IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ カシオ計算機株式会社の特許一覧

特開2024-42843プログラム、医用画像管理装置及び医用画像管理方法
<>
  • 特開-プログラム、医用画像管理装置及び医用画像管理方法 図1
  • 特開-プログラム、医用画像管理装置及び医用画像管理方法 図2
  • 特開-プログラム、医用画像管理装置及び医用画像管理方法 図3
  • 特開-プログラム、医用画像管理装置及び医用画像管理方法 図4
  • 特開-プログラム、医用画像管理装置及び医用画像管理方法 図5
  • 特開-プログラム、医用画像管理装置及び医用画像管理方法 図6
  • 特開-プログラム、医用画像管理装置及び医用画像管理方法 図7
  • 特開-プログラム、医用画像管理装置及び医用画像管理方法 図8
  • 特開-プログラム、医用画像管理装置及び医用画像管理方法 図9
  • 特開-プログラム、医用画像管理装置及び医用画像管理方法 図10
  • 特開-プログラム、医用画像管理装置及び医用画像管理方法 図11
  • 特開-プログラム、医用画像管理装置及び医用画像管理方法 図12
  • 特開-プログラム、医用画像管理装置及び医用画像管理方法 図13
  • 特開-プログラム、医用画像管理装置及び医用画像管理方法 図14
  • 特開-プログラム、医用画像管理装置及び医用画像管理方法 図15
  • 特開-プログラム、医用画像管理装置及び医用画像管理方法 図16
< >
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024042843
(43)【公開日】2024-03-29
(54)【発明の名称】プログラム、医用画像管理装置及び医用画像管理方法
(51)【国際特許分類】
   G16H 30/20 20180101AFI20240322BHJP
【FI】
G16H30/20
【審査請求】未請求
【請求項の数】7
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022147746
(22)【出願日】2022-09-16
(71)【出願人】
【識別番号】000001443
【氏名又は名称】カシオ計算機株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110001254
【氏名又は名称】弁理士法人光陽国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】石原 宗幸
(72)【発明者】
【氏名】北條 芳治
(72)【発明者】
【氏名】大木 健史
【テーマコード(参考)】
5L099
【Fターム(参考)】
5L099AA26
(57)【要約】
【課題】撮像装置を使用する場合における医用画像データの管理を容易に行うようにする。
【解決手段】プログラムは、コンピュータに、第1の撮像範囲を有する第1の撮像装置により撮像された被写体の第1の部位に関する第1の医用画像と、第1の撮像範囲とは異なる第2の撮像範囲を有する第2の撮像装置により撮像された被写体の第1の部位とは異なる第2の部位に関する第2の医用画像とを同一の識別情報により関連付ける処理、を実行させる。
【選択図】図11
【特許請求の範囲】
【請求項1】
コンピュータに、
第1の撮像範囲を有する第1の撮像装置により撮像された被写体の第1の部位に関する第1の医用画像と、前記第1の撮像範囲とは異なる第2の撮像範囲を有する第2の撮像装置により撮像された前記被写体の前記第1の部位とは異なる第2の部位に関する第2の医用画像とを同一の識別情報により関連付ける処理、
を実行させるプログラム。
【請求項2】
前記コンピュータに、
前記第1の撮像装置が前記第1の医用画像を撮像した第1の撮像日時を取得する処理、
前記第2の撮像装置が前記第2の医用画像を撮像した第2の撮像日時を取得する処理、
前記第1の撮像日時と前記第2の撮像日時との差分の時間が基準時間以下である場合に、前記第1の医用画像と前記第2の医用画像とを同一の前記識別情報により関連付ける処理、
を実行させる、請求項1に記載のプログラム。
【請求項3】
前記コンピュータに、
前記第1の撮像日時と前記第2の撮像日時との差分の時間が基準時間以下であり、かつ、前記第1の医用画像及び前記第2の医用画像のうちの一方に或る識別情報が付与されている場合に、前記第1の医用画像及び前記第2の医用画像のうちの他方に前記或る識別情報を付与して前記第1の医用画像と前記第2の医用画像とを関連付ける処理、
を実行させる、請求項2に記載のプログラム。
【請求項4】
前記コンピュータに、
前記第1の撮像装置により、或る被写体の撮像の終了後、次の被写体の撮像の開始前に撮像された識別標識の画像と、前記第1の撮像装置により撮像された前記第1の医用画像とを含む第1の画像群において、前記第1の医用画像の前に最後に撮像された第1の識別標識を特定する処理、
前記第2の撮像装置により、前記或る被写体の撮像の終了後、前記次の被写体の撮像の開始前に撮像された識別標識の画像と、前記第2の撮像装置により撮像された前記第2の医用画像とを含む第2の画像群において、前記第2の医用画像の前に最後に撮像された第2の識別標識を特定する処理、
前記第1の識別標識と、前記第2の識別標識とが同一である場合に、前記第1の医用画像と前記第2の医用画像とを同一の前記識別情報により関連付ける処理、
を実行させる、請求項1に記載のプログラム。
【請求項5】
前記コンピュータに、
前記第1の撮像装置による前記第1の部位の撮像の前に、前記第1の撮像装置に前記識別情報を送信する処理、
前記第2の撮像装置による前記第2の部位の撮像の前に、前記第2の撮像装置に前記識別情報を送信する処理、
前記第1の撮像装置により撮像され、前記第1の撮像装置により前記識別情報が付与された前記第1の医用画像と、前記第2の撮像装置により撮像され、前記第2の撮像装置により前記識別情報が付与された前記第2の医用画像とを同一の前記識別情報により関連付ける処理、
を実行させる、請求項1に記載のプログラム。
【請求項6】
第1の撮像範囲を有する第1の撮像装置により撮像された被写体の第1の部位に関する第1の医用画像と、前記第1の撮像範囲とは異なる第2の撮像範囲を有する第2の撮像装置により撮像された前記被写体の前記第1の部位とは異なる第2の部位に関する第2の医用画像とを同一の識別情報により関連付ける、
処理部を備える医用画像管理装置。
【請求項7】
コンピュータが実行する医用画像管理方法であって、
第1の撮像範囲を有する第1の撮像装置により撮像された被写体の第1の部位に関する第1の医用画像と、前記第1の撮像範囲とは異なる第2の撮像範囲を有する第2の撮像装置により撮像された前記被写体の前記第1の部位とは異なる第2の部位に関する第2の医用画像とを同一の識別情報により関連付ける、
医用画像管理方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、プログラム、医用画像管理装置及び医用画像管理方法に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、医用画像を撮像するための1つの撮像装置を用いて患者(被写体)の複数の部位についての撮像を行う技術が知られている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2006-263223号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、上記の従来技術では、単一の撮像装置を用いた撮像を前提としており、撮像対象の部位に応じて使用する撮像装置を切り替える必要がある場合には医用画像データの管理を容易にすることができないという課題がある。
【0005】
本発明は、撮像装置を使用する場合における医用画像データの管理を容易に行うようにすることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記課題を解決するため、本発明に係るプログラムは、
コンピュータに、
第1の撮像範囲を有する第1の撮像装置により撮像された被写体の第1の部位に関する第1の医用画像と、前記第1の撮像範囲とは異なる第2の撮像範囲を有する第2の撮像装置により撮像された前記被写体の前記第1の部位とは異なる第2の部位に関する第2の医用画像とを同一の識別情報により関連付ける処理、
を実行させる。
【0007】
上記課題を解決するため、本発明に係る医用画像管理装置は、
第1の撮像範囲を有する第1の撮像装置により撮像された被写体の第1の部位に関する第1の医用画像と、前記第1の撮像範囲とは異なる第2の撮像範囲を有する第2の撮像装置により撮像された前記被写体の前記第1の部位とは異なる第2の部位に関する第2の医用画像とを同一の識別情報により関連付ける、
処理部を備える。
【0008】
上記課題を解決するため、本発明に係る医用画像管理方法は、
コンピュータが実行する医用画像管理方法であって、
第1の撮像範囲を有する第1の撮像装置により撮像された被写体の第1の部位に関する第1の医用画像と、前記第1の撮像範囲とは異なる第2の撮像範囲を有する第2の撮像装置により撮像された前記被写体の前記第1の部位とは異なる第2の部位に関する第2の医用画像とを同一の識別情報により関連付ける。
【発明の効果】
【0009】
本発明によれば、撮像装置を使用する場合における医用画像データの管理を容易に行うようにすることができる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
図1】医用画像管理システムの構成を示すブロック図である。
図2】第1カメラを側面から見た図である。
図3】第2カメラを側面から見た図である。
図4】第1カメラの主要な機能構成を示すブロック図である。
図5】第2カメラの主要な機能構成を示すブロック図である。
図6】医用画像管理装置の主要な機能構成を示すブロック図である。
図7】画像表示面を示す図である。
図8】第1の医用画像及び第2の医用画像を受信した直後の画像管理データの内容を示す図である。
図9】画像表示面に重ねて確認画面が表示された状態を示す図である。
図10】関連付けが行われた後の画像管理データを示す図である。
図11】医用画像管理処理の制御手順を示すフローチャートである。
図12】変形例に係る画像管理画面を示す図である。
図13】変形例に係る医用画像管理処理の制御手順を示すフローチャートである。
図14】カメラ・患者ID指定画面を示す図である。
図15】第2の実施形態における医用画像管理システムの動作を説明する図である。
図16】第2の実施形態に係る医用画像管理処理の制御手順を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0011】
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
【0012】
(第1の実施形態)
<医用画像管理システムの構成>
図1は、医用画像管理システム1の構成を示すブロック図である。
医用画像管理システム1は、第1カメラ10(第1の撮像装置)と、第2カメラ20(第2の撮像装置)と、医用画像管理装置30と、を備える。医用画像管理装置30は、無線又は有線により第1カメラ10及び第2カメラ20とそれぞれ通信接続されている。よって、医用画像管理装置30は、第1カメラ10との間で制御信号や画像データ等のデータの送受信を行うことが可能であり、また、第2カメラ20との間で制御信号や画像データ等のデータの送受信を行うことが可能である。図1では、医用画像管理装置30と、第1カメラ10及び第2カメラ20とが直接接続されているが、これに限られず、医用画像管理装置30と、第1カメラ10及び第2カメラ20とが間接的に接続されていてもよい。例えば、医用画像管理装置30が無線LANのアクセスポイントに通信接続された構成において、第1カメラ10及び第2カメラ20が、当該アクセスポイントとの無線通信を介して医用画像管理装置30との間でデータの送受信を行う構成であってもよい。
【0013】
医用画像管理システム1は、例えば、病院等の医療機関に設けられる。本実施形態では、医療機関の産婦人科に設けられる医用画像管理システム1を例に挙げて説明する。第1カメラ10及び第2カメラ20は、患者(被写体)の患部等の部位の撮像に用いられる。医用画像管理装置30は、第1カメラ10及び第2カメラ20により撮像され、第1カメラ10及び第2カメラ20から医用画像管理装置30に送信された医用画像の画像データを管理する。以下では、「医用画像の画像データ」を、単に「医用画像」とも記す。
【0014】
図2は、第1カメラ10を側面から見た図である。
図3は、第2カメラ20を側面から見た図である。
本実施形態の第1カメラ10及び第2カメラ20は、医師による患者の診察に用いられる医療用のカメラである。第1カメラ10及び第2カメラ20は、医師により操作されて、患者の患部等の部位を撮像して医用画像の画像データを生成する。
【0015】
詳しくは、図2に示すように、第1カメラ10は、当該第1カメラ10を水平に構えたときの上下方向(鉛直方向)について、画角θ1の角度を撮影可能である。
一方、図3に示すように、第2カメラ20は、上下方向について、画角θ1よりも大きい画角θ2の角度を撮影可能である。言い換えると、第2カメラ20の焦点距離は、第1カメラ10の焦点距離よりも短い。
よって、第1カメラ10は、図2に示す第1の撮像範囲R1を有し、第2カメラ20は、図3に示す第2の撮像範囲R2を有し、第2の撮像範囲R2の上下方向の長さは、第1の撮像範囲R1(第1の撮像範囲)の上下方向の長さよりも長い。
なお、図2及び図3には示していないが、第1カメラ10及び第2カメラ20を水平に構えたときの左右方向(水平方向)についても同様に、第2カメラ20の画角は、第1カメラ10の画角よりも大きい。よって、第2カメラ20の第2の撮像範囲R2の左右方向の長さは、第1カメラ10の第1の撮像範囲R1の左右方向の長さよりも長い。以上から、第2カメラ20の第2の撮像範囲R2は、第1カメラ10の第1の撮像範囲R1よりも大きい。
【0016】
第2カメラ20に対して相対的に画角の小さい第1カメラ10は、患者の体内の患部(第1の部位)の撮影に好適に用いられる。本実施形態では、第1カメラ10は、第1の部位としての、女性の患者の内陰部(子宮頸部等)の撮像に用いられる。言い換えると、第1カメラ10は、コルポスコピーにおける撮像に用いられる。
一方、第1カメラ10は、画角が小さいため、患者の体の表面における一定以上の範囲にわたる部位(例えば、外陰部)の撮像には適さない。このため、患者の体の表面における部位は、相対的に画角の大きい第2カメラ20により撮像される。本実施形態では、第2カメラ20は、第1の部位とは異なる第2の部位としての、患者の外陰部の撮像に用いられる。
【0017】
また、図2に示すように、第1カメラ10は、撮像時に撮像対象の部位を照明するための発光部15を備える。発光部15は、通常ライト151、グリーンライト152及び偏光ライト153を有し、これらの3つのライトのうちの1つが操作者により選択されて用いられる。
通常ライト151は、通常の白色光を射出する。
グリーンライト152は、緑色の波長域の可視光を主に含む緑色光を射出する。子宮頚部に酢酸を塗布した後に、グリーンライト152を照明として用いて撮像することで、子宮頚部の血管を強調した医用画像を撮像することができる。
偏光ライト153は、直線偏光の光を射出する。偏光ライト153は、ランダムな偏光方向の光を射出するライトに、直線偏光を透過させる偏光子を取り付けたものであってもよい。偏光ライト153を照明として用い、偏光フィルタを通して撮像することで、粘膜等における表面反射を抑えることができる。
通常ライト151、グリーンライト152及び偏光ライト153の輝度は、第2カメラ20の発光部25の輝度よりも高い。このように高輝度の発光部15を備える第1カメラ10は、外光が届きにくい内陰部の撮像に適している。
【0018】
図3に示すように、第2カメラ20は、撮像時に撮像対象の部位を照明するための発光部25を備える。発光部25は、第1カメラ10の通常ライト151と同様に、通常の白色光を射出する。なお、撮像時に十分な光量の外光がある場合には、発光部25を用いなくてもよい。
【0019】
次に、図4図6を参照して、第1カメラ10、第2カメラ20及び医用画像管理装置30の機能構成について説明する。
【0020】
図4は、第1カメラ10の主要な機能構成を示すブロック図である。
第1カメラ10は、CPU11(Central Processing Unit)と、RAM12(Random Access Memory)と、記憶部13と、撮像部14と、発光部15と、表示部16と、操作部17と、通信部18などを備え、これらの各部はバス19により接続されている。
【0021】
CPU11は、記憶部13に記憶されているプログラム131を読み出して実行し、各種演算処理を行うことで、第1カメラ10の動作を制御するプロセッサである。なお、第1カメラ10は、複数のプロセッサ(例えば、複数のCPU)を有していてもよく、本実施形態のCPU11が実行する複数の処理を、当該複数のプロセッサが実行してもよい。この場合において、複数のプロセッサが共通の処理に関与してもよいし、あるいは、複数のプロセッサが独立に異なる処理を並列に実行してもよい。CPU11は、患者の撮像の際には、設定やユーザ操作に応じて発光部15を発光させ、撮像を指示するユーザ操作に応じて撮像部14により撮像を行わせて、患者を撮像した医用画像の画像データを生成させる。また、CPU11は、生成された医用画像に、付帯情報として、撮像した患者の患者ID(識別情報)を付与することが可能である。患者IDは、例えば、医用画像のEXIF(Exchangeable image file format)情報に含まれていてもよい。この患者IDは、例えば、第1カメラ10による撮像に先立って、第1カメラ10の操作者である医師により、操作部17を用いて入力される。後述するように、本実施形態の医用画像管理システム1では、この患者IDの入力を省略することもできる。EXIF情報には、撮像日時(時刻)、撮像装置の識別情報、各種撮像条件(シャッター速度、絞り、ISO感度等)、及び発光部15の3つのライトのうち使用したライト等の情報が含まれていてもよい。
【0022】
RAM12は、CPU11に作業用のメモリ空間を提供し、一時データを記憶する。
【0023】
記憶部13は、コンピュータとしてのCPU11により読み取り可能な非一時的な記録媒体であり、フラッシュメモリ等の不揮発性の記憶装置により構成される。記憶部13は、CPU11により実行されるプログラム131や各種データ等を格納する。プログラム131は、コンピュータ読み取り可能なプログラムコードの形態で記憶部13に格納されている。
【0024】
撮像部14は、入射光を結像させる光学系と、当該光学系により結像された入射光を検出する撮像素子と、撮像素子から出力された検出信号に基づいて画像データを生成する画像処理部などを備える。光学系は、例えばミラー及びレンズ群等により構成することができる。撮像素子としては、入射光を光電変換することが可能なものであれば特には限られないが、例えばCCD(Charge Coupled Device)又はCMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)等を用いることができる。画像処理部は、撮像素子からの検出信号の増幅及びA/D変換を行い、撮像された被写体の画像データを生成する。また、画像処理部は、生成した画像データに対して、シェーディング補正や色補正といった各種の画像処理を行ってもよい。
【0025】
発光部15は、撮像部14による撮像方向に向けて、被写体を照明するための光を照射する。上述のとおり、発光部15は、通常ライト151、グリーンライト152及び偏光ライト153を備える。発光部15による発光のオン/オフは、CPU11から送信される制御信号により制御される。
【0026】
表示部16は、液晶ディスプレイなどの表示装置を備える。表示部16は、CPU11から送信された画像データ及び制御信号に従って、表示装置の表示画面に、ライブビュー画として撮像画像をリアルタイムで表示したり、撮像された画像を再生表示したり、各種操作アイコンを表示したりする。
【0027】
操作部17は、表示画面に重ねられて設けられたタッチパネル、及び第1カメラ10の筐体に設けられた操作ボタンなどを有する。操作部17は、タッチパネルに対する指等の接触や、操作ボタンに対する操作を検出して、検出結果に応じた操作信号をCPU11に出力する。
【0028】
通信部18は、例えば、アンテナ、変復調回路、信号処理回路等により構成されている。通信部18は、医用画像管理装置30、又は無線LANのアクセスポイント等との間で、所定の通信規格に従ってデータの送受信を行う。
【0029】
図5は、第2カメラ20の主要な機能構成を示すブロック図である。
第2カメラ20は、CPU21と、RAM22と、記憶部23と、撮像部24と、発光部25と、表示部26と、操作部27と、通信部28などを備え、これらの各部はバス29により接続されている。
【0030】
CPU21は、記憶部23に記憶されているプログラム231を読み出して実行し、各種演算処理を行うことで、第2カメラ20の動作を制御するプロセッサである。なお、第2カメラ20は、複数のプロセッサ(例えば、複数のCPU)を有していてもよく、本実施形態のCPU21が実行する複数の処理を、当該複数のプロセッサが実行してもよい。この場合において、複数のプロセッサが共通の処理に関与してもよいし、あるいは、複数のプロセッサが独立に異なる処理を並列に実行してもよい。CPU21は、患者の撮像の際には、設定やユーザ操作に応じて発光部25を発光させ、撮像を指示するユーザ操作に応じて撮像部24により撮像を行わせて、医用画像の画像データを生成させる。また、CPU21は、生成された医用画像に、付帯情報として、撮像した患者の患者IDを付与することが可能である。患者IDは、例えば、医用画像のEXIF情報に含まれていてもよい。この患者IDは、例えば、第2カメラ20による撮像に先立って、第2カメラ20の操作者である医師により、操作部27を用いて入力される。後述するように、本実施形態の医用画像管理システム1では、この患者IDの入力を省略することもできる。
【0031】
RAM22、記憶部23、表示部26、操作部27、及び通信部28の構成は、第1カメラ10のRAM12、記憶部13、表示部16、操作部17、及び通信部18の構成と同様であるので、詳細な説明は省略する。
【0032】
撮像部24は、第1カメラ10の撮像部14と同様、光学系と、撮像素子と、画像処理部などを備える。ただし、上述したように、撮像部24の光学系は、画角が、第1カメラ10の画角よりも大きくなるように(第2の撮像範囲R2が第1の撮像範囲R1よりも大きくなるように)設計されている。
【0033】
発光部25は、撮像部24による撮像方向に向けて、被写体を照明するための光を照射する。上述のとおり、発光部25は、通常の白色光を射出する。発光部25による発光のオン/オフは、CPU21から送信される制御信号により制御される。
【0034】
図6は、医用画像管理装置30の主要な機能構成を示すブロック図である。
医用画像管理装置30は、CPU31と、RAM32と、記憶部33と、表示部34と、操作部35と、通信部36などを備え、これらの各部はバス37により接続されている。
【0035】
CPU31は、記憶部33に記憶されているプログラム331を読み出して実行し、各種演算処理を行うことで、医用画像管理装置30の動作を制御するプロセッサ(処理部、1以上の処理部)である。なお、医用画像管理装置30は、複数のプロセッサ(例えば、複数のCPU)を有していてもよく、本実施形態のCPU31が実行する複数の処理を、当該複数のプロセッサが実行してもよい。この場合には、複数のプロセッサにより1以上の処理部が構成される。この場合において、複数のプロセッサが共通の処理に関与してもよいし、あるいは、複数のプロセッサが独立に異なる処理を並列に実行してもよい。
【0036】
RAM32は、CPU31に作業用のメモリ空間を提供し、一時データを記憶する。
【0037】
記憶部33は、コンピュータとしてのCPU31により読み取り可能な非一時的な記録媒体であり、CPU31により実行されるプログラム331や各種データ等を格納する。記憶部33は、例えばHDD(Hard Disk Drive)、SSD(Solid State Drive)等の不揮発性メモリを含む。プログラム331は、コンピュータ読み取り可能なプログラムコードの形態で記憶部33に格納されている。記憶部33に格納されるデータとしては、第1カメラ10及び第2カメラ20から受信した医用画像を管理するための画像管理データ332などがある。
【0038】
表示部34は、液晶ディスプレイなどの表示装置を備える。表示部34は、CPU31から送信された画像データ及び制御信号に従って、表示装置の表示画面に、医用画像の管理画面や、医用画像管理システム1の各種ステータスに係る画面等を表示する。
【0039】
操作部35は、キーボード、マウス、及び表示画面に重ねられて設けられたタッチパネルなどを有する。操作部35は、キーボード、マウス、及びタッチパネル等に対する操作を検出して、検出結果に応じた操作信号をCPU31に出力する。
【0040】
通信部36は、例えば、ネットワークカード又は通信モジュール等により構成され、第1カメラ10及び第2カメラ20、又は無線LANのアクセスポイント等の外部装置との間で所定の通信規格に従ってデータの送受信を行う。
【0041】
<医用画像管理システムの動作>
次に、医用画像管理システム1の動作について説明する。ここでは、医用画像管理システム1の操作者である医師が、或る患者に対し、第1カメラ10を用いて内陰部を撮像し、第2カメラ20を用いて当該患者の外陰部を撮像するものとする。また、第1カメラ10は、上記の撮像により第1の医用画像Im101~Im103を生成し、第2カメラ20は、上記の撮像により第2の医用画像Im201を生成したものとする。以下では、第1カメラ10により撮像された任意の1つの医用画像を指す場合には「第1の医用画像Im1」と記し、第2カメラ20により撮像された任意の1つの医用画像を指す場合には「第2の医用画像Im2」と記す。また、第1カメラ10又は第2カメラ20により撮像された任意の1つの医用画像を指す場合には「医用画像Im」と記す。
【0042】
また、第1カメラ10において操作者である医師から患者IDが入力されず、第2カメラ20において患者IDが入力されたものとする。すなわち、第1カメラ10により生成された第1の医用画像Im101~Im103には、付帯情報として患者IDが付与されておらず、第2カメラ20により生成された第2の医用画像Im201には、付帯情報として患者IDが付与されているものとする。
【0043】
第1カメラ10及び第2カメラ20による撮像が終了すると、撮像された第1の医用画像Im101~Im103が第1カメラ10から医用画像管理装置30に送信され、第2の医用画像Im201が第2カメラ20から医用画像管理装置30に送信される。これらの医用画像Imを受信した医用画像管理装置30は、医用画像Imを管理するための画像管理画面41を表示部34に表示させる。
【0044】
図7は、画像管理画面41を示す図である。
画像管理画面41には、第1カメラ10から受信した第1の医用画像Im101~Im103のサムネイル画像と、第2カメラ20から受信した第2の医用画像Im201のサムネイル画像とが表示されている。いずれかのサムネイル画像を選択する操作が行われると、サムネイル画像に対応する医用画像Imが表示されるようになっていてもよい。なお、サムネイル画像に代えて、医用画像Imのファイル名等が表示されてもよい。
【0045】
このうち第1の医用画像Im101~Im103には、撮像日時と、使用したライトの情報が併せて表示されている。以下では、第1の医用画像Im1の撮像日時を「第1の撮像日時」とも記す。図7に示す例では、第1の医用画像Im101は、通常ライト151を用いて撮像され、第1の医用画像Im102は、グリーンライト152を用いて撮像され、第1の医用画像Im103は、偏光ライト153を用いて撮像されている。
【0046】
一方、第2の医用画像Im201には、撮像日時と、撮像に際して操作者が第2カメラ20に入力した患者ID「12345」とが併せて表示されている。以下では、第2の医用画像Im2の撮像日時を「第2の撮像日時」とも記す。
【0047】
医用画像管理装置30のCPU31は、記憶部33の画像管理データ332に、受信した医用画像Imに係る情報を記録する。
図8は、第1の医用画像Im101~Im103及び第2の医用画像Im201を受信した直後の画像管理データ332の内容を示す図である。
画像管理データ332における1つの行データは、1つの医用画像Imに対応する。画像管理データ332は、「撮像日時」、「カメラ」、「ライト」、及び「患者ID」のデータ項目を有する。
【0048】
「撮像日時」は、医用画像ImのEXIF情報から抽出された撮像日時の情報である。
「カメラ」は、医用画像ImのEXIF情報から抽出された、当該医用画像Imの撮像に用いられた撮像装置(第1カメラ10又は第2カメラ20)の情報である。
「ライト」は、医用画像ImのEXIF情報から抽出された、撮像に使用されたライトの情報である。
「患者ID」は、医用画像ImのEXIF情報から抽出された患者IDである。医用画像Imに患者IDが含まれていない場合には、患者IDは空欄とされる。図8の時点では、第1の医用画像Im101~Im103のデータ行では、患者IDは空欄であり、第2の医用画像Im201のデータ行には、患者IDが入力されている。
【0049】
医用画像管理装置30のCPU31は、受信した複数の医用画像Imのうち、同一の患者(或る一人の患者)を撮像した医用画像Imを特定し、特定した医用画像Imが2つ以上ある場合には、当該2つ以上の医用画像Imを当該患者の患者IDにより関連付ける。本実施形態では、CPU31は、2つの医用画像Imの撮像日時を比較して、撮像日時の差分が所定の基準時間以下である場合に、当該2つの医用画像Imが同一の患者を撮像した医用画像Imであると判別する。本実施形態では、基準時間は10分とされる。ただし、基準時間はこれに限られず、診察に要する時間等に応じて適宜定めることができる。
【0050】
図8に示す例では、第1の医用画像Im101の撮像日時である9時20分21秒と、第2の医用画像Im201の撮像日時である9時23分11秒との差分が10分以下であるため、第1の医用画像Im101及び第2の医用画像Im201は、同一の患者を撮像した医用画像Imであると判別される。同様に、第1の医用画像Im102及び第2の医用画像Im201、第1の医用画像Im103及び第2の医用画像Im201も、それぞれ、撮像日時の差分が10分以下であるため、同一の患者を撮像した医用画像Imであると判別される。また、第1の医用画像Im101~Im103も、いずれの組み合わせについても撮像日時の差分が10分以下であるため、同一の患者を撮像した医用画像Imであると判別される。
【0051】
医用画像管理装置30のCPU31は、同一の患者を撮像した2以上の医用画像Imを特定すると、これらの2以上の医用画像Imを関連付けてよいか否かについての確認を操作者に促すための確認画面42を表示部34に表示させる。
図9は、画像管理画面41に重ねて確認画面42が表示された状態を示す図である。
図9に示す確認画面42では、第1の医用画像Im101~Im103、及び第2の医用画像Im201を、患者ID「12345」により関連付けてよいか否かの確認を促す表示と、実行ボタン421及びキャンセルボタン422とが表示されている。実行ボタン421を選択する操作がなされると、CPU31は、第1の医用画像Im101~Im103、及び第2の医用画像Im201を患者ID「12345」により関連付ける。すなわち、患者IDが含まれていない第1の医用画像Im101~Im103に対して患者ID「12345」を付与することで、第1の医用画像Im101~Im103、及び第2の医用画像Im201を関連付ける。
【0052】
図10は、関連付けが行われた後の画像管理データ332を示す図である。
図10に示す画像管理データ332では、第1の医用画像Im101~Im103、及び第2の医用画像Im201の各々のデータ行において、識別標識としての患者ID「12345」が入力されているため、これらの4つの医用画像Imが同一の患者を撮像したものであると判別することができる。画像管理データ332における第1の医用画像Im101~Im103、及び第2の医用画像Im201のデータ行において同一の患者IDを記録する処理が、「第1の医用画像と第2の医用画像とを同一の識別情報により関連付ける処理」に相当する。
【0053】
なお、確認画面42においてキャンセルボタン422を選択する操作がなされると、CPU31は、第1の医用画像Im101~Im103、及び第2の医用画像Im201の関連付けを中止する。この場合、患者IDが付与されていない第1の医用画像Im101~Im103については、画像管理画面41上で、操作者が個別に患者IDを入力することとなる。
【0054】
次に、上述の医用画像Imの関連付けを行うために医用画像管理装置30のCPU31が実行する医用画像管理処理について説明する。
図11は、医用画像管理処理の制御手順を示すフローチャートである。
医用画像管理処理は、医用画像管理システム1が立ち上げられて、操作者である医師による診察が開始される場合に開始される。
【0055】
医用画像管理処理が開始されると、CPU31は、第1カメラ10から第1の医用画像Im1を取得する(ステップS101)。また、CPU31は、第2カメラ20から第2の医用画像Im2を取得する(ステップS102)。
【0056】
CPU31は、医用画像ImのEXIF情報から、第1の医用画像Im1の第1の撮像日時、及び、第2の医用画像Im2の第2の撮像日時を取得する(ステップS103)。
【0057】
CPU31は、受信した医用画像Imの中から、1つの第1の医用画像Im1、及び1つの第2の医用画像Im2を選択する(ステップS104)。
【0058】
CPU31は、選択した第1の医用画像Im1の第1の撮像日時と、第2の医用画像Im2の第2の撮像日時との差分の時間が基準時間(本実施形態では、10分)以内であるか否かを判別する(ステップS105)。
【0059】
第1の撮像日時と第2の撮像日時との差分の時間が基準時間以内であると判別された場合には(ステップS105で”YES”)、CPU31は、第1の医用画像Im1及び第2の医用画像Im2の両方に患者IDが付与されているか否かを判別する(ステップS106)。第1の医用画像Im1及び第2の医用画像Im2の両方に患者IDが付与されていると判別された場合には(ステップS106で“YES”)、この第1の医用画像Im1及び第2の医用画像Im2は既に患者IDにより関連付けられているため、CPU31は、処理をステップS110に移行させる。
【0060】
第1の医用画像Im1及び第2の医用画像Im2のうち少なくとも一方に患者IDが付与されていないと判別された場合には(ステップS106で“NO”)、CPU31は、第1の医用画像Im1及び第2の医用画像Im2のうち一方に患者IDが付与されているか否かを判別する(ステップS107)。
【0061】
第1の医用画像Im1及び第2の医用画像Im2のうち一方に患者IDが付与されていると判別された場合には(ステップS107で“YES”)、CPU31は、第1の医用画像Im1及び第2の医用画像Im2のうち他方に同一の患者IDを付与して、第1の医用画像Im1及び第2の医用画像Im2を関連付ける(ステップS108)。すなわち、CPU31は、画像管理データ332において第1の医用画像Im1及び第2の医用画像Im2のうち一方の医用画像Imのデータ行における患者IDを、他方の医用画像Imのデータ行にも記録することで、第1の医用画像Im1及び第2の医用画像Im2を当該患者IDにより関連付ける。
【0062】
第1の医用画像Im1及び第2の医用画像Im2の両方に患者IDが付与されていないと判別された場合には(ステップS107で“NO”)、CPU31は、画像管理画面41上で操作者からの患者IDの入力を受け付け、入力された患者IDにより第1の医用画像Im1及び第2の医用画像Im2を関連付ける(ステップS109)。すなわち、CPU31は、入力された患者IDを、画像管理データ332における第1の医用画像Im1及び第2の医用画像Im2のデータ行に記録することで、第1の医用画像Im1及び第2の医用画像Im2を当該患者IDにより関連付ける。
【0063】
ステップS108又はステップS109が終了した場合、ステップS105において第1の撮像日時と第2の撮像日時との差分が基準時間より大きいと判別された場合(ステップS105で“NO”)、若しくは、ステップS106において第1の医用画像Im1及び第2の医用画像Im2の両方に患者IDが付与されていると判別された場合には(ステップS106で“YES”)、CPU31は、第1の医用画像Im1及び第2の医用画像Im2の他の組み合わせがあるか否かを判別する(ステップS110)。第1の医用画像Im1及び第2の医用画像Im2の他の組み合わせがあると判別された場合には(ステップS110で“YES”)、CPU31は、処理をステップS104に戻し、当該組み合わせについて、関連付けに係るステップS104~ステップS109の処理を実行する。
なお、同一の患者を撮像したものであるか否かが不明である複数の第1の医用画像Im1がある場合には、第1の医用画像Im1同士の組み合わせについても同様に、関連付けに係るステップS104~ステップS109の処理を実行してもよい。また、同一の患者を撮像したものであるか否かが不明である複数の第2の医用画像Im2がある場合には、第2の医用画像Im2同士の組み合わせについても同様に、関連付けに係るステップS104~ステップS109の処理を実行してもよい。
第1の医用画像Im1及び第2の医用画像Im2の他の組み合わせがないと判別された場合には(ステップS110で“NO”)、CPU31は、医用画像管理処理を終了させる。
【0064】
<変形例>
続いて第1の実施形態の変形例について説明する。以下では、第1の実施形態との相違点について説明し、第1の実施形態と共通する点については説明を省略する。
【0065】
図12は、変形例に係る画像管理画面41を示す図である。
本変形例では、操作者である医師は、第1カメラ10及び第2カメラ20により或る患者を撮像した後、かつ、次の患者を撮像する前に、第1カメラ10及び第2カメラ20によりそれぞれ、同一の識別標識50を撮像する。また、医用画像管理装置30は、図12に示すように、第1カメラ10から、識別標識50を撮像した識別標識画像Im51と、第1の医用画像Im101~Im103とを含む第1の画像群G1を受信する。また、医用画像管理装置30は、第2カメラ20から、識別標識50を撮像した識別標識画像Im52と、第2の医用画像Im201とを含む第2の画像群G2を受信する。第1の画像群G1は、第1カメラ10により連続して撮像された複数の画像からなる。第2の画像群G2は、第2カメラ20により連続して撮像された複数の画像からなる。第1の画像群G1の先頭の画像(撮像日時が最も古い画像)は、識別標識画像Im51であり、第2の画像群G2の先頭の画像は、識別標識画像Im52である。
【0066】
撮像する識別標識50は、患者ごとに切り替えられればよく、必ずしも患者と一対一に対応付けられていなくてもよい。本変形例では、識別標識50としてバーコードが用いられているが、これに限られず、QRコード(登録商標)等の2次元コードや、種々の図形、記号又は文字等であってもよい。操作者である医師は、異なる患者を診察(撮像)するたびに、第1カメラ10及び第2カメラ20により、前の患者とは異なる識別標識50を撮像する。よって、或る識別標識50を撮像した識別標識画像Im51、Im52から、別の識別標識50を撮像した識別標識画像Im51、Im52までの一まとまりの医用画像Imが、或る一人の患者を撮像した医用画像Imであると判別することができる。第1の画像群G1は、或る識別標識画像Im51から、次の識別標識画像Im51の1つ前の第1の医用画像Im1までの画像からなる。第2の画像群G2は、或る識別標識画像Im52から、次の識別標識画像Im52の1つ前の第2の医用画像Im2までの画像からなる。
【0067】
医用画像管理装置30のCPU31は、第1の画像群G1における先頭の識別標識画像Im51の識別標識50(第1の識別標識)と、第2の画像群G2における先頭の識別標識画像Im52の識別標識50(第2の識別標識)と、が同一であり、かつ、第1の画像群G1に含まれる任意の第1の医用画像Im1の第1の撮像日時と、第2の画像群G2に含まれる任意の第2の医用画像Im2の第2の撮像日時との差分の時間が基準時間以下である場合に、第1の画像群G1の第1の医用画像Im1と、第2の画像群G2の第2の医用画像Im2とが、同一の患者を撮像した医用画像Imであると判別する。よって、CPU31は、これらの第1の医用画像Im1と第2の医用画像Im2とを同一の患者IDにより関連付ける。上記において、第1の画像群G1における先頭の識別標識画像Im51の識別標識50は、「第1の画像群において第1の医用画像の前に最後に撮像された第1の識別標識」に相当し、第2の画像群G2における先頭の識別標識画像Im52の識別標識50は、「第2の画像群において第2の医用画像の前に最後に撮像された第2の識別標識」に相当する。
【0068】
なお、第1の画像群G1に、複数の識別標識画像Im51と、互いに異なる患者を撮像した複数の第1の医用画像Im1と、が含まれていてもよい。また、第2の画像群G2に、複数の識別標識画像Im52と、互いに異なる患者を撮像した複数の第2の医用画像Im2と、が含まれていてもよい。これらの場合には、CPU31は、第1の画像群G1において2つの識別標識画像Im51により挟まれている第1の医用画像Im1を、或る一人の患者を撮像した医用画像Imであると判別する。また、CPU31は、第2の画像群G2において2つの識別標識画像Im52により挟まれている第2の医用画像Im2を、或る一人の患者を撮像した医用画像Imであると判別する。そして、CPU31は、第1の画像群G1において或る第1の医用画像Im1の前に最後に撮像された識別標識画像Im51の識別標識50と、第2の画像群G2において或る第2の医用画像Im2の前に最後に撮像された識別標識50とが同一であり、かつ、撮像日時の差分の時間が基準時間以下である場合に、当該或る第1の医用画像Im1と当該或る第2の医用画像Im2とが、同一の患者を撮像した医用画像Imであると判別する。そして、CPU31は、当該或る第1の医用画像Im1と当該或る第2の医用画像Im2とを同一の患者IDにより関連付ける。
【0069】
なお、患者と一対一に対応する識別標識50(例えば、復号により患者IDを抽出することが可能な識別標識50)が撮像されている場合には、撮像日時の差分の時間が基準時間以下であるか否かの判別を省略してもよい。患者と識別標識50とが一対一に対応する場合には、第1の画像群G1における識別標識画像Im51の識別標識50と、第2の画像群G2における識別標識画像Im52の識別標識50とが同一であれば、当該識別標識50に続いて各カメラにより撮像された医用画像Imは、同一の患者を撮像したものであると判別することができるためである。
【0070】
図13は、変形例に係る医用画像管理処理の制御手順を示すフローチャートである。
変形例に係る医用画像管理処理では、まず、CPU31は、第1カメラ10から、識別標識画像Im51を先頭に含み、かつ第1の医用画像Im1を含む第1の画像群G1を取得する(ステップS201)。また、CPU31は、第2カメラ20から、識別標識画像Im52を先頭に含み、かつ第2の医用画像Im2を含む第2の画像群G2を取得する(ステップS202)。
【0071】
CPU31は、医用画像ImのEXIF情報から、第1の医用画像Im1の第1の撮像日時、及び、第2の医用画像Im2の第2の撮像日時を取得する(ステップS203)。
【0072】
CPU31は、第1の画像群G1の識別標識50(識別標識画像Im51の識別標識50)と、第2の画像群G2の識別標識50(識別標識画像Im52の識別標識50)とが同一であるか否かを判別する(ステップS204)。
【0073】
第1の画像群G1の識別標識50と、第2の画像群G2の識別標識50とが同一であると判別された場合には(ステップS204で“YES”)、CPU31は、第1の画像群G1に含まれる任意の第1の医用画像Im1の第1の撮像日時と、第2の画像群G2に含まれる任意の第2の医用画像Im2の第2の撮像日時との差分が基準時間(本実施形態では、10分)以内であるか否かを判別する(ステップS205)。すなわち、CPU31は、第1の医用画像Im1及び第2の医用画像Im2の全ての組み合わせについて、第1の撮像日時と第2の撮像日時との差分の時間が基準時間以内であるか否かを判別する。
【0074】
任意の第1の医用画像Im1の第1の撮像日時と任意の第2の医用画像Im2の第2の撮像日時との差分が基準時間以内であると判別された場合には(ステップS205で”YES”)、CPU31は、第1の医用画像Im1及び第2の医用画像Im2の両方に患者IDが付与されているか否かを判別する(ステップS206)。
【0075】
第1の医用画像Im1及び第2の医用画像Im2のうち少なくとも一方に患者IDが付与されていないと判別された場合には(ステップS206で“NO”)、CPU31は、第1の医用画像Im1及び第2の医用画像Im2のうち一方に患者IDが付与されているか否かを判別する(ステップS207)。
【0076】
第1の医用画像Im1及び第2の医用画像Im2のうち一方に患者IDが付与されていると判別された場合には(ステップS207で“YES”)、CPU31は、第1の医用画像Im1及び第2の医用画像Im2のうち他方に同一の患者IDを付与して、第1の画像群G1の第1の医用画像Im1と、第2の画像群G2の第2の医用画像Im2とを関連付ける(ステップS208)。
【0077】
第1の医用画像Im1及び第2の医用画像Im2の両方に患者IDが付与されていないと判別された場合には(ステップS207で“NO”)、CPU31は、画像管理画面41上で操作者からの患者IDの入力を受け付け、入力された患者IDにより、第1の画像群G1の第1の医用画像Im1と、第2の画像群G2の第2の医用画像Im2とを関連付ける(ステップS209)。
【0078】
ステップS208又はステップS209が終了した場合、ステップS204において第1の画像群G1の識別標識50と第2の画像群G2の識別標識50とが異なると判別された場合(ステップS204で“NO”)、ステップS205においていずれかの第1の撮像日時といずれかの第2の撮像日時との差分が基準時間より大きいと判別された場合(ステップS205で“NO”)、若しくは、ステップS206において第1の医用画像Im1及び第2の医用画像Im2の両方に患者IDが付与されていると判別された場合には(ステップS206で“YES”)、CPU31は、医用画像管理処理を終了させる。
【0079】
<効果>
以上のように、第1の実施形態に係るプログラム331は、コンピュータとしてのCPU31に、第1の撮像範囲R1を有する第1カメラ10により撮像された患者の内陰部に関する第1の医用画像Im1と、第1の撮像範囲R1とは異なる第2の撮像範囲R2を有する第2カメラ20により撮像された患者の外陰部に関する第2の医用画像Im2とを同一の患者IDにより関連付ける処理、を実行させる。これにより、撮像対象の部位に応じて使用する撮像装置を第1カメラ10及び第2カメラ20の間で切り替える必要がある場合においても、第1カメラ10により撮像された第1の医用画像Im1、及び第2カメラ20により撮像された第2の医用画像Im2を、同一の患者の医用画像Imとして適切に関連付けることができる。よって、部位に応じた撮像装置を使用する場合における操作者の負担を軽減することができる。
【0080】
また、プログラム331は、CPU31に、第1カメラ10が第1の医用画像Im1を撮像した第1の撮像日時を取得する処理、第2カメラ20が第2の医用画像Im2を撮像した第2の撮像日時を取得する処理、第1の撮像日時と第2の撮像日時との差分の時間が基準時間以下である場合に、第1の医用画像Im1と第2の医用画像Im2とを同一の患者IDにより関連付ける処理、を実行させる。これにより、撮像日時の差分の時間を基準時間と比較する簡易な処理により、第1の医用画像Im1及び第2の医用画像Im2が同一の患者を撮像したものであるか否かを判別することができる。よって、簡易かつ適切に、第1の医用画像Im1及び第2の医用画像Im2を関連付けることができる。
【0081】
また、プログラム331は、CPU31に、第1の撮像日時と第2の撮像日時との差分の時間が基準時間以下であり、かつ、第1の医用画像Im1及び第2の医用画像Im2のうちの一方に或る患者IDが付与されている場合に、第1の医用画像Im1及び第2の医用画像Im2のうちの他方に上記の或る患者IDを付与して第1の医用画像Im1と第2の医用画像Im2とを関連付ける処理を実行させる。これにより、操作者は、第1カメラ10及び第2カメラ20のうちの一方に患者IDを入力することで、他方により撮像された医用画像Imに同一の患者IDを自動的に付与させることができる。よって、操作者の負担を軽減することができる。
【0082】
また、プログラム331は、CPU31に、第1カメラ10により、或る患者の撮像の終了後、次の患者の撮像の開始前に撮像された識別標識50の識別標識画像Im51と、第1カメラ10により撮像された第1の医用画像Im1とを含む第1の画像群G1において、第1の医用画像Im1の前に最後に撮像された識別標識50(第1の識別標識)を特定する処理、第2カメラ20により、上記の或る患者の撮像の終了後、上記の次の患者の撮像の開始前に撮像された識別標識50の識別標識画像Im52と、第2カメラ20により撮像された第2の医用画像Im2とを含む第2の画像群G2において、第2の医用画像Im2の前に最後に撮像された識別標識50(第2の識別標識)を特定する処理、第1の画像群G1において第1の医用画像Im1の前に最後に撮像された識別標識50(第1の識別標識)と、第2の画像群G2において第2の医用画像Im2の前に最後に撮像された識別標識50(第2の識別標識)と、が同一である場合に、第1の医用画像Im1と第2の医用画像Im2とを同一の患者IDにより関連付ける処理、を実行させる。このように、識別標識50を撮像した識別標識画像Im51、Im52を医用画像Imの区切りとして用いることで、着目している患者の前や後に撮像された他の患者の医用画像Imを誤って関連付ける不具合の発生を抑制することができる。また、識別標識50により区切られた期間内に撮像された一群の医用画像Imを、同一の患者を撮像した医用画像Imであると簡易に判別することができる。
【0083】
また、本実施形態に係る医用画像管理装置30は、処理部としてのCPU31を備え、CPU31は、第1の撮像範囲R1を有する第1カメラ10により撮像された患者の内陰部に関する第1の医用画像Im1と、第1の撮像範囲R1とは異なる第2の撮像範囲R2を有する第2カメラ20により撮像された患者の外陰部に関する第2の医用画像Im2とを同一の患者IDにより関連付ける。これにより、撮像対象の部位に応じて使用する撮像装置を第1カメラ10及び第2カメラ20の間で切り替える必要がある場合においても、第1カメラ10により撮像された第1の医用画像Im1、及び第2カメラ20により撮像された第2の医用画像Im2を、同一の患者の医用画像Imとして適切に関連付けることができる。よって、部位に応じた撮像装置を使用する場合における操作者の負担を軽減することができる。
【0084】
また、本実施形態に係る医用画像管理方法は、コンピュータとしてのCPU31が実行する医用画像管理方法であって、第1の撮像範囲R1を有する第1カメラ10により撮像された患者の内陰部に関する第1の医用画像Im1と、第1の撮像範囲R1とは異なる第2の撮像範囲R2を有する第2カメラ20により撮像された患者の外陰部に関する第2の医用画像Im2とを同一の患者IDにより関連付ける。これにより、撮像対象の部位に応じて使用する撮像装置を第1カメラ10及び第2カメラ20の間で切り替える必要がある場合においても、第1カメラ10により撮像された第1の医用画像Im1、及び第2カメラ20により撮像された第2の医用画像Im2を、同一の患者の医用画像Imとして適切に関連付けることができる。よって、部位に応じた撮像装置を使用する場合における操作者の負担を軽減することができる。
【0085】
(第2の実施形態)
次に、第2の実施形態について説明する。第2の実施形態は、予め医用画像管理装置30から第1カメラ10及び第2カメラ20に患者IDが送信され、第1カメラ10及び第2カメラ20において医用画像Imに患者IDが付与される点等が第1の実施形態と異なる。以下では、第1の実施形態と異なる点について説明し、第1の実施形態と共通する点については説明を省略する。
【0086】
<第2の実施形態に係る医用画像管理システムの動作>
第2の実施形態では、第1カメラ10による患者の内陰部の撮像、及び第2カメラ20による患者の外陰部の撮像に先立って、当該患者の患者IDが、第1カメラ10及び第2カメラ20に送信される。患者IDを受信した第1カメラ10及び第2カメラ20は、撮像した医用画像Imに、この患者IDを付与する。患者IDの付与を行うカメラと、付与する患者IDとは、カメラ・患者ID指定画面43上で操作者により指定される。
【0087】
図14は、カメラ・患者ID指定画面43を示す図である。
カメラ・患者ID指定画面43には、使用可能なカメラのシリアルナンバー及びIPアドレスが一覧表示されている。図14におけるシリアルナンバー「1110021A」が第1カメラ10であり、シリアルナンバー「1110022A」が第2カメラ20であるものとする。また、カメラ・患者ID指定画面43には、患者IDの付与を行うカメラを指定(選択)するためのチェックボックス431が表示されている。操作者は、チェックボックス431にチェックを行うことで、患者IDの付与を行うカメラを指定することができる。
【0088】
また、カメラ・患者ID指定画面43には、付与する患者ID(すなわち、これから撮像する患者に対応する患者ID)を入力するためのテキストボックス432が表示されている。テキストボックス432に患者IDを入力することで、付与する患者IDを指定することができる。
OKボタン433を選択することで、チェックボックス431における選択内容と、テキストボックス432における患者IDの指定が確定する。すなわち、チェックボックス431において選択されたカメラ(ここでは、第1カメラ10及び第2カメラ20)に対し、テキストボックス432に入力された患者ID(ここでは、「12345」)が送信される。
【0089】
図15は、第2の実施形態における医用画像管理システム1の動作の流れを説明する図である。
医用画像管理装置30から患者IDを受信した第1カメラ10は、操作者の操作に応じて患者の内陰部を撮像して第1の医用画像Im101~Im103を生成する。また、第1カメラ10は、生成した第1の医用画像Im101~Im103の各々のEXIF情報に、受信した患者ID「12345」を付与する。そして、第1カメラ10は、EXIF情報に患者IDを含む第1の医用画像Im1を医用画像管理装置30に送信する。
同様に、医用画像管理装置30から患者IDを受信した第2カメラ20は、操作者の操作に応じて患者の外陰部を撮像して第2の医用画像Im201を生成する。また、第2カメラ20は、生成した第201の医用画像Im2のEXIF情報に、受信した患者ID「12345」を付与する。そして、第2カメラ20は、EXIF情報に患者IDを含む第2の医用画像Im201を医用画像管理装置30に送信する。
【0090】
患者IDを含む第1の医用画像Im101~Im103、及び第2の医用画像Im201を受信した医用画像管理装置30のCPU31は、図10に示すように、画像管理データ332において各医用画像Imのデータ行を生成し、各データ行において同一の患者ID「12345」を記録する。画像管理データ332における第1の医用画像Im101~Im103、及び第2の医用画像Im201のデータ行において同一の患者IDを記録する処理が、「第1の医用画像と第2の医用画像とを同一の識別情報により関連付ける処理」に相当する。
【0091】
図16は、第2の実施形態に係る医用画像管理処理の制御手順を示すフローチャートである。
医用画像管理処理が開始されると、CPU31は、表示部34にカメラ・患者ID指定画面43を表示させて、使用するカメラの指定入力を受け付ける(ステップS301)。また、CPU31は、カメラ・患者ID指定画面43において、付与する患者IDの指定入力を受け付ける(ステップS302)。
【0092】
CPU31は、指定された第1カメラ10及び第2カメラ20に対し、指定された患者IDを送信する(ステップS303)。
【0093】
CPU31は、第1カメラ10から、患者IDが付与された第1の医用画像Im1を取得する(ステップS304)。また、CPU31は、第2カメラ20から、患者IDが付与された第2の医用画像Im2を取得する(ステップS305)。
【0094】
CPU31は、画像管理データ332において、第1の医用画像Im1及び第2の医用画像Im2の各データ行に、受信した第1の医用画像Im1及び第2の医用画像Im2に共通して付与されていた同一の患者IDを記録し、第1の医用画像Im1及び第2の医用画像Im2を当該患者IDにより関連付ける(ステップS306)。
ステップS306が終了すると、CPU31は、医用画像管理処理を終了させる。
【0095】
<効果>
以上のように、第2の実施形態に係るプログラム331は、コンピュータとしてのCPU31に、第1カメラ10による内陰部の撮像の前に、第1カメラ10に患者IDを送信する処理、第2カメラ20による外陰部の撮像の前に、第2カメラ20に患者IDを送信する処理、第1カメラ10により撮像され、第1カメラ10により患者IDが付与された第1の医用画像Im1と、第2カメラ20により撮像され、第2カメラ20により患者IDが付与された第2の医用画像Im2とを同一の患者IDにより関連付ける処理、を実行させる。これにより、操作者は、第1カメラ10及び第2カメラ20においてそれぞれ患者IDを入力しなくても、医用画像管理装置30において患者IDを指定するのみで、第1カメラ10及び第2カメラ20により撮像された医用画像Imを同一の患者に係る医用画像Imとして関連付けることができる。
【0096】
(その他)
なお、上記実施形態における記述は、本発明に係るプログラム、医用画像管理装置及び医用画像管理方法の一例であり、これに限定されるものではない。
例えば、上記実施形態では、医用画像管理システム1を産婦人科における内陰部及び外陰部の撮像に適用した例を用いて説明したが、これに限られない。医用画像管理システム1は、第1の撮像範囲を有する第1の撮像装置により被写体の第1の部位を撮像し、第1の撮像範囲とは異なる第2の撮像範囲を有する第2の撮像装置により、当該被写体の第1の部位とは異なる第2の部位を撮像する任意の態様に適用することができる。例えば、患者の口腔内(歯の内側や、喉)を第1の撮像装置により撮像し、患者の歯の表面や顔の一部等を第2の撮像カメラにより撮像する場合において、第1の撮像装置による第1の医用画像と、第2の撮像装置による第2の医用画像とを、上記実施形態の方法で関連付けてもよい。
【0097】
また、上記実施形態において医用画像管理装置30のCPU31が実行していた機能を、第1カメラ10のCPU11(又は第2カメラ20のCPU21)が実行してもよい。この場合には、第1カメラ10(又は第2カメラ20)が「医用情報管理装置」に相当し、CPU11(又はCPU21)が「処理部」に相当する。
【0098】
また、以上の説明では、本発明に係るプログラムのコンピュータ読み取り可能な媒体として記憶部33のHDD、SSDを使用した例を開示したが、この例に限定されない。その他のコンピュータ読み取り可能な媒体として、フラッシュメモリ、CD-ROM等の情報記録媒体を適用することが可能である。また、本発明に係るプログラムのデータを通信回線を介して提供する媒体として、キャリアウエーブ(搬送波)も本発明に適用される。
【0099】
また、上記実施形態における医用画像管理システム1、第1カメラ10、第2カメラ20及び医用画像管理装置30の各構成要素の細部構成及び細部動作に関しては、本発明の趣旨を逸脱することのない範囲で適宜変更可能であることは勿論である。
【0100】
本発明の実施の形態を説明したが、本発明の範囲は、上述の実施の形態に限定するものではなく、特許請求の範囲に記載された発明の範囲とその均等の範囲を含む。
【符号の説明】
【0101】
1 医用画像管理システム
10 第1カメラ(第1の撮像装置)
11 CPU
13 記憶部
14 撮像部
15 発光部
151 通常ライト
152 グリーンライト
153 偏光ライト
20 第2カメラ(第2の撮像装置)
21 CPU
23 記憶部
24 撮像部
25 発光部
30 医用画像管理装置
31 CPU(処理部、コンピュータ)
32 RAM
33 記憶部
331 プログラム
332 画像管理データ
34 表示部
35 操作部
36 通信部
37 バス
41 画像管理画面
42 確認画面
43 カメラ・患者ID指定画面
50 識別標識(第1の識別標識、第2の識別標識)
G1 第1の画像群
G2 第2の画像群
Im 医用画像
Im1、Im101~Im103 第1の医用画像
Im2、Im201 第2の医用画像
Im51、Im52 識別標識画像
R1 第1の撮像範囲
R2 第2の撮像範囲
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14
図15
図16