対応づけて端末キャラクター情報記憶部57および端末プレイヤー情報記憶部58が設けられており、端末キャラクター情報記憶部57には、プレイヤーが所持し得る全てのキャラクターのそれぞれに対応づけて、種々のパラメーターが記憶されており、端末プレイヤー情報記憶部58には、プレイヤーに対応づけて、種々のパラメーターが記憶されている。そして端末パラメーター更新部106は、パラメーターの種類に応じた更新条件が成立した場合に、端末キャラクター情報記憶部57、あるいは端末プレイヤー情報記憶部58に記憶されているパラメーターを更新する。そして、所定のタイミングで、サーバーキャラクター情報記憶部22の記憶内容と端末キャラクター情報記憶部57の記憶内容が同期され、サーバープレイヤー情報記憶部24の記憶内容と端末プレイヤー情報記憶部58の記憶内容が同期される。
【0061】
画像生成部108は、プレイヤー入力検出部50が検出したプレイヤー入力や、端末通信部66が受信した受信データや、端末情報処理部100で行われる種々の処理の結果、特に表示制御部104で行われる種々の処理の結果や、端末主記憶部62に読み込まれたプログラムやデータなどに基づいて、1フレームごとに描画バッファ64にゲーム画像を描画する処理を行うことにより、各種のオブジェクトや、各種のプリレンダリング画像が表示されるゲーム画像を生成し、生成したゲーム画像を表示部52に出力してゲーム画像を表示させる。
【0062】
音生成部110は、端末情報処理部100で行われる種々の処理の結果に基づいて音処理を行い、BGM、効果音、または音声などのゲーム音を生成し、音出力部54に出力する。
【0063】
端末通信制御部112(抽選情報受信部、入力情報送信部)は、端末通信部66にサーバー装置12あるいは他の端末装置14と通信を行わせ、種々の情報を送受信させるための処理を行う。例えば端末通信制御部112は、プレイヤーを情報処理システム10に新規登録する処理に必要な情報や、プレイヤーを情報処理システム10にログインさせる処理に必要な情報や、ログインさせたプレイヤーと協力あるいは対戦する相手プレイヤーを設定する処理に必要な情報や、複数の端末装置14を同期させる処理に必要な情報や、複数の端末装置14において共通のゲームを実行するための処理に必要な情報などを端末通信部66に送受信させる。また端末通信制御部112は、情報の宛先を示す宛先情報や、情報の送信元を示す送信元情報や、情報を生成した情報処理システム10を識別する識別情報なども端末通信部66に送受信させる。
【0064】
特に端末通信制御部112は、抽選処理部44による抽選処理でプレイヤーに付与することが決定されたキャラクターの識別情報やアイテムの識別情報をサーバー装置12から受信したり、サーバーパラメーター更新部46により更新された各種のパラメーターをサーバー装置12から受信したり、端末パラメーター更新部106により更新された各種のパラメーターをサーバー装置12に送信したり、端末装置14において各種のプレイヤー入力が受け付けられたことをサーバー装置12に送信したりするための処理を行う。
【0065】
2.本実施形態の制御手法
以下では、本実施形態の制御手法について、本実施形態のゲームプログラムをスマートフォン(端末装置14)のゲームアプリとして適用した場合を例に挙げて詳細に説明する。
【0066】
本実施形態のゲームプログラムは、複数種類のゲームモードを実行可能に構成されており、主たるゲーム機能であるメイン機能では、プレイヤーがキャラクターやアイテムを用いて、アイテムを使用したりパラメーターを消費したりしながらゲームを進行させ、ゲームの結果に応じて経験値やレベルやゲーム内通貨の一種であるコインなどのパラメーターを増加させたり、アイテムを獲得したりすることができるように構成されている。
【0067】
また、本実施形態のゲームプログラムは、メイン機能の他にも、プレイヤーが所持するキャラクターのパーティーを編成したりパーティーの編成を変更したり、プレイヤーが所持するキャラクターの強化を行ったりするキャラ機能や、コインを消費してキャラクターやアイテムを購入するショップ機能や、抽選によって決定されたキャラクターやアイテムなどのゲーム媒体がプレイヤーに付与される抽選機能など、複数種類の従たるゲーム機能を実行可能に構成されている。
【0068】
そして抽選機能では、複数種類のキャラクターからプレイヤーに付与するキャラクターを抽選で決定するキャラクター抽選処理や、複数種類のアイテムからプレイヤーに付与するアイテムを抽選で決定するアイテム抽選処理など、複数種類の抽選処理が実行可能となっている。
【0069】
図4は、本実施形態のゲームプログラムによりスマートフォンのタッチパネルディスプレイの表示領域200に表示される抽選機能のゲーム画像の例を示す図である。
図4には、抽選処理を実行するためのプレイヤーの入力を受け付ける複数種類の抽選受付画像のうち、通常時に表示される通常抽選受付画像の1つであり、キャラクター抽選処理を実行するためのプレイヤーの入力を受け付ける第1通常抽選受付画像202の例が示されている。
【0070】
図4に示すように、第1通常抽選受付画像202では、表示領域200の右上部に、プレイヤーが所持するコインの数である所持コイン数を示すコイン数表示204が表示され、表示領域200の中央部の左右には、他の種類の抽選処理を選択するための左選択ボタン206と右選択ボタン208が表示される。また表示領域200の下部には、上述した有料の抽選処理の一種であり、コインの消費を条件として一度に1回の抽選処理が行われる有料1回抽選処理の実行を指定するための有料1回抽選ボタン210と、有料の抽選処理の一種であり、コインの消費を条件として一度に10回の抽選処理が行われる有料連続抽選処理の実行を指定するための有料連続抽選ボタン212が表示される。
【0071】
有料1回抽選ボタン210と有料連続抽選ボタン212のそれぞれには、それぞれをタップした場合に一度に行われる抽選処理の回数と、その回数の抽選処理を行うために要するコインの数が表示される。本実施形態では、基本的には1回の抽選処理に要するコインの数が5個に設定されており、有料1回抽選ボタン210には「1回引く」と表示されるとともに、1回の抽選処理に要するコインの数が「5個」と表示され、有料連続抽選ボタン212には「10回引く」と表示されるとともに、10回の抽選処理に要するコインの数が「50個」と表示される。
【0072】
ここで本実施形態では、キャラクター抽選処理の対象となる複数種類のキャラクターのそれぞれに、3段階のレアリティとして星1、星2および星3のいずれかが対応付けられており、星1<星2<星3の順でレアリティが高くなっている。基本的にはレアリティの高いキャラクターであるほど、1回のキャラクター抽選処理における当選確率が低く、能力値やスキルの数などのパラメーターがプレイヤーに有利な値に設定されている。
【0073】
そして第1通常抽選受付画像202では、有料連続抽選ボタン212の上方に、有料連続抽選処理によって星2以上のレアリティのキャラクターが少なくとも1体はプレイヤーに付与されることを示す第1条件表示214が表示される。
【0074】
第1通常抽選受付画像202が表示されている状態で有料1回抽選ボタン210がタップされると、キャラクター抽選処理に対応する有料1回抽選処理である第1有料1回抽選処理(第1処理)を実行するための入力として受け付けられ、サーバー装置12において、第1有料1回抽選処理として、プレイヤーの所持コイン数から「5」が減算されて一度に1回のキャラクター抽選処理が行われる。すると端末装置14では、表示領域200に抽選を演出する抽選演出画像が表示された後に、今回の第1有料1回抽選処理において決定された1個のキャラクターが、プレイヤーが獲得したキャラクターとして表示される。
【0075】
また、第1通常抽選受付画像202が表示されている状態で有料連続抽選ボタン212がタップされると、キャラクター抽選処理に対応する有料連続抽選処理である第1有料連続抽選処理(第1処理)を実行するための入力として受け付けられ、サーバー装置12において、第1有料連続抽選処理として、プレイヤーの所持コイン数から「50」が減算されて一度に10回のキャラクター抽選処理が行われる。すると端末装置14では、表示領域200に抽選演出画像が表示された後に、今回の第1有料連続抽選処理において決定された10個のキャラクターが、プレイヤーが獲得したキャラクターとして表示される。
【0076】
ここで、サーバー情報記憶媒体20には、キャラクター抽選処理において参照される抽選リストとして、星1のキャラクター、星2のキャラクターおよび星3のキャラクターが抽選対象に設定され、星3のキャラクター<星2のキャラクター<星1のキャラクターの順で当選確率が高く設定された第1通常抽選リストと、星1のキャラクターが抽選対象から除外され、星2のキャラクターおよび星3のキャラクターが抽選対象に設定され、星3のキャラクター<星2のキャラクターの順で当選確率が高く設定された第1特定抽選リストが記憶されている。
【0077】
そして、第1有料1回抽選処理の1回のキャラクター抽選処理と、第1有料連続抽選処理の1回目のキャラクター抽選処理から9回目のキャラクター抽選処理までのそれぞれでは、第1通常抽選リストを参照してキャラクター抽選処理が実行され、第1有料連続抽選処理の10回目のキャラクター抽選処理では、第1特定抽選リストを参照してキャラクター抽選処理が実行される。
【0078】
従って、第1有料連続抽選処理が行われる場合には、1回目から9回目までのキャラクター抽選処理では、星1のキャラクターが決定されることが多く、星2のキャラクターが決定されることは少なく、星3のキャラクターが決定されることはほとんどないが、10回目のキャラクター抽選処理では、星1のキャラクターが決定されることがなく、星2のキャラクターが決定されることが多くなる。
【0079】
また、
図4に示す第1通常抽選受付画像202において右選択ボタン208がタップされると、
図5に示すように、通常抽選受付画像の1つであり、アイテム抽選処理を実行するためのプレイヤーの入力を受け付ける第2通常抽選受付画像220が表示される。
【0080】
図5に示すように、第2通常抽選受付画像220では、
図4に示す第1通常抽選受付画像202と同様に、コイン数表示204、左選択ボタン206、右選択ボタン208、有料1回抽選ボタン210、有料連続抽選ボタン212が表示される。
【0081】
ここで本実施形態では、アイテム抽選処理の対象となる複数種類のアイテムのそれぞれに、3段階のレアリティとしてレア(R)、スーパーレア(SR)、スペシャルスーパーレア(SSR)のいずれかが対応付けられており、レア<スーパーレア<スペシャルスーパーレアの順でレアリティが高くなっている。基本的にはレアリティの高いアイテムであるほど、1回のアイテム抽選処理において決定される確率が低く、アイテムを使用するための条件やアイテムを使用した場合の効果などのパラメーターが有利な値に設定されている。
【0082】
そして第2通常抽選受付画像220では、有料連続抽選ボタン212の上方に、有料連続抽選処理によってスーパーレア以上のレアリティのアイテムが少なくとも1個はプレイヤーに付与されることを示す第2条件表示222が表示される。
【0083】
第2通常抽選受付画像220が表示されている状態で有料1回抽選ボタン210がタップされると、アイテム抽選処理に対応する有料1回抽選処理である第2有料1回抽選処理(第1処理)を実行するための入力として受け付けられ、サーバー装置12において、第2有料1回抽選処理として、プレイヤーの所持コイン数から「5」が減算されて1回のアイテム抽選処理が行われる。すると端末装置14では、表示領域200に抽選を演出する抽選演出画像が表示された後に、今回の第2有料1回抽選処理において決定された1個のアイテムが、プレイヤーが獲得したアイテムとして表示される。
【0084】
また、第2通常抽選受付画像220が表示されている状態で有料連続抽選ボタン212がタップされると、アイテム抽選処理に対応する有料連続抽選処理である第2有料連続抽選処理(第1処理)を実行するための入力として受け付けられ、サーバー装置12において、第2有料連続抽選処理として、プレイヤーの所持コイン数から「50」が減算されて一度に10回のアイテム抽選処理が行われる。すると端末装置14では、表示領域200に抽選演出画像が表示された後に、今回の第2有料連続抽選処理において決定された10個のアイテムが、プレイヤーが獲得したアイテムとして表示される。
【0085】
ここで、サーバー情報記憶媒体20には、アイテム抽選処理において参照される抽選リストとして、レアのアイテム、スーパーレアのアイテムおよびスペシャルスーパーレアのアイテムが抽選対象に設定され、スペシャルスーパーレアのアイテム<スーパーレアのアイテム<レアのアイテムの順で当選確率が高く設定された第2通常抽選リストと、レアのアイテムが抽選対象から除外され、スーパーレアのアイテムおよびスペシャルスーパーレアのアイテムが抽選対象に設定され、スペシャルスーパーレアのアイテム<スーパーレアのアイテムの順で当選確率が高く設定された第2特定抽選リストが記憶されている。
【0086】
そして、第2有料1回抽選処理の1回のアイテム抽選処理と、第2有料連続抽選処理の1回目のアイテム抽選処理から9回目のアイテム抽選処理までのそれぞれでは、第2通常抽選リストを参照してアイテム抽選処理が実行され、第2有料連続抽選処理の10回目のアイテム抽選処理では、第2特定抽選リストを参照してアイテム抽選処理が実行される。
【0087】
従って、第2有料連続抽選処理が行われる場合には、1回目から9回目までのアイテム抽選処理では、レアのアイテムが決定されることが多く、スーパーレアのアイテムが決定されることは少なく、スペシャルスーパーレアのアイテムが決定されることはほとんどないが、10回目のアイテム抽選処理では、レアのキャラクターが決定されることがなく、スーパーレアのキャラクターが決定されることが多くなる。
【0088】
図6は、抽選処理によりプレイヤーが獲得したゲーム媒体を表示する抽選結果画像230を示す図である。
図6に示すように、抽選結果画像230では、表示領域200の上部に、抽選処理が行われた後のコイン数表示204が表示され、コイン数表示204の下方のアイコン表示領域232に、今回の抽選処理においてプレイヤーが獲得したゲーム媒体を示すアイコンが表示される。
【0089】
図6には、一度に10回のキャラクター抽選処理が行われた場合に表示される抽選結果画像230の例が示されており、アイコン表示領域232に、1回目のキャラクター抽選処理で決定されたキャラクターのアイコンから10回目のキャラクター抽選処理で決定されたキャラクターのアイコンまでの10個のアイコンが、上段の左から順に表示されている。
【0090】
10個のアイコンのそれぞれには、各アイコンに対応するキャラクターのレアリティが表示される。
図6の例では、1回目のキャラクター抽選処理で決定されたキャラクターに対応する上段の左から1番目のアイコンとして、キャラクターKのアイコンが表示されているが、キャラクターKのレアリティは星1であるため、キャラクターKのアイコンには星1であることが表示されている。
【0091】
また、一度に10回のキャラクター抽選処理が行われた場合には、上述したように10回目のキャラクター抽選処理では必ず星2以上のレアリティのキャラクターが決定されるため、10回目のキャラクター抽選処理で決定されたキャラクターに対応する下段の左から3番目のアイコンとして、星2のキャラクターのアイコンが表示される。
図6の例では、レアリティが星2であるキャラクターPのアイコンが表示されている。
【0092】
ここで
図6の例では、6回目のキャラクター抽選処理でもレアリティが星2であるキャラクターRが決定されたため、6回目のキャラクター抽選処理で決定されたキャラクターに対応する中段の左から3番目のアイコンとして、レアリティが星2であるキャラクターRのアイコンが表示されている。すなわち本実施形態では、1回目から9回目までのキャラクター抽選処理で星2のキャラクターまたは星3のキャラクターが決定されても、10回目のキャラクター抽選処理で星2のキャラクターまたは星3のキャラクターが決定される。
【0093】
また、アイコン表示領域232の左下方には、実行された抽選処理に対応する抽選受付画像に戻るための戻るボタン234が表示され、戻るボタン234の右方には、もう1回同一の抽選処理を行うことを指定するためのもう1回引くボタン236が表示される。
【0094】
また本実施形態では、無料の抽選処理の一種であり、期間限定かつ回数限定でコインの消費を要さずに一度に10回の抽選処理が行われる無料連続抽選処理の実行が可能となる特定イベントが開催されることがある。
図7に示すように、本実施形態の特定イベントは、1日目の正午から21日目の午前4時59分までの21日間にわたって開催される。
【0095】
詳細には、特定イベントの期間中(所定期間)では、サーバープレイヤー情報記憶部24において、各プレイヤーについて、無料連続抽選処理を行うことができる回数である無料回数をカウントする無料回数カウンタの値が管理され、特定イベントの開始時である1日目の正午に各プレイヤーの無料回数カウンタの値に1が加算された後は、基本的には特定イベントの期間中の毎日午前5時をリセットタイミングとして各プレイヤーの無料回数カウンタの値に1が加算される。
【0096】
そして、無料回数カウンタの値が1以上であるプレイヤーについて無料連続抽選処理が実行可能となり、無料連続抽選処理が実行されると、無料連続抽選処理が実行されたプレイヤーの無料回数カウンタの値から1が減算される。
【0097】
ここで、特定イベントの期間中に1度でもログインしたことがあるプレイヤーについては、リセットタイミングにおいて無料回数カウンタの値が0である場合には無料回数カウンタの値に1が加算されるが、リセットタイミングにおいて無料回数カウンタの値が0でない場合には無料回数カウンタの値に1が加算されないことにより、無料回数カウンタの値が蓄積されないようになっている。
【0098】
一方、特定イベントの期間中にログインしたことがないプレイヤーについては、リセットタイミングにおいて無料回数カウンタの値に関わらず無料回数カウンタの値に1が加算されることにより、無料回数カウンタの値が蓄積されるようになっている。
【0099】
このように本実施形態では、特定イベントの期間中に最大で20回の無料連続抽選処理が実行可能となっており、特定イベントの期間中にプレイヤーが毎日ログインすれば、1日1回に限り無料連続抽選処理が実行可能となるが、例えば、特定イベントの10日目の午前10時に特定イベントの期間中の最初のログインが行われたプレイヤーについては、無料回数カウンタの値が10になるため、1日に10回の無料連続抽選処理が実行可能となる。
【0100】
そして本実施形態では、特定イベントの1日目の正午から11日目の午前4時59分までの前半期間は、特定イベントの対象がキャラクター抽選処理となっており、キャラクター抽選処理に対応する無料連続抽選処理である第1通常無料連続抽選処理(第2処理)が実行可能となる。一方、11日目の午前5時から21日目の午前4時59分までの後半期間は、特定イベントの対象がアイテム抽選処理となっており、アイテム抽選処理に対応する無料連続抽選処理である第2通常無料連続抽選処理(第2処理)が実行となる。
【0101】
なお、特定イベントの前半期間において加算された無料回数カウンタの値が、特定イベントの後半期間において残存している場合であっても、特定イベントの後半期間においては、特定イベントの前半期間において加算された無料回数カウンタの値を消費して第2通常無料連続抽選処理が実行され、第1通常無料連続抽選処理が実行されることはない。例えば、特定イベントの20日目の午前5時以降に特定イベントの期間中の最初のログインが行われたプレイヤーについては、無料回数カウンタの値が20になるが、この場合には、21日目の午前4時59分までに20回の第2通常無料連続抽選処理が実行可能となる。
【0102】
図8は、複数種類の抽選受付画像のうち、無料回数カウンタの値が1以上である場合に特定イベントの対象の抽選処理について表示される特定抽選受付画像の1つであり、特定イベントの対象がキャラクター抽選処理である場合に表示される第1特定抽選受付画像240を示す図である。
【0103】
図8に示すように、第1特定抽選受付画像240では、
図4に示す第1通常抽選受付画像202と同様に、コイン数表示204、左選択ボタン206、右選択ボタン208、有料1回抽選ボタン210が表示されるが、有料連続抽選ボタン212に代えて、無料連続抽選処理の実行を指定するための無料連続抽選ボタン242が表示され、無料連続抽選ボタン242には、10回の抽選処理に要するコインの数の代わりに「無料」と表示される。
【0104】
そして、無料連続抽選ボタン242の上方には、無料連続抽選処理を実行することができる回数を示す第3条件表示244が表示される。
図8の例では、無料回数カウンタの値が1であることにより、第3条件表示244に「1日1回限定」と表示されているが、例えば無料回数カウンタの値が10である場合には、第3条件表示244に「1日10回限定」と表示される。
【0105】
第1特定抽選受付画像240が表示されている状態で有料1回抽選ボタン210がタップされると、第1通常抽選受付画像202が表示されている状態と同様に、第1有料1回抽選処理を実行するための入力として受け付けられ、サーバー装置12において、第1有料1回抽選処理として、プレイヤーの所持コイン数から「5」が減算されて1回のキャラクター抽選処理が行われる。すると端末装置14では、表示領域200に抽選を演出する抽選演出画像が表示された後に、今回の第1有料1回抽選処理において決定された1個のキャラクターが、プレイヤーが獲得したキャラクターとして表示される。
【0106】
一方、第1特定抽選受付画像240が表示されている状態で無料連続抽選ボタン242がタップされると、第1通常無料連続抽選処理を実行するための入力として受け付けられ、サーバー装置12において、第1通常無料連続抽選処理として、プレイヤーの所持コイン数が減算されずに一度に10回のキャラクター抽選処理が行われる。すると端末装置14では、表示領域200に抽選演出画像が表示された後に、今回の第1通常無料連続抽選処理において決定された10個のキャラクターが、プレイヤーが獲得したキャラクターとして表示される。
【0107】
ここで、第1有料連続抽選処理が行われる場合と同様に、第1通常無料連続抽選処理の1回目のキャラクター抽選処理から9回目のキャラクター抽選処理までのそれぞれでは、第1通常抽選リストを参照してキャラクター抽選処理が実行され、第1通常無料連続抽選処理の10回目のキャラクター抽選処理では、第1特定抽選リストを参照してキャラクター抽選処理が実行される。
【0108】
従って、第1通常無料連続抽選処理が行われる場合であっても、1回目から9回目までのキャラクター抽選処理では、星1のキャラクターが決定されることが多く、星2のキャラクターが決定されることは少なく、星3のキャラクターが決定されることはほとんどないが、10回目のキャラクター抽選処理では、星1のキャラクターが決定されることがなく、星2のキャラクターが決定されることが多くなる。
【0109】
図9は、特定抽選受付画像の1つであり、特定イベントの対象がアイテム抽選処理である場合に表示される第2特定抽選受付画像250を示す図である。
【0110】
図9に示すように、第2特定抽選受付画像250では、
図8に示す第1特定抽選受付画像240と同様に、コイン数表示204、左選択ボタン206、右選択ボタン208、有料1回抽選ボタン210、無料連続抽選ボタン242、第3条件表示244が表示される。
図9の例では、無料回数カウンタの値が1であることにより、第3条件表示244に「1日1回限定」と表示されているが、例えば、特定イベントの12日目の午後2時に特定イベントの期間中の最初のログインが行われたプレイヤーについては、無料回数カウンタの値が12になるため、第3条件表示244に「1日12回限定」と表示される。
【0111】
第2特定抽選受付画像250が表示されている状態で有料1回抽選ボタン210がタップされると、第2通常抽選受付画像220が表示されている状態と同様に、第2有料1回抽選処理を実行するための入力として受け付けられ、サーバー装置12において、第2有料1回抽選処理として、プレイヤーの所持コイン数から「5」が減算されて1回のアイテム抽選処理が行われる。すると端末装置14では、表示領域200に抽選を演出する抽選演出画像が表示された後に、今回の第2有料1回抽選処理において決定された1個のアイテムが、プレイヤーが獲得したアイテムとして表示される。
【0112】
一方、第2特定抽選受付画像250が表示されている状態で無料連続抽選ボタン242がタップされると、第2通常無料連続抽選処理を実行するための入力として受け付けられ、サーバー装置12において、第2通常無料連続抽選処理として、プレイヤーの所持コイン数が減算されずに一度に10回のアイテム抽選処理が行われる。すると端末装置14では、表示領域200に抽選演出画像が表示された後に、今回の第2通常無料連続抽選処理において決定された10個のアイテムが、プレイヤーが獲得したアイテムとして表示される。
【0113】
ここで、第2有料連続抽選処理が行われる場合と同様に、第2通常無料連続抽選処理の1回目のアイテム抽選処理から9回目のアイテム抽選処理までのそれぞれでは、第2通常抽選リストを参照してアイテム抽選処理が実行され、第2通常無料連続抽選処理の10回目のアイテム抽選処理では、第2特定抽選リストを参照してアイテム抽選処理が実行される。
【0114】
従って、第2通常無料連続抽選処理が行われる場合であっても、1回目から9回目までのアイテム抽選処理では、レアのアイテムが決定されることが多く、スーパーレアのアイテムが決定されることは少なく、スペシャルスーパーレアのアイテムが決定されることはほとんどないが、10回目のアイテム抽選処理では、レアのキャラクターが決定されることがなく、スーパーレアのキャラクターが決定されることが多くなる。
【0115】
そして本実施形態では、特定イベントの前半期間においてキャラクター抽選処理が選択されると、無料回数カウンタの値が1以上である場合には、
図8で示した第1特定抽選受付画像240が表示されるが、無料回数カウンタの値が0である場合には、
図4で示した第1通常抽選受付画像202が表示される。一方、特定イベントの前半期間においてアイテム抽選処理が選択されると、
図5で示した第2通常抽選受付画像220が表示される。
【0116】
また、特定イベントの後半期間においてアイテム抽選処理が選択されると、無料回数カウンタの値が1以上である場合には、
図9で示した第2特定抽選受付画像250が表示されるが、無料回数カウンタの値が0である場合には、
図5で示した第2通常抽選受付画像220が表示される。一方、特定イベントの後半期間においてキャラクター抽選処理が選択されると、
図4で示した第1通常抽選受付画像202が表示される。
【0117】
こうして本実施形態では、無料連続抽選処理が実行可能となる特定イベントが開催されることにより、プレイヤーのゲームに対するモチベーションを高めるようにしているが、従来の抽選機能では、特定イベントの期間中に毎日ログインするなどして実行可能な最大回数の無料連続抽選処理が実行されるようにしても、星3のキャラクターやスペシャルスーパーレアのアイテムが決定されることは稀であった。
【0118】
そこで本実施形態では、特定イベントの最終日までに無料連続抽選処理によって星3のキャラクターまたはスペシャルスーパーレアのアイテムが決定されなかった(所定の結果にならなかった)プレイヤーについては、特定イベントの最終日における無料連続抽選処理で必ずスペシャルスーパーレアのアイテムが決定される(所定の結果になる)ようにして、特定イベントに対するプレイヤーの満足度が向上するようにしている。
【0119】
詳細には、特定イベントの期間中では、サーバープレイヤー情報記憶部24において、各プレイヤーについて、無料連続抽選処理によって星3のキャラクターまたはスペシャルスーパーレアのアイテムが決定されたか否かが管理され、特定イベントが開始された時点では、各プレイヤーの特殊当選フラグがOFF状態に設定され、無料連続抽選処理によって星3のキャラクターまたはスペシャルスーパーレアのアイテムが決定されたプレイヤーについては、特殊当選フラグがOFF状態からON状態に設定される。
【0120】
そして、特殊当選フラグがOFF状態に設定されているプレイヤーについては、
図7に示す特定イベントの20日目の午前5時から21日目の午前4時59分まで、すなわち特定イベントの最後のリセットタイミングから特定イベントの終了時までの期間である最終期間(特定期間)において、無料回数カウンタの値が1である状態で、すなわち今回の特定イベントにおいて実行可能な無料連続抽選処理の回数が残り1回となった状態で、必ずスペシャルスーパーレアのアイテムが決定される特殊無料連続抽選処理(第3処理)が実行可能となる。
【0121】
具体的には、最終期間において特殊当選フラグがOFF状態であり無料回数カウンタの値が1である状態で、最初にアイテム抽選処理に対応する抽選受付画像が表示される場合には、
図10に示すように、特定イベントの期間中に無料連続抽選処理によって星3のキャラクターまたはスペシャルスーパーレアのアイテムが決定されなかったため特殊無料連続抽選処理に切り替わることを報知する切替報知表示260が表示される。
【0122】
そして、切替報知表示260の閉じるボタン262がタップされると、切替報知表示260が消去され、
図11に示すように、複数種類の抽選受付画像のうち、最終期間において特殊当選フラグがOFF状態であり無料回数カウンタの値が1である場合に特定イベントの対象の抽選処理について表示される特殊抽選受付画像270が表示される。本実施形態では、最終期間においてアイテム抽選処理が特定イベントの対象となっているため、アイテム抽選処理に対応する特殊抽選受付画像270が表示される。
【0123】
図11に示すように、特殊抽選受付画像270では、
図9に示す第2特定抽選受付画像250と同様に、コイン数表示204、左選択ボタン206、右選択ボタン208、有料1回抽選ボタン210、無料連続抽選ボタン242が表示されるが、無料連続抽選ボタン242の上方には、一度に行われる10回のアイテム抽選処理によってスペシャルスーパーレアのアイテムが少なくとも1個はプレイヤーに付与されることを示す第4条件表示272が表示される。
【0124】
特殊抽選受付画像270が表示されている状態で有料1回抽選ボタン210がタップされると、第2特定抽選受付画像250が表示されている状態と同様に、第2有料1回抽選処理を実行するための入力として受け付けられ、サーバー装置12において、第2有料1回抽選処理として、プレイヤーの所持コイン数から「5」が減算されて1回のアイテム抽選処理が行われる。すると端末装置14では、表示領域200に抽選を演出する抽選演出画像が表示された後に、今回の第2有料1回抽選処理において決定された1個のアイテムが、プレイヤーが獲得したアイテムとして表示される。
【0125】
一方、特殊抽選受付画像270が表示されている状態で無料連続抽選ボタン242がタップされると、特殊無料連続抽選処理を実行するための入力として受け付けられ、サーバー装置12において、特殊無料連続抽選処理として、プレイヤーの所持コイン数が減算されずに一度に10回のアイテム抽選処理が行われる。すると端末装置14では、表示領域200に抽選演出画像が表示された後に、今回の特殊無料連続抽選処理において決定された10個のアイテムが、プレイヤーが獲得したアイテムとして表示される。
【0126】
ここで、サーバー情報記憶媒体20には、アイテム抽選処理において参照される抽選リストとして、レアのアイテムおよびスーパーレアのアイテムが抽選対象から除外され、スペシャルスーパーレアのアイテムが抽選対象に設定された特殊抽選リストが記憶されている。
【0127】
そして、第2通常無料連続抽選処理が行われる場合と同様に、特殊無料連続抽選処理の1回目のアイテム抽選処理から9回目のアイテム抽選処理までのそれぞれでは、第2通常抽選リストを参照してアイテム抽選処理が実行され、特殊無料連続抽選処理の10回目のアイテム抽選処理では、特殊抽選リストを参照してアイテム抽選処理が実行される。
【0128】
従って、特殊無料連続抽選処理が行われる場合であっても、1回目から9回目までのアイテム抽選処理では、レアのアイテムが決定されることが多く、スーパーレアのアイテムが決定されることは少なく、スペシャルスーパーレアのアイテムが決定されることはほとんどないが、10回目のアイテム抽選処理では、レアのキャラクターやスーパーレアのキャラクターが決定されることがなく、必ずスペシャルスーパーレアのキャラクターが決定される。
【0129】
そして本実施形態では、特定イベントの最終期間においてアイテム抽選処理が選択されると、特殊当選フラグがOFF状態であり無料回数カウンタの値が1である場合には、
図11で示した特殊抽選受付画像270が表示されるが、無料回数カウンタの値が2以上である場合や無料回数カウンタの値が1であるが特殊当選フラグがON状態である場合には、
図9で示した第2特定抽選受付画像250が表示され、無料回数カウンタの値が0である場合には、
図5で示した第2通常抽選受付画像220が表示される。一方、特定イベントの最終期間においてキャラクター抽選処理が選択されると、
図4で示した第1通常抽選受付画像202が表示される。
【0130】
こうして本実施形態では、今回の特定イベントにおいて実行可能な無料連続抽選処理の回数が残り1回となるまでに(所定期間において)、無料連続抽選処理によって星3のキャラクターまたはスペシャルスーパーレアのアイテムが決定されなかった(所定の結果にならなかった)プレイヤーについては、今回の特定イベントにおいて実行可能な最後の1回の無料連続抽選処理で必ずスペシャルスーパーレアのアイテムが決定される(特典を付与する)ため、特定イベントに対するプレイヤーの満足度を効果的に向上させることができる。
【0131】
なお本実施形態では、特定イベントの期間中に有料1回抽選処理や有料連続抽選処理によって星3のキャラクターまたはスペシャルスーパーレアのアイテムが決定されても、特殊当選フラグがON状態に設定されないため、特定イベントの最終期間において特殊無料連続抽選処理が実行可能となる。
【0132】
また、特殊無料連続抽選処理の1回目のアイテム抽選処理から9回目のアイテム抽選処理までのいずれかによってスペシャルスーパーレアのアイテムが決定されても、特殊無料連続抽選処理の10回目のアイテム抽選処理では、特殊抽選リストを参照してアイテム抽選処理が実行されるため、必ずスペシャルスーパーレアのアイテムが決定される。
【0133】
一方、特定イベントの最終期間であっても、無料回数カウンタの値が2以上であることにより実行された第2通常無料連続抽選処理によって、すなわち今回の特定イベントにおいて実行可能な最後の1回の無料連続抽選処理よりも前に実行された第2通常無料連続抽選処理によって、スペシャルスーパーレアのアイテムが決定されると、特殊当選フラグがON状態に設定されるため、特殊無料連続抽選処理が実行可能とならない。
【0134】
以下では、本実施形態のサーバー装置12または端末装置14で行われる処理の流れを、
図12~
図17のフローチャートを用いて説明する。
【0135】
図12および
図13は、端末装置14で行われる抽選受付画像表示処理の流れを示すフローチャートである。
図12に示すように、抽選受付画像表示処理では、抽選機能以外のゲーム機能のゲーム画像が表示されている状態で抽選機能を選択するボタンがタップされたり、
図6で示した抽選結果画像が表示されている状態で戻るボタン234がタップされたりすることにより、入力受付部103が、抽選受付画像を表示させる入力を受け付けると(ステップS100でY)、端末通信制御部112が、プレイヤーの所持コイン数、プレイヤーの無料回数や特殊当選フラグの設定状態などのプレイヤー情報の送信をサーバー装置12に要求し(ステップS102)、プレイヤー情報をサーバー装置12から受信する(ステップS104)。
【0136】
すると、特定イベントの期間中であり(ステップS106でY)、選択中の抽選種別が特定イベントの対象であり(ステップS108でY)、無料回数が1以上である場合であって(ステップS110でY)、最終期間中であり(ステップS112でY)、特殊当選フラグがOFF状態に設定され(ステップS114でY)、無料回数が1であり(ステップS116でY)、切替報知フラグがOFF状態に設定されている場合に(ステップS118でY)、表示制御部104が、切替報知表示260を表示させ(ステップS120)、切替報知フラグをON状態に設定する(ステップS122)。
【0137】
そして、閉じるボタン262がタップされることにより、入力受付部103が、切替報知表示260を消去する入力を受け付けると(ステップS124でY)、表示制御部104(第3処理部)が、必ずスペシャルスーパーレアのキャラクターが決定される特殊無料連続抽選処理を実行するためのプレイヤーの入力を受け付ける特殊抽選受付画像270を表示させる(第3処理)(ステップS126)。
【0138】
一方、切替報知フラグがON状態に設定されている場合には(ステップS118でN)、表示制御部104は、切替報知表示260を表示させずに、選択中の抽選種別に対応する特殊抽選受付画像270を表示させる(ステップS126)。
【0139】
また、特定イベントの期間中であり(ステップS106でY)、選択中の抽選種別が特定イベントの対象であり(ステップS108でY)、無料回数が1以上であるが(ステップS110でY)、最終期間中でない場合(ステップS112でN)、特殊当選フラグがON状態に設定されている場合(ステップS114でN)、無料回数が1でない場合には(ステップS116でN)、表示制御部104が、選択中の抽選種別に対応する特定抽選受付画像を表示させる(ステップS128)。
【0140】
また、特定イベントの期間中でない場合(ステップS106でN)、選択中の抽選種別が特定イベントの対象でない場合(ステップS108でN)、無料回数が1以上でない場合には(ステップS110でN)、表示制御部104が、選択中の抽選種別に対応する通常抽選受付画像を表示させる(ステップS130)。
【0141】
そして
図13に示すように、左選択ボタン206または右選択ボタン208がタップされることにより、入力受付部103が、抽選種別を変更する入力を受け付けると(ステップS132でY)、表示制御部104が、選択中の抽選種別を変更し(ステップS134)、
図12に示すステップS106に戻る。一方、いずれかの抽選ボタンがタップされることにより、入力受付部103が、抽選処理を実行する入力を受け付けると(ステップS136でY)、処理を終了する。
【0142】
図14は、端末装置14で行われる抽選受付処理の流れを示すフローチャートである。
図14に示すように、抽選受付処理では、第1通常抽選受付画像202または第2通常抽選受付画像220が表示されている状態で有料連続抽選ボタン212がタップされることにより、入力受付部103が、選択中の抽選種別に対応する有料連続抽選処理を実行するための入力を受け付けると(ステップS200でY)、プレイヤーの所持コイン数が50以上である場合に(ステップS202でY)、端末パラメーター更新部106が、所持コイン数から50を減算する(ステップS204)。すると、端末通信制御部112(第1処理部)が、選択中の抽選種別に対応する有料連続抽選処理の実行をサーバー装置14に要求する(第1処理)(ステップS206)。
【0143】
また、第1特定抽選受付画像240または第2特定抽選受付画像250が表示されている状態で無料連続抽選ボタン242がタップされることにより、入力受付部103が、選択中の抽選種別に対応する通常無料連続抽選処理を実行するための入力を受け付けると(ステップS208でY)、プレイヤーの無料回数が1以上である場合に(ステップS210でY)、端末パラメーター更新部106が、無料回数から1を減算する(ステップS212)。すると、端末通信制御部112(第2処理部)が、選択中の抽選種別に対応する通常無料連続抽選処理の実行をサーバー装置14に要求する(第2処理)(ステップS214)。
【0144】
また、特殊抽選受付画像270が表示されている状態で無料連続抽選ボタン242がタップされることにより、入力受付部103が、選択中の抽選種別に対応する特殊無料連続抽選処理を実行するための入力を受け付けると(ステップS216でY)、プレイヤーの無料回数が1である場合に(ステップS218でY)、端末パラメーター更新部106が、無料回数から1を減算する(ステップS220)。すると、端末通信制御部112(第3処理部)が、選択中の抽選種別に対応する特殊無料連続抽選処理の実行をサーバー装置14に要求する(第3処理)(ステップS222)。
【0145】
なお
図14では図示を省略しているが、有料1回抽選ボタン210がタップされることにより、入力受付部103が、選択中の抽選種別に対応する有料1回抽選処理を実行するための入力を受け付けると、プレイヤーの所持コイン数が5以上である場合に、端末パラメーター更新部106が、所持コイン数から5を減算する。すると、端末通信制御部112が、選択中の抽選種別に対応する有料1回抽選処理の実行をサーバー装置14に要求する。
【0146】
図15は、サーバー装置12で行われる有料連続抽選処理(第1処理)の流れを示すフローチャートである。
図15に示すように、有料連続抽選処理では、選択中の抽選種別に対応する有料連続抽選処理の実行を端末装置14から要求されると(ステップS300でY)、端末装置14に対応するプレイヤー情報をサーバープレイヤー情報記憶部24のデータベースから取得する(ステップS302)。そして、プレイヤーの所持コイン数が50以上である場合に(ステップS304でY)、サーバーパラメーター更新部46が、プレイヤーの所持コイン数から50を減算する(ステップS306)。
【0147】
すると、抽選処理部44(第1処理部)が、一度に行われる抽選処理の回数をカウントする残り抽選回数カウンタの値に10を設定し、選択中の抽選種別に対応する通常抽選リストを参照して1回の抽選処理を実行し(ステップS310)、残り抽選回数カウンタの値から1を減算する(ステップS312)。そして、残り抽選回数カウンタの値が1でない場合には(ステップS314でN)、ステップS310に戻り、残り抽選回数カウンタの値が1である場合には(ステップS314でY)、抽選処理部44が、選択中の抽選種別に対応する特定抽選リストを参照して1回の抽選処理を実行する(ステップS316)。すると、サーバー通信制御部48が、10回の抽選処理の結果を端末装置14に送信する(ステップS318)。
【0148】
図16は、サーバー装置12で行われる通常無料連続抽選処理(第2処理)の流れを示すフローチャートである。
図16に示すように、通常無料連続抽選処理では、選択中の抽選種別に対応する通常無料連続抽選処理の実行を端末装置14から要求されると(ステップS400でY)、端末装置14に対応するプレイヤー情報をサーバープレイヤー情報記憶部24のデータベースから取得する(ステップS402)。そして、プレイヤーの無料回数が1以上である場合に(ステップS404でY)、サーバーパラメーター更新部46が、プレイヤーの無料回数から1を減算する(ステップS406)。
【0149】
すると、抽選処理部44(第2処理部)が、一度に行われる抽選処理の回数をカウントする残り抽選回数カウンタの値に10を設定し(ステップS408)、選択中の抽選種別に対応する通常抽選リストを参照して1回の抽選処理を実行し(ステップS410)、残り抽選回数カウンタの値から1を減算する(ステップS412)。そして、残り抽選回数カウンタの値が1でない場合には(ステップS414でN)、ステップS410に戻り、残り抽選回数カウンタの値が1である場合には(ステップS414でY)、抽選処理部44が、選択中の抽選種別に対応する特定抽選リストを参照して1回の抽選処理を実行する(ステップS416)。
【0150】
そして、10回の抽選処理において星3のキャラクターまたはSSRのアイテムが当選した場合には(ステップS418でY)、抽選処理部44が、特殊当選フラグをON状態に設定する(ステップS420)。すると、サーバー通信制御部48が、10回の抽選処理の結果を端末装置14に送信する(ステップS422)。
【0151】
図17は、サーバー装置12で行われる特殊無料連続抽選処理(第3処理)の流れを示すフローチャートである。
図17に示すように、特殊無料連続抽選処理では、選択中の抽選種別に対応する特殊無料連続抽選処理の実行を端末装置14から要求されると(ステップS500でY)、最終期間中である場合に(ステップS501でY)、端末装置14に対応するプレイヤー情報をサーバープレイヤー情報記憶部24のデータベースから取得する(ステップS502)。そして、プレイヤーの特殊当選フラグがOFF状態であり(ステップS503でY)、プレイヤーの無料回数が1である場合に(ステップS504でY)、サーバーパラメーター更新部46が、プレイヤーの無料回数から1を減算する(ステップS506)。
【0152】
すると、抽選処理部44(第3処理部)が、残り抽選回数カウンタの値に10を設定し(ステップS508)、選択中の抽選種別に対応する通常抽選リストを参照して1回の抽選処理を実行し(ステップS510)、残り抽選回数カウンタの値から1を減算する(ステップS512)。そして、残り抽選回数カウンタの値が1でない場合には(ステップS514でN)、ステップS510に戻り、残り抽選回数カウンタの値が1である場合には(ステップS514でY)、抽選処理部44が、選択中の抽選種別に対応する特殊抽選リストを参照して1回の抽選処理を実行する(ステップS516)。すると、サーバー通信制御部48が、10回の抽選処理の結果を端末装置14に送信する(ステップS518)。
【0153】
3.変形例
本発明は、上記の実施形態で説明したものに限らず、種々の変形実施が可能であり、以下に変形例を紹介する。なお、上記実施形態や、以下において変形例として説明する各種の手法は、本発明を実現する手法として適宜組み合わせて採用することができる。
【0154】
まず上記実施形態では、第1処理として有料連続抽選処理が実行され、第2処理として通常無料連続抽選処理が実行される例を挙げて説明したが、第2処理として、コインの消費を条件とするが、1回の抽選処理に要するコインの数が第1処理よりも少ない抽選処理が実行されるようにしてもよい。
【0155】
また、第1処理では一度に10回の抽選処理が行われるが、第2処理では一度に1回の抽選処理が行われるようにしてもよいし、第1処理では一度に1回の抽選処理が行われるが、第2処理では一度に10回の抽選処理が行われるようにしてもよいし、第1処理では一度に1回の抽選処理が行われ、第2処理でも一度に1回の抽選処理が行われるようにしてもよい。
【0156】
また上記実施形態では、第3処理として特殊無料連続抽選処理が実行される例を挙げて説明したが、第3処理として、必ずスペシャルスーパーレアのアイテムが決定される抽選処理であって、コインの消費を条件とするが、1回の抽選処理に要するコインの数が、第1処理よりも少ない抽選処理が実行されるようにしてもよいし、第1処理と同一の抽選処理が実行されるようにしてもよいし、第1処理よりも多い抽選処理が実行されるようにしてもよい。また、第3処理では一度に1回の抽選処理が行われるようにしてもよい。
【0157】
また上記実施形態では、有料連続抽選処理と通常無料連続抽選処理で共通の通常抽選リストおよび特定抽選リストが参照される例を挙げて説明したが、有料連続抽選処理と通常無料連続抽選処理で、抽選対象のゲーム媒体の種類や当選確率が異なる通常抽選リストが参照されるようにしてもよいし、抽選対象のゲーム媒体の種類や当選確率が異なる特定抽選リストが参照されるようにしてもよい。
【0158】
また上記実施形態では、有料連続抽選処理と通常無料連続抽選処理と特殊無料連続抽選処理で共通の通常抽選リストが参照される例を挙げて説明したが、有料連続抽選処理と通常無料連続抽選処理と特殊無料連続抽選処理のうちの少なくとも2つで、抽選対象のゲーム媒体の種類や当選確率が異なる通常抽選リストが参照されるようにしてもよい。
【0159】
また、第1通常抽選リストと第1特定抽選リストでは、抽選対象の星2のキャラクターと星3のキャラクターが共通であってもよいし、少なくとも1つが異なっていてもよく、第2通常抽選リストと第2特定抽選リストでは、抽選対象のスーパーレアのアイテムとスペシャルスーパーレアのアイテムが共通であってもよいし、少なくとも1つが異なっていてもよく、第2特定抽選リストと特殊抽選リストでは、抽選対象のスペシャルスーパーレアのアイテムが共通であってもよいし、異なっていてもよい。
【0160】
また上記実施形態では、サーバー情報記憶媒体20に第1特定抽選リストと第2特定抽選リストが記憶されている例を挙げて説明したが、第1有料連続抽選処理または第1無料連続抽選処理が実行される場合には、第1通常抽選リストの抽選対象から星1のキャラクターを除外することにより、第1通常抽選リストに基づいて第1特定抽選リストが生成され、第2有料連続抽選処理または第2無料連続抽選処理が実行される場合には、第2通常抽選リストの抽選対象からレアのアイテムを除外することにより、第2通常抽選リストに基づいて第2特定抽選リストが生成されるようにしてもよい。
【0161】
また上記実施形態では、第1有料連続抽選処理または第1無料連続抽選処理の10回目のキャラクター抽選処理では第1特定抽選リストが参照され、第2有料連続抽選処理または第2無料連続抽選処理の10回目のキャラクター抽選処理では第2特定抽選リストが参照される例を挙げて説明したが、第1有料連続抽選処理または第1無料連続抽選処理の10回目のキャラクター抽選処理でも第1通常抽選リストが参照され、星1のキャラクターが決定された場合に、決定された星1のキャラクターに代えて星2のキャラクターがプレイヤーに付与されるようにし、第2有料連続抽選処理または第2無料連続抽選処理の10回目のキャラクター抽選処理でも第2通常抽選リストが参照され、レアのアイテムが決定された場合に、決定されたレアのアイテムに代えてスーパーレアのアイテムがプレイヤーに付与されるようにしてもよい。
【0162】
また上記実施形態では、特殊無料連続抽選処理において必ずスペシャルスーパーレアのアイテムが決定される例を挙げて説明したが、特殊無料連続抽選処理では、スペシャルスーパーレアのアイテムが決定される確率が、有料連続抽選処理や通常無料連続抽選処理よりも高くなっていればよい。
【0163】
また上記実施形態では、今回の特定イベントにおいて実行可能な最後の1回の無料連続抽選処理が行われる際に、特殊当選フラグがOFF状態である場合には、今回の特定イベントにおいて実行可能な最後の1回の無料連続抽選処理として特殊無料連続抽選処理が実行され、特殊当選フラグがON状態である場合には、今回の特定イベントにおいて実行可能な最後の1回の無料連続抽選処理として通常無料連続抽選処理が実行される例を挙げて説明したが、今回の特定イベントにおいて実行可能な最後の1回の通常無料連続抽選処理が行われた結果、特殊当選フラグがOFF状態である場合には、追加の無料連続抽選処理として特殊無料連続抽選処理が実行され、特殊当選フラグがON状態である場合には、追加の無料連続抽選処理が実行されないようにしてもよい。
【0164】
また上記実施形態では、第3処理として特殊無料連続抽選処理が実行される例を挙げて説明したが、第3処理として、特殊無料連続抽選処理が実行可能となる特殊アイテムやパラメーターやフラグ(所定のゲーム媒体を獲得する権利)をプレイヤーに付与する処理が行われるようにしてもよいし、星3のキャラクターまたはスペシャルスーパーレアのアイテムと交換可能な特殊アイテムやパラメーターやフラグ(所定のゲーム媒体を獲得する権利)をプレイヤーに付与する処理が行われるようにしてもよいし、抽選によらずに予め定められた所定の星3のキャラクターまたはスペシャルスーパーレアのアイテムをプレイヤーに付与する処理が行われるようにしてもよい。ここで、第3処理によりプレイヤーに付与されたり獲得可能となったりする星3のキャラクターまたはスペシャルスーパーレアのアイテムは、第1通常抽選リスト、第2通常抽選リスト、第1特定抽選リスト、第2特定抽選リストの少なくとも1つに抽選対象として含まれているものであってもよいし、含まれていないものであってもよい。また、第3処理として、星3のキャラクターまたはスペシャルスーパーレアのアイテムを含む複数のゲーム媒体の中から少なくとも1つのゲーム媒体を、プレイヤーが選択して獲得可能となる特殊アイテムやパラメーターやフラグ(所定のゲーム媒体を獲得する権利)をプレイヤーに付与する処理が行われるようにしてもよい。また、第3処理によりプレイヤーに付与されたり獲得可能となったりするゲーム媒体は、星3のキャラクターやスペシャルスーパーレアのアイテムに限らず、ゲームにおいてプレイヤーが使用可能なゲーム媒体としてもよい。
【0165】
また上記実施形態では、特殊無料連続抽選処理の1回目のアイテム抽選処理から9回目のアイテム抽選処理までのいずれかによってスペシャルスーパーレアのアイテムが決定されても、特殊無料連続抽選処理の10回目のアイテム抽選処理では、特殊抽選リストを参照してアイテム抽選処理が実行されるため、必ずスペシャルスーパーレアのアイテムが決定される例を挙げて説明したが、特殊無料連続抽選処理の1回目のアイテム抽選処理から9回目のアイテム抽選処理までのいずれかによってスペシャルスーパーレアのアイテムが決定されると、特殊当選フラグがON状態に設定され、特殊無料連続抽選処理の10回目のアイテム抽選処理では、特定抽選リストを参照してアイテム抽選処理が実行されるようにしてもよい。
【0166】
また上記実施形態では、特定イベントの期間中にログインしたことがないプレイヤーについては、無料回数カウンタの値が蓄積される例を挙げて説明したが、特定イベントの期間中にログインしたことがないプレイヤーについても、リセットタイミングにおいて無料回数カウンタの値が0でない場合には無料回数カウンタの値に1が加算されないことにより、無料回数カウンタの値が蓄積されないようにしてもよい。
【0167】
また上記実施形態では、各プレイヤーについて、無料連続抽選処理を行うことができる回数である無料回数をカウントする無料回数カウンタの値が管理される例を挙げて説明したが、各プレイヤーについて、通常無料連続抽選処理を行うことができる回数である通常無料回数をカウントする通常無料回数カウンタの値と、特殊無料連続抽選処理を行うことができる回数である特殊無料回数をカウントする特殊無料回数カウンタの値が管理されるようにしてもよい。
【0168】
この場合には、
図7で示した19日目のリセットタイミングまでは、通常無料回数カウンタの値に1が加算され、20日目すなわち最後のリセットタイミングでは、特殊無料回数カウンタの値に1が加算され、特殊無料回数カウンタの値が1であり、通常無料回数カウンタの値が0であり、特殊当選フラグがOFF状態である場合に、特殊抽選受付画像が表示され、特殊無料連続抽選処理が実行されるようにしてもよい。
【0169】
また上記実施形態では、最終期間においてアイテム抽選処理に対応する特殊無料連続抽選処理が実行可能となる例を挙げて説明したが、キャラクター抽選処理に対応する特殊無料連続抽選処理とアイテム抽選処理に対応する特殊無料連続抽選処理のいずれを実行するかを、プレイヤーの入力に基づいて選択可能であるようにしてもよい。
【0170】
また、
図7に示す特定イベントの10日目の午前5時から11日目の午前4時59分までの前半期間の最終期間において、必ず星3のキャラクターが決定される特殊無料連続抽選処理が実行可能となり、
図7に示す特定イベントの20日目の午前5時から21日目の午前4時59分までの後半期間の最終期間において、必ずスペシャルスーパーレアのアイテムが決定される特殊無料連続抽選処理が実行可能となるようにしてもよい。
【0171】
また、特定イベントの対象が特定イベントの全期間を通じてアイテム抽選処理であるようにしてもよい。
【0172】
また上記実施形態では、特定期間として、特定イベントの最後のリセットタイミングから特定イベントの終了時までの期間である最終期間が設定されている例を挙げて説明したが、特定期間として、リセットタイミング以外の他のタイミングを始点とし、特定イベントの終了時以外の他のタイミングを終点とする期間が1つまたは複数設定されるようにしてもよい。
【符号の説明】
【0173】
10 情報処理システム、12 サーバー装置、14 端末装置、16 ネットワーク、
20 サーバー情報記憶媒体、22 サーバーキャラクター情報記憶部、
24 サーバープレイヤー情報記憶部、30 サーバー記憶部、
32 サーバー主記憶部、36 サーバー通信部、
40 サーバー情報処理部、42 サーバーゲーム処理部、44 抽選処理部、
46 サーバーパラメーター更新部、48 サーバー通信制御部、
50 プレイヤー入力検出部、52 表示部、54 音出力部、
56 端末情報記憶媒体、57 端末キャラクター情報記憶部、
58 端末プレイヤー情報記憶部、60 端末記憶部、62 端末主記憶部、
64 描画バッファ、66 端末通信部、
100 端末情報処理部、102 端末ゲーム処理部、103 入力受付部、
104 表示制御部、106 端末パラメーター更新部、108 画像生成部、
110 音生成部、112 端末通信制御部
【手続補正書】
【提出日】2023-06-20
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1の条件が満たされると、プレイヤーに付与するゲーム媒体を決定するための第1処理を実行する第1処理部と、
所定期間において第2の条件が満たされると、プレイヤーに付与するゲーム媒体を決定するための第2処理を実行する第2処理部と、
第3の条件が満たされると、プレイヤーに特典を付与するための第3処理を実行する第3処理部としてコンピューターを機能させ、
前記第1処理よりも前記第2処理の方が実行に要する対価が低く、前記第1処理により決定され得るゲーム媒体と前記第2処理により決定され得るゲーム媒体が共通しており、
前記第3処理部は、
前記所定期間において前記第2処理の結果が所定の結果にならなかった場合に前記第3処理を実行し、
前記所定期間において前記第2処理の結果が所定の結果になった場合に前記第3処理を実行しないプログラム。
【請求項2】
請求項1において、
前記第3処理部は、
前記所定期間において前記第2処理の結果が所定の結果にならなかった場合に、前記第3処理として、プレイヤーに付与するゲーム媒体を決定するための処理であって、所定の結果になる確率が前記第2処理よりも高い処理を実行するプログラム。
【請求項3】
請求項1において、
前記第3処理部は、
前記所定期間において前記第2処理によって所定のゲーム媒体が付与されなかった場合に、前記第3処理として、当該所定のゲーム媒体を獲得する権利を付与する処理を実行するプログラム。
【請求項4】
請求項1において、
前記第3処理部は、
前記所定期間において前記第2処理が実行されたが前記第2処理の結果が所定の結果にならなかった場合に前記第3処理を実行するプログラム。
【請求項5】
請求項1において、
前記第3処理部は、
前記所定期間において前記第2処理の結果が所定の結果にならなかった場合に、前記所定期間のうちの最後の特定期間において前記第3処理を実行するプログラム。
【請求項6】
第1の条件が満たされると、プレイヤーに付与するゲーム媒体を決定するための第1処理を実行する第1処理部と、
所定期間において第2の条件が満たされると、プレイヤーに付与するゲーム媒体を決定するための第2処理を実行する第2処理部と、
第3の条件が満たされると、プレイヤーに特典を付与するための第3処理を実行する第3処理部を備え、
前記第1処理よりも前記第2処理の方が実行に要する対価が低く、前記第1処理により決定され得るゲーム媒体と前記第2処理により決定され得るゲーム媒体が共通しており、
前記第3処理部は、
前記所定期間において前記第2処理の結果が所定の結果にならなかった場合に前記第3処理を実行し、
前記所定期間において前記第2処理の結果が所定の結果になった場合に前記第3処理を実行しない情報処理装置。
【請求項7】
第1の条件が満たされると、プレイヤーに付与するゲーム媒体を決定するための第1処理を実行する第1処理部と、
所定期間において第2の条件が満たされると、プレイヤーに付与するゲーム媒体を決定するための第2処理を実行する第2処理部と、
第3の条件が満たされると、プレイヤーに特典を付与するための第3処理を実行する第3処理部を備え、
前記第1処理よりも前記第2処理の方が実行に要する対価が低く、前記第1処理により決定され得るゲーム媒体と前記第2処理により決定され得るゲーム媒体が共通しており、
前記第3処理部は、
前記所定期間において前記第2処理の結果が所定の結果にならなかった場合に前記第3処理を実行し、
前記所定期間において前記第2処理の結果が所定の結果になった場合に前記第3処理を実行しない情報処理システム。
【請求項8】
1または複数のコンピューターにより実行される情報処理方法であって、
第1の条件が満たされると、プレイヤーに付与するゲーム媒体を決定するための第1処理を実行し、
所定期間において第2の条件が満たされると、プレイヤーに付与するゲーム媒体を決定するための第2処理を実行し、
第3の条件が満たされると、プレイヤーに特典を付与するための第3処理を実行し、
前記第1処理よりも前記第2処理の方が実行に要する対価が低く、前記第1処理により決定され得るゲーム媒体と前記第2処理により決定され得るゲーム媒体が共通しており、
前記所定期間において前記第2処理の結果が所定の結果にならなかった場合に前記第3処理を実行し、
前記所定期間において前記第2処理の結果が所定の結果になった場合に前記第3処理を実行しない情報処理方法。