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特開2024-43055画像配信システム、サーバー、及びプログラム
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024043055
(43)【公開日】2024-03-29
(54)【発明の名称】画像配信システム、サーバー、及びプログラム
(51)【国際特許分類】
   H04L 67/00 20220101AFI20240322BHJP
   H04N 21/258 20110101ALI20240322BHJP
   H04N 21/239 20110101ALI20240322BHJP
【FI】
H04L67/00
H04N21/258
H04N21/239
【審査請求】未請求
【請求項の数】7
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022148037
(22)【出願日】2022-09-16
(71)【出願人】
【識別番号】522369795
【氏名又は名称】ブライトナイト株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100110629
【弁理士】
【氏名又は名称】須藤 雄一
(74)【代理人】
【識別番号】100166615
【弁理士】
【氏名又は名称】須藤 大輔
(72)【発明者】
【氏名】松林 大輔
(72)【発明者】
【氏名】栗原 博之
【テーマコード(参考)】
5C164
【Fターム(参考)】
5C164FA06
5C164GA06
5C164SB30P
5C164SC11P
5C164SD12S
5C164UA04S
5C164UA42S
5C164YA08
5C164YA11
(57)【要約】
【課題】ユーザーの識別を行って利便性を向上させつつユーザーの操作性を向上することが可能な画像配信システムを提供する。
【解決手段】コードCのコードIDに関連付けて登録した画像を配信可能なサーバー3と、コードCの読み取りによってサーバー3にアクセスし画像の登録又は取得を行うーザー端末3A及び3Bとを備え、サーバー3は、ユーザー端末3A又は3Bのアクセスに応じ、コードCのコードIDと共にアクセスしたユーザー端末3A又は3BのユーザーIDを取得し、コードIDに関連付けて登録された画像がない場合に、画像を受け付けてコードIDとユーザーIDに関連付けて登録し、コードIDに関連付けて登録された画像がある場合に、画像に関連付けられているユーザーIDと取得したユーザーIDとが異なるとき、登録された画像をアクセスしたユーザー端末3A又は3Bに送信する。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
読み取り可能なコードのコード識別情報に関連付けて配信用の画像を登録し該登録した画像を配信可能なサーバーと、
前記コードの読み取りによって前記サーバーにアクセスし前記画像の登録又は取得を行うユーザー端末とを備え、
前記サーバーは、
前記ユーザー端末のアクセスに応じて前記コードのコード識別情報と共に前記アクセスしたユーザー端末のユーザー識別情報を取得し、
前記コード識別情報に関連付けて画像が登録されていない場合に、前記登録の対象となる前記画像を受け付けて該受け付けた画像を前記コード識別情報と前記取得したユーザー識別情報に関連付けて登録し、
前記コード識別情報に関連付けて画像が登録されている場合に、前記画像に関連付けられているユーザー識別情報と前記取得したユーザー識別情報とが異なるとき又は前記コード識別情報と共に前記ユーザー識別情報を取得できなかったとき、前記登録された前記画像を前記アクセスしたユーザー端末に配信する、
画像配信システム。
【請求項2】
請求項1の画像配信システムであって、
前記サーバーは、前記ユーザー端末に送信した画像を前記登録から削除する、
画像配信システム。
【請求項3】
請求項2の画像配信システムであって、
前記サーバーは、前記コード識別情報に関連付けて画像が登録されている場合において、前記画像に関連付けられているユーザー識別情報と前記取得したユーザー識別情報とが一致するとき、前記登録されている前記画像の編集を受け付ける、
画像配信システム。
【請求項4】
請求項1~3の何れか一項の画像配信システムであって、
前記ユーザー端末は、前記サーバーに前記コード識別情報に関連付けて画像が登録されていない場合において、複数のコードに共通の共通コードの読み取りによって前記サーバーにアクセスし前記複数のコードに共通した画像の登録を行う、
画像配信システム。
【請求項5】
請求項4の画像配信システムであって、
前記サーバーは、
前記ユーザー端末での前記コードの読み取りによるアクセスに応じて、前記読み取られた前記コードのコード識別情報を前記ユーザー識別情報に関連付けると共に該ユーザー識別情報にポイントを関連付けて付与し、
前記ポイントが閾値に達した場合、前記複数のコードに共通した画像を送信すると共に前記ユーザー識別情報に関連付けられたコード識別情報を削除する、
画像配信システム。
【請求項6】
読み取り可能なコードのコード識別情報に関連付けて配信用の画像を登録し該登録した画像を配信可能なサーバーであって、
前記コードの読み取りによるユーザー端末のアクセスに応じて前記コードのコード識別情報と共に前記アクセスしたユーザー端末のユーザー識別情報を取得し、
前記コード識別情報に関連付けて画像が登録されていない場合に、前記登録の対象となる前記画像を受け付けて該受け付けた画像を前記コード識別情報と前記取得したユーザー識別情報に関連付けて登録し、
前記コード識別情報に関連付けて画像が登録されている場合に、前記画像に関連付けられているユーザー識別情報と前記取得したユーザー識別情報とが異なるとき又は前記コード識別情報と共に前記ユーザー識別情報を取得できなかったとき、前記登録された前記画像を前記アクセスしたユーザー端末に配信する、
サーバー。
【請求項7】
読み取り可能なコードのコード識別情報に関連付けて配信用の画像を登録し該登録した画像を配信可能とするプログラムであって、
前記コードの読み取りによるユーザー端末のアクセスに応じて前記コードのコード識別情報と共に前記アクセスしたユーザー端末のユーザー識別情報を取得し、
前記コード識別情報に関連付けて画像が登録されていない場合に、前記登録の対象となる前記画像を受け付けて該受け付けた画像を前記コード識別情報と前記取得したユーザー識別情報に関連付けて登録し、
前記コード識別情報に関連付けて画像が登録されている場合に、前記画像に関連付けられているユーザー識別情報と前記取得したユーザー識別情報とが異なるとき又は前記コード識別情報と共に前記ユーザー識別情報を取得できなかったとき、前記登録された前記画像を前記アクセスしたユーザー端末に配信する、
機能をコンピューターに実現させるプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、二次元コード等のコードの読み取りによってユーザー端末で画像の登録又は登録した画像の取得を可能とする画像配信システム、サーバー、及びプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来の画像配信システムとしては、例えば特許文献1に記載の動画登録配信システムがある。この動画登録配信システムでは、サーバーが配信対象の画像である動画を登録して配信可能とし、ユーザー端末がサーバーへの動画の登録及びサーバーから配信された動画の取得を可能とする。
【0003】
ユーザー端末は、動画の登録又は取得の際に、QRコード(登録商標)等の二次元コードの読み取り、サーバーのアドレスにアクセスする。このとき、アドレスに関連付けて動画が登録されていない場合には、ユーザー端末上に動画の登録用ウェブページが表示されて動画を登録することができる。
【0004】
一方、既にアドレスに関連付けて動画が登録されている場合は、ユーザー端末で二次元コードの読み取りによってサーバーのアドレスにアクセスすると、ユーザー端末上に動画の配信用ウェブページが表示されて配信された動画を取得できる。
【0005】
これにより、動画登録配信システムでは、ユーザー認証をすることなく、動画の登録や配信が可能となるため、ユーザーの操作性を向上することができるとされている。
【0006】
しかし、ユーザー認証等のユーザーの識別を行わないと、動画を登録したユーザーとそれ以外のユーザーとの双方に不要な登録用又は配信用ウェブページが一様に表示され、ユーザーの利便性が低下するおそれがあった。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
【特許文献1】特開2022-10711号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
本発明が解決しようとする問題点は、ユーザーの識別を行わずにユーザーの操作性を向上するとユーザーの利便性が低下していた点である。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明は、読み取り可能なコードのコード識別情報に関連付けて配信用の画像を登録し該登録した画像を配信可能なサーバーと、前記コードの読み取りによって前記サーバーにアクセスし前記画像の登録又は取得を行うユーザー端末とを備え、前記サーバーは、前記ユーザー端末のアクセスに応じて前記コードのコード識別情報と共に前記アクセスしたユーザー端末のユーザー識別情報を取得し、前記コード識別情報に関連付けて画像が登録されていない場合に、前記登録の対象となる前記画像を受け付けて該受け付けた画像を前記コード識別情報と前記取得したユーザー識別情報に関連付けて登録し、前記コード識別情報に関連付けて画像が登録されている場合に、前記画像に関連付けられているユーザー識別情報と前記取得したユーザー識別情報とが異なるとき又は前記コード識別情報と共に前記ユーザー識別情報を取得できなかったとき、前記登録された前記画像を前記アクセスしたユーザー端末に配信する、画像配信システムを提供する。
【0010】
また、本発明は、読み取り可能なコードのコード識別情報に関連付けて配信用の画像を登録し該登録した画像を配信可能なサーバーであって、前記コードの読み取りによるユーザー端末のアクセスに応じて前記コードのコード識別情報と共に前記アクセスしたユーザー端末のユーザー識別情報を取得し、前記コード識別情報に関連付けて画像が登録されていない場合に、前記登録の対象となる前記画像を受け付けて該受け付けた画像を前記コード識別情報と前記取得したユーザー識別情報に関連付けて登録し、前記コード識別情報に関連付けて画像が登録されている場合に、前記画像に関連付けられているユーザー識別情報と前記取得したユーザー識別情報とが異なるとき又は前記コード識別情報と共に前記ユーザー識別情報を取得できなかったとき、前記登録された前記画像を前記アクセスしたユーザー端末に配信する、サーバーを提供する。
【0011】
さらに、本発明は、読み取り可能なコードのコード識別情報に関連付けて配信用の画像を登録し該登録した画像を配信可能とするプログラムであって、前記コードの読み取りによるユーザー端末のアクセスに応じて前記コードのコード識別情報と共に前記アクセスしたユーザー端末のユーザー識別情報を取得し、前記コード識別情報に関連付けて画像が登録されていない場合に、前記登録の対象となる前記画像を受け付けて該受け付けた画像を前記コード識別情報と前記取得したユーザー識別情報に関連付けて登録し、前記コード識別情報に関連付けて画像が登録されている場合に、前記画像に関連付けられているユーザー識別情報と前記取得したユーザー識別情報とが異なるとき又は前記コード識別情報と共に前記ユーザー識別情報を取得できなかったとき、前記登録された前記画像を前記アクセスしたユーザー端末に配信する、プログラムを提供する。
【発明の効果】
【0012】
本発明によれば、ユーザーの識別を行うことでユーザーの操作性及び利便性を向上できる。
【図面の簡単な説明】
【0013】
図1】本発明の実施例1に係る画像配信システムを示す全体図である。
図2図1の画像配信システムに用いられるユーザー端末を示すブロック図である。
図3図1の画像配信システムに用いられるサーバーを示すブロック図である。
図4図1の画像配信システムの画像配信処理のフローチャートである。
図5】本発明の実施例2に係る画像配信システムを示す全体図である。
図6図1の画像配信システムに用いられるサーバーを示すブロック図である。
図7】本発明の実施例3に係る画像配信システムを示す全体図である。
図8】実施例3の変形例に係る画像配信システムを示す全体図である。
図9】本発明の実施例4に係る画像配信システムを示す全体図である。
【発明を実施するための形態】
【0014】
ユーザーの識別を行うことでユーザーの操作性及び利便性を向上するという目的を、ユーザー識別情報に基づき画像を登録したユーザーとは異なるユーザーに対してのみ画像を配信する処理を行うことにより実現した。
【0015】
図のように、画像配信システム1は、サーバー5と、複数のユーザー端末3A及び3Bとを備える。サーバー5は、読み取り可能なコードCのコード識別情報に関連付けて配信用の画像を登録し、この登録した画像を配信可能とする。複数のユーザー端末3A及び3Bは、コードCの読み取りによってサーバー5にアクセスし、画像の登録又は取得を行う。
【0016】
サーバー5は、ユーザー端末3A又は3Bのアクセスに応じて、コードCのコード識別情報と共にアクセスしたユーザー端末3A又は3Bのユーザー識別情報を取得する。コード識別情報に関連付けて画像が登録されていない場合、サーバー5は、登録の対象となる画像を受け付けて、この受け付けた画像をコード識別情報と取得したユーザー識別情報に関連付けて登録する。一方、コード識別情報に関連付けて画像が登録されている場合に、画像に関連付けられているユーザー識別情報と取得したユーザー識別情報とが異なるとき又はコード識別情報と共にユーザー識別情報を取得できなかったとき、登録された画像をアクセスしたユーザー端末3A又は3Bに配信する。
【0017】
サーバー5は、ユーザー端末3A又は3Bに送信した画像をサーバー5の登録から削除してもよい。
【0018】
さらに、サーバー5は、コード識別情報に関連付けて画像が登録されている場合において、画像に関連付けられているユーザー識別情報と取得したユーザー識別情報とが一致するとき、登録された画像の編集を受け付けてもよい。
【0019】
また、ユーザー端末3A及び3Bは、コード識別情報に関連付けてサーバー5に画像が登録されていない場合において、複数のコードCに共通の共通コードCCの読み取りによってサーバー5にアクセスし、複数のコードCに共通した画像の登録を行ってもよい。
【0020】
また、サーバー5は、ユーザー端末3A又は3BでのコードCの読み取りによるアクセスに応じて、読み取られたコードCのコード識別情報をユーザー識別情報に関連付けると共にユーザー識別情報にポイントを関連付けて付与してもよい。ポイントが閾値に達した場合、複数のコードCに共通した画像を送信すると共にユーザー識別情報に関連付けられたコード識別情報を削除する。
【実施例0021】
[画像配信システム]
図1は、本発明の実施例1に係る画像配信システムの概略構成を示す全体図である。
【0022】
本実施例の画像配信システム1は、複数のユーザー端末3A、3Bと、サーバー5とを備え、ネットワーク7によりユーザー端末3A、3B及びサーバー5が相互に通信可能に構成されている。なお、図1では、便宜上、二つのユーザー端末3A、3Bのみを示しているが、二つ以上のユーザー端末を備えるのが通常である。
【0023】
[ユーザー端末]
図2は、図1の画像配信システムに用いられるユーザー端末を示すブロック図である。
【0024】
ユーザー端末3A、3Bは、コードCの読み取りによってサーバー5にアクセスし、画像の登録を行い又は配信を受ける。図1では、ユーザー端末3Aが画像の登録を行い、ユーザー端末3Bが画像の配信を受ける状況を例示している。逆に、ユーザー端末3Bが画像の登録を行い、ユーザー端末3Aが画像の配信を受けてもよい。
【0025】
画像は、画像データであり、動画及び静止画の何れであってもよい。本実施例の画像は、一方のユーザーがメッセージを残し、他方のユーザーがメッセージを受け取るためのものである。このため、画像は、メッセージ音声やテキストを含む動画又は静止画である。なお、画像は、これに限れられるものではなく、種々の画像とすることが可能である。
【0026】
コードCは、QRコード(登録商標)等の二次元コード、バーコード等の一次元コード、その他の読み取り可能なコードをいう。本実施例において、コードCは、粘着剤を一体に有するシールとして販売等される二次元コードであり、画像を登録したユーザーによって任意のものに貼り付けられて他のユーザーへと引き渡される。コードCを貼り付けるものとしては、例えば、飲料や菓子等の物品の容器や包装、他のユーザーの筆記用具や机等の身回品がある。
【0027】
なお、コードCは、シールに限られるものではなく、粘着剤を有しない紙等であってもよい。また、飲料品等の容器や包装の場合にコードCを付する場合は、コードCを直接印刷や刻印したものであってもよい。
【0028】
本実施例において、メッセージは、コードCを貼り付けたものとは無関係のユーザー間のコミュニケーション目的のメッセージの他、コードCを貼り付けたものに関連するメッセージ、例えば処方された医薬品の説明等であってもよい。
【0029】
ユーザー端末3A、3Bは、ユーザーのスマートフォン、タブレット端末、パーソナルコンピューター等のコンピューター(情報処理装置)である。本実施例において、ユーザー端末3A、3Bは、例えば同一構成のスマートフォンであり、それぞれプロセッサー9と、メモリーデバイス11、通信インターフェース13、ユーザーインターフェース15、及びカメラ17を備える。
【0030】
プロセッサー9は、CPU(Central Processing Unit)等のユーザー端末3A(3B)の各部を制御する処理装置であり、メモリーデバイス11は、RAM(Random Access Memory)、ROM(Read Only Memory)、HDD(Hard Disk Drive)、SSD(Solid State Drive)等の記憶装置であり、各種プログラムや情報を記憶する。通信インターフェース13は、ネットワーク7を介して他の情報処理装置やデバイスとの間で情報の送受信を可能とする通信デバイスである。ユーザーインターフェース15は、例えばタッチパネル式のディスプレイからなる入出力装置であり、情報の入力及び表示(出力)を可能とする。カメラ17は、動画や静止画等の画像を取得可能な撮像装置である。
【0031】
これらユーザー端末3A、3Bは、何れも画像を登録する登録ユーザー端末及び画像の配信を受ける配信ユーザー端末として機能することが可能であり、プロセッサー9でメモリーデバイス11内のプログラムを実行することで、コード読取機能部19、アクセス機能部21、画像登録部23、画像取得部25を有する。
【0032】
コード読取機能部19は、コード読取機能を実現し、カメラ17によるコードCの撮像を通じた読み取りを行う。なお、コードCの読み取りは、カメラ17の他、スキャナー等によっても行うことができる。
【0033】
読み取られたコードCは、デコードされ、コード読取機能部19は、コードCに含まれるコード情報を取得する。コード情報は、コードCを識別するコード識別情報(以下、「コードID」と称する。)とサーバー5のアドレス(URL)を含む。コードIDは、コードC毎に異なる文字列等である。
【0034】
アクセス機能部21は、アクセス機能を実現し、コード情報に基づいてサーバー5にアクセスする。アクセス時には、ユーザーインターフェース15上にサーバー5から送信されたログイン画面を表示し、ユーザー識別情報(以下、「ユーザーID」と称する。)及びパスワード等の入力を受け付ける。
【0035】
入力されたユーザーID及びパスワード等は、コードIDと共にサーバー5に送信される。ユーザー端末3A(3B)のユーザーが事前にログインを行っていた場合は、サーバー5へのアクセス時のヘッダー情報にコードID及びユーザーIDを付加してサーバー5に渡せばよい。また、事前にログインを行っていた場合のユーザーIDは、サーバー5側でセッション情報から取得させてもよい。さらに、事前ログインの有無に拘わらず、コードIDは、サーバー5へのアクセス時のヘッダー情報に付加してサーバー5に渡してもよい。
【0036】
ユーザー端末3A(3B)のユーザーがユーザーID等を有していない場合は、ユーザー登録を行うユーザー登録画面をユーザーインターフェース15上に表示させてもよい。コードCの読み取りによって画像の取得を望むユーザーがユーザーIDを有していない場合は、そのまま画像取得部25が機能する。なお、画像の登録を望むユーザーがユーザーIDを有していない場合は、そのまま画像登録部23を機能させることも可能である。
【0037】
画像登録部23は、画像登録機能を実現し、ユーザー端末3A(3B)が画像を登録する登録ユーザー端末として機能する際に動作する。この画像登録部23は、サーバー5にコードID及びユーザーIDに関連付けて画像の登録を要求する。
【0038】
具体的には、サーバー5へのアクセスに応じて登録用画面をサーバー5から受信し、画像登録部23が登録用画面をユーザーインターフェース15上に表示する。
【0039】
この登録用画面上で、画像の登録が受け付けられる。受け付けられる画像は、ユーザー端末3A(3B)のメモリーデバイス11内に保存されている画像の他、画像登録部23がカメラ17を起動させて撮像された画像、その他の画像生成アプリケーションを連動させて生成された画像であってもよい。受け付けられた画像は、画像登録部23によりサーバー5に送信される。
【0040】
画像取得部25は、画像取得機能を実現し、ユーザー端末3A(3B)が画像の配信を受ける配信ユーザー端末として機能する際に動作する。この画像取得部25は、サーバー5からコードIDに関連付けて登録されている画像を取得する。
【0041】
具体的には、サーバー5へのアクセスに応じて配信用画面をサーバー5から受信し、画像取得部25が配信用画面をユーザーインターフェース15上に表示する。この配信用画面上で、ストリーミング等によって画像の配信を受けることができる。
【0042】
[サーバー]
図3は、図1の画像配信システム1に用いられるサーバー3を示すブロック図である。
【0043】
サーバー5は、コンピューター(情報処理装置)であり、コードCのコードIDに関連付けて配信用の画像を登録し、登録した画像を配信可能とする。
【0044】
このサーバー5は、CPU等の処理装置であるプロセッサー27と、RAM、ROM、HDD、SSD等の記憶装置であるメモリーデバイス29、及び通信デバイスである通信インターフェース31を備える。
【0045】
本実施例のサーバー5は、プロセッサー27によりメモリーデバイス29内のプログラムを実行することで、情報取得部33、画像管理部34、画像登録処理部35、画像配信処理部37を有する。
【0046】
情報取得部33は、情報取得機能を実現するものであり、ユーザー端末3A又は3Bのアクセスに応じて、アクセスしたユーザー端末3A又は3BのユーザーIDをコードCのコードIDと共に取得する。コードID及びユーザーIDの取得に際しては、ログイン画面をアクセス元のユーザー端末3A又は3Bに送信し、これに応じて受信したコードID及びパスワード等と共にコードIDが情報取得部33で取得される。
【0047】
なお、コードIDは、ユーザー端末3A又は3Bのアクセス時にヘッダー情報から取得することも可能である。その他、ユーザーID及びコードIDは、ユーザー端末3A又は3Bからの送信に応じて取得することができる。
【0048】
画像管理部34は、画像管理機能を実現し、画像登録処理部35及び画像配信処理部37の何れかを動作させて画像の登録、配信、及び編集を管理可能とする。
【0049】
具体的には、画像管理部34は、情報取得部33で取得したコードIDに関連付けて画像がメモリーデバイス29内に登録されていない場合、画像登録処理部35を動作させる。
【0050】
一方、情報取得部33で取得したコードIDに関連付けて画像がメモリーデバイス29内に登録されている場合は、その画像に関連付けられているユーザーIDと取得したユーザーIDとが一致するときに、画像管理部34が画像登録処理部35を動作させる。
【0051】
さらに、メモリーデバイス29内に画像が登録されている場合において、その画像に関連付けられているユーザーIDと取得したユーザーIDとが不一致のときには、画像管理部34が画像配信処理部37を動作させる。
【0052】
また、メモリーデバイス29内に画像が登録されている場合において、コードIDと共にユーザーIDを取得しなかったときは、画像管理部34が画像配信処理部37を動作させる。
【0053】
画像登録処理部35は、画像登録処理機能を実現し、配信対象の画像の登録を行う。すなわち、画像登録処理部35は、コードIDに関連付けて画像がメモリーデバイス29内に登録されていない場合に、登録の対象となる画像を受け付ける。画像の受付けは、所定回数までリトライ可能としてもよい。
【0054】
画像の受付けの際は、画像登録処理部35が登録用画面をアクセス元のユーザー端末3A又は3Bに送信する。なお、図1の例では、ユーザー端末3Aに登録用画面を送信する。これに応じて、受け付けた画像は、コードID及びユーザーIDに関連付けてメモリーデバイス29に登録される。このとき、登録用画面上では、画像の削除態様を選択させることも可能である。例えば、画像を1度配信した際に削除し、或いは画像を所定期間経過で削除することを選択させる。
【0055】
また、画像登録処理部35は、画像に関連付けられているユーザーIDと取得したユーザーIDとが一致するとき、画像の編集を受け付ける。編集は、例えば、画像の差し替え、画像の輝度やテキスト等の修正等である。この場合において、登録されている画像の確認も可能とする。
【0056】
画像の編集に際しては、画像登録処理部35が編集用画面をユーザー端末3A、3Bに送信し、これに応じて受信した編集された画像を配信対象として登録する。なお、図1の例では、ユーザー端末3Aに編集用画面を送信する。
【0057】
画像配信処理部37は、画像配信処理を実現し、画像の配信を行う。すなわち、画像配信処理部37は、コードIDに関連付けて画像がメモリーデバイス29内に登録されている場合に、画像に関連付けられているユーザーIDと取得したユーザーIDとが異なるとき又はコードIDと共にアクセスしたユーザー端末3A又は3BのユーザーIDを取得できなかったとき、登録された画像をアクセスしたユーザー端末3A又は3Bに配信する。なお、図1の例では、ユーザー端末3Bに配信用画面を配信する。
【0058】
画像の配信に際しては、画像配信処理部37が配信用画面をユーザー端末3A又は3Bに配信する。なお、画像のみをユーザー端末3A又は3Bに送信してもよい。
【0059】
画像の配信後は、画像管理部34が、配信した画像の登録を行ったユーザーのユーザー端末3A又は3Bに通知を行った上で、画像をメモリーデバイス29から削除する。なお、ユーザー端末3A又は3Bでは、通知に応じて画像の削除や保存を選択できるようにしてもよい。この場合、通知を受けたユーザー端末3A又は3Bでの選択に応じて、画像の削除や保存がなされる。
【0060】
[画像配信処理]
図4は、図1の画像配信システムの画像配信処理のフローチャートである。
【0061】
本実施例では、ユーザー端末3A又は3Bの一方(図1の例ではユーザー端末3A)のユーザーが、コードCを事前に購入等によって取得しておき、取得したコードCに対して画像を登録する。この画像によりメッセージを残すことができる。
【0062】
そして、コードCは、飲料等の任意のものに貼り付けられ、ユーザー端末3A又は3Bの他方(図1の例ではユーザー端末3B)のユーザーへ引渡される。ユーザー端末3A又は3Bの他方は、貼り付けられたコードCを読み取って画像を配信されて視聴し、ユーザー端末3A又は3Bの一方のユーザーからのメッセージを受け取ることができる。
【0063】
本実施例の画像登録処理は、このような画像に対する登録、配信、及び編集に関する処理である。
【0064】
ステップS1では、ユーザー端末3A又は3BでコードCの読み取りを行う。すなわち、ユーザー端末3A又は3Bのコード読取機能部19による制御の下、ユーザー端末3A又は3Bのカメラ17でコードCを撮像し、撮像したコードCがデコードされてコード情報が取得される。
【0065】
ステップS2では、ユーザー端末3A又は3Bからサーバー5へのアクセスが行われる。すなわち、コードCを読み取ったユーザー端末3A又は3Bのアクセス機能部21は、コード情報に基づいてサーバー5へアクセスする。サーバー5は、アクセスに応じてログイン画面をアクセス元のユーザー端末3A又は3Bに送信する。ログイン画面は、アクセス元のユーザー端末3A又は3Bのユーザーインターフェース15上に表示される。
【0066】
ログイン画面上では、ユーザーID及びパスワード等のログイン情報の入力が受け付けられる。ログイン情報の入力が受付けられると、アクセス機能部21は、ログイン情報と共にコードIDをサーバー5に送信する。
【0067】
一方、ログイン画面上でログイン情報の入力を受け付けなかった場合は、アクセス機能部21がサーバー5にコードIDを送信する。なお、ログイン情報の入力を受け付けなかった場合とは、ログイン情報の入力がなく所定時間が経過した場合やログイン情報の入力がなくログイン画面が終了された場合等である。
【0068】
ステップS3では、コードIDと共にユーザーIDをサーバー5で取得したか否かを判断する。すなわち、サーバー5の画像管理部34は、アクセス中のユーザー端末3A又は3BからコードIDと共にユーザーIDを取得したか否かを判断する。コードIDと共にユーザーIDを取得した場合は、処理がステップS4へ移行し、コードIDのみを取得した場合は、処理がステップS6へ移行する。
【0069】
ステップS4では、サーバー5でコードIDと関連付けて画像が登録されているか否かを判断する。すなわち、サーバー5の画像管理部34は、ステップS3で取得したコードIDと一致するメモリーデバイス29内のコードIDを検索し、検索されたコードIDに関連付けて画像が登録されているか否かを判断する。
【0070】
メモリーデバイス29内にコードIDと関連付けて画像が登録されている場合は、処理がステップS5へ移行する。一方、メモリーデバイス29内にコードIDと関連付けて画像が登録されていない場合は、画像管理部34が画像登録処理部35を動作させて、処理がステップS8へ移行する。
【0071】
ステップS5では、サーバー5で取得したユーザーIDと登録されている画像に関連付けられているユーザーIDとが不一致か否かを判断する。すなわち、サーバー5の画像管理部34は、ステップS3で取得したユーザーIDとステップS4で検索された画像に関連付けられているユーザーIDとの一致、不一致を判断する。
【0072】
それらユーザーIDが不一致の場合は、画像管理部34が画像配信処理部37を動作させて、処理がステップS6へ移行する。一方、それらユーザーIDが一致する場合は、画像管理部34が画像登録処理部35を動作させて、処理がステップS9へ移行する。
【0073】
ステップS6では、画像の配信が行われる。すなわち、サーバー5の画像配信処理部37は、コードIDに関連付けられているメモリーデバイス29内の画像をアクセス中のユーザー端末3A又は3B(図1の例ではユーザー端末3B)へ配信する。
【0074】
配信の際には、画像配信処理部37が配信用画面をユーザー端末3A又は3Bへ送信する。ユーザー端末3A又は3Bでは、配信用画面をユーザーインターフェース15上で表示し、その配信用画面において画像、例えば動画をストリーミング等によって受信して表示する。
【0075】
ステップS7では、画像の削除が行われる。すなわち、画像管理部34は、画像の配信に応じ、配信した画像の登録を行ったユーザーのユーザー端末3A又は3B(図1の例ではユーザー端末3A)に通知を行う。この通知に応じ、送信した画像は、コードIDと共にサーバー3のメモリーデバイス29から削除される。
【0076】
従って、コードCを一度きりの使い捨て品とすることができ、画像が意図せず第三者に取得されることを抑制して、セキュリティを向上できる。また、画像を削除することで、記憶領域の圧迫を抑制することもできる。かかる画像の削除が完了すると、処理が終了する。
【0077】
なお、画像が配信されなかった場合は、画像の登録から所定期間経過後に画像を削除すればよい。また、画像の配信の有無に拘わらず、画像の登録から所定期間経過後に画像を削除してもよい。
【0078】
ステップS8では、画像の登録が行われる。すなわち、サーバー5の画像登録処理部35は、登録用画面をアクセス中のユーザー端末3A又は3B(図1の例ではユーザー端末3A)に送信する。ユーザー端末3A又は3Bでは、登録用画面をユーザーインターフェース15上に表示し、その登録用画面上で画像の登録を受け付ける。
【0079】
登録用画面上では、登録対象の画像を選択、撮像等により指定し、ユーザー端末3A又は3Bの画像登録部23は、指定した画像をサーバー5に送信して登録を要求する。これに応じ、サーバー5の画像登録処理部35では、ステップS3で取得したユーザーID及びコードIDに関連付けて画像を登録する。登録が完了すると、処理が終了する。
【0080】
ステップS9では、画像の確認・編集が行われる。すなわち、サーバー5の画像登録処理部35は、編集用画面をアクセス中のユーザー端末3A又は3B(図1の例ではユーザー端末3A)に送信する。ユーザー端末3A又は3Bでは、ユーザーインターフェース15上で編集用画面を表示し、その編集用画面上で登録済みの画像の確認・編集が可能となる。
【0081】
従って、本実施例では、画像を登録したユーザーが、画像の確認や編集をしたい場合にサーバー5へのアクセスによって画像が削除されてしまうことを抑制できる。
【0082】
編集用画面が終了すると、確認や編集が完了して画像配信処理が終了する。
【0083】
このように、本実施例では、ユーザーIDによるユーザーの識別を通じて画像の登録、配信、及び編集を行うため、目的に応じた画面をユーザーに的確に表示でき、ユーザーの利便性を向上することができる。
【0084】
しかも、本実施例では、サーバー5で登録されている画像の有無及び画像に関連付けられているユーザーIDとサーバー5で取得したユーザーIDの一致、不一致(不取得を含む)に基づいて、画像の登録、配信、及び編集を切り替えることができる。つまり、ユーザーは、ユーザーIDを入力する簡単な操作又はユーザーIDの入力すら省略して、画像の登録、配信、及び編集を簡単に切り替えることができ、ユーザーの操作性を向上できる。
【0085】
特に、画像を取得する場合は、ユーザー端末3A又は3BでのユーザーIDの入力が不要なので、ユーザーに容易に画像を取得させることができると共に、登録ユーザー以外にも容易に画像の取得が可能となる。
【実施例0086】
図5は、本発明の実施例2に係る画像配信システムを示す全体図、図6は、図5の画像配信システムのサーバーを示すブロック図である。なお、実施例2では、実施例1と基本構成が共通するため、対応する構成に同符号を付して重複した説明を省略する。
【0087】
本実施例では、ユーザー端末3A又は3Bで複数のコードCに共通の共通コードCCを読み取ってサーバー5にアクセスし、複数のコードCに共通した画像の登録を行うものである。なお、図5の例では、ユーザー端末3Aから複数のコードCに共通した画像の登録を行っている。
【0088】
複数のコードC及び共通コードCCは、単一のシートS上に配置されている。ただし、複数のコードCを単一のシートS上に配置し、共通コードCCをシートSの包装に付してもよい。本実施例のコードCも、粘着剤を一体に有するシールとして販売等されるものである。ただい、コードCは、シール以外の形態であってもよい。
【0089】
複数のコードCに共通の画像を登録する際には、ユーザー端末3A及び3Bの一方で共通コードCCの読み取りを行う。共通コードCCの読み取りは、実施例1のコードCの読み取りと同様に行うことができる。
【0090】
共通コードCCの読み取りによって得られた共通コード情報に基づいて、ユーザー端末3A及び3Bの一方からサーバー5へのアクセスが行われる。共通コード情報は、共通コードCCの識別情報(以下、「共通コードID」と称する。)及びサーバー5のアドレスを含む。共通コードIDは、複数のコードCのコードIDと関連付けてサーバー5で管理されている。
【0091】
共通コードCCを読み取ったユーザー端末3A又は3Bのアクセス機能部21は、共通コード情報に基づいてサーバー5へアクセスし、実施例1と同様にログインを経て共通コードIDと共にユーザーIDをサーバー5で取得させる。
【0092】
サーバー5では、共通コードIDに関連付けて画像が登録されていない場合に、画像管理部34が画像登録処理部35を動作させる。画像登録処理部35は、登録用画面を通じてユーザー端末3A及び3Bの一方で画像の登録を受け付ける。画像登録処理部35は、実施例1と同様にして画像の登録が要求されると、ユーザーID及び共通コードIDに関連付けて画像を登録する。
【0093】
画像の配信を受ける際には、ユーザー端末3A及び3Bの他方で個別のコードCの読み取りを行い、ログインし又はログインをせずにコードIDとユーザーID又はコードIDをサーバー5で取得させる。
【0094】
サーバー5では、共通コードIDに関連付けられたコードIDを取得したことに応じ、画像管理部34が画像配信処理部37を動作させる。画像配信処理部37は、配信用画面を通じてユーザー端末3A及び3Bの他方に画像を配信する。配信は、コードIDに対する共通コードIDに関連付けられている画像について行われる。
【0095】
画像配信処理部37は、画像を配信した際、配信に用いられたコードIDをメモリーデバイス29から削除する。共通コードIDに関連付けられている全てのコードIDが削除された場合、画像配信処理部37は共通コードID及びこれに関連付けられている画像を削除する。
【0096】
かかる実施例2では、実施例1と同様の作用効果を奏することができるのに加え、複数人に共通の画像を配信して視聴させることができる。このため、スポーツチームに所属する複数の選手等の団体の構成員に対して、共通の画像により共通のメッセージを送ること等が可能となる。
【0097】
なお、実施例2では、個別のコードCを読み込んだ際に、共通コードCCの共通コードIDに関連付けられて画像が登録されていない場合、実施例1で説明したように個別のコードCのコードIDに関連付けて画像を登録する処理が行われる。
【実施例0098】
図7は、本発明の実施例3に係る画像配信システムを示す全体図である。なお、実施例3では、実施例1と基本構成が共通するため、対応する構成に同符号を付して重複した説明を省略する。
【0099】
本実施例では、複数の画像の中からランダムに画像を配信する。
【0100】
複数の画像の登録は、実施例2と同様に、共通コードCCを用いて複数のコードCに共通に行われる。二つ目以降の画像の登録は、実施例1の編集用画面において画像を追加することで行えばよい。
【0101】
画像の配信は、実施例1及び2と同様に、ユーザー端末3A及び3BでコードCを読み取り、ログインし又はログインをせずにサーバー5へアクセスすることで受けることができる。このとき、配信される画像は、画像配信処理部37が複数の画像の中からランダムに選択したものとなる。画像を配信した際には、実施例2と同様に、サーバー5で配信に用いられたコードIDが削除される。
【0102】
かかる実施例3では、実施例1と同様の作用効果を奏することができるのに加え、複数人に共通の複数の画像の中からランダムに画像を選択して配信することができる。このため、商品にコードCを貼り付けておくことで、販売促進に用いること等が可能となる。
【0103】
[変形例]
図8は、実施例3の変形例に係る画像配信システムを示す全体図である。
【0104】
この変形例では、登録される画像が人物が口頭でメッセージを送る動画であり、画像の配信を受けるユーザーの名前をメッセージの一部として画像上で呼ぶものである。
【0105】
サーバー5は、情報取得部33が画像の配信を受けるユーザー端末3A又は3Bからユーザーの名前(氏名、名、ユーザー名等)を取得する。名前の取得は、例えば、ログイン画面上で入力させ、或いはユーザーIDに関連付けられてメモリーデバイス29に登録されている名前から取得すればよい。
【0106】
画像配信処理部37は、取得した名前から読み方を示すテキストを作成し、このテキストから音声を合成する。また、画像内の人物が事前に五十音の発音時の表情をメモリーデバイス29に登録した素材画像の中から、テキストに対応する素材画像を抽出する。この抽出した素材画像を連続させると共に連続する素材画像間の表情の遷移画像を作成する。そして、これら素材画像と遷移画像による動画と合成された音声とを結合する。
【0107】
こうして得られた名前を呼ぶ画像をランダムに選択された配信用の画像に結合し、ユーザー端末3A又は3Bに配信される。
【実施例0108】
図9は、本発明の実施例4に係る画像配信システムを示す全体図である。なお、実施例4では、実施例1と基本構成が共通するため、対応する構成に同符号を付して重複した説明を省略する。
【0109】
本実施例の画像配信システム1は、コードCを読み取る度に読み取ったユーザーのユーザーIDにポイントが蓄積され、ポイント数が閾値に達した際に画像が配信される。
【0110】
本実施例では、実施例2と同様に、複数のコードCに共通する共通コードCCにより、複数のコードCに共通した画像がサーバー5に登録されていることを前提とする。
【0111】
そして、ユーザー端末3A又は3Bで個別のコードCの読み取りを行い、ログインを通じてコードIDとユーザーIDをサーバー5で取得させる。
【0112】
サーバー5では、取得したユーザーIDにコードIDを関連付けて、ユーザーIDに関連付けたコードIDの数をポイントとし又はユーザーIDに関連付けたコードIDの数に対応したポイントを付与する。ポイントの付与は、サーバー5の情報取得部33等で行えばよい。
【0113】
ユーザーIDに付与されているポイントが閾値に達した場合は、サーバー5の画像配信処理部37が、ユーザーIDに関連付けられているコードID群に対する共通コードIDの画像をアクセス元のユーザー端末3A及び3Bに配信する。
【0114】
画像を配信した際は、ユーザーIDに関連付けられているコードIDを削除する。
【0115】
かかる実施例4では、ポイントに応じて画像を配信することが可能なる。その他、本実施例でも、実施例1と同様の作用効果を奏することができる。
【符号の説明】
【0116】
1 画像配信システム
3A、3B ユーザー端末
5 サーバー
C コード
CC 共通コード

図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9