知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024043001
(43)【公開日】2024-03-29
(54)【発明の名称】清掃装置、読取り装置および画像形成装置
(51)【国際特許分類】
B41J 29/17 20060101AFI20240322BHJP
G03G 21/00 20060101ALI20240322BHJP
B65H 5/00 20060101ALI20240322BHJP
H04N 1/00 20060101ALI20240322BHJP
H04N 1/04 20060101ALI20240322BHJP
B41J 2/01 20060101ALI20240322BHJP
【ＦＩ】
B41J29/17
G03G21/00
B65H5/00 B
H04N1/00 567Q
H04N1/12 Z
B41J2/01 301
【審査請求】未請求
【請求項の数】10
【出願形態】ＯＬ
(21)【出願番号】P 2022147966
(22)【出願日】2022-09-16
(71)【出願人】
【識別番号】000005496
【氏名又は名称】富士フイルムビジネスイノベーション株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100137752
【弁理士】
【氏名又は名称】亀井 岳行
(74)【代理人】
【識別番号】100085040
【弁理士】
【氏名又は名称】小泉 雅裕
(74)【代理人】
【識別番号】100108925
【弁理士】
【氏名又は名称】青谷 一雄
(74)【代理人】
【識別番号】100087343
【弁理士】
【氏名又は名称】中村 智廣
(72)【発明者】
【氏名】下永 明男
(72)【発明者】
【氏名】白井 雅憲
【テーマコード（参考）】
2C056
2C061
2H134
3F101
5C062
5C072
【Ｆターム（参考）】
2C056EA16
2C056EB12
2C056EB42
2C056EB47
2C056EC12
2C056EC28
2C056EC59
2C056EC60
2C056HA27
2C056HA44
2C056HA58
2C056HA60
2C056JB18
2C061AP07
2C061AQ06
2C061BB35
2C061CM09
2C061CM13
2H134GA01
2H134GA06
2H134GA07
2H134GA08
2H134GA20
2H134GB02
2H134HB01
2H134HB07
2H134HB08
2H134HB13
2H134HB18
2H134JB00
2H134KB05
2H134KC02
2H134KF01
2H134KF02
2H134KF03
2H134KG06
2H134KG10
2H134KH16
2H134KJ02
2H134QA01
3F101AB01
3F101AB06
3F101AB19
3F101LA01
3F101LB01
5C062AA05
5C062AB17
5C062AB29
5C062AB32
5C062AB33
5C062AC09
5C062AD01
5C062AD06
5C062BA06
5C072AA01
5C072BA13
5C072DA25
5C072EA07
5C072NA01
5C072WA02
(57)【要約】
【課題】清掃手段を接触させて付着物を除去する除去手段が、清掃対象に対して媒体の搬送方向の下流側に配置されている場合に比べて、搬送空間への付着物の進入を抑制すること。
【解決手段】清掃対象部位（１２）を清掃する清掃手段（３２）と、清掃手段（３２）を支持する支持手段（３１）であって、回転中心（３１ａ）を中心として回転して、清掃手段（３２）を清掃対象部位（１２）に対して媒体（Ｓ）の搬送方向に沿った方向に通過させる支持手段（３１）と、清掃対象部位（１２）に対して媒体（Ｓ）の搬送方向の上流側に配置され、支持手段（３１）の回転に伴って移動する清掃手段（３２）に接触して清掃手段（３２）に付着した付着物を除去する除去手段（３８）と、を備えた清掃装置。
【選択図】図３
【解決手段】清掃対象部位（１２）を清掃する清掃手段（３２）と、清掃手段（３２）を支持する支持手段（３１）であって、回転中心（３１ａ）を中心として回転して、清掃手段（３２）を清掃対象部位（１２）に対して媒体（Ｓ）の搬送方向に沿った方向に通過させる支持手段（３１）と、清掃対象部位（１２）に対して媒体（Ｓ）の搬送方向の上流側に配置され、支持手段（３１）の回転に伴って移動する清掃手段（３２）に接触して清掃手段（３２）に付着した付着物を除去する除去手段（３８）と、を備えた清掃装置。
【選択図】図３
【特許請求の範囲】
【請求項1】
媒体が搬送される搬送空間に配置された清掃対象部位に接触して前記清掃対象部位を清掃する清掃手段と、
前記清掃手段を支持する支持手段であって、回転中心を中心として回転して、前記清掃手段を前記清掃対象部位に対して媒体の搬送方向に沿った方向に通過させる前記支持手段と、
前記清掃対象部位に対して媒体の搬送方向の上流側に配置され、前記清掃手段に接触して前記清掃手段に付着した付着物を除去する除去手段と、
を備えたことを特徴とする清掃装置。
前記清掃手段を支持する支持手段であって、回転中心を中心として回転して、前記清掃手段を前記清掃対象部位に対して媒体の搬送方向に沿った方向に通過させる前記支持手段と、
前記清掃対象部位に対して媒体の搬送方向の上流側に配置され、前記清掃手段に接触して前記清掃手段に付着した付着物を除去する除去手段と、
を備えたことを特徴とする清掃装置。
【請求項2】
前記清掃手段が前記搬送空間の外側から内側に通過する範囲に配置された前記除去手段、
を備えたことを特徴とする請求項１に記載の清掃装置。
を備えたことを特徴とする請求項１に記載の清掃装置。
【請求項3】
前記除去手段の上面側に配置されて、付着物を貯留可能な凹状の貯留手段、
を備えたことを特徴とする請求項２に記載の清掃装置。
を備えたことを特徴とする請求項２に記載の清掃装置。
【請求項4】
前記支持手段の外周面において、回転方向の一部分に配置された前記清掃手段、
を備えたことを特徴とする請求項１に記載の清掃装置。
を備えたことを特徴とする請求項１に記載の清掃装置。
【請求項5】
前記支持手段の外周面に支持され、前記清掃対象部位に対向した状態で媒体を案内する案内手段、
を備えたことを特徴とする請求項４に記載の清掃装置。
を備えたことを特徴とする請求項４に記載の清掃装置。
【請求項6】
媒体の搬送時は前記案内手段を前記清掃対象部位に対向させた状態を保持し、予め定められた清掃時期に回転して前記清掃手段が前記清掃対象部位を通過して清掃させる前記支持手段、
を備えたことを特徴とする請求項５に記載の清掃装置。
を備えたことを特徴とする請求項５に記載の清掃装置。
【請求項7】
媒体が搬送される搬送空間に配置された読取り部を有し、媒体の画像を読み取る読取り手段と、
前記読取り部に接触して前記読取り部を清掃する清掃手段と、
前記清掃手段を支持する支持手段であって、回転中心を中心として回転して、前記清掃手段を前記読取り部に対して媒体の搬送方向に沿った方向に通過させる前記支持手段と、
前記読取り部に対して媒体の搬送方向の上流側に配置され、前記支持手段の回転に伴って移動する前記清掃手段に接触して前記清掃手段に付着した付着物を除去する除去手段と、
を備えたことを特徴とする読取り装置。
前記読取り部に接触して前記読取り部を清掃する清掃手段と、
前記清掃手段を支持する支持手段であって、回転中心を中心として回転して、前記清掃手段を前記読取り部に対して媒体の搬送方向に沿った方向に通過させる前記支持手段と、
前記読取り部に対して媒体の搬送方向の上流側に配置され、前記支持手段の回転に伴って移動する前記清掃手段に接触して前記清掃手段に付着した付着物を除去する除去手段と、
を備えたことを特徴とする読取り装置。
【請求項8】
前記支持手段の外周面に支持され、前記読取り部に対向した状態で前記読取り手段の校正を行う校正手段、
を備えたことを特徴とする請求項７に記載の読取り装置。
を備えたことを特徴とする請求項７に記載の読取り装置。
【請求項9】
予め定められた色で構成された第１の校正手段と、前記第１の校正手段とは異なる色で構成された第２の校正手段と、を有する前記校正手段、
を備えたことを特徴とする請求項８に記載の読取り装置。
を備えたことを特徴とする請求項８に記載の読取り装置。
【請求項10】
媒体に画像を記録する記録手段と、
前記記録手段で媒体に記録された画像を読み取る請求項７ないし９のいずれかに記載の読取り装置と、
を備えたことを特徴とする画像形成装置。
前記記録手段で媒体に記録された画像を読み取る請求項７ないし９のいずれかに記載の読取り装置と、
を備えたことを特徴とする画像形成装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、清掃装置、読取り装置および画像形成装置に関する。
【背景技術】
【0002】
画像形成装置において、媒体表面の画像を読み取る画像読取り装置に関し、下記の特許文献１に記載の技術が従来公知である。
【0003】
特許文献１には、第１プラテンガラス（Ｇ１）の上面を回転するブラシ部（３２）で清掃すると共に、ブラシ部（３２）が回転方向の下流側に配置された板状部材（６）に重力方向下から接触して、ブラシ部（３２）に付着した異物をはたき落とす技術が記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明は、清掃手段を接触させて付着物を除去する除去手段が、清掃対象に対して媒体の搬送方向の下流側に配置されている場合に比べて、搬送空間への付着物の進入を抑制することを技術的課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
前記技術的課題を解決するために、請求項１に記載の発明の清掃装置は、
媒体が搬送される搬送空間に配置された清掃対象部位に接触して前記清掃対象部位を清掃する清掃手段と、
前記清掃手段を支持する支持手段であって、回転中心を中心として回転して、前記清掃手段を前記清掃対象部位に対して媒体の搬送方向に沿った方向に通過させる前記支持手段と、
前記清掃対象部位に対して媒体の搬送方向の上流側に配置され、前記清掃手段に接触して前記清掃手段に付着した付着物を除去する除去手段と、
を備えたことを特徴とする。
媒体が搬送される搬送空間に配置された清掃対象部位に接触して前記清掃対象部位を清掃する清掃手段と、
前記清掃手段を支持する支持手段であって、回転中心を中心として回転して、前記清掃手段を前記清掃対象部位に対して媒体の搬送方向に沿った方向に通過させる前記支持手段と、
前記清掃対象部位に対して媒体の搬送方向の上流側に配置され、前記清掃手段に接触して前記清掃手段に付着した付着物を除去する除去手段と、
を備えたことを特徴とする。
【0007】
請求項２に記載の発明は、請求項１に記載の清掃装置において、
前記清掃手段が前記搬送空間の外側から内側に通過する範囲に配置された前記除去手段、
を備えたことを特徴とする。
前記清掃手段が前記搬送空間の外側から内側に通過する範囲に配置された前記除去手段、
を備えたことを特徴とする。
【0008】
請求項３に記載の発明は、請求項２に記載の清掃装置において、
前記除去手段の上面側に配置されて、付着物を貯留可能な凹状の貯留手段、
を備えたことを特徴とする。
前記除去手段の上面側に配置されて、付着物を貯留可能な凹状の貯留手段、
を備えたことを特徴とする。
【0009】
請求項４に記載の発明は、請求項１に記載の清掃装置において、
前記支持手段の外周面において、回転方向の一部分に配置された前記清掃手段、
を備えたことを特徴とする。
前記支持手段の外周面において、回転方向の一部分に配置された前記清掃手段、
を備えたことを特徴とする。
【0010】
請求項５に記載の発明は、請求項４に記載の清掃装置において、
前記支持手段の外周面に支持され、前記清掃対象部位に対向した状態で媒体を案内する案内手段、
を備えたことを特徴とする。
前記支持手段の外周面に支持され、前記清掃対象部位に対向した状態で媒体を案内する案内手段、
を備えたことを特徴とする。
【0011】
請求項６に記載の発明は、請求項５に記載の清掃装置において、
媒体の搬送時は前記案内手段を前記清掃対象部位に対向させた状態を保持し、予め定められた清掃時期に回転して前記清掃手段が前記清掃対象部位を通過して清掃させる前記支持手段、
を備えたことを特徴とする。
媒体の搬送時は前記案内手段を前記清掃対象部位に対向させた状態を保持し、予め定められた清掃時期に回転して前記清掃手段が前記清掃対象部位を通過して清掃させる前記支持手段、
を備えたことを特徴とする。
【0012】
前記技術的課題を解決するために、請求項７に記載の発明の読取り装置は、
媒体が搬送される搬送空間に配置された読取り部を有し、媒体の画像を読み取る読取り手段と、
前記読取り部に接触して前記読取り部を清掃する清掃手段と、
前記清掃手段を支持する支持手段であって、回転中心を中心として回転して、前記清掃手段を前記読取り部に対して媒体の搬送方向に沿った方向に通過させる前記支持手段と、
前記読取り部に対して媒体の搬送方向の上流側に配置され、前記支持手段の回転に伴って移動する前記清掃手段に接触して前記清掃手段に付着した付着物を除去する除去手段と、
を備えたことを特徴とする。
媒体が搬送される搬送空間に配置された読取り部を有し、媒体の画像を読み取る読取り手段と、
前記読取り部に接触して前記読取り部を清掃する清掃手段と、
前記清掃手段を支持する支持手段であって、回転中心を中心として回転して、前記清掃手段を前記読取り部に対して媒体の搬送方向に沿った方向に通過させる前記支持手段と、
前記読取り部に対して媒体の搬送方向の上流側に配置され、前記支持手段の回転に伴って移動する前記清掃手段に接触して前記清掃手段に付着した付着物を除去する除去手段と、
を備えたことを特徴とする。
【0013】
請求項８に記載の発明は、請求項７に記載の読取り装置において、
前記支持手段の外周面に支持され、前記読取り部に対向した状態で前記読取り手段の校正を行う校正手段、
を備えたことを特徴とする。
前記支持手段の外周面に支持され、前記読取り部に対向した状態で前記読取り手段の校正を行う校正手段、
を備えたことを特徴とする。
【0014】
請求項９に記載の発明は、請求項８に記載の読取り装置において、
予め定められた色で構成された第１の校正手段と、前記第１の校正手段とは異なる色で構成された第２の校正手段と、を有する前記校正手段、
を備えたことを特徴とする。
予め定められた色で構成された第１の校正手段と、前記第１の校正手段とは異なる色で構成された第２の校正手段と、を有する前記校正手段、
を備えたことを特徴とする。
【0015】
前記技術的課題を解決するために、請求項１０に記載の発明の画像形成装置は、
媒体に画像を記録する記録手段と、
前記記録手段で媒体に記録された画像を読み取る請求項７ないし９のいずれかに記載の読取り装置と、
を備えたことを特徴とする。
媒体に画像を記録する記録手段と、
前記記録手段で媒体に記録された画像を読み取る請求項７ないし９のいずれかに記載の読取り装置と、
を備えたことを特徴とする。
【発明の効果】
【0016】
請求項１，７，１０に記載の発明によれば、清掃手段を接触させて付着物を除去する除去手段が清掃対象に対して媒体の搬送方向の下流側に配置されている場合に比べて、搬送空間への付着物の進入を抑制することができる。
請求項２に記載の発明によれば、清掃手段が搬送空間の外側から内側に通過する際に、除去手段の表面で付着物を除去することができる。
請求項３に記載の発明によれば、貯留手段を有しない場合に比べて、除去手段から一部の付着物が搬送空間に進入することを抑制できる。
請求項４に記載の発明によれば、全周に清掃手段が配置される場合に比べて、支持手段に外の機能部品を設けることができる。
請求項２に記載の発明によれば、清掃手段が搬送空間の外側から内側に通過する際に、除去手段の表面で付着物を除去することができる。
請求項３に記載の発明によれば、貯留手段を有しない場合に比べて、除去手段から一部の付着物が搬送空間に進入することを抑制できる。
請求項４に記載の発明によれば、全周に清掃手段が配置される場合に比べて、支持手段に外の機能部品を設けることができる。
【0017】
請求項５に記載の発明によれば、案内手段が搬送空間に対向させた状態で、案内手段で媒体を案内できる。
請求項６に記載の発明によれば、媒体の搬送時と清掃時期に支持手段を回転させて、清掃手段と案内手段とを切り替えることができる。
請求項８に記載の発明によれば、支持手段の支持された校正手段を使用して、読取り手段の校正を行うことができる。
請求項９に記載の発明によれば、２種類の校正手段を使用して読取り手段の校正を行うことができる。
請求項６に記載の発明によれば、媒体の搬送時と清掃時期に支持手段を回転させて、清掃手段と案内手段とを切り替えることができる。
請求項８に記載の発明によれば、支持手段の支持された校正手段を使用して、読取り手段の校正を行うことができる。
請求項９に記載の発明によれば、２種類の校正手段を使用して読取り手段の校正を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【0018】
【発明を実施するための形態】
【0019】
次に図面を参照しながら、本発明の実施の形態の具体例としての実施例を説明するが、本発明は以下の実施例に限定されるものではない。
なお、以後の説明の理解を容易にするために、図面において、前後方向（媒体の幅方向）をＸ軸方向、左右方向（媒体の搬送方向）をＹ軸方向、上下方向をＺ軸方向とし、矢印Ｘ，－Ｘ，Ｙ，－Ｙ，Ｚ，－Ｚで示す方向または示す側をそれぞれ、前方、後方、右方、左方、上方、下方、または、前側、後側、右側、左側、上側、下側とする。
また、図中、「○」の中に「・」が記載されたものは紙面の裏から表に向かう矢印を意味し、「○」の中に「×」が記載されたものは紙面の表から裏に向かう矢印を意味するものとする。
なお、以下の図面を使用した説明において、理解の容易のために説明に必要な部材以外の図示は適宜省略されている。
なお、以後の説明の理解を容易にするために、図面において、前後方向（媒体の幅方向）をＸ軸方向、左右方向（媒体の搬送方向）をＹ軸方向、上下方向をＺ軸方向とし、矢印Ｘ，－Ｘ，Ｙ，－Ｙ，Ｚ，－Ｚで示す方向または示す側をそれぞれ、前方、後方、右方、左方、上方、下方、または、前側、後側、右側、左側、上側、下側とする。
また、図中、「○」の中に「・」が記載されたものは紙面の裏から表に向かう矢印を意味し、「○」の中に「×」が記載されたものは紙面の表から裏に向かう矢印を意味するものとする。
なお、以下の図面を使用した説明において、理解の容易のために説明に必要な部材以外の図示は適宜省略されている。
【実施例0020】
（実施例１のプリンタＵの全体構成の説明）
図１は実施例１の画像形成装置の全体説明図である。
図１において、本発明の実施例１の画像形成装置の一例としてのプリンタＵは、プリンタの本体Ｕ１と、プリンタの本体Ｕ１に媒体を供給する供給装置の一例としてのフィーダーユニットＵ２と、利用者が操作を行う操作部ＵＩと、プリンタの本体Ｕ１から排出された媒体の後処理を行う後処理装置の一例としてのフィニッシャーＵ３と、を有する。
図１は実施例１の画像形成装置の全体説明図である。
図１において、本発明の実施例１の画像形成装置の一例としてのプリンタＵは、プリンタの本体Ｕ１と、プリンタの本体Ｕ１に媒体を供給する供給装置の一例としてのフィーダーユニットＵ２と、利用者が操作を行う操作部ＵＩと、プリンタの本体Ｕ１から排出された媒体の後処理を行う後処理装置の一例としてのフィニッシャーＵ３と、を有する。
【0021】
（実施例１のマーキングの構成の説明）
図１において、前記プリンタの本体Ｕ１は、プリンタＵの制御を行う制御部（制御手段の一例）Ｃや、プリンタＵの外部に図示しない専用のケーブルを介して接続された情報の送信装置の一例としてのプリント画像サーバＣＯＭから送信された画像情報を受信する図示しない通信部、媒体に画像を記録する記録手段の一例としてのマーキング部Ｕ１ａ等を有する。前記プリント画像サーバＣＯＭには、ケーブルまたはＬＡＮ：Local Area Network等の回線を通じて接続され、プリンタＵで印刷される画像の情報が送信される画像の送信装置の一例としてのパーソナルコンピュータＰＣが接続されている。
マーキング部Ｕ１ａは、像保持手段の一例としてＹ：イエロー、Ｍ：マゼンタ、Ｃ：シアン、Ｋ：黒の各色用の感光体Ｐｙ，Ｐｍ，Ｐｃ，Ｐｋと、写真画像等を印刷する場合に画像に光沢を出すための感光体Ｐｏと、を有する。感光体Ｐｙ～Ｐｏは、表面が感光性の誘電体で構成されている。
図１において、前記プリンタの本体Ｕ１は、プリンタＵの制御を行う制御部（制御手段の一例）Ｃや、プリンタＵの外部に図示しない専用のケーブルを介して接続された情報の送信装置の一例としてのプリント画像サーバＣＯＭから送信された画像情報を受信する図示しない通信部、媒体に画像を記録する記録手段の一例としてのマーキング部Ｕ１ａ等を有する。前記プリント画像サーバＣＯＭには、ケーブルまたはＬＡＮ：Local Area Network等の回線を通じて接続され、プリンタＵで印刷される画像の情報が送信される画像の送信装置の一例としてのパーソナルコンピュータＰＣが接続されている。
マーキング部Ｕ１ａは、像保持手段の一例としてＹ：イエロー、Ｍ：マゼンタ、Ｃ：シアン、Ｋ：黒の各色用の感光体Ｐｙ，Ｐｍ，Ｐｃ，Ｐｋと、写真画像等を印刷する場合に画像に光沢を出すための感光体Ｐｏと、を有する。感光体Ｐｙ～Ｐｏは、表面が感光性の誘電体で構成されている。
【0022】
図１において、黒色の感光体Ｐｋの周囲には、感光体Ｐｋの回転方向に沿って、帯電手段の一例としての帯電器ＣＣｋ、潜像の形成手段の一例としての露光機ＬＰＨｋ、現像手段の一例としての現像器Ｇｋ、一次転写手段の一例としての一次転写ロールＴ１ｋ、像保持手段用の清掃手段の一例としての感光体クリーナＣＬｋが配置されている。
他の感光体Ｐｙ，Ｐｍ，Ｐｃ，Ｐｏの周囲にも同様に、帯電器ＣＣｙ，ＣＣｍ，ＣＣｃ，ＣＣｏ、露光機ＬＰＨｙ，ＬＰＨｍ，ＬＰＨｃ，ＬＰＨｏ、現像器Ｇｙ，Ｇｍ，Ｇｃ，Ｇｏ、一次転写ロールＴ１ｙ，Ｔ１ｍ，Ｔ１ｃ，Ｔ１ｏ、感光体クリーナＣＬｙ，ＣＬｍ，ＣＬｃ，ＣＬｏが配置されている。
マーキング部Ｕ１ａの上部には、現像剤の収容手段の一例としてのトナーカートリッジＫｙ，Ｋｍ，Ｋｃ，Ｋｋ，Ｋｏが着脱可能に支持されている。トナーカートリッジＫｙ～Ｋｏには、現像器Ｇｙ～Ｇｏに補給される現像剤が収容されている。
他の感光体Ｐｙ，Ｐｍ，Ｐｃ，Ｐｏの周囲にも同様に、帯電器ＣＣｙ，ＣＣｍ，ＣＣｃ，ＣＣｏ、露光機ＬＰＨｙ，ＬＰＨｍ，ＬＰＨｃ，ＬＰＨｏ、現像器Ｇｙ，Ｇｍ，Ｇｃ，Ｇｏ、一次転写ロールＴ１ｙ，Ｔ１ｍ，Ｔ１ｃ，Ｔ１ｏ、感光体クリーナＣＬｙ，ＣＬｍ，ＣＬｃ，ＣＬｏが配置されている。
マーキング部Ｕ１ａの上部には、現像剤の収容手段の一例としてのトナーカートリッジＫｙ，Ｋｍ，Ｋｃ，Ｋｋ，Ｋｏが着脱可能に支持されている。トナーカートリッジＫｙ～Ｋｏには、現像器Ｇｙ～Ｇｏに補給される現像剤が収容されている。
【0023】
各感光体Ｐｙ～Ｐｏの下方には、中間転写手段の一例であって、像保持手段の一例としての中間転写ベルトＢが配置されている。中間転写ベルトＢは、感光体Ｐｙ～Ｐｏと一次転写ロールＴ１ｙ～Ｔ１ｏとの間に挟まれる。中間転写ベルトＢの裏面は、駆動手段の一例としてのドライブロールＲｄと、張力付与手段の一例としてのテンションロールＲｔと、蛇行防止手段の一例としてのウォーキングロールＲｗと、従動手段の一例としての複数のアイドラロールＲｆと、２次転写用の対向手段の一例としてのバックアップロールＴ２ａと、可動手段の一例としての複数のリトラクトロールＲ１と、前記一次転写ロールＴ１ｙ～Ｔ１ｏにより支持されている。
中間転写ベルトＢの表面には、ドライブロールＲｄの近傍に、中間転写手段の清掃手段の一例としてのベルトクリーナＣＬＢが配置されている。
中間転写ベルトＢの表面には、ドライブロールＲｄの近傍に、中間転写手段の清掃手段の一例としてのベルトクリーナＣＬＢが配置されている。
【0024】
バックアップロールＴ２ａには、中間転写ベルトＢを挟んで、２次転写部材の一例としての２次転写ロールＴ２ｂが対向して配置されている。また、バックアップロールＴ２ａには、バックアップロールＴ２ａに現像剤の帯電極性とは逆極性の電圧を印加するために、接触手段の一例としてのコンタクトロールＴ２ｃが接触している。
前記バックアップロールＴ２ａ、２次転写ロールＴ２ｂ、コンタクトロールＴ２ｃにより、実施例１の二次転写手段の一例としての２次転写器Ｔ２が構成されており、一次転写ロールＴ１ｙ～Ｔ１ｏ、中間転写ベルトＢ、２次転写器Ｔ２等により、実施例１の転写手段の一例としての転写装置Ｔ１，Ｂ，Ｔ２が構成されている。
前記バックアップロールＴ２ａ、２次転写ロールＴ２ｂ、コンタクトロールＴ２ｃにより、実施例１の二次転写手段の一例としての２次転写器Ｔ２が構成されており、一次転写ロールＴ１ｙ～Ｔ１ｏ、中間転写ベルトＢ、２次転写器Ｔ２等により、実施例１の転写手段の一例としての転写装置Ｔ１，Ｂ，Ｔ２が構成されている。
【0025】
２次転写器Ｔ２の下方には、収容手段の一例として給紙トレイＴＲ１が設けられている。給紙トレイＴＲ１には、媒体の一例としての記録用紙Ｓが収容される。給紙トレイＴＲ１の右斜め上方には、取出手段の一例としてのピックアップロールＲｐと、捌き手段の一例としての捌きロールＲｓとが配置されている。捌きロールＲｓから、記録用紙Ｓが搬送される搬送路ＳＨが延びている。搬送路ＳＨに沿って、記録用紙Ｓを下流側に搬送する搬送手段の一例としての搬送ロールＲａが複数配置されている。
捌きロールＲｓの下流側には、不要部の除去手段の一例としてのバリ取り装置Ｂｔが配置されている。バリ取り装置Ｂｔは、記録用紙Ｓを予め設定された圧力で挟んで下流側に搬送して、記録用紙Ｓの縁の不要部の除去、いわゆる、バリ取りを行う。
捌きロールＲｓの下流側には、不要部の除去手段の一例としてのバリ取り装置Ｂｔが配置されている。バリ取り装置Ｂｔは、記録用紙Ｓを予め設定された圧力で挟んで下流側に搬送して、記録用紙Ｓの縁の不要部の除去、いわゆる、バリ取りを行う。
【0026】
バリ取り装置Ｂｔの下流側には、重送の検知装置Ｊｋが配置されている。重送の検知装置Ｊｋは、通過する記録用紙Ｓの厚みを計測して、記録用紙Ｓが複数枚重なっている状態、いわゆる重送を検知する。
重送の検知装置Ｊｋの下流側には、姿勢の補正手段の一例としての補正ロールＲｃが配置されている。補正ロールＲｃは、記録用紙Ｓの搬送方向に対する傾斜、いわゆるスキューを補正する。
補正ロールＲｃの下流側には、２次転写器Ｔ２への記録用紙Ｓの搬送時期を調整する調整手段の一例としてのレジストレーションロールＲｒが配置されている。また、レジストレーションロールＲｒの下流側には、媒体の案内手段の一例としてのシートガイドＳＧ１が配置されている。
なお、フィーダーユニットＵ２にも、給紙トレイＴＲ１やピックアップロールＲｐ、捌きロールＲｓ、搬送ロールＲａと同様に構成された給紙トレイＴＲ２，ＴＲ３等が設けられており、給紙トレイＴＲ２，ＴＲ３からの搬送路ＳＨは、プリンタの本体Ｕ１の搬送路ＳＨに、重送の検知装置Ｊｋの上流側で合流する。
重送の検知装置Ｊｋの下流側には、姿勢の補正手段の一例としての補正ロールＲｃが配置されている。補正ロールＲｃは、記録用紙Ｓの搬送方向に対する傾斜、いわゆるスキューを補正する。
補正ロールＲｃの下流側には、２次転写器Ｔ２への記録用紙Ｓの搬送時期を調整する調整手段の一例としてのレジストレーションロールＲｒが配置されている。また、レジストレーションロールＲｒの下流側には、媒体の案内手段の一例としてのシートガイドＳＧ１が配置されている。
なお、フィーダーユニットＵ２にも、給紙トレイＴＲ１やピックアップロールＲｐ、捌きロールＲｓ、搬送ロールＲａと同様に構成された給紙トレイＴＲ２，ＴＲ３等が設けられており、給紙トレイＴＲ２，ＴＲ３からの搬送路ＳＨは、プリンタの本体Ｕ１の搬送路ＳＨに、重送の検知装置Ｊｋの上流側で合流する。
【0027】
２次転写ロールＴ２ｂに対して、記録用紙Ｓの搬送方向の下流側には、媒体の搬送手段の一例としての搬送ベルトＨＢが複数配置されている。
搬送ベルトＨＢに対して、記録用紙Ｓの搬送方向の下流側には、定着手段の一例としての定着装置Ｆが配置されている。
定着装置Ｆの下流側のフィニッシャーＵ３には、読取り装置の一例としての検査装置ＩＳが配置されている。
検査装置ＩＳの下流側には、積載手段の一例としての排出トレイＴＲｈに向けて搬送路ＳＨが延びている。搬送路ＳＨの下流端には、排出手段の一例としての排出ロールＲｈが配置されている。
搬送ベルトＨＢに対して、記録用紙Ｓの搬送方向の下流側には、定着手段の一例としての定着装置Ｆが配置されている。
定着装置Ｆの下流側のフィニッシャーＵ３には、読取り装置の一例としての検査装置ＩＳが配置されている。
検査装置ＩＳの下流側には、積載手段の一例としての排出トレイＴＲｈに向けて搬送路ＳＨが延びている。搬送路ＳＨの下流端には、排出手段の一例としての排出ロールＲｈが配置されている。
【0028】
検査装置ＩＳの下流側には、搬送路ＳＨから分岐する搬送路の一例としての反転路ＳＨ２が形成されている。搬送路ＳＨと反転路ＳＨ２との分岐部には、搬送方向の切替手段の一例としての第１のゲートＧＴ１が配置されている。
反転路ＳＨ２には、正逆回転可能な搬送手段の一例としてのスイッチバックロールＲｂが複数配置されている。スイッチバックロールＲｂの上流側には、反転路ＳＨ２の上流部から分岐して、搬送路ＳＨの反転路ＳＨ２との分岐部よりも下流側に合流する搬送路の一例としての接続路ＳＨ３が形成されている。反転路ＳＨ２と接続路ＳＨ３との分岐部には、搬送方向の切替手段の一例としての第２のゲートＧＴ２が配置されている。
反転路ＳＨ２には、正逆回転可能な搬送手段の一例としてのスイッチバックロールＲｂが複数配置されている。スイッチバックロールＲｂの上流側には、反転路ＳＨ２の上流部から分岐して、搬送路ＳＨの反転路ＳＨ２との分岐部よりも下流側に合流する搬送路の一例としての接続路ＳＨ３が形成されている。反転路ＳＨ２と接続路ＳＨ３との分岐部には、搬送方向の切替手段の一例としての第２のゲートＧＴ２が配置されている。
【0029】
前記反転路ＳＨ２の下流側には、定着装置Ｆの下方に、記録用紙Ｓの搬送方向を反転、いわゆる、スイッチバックさせるための折り返し路ＳＨ４が配置されている。折り返し路ＳＨ４には、正逆回転可能な搬送手段の一例としてのスイッチバックロールＲｂが配置されている。また、折り返し路ＳＨ４の入口には、搬送方向の切替手段の一例としての第３のゲートＧＴ３が配置されている。
なお、折り返し路ＳＨ４の下流側の搬送路ＳＨは、給紙トレイＴＲ１の搬送路ＳＨに合流している。
なお、折り返し路ＳＨ４の下流側の搬送路ＳＨは、給紙トレイＴＲ１の搬送路ＳＨに合流している。
【0030】
（マーキングの動作）
前記プリンタＵでは、パーソナルコンピュータＰＣから送信された画像情報を、プリント画像サーバＣＯＭを介して受信すると、画像形成動作であるジョブが開始される。ジョブが開始されると、感光体Ｐｙ～Ｐｏや中間転写ベルトＢ等が回転する。
感光体Ｐｙ～Ｐｏは、図示しない駆動源により回転駆動される。
帯電器ＣＣｙ～ＣＣｏは、予め設定された電圧が印加されて、感光体Ｐｙ～Ｐｏの表面を帯電させる。
潜像形成装置の一例であって、発光装置の一例としての露光機ＬＰＨｙ～ＬＰＨｏは、制御部Ｃからの制御信号に応じて、潜像を書き込む光Ｌｙ，Ｌｍ，Ｌｃ，Ｌｋ，Ｌｏを出力して、感光体Ｐｙ～Ｐｏの帯電された表面に静電潜像を書き込む。
現像器Ｇｙ～Ｇｏは、感光体Ｐｙ～Ｐｏの表面の静電潜像を現像する。
トナーカートリッジＫｙ～Ｋｏは、現像器Ｇｙ～Ｇｏにおける現像に伴って消費された現像剤の補給を行う。
前記プリンタＵでは、パーソナルコンピュータＰＣから送信された画像情報を、プリント画像サーバＣＯＭを介して受信すると、画像形成動作であるジョブが開始される。ジョブが開始されると、感光体Ｐｙ～Ｐｏや中間転写ベルトＢ等が回転する。
感光体Ｐｙ～Ｐｏは、図示しない駆動源により回転駆動される。
帯電器ＣＣｙ～ＣＣｏは、予め設定された電圧が印加されて、感光体Ｐｙ～Ｐｏの表面を帯電させる。
潜像形成装置の一例であって、発光装置の一例としての露光機ＬＰＨｙ～ＬＰＨｏは、制御部Ｃからの制御信号に応じて、潜像を書き込む光Ｌｙ，Ｌｍ，Ｌｃ，Ｌｋ，Ｌｏを出力して、感光体Ｐｙ～Ｐｏの帯電された表面に静電潜像を書き込む。
現像器Ｇｙ～Ｇｏは、感光体Ｐｙ～Ｐｏの表面の静電潜像を現像する。
トナーカートリッジＫｙ～Ｋｏは、現像器Ｇｙ～Ｇｏにおける現像に伴って消費された現像剤の補給を行う。
【0031】
一次転写ロールＴ１ｙ～Ｔ１ｏは、現像剤の帯電極性とは逆極性の一次転写電圧が印加され、感光体Ｐｙ～Ｐｏの表面の可視像を中間転写ベルトＢの表面に転写する。
感光体クリーナＣＬｙ～ＣＬｏは、一次転写後に感光体Ｐｙ～Ｐｏの表面に残留した現像剤を除去して清掃する。
中間転写ベルトＢは、感光体Ｐｙ～Ｐｏに対向する一次転写領域を通過する際に、Ｏ，Ｙ，Ｍ，Ｃ，Ｋの順に、画像が転写されて積層され、２次転写器Ｔ２に対向する２次転写領域Ｑ４を通過する。なお、単色画像の場合は、１色のみの画像が転写されて２次転写領域Ｑ４に送られる。
感光体クリーナＣＬｙ～ＣＬｏは、一次転写後に感光体Ｐｙ～Ｐｏの表面に残留した現像剤を除去して清掃する。
中間転写ベルトＢは、感光体Ｐｙ～Ｐｏに対向する一次転写領域を通過する際に、Ｏ，Ｙ，Ｍ，Ｃ，Ｋの順に、画像が転写されて積層され、２次転写器Ｔ２に対向する２次転写領域Ｑ４を通過する。なお、単色画像の場合は、１色のみの画像が転写されて２次転写領域Ｑ４に送られる。
【0032】
ピックアップロールＲｐは、受信した画像情報の大きさや記録用紙Ｓの指定と、収容された記録用紙Ｓの大きさや種類等に応じて、記録用紙Ｓの供給が行われる給紙トレイＴＲ１～ＴＲ３から記録用紙Ｓを送り出す。
捌きロールＲｓは、ピックアップロールＲｐから送り出された記録用紙Ｓを１枚ずつ分離して捌く。
バリ取り装置Ｂｔは、通過する記録用紙Ｓに予め設定された圧力を印加してバリを除去する。
重送の検知装置Ｊｋは、通過する記録用紙Ｓの厚さを検知することで、記録用紙Ｓの重送を検知する。
補正ロールＲｃは、通過する記録用紙Ｓを、図示しない壁面に接触させてスキューを補正する。
捌きロールＲｓは、ピックアップロールＲｐから送り出された記録用紙Ｓを１枚ずつ分離して捌く。
バリ取り装置Ｂｔは、通過する記録用紙Ｓに予め設定された圧力を印加してバリを除去する。
重送の検知装置Ｊｋは、通過する記録用紙Ｓの厚さを検知することで、記録用紙Ｓの重送を検知する。
補正ロールＲｃは、通過する記録用紙Ｓを、図示しない壁面に接触させてスキューを補正する。
【0033】
レジストレーションロールＲｒは、中間転写ベルトＢの表面の画像が２次転写領域Ｑ４に送られる時期に合わせて、記録用紙Ｓを送り出す。
シートガイドＳＧ１は、レジストレーションロールＲｒで送り出された記録用紙Ｓを２次転写領域Ｑ４に案内する。
２次転写器Ｔ２は、コンタクトロールＴ２ｃを介してバックアップロールＴ２ａに予め設定された現像剤の帯電極性と同極性の２次転写電圧が印加され、記録用紙Ｓに中間転写ベルトＢの画像を転写する。
ベルトクリーナＣＬＢは、２次転写領域Ｑ４で画像が転写された後の中間転写ベルトＢの表面に残留した現像剤を除去して清掃する。
搬送ベルトＨＢは、２次転写器Ｔ２で画像が転写された記録用紙Ｓを表面に保持して下流側に搬送する。
シートガイドＳＧ１は、レジストレーションロールＲｒで送り出された記録用紙Ｓを２次転写領域Ｑ４に案内する。
２次転写器Ｔ２は、コンタクトロールＴ２ｃを介してバックアップロールＴ２ａに予め設定された現像剤の帯電極性と同極性の２次転写電圧が印加され、記録用紙Ｓに中間転写ベルトＢの画像を転写する。
ベルトクリーナＣＬＢは、２次転写領域Ｑ４で画像が転写された後の中間転写ベルトＢの表面に残留した現像剤を除去して清掃する。
搬送ベルトＨＢは、２次転写器Ｔ２で画像が転写された記録用紙Ｓを表面に保持して下流側に搬送する。
【0034】
定着装置Ｆは、加熱部材の一例としての加熱ロールＦｈと、加圧部材の一例としての加圧ロールＦｐとを有する。加熱ロールＦｈの内部には、熱源の一例としてのヒータｈが収容されている。定着装置Ｆは、加熱ロールＦｈと加圧ロールＦｐとが接触する定着領域Ｑ５を通過する記録用紙Ｓを加圧しながら加熱して、記録用紙Ｓの表面の未定着画像を定着する。前記加熱ロールＦｈおよび加圧ロールＦｐにより、実施例１の定着部材Ｆｐ，Ｆｈが構成されている。
検査装置ＩＳは、定着装置Ｆを通過した記録用紙Ｓの画像を読み取って、画像の欠陥を検査する。
検査装置ＩＳは、定着装置Ｆを通過した記録用紙Ｓの画像を読み取って、画像の欠陥を検査する。
【0035】
検査装置ＩＳを通過した記録用紙Ｓは、両面印刷が行われる場合には、第１のゲートＧＴ１が作動して、反転路ＳＨ２に搬送され、折り返し路ＳＨ４でスイッチバックされて、搬送路ＳＨを通じて、レジストレーションロールＲｒに再送され、２面目の印刷が行われる。
排出トレイＴＲｈに排出される記録用紙Ｓは、画像が記録された面が上面となる状態で排出される場合、いわゆるフェイスアップ排出の場合には、搬送路ＳＨを搬送され、排出ロールＲｈにより排出トレイＴＲｈに排出される。
排出トレイＴＲｈに排出される記録用紙Ｓは、画像が記録された面が上面となる状態で排出される場合、いわゆるフェイスアップ排出の場合には、搬送路ＳＨを搬送され、排出ロールＲｈにより排出トレイＴＲｈに排出される。
【0036】
一方、画像が記録された面が下面となるように排出される場合、いわゆるフェイスダウン排出の場合には、搬送路ＳＨから反転路ＳＨ２に一旦搬入される。そして、記録用紙Ｓの搬送方向の後端が第２のゲートＧＴ２を通過後、スイッチバックロールＲｂの正回転が停止する。そして、第２のゲートＧＴ２が切り替わり、スイッチバックロールＲｂが逆回転をして、記録用紙Ｓが接続路ＳＨ３を搬送されて排出トレイＴＲｈに搬送される。
排出トレイＴＲｈには、排出された記録用紙Ｓが積載される。
排出トレイＴＲｈには、排出された記録用紙Ｓが積載される。
【0037】
（画像読取り装置の説明）
図２は実施例１の検査装置の説明図である。
図２において、実施例１の検査装置ＩＳは、第１の読取り手段の一例としての上流センサユニット１と、第２の読取り手段の一例としての下流センサユニット２とを有する。
実施例１の上流センサユニット１の第１の筐体１１の上端部には、記録用紙Ｓの搬送空間である搬送路ＳＨに対向して、読取り部の一例としての窓状の第１の読取り面１２が形成されている。第１の読取り面１２の内部には、照明手段の一例としての第１のライト１３や、読取り素子の一例としての第１のイメージセンサ１４とが配置されている。実施例１の上流センサユニット１は、第１のイメージセンサ１４により、搬送路ＳＨを通過する記録用紙Ｓの下面が読取り可能である。
実施例１では、上流センサユニット１と下流センサユニット２は、搬送路ＳＨを中心として、上下逆に配置されているだけで、同様に構成されている。したがって、下流センサユニット２は、搬送路ＳＨを通過する記録用紙Ｓの上面を読取り可能である。
図２は実施例１の検査装置の説明図である。
図２において、実施例１の検査装置ＩＳは、第１の読取り手段の一例としての上流センサユニット１と、第２の読取り手段の一例としての下流センサユニット２とを有する。
実施例１の上流センサユニット１の第１の筐体１１の上端部には、記録用紙Ｓの搬送空間である搬送路ＳＨに対向して、読取り部の一例としての窓状の第１の読取り面１２が形成されている。第１の読取り面１２の内部には、照明手段の一例としての第１のライト１３や、読取り素子の一例としての第１のイメージセンサ１４とが配置されている。実施例１の上流センサユニット１は、第１のイメージセンサ１４により、搬送路ＳＨを通過する記録用紙Ｓの下面が読取り可能である。
実施例１では、上流センサユニット１と下流センサユニット２は、搬送路ＳＨを中心として、上下逆に配置されているだけで、同様に構成されている。したがって、下流センサユニット２は、搬送路ＳＨを通過する記録用紙Ｓの上面を読取り可能である。
【0038】
図３は実施例１のキャリブレーションユニットの要部拡大図である。
図２、図３において、上流センサユニット１に対して搬送路ＳＨを挟んだ位置に、第１の校正ユニットの一例としての上流キャリブレーションユニット３が配置されている。上流キャリブレーションユニット３は、第１の支持手段の一例としての第１の回転ドラム３１を有する。第１の回転ドラム３１は、回転軸３１ａを中心として回転可能に支持されている。実施例１の第１の回転ドラム３１は、下端が搬送路ＳＨにおける記録用紙Ｓの搬送方向に沿った方向である回転方向Ｙ１に回転する。
第１の回転ドラム３１の外周面には、清掃手段の一例としての清掃ブラシ３２と、第１の校正手段の一例としての第１のキャリブレーションプレート３３と、第１の案内手段の一例としての第１のシュート３４と、第２の校正手段の一例としての第２のキャリブレーションプレート３６と、第２の案内手段の一例としての第２のシュート３７とが支持されている。実施例１では、回転方向Ｙ１に沿って回転する際に、第１の読取り面１２に対して、清掃ブラシ３２、第１のキャリブレーションプレート３３、第１のシュート３４、第２のキャリブレーションプレート３６、第２のシュート３７の順に通過するように、各部材３２～３７が第１の回転ドラム３１の外周に配置されている。
したがって、実施例１では清掃ブラシ３２は、第１の回転ドラム３１の回転方向の一部分にのみ配置されており、全周には配置されていない。
図２、図３において、上流センサユニット１に対して搬送路ＳＨを挟んだ位置に、第１の校正ユニットの一例としての上流キャリブレーションユニット３が配置されている。上流キャリブレーションユニット３は、第１の支持手段の一例としての第１の回転ドラム３１を有する。第１の回転ドラム３１は、回転軸３１ａを中心として回転可能に支持されている。実施例１の第１の回転ドラム３１は、下端が搬送路ＳＨにおける記録用紙Ｓの搬送方向に沿った方向である回転方向Ｙ１に回転する。
第１の回転ドラム３１の外周面には、清掃手段の一例としての清掃ブラシ３２と、第１の校正手段の一例としての第１のキャリブレーションプレート３３と、第１の案内手段の一例としての第１のシュート３４と、第２の校正手段の一例としての第２のキャリブレーションプレート３６と、第２の案内手段の一例としての第２のシュート３７とが支持されている。実施例１では、回転方向Ｙ１に沿って回転する際に、第１の読取り面１２に対して、清掃ブラシ３２、第１のキャリブレーションプレート３３、第１のシュート３４、第２のキャリブレーションプレート３６、第２のシュート３７の順に通過するように、各部材３２～３７が第１の回転ドラム３１の外周に配置されている。
したがって、実施例１では清掃ブラシ３２は、第１の回転ドラム３１の回転方向の一部分にのみ配置されており、全周には配置されていない。
【0039】
第１の回転ドラム３１の左方、すなわち、第１の読取り面１２に対して記録用紙Ｓの搬送方向の上流側の位置には、除去手段の一例としての除去リブ３８が配置されている。除去リブ３８は、上流キャリブレーションユニット３の枠体に支持されており、先端部３８ａが下方に曲がった後上方に屈曲した形状に形成されている。したがって、先端部３８ａの上面側には、貯留手段の一例として、窪んだ形状の貯留部３８ｂが形成されている。
実施例１の先端部３８ａの先端の位置は、第１の回転ドラム３１の回転時に、清掃ブラシ３２の先端部が接触可能であると共に、キャリブレーションプレート３３，３６やシュート３４，３７とは非接触となるように設定されている。実施例１では、第１の回転ドラム３１の回転方向Ｙ１に沿って回転する際に、清掃ブラシ３２は、除去リブ３８の位置を、重力方向の上方から下方に通過する。
前記第１の回転ドラム３１と清掃ブラシ３２と除去リブ３８とにより実施例１の第１の読取り面１２の清掃装置が構成されている。
実施例１の先端部３８ａの先端の位置は、第１の回転ドラム３１の回転時に、清掃ブラシ３２の先端部が接触可能であると共に、キャリブレーションプレート３３，３６やシュート３４，３７とは非接触となるように設定されている。実施例１では、第１の回転ドラム３１の回転方向Ｙ１に沿って回転する際に、清掃ブラシ３２は、除去リブ３８の位置を、重力方向の上方から下方に通過する。
前記第１の回転ドラム３１と清掃ブラシ３２と除去リブ３８とにより実施例１の第１の読取り面１２の清掃装置が構成されている。
【0040】
図４は実施例１の回転ドラムの位置の説明図であり、図４Ａは清掃位置、図４Ｂは第１のキャリブレーション位置の説明図である。
図４Ａにおいて、第１の回転ドラム３１が回転して、清掃対象部位の一例としての第１の読取り面１２の位置を清掃ブラシ３２が通過する際に、清掃ブラシ３２は、第１の読取り面１２に接触して第１の読取り面１２を清掃する。なお、第１の読取り面１２の清掃を行う時期は、例えば、プリンタＵの電源投入時としたり、予め定められた累積枚数の記録用紙Ｓが第１の読取り面１２の位置を通過した時期とすることが可能である。なお、第１の読取り面１２の清掃と、後述する第１のイメージセンサ１４の校正を同時期とすることも可能であるし、互いに異なる時期とすることも可能である。
図４Ａにおいて、第１の回転ドラム３１が回転して、清掃対象部位の一例としての第１の読取り面１２の位置を清掃ブラシ３２が通過する際に、清掃ブラシ３２は、第１の読取り面１２に接触して第１の読取り面１２を清掃する。なお、第１の読取り面１２の清掃を行う時期は、例えば、プリンタＵの電源投入時としたり、予め定められた累積枚数の記録用紙Ｓが第１の読取り面１２の位置を通過した時期とすることが可能である。なお、第１の読取り面１２の清掃と、後述する第１のイメージセンサ１４の校正を同時期とすることも可能であるし、互いに異なる時期とすることも可能である。
【0041】
図４Ｂにおいて、第１のキャリブレーションプレート３３は、第１のイメージセンサ１４が読み取る際の基準となる色が表面に付与された板状の部材であり、実施例１では、基準となる色の一例として黄色の板により構成されている。第１のキャリブレーションプレート３３を使用して第１のイメージセンサ１４の校正を行う場合には、第１の回転ドラム３１が図４Ｂに示す第１のキャリブレーション位置に停止して、第１のキャリブレーションプレート３３が第１の読取り面１２に対向した状態で第１のイメージセンサ１４の校正が行われる。
【0042】
図５は実施例１の回転ドラムの位置の説明図の続きの図であり、図５Ａは第１の用紙搬送位置の説明図、図５Ｂは第２のキャリブレーション位置の説明図である。
図５Ａにおいて、搬送路ＳＨを通過する記録用紙Ｓの画像を読み取る場合であって、記録用紙Ｓの厚さが予め定められた値よりも薄い場合には、図５Ａに示す第１のシュート３４が第１の読取り面１２に対向する第１の用紙搬送位置で第１の回転ドラム３１が停止する。実施例１では、使用される記録用紙Ｓの種類が普通紙や薄紙の場合に、第１の用紙搬送位置で第１の回転ドラム３１が停止した状態で保持され、画像の読取りが行われる。
図５Ｂにおいて、第２のキャリブレーションプレート３６は、第１のイメージセンサ１４が読み取る際の基準となる色が表面に付与された板状の部材であり、実施例１では、基準となる色の一例として、第１のキャリブレーションプレート３３とは異なる色である白色の板により構成されている。第２のキャリブレーションプレート３６を使用して第１のイメージセンサ１４の校正を行う場合には、第１の回転ドラム３１が図５Ｂに示す第２のキャリブレーション位置に停止して、第２のキャリブレーションプレート３６が第１の読取り面１２に対向した状態で第１のイメージセンサ１４の校正が行われる。
図５Ａにおいて、搬送路ＳＨを通過する記録用紙Ｓの画像を読み取る場合であって、記録用紙Ｓの厚さが予め定められた値よりも薄い場合には、図５Ａに示す第１のシュート３４が第１の読取り面１２に対向する第１の用紙搬送位置で第１の回転ドラム３１が停止する。実施例１では、使用される記録用紙Ｓの種類が普通紙や薄紙の場合に、第１の用紙搬送位置で第１の回転ドラム３１が停止した状態で保持され、画像の読取りが行われる。
図５Ｂにおいて、第２のキャリブレーションプレート３６は、第１のイメージセンサ１４が読み取る際の基準となる色が表面に付与された板状の部材であり、実施例１では、基準となる色の一例として、第１のキャリブレーションプレート３３とは異なる色である白色の板により構成されている。第２のキャリブレーションプレート３６を使用して第１のイメージセンサ１４の校正を行う場合には、第１の回転ドラム３１が図５Ｂに示す第２のキャリブレーション位置に停止して、第２のキャリブレーションプレート３６が第１の読取り面１２に対向した状態で第１のイメージセンサ１４の校正が行われる。
【0043】
図６は実施例１の回転ドラムの位置の説明図の続きの図であり、図６Ａは第２の用紙搬送位置の説明図、図６Ｂは除去位置の説明図である。
図６Ａにおいて、搬送路ＳＨを通過する記録用紙Ｓの画像を読み取る場合であって、記録用紙Ｓの厚さが予め定められた値よりも厚い場合には、図６Ａに示す第２のシュート３７が第１の読取り面１２に対向する第２の用紙搬送位置で第１の回転ドラム３１が停止する。図５Ａ、図６Ａに示すように、第２のシュート３７が第１の読取り面１２に対向した状態での第２のシュート３７と第１の読取り面１２との間隔（隙間）は、第１のシュート３４が第１の読取り面１２に対向した状態での第１のシュート３４と第１の読取り面１２との間隔（隙間）よりも広く設定されている。実施例１では、使用される記録用紙Ｓの種類が厚紙の場合に、第２の用紙搬送位置で第１の回転ドラム３１が停止した状態で保持され、画像の読取りが行われる。
図６Ａにおいて、搬送路ＳＨを通過する記録用紙Ｓの画像を読み取る場合であって、記録用紙Ｓの厚さが予め定められた値よりも厚い場合には、図６Ａに示す第２のシュート３７が第１の読取り面１２に対向する第２の用紙搬送位置で第１の回転ドラム３１が停止する。図５Ａ、図６Ａに示すように、第２のシュート３７が第１の読取り面１２に対向した状態での第２のシュート３７と第１の読取り面１２との間隔（隙間）は、第１のシュート３４が第１の読取り面１２に対向した状態での第１のシュート３４と第１の読取り面１２との間隔（隙間）よりも広く設定されている。実施例１では、使用される記録用紙Ｓの種類が厚紙の場合に、第２の用紙搬送位置で第１の回転ドラム３１が停止した状態で保持され、画像の読取りが行われる。
【0044】
図６Ｂにおいて、第１の回転ドラム３１の回転に伴って、図６Ａの第２の用紙搬送位置から図４Ａの清掃位置に移動する際には、図６Ｂに示す除去位置を第１の回転ドラム３１が通過する。除去位置では、清掃ブラシ３２が除去リブ３８に接触して、清掃ブラシ３２に付着した紙粉や現像剤等の付着物が除去リブ３８によって除去される。除去された付着物は、貯留部３８ｂに貯留される。
【0045】
なお、下流センサユニット２に対して搬送路ＳＨを挟んだ位置に、第２の校正ユニットの一例としての下流キャリブレーションユニット４が配置されている。実施例１では、上流キャリブレーションユニット３と下流キャリブレーションユニット４とは、搬送路ＳＨを中心として上下逆に配置されているだけで、同様に構成されている。また、下流キャリブレーションユニット４も、上流キャリブレーションユニット３と同様に動作する。したがって、下流キャリブレーションユニット４については、詳細な説明は省略する。
【0046】
（実施例１の作用）
前記構成を備えた実施例１の検査装置ＩＳでは、記録用紙Ｓの厚さに応じて、第１の用紙搬送位置または第２の用紙搬送位置で停止して、イメージセンサ１４，２４で画像が読取られて検査が行われる。イメージセンサ１４，２４の校正を行う時期には、第１のキャリブレーション位置または第２のキャリブレーション位置に第１の回転ドラム３１が停止して、イメージセンサ１４，２４の校正、キャリブレーションが行われる。第１の読取り面１２の清掃が行われる時期には、第１の回転ドラム３１が回転して清掃位置を通過して、清掃ブラシ３２で第１の読取り面１２を清掃する。
実施例１では、清掃ブラシ３２に付着した付着物は、第１の読取り面１２に対して、記録用紙Ｓの搬送方向の上流側であって、第１の回転ドラム３１の回転方向Ｙ１の上流側に配置された除去リブ３８に接触する際に除去される。
前記構成を備えた実施例１の検査装置ＩＳでは、記録用紙Ｓの厚さに応じて、第１の用紙搬送位置または第２の用紙搬送位置で停止して、イメージセンサ１４，２４で画像が読取られて検査が行われる。イメージセンサ１４，２４の校正を行う時期には、第１のキャリブレーション位置または第２のキャリブレーション位置に第１の回転ドラム３１が停止して、イメージセンサ１４，２４の校正、キャリブレーションが行われる。第１の読取り面１２の清掃が行われる時期には、第１の回転ドラム３１が回転して清掃位置を通過して、清掃ブラシ３２で第１の読取り面１２を清掃する。
実施例１では、清掃ブラシ３２に付着した付着物は、第１の読取り面１２に対して、記録用紙Ｓの搬送方向の上流側であって、第１の回転ドラム３１の回転方向Ｙ１の上流側に配置された除去リブ３８に接触する際に除去される。
【0047】
特許文献１に記載の従来技術では、プラテンガラス（Ｇ１）に対してブラシ部（３２）の回転方向の下流側に配置された板状部材（６）にブラシ部（３２）が接触して、ブラシ部（３２）の付着物が除去される。この構成では、除去された付着物は、板状部材（６）の下方に落下することとなる。すなわち、清掃対象であり、清掃が終わった後のプラテンガラス（Ｇ１）側に付着物が落下する。板状部材（６）の下方の空間は、読み取られる原稿がすぐ近くを通過することとなり、原稿通過時に発生する気流で付着物が移動し、原稿の読取りに悪影響を与えたり、原稿に付着物が付着して原稿を汚したりする恐れもある。
これらに対して、実施例１では、第１の読取り面１２に対して、第１の回転ドラム３１の回転方向の上流側に除去リブ３８が配置されている。したがって、除去リブ３８で除去された付着物は、除去リブ３８の上面で保持されることとなる。したがって、特許文献１に記載の従来技術と異なり、付着物の除去時に第１の読取り面１２側に落下することが抑制される。したがって、清掃対象の下流側に板状部材（６）が配置された従来技術に比べて、記録用紙Ｓが搬送される搬送空間である搬送路ＳＨへの付着物の進入が抑制される。
これらに対して、実施例１では、第１の読取り面１２に対して、第１の回転ドラム３１の回転方向の上流側に除去リブ３８が配置されている。したがって、除去リブ３８で除去された付着物は、除去リブ３８の上面で保持されることとなる。したがって、特許文献１に記載の従来技術と異なり、付着物の除去時に第１の読取り面１２側に落下することが抑制される。したがって、清掃対象の下流側に板状部材（６）が配置された従来技術に比べて、記録用紙Ｓが搬送される搬送空間である搬送路ＳＨへの付着物の進入が抑制される。
【0048】
また、実施例１では、除去リブ３８の位置を清掃ブラシ３２が搬送路（搬送空間）ＳＨの外側から内側、具体的には、上方から下方に通過する際に、除去リブ３８の上面に付着物が除去される。したがって、除去リブ３８から第１の読取り面１２に一部の付着物が落下しても、除去リブ３８を通過した清掃ブラシ３２が落下した付着物を速やかに清掃可能である。したがって、画像の読取りへの悪影響が抑制され、第１の読取り面１２の位置を通過する記録用紙Ｓへの付着物の付着が抑制される。
さらに、実施例１では、除去リブ３８に窪んだ形状の貯留部３８ｂが形成されている。したがって、貯留部３８ｂが設けられていない場合に比べて、除去された付着物の一部が、除去リブ３８の振動や記録用紙Ｓの通過時の気流等で第１の読取り面１２側に落下することが抑制される。
さらに、実施例１では、除去リブ３８に窪んだ形状の貯留部３８ｂが形成されている。したがって、貯留部３８ｂが設けられていない場合に比べて、除去された付着物の一部が、除去リブ３８の振動や記録用紙Ｓの通過時の気流等で第１の読取り面１２側に落下することが抑制される。
【0049】
また、実施例１では、清掃ブラシ３２は、第１の回転ドラム３１の全周に設けられていない。したがって、第１の回転ドラム３１が清掃専用の部材ではなく、シュート３４，３７やキャリブレーションプレート３３，３６を設置することが可能である。よって、清掃ブラシ３２で清掃を行わない時期にシュート３４，３７を第１の読取り面１２に対向させて記録用紙Ｓを案内することも可能であるし、キャリブレーションプレート３３，３６を第１の読取り面１２に対向させて校正を行うことも可能である。
さらに、実施例１では、記録用紙Ｓの厚さに応じた２種類のシュート３４，３７が準備されている。１種類しかシュートを有しない構成では、シュートと第１の読取り面１２との間隔が記録用紙Ｓの厚さに対して広すぎると記録用紙Ｓと第１のイメージセンサ１４との距離にばらつきが発生し、読取り精度低下や読取り不良等が発生する恐れがある。これに対して、実施例１では、記録用紙Ｓの厚さに応じてシュート３４，３７が選択される。したがって、１種類しかシュートを有しない構成に比べて、記録用紙Ｓと第１のイメージセンサ１４との距離が安定しやすく、読取り精度の低下が抑制される。
さらに、実施例１では、記録用紙Ｓの厚さに応じた２種類のシュート３４，３７が準備されている。１種類しかシュートを有しない構成では、シュートと第１の読取り面１２との間隔が記録用紙Ｓの厚さに対して広すぎると記録用紙Ｓと第１のイメージセンサ１４との距離にばらつきが発生し、読取り精度低下や読取り不良等が発生する恐れがある。これに対して、実施例１では、記録用紙Ｓの厚さに応じてシュート３４，３７が選択される。したがって、１種類しかシュートを有しない構成に比べて、記録用紙Ｓと第１のイメージセンサ１４との距離が安定しやすく、読取り精度の低下が抑制される。
【0050】
また、実施例１では、２種類のキャリブレーションプレート３３，３６が準備されている。したがって、白色の第２のキャリブレーションプレート３６を基準として明るさの校正を行い、黄色の第１のキャリブレーションプレート３３を基準として色の校正を行うことが可能である。なお、明るさや色の構成に限定されず、他の校正、調整を行うことも可能である。
【0051】
なお、下流キャリブレーションユニット４では、回転ドラム４１が第２の読取り面２２に対して、重力方向で下方に配置されている。したがって、第１の読取り面１２に比べて、重力方向で上側の第２の読取り面２２に付着物が付きにくいが、実施例１では、第２の読取り面２２に対して、回転ドラム４１の回転方向の上流側の除去リブ４８で清掃ブラシ４２の付着物を除去する。除去リブ４８で除去された付着物は重力で第２の読取り面２２から離れる下方に向けて落下し、第２の読取り面２２に付着物が進入することが抑制されている。
【0052】
（変更例）
以上、本発明の実施例を詳述したが、本発明は、前記実施例に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された本発明の要旨の範囲内で、種々の変更を行うことが可能である。本発明の変更例（Ｈ01）～（Ｈ010）を下記に例示する。
（Ｈ01）前記実施例において、画像形成装置の一例としてのプリンタＵを例示したが、これに限定されず、例えば、複写機、ＦＡＸ、あるいはこれらの複数または全ての機能を有する複合機等により構成することも可能である。また、電子写真方式の画像形成装置に限定されず、インクジェット方式や熱転写方式等、任意の画像形成装置に適用可能である。
以上、本発明の実施例を詳述したが、本発明は、前記実施例に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された本発明の要旨の範囲内で、種々の変更を行うことが可能である。本発明の変更例（Ｈ01）～（Ｈ010）を下記に例示する。
（Ｈ01）前記実施例において、画像形成装置の一例としてのプリンタＵを例示したが、これに限定されず、例えば、複写機、ＦＡＸ、あるいはこれらの複数または全ての機能を有する複合機等により構成することも可能である。また、電子写真方式の画像形成装置に限定されず、インクジェット方式や熱転写方式等、任意の画像形成装置に適用可能である。
【0053】
（Ｈ02）前記実施例において、プリンタＵとして、５色の現像剤が使用される構成を例示したが、これに限定されず、例えば、単色の画像形成装置や、４色以下または６色以上の多色の画像形成装置にも適用可能である。
（Ｈ03）前記実施例において、像保持手段の一例として、無端帯状の中間転写ベルトＢを例示したが、これに限定されない。例えば、円筒状の中間転写ドラムや、感光体ドラム、感光体ベルトにも適用可能である。また、中間転写体を有せず、感光体から記録用紙Ｓに直接画像を記録する構成にも適用可能である。
（Ｈ03）前記実施例において、像保持手段の一例として、無端帯状の中間転写ベルトＢを例示したが、これに限定されない。例えば、円筒状の中間転写ドラムや、感光体ドラム、感光体ベルトにも適用可能である。また、中間転写体を有せず、感光体から記録用紙Ｓに直接画像を記録する構成にも適用可能である。
【0054】
（Ｈ04）前記実施例において、清掃手段の一例として清掃ブラシ３２を例示したがこれに限定されない。例えば、ゴム板等で構成された清掃ブレードを使用したり、布等で構成された清掃手段を使用する等、変更が可能である。
（Ｈ05）前記実施例において、貯留部３８ｂを設けることが望ましいが、貯留部３８ｂを設けない構成とすることも可能である。
（Ｈ06）前記実施例において、清掃ブラシ３２は、第１の回転ドラム３１の回転方向に沿って１つ設ける構成を例示したがこれに限定されない。２つ以上設ける構成とすることも可能である。
（Ｈ05）前記実施例において、貯留部３８ｂを設けることが望ましいが、貯留部３８ｂを設けない構成とすることも可能である。
（Ｈ06）前記実施例において、清掃ブラシ３２は、第１の回転ドラム３１の回転方向に沿って１つ設ける構成を例示したがこれに限定されない。２つ以上設ける構成とすることも可能である。
【0055】
（Ｈ07）前記実施例において、２種類のシュート３４，３７やキャリブレーションプレート３３，３６を設ける構成を例示したが、これに限定されない。１種類のみとすることも可能であるし、３種類以上設ける構成とすることも可能である。また、少なくとも１つはシュート、すなわち、記録用紙Ｓを案内する部材を設ける構成とすることが望ましいが、設けない構成、あるいは、第１の回転ドラム３１とは別にシュートを設ける構成とすることも可能である。
（Ｈ08）前記実施例において、上流センサユニット１と下流センサユニット２の２つを設けた構成を例示したが、これに限定されない。いずれか１つのみとすることも可能である。
（Ｈ08）前記実施例において、上流センサユニット１と下流センサユニット２の２つを設けた構成を例示したが、これに限定されない。いずれか１つのみとすることも可能である。
【0056】
（Ｈ09）前記実施例において、画像読取り装置として、定着装置Ｆを通過後の記録用紙Ｓを読み取る検査装置ＩＳを例示したが、これに限定されない。原稿の画像を読み取る画像読取り装置、いわゆるスキャナ装置やＦＡＸ装置にも適用可能である。すなわち、媒体である用紙が通過し且つ清掃が必要な部位が存在する画像読取り装置に適用可能である。
（Ｈ010）前記実施例において、清掃対象部位の一例として第１の読取り面１２を例示したが、これに限定されない。例えば、スキャナ装置の読取素子や光学部品に適用したり、現像剤や紙粉、放電生成物等が付着するローラやベルト等にも適用可能である。
（Ｈ010）前記実施例において、清掃対象部位の一例として第１の読取り面１２を例示したが、これに限定されない。例えば、スキャナ装置の読取素子や光学部品に適用したり、現像剤や紙粉、放電生成物等が付着するローラやベルト等にも適用可能である。
【0057】
（付記）
（（（１）））
媒体が搬送される搬送空間に配置された清掃対象部位に接触して前記清掃対象部位を清掃する清掃手段と、
前記清掃手段を支持する支持手段であって、回転中心を中心として回転して、前記清掃手段を前記清掃対象部位に対して媒体の搬送方向に沿った方向に通過させる前記支持手段と、
前記清掃対象部位に対して媒体の搬送方向の上流側に配置され、前記清掃手段に接触して前記清掃手段に付着した付着物を除去する除去手段と、
を備えたことを特徴とする清掃装置。
（（（２）））
前記清掃手段が前記搬送空間の外側から内側に通過する範囲に配置された前記除去手段、
を備えたことを特徴とする（（（１）））に記載の清掃装置。
（（（３）））
前記除去手段の上面側に配置されて、付着物を貯留可能な凹状の貯留手段、
を備えたことを特徴とする（（（１）））または（（（２）））に記載の清掃装置。
（（（４）））
前記支持手段の外周面において、回転方向の一部分に配置された前記清掃手段、
を備えたことを特徴とする（（（１）））ないし（（（３）））のいずれかに記載の清掃装置。
（（（５）））
前記支持手段の外周面に支持され、前記清掃対象部位に対向した状態で媒体を案内する案内手段、
を備えたことを特徴とする（（（１）））ないし（（（４）））のいずれかに記載の清掃装置。
（（（６）））
媒体の搬送時は前記案内手段を前記清掃対象部位に対向させた状態を保持し、予め定められた清掃時期に回転して前記清掃手段が前記清掃対象部位を通過して清掃させる前記支持手段、
を備えたことを特徴とする（（（５）））に記載の清掃装置。
（（（７）））
媒体が搬送される搬送空間に配置された読取り部を有し、媒体の画像を読み取る読取り手段と、
前記読取り部に接触して前記読取り部を清掃する清掃手段と、
前記清掃手段を支持する支持手段であって、回転中心を中心として回転して、前記清掃手段を前記読取り部に対して媒体の搬送方向に沿った方向に通過させる前記支持手段と、
前記読取り部に対して媒体の搬送方向の上流側に配置され、前記支持手段の回転に伴って移動する前記清掃手段に接触して前記清掃手段に付着した付着物を除去する除去手段と、
を備えたことを特徴とする読取り装置。
（（（８）））
前記支持手段の外周面に支持され、前記読取り部に対向した状態で前記読取り手段の校正を行う校正手段、
を備えたことを特徴とする（（（７）））に記載の読取り装置。
（（（９）））
予め定められた色で構成された第１の校正手段と、前記第１の校正手段とは異なる色で構成された第２の校正手段と、を有する前記校正手段、
を備えたことを特徴とする（（（８）））に記載の読取り装置。
（（（１０）））
媒体に画像を記録する記録手段と、
前記記録手段で媒体に記録された画像を読み取る（（（７）））ないし（（（９）））のいずれかに記載の読取り装置と、
を備えたことを特徴とする画像形成装置。
（（（１）））
媒体が搬送される搬送空間に配置された清掃対象部位に接触して前記清掃対象部位を清掃する清掃手段と、
前記清掃手段を支持する支持手段であって、回転中心を中心として回転して、前記清掃手段を前記清掃対象部位に対して媒体の搬送方向に沿った方向に通過させる前記支持手段と、
前記清掃対象部位に対して媒体の搬送方向の上流側に配置され、前記清掃手段に接触して前記清掃手段に付着した付着物を除去する除去手段と、
を備えたことを特徴とする清掃装置。
（（（２）））
前記清掃手段が前記搬送空間の外側から内側に通過する範囲に配置された前記除去手段、
を備えたことを特徴とする（（（１）））に記載の清掃装置。
（（（３）））
前記除去手段の上面側に配置されて、付着物を貯留可能な凹状の貯留手段、
を備えたことを特徴とする（（（１）））または（（（２）））に記載の清掃装置。
（（（４）））
前記支持手段の外周面において、回転方向の一部分に配置された前記清掃手段、
を備えたことを特徴とする（（（１）））ないし（（（３）））のいずれかに記載の清掃装置。
（（（５）））
前記支持手段の外周面に支持され、前記清掃対象部位に対向した状態で媒体を案内する案内手段、
を備えたことを特徴とする（（（１）））ないし（（（４）））のいずれかに記載の清掃装置。
（（（６）））
媒体の搬送時は前記案内手段を前記清掃対象部位に対向させた状態を保持し、予め定められた清掃時期に回転して前記清掃手段が前記清掃対象部位を通過して清掃させる前記支持手段、
を備えたことを特徴とする（（（５）））に記載の清掃装置。
（（（７）））
媒体が搬送される搬送空間に配置された読取り部を有し、媒体の画像を読み取る読取り手段と、
前記読取り部に接触して前記読取り部を清掃する清掃手段と、
前記清掃手段を支持する支持手段であって、回転中心を中心として回転して、前記清掃手段を前記読取り部に対して媒体の搬送方向に沿った方向に通過させる前記支持手段と、
前記読取り部に対して媒体の搬送方向の上流側に配置され、前記支持手段の回転に伴って移動する前記清掃手段に接触して前記清掃手段に付着した付着物を除去する除去手段と、
を備えたことを特徴とする読取り装置。
（（（８）））
前記支持手段の外周面に支持され、前記読取り部に対向した状態で前記読取り手段の校正を行う校正手段、
を備えたことを特徴とする（（（７）））に記載の読取り装置。
（（（９）））
予め定められた色で構成された第１の校正手段と、前記第１の校正手段とは異なる色で構成された第２の校正手段と、を有する前記校正手段、
を備えたことを特徴とする（（（８）））に記載の読取り装置。
（（（１０）））
媒体に画像を記録する記録手段と、
前記記録手段で媒体に記録された画像を読み取る（（（７）））ないし（（（９）））のいずれかに記載の読取り装置と、
を備えたことを特徴とする画像形成装置。
【0058】
（（（１）））に係る清掃装置によれば、清掃手段を接触させて付着物を除去する除去手段が清掃対象に対して媒体の搬送方向の下流側に配置されている場合に比べて、搬送空間への付着物の進入を抑制することができる。
（（（２）））に係る清掃装置によれば、清掃手段が搬送空間の外側から内側に通過する際に、除去手段の上面に付着物を除去することができる。
（（（３）））に係る清掃装置によれば、貯留手段を有しない場合に比べて、除去手段から一部の付着物が搬送空間に進入することを抑制できる。
（（（４）））に係る清掃装置によれば、全周に清掃手段が配置される場合に比べて、支持手段に外の機能部品を設けることができる。
（（（５）））に係る清掃装置によれば、案内手段が搬送空間に対向させた状態で、案内手段で媒体を案内できる。
（（（６）））に係る清掃装置によれば、媒体の搬送時と清掃時期に支持手段を回転させて、清掃手段と案内手段とを切り替えることができる。
（（（７）））に係る読取り装置によれば、清掃手段を接触させて付着物を除去する除去手段が清掃対象に対して媒体の搬送方向の下流側に配置されている場合に比べて、搬送空間への付着物の進入を抑制することができる。
（（（８）））に係る読取り装置によれば、支持手段の支持された校正手段を使用して、読取り手段の校正を行うことができる。
（（（９）））に係る読取り装置によれば、２種類の校正手段を使用して読取り手段の校正を行うことができる。
（（（１０）））に係る画像形成装置によれば、清掃手段を接触させて付着物を除去する除去手段が清掃対象に対して媒体の搬送方向の下流側に配置されている場合に比べて、搬送空間への付着物の進入を抑制することができる。
（（（２）））に係る清掃装置によれば、清掃手段が搬送空間の外側から内側に通過する際に、除去手段の上面に付着物を除去することができる。
（（（３）））に係る清掃装置によれば、貯留手段を有しない場合に比べて、除去手段から一部の付着物が搬送空間に進入することを抑制できる。
（（（４）））に係る清掃装置によれば、全周に清掃手段が配置される場合に比べて、支持手段に外の機能部品を設けることができる。
（（（５）））に係る清掃装置によれば、案内手段が搬送空間に対向させた状態で、案内手段で媒体を案内できる。
（（（６）））に係る清掃装置によれば、媒体の搬送時と清掃時期に支持手段を回転させて、清掃手段と案内手段とを切り替えることができる。
（（（７）））に係る読取り装置によれば、清掃手段を接触させて付着物を除去する除去手段が清掃対象に対して媒体の搬送方向の下流側に配置されている場合に比べて、搬送空間への付着物の進入を抑制することができる。
（（（８）））に係る読取り装置によれば、支持手段の支持された校正手段を使用して、読取り手段の校正を行うことができる。
（（（９）））に係る読取り装置によれば、２種類の校正手段を使用して読取り手段の校正を行うことができる。
（（（１０）））に係る画像形成装置によれば、清掃手段を接触させて付着物を除去する除去手段が清掃対象に対して媒体の搬送方向の下流側に配置されている場合に比べて、搬送空間への付着物の進入を抑制することができる。
【符号の説明】
【0059】
１，２…読取り手段、
１２…清掃対象部位，読取り部、
３１…支持手段、
３１ａ…回転中心、
３２…清掃手段、
３３…第１の校正手段、
３３，３６…校正手段、
３４，３７…案内手段、
３６…第２の校正手段、
３８…除去手段、
３８ｂ…貯留手段、
ＩＳ…画像読取り装置、
Ｓ…媒体、
ＳＨ…搬送空間、
Ｕ…画像形成装置、
Ｕ１ａ…記録手段。
１２…清掃対象部位，読取り部、
３１…支持手段、
３１ａ…回転中心、
３２…清掃手段、
３３…第１の校正手段、
３３，３６…校正手段、
３４，３７…案内手段、
３６…第２の校正手段、
３８…除去手段、
３８ｂ…貯留手段、
ＩＳ…画像読取り装置、
Ｓ…媒体、
ＳＨ…搬送空間、
Ｕ…画像形成装置、
Ｕ１ａ…記録手段。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】