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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024043046
(43)【公開日】2024-03-29
(54)【発明の名称】トレーニング支援システム
(51)【国際特許分類】
   G06Q 50/10 20120101AFI20240322BHJP
【FI】
G06Q50/10
【審査請求】未請求
【請求項の数】9
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022148021
(22)【出願日】2022-09-16
(71)【出願人】
【識別番号】000006231
【氏名又は名称】株式会社村田製作所
(74)【代理人】
【識別番号】100105887
【弁理士】
【氏名又は名称】来山 幹雄
(74)【代理人】
【識別番号】100145023
【弁理士】
【氏名又は名称】川本 学
(72)【発明者】
【氏名】井上 浩一
(72)【発明者】
【氏名】渡邊 博
(72)【発明者】
【氏名】加藤 貴敏
【テーマコード(参考)】
5L049
【Fターム(参考)】
5L049CC12
(57)【要約】      (修正有)
【課題】初心者から上級者までの種々のユーザ層が、トレーニングを継続して行うことを支援するトレーニング支援システムを提供する。
【解決手段】トレーニング支援システムにおいて、被選択ユーザがウェアラブルデバイスを装着してトレーニングを行うと、被選択ユーザのユーザ端末は、被選択ユーザがトレーニング施設に入場したことを証明する入場証明及びトレーニング施設で行ったトレーニング情報をデータベースサーバに送信する。データベースサーバは、被選択ユーザの入場証明及びトレーニング情報を受信し、受信した入場証明及びトレーニング情報に基づいてデータベースを更新し、更新された情報をゲームアプリサーバに通知する。ゲームアプリサーバは、受信した情報が、勧誘情報で指定された報酬付与条件を満たしていると判定した場合、報酬となるコンテンツを被選択ユーザのユーザ端末に提供する。
【選択図】図4
【特許請求の範囲】
【請求項1】
センサを含み、装着したユーザのトレーニングの状況に応じて前記センサで検出された測定データを取得するウェアラブルデバイスと、
複数のユーザのそれぞれに関するユーザ情報と、ユーザが行ったトレーニングに関するトレーニング情報とを関連付けて記録されるデータベースを含むサーバと、
トレーニング施設へのユーザの入場を検出する入場検知部と、
前記ウェアラブルデバイスから前記測定データを受け取り、前記測定データに基づいて、ユーザが行ったトレーニングに関するトレーニング情報を生成するユーザ端末と
を備え、
前記ユーザ端末と前記サーバとは、ネットワークを介して相互に接続されており、
前記サーバは、前記データベースの情報に基づいて、複数のユーザから少なくとも1人のユーザを選択して被選択ユーザとし、前記被選択ユーザの前記ユーザ端末に前記トレーニング施設への入場を促す勧誘情報を送信し、
前記被選択ユーザの前記ユーザ端末は、前記勧誘情報を受信すると、前記勧誘情報の内容を前記被選択ユーザに通知し、
前記被選択ユーザが前記トレーニング施設に入場すると、前記入場検知部が前記被選択ユーザの入場を検知し、
前記被選択ユーザが前記ウェアラブルデバイスを装着してトレーニングを行うと、前記被選択ユーザの前記ユーザ端末は、前記被選択ユーザが前記トレーニング施設に入場したことを証明する入場証明、及び前記トレーニング施設で行ったトレーニングに関する前記トレーニング情報を、前記サーバに送信し、
前記サーバは、前記被選択ユーザの前記入場証明及び前記トレーニング情報を受信し、受信した情報が、前記勧誘情報で指定された報酬付与条件を満たしていると判定した場合、報酬となるコンテンツを前記被選択ユーザの前記ユーザ端末に提供するトレーニング支援システム。
【請求項2】
前記ウェアラブルデバイスのセンサは、前記ウェアラブルデバイスを装着したユーザの身体に加わる荷重、及び装着部位の動きに関するデータを生成する請求項1に記載のトレーニング支援システム。
【請求項3】
前記ウェアラブルデバイスはユーザの手に装着され、ユーザの手に加わる力を測定するフォースセンサ、及びユーザの手の動きを検出するモーションセンサを含む請求項1または2に記載のトレーニング支援システム。
【請求項4】
前記ウェアラブルデバイスは、ユーザの足に装着され、ユーザの足に加わる力を測定するフォースセンサ、及びユーザの足の動きを検出するモーションセンサを含む請求項1または2に記載のトレーニング支援システム。
【請求項5】
前記入場検知部の機能は、前記ユーザ端末で実現される請求項1または2に記載のトレーニング支援システム。
【請求項6】
前記入場検知部は、前記トレーニング施設に設置された入退館を検知する装置を含む請求項1または2に記載のトレーニング支援システム。
【請求項7】
前記データベースは、前記トレーニング施設に関する施設情報を含んでおり、
前記サーバは、前記被選択ユーザの前記ユーザ端末に、前記勧誘情報とともに、前記施設情報を送信する請求項1または2に記載のトレーニング支援システム。
【請求項8】
前記サーバは、
複数のユーザから少なくとも1人の前記被選択ユーザを選択する際に複数のユーザを選択し、複数の前記被選択ユーザのそれぞれの前記ユーザ端末に前記勧誘情報を送信し、
複数の前記被選択ユーザのそれぞれの前記入場証明及び前記トレーニング情報を受信すると、複数の前記被選択ユーザの前記入場証明及び前記トレーニング情報に基づいて報酬を決定し、報酬となるコンテンツを複数の前記被選択ユーザのそれぞれの前記ユーザ端末に提供する請求項1または2に記載のトレーニング支援システム。
【請求項9】
前記サーバは、前記データベースに含まれる情報を、トレーニング施設を運営する事業者、またはトレーニング関連商品を扱う事業者に提供する機能を、さらに有する請求項1または2に記載のトレーニング支援システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、トレーニング支援システムに関する。
【背景技術】
【0002】
近年、ボディメイクや健康寿命の延伸等を目的とした筋力トレーニングやフィットネスが流行している。SNS等でも、多数のトレーニング写真や動画が公開されており、これらの情報から刺激を受けてトレーニングを始める人が増えている。ゲーミフィケーションを利用してフィットネスを実践することができるコンピュータゲームが知られている(特許文献1)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2020-110604号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
従来のコンピュータゲームは、トレーニングの初心者が楽しみながら運動を行う目的には適しているが、ゲームに使用する専用のデバイスによってトレーニング強度が制限されるため、より高度のトレーニングに興味を持つユーザ層の要求には応えられない。
【0005】
本発明の目的は、初心者から上級者までの種々のユーザ層が、トレーニングを継続して行うことを支援するトレーニング支援システムを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の一観点によると、
センサを含み、装着したユーザのトレーニングの状況に応じて前記センサで検出された測定データを取得するウェアラブルデバイスと、
複数のユーザのそれぞれに関するユーザ情報と、ユーザが行ったトレーニングに関するトレーニング情報とを関連付けて記録されるデータベースを含むサーバと、
トレーニング施設へのユーザの入場を検出する入場検知部と、
前記ウェアラブルデバイスから前記測定データを受け取り、前記測定データに基づいて、ユーザが行ったトレーニングに関するトレーニング情報を生成するユーザ端末と
を備え、
前記ユーザ端末と前記サーバとは、ネットワークを介して相互に接続されており、
前記サーバは、前記データベースの情報に基づいて、複数のユーザから少なくとも1人のユーザを選択して被選択ユーザとし、前記被選択ユーザの前記ユーザ端末に前記トレーニング施設への入場を促す勧誘情報を送信し、
前記被選択ユーザの前記ユーザ端末は、前記勧誘情報を受信すると、前記勧誘情報の内容を前記被選択ユーザに通知し、
前記被選択ユーザが前記トレーニング施設に入場すると、前記入場検知部が前記被選択ユーザの入場を検知し、
前記被選択ユーザが前記ウェアラブルデバイスを装着してトレーニングを行うと、前記被選択ユーザの前記ユーザ端末は、前記被選択ユーザが前記トレーニング施設に入場したことを証明する入場証明、及び前記トレーニング施設で行ったトレーニングに関する前記トレーニング情報を、前記サーバに送信し、
前記サーバは、前記被選択ユーザの前記入場証明及び前記トレーニング情報を受信し、受信した情報が、前記勧誘情報で指定された報酬付与条件を満たしていると判定した場合、報酬となるコンテンツを前記被選択ユーザの前記ユーザ端末に提供するトレーニング支援システムが提供される。
【発明の効果】
【0007】
ユーザは、トレーニングによって報酬を受け取ることができるため、トレーニングを継続するモチベーションを高く保つことができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1図1は、第1実施例によるトレーニング支援システムのブロック図である。
図2図2Aから図2Gまで図面は、種々のトレーニング種目を実施しているときのユーザの状態を示す概略図である。
図3図3は、データベースサーバのデータベースに格納されている情報を示す図である。
図4図4は、第1実施例によるトレーニング支援システムのウェアラブルデバイス、ユーザ端末、ゲームアプリサーバ、及びデータベースサーバが行う処理、及びこれらの間で行われる通信を示す図である。
図5図5は、第2実施例によるトレーニング支援システムのブロック図である。
図6図6は、第2実施例によるトレーニング支援システムのウェアラブルデバイス、ユーザ端末、ゲームアプリサーバ、及びデータベースサーバが行う処理、及びこれらの間で行われる通信を示す図である。
図7図7は、第3実施例によるトレーニング支援システムのブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
[第1実施例]
図1から図4までの図面を参照して、第1実施例によるトレーニング支援システムについて説明する。
【0010】
図1は、第1実施例によるトレーニング支援システムのブロック図である。第1実施例によるトレーニング支援システムは、センサが内蔵されたウェアラブルデバイス10、ユーザ端末20、及びサーバ30を含む。サーバ30とユーザ端末20とは、ネットワーク50を介して相互にデータ通信を行う。ウェアラブルデバイス10とユーザ端末20とは、近距離無線通信技術を利用して相互にデータ通信を行う。トレーニングを行うユーザは、ユーザ端末20を携帯してトレーニング施設60に入場し、ウェアラブルデバイス10を装着して筋力トレーニング、有酸素運動等のトレーニングを行う。
【0011】
ウェアラブルデバイス10は、トレーニング時に手首の保護や握力の補助を目的として手に装着される保護グローブ14、及び保護グローブ14に取り付けられた種々のセンサと制御回路15とを含む。種々のセンサには、複数のフォースセンサ11及びモーションセンサ12が含まれる。フォースセンサ11は、ウェアラブルデバイス10を装着したユーザの身体に加わる荷重に関する測定データを生成する。フォースセンサ11には、重量センサ、荷重センサ、圧力センサ等が用いられる。モーションセンサ12は、加速度センサとジャイロスコープとを含み、ウェアラブルデバイス10の装着部位の動きに関するデータを生成する。制御回路15は、フォースセンサ11及びモーションセンサ12の測定データをユーザ端末20に送信する通信モジュール及びバッテリ等を含む。
【0012】
ユーザ端末20は、トレーニング情報生成部21、入場検知部22、及びゲームアプリ23を含む。ユーザ端末20には、例えばスマートフォンが用いられ、トレーニング情報生成部21及び入場検知部22の機能は、スマートフォンにインストールされた専用のアプリケーションプログラムによって実現される。
【0013】
トレーニング情報生成部21は、ウェアラブルデバイス10から受信した種々のセンサの測定データに基づいて、トレーニング情報を生成する。トレーニング情報には、トレーニング種目、負荷、回数、実施日時、実施場所等の情報が含まれる。
【0014】
サーバ30は、データベースサーバ31及びゲームアプリサーバ32を含む。データベースサーバ31及びゲームアプリサーバ32は、共通のハードウェアで実現してもよいし、別々のハードウェアで実現してもよい。
【0015】
次に、図2Aから図2Gまでの図面を参照してトレーニング種目の一例及び負荷について説明する。図2Aから図2Gまで図面は、種々のトレーニング種目を実施しているときのユーザの状態を示す概略図である。図2Aから図2Gまでの図面において、ウェアラブルデバイス10に加わる力の向きを矢印で示す。
【0016】
図2Aは、ウェアラブルデバイス10を装着した手でダンベル70を上から把持した状態を示し、図2Bはダンベル70を横から把持した状態を示す。図2Cは、ユーザがウェアラブルデバイス10を装着してベンチプレスを行っているときの状態を示す。図2Dは、ユーザがウェアラブルデバイス10を装着して鉄棒にぶら下がって懸垂を行っている状態を示す。図2Eは、ユーザがウェアラブルデバイス10を装着して両手で平行棒を握り、腕の屈伸を行っている状態を示す。図2Fは、ユーザがウェアラブルデバイス10を装着して腕立て伏せを行っている状態を示す。図2Gは、ユーザがウェアラブルデバイス10を装着してバーベルスクワットを行っている状態を示す。
【0017】
ユーザが図2Aから図2Gに示した種々のトレーニング種目のうちどのトレーニングを行っているかは、複数のフォースセンサ11の測定データ、モーションセンサ12の測定データに基づいて特定することができる。例えば、トレーニング時に手に加わる荷重、ウェアラブルデバイス10の姿勢と移動の軌跡等から、トレーニング種目、負荷、実施回数等を特定することができる。トレーニング情報生成部21(図1)は、生成したトレーニング情報をサーバ30に送信する。なお、図2Aから図2Gまでの図面に示したトレーニング種目は、ウェアラブルデバイス10を装着してトレーニング情報を取得可能なトレーニング種目の一例であり、その他のトレーニング種目についても、ウェアラブルデバイス10を装着してトレーニング情報を取得することが可能である。
【0018】
ユーザがトレーニング施設60に入場し、トレーニング施設に設置されたICタグやQRコード(登録商標)等をユーザ端末20で読み取ると、ユーザ端末20の入場検知部22(図1)がトレーニング施設60への入場を検知し、入場証明を生成する。入場検知部22は、入場証明をサーバ30に送信する。
【0019】
ユーザは、ユーザ端末20のゲームアプリ23を起動して、ゲームを楽しむことができる。また、ゲームアプリ23は、後に説明する所定の条件が満たされると、サーバ30からゲーム報酬を受け取ることができる。ゲーム報酬は、例えばゲームの進行を有利にするような効果やアイテムである。ゲームの報酬には、例えば、ゲームのキャラクターのレベルや経験値の上昇、お金、アイテム、武器等の装備や素材が含まれる。また、ゲームの進行には影響しないものの、キャラクターやアバターの容姿を変更する装備や服等のアイテム、顔や筋肉等の肉体パーツ、キャラクターアクション、エフェクト効果等をゲーム報酬に含めてもよい。
【0020】
また、ゲームアプリ23に代えて、他のアプリケーションプログラム(以下、「アプリ」という。)がサーバ30から報酬を受け取るようにしてもよい。例えば、アプリ内のアバターの容姿や、アプリ自体のデザインテーマ等を報酬としてもよい。その他に、実店舗やウェブサービスで利用できる割引クーポンやポイント、仮想通貨、NFT技術によって固有の価値が付与されたデジタルデータ等を報酬としてもよい。
【0021】
図3は、データベースサーバ31のデータベースに格納されている情報を示す図である。ユーザごとにユーザIDが付与されており、トレーニング施設ごとに施設IDが付与されている。
【0022】
データベースには、ユーザIDの各々に関連付けられたユーザ情報40、トレーニング情報41、及び施設利用履歴情報42が含まれる。ユーザ情報40には、年齢、性別、住所等のユーザの属性を示す情報が含まれる。トレーニング情報41には、トレーニング種目、負荷重量、回数、実施日時、実施場所等を示す情報が含まれる。施設利用履歴情報42には、利用日時及び利用機器を示す情報が含まれる。利用機器は、トレーニング種目から特定することができる。
【0023】
さらに、データベースには、施設IDの各々に関連付けられた施設情報が含まれる。施設情報には、会員の利用履歴情報43、混雑情報44、施設に設置されている設備の一覧を示す設備情報45、設備の利用状況を示す情報46が含まれる。混雑情報44及び設備の利用状況を示す情報46は、例えばトレーニング施設から定期的に、例えばほぼリアルタイムにデータベースサーバ31に送信される。
【0024】
次に、図4を参照して第1実施例によるトレーニング支援システムが実行する手順について説明する。図4は、第1実施例によるトレーニング支援システムのウェアラブルデバイス10、ユーザ端末20、ゲームアプリサーバ32、及びデータベースサーバ31が行う処理、及びこれらの間で行われる通信を示す図である。
【0025】
まず、データベースサーバ31が、データベースに格納されているユーザ情報40、トレーニング情報41、施設利用履歴情報42、及び所定の選択条件に基づいて、少なくとも1人のユーザを選択する(ステップS1)。選択されたユーザを、被選択ユーザということとする。ユーザを選択するための選択条件は、トレーニング支援システムの管理者等によって指定される。なお、ユーザ情報40等の他に、トレーニング施設の情報、例えば会員の利用履歴情報43、混雑情報44、設備情報45、設備の利用状況を示す情報46を用いてユーザを選択するようにしてもよい。
【0026】
データベースサーバ31は、ユーザを選択すると、ゲームアプリサーバに被選択ユーザのユーザIDを送信する。ゲームアプリサーバ32は、データベースサーバ31から受信したユーザIDのユーザ端末20に、特定のトレーニング施設でトレーニングを実施するとゲーム報酬が得られるという勧誘情報を通知する。ユーザ端末20のゲームアプリ23(図1)は、勧誘情報を受け取ると、その内容を表示画面に表示することにより被選択ユーザに知らせる。
【0027】
勧誘情報に気づいた被選択ユーザが、勧誘情報で特定されたトレーニング施設60に入場し、入場証明を取得する手順を実行すると、ユーザ端末20は入場証明を生成する(ステップS2)。入場証明の取得は、例えばトレーニング施設に設置されたICタグやQRコード(登録商標)等をユーザ端末20で読み込むことにより行うことができる。
【0028】
被選択ユーザがウェアラブルデバイス10を装着して、手に負荷がかかるトレーニングを実施すると、ウェアラブルデバイス10に含まれるフォースセンサ11及びモーションセンサ12が測定データを生成し(ステップS3)、ユーザ端末20に送信する。ユーザ端末20のトレーニング情報生成部21(図1)は、受信した測定データに基づいてトレーニング情報を生成する(ステップS4)。
【0029】
その後、ユーザ端末20は、入場証明とトレーニング情報をデータベースサーバ31に送信する。データベースサーバ31は、受信した入場証明及びトレーニング情報に基づいてデータベースを更新する(ステップS5)とともに、更新された情報をゲームアプリサーバ32に通知する。
【0030】
ゲームアプリサーバ32は、トレーニングの内容を確認し(ステップS6)、所定の報酬付与条件が満たされている場合は、トレーニングの内容に応じた報酬をユーザ端末20に送信する。被選択ユーザがトレーニング施設に入場したことのみを条件として、報酬を付与してもよい。また、トレーニングの負荷の大きさに応じて、報酬のレベルを変えてもよい。
【0031】
次に、第1実施例の優れた効果について説明する。
第1実施例では、ウェアラブルデバイス10で測定された測定データに基づいてユーザ端末20がトレーニング情報を生成するため、トレーニング情報を人手で入力する手間が解消される。トレーニング情報を人手で入力しないため、報酬付与に対する不正、例えばトレーニング偽装による報酬の取得等を防止することができる。
【0032】
また、グローブ型のウェアラブルデバイス10を用いるため、一般的なトレーニング設備を利用して、手に負荷が生じる種々のトレーニング種目を、報酬付与の可否の判定対象とすることができる。判定対象となり得るトレーニング種目を実施するための設備として、例えばダンベル、バーベル、チェストプレスマシン、バタフライマシン、ラットプルダウンマシン、ショルダープレスマシン、ローイングマシン、チンニングバー、ディップスバー、プッシュアップバー、スミスマシン等が挙げられる。
【0033】
さらに、ユーザのレベルに応じてトレーニング負荷を変更することも可能である。さらに、特別な設備を利用しない自重トレーニング、例えばプッシュアップ(腕立て伏せ)等も、報酬付与の可否の判定対象とすることができる。
【0034】
トレーニングの実施により、ゲームが円滑に進行する等のトレーニングとは別の目的の報酬を得ることで、ユーザにとってトレーニングを継続するモチベーションが向上するという優れた効果が得られる。トレーニング施設を利用していないユーザにとっては、報酬が、新たにトレーニング施設に通い始める動機づけになり得る。
【0035】
また、トレーニング施設にとっては、トレーニングとは別の目的の報酬を提示することにより、ユーザをトレーニング施設へ誘導することが可能になる。例えば、新たなユーザの入会や、既ユーザの継続率の向上等が期待できる。
【0036】
トレーニングを継続して実施しているユーザは、より最適なトレーニングを行いたくなる。例えば、自宅でトレーニングを行っていたユーザには、トレーニングの負荷が足りない等の課題が現れる。そうしたユーザには、トレーニング施設の設備情報や、それらの設備を使ったより高度なトレーニングメニュー等のコンテンツを提供することで、ユーザをトレーニング施設に誘導することができる。
【0037】
既に特定のトレーニング施設でトレーニングを行っている上級ユーザについても、今のトレーニング施設では限界を感じているという場合がある。このような上級ユーザに対しては、他のトレーニング施設を運営する事業者が、より高強度の設備や最新の設備を備えているトレーニング施設に関する情報をコンテンツとして提供することにより、上級ユーザを新たなトレーニング施設に誘導することができる。
【0038】
むやみに集客を行ってトレーニング施設が混雑すると、既存のユーザが利用しにくくなり、顧客満足度が低下する懸念がある。第1実施例によるトレーニング支援システムが、ユーザの利用頻度やトレーニング施設の混雑状況等を考慮して適切に報酬を提示することにより、トレーニング施設の混雑度を緩和することが可能になる。例えば、トレーニング施設の閑散期に利用されるように、新規のユーザとなり得るユーザ候補に報酬を提示することができる。優良ユーザ(利用頻度が高いユーザ)が多い時間帯には、ユーザ候補に報酬の提示を行わないようにすることにより、優良ユーザが快適に施設を利用できるようにすることが可能になる。
【0039】
データベースサーバ31が、各トレーニング施設から、種々の情報、例えば会員の利用履歴情報43、混雑情報44、設備情報45、設備の利用状況を示す情報46等をほぼリアルタイムに取得し、これらの情報を利用して報酬を提示することにより、トレーニング施設の混雑状況をより精度よく最適化することができる。また、トレーニング種目や設備の利用状況等から、利用者数が多くても特定の設備が空いている場合を考慮して、設備の利用状況を最適化することができる。例えば、トレーニング施設でスタジオや有酸素運動設備の利用者が多くても、筋力トレーニングの設備が空いている場合は、筋力トレーニングを重視するユーザに報酬を提示して集客することが可能である。
【0040】
次に、第1実施例の変形例について説明する。
第1実施例では、ウェアラブルデバイス10として、手に装着するグローブ型のものを用いているが、その他のものを用いてもよい。例えば、ウェアラブルデバイス10として、足に装着するシューズ型のものを用いてもよい。足裏にフォースセンサを配置し、シューズ内にモーションセンサを配置することにより、足裏に荷重がかかるトレーニング、例えばレッグプレスやランニング等に関する情報を取得することができる。
【0041】
第1実施例では、トレーニング支援システムが持つ種々の機能を、図1に示したように分担させているが、機能の分担を変えてもよい。例えば、トレーニング情報生成部21の機能をウェアラブルデバイス10に内蔵したマイクロコントロールユニット(MCU)で実現しもよいし、データベースサーバ31で実現してもよい。
【0042】
また、ユーザ端末20の入場検知部22の機能を、トレーニング施設に設置されている入退館を検知する装置で行ってもよい。この場合は、第1実施例によるトレーニング支援システムが、入退館を検知する装置を含むことになる。サーバ30は、ネットワークを介して入退館を検知する装置と接続され、入退館を検知する装置がデータベースサーバ31にユーザの入場証明を送信する。また、入退館を検知する装置が、入場証明をユーザ端末20(図1)に近距離無線通信を用いて送信し、入場証明を受信したユーザ端末20がサーバ30に入場証明を送信するようにしてもよい。
【0043】
図2Aから図2Gまでの図面では、筋力トレーニングを種々のトレーニング種目の例として示したが、第1実施例によるトレーニング支援システムは、筋力トレーニングに限定されず、その他の種々のトレーニングにも適用することが可能である。第1実施例によるトレーニング支援システムが適用可能なトレーニングとして、例えばリハビリテーション、運動療法等が挙げられる。
【0044】
[第2実施例]
次に、図5及び図6を参照して、第2実施例によるトレーニング支援システムについて説明する。以下、図1から図4までの図面を参照して説明した第1実施例によるトレーニング支援システムと共通の構成については説明を省略する。
【0045】
図5は、第2実施例によるトレーニング支援システムのブロック図である。第1実施例(図4)では、データベースサーバ31がステップS1でユーザを選択する際に、少なくとも1人のユーザを選択する。複数のユーザを選択する場合であっても、複数のユーザのそれぞれは関連付けられることなく、以後の手順において個別のユーザとして取り扱われる。これに対して第2実施例では、サーバ30は、選択した複数のユーザを相互に関連付けて処理を行う。例えば、サーバ30と複数のユーザ端末20との間で、相互に関連付けられたデータ通信が行われる。
【0046】
図6は、第2実施例によるトレーニング支援システムのウェアラブルデバイス10、ユーザ端末20、ゲームアプリサーバ32、及びデータベースサーバ31が行う処理、及びこれらの間で行われる通信を示す図である。
【0047】
データベースサーバ31は、何らかの共通点のある複数のユーザを選択する(ステップSA1)。複数の被選択ユーザは、相互に関連付けられ、1つのユーザ群を構成する。ゲームアプリサーバ32が、ユーザ群を構成する複数の被選択ユーザのユーザ端末20に勧誘情報を送信する。勧誘情報には、指定された期間に、特定のトレーニング施設で、ユーザ群に属する複数の被選択ユーザがトレーニングを行うと報酬が得られるという報酬付与条件が含まれる。報酬付与条件には、さらに、トレーニングのレベルを示す情報が含まれる。トレーニングのレベルを示す情報として、例えばトレーニング施設への入場回数、実施したトレーニングの回数、身体への負荷の程度(フォースセンサで測定される力の大きさ)等が挙げられる。勧誘情報で指定される期間は、例えば分単位(例えば指定日時から30分間)、時間単位(例えば指定日時から2時間)、日にち単位(例えば9月1日から9月20日までの間)、又は月単位(例えば9月)等で指定される。また、指定される期間を、現時点から60分以内というように、現時点を期間の起算点としてもよい。また、指定される期間が日にち単位、月単位で指定される場合、複数の被選択ユーザが該当のトレーニング施設でトレーニングを行う時間帯は、複数の被選択ユーザの間で重なっていなくてもよい。
【0048】
複数の被選択ユーザがトレーニング施設60に入場してから、データベースサーバ31がデータベースを更新する(ステップS5)までの、複数の被選択ユーザのそれぞれに関する手順は、第1実施例によるトレーニング支援システムが行う手順と同一である。ゲームアプリサーバ32は、データベースの更新内容に基づいて、1つのユーザ群を構成する複数のユーザのトレーニング内容を確認する(ステップSA6)。複数のユーザのトレーニング内容が全体として報酬付与条件を満たす場合は、ユーザ群を構成する複数のユーザのユーザ端末20に報酬を送信する。例えば、勧誘情報で指定された期間内に、1つのユーザ群に属する複数の被選択ユーザが該当のトレーニング施設で行ったトレーニングのレベルの総計が、所定の報酬付与条件を満たしている場合は、報酬が付与される。
【0049】
次に、第2実施例の優れた効果について説明する。
第2実施例では、勧誘情報を受け取った複数のユーザが、同一のトレーニング施設に、同一の時間帯に集まりやすくなる。これにより、ユーザ同士の交流の機会を増やすことができる。勧誘情報で指定される期間を1週間単位にすると、時間単位で指定する場合と比べて、ユーザ同士が同一時間帯にトレーニング施設に入場する確率は低下するが、ユーザにとっては、トレーニングを行う日時の選択の自由度が高まるという利点がある。
【0050】
トレーニングの継続には、一緒にトレーニングを行う友人や仲間の存在が有効である。また、トレーニングを指導してくれる上級ユーザの存在も、トレーニングの継続に有効である。ユーザは、トレーナと契約することで、トレーニングの指導を受けることができるが、トレーナと契約することは、金銭的な観点からハードルが高い。24時間型のトレーニング施設は、気軽に1人で通い易いという利点がある反面、このようなトレーニング施設では、トレーナが居ない場合もある。さらに、友人や仲間と交流しにくいことも考えられる。
【0051】
複数のユーザに対して、同一時間帯に同一施設でトレーニングを行うことにより報酬を受け取れるという勧誘情報を提示することにより、複数のユーザに交流の機会を提供することができる。特に、1つのユーザ群に属する複数のユーザとして、属性の近い複数のユーザ、トレーニングに関して共通点のある複数のユーザを選択することが好ましい。この勧誘情報は、ユーザ同士の会話のきっかけにもなり得る。これにより、ユーザ間の交流が生まれ、トレーニング内容について相互に教えあうことにより、トレーニングの継続性の向上が期待できる。
【0052】
[第3実施例]
次に、図7を参照して第3実施例によるトレーニング支援システムについて説明する。以下、図1から図4までの図面を参照して説明した第1実施例によるトレーニング支援システムと共通の構成については説明を省略する。
【0053】
図7は、第3実施例によるトレーニング支援システムのブロック図である。第1実施例(図1)では、トレーニング施設60はネットワーク50を介してサーバ30に接続されていない。これに対して第3実施例では、トレーニング施設60及びトレーニング関連用品を販売する店舗61が、ネットワーク50を介してサーバ30に接続されている。
【0054】
サーバ30は、データベースの情報をトレーニング施設60や店舗61を運営する事業者に提供する。この際、ユーザの匿名性を確保するために、情報をグルーピングしたり、加工したりすることが好ましい。
【0055】
次に、第3実施例の優れた効果について説明する。
店舗61を運営する事業者は、サーバ30から取得した情報を、有益なマーケティング情報として活用することができる。例えば、サーバ30から取得した情報に応じて、細やかで効率的な販売促進活動を行うことが可能になる。例えば、消費者の年齢層、性別、トレーニングレベル等に応じて、トレーニング関連商品、食品、サプリメント等を適切に提案することができる。これにより、消費者の継続的な来店が期待できる。
【0056】
また、店舗61を利用するユーザにとっても、トレーニングに応じた適切な商品の提案を受けられることにより、トレーニングを継続するモチベーションを高めることができるという優れた効果が得られる。さらに、ユーザが適切な商品を利用してトレーニングレベルを高めることにより、難易度の高いゲームコンテンツへ進行する等の相乗効果が期待できる。
【0057】
トレーニング施設60を運営する事業者は、ユーザのトレーニングレベルを把握することにより、設備改善の最適化を図ることが可能になる。例えば、上級ユーザが増えてきて、旧式の設備(マシン)の利用頻度が低下していることを把握すると、旧式の設備を最新の設備に入れ替えることにより、上級ユーザの満足度を高めることができる。このように、データベースサーバ31から提供された情報に基づいて、効率的な設備投資を行うことが可能になる。
【0058】
上述の各実施例は例示であり、異なる実施例で示した構成の部分的な置換または組み合わせが可能であることは言うまでもない。複数の実施例の同様の構成による同様の作用効果については実施例ごとには逐次言及しない。さらに、本発明は上述の実施例に制限されるものではない。例えば、種々の変更、改良、組み合わせ等が可能なことは当業者に自明であろう。
【0059】
本明細書に記載した上記実施例に基づき、以下の発明を開示する。
<1>
センサを含み、装着したユーザのトレーニングの状況に応じて前記センサで検出された測定データを取得するウェアラブルデバイスと、
複数のユーザのそれぞれに関するユーザ情報と、ユーザが行ったトレーニングに関するトレーニング情報とを関連付けて記録されるデータベースを含むサーバと、
トレーニング施設へのユーザの入場を検出する入場検知部と、
前記ウェアラブルデバイスから前記測定データを受け取り、前記測定データに基づいて、ユーザが行ったトレーニングに関するトレーニング情報を生成するユーザ端末と
を備え、
前記ユーザ端末と前記サーバとは、ネットワークを介して相互に接続されており、
前記サーバは、前記データベースの情報に基づいて、複数のユーザから少なくとも1人のユーザを選択して被選択ユーザとし、前記被選択ユーザの前記ユーザ端末に前記トレーニング施設への入場を促す勧誘情報を送信し、
前記被選択ユーザの前記ユーザ端末は、前記勧誘情報を受信すると、前記勧誘情報の内容を前記被選択ユーザに通知し、
前記被選択ユーザが前記トレーニング施設に入場すると、前記入場検知部が前記被選択ユーザの入場を検知し、
前記被選択ユーザが前記ウェアラブルデバイスを装着してトレーニングを行うと、前記被選択ユーザの前記ユーザ端末は、前記被選択ユーザが前記トレーニング施設に入場したことを証明する入場証明、及び前記トレーニング施設で行ったトレーニングに関する前記トレーニング情報を、前記サーバに送信し、
前記サーバは、前記被選択ユーザの前記入場証明及び前記トレーニング情報を受信し、受信した情報が、前記勧誘情報で指定された報酬付与条件を満たしていると判定した場合、報酬となるコンテンツを前記被選択ユーザの前記ユーザ端末に提供するトレーニング支援システム。
【0060】
<2>
前記ウェアラブルデバイスのセンサは、前記ウェアラブルデバイスを装着したユーザの身体に加わる荷重、及び装着部位の動きに関するデータを生成する<1>に記載のトレーニング支援システム。
【0061】
<3>
前記ウェアラブルデバイスはユーザの手に装着され、ユーザの手に加わる力を測定するフォースセンサ、及びユーザの手の動きを検出するモーションセンサを含む<1>または<2>に記載のトレーニング支援システム。
【0062】
<4>
前記ウェアラブルデバイスは、ユーザの足に装着され、ユーザの足に加わる力を測定するフォースセンサ、及びユーザの足の動きを検出するモーションセンサを含む<1>または<2>に記載のトレーニング支援システム。
【0063】
<5>
前記入場検知部の機能は、前記ユーザ端末で実現される<1>乃至<4>のいずれか1つに記載のトレーニング支援システム。
【0064】
<6>
前記入場検知部は、前記トレーニング施設に設置された入退館を検知する装置を含む<1>乃至<4>のいずれか1つに記載のトレーニング支援システム。
【0065】
<7>
前記データベースは、前記トレーニング施設に関する施設情報を含んでおり、
前記サーバは、前記被選択ユーザの前記ユーザ端末に、前記勧誘情報とともに、前記施設情報を送信する<1>乃至<6>のいずれか1つに記載のトレーニング支援システム。
【0066】
<8>
前記サーバは、
複数のユーザから少なくとも1人の前記被選択ユーザを選択する際に複数のユーザを選択し、複数の前記被選択ユーザのそれぞれの前記ユーザ端末に前記勧誘情報を送信し、
複数の前記被選択ユーザのそれぞれの前記入場証明及び前記トレーニング情報を受信すると、複数の前記被選択ユーザの前記入場証明及び前記トレーニング情報に基づいて報酬を決定し、報酬となるコンテンツを複数の前記被選択ユーザのそれぞれの前記ユーザ端末に提供する<1>乃至<7>のいずれか1つに記載のトレーニング支援システム。
【0067】
<9>
前記サーバは、前記データベースに含まれる情報を、トレーニング施設を運営する事業者、またはトレーニング関連商品を扱う事業者に提供する機能を、さらに有する<1>乃至<8>のいずれか1つに記載のトレーニング支援システム。
【符号の説明】
【0068】
10 ウェアラブルデバイス
11 フォースセンサ
12 モーションセンサ
14 保護グローブ
15 制御回路
20 ユーザ端末
21 トレーニング情報生成部
22 入場検知部
23 ゲームアプリ
30 サーバ
31 データベースサーバ
32 ゲームアプリサーバ
40 ユーザ情報
41 トレーニング情報
42 施設利用履歴情報
43 会員の利用履歴情報
44 混雑情報
45 施設の設備情報
46 設備の利用状況を示す情報
50 ネットワーク
60 トレーニング施設
61 店舗
70 ダンベル
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7