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特開2024-42877ユーザインタフェース装置、制御装置、およびコンピュータプログラム
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  • 特開-ユーザインタフェース装置、制御装置、およびコンピュータプログラム 図1
  • 特開-ユーザインタフェース装置、制御装置、およびコンピュータプログラム 図2
  • 特開-ユーザインタフェース装置、制御装置、およびコンピュータプログラム 図3
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024042877
(43)【公開日】2024-03-29
(54)【発明の名称】ユーザインタフェース装置、制御装置、およびコンピュータプログラム
(51)【国際特許分類】
   G06F 3/04847 20220101AFI20240322BHJP
【FI】
G06F3/04847
【審査請求】未請求
【請求項の数】6
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022147795
(22)【出願日】2022-09-16
(71)【出願人】
【識別番号】000003551
【氏名又は名称】株式会社東海理化電機製作所
(74)【代理人】
【識別番号】110001416
【氏名又は名称】弁理士法人信栄事務所
(72)【発明者】
【氏名】武縄 悟
【テーマコード(参考)】
5E555
【Fターム(参考)】
5E555AA07
5E555BA23
5E555BB23
5E555BC01
5E555BC21
5E555CB12
5E555CB40
5E555CC01
5E555DB56
5E555DC85
5E555FA00
(57)【要約】
【課題】ユーザインタフェース装置の操作性を高める。
【解決手段】制御装置12は、ワイパー21の現在の動作状態をアニメーションで示す現状表示画像を表示装置11に表示させる。また、制御装置12は、ワイパー21の動作状態を変更する指示信号ISを受け付けることにより、当該ワイパー21の動作状態を変更するとともに変更後の動作状態をアニメーションで示すように現状表示画像を変更する。
【選択図】図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
表示装置と、
可動体の現在の動作状態をアニメーションで示す第一画像を前記表示装置に表示させ、かつ前記可動体の動作状態を変更する指示を受け付けることにより、当該可動体の動作状態を変更するとともに変更後の動作状態をアニメーションで示すように前記第一画像を変更する制御装置と、を備えている、ユーザインタフェース装置。
【請求項2】
前記制御装置は、
前記動作状態の変更可能範囲を示す第二画像、および当該変更可能範囲における前記可動体の現在の動作状態を示す第三画像を前記表示装置に表示させる、
請求項1に記載のユーザインタフェース装置。
【請求項3】
前記動作状態は、前記可動体の動作速度と前記可動体の動作間隔の少なくとも一方を含む、
請求項1または2に記載のインタフェース装置。
【請求項4】
前記可動体は、移動体に搭載されるワイパーである、
請求項1または2に記載のインタフェース装置。
【請求項5】
可動体の現在の動作状態をアニメーションで示す第一画像を表示装置に表示させるプロセッサと、
前記可動体の動作状態を変更する指示を受け付けるインタフェースと、を備えており、
前記プロセッサは、前記指示に基づいて前記可動体の動作状態を変更するとともに変更後の動作状態をアニメーションで示すように前記第一画像を変更する、
制御装置。
【請求項6】
制御装置に搭載されたプロセッサにより実行可能なコンピュータプログラムであって、
実行されることにより、前記制御装置は、
可動体の現在の動作状態をアニメーションで示す第一画像を表示装置に表示させ、
前記可動体の動作状態を変更する指示を受け付け、
前記指示に基づいて前記可動体の動作状態を変更するとともに変更後の動作状態をアニメーションで示すように前記第一画像のアニメーションを変更する、
コンピュータプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、ユーザインタフェース装置に関連する。本開示は、当該ユーザインタフェース装置に搭載されうる制御装置、および当該制御装置に搭載されたプロセッサにより実行可能なコンピュータプログラムにも関連する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1は、移動体の一例としての車両に搭載される被制御装置の動作を制御するためのユーザインタフェース装置を開示している。当該装置は、ディスプレイとタッチパッドを含んでいる。ディスプレイの画面上には、被制御装置の機能を示すアイコンやボタンなどの画像が表示される。ユーザは、タッチパッドの検出領域に指を触れて操作を入力することにより、当該画像の選択と当該画像に関連付けられた機能の実行を行なう。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2013-022986号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上記のようなユーザインタフェース装置の操作性を高めることが求められている。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本開示により提供される態様例の一つは、ユーザインタフェース装置であって、
表示装置と、
可動体の現在の動作状態をアニメーションで示す第一画像を前記表示装置に表示させ、かつ前記可動体の動作状態を変更する指示を受け付けることにより、当該可動体の動作状態を変更するとともに変更後の動作状態をアニメーションで示すように前記第一画像を変更する制御装置と、を備えている。
【0006】
本開示により提供される態様例の一つは、制御装置であって、
可動体の現在の動作状態をアニメーションで示す第一画像を表示装置に表示させるプロセッサと、
前記可動体の動作状態を変更する指示を受け付けるインタフェースと、を備えており、
前記プロセッサは、前記指示に基づいて前記可動体の動作状態を変更するとともに変更後の動作状態をアニメーションで示すように前記第一画像を変更する。
【0007】
本開示により提供される態様例の一つは、制御装置に搭載されたプロセッサにより実行可能なコンピュータプログラムであって、
実行されることにより、前記制御装置は、
可動体の現在の動作状態をアニメーションで示す第一画像を表示装置に表示させ、
前記可動体の動作状態を変更する指示を受け付け、
前記指示に基づいて前記可動体の動作状態を変更するとともに変更後の動作状態をアニメーションで示すように前記第一画像のアニメーションを変更する。
【0008】
上記の各態様に係る構成によれば、ユーザは、可動体の実際の動作を視認せずとも、可動体の動作状態の変更指示により可動体がどのように動作するかを第一画像のアニメーションを通じて直感的に把握できる。したがって、ユーザインタフェースの操作性を高めることができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
図1】一実施形態に係るユーザインタフェース装置が搭載される車両の車室を例示している。
図2図1のユーザインタフェース装置の機能構成を例示している。
図3図2の表示装置に表示される設定画面の一例を示している。
【発明を実施するための形態】
【0010】
添付の図面を参照しつつ、実施形態例について以下詳細に説明する。以下の説明に用いられる各図面においては、各要素を認識可能な大きさとするために縮尺が適宜変更されている。
【0011】
図1は、一実施形態に係るユーザインタフェース装置10が搭載される車両20の車室を例示している。車両20は、移動体の一例である。ユーザインタフェース装置10は、表示装置11を備えている。ユーザインタフェース装置10は、表示装置11を通じて車両20に搭載された可動体の動作状態を変更するための装置である。
【0012】
本例においては、車両20に搭載されたワイパー21の動作状態が、ユーザインタフェース装置10により変更される。具体的には、ワイパー21は、連続動作または間欠動作を行うように構成されている。ワイパー21の連続動作の動作速度が、ユーザインタフェース装置10により変更されうる。また、ワイパー21の間欠動作の動作間隔および動作速度の少なくとも一方が、ユーザインタフェース装置10により変更されうる。すなわち、ワイパー21は、可動体の一例である。連続動作の動作速度、間欠動作の動作間隔、および間欠動作の動作速度は、動作状態の一例である。
【0013】
表示装置11は、運転者に様々な情報を視覚的に提供するための装置である。表示装置11は、ステアリングホイール22の側方に配置されている。
【0014】
図2は、ユーザインタフェース装置10の機能構成を例示している。ユーザインタフェース装置10は、制御装置12を備えている。制御装置12は、可動体の動作状態を変更するための情報を表示装置11に表示させ、かつ可動体の動作状態の変更を制御するための装置である。制御装置12は、車両20における適宜の場所に配置される。
【0015】
制御装置12は、入力インタフェース121、プロセッサ122、および出力インタフェース123を備えている。
【0016】
入力インタフェース121は、可動体の動作状態を変更するための指示信号ISを受け付けるハードウェアインタフェースとして構成されている。指示信号ISは、アナログ信号であってもよいし、デジタル信号であってもよい。指示信号ISがアナログ信号である場合、入力インタフェース121は、A/Dコンバータを含む適宜の変換回路を備える。
【0017】
プロセッサ122は、指示信号ISに対応する可動体の動作状態の変更を車両20に搭載された駆動機構23に実現させるための駆動制御信号DRを、出力インタフェース123から出力するように構成されている。出力インタフェース123は、ハードウェアインタフェースとして構成されている。駆動制御信号DRは、アナログ信号であってもよいし、デジタル信号であってもよい。駆動制御信号DRがアナログ信号である場合、出力インタフェース123は、D/Aコンバータを含む適宜の変換回路を備える。
【0018】
本例においてはワイパー21が可動体であるので、駆動機構23は、ワイパー21と機械的に接続されている。駆動機構23は、ワイパー21の連続動作または間欠動作を実現する。
【0019】
指示信号ISは、ワイパー21の連続動作時の動作速度を変更可能範囲内で指定するように構成されうる。また、指示信号ISは、ワイパー21の間欠動作時の動作間隔を変更可能範囲内で指定するように構成されうる。また、指示信号ISは、ワイパー21の間欠動作時の動作速度を変更可能範囲内で指定するように構成されうる。動作速度または動作間隔が指定されることにより、ワイパー21の連続動作の動作速度、間欠動作の動作間隔、または間欠動作の動作速度が調節されうる。
【0020】
図2に例示されるように、制御装置12のプロセッサ122は、ワイパー21の連続動作の動作速度、間欠動作の動作間隔、または間欠動作の動作速度を調節するための情報を表示装置11に表示させるための表示制御信号DSを、出力インタフェース123から出力するように構成されている。表示制御信号DSは、アナログ信号であってもよいし、デジタル信号であってもよい。表示制御信号DSがアナログ信号である場合、出力インタフェース123は、D/Aコンバータを含む適宜の変換回路を備える。
【0021】
図3は、表示制御信号DSに基づいて当該情報の一例として表示装置11に表示される設定画面110を示している。
【0022】
設定画面110は、現状表示画像111を含んでいる。現状表示画像111は、ワイパー21の現在の動作状態をアニメーションで示している。具体的には、図3に例示されるように、現状表示画像111は、ウィンドシールド画像111aと、ワイパー画像111bを含んでいる。ウィンドシールド画像111aは、図1に示される車両20のウィンドシールド24に対応する外観を呈している。ワイパー画像111bは、図1に示されるワイパー21に対応する外観を呈している。ワイパー画像111bは、ウィンドシールド画像111a上を、図3における一点鎖線で示される範囲内で移動可能とされている。ウィンドシールド画像111a上におけるワイパー画像111bの動きは、ウィンドシールド24上の現在のワイパー21の動きに対応している。すなわち、ワイパー画像111bは、ワイパー21の現在の動作状態をアニメーションで示している。なお、図3における一点鎖線は、ワイパー21の動きを説明するための仮想線であり、実際には現状表示画像111には表れない。現状表示画像111は、第一画像の一例である。
【0023】
設定画面110は、速度範囲画像112aを含んでいる。速度範囲画像112aは、直線状に延びる外観を呈している。速度範囲画像112aの長さL1は、ワイパー21の高速連続動作時の動作速度に係る変更可能範囲に対応している。速度範囲画像112aは、第二画像の一例である。
【0024】
設定画面110は、現在速度画像113aを含んでいる。現在速度画像113aは、速度範囲画像112a上を移動可能とされている。現在速度画像113aの位置は、高速連続動作時の動作速度に係る変更可能範囲におけるワイパー21の現在の動作速度に対応している。現在速度画像113aは、第三画像の一例である。
【0025】
設定画面110は、速度範囲画像112bを含んでいる。速度範囲画像112bは、直線状に延びる外観を呈している。速度範囲画像112bの長さL2は、ワイパー21の低速連続動作時の動作速度に係る変更可能範囲に対応している。速度範囲画像112aは、第二画像の一例である。
【0026】
設定画面110は、現在速度画像113bを含んでいる。現在速度画像113bは、速度範囲画像112b上を移動可能とされている。現在速度画像113bの位置は、低速連続動作時の動作速度に係る変更可能範囲におけるワイパー21の現在の動作速度に対応している。現在速度画像113bは、第三画像の一例である。
【0027】
設定画面110は、動作間隔範囲画像112cを含んでいる。動作間隔範囲画像112cは、直線状に延びる外観を呈している。動作間隔範囲画像112cの長さL3は、ワイパー21の間欠動作時の動作間隔に係る変更可能範囲に対応している。動作間隔範囲画像112cは、第二画像の一例である。
【0028】
設定画面110は、現在動作間隔画像113cを含んでいる。現在動作間隔画像113cは、動作間隔範囲画像112c上を移動可能とされている。現在動作間隔画像113cの位置は、間欠動作時の動作間隔に係る変更可能範囲におけるワイパー21の現在の動作間隔に対応している。現在動作間隔画像113cは、第三画像の一例である。
【0029】
表示装置11は、タッチパネル機能を有している。タッチパネル機能は、静電方式により実現されてもよいし、感圧方式により実現されてもよい。図3に例示されるように、車両20のユーザは、表示装置11に表示された現在速度画像113a、現在速度画像113b、および現在動作間隔画像113cの各位置を、指Fによるタッチ操作で変更できる。
【0030】
具体的には、表示装置11における指Fの位置が検出されると、当該位置を示す指示信号ISが表示装置11から制御装置12の入力インタフェース121に入力される。プロセッサ122は、当該位置に追随するように現在速度画像113a、現在速度画像113b、または現在動作間隔画像113cの表示位置を変更する表示制御信号DSを、出力インタフェース123から表示装置11へ出力する。
【0031】
加えて、プロセッサ122は、駆動機構23に、変更された現在速度画像113aまたは現在速度画像113bの位置に対応する動作速度あるいは現在動作間隔画像113cの位置に対応する動作間隔でワイパー21を動作させる駆動制御信号DRと、表示装置11に変更された動作速度または動作間隔で動作するワイパー21の状態を示すように現状表示画像111を変更させる表示制御信号DSを、出力インタフェース123から出力する。これにより、現状表示画像111に現在速度画像113a、現在速度画像113b、または現在動作間隔画像113cの位置の変更が反映される。すなわち、ウィンドシールド画像111a上におけるワイパー画像111bの動きに、現在速度画像113a、現在速度画像113b、または現在動作間隔画像113cの位置の変更が反映される。
【0032】
上記のような構成によれば、ユーザは、ワイパー21の実際の動作を視認せずとも、ワイパー21の動作状態の変更指示によりワイパー21がどのように動作するかを現状表示画像111のアニメーションを通じて直感的に把握できる。したがって、ユーザインタフェース装置10の操作性を高めることができる。
【0033】
本実施形態においては、速度範囲画像112aと現在速度画像113a、および速度範囲画像112bと現在速度画像113bがそれぞれ表示装置11に表示される。これらの画像の組み合わせにより、ユーザは、ワイパー21の動作速度が許容された変更可能範囲内の何処に位置するのかを直感的に把握できる。加えて、これらの画像および現状表示画像111との組み合わせにより、ワイパー21の現在の動作速度と変更可能範囲との関係の直感的把握を支援する。
【0034】
同様に、動作間隔範囲画像112cと現在動作間隔画像113cが表示装置11に表示されている。これらの画像の組み合わせにより、ユーザは、ワイパー21の動作間隔が許容された変更可動範囲内の何処に位置するのかを直感的に把握できる。加えて、これらの画像および現状表示画像111との組み合わせにより、ワイパー21の現在の動作間隔と変更可能範囲との関係の直感的把握を支援する。
【0035】
なお、現状表示画像111の変更は、駆動機構23の動作に先立ち行われてもよいし、動作中に行なわれてもよいし、動作後に行なわれてもよい。
【0036】
これまで説明した各種の機能を有する制御装置12のプロセッサ122は、当該機能を実現するためのコンピュータプログラムがプリインストールされた記憶素子を備えたマイクロコントローラ、ASIC、FPGAなどの専用集積回路によって実現されうる。この場合、当該記憶素子は、コンピュータプログラムが記憶された非一時的なコンピュータ可読媒体の一例である。
【0037】
あるいは、プロセッサ122は、汎用メモリと協働して動作する汎用マイクロプロセッサにより実現されうる。汎用マイクロプロセッサとしては、CPU、MPU、GPUが例示されうる。汎用メモリとしては、ROMやRAMが例示されうる。この場合、ROMには、当該機能を実現するためのコンピュータプログラムが記憶されうる。汎用マイクロプロセッサは、ROM上に記憶されたプログラムの少なくとも一部を指定してRAM上に展開し、RAMと協働して上述した処理を実行する。この場合、当該汎用メモリは、コンピュータプログラムが記憶された非一時的なコンピュータ可読媒体の一例である。
【0038】
プロセッサ122は、汎用マイクロプロセッサと専用集積回路の組合せによって実現されてもよい。
【0039】
上記の実施形態は、本開示の理解を容易にするための例示にすぎない。上記の実施形態に係る構成は、本開示の趣旨を逸脱しない範囲で適宜に変更されうる。
【0040】
上記の実施形態においては、現在速度画像113aは、速度範囲画像112a上を移動可能とされている。しかしながら、高速連続動作時の動作速度に係る変更可能範囲におけるワイパー21の現在の動作速度を示すことができるのであれば、現在速度画像113aの速度範囲画像112aに対する位置は、適宜に変更されうる。
【0041】
同様に、現在速度画像113bは、速度範囲画像112b上を移動可能とされている。しかしながら、低速連続動作時の動作速度に係る変更可能範囲におけるワイパー21の現在の動作速度を示すことができるのであれば、現在速度画像113bの速度範囲画像112bに対する位置は、適宜に変更されうる。
【0042】
同様に、現在動作間隔画像113cは、動作間隔範囲画像112c上を移動可能とされている。しかしながら、間欠動作時の動作間隔に係る変更可能範囲におけるワイパー21の現在の動作間隔を示すことができるのであれば、現在動作間隔画像113cの動作間隔範囲画像112cに対する位置は、適宜に変更されうる。
【0043】
上記の実施形態においては、ワイパー21の間欠動作の動作間隔が調節されている。しかしながら、ワイパー21の間欠動作の動作間隔に加えてまたは代えて、ワイパー21の間欠動作の動作速度が調節されうる。
【0044】
上記の実施形態においては、ワイパー21の連続動作の動作速度は、高速連続動作に係る速度範囲画像112aと現在速度画像113a、または低速連続動作に係る速度範囲画像112bと現在速度画像113bにより、調節されている。このような構成によれば、高速連続動作と低速連続動作という二段階の速度のいずれかしか選択し得なかった従来の構成に対して、ユーザの好みに応じた連続的な速度変更が実現されうる。連続動作の動作速度の変更は、一つの速度範囲画像と一つの現在速度画像により、調節されてもよい。
【0045】
上記の実施形態においては、車両20のユーザは、表示装置11に表示された現在速度画像113a、現在速度画像113b、および現在動作間隔画像113cの各位置を、指Fによるタッチ操作で変更している。しかしながら、ユーザが例えばステアリングホイール22上に配置されたタッチパッドや機械的スイッチを操作することにより、現在速度画像113a、現在速度画像113b、および現在動作間隔画像113cの各位置が変更される構成も採用されうる。
【0046】
図3に例示されるように、設定画面110は、メモリボタン画像114を含みうる。例えば、表示装置11のメモリボタン画像114における指Fの位置が検出されると、当該位置を示す指示信号ISが表示装置11から制御装置12の入力インタフェース121に入力される。この場合、プロセッサ122は、当該指示信号ISに応じて出力インタフェース123からメモリ制御信号MSを出力するように構成されうる。メモリ制御信号MSは、当該位置に対応する現在速度画像113a、現在速度画像113bまたは現在動作間隔画像113cの現在の位置を図2に示される車両20に搭載された記憶装置25に記憶させるように構成されうる。
【0047】
図3に例示されるように、設定画面110は、リセットボタン画像115を含みうる。例えば、表示装置11のリセットボタン画像115における指Fの位置が検出されると、当該位置を示す指示信号ISが表示装置11から制御装置12の入力インタフェース121に入力される。この場合、プロセッサ122は、当該指示信号ISに応じて表示装置11に現在速度画像113a、現在速度画像113bおよび現在動作間隔画像113cを初期表示位置に表示させるための表示制御信号DSを出力インタフェース123から出力するように構成されうる。
【0048】
表示装置11は、ステアリングホイール22の側方以外にも配置されうる。例えば、表示装置11は、車両20において運転席の斜め前方のセンタクラスタなどに配置されうる。
【0049】
ユーザインタフェース装置10は、ウィンドシールド24上におけるワイパー21の動作状態を制御するように構成されている。しかしながら、ユーザインタフェース装置10は、例えばリアガラス上におけるワイパーの動作状態を制御するように構成されうる。
【0050】
ユーザインタフェース装置10により動作状態が制御される他の可動体の例としては、ドア、窓、スイング機能を有する送風口などが挙げられる。例えば、ユーザインタフェース装置10によりドアや窓の開閉速度が調節されうる。例えば、ユーザインタフェース装置10により送風口のスイング動作の速度や間隔が調節されうる。
【0051】
ユーザインタフェース装置10は、車両20以外の移動体にも搭載されうる。そのような移動体の例としては、鉄道、航空機、船舶などが挙げられる。当該移動体は、運転者を必要としなくてもよい。
【0052】
ユーザインタフェース装置10は、移動体に搭載されることを要しない。可動体の動作状態を制御するためにユーザによる操作が求められる適宜の住宅設備や家電機器などに搭載されうる。
【0053】
以下に列挙される構成もまた、本開示の一部を構成する。
(1):表示装置と、
可動体の現在の動作状態をアニメーションで示す第一画像を前記表示装置に表示させ、かつ前記可動体の動作状態を変更する指示を受け付けることにより、当該可動体の動作状態を変更するとともに変更後の動作状態をアニメーションで示すように前記第一画像を変更する制御装置と、を備えている、ユーザインタフェース装置。
(2):前記制御装置は、前記動作状態の変更可能範囲を示す第二画像、および当該変更可能範囲における前記可動体の現在の動作状態を示す第三画像を前記表示装置に表示させる、(1)に記載のユーザインタフェース装置。
(3):前記動作状態は、前記可動体の動作速度と前記可動体の動作間隔の少なくとも一方を含む、(1)または(2)に記載のインタフェース装置。
(4):前記可動体は、移動体に搭載されるワイパーである、(1)から(3)のいずれかに記載のインタフェース装置。
(5):可動体の現在の動作状態をアニメーションで示す第一画像を表示装置に表示させるプロセッサと、
前記可動体の動作状態を変更する指示を受け付けるインタフェースと、を備えており、
前記プロセッサは、前記指示に基づいて前記可動体の動作状態を変更するとともに変更後の動作状態をアニメーションで示すように前記第一画像を変更する、
制御装置。
(6):制御装置に搭載されたプロセッサにより実行可能なコンピュータプログラムであって、
実行されることにより、前記制御装置は、
可動体の現在の動作状態をアニメーションで示す第一画像を表示装置に表示させ、
前記可動体の動作状態を変更する指示を受け付け、
前記指示に基づいて前記可動体の動作状態を変更するとともに変更後の動作状態をアニメーションで示すように前記第一画像のアニメーションを変更する、
コンピュータプログラム。
【符号の説明】
【0054】
10:ユーザインタフェース装置、11:表示装置、12:制御装置、20:車両、21:ワイパー、22:ステアリングホイール、23:駆動機構、24:ウィンドシールド、110:設定画面、111:現状表示画像、111a:ウィンドシールド画像、111b:ワイパー画像、112a:速度範囲画像、112b:速度範囲画像、112c:動作間隔範囲画像、113a:現在速度画像、113b:現在速度画像、113c:現在動作間隔画像、114:メモリボタン画像、115:リセットボタン画像、121:入力インタフェース、122:プロセッサ、123:出力インタフェース
図1
図2
図3