(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024043160
(43)【公開日】2024-03-29
(54)【発明の名称】情報処理装置、情報処理方法、及び情報処理プログラム
(51)【国際特許分類】
G06F 16/904 20190101AFI20240322BHJP
G06F 16/90 20190101ALI20240322BHJP
【FI】
G06F16/904
G06F16/90
【審査請求】未請求
【請求項の数】6
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022148187
(22)【出願日】2022-09-16
(71)【出願人】
【識別番号】500257300
【氏名又は名称】LINEヤフー株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110002147
【氏名又は名称】弁理士法人酒井国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】高見 玲
(72)【発明者】
【氏名】臼渕 護
【テーマコード(参考)】
5B175
【Fターム(参考)】
5B175FB04
5B175HA02
5B175JA02
(57)【要約】
【課題】検索キーワードと共起キーワードとの関係を把握することが可能な情報処理装置、情報処理方法、及び情報処理プログラムを提供することを目的とする。
【解決手段】本開示に係る情報処理装置は、比較の基準となる検索キーワードを示す基準キーワードと、基準キーワードを基に比較される側の検索キーワードを示す競合キーワードを取得する取得部と、基準キーワード、及び競合キーワードのそれぞれと共に想起される検索キーワードを示す共起キーワードを推定する推定部と、基準キーワード、競合キーワード、及び共起キーワードの検索数を測定する測定部と、基準キーワードに対する共起キーワードの検索数、及び競合キーワードに対する共起キーワードの検索数をプロットしたグラフを生成する生成部と、表示させる態様を利用者の操作に応じて変化させて、生成したグラフを利用者端末に表示させる表示制御部と、を備える。
【選択図】
図3
【特許請求の範囲】
【請求項1】
比較の基準となる検索キーワードを示す基準キーワードと、前記基準キーワードを基に比較される側の検索キーワードを示す競合キーワードを取得する取得部と、
前記基準キーワード、及び前記競合キーワードのそれぞれと共に想起される検索キーワードを示す共起キーワードを推定する推定部と、
前記基準キーワード、前記競合キーワード、及び前記共起キーワードの検索数を測定する測定部と、
前記基準キーワードに対する前記共起キーワードの検索数、及び前記競合キーワードに対する前記共起キーワードの検索数をプロットしたグラフを生成する生成部と、
表示させる態様を利用者の操作に応じて変化させて、生成したグラフを利用者端末に表示させる表示制御部と、
を備える情報処理装置。
【請求項2】
前記生成部は、前記競合キーワードの検索総数を前記基準キーワードの検索総数で割った値を傾きとする基準線をグラフに示したグラフを生成する、
請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項3】
前記表示制御部は、利用者の操作により選択した範囲を拡大して表示したグラフを利用者端末に表示させる、
請求項1または請求項2に記載の情報処理装置。
【請求項4】
前記表示制御部は、利用者の操作により選択したプロットに対応する前記基準キーワードの検索数と、前記共起キーワードの検索数を表示させる、
請求項3に記載の情報処理装置。
【請求項5】
比較の基準となる検索キーワードを示す基準キーワードと、前記基準キーワードを基に比較される側の検索キーワードを示す競合キーワードを取得するステップと、
前記基準キーワード、及び前記競合キーワードのそれぞれと共に想起される検索キーワードを示す共起キーワードを推定するステップと、
前記基準キーワード、前記競合キーワード、及び前記共起キーワードの検索数を測定するステップと、
前記基準キーワードに対する前記共起キーワードの検索数、及び前記競合キーワードに対する前記共起キーワードの検索数をプロットしたグラフを生成するステップと、
生成したグラフを利用者端末に表示させる態様を利用者の操作に応じて変化させて表示させるステップと、を含む、
情報処理方法。
【請求項6】
比較の基準となる検索キーワードを示す基準キーワードと、前記基準キーワードを基に比較される側の検索キーワードを示す競合キーワードを取得するステップと、
前記基準キーワード、及び前記競合キーワードのそれぞれと共に想起される検索キーワードを示す共起キーワードを推定するステップと、
前記基準キーワード、前記競合キーワード、及び前記共起キーワードの検索数を測定するステップと、
前記基準キーワードに対する前記共起キーワードの検索数、及び前記競合キーワードに対する前記共起キーワードの検索数をプロットしたグラフを生成するステップと、
生成したグラフを利用者端末に表示させる態様を利用者の操作に応じて変化させて表示させるステップと、
をコンピュータに実行させる情報処理プログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、情報処理装置、情報処理方法、及び情報処理プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
近年、インターネットの飛躍的な普及に伴い、情報サービス事業者に各種のデータが蓄積される状況が生じている。利用者は、検索キーワードを用いて検索を実行することにより、所望の情報が提供されるサイトに辿り着くことができる。
【0003】
例えば、下記の特許文献1には、入力検索語に関連付けられた提案検索語を決定し、提案検索語を検索インタフェースに提示し、利用者が提案検索語を選択した場合に、入力検索語と提案検索語を検索キーワードとして検索を実行する方法が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、上記の特許文献1に記載の発明は、検索キーワードとの関係がある共起キーワードとの関係を視覚的に把握することができなかった。
【0006】
本開示は上記課題を鑑み、検索キーワードと共起キーワードとの関係を把握することが可能な情報処理装置、情報処理方法、及び情報処理プログラムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本開示に係る情報処理装置は、比較の基準となる検索キーワードを示す基準キーワードと、前記基準キーワードを基に比較される側の検索キーワードを示す競合キーワードを取得する取得部と、前記基準キーワード、及び前記競合キーワードのそれぞれと共に想起される検索キーワードを示す共起キーワードを推定する推定部と、前記基準キーワード、前記競合キーワード、及び前記共起キーワードの検索数を測定する測定部と、前記基準キーワードに対する前記共起キーワードの検索数、及び前記競合キーワードに対する前記共起キーワードの検索数をプロットしたグラフを生成する生成部と、表示させる態様を利用者の操作に応じて変化させて、生成したグラフを利用者端末に表示させる表示制御部と、を備える。
【発明の効果】
【0008】
本開示によれば、検索キーワードと共起キーワードとの関係を把握することが可能な情報処理装置、情報処理方法、及び情報処理プログラムを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
【
図1】
図1は、実施形態に係る情報処理の一例を示す図である。
【
図2】
図2は、実施形態に係る情報処理システムの構成例を示す図である。
【
図3】
図3は、実施形態に係る情報処理装置の構成例を示す図である。
【
図4】
図4は、実施形態に係る情報処理装置の利用者情報記憶部に記憶される情報の一例を示す図である。
【
図5】
図5は、実施形態に係る情報処理装置の履歴記憶部に記憶される情報の一例を示す図である。
【
図6】
図6は、実施形態に係る情報処理装置のキーワード情報記憶部に記憶される情報の一例を示す図である。
【
図7】
図7は、実施形態に係る情報処理装置の生成部が生成するグラフの第一態様を示す図である。
【
図8】
図8は、実施形態に係る情報処理装置の生成部が生成するグラフの第二態様を示す図である。
【
図9】
図9は、実施形態に係る利用者端末の構成例を示す図である。
【
図10】
図10は、実施形態に係る情報処理の一例を示すフローチャートである。
【
図11】
図11は、情報処理装置の機能を実現するコンピュータの一例を示すハードウェア構成図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下に、本願に係る情報処理装置、情報処理方法、及び情報処理プログラムを実施するための形態(以下、「実施形態」と記載する。)について図面を参照しつつ詳細に説明する。なお、この実施形態により本願に係る情報処理装置、情報処理方法、及び情報処理プログラムが限定されるものではない。
【0011】
(実施形態)
〔1.実施形態に係る情報処理〕
〔1-1.実施形態に係る情報処理の一例〕
まず、
図1を用いて、実施形態に係る情報処理の一例について説明する。
図1は、実施形態に係る情報処理の一例を示す図である。実施形態に係る情報処理の概要を説明した後に、個々の処理を詳細に説明する。
【0012】
図1では、情報処理装置100が利用者端末200から基準キーワードと競合キーワードを取得し、基準キーワードと競合キーワードの共起キーワードを推定し、基準キーワードと競合キーワードと共起キーワードの検索数を抽出し、基準キーワードと競合キーワードの共起キーワードの検索数をそれぞれX軸、Y軸としてプロットしたグラフを生成し、競合キーワードの検索総数を基準キーワードの検索総数で割った値を示す基準線をグラフに表示する処理が示されている。以下、
図1を用いて、実施形態に係る情報処理の一例についてステップごとに説明する。
【0013】
まず、情報処理装置100は、利用者端末200から基準キーワードと競合キーワードを取得する(ステップS1)。ここで、基準キーワードは、比較の基準となる検索キーワードのことを指している。また、競合キーワードは、基準キーワードを比較の基準として比較される検索キーワードのことを指している。例えば、情報処理装置100は、利用者Uが利用者端末200に入力した基準キーワードとしての「自動車メーカーA」と、競合キーワードとしての「自動車メーカーB」を取得する。なお、利用者端末200は、基準キーワードと競合キーワードの入力画面を表示して、利用者からこれらのキーワードの入力を受け付けてよい。
【0014】
次に、情報処理装置100は、基準キーワードと競合キーワードの共起キーワードを推定する(ステップS2)。ここで、共起キーワードは、基準キーワード、及び競合キーワードと共に想起される検索キーワードであり、ある特定の検索キーワードと共に並べて入力される検索キーワードのことを指している。例えば、情報処理装置100は、複数の利用者の検索履歴を参照して、基準キーワードと並べて入力されたキーワードを共起キーワードとして推定する。また、情報処理装置100は、複数の利用者の検索履歴を参照して、競合キーワードと並べて入力されたキーワードを共起キーワードとして推定する。なお、ここで、基準キーワードや競合キーワードと共に並べて入力されるキーワードは、例えば、「自動車メーカーA」と「中古車」や、「自動車メーカーA」と「電気自動車」などの様々なパターンがあることから、共起キーワードは単数ではなく、複数推定されることになる。
【0015】
次に、情報処理装置100は、基準キーワード、競合キーワード、及び共起キーワードの検索数を抽出する(ステップS3)。例えば、情報処理装置100は、検索履歴を参照して、基準キーワードに対する共起キーワードの検索数、及び競合キーワードに対する共起キーワードの検索数を抽出する。基準キーワードに対する共起キーワードは、複数推定されることから、基準キーワードに対する共起キーワードの検索数も、複数の共起キーワードのそれぞれに対して抽出される。また、競合キーワードに対する共起キーワードも、複数推定されることから、競合キーワードに対する共起キーワードの検索数も、複数の共起キーワードのそれぞれに対して抽出される。
【0016】
次に、情報処理装置100は、基準キーワードに対する共起キーワードの検索数、及び競合キーワードに対する共起キーワードの検索数をそれぞれX軸、Y軸としてプロットしたグラフを生成する(ステップS4)。例えば、情報処理装置100は、X軸に基準キーワードとしての「自動車メーカーA」に対する共起キーワードとしての「中古車」や、「電気自動車」、「軽自動車」などの検索数を示し、Y軸に競合キーワードとしての「自動車メーカーB」に対する共起キーワードとしての「中古車」や、「電気自動車」、「軽自動車」などの検索数を示す散布図のグラフを生成する。
【0017】
次に、情報処理装置100は、競合キーワードの検索総数を基準キーワードの検索総数で割った値を傾きとする基準線をグラフに表示する(ステップS5)。例えば、情報処理装置100は、ステップS4において生成したグラフに対して、競合キーワードの検索総数を基準キーワードの検索総数で割った値を傾きとする基準線をグラフに表示する。
【0018】
これにより、情報処理装置100は、基準キーワードに対する共起キーワードの検索数と、競合キーワードに対する共起キーワードの検索数をグラフに表示することができる。そのため、基準キーワードと競合キーワードとの間において、それぞれの共起キーワードの検索数の相違を容易に把握することが可能となる。
【0019】
〔1-2.実施形態に係る情報処理の他の例〕
情報処理装置100は、利用者の操作により選択した範囲を拡大して表示したグラフを利用者端末200に表示させる。
【0020】
この情報処理について順を追って説明する。まず、情報処理装置100は、
図1に示したステップS1からS5までと同じ処理を実行する。ステップS1からS5までの処理は、前述した処理と同じであるから説明を省略する。
【0021】
次に、情報処理装置100は、利用者端末200から利用者の操作を受け付けて、利用者の操作により選択した範囲を拡大して表示したグラフを表示させる(ステップS6)。例えば、利用者が利用者端末200に表示されたグラフのうち、X軸の値が0から150,000、Y軸の値が0から300,000の範囲を選択した場合であれば、情報処理装置100は、ステップS5において生成したグラフのうち、X軸の値が0から150,000、Y軸の値が0から300,000の範囲を拡大して表示したグラフを利用者端末200に表示させる。
【0022】
これにより、基準キーワードに対する競合キーワードの検索数と、競合キーワードに対する共起キーワードの検索数の相違を詳細に把握することが可能となる。そのため、利用者の基準キーワードと競合キーワードと共に想起される共起キーワードの相違の把握の理解に役立てることができる。
【0023】
〔1-3.実施形態に係る情報処理の他の例〕
情報処理装置100は、利用者の操作により選択したプロットに対応する基準キーワードの検索数と、共起キーワードの検索数を表示させる。
【0024】
この情報処理について順を追って説明する。まず、情報処理装置100は、
図1に示したステップS1からS5までと同じ処理を実行する。ステップS1からS5までの処理は、前述した処理と同じであるから説明を省略する。
【0025】
次に、情報処理装置100は、利用者端末200から利用者の操作を受け付けて、利用者の操作により選択したプロットに対応する基準キーワードの検索数と、共起キーワードの検索数を表示させる(ステップS6)。例えば、
図1に示すように利用者が共起キーワード#10を選択した場合であれば、情報処理装置100は、ステップS5において生成したグラフにおいて、共起キーワード#10の近辺に、基準キーワードの検索数と、競合キーワードの検索数を並べて表示させる。
【0026】
これにより、基準キーワードに対する競合キーワードの検索数と、競合キーワードに対する共起キーワードの検索数の具体的に把握することが可能となる。そのため、利用者の基準キーワードと競合キーワードと共に想起される共起キーワードの相違の把握の理解に役立てることができる。
【0027】
〔1-4.実施形態に係る情報処理の他の例〕
情報処理装置100は、利用者の操作により選択したプロットに対応する共起キーワードを検索した利用者の年齢構成、及び性別構成を表示させる。
【0028】
この情報処理について順を追って説明する。まず、情報処理装置100は、
図1に示したステップS1からS5までと同じ処理を実行する。ステップS1からS5までの処理は、前述した処理と同じであるから説明を省略する。
【0029】
次に、情報処理装置100は、利用者端末200から利用者の操作を受け付けて、利用者の操作により選択したプロットに対応する共起キーワードを検索した利用者の年齢構成、及び性別構成を表示させる(ステップS6-1)。例えば、
図1に示すように利用者が共起キーワード#10を選択した場合であれば、情報処理装置100は、ステップS5において生成したグラフにおいて、共起キーワード#10のプロットの近辺に、共起キーワード#10を検索した利用者の年齢構成、及び性別構成を表示させる。つまり、共起キーワード#10を検索した利用者の利用者情報を読み出して、年代別の検索数や、性別ごとの検索数を表示させる。なお、表示させる利用者情報は、年齢等に限定されるものではなく、居住地の情報、利用者により登録された情報、各種情報により推定された情報等、任意の属性を示す情報が採用可能である。
【0030】
これにより、共起キーワードを検索した利用者の年齢構成、及び性別構成を把握することが可能となる。そのため、共起キーワードを検索した利用者の特性の理解に役立てることができる。
【0031】
〔1-5.実施形態に係る情報処理の他の例〕
情報処理装置100は、基準キーワードに対する共起キーワードの検索数、及び競合キーワードに対する共起キーワードの検索数をそれぞれX軸、Y軸としてプロットしたグラフについて、デフォルトで表示させる領域をプロットが多い領域に焦点を当てて表示し、かつ、プロットの数値のばらつきが大きい場合は対数軸を用いて表示するように生成する。
【0032】
この情報処理について順を追って説明する。まず、情報処理装置100は、
図1に示したステップS1からS3までと同じ処理を実行する。ステップS1からS3までの処理は、前述した処理と同じであるから説明を省略する。
【0033】
情報処理装置100は、基準キーワードに対する共起キーワードの検索数、及び競合キーワードに対する共起キーワードの検索数をそれぞれX軸、Y軸としてプロットしたグラフについて、デフォルトで表示させる領域をプロットが多い領域に焦点を当て、プロットの数値のばらつきが大きい場合は対数軸を用いて表示するように生成する(ステップS4-1)。例えば、X軸の値が0から150,0000、Y軸の値が0から200,000の領域にプロットが集中していたとする。この場合、情報処理装置100は、X軸の値が0から150,0000、Y軸の値が0から200,000の領域をデフォルトで表示させる領域として表示するグラフを生成する。また、プロットが、X軸の値が0から150,0000の領域に集中し、X軸の値が325,000以上の領域にもプロットが表示され、プロットのY軸の値も同様の状態であるようなプロットの数値のばらつきが大きい場合であれば、X軸とY軸を対数軸として表示するグラフを生成する。
【0034】
次に、情報処理装置100は、
図1に示したステップS5からS6までと同じ処理を実行する。ステップS5からS6までの処理は、前述した処理と同じであるから説明を省略する。
【0035】
これにより、プロットが特定の領域に集中している場合や、プロットの数値のばらつきが大きい場合であっても、基準キーワードや競合キーワードと共に想起される共起キーワードの相違を容易に把握することが可能なグラフを生成することができる。
【0036】
〔2.情報処理システムの構成〕
次に、
図2を用いて実施形態に係る情報処理システムの構成について説明する。
図2は、実施形態に係る情報処理システムの構成例を示す図である。
図2に示すように、情報処理システム1は、情報処理装置100と、利用者端末200と、を含む。なお、
図2に示した情報処理システム1は、複数台の情報処理装置100や、複数台の利用者端末200が含まれ構成されていてもよい。情報処理装置100と利用者端末200は所定の通信網(ネットワークN)を介して、有線又は無線により通信可能に接続される。
【0037】
情報処理装置100は、例えばPC(Personal Computer)、WS(Work Station)、サーバの機能を備えるコンピュータなどの情報処理装置であってよい。情報処理装置100は、利用者端末200からネットワークNを介して送信されてきた情報に基づいて処理を行う。
【0038】
利用者端末200は、利用者が利用する情報処理装置である。利用者端末200は、例えば、スマートフォン、タブレット型端末、デスクトップ型PC、ノート型PC、携帯電話機、PDA(Personal Digital Assistant)等の情報処理装置であってよい。なお、
図1に示す例においては、利用者端末200がスマートフォンである場合を示している。
【0039】
〔3.情報処理装置の構成〕
次に、
図3を用いて、実施形態に係る情報処理装置100の構成について説明する。
図3は、実施形態に係る情報処理装置の構成例を示す図である。
図3に示すように、情報処理装置100は、通信部110と、記憶部120と、制御部130と、を有する。なお、
図3に図示はしていないが、情報処理装置100は、情報処理装置100の管理者から各種操作を受け付ける入力部(例えば、キーボードやマウス等)や、各種情報を表示するための表示部(例えば、液晶ディスプレイ等)を有してもよい。
【0040】
(通信部110について)
通信部110は、例えば、NIC(Network Interface Card)等によって実現される。そして、通信部110は、ネットワークNと有線または無線で接続され、利用者端末200との間で情報の送受信を行う。
【0041】
(記憶部120について)
記憶部120は、例えば、RAM(Random Access Memory)、フラッシュメモリ(Flash Memory)等の半導体メモリ素子、または、ハードディスク、SSD(Solid State Drive)、光ディスク等の記憶装置によって実現される。
図3に示すように、記憶部120は、利用者情報記憶部121と、履歴情報記憶部122と、キーワード情報記憶部123と、を有する。
【0042】
(利用者情報記憶部121について)
利用者情報記憶部121は、利用者に関する情報、すなわち、利用者情報を記憶する。ここで、
図4を用いて、利用者情報記憶部121が記憶する情報の一例を説明する。
図4は、実施形態に係る情報処理装置の利用者情報記憶部に記憶される情報の一例を示す図である。
【0043】
図4に示す例において、利用者情報記憶部121は、「利用者ID」、「生年月日」、「性別」、「職業」、という項目に係る情報を紐付けて記憶する。
【0044】
「利用者ID」は、利用者を識別する識別子であり文字列や番号などによって表される。「生年月日」は、「利用者ID」に紐付けられた利用者の生年月日に関する情報である。「性別」は、「利用者ID」に紐付けられた利用者の性別に関する情報である。「職業」は、「利用者ID」に紐付けられた利用者の職業に関する情報である。
【0045】
すなわち、
図4においては、利用者ID「UID#1」により識別された利用者の生年月日が「生年月日#U1」であり、性別が「女性」であり、職業が「職業#U1」であることを示している。
【0046】
なお、利用者情報記憶部121に記憶される情報は、「利用者ID」、「生年月日」、「性別」、「職業」という項目に係る情報に限定されるものではなく、その他の任意の利用者に関係する情報が記憶されてよい。例えば、利用者の居住地の情報、利用者により登録された情報、各種情報により推定された情報等、利用者の任意の属性を示す情報が記憶されてよい。
【0047】
(履歴情報記憶部122について)
履歴情報記憶部122は、利用者の行動履歴を示す情報を記憶する。すなわち、履歴情報記憶部122は、利用者の所定の情報サービスの利用によって生じる利用者の所定の情報サービスを用いた行動を示す情報を記憶する。ここで、
図5を用いて、履歴情報記憶部122が記憶する情報の一例を説明する。
図5は、実施形態に係る情報処理装置の履歴情報記憶部に記憶される情報の一例を示す図である。
【0048】
図5に示す例において、履歴情報記憶部122は、「利用者ID」、「検索履歴」、「閲覧履歴」、「購入履歴」、「路線検索履歴」、「掲示板投稿履歴」という項目に係る情報を紐付けて記憶する。
【0049】
「利用者ID」は、利用者を識別する識別子であり文字列や番号などによって表される。「検索履歴」は、「利用者ID」に紐付けられた利用者が検索に使用した検索クエリと入力時刻とを含む情報である。「閲覧履歴」は、「利用者ID」に紐付けられた利用者の閲覧サイトと閲覧時刻とを含む情報である。「購入履歴」は、「利用者ID」に紐付けられた利用者のインターネット通信販売サイトや所定のサービス契約サイトなどにおける購入商品、又は購入サービスと購入時刻とを含む情報である。「路線検索履歴」は、「利用者ID」に紐付けられた利用者の路線検索結果と検索時刻とを含む情報である。「掲示板投稿履歴」は、「利用者ID」に紐付けられた利用者の掲示板投稿と投稿時刻とを含む情報である。
【0050】
すなわち、
図5においては、利用者ID「UID#1」により識別された利用者の検索履歴が「検索履歴#U1」であり、利用者の閲覧履歴が「閲覧履歴#U1」であり、購入履歴が「購入履歴#U1」であり、路線検索履歴が「路線検索履歴#U1」であり、掲示板投稿履歴が「掲示板投稿履歴#U1」であることを示している。
【0051】
なお、履歴情報記憶部122に記憶される情報は、「利用者ID」、「検索履歴」、「閲覧履歴」、「購入履歴」、「路線検索履歴」、「掲示板投稿履歴」という項目に係る情報に限定されるものではなく、その他の任意の利用者の行動に関係する情報が記憶されてよい。
【0052】
(キーワード情報記憶部123について)
キーワード情報記憶部123は、検索キーワードに関する情報を記憶する。ここで、
図6を用いて、キーワード情報記憶部123が記憶する情報の一例を説明する。
図6は、実施形態に係る情報処理装置のキーワード情報記憶部に記憶される情報の一例を示す図である。
【0053】
図6に示す例において、キーワード情報記憶部123は、「キーワード」、「共起キーワード」、「検索数」、「共起度」という項目に係る情報を紐付けて記憶する。
【0054】
「キーワード」は、不特定多数の利用者により検索されたキーワードを示す。「共起キーワード」は、当該のキーワードと並べて入力され同時に検索されたキーワード、又は近い時間に検索されたキーワードを指している。「検索数」は、「キーワード」が示すキーワードに対する「共起キーワード」が示すキーワードが検索された回数を示す。「共起度」は、「キーワード」が示すキーワードに対する「共起キーワード」が共起される度合い、すなわち同時に検索される度合いを示す。
【0055】
すなわち、
図6においては、キーワード「キーワード#1」は、共起キーワード「共起キーワード#11」と共に検索され、検索数が「検索数#11」により示され、共起度が「共起度#11」であることを示している。
【0056】
なお、キーワード情報記憶部123に記憶される情報は、「キーワード」、「共起キーワード」、「検索数」、「共起度」という項目に係る情報に限定されるものではなく、その他の任意のキーワードに関係する情報が記憶されてよい。
【0057】
(制御部130について)
次に
図3に戻って、制御部130について説明する。制御部130は、CPU(Central Processing Unit)やMPU(Micro Processing Unit)等によって、情報処理装置100の記憶装置に記憶されている各種プログラムがRAMを作業領域として実行されることにより実現される。また、制御部130は、例えば、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)やFPGA(Field Programmable Gate Array)等の集積回路により実現されてもよい。
【0058】
図3に示すように、制御部130は、取得部131と、推定部132と、測定部133と、生成部134と、表示制御部135を有する。
【0059】
(取得部131について)
取得部131は、利用者に関する情報を示す利用者情報を取得する。例えば、取得部131は、利用者端末200が利用者情報の入力画面を表示した際に、利用者が入力した利用者情報を利用者端末200から取得する。ここで、利用者情報は、利用者に関する情報であって、例えば、利用者が所定の情報サービスを利用する際に、情報サービスの提供事業者に提供する情報である。取得部131は、利用者情報を取得したら、取得した利用者情報を利用者情報記憶部121に記憶する。
【0060】
取得部131は、基準キーワードと競合キーワードを取得する。例えば、取得部131は、利用者端末200が基準キーワードと競合キーワードの入力画面を表示した際に、利用者が入力した基準キーワードと競合キーワードを利用者端末200から取得する。取得部131は、基準キーワードと競合キーワードを取得したら、取得した基準キーワードと競合キーワードを記憶部120に記憶する。なお、取得部131は、基準キーワードに対する競合キーワードを一つだけではなく、例えば、第1競合キーワードと第2競合キーワードのように複数取得してもよい。
【0061】
(推定部132について)
推定部132は、基準キーワードと競合キーワードの共起キーワードを推定する。例えば、推定部132は、キーワード情報記憶部123に記憶されたキーワードと共起キーワードの関係に基づいて、基準キーワードに対する共起キーワード、及び競合キーワードに対する共起キーワードを推定する。なお、ここで、共起キーワードとは、利用者が検索ボックスにキーワードを入力する際に、ある特定のキーワードと共に検索されたキーワードのことを指している。例えば、利用者が「自動車メーカーA」、「中古車」のように並べて検索キーワードを入力した場合であれば、「車両メーカーA」が基準キーワード、「中古車」が共起キーワードを示す。検索ボックスには、複数のキーワードを入力することが可能であり、キーワードの組み合わせを変えて検索することも可能であることから、一つキーワードに対して複数の共起キーワードが定義される。すなわち、推定部132は、基準キーワードに対する共起キーワードと、競合キーワードに対する共起キーワードを複数推定する。
【0062】
(測定部133について)
測定部133は、基準キーワード、競合キーワード、及び共起キーワードの検索数を測定する。測定部133は、例えば、キーワード情報記憶部123に記憶されたキーワードの検索数に基づいて、基準キーワードと競合キーワード、及び共起キーワードの検索数を測定してよい。つまり、測定部133は、キーワード情報記憶部123に記憶されたキーワードと一致する基準キーワード、競合キーワード、及び共起キーワードの検索数を、それぞれの検索数として測定する。
【0063】
(生成部134について)
生成部134は、基準キーワードに対する共起キーワードの検索数、及び競合キーワードに対する共起キーワードの検索数をプロットしたグラフを生成する。例えば、生成部134は、X軸に基準キーワードとしての「自動車メーカーA」に対する共起キーワードとしての「中古車」や、「電気自動車」、「軽自動車」などの検索数を示し、Y軸に競合キーワードとしての「自動車メーカーB」に対する共起キーワードとしての「中古車」や、「電気自動車」、「軽自動車」などの検索数を示す散布図のグラフを生成する。なお、生成部134は、基準キーワードに対する競合キーワードを一つではなく、2つ設定し、X軸に基準キーワードに対する共起キーワードの検索数、Y軸に第1競合キーワードに対する共起キーワードの検索数、Z軸に第2競合キーワードに対する共起キーワードの検索数をプロットした3次元の散布図のグラフを生成してもよい。
【0064】
例えば、生成部134は、
図7に示すようなグラフを生成する。
図7は、実施形態に係る情報処理装置の生成部が生成するグラフの第一態様を示す図である。
図7に示すように、生成部134は、X軸を基準キーワードに対する共起キーワードの検索数、Y軸を競合キーワードに対する共起キーワードの検索数として、共起キーワードごとにX軸の値を基準キーワードに対する共起キーワードの検索数、Y軸の値を競合キーワードに対する共起キーワードの検索数とするプロットを表示した散布図のグラフを生成する。
図7に示すように、当該グラフには、基準キーワードの検索総数、競合キーワードの検索総数を表示してよい。
【0065】
また、生成部134は、基準キーワードに対する共起キーワードの検索数、及び競合キーワードに対する共起キーワードの検索数をそれぞれX軸、Y軸としてプロットしたグラフについて、デフォルトで表示させる領域をプロットが多い領域に焦点を当て、プロットの数値のばらつきが大きい場合は対数軸を用いて表示するように生成する。例えば、X軸の値が0から150,0000、Y軸の値が0から200,000の領域にプロットが集中していたとする。この場合、生成部134は、X軸の値が0から150,0000、Y軸の値が0から200,000の領域をデフォルトで表示させる領域として表示するグラフを生成する。また、プロットが、X軸の値が0から150,0000の領域に集中し、X軸の値が325,000以上の領域にもプロットが表示され、プロットのY軸の値も同様の状態であるようなプロットの数値のばらつきが大きい場合であれば、生成部134はX軸とY軸を対数軸として表示するグラフを生成する。
【0066】
生成部134は、競合キーワードの検索総数を基準キーワードの検索総数で割った値を傾きとする基準線をグラフに示したグラフを生成する。例えば、生成部134は、
図8に示すような基準線L1をグラフに生成する。
図8は、実施形態に係る情報処理装置の生成部が生成するグラフの第二態様を示す図である。
図8に示すように、生成部134は、競合キーワードの検索総数を基準キーワードの検索総数で割った値を傾きとして原点を通過する関数を示す基準線L1を実線によって表示したグラフを生成する。また、
図8に示すように、生成部134は、Y=Xにより表される関数を示す基準線L2を点線によって表示したグラフを生成してもよい。
【0067】
(表示制御部135について)
表示制御部135は、表示させる態様を利用者の操作に応じて変化させて、生成したグラフを利用者端末200に表示させる。例えば、表示制御部135は、利用者端末200から利用者の操作を受け付けて、利用者の操作に応じて表示させる態様を変化させて、生成したグラフを利用者端末200に表示させる。次に、表示制御部135の生成したグラフの表示態様を変えて表示させる制御について、具体的な例を挙げて説明する。
【0068】
表示制御部135は、利用者の操作により選択した範囲を拡大して表示したグラフを利用者端末200に表示させる。例えば、利用者が利用者端末200に表示されたグラフのうち、X軸の値が0から150,000、Y軸の値が0から300,000の範囲を選択したとする。この場合、表示制御部135は、生成したグラフのうち、X軸の値が0から150,000、Y軸の値が0から300,000の範囲を拡大して表示したグラフを利用者端末200に表示させる。
【0069】
また、表示制御部135は、利用者の操作により選択したプロットに対応する基準キーワードの検索数と、共起キーワードの検索数を表示させる。例えば、利用者が
図7、及び
図8に示す共起キーワード#10を選択した場合であれば、表示制御部135は、生成したグラフにおいて、
図7、及び
図8に示すように共起キーワード#10のプロットが表示されている箇所の近辺に、基準キーワードの検索数と、競合キーワードの検索数を並べて表示させる。
【0070】
また、表示制御部135は、利用者の操作により選択したプロットに対応する共起キーワードを検索した利用者の年齢構成、性別構成を表示させる。例えば、利用者が
図7に示す共起キーワード#10を選択した場合であれば、表示制御部135は、生成部134が生成したグラフにおいて、共起キーワード#10のプロットの近辺に、共起キーワード#10を検索した利用者の年齢構成、性別構成を表示させる。つまり、表示制御部135は、共起キーワード#10を検索した利用者の利用者情報を利用者情報記憶部121から読み出して、共起キーワード#10の年代別の検索数や、性別ごとの検索数を表示させる。
【0071】
〔4.利用者端末の構成〕
次に、
図9を用いて、実施形態に係る利用者端末200の構成について説明する。
図9は、実施形態に係る利用者端末の構成例を示す図である。
図9に示すように、利用者端末200は、通信部210と、入力部220と、出力部230と、制御部240と、を有する。
【0072】
通信部210は、例えば、NIC等によって実現される。そして、通信部210は、ネットワークNと有線又は無線で接続され、ネットワークNを介して、情報処理装置100との間で各種の情報の送受信を行う。
【0073】
入力部220は、利用者から各種の操作情報が入力される。例えば、入力部220は、タッチパネルにより表示面(例えば出力部230)を介して利用者からの各種操作を受け付けてもよい。また、入力部220は、利用者端末200に設けられたボタンや、利用者端末200に接続されたキーボードやマウスからの各種操作を受け付けてもよい。
【0074】
出力部230は、例えば液晶ディスプレイや有機EL(Electro-Luminescence)ディスプレイ等によって実現されるタブレット型端末等の表示画面であり、各種情報を表示するための表示装置である。つまり、利用者端末200は、入力部220がタッチパネルである場合は、出力部230である表示画面により利用者の入力を受け付け、利用者への出力も行う。また、出力部230は、スピーカーであり、スピーカーにより音声を出力してよい。
【0075】
制御部240は、例えば、CPUやMPU等によって、利用者端末200に記憶されている各種プログラムがRAMを作業領域として実行されることにより実現される。また、制御部240は、例えば、ASICやFPGA等の集積回路により実現されてもよい。
【0076】
図9に示すように、制御部240は、受付部241と、表示制御部242と、を有する。
【0077】
受付部241は、利用者からの情報の入力、又は利用者からの操作を受け付ける。例えば、受付部241は、出力部230に利用者情報の入力画面を表示させて、利用者から入力部220を介して利用者情報の入力を受け付ける。また、例えば、受付部241は、出力部230にグラフを表示させて、利用者からグラフに対する操作を受け付ける。受付部241は、例えば、出力部230がタッチパネルである場合であれば、タッチ座標の中心点座標や、タッチ速度、移動方向などの情報をセンシングすることにより、利用者からグラフに対する操作を受け付けてよい。
【0078】
表示制御部242は、出力部230に表示される情報を制御する。例えば、表示制御部242は、利用者からグラフに対する操作を受け付けた場合であれば、利用者の操作にしたがって、グラフの表示を変えて表示させるように出力部230に制御指令を与える。表示制御部242は、情報処理装置100の表示制御部135から送信された制御指令に基づいて、出力部230に制御指令を与えてもよいし、表示制御部242が単独で出力部230に制御指令を与えてもよい。
【0079】
〔5.情報処理のフロー〕
次に、
図10を用いて、実施形態に係る情報処理装置100による情報処理の手順について説明する。
図10は、実施形態に係る情報処理の一例を示すフローチャートである。例えば、情報処理装置100は、利用者端末200から基準キーワードと競合キーワードを取得する(ステップS101)。そして、情報処理装置100は、基準キーワードと競合キーワードの共起キーワードを推定する(ステップS102)。そして、情報処理装置100は、基準キーワード、競合キーワード、及び共起キーワードの検索数を抽出する(ステップS103)。そして、情報処理装置100は、基準キーワードに対する共起キーワードの検索数、及び競合キーワードに対する共起キーワードの検索数をそれぞれX軸、Y軸としてプロットしたグラフを生成する(ステップS104)。そして、情報処理装置100は、基準キーワードの検索総数を競合キーワードの検索総数により割った値を示す基準線をグラフに表示する(ステップS105)。そして、情報処理装置100は、生成したグラフを利用者端末200に表示させる(ステップS106)。
【0080】
〔6.ハードウェア構成〕
また、上述した実施形態に係る情報処理装置100は、例えば
図10に示すような構成のコンピュータ1000によって実現される。
図10は、情報処理装置の機能を実現するコンピュータの一例を示すハードウェア構成図である。コンピュータ1000は、出力装置1010、入力装置1020と接続され、演算装置1030、一次記憶装置1040、二次記憶装置1050、出力IF(Interface)1060、入力IF1070、ネットワークIF1080がバス1090により接続された形態を有する。
【0081】
演算装置1030は、一次記憶装置1040や二次記憶装置1050に格納されたプログラムや入力装置1020から読み出したプログラム等に基づいて動作し、各種の処理を実行する。一次記憶装置1040は、RAM等、演算装置1030が各種の演算に用いるデータを一次的に記憶するメモリ装置である。また、二次記憶装置1050は、演算装置1030が各種の演算に用いるデータや、各種のデータベースが記憶される記憶装置であり、ROM(Read Only Memory)、HDD(Hard Disk Drive)、フラッシュメモリ等により実現される。
【0082】
出力IF1060は、モニタやプリンタといった各種の情報を出力する出力装置1010に対し、出力対象となる情報を送信するためのインタフェースであり、例えば、USB(Universal Serial Bus)やDVI(Digital Visual Interface)、HDMI(登録商標)(High Definition Multimedia Interface)といった規格のコネクタにより実現される。また、入力IF1070は、マウス、キーボード、およびスキャナ等といった各種の入力装置1020から情報を受信するためのインタフェースであり、例えば、USB等により実現される。
【0083】
なお、入力装置1020は、例えば、CD(Compact Disc)、DVD(Digital Versatile Disc)、PD(Phase change rewritable Disk)等の光学記録媒体、MO(Magneto-Optical disk)等の光磁気記録媒体、テープ媒体、磁気記録媒体、または半導体メモリ等から情報を読み出す装置であってもよい。また、入力装置1020は、USBメモリ等の外付け記憶媒体であってもよい。
【0084】
ネットワークIF1080は、ネットワークNを介して他の機器からデータを受信して演算装置1030へ送り、また、ネットワークNを介して演算装置1030が生成したデータを他の機器へ送信する。
【0085】
演算装置1030は、出力IF1060や入力IF1070を介して、出力装置1010や入力装置1020の制御を行う。例えば、演算装置1030は、入力装置1020や二次記憶装置1050からプログラムを一次記憶装置1040上にロードし、ロードしたプログラムを実行する。
【0086】
例えば、コンピュータ1000が情報処理装置100として機能する場合、コンピュータ1000の演算装置1030は、一次記憶装置1040上にロードされたプログラムを実行することにより、情報処理装置100の制御部130の機能を実現する。
【0087】
〔7.構成と効果〕
本開示に係る情報処理装置100は、比較の基準となる検索キーワードを示す基準キーワードと、基準キーワードを基に比較される側の検索キーワードを示す競合キーワードを取得する取得部131と、基準キーワード、及び競合キーワードのそれぞれと共に想起される検索キーワードを示す共起キーワードを推定する推定部132と、基準キーワード、競合キーワード、及び共起キーワードの検索数を測定する測定部133と、基準キーワードに対する共起キーワードの検索数、及び競合キーワードに対する共起キーワードの検索数をプロットしたグラフを生成する生成部134と、表示させる態様を利用者の操作に応じて変化させて、生成したグラフを利用者端末200に表示させる表示制御部135と、を備える。
【0088】
この構成によれば、基準キーワードに対する共起キーワードの検索数と、競合キーワードに対する共起キーワードの検索数をグラフに表示することができる。そのため、基準キーワードと競合キーワードとの間において、それぞれの共起キーワードの検索数の相違を容易に把握することが可能となる。
【0089】
本開示に係る情報処理装置100の生成部134は、競合キーワードの検索総数を基準キーワードの検索総数で割った値を傾きとする基準線をグラフに示したグラフを生成する。
【0090】
この構成によれば、基準キーワードに対する共起キーワードと、競合キーワードに対する共起キーワードにおいて、両者の検索数がどちらの方が多いかを容易に把握することが可能となる。
【0091】
本開示に係る情報処理装置100の表示制御部135は、利用者の操作により選択した範囲を拡大して表示したグラフを利用者端末200に表示させる。
【0092】
この構成によれば、基準キーワードに対する競合キーワードの検索数と、競合キーワードに対する共起キーワードの検索数の相違を詳細に把握することが可能となる。そのため、利用者の基準キーワードと競合キーワードと共に想起される共起キーワードの相違の把握の理解に役立てることができる。
【0093】
本開示に係る情報処理装置100の表示制御部135は、利用者の操作により選択したプロットに対応する基準キーワードの検索数と、共起キーワードの検索数を表示させる。
【0094】
この構成によれば、基準キーワードに対する競合キーワードの検索数と、競合キーワードに対する共起キーワードの検索数を具体的に把握することが可能となる。そのため、利用者の基準キーワードと競合キーワードと共に想起される共起キーワードの相違の把握の理解に役立てることができる。
【0095】
また、本開示に係る情報処理方法は、比較の基準となる検索キーワードを示す基準キーワードと、基準キーワードを基に比較される側の検索キーワードを示す競合キーワードを取得するステップと、基準キーワード、及び競合キーワードのそれぞれと共に想起される検索キーワードを示す共起キーワードを推定するステップと、基準キーワード、競合キーワード、及び共起キーワードの検索数を測定するステップと、基準キーワードに対する共起キーワードの検索数、及び競合キーワードに対する共起キーワードの検索数をプロットしたグラフを生成するステップと、生成したグラフを利用者端末200に表示させる態様を利用者の操作に応じて変化させて表示させるステップと、を含む。
【0096】
この構成によれば、基準キーワードに対する共起キーワードの検索数と、競合キーワードに対する共起キーワードの検索数をグラフに表示することができる。そのため、基準キーワードと競合キーワードとの間において、それぞれの共起キーワードの検索数の相違を容易に把握することが可能となる。
【0097】
また、本開示に係る情報処理プログラムは、比較の基準となる検索キーワードを示す基準キーワードと、基準キーワードを基に比較される側の検索キーワードを示す競合キーワードを取得するステップと、基準キーワード、及び競合キーワードのそれぞれと共に想起される検索キーワードを示す共起キーワードを推定するステップと、基準キーワード、競合キーワード、及び共起キーワードの検索数を測定するステップと、基準キーワードに対する共起キーワードの検索数、及び競合キーワードに対する共起キーワードの検索数をプロットしたグラフを生成するステップと、生成したグラフを利用者端末200に表示させる態様を利用者の操作に応じて変化させて表示させるステップと、をコンピュータに実行させる。
【0098】
この構成によれば、基準キーワードに対する共起キーワードの検索数と、競合キーワードに対する共起キーワードの検索数をグラフに表示することができる。そのため、基準キーワードと競合キーワードとの間において、それぞれの共起キーワードの検索数の相違を容易に把握することが可能となる。
【0099】
以上、本願の実施形態を図面に基づいて詳細に説明したが、これは例示であり、発明の開示の欄に記載の態様を始めとして、当業者の知識に基づいて種々の変形、改良を施した他の形態で本発明を実施することが可能である。
【0100】
また、上述してきた「部(section、module、unit)」は、「手段」や「回路」などに読み替えることができる。例えば、取得部131は、取得手段や取得回路に読み替えることができる。
【符号の説明】
【0101】
1 情報処理システム
100 情報処理装置
110 通信部
120 記憶部
121 利用者情報記憶部
122 履歴情報記憶部
123 キーワード情報記憶部
130 制御部
131 取得部
132 推定部
133 測定部
134 生成部
135 表示制御部
200 利用者端末
210 通信部
220 入力部
230 出力部
240 制御部
241 受付部
242 表示制御部
N ネットワーク