(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024042871
(43)【公開日】2024-03-29
(54)【発明の名称】情報処理装置及び情報処理方法
(51)【国際特許分類】
G06Q 50/10 20120101AFI20240322BHJP
【FI】
G06Q50/10
【審査請求】有
【請求項の数】13
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022147784
(22)【出願日】2022-09-16
(71)【出願人】
【識別番号】000208891
【氏名又は名称】KDDI株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100165179
【弁理士】
【氏名又は名称】田▲崎▼ 聡
(74)【代理人】
【識別番号】100175824
【弁理士】
【氏名又は名称】小林 淳一
(74)【代理人】
【識別番号】100114937
【弁理士】
【氏名又は名称】松本 裕幸
(72)【発明者】
【氏名】川本 大功
【テーマコード(参考)】
5L049
【Fターム(参考)】
5L049CC60
(57)【要約】
【課題】仮想空間上におけるユーザサービスについての適格性の向上を図る。
【解決手段】ユーザが実空間で受ける所定のサービスに関する資格情報を資格保有者の識別情報に関連付けて記憶する資格情報記憶部と、ユーザが仮想空間上で要求サービスの提供を求める際に要求サービスに関する資格情報の確認元の装置から要求サービスに関する資格情報の確認要求を受信する確認要求受信部と、確認要求に応じて資格情報記憶部に記憶された資格情報のうち要求サービスに対応する所定のサービスに関する資格情報を確認する資格情報確認部と、資格情報の確認結果を確認元の装置へ応答する確認要求応答部と、を備える。
【選択図】
図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ユーザが実空間で受ける所定のサービスに関する資格情報を資格保有者の識別情報に関連付けて記憶する資格情報記憶部と、
前記ユーザが仮想空間上で要求サービスの提供を求める際に前記要求サービスに関する資格情報の確認元の装置から前記要求サービスに関する資格情報の確認要求を受信する確認要求受信部と、
前記確認要求に応じて、前記資格情報記憶部に記憶された資格情報のうち、前記要求サービスに対応する前記所定のサービスに関する資格情報を確認する資格情報確認部と、
前記資格情報の確認結果を前記確認元の装置へ応答する確認要求応答部と、
を備える情報処理装置。
【請求項2】
前記資格情報は、資格保有者以外の者が付与した資格を示す情報である、
請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項3】
前記資格情報記憶部は、ユーザが実空間で所定のサービスを受けるための資格情報を前記ユーザの識別情報に関連付けて記憶し、
前記確認要求は、前記ユーザの識別情報と前記要求サービスを提供するための資格情報を特定する資格情報特定情報とを含み、
前記資格情報確認部は、前記資格情報記憶部に前記ユーザの識別情報に関連付けて記憶された前記所定のサービスに関する資格情報のうち、前記資格情報特定情報に合致する資格情報を確認する、
請求項1又は2のいずれか1項に記載の情報処理装置。
【請求項4】
前記確認元の装置は、前記ユーザが仮想空間上での提供を求める要求サービスのサービス提供要求に応じて前記ユーザに仮想空間上で前記要求サービスを提供するサービス提供装置である、
請求項3に記載の情報処理装置。
【請求項5】
前記確認元の装置は、ユーザに前記仮想空間を提供するための情報処理を実行する仮想空間サーバである、
請求項3に記載の情報処理装置。
【請求項6】
前記資格情報確認部は、前記資格情報記憶部に前記ユーザの識別情報に関連付けて記憶された前記所定のサービスに関する資格情報のうち、前記資格情報特定情報に合致する2個以上の資格情報を確認する、
請求項3に記載の情報処理装置。
【請求項7】
前記資格情報記憶部は、サービス提供者がユーザに実空間で所定のサービスを提供するための資格情報を前記サービス提供者の識別情報に関連付けて記憶し、
前記確認要求は、前記サービス提供者の識別情報と前記要求サービスを提供するための資格情報を特定する資格情報特定情報とを含み、
前記資格情報確認部は、前記資格情報記憶部に前記サービス提供者の識別情報に関連付けて記憶された前記所定のサービスに関する資格情報のうち、前記資格情報特定情報に合致する資格情報を確認する、
請求項1又は2のいずれか1項に記載の情報処理装置。
【請求項8】
前記確認元の装置は、仮想空間上での要求サービスのサービス提供要求をサービス提供装置へ送信するユーザの端末装置である、
請求項7に記載の情報処理装置。
【請求項9】
前記確認元の装置は、ユーザに前記仮想空間を提供するための情報処理を実行する仮想空間サーバである、
請求項7に記載の情報処理装置。
【請求項10】
ユーザが実空間で受ける所定のサービスに関する資格情報と資格保有者の識別情報とを、当該サービスに関連する実空間上の装置から取得する情報取得部をさらに備える、
請求項1又は2のいずれか1項に記載の情報処理装置。
【請求項11】
前記情報取得部は、資格保有者が提供を許諾した資格情報と資格保有者の識別情報とを取得する、
請求項10に記載の情報処理装置。
【請求項12】
ユーザが実空間で受ける所定のサービスに関する資格情報は、当該サービスに関する所定の機関から付与された資格情報である、
請求項2に記載の情報処理装置。
【請求項13】
ユーザが実空間で受ける所定のサービスは、当該サービスに関する前記所定の機関が提供するサービスである、
請求項12に記載の情報処理装置。
【請求項14】
ユーザが実空間で受ける所定のサービスは、実空間上に実在する施設で提供されるサービスである、
請求項1又は2のいずれか1項に記載の情報処理装置。
【請求項15】
仮想空間上での要求サービスは、仮想空間上のユーザのアバターを介して当該ユーザに提供されるサービスである、
請求項1又は2のいずれか1項に記載の情報処理装置。
【請求項16】
情報処理装置が実行する情報処理方法であって、
ユーザが実空間で受ける所定のサービスに関する資格情報を資格保有者の識別情報に関連付けて資格情報記憶部に記憶する資格情報記憶ステップと、
前記ユーザが仮想空間上で要求サービスの提供を求める際に前記要求サービスに関する資格情報の確認元の装置から前記要求サービスに関する資格情報の確認要求を受信する確認要求受信ステップと、
前記確認要求に応じて、前記資格情報記憶部に記憶された資格情報のうち、前記要求サービスに対応する前記所定のサービスに関する資格情報を確認する資格情報確認ステップと、
前記資格情報の確認結果を前記確認元の装置へ応答する確認要求応答ステップと、
を含む情報処理方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、情報処理装置及び情報処理方法に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、ユーザに対して仮想現実(Virtual Reality:VR)の空間(仮想空間)のサービス(仮想空間サービス)を提供するためのサービスシステムが知られている(例えば、特許文献1参照)。特許文献1に記載された技術は、複数の仮想空間サービスを管理する仮想空間管理サーバが、仮想空間サーバからの問い合わせにより取得した利用者構成情報及び仮想空間構成情報に基づき、対応する仮想空間構成情報を変換し、問い合わせを行った仮想空間サーバに送信する利用者展開情報を生成する。これにより、複数の異なる仮想空間サービスに関し、ユーザおよびキャラクターの単一性を保証している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかし、上述した特許文献1に記載された技術では、ユーザが仮想空間上で受けるサービスについての適格性が十分ではない場合があった。例えば、ユーザが現実世界における自分とは異なるプロフィールを設定したアバターを利用してサービスを提供したり、受けたりすることができる場合があった。
【0005】
本発明は、このような事情を考慮してなされたものであり、その目的は、仮想空間上におけるユーザサービスについての適格性の向上を図ることにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の一態様は、ユーザが実空間で受ける所定のサービスに関する資格情報を資格保有者の識別情報に関連付けて記憶する資格情報記憶部と、前記ユーザが仮想空間上で要求サービスの提供を求める際に前記要求サービスに関する資格情報の確認元の装置から前記要求サービスに関する資格情報の確認要求を受信する確認要求受信部と、前記確認要求に応じて、前記資格情報記憶部に記憶された資格情報のうち、前記要求サービスに対応する前記所定のサービスに関する資格情報を確認する資格情報確認部と、前記資格情報の確認結果を前記確認元の装置へ応答する確認要求応答部と、を備える情報処理装置である。
本発明の一態様は、上記の情報処理装置において、前記資格情報は、資格保有者以外の者が付与した資格を示す情報である、情報処理装置である。
本発明の一態様は、上記の情報処理装置において、前記資格情報記憶部は、ユーザが実空間で所定のサービスを受けるための資格情報を前記ユーザの識別情報に関連付けて記憶し、前記確認要求は、前記ユーザの識別情報と前記要求サービスを提供するための資格情報を特定する資格情報特定情報とを含み、前記資格情報確認部は、前記資格情報記憶部に前記ユーザの識別情報に関連付けて記憶された前記所定のサービスに関する資格情報のうち、前記資格情報特定情報に合致する資格情報を確認する、情報処理装置である。
本発明の一態様は、上記の情報処理装置において、前記確認元の装置は、前記ユーザが仮想空間上での提供を求める要求サービスのサービス提供要求に応じて前記ユーザに仮想空間上で前記要求サービスを提供するサービス提供装置である、情報処理装置である。
本発明の一態様は、上記の情報処理装置において、前記確認元の装置は、ユーザに前記仮想空間を提供するための情報処理を実行する仮想空間サーバである、情報処理装置である。
本発明の一態様は、上記の情報処理装置において、前記資格情報確認部は、前記資格情報記憶部に前記ユーザの識別情報に関連付けて記憶された前記所定のサービスに関する資格情報のうち、前記資格情報特定情報に合致する2個以上の資格情報を確認する、情報処理装置である。
本発明の一態様は、上記の情報処理装置において、前記資格情報記憶部は、サービス提供者がユーザに実空間で所定のサービスを提供するための資格情報を前記サービス提供者の識別情報に関連付けて記憶し、前記確認要求は、前記サービス提供者の識別情報と前記要求サービスを提供するための資格情報を特定する資格情報特定情報とを含み、前記資格情報確認部は、前記資格情報記憶部に前記サービス提供者の識別情報に関連付けて記憶された前記所定のサービスに関する資格情報のうち、前記資格情報特定情報に合致する資格情報を確認する、情報処理装置である。
本発明の一態様は、上記の情報処理装置において、前記確認元の装置は、仮想空間上での要求サービスのサービス提供要求をサービス提供装置へ送信するユーザの端末装置である、情報処理装置である。
本発明の一態様は、上記の情報処理装置において、前記確認元の装置は、ユーザに前記仮想空間を提供するための情報処理を実行する仮想空間サーバである、情報処理装置である。
本発明の一態様は、上記の情報処理装置において、ユーザが実空間で受ける所定のサービスに関する資格情報と資格保有者の識別情報とを、当該サービスに関連する実空間上の装置から取得する情報取得部をさらに備える、情報処理装置である。
本発明の一態様は、上記の情報処理装置において、前記情報取得部は、資格保有者が提供を許諾した資格情報と資格保有者の識別情報とを取得する、情報処理装置である。
本発明の一態様は、上記の情報処理装置において、ユーザが実空間で受ける所定のサービスに関する資格情報は、当該サービスに関する所定の機関から付与された資格情報である、情報処理装置である。
本発明の一態様は、上記の情報処理装置において、ユーザが実空間で受ける所定のサービスは、当該サービスに関する前記所定の機関が提供するサービスである、情報処理装置である。
本発明の一態様は、上記の情報処理装置において、ユーザが実空間で受ける所定のサービスは、実空間上に実在する施設で提供されるサービスである、情報処理装置である。
本発明の一態様は、上記の情報処理装置において、仮想空間上での要求サービスは、仮想空間上のユーザのアバターを介して当該ユーザに提供されるサービスである、情報処理装置である。
【0007】
本発明の一態様は、情報処理装置が実行する情報処理方法であって、ユーザが実空間で受ける所定のサービスに関する資格情報を資格保有者の識別情報に関連付けて資格情報記憶部に記憶する資格情報記憶ステップと、前記ユーザが仮想空間上で要求サービスの提供を求める際に前記要求サービスに関する資格情報の確認元の装置から前記要求サービスに関する資格情報の確認要求を受信する確認要求受信ステップと、前記確認要求に応じて、前記資格情報記憶部に記憶された資格情報のうち、前記要求サービスに対応する前記所定のサービスに関する資格情報を確認する資格情報確認ステップと、前記資格情報の確認結果を前記確認元の装置へ応答する確認要求応答ステップと、を含む情報処理方法である。
【発明の効果】
【0008】
本発明によれば、仮想空間上におけるユーザサービスについての適格性の向上を図ることができるという効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
【
図1】一実施形態に係る仮想空間サービスシステムの構成例を示すブロック図である。
【
図2】一実施形態に係る資格情報総合管理装置(情報処理装置)の構成例を示すブロック図である。
【
図3】一実施形態に係る資格情報データベースの構成例を示す図である。
【
図4】一実施形態に係る情報処理方法の手順の例を示すシーケンス図である。
【
図5】一実施形態に係る情報処理方法の手順の例を示すシーケンス図である。
【
図6】一実施形態に係る情報処理方法の手順の例を示すシーケンス図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、図面を参照し、本発明の実施形態について説明する。
図1は、一実施形態に係る仮想空間サービスシステムの構成例を示すブロック図である。
図1において、資格情報総合管理装置1は、仮想空間サービスのユーザ(以下、単にユーザと称する)Uが現実の空間(実空間)で受ける所定のサービスに関する資格情報を総合的に管理するための情報処理を実行する。資格情報は、資格の種類および有効期限を示す情報である。所定のサービスに関する資格情報は、当該サービスを実空間で受けるユーザUが有する必要がある資格情報と、当該サービスを実空間で提供するサービス提供者が有する必要がある資格情報とがある。例えば、ユーザUが実空間の医療機関で保険診療を受ける場合、ユーザUは資格として健康保険被保険者証を有する必要があり、実空間の医療機関で医師として診療を行う者(サービス提供者)は資格として医師免許証を有する必要がある。さらにはユーザUは資格として当該医療機関の診察券を有する必要がある場合もある。
【0011】
本実施形態に係る資格情報が示す資格の種類は、大きく分けて、ユーザ固有資格と、ユーザ固有資格以外の他の資格とがある。
【0012】
ユーザ固有資格は、ユーザU自身が元々備えるユーザUの固有の資格である。ユーザ固有資格の具体例として、例えば、年齢、性別、身長、体重、視力、聴力、血液型、人種等が挙げられる。これらユーザ固有資格は、ユーザU(資格保有者)以外の他の者がユーザUに付与した資格ではなく、ユーザU自身が元々備える資格である。
【0013】
ユーザ固有資格以外の他の資格は、資格保有者以外の他の者が資格保有者に付与した資格である。ユーザ固有資格以外の他の資格として、例えば、国家資格等の公的資格、各種の民間資格、地方自治体等の公的機関が発行する証明書、民間機関が発行する証明書などが挙げられる。ユーザ固有資格以外の他の資格を具体的に挙げれば、例えば、健康保険被保険者証、運転免許証(第一種(自家用車のみの運転免許)、第二種(バスやタクシー等の旅客自動車の運転に必要な免許))、住民票、各種の会員制サービスの会員証、医師免許証などがある。
【0014】
資格情報総合管理装置1は、インターネット等の通信ネットワークNWを介して、仮想空間サーバ3や第m資格情報管理装置7(mは1からnまでの正の整数、nは1以上の正の整数)やサービス提供装置9等の外部装置との間でデータを送受する。
【0015】
仮想空間サーバ3は、仮想空間サービスを提供するための情報処理を実行する。仮想空間サーバ3は、ユーザUに対して仮想施設VSOを見せるための仮想空間データをコンピューターグラフィックスにより生成する仮想空間処理を実行する。仮想空間データは、例えばヘッドマウントディスプレーで表示されることにより、コンピューターグラフィックスにより作られた仮想空間VSを装着者に対して実空間のように見せることができるデータである。
【0016】
本実施形態では、仮想空間サービスとして、ユーザのユーザ識別情報(ユーザID)に関連付けられたアバターAVAや、仮想空間上でユーザUが要求するサービス(要求サービス)を提供するための仮想施設VSOなどを、仮想空間VS上に表示させるサービスを提供する。アバターAVAは、ユーザUの分身として仮想空間VS上に表示されるキャラクターである。仮想空間サービスにより、ユーザUは、仮想空間VS上の自分のアバターAVAを移動させたり向きを変えたり等の所定の操作を行うことができる。
【0017】
仮想施設VSOは、アバターAVAを介してユーザUにサービスを提供するために仮想空間VS上に設けられる施設である。仮想施設VSOの一例として、仮想空間VS上で保険診療サービスを提供するために仮想空間VS上に設けられる仮想診療所が挙げられる。ユーザUは、自分のアバターAVAを仮想施設VSO「診療所」に訪問させることにより、仮想空間VS上で保険診療サービスを受けることができる。
【0018】
仮想空間サーバ3は、通信ネットワークNWを介して、ユーザUが使用するデバイス(ユーザデバイス)UE,VRとの間でデータを送受する。
【0019】
第1ユーザデバイスUEは、仮想空間VSを制御する動作を行わないデバイスである。第1ユーザデバイスUEによる動作は、仮想空間VSを制御しない動作である。したがって、ユーザUは、第1ユーザデバイスUEでは、仮想空間VS上の自分のアバターAVAを移動させたり向きを変えたり等の所定の操作を行わない。第1ユーザデバイスUEは、例えばスマートフォンである。
【0020】
第2ユーザデバイスVRは、仮想空間VSを制御する動作を行うデバイスである。第2ユーザデバイスVRは、通信ネットワークNWを介して、仮想空間サーバ3との間でデータを送受する。第2ユーザデバイスVRは、ユーザUのユーザIDに関連付けて仮想空間サーバ3に登録されている。仮想空間データは、仮想空間サーバ3からユーザUの第2ユーザデバイスVRへ送信される。
【0021】
ユーザUは、第2ユーザデバイスVRを使用して、仮想空間サービスの提供を受ける。ユーザUは、第2ユーザデバイスVRを使用して、仮想空間VS上の自分のアバターAVAを移動させたり向きを変えたり等の所定の操作を行う。
【0022】
第2ユーザデバイスVRは、例えばヘッドマウントディスプレー(HMD)である。ヘッドマウントディスプレーは、装着者に対して、コンピューターグラフィックス(CG)により作られた仮想空間を、リアルな空間(実空間)のように見せることができる。また、ヘッドマウントディスプレーが備える各種センサーによって動きや傾きなどが検出され、装着者が仮想空間上を移動しているように見せたり、仮想空間上のオブジェクトを見る方向を変えたりすることができる。ユーザは、ヘッドマウントディスプレーが備える操作部を使用して、仮想空間上の自分のアバターを移動させたり向きを変えたり等の所定の操作を行うことができる。ヘッドマウントディスプレーが備える操作部は、例えば、ヘッドマウントディスプレー本体とは別個の装置として構成されるものであって、ヘッドマウントディスプレー本体との間で近距離無線通信を行う。
【0023】
なお、第2ユーザデバイスVRは、仮想空間サービスを利用するための情報処理機能や表示機能や操作機能等を有するものであればよい。例えば、第2ユーザデバイスVRは、スマートフォンやタブレット型のコンピュータ(タブレットPC)等の携帯端末装置であってもよい。例えば、第2ユーザデバイスVRは、据置き型のパーソナルコンピュータであってもよい。
【0024】
また、第1ユーザデバイスUEの機能と第2ユーザデバイスVRの機能とが同一のデバイスで実現されてもよい。例えば、第1ユーザデバイスUEの機能と第2ユーザデバイスVRの機能とがヘッドマウントディスプレーにより実現されてもよい。例えば、第1ユーザデバイスUEの機能と第2ユーザデバイスVRの機能とがスマートフォンにより実現されてもよい。例えば、第1ユーザデバイスUEの機能と第2ユーザデバイスVRの機能とが据置き型のパーソナルコンピュータにより実現されてもよい。
【0025】
第m資格情報管理装置7(第1資格情報管理装置7、第2資格情報管理装置7、・・・、第n資格情報管理装置7)は、特定の資格情報(第m資格情報)を管理する装置である。例えば、第1資格情報管理装置7は、ユーザ固有資格(第1資格情報)を管理する個人情報サービス事業者の管理装置である。例えば、第2資格情報管理装置7は、健康保険被保険者証(第2資格情報)を管理する公的機関の管理装置である。例えば、第3資格情報管理装置7は、運転免許証(第3資格情報)を管理する公的機関の管理装置である。例えば、第4資格情報管理装置7は、住民票(第4資格情報)を管理する公的機関の管理装置である。例えば、第5資格情報管理装置7は、特定の会員制サービスの会員証(第5資格情報)を管理する会員制サービス事業者の管理装置である。会員制サービス事業者として、例えば、診療所(第5資格情報は診察券である)、会員制フィットネスクラブ(第5資格情報は会員証である)、会員制保養施設(第5資格情報は会員証である)等が挙げられる。例えば、第6資格情報管理装置7は、医師免許証(第6資格情報)を管理する公的機関の管理装置である。
【0026】
第m資格情報管理装置7は、通信ネットワークNWを介して、第1ユーザデバイスUEや資格情報総合管理装置1等の外部装置との間でデータを送受する。
【0027】
サービス提供装置9は、ユーザUが仮想空間VS上での提供を求める要求サービスのサービス提供要求に応じてユーザUに仮想空間VS上で要求サービスを提供する。サービス提供装置9は、通信ネットワークNWを介して、資格情報総合管理装置1や仮想空間サーバ3等の外部装置との間でデータを送受する。サービス提供装置9は、仮想空間サーバ3を介して、仮想空間VS上でユーザUに要求サービスを提供するためのデータをユーザUの第2ユーザデバイスVRとの間で送受する。
【0028】
図2は、本実施形態に係る資格情報総合管理装置1(情報処理装置)の構成例を示すブロック図である。
図2において、資格情報総合管理装置1は、情報取得部101と、確認要求受信部102と、資格情報確認部103と、確認要求応答部104と、資格情報データベース210とを備える。
【0029】
資格情報総合管理装置1の各機能は、資格情報総合管理装置1がCPU(Central Processing Unit:中央演算処理装置)及びメモリ等のコンピュータハードウェアを備え、CPUがメモリに格納されたコンピュータプログラムを実行することにより実現される。なお、資格情報総合管理装置1として、汎用のコンピュータ装置を使用して構成してもよく、又は、専用のハードウェア装置として構成してもよい。例えば、資格情報総合管理装置1は、インターネット等の通信ネットワークに接続されるサーバコンピュータを使用して構成されてもよい。また、資格情報総合管理装置1の各機能はクラウドコンピューティングにより実現されてもよい。また、資格情報総合管理装置1は、単独のコンピュータにより実現するものであってもよく、又は資格情報総合管理装置1の機能を複数のコンピュータに分散させて実現するものであってもよい。また、資格情報総合管理装置1として、例えばWWWシステム等を利用してウェブサイトを開設するように構成してもよい。
【0030】
情報取得部101は、ユーザUが実空間で受ける所定のサービスに関する資格情報と資格保有者の識別情報(資格保有者ID)とを、当該サービスに関連する実空間上の装置から取得する。情報取得部101は、ユーザUが有する第m資格情報とユーザUのユーザIDとを、第m資格情報管理装置7から取得する。情報取得部101は、サービス提供者が有する第m資格情報とサービス提供者の識別情報(サービス提供者ID)とを、第m資格情報管理装置7から取得する。情報取得部101が取得した資格情報と資格保有者IDとは関連付けて資格情報データベース210に格納される。
【0031】
資格情報データベース210は、ユーザUが実空間で受ける所定のサービスに関する資格情報を資格保有者IDに関連付けて記憶する。
【0032】
確認要求受信部102は、ユーザUが仮想空間VS上で要求サービスの提供を求める際に要求サービスに関する資格情報の確認元の装置から要求サービスに関する資格情報の確認要求を受信する。資格情報確認部103は、当該確認要求に応じて、資格情報データベース210に記憶された資格情報のうち要求サービスに対応する所定のサービスに関する資格情報を確認する。確認要求応答部104は、当該資格情報の確認結果を当該確認元の装置へ応答する。
【0033】
図3は、本実施形態に係る資格情報データベース210の構成例を示す図である。
図3の例では、資格保有者毎に、資格保有者IDと、資格保有者が有する資格情報とが資格情報データベース210に格納される。
【0034】
資格保有者は、実空間でサービスを受ける側であるユーザUと、実空間でサービスを提供する側であるサービス提供者とがある。ユーザUの資格保有者IDはユーザIDである。サービス提供者の資格保有者IDはサービス提供者IDである。
【0035】
資格情報は、資格の種類および有効期限を示す情報である。例えば、ユーザID「UID_1」のユーザUは、ユーザ固有資格(有効期限なし)、健康保険被保険者証(有効期限:XX年XX月XX日)、〇〇診療所診察券(有効期限なし)などの資格を有する。例えば、ユーザID「UID_2」のユーザUは、ユーザ固有資格(有効期限なし)、第一種運転免許証(有効期限:YY年YY月YY日)、〇△フィットネスクラブ会員証(有効期限:XY年XY月XY日)などの資格を有する。例えば、サービス提供者ID「SID_1」のサービス提供者は、医師免許証(有効期限なし)の資格を有する。例えば、サービス提供者ID「SID_2」のサービス提供者は、△〇国家資格(有効期限:ZX年ZX月ZX日)の資格を有する。
【0036】
次に
図4-
図6を参照して本実施形態に係る情報処理方法について説明する。
【0037】
(資格情報取得段階)
図4を参照して本実施形態に係る情報処理方法の資格情報取得段階を説明する。
図4は、本実施形態に係る情報処理方法の資格情報取得段階の手順の例を示すシーケンス図である。ここでは、資格情報総合管理装置1がユーザUの資格情報を取得する場合を例に挙げて説明するが、サービス提供者の資格情報を取得する場合も同様である。
【0038】
(ステップS101) ユーザUが第m資格情報を取得すると、ユーザUが取得した第m資格情報がユーザUのユーザID及び第1ユーザデバイスUEの通信アドレス(例えば、電子メールアドレス)に関連付けて第m資格情報管理装置7に登録される。第m資格情報管理装置7は、ユーザUの通信アドレスを使用して、ユーザUの第1ユーザデバイスUEへ、資格情報提供可否確認要求を送信する。当該資格情報提供可否確認要求は、ユーザUの第m資格情報を資格情報総合管理装置1へ提供してもよいか否かをユーザUに確認する要求である。
【0039】
(ステップS102) ユーザUは、第1ユーザデバイスUEが受信した資格情報提供可否確認要求に応じて、第m資格情報を資格情報総合管理装置1へ提供してもよい(提供許可)か否(提供拒否)かを、第1ユーザデバイスUEにより第m資格情報管理装置7へ応答する(資格情報提供可否確認応答)。
【0040】
(ステップS103) 第m資格情報管理装置7は、第1ユーザデバイスUEから受信した資格情報提供可否確認応答が「提供許可」である場合に、ユーザUの第m資格情報及びユーザIDを資格情報総合管理装置1へ送信する。一方、第m資格情報管理装置7は、第1ユーザデバイスUEから受信した資格情報提供可否確認応答が「提供拒否」である場合には、ユーザUの第m資格情報及びユーザIDを資格情報総合管理装置1へ送信しない。
【0041】
(ステップS104) 資格情報総合管理装置1の情報取得部101は、第m資格情報管理装置7から送信されたユーザUの第m資格情報及びユーザIDを受信する。情報取得部101は、当該ユーザUの第m資格情報及びユーザIDを関連付けて資格情報データベース210に格納する。
【0042】
(仮想空間上のサービス提供段階の例1)
図5を参照して本実施形態に係る情報処理方法の仮想空間上のサービス提供段階の例1を説明する。
図5は、本実施形態に係る情報処理方法の仮想空間上のサービス提供段階の手順の例を示すシーケンス図である。
【0043】
(ステップS201) ユーザUは、第2ユーザデバイスVRを使用して、仮想空間サーバ3による仮想空間サービスを利用している。ユーザUは、第2ユーザデバイスVRを使用して、所望のサービス(要求サービス)を仮想空間VS上で受ける要求(サービス提供要求)の操作を行う。
【0044】
例えば、ユーザUは、第2ユーザデバイスVRを使用して、自分のアバターAVAを仮想施設VSO「〇〇診療所」に訪問させることにより仮想空間VS上に表示される「保険診療サービス提供要求ボタン」を選択することによって、仮想空間VS上で保険診療サービスを受けるサービス提供要求を行う。第2ユーザデバイスVRは、当該サービス提供要求の操作に応じて、ユーザUの要求サービスのサービス提供要求及びユーザIDを、仮想空間サーバ3を介して、当該要求サービスに該当するサービス提供装置9へ送信する。
【0045】
(ステップS202) サービス提供装置9は、第2ユーザデバイスVRから仮想空間サーバ3を介して受信したユーザUのサービス提供要求及びユーザIDに基づいて、ユーザUのユーザID及び資格情報特定情報と共に資格情報確認要求を資格情報総合管理装置1へ送信する。当該資格情報確認要求は、ユーザUの要求サービスに必要な資格情報がユーザUに有されているかを確認する要求である。当該資格情報特定情報は、ユーザUの要求サービスに必要な資格情報を特定する情報である。例えば、ユーザUの要求サービスが「保険診療サービス」である場合、資格情報特定情報は、保険診療サービスに必要な「健康保険被保険者証」を示す情報である。さらには資格情報特定情報は、ユーザUの要求サービスが仮想施設VSO「〇〇診療所」での「保険診療サービス」である場合、保険診療サービスに必要な「健康保険被保険者証」と、〇〇診療所での診療に必要な「〇〇診療所診察券」とを示す情報である。
資格情報総合管理装置1の確認要求受信部102は、サービス提供装置9から送信されたユーザUのユーザID及び資格情報特定情報と共に資格情報確認要求を受信する。
【0046】
(ステップS203) 資格情報総合管理装置1の資格情報確認部103は、確認要求受信部102が資格情報確認要求と共に受信したユーザUのユーザID及び資格情報特定情報に基づいて、資格情報データベース210を参照し、ユーザUが資格情報特定情報で特定される資格情報を有するかを確認する。さらには資格情報確認部103は、資格情報特定情報で特定される資格情報の有効期限が切れていないかを確認する。
【0047】
資格情報データベース210において該当の資格情報が存在し且つ当該資格情報の有効期限が切れていない場合は、ユーザUの要求サービスに必要な資格情報がユーザUに有されている(資格あり)。一方、資格情報データベース210において該当の資格情報が存在しない又は該当の資格情報が存在するが当該資格情報の有効期限が切れている場合は、ユーザUの要求サービスに必要な資格情報がユーザUに有されていない(資格なし)。
【0048】
例えば、資格情報特定情報が「健康保険被保険者証」を示す場合、資格情報確認部103は、資格情報データベース210においてユーザUのユーザIDに関連付けられた資格情報「健康保険被保険者証」が存在するかを確認する。さらには資格情報確認部103は、ユーザUのユーザIDに関連付けられた資格情報「健康保険被保険者証」の有効期限が切れていないかを確認する。この確認の結果、資格情報データベース210においてユーザUのユーザIDに関連付けられた資格情報「健康保険被保険者証」が存在し且つ当該資格情報「健康保険被保険者証」の有効期限が切れていない場合は、ユーザUの要求サービス「保険診療サービス」に必要な資格情報「健康保険被保険者証」がユーザUに有されている(資格あり)。一方、資格情報データベース210においてユーザUのユーザIDに関連付けられた資格情報「健康保険被保険者証」が存在しない又は当該資格情報「健康保険被保険者証」が存在するが当該資格情報「健康保険被保険者証」の有効期限が切れている場合は、ユーザUの要求サービス「保険診療サービス」に必要な資格情報「健康保険被保険者証」がユーザUに有されていない(資格なし)。
【0049】
例えば、資格情報特定情報が「健康保険被保険者証」及び「〇〇診療所診察券」を示す場合、資格情報確認部103は、資格情報データベース210においてユーザUのユーザIDに関連付けられた資格情報「健康保険被保険者証」及び「〇〇診療所診察券」が存在するかを確認する。さらには資格情報確認部103は、ユーザUのユーザIDに関連付けられた資格情報「健康保険被保険者証」及び「〇〇診療所診察券」の各有効期限が切れていないかを確認する。この確認の結果、資格情報データベース210においてユーザUのユーザIDに関連付けられた資格情報「健康保険被保険者証」及び「〇〇診療所診察券」が存在し且つ当該資格情報「健康保険被保険者証」及び「〇〇診療所診察券」の各有効期限が切れていない場合は、ユーザUの要求サービス「仮想施設VSO「〇〇診療所」での「保険診療サービス」」に必要な資格情報「健康保険被保険者証」及び「〇〇診療所診察券」がユーザUに有されている(資格あり)。一方、資格情報データベース210においてユーザUのユーザIDに関連付けられた資格情報「健康保険被保険者証」若しくは「〇〇診療所診察券」の少なくともいずれか一方が存在しない、又は当該資格情報「健康保険被保険者証」及び「〇〇診療所診察券」が存在するが当該資格情報「健康保険被保険者証」若しくは「〇〇診療所診察券」の少なくともいずれか一方の有効期限が切れている場合は、ユーザUの要求サービス「仮想施設VSO「〇〇診療所」での「保険診療サービス」」に必要な資格情報「健康保険被保険者証」及び「〇〇診療所診察券」がユーザUに有されていない(資格なし)。
【0050】
(ステップS204) 資格情報総合管理装置1の確認要求応答部104は、資格情報確認部103の資格情報の確認結果をサービス提供装置9へ応答する(資格情報確認応答)。当該資格情報確認応答は、ユーザUの要求サービスに必要な資格情報がユーザUに有されている(資格あり)か否(資格なし)かを示す情報である。
【0051】
なお、資格情報の確認結果は、資格情報の有無および資格の有効期限を示す情報であってもよい。例えば、資格情報の確認結果は、資格情報データベース210に記憶された資格情報そのものであってもよい。
【0052】
(ステップS205) サービス提供装置9は、資格情報総合管理装置1から受信した資格情報確認応答が「資格あり」を示す場合、仮想空間サーバ3を介して、仮想空間VS上でユーザUに要求サービスを提供するためのデータをユーザUの第2ユーザデバイスVRとの間で送受する。これにより、ユーザUは、仮想空間VS上で要求サービスの提供を受けることができる。
【0053】
一方、サービス提供装置9は、資格情報総合管理装置1から受信した資格情報確認応答が「資格なし」を示す場合、仮想空間サーバ3を介して、要求サービスを提供できないことをユーザUの第2ユーザデバイスVRへ通知する。この場合、ユーザUは、仮想空間VS上で要求サービスの提供を受けることができない。
【0054】
なお、上述した仮想空間上のサービス提供段階の例1では、ユーザUの要求サービスとして「保険診療サービス」を例に挙げたが、各種の要求サービスにおいても同様である。
【0055】
例えば、ユーザUが要求サービスとして仮想空間VS上で開催される年齢制限ありのイベントへの参加を要求する場合、当該イベントを提供するサービス提供装置9は、ユーザUの年齢の確認を資格情報総合管理装置1へ要求し、ユーザUの年齢が年齢制限を満たす場合には当該イベントへのユーザUの参加を認めるが、ユーザUの年齢が年齢制限を満たさない場合には当該イベントへのユーザUの参加を認めない。
【0056】
例えば、ユーザUが要求サービスとして仮想空間VS上でのレンタカーの利用を要求する場合、当該レンタカーのサービスを提供するサービス提供装置9は、ユーザUの運転免許証の確認を資格情報総合管理装置1へ要求し、ユーザUが有効期限内の運転免許証を有する場合にはユーザUに当該レンタカーの利用を認めるが、ユーザUが有効期限内の運転免許証を有さない場合にはユーザUに当該レンタカーの利用を認めない。
【0057】
例えば、ユーザUが要求サービスとして仮想空間VS上の特定の地域の住民のみに参加を限定した投票への参加を要求する場合、当該投票のサービスを提供するサービス提供装置9は、ユーザUの住民票の確認を資格情報総合管理装置1へ要求し、ユーザUの住民票が当該地域に対応する住民票である場合にはユーザUの当該投票への参加を認めるが、ユーザUの住民票が当該地域の住民票ではない場合にはユーザUの当該投票への参加を認めない。例えば、仮想空間VS上の仮想都市「渋谷区」の住民のみに参加を限定した投票への参加は、実空間の「渋谷区」の住民票を有するユーザUのみに限定する。
【0058】
なお、上記の
図5の手順では、サービス提供装置9が直接に資格情報総合管理装置1へ資格情報確認要求を行ったが、これに限定されない。サービス提供装置9は、資格情報確認要求を、仮想空間サーバ3を介して行ってもよい。この場合、サービス提供装置9は、第2ユーザデバイスVRから仮想空間サーバ3を介して受信したユーザUのサービス提供要求及びユーザIDに基づいて、ユーザUのユーザID及び資格情報特定情報と共に資格情報確認要求を仮想空間サーバ3へ送信する。次いで、仮想空間サーバ3は、サービス提供装置9から受信したユーザUのユーザID及び資格情報特定情報と共に資格情報確認要求を資格情報総合管理装置1へ送信する。資格情報総合管理装置1の確認要求受信部102は、仮想空間サーバ3から送信されたユーザUのユーザID及び資格情報特定情報と共に資格情報確認要求を受信する。同様に、資格情報確認応答は、資格情報総合管理装置1から仮想空間サーバ3を介してサービス提供装置9へ送信される。このように資格情報確認要求が仮想空間サーバ3を介して資格情報総合管理装置1に行われるようにすることは、ユーザやサービス提供者からの仮想空間サービスに関する全ての要求先を仮想空間サーバ3に統一することを目的として実施されてもよい。
【0059】
また、各種の要求サービスにそれぞれ対応する資格情報特定情報を、サービス提供者(サービス提供装置)、要求サービス及び要求サービスを提供する仮想施設VSOなどに関連付けて予め仮想空間サーバ3に記憶させておき、仮想空間サーバ3が、ユーザUによる要求サービスの提供要求を検出した場合に(例えば、ユーザUのアバターAVAの「要求サービスを提供する仮想施設VSO」への訪問を検出した場合に)、自動的に、当該ユーザUのユーザID及び当該要求サービスに対応する資格情報特定情報と共に資格情報確認要求を資格情報総合管理装置1へ送信してもよい。資格情報確認応答は、資格情報総合管理装置1から仮想空間サーバ3を介してサービス提供装置9へ送信される。これにより、サービス提供者(サービス提供装置)がユーザUに関する資格情報確認要求を行う手間を省くことができる。
【0060】
また、上述のように仮想空間サーバ3が自動的に資格情報確認要求を資格情報総合管理装置1へ行ってその資格情報確認応答を資格情報総合管理装置1から受信する場合において、仮想空間サーバ3は、資格情報確認応答によりユーザUの要求サービスの「資格あり」を確認したときには、当該要求サービスが当該ユーザUに自動提供されるようにしてもよい。この要求サービスの自動提供では、例えば、仮想空間サーバ3が要求サービスに対応する予め設定された要求サービス提供処理を実行することにより、当該要求サービスが当該ユーザUに提供されてもよい。
【0061】
(仮想空間上のサービス提供段階の例2)
図6を参照して本実施形態に係る情報処理方法の仮想空間上のサービス提供段階の例2を説明する。
図6は、本実施形態に係る情報処理方法の仮想空間上のサービス提供段階の手順の例を示すシーケンス図である。
図6において
図5の各ステップに対応する部分には同一の符号を付け、その説明を省略する。
【0062】
仮想空間上のサービス提供段階の例2では、ユーザUが、仮想空間VS上での要求サービスの提供を求める際に、要求サービスのサービス提供側の資格情報の確認を要求する。
【0063】
(ステップS301) ユーザUは、第2ユーザデバイスVRを使用して、仮想空間サーバ3による仮想空間サービスを利用している。ユーザUは、仮想空間VS上での要求サービスの提供を求める際に、第2ユーザデバイスVRを使用して、要求サービスのサービス提供側の資格情報を確認する要求(資格情報確認要求)の操作を行う。例えば、ユーザUは、第2ユーザデバイスVRを使用して、自分のアバターAVAを仮想施設VSO「〇〇診療所」に訪問させることにより仮想空間VS上に表示される「サービス提供側資格情報確認要求ボタン」を選択することによって、仮想空間VS上で保険診療サービスを提供するサービス提供者の「医師免許証」の確認の要求を行う。
【0064】
第2ユーザデバイスVRは、当該資格情報確認要求の操作に応じて、当該要求サービスに該当のサービス提供者ID及び資格情報特定情報と共に資格情報確認要求を、仮想空間サーバ3を介して、資格情報総合管理装置1へ送信する。当該資格情報確認要求は、要求サービスを提供するために必要な資格情報がサービス提供者に有されているかを確認する要求である。当該資格情報特定情報は、要求サービスを提供するために必要な資格情報を特定する情報である。例えば、要求サービスが「保険診療サービス」である場合、資格情報特定情報は、保険診療サービスを提供するために必要な「医師免許証」を示す情報である。
【0065】
資格情報総合管理装置1の確認要求受信部102は、ユーザUの第2ユーザデバイスVRから送信されたサービス提供者ID及び資格情報特定情報と共に資格情報確認要求を受信する。
【0066】
(ステップS302) 資格情報総合管理装置1の資格情報確認部103は、確認要求受信部102が資格情報確認要求と共に受信したサービス提供者ID及び資格情報特定情報に基づいて、資格情報データベース210を参照し、サービス提供者が資格情報特定情報で特定される資格情報を有するかを確認する。さらには資格情報確認部103は、資格情報特定情報で特定される資格情報の有効期限が切れていないかを確認する。
【0067】
資格情報データベース210において該当の資格情報が存在し且つ当該資格情報の有効期限が切れていない場合は、要求サービスを提供するために必要な資格情報がサービス提供者に有されている(資格あり)。一方、資格情報データベース210において該当の資格情報が存在しない又は該当の資格情報が存在するが当該資格情報の有効期限が切れている場合は、要求サービスを提供するために必要な資格情報がサービス提供者に有されていない(資格なし)。
【0068】
例えば、資格情報特定情報が「医師免許証」を示す場合、資格情報確認部103は、資格情報データベース210においてサービス提供者IDに関連付けられた資格情報「医師免許証」が存在するかを確認する。さらには資格情報確認部103は、サービス提供者IDに関連付けられた資格情報「医師免許証」の有効期限が切れていないかを確認する。この確認の結果、資格情報データベース210においてサービス提供者IDに関連付けられた資格情報「医師免許証」が存在し且つ当該資格情報「医師免許証」の有効期限が切れていない場合は、要求サービス「保険診療サービス」を提供するために必要な資格情報「医師免許証」がサービス提供者に有されている(資格あり)。一方、資格情報データベース210においてサービス提供者IDに関連付けられた資格情報「医師免許証」が存在しない又は当該資格情報「医師免許証」が存在するが当該資格情報「医師免許証」の有効期限が切れている場合は、要求サービス「保険診療サービス」を提供するために必要な資格情報「医師免許証」がサービス提供者に有されていない(資格なし)。
【0069】
(ステップS303) 資格情報総合管理装置1の確認要求応答部104は、資格情報確認部103の資格情報の確認結果を、仮想空間サーバ3を介して、ユーザUの第2ユーザデバイスVRへ応答する(資格情報確認応答)。当該資格情報確認応答は、要求サービスを提供するために必要な資格情報がサービス提供者に有されている(資格あり)か否(資格なし)かを示す情報である。
【0070】
第2ユーザデバイスVRは、仮想空間サーバ3を介して、資格情報総合管理装置1から資格情報確認応答を受信する。ユーザUは、第2ユーザデバイスVRが受信した資格情報確認応答(資格あり又は資格なし)を確認し、当該確認の結果に基づいて、仮想空間VS上での要求サービスの提供を求めるか否かを判断する。ユーザUが仮想空間VS上での要求サービスの提供を求める場合は、ステップS201以降の手順が実行される。ステップS201以降の手順は、上述した仮想空間上のサービス提供段階の例1と同様である。
【0071】
なお、第2ユーザデバイスVRが受信した資格情報確認応答が「資格なし」である場合は、ユーザUが第2ユーザデバイスVRを使用して該当の要求サービスのサービス提供要求の操作を行うことができないように制御してもよい。この制御は、第2ユーザデバイスVRが行ってもよく、又は仮想空間サーバ3が行ってもよい。
【0072】
また、上述した仮想空間上のサービス提供段階の例2では、ユーザUの要求サービスとして「保険診療サービス」を例に挙げたが、各種の要求サービスにおいても同様である。
【0073】
例えば、ユーザUが要求サービスとして仮想空間VS上でのタクシーの利用を要求する場合、ユーザUは当該タクシーのサービスを提供するサービス提供者の「第二種運転免許証」の確認の要求を行う。
【0074】
なお、上記の
図6の手順では、ユーザUによる資格情報確認要求の操作に応じて資格情報総合管理装置1への資格情報確認要求が行われたが、これに限定されない。各種の要求サービスにそれぞれ対応する資格情報特定情報を、サービス提供者(サービス提供者ID)、要求サービス及び要求サービスを提供する仮想施設VSOなどに関連付けて予め仮想空間サーバ3に記憶させておき、仮想空間サーバ3が、ユーザUによる要求サービスの提供要求を検出した場合に(例えば、ユーザUのアバターAVAの「要求サービスを提供する仮想施設VSO」への訪問を検出した場合に)、自動的に、当該要求サービスに該当のサービス提供者ID及び資格情報特定情報と共に資格情報確認要求を資格情報総合管理装置1へ送信してもよい。この場合、仮想空間サーバ3は、資格情報総合管理装置1から受信した資格情報確認応答に基づいて、要求サービスを提供するために必要な資格情報がサービス提供者に有されている(資格あり)か否か(資格なし)を当該ユーザUの第2ユーザデバイスVRへ通知する。これにより、ユーザUが要求サービスを提供するサービス提供者に関する資格情報確認要求の操作を行う手間を省くことができる。
【0075】
上述した実施形態によれば、仮想空間VS上において、実空間の資格に基づいたユーザサービスが行われる。これにより、仮想空間上におけるユーザサービスについての適格性の向上を図ることができるという効果が得られる。
【0076】
なお、これにより、例えば仮想空間サービスシステムにおける総合的なサービス品質の向上を実現することができることから、国連が主導する持続可能な開発目標(SDGs)の目標9「レジリエントなインフラを整備し、持続可能な産業化を推進するとともに、イノベーションの拡大を図る」に貢献することが可能となる。
【0077】
以上、本発明の実施形態について図面を参照して詳述してきたが、具体的な構成はこの実施形態に限られるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲の設計変更等も含まれる。
【0078】
また、上述した各装置の機能を実現するためのコンピュータプログラムをコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録して、この記録媒体に記録されたプログラムをコンピュータシステムに読み込ませ、実行するようにしてもよい。なお、ここでいう「コンピュータシステム」とは、OSや周辺機器等のハードウェアを含むものであってもよい。また、「コンピュータシステム」は、WWWシステムを利用している場合であれば、ホームページ提供環境(あるいは表示環境)も含むものとする。
また、「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、フレキシブルディスク、光磁気ディスク、ROM、フラッシュメモリ等の書き込み可能な不揮発性メモリ、DVD(Digital Versatile Disc)等の可搬媒体、コンピュータシステムに内蔵されるハードディスク等の記憶装置のことをいう。
【0079】
さらに「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、インターネット等のネットワークや電話回線等の通信回線を介してプログラムが送信された場合のサーバやクライアントとなるコンピュータシステム内部の揮発性メモリ(例えばDRAM(Dynamic Random Access Memory))のように、一定時間プログラムを保持しているものも含むものとする。
また、上記プログラムは、このプログラムを記憶装置等に格納したコンピュータシステムから、伝送媒体を介して、あるいは、伝送媒体中の伝送波により他のコンピュータシステムに伝送されてもよい。ここで、プログラムを伝送する「伝送媒体」は、インターネット等のネットワーク(通信網)や電話回線等の通信回線(通信線)のように情報を伝送する機能を有する媒体のことをいう。
また、上記プログラムは、前述した機能の一部を実現するためのものであってもよい。さらに、前述した機能をコンピュータシステムにすでに記録されているプログラムとの組み合わせで実現できるもの、いわゆる差分ファイル(差分プログラム)であってもよい。
【符号の説明】
【0080】
1…資格情報総合管理装置、3…仮想空間サーバ、7…第m資格情報管理装置、9…サービス提供装置、UE…第1ユーザデバイス、VR…第2ユーザデバイス、AVA…アバター、VSO…仮想施設、101…情報取得部、102…確認要求受信部、103…資格情報確認部、104…確認要求応答部、210…資格情報データベース、NW…通信ネットワーク
【手続補正書】
【提出日】2023-04-21
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ユーザが実空間で受ける所定のサービスであって前記サービスに伴う決済サービスとは異なる主サービスに関する資格情報を資格保有者の識別情報に関連付けて記憶する資格情報記憶部と、
前記ユーザが仮想空間上で決済サービスとは異なる要求サービスの提供を求める際に前記要求サービスに関する資格情報の確認元の装置から前記要求サービスに関する資格情報の確認要求を受信する確認要求受信部と、
前記確認要求に応じて、前記資格情報記憶部に記憶された資格情報のうち、前記要求サービスに対応する前記主サービスに関する資格情報を確認する資格情報確認部と、
前記資格情報の確認結果を前記確認元の装置へ応答する確認要求応答部と、
を備える情報処理装置。
【請求項2】
前記資格情報は、資格保有者以外の者が付与した資格を示す情報である、
請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項3】
前記資格情報記憶部は、ユーザが実空間で前記主サービスを受けるための資格情報を前記ユーザの識別情報に関連付けて記憶し、
前記確認要求は、前記ユーザの識別情報と前記要求サービスを提供するための資格情報を特定する資格情報特定情報とを含み、
前記資格情報確認部は、前記資格情報記憶部に前記ユーザの識別情報に関連付けて記憶された前記主サービスに関する資格情報のうち、前記資格情報特定情報に合致する資格情報を確認する、
請求項1又は2のいずれか1項に記載の情報処理装置。
【請求項4】
前記確認元の装置は、前記ユーザが仮想空間上での提供を求める要求サービスのサービス提供要求に応じて前記ユーザに仮想空間上で前記要求サービスを提供するサービス提供装置である、
請求項3に記載の情報処理装置。
【請求項5】
前記確認元の装置は、ユーザに前記仮想空間を提供するための情報処理を実行する仮想空間サーバである、
請求項3に記載の情報処理装置。
【請求項6】
前記資格情報確認部は、前記資格情報記憶部に前記ユーザの識別情報に関連付けて記憶された前記主サービスに関する資格情報のうち、前記資格情報特定情報に合致する2個以上の資格情報を確認する、
請求項3に記載の情報処理装置。
【請求項7】
前記資格情報記憶部は、サービス提供者がユーザに実空間で前記主サービスを提供するための資格情報を前記サービス提供者の識別情報に関連付けて記憶し、
前記確認要求は、前記サービス提供者の識別情報と前記要求サービスを提供するための資格情報を特定する資格情報特定情報とを含み、
前記資格情報確認部は、前記資格情報記憶部に前記サービス提供者の識別情報に関連付けて記憶された前記主サービスに関する資格情報のうち、前記資格情報特定情報に合致する資格情報を確認する、
請求項1又は2のいずれか1項に記載の情報処理装置。
【請求項8】
前記確認元の装置は、仮想空間上での要求サービスのサービス提供要求をサービス提供装置へ送信するユーザの端末装置である、
請求項7に記載の情報処理装置。
【請求項9】
前記確認元の装置は、ユーザに前記仮想空間を提供するための情報処理を実行する仮想空間サーバである、
請求項7に記載の情報処理装置。
【請求項10】
ユーザが実空間で受ける前記主サービスに関する資格情報と資格保有者の識別情報とを、当該サービスに関連する実空間上の装置から取得する情報取得部をさらに備える、
請求項1又は2のいずれか1項に記載の情報処理装置。
【請求項11】
前記情報取得部は、資格保有者が提供を許諾した資格情報と資格保有者の識別情報とを取得する、
請求項10に記載の情報処理装置。
【請求項12】
ユーザが実空間で受ける前記主サービスに関する資格情報は、当該主サービスに関する所定の機関から付与された資格情報である、
請求項2に記載の情報処理装置。
【請求項13】
ユーザが実空間で受ける前記主サービスは、当該主サービスに関する前記所定の機関が提供するサービスである、
請求項12に記載の情報処理装置。
【請求項14】
ユーザが実空間で受ける前記主サービスは、実空間上に実在する施設で提供されるサービスである、
請求項1又は2のいずれか1項に記載の情報処理装置。
【請求項15】
仮想空間上での要求サービスは、仮想空間上のユーザのアバターを介して当該ユーザに提供されるサービスである、
請求項1又は2のいずれか1項に記載の情報処理装置。
【請求項16】
情報処理装置が実行する情報処理方法であって、
ユーザが実空間で受ける所定のサービスであって前記サービスに伴う決済サービスとは異なる主サービスに関する資格情報を資格保有者の識別情報に関連付けて資格情報記憶部に記憶する資格情報記憶ステップと、
前記ユーザが仮想空間上で決済サービスとは異なる要求サービスの提供を求める際に前記要求サービスに関する資格情報の確認元の装置から前記要求サービスに関する資格情報の確認要求を受信する確認要求受信ステップと、
前記確認要求に応じて、前記資格情報記憶部に記憶された資格情報のうち、前記要求サービスに対応する前記主サービスに関する資格情報を確認する資格情報確認ステップと、
前記資格情報の確認結果を前記確認元の装置へ応答する確認要求応答ステップと、
を含む情報処理方法。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0006
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0006】
本発明の一態様は、ユーザが実空間で受ける所定のサービスであって前記サービスに伴う決済サービスとは異なる主サービスに関する資格情報を資格保有者の識別情報に関連付けて記憶する資格情報記憶部と、前記ユーザが仮想空間上で決済サービスとは異なる要求サービスの提供を求める際に前記要求サービスに関する資格情報の確認元の装置から前記要求サービスに関する資格情報の確認要求を受信する確認要求受信部と、前記確認要求に応じて、前記資格情報記憶部に記憶された資格情報のうち、前記要求サービスに対応する前記主サービスに関する資格情報を確認する資格情報確認部と、前記資格情報の確認結果を前記確認元の装置へ応答する確認要求応答部と、を備える情報処理装置である。
本発明の一態様は、上記の情報処理装置において、前記資格情報は、資格保有者以外の者が付与した資格を示す情報である、情報処理装置である。
本発明の一態様は、上記の情報処理装置において、前記資格情報記憶部は、ユーザが実空間で前記主サービスを受けるための資格情報を前記ユーザの識別情報に関連付けて記憶し、前記確認要求は、前記ユーザの識別情報と前記要求サービスを提供するための資格情報を特定する資格情報特定情報とを含み、前記資格情報確認部は、前記資格情報記憶部に前記ユーザの識別情報に関連付けて記憶された前記主サービスに関する資格情報のうち、前記資格情報特定情報に合致する資格情報を確認する、情報処理装置である。
本発明の一態様は、上記の情報処理装置において、前記確認元の装置は、前記ユーザが仮想空間上での提供を求める要求サービスのサービス提供要求に応じて前記ユーザに仮想空間上で前記要求サービスを提供するサービス提供装置である、情報処理装置である。
本発明の一態様は、上記の情報処理装置において、前記確認元の装置は、ユーザに前記仮想空間を提供するための情報処理を実行する仮想空間サーバである、情報処理装置である。
本発明の一態様は、上記の情報処理装置において、前記資格情報確認部は、前記資格情報記憶部に前記ユーザの識別情報に関連付けて記憶された前記主サービスに関する資格情報のうち、前記資格情報特定情報に合致する2個以上の資格情報を確認する、情報処理装置である。
本発明の一態様は、上記の情報処理装置において、前記資格情報記憶部は、サービス提供者がユーザに実空間で前記主サービスを提供するための資格情報を前記サービス提供者の識別情報に関連付けて記憶し、前記確認要求は、前記サービス提供者の識別情報と前記要求サービスを提供するための資格情報を特定する資格情報特定情報とを含み、前記資格情報確認部は、前記資格情報記憶部に前記サービス提供者の識別情報に関連付けて記憶された前記主サービスに関する資格情報のうち、前記資格情報特定情報に合致する資格情報を確認する、情報処理装置である。
本発明の一態様は、上記の情報処理装置において、前記確認元の装置は、仮想空間上での要求サービスのサービス提供要求をサービス提供装置へ送信するユーザの端末装置である、情報処理装置である。
本発明の一態様は、上記の情報処理装置において、前記確認元の装置は、ユーザに前記仮想空間を提供するための情報処理を実行する仮想空間サーバである、情報処理装置である。
本発明の一態様は、上記の情報処理装置において、ユーザが実空間で受ける前記主サービスに関する資格情報と資格保有者の識別情報とを、当該サービスに関連する実空間上の装置から取得する情報取得部をさらに備える、情報処理装置である。
本発明の一態様は、上記の情報処理装置において、前記情報取得部は、資格保有者が提供を許諾した資格情報と資格保有者の識別情報とを取得する、情報処理装置である。
本発明の一態様は、上記の情報処理装置において、ユーザが実空間で受ける前記主サービスに関する資格情報は、当該主サービスに関する所定の機関から付与された資格情報である、情報処理装置である。
本発明の一態様は、上記の情報処理装置において、ユーザが実空間で受ける前記主サービスは、当該主サービスに関する前記所定の機関が提供するサービスである、情報処理装置である。
本発明の一態様は、上記の情報処理装置において、ユーザが実空間で受ける前記主サービスは、実空間上に実在する施設で提供されるサービスである、情報処理装置である。
本発明の一態様は、上記の情報処理装置において、仮想空間上での要求サービスは、仮想空間上のユーザのアバターを介して当該ユーザに提供されるサービスである、情報処理装置である。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0007
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0007】
本発明の一態様は、情報処理装置が実行する情報処理方法であって、ユーザが実空間で受ける所定のサービスであって前記サービスに伴う決済サービスとは異なる主サービスに関する資格情報を資格保有者の識別情報に関連付けて資格情報記憶部に記憶する資格情報記憶ステップと、前記ユーザが仮想空間上で決済サービスとは異なる要求サービスの提供を求める際に前記要求サービスに関する資格情報の確認元の装置から前記要求サービスに関する資格情報の確認要求を受信する確認要求受信ステップと、前記確認要求に応じて、前記資格情報記憶部に記憶された資格情報のうち、前記要求サービスに対応する前記主サービスに関する資格情報を確認する資格情報確認ステップと、前記資格情報の確認結果を前記確認元の装置へ応答する確認要求応答ステップと、を含む情報処理方法である。
【手続補正書】
【提出日】2024-01-10
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ユーザが実空間で受ける所定のサービスであって前記サービスに伴う決済サービスとは異なる主サービスに関する資格情報を資格保有者の識別情報に関連付けて記憶する資格情報記憶部と、
前記ユーザが仮想空間上で決済サービスとは異なる要求サービスの提供を求める際に前記要求サービスに関する資格情報の確認元の装置から前記要求サービスに関する資格情報の確認要求を受信する確認要求受信部と、
前記確認要求に応じて、前記資格情報記憶部に記憶された資格情報のうち、前記要求サービスに対応する前記主サービスに関する資格情報を確認する資格情報確認部と、
前記資格情報の確認結果を前記確認元の装置へ応答する確認要求応答部と、
を備え、
前記資格情報記憶部が記憶する資格情報は、実空間で定められた資格であって実空間で使うことが目的の資格の情報であり、
前記要求サービスは、前記ユーザのユーザ識別情報に関連付けられたアバターが仮想空間で利用するサービスである、
情報処理装置。
【請求項2】
前記資格情報は、資格保有者以外の者が付与した資格を示す情報である、
請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項3】
前記資格情報記憶部は、ユーザが実空間で前記主サービスを受けるための資格情報を前記ユーザの識別情報に関連付けて記憶し、
前記確認要求は、前記ユーザの識別情報と前記要求サービスを提供するための資格情報を特定する資格情報特定情報とを含み、
前記資格情報確認部は、前記資格情報記憶部に前記ユーザの識別情報に関連付けて記憶された前記主サービスに関する資格情報のうち、前記資格情報特定情報に合致する資格情報を確認する、
請求項1又は2のいずれか1項に記載の情報処理装置。
【請求項4】
前記確認元の装置は、前記ユーザが仮想空間上での提供を求める要求サービスのサービス提供要求に応じて前記ユーザに仮想空間上で前記要求サービスを提供するサービス提供装置である、
請求項3に記載の情報処理装置。
【請求項5】
前記確認元の装置は、ユーザに前記仮想空間を提供するための情報処理を実行する仮想空間サーバである、
請求項3に記載の情報処理装置。
【請求項6】
前記資格情報確認部は、前記資格情報記憶部に前記ユーザの識別情報に関連付けて記憶された前記主サービスに関する資格情報のうち、前記資格情報特定情報に合致する2個以上の資格情報を確認する、
請求項3に記載の情報処理装置。
【請求項7】
ユーザが実空間で受ける前記主サービスに関する資格情報と資格保有者の識別情報とを、当該サービスに関連する実空間上の装置から取得する情報取得部をさらに備える、
請求項1又は2のいずれか1項に記載の情報処理装置。
【請求項8】
前記情報取得部は、資格保有者が提供を許諾した資格情報と資格保有者の識別情報とを取得する、
請求項7に記載の情報処理装置。
【請求項9】
ユーザが実空間で受ける前記主サービスに関する資格情報は、当該主サービスに関する所定の機関から付与された資格情報である、
請求項2に記載の情報処理装置。
【請求項10】
ユーザが実空間で受ける前記主サービスは、当該主サービスに関する前記所定の機関が提供するサービスである、
請求項9に記載の情報処理装置。
【請求項11】
ユーザが実空間で受ける前記主サービスは、実空間上に実在する施設で提供されるサービスである、
請求項1又は2のいずれか1項に記載の情報処理装置。
【請求項12】
仮想空間上での要求サービスは、仮想空間上のユーザのアバターを介して当該ユーザに提供されるサービスである、
請求項1又は2のいずれか1項に記載の情報処理装置。
【請求項13】
情報処理装置が実行する情報処理方法であって、
ユーザが実空間で受ける所定のサービスであって前記サービスに伴う決済サービスとは異なる主サービスに関する資格情報を資格保有者の識別情報に関連付けて資格情報記憶部に記憶する資格情報記憶ステップと、
前記ユーザが仮想空間上で決済サービスとは異なる要求サービスの提供を求める際に前記要求サービスに関する資格情報の確認元の装置から前記要求サービスに関する資格情報の確認要求を受信する確認要求受信ステップと、
前記確認要求に応じて、前記資格情報記憶部に記憶された資格情報のうち、前記要求サービスに対応する前記主サービスに関する資格情報を確認する資格情報確認ステップと、
前記資格情報の確認結果を前記確認元の装置へ応答する確認要求応答ステップと、
を含み、
前記資格情報記憶部が記憶する資格情報は、実空間で定められた資格であって実空間で使うことが目的の資格の情報であり、
前記要求サービスは、前記ユーザのユーザ識別情報に関連付けられたアバターが仮想空間で利用するサービスである、
情報処理方法。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0006
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0006】
本発明の一態様は、ユーザが実空間で受ける所定のサービスであって前記サービスに伴う決済サービスとは異なる主サービスに関する資格情報を資格保有者の識別情報に関連付けて記憶する資格情報記憶部と、前記ユーザが仮想空間上で決済サービスとは異なる要求サービスの提供を求める際に前記要求サービスに関する資格情報の確認元の装置から前記要求サービスに関する資格情報の確認要求を受信する確認要求受信部と、前記確認要求に応じて、前記資格情報記憶部に記憶された資格情報のうち、前記要求サービスに対応する前記主サービスに関する資格情報を確認する資格情報確認部と、前記資格情報の確認結果を前記確認元の装置へ応答する確認要求応答部と、を備え、前記資格情報記憶部が記憶する資格情報は、実空間で定められた資格であって実空間で使うことが目的の資格の情報であり、前記要求サービスは、前記ユーザのユーザ識別情報に関連付けられたアバターが仮想空間で利用するサービスである、情報処理装置である。
本発明の一態様は、上記の情報処理装置において、前記資格情報は、資格保有者以外の者が付与した資格を示す情報である、情報処理装置である。
本発明の一態様は、上記の情報処理装置において、前記資格情報記憶部は、ユーザが実空間で前記主サービスを受けるための資格情報を前記ユーザの識別情報に関連付けて記憶し、前記確認要求は、前記ユーザの識別情報と前記要求サービスを提供するための資格情報を特定する資格情報特定情報とを含み、前記資格情報確認部は、前記資格情報記憶部に前記ユーザの識別情報に関連付けて記憶された前記主サービスに関する資格情報のうち、前記資格情報特定情報に合致する資格情報を確認する、情報処理装置である。
本発明の一態様は、上記の情報処理装置において、前記確認元の装置は、前記ユーザが仮想空間上での提供を求める要求サービスのサービス提供要求に応じて前記ユーザに仮想空間上で前記要求サービスを提供するサービス提供装置である、情報処理装置である。
本発明の一態様は、上記の情報処理装置において、前記確認元の装置は、ユーザに前記仮想空間を提供するための情報処理を実行する仮想空間サーバである、情報処理装置である。
本発明の一態様は、上記の情報処理装置において、前記資格情報確認部は、前記資格情報記憶部に前記ユーザの識別情報に関連付けて記憶された前記主サービスに関する資格情報のうち、前記資格情報特定情報に合致する2個以上の資格情報を確認する、情報処理装置である。
本発明の一態様は、上記の情報処理装置において、ユーザが実空間で受ける前記主サービスに関する資格情報と資格保有者の識別情報とを、当該サービスに関連する実空間上の装置から取得する情報取得部をさらに備える、情報処理装置である。
本発明の一態様は、上記の情報処理装置において、前記情報取得部は、資格保有者が提供を許諾した資格情報と資格保有者の識別情報とを取得する、情報処理装置である。
本発明の一態様は、上記の情報処理装置において、ユーザが実空間で受ける前記主サービスに関する資格情報は、当該主サービスに関する所定の機関から付与された資格情報である、情報処理装置である。
本発明の一態様は、上記の情報処理装置において、ユーザが実空間で受ける前記主サービスは、当該主サービスに関する前記所定の機関が提供するサービスである、情報処理装置である。
本発明の一態様は、上記の情報処理装置において、ユーザが実空間で受ける前記主サービスは、実空間上に実在する施設で提供されるサービスである、情報処理装置である。
本発明の一態様は、上記の情報処理装置において、仮想空間上での要求サービスは、仮想空間上のユーザのアバターを介して当該ユーザに提供されるサービスである、情報処理装置である。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0007
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0007】
本発明の一態様は、情報処理装置が実行する情報処理方法であって、ユーザが実空間で受ける所定のサービスであって前記サービスに伴う決済サービスとは異なる主サービスに関する資格情報を資格保有者の識別情報に関連付けて資格情報記憶部に記憶する資格情報記憶ステップと、前記ユーザが仮想空間上で決済サービスとは異なる要求サービスの提供を求める際に前記要求サービスに関する資格情報の確認元の装置から前記要求サービスに関する資格情報の確認要求を受信する確認要求受信ステップと、前記確認要求に応じて、前記資格情報記憶部に記憶された資格情報のうち、前記要求サービスに対応する前記主サービスに関する資格情報を確認する資格情報確認ステップと、前記資格情報の確認結果を前記確認元の装置へ応答する確認要求応答ステップと、を含み、前記資格情報記憶部が記憶する資格情報は、実空間で定められた資格であって実空間で使うことが目的の資格の情報であり、前記要求サービスは、前記ユーザのユーザ識別情報に関連付けられたアバターが仮想空間で利用するサービスである、情報処理方法である。