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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024043048
(43)【公開日】2024-03-29
(54)【発明の名称】チラシ掲載位置表示システム
(51)【国際特許分類】
   G06Q 30/0241 20230101AFI20240322BHJP
   G06Q 10/20 20230101ALI20240322BHJP
【FI】
G06Q30/02 380
G06Q10/00 300
【審査請求】未請求
【請求項の数】1
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022148024
(22)【出願日】2022-09-16
(71)【出願人】
【識別番号】598058759
【氏名又は名称】小飯塚 哲也
(72)【発明者】
【氏名】小飯塚 哲也
【テーマコード(参考)】
5L049
【Fターム(参考)】
5L049BB08
5L049CC15
(57)【要約】
【課題】 複数種類となったチラシから必要なチラシとチラシ内のどこに記載されているかを表示し、すばやくチラシを選択し顧客に説明できるチラシ掲載位置表示システムを提供する。
【解決手段】 顧客車両の来店時に入手した車両情報を車両情報管理データベース31に格納する。また、前記顧客車両が来店時に車両情報管理データベース31に格納されている場合は、店舗の端末装置10に車両情報を表示するとともにチラシの情報が格納されている掲載位置管理データベース32から夏タイヤまたは冬タイヤのサイズのチラシ掲載位置を取得し表示する。また、チラシにはチラシを特定できるインデックスが印刷されており、端末10に表示された掲載位置情報から目的のチラシを特定し顧客にチラシとともに提示提案する。
【選択図】 図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
店舗に設けられた端末装置と、前記端末装置がネットワークを介して通信可能に接続された実行サーバーとから少なくとも構成され、来店した顧客車両のタイヤ状態が新品タイヤへの交換を必要と判断される場合において、前記顧客車両に適応する新品タイヤの価格が印刷されているチラシを渡す際、店舗が保有するどのチラシのどの場所に掲載されているかを表示するシステムであって、
前記実行サーバーには、
前記顧客車両の車両基本情報を記憶する車両情報管理データベースと、
タイヤサイズに対するチラシの掲載位置を記憶する掲載位置管理データベースと、
前記顧客車両のタイヤサイズを元にチラシの掲載位置を求める特定手段とを備え、
前記端末装置には、
前記顧客車両の来店時に車両情報を元に前記車両情報管理データベースを検索するアクセス手段と、
前記顧客車両の来店時に前記実行サーバーにより得られたチラシ掲載位置を知らせる表示手段とを備え、
前記チラシには、前記端末に表示された掲載位置からチラシを特定できるインデックスが印字されている
ことを特徴とするチラシ掲載位置表示システム。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、来店した顧客車両のタイヤ状態が新品タイヤへの交換を必要と判断される場合において、適応する新品タイヤの価格等が印刷されているチラシを渡す際、店舗が保有するどのチラシのどの場所に掲載されているかを表示するシステムに関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、ガソリンスタンドやタイヤ専門店などのタイヤを販売する店舗においてチラシを作成し顧客に渡す場合、売れ筋のタイヤサイズを複数掲載し、多くの車両に配布していた。また、タイヤサイズには非常に多くの種類が存在し、これらすべてを掲載することは不可能なため売れ筋のタイヤサイズのみを掲載している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特許第6889350号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
来店車両のタイヤ状態が交換必要または、まもなく交換が必要な車両に対して、店舗側は見積り書を作成したり、予め売れ筋のタイヤサイズが記載されているチラシを渡したりしている。しかし見積り書の作成には時間がかかり、またチラシにはすべてのサイズのタイヤが記載されているわけではない。そして、文字を小さくし多くのサイズをサイズ順に並べて表記する方法や、複数の紙面に分けて多くのサイズを記載する方法などがあるが、目的のタイヤサイズがチラシに記載されていてもどこに記載されているかを探し当てるには時間がかかる。
【0005】
また、特許文献1に、顧客自身が保管する次季のタイヤ状態を来店時に適切にお知らせし、タイヤ販売の支援を行えるタイヤ状態表示販売システムがあり、あらかじめサイズ別の見積書を作成しておくことができるが、見積書が多くなれば前記と同様に探すのに時間がかかる。
【0006】
そこで本発明は、複数種類となったチラシから必要なチラシとチラシ内のどこに記載されているかを表示し、すばやくチラシを選択し顧客に説明できるチラシ掲載位置表示システムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
店舗に設けられた端末装置と、前記端末装置がネットワークを介して通信可能に接続された実行サーバーとから少なくとも構成され、来店した顧客車両のタイヤ状態が新品タイヤへの交換を必要と判断される場合において、前記顧客車両に適応する新品タイヤの価格が印刷されているチラシを渡す際、店舗が保有するどのチラシのどの場所に掲載されているかを表示するシステムであって、
前記実行サーバーには、
前記顧客車両の車両基本情報を記憶する車両情報管理データベースと、
タイヤサイズに対するチラシの掲載位置を記憶する掲載位置管理データベースと、
前記顧客車両のタイヤサイズを元にチラシの掲載位置を求める特定手段とを備え、
前記端末装置には、
前記顧客車両の来店時に車両情報を元に前記車両情報管理データベースを検索するアクセス手段と、
前記顧客車両の来店時に前記実行サーバーにより得られたチラシ掲載位置を知らせる表示手段とを備え、
前記チラシには、前記端末に表示された掲載位置からチラシを特定できるインデックスが印字されている
ことを特徴とするチラシ掲載位置表示システム。
【発明の効果】
【0008】
顧客車両の来店時に、車両のタイヤ状態が交換必要または、まもなく交換が必要な車両に対して、掲載されているチラシの特定と掲載位置を表示することで、すばやく目的のチラシを渡すことができ顧客への提案が可能となる。
【0009】
また、特許文献1のタイヤ状態表示販売システムと併用することで、現在車両に装着されていない次季タイヤについても交換が必要な車両にすばやく目的のチラシを渡すことができるようになる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
図1】本発明の実施形態の全体構成図である。
図2】同上の端末装置のブロック図である。
図3】同上の動作を示すフローチャートである。
図4】同上の車両情報管理データベースのデータ構成図である。
図5】同上の掲載位置管理データベースのデータ構成図である。
図6】同上の掲載位置とインデックスの一例である。
図7】同上の2次元の場合の掲載位置とインデックスの一例である。
図8】同上のタイヤチラシの一例である。
図9】同上の端末装置のTOP画面の一例である。
図10】同上の車番入力画面の一例である。
図11】同上の車両選択画面の一例である。
図12】同上のおすすめ画面の一例である。
図13】同上の車両情報入力画面の一例である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
以下に本発明の実施形態について添付図面を参照して説明する。
【0012】
本発明に係るチラシ掲載位置表示システムは、顧客車両のタイヤ状態が交換必要または、まもなく交換が必要な車両に対して、掲載されているチラシの特定と掲載位置を表示することで、すばやく目的のチラシを渡すことができ顧客への提案が可能となることを特徴としている。
【0013】
図1は、本発明を適用したチラシ掲載位置表示システムの実施形態の構成全体を示しており、複数台設置可能な端末装置10がネットワーク20に接続されており、また、端末装置10はネットワーク20を介して実行サーバー30に接続されている。
【0014】
端末装置10は、店舗内を自由に持ち歩けるスマートフォンまたはタブレット等の携帯移動可能なモバイル端末が望ましい。
【0015】
端末装置10は、図2に示すように、制御部110と、記憶部120と、操作部130と、表示部140と、通信部150とを有するもので、制御部110は、記憶部120、操作部130、表示部140、通信部150を含む端末装置全体の動作を制御する。
【0016】
制御部110は、通信部150からネットワーク20を介し、実行サーバー30によって車両情報管理データベース31から必要な情報を抽出することができ、また、登録更新することができ、抽出された情報は、記憶部120によって記憶される。
【0017】
記憶部120は、実行サーバー30から受信した車両情報は車両情報記憶部121に記憶され、また、掲載位置情報は掲載位置記憶部122に記憶され、制御部110により必要なデータの入出力が行われる。
【0018】
実行サーバー30は、端末装置10からの要求を受け、データベースへの登録、更新、抽出、削除などを行うプログラムを有しており、また、実行サーバー内には、車両情報管理データベース31と掲載位置管理データベース32とを有する。
【0019】
車両情報管理データベース31には、図4に示すように車両の基本情報として、少なくても車両のナンバープレート情報、車名、夏および冬のタイヤサイズを記憶している。
【0020】
掲載位置管理データベース32には、図5に示すように目的とするタイヤサイズのチラシがどのチラシのどこに掲載されているかを示すデータが格納されている。
【0021】
車両情報管理データベース31および掲載位置管理データベース32は、アクセス権限を持ったパソコンや端末で作成および修正することができる。
【0022】
以下に、図1のチラシ掲載位置表示システムにおいて、顧客来店時に適切なチラシを渡すまでの過程を図3のフローチャートを用いて説明する。
【0023】
端末装置10の図9に示すTOP画面からおすすめボタンを選択することで来店車両の情報を表示することができる。
【0024】
来店車両を特定するために、図10に示す車番入力画面が表示され車両の車番(4桁)を入力することで(S1)、実行サーバー30の車両情報管理データベース31から該当する車番の車両情報を取得する(S2)。
【0025】
車両情報管理データベース31に登録されている車両にはすべて固有の車両IDが付けられており、車両情報を取得する際には必ず車両IDも含まれて取得される。
【0026】
該当する車番が存在する場合は、図11に示す車両選択画面に表示され、4桁の車番以外のナンバープレート情報および車名が表示され、この中から選択して車両を特定する(S3)。
【0027】
選択した特定車両の車両情報は車両情報記憶部121に記憶され図12に示すおすすめ画面に、顧客に“おすすめ”するべき内容が表示される(S4)。
【0028】
新規車両により1つも該当する車両がなかった場合は、図13に示す車両情報入力画面が表示され、車両情報を新規入力することになり、車両情報記憶部121への格納と、実行サーバー30により車両情報管理データベース31に新規登録し新規車両の車両IDを取得し(S5)、新規車両の車両IDは、車両情報記憶部121に格納され(S5)、図12に示すおすすめ画面が表示される。
【0029】
また、車両情報を取得する際、タイヤサイズに対するチラシの掲載位置を掲載位置管理データベース32から合わせて取得し、掲載位置情報は掲載位置記憶部122に記憶される。
【0030】
来店された車両の特定ができた状態では、図12に示すおすすめ画面が表示され、おすすめの一覧にはタイヤサイズとチラシ掲載位置142が表示される(S4)。
【0031】
タイヤ状態の確認には、給油中の目視での確認や、空気圧点検での確認や、洗車、オイルなどの作業での確認などで行うことができる(S6)。
【0032】
タイヤ交換が必要またはまもなく必要な車両には、図12に示すおすすめ一覧のタイヤチラシ掲載位置142から指定するチラシと掲載位置で顧客にチラシを渡し提案することができる(S8)。
【0033】
掲載位置は、図6に示すように表記され、チラシの番号、チラシの表裏、チラシ内の位置で表現されている。チラシの特定と掲載位置が特定できる形であれば表記方法は問わない。
【0034】
また、チラシに印刷されているインデックスは、図6に示すように複数枚あるチラシから特定が可能となる形式で印刷されている。
【0035】
チラシの掲載位置が図6に示すような行で位置が特定できる1次元の場合には行番号でよいが、2次元とする場合には、縦(Y)方向、横(X)方向で表現し、図7に示すようなチラシにも区切り文字を印字する必要がある。
【0036】
端末装置10のTOP画面へ戻る際に、車両情報の更新が行われた場合は実行サーバー30に車両情報を渡し、車両情報管理データベース31が更新される(S9)。
【0037】
このように、図12に示すおすすめ画面のような特定車両の情報を表示する画面において、同車両のタイヤサイズに対するチラシ掲載位置を表示することは、交換を必要としている車両に対してすばやく目的のチラシを選択し提示提案できるようになる。
【0038】
また、特許文献1の夏冬のタイヤ状態情報を記憶し次季タイヤの交換必要情報を表示するタイヤ状態表示販売システムに、このチラシ掲載位置表示システムを合わせることにより、現在装着していない次季タイヤについて交換が必要であるかが分かることになり、履き替え時季前にすばやく目的のチラシを選択し提示提案できるようになる。
【0039】
さらに、特許文献1ではすべての車両のタイヤ状態情報を記憶しているため交換必要なタイヤサイズを抽出可能となっている。抽出されたタイヤサイズから無駄のないチラシを作成することができるようになる。
【符号の説明】
【0040】
10 端末装置
20 ネットワーク
30 実行サーバー
31 車両情報管理データベース
32 掲載位置管理データベース
111 車両情報入出力部
121 車両情報記憶部
122 掲載位置記憶部
142 タイヤサイズと掲載位置
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13