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特開2024-42979建具、カーテンウォール及び建具の施工方法
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024042979
(43)【公開日】2024-03-29
(54)【発明の名称】建具、カーテンウォール及び建具の施工方法
(51)【国際特許分類】
   E06B 3/26 20060101AFI20240322BHJP
   E04B 2/96 20060101ALI20240322BHJP
   E06B 3/62 20060101ALI20240322BHJP
【FI】
E06B3/26
E04B2/96
E06B3/62 Z
【審査請求】未請求
【請求項の数】10
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022147935
(22)【出願日】2022-09-16
(71)【出願人】
【識別番号】504163612
【氏名又は名称】株式会社LIXIL
(74)【代理人】
【識別番号】100141139
【弁理士】
【氏名又は名称】及川 周
(74)【代理人】
【識別番号】100161506
【弁理士】
【氏名又は名称】川渕 健一
(74)【代理人】
【識別番号】100179833
【弁理士】
【氏名又は名称】松本 将尚
(72)【発明者】
【氏名】高橋 謙司
(72)【発明者】
【氏名】磯良 淳
(72)【発明者】
【氏名】岡野 賢一郎
(72)【発明者】
【氏名】山下 富広
【テーマコード(参考)】
2E002
2E014
2E016
【Fターム(参考)】
2E002NA01
2E002NB02
2E002NC03
2E002PA01
2E002QA08
2E002QC01
2E002RB01
2E002WA06
2E014AA03
2E014BA01
2E014BA08
2E014BB01
2E014BD09
2E016AA05
2E016BA01
2E016CA01
2E016CB01
2E016CC02
2E016DA06
2E016DB03
2E016DB04
2E016DC02
2E016DD03
(57)【要約】
【課題】断熱性を向上させることができる建具及びカーテンウォールを提供する。
【解決手段】建具は、枠状に形成された枠体本体2Aと、枠体本体2Aにおける屋内側を向く面に取り付けられた枠体カバー部2Bと、枠体本体に形成されたガラス溝215に配置されたガラスパネル6Bと、ガラス溝215とガラスパネル6Bの屋内側の面との間に配置されるグレイジング材64と、枠体本体2Aまたは枠体カバー部2Bにガラスパネル6B側に向けて設けられた遮蔽部66と、を備え、遮蔽部66の先端部は、ガラスパネル6Bの屋内側の面6bに接触している。
【選択図】図3
【特許請求の範囲】
【請求項1】
枠状に形成された枠体本体と、
前記枠体本体における屋内側を向く面に取り付けられた枠体カバー部と、
前記枠体本体に形成されたガラス溝に配置されたガラスパネルと、
前記ガラス溝と前記ガラスパネルの屋内側の面との間に配置されるグレイジング材と、
前記枠体本体または前記枠体カバー部に前記ガラスパネル側に向けて設けられた遮蔽部と、を備え、
前記遮蔽部の先端部は、前記ガラスパネルの屋内側の面に接触している建具。
【請求項2】
前記枠体本体は、金属製であり、
前記枠体カバー部は、樹脂製である請求項1に記載の建具。
【請求項3】
前記遮蔽部は、軟質樹脂製、硬質樹脂製、合成ゴム製及びシーリング材のいずれか一つである請求項1または2に記載の建具。
【請求項4】
前記遮蔽部と前記グレイジング材との間には、前記ガラスパネルの屋内側の面に沿って空気層が形成されている請求項1または2に記載の建具。
【請求項5】
前記遮蔽部は、前記枠体カバー部とは別体で形成され、前記枠体カバー部に取り付けられている請求項1または2に記載の建具。
【請求項6】
前記枠体カバー部と前記遮蔽部とは一体に形成されている請求項1または2に記載の建具。
【請求項7】
前記枠体カバー部と前記枠体本体における屋内側を向く面との間には、空間部が形成されている請求項1または2に記載の建具。
【請求項8】
前記遮蔽部と前記グレイジング材との間には、前記ガラスパネルの屋内側の面に沿って空気層が形成され、
前記空間部は、屋内外方向に複数形成され、
前記空気層及び複数の前記空間部は、屋内外方向に並んで配置され、
複数の前記空間部のうち屋内側に配置された空間部には、前記枠体カバー部を介在させて断熱材が連なっている請求項7に記載の建具。
【請求項9】
請求項1または2に記載の建具を備えたカーテンウォール。
【請求項10】
請求項1または2に記載の建具の施工方法であって、
前記ガラス溝に前記ガラスパネルを建て込んで、
前記ガラス溝と前記ガラスパネルの屋内側の面の端部との間に、前記ガラスパネルを支持するように前記グレイジング材を設置して、
前記枠体カバー部及び前記遮蔽部を設置する建具の施工方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、建具、カーテンウォール及び建具の施工方法に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来から、住宅等の建築物に設置される建具として、アルミニウム等の金属製の部材と合成樹脂製の部材とを組み付けた枠体を備えた複合サッシが知られている(例えば、下記の特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2021-167569号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1では、枠体の金属製の部材における屋内側の部分に合成樹脂製の部材が取り付けられているため、断熱性を高めることができるが、更なる断熱性の向上が望まれている。
【0005】
本開示は、上記事情に鑑みてなされたものであり、断熱性を向上させることができる建具、カーテンウォール及び建具の施工方法を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本開示の一態様に係る建具は、枠状に形成された金属製の枠体本体と、前記枠体本体における屋内側を向く面に取り付けられた樹脂製の枠体カバー部と、前記枠体本体に形成されたガラス溝に配置されたガラスパネルと、前記ガラス溝と前記ガラスパネルの屋内側の面の端部との間に配置され、前記ガラスパネルを支持するグレイジング材と、前記枠体カバー部における前記ガラスパネル側を向く端部に設けられた遮蔽材部と、を備え、前記遮蔽部の先端部は、前記ガラスパネルの屋内側の面に接触し、前記遮蔽部は、前記枠体本体に接触していない。
【図面の簡単な説明】
【0007】
図1】第一実施形態に係るカーテンウォールユニットの正面図である。
図2】カーテンウォールユニットの鉛直断面図である。
図3】カーテンウォールユニットの水平断面図である。
図4図2のIV部拡大図である。
図5図2のV部拡大図である。
図6】枠体カバーの組み立てを示す図である。
図7】枠体カバーを屋内側から見た拡大正面図である。
図8】第二実施形態に係る縦枠の水平断面図である。
図9】第三実施形態に係る縦枠の水平断面図である。
図10】第四実施形態に係るカーテンウォールユニットの水平断面図である。
図11】第五実施形態に係る建具の鉛直断面図である。
図12】第五実施形態に係る建具の水平断面図である。
図13】第六実施形態に係る建具の上部の鉛直断面図である。
図14】第七実施形態に係る縦枠の水平断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0008】
(第一実施形態)
以下、第一実施形態に係るカーテンウォールユニットについて、図面に基づいて説明する。以下の実施形態は、本開示の一態様を示すものであり、本開示を限定するものではなく、本開示の技術的思想の範囲内で任意に変更可能である。以下の説明では、屋外側(図2等に示す+Y側)と屋内側(図2等に示す-Y側)とを結び水平方向に沿う方向を、屋内外方向(図の矢印Yの方向)と称する。屋内外方向と直交し水平方向に沿う方向を、幅方向(図の矢印Xの方向)と称する。屋内外方向及び幅方向と直交する方向を、上下方向(図の矢印Zの方向)と称する。各構成部材において、屋内外方向及び幅方向で中心から離れる側を外側と称し、中心に向かう側を内側という場合がある。
【0009】
図1に示すように、ビル等の中高層の建築物に設置されるカーテンウォール100は、複数のカーテンウォールユニット101が連結して形成されている。カーテンウォールユニット101は、枠体1と、2枚のガラスパネル6A,6Bと、を備えている。カーテンウォールユニット101は、特許請求の範囲の建具に対応する。
【0010】
枠体1は、枠体本体1Aと枠体カバー1Bが組み付けられて構成されている。枠体本体1Aは、アルミニウム型材等の金属製の部材で形成されている。枠体カバー1Bは、樹脂型材等の合成樹脂製の部材で形成されている。枠体カバー1Bは、特許請求の範囲の枠体カバー部に対応する。
【0011】
枠体1は、一対の縦枠2と、上枠3と、中間無目4と、下枠5と、を備えている。縦枠2は、上下方向に延びている。一対の縦枠2は、幅方向に離れて配置されている。上枠3、中間無目4及び下枠5は、幅方向に延びている。上枠3は、一対の縦枠2の上端部どうしを連結している。中間無目4は、一対の縦枠2の上下方向の中間どうしを連結している。下枠5は、一対の縦枠2の下端部どうしを連結している。
【0012】
ガラスパネル6Aは、一対の縦枠2、上枠3及び中間無目4で形成される四方枠状に形成された枠体の内側に配置されている。ガラスパネル6Bは、一対の縦枠2、中間無目4及び下枠5で形成される四方枠状に形成された枠体の内側に配置されている。一例として、枠体1の内側に2枚のガラスパネル6A,6Bを備えるカーテンウォールユニット101を示すが、カーテンウォールユニット101のガラスパネルの数は図示例に限定されない。図2に示すように、ガラスパネル6Aは単層ガラスであり、ガラスパネル6Bは複層ガラスである。各ガラスパネルは、単層ガラスであっても複層ガラスであってもよい。
【0013】
図3に示すように、縦枠2は、枠体本体1Aの一部である縦枠本体2Aと、枠体カバー1Bの一部である縦枠カバー2Bと、を有している。
【0014】
縦枠本体2Aは、第1縦枠本体部材21と、第2縦枠本体部材22と、を有している。第1縦枠本体部材21と第2縦枠本体部材22とは、幅方向に向かい合って配置されている。第1縦枠本体部材21と第2縦枠本体部材22とは、連結して略矩形状をなし、内部にホローS1,S2が形成されている。
【0015】
第1縦枠本体部材21の屋外側の部分及び第2縦枠本体部材22の屋外側の部分には、幅方向に延びる折曲壁部211が設けられている。折曲壁部211の先端部には、屋外側に延びる底壁部212が設けられている。底壁部212の先端部には、幅方向に延びる係合壁部材213が係合している。
【0016】
折曲壁部211、底壁部212及び係合壁部材213によって、幅方向に凹むガラス溝215が形成されている。ガラス溝215には、ガラスパネル6Bの幅方向の端部が配置されている。
【0017】
ガラスパネル6Bの屋外側を向く面6aとガラスパネル6Bと係合壁部材213の先端部との間には、パッキン材61が嵌め込まれている。ガラスパネル6Bの屋内側を向く面6bと折曲壁部211との間には、シール材63及びグレイジング材64が嵌め込まれている。グレイジング材64は、折曲壁部211に設けられた係合突起211aに係合している。グレイジング材64は、幅方向でシール材63に支持されている。グレイジング材64は、ガラスパネル6Bを留め付けるように支持している。パッキン材61は乾式であるが、湿式でもよい。シール材63とグレイジング材64とでは、シール材63の方がガラスパネル6Bの端部側に配置されているが、逆にグレイジング材64の方がガラスパネル6Bの端部側に配置される構成であってもよい。
【0018】
縦枠カバー2Bは、縦枠本体2Aにおける屋内側を向く面に取り付けられている。縦枠カバー2Bは、縦枠本体2Aの屋内側の面2a、幅方向の一方側の面2b及び幅方向の他方側の面2cに取り付けられている。図3では、幅方向の一方側が紙面右側であり、幅方向の他方側は紙面左側である。
【0019】
縦枠カバー2Bは、縦枠本体2Aの幅方向の両側に配置される一対の縦枠カバー材24,25を有している。第1縦枠カバー材24は、縦枠本体2Aの面2bを覆っている。第2縦枠カバー材25は、縦枠本体2Aの面2cを覆っている。
【0020】
第1縦枠カバー材24は、内側板部241と、外側板部242と、屋外側連結壁部243と、屋内側連結壁部244と、を有している。
【0021】
内側板部241は、屋内外方向に沿って配置されている。内側板部241の板面は、幅方向を向いている。内側板部241の屋内外方向の長さは、縦枠本体2Aの屋内外方向の長さよりもわずかに長い。
【0022】
外側板部242は、屋内外方向に沿って配置されている。外側板部242は、内側板部241の幅方向における縦枠本体2Aと反対側に、内側板部241と隙間をあけて配置されている。外側板部242の板面は、幅方向を向いている。外側板部242の屋内外方向の長さは、内側板部241の屋内外方向の長さと略同一である。
【0023】
屋外側連結壁部243は、内側板部241の屋外側の端部と外側板部242の屋外側の端部とを連結している。屋内側連結壁部244と縦枠本体2Aの面2aとの間には、空間部S11が形成されている。空間部S11は、縦枠カバー2Bの長手方向の略全長にわたって形成されている。屋内側連結壁部244は、内側板部241の屋内側の端部と外側板部242の屋内側の端部とを連結している。屋内側連結壁部244の幅方向の内側の端部244aは、縦枠本体2Aの幅方向の略中央まで延びている。
【0024】
内側板部241の屋内外方向の中間と外側板部242の屋内外方向の中間とは、2箇所の中間連結壁部245で連結されている。内側板部241と外側板部242との間には、中空部S21が中間連結壁部245で区画されて3箇所に形成されている。第1縦枠カバー材24の内部には、中空部S21が3箇所に形成されている。中空部S21は、縦枠カバー2Bの長手方向の略全長にわたって形成されている。中空部S21が形成される箇所数は3箇所に限られず、適宜設定可能である。
【0025】
内側板部241の屋内外方向の両端部には、幅方向の内側に向かって係合壁部247が設けられている。係合壁部247は、縦枠本体2Aの屋内側端部に設けられた係合片に係合している。
【0026】
内側板部241には、幅方向の内側に向かう方向である縦枠本体2A側に向かって延びる突出壁部246が設けられている。突出壁部246の先端部は、縦枠本体2Aの面2bに接触している。内側板部241と縦枠本体2Aの面2bとの間には、突出壁部246で区画された空間部S12が2箇所に形成されている。空間部S12は、縦枠カバー2Bの長手方向の略全長にわたって形成されている。空間部S12が形成される箇所数は2箇所に限られず、適宜設定可能である。
【0027】
内側板部241におけるガラスパネル6B側を向く端部及び外側板部242におけるガラスパネル6B側を向く端部には、遮蔽材66が設けられている。遮蔽材66は、第1縦枠カバー材24とは別体で形成され第1縦枠カバー材24に取り付けられている。遮蔽材66は、係止部661と、延出部662と、を有している。遮蔽材66は、合成ゴム製である。遮蔽材66は、軟質樹脂製、硬質樹脂製及びシーリング材のいずれかで形成さていてもよく、材料は適宜設定可能である。遮蔽材66は、特許請求の範囲の遮蔽部に対応する。
【0028】
係止部661は、内側板部241の端部、外側板部242の端部及び屋外側連結壁部243に係止されている。延出部662は、係止部661から屋外側に延びている。延出部662の先端部は、ガラスパネル6Bの面6bに接触している。遮蔽材66は、縦枠本体2Aには接触していない。
【0029】
遮蔽材66の延出部662とグレイジング材64との間には、ガラスパネル6Bの面6bに沿って空気層S31が形成されている。空気層S31は、縦枠カバー2Bの長手方向の略全長にわたって形成されている。
【0030】
第2縦枠カバー材25の構成は、第1縦枠カバー材24を左右方向に反転させた構成と略同一であり、同一の構成の箇所について同一の符号を付して説明を省略し、異なる構成についてのみ説明する。第2縦枠カバー材25の屋内側連結壁部244の幅方向の内側の端部244bは、縦枠本体2Aの幅方向の略中央まで延びている。第2縦枠カバー材25の屋内側連結壁部244の端部244bは、第1縦枠カバー材24の屋内側連結壁部244の端部244aの屋内側に重なって配置されている。第1縦枠カバー材24の屋内側連結壁部244及び第2縦枠カバー材25の屋内側連結壁部244で縦枠本体2Aの面2aを覆っている。
【0031】
中間無目4及び下枠5の構成の説明において、縦枠2と略同一の構成の箇所について同一の符号を付して説明を省略し、異なる構成についてのみ説明する。
【0032】
図4に示すように、中間無目4は、枠体本体1Aの一部である中間無目本体4Aと、枠体カバー1Bの一部である中間無目カバー4Bと、を有している。
【0033】
中間無目本体4Aは、内部にホローS3が形成された形状をしている。中間無目本体4Aの屋外側の下端部には、上方に延びる折曲壁部411が設けられている。折曲壁部411の先端部には、屋外側に延びる底壁部412が設けられている。底壁部412の先端部には、下方に延びる係合壁部材413が係合している。
【0034】
折曲壁部411、底壁部412及び係合壁部材413によって、上方に凹むガラス溝415が形成されている。ガラス溝415には、ガラスパネル6Bの上端部が配置されている。
【0035】
中間無目カバー4Bは、中間無目本体4Aにおける屋内側を向く面に取り付けられている。中間無目カバー4Bは、中間無目本体4Aの下面4a及び屋内側の面4bの下部に取り付けられている。
【0036】
中間無目カバー4Bは、中間無目本体4Aの下面4a及び面4bの下部を覆っている。中間無目カバー4Bは、上側板部421と、上向き壁部422と、折曲壁部423と、取付壁部424と、を有している。
【0037】
上側板部421は、幅方向に沿って配置されている。上側板部421の板面は、上下方向を向いている。上側板部421は、中間無目本体4Aの下面4aの下方に配置されている。上側板部421の屋内側の端部は、中間無目本体4Aよりも屋内側に張り出している。
【0038】
上向き壁部422は、上側板部421の屋内側の端部から上方に延びている。上向き壁部422には、スチール額縁B1の固定部材B2が螺子止めされている。スチール額縁B1は、アルミ製のアルミ額縁であってもよい。
【0039】
折曲壁部423は、上向き壁部422の上端部から屋外側に延びている。折曲壁部423の上面423u及び中間無目本体4Aの面4bにおける折曲壁部423よりも上側の部分にわたって、断熱材D1が吹き付けられて取り付けられている。
【0040】
取付壁部424は、折曲壁部423の屋外側の端部から上方に延びている。取付壁部424は、中間無目本体4Aの面4bに沿って配置され、中間無目本体4Aに螺子止めされている。
【0041】
上側板部421には、上方である中間無目本体4A側に向かって延びる突出壁部426が設けられている。突出壁部426は、屋内外方向に離れて4箇所に配置されている。突出壁部426の上端部は、中間無目本体4Aの下面4aに当たっている。上側板部421と中間無目本体4Aの下面4aとの間には、突出壁部426で区画された空間部S14が4箇所に形成されている。空間部S14は、中間無目カバー4Bの長手方向の略全長にわたって形成されている。突出壁部426が配置される箇所数及び空間部S14が形成される箇所数は4箇所に限られず、適宜設定可能である。空気層S31及び複数の空間部S14が、屋内外方向に並んで配置されている。複数の空間部S14のうち最も屋内側に配置された空間部S14には、中間無目カバー4Bの折曲壁部423を介在させて断熱材D1が連なっている。
【0042】
上側板部421におけるガラスパネル6B側を向く端部には、遮蔽材66が設けられている。遮蔽材66は、中間無目カバー4Bとは別体で形成され中間無目カバー4Bに取り付けられている。遮蔽材66の延出部662の先端部は、ガラスパネル6Bの面6bに接触している。遮蔽材66は、中間無目本体4Aには接触していない。遮蔽材66の延出部662とグレイジング材64との間には、ガラスパネル6Bの面6bに沿って空気層S31が形成されている。空気層S31は、中間無目カバー4Bの長手方向の略全長にわたって形成されている。
【0043】
図5に示すように、下枠5は、枠体本体1Aの一部である下枠本体5Aと、枠体カバー1Bの一部である下枠カバー5Bと、を有している。
【0044】
下枠本体5Aは、内部にホローS4が形成された形状をしている。下枠本体5Aの屋外側の下端部には、下方に延びる折曲壁部511が設けられている。折曲壁部511の先端部には、屋外側に延びる底壁部512が設けられている。底壁部512の先端部には、下方に延びる係合壁部材513が係合している。
【0045】
折曲壁部511、底壁部512及び係合壁部材513によって、下方に凹むガラス溝515が形成されている。ガラス溝515には、ガラスパネル6Bの下端部が配置されている。
【0046】
下枠カバー5Bは、下枠本体5Aにおける屋内側を向く面に取り付けられている。下枠カバー5Bは、下枠本体5Aの上面5a及び屋内側の面5bの下部に取り付けられている。
【0047】
下枠カバー5Bは、下枠本体5Aの上面5a及び面5bを覆っている。下枠カバー5Bは、下側板部521と、上下壁部522と、折曲壁部523と、取付壁部524と、を有している。
【0048】
下側板部521は、幅方向に沿って配置されている。下側板部521の板面は、上下方向を向いている。下側板部521は、下枠本体5Aの上面5aの上方に配置されている。下側板部521の屋内側の端部は、下枠本体5Aよりも屋内側に張り出している。
【0049】
上下壁部522は、下側板部521の屋内側の端部から上下両側に延びている。上下壁部522には、スチール額縁B1の固定部材B3が螺子止めされている。
【0050】
折曲壁部523は、上下壁部522の下端部から屋外側に延びている。折曲壁部523の下面523d及び下枠本体5Aの屋内側の面5cにわたって、断熱材D1が吹き付けられて取り付けられている。
【0051】
取付壁部524は、折曲壁部523の屋外側の端部から下方に延びている。取付壁部524は、下枠本体5Aの面5bに沿って配置され、下枠本体5Aに螺子止めされている。
【0052】
下側板部521には、下方である下枠本体5A側に向かって延びる突出壁部526が設けられている。突出壁部526は、屋内外方向に離れて4箇所に配置されている。突出壁部526の下端部は、下枠本体5Aの上面5aに当たっている。下側板部521と下枠本体5Aの上面5aとの間には、突出壁部526で区画された空間部S15が4箇所に形成されている。空間部S15は、下枠カバー5Bの長手方向の略全長にわたって形成されている。突出壁部526が配置される箇所数及び空間部S15が形成される箇所数は4箇所に限られず、適宜設定可能である。空気層S31及び複数の空間部S15が、屋内外方向に並んで配置されている。複数の空間部S15のうち最も屋内側に配置された空間部S15には、下枠カバー5Bの折曲壁部523を介在させて断熱材D1が連なっている。
【0053】
下側板部521におけるガラスパネル6B側を向く端部には、遮蔽材66が設けられている。遮蔽材66は、下枠カバー5Bとは別体で形成され下枠カバー5Bに取り付けられている。遮蔽材66の延出部662の先端部は、ガラスパネル6Bの面6bに接触している。遮蔽材66は、下枠本体5Aには接触していない。遮蔽材66の延出部662とグレイジング材64との間には、ガラスパネル6Bの面6bに沿って空気層S31が形成されている。空気層S31は、下枠カバー5Bの長手方向の略全長にわたって形成されている。
【0054】
図6では、縦枠カバー2Bの長さを短尺にして示している。図6に示すように、縦枠カバー2Bの第1縦枠カバー材24の上端部24uには、端部キャップ24Aが被せられている。縦枠カバー2Bの第2縦枠カバー材25の上端部25uには、端部キャップ25Aが被せられている。
【0055】
図7に示すように、端部キャップ24Aの下部には、上方に凹む凹部251が形成されている。端部キャップ25Aの下部には、上方に凹む凹部252が形成されている。端部キャップ24Aの凹部251内に、第1縦枠カバー材24の上端部24uが配置され、上端部24uの上方には隙間K1が形成されている。端部キャップ25Aの凹部252内に、第2縦枠カバー材25の上端部25uが配置され、上端部25uの上方には隙間K1が形成されている。端部キャップ24A,25Aは、中間無目本体4Aに螺子253によって固定されている。
【0056】
カーテンウォールユニット101の施工方法について説明する。枠体本体1Aのガラス溝215,415,515にグレイジング材64を取り付ける。ガラスパネル6Bを建て込む。ガラス溝215,415,515とガラスパネル6Bの屋内側を向く面6bとの間に、屋外側からシール材63を設置する。係止部661が係止された遮蔽材66及び枠体カバー1Bを設置する。
【0057】
グレイジング材64の方がシール材63よりもガラスパネル6Bの端部側に配置される構成の場合には、枠体本体1Aのガラス溝215,415,515にグレイジング材64を取り付ける。ガラスパネル6Bを建て込む。ガラス溝215,415,515とガラスパネル6Bの屋内側を向く面6bとの間に、屋内側からシール材63を設置する。係止部661が係止された遮蔽材66及び枠体カバー1Bを設置する。
【0058】
カーテンウォール100では、金属製の枠体本体1Aにおける屋内側を向く面には、樹脂製の枠体カバー1Bが取り付けられている。ガラス溝215,415,515に配置されたグレイジング材64は、ガラスパネル6Bを支持している。遮蔽材66の先端部は、ガラスパネル6Bの面6bに接触している。グレイジング材64とは別に遮蔽材66を設けることによって、断熱性を向上させることができる。
【0059】
遮蔽材66は、金属よりも熱伝導率の低い合成ゴム製であるため、断熱性をさらに向上させることができる。
【0060】
遮蔽材66の延出部662とグレイジング材64との間には、ガラスパネル6Bの面6bに沿って空気層S31が形成されている。空気層S31の空気によって、カーテンウォールユニット101の断熱性を更に高めることができる。
【0061】
遮蔽材66は、枠体カバー1Bとは別体で形成され枠体カバー1Bに取り付けられている。遮蔽材66及び枠体カバー1Bをそれぞれ製造すればよいため製造が容易であるとともに、枠体カバー1Bを共通として遮蔽材66の形状変更等を容易に行うことができる。
【0062】
縦枠カバー2Bの内部には中空部S21が形成されているため、中空部S21内の空気によって、縦枠カバー2Bの断熱性をさらに向上させることができる。
【0063】
縦枠カバー2Bと縦枠本体2Aとの間には空間部S11,S12が形成されている。中間無目カバー4Bと中間無目本体4Aとの間には、空間部S14が形成されている。下枠カバー5Bと下枠本体5Aとの間には、空間部S15が形成されている。空間部S11,S12,S14,S15内の空気によって、枠体カバー1Bの断熱性をさらに向上させることができる。
【0064】
枠体カバー1Bに設けられた遮蔽材66の延出部662の先端部は、ガラスパネル6Bの面6bに接触している。遮蔽材66によって金属製の部材の枠体本体1Aの屋内側への露出が抑制される。枠体本体1Aを伝わってくる温度が遮蔽されるため、断熱性を高めることができる。
【0065】
中間無目本体4Aの折曲壁部423の上面423u及び中間無目本体4Aの面4bにおける折曲壁部423よりも上側の部分にわたって、断熱材D1が吹き付けられて取り付けられている。中間無目本体4Aの折曲壁部423の上面423u及び中間無目本体4Aの面4bにおける折曲壁部423よりも上側の部分によって、断熱材D1の吹き付け面積を確保することができる。
【0066】
下枠カバー5Bの折曲壁部523の下面523d及び下枠本体5Aの屋内側の面5cにわたって、断熱材D1が吹き付けられて取り付けられている。下枠カバー5Bの折曲壁部523の下面523d及び下枠本体5Aの屋内側の面5cによって、断熱材D1の吹き付け面積を確保することができる。
【0067】
縦枠本体2Aの幅方向の両側には、第1縦枠カバー材24及び第2縦枠カバー材25が配置されている。縦枠本体2Aに対して幅方向の両側から第1縦枠カバー材24及び第2縦枠カバー材25を取り付ければよいため、現場取り付けが可能であり、メンテナンス性が良い。
【0068】
温度変化によって、樹脂製の第1縦枠カバー材24及び第2縦枠カバー材25が上下方向に伸びた際には、第1縦枠カバー材24の上端部24u及び第2縦枠カバー材25の上端部25uがそれぞれ端部キャップ24Aの凹部251内及び第2縦枠カバー材25の凹部252内に深く入り込む。第1縦枠カバー材24及び第2縦枠カバー材25の熱伸びを端部キャップ24A,25Aで吸収することができるため、第1縦枠カバー材24及び第2縦枠カバー材25の熱伸びによって中間無目4及び下枠5が押圧されたり、影響を受けたりすることがない。
【0069】
シール材63及びグレイジング材64を遮蔽材66よりも先に取り付けることで、気密及び水密等の性能確保を確実に行いながら高断熱を確保することができる。
【0070】
(第二実施形態)
第二実施形態に係るカーテンウォールについて、主に図8を用いて説明する。以下で説明する実施形態において、上記に示す実施形態に対応する構成については同一の符号を付して説明を省略する場合がある。
【0071】
図8に示すように、第1縦枠カバー材24C及び第2縦枠カバー材25Cには、突出壁部246及び係合壁部247が設けられていない。第1縦枠カバー材24C及び第2縦枠カバー材25Cの内側板部241は、縦枠本体2Aの面2b,2cに当たっている。第1縦枠カバー材24C及び第2縦枠カバー材25Cの内側板部241と縦枠本体2Aの面2b,2cとの間には、空間部は形成されていない。
【0072】
カーテンウォール100では、金属製の枠体本体1Aにおける屋内側を向く面には、樹脂製の枠体カバー1Bが取り付けられている。ガラス溝215,415,515に配置されたグレイジング材64は、ガラスパネル6Bを支持している。遮蔽材66の先端部は、ガラスパネル6Bの面6bに接触している。グレイジング材64とは別に遮蔽材66を設けることによって、断熱性を向上させることができる。
【0073】
(第三実施形態)
第三実施形態に係るカーテンウォールについて、主に図9を用いて説明する。図9に示すように、第1縦枠カバー材24D及び第2縦枠カバー材25Dには、外側板部242及び中間連結壁部245が設けられておらず、中空部S21が形成されていない。
【0074】
カーテンウォール100では、金属製の枠体本体1Aにおける屋内側を向く面には、樹脂製の枠体カバー1Bが取り付けられている。ガラス溝215,415,515に配置されたグレイジング材64は、ガラスパネル6Bを支持している。遮蔽材66の先端部は、ガラスパネル6Bの面6bに接触している。グレイジング材64とは別に遮蔽材66を設けることによって、断熱性を向上させることができる。
【0075】
(第四実施形態)
第四実施形態に係るカーテンウォールについて、主に図10を用いて説明する。図10に示すように、縦枠本体2Aの面2b,2cのそれぞれに沿って、一対の取付板部27が配置されている。取付板部27は、面2b,2cに螺子271によって取り付けられている。取付板部27には、幅方向の外側に突出する係合壁部272及び突出壁部273が設けられている。
【0076】
縦枠カバー2Eは、縦枠カバー材28を有している。縦枠カバー材28は、縦枠本体2Aの幅方向の両側の面2b,2cから屋内側の面2aにわたって連続して配置される一部材で構成されている。縦枠カバー材28は、一対のカバー板部281と、屋内側連結板部283と、を有している。
【0077】
カバー板部281は、取付板部27の幅方向の外側に配置されている。カバー板部281には、幅方向の内側に延びる係合壁部282が設けられている。係合壁部282は、取付板部27の係合壁部272に係合している。取付板部27とカバー板部281との間には、中空部S22が突出壁部273で区画されて複数に形成されている。中空部S22は、縦枠カバー2Eの長手方向の略全長にわたって形成されている。
【0078】
カーテンウォール100では、金属製の枠体本体1Aにおける屋内側を向く面には、樹脂製の枠体カバー1Bが取り付けられている。ガラス溝215,415,515に配置されたグレイジング材64は、ガラスパネル6Bを支持している。遮蔽材66の先端部は、ガラスパネル6Bの面6bに接触している。グレイジング材64とは別に遮蔽材66を設けることによって、断熱性を向上させることができる。
【0079】
縦枠カバー材28は、縦枠本体2Aの幅方向の両側の面2b,2cから屋内側の面2aにわたって連続して配置される一部材で構成されている。取付板部27と嵌合する部分が露出しないため、内観意匠を向上させることができる。
【0080】
(第五実施形態)
第五実施形態に係る建具について、主に図11及び図12を用いて説明する。図11に示す建具102は、住宅等の建築物に設置されるものである。建具102は、枠体1Fと、ガラスパネル6Fと、を有している。図12に示すように、縦枠2の縦枠カバー2Fの屋内外方向に沿う屋内外板部248の屋外側の端部には、遮蔽部67が設けられている。遮蔽部67は、屋内外板部248と一体に形成されている。遮蔽部67及び屋内外板部248は、合成樹脂の二色成形で製造されている。遮蔽部67の硬度は、屋内外板部248の硬度よりも低い。
【0081】
図11に示すように、中間無目4の中間無目カバー4Fの屋内外板部248にも、遮蔽部67が一体に設けられている。下枠5の下枠カバー5Bの屋内外板部248にも、遮蔽部67が一体に設けられている。
【0082】
建具102では、金属製の枠体本体1Aにおける屋内側を向く面には、樹脂製の枠体カバー1Bが取り付けられている。ガラス溝215,415,515に配置されたグレイジング材64は、ガラスパネル6Fを支持している。遮蔽部67の先端部は、ガラスパネル6Fの面6bに接触している。グレイジング材64とは別に遮蔽部67を設けることによって、断熱性を向上させることができる。
【0083】
枠体カバー1Bの屋内外板部248と遮蔽部67とは、一体に形成されているため、一度に製造することができる。
【0084】
(第六実施形態)
第六実施形態に係る建具について、主に図13を用いて説明する。図13に示すように、中間無目カバー4G等の枠体カバーの屋外側の端部248aに、遮蔽材68が係止された構成であってもよい。遮蔽材68は、例えば合成樹脂で形成されている。遮蔽材68とグレイジング材64との間には、空気層は形成されていない。
【0085】
遮蔽材68は、中実部681と、係止部682と、を有している。中実部681は、所定の形状をして、ガラスパネル6Fの面6bと屋内外板部248の屋外側の端部248aとの間に挟み込まれている。係止部682は、中実部681から上方に延び、屋内外板部248から上方に延びる係止壁部249に係止されている。
【0086】
建具102では、金属製の枠体本体1Aにおける屋内側を向く面には、樹脂製の枠体カバー1Bが取り付けられている。ガラス溝215,415,515に配置されたグレイジング材64は、ガラスパネル6Fを支持している。遮蔽材68は、ガラスパネル6Fの面6bに接触している。グレイジング材64とは別に遮蔽材68を設けることによって、断熱性を向上させることができる。
【0087】
(第七実施形態)
第七実施形態に係るカーテンウォールについて、主に図14を用いて説明する。図14に示すように、第1縦枠カバー材24G及び第2縦枠カバー材25Gの内側板部241は、縦枠本体2Aの面2b,2cに当たっている。第1縦枠カバー材24G及び第2縦枠カバー材25Gの内側板部241と縦枠本体2Aの面2b,2cとの間には、空間部は形成されていない。
【0088】
縦枠本体2Aの折曲壁部211における屋外側を向く面には、屋内側に凹む係合溝216が形成されている。係合溝216には、遮蔽材66Gの係止部661が係止されている。係止部661の屋内側には、延出壁部663が設けられている。延出壁部663の端部は、内側板部241における幅方向の外側の面にまで達している。延出壁部663には、屋内側に延びる延出部662が設けられている。延出部662の先端部は、ガラスパネル6Bの面6bに接触している。
【0089】
カーテンウォール100では、金属製の枠体本体1Aにおける屋内側を向く面には、樹脂製の枠体カバー1Bが取り付けられている。ガラス溝215,415,515に配置されたグレイジング材64は、ガラスパネル6Bを支持している。遮蔽材66Gの先端部は、ガラスパネル6Bの面6bに接触している。グレイジング材64とは別に遮蔽材66Gを設けることによって、断熱性を向上させることができる。
【0090】
以上、添付図面を参照しながら本開示に係る好適な実施形態について説明したが、本開示は係る例に限定されないことは言うまでもない。上述した例において示した各構成部材の諸形状や組み合わせ等は一例であって、本開示の主旨から逸脱しない範囲において設計要求等に基づき種々変更可能である。
【0091】
樹脂製の枠体カバーは、金属製の枠体本体における屋内側を向く面の全部に取り付けられている必要はなく、枠体本体における屋内側を向く面の少なくとも一部に取り付けられていればよい。
【0092】
縦枠カバー2Bの内部には、中空部S21が形成されているが、これに限られない。縦枠カバー2Bの内部には、中空部S21が形成されていなくてもよい。
【0093】
縦枠カバー2Bと縦枠本体2Aの面2a,2b,2cとの間には、空間部S11,S12が形成されているが、これに限られない。縦枠カバー2Bと縦枠本体2Aの面2a,2b,2cとの間には、空間部が形成されていなくてもよい。
【0094】
中間無目カバー4B及び下枠カバー5Bの内部には、中空部が形成されていないが、これに限られない。中間無目カバー4B及び下枠カバー5Bの内部にも、縦枠カバー2Bのように、中空部が形成されていてもよい。
【0095】
遮蔽材66の延出部662とグレイジング材64との間には、ガラスパネル6Bの面6bに沿って空気層S31が形成されているが、これに限られない。遮蔽材66がグレイジング材64との間に空気層が形成しないように設けられていてもよい。
【0096】
中間無目本体4Aの折曲壁部423の上面423u及び中間無目本体4Aの面4bにおける折曲壁部423よりも上側の部分には、断熱材D1の吹き付けが可能であるが、これに限られない。中間無目本体4Aには、断熱材D1の吹き付けが可能な部分が設けられていなくてもよい。
【0097】
一対の縦枠2、中間無目4及び下枠5で形成された四方枠における屋内側の部分に樹脂製の樹脂カバーが設けられているが、これに限られない。一対の縦枠2、上枠3及び中間無目4で形成された四方枠における屋内側の部分に樹脂製の樹脂カバーが設けられていてもよい。
【符号の説明】
【0098】
1 枠体、1A 枠体本体、1B 枠体カバー(枠体カバー部)、2 縦枠、2A 縦枠本体、2B,2C 縦枠カバー、4 中間無目、4A 中間無目本体、6B ガラスパネル、24 第1縦枠カバー材、25 第2縦枠カバー材、28 縦枠カバー材、64 グレイジング材、66,68 遮蔽材(遮蔽部)、67 遮蔽部、100 カーテンウォール、101 カーテンウォールユニット(建具)、102 建具、215,415,515 ガラス溝、423u 上面、D1 断熱材、S11,S12,S14,S15 空間部、S21 中空部、S31 空気層
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
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