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特開2024-43078グリーンタイヤ製造方法及びグリーンタイヤ製造装置
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024043078
(43)【公開日】2024-03-29
(54)【発明の名称】グリーンタイヤ製造方法及びグリーンタイヤ製造装置
(51)【国際特許分類】
   B29D 30/08 20060101AFI20240322BHJP
   B29D 30/26 20060101ALI20240322BHJP
【FI】
B29D30/08
B29D30/26
【審査請求】未請求
【請求項の数】6
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022148066
(22)【出願日】2022-09-16
(71)【出願人】
【識別番号】000003148
【氏名又は名称】TOYO TIRE株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110003395
【氏名又は名称】弁理士法人蔦田特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】花房 和馬
【テーマコード(参考)】
4F215
【Fターム(参考)】
4F215AH20
4F215VA02
4F215VD01
4F215VD07
4F215VD09
4F215VD10
4F215VK53
4F215VM06
4F215VP03
4F215VP28
(57)【要約】
【課題】生産性の向上したグリーンタイヤ製造方法を提供する。
【解決手段】実施形態のグリーンタイヤ製造方法は、組み合わせ体成型ポジション50において、タイヤ形状に膨張させたカーカスバンド1の外周面にベルトバンド6を貼り付けることにより組み合わせ体7を成型し、組み合わせ体7の表面を押圧するステップと、組み合わせ体7を、組み合わせ体成型ポジション50からサイドウォール成型ポジション40へ移動させるステップと、サイドウォール成型ポジション40において、組み合わせ体7の側面にサイドウォールを成型してグリーンタイヤとするステップと、を含むことを特徴とする。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
カーカスバンドにベルトバンドを貼り付けて組み合わせ体とし、前記組み合わせ体にサイドウォールゴムを貼り付けてグリーンタイヤとするグリーンタイヤ製造方法において、
異なる2つの場所である組み合わせ体成型ポジションとサイドウォール成型ポジションとを有するグリーンタイヤ製造装置を使用し、
前記組み合わせ体成型ポジションにおいて、ドラム上に前記カーカスバンドを保持し、同じ前記ドラム上で前記カーカスバンドに前記ベルトバンドを貼り付けて前記組み合わせ体とし、前記組み合わせ体の表面の押圧を行う組み合わせ体製造工程と、
前記組み合わせ体を、前記組み合わせ体成型ポジションから前記サイドウォール成型ポジションへ移動させる工程と、
前記サイドウォール成型ポジションにおいて、前記組み合わせ体にサイドウォールゴムを貼り付けるサイドウォール成型工程と、
を含むことを特徴とする、グリーンタイヤ製造方法。
【請求項2】
複数の前記グリーンタイヤが連続して成型され、
前記サイドウォール成型ポジションにおける前記サイドウォール成型工程の少なくとも一部と、前記組み合わせ体成型ポジションにおける前記組み合わせ体製造工程の少なくとも一部とが、並行して行われる、請求項1に記載のグリーンタイヤ製造方法。
【請求項3】
前記組み合わせ体の前記押圧が完了する前に、次に成型する組み合わせ体のもととなるカーカスバンド及びベルトバンドが前記グリーンタイヤ製造装置上で待機している、請求項1又は2に記載のグリーンタイヤ製造方法。
【請求項4】
カーカスバンドにベルトバンドを貼り付けて組み合わせ体とし、前記組み合わせ体にサイドウォールゴムを貼り付けてグリーンタイヤとするグリーンタイヤ製造装置において、
異なる2つの場所として、組み合わせ体成型ポジションとサイドウォール成型ポジションとが設けられ、
前記組み合わせ体成型ポジションは、所定のドラム上に前記カーカスバンドを保持し、同じ所定のドラム上で前記カーカスバンドに前記ベルトバンドを貼り付けて前記組み合わせ体とし、前記組み合わせ体の表面の押圧を行う場所であり、
前記サイドウォール成型ポジションは、前記組み合わせ体にサイドウォールゴムを貼り付ける場所であることを特徴とする、
グリーンタイヤ製造装置。
【請求項5】
前記組み合わせ体成型ポジションに、前記の所定のドラムとしてシェーピングドラムが設けられ、
前記サイドウォール成型ポジションに、前記シェーピングドラムとは別のドラムであるサイドウォールドラムが設けられ、
前記組み合わせ体を、前記シェーピングドラムから受け取り前記サイドウォールドラムへ受け渡す移送装置が設けられた、
請求項4に記載のグリーンタイヤ製造装置。
【請求項6】
前記の所定のドラムを前記組み合わせ体成型ポジションから前記サイドウォール成型ポジションへ移送する移送装置が設けられ、
前記サイドウォール成型ポジションが、前記の所定のドラム上の前記組み合わせ体にサイドウォールゴムを貼り付ける場所である、
請求項4に記載のグリーンタイヤ製造装置。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明はグリーンタイヤ製造方法及びグリーンタイヤ製造装置に関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1に記載されているように、空気入りタイヤの製造工程において、カーカスプライ等が積層されたカーカスバンドと、ベルト等が積層されたベルトバンドとが、別々に成型される。そして、成型ポジションにあるドラム上でカーカスバンドにベルトバンドが貼り付けられることにより組み合わせ体が製造される。その後、同じ成型ポジションにおいて、組み合わせ体が製造されたときと同じドラム上で、組み合わせ体にサイドウォールゴムが貼り付けられる。
【0003】
組み合わせ体にサイドウォールゴムが貼り付けられたものがグリーンタイヤである。グリーンタイヤが加硫成型されると空気入りタイヤとなる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】国際公開第2006/048924号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ところで、実際のグリーンタイヤの生産時には、カーカスバンド及びベルトバンドが次々と成型される。しかし、組み合わせ体へのサイドウォールゴムの貼り付けが完了するまで成型ポジションが空かないため、次のカーカスバンド及びベルトバンドが完成していても成型ポジションへ移動することができず、カーカスバンド及びベルトバンドは別の場所で待機するしかなかった。このことが、グリーンタイヤの生産性向上の妨げとなっていた。
【0006】
本発明はこのような実情に鑑みてなされたものであり、生産性の向上したグリーンタイヤ製造方法及びグリーンタイヤ製造装置を提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明は以下に示される実施形態を含む。
【0008】
[1]カーカスバンドにベルトバンドを貼り付けて組み合わせ体とし、前記組み合わせ体にサイドウォールゴムを貼り付けてグリーンタイヤとするグリーンタイヤ製造方法において、異なる2つの場所である組み合わせ体成型ポジションとサイドウォール成型ポジションとを有するグリーンタイヤ製造装置を使用し、前記組み合わせ体成型ポジションにおいて、ドラム上に前記カーカスバンドを保持し、同じ前記ドラム上で前記カーカスバンドに前記ベルトバンドを貼り付けて前記組み合わせ体とし、前記組み合わせ体の表面の押圧を行う組み合わせ体製造工程と、前記組み合わせ体を前記組み合わせ体成型ポジションから前記サイドウォール成型ポジションへ移動させる工程と、前記サイドウォール成型ポジションにおいて前記組み合わせ体にサイドウォールゴムを貼り付けるサイドウォール成型工程と、を含むことを特徴とする、グリーンタイヤ製造方法。
【0009】
[2]複数の前記グリーンタイヤが連続して成型され、前記サイドウォール成型ポジションにおける前記サイドウォール成型工程の少なくとも一部と、前記組み合わせ体成型ポジションにおける前記組み合わせ体製造工程の少なくとも一部とが、並行して行われる、[1]に記載のグリーンタイヤの成型方法。
【0010】
[3]前記組み合わせ体の前記押圧が完了する前に、次に成型する組み合わせ体のもととなるカーカスバンド及びベルトバンドが前記グリーンタイヤ製造装置上で待機している、[1]又は[2]に記載のグリーンタイヤの成型方法。
【0011】
[4]カーカスバンドにベルトバンドを貼り付けて組み合わせ体とし、前記組み合わせ体にサイドウォールゴムを貼り付けてグリーンタイヤとするグリーンタイヤ製造装置において、異なる2つの場所として、組み合わせ体成型ポジションとサイドウォール成型ポジションとが設けられ、前記組み合わせ体成型ポジションは、所定のドラム上に前記カーカスバンドを保持し、同じ所定のドラム上で前記カーカスバンドに前記ベルトバンドを貼り付けて前記組み合わせ体とし、前記組み合わせ体の表面の押圧を行う場所であり、前記サイドウォール成型ポジションは、前記組み合わせ体にサイドウォールゴムを貼り付ける場所であることを特徴とする、グリーンタイヤ製造装置。
【0012】
[5]前記組み合わせ体成型ポジションに、前記の所定のドラムとしてシェーピングドラムが設けられ、前記サイドウォール成型ポジションに、前記シェーピングドラムとは別のドラムであるサイドウォールドラムが設けられ、前記組み合わせ体を、前記シェーピングドラムから受け取り前記サイドウォールドラムへ受け渡す移送装置が設けられた、[4]に記載のグリーンタイヤ製造装置。
【0013】
[6]前記の所定のドラムを前記組み合わせ体成型ポジションから前記サイドウォール成型ポジションへ移送する移送装置が設けられ、前記サイドウォール成型ポジションが、前記の所定のドラム上の前記組み合わせ体にサイドウォールゴムを貼り付ける場所である、[4]に記載のグリーンタイヤ製造装置。
【発明の効果】
【0014】
上記の方法及び装置によりグリーンタイヤの生産性が向上する。
【図面の簡単な説明】
【0015】
図1】実施形態1のグリーンタイヤ製造装置のレイアウト図。
図2】カーカスバンドの成型工程を説明する図。(a)はインナーライナーが貼り付けられたときの図。(b)はラバーチェーハーが貼り付けられたときの図。(c)はカーカスプライが貼り付けられたときの図。(d)はビードがセットされたときの図。
図3】シェーピングドラムにおける工程を説明する図。(a)はシェーピングドラムのビード保持部がカーカスバンドを保持したときの図。(b)はシェーピングが行われたときの図。(c)はターンアップが行われたときの図。(d)は略タイヤ形状となったカーカスバンドにベルトバンドが貼り付けられたときの図。
図4】制御部等のブロック図。
図5】グリーンタイヤの成型開始時のレイアウト図。
図6】カーカスバンド等がトランスファーに保持されたときのレイアウト図。
図7】カーカスバンドドラム等が成型ポジションへ移動するときのレイアウト図。
図8】カーカスバンドトランスファーがシェーピングドラム受け渡しポジションへ移動したときのレイアウト図。
図9】シェーピングドラムがカーカスバンドを受け取るときのレイアウト図。
図10】シェーピングドラムがベルトバンドを受け取るときのレイアウト図。
図11】組み合わせ体の押圧が行われるときのレイアウト図。
図12】組み合わせ体がグリーンタイヤトランスファーへ受け渡されるときのレイアウト図。
図13】組み合わせ体がサイドウォールドラム受け渡しポジションへ移動するときのレイアウト図。
図14】組み合わせ体がサイドウォールドラムへ受け渡されるときのレイアウト図。
図15】組み合わせ体にサイドウォールゴムが巻き付けられるときのレイアウト図。
図16】実施形態2のグリーンタイヤ製造装置のレイアウト図。
【発明を実施するための形態】
【0016】
実施形態について図面に基づき説明する。なお、以下で説明する実施形態は一例に過ぎず、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更されたものについては、本発明の範囲に含まれるものとする。
【0017】
1.実施形態1
図1に示されるように、実施形態1のグリーンタイヤ製造装置10は、ドラムとして、カーカスバンドドラム11、ベルトバンドドラム12、シェーピングドラム13及びサイドウォールドラム14を有している。また、グリーンタイヤ製造装置10は、各種部材を移送する移送装置として、カーカスバンドトランスファー15、ベルトバンドトランスファー16及びグリーンタイヤトランスファー17を有している。
【0018】
また、グリーンタイヤ製造装置10は2つのサイドウォールゴム供給装置18を有している。さらに、グリーンタイヤ製造装置10は移送装置が移動する通路として第1~第4通路21、22、23、24を有している。
【0019】
第1~第4通路21、22、23、24はそれぞれ直線状の通路である。第1通路21、第2通路22及び第3通路23は平行に配置されている。第2通路22は第1通路21と第3通路23の間にある。第1通路21、第2通路22及び第3通路23は、それぞれ、平行な2本のレールからなる。第1通路21、第2通路22及び第3通路23を構成するレールは、床に接地した所定の台の上に固定されている。
【0020】
一方、第4通路24は、第1通路21、第2通路22及び第3通路23の延長方向に対して垂直な方向に延びている。そして、第4通路24は、第1通路21、第2通路22及び第3通路23とそれぞれ交差している。第4通路24も平行な2本のレールからなる。第4通路24を構成するレールは、床よりも上に、床から離して配置されている。
【0021】
カーカスバンドドラム11は、複数のセグメントがドラム周方向に並べられた公知の構造のドラムである。複数のセグメントがドラム径方向に移動することにより、カーカスバンドドラム11の外周面が拡径したり縮径したりする。なお拡径とは直径が大きくなるように拡大することで、縮径とは直径が小さくなるように縮小することである。なお、カーカスバンドドラム11の外周面の縮径の際、隣接するセグメント同士が干渉しないように、ドラム周方向の偶数番目のセグメントと奇数番目のセグメントでドラム径方向への移動のタイミングと移動量が異なる。
【0022】
このカーカスバンドドラム11の外周面に、図2に示されるように、インナーライナー2、ラバーチェーハー3、カーカスプライ4が巻き付けられて、円筒状のカーカスバンド1が成型される。ここで、インナーライナー2及びラバーチェーハー3は、ゴム製のシート状部材である。また、カーカスプライ4は、多数のコードがゴムで被覆されて形成されたシート状部材である。
【0023】
詳細には、まず図2(a)のように、カーカスバンドドラム11の外周面にインナーライナー2が貼り付けられる。次に図2(b)のように、インナーライナー2の両端付近にそれぞれラバーチェーハー3が貼り付けられる。次に図2(c)のように、インナーライナー2及びラバーチェーハー3の上にカーカスプライ4が貼り付けられる。他にも必要に応じてゴム等でできた部材が貼り付けられる。こうして円筒状のカーカスバンド1が完成する。さらに、完成したカーカスバンド1の軸方向両側に、図2(d)のようにそれぞれビード5がセットされる。
【0024】
カーカスバンドドラム11の外周面が拡径した状態で、カーカスバンド1の成型が行われる。その後、カーカスバンドドラム11の外周面が縮径すると、縮径した外周面とカーカスバンド1との間に隙間ができ、カーカスバンド1をカーカスバンドドラム11から取り外すことが可能となる。取り外されたカーカスバンド1はカーカスバンドトランスファー15へ受け渡すことが可能となる。
【0025】
カーカスバンドドラム11はカーカスバンドドラム移動装置31(図4参照)に保持されている。カーカスバンドドラム移動装置31が第1通路21のレール上を走行することにより、カーカスバンドドラム11が第1通路21を移動する。なお、カーカスバンドドラム11上でのカーカスバンド1の成型は、第1通路21に近い場所(例えば図1における第1通路21の右端に隣接する場所)にあるカーカスバンド成型ポジションにおいて行われる。
【0026】
ベルトバンドドラム12は、複数のセグメントがドラム周方向に並べられた公知の構造のドラムである。複数のセグメントがドラム径方向に移動することにより、ベルトバンドドラム12の外周面が拡径したり縮径したりする。
【0027】
このベルトバンドドラム12の外周面に1枚又は複数枚のベルト及び1つのトレッドゴムが巻き付けられて、円筒状のベルトバンド6が成型される。詳細には、まずベルトバンドドラム12の外周面に1枚又は複数枚のベルト(不図示)が貼り付けられる。次に、ベルトの上にトレッドゴム(不図示)が貼り付けられる。他にも必要に応じてゴム等でできた部材が貼り付けられる。こうして円筒状のベルトバンド6が完成する。ここで、ベルトは、多数のコードがゴムで被覆されて形成されたシート状部材である。また、トレッドゴムは、ベルトよりも厚みのあるゴム部材である。
【0028】
ベルトバンドドラム12の外周面が拡径した状態で、ベルトバンド6の成型が行われる。その後、ベルトバンドドラム12の外周面が縮径すると、縮径した外周面とベルトバンド6との間に隙間ができ、ベルトバンド6をベルトバンドドラム12から取り外すことが可能となる。取り外されたベルトバンド6はベルトバンドトランスファー16へ受け渡すことが可能となる。
【0029】
ベルトバンドドラム12はベルトバンドドラム移動装置32(図4参照)に保持されている。ベルトバンドドラム移動装置32が第2通路22のレール上を走行することにより、ベルトバンドドラム12が第2通路22を移動する。なお、ベルトバンドドラム12上でのベルトバンド6の成型は、第2通路22に近い場所(例えば図1における第2通路22の右端に隣接する場所)にあるベルトバンド成型ポジションにおいて行われる。
【0030】
シェーピングドラム13は、シェーピング及びターンアップを行うための公知の構造のドラムである。シェーピングドラム13は、カーカスバンド1におけるビード5がセットされている部分をカーカスバンド1の内径側から保持するビード保持部13a(図3参照)を有している。
【0031】
シェーピングの際には2つのビード5の間隔を狭める必要があるため、それが可能となるように、2つのビード保持部13aの間隔が可変となっている。シェーピングドラム13は、カーカスバンド1だけでなく、カーカスバンド1にベルトバンド6が貼り付けられた組み合わせ体7も保持することができる。
【0032】
シェーピング等は図3に示されるように行われる。まず、図3では省略されているが、カーカスバンドトランスファー15に保持されているカーカスバンド1の内径側にシェーピングドラム13が挿入される。そして、図3(a)に示されるように、カーカスバンド1におけるビード5のセットされている部分が、2つのビード保持部13aによってそれぞれ保持される。その後、カーカスバンドトランスファー15がカーカスバンド1を放すことにより、シェーピングドラム13によるカーカスバンド1の受け取りが完了する。
【0033】
次に、図3(b)に示されるように、2つのビード5の距離を縮めると共にカーカスバンド1における2つのビード5の間の部分を膨張させて膨張部分1aとするシェーピングが行われる。
【0034】
次に、図3(c)に示されるように、カーカスバンド1におけるビード5より軸方向外側の部分を膨張部分1aに沿わせて巻き上げるターンアップが行われる。
【0035】
次に、図3(d)に示されるように、カーカスバンド1の膨張部分1aの外周面にベルトバンド6が貼り付けられる。この貼り付けは、カーカスバンド1の膨張部分1aの外側にベルトバンド6を配置した後、膨張部分1aをさらに径が大きくなるように膨張させることにより行われる。略タイヤ形状に膨張したカーカスバンド1の外周面にベルトバンド6が貼り付けられたものを、組み合わせ体7と言う。
【0036】
なお、後述するサイドウォールドラム14において、組み合わせ体7の側面7aに、二点鎖線で示されるサイドウォール8が設けられる。サイドウォール8は、細長いリボン状のサイドウォールゴムが組み合わせ体7の側面7aに何周も巻き付けられることにより成型される。
【0037】
組み合わせ体7が完成するまで、ビード保持部13aが、カーカスバンド1におけるビード5がセットされている部分を保持し続けている。ビード保持部13aがカーカスバンド1を放すことにより、組み合わせ体7をシェーピングドラム13から取り外すことが可能となる。取り外された組み合わせ体7はグリーンタイヤトランスファー17に受け渡すことが可能となる。
【0038】
シェーピングドラム13はシェーピングドラム移動装置33(図4参照)に保持されている。シェーピングドラム移動装置33が第2通路22のレール上を走行することにより、シェーピングドラム13が第2通路22を移動する。
【0039】
サイドウォールドラム14は、組み合わせ体7を保持した状態で回転できるドラムである。サイドウォールドラム14の回転軸は、サイドウォールドラム14に保持されたときの組み合わせ体7の中心軸と一致する。サイドウォールドラム14はサイドウォールドラム移動装置34(図4参照)に保持されている。サイドウォールドラム移動装置34が第3通路23のレール上を走行することにより、サイドウォールドラム14が第3通路23を移動する。
【0040】
カーカスバンドトランスファー15は、円形に並んだ複数の吸着手段(不図示)を有している。吸着手段が形成する円の内側にカーカスバンド1が入り、カーカスバンド1の外周面に吸着手段が吸着することにより、カーカスバンドトランスファー15がカーカスバンド1を保持することができる。吸着手段が吸着を止めることにより、カーカスバンドトランスファー15がカーカスバンド1を放す。吸着手段がカーカスバンド1を吸着していないときに、カーカスバンド1の受け取り及び受け渡しが行われる。
【0041】
カーカスバンドトランスファー15は、第4通路24のレールに吊り下がっている。カーカスバンドトランスファー15は、レールに沿って移動するための装置としてサーボモータ(不図示)を備えている。そのサーボモータが駆動することにより、カーカスバンドトランスファー15が第4通路24を移動する。
【0042】
ベルトバンドトランスファー16は、円形に並んだ複数の保持部材(不図示)を有している。これらの保持部材は、リンク機構等により、保持部材が形成する円の径方向に、同時に移動可能となっている。
【0043】
保持部材が形成する円の内側にベルトバンド6が入り、保持部材が径方向内側へ移動することにより、ベルトバンドトランスファー16がベルトバンド6を保持することができる。また、保持部材が径方向外側へ移動することにより、ベルトバンドトランスファー16がベルトバンド6を放す。保持部材がベルトバンド6を保持していないときに、ベルトバンド6の受け取り及び受け渡しが行われる。
【0044】
ベルトバンドトランスファー16は、第2通路22のレールに沿って移動するための装置としてサーボモータ(不図示)を備えている。そのサーボモータが駆動することにより、ベルトバンドトランスファー16が第2通路22を移動する。
【0045】
グリーンタイヤトランスファー17は、円形に並んだ複数の保持部材(不図示)を有している。これらの保持部材は、リンク機構等により、保持部材が形成する円の径方向に、同時に移動可能となっている。それぞれの保持部材は、グリーンタイヤを傷付けないように、グリーンタイヤの表面と点接触や線接触ではなく面接触する形状となっている。
【0046】
保持部材が形成する円の内側に組み合わせ体7が入り、保持部材が径方向内側へ移動することにより、グリーンタイヤトランスファー17が組み合わせ体7を保持することができる。グリーンタイヤトランスファー17は、組み合わせ体7の側面7aにサイドウォール8が成型されたグリーンタイヤも同様にして保持することができる。また、保持部材が径方向外側へ移動することにより、グリーンタイヤトランスファー17が組み合わせ体7等を放す。保持部材が組み合わせ体7等を保持していないときに、組み合わせ体7等の受け取り及び受け渡しが行われる。
【0047】
グリーンタイヤトランスファー17は、第4通路24のレールに吊り下がっている。グリーンタイヤトランスファー17は、レールに沿って移動するための装置としてサーボモータ(不図示)を備えている。そのサーボモータが駆動することにより、グリーンタイヤトランスファー17が第4通路24を移動する。
【0048】
第2通路22の一端側(図1における左側)の場所は、組み合わせ体7に対して押圧を行う場所である組み合わせ体押圧ポジション41となっている。なお押圧とは押して圧を加えることである。組み合わせ体押圧ポジション41には、公知の構造の押圧装置であるステッチャー19が設けられている。
【0049】
シェーピングドラム13に保持された組み合わせ体7が組み合わせ体押圧ポジション41に到達すると、ステッチャー19が組み合わせ体7の表面を押圧しながら表面に沿って移動する。それにより組み合わせ体7を構成する部材同士が圧着される。2つのステッチャー19が、組み合わせ体7の軸方向両側の表面をそれぞれ押圧する。
【0050】
また、第3通路23の一部は、組み合わせ体7にサイドウォールゴムを貼り付けるサイドウォール成型ポジション40となっている。サイドウォール成型ポジション40にはリボン状のサイドウォールゴムを押し出すサイドウォールゴム供給装置18が設けられている。サイドウォールゴム供給装置18は2つ設けられている。
【0051】
サイドウォールドラム14は、組み合わせ体7を保持してサイドウォール成型ポジション40に到達する。そして、サイドウォール成型ポジション40において組み合わせ体7を保持したまま回転する。その回転中に、サイドウォールゴム供給装置18から押し出された細長いサイドウォールゴムが、組み合わせ体7の側面7aに巻き付けられる。側面7aとは、組み合わせ体7の軸方向両側の面のことである(図3(d)参照)。
【0052】
このとき、一方のサイドウォールゴム供給装置18から押し出されたサイドウォールゴムが組み合わせ体7の軸方向一方の側面7aに巻き付けられ、他方のサイドウォールゴム供給装置18から押し出されたサイドウォールゴムが組み合わせ体7の軸方向他方の側面7aに巻き付けられる。
【0053】
巻き付けられたサイドウォールゴムは、組み合わせ体7の側面7aに貼り付く。必要量のサイドウォールゴムが組み合わせ体7の側面7aに貼り付くことにより、サイドウォール8の成型が完了する。
【0054】
また、第1通路21における一端側(図1の右側)の場所は、カーカスバンドドラム待機ポジション42である。また、第2通路22における、組み合わせ体押圧ポジション41と反対側(図1の右側)の場所は、ベルトバンドドラム待機ポジション43である。また、第2通路22において、組み合わせ体押圧ポジション41とベルトバンドドラム待機ポジション43との間には、ベルトバンドトランスファー待機ポジション44がある。
【0055】
また、第4通路24と第1通路21との交差場所は、カーカスバンド受け渡しポジション45である。また、第4通路24と第2通路22との交差場所は、シェーピングドラム受け渡しポジション46である。ベルトバンドトランスファー待機ポジション44は、シェーピングドラム受け渡しポジション46とベルトバンドドラム待機ポジション43との間にある。また、第4通路24と第3通路23との交差場所は、サイドウォールドラム受け渡しポジション47である。
【0056】
また、第4通路24の一端側で、第1通路21よりも外側(図1の上側)の場所は、カーカスバンドトランスファー待機ポジション48である。また、第4通路24の他端側で、第3通路23よりも外側(図1の下側)の場所は、グリーンタイヤトランスファー待機ポジション49である。
【0057】
なお、第2通路22は、組み合わせ体7が製造される組み合わせ体成型ポジション50でもある。組み合わせ体成型ポジション50においては、カーカスバンド1がシェーピングドラム13に保持され、そのカーカスバンド1にベルトバンド6が貼り付けられて組み合わせ体7が成型され、さらに組み合わせ体7の表面がステッチャー19で押圧される。
【0058】
グリーンタイヤ製造装置10は、図4に示される制御部26を有している。制御部26には、シェーピングドラム13等の各種ドラム、グリーンタイヤトランスファー17等の各種移送装置、シェーピングドラム移動装置33等の各種移動装置、サイドウォールゴム供給装置18、ステッチャー19等が接続されている。制御部26は、作業者からの指示やプログラム等に従い、接続されている装置等を制御する。
【0059】
以上の構成のグリーンタイヤ製造装置10において、グリーンタイヤの成型が行われる。始めは、各ドラム及び各トランスファーが図5に示される場所にある。このとき、カーカスバンドドラム11は、カーカスバンドドラム待機ポジション42でカーカスバンド1を保持している。また、ベルトバンドドラム12は、ベルトバンドドラム待機ポジション43でベルトバンド6を保持している。また、カーカスバンドトランスファー15は、カーカスバンドトランスファー待機ポジション48でビード5(図5では省略)を保持している。
【0060】
次に、図6に矢印Aで示されるように、カーカスバンドトランスファー15が、カーカスバンドトランスファー待機ポジション48から、カーカスバンド受け渡しポジション45へ移動する。次に、図6に矢印Bで示されるように、カーカスバンドドラム11が、カーカスバンドドラム待機ポジション42から、カーカスバンド受け渡しポジション45へ移動してカーカスバンドトランスファー15の内側へ侵入する。そして、カーカスバンドドラム11からカーカスバンドトランスファー15へカーカスバンド1が受け渡される。その後、カーカスバンドドラム11において、カーカスバンド1にビード5がセットされる。
【0061】
なお、カーカスバンドドラム11からカーカスバンドトランスファー15へのカーカスバンド1の受け渡しは、カーカスバンドトランスファー15が吸着手段でカーカスバンド1を保持した後に、カーカスバンドドラム11からカーカスバンド1が取り外されることによって行われる。このように、カーカスバンド1等の各種部材の受け渡しは、一方のドラム又はトランスファーによる部材の保持と、他方のドラム又はトランスファーからの部材の取り外しとによって行われる。
【0062】
カーカスバンドドラム11の移動と同時に、図6に矢印Cで示されるように、ベルトバンドドラム12が、ベルトバンドドラム待機ポジション43からベルトバンドトランスファー待機ポジション44へ移動し、ベルトバンドトランスファー16の内側へ侵入する。そして、ベルトバンドドラム12からベルトバンドトランスファー16へベルトバンド6が受け渡される。
【0063】
次に、図7に矢印で示されるように、カーカスバンドドラム11が次のカーカスバンド1の成型のために不図示のカーカスバンド成型ポジションへ移動する。それと同時に、ベルトバンドドラム12が、次のベルトバンド6の成型のために不図示のベルトバンド成型ポジションへ移動する。それぞれの成型ポジションへ移動した後、カーカスバンドドラム11上に次のカーカスバンド1が成型され、ベルトバンドドラム12上に次のベルトバンド6が成型される。
【0064】
次に、図8に示されるように、カーカスバンド1を保持したカーカスバンドトランスファー15が、カーカスバンド受け渡しポジション45からシェーピングドラム受け渡しポジション46へ移動する。
【0065】
次に、図9に矢印で示されるように、シェーピングドラム13が、組み合わせ体押圧ポジション41からシェーピングドラム受け渡しポジション46へ移動し、カーカスバンドトランスファー15の保持するカーカスバンド1の内側へ侵入する。そして、カーカスバンドトランスファー15からシェーピングドラム13へカーカスバンド1が受け渡される。カーカスバンド1は図3(a)に示されるようにシェーピングドラム13のビード保持部13aに保持される。
【0066】
次に、図10に矢印Aで示されるように、カーカスバンド1を保持したシェーピングドラム13が、シェーピングドラム受け渡しポジション46から、組み合わせ体押圧ポジション41へ一旦移動する。次に、図10に矢印Bで示されるように、カーカスバンドトランスファー15が、シェーピングドラム受け渡しポジション46から、カーカスバンドトランスファー待機ポジション48へ移動する。カーカスバンドトランスファー待機ポジション48に到着したカーカスバンドトランスファー15は、次のビード5を保持する。
【0067】
次に、図10に矢印Cで示されるように、カーカスバンド1を保持したシェーピングドラム13が、ベルトバンドトランスファー16の待機しているベルトバンドトランスファー待機ポジション44へ移動し、ベルトバンドトランスファー16の保持しているベルトバンド6の内側へ侵入する。
【0068】
ベルトバンドトランスファー待機ポジション44において、シェーピングドラム13上のカーカスバンド1に対して図3(b)、(c)に示されるようにシェーピング及びターンアップが行われる。そして、図3(d)に示されるように、シェーピングにより膨張したカーカスバンド1に、ベルトバンドトランスファー16が保持していたベルトバンド6が貼り付けられる。これにより組み合わせ体7が形成される。
【0069】
次に、図11に矢印Aで示されるように、組み合わせ体7を保持したシェーピングドラム13が、ベルトバンドトランスファー待機ポジション44から、組み合わせ体押圧ポジション41へ移動する。移動後、組み合わせ体押圧ポジション41において、ステッチャー19による組み合わせ体7の押圧が行われる。
【0070】
図11におけるシェーピングドラム13の移動と同時に又は前後して、図11に矢印Bで示されるように、ビード5を保持したカーカスバンドトランスファー15が、カーカスバンドトランスファー待機ポジション48からカーカスバンド受け渡しポジション45へ移動する。
【0071】
また、図11におけるシェーピングドラム13の移動前に、次に成型される組み合わせ体7のもととなるカーカスバンド1及びベルトバンド6のそれぞれの成型が完了している。そして、シェーピングドラム13の移動と同時に又は前後して、図11に矢印C、Dで示されるように、カーカスバンド1を保持したカーカスバンドドラム11がカーカスバンドドラム待機ポジション42に到達し、ベルトバンド6を保持したベルトバンドドラム12がベルトバンドドラム待機ポジション43に到達する。
【0072】
シェーピングドラム13の移動後、図11に矢印Eで示されるように、グリーンタイヤトランスファー17がグリーンタイヤトランスファー待機ポジション49からシェーピングドラム受け渡しポジション46へ移動する。
【0073】
ステッチャー19による組み合わせ体7の押圧が完了した後、図12に矢印Aで示されるように、組み合わせ体7を保持したシェーピングドラム13が、組み合わせ体押圧ポジション41から、グリーンタイヤトランスファー17が待機しているシェーピングドラム受け渡しポジション46へ移動する。シェーピングドラム13は、グリーンタイヤトランスファー17の内側に侵入する。そして、シェーピングドラム13からグリーンタイヤトランスファー17へ、組み合わせ体7が受け渡される。
【0074】
シェーピングドラム13の移動と同時に又は前後して、図12に矢印Bで示されるように、カーカスバンド1を保持したカーカスバンドドラム11が、カーカスバンドドラム待機ポジション42から、カーカスバンドトランスファー15が待機しているカーカスバンド受け渡しポジション45へ移動する。そして、カーカスバンドドラム11からカーカスバンドトランスファー15へ、カーカスバンド1が受け渡され、カーカスバンド1にビード5がセットされる。
【0075】
また、シェーピングドラム13の移動と同時に又は前後して、図12に矢印Cで示されるように、ベルトバンドトランスファー16が、ベルトバンドトランスファー待機ポジション44から、ベルトバンド6を保持したベルトバンドドラム12が待機しているベルトバンドドラム待機ポジション43へ移動する。そして、ベルトバンドドラム12からベルトバンドトランスファー16へ、ベルトバンド6が受け渡される。
【0076】
次に、図13に矢印Aで示されるように、組み合わせ体7をグリーンタイヤトランスファー17へ受け渡した後のシェーピングドラム13が、シェーピングドラム受け渡しポジション46から、組み合わせ体押圧ポジション41へ移動する。また、シェーピングドラム13の移動と同時に又は前後して、図13に矢印B、Cで示されるように、カーカスバンドドラム11が次のカーカスバンド1の成型のために不図示のカーカスバンド成型ポジションへ移動する。それと同時に、ベルトバンドドラム12が、次のベルトバンド6の成型のために不図示のベルトバンド成型ポジションへ移動する。
【0077】
次に、図13に矢印Dで示されるように、組み合わせ体7を保持したグリーンタイヤトランスファー17が、シェーピングドラム受け渡しポジション46からサイドウォールドラム受け渡しポジション47へ移動する。グリーンタイヤトランスファー17の移動と同時に又はその直後に、図13に矢印Eで示されるように、カーカスバンド1を保持したカーカスバンドトランスファー15が、カーカスバンド受け渡しポジション45からシェーピングドラム受け渡しポジション46へ移動する。
【0078】
次に、図14に矢印Aで示されるように、サイドウォールドラム14が、サイドウォール成型ポジション40から、組み合わせ体7を保持したグリーンタイヤトランスファー17が待機しているサイドウォールドラム受け渡しポジション47に移動する。そして、サイドウォールドラム14がグリーンタイヤトランスファー17の保持している組み合わせ体7の内径側へ侵入する。その後、グリーンタイヤトランスファー17からサイドウォールドラム14へ、組み合わせ体7が受け渡される。
【0079】
サイドウォールドラム14の移動と同時に又はその前後に、図14に矢印Bで示されるように、シェーピングドラム13が、組み合わせ体押圧ポジション41から、カーカスバンド1を保持してカーカスバンドトランスファー15が待機しているシェーピングドラム受け渡しポジション46へ移動する。そして、カーカスバンドトランスファー15からシェーピングドラム13へ、カーカスバンド1が受け渡される。
【0080】
次に、図15に矢印Aで示されるように、組み合わせ体7を保持したサイドウォールドラム14が、サイドウォールドラム受け渡しポジション47からサイドウォール成型ポジション40へ移動する。そして、サイドウォール成型ポジション40において、サイドウォールゴム供給装置18から押し出されたリボン状のサイドウォールゴムが組み合わせ体7に巻き付けられて、サイドウォール8が成型される。
【0081】
サイドウォールゴムの巻き付け後、公知の構造の押圧装置である2つのステッチャー(不図示)により、サイドウォール8の表面に対して押圧が行われる。押圧によりサイドウォール8が組み合わせ体7により強固に圧着され、グリーンタイヤが完成する。
【0082】
また、サイドウォールドラム14の移動と同時に又は前後して、図15に矢印Bで示されるように、カーカスバンド1を保持したシェーピングドラム13が、シェーピングドラム受け渡しポジション46から組み合わせ体押圧ポジション41へ移動する。
【0083】
また、シェーピングドラム13の移動後、図15に矢印Cで示されるように、カーカスバンドトランスファー15が、シェーピングドラム受け渡しポジション46からカーカスバンドトランスファー待機ポジション48へ移動する。
【0084】
カーカスバンドトランスファー15がカーカスバンドトランスファー待機ポジション48へ移動した後、組み合わせ体成型ポジション50である第2通路22では、図10に矢印Cで示されるようにシェーピングドラム13が移動してベルトバンドトランスファー16の内径側に侵入する。そして、カーカスバンド1にベルトバンド6が貼り付けられる。
【0085】
サイドウォール成型ポジション40における組み合わせ体7へのサイドウォールゴムの巻き付けの開始から終了までの間に、組み合わせ体成型ポジション50における動作は、少なくとも、シェーピングドラム13が次のカーカスバンド1を保持するところまで進んでいる。サイドウォールゴムの巻き付けの開始から終了までの間に、さらに動作が進み、シェーピング、ターンアップ、カーカスバンド1へのベルトバンド6の貼り付け、及びステッチャー19による組み合わせ体7の押圧のうちのいずれかまで動作が進んでいても良い。
【0086】
このようにして、サイドウォール成型ポジション40におけるサイドウォール8の成型工程の少なくとも一部と、組み合わせ体成型ポジション50における組み合わせ体7の製造工程の少なくとも一部とが、並行して行われる。
【0087】
なお、サイドウォール8の成型工程とは、組み合わせ体7へのサイドウォールゴムの巻き付けの、開始から終了までの工程のことである。また、組み合わせ体成型ポジション50における組み合わせ体7の製造工程とは、カーカスバンド1がシェーピングドラム13に保持された時からステッチャー19による組み合わせ体7の押圧が完了する時までの工程のことである。
【0088】
グリーンタイヤが完成すると、サイドウォールドラム受け渡しポジション47において、サイドウォールドラム14からグリーンタイヤトランスファー17へ、グリーンタイヤが受け渡される。その後、グリーンタイヤは、グリーンタイヤトランスファー17によって第4通路24上を移送され、第4通路24の端(図15の場合は下端)から搬出される。
【0089】
グリーンタイヤが搬出されグリーンタイヤトランスファー17及びサイドウォールドラム14が空くまでに、シェーピングドラム13上で、カーカスバンド1へのベルトバンド6の貼り付けが完了していることが望ましい。又は、さらに工程が進み、ステッチャー19による組み合わせ体7の押圧が完了していることが望ましい。この組み合わせ体7は、次に完成するグリーンタイヤのもととなる。
【0090】
グリーンタイヤが完成するまでの以上の工程が次々と行われ、複数のグリーンタイヤが生産される。グリーンタイヤは、金型に入れられて加硫成型されることにより空気入りタイヤとなる。
【0091】
以上のように、実施形態1の方法では、異なる2つの場所として、組み合わせ体成型ポジション50とサイドウォール成型ポジション40が利用される。具体的には、組み合わせ体成型ポジション50において、シェーピングドラム13上にカーカスバンド1を保持し、シェーピングドラム13上でカーカスバンド1にベルトバンド6を貼り付けて組み合わせ体7とし、その組み合わせ体7の表面の押圧を行う組み合わせ体製造工程が実行される。その次に、組み合わせ体7を、組み合わせ体成型ポジション50からサイドウォール成型ポジション40へ移動させる工程が実行される。その次に、サイドウォール成型ポジション40において、組み合わせ体7にサイドウォールゴムを貼り付けるサイドウォール成型工程が実行される。
【0092】
そのため、サイドウォール成型工程の実行中に、組み合わせ体成型ポジション50を空けることができる。その空いている組み合わせ体成型ポジション50を次の組み合わせ体7の製造工程等に利用することにより、グリーンタイの生産性を向上させることができる。
【0093】
例えば上記のように、サイドウォール成型ポジション40におけるサイドウォール8の成型工程の少なくとも一部と、組み合わせ体成型ポジション50における組み合わせ体7の製造工程の少なくとも一部とが、並行して行われる。そのため、従来のようにサイドウォール8の成型が終わるまで組み合わせ体7を製造できないという問題が生じない。
【0094】
さらに、ステッチャー19による組み合わせ体7の押圧が完了する前に、次に成型する組み合わせ体7のもととなるカーカスバンド1及びベルトバンド6の成型が完了し、グリーンタイヤ製造装置10上で待機している。そのため、組み合わせ体7がサイドウォール成型ポジション40に移動した後、遅滞なく、次の組み合わせ体7の製造を開始することができる。
【0095】
以上の実施形態に対して様々な変更を行うことができる。
【0096】
各種部材の受け渡しの位置は上記の位置に限定されない。例えば、シェーピングドラム13とベルトバンドトランスファー16との間のベルトバンド6の受け渡しは、ベルトバンドドラム12の無い場所でさえあれば、第2通路22上のいずれの位置でも行うことができる。また、ベルトバンドトランスファー16とベルトバンドドラム12との間のベルトバンド6の受け渡しは、シェーピングドラム13の無い場所でさえあれば、第2通路22上のいずれの位置でも行うことができる。
【0097】
また、シェーピングドラム13上でのカーカスバンド1に対するシェーピング、ターンアップ、及びシェーピングにより膨張したカーカスバンド1へのベルトバンド6の貼り付けは、第2通路22上のいずれの位置でも行うことができる。例えば、シェーピング等は、組み合わせ体押圧ポジション41において行うこともできる。
【0098】
また、各種ドラム及び各種移送装置の動作は上記と若干異なっても良い。例えば、各種ドラム及び/又は各種移送装置の動作の順序は、カーカスバンド1とベルトバンド6から組み合わせ体7を成型し、さらにサイドウォールゴムを巻き付けてグリーンタイヤを成型することのできる順序であれば良く、上記の順序と若干異なっても良い。
【0099】
2.実施形態2
図16に示されるように、実施形態2のグリーンタイヤ製造装置110は、ドラムとして、実施形態1と同じカーカスバンドドラム11、ベルトバンドドラム12及びシェーピングドラム13を有している。ただし、実施形態1と異なり、実施形態2のグリーンタイヤ製造装置110は2つのシェーピングドラム13を有している。また、実施形態2のグリーンタイヤ製造装置110には、実施形態1にはあったサイドウォールドラム14がない。
【0100】
また、グリーンタイヤ製造装置110は、各種部材を移送する移送装置として、実施形態1と同じカーカスバンドトランスファー15、ベルトバンドトランスファー16及びグリーンタイヤトランスファー17を有している。
【0101】
また、グリーンタイヤ製造装置110は、実施形態1と同様にそれぞれ2つのサイドウォールゴム供給装置18及びステッチャー19を有している。2つのサイドウォールゴム供給装置18は1つの供給装置用移動台128に載せられている。また、2つのステッチャー19は1つのステッチャー用移動台129に載せられている。
【0102】
さらに、グリーンタイヤ製造装置10は移送装置が移動する通路として第1~第5通路121、122、123、124、125を有している。
【0103】
第1~第5通路121、122、123、124、125はそれぞれ直線状の通路である。第1通路121、第2通路122及び第4通路124は平行に配置されている。第3通路123は、第1通路121等の延長方向に対して垂直な方向に延びている。そして、第3通路123は、第1通路121及び第2通路122とそれぞれ交差している。
【0104】
また、第2通路122と第4通路124の間には、移送装置として回転台127が設けられている。回転台127は、後述するように第2通路122上のシェーピングドラム13と第4通路124上のシェーピングドラム13を入れ替えるためのものである。
【0105】
第5通路125は、第4通路124の延長方向に対して垂直な方向に延びている。そして、第5通路125は、第4通路124と交差している。また、第5通路125は第3通路123と平行である。
【0106】
第1通路121、第2通路122及び第4通路124は、それぞれ、平行な2本のレールからなる。第1通路121、第2通路122及び第4通路124を構成するレールは、床に接地した所定の台の上に固定されている。一方、第3通路123及び第5通路125は、床よりも上に、床から離して配置されている。
【0107】
実施形態1と同様に、第1~第5通路121、122、123、124、125をドラム等が移動する。具体的には、カーカスバンドドラム11は第1通路121を移動する。また、ベルトバンドドラム12は第2通路122を移動する。また、カーカスバンドトランスファー15は第3通路123を移動する。また、グリーンタイヤトランスファー17は第5通路125を移動する。
【0108】
また、一方のシェーピングドラム13は第2通路122にあり、他方のシェーピングドラム13は第4通路124にある。これらのシェーピングドラム13は、それぞれシェーピングドラム移動装置33に保持されている。そして、シェーピングドラム移動装置33がそれぞれの第2通路122及び第4通路124のレール上をそれぞれ走行することにより、シェーピングドラム13が第2通路122及び第4通路124をそれぞれ移動する。
【0109】
2つのシェーピングドラム移動装置33は同時に回転台127に載ることができる。2つのシェーピングドラム移動装置33が載った状態で回転台127が180°回転することにより、2つのシェーピングドラム13の場所を入れ替えることができる。つまり、第2通路122にあったシェーピングドラム13を第4通路124に移動させるのと同時に、第4通路124にあったシェーピングドラム13を第2通路122に移動させることができる。
【0110】
第2通路122の所定位置に対向する場所に、2つのステッチャー19を載せたステッチャー用移動台129が配置されている。ここでの所定位置とは、シェーピングドラム移動装置33が回転台127にあるときに、そのシェーピングドラム移動装置33の保持するシェーピングドラム13がある位置である。
【0111】
ステッチャー用移動台129は、第2通路122の延長方向に対して直交する方向に延びるレール139に載っている。ステッチャー用移動台129は、レール139上を移動することにより、第2通路122に接近したり離隔したりすることができる。図16において、第2通路122に接近したときのステッチャー19及びステッチャー用移動台129が実線で、第2通路122から離隔したときのステッチャー19及びステッチャー用移動台129が破線で、それぞれ描かれている。
【0112】
ステッチャー用移動台129が第2通路122に接近した状態で、シェーピングドラム13が保持する組み合わせ体7の表面をステッチャー19が押圧する。このときシェーピングドラム13及びステッチャー19のある場所は、組み合わせ体7に対して押圧を行う場所である組み合わせ体押圧ポジション141である。ステッチャー用移動台129は、回転台127が回転するときは、シェーピングドラム13に当たらないように第2通路122から離隔する。
【0113】
また、第4通路124の所定位置に対向する場所に、2つのサイドウォールゴム供給装置18を載せた供給装置用移動台128が配置されている。ここでの所定位置とは、シェーピングドラム移動装置33が回転台127にあるときに、そのシェーピングドラム移動装置33の保持するシェーピングドラム13がある位置である。
【0114】
供給装置用移動台128は、第4通路124の延長方向に対して直交する方向に延びるレール138に載っている。供給装置用移動台128は、レール138上を移動することにより、第4通路124に接近したり離隔したりすることができる。図16において、第4通路124に接近したときのサイドウォールゴム供給装置18及び供給装置用移動台128が実線で、第4通路124から離隔したときのサイドウォールゴム供給装置18及び供給装置用移動台128が破線で、それぞれ描かれている。
【0115】
供給装置用移動台128が第4通路124に接近した状態で、シェーピングドラム13が保持する組み合わせ体7に、サイドウォールゴム供給装置18から供給されるサイドウォールゴムが巻き付けられる。このときシェーピングドラム13及びサイドウォールゴム供給装置18のある場所は、組み合わせ体7にサイドウォールゴムを貼り付けるサイドウォール成型ポジション140である。供給装置用移動台128は、回転台127が回転するときは、シェーピングドラム13に当たらないように第4通路124から離隔する。
【0116】
図示省略されているが、サイドウォール成型ポジション140には、公知の構造の押圧装置である2つのステッチャーが設けられている。ステッチャーは、組み合わせ体7に貼り付けられたサイドウォールゴムを上から押圧する。
【0117】
また、第1通路121における一端側(図16の右側)の場所は、カーカスバンドドラム待機ポジション142である。
【0118】
また、第2通路122における、回転台127と反対側(図16の右側)の場所は、ベルトバンドドラム待機ポジション143である。また、第2通路122における、第3通路123とベルトバンドドラム待機ポジション143との間には、ベルトバンドトランスファー待機ポジション144がある。
【0119】
なお、第2通路122は、組み合わせ体7が製造される組み合わせ体成型ポジション150でもある。組み合わせ体成型ポジション150においては、カーカスバンド1がシェーピングドラム13に保持され、そのカーカスバンド1にベルトバンド6が貼り付けられて組み合わせ体7が成型され、さらに組み合わせ体7の表面がステッチャー19で押圧される。
【0120】
また、第3通路123の一端側で、第1通路121よりも外側(図16の上側)の場所は、カーカスバンドトランスファー待機ポジション148である。また、第3通路123と第1通路121との交差場所は、カーカスバンド受け渡しポジション145である。また、第3通路123と第2通路122との交差場所は、カーカスバンドトランスファー15からシェーピングドラム13へのカーカスバンド1の受け渡しが行われるシェーピングドラム受け渡しポジション146である。
【0121】
また、第4通路124と第5通路125との交差場所は、シェーピングドラム13からグリーンタイヤトランスファー17へのグリーンタイヤの受け渡しが行われるグリーンタイヤ受け渡しポジション147である。また、第5通路125の一端側(図16の下側)の場所は、グリーンタイヤトランスファー待機ポジション149である。
【0122】
以上の各ポジションにおいて、実施形態1と同様の部材の受け渡し等が行われる。グリーンタイヤ製造装置110において、回転台127より一方側(図16の右側)が、カーカスバンド1及びベルトバンド6の待機から組み合わせ体7の押圧までを行う場所である。また、回転台127より他方側(図16の左側)が、サイドウォール8の成型からグリーンタイヤの取り出しまでを行う場所である。
【0123】
このような構成のグリーンタイヤ製造装置110においても、実施形態1と同様の方法を実施することができる。具体的には、組み合わせ体成型ポジション150において、シェーピングドラム13にカーカスバンド1が保持され、略タイヤ形状に膨張したカーカスバンド1の外周面にベルトバンド6が貼り付けられて組み合わせ体7が成型される。そして、ステッチャー19が、シェーピングドラム13上の組み合わせ体7の表面を押圧する。押圧は、シェーピングドラム移動装置33が回転台127に載った状態で行われる。
【0124】
押圧が完了した組み合わせ体7及びそれを保持したシェーピングドラム13は、回転台127が回転することによって、組み合わせ体成型ポジション150からサイドウォール成型ポジション140へ移動する。そして、サイドウォール成型ポジション140において、組み合わせ体7にサイドウォール8が成型され、グリーンタイヤが完成する。
【0125】
組み合わせ体7がサイドウォール成型ポジション140へ移動した後は、組み合わせ体成型ポジション150が空くため、組み合わせ体成型ポジション150において次の組み合わせ体7の製造が可能となる。そこで、サイドウォール成型ポジション140におけるサイドウォール8の成型工程の少なくとも一部と、組み合わせ体成型ポジション150における組み合わせ体7の製造工程の少なくとも一部とが、並行して行われる。
【0126】
なお、組み合わせ体成型ポジション150における組み合わせ体7の押圧が完了する前に、次に成型する組み合わせ体7のもととなるカーカスバンド1及びベルトバンド6の成型が完了している。そして、成型されたカーカスバンド1及びベルトバンド6は、グリーンタイヤ製造装置110上で待機している。
【0127】
このように、実施形態2のグリーンタイヤ製造装置110においても、実施形態1と同様の方法の実施が可能である。その実施により、グリーンタイヤの生産性が向上する。
【0128】
なお、実施形態2においても、実施形態1と同様の変更が可能である。
【符号の説明】
【0129】
1…カーカスバンド、1a…膨張部分、2…インナーライナー、3…ラバーチェーハー、4…カーカスプライ、5…ビード、6…ベルトバンド、7…組み合わせ体、7a…側面、8…サイドウォール、10…グリーンタイヤ製造装置、11…カーカスバンドドラム、12…ベルトバンドドラム、13…シェーピングドラム、13a…ビード保持部、14…サイドウォールドラム、15…カーカスバンドトランスファー、16…ベルトバンドトランスファー、17…グリーンタイヤトランスファー、18…サイドウォールゴム供給装置、19…ステッチャー、21…第1通路、22…第2通路、23…第3通路、24…第4通路、26…制御部、31…カーカスバンドドラム移動装置、32…ベルトバンドドラム移動装置、33…シェーピングドラム移動装置、34…サイドウォールドラム移動装置、40…サイドウォール成型ポジション、41…組み合わせ体押圧ポジション、42…カーカスバンドドラム待機ポジション、43…ベルトバンドドラム待機ポジション、44…ベルトバンドトランスファー待機ポジション、45…カーカスバンド受け渡しポジション、46…シェーピングドラム受け渡しポジション、47…サイドウォールドラム受け渡しポジション、48…カーカスバンドトランスファー待機ポジション、49…グリーンタイヤトランスファー待機ポジション、50…組み合わせ体成型ポジション、110…グリーンタイヤ製造装置、121…第1通路、122…第2通路、123…第3通路、124…第4通路、125…第5通路、127…回転台、128…供給装置用移動台、129…ステッチャー用移動台、138…レール、139…レール、140…サイドウォール成型ポジション、141…組み合わせ体押圧ポジション、142…カーカスバンドドラム待機ポジション、143…ベルトバンドドラム待機ポジション、144…ベルトバンドトランスファー待機ポジション、145…カーカスバンド受け渡しポジション、146…シェーピングドラム受け渡しポジション、147…グリーンタイヤ受け渡しポジション、148…カーカスバンドトランスファー待機ポジション、149…グリーンタイヤトランスファー待機ポジション、150…組み合わせ体成型ポジション
図1
図2
図3
図4
図5
図6
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図10
図11
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図16