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特開2024-4337表示制御装置、表示制御方法、及び、表示制御プログラム
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024004337
(43)【公開日】2024-01-16
(54)【発明の名称】表示制御装置、表示制御方法、及び、表示制御プログラム
(51)【国際特許分類】
   G06F 3/04855 20220101AFI20240109BHJP
【FI】
G06F3/04855
【審査請求】未請求
【請求項の数】7
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022103953
(22)【出願日】2022-06-28
(71)【出願人】
【識別番号】398040527
【氏名又は名称】株式会社オービック
(74)【代理人】
【識別番号】110002147
【氏名又は名称】弁理士法人酒井国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】馬場 健人
(72)【発明者】
【氏名】吉井 聡
(72)【発明者】
【氏名】上野 剛光
【テーマコード(参考)】
5E555
【Fターム(参考)】
5E555AA09
5E555AA25
5E555AA79
5E555BA14
5E555BA53
5E555BA69
5E555BB14
5E555BC19
5E555BD01
5E555CB33
5E555CB34
5E555CB40
5E555DB18
5E555DB20
5E555DB22
5E555DB25
5E555DB41
5E555DC02
5E555DD11
5E555EA15
5E555FA00
(57)【要約】
【課題】スクロール操作不要の状態で、データの表示を可能とする。
【解決手段】取得部が、表示する明細データを取得し、バインド制御部が、取得された明細データを、明細入力コントロール上にそれぞれ表示する。この際、調整部は、明細入力コントロールの大きさを、取得された明細データの数に応じた大きさに調整する。一例として、調整部は、明細入力コントロールの列方向の幅である高さを、取得された明細データの数に応じた高さに調整する。これにより、取得された明細データを、明細入力コントロール上に一覧表示でき、スクロール操作を不要とすることができる。
【選択図】図14
【特許請求の範囲】
【請求項1】
表示する明細データを取得する取得部と、
取得された明細データを、明細入力コントロール上の、行方向に沿った帯状の入力領域にそれぞれ表示するバインド制御部と、
前記明細入力コントロールの大きさを、表示する前記明細データの数に応じた大きさに調整する調整部と、
を有する表示制御装置。
【請求項2】
前記調整部は、前記明細入力コントロールの列方向の幅である高さを、表示する前記明細データの数に応じた高さに調整すること、
を特徴とする請求項1に記載の表示制御装置。
【請求項3】
前記調整部は、前記明細入力コントロールの起動時、前記明細入力コントロール上のボタン操作における明細データのバインド時、又は、明細行の追加又は削除命令の実行時に、前記明細入力コントロールの高さの調整を行うこと、
を特徴とする請求項2に記載の表示制御装置。
【請求項4】
前記調整部は、前記明細データの最小の表示明細数が設定されている場合、最小の表示明細数に対応する前記明細入力コントロールの高さである最小の高さを算出して、前記明細データの数に応じた高さである表示時の高さと比較し、前記表示時の高さが前記最小の高さ未満の場合は、前記明細入力コントロールの高さを前記最小の高さに調整し、前記表示時の高さが前記最小の高さ以上の場合は、前記明細入力コントロールの高さを前記表示時の高さに調整すること、
を特徴とする請求項3に記載の表示制御装置。
【請求項5】
前記調整部は、前記明細データの最大の表示明細数が設定されている場合、最大の表示明細数に対応する前記明細入力コントロールの高さである最大の高さを算出して、前記明細データの数に応じた高さである表示時の高さと比較し、前記最大の高さが前記表示時の高さ未満の場合は、前記明細入力コントロールの高さを前記最大の高さに調整し、前記最大の高さが前記表示時の高さ以上の場合は、前記明細入力コントロールの高さを前記表示時の高さに調整すること、
を特徴とする請求項3又は請求項4に記載の表示制御装置。
【請求項6】
取得部が、表示する明細データを取得する取得ステップと、
バインド制御部が、取得された明細データを、明細入力コントロール上の、行方向に沿った帯状の入力領域にそれぞれ表示するバインド制御ステップと、
調整部が、前記明細入力コントロールの大きさを、表示する前記明細データの数に応じた大きさに調整する調整ステップと、
を有する表示制御方法。
【請求項7】
コンピュータを、
表示する明細データを取得する取得部と、
取得された明細データを、明細入力コントロール上の、行方向に沿った帯状の入力領域にそれぞれ表示するバインド制御部と、
前記明細入力コントロールの大きさを、表示する前記明細データの数に応じた大きさに調整する調整部として機能させること、
を特徴とする表示制御プログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、表示制御装置、表示制御方法、及び、表示制御プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
今日において、例えば郵送、ファクシミリ装置又は電子データで受信した伝票に記載されている得意先名、売上商品名及び売上金額等の明細を、業務オペレータが、パーソナルコンピュータ装置に表示された明細入力画面に入力する業務が行われている。伝票には、例えば数十行の明細が記載されており、業務オペレータは、入力内容に間違いがないか確認しながら入力操作を行う。このため、明細が入力される明細行(レコード)は、なるべく多くの明細行を、少ないスクロール操作で表示可能とすることが好ましい。
【0003】
このような明細行の表示調整に関する先行技術としては、特許文献1(特開2022-073514号公報)に、画像データ出力器が開示されている。この画像データ出力器は、レイアウト入力部が、画像データに含まれる複数の印刷用データの大きさや位置をユーザの入力操作に応じて任意に調整する。レイアウト変更部は、レイアウト入力部により調整された複数の印刷用データに対して、複数の印刷用データが所定領域内に配置されるようにサイズ調整及び位置揃えを行う。そして、出力部が、レイアウト変更部により加工されたサイズ調整及び位置揃えが施された複数の印刷用データを、画像データとしてハンドヘルドプリンタに出力する。これにより、ハンドヘルドプリンタ用の画像データを容易に作成可能となっている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2022-073514号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかし、スクロール操作不要の状態で、データの表示が可能な表示制御装置の開発が望まれている。
【0006】
本発明は、上述の課題に鑑みてなされたものであり、スクロール操作不要の状態で、データの表示を可能とする表示制御装置、表示制御方法、及び、表示制御プログラムの提供を目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上述の課題を解決し、目的を達成するために、本発明に係る表示制御装置は、表示する明細データを取得する取得部と、取得された明細データを、明細入力コントロール上の、行方向に沿った帯状の入力領域にそれぞれ表示するバインド制御部と、明細入力コントロールの大きさを、表示する明細データの数に応じた大きさに調整する調整部と、を有する。
【0008】
また、上述の課題を解決し、目的を達成するために、本発明に係る表示制御方法は、取得部が、表示する明細データを取得する取得ステップと、バインド制御部が、取得された明細データを、明細入力コントロール上の、行方向に沿った帯状の入力領域にそれぞれ表示するバインド制御ステップと、調整部が、明細入力コントロールの大きさを、表示する明細データの数に応じた大きさに調整する調整ステップと、を有する。
【0009】
また、上述の課題を解決し、目的を達成するために、本発明に係る表示制御プログラムは、コンピュータを、表示する明細データを取得する取得部と、取得された明細データを、明細入力コントロール上の、行方向に沿った帯状の入力領域にそれぞれ表示するバインド制御部と、明細入力コントロールの大きさを、表示する明細データの数に応じた大きさに調整する調整部として機能させる。
【発明の効果】
【0010】
本発明は、スクロール操作不要の状態で、データの表示を可能とすることができる。
【図面の簡単な説明】
【0011】
図1図1は、比較例となる明細入力コントロール画面の例を示す図である。
図2図2は、比較例となる明細入力コントロール画面の他の例を示す図である。
図3図3は、比較例となる明細入力コントロール画面の、さらに他の例を示す図である。
図4図4は、実施の形態の表示制御システムのシステム構成図である。
図5図5は、アプリケーションWebサーバ装置のハードウェア構成を示すブロック図である。
図6図6は、明細入力コントロール設定画面を示す図である。
図7図7は、コントロール情報の詳細を示す図である。
図8図8は、コントロール情報の列情報及び行情報を説明するための図である。
図9図9は、明細入力コントロールの高さ計算を説明するための図である。
図10図10は、多段の場合の明細入力コントロールの高さ計算を説明するための図である。
図11図11は、「明細入力コントロール画面の起動時」において行われる明細入力コントロールの高さの自動調整、及び、高さを自動調整した明細入力コントロールをクライアント端末装置に送信する動作の流れを示すフローチャートである。
図12図12は、「明細入力コントロール画面のボタンクリック時」において行われる明細入力コントロールの高さの自動調整、及び、高さを自動調整した明細入力コントロールをクライアント端末装置に送信する動作の流れを示すフローチャートである。
図13図13は、「明細入力コントロール画面に対して行の追加又は削除を行った時」において行われる明細入力コントロールの高さの自動調整、及び、高さを自動調整した明細入力コントロールをクライアント端末装置に送信する動作の流れを示すフローチャートである。
図14図14は、高さ調整された明細入力コントロールの1番目の表示例を示す図である。
図15図15は、高さ調整された明細入力コントロールの2番目の表示例を示す図である。
図16図16は、高さ調整された明細入力コントロールの3番目の表示例を示す図である。
図17図17は、高さ調整された明細入力コントロールの4番目の表示例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0012】
以下、本発明を適用した実施の形態を説明する。なお、このような実施の形態はあくまでも本発明の一例であり、これらの実施の形態に本発明が限定されるものではない。
【0013】
[比較例]
まず、図1図3を用いて、比較例の明細行の表示動作を説明する。図1(a)に示すように、同一形式のデータを複数行入力可能なコントロールは、明細入力コントロールと呼ばれている。この明細入力コントロールは、基本的に開発時に高さの指定を行う。高さを固定とした場合、明細数によっては、図1(b)に示すように、スクロールの必要性が生ずる。
【0014】
スクロールが発生すると、業務オペレータが、現在、どの伝票の明細を確認していたかわかりにくくなってしまう。また、図2(a)に示すように明細入力コントロールの高さを、想定される最大明細数に合わせることで、スクロール操作を減らすことができるが、入力された明細行が少数の場合、図2(b)に示すように、無駄な領域が発生する不都合を生ずる。
【0015】
また、図3(a)及び図3(b)に示すように、明細の高さを業務オペレータが指定可能とすることが考えられる。この場合、業務オペレータは、明細入力コントロールをスクロールすることなく、各明細行の入力内容を確認できる。しかし、この場合、業務オペレータは、入力する明細数に応じて、明細の高さ(表示行の数)を入力して調整するとの、面倒な手間を必要とする問題がある。
【0016】
以下に説明する実施の形態の表示制御システムは、明細数に応じて自動で明細入力コントロールの高さを自動的に調整することで、レイアウトに無駄な領域を発生させることなく、また、スクロール操作を行うことなく入力内容の確認が可能となっている。
【0017】
[システム構成]
図4は、実施の形態の表示制御システムのシステム構成図である。この図4に示すように実施の形態の表示制御システムは、開発者端末装置30、ローコード開発Webサーバ装置100、開発データベース101、アプリケーションWebサーバ装置1(表示制御装置の一例)、クライアント端末装置40、業務API(Application Programming Interface)6及び業務データベース7を有している。
【0018】
開発者端末装置30は、Web(World Wide Web)ブラウザ31により、例えばインターネット等の所定のネットワークを介してローコード開発Webサーバ装置100と通信を行う。ローコード開発Webサーバ装置100は、開発者端末装置30に対してローコード開発ツールを提供している。開発者は、提供されたローコード開発ツールを用いて、開発者端末装置30を操作して表示制御プログラムの定義データを作成する。開発者端末装置30で作成された表示制御プログラムの定義データは、ローコード開発Webサーバ装置100を介して開発データベース101に保存される。
【0019】
なお、一例として、表示制御プログラムは、ローコード開発ツールで開発されることとして説明を進めるが、ノーコード開発又はフルスクラッチ開発で、表示制御プログラムを開発してもよい。ただ、ローコード開発の場合、GUI(グラフィカル・ユーザー・インターフェース)に基づく視覚的な操作で画面部品又はロジック部品を組み合わせて比較的簡単に表示制御プログラムを開発でき、また、ノーコードの開発よりも、細かな設定又は制御等を可能とすることができる。
【0020】
アプリケーションWebサーバ装置1は、開発者端末装置30で作成された表示制御プログラムの定義データを、開発データベース101から取得する。また、アプリケーションWebサーバ装置1は、取得した定義データに基づいて、いわゆるWebアプリケーションプログラムである表示制御プログラムを生成する。そして、アプリケーションWebサーバ装置1は、生成した表示制御プログラムに基づいて、業務API6を介して業務データベース7から業務データを取得し、明細入力コントロール画面を生成してクライアント端末装置40に提供する。また、アプリケーションWebサーバ装置1は、クライアント端末装置40により、明細入力コントロール画面を介して生成された明細入力データを、業務API6を介して業務データベース7に供給し、業務データの更新を行う。
【0021】
クライアント端末装置40は、Webブラウザ41及びインターネット等のネットワークを介してアプリケーションWebサーバ装置1と通信を行う。クライアント端末装置40は、アプリケーションWebサーバ装置1により表示制御プログラムに基づいて生成された明細入力コントロール画面(実行画面)を取得する。業務ユーザにより、明細入力コントロール画面を介して入力処理された明細入力データは、Webブラウザ41及びネットワークを介してアプリケーションWebサーバ装置1に送信される。アプリケーションWebサーバ装置1は、クライアント端末装置40から受信した新たな明細入力データで、業務データベース7の業務データを更新する。
【0022】
[アプリケーションWebサーバ装置のハードウェア構成]
図5は、アプリケーションWebサーバ装置1のハードウェア構成を示すブロック図である。このアプリケーションWebサーバ装置1は、記憶部2、制御部3及び通信インターフェース部4を備えている。通信インターフェース部4は、例えばインターネット等の広域網又はLAN(Local Area Network)等のプライベート網等のネットワーク55を介して開発者端末装置30及びクライアント端末装置40等に接続されている。アプリケーションWebサーバ装置1は、開発者端末装置30を介して、いわゆるWebアプリケーションプログラムとして機能する表示制御プログラムに基づいて、後述するように明細入力コントロール画面を生成し、クライアント端末装置40に送信して表示する。
【0023】
記憶部2としては、例えばROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)、HDD(Hard Disk Drive)又はSSD(Solid State Drive)等の記憶装置を用いることができる。記憶部2には、開発者端末装置30を介して開発された表示制御プログラムの他、Webブラウザ13が記憶されている。
【0024】
[アプリケーションWebサーバ装置の機能構成]
アプリケーションWebサーバ装置1の制御部3は、記憶部2に記憶されている表示制御プログラムを実行することで、通信制御部21、取得部22、算出部23、及び、画面生成部24として機能する。
【0025】
通信制御部21は、通信インターフェース部(通信部の一例)を介して、開発データベース101からアプリケーション定義を取得する。取得したアプリケーション定義に基づいて表示制御アプリケーションプログラムが生成される。通信制御部21は、表示アプリケーションプログラムにより生成された明細入力コントロール画面を、Webブラウザ13を介してクライアント端末装置40に送信する。
【0026】
取得部22は、開発データベース101から表示する明細データを取得する。算出部23は、調整部の一例である。算出部23は、取得された明細データの数に対応する明細入力コントロールの大きさを算出する。具体的には、算出部23は、明細入力コントロールの列方向の幅である高さとして、取得された明細データの数に応じた高さを算出する。これにより、各明細入力コントロールの高さを、取得された明細データの数に応じた高さに調整できる。このため、取得された明細データを、明細入力コントロール上に一覧表示でき、スクロール操作を不要とすることができる。
【0027】
画面生成部24は、バインド制御部の一例である。画面生成部24は、取得された明細データを、明細入力コントロール上にそれぞれ表示する。また、画面生成部24は、明細データを入力した明細入力コントロールの画面状態に対応するHTML(Hypertext Markup Language)データを生成する。通信制御部21は、この明細入力コントロールの画面状態に対応するHTMLデータを、Webブラウザ13、通信インターフェース部4及びネットワーク55を介してクライアント端末装置40に送信する。これにより、クライアント端末装置40のWebブラウザ41を介して、アプリケーションWebサーバ装置1により生成された明細入力コントロール画面が表示される。
【0028】
また、算出部23は、明細入力コントロール画面の起動時、明細入力コントロール画面上のボタン操作における明細データのバインド時、又は、明細入力コントロールに対する明細行の追加又は削除命令の実行時に、明細入力コントロールの高さを算出して調整する。
【0029】
また、算出部23は、明細データの最小の表示明細数が設定されている場合、最小の表示明細数に対応する明細入力コントロールの高さである最小の高さを算出して、明細データの数に応じた高さである表示時の高さと比較する。そして、算出部23は、表示時の高さが最小の高さ未満の場合は、明細入力コントロールの高さを最小の高さに調整し、表示時の高さが最小の高さ以上の場合は、明細入力コントロールの高さを表示時の高さに調整する。
【0030】
また、算出部23は、明細データの最大の表示明細数が設定されている場合、最大の表示明細数に対応する明細入力コントロールの高さである最大の高さを算出して、明細データの数に応じた高さである表示時の高さと比較する。そして、算出部23は、最大の高さが表示時の高さ未満の場合は、明細入力コントロールの高さを最大の高さに調整し、最大の高さが表示時の高さ以上の場合は、明細入力コントロールの高さを表示時の高さに調整する。
【0031】
[表示制御プログラムの定義構造]
次に、このような明細入力コントロールの高さ調整を可能とする表示制御プログラムの定義構造を説明する。図6は、開発者が開発者端末装置30を用いて表示制御プログラムの開発を行っている様子を示す図である。図6(a)は、開発者端末装置30の表示部に表示される、明細入力コントロールの設定を行う明細入力コントロール設定画面を示している。この図6(a)の中央に示す画面が明細入力コントロール画面である。開発者は、テキスト、ボタン、チェックボックス及びラジオボタン等を選択して明細入力コントロール画面に配置する。
【0032】
また、図6(a)に示す明細入力コントロール設定画面の略中央から底辺に配置されているオブジェクトが明細入力コントロールである。この明細入力コントロールのうち、最上段の費目、税区分及び金額のヘッダ項目が表示されている行は、「明細入力ヘッダパネル」である。この明細入力ヘッダパネルの次行は、「明細入力データパネル」であり、費目、税区分及び金額の各入力欄が空白の入力欄となっている。また、明細入力コントロールの最下段の合計金額のフッタ項目が表示されている行は、「明細入力データフッタ」である。
【0033】
このような明細入力コントロールに対して、開発者は、「識別名」、列方向の幅である「高さ」、明細入力コントロールに表示する「最小の表示行数」及び明細入力コントロールに表示する「最大の表示行数」の設定を行う。この図6(a)の例は、識別名として「明細入力1」が設定された例である。
【0034】
列方向の幅である「高さ」としては、「固定値」、「外枠に合わせる」及び「明細数に合わせる」の各選択項目の中から選択して設定可能となっている。「固定値」の選択項目は、デフォルト設定されている所定の高さを設定する際に選択される。また、「外枠に合わせる」の選択項目は、明細入力コントロールを、その親(パネル又は画面)のサイズの高さに合わせて自動調整したい場合に選択される。
【0035】
また、実施の形態の表示制御システムの場合、「明細数に合わせる」の選択項目が設けられている。この「明細数に合わせる」の選択項目を選択することで、後述するように明細入力コントロールの行数(明細データの数)に応じて「高さ」が調整される。これにより、レイアウトに無駄な領域を作ることなく、スクロール操作を不要として、入力内容の確認を可能とすることができる。
【0036】
このような明細入力コントロールの表示を可能とする表示制御プログラムの定義データは、図6(b)に示すように開発データベース101に記憶される。図6(c)は、開発データベースに記憶された表示制御プログラムの定義データの定義管理テーブル例を示す図である。この図6(c)に示すように、表示制御プログラムの定義データは、定義ID、定義名、コントロール情報、アクション情報、ロジックフロー情報及び紐付け情報を含んで構成される。上述の明細入力コントロール設定画面で計上日及び請求日と共に設定された明細入力コントロールの「高さ」、「最小の表示行数」及び「最大の表示行数」は、図6(c)に示すコントロール情報として定義データに含まれて記憶される。
【0037】
図7に、このコントロール情報の詳細を示す。コントロール情報は、複数のコントロール要素で構成されている。図7の例の場合、コントロール要素1は、識別番号(ID)が「XX1」の「計上日」の入力欄のコントロール要素である。この「計上日」の入力欄は、必ず表示するか否かを示す「必須」の設定欄が「TRUE(=必ず表示)」となっている。同様に、コントロール要素2は、識別番号(ID)が「XX2」の「請求先」の入力欄のコントロール要素である。この「請求先」の入力欄も、必ず表示するか否かを示す「必須」の設定欄が「TRUE(=必ず表示)」となっている。
【0038】
識別番号(ID)が「XX3」のコントロール要素3は、明細入力コントロール全体に対するコントロール要素である。このコントロール要素3において、明細入力コントロールの「高さ」、「最小表示行数」、「最大表示行数」及び「子要素」が設定される。この図7の例は、「高さ」が「明細数に合わせる」に設定され、「最小表示行数」が「5行」に設定され、「最大表示行数」は未設定、以下に説明するIDがXX4~XX6のコントロール要素4~コントロール要素6が、「子要素」として設定された例である。
【0039】
コントロール要素3の子要素であるIDがXX4のコントロール要素4は、費目、税区分及び金額のヘッダ項目を含む明細入力ヘッダパネルのコントロール要素である。このコントロール要素4及び以下に説明するコントロール要素5及びコントロール要素6の「列情報」は、図8(a)に示すように、水平線の分断数及び分断時の長さの情報である。この図7の例では、図8(b)に示すように、費目、税区分及び金額の各入力項目の行方向の長さをそれぞれ50ピクセル(px)分の長さとすることを示す、「50、50、50」の「列情報」が設定されている。
【0040】
また、このコントロール要素4及び以下に説明するコントロール要素5及びコントロール要素6の「列情報」は、図8(a)に示すように、垂直線の分断数及び分断時の長さの情報である。図7の例では、図8(b)に示すように、費目、税区分及び金額の各入力項目の列方向の幅である「高さ」をそれぞれ20ピクセル分の高さとすることを示す、「20」の「行情報」が設定されている。
【0041】
コントロール要素3の子要素であるIDがXX5のコントロール要素5は、費目、税区分及び金額の各明細データの入力欄で構成される明細入力データパネルのコントロール要素である。この図7の例では、費目、税区分及び金額に対応する各入力欄の行方向の長さをそれぞれ50ピクセル分の長さとすることを示す、「50、50、50」の「列情報」が設定されている。また、図7の例では、費目、税区分及び金額に対応する各入力欄の列方向の幅である「高さ」をそれぞれ20ピクセル分の高さとすることを示す、「20」の「行情報」が設定されている。なお、図8(c)に示すように、費目、税区分及び金額に対応する各入力欄の列方向の幅である「高さ」をそれぞれ18ピクセル分等の他の高さとすることを示す、「18」等の「行情報」を設定してもよい。
【0042】
コントロール要素3の子要素であるIDがXX6のコントロール要素6は、合計金額の表示欄を含む明細入力データフッタのコントロール要素である。この明細入力データフッタには、空欄、合計金額の文字の表示欄、及び、合計金額の表示欄が行方向に沿って表示される。このため、この図7の例では、空欄、合計金額の文字の表示欄、及び、合計金額の表示欄の行方向の長さをそれぞれ50ピクセル分の長さとすることを示す、「50、50、50」の「列情報」が設定されている。また、図7の例では、空欄、合計金額の文字の表示欄、及び、合計金額の表示欄の列方向の幅である「高さ」をそれぞれ20ピクセル分の高さとすることを示す、「20」の「行情報」が設定されている。
【0043】
[明細入力コントロールの高さの自動調節動作]
次に、このような明細入力コントロールの高さの自動調整動作を説明する。明細入力コントロールの高さの自動調整は、一例として「明細入力コントロール画面の起動時」、「明細入力コントロール画面上のボタン等の操作による明細データのバインド時」、又は、「明細入力コントロールに対する明細行の追加又は削除命令の実行時」に行われるようになっている。
【0044】
算出部23は、明細入力コントロールの現時点の高さである現在の高さを、図9に示す列ヘッダの高さ、データ行の高さ、調整用マージン、及び、フッタの高さの各要素を加算処理することで算出する。なお、「調整用マージン」は、データの表示領域とデータ行の余白の高さであり、例えば18ピクセル分の高さ等の所定の固定値となっている。
【0045】
現在の高さ=列ヘッダの高さ+データ行の高さ+調整用マージン+フッタの高さ
【0046】
また、算出部23は、図10に示すように多段の明細入力コントロールの場合、「列ヘッダの高さ」、「データ行の高さ」、及び、「フッタの高さ」に、それぞれ行数を乗算処理する。
【0047】
列ヘッダの高さ=列ヘッダ1行の高さ×列ヘッダ行数
データ行の高さ=(データ行1行の高さ×単位行数)×現在のデータ行数
フッタの高さ=フッタ1行の高さ×フッタ行数
【0048】
(最小及び最大の表示明細数の計算)
また、算出部23は、最小及び最大の表示明細数が設定されている場合は、下記の計算式に基づいて明細入力コントロールの高さを計算し高さの調整制御を行う。なお、設定時に最小の表示明細数は最大の表示明細数を上回らないものとする。
【0049】
(最小の表示明細数が設定されている場合の高さ計算)
最小の高さ=列ヘッダの高さ+データ行の高さ+調整用マージン+フッタの高さ
列ヘッダの高さ=列ヘッダ1行の高さ×列ヘッダ行数
データ行の高さ=(データ行1行の高さ×単位行数)×最小の表示明細数
フッタの高さ=フッタ1行の高さ×フッタ行数
【0050】
算出部23は、このような演算結果が、「現在の高さ<最小の高さ」である場合、明細入力コントロールの高さを最小の高さに設定する。また、算出部23は、演算結果が「現在の高さ≧最小の高さ」である場合、明細入力コントロールの高さを現在の高さに設定する。
【0051】
(最大の表示明細数が設定されている場合の高さ計算)
最大の高さ=列ヘッダの高さ+データ行の高さ+調整用マージン+フッタの高さ
列ヘッダの高さ=列ヘッダ1行の高さ×列ヘッダ行数
データ行の高さ=(データ行1行の高さ×単位行数)×最大の表示明細数
フッタの高さ=フッタ1行の高さ×フッタ行数
【0052】
算出部23は、このような演算結果が、「現在の高さ≦最大の高さ」である場合、明細入力コントロールの高さを現在の高さに設定する。また、算出部23は、演算結果が、「現在の高さ>最大の高さ」である場合、明細入力コントロールの高さを最大の高さに設定する。
【0053】
(明細入力コントロールの起動時の動作)
次に、実施の形態の表示制御システムの場合、上述のように、明細入力コントロールの高さの自動調整を、「明細入力コントロール画面の起動時」、「明細入力コントロール画面上のボタン等の操作による明細データのバインド時」、又は、「明細入力コントロールに対する明細行の追加又は削除命令の実行時」に行う。
【0054】
図11は、クライアント端末装置40からの起動要求により、アプリケーションWebサーバ装置1側で表示制御プログラムを起動した際に行われる明細入力コントロールの高さの自動調整、及び、高さを自動調整した明細入力コントロールをクライアント端末装置40に送信する動作の流れを示すフローチャートである。アプリケーションWebサーバ装置1の制御部3は、クライアント端末装置40からの起動要求により、記憶部2に記憶されている表示制御プログラムを起動すると、図11のフローチャートのステップS1から処理を開始する。
【0055】
ステップS1では、取得部22が、通信インターフェース部4及びネットワーク55を介して開発データベース101から明細入力コントロールに表示する明細データを取得する。画面生成部24は、記憶部2上に一時的に展開した明細入力コントロールに対して、取得された明細データをバインド処理する。
【0056】
次に、ステップS2では、算出部23が、明細入力コントロールにバインド処理された明細データのデータ数に基づいて、上述の演算を行い、明細入力コントロールの「現在の高さ」を算出する。そして、算出部23は、算出した「現在の高さ」を「表示時の高さ」に設定する。
【0057】
ステップS3では、算出部23が、図7(b)を用いて説明したコントロール情報に基づいて、例えば「5行」等の最小の表示明細数(=最小の表示行数)が設定されているか否かを判別する。最小の表示明細数が設定されていない場合(ステップS3:False)、算出部23は、ステップS7において、図7(b)を用いて説明したコントロール情報に基づいて、最大の表示明細数(=最大の表示行数)が設定されているか否かを判別する。
【0058】
最大の表示明細数(=最大の表示行数)が設定されていない場合(ステップS7:False)、画面生成部24は、ステップS11において、記憶部2に一時的に展開した明細入力コントロール画面の画面状態をHTMLデータに変換する。通信制御部21は、画面状態をHTMLデータに変換した明細入力コントロール画面を、Webブラウザ13、通信インターフェース部4及びネットワーク55を介してクライアント端末装置40に送信する。
【0059】
これにより、クライアント端末装置40の表示部に、明細データが入力された状態の明細入力コントロール画面が表示される。また、明細入力コントロールの高さは、上述のように表示する明細データの数に応じて高さ調整されているため、明細入力コントロール上に各明細データを一覧表示でき、スクロール操作を不要とすることができる。
【0060】
これに対して、ステップS3で最小の表示明細数が設定されていると判別された場合(ステップS3:True)、処理がステップS4に進む。ステップS4では、算出部23が上述の演算式に基づいて、設定されている最小の高さの演算を行い、ステップS5に処理を進める。ステップS5では、表示時の高さが最小の高さ未満であるか否かを判別する。表示時の高さが最小の高さ未満である場合(ステップS5:True)、算出部23は、ステップS6において、明細入力コントロールの高さを最小の高さとするように設定して調整する(最小の高さを表示時の高さに設定)。また、算出部23は、表示時の高さが最小の高さ以上の場合は(ステップS5:False)、明細入力コントロールの高さを表示時の高さとするように設定及び調整を行う。
【0061】
一方、ステップS7で最大の表示明細数が設定されていると判別された場合(ステップS7:True)、処理がステップS8に進む。ステップS8では、算出部23が上述の演算式に基づいて、設定されている最大の高さの演算を行い、ステップS9に処理を進める。ステップS9では、算出部23が、最大の高さは表示時の高さ未満であるか否かを判別する。最大の高さが表示時の高さ未満である場合(ステップS9:True)、算出部23は、ステップS10において、明細入力コントロールの高さを最大の高さに設定して調整する(最大の高さを表示時の高さに設定)。また、算出部23は、最大の高さが表示時の高さ以上の場合は(ステップS9:False)、明細入力コントロールの高さを表示時の高さに設定して調整する。
【0062】
このように明細入力コントロールの各行の高さ調整が行われると、ステップS11において、画面生成部24が、記憶部2に一時的に展開した明細入力コントロール画面の画面状態をHTMLデータに変換する。通信制御部21は、画面状態をHTMLデータに変換した明細入力コントロール画面を、Webブラウザ13、通信インターフェース部4及びネットワーク55を介してクライアント端末装置40に送信する。
【0063】
(明細入力コントロール画面上のボタン操作時の動作)
次に、図12は、クライアント端末装置40において、明細入力コントロール画面上のボタンが操作された場合に行われる明細入力コントロールの高さの自動調整、及び、高さを自動調整した明細入力コントロールをクライアント端末装置40に送信する動作の流れを示すフローチャートである。
【0064】
この場合、ステップS21では、取得部22が、通信インターフェース部4及びネットワーク55を介して開発データベース101から明細入力コントロールに表示する明細データを取得する。画面生成部24は、記憶部2上に一時的に展開した明細入力コントロール画面の明細入力コントロールに対して、取得された明細データをバインド処理する。
【0065】
次に、ステップS22では、算出部23が、上述のように画面表示時の明細入力コントロールの高さを算出し、設定情報に基づいて表示時の高さを算出して調整する。
【0066】
ステップS23では、画面生成部24が、記憶部2に一時的に展開した明細入力コントロール画面の画面状態をHTMLデータに変換する。通信制御部21は、画面状態をHTMLデータに変換した明細入力コントロール画面を、Webブラウザ13、通信インターフェース部4及びネットワーク55を介してクライアント端末装置40に送信する。
【0067】
(明細入力コントロールに対する明細行の追加又は削除時の動作)
次に、図13は、クライアント端末装置40において、明細入力コントロールの明細行の追加操作又は削除操作が行われた場合に行われる明細入力コントロールの高さの自動調整、及び、高さを自動調整した明細入力コントロールをクライアント端末装置40に送信する動作の流れを示すフローチャートである。
【0068】
この場合、ステップS31では、画面生成部24が、記憶部2上に一時的に展開した明細入力コントロールから、クライアント端末装置40で追加又は削除された行の明細データを、明細入力コントロール上の明細データに追加し又は削除する。
【0069】
次に、ステップS32では、算出部23が、上述のように画面表示時の明細入力コントロールの高さを算出し、設定情報に基づいて表示時の高さを算出して調整する。
【0070】
ステップS33では、画面生成部24が、記憶部2に一時的に展開した明細入力コントロール画面の画面状態をHTMLデータに変換する。通信制御部21は、画面状態をHTMLデータに変換した明細入力コントロール画面を、Webブラウザ13、通信インターフェース部4及びネットワーク55を介してクライアント端末装置40に送信する。
【0071】
[高さ調整された明細入力コントロールの表示例]
次に、図14図17に、このように高さ調整された明細入力コントロールの表示例を示す。実施の形態の表示制御システムは、明細入力コントロールの高さに対して「明細行に合わせる」との設定を設けることで、上述の画面起動時、ボタン操作時等のデータのバインド時、又は、明細データの追加又は削除に合わせてリアルタイムに明細入力コントロールの高さを調節することができる。
【0072】
図14(a)~図14(d)は、それぞれ明細データが1行の場合、明細データが3行の場合、明細データが5行の場合、及び、明細データが8行の場合の明細入力コントロール画面の表示例である。この図14(a)~図14(d)に示すように明細行数に応じて、明細入力コントロールの高さが調整されて表示される。
【0073】
図15(a)は、多段のスタイル(列ヘッダ・明細行・フッタが複数の行で構成されるレイアウト)の明細入力コントロールの表示例である。また、図15(b)は、明細入力データフッタが存在しない場合の明細入力コントロールの表示例である。このように、多段の明細スタイル、及び、フッタの有無に対応して明細入力コントロールの表示を行うことができる。
【0074】
また、図16(a)は、最小の表示明細数の設定が無い場合における明細入力コントロールの表示例であり、図16(b)は、最小の表示明細数が設定されている場合における明細入力コントロールの表示例である。最小の表示明細数は、高さに余裕がある場合、及び、最もよく入力される明細数が決まっている場合等に設定される。
【0075】
また、図17(a)は、最大の表示明細数の設定が無い場合における明細入力コントロールの表示例であり、図17(b)は、最大の表示明細数が設定されている場合における明細入力コントロールの表示例である。最大の表示明細数は、明細データの行数が画面領域を超えてしまい、フッタが見えなくなる場合、及び、外部からの連携データ等、手入力の想定を大きく超える場合等に設定される。最大の表示明細数を設定することで、明細入力コントロールが広がり続ける不都合を防止(抑制)できる。
【0076】
[実施の形態の効果]
以上の説明から明らかなように、実施の形態の表示制御システムは、アプリケーションWebサーバ装置1の取得部が、表示する明細データを取得し、画面生成部24が、取得された明細データを、明細入力コントロール上にそれぞれ表示する。算出部23は、明細入力コントロールの大きさを、取得された明細データの数に対応する大きさに調整する。
【0077】
具体的には、算出部22は、明細入力コントロールの列方向の幅である高さを、取得された明細データの数に応じた高さに調整する。これにより、明細データ数に応じて自動で明細入力コントロールの高さを調整することができる。このため、レイアウトに無駄領域を作ることなく、スクロール操作を不要として、入力内容の確認を可能とすることができる。
【0078】
また、算出部23は、明細入力コントロール画面の起動時、明細入力コントロール画面上のボタン操作における明細データのバインド時、又は、明細入力コントロール上の明細行の追加又は削除命令の実行時に、明細入力コントロールの高さの調整を行う。これにより、適正なタイミングで、明細入力コントロールの高さが調整された明細入力コントロール画面を表示できる。
【0079】
また、算出部23は、明細データの最小の表示明細数が設定されている場合、最小の表示明細数に対応する明細入力コントロールの高さである最小の高さを算出して、明細データの数に応じた高さである表示時の高さと比較する。そして、算出部23は、表示時の高さが最小の高さ未満の場合は、明細入力コントロールの高さを最小の高さに調整する。また、算出部23は、表示時の高さが最小の高さ以上の場合は、明細入力コントロールの高さを表示時の高さに調整する。これにより、明細入力コントロールの最小の高さを、予め設定されている高さに抑制できる。
【0080】
また、算出部23は、明細データの最大の表示明細数が設定されている場合、最大の表示明細数に対応する明細入力コントロールの高さである最大の高さを算出して、明細データの数に応じた高さである表示時の高さと比較する。そして、算出部23は、最大の高さが表示時の高さ未満の場合は、明細入力コントロールの高さを最大の高さに調整する。また、算出部23は、最大の高さが表示時の高さ以上の場合は、明細入力コントロールの高さを表示時の高さに調整する。これにより、明細入力コントロールの最小の高さを、予め設定されている高さに抑制できる。
【0081】
[国連が主導する持続可能な開発目標(SDGs)への貢献]
本実施形態により、業務効率化や企業の適切な経営判断を推進することに寄与することができるので、SDGsの目標8及び目標9に貢献することが可能となる。
【0082】
また、本実施形態により、廃棄ロス削減や、ペーパレス・電子化を推進することに寄与することができるので、SDGsの目標12、目標13及び目標15に貢献することが可能となる。
【0083】
また、本実施形態により、統制、ガバナンス強化に寄与することができるので、SDGsの目標16に貢献することが可能となる。
【0084】
[他の実施の形態]
本発明は、上述した実施形態以外にも、特許請求の範囲に記載した技術的思想の範囲内において種々の異なる実施形態にて実施されてよいものである。
【0085】
例えば、実施の形態において説明した各処理のうち、自動的に行われるものとして説明した処理の全部又は一部を手動的に行うこともでき、或いは、手動的に行われるものとして説明した処理の全部または一部を公知の方法で自動的に行うこともできる。
【0086】
また、本明細書中や図面中で示した処理手順、制御手順、具体的名称、各処理の登録データや検索条件等のパラメータを含む情報、画面例、データベース構成については、特記する場合を除いて任意に変更することができる。
【0087】
また、アプリケーションWebサーバ装置1又は表示制御システムに関して、図示の各構成要素は機能概念的なものであり、必ずしも図示の如く物理的に構成されていることを要しない。
【0088】
例えば、アプリケーションWebサーバ装置1が備える処理機能、特に制御部3にて行われる各処理機能については、その全部又は任意の一部を、CPU(Central Processing Unit)および当該CPUにて解釈実行されるプログラムにて実現してもよく、また、ワイヤードロジックによるハードウェアとして実現してもよい。なお、プログラムは、各実施の形態で説明した処理を情報処理装置に実行させるためのプログラム化された命令を含む一時的でないコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録されており、必要に応じてサーバ装置1又は利用者端末装置40に機械的に読み取られる。すなわち、ROM又はHDD等の記憶部等には、OSと協働してCPUに命令を与え、各種処理を行うためのコンピュータプログラムが記録されている。このコンピュータプログラムは、RAMにロードされることによって実行され、CPUと協働して制御部3を構成する。
【0089】
また、アプリケーションWebサーバ装置1の表示制御プログラムは、アプリケーションWebサーバ装置1に対して任意のネットワークを介して接続された他のサーバ装置に記憶されていてもよく、必要に応じてその全部又は一部をダウンロードすることも可能である。
【0090】
また、各実施の形態で説明した処理を実行するための表示制御プログラムを、一時的でないコンピュータ読み取り可能な記録媒体に格納してもよく、また、プログラム製品として構成することもできる。ここで、この「記録媒体」とは、メモリーカード、USB(Universal Serial Bus)メモリ、SD(Secure Digital)カード、フレキシブルディスク、光磁気ディスク、ROM、EPROM(Erasable Programmable Read Only Memory)、EEPROM(登録商標)(Electrically Erasable and Programmable Read Only Memory)、CD-ROM(Compact Disk Read Only Memory)、MO(Magneto-Optical Disk)、DVD(Digital Versatile Disk)、及び、Blu-ray(登録商標) Disc等の任意の「可搬用の物理媒体」を含むものとする。
【0091】
また、「プログラム」とは、任意の言語または記述方法にて記述されたデータ処理方法であり、ソースコード又はバイナリコード等の形式を問わない。なお、「プログラム」は必ずしも単一的に構成されるものに限られず、複数のモジュールやライブラリとして分散構成されるものや、OSに代表される別個のプログラムと協働してその機能を達成するものをも含む。なお、実施の形態に示したアプリケーションWebサーバ装置1において記録媒体を読み取るための具体的な構成および読み取り手順ならびに読み取り後のインストール手順等については、周知の構成や手順を用いることができる。
【0092】
記憶部2及び記憶部42は、RAM、ROM等のメモリ装置、ハードディスク等の固定ディスク装置、フレキシブルディスク、及び、光ディスク等のストレージ手段であり、各種処理やウェブサイト提供に用いる各種のプログラム、テーブル、データベース、及び、ウェブページ用ファイル等を格納する。
【0093】
また、アプリケーションWebサーバ装置1は、既知のパーソナルコンピュータ装置又はワークステーション等の情報処理装置で構成してもよく、また、任意の周辺装置が接続された情報処理装置で構成してもよい。また、情報処理装置は、本実施形態で説明した処理を実現させるソフトウェア(プログラム又はデータ等を含む)を実装することにより実現してもよい。
【0094】
さらに、装置の分散・統合の具体的形態は図示するものに限られず、その全部又は一部を、各種の付加等に応じて又は機能付加に応じて、任意の単位で機能的又は物理的に分散・統合して構成することができる。すなわち、上述した実施形態を任意に組み合わせて実施してもよく、実施形態を選択的に実施してもよい。
【産業上の利用可能性】
【0095】
本発明は、明細データ等の入力を行う業種に適用して好適である。
【符号の説明】
【0096】
1 アプリケーションWebサーバ装置
2 記憶部
3 制御部
4 通信インターフェース部
6 業務API
7 業務データベース
13 Webブラウザ
21 通信制御部
22 取得部
23 算出部
24 画面生成部
30 開発者端末装置
31 Webブラウザ
40 クライアント端末装置
41 Webブラウザ
55 ネットワーク
100 ローコード開発Webサーバ装置
101 開発データベース
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14
図15
図16
図17