(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024043277
(43)【公開日】2024-03-29
(54)【発明の名称】梱包材、梱包材の製造方法、及び飲料の製造方法
(51)【国際特許分類】
B65D 65/02 20060101AFI20240322BHJP
B65D 85/72 20060101ALI20240322BHJP
【FI】
B65D65/02 A
B65D85/72 200
【審査請求】未請求
【請求項の数】5
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022148373
(22)【出願日】2022-09-16
(71)【出願人】
【識別番号】303040183
【氏名又は名称】サッポロビール株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100088155
【弁理士】
【氏名又は名称】長谷川 芳樹
(74)【代理人】
【識別番号】100128381
【弁理士】
【氏名又は名称】清水 義憲
(74)【代理人】
【識別番号】100176773
【弁理士】
【氏名又は名称】坂西 俊明
(74)【代理人】
【識別番号】100182006
【弁理士】
【氏名又は名称】湯本 譲司
(72)【発明者】
【氏名】橋爪 巧
(72)【発明者】
【氏名】武井 義明
(72)【発明者】
【氏名】橘 明弥
【テーマコード(参考)】
3E035
3E086
【Fターム(参考)】
3E035AA20
3E035BA01
3E035BB08
3E035BC01
3E086AB01
3E086AC12
3E086AD02
3E086BA14
3E086BB62
3E086BB85
3E086CA11
3E086DA08
(57)【要約】
【課題】複数の飲料容器を包装した包装部材を収容する場合と、複数の飲料容器をそのまま収容する場合とで梱包材を共通化することができる梱包材、梱包材の製造方法、及び飲料の製造方法を提供する。
【解決手段】一実施形態に係る梱包材は、複数の飲料容器C、及び複数の飲料容器Cを包装した包装部材10、のいずれかが収容される内部空間9を有し、複数の飲料容器C、及び包装部材10が接触する内面8を有する梱包材1である。内面8は、内部空間9において飲料容器Cが接触する第1部分8gと、内部空間9において包装部材10が接触する第2部分8hと、を有する。第2部分8hは、第1部分8gよりも内部空間9の外側に張り出している。
【選択図】
図7
【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数の飲料容器、及び複数の前記飲料容器を包装した包装部材、のいずれかが収容される内部空間を有し、複数の前記飲料容器、及び前記包装部材が接触する内面を有する梱包材であって、
前記内面は、
前記内部空間において前記飲料容器が接触する第1部分と、
前記内部空間において前記包装部材が接触する第2部分と、
を有し、
前記第2部分は、前記第1部分よりも前記内部空間の外側に張り出している、
梱包材。
【請求項2】
前記飲料容器の天面、及び前記包装部材の天面に対向する天面部と、
前記飲料容器の側面、及び前記包装部材の側面に対向する側面部と、
を備え、
前記内面は、前記側面部における前記梱包材の内側を向く面であり、
前記側面部の前記第2部分の厚さは、前記側面部の前記第1部分の厚さよりも薄い、
請求項1に記載の梱包材。
【請求項3】
複数の飲料容器、及び複数の前記飲料容器を包装した包装部材、のいずれかが収容される内部空間と、前記飲料容器が接触する第1部分、及び前記包装部材が接触する第2部分を有する内面と、を有する梱包材の製造方法であって、
前記第2部分を前記第1部分よりも前記内部空間の外側に張り出すように前記内面を形成する工程を備える、
梱包材の製造方法。
【請求項4】
前記梱包材は、前記飲料容器の天面、及び前記包装部材の天面に対向する天面部と、前記飲料容器の側面、及び前記包装部材の側面に対向する側面部と、を備え、
前記内面を形成する工程では、前記側面部の前記第2部分の厚さが前記側面部の第1部分の厚さより薄くなるように前記第2部分に潰し加工を行う、
請求項3に記載の梱包材の製造方法。
【請求項5】
飲料容器に収容される飲料の製造方法であって、
前記飲料容器に飲料を充填する工程と、
前記飲料容器を梱包する梱包材を用意する工程と、
複数の前記飲料容器、及び複数の前記飲料容器を包装した包装部材、のいずれかを前記梱包材に収容する工程と、
を備え、
前記梱包材は、前記梱包材の内部空間において前記飲料容器が接触する第1部分と、前記内部空間において前記第1部分よりも外側に張り出しており前記包装部材が接触する第2部分と、が形成された内面を有する、
飲料の製造方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、飲料容器を収容する梱包材、梱包材の製造方法、及び飲料の製造方法に関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1には、複数の缶製品を纏めた包装容器であるマルチパックを収容する包装箱が記載されている。包装箱は、展開された状態において、第1の側面板、底面板、第2の側面板、及び上面板がこの順で連なって形成される帯状の胴部を有する。展開図において、上面板及び底面板の上下のそれぞれには外フラップが形成されている。また、展開図において、各側面部の上下のそれぞれには内フラップが形成されている。
【0003】
展開図における第1の側面板の底面板との反対側の端部には糊代片が設けられている。包装箱は、上記の帯状の胴部を、折り線を介して折り曲げることによって形成される。また、この包装箱では、各フラップの折り線の近傍にスリットが形成されている。このスリットによって各フラップの折り線の近傍を部分的に外方に押圧できるようになっている。その結果、包装箱からマルチパックを容易に取り出すことができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
前述した梱包材では、複数の飲料容器を包装したマルチパック等の包装部材が収容される。ところで、包装部材ではなく、缶製品等の飲料容器をそのまま梱包材に収容する場合がある。しかしながら、包装部材を収容する梱包材にそのまま飲料容器を収容すると、飲料容器と梱包材の内面との間に隙間が形成されることにより、梱包材の内部で飲料容器ががたつき、飲料容器が破損する可能性がある。
【0006】
また、上記の包装箱とは異なり、複数の飲料容器をそのまま収容する梱包材が知られている。しかしながら、この梱包材には、飲料容器をそのまま収容することはできるものの、複数の飲料容器を包装した包装部材を収容しようとしても、包装部材の厚みによって梱包材に収容できないという問題が生じうる。
【0007】
また、上記のように、複数の飲料容器を包装する包装部材を収容する梱包材、及び複数の飲料容器をそのまま収容する梱包材、が別々のものである場合、複数種類の梱包材を製造しなければならない。よって、梱包材の製造コストが高いという現状がある。従って、複数の飲料容器を包装した包装部材を収容する場合と、複数の飲料容器をそのまま収容する場合とで梱包材を共通化することが求められうる。
【0008】
本開示は、複数の飲料容器を包装した包装部材を収容する場合と、複数の飲料容器をそのまま収容する場合とで梱包材を共通化することができる梱包材、梱包材の製造方法、及び飲料の製造方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本開示に係る梱包材は、(1)複数の飲料容器、及び複数の飲料容器を包装した包装部材、のいずれかが収容される内部空間を有し、複数の飲料容器、及び包装部材が接触する内面を有する梱包材である。当該内面は、内部空間において飲料容器が接触する第1部分と、内部空間において包装部材が接触する第2部分と、を有する。第2部分は、第1部分よりも内部空間の外側に張り出している。
【0010】
この梱包材は内部空間を有し、内部空間には、複数の飲料容器、及び複数の飲料容器を包装した包装部材のいずれかが収容される。梱包材は内面を有し、内面には、複数の飲料容器、及び包装部材が接触する。この内面は第1部分と第2部分とを有する。第1部分には飲料容器が接触し、第2部分には飲料容器を包装した包装部材が接触する。この第2部分は、第1部分よりも内部空間の外側に張り出している。よって、飲料容器をそのまま梱包材に収容する場合には、第1部分に飲料容器を接触させて飲料容器と内面との間に隙間を生じないようにできる。従って、梱包材の内部で飲料容器ががたついて飲料容器が破損する事態を回避することができる。一方、複数の飲料容器を包装した包装部材を収容する場合には、第1部分よりも内部空間の外側に張り出した第2部分に包装部材を接触させることができる。よって、厚みを有する包装部材であっても、内部空間の外側に張り出した第2部分に接触させた状態で梱包材の内部に収容することができる。従って、この梱包材には、複数の飲料容器を包装した包装部材を収容することができると共に、複数の飲料容器をそのまま収容することもできる。その結果、複数の飲料容器を包装した包装部材を収容する場合と、複数の飲料容器をそのまま収容する場合とで梱包材を共通化させることができる。
【0011】
(2)上記(1)において、梱包材は、飲料容器の天面、及び包装部材の天面に対向する天面部と、飲料容器の側面、及び包装部材の側面に対向する側面部と、を備えてもよい。内面は、側面部における梱包材の内側を向く面であり、側面部の第2部分の厚さは、側面部の第1部分の厚さよりも薄くてもよい。この場合、側面部の第2部分の厚さが側面部の第1部分の厚さよりも薄いことにより、側面部の内面を潰すことによって第2部分を容易に形成できる。
【0012】
本開示に係る梱包材の製造方法は、(3)複数の飲料容器、及び複数の飲料容器を包装した包装部材、のいずれかが収容される内部空間と、飲料容器が接触する第1部分、及び包装部材が接触する第2部分を有する内面と、を有する梱包材の製造方法である。梱包材の製造方法は、第2部分を第1部分よりも内部空間の外側に張り出すように内面を形成する工程を備える。
【0013】
この梱包材の製造方法では内面を形成する工程を有し、内面を形成する工程では、内面の第2部分を内面の第1部分よりも梱包材の内部空間の外側に張り出すように当該内面を形成する。当該内面の第1部分には飲料容器が接触し、当該内面の第2部分には飲料容器を包装した包装部材が接触する。よって、前述した梱包材と同様、飲料容器をそのまま梱包材に収容する場合には、第1部分に飲料容器を接触させて飲料容器と内面との間に隙間を生じないようにでき、複数の飲料容器を包装した包装部材を収容する場合には、第1部分よりも内部空間の外側に張り出した第2部分に包装部材を接触させることができる。従って、厚みを有する包装部材であっても、内部空間の外側に張り出した第2部分に接触させた状態で梱包材の内部に収容することができるので、この梱包材には、複数の飲料容器を包装した包装部材を収容することができ、複数の飲料容器をそのまま収容することもできる。従って、複数の飲料容器を包装した包装部材を収容する場合と、複数の飲料容器をそのまま収容する場合とで梱包材を共通化させることができる。
【0014】
(4)上記(3)において、梱包材は、飲料容器の天面、及び包装部材の天面に対向する天面部と、飲料容器の側面、及び包装部材の側面に対向する側面部と、を備えてもよい。内面を形成する工程では、側面部の第2部分の厚さが側面部の第1部分の厚さより薄くなるように第2部分に潰し加工を行ってもよい。この場合、潰し加工によって、側面部の第2部分の厚さを側面部の第1部分の厚さよりも薄くできるので、側面部の内面を潰すことによって第2部分を容易に形成できる。
【0015】
本開示に係る飲料の製造方法は、(5)飲料容器に収容される飲料の製造方法である。飲料の製造方法は、飲料容器に飲料を充填する工程と、飲料容器を梱包する梱包材を用意する工程と、複数の飲料容器、及び複数の飲料容器を包装した包装部材、のいずれかを梱包材に収容する工程と、を備える。梱包材は、梱包材の内部空間において飲料容器が接触する第1部分と、内部空間において第1部分よりも外側に張り出しており包装部材が接触する第2部分と、が形成された内面を有する。
【0016】
この飲料の製造方法では、内面の第2部分が内面の第1部分よりも内部空間の外側に張り出した梱包材が用意される。梱包材の内面の第1部分には飲料容器が接触し、当該内面の第2部分には飲料容器を包装した包装部材が接触する。よって、前述した梱包材等と同様、飲料容器をそのまま梱包材に収容する場合には、第1部分に飲料容器を接触させて飲料容器と内面との間に隙間を生じないようにできる。そして、複数の飲料容器を包装した包装部材を収容する場合には、第1部分よりも内部空間の外側に張り出した第2部分に包装部材を接触させることができる。従って、厚みを有する包装部材であっても、内部空間の外側に張り出した第2部分に接触させた状態で梱包材の内部に収容することができる。よって、この梱包材には、複数の飲料容器を包装した包装部材を収容することができると共に、複数の飲料容器をそのまま収容することもできる。従って、複数の飲料容器を包装した包装部材を収容する場合と、複数の飲料容器をそのまま収容する場合とで梱包材を共通化させることができる。
【発明の効果】
【0017】
本開示によれば、複数の飲料容器を包装した包装部材を収容する場合と、複数の飲料容器をそのまま収容する場合とで梱包材を共通化することができる。
【図面の簡単な説明】
【0018】
【
図1】実施形態に係る梱包材の例を示す斜視図である。
【
図2】実施形態に係る梱包材に収容される複数の飲料容器を包装する包装部材を示す斜視図である。
【
図3】実施形態に係る飲料容器の例を示す斜視図である。
【
図4】展開された梱包材の上に載せられた複数の飲料容器及び包装部材の例を示す斜視図である。
【
図5】
図4の梱包材を折り曲げた状態の例を示す図である。
【
図6】飲料容器及び包装部材と梱包材の内面とを示す斜視図である。
【
図7】飲料容器及び包装部材と梱包材の内面とを示す縦断面図である。
【
図8】飲料容器をそのまま梱包材に収容した場合における飲料容器と梱包材の内面とを示す縦断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0019】
以下では、図面を参照しながら本開示に係る梱包材、梱包材の製造方法、及び飲料の製造方法の実施形態について説明する。図面の説明において同一又は相当する要素には同一の符号を付し、重複する説明を適宜省略する。また、図面は、理解の容易化のため、一部を簡略化又は誇張して描いている場合があり、寸法比率等は図面に記載のものに限定されない。
【0020】
本開示に係る梱包材は、複数の飲料容器を収容する。「飲料容器」とは、飲料が収容される容器である。例えば、飲料容器は、飲料缶、瓶、又はペットボトルである。以下では、飲料容器が飲料缶である例について説明する。「飲料缶」は、金属製の筒形又は箱形の器である。飲料缶は、例えば、ショート缶、ロング缶、デミタス缶、ボトル缶、樽型缶、及びウエストウェーブ缶のいずれであってもよい。
【0021】
飲料缶は、例えば、135ml缶、250ml缶、335ml缶、350ml缶、355ml缶、500ml缶、700ml缶、750ml缶、1000ml缶、2000ml缶、及び3000ml缶のいずれであってもよい。このように、飲料缶の種類、形状及びサイズは特に限定されない。
【0022】
また、本開示に係る梱包材は、複数の飲料容器を包装した包装部材を収容する。「包装」は、複数の飲料容器の少なくとも一部を覆って複数の飲料容器を保持することを示している。包装は、パッケージングと称されることもある。「包装部材」は、複数の飲料容器を包装する包装材を示している。以下では、包装部材が複数の飲料缶を保持するマルチパックである例について説明する。
【0023】
図1は、本実施形態に係る例示的な梱包材1を示す斜視図である。梱包材1は、例えば、段ボールによって構成される。一例として、梱包材1を構成する段ボールはBフルートである。しかしながら、梱包材1を構成する段ボールの種類は、例えばAフルートであってもよく、特に限定されない。梱包材1は、直方体状を呈する。梱包材1の内部には飲料容器Cが梱包される。一例として、飲料容器Cは飲料缶である。例えば、梱包材1は、24(=6×4)個の飲料容器Cを収容する。
【0024】
梱包材1は、梱包材1の長手方向D1及び短手方向D2の双方に延在する天面部2と、天面部2の短手方向D2の端部から下方に延在する側面部3と、天面部2の長手方向D1の端部から下方に延びる側面部4とを有する。また、梱包材1は、長手方向D1に延びる複数の長辺1bと、短手方向D2に延びる複数の短辺1cと、梱包材1の高さ方向D3に延びる複数の短辺1dとを有する。例えば、長手方向D1、短手方向D2及び高さ方向D3は、互いに直交している。天面部2は、2本の長辺1bと2本の短辺1cとによって画成されている。例えば、天面部2は、鉛直上方に向けられる平坦面を有する。
【0025】
側面部3は、2本の長辺1bと、2本の短辺1dとによって画成されている。側面部3は、例えば、短手方向D2に向けられる平坦面を有する。一例として、側面部3は、長手方向D1に延びる切り取り線3bを有する。切り取り線3bは、例えば、手で切り取ることが可能とされたミシン目として形成されている。
【0026】
例えば、切り取り線3bは、側面部3の長手方向D1の一端から他端まで延びる第1切り取り線3cと、側面部3の長手方向D1の中央を含む領域においてH字状とされた第2切り取り線3dとを含んでいてもよい。この場合、第2切り取り線3dの中央部分に指を入れ、第2切り取り線3dから第1切り取り線3cを長手方向D1の両側に破断することによって梱包材1を上下に分離させることが可能である。以上、切り取り線3bについて説明したが、切り取り線3bの構成は上記の第1切り取り線3c及び第2切り取り線3dに限られず適宜変更可能である。
【0027】
側面部4は、2本の短辺1cと2本の短辺1dとによって画成される。側面部4は、例えば、短手方向D2の両側に位置する一対の内フラップ4bと、高さ方向D3の両側に位置する一対の外フラップ4cとを有する。側面部4には、短手方向D2に延びる開口5と、開口5の上側部分(例えば上側の外フラップ4c)及び下側部分(例えば下側の外フラップ4c)を互いに接続する接続部6とが形成されている。
【0028】
開口5は、例えば、短手方向D2に沿って並ぶ一対の内フラップ4bの間、及び高さ方向D3に沿って並ぶ一対の外フラップ4cの間に形成されている。開口5は、例えば、側面部4の中央を含む領域に形成されている。これにより、例えば、短手方向D2に並ぶ飲料容器Cの中央部分を開口5から視認可能とされている。
【0029】
開口5は、例えば、短手方向D2に延びる長辺、及び高さ方向D3に延びる短辺を有する長方形状を呈する。接続部6は、例えば、開口5の短手方向D2の両側のそれぞれに形成されている。一例として、接続部6は、内フラップ4bと、内フラップ4bに外フラップ4cを接着する接着剤とによって構成される。
【0030】
図2は、梱包材1に収容可能とされている包装部材10に包装された複数の飲料容器Cを示す斜視図である。
図3は、梱包材1に収容可能とされている複数の飲料容器Cを示す斜視図である。
図2及び
図3に示されるように、梱包材1は、複数の飲料容器Cを包装した包装部材10、及び複数の飲料容器Cそのもの、のいずれかを梱包可能である。
【0031】
例えば、梱包材1には、複数(一例として24個)の飲料容器Cをそのまま梱包することが可能であると共に、複数の飲料容器Cを保持した包装部材10を梱包することも可能である。例えば、平面視において、包装部材10は、包装部材10の長手方向である第1方向A1、及び包装部材10の短手方向である第2方向A2に延在している。一例として、梱包材1には、4個(2×2個)の包装部材10を収容可能である。例えば、包装部材10は、第1方向A1が梱包材1の長手方向D1に揃えられた状態で梱包材1の内部に収容される。
【0032】
飲料容器Cは、例えば、筒状を呈する側面C1と、飲料容器Cの上端に位置する上端部C2とを有する。側面C1は、例えば、円筒状を呈する。飲料容器Cは、平面視における上端部C2の外縁に形成された巻締部C3を有する。巻締部C3は、一例として、平面視において円環状を呈する。以上、飲料容器Cについて説明したが、飲料容器Cの形状は上記の例に限られず適宜変更可能である。
【0033】
包装部材10は、例えば、1枚の紙によって形成されている。これにより、複数枚の紙によって形成されている包装部材と比較して、包装部材における紙の使用量を低減させることができる。例えば、包装部材10の厚さは0.5mm以上且つ2.5mm以下(一例として0.73mm又は1mm)である。例えば、包装部材10は、第1方向A1及び第2方向A2に延在する天面10bと、平面視における天面10bの端辺から斜め下方に折り曲げられた側面10cとを有する。
【0034】
包装部材10は、飲料容器Cの上端部C2に固定される上端部保持部11を有する。上端部保持部11は、例えば、複数の飲料容器Cの上端部C2に固定される。上端部保持部11は複数の上端部C2を保持する。上端部保持部11に固定された状態において、例えば、複数の飲料容器C(上端部C2)は、第1方向A1に沿って並ぶと共に第2方向A2に沿って並んでいる。
【0035】
このとき、各飲料容器Cは、第1方向A1及び第2方向A2の双方に交差する第3方向A3に延在する。第3方向A3は、例えば、飲料容器Cの高さ方向、又は鉛直方向である。一例として、上端部保持部11に固定された状態において、3個の飲料容器Cが第1方向A1に沿って並ぶと共に、2個の飲料容器Cが第2方向A2に沿って並ぶ。
【0036】
例えば、上端部保持部11は、飲料容器Cの上端部C2が嵌まり込む嵌合部13を有する。一例として、上端部保持部11は複数の嵌合部13を有する。嵌合部13は、上端部C2が入り込む孔部14と、孔部14の内周に沿って並ぶと共に孔部14からの上端部C2の抜けを抑制する複数の抜け止め部15とを有する。
【0037】
一例として、孔部14は円形状を呈する。複数の抜け止め部15は、上端部保持部11の面外方向に折り曲げ可能とされている。孔部14には上端部保持部11の面外方向(例えば下方)から上端部C2を挿入可能とされている。複数の抜け止め部15は、例えば、歯車状に並んでいる。
【0038】
孔部14に上端部C2が挿入されるとき、複数の抜け止め部15のそれぞれが上端部保持部11の面外方向(例えば上方)に折り曲げられる。折り曲げられた抜け止め部15は、例えば、上端部C2の巻締部C3の下部に対向する。これにより、下方に引き抜かれる外力が飲料容器Cに加えられたとしても巻締部C3が各抜け止め部15に引っ掛かるので、嵌合部13からの飲料容器Cの抜けが抑制される。
【0039】
図4は、展開された梱包材1と、複数の飲料容器Cを保持する包装部材10とを示す斜視図である。例えば、梱包材1の流れ方向(中空部分が流れている方向)は長手方向D1である。
図4に示されるように、梱包材1は、天面部2の反対側を向く底面部7と、底面部7の短手方向D2の両端のそれぞれに位置する一対の側面部3と、側面部3から見て底面部7とは反対側に位置する天面部2とを有する。天面部2は、飲料容器Cの天面C4、及び包装部材10の天面10bに対向する。側面部3は、飲料容器Cの側面C1、及び包装部材10の側面10cに対向する。
【0040】
底面部7の形状及び大きさは、例えば、天面部2の形状及び大きさと略同一であってもよい。梱包材1が展開された状態において、天面部2及び底面部7のそれぞれからは前述した外フラップ4cが長手方向D1に延び出しており、各側面部3からは前述した内フラップ4bが長手方向D1に延び出している。
【0041】
図5は、梱包材1の一部が折り曲げられた状態を示す斜視図である。
図6は、梱包材1の内部に梱包された飲料容器C及び包装部材10を示す斜視図である。
図4~
図6に示されるように、梱包材1は、飲料容器C及び包装部材10が接触する複数の内面8を有する。複数の内面8は、天面部2における組み立てられた梱包材1の内側を向く内面8bと、側面部3における組み立てられた梱包材1の内側を向く内面8cとを含んでいる。更に、複数の内面8は、内フラップ4bにおける組み立てられた梱包材1の内側を向く内面8dと、外フラップ4cにおける組み立てられた梱包材1の内側を向く内面8fとを含んでいる。
【0042】
梱包材1は、組み立てられて箱状とされた状態において梱包材1の内部に内部空間9を有する。内部空間9には、複数の飲料容器Cを保持する包装部材10、及び複数の飲料容器Cそのもの、のいずれかが収容される。
図7は、内部空間9に複数の飲料容器Cを保持する包装部材10が収容された状態を示す梱包材1の縦断面図である。
図8は、内部空間9に複数の飲料容器Cそのものが収容された状態を示す梱包材1の縦断面図である。
【0043】
図6~
図8に示されるように、内面8は、内部空間9において飲料容器Cが接触する第1部分8gと、内部空間9において複数の飲料容器Cを保持した包装部材10が接触する第2部分8hとを有する。
図4~
図6では、第2部分8hを斜線で図示している。第2部分8hは、第1部分8gよりも内部空間9の外側に張り出している。例えば、第2部分8hは、第1部分8gよりも梱包材1の内部空間9における短手方向D2の外側(端部側)に位置する。
【0044】
図4に示されるように、例えば、展開された状態の梱包材1において、第2部分8hは、側面部3において長手方向D1に延在している。例えば,第1部分8gは、内面8における第2部分8h以外の部分である。第2部分8hは、一例として、側面部3における梱包材1の内側を向く面である内面8cに形成されている。
【0045】
更に、第2部分8hは、内フラップ4bの内面8dに形成されている。内面8dに形成された第2部分8hは、内面8cに形成された第2部分8hに連続していてもよい。より具体的には、第2部分8hは、内面8cの天面部2側の部分、及び内面8dの天面部2側の部分に形成されている。
【0046】
この場合、
図6~
図8に示されるように、梱包材1が組み立てられたときに包装部材10に第2部分8hが対向する。例えば、側面部3の第2部分8hの厚さT2は、側面部3の第1部分8gの厚さT1よりも薄い。一例として、第1部分8gは内面8の潰し加工が施されていない部分であり、第2部分8hは内面8の潰し加工が施された部分である。
【0047】
例えば、第1部分8gに対する第2部分8hの張り出し長さLは、包装部材10の厚さと同一である。本実施形態において、「同一」は、厳密に同一である場合に限られず、作用効果が変わらない程度に若干異なる場合も含んでいる。張り出し長さLは、例えば、0.5mm以上且つ2.5mm以下(一例として0.73mm又は1mm)である。
【0048】
例えば、第1部分8gの厚さT1は、梱包材1の厚さと同一である。厚さT1に対する厚さT2の比率は、例えば、0.1以上且つ0.9以下であってもよいし、0.3以上且つ0.7以下であってもよい。一例として、厚さT1に対する厚さT2の比率は0.5である。しかしながら、当該比率の値は特に限定されない。例えば、内フラップ4bに形成された第1部分8g及び第2部分8hのそれぞれは、側面部3に形成された第1部分8g及び第2部分8hのそれぞれと同一の構成を有する。
【0049】
次に、梱包材1の製造方法の工程の例について説明する。まず、梱包材1の原紙を作製する(原紙を作製する工程)。一例として、梱包材1を構成する段ボール原紙を作製する。このとき、古紙を水の中でほぐして繊維状にし、繊維をたたいて絡みやすくした後に、水分を絞り取り乾燥させて表面を滑らかにすることによって段ボール原紙が作製される。
【0050】
次に、展開された状態の梱包材1を作製する。例えば、段ボール原紙を波形に成形して段ボールの中芯を作製し、中芯の表裏に平坦な段ボール原紙を貼り付けて表ライナと裏ライナを作製した後に、熱で乾燥させる。これにより、梱包材1を構成する段ボールが作製される。なお、この段ボールに飲料容器Cの種類等を示す印刷が施されてもよい。
【0051】
但し、多くの種類の飲料容器Cで梱包材1を用いる観点では、この時点では印刷を施さない(無地の状態にする)、又は必要最低限の印刷のみを行い、飲料の製造工場等で後で印刷をすることが好ましい。すなわち、飲料の生産ラインで梱包材1への印刷を行うことが好ましい。この場合、飲料の多くの品種で梱包材1を共通で用いることができるので、梱包材1の作製の手間を削減できると共に、廃棄される梱包材1の量を削減することができる。従って、梱包材1の製造に伴う環境負荷の低減に寄与する。
【0052】
また、例えば
図4に示される展開状態の梱包材1の形状を有する木型を用意する(木型を用意する工程)。この木型は、内面8に第2部分8hを形成するための潰し加工を行う凸状の潰し型を含んでいる。この木型で段ボールから展開状態の梱包材1を打ち抜くと共に当該潰し型によって内面8の一部に第2部分8hを形成する。
【0053】
このとき、第2部分8hの厚さT2が第1部分8gの厚さT1より薄くなるように第2部分8hに潰し加工を行う。このように、第2部分8hを第1部分8gよりも内部空間9の外側に張り出すように内面8を形成する(内面を形成する工程)。例えば、上記の潰し加工は、第1切り取り線3c、及びH字状の第2切り取り線3dを含む切り取り線3bに対しても行われる。これにより、側面部3が切り取り線3b以外の位置で切れることを抑制できる。以上の工程を経て、梱包材1の製造が完了する。
【0054】
続いて、飲料の製造方法の工程の例について説明する。まず、飲料容器Cの缶胴(側面C1の部分)を用意し、当該缶胴に飲料を充填して蓋としての天面部2を巻き締めすることによって飲料容器Cに飲料を充填する(飲料を充填する工程)。そして、例えば上記の製造方法によって製造された梱包材1を用意する(梱包材を用意する工程)。
【0055】
続いて、複数の飲料容器C、及び複数の飲料容器Cを包装した包装部材10、のいずれかを梱包材1に収容する。複数の飲料容器Cを包装した包装部材10を梱包材1に収容する場合について説明する。まず、
図2に示されるように、複数の飲料容器Cを並べて、並べた複数の飲料容器Cの上端部C2を嵌合部13に嵌合させて上端部保持部11に取り付けることによって包装部材10が複数の飲料容器Cを包装する(包装部材によって複数の飲料容器を包装する工程)。
【0056】
そして、
図4に示されるように、展開した梱包材1の底面部7の上に複数の飲料容器Cを保持した包装部材10を並べる(複数の包装部材を梱包材の底面部の上に並べる工程)。例えば、底面部7の上に4個(2×2個)の包装部材10を並べた状態とする。そして、
図5及び
図6に示されるように、底面部7に対して側面部3及び天面部2を折り曲げて、包装部材10の天面10b、及び飲料容器Cの天面C4に天面部2を対向させ、梱包材1を組み立てる(梱包材を組み立てる工程)。このとき、飲料容器Cの側面C1に内面8の第1部分8gが対向すると共に、包装部材10の側面10cに内面8の第2部分8hが対向する。
【0057】
次に、包装部材10を用いずに、複数の飲料容器Cをそのまま梱包材1に収容する場合について説明する。まず、展開された梱包材1の底面部7の上に複数の飲料容器Cを並べる。一例として、長手方向D1に沿って6個の飲料容器Cが並び、短手方向D2に沿って4個の飲料容器Cが並ぶように底面部7の上に飲料容器Cを配置する(展開された梱包材の底面部に複数の飲料容器を配置する工程)。そして、前述と同様、底面部7に対して側面部3及び天面部2を折り曲げて、飲料容器Cの天面C4に天面部2を対向させて梱包材1を組み立てる(梱包材を組み立てる工程)。このとき、飲料容器Cの側面C1に内面8の第1部分8gが対向する。以上、
図7又は
図8に示されるように、内面8の第1部分8gが飲料容器Cの側面C1に対向するように梱包材1の内部空間9に飲料容器Cを収容した後に、一連の工程が完了する。
【0058】
次に、本実施形態に係る梱包材1、梱包材1の製造方法、及び飲料の製造方法から得られる作用効果について説明する。本実施形態に係る飲料の製造方法で用いられる梱包材1は、内部空間9を有し、内部空間9には、複数の飲料容器C、及び複数の飲料容器Cを包装した包装部材10のいずれかが収容される。梱包材1は内面8を有し、内面8には、複数の飲料容器C、及び包装部材10が接触する。内面8は第1部分8gと第2部分8hとを有する。第1部分8gには飲料容器Cが接触し、第2部分8hには飲料容器Cを包装した包装部材10が接触する。第2部分8hは、第1部分8gよりも内部空間9の外側に張り出している。よって、飲料容器Cをそのまま梱包材1に収容する場合には、第1部分8gに飲料容器Cを接触させて飲料容器Cと内面8との間に隙間を生じないようにできる。
【0059】
従って、梱包材1の内部で飲料容器Cががたついて飲料容器Cが破損する事態を回避することができる。一方、複数の飲料容器Cを包装した包装部材10を収容する場合には、第1部分8gよりも内部空間9の外側に張り出した第2部分8hに包装部材10を接触させることができる。よって、厚みを有する包装部材10であっても、内部空間9の外側に張り出した第2部分8hに接触させた状態で梱包材1の内部に収容することができる。
【0060】
従って、本実施形態に係る梱包材1、梱包材1の製造方法、及び飲料の製造方法では、複数の飲料容器Cを包装した包装部材10を収容することができると共に、包装部材10を用いることなく複数の飲料容器Cをそのまま梱包材1の内部空間9に収容することもできる。その結果、複数の飲料容器Cを包装した包装部材10を収容する場合と、複数の飲料容器Cをそのまま収容する場合とで梱包材1を共通化させることができる。
【0061】
梱包材1を共通化できることにより、複数の飲料容器Cを保持する包装部材10を梱包する梱包材、及び複数の飲料容器Cをそのまま梱包する梱包材、を別々に用意する必要がない。従って、わざわざ複数種類の梱包材を用意する必要がなくなるので、梱包材の製造コストを低減できると共に、梱包材の廃棄量を減らすこともできる。よって、コストの低減と共に梱包材の製造に伴う環境の負荷を低減させることができる。
【0062】
本実施形態において、梱包材1は、飲料容器Cの天面C4、及び包装部材10の天面10bに対向する天面部2と、飲料容器Cの側面C1、及び包装部材10の側面10cに対向する側面部3と、を備える。内面8は、側面部3における梱包材1の内側を向く内面8cを含んでおり、側面部3の第2部分8hの厚さT2は、側面部3の第1部分8gの厚さT1よりも薄い。よって、側面部3の第2部分8hの厚さが側面部3の第1部分8gの厚さT1よりも薄いことにより、側面部3の内面8を潰すことによって第2部分8hを容易に形成できる。
【0063】
本実施形態に係る梱包材1の製造方法において、内面8を形成する工程では、側面部3の第2部分8hの厚さT2が側面部3の第1部分8gの厚さT1より薄くなるように第2部分8hに潰し加工を行う。従って、潰し加工によって、側面部3の第2部分8hの厚さT2を側面部3の第1部分8gの厚さT1よりも薄くできるので、側面部3の内面8を潰すことによって第2部分8hを容易に形成できる。
【0064】
以上、本開示に係る梱包材、梱包材の製造方法、及び飲料の製造方法の実施形態について説明した。しかしながら、本開示は、前述した実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載した要旨の範囲内において適宜変更することが可能である。すなわち、梱包材の各部の形状、大きさ、材料、数及び配置態様、並びに、梱包材の製造方法、及び飲料の製造方法の工程の内容及び順序は、前述の実施形態に限られず適宜変更可能である。
【0065】
例えば、前述の実施形態では、
図4に示されるように、展開された状態の梱包材1において長手方向D1に沿って直線状に延在する第2部分8hを有する梱包材1について説明した。しかしながら、第2部分8hの形状及び大きさは
図4の例に限定されない。例えば、複数の第2部分8hが長手方向D1に沿って並ぶように形成されてもよい。一例として、内面8のうち飲料容器Cの直径が当たる部分(飲料容器Cの最も短手方向D2に張り出した部分)のみに接触する複数の第2部分8hが形成されていてもよい。この場合であっても前述の実施形態と同様の作用効果が得られる。
【0066】
例えば、前述の実施形態では、潰し加工によって第2部分8hが形成される例について説明した。しかしながら、第2部分8hを形成する方法は潰し加工以外の方法であってもよい。例えば、ローラを内面8に当てて当該ローラを転動させて第2部分8hを形成してもよい。
【0067】
例えば、前述の実施形態では、第2部分8hの厚さが第1部分8gの厚さよりも薄い例について説明した。しかしながら、第2部分8hの厚さと第1部分8gの厚さとの関係は、上記の例に限られない。例えば、第2部分8hの厚さは第1部分8gの厚さと同一であって、第2部分8hの内面及び外面の双方が第1部分8gよりも内部空間9の外側に張り出していてもよい。
【0068】
例えば、前述の実施形態では、包装部材10が包装する(上端部保持部11が固定する)飲料容器Cの数が6である例について説明した。しかしながら、包装部材が包装する飲料容器Cの数は、例えば、2以上且つ5以下であってもよい。また、包装部材が包装する飲料容器Cの数は、7以上、8以上、又は10以上であってもよい。このように、包装部材が包装する飲料容器Cの数は、特に限定されない。前述した実施形態では、複数列(2×3個)の飲料容器Cを保持する包装部材10について説明した。しかしながら、例えば、一列に並ぶ複数の飲料容器Cを保持する包装部材であってもよく、包装部材が保持する飲料容器Cの数及び配置態様は特に限定されない。
【0069】
例えば、前述の実施形態では、開口5を有する梱包材1について説明した。このように開口5を有することにより、梱包材1では、紙の使用量を低減させることができる。しかしながら、本開示に係る梱包材は、開口5を有しない梱包材であってもよい。
【0070】
前述の実施形態では、梱包材1の段ボールがBフルート又はAフルートである例について説明した。しかしながら、梱包材の段ボールの種類は、Bフルート又はAフルート以外であってもよい。更に、梱包材は、段ボール以外の材料によって構成されていてもよい。一例として、梱包材は、ボール紙によって形成された箱であってもよい。このように、本開示に係る梱包材の材料及び物性は適宜変更可能である。
【符号の説明】
【0071】
1…梱包材、1b…長辺、1c,1d…短辺、2…天面部、3…側面部、3b…切り取り線、3c…第1切り取り線、3d…第2切り取り線、4…側面部、4b…内フラップ、4c…外フラップ、5…開口、6…接続部、7…底面部、8,8b,8c,8d,8f…内面、8g…第1部分、8h…第2部分、9…内部空間、10…包装部材、10b…天面、10c…側面、11…上端部保持部、13…嵌合部、14…孔部、15…抜け止め部、A1…第1方向、A2…第2方向、A3…第3方向、C…飲料容器、C1…側面、C2…上端部、C3…巻締部、C4…天面、D1…長手方向、D2…短手方向、D3…高さ方向。