(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024043377
(43)【公開日】2024-03-29
(54)【発明の名称】情報処理装置及びプログラム
(51)【国際特許分類】
G06F 8/65 20180101AFI20240322BHJP
B41J 29/38 20060101ALI20240322BHJP
B41J 29/46 20060101ALI20240322BHJP
H04N 1/00 20060101ALI20240322BHJP
【FI】
G06F8/65
B41J29/38 301
B41J29/38 501
B41J29/46 Z
H04N1/00 C
H04N1/00 127Z
【審査請求】未請求
【請求項の数】15
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022148541
(22)【出願日】2022-09-16
(71)【出願人】
【識別番号】000005496
【氏名又は名称】富士フイルムビジネスイノベーション株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110001519
【氏名又は名称】弁理士法人太陽国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】青木 貴
【テーマコード(参考)】
2C061
5B376
5C062
【Fターム(参考)】
2C061AP01
2C061AP07
2C061HJ08
2C061HK11
2C061HN15
2C061HV32
5B376AA25
5B376AA26
5B376AA27
5B376AB10
5B376AB14
5B376AB27
5B376GA01
5C062AA02
5C062AA05
5C062AA13
5C062AA29
5C062AB23
5C062AB38
5C062AB41
5C062AC05
5C062AC34
(57)【要約】
【課題】設定内容に起因する異常が発生した際に、異常発生の原因となった設定項目を推定可能とすることができる情報処理装置及びプログラムを提供する。
【解決手段】自装置で異常が発生した際に、外部の装置から設定情報を取得し、自装置の設定情報と取得した設定情報との間で設定内容が異なる設定項目を抽出する。
【選択図】
図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
プロセッサを備え、
前記プロセッサは、
自装置で異常が発生した際に、外部の装置から設定情報を取得し、
自装置の設定情報と取得した設定情報との間で設定内容が異なる設定項目を抽出する
情報処理装置。
【請求項2】
前記プロセッサは、
抽出した設定項目をユーザに通知する
請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項3】
前記プロセッサは、
抽出した設定項目の設定内容を、取得した設定情報の設定内容に変更する
請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項4】
前記プロセッサは、
自装置で異常が発生した際に、異常と対応付けられた設定情報を外部の装置から取得し、
異常と対応付けられた自装置の設定情報と取得した異常と対応付けられた設定情報との間で設定内容が異なる項目を抽出する
請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項5】
設定情報は、複数の区分に分類され、
前記プロセッサは、
発生した異常と対応付けられた区分の設定情報のみを取得する
請求項4に記載の情報処理装置。
【請求項6】
前記プロセッサは、
自装置の設定情報と取得した設定情報との間で差が無かった場合、保守担当者に通知する
請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項7】
設定情報を取得する外部の装置は、自装置とネットワークを介して接続された装置である
請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項8】
設定情報を取得する外部の装置は、予め登録された装置である
請求項7に記載の情報処理装置。
【請求項9】
前記プロセッサは、
取得した設定情報が自装置の制御ソフトウェアのバージョンに対応していない場合、取得した設定情報を補正して変更する
請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項10】
前記プロセッサは、
取得した設定情報が自装置の制御ソフトウェアのバージョンに対応していない場合、自装置の制御ソフトウェアのバージョンを、取得した設定情報に対応するバージョンに更新する
請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項11】
前記プロセッサは、
自装置の設定情報の設定項目の数よりも取得した設定情報の設定項目の数の方が少ない場合、自装置の設定情報の設定項目の数よりも取得した設定情報の設定項目の数の方が少ないことを通知する
請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項12】
前記プロセッサは、
自装置の設定情報の設定項目の数よりも取得した設定情報の設定項目の数の方が少ない場合、設定情報を取得した外部の装置とは別の外部の装置から足りない設定項目の設定情報を取得する
請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項13】
前記プロセッサは、
自装置の設定情報の設定項目の数よりも取得した設定情報の設定項目の数の方が多い場合、自装置の設定情報の設定項目の数よりも取得した設定情報の設定項目の数の方が多いことを通知する
請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項14】
前記プロセッサは、
自装置の設定情報の設定項目の数よりも取得した設定情報の設定項目の数の方が多い場合、多い設定項目の設定情報は利用しない
請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項15】
自装置で異常が発生した際に、外部の装置から設定情報を取得するステップと、
自装置の設定情報と取得した設定情報との間で設定内容が異なる設定項目を抽出するステップと、
をコンピュータに実行させるためのプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、情報処理装置及びプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1には、サービスマンが出向いて行う復旧処理に頼ることなく、画像形成装置自らが自動復旧できるようにした管理システムが記載されている。
【0003】
特許文献2には、同一内容の複数のデータベースとマスター・データベースとを備えた分散データベースの障害復旧方法に関し、信頼性が高いマスター・データベースの障害復旧を行わせる障害復旧方法が記載されている。
【0004】
特許文献3には、データ復旧処理をシステムで自律的に行うことが可能な分散配置データ復旧システムが記載されている。
【0005】
特許文献4には、印刷処理の実行単位として複数の画像形成装置を管理し、印刷処理の実行単位で生じた画像形成装置毎の障害原因に応じて、当該障害への適切な対処方法を通知する管理装置が記載されている。
【0006】
特許文献5には、データ復旧にかかる処理時間の短縮化を図ることが可能なデータ復元装置が記載されている。
【0007】
特許文献6には、サービスコールに相当する異常が発生した場合に適切に対処することができる複合端末装置が記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0008】
【特許文献1】特開2002-230195号公報
【特許文献2】特開平09-212401号公報
【特許文献3】特開平09-179837号公報
【特許文献4】特開2012-198617号公報
【特許文献5】特開2012-043160号公報
【特許文献6】特開2008-061168号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
本発明の目的は、設定内容に起因する異常が発生した際に、異常発生の原因となった設定項目を推定可能とすることができる情報処理装置及びプログラムを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0010】
第1態様の情報処理装置は、プロセッサを備え、前記プロセッサは、自装置で異常が発生した際に、外部の装置から設定情報を取得し、自装置の設定情報と取得した設定情報との間で設定内容が異なる設定項目を抽出する。
【0011】
第2態様の情報処理装置は、第1態様の情報処理装置において、前記プロセッサは、抽出した設定項目をユーザに通知する。
【0012】
第3態様の情報処理装置は、第1態様の情報処理装置において、前記プロセッサは、抽出した設定項目の設定内容を、取得した設定情報の設定内容に変更する。
【0013】
第4態様の情報処理装置は、第1態様の情報処理装置において、前記プロセッサは、自装置で異常が発生した際に、異常と対応付けられた設定情報を外部の装置から取得し、異常と対応付けられた自装置の設定情報と取得した異常と対応付けられた設定情報との間で設定内容が異なる項目を抽出する。
【0014】
第5態様の情報処理装置は、第4態様の情報処理装置において、設定情報は、複数の区分に分類され、前記プロセッサは、発生した異常と対応付けられた区分の設定情報のみを取得する。
【0015】
第6態様の情報処理装置は、第1態様の情報処理装置において、前記プロセッサは、自装置の設定情報と取得した設定情報との間で差が無かった場合、保守担当者に通知する。
【0016】
第7態様の情報処理装置は、第1態様の情報処理装置において、設定情報を取得する外部の装置は、自装置とネットワークを介して接続された装置である。
【0017】
第8態様の情報処理装置は、第7態様の情報処理装置において、設定情報を取得する外部の装置は、予め登録された装置である。
【0018】
第9態様の情報処理装置は、第1態様の情報処理装置において、前記プロセッサは、取得した設定情報が自装置の制御ソフトウェアのバージョンに対応していない場合、取得した設定情報を補正して変更する。
【0019】
第10態様の情報処理装置は、第1態様の情報処理装置において、前記プロセッサは、取得した設定情報が自装置の制御ソフトウェアのバージョンに対応していない場合、自装置の制御ソフトウェアのバージョンを、取得した設定情報に対応するバージョンに更新する。
【0020】
第11態様の情報処理装置は、第1態様の情報処理装置において、前記プロセッサは、自装置の設定情報の設定項目の数よりも取得した設定情報の設定項目の数の方が少ない場合、自装置の設定情報の設定項目の数よりも取得した設定情報の設定項目の数の方が少ないことを通知する。
【0021】
第12態様の情報処理装置は、第1態様の情報処理装置において、前記プロセッサは、自装置の設定情報の設定項目の数よりも取得した設定情報の設定項目の数の方が少ない場合、設定情報を取得した外部の装置とは別の外部の装置から足りない設定項目の設定情報を取得する。
【0022】
第13態様の情報処理装置は、第1態様の情報処理装置において、前記プロセッサは、自装置の設定情報の設定項目の数よりも取得した設定情報の設定項目の数の方が多い場合、自装置の設定情報の設定項目の数よりも取得した設定情報の設定項目の数の方が多いことを通知する。
【0023】
第14態様の情報処理装置は、第1態様の情報処理装置において、前記プロセッサは、自装置の設定情報の設定項目の数よりも取得した設定情報の設定項目の数の方が多い場合、多い設定項目の設定情報は利用しない。
【0024】
第15態様のプログラムは、自装置で異常が発生した際に、外部の装置から設定情報を取得するステップと、自装置の設定情報と取得した設定情報との間で設定内容が異なる設定項目を抽出するステップと、をコンピュータに実行させる。
【発明の効果】
【0025】
第1態様の情報処理装置によれば、設定内容に起因する異常が発生した際に、異常発生の原因となった設定項目を推定可能とすることができる。
【0026】
第2態様の情報処理装置によれば、異常が発生した際に、ユーザに不具合があると思われる設定項目を知らせることができる。
【0027】
第3態様の情報処理装置によれば、異常が発生した際に、ユーザによる操作を必要とすることなく正常状態に復帰させることができる。
【0028】
第4態様の情報処理装置によれば、全ての設定情報を取得する場合と比較して、取得する設定情報の量を少なくすることができる。
【0029】
第5態様の情報処理装置によれば、全ての区分の設定情報を取得する場合と比較して、取得する設定情報の量を少なくすることができる。
【0030】
第6態様の情報処理装置によれば、設定情報の変更だけで異常に対応できない場合に、保守担当者に異常を知らせることができる。
【0031】
第7態様の情報処理装置によれば、ネットワークを介して設定情報を取得できる。
【0032】
第8態様の情報処理装置によれば、設定情報を取得する外部の装置をユーザに任意に設定させることができる。
【0033】
第9態様の情報処理装置によれば、自装置の制御ソフトウェアのバージョンに対応していない設定情報でも、利用することができる。
【0034】
第10態様の情報処理装置によれば、自装置の制御ソフトウェアのバージョンを更新しない場合と比較して、異常に対応し易くすることができる。
【0035】
第11態様の情報処理装置によれば、自装置の設定情報の設定項目の数と取得した設定情報の設定項目の数とが異なることをユーザに知らせることができる。
【0036】
第12態様の情報処理装置によれば、自装置の設定情報に対して足りない設定項目の設定情報を補うことができる。
【0037】
第13態様の情報処理装置によれば、自装置の設定情報の設定項目の数と取得した設定情報の設定項目の数とが異なることをユーザに知らせることができる。
【0038】
第14態様の情報処理装置によれば、余計な設定情報により自装置の設定情報に不具合が発生するのを防止することができる。
【0039】
第15態様のプログラムによれば、設定内容に起因する異常が発生した際に、異常発生の原因となった設定項目を推定可能とすることができる。
【図面の簡単な説明】
【0040】
【
図1】本発明の一実施形態の画像形成システムのシステム構成を示す図である。
【
図2】画像形成装置10Aのハードウェア構成を示すブロック図である。
【
図3】画像形成装置10Aの機能構成を示すブロック図である。
【
図4】画像形成装置10Aにおける装置の設定情報管理テーブルの一例を示す図である。
【
図5】画像形成装置10Aにおけるフォルトコードテーブルの一例を示す図である。
【
図6】クローニングファイルのインポート時に表示部に表示する装置のリスト画面の一例を示す図である。
【
図7】クローニングファイルのインポート時に表示部に表示する装置のリスト画面の一例を示す図である。
【
図8】クローニングファイルのインポート時に表示部に表示する装置のリスト画面の一例を示す図である。
【
図9】クローニングファイルのインポート時に表示部に表示する装置のリスト画面の一例を示す図である。
【
図10】クローニングファイルのインポート時に表示部に表示する選択入力画面の一例を示す図である。
【
図11】クローニングファイルのインポート時に表示部に表示する装置のリスト画面の一例を示す図である。
【
図12】クローニングファイルのインポート時に表示部に表示する装置のリスト画面の一例を示す図である。
【
図13】クローニングファイルのインポート時に表示部に表示する装置のリスト画面の一例を示す図である。
【
図14】クローニングファイルのインポート時に表示部に表示する選択入力画面の一例を示す図である。
【
図15】クローニングファイルのインポート時に表示部に表示する装置のリスト画面の一例を示す図である。
【
図16】クローニングファイルのインポート時に表示部に表示する装置のリスト画面の一例を示す図である。
【
図17】画像形成装置10Aにおけるクローニングファイルのインポート時の処理の流れを示すフローチャートである。
【
図18】画像形成装置10Aにおけるクローニングファイルのインポート時において、自装置の設定情報と周辺装置の設定情報とが完全に対応していない場合の処理の流れを示すフローチャートの前半部である。
【
図19】画像形成装置10Aにおけるクローニングファイルのインポート時において、自装置の設定情報と周辺装置の設定情報とが完全に対応していない場合の処理の流れを示すフローチャートの後半部である。
【発明を実施するための形態】
【0041】
以下、図面を参照して、本発明を実施するための形態例を詳細に説明する。
図1は、一実施形態の画像形成システムのシステム構成を示す図である。
【0042】
図1に示すように、本実施形態の画像形成システムは、ネットワーク20により相互に接続された画像形成装置10A、画像形成装置10B、画像形成装置10C、及び、画像形成装置10Dにより構成される。
【0043】
画像形成装置10A、画像形成装置10B、及び、画像形成装置10Cは、いずれも、印刷機能、スキャン機能、コピー機能、ファクシミリ機能等の複数の機能を有するいわゆる複合機と呼ばれる装置である。画像形成装置10Dは、印刷機能のみを有するいわゆるプリンタ機と呼ばれる装置である。画像形成装置10Aは、本発明の技術における情報処理装置の一例である。
【0044】
次に、本実施形態の画像形成装置10Aのハードウェア構成について説明する。
図2は、画像形成装置10Aのハードウェア構成を示すブロック図である。
【0045】
図2に示すように、画像形成装置10Aは、CPU(Central Processing Unit)11、RAM(Random Access Memory)12、ハードディスクドライブ等の記憶装置13、通信インタフェース(IFと略す。)14、タッチパネル又は液晶ディスプレイ並びにキーボードを含むユーザインタフェース(UIと略す。)装置15、スキャナ16、及び、プリントエンジン17を備えている。これらの構成要素は、制御バス18を介して互いに接続されている。
【0046】
通信IF14は、ネットワーク20を介して外部の装置等との間でデータの送信及び受信を行う。UI装置15は、ユーザからの指示入力を受け付ける。スキャナ16は、画像形成装置10Aに装填された原稿を、画像データとして読み取る。プリントエンジン17は、帯電、露光、現像、転写、定着などの工程を経て印刷用紙等の記録媒体上に画像を印刷する。
【0047】
CPU11は、RAM12又は記憶装置13に格納された制御プログラムに基づいて所定の処理を実行して、画像形成装置10Aの動作を制御するプロセッサである。なお、本実施形態では、CPU11は、RAM12又は記憶装置13内に格納された制御プログラムを読み出して実行するものとして説明したが、これに限定されるものではない。この制御プログラムをコンピュータ読取可能な記録媒体に記録した形態で提供してもよい。例えば、このプログラムをCD(Compact Disc)-ROM(Read Only Memory)及びDVD(Digital Versatile Disc)-ROM等の光ディスクに記録した形態、若しくは、USB(Universal Serial Bus)メモリ及びメモリカード等の半導体メモリに記録した形態で提供してもよい。また、この制御プログラムを、通信インタフェース14に接続された通信回線を介して外部装置から取得するようにしてもよい。
【0048】
次に、本実施形態の画像形成装置10Aの機能構成について説明する。
図3は、画像形成装置10Aの機能構成を示すブロック図である。
【0049】
図3に示すように、本実施形態の画像形成装置10Aは、制御部31、操作入力部32、表示部33、データ送受信部34、記憶部35、認証部36、画像読取部37、及び、画像出力部38を備えている。
【0050】
制御部31は、画像形成装置10Aの全体動作を制御していて、ユーザからの指示入力に基づいて、画像読取部37によって原稿画像を読み取る制御、印刷データを画像出力部38から出力する制御等を行う。
【0051】
操作入力部32は、ユーザにより行われた各種操作の情報を入力する。表示部33は、制御部31により制御され、ユーザに各種情報を表示する。データ送受信部34は、画像形成装置10B等の外部の装置との間でデータの送受信を行う。
【0052】
記憶部35は、制御プログラムの他、設定情報管理テーブル及びフォルトコードテーブルのデータを記憶する。設定情報管理テーブル及びフォルトコードテーブルについては、後段で詳細に説明する。認証部36は、画像形成装置10Aを利用しようとするユーザに対する認証処理を実行する。
【0053】
画像読取部37は、制御部31による制御に基づいて、装填された原稿から原稿画像を読み取る。画像出力部38は、制御部31による制御に基づいて、印刷用紙等の記録媒体上に画像を出力する。
【0054】
本実施形態の画像形成装置10Aにおいては、自装置の設定内容に起因する異常が発生した際に、異常発生の原因となった設定項目を推定可能とするため、制御部31は、自装置で異常が発生した際に、外部の装置から設定情報を取得し、自装置の設定情報と取得した設定情報との間で設定内容が異なる設定項目を抽出する。
【0055】
以下、本実施形態の画像形成装置10Aにおける処理について、詳細に説明する。先ず、画像形成装置10Aにおける装置の設定情報について説明する。
図4は、画像形成装置10Aにおける装置の設定情報管理テーブルの一例を示す図である。なお、
図4に示す設定情報管理テーブルは、一例として画像形成装置10Aにおける複数の設定項目のうちの一部を記載したものである。
【0056】
図4に示すように、設定情報管理テーブルは、「カテゴリ名」、「設定画面名」、「セクション1」、「セクション2」、「設定項目名」、及び、「設定内容」の項目を有する。
【0057】
「カテゴリ名」は、設定項目が属するカテゴリの名称である。「設定画面名」は、設定項目の設定を編集するための画面の名称である。例えば、「個別機能コードの設定」の設定画面では、「個別機能コード」の設定項目があり、(Page 0)から(Page 3)の各々に対応する設定項目が編集可能である。
【0058】
「セクション1」及び「セクション2」は、同一の設定画面内での分類であるサブカテゴリの名称である。例えば、「POP(Post Office Protocol)3」の設定画面では、「無印」及び「クラウドメールサービス」の2つのサブカテゴリに分かれている。さらに、「クラウドメールサービス」の項目において、「クラウド エンドポイント設定」及び「クラウドメールサービス POPクライアント設定」の2つのサブカテゴリに分かれている。
【0059】
「設定項目名」は、設定項目の名称である。「設定内容」は、設定項目における設定内容である。
【0060】
設定情報管理テーブルでは、「個別識別コード」、「802.1x有効」、「認証方式」、「ユーザ名」、及び、「パスワード」等、複数の設定項目を有し、設定項目毎に設定内容が記録されている。
【0061】
これらの設定項目は、「セキュリティ設定」、「サーバファックスアプリ」、及び、「プロトコル設定」の3つのカテゴリに分類されている。また、同じカテゴリの中でも、設定項目は、さらに、「設定画面名」、「セクション1」、及び、「セクション2」といったサブカテゴリ毎に分類されている。
【0062】
「セキュリティ設定」のカテゴリは、設定画面毎に分類された、「個別機能コード」、「802.1x」、及び、「SSL(Secure Sockets Layer)/TLS(Transport Layer Security)」の3つのサブカテゴリを有する。
【0063】
「サーバファックスアプリ」のカテゴリは、設定画面は1つであり、セクション毎の分類もない。
【0064】
「プロトコル設定」のカテゴリは、設定画面は「POP3」の1つであるが、その中でも「セクション1」の項目において、「無印」及び「クラウドメールサービス」の2つのサブカテゴリを有する。さらに、「クラウドメールサービス」の項目において、「クラウド エンドポイント設定」、及び、「クラウドメールサービス POPクライアント設定」の2つのサブカテゴリを有する。
【0065】
画像形成装置10B、画像形成装置10C、及び、画像形成装置10Dにおいても、上記のような設定情報管理テーブルが管理されている。
【0066】
次に、画像形成装置10Aにおけるフォルトコードについて説明する。フォルトコードとは、装置で発生した異常の種類毎に付与された識別子である。以下の説明では、「異常」を「フォルト」と呼称する場合がある。
図5は、フォルトコードとフォルトの種類等の情報とを関連付けて記録したフォルトコードテーブルの一例を示す図である。
【0067】
図5に示すように、フォルトコードテーブルでは、「フォルトコード」毎に、「フォルトの種類」、「フォルトに関連有るカテゴリ」、及び、「フォルトに関連有る設定」の情報が記録されている。
【0068】
例えば、フォルトコードAは、「ペーパセキュリティキットのソフトウェア(SW)オプションが有効になっていない」というフォルトである。このフォルトに関連有るカテゴリは、「セキュリティ設定(個別機能コードの設定)」であり、このフォルトに関連有る設定項目は、「個別機能コード」である。
【0069】
また、フォルトコードBは、「802.1x認証エラー(ユーザ名あるいはパスワード違い)」というフォルトである。このフォルトに関連有るカテゴリは、「セキュリティ設定(802.1x)」であり、このフォルトに関連有る設定項目は、「ユーザ名」及び「パスワード」である。
【0070】
以下、フォルトコードC~Eについても同様である。
【0071】
これらの設定情報管理テーブル及びフォルトコードテーブルのデータは、記憶部35に記憶されている。
【0072】
制御部31は、自装置でフォルトが発生したことを検知した場合、画像形成装置10Aと接続されている画像形成装置10B、画像形成装置10C、及び、画像形成装置10Dの少なくとも1つの装置から設定情報を取得し、自装置の設定情報と取得した設定情報との間で設定内容が異なる設定項目を抽出する。
【0073】
これにより、制御部31は、自装置の設定情報と他装置の設定情報との間で設定内容が異なる設定項目を識別できるため、フォルト発生の原因となった設定項目が推定可能となる。
【0074】
なお、制御部31は、抽出した設定項目をユーザに通知するようにしてもよい。
【0075】
また、制御部31は、抽出した設定項目の設定内容を、取得した設定情報の設定内容に変更するようにしてもよい。
【0076】
また、制御部31は、自装置でフォルトが発生した際に、フォルトと対応付けられた設定情報を外部の装置から取得し、フォルトと対応付けられた自装置の設定情報と取得したフォルトと対応付けられた設定情報との間で設定内容が異なる項目を抽出するようにしてもよい。
【0077】
設定情報が本実施形態の設定情報管理テーブルのように複数のカテゴリに分類されている場合、制御部31は、発生したフォルトと対応付けられたカテゴリの設定情報のみを取得するようにしてもよい。
【0078】
例えば、フォルトコードAのフォルトが発生した場合、このフォルトに関連有るカテゴリである「セキュリティ設定(個別機能コードの設定)」の設定情報のみを取得するようにしてもよい。
【0079】
また、制御部31は、自装置の設定情報と取得した設定情報との間で差が無かった場合、保守担当者に通知するようにしてもよい。保守担当者への通知は、例えば、予め設定されているメールアドレス宛に、自装置でフォルトが発生したことを示すメールを送付する等、どのような方法で通知してもよい。
【0080】
また、設定情報を取得する外部の装置は、自装置とネットワーク20を介して接続された装置としてもよい。この場合、設定情報を取得する外部の装置は、予め登録された装置としてもよい。
【0081】
また、制御部31は、取得した設定情報が自装置の制御ソフトウェアのバージョンに対応していない場合、取得した設定情報を補正して変更するようにしてもよい。
【0082】
例えば、自装置の制御ソフトウェアのバージョンが、設定情報を取得した装置の制御ソフトウェアのバージョンよりも古い場合、取得した設定情報を古いバージョンの制御ソフトウェアに対応する形に補正し、この補正した設定情報の設定内容とするように、自装置の設定情報を変更するようにしてもよい。
【0083】
また、制御部31は、取得した設定情報が自装置の制御ソフトウェアのバージョンに対応していない場合、自装置の制御ソフトウェアのバージョンを、取得した設定情報に対応するバージョンに更新してもよい。
【0084】
例えば、自装置の制御ソフトウェアのバージョンが、設定情報を取得した装置の制御ソフトウェアのバージョンよりも古い場合、自装置の制御ソフトウェアのバージョンを、設定情報を取得した装置の制御ソフトウェアのバージョンと同じバージョンに更新してもよい。
【0085】
また、制御部31は、自装置の設定情報の設定項目の数よりも取得した設定情報の設定項目の数の方が少ない場合、自装置の設定情報の設定項目の数よりも取得した設定情報の設定項目の数の方が少ないことを通知するようにしてもよい。
【0086】
また、制御部31は、自装置の設定情報の設定項目の数よりも取得した設定情報の設定項目の数の方が少ない場合、設定情報を取得した外部の装置とは別の外部の装置から足りない設定項目の設定情報を取得するようにしてもよい。
【0087】
また、制御部31は、自装置の設定情報の設定項目の数よりも取得した設定情報の設定項目の数の方が多い場合、自装置の設定情報の設定項目の数よりも取得した設定情報の設定項目の数の方が多いことを通知するようにしてもよい。
【0088】
また、制御部31は、自装置の設定情報の設定項目の数よりも取得した設定情報の設定項目の数の方が多い場合、多い設定項目の設定情報は利用しないようにしてもよい。
【0089】
次に、本実施形態の画像形成装置10Aにおける処理の具体例について説明する。
【0090】
<具体例1>
同じオフィスに画像形成装置10A、画像形成装置10B、画像形成装置10C、及び、画像形成装置10Dが設置されている。これらの装置はネットワーク20を介して相互に接続されている。また、画像形成装置10Aにおいてフォルトが発生した場合に、設定情報を取得する外部の装置として、自装置とネットワーク20を介して接続された画像形成装置10B、画像形成装置10C、及び、画像形成装置10Dが、ユーザにより事前登録されている。
【0091】
なお、画像形成装置10Bは、「複合機B(総務部)」の名称で登録されている。画像形成装置10Cは、「複合機C(開発部)」の名称で登録されている。画像形成装置10Dは、「プリンタ機D(製造部)」の名称で登録されている。
【0092】
このような状況下で、オフィスの4台の画像形成装置に共通でハイブリッドウォータマーク検知ハードウェアを装着した。ハイブリッドウォータマーク検知ハードウェアを利用するためには、設定情報の個別機能コードの設定項目において、ペーパセキュリティキットのソフトウェアオプションを有効に設定する必要がある。
【0093】
画像形成装置10B、画像形成装置10C、及び、画像形成装置10Dでは、設定情報の個別機能コードの設定項目において、ペーパセキュリティキットのソフトウェアオプションが有効に設定されている。
【0094】
しかしながら、画像形成装置10Aでは、設定情報の個別機能コードの設定項目において、ペーパセキュリティキットのソフトウェアオプションが無効に設定されている。この場合、画像形成装置10Aでは、
図5のフォルトコードテーブルにおけるフォルトコードAのフォルト(ペーパセキュリティキットのSWオプションが有効になっていない)が発生する。
【0095】
制御部31は、フォルトコードAのフォルトを検知すると、フォルトコードテーブルを参照し、フォルトに関連有るカテゴリとして、「セキュリティ設定(個別機能コードの設定)」を特定する。なお、フォルトに関連有るカテゴリにおいて、( )内にはフォルトに関連有るサブカテゴリとして、設定画面名の情報が併せて記録されている。
【0096】
次に、制御部31は、事前登録されている画像形成装置10B、画像形成装置10C、及び、画像形成装置10Dから、フォルトに関連有るカテゴリの設定情報を取得し、自装置の設定情報と比較する。
【0097】
自装置の該当カテゴリの設定情報と各装置から取得した該当カテゴリの設定情報との間に差分がある場合、制御部31は、該当カテゴリの設定情報をクローニングファイルとして決定する。なお、クローニングファイルは、外部の装置から取得し、自装置の設定情報に複製するための設定情報のファイルである。
【0098】
次に、制御部31は、設定情報のインポート元のリストとして、自装置の該当カテゴリの設定情報との間で差分があった装置のリスト画面を表示部33に表示する。
【0099】
このとき、制御部31は、
図6に示すように、装置毎にフォルトに関連有るカテゴリ名のみを表示してもよいし、
図7に示すように、装置毎にフォルトに関連有るカテゴリ名及びサブカテゴリ名を表示してもよい。
【0100】
制御部31は、フォルトコードAのフォルトを解決するためには、クローニングファイルをインポートする必要があることをユーザに通知する。そして、制御部31は、リスト画面においてユーザがクローニングファイルを取得する装置を選択入力した場合、選択された装置から取得したクローニングファイルを、自装置にインポートする。
【0101】
<具体例2>
同じオフィスに画像形成装置10A、画像形成装置10B、画像形成装置10C、及び、画像形成装置10Dが設置されている点、及び、各装置の登録名称は、上記具体例1と同じである。
【0102】
本例では、画像形成装置10Aにおいてフォルトが発生した場合に、設定情報を取得する外部の装置は、事前登録されていない。
【0103】
このような状況下で、画像形成装置10Aにおいて
図5のフォルトコードテーブルにおけるフォルトコードBのフォルト(802.1x認証エラー(ユーザ名あるいはパスワード違い))が発生したとする。
【0104】
制御部31は、フォルトコードBのフォルトを検知すると、フォルトコードテーブルを参照し、フォルトに関連有るカテゴリとして、「セキュリティ設定(802.1x)」を特定する。
【0105】
次に、制御部31は、周辺オフィス機を検索し、自装置と同じネットワーク20に接続されている画像形成装置10B、画像形成装置10C、及び、画像形成装置10Dを抽出する。
【0106】
次に、制御部31は、抽出した画像形成装置10B、画像形成装置10C、及び、画像形成装置10Dから、フォルトに関連有るカテゴリの設定情報を取得し、自装置の設定情報と比較する。
【0107】
自装置の該当カテゴリの設定情報と各装置から取得した該当カテゴリの設定情報との間に差分がある場合、制御部31は、該当カテゴリの設定情報をクローニングファイルとして決定する。
【0108】
次に、制御部31は、設定情報のインポート元のリストとして、自装置の該当カテゴリの設定情報との間で差分があった装置のリスト画面を表示部33に表示する。
【0109】
このとき、制御部31は、
図6に示すように、装置毎にフォルトに関連有るカテゴリ名のみを表示してもよいし、
図8に示すように、装置毎にフォルトに関連有るカテゴリ名及びサブカテゴリ名を表示してもよい。また、
図9に示すように、装置毎に、フォルトに関連有るカテゴリ名及びサブカテゴリ名に加えて、自装置と差分のある設定項目名を表示してもよい。
【0110】
制御部31は、フォルトコードBのフォルトを解決するためには、クローニングファイルをインポートする必要があることをユーザに通知する。そして、制御部31は、リスト画面においてユーザがクローニングファイルを取得する装置を選択入力した場合、選択された装置から取得したクローニングファイルを、自装置にインポートする。
【0111】
なお、上記具体例2の説明では、一例として、フォルトコードBのフォルトが発生した場合の例について説明したが、フォルトコードCのフォルト(802.1x認証のクライアント証明書の設定エラー)が発生した場合も、同様の処理が行われる。
【0112】
<具体例3>
本例では、自装置と外部の装置とを比較して、外部の装置の設定項目の方が多い場合について説明する。本例における装置の設置環境は、上記具体例1と同じである。
【0113】
なお、本例では、自装置である画像形成装置10Aにおいて、「クラウド エンドポイント設定」及び「クラウドメールサービス POPクライアント設定」に関する設定項目が無いものとする。
【0114】
このような状況下で、画像形成装置10Aにおいて特定の通信先とのPOP通信が失敗して、
図5のフォルトコードテーブルにおけるフォルトコードDのフォルト(POP3受信障害)が発生したとする。
【0115】
制御部31は、フォルトコードDのフォルトを検知すると、フォルトコードテーブルを参照し、フォルトに関連有るカテゴリとして、「プロトコル設定(POP3)」を特定する。
【0116】
次に、制御部31は、事前登録されている画像形成装置10B、画像形成装置10C、及び、画像形成装置10Dから、フォルトに関連有るカテゴリの設定情報を取得し、自装置の設定情報と比較する。
【0117】
自装置の該当カテゴリの設定情報と各装置から取得した該当カテゴリの設定情報との間に差分がある場合、制御部31は、該当カテゴリの設定情報をクローニングファイルとして決定する。
【0118】
このとき、制御部31は、自装置である画像形成装置10Aでは、制御ソフトウェアのバージョンが外部の装置よりも古く、外部の装置に存在する設定項目が自装置では存在しない場合があることを検知した。
【0119】
この場合、制御部31は、
図10に示すような選択入力画面を表示部33に表示し、制御ソフトウェアのバージョンを外部の装置と同じバージョンに更新するか、自装置と外部の装置との間で対応しない設定項目についてはインポートを省略するかを、ユーザに選択入力させる。
【0120】
制御ソフトウェアのバージョンを外部の装置と同じバージョンに更新することが選択入力された場合、制御部31は、自装置の制御ソフトウェアのバージョンを外部の装置と同じバージョンに更新する。
【0121】
次に、制御部31は、設定情報のインポート元のリストとして、自装置の該当カテゴリの設定情報との間で差分があった装置のリスト画面を表示部33に表示する。
【0122】
このとき、制御部31は、
図11に示すように、装置毎にフォルトに関連有るカテゴリ名のみを表示してもよいし、
図12に示すように、装置毎にフォルトに関連有るカテゴリ名及びサブカテゴリ名を表示してもよい。また、
図13に示すように、装置毎に、フォルトに関連有るカテゴリ名及びサブカテゴリ名に加えて、自装置と差分のある設定項目名を表示してもよい。
【0123】
制御部31は、フォルトコードDのフォルトを解決するためには、クローニングファイルをインポートする必要があることをユーザに通知する。そして、制御部31は、リスト画面においてユーザがクローニングファイルを取得する装置を選択入力した場合、選択された装置から取得したクローニングファイルを、自装置にインポートする。
【0124】
<具体例4>
本例では、自装置と外部の装置とを比較して、外部の装置の設定項目の方が少ない場合について説明する。本例における装置の設置環境は、上記具体例1と同じである。
【0125】
なお、本例では、画像形成装置10B、画像形成装置10C、及び、画像形成装置10Dにおいて、「クラウド エンドポイント設定」及び「クラウドメールサービス POPクライアント設定」に関する設定項目が無いものとする。
【0126】
このような状況下で、画像形成装置10Aにおいて特定の通信先とのPOP通信が失敗して、
図5のフォルトコードテーブルにおけるフォルトコードDのフォルト(POP3受信障害)が発生したとする。
【0127】
制御部31は、フォルトコードDのフォルトを検知すると、フォルトコードテーブルを参照し、フォルトに関連有るカテゴリとして、「プロトコル設定(POP3)」を特定する。
【0128】
次に、制御部31は、事前登録されている画像形成装置10B、画像形成装置10C、及び、画像形成装置10Dから、フォルトに関連有るカテゴリの設定情報を取得し、自装置の設定情報と比較する。
【0129】
自装置の該当カテゴリの設定情報と各装置から取得した該当カテゴリの設定情報との間に差分がある場合、制御部31は、該当カテゴリの設定情報をクローニングファイルとして決定する。
【0130】
このとき、制御部31は、自装置である画像形成装置10Aでは、制御ソフトウェアのバージョンが外部の装置よりも新しく、自装置に存在する設定項目が外部の装置では存在しない場合があることを検知した。
【0131】
この場合、制御部31は、「クラウド エンドポイント設定」及び「クラウドメールサービス POPクライアント設定」に関する設定項目については、更新されないことをユーザに通知し、同意の入力を取得する。
【0132】
さらに、制御部31は、
図10に示すような選択入力画面を表示部33に表示し、制御ソフトウェアのバージョンを外部の装置と同じバージョンに更新するか、自装置と外部の装置との間で対応しない設定項目についてはインポートを省略するかを、ユーザに選択入力させる。
【0133】
制御ソフトウェアのバージョンを外部の装置と同じバージョンに更新することが選択入力された場合、制御部31は、自装置の制御ソフトウェアのバージョンを外部の装置と同じバージョンに更新する。
【0134】
次に、制御部31は、設定情報のインポート元のリストとして、自装置の該当カテゴリの設定情報との間で差分があった装置のリスト画面を表示部33に表示する。
【0135】
このとき、制御部31は、
図11に示すように、装置毎にフォルトに関連有るカテゴリ名のみを表示してもよいし、
図12に示すように、装置毎にフォルトに関連有るカテゴリ名及びサブカテゴリ名を表示してもよい。また、
図13に示すように、装置毎に、フォルトに関連有るカテゴリ名及びサブカテゴリ名に加えて、自装置と差分のある設定項目名を表示してもよい。
【0136】
制御部31は、フォルトコードDのフォルトを解決するためには、クローニングファイルをインポートする必要があることをユーザに通知する。そして、制御部31は、リスト画面においてユーザがクローニングファイルを取得する装置を選択入力した場合、選択された装置から取得したクローニングファイルを、自装置にインポートする。
【0137】
<具体例5>
本例では、自装置の設定項目に対して、外部の装置の設定項目をそのままの形でインポートできない場合について説明する。本例における装置の設置環境は、上記具体例1と同じである。
【0138】
なお、本例では、自装置である画像形成装置10AにおけるTLSのバージョンは1.2であり、画像形成装置10B、画像形成装置10C、及び、画像形成装置10DにおけるTLSのバージョンは1.3とする。
【0139】
このような状況下で、画像形成装置10Aにおいて特定の通信先とのTLS通信が失敗して、
図5のフォルトコードテーブルにおけるフォルトコードEのフォルト(TLS通信失敗)が発生したとする。
【0140】
制御部31は、フォルトコードEのフォルトを検知すると、フォルトコードテーブルを参照し、フォルトに関連有るカテゴリとして、「セキュリティ設定(SSL/TLS)」を特定する。
【0141】
次に、制御部31は、事前登録されている画像形成装置10B、画像形成装置10C、及び、画像形成装置10Dから、フォルトに関連有るカテゴリの設定情報を取得し、自装置の設定情報と比較する。
【0142】
自装置の該当カテゴリの設定情報と各装置から取得した該当カテゴリの設定情報との間に差分がある場合、制御部31は、該当カテゴリの設定情報をクローニングファイルとして決定する。
【0143】
このとき、制御部31は、自装置である画像形成装置10Aでは、制御ソフトウェアのバージョンが外部の装置よりも古く、外部の装置の設定項目をそのままの形でインポートできないことを検知した。
【0144】
この場合、制御部31は、
図14に示すような選択入力画面を表示部33に表示し、制御ソフトウェアのバージョンを外部の装置と同じバージョンに更新するか、自装置と外部の装置との間で対応しない設定項目については設定情報を補正してインポートするかを、ユーザに選択入力させる。
【0145】
制御ソフトウェアのバージョンを外部の装置と同じバージョンに更新することが選択入力された場合、制御部31は、自装置の制御ソフトウェアのバージョンを外部の装置と同じバージョンに更新する。
【0146】
次に、制御部31は、設定情報のインポート元のリストとして、自装置の該当カテゴリの設定情報との間で差分があった装置のリスト画面を表示部33に表示する。
【0147】
このとき、制御部31は、
図6に示すように、装置毎にフォルトに関連有るカテゴリ名のみを表示してもよいし、
図15に示すように、装置毎にフォルトに関連有るカテゴリ名及びサブカテゴリ名を表示してもよい。また、
図16に示すように、装置毎に、フォルトに関連有るカテゴリ名及びサブカテゴリ名に加えて、自装置と差分のある設定項目名を表示してもよい。
【0148】
制御部31は、フォルトコードEのフォルトを解決するためには、クローニングファイルをインポートする必要があることをユーザに通知する。そして、制御部31は、リスト画面においてユーザがクローニングファイルを取得する装置を選択入力した場合、選択された装置から取得したクローニングファイルを、自装置にインポートする。
【0149】
このとき、自装置と外部の装置との間で対応しない設定項目については設定情報を補正してインポート処理を実行することが選択入力されている場合、制御部31は、外部から取得した設定情報におけるTLS1.3バージョンの設定内容を、TLS1.2バージョンに対応する設定内容に補正してインポートする。
【0150】
次に、画像形成装置10Aにおけるクローニングファイルのインポート時の処理について、
図17のフローチャートを参照して説明する。
【0151】
画像形成装置10Aの制御部31は、ステップS11において、自装置でフォルトを検知すると、ステップS12において、検知したフォルトがフォルトコードテーブルに登録されているか否かの判定を行う。
【0152】
ステップS12において、検知したフォルトがフォルトコードテーブルに登録されていないと判定された場合、制御部31は、ステップS24において、ユーザに対して、手動で解決が必要な旨を通知し、処理を終了する。
【0153】
ステップS12において、検知したフォルトがフォルトコードテーブルに登録されていると判定された場合、制御部31は、ステップS13において、フォルトコードテーブルを参照して、フォルトに関連有るカテゴリを特定する。
【0154】
次に、制御部31は、ステップS14において、自装置でフォルトが発生した際に設定情報を取得する周辺装置が事前登録されているか否かの判定を行う。
【0155】
ステップS14において、周辺装置が事前登録されていると判定された場合、制御部31は、ステップS17に遷移する。
【0156】
ステップS14において、周辺装置が事前登録されていないと判定された場合、制御部31は、ステップS15において、同じネットワーク20に接続されている周辺装置を検索する。
【0157】
次に、制御部31は、ステップS16において、周辺装置が検索されたか否かの判定を行う。
【0158】
ステップS16において、周辺装置が検索されていないと判定された場合、制御部31は、ステップS24において、ユーザに対して、手動で解決が必要な旨を通知し、処理を終了する。
【0159】
ステップS16において、周辺装置が検索されたと判定された場合、制御部31は、ステップS17に遷移する。
【0160】
次に、制御部31は、ステップS17において、周辺装置が1台であるか否かの判定を行う。
【0161】
ステップS17において、周辺装置が1台であると判定された場合、制御部31は、ステップS18において、該当する装置からステップS13で特定したカテゴリのクローニングファイルを取得する。
【0162】
次に、制御部31は、ステップS19において、自装置と周辺装置との間で該当カテゴリの設定情報に差分があるか否かの判定を行う。
【0163】
ステップS19において、設定情報に差分があると判定された場合、制御部31は、ステップS20において、クローニングファイルをインポートし、処理を終了する。
【0164】
ステップS19において、設定情報に差分がないと判定された場合、制御部31は、ステップS24において、ユーザに対して、手動で解決が必要な旨を通知し、処理を終了する。
【0165】
また、ステップS17において、周辺装置が1台ではないと判定された場合、制御部31は、ステップS21において、複数の装置からステップS13で特定したカテゴリのクローニングファイルを取得する。
【0166】
次に、制御部31は、ステップS22において、自装置と周辺装置との間で該当カテゴリの設定情報に差分があるクローニングファイルが1つでもあるか否かの判定を行う。
【0167】
ステップS22において、設定情報に差分があるクローニングファイルが1つでもあると判定された場合、制御部31は、ステップS23において、設定情報に差分があるクローニングファイルのうち、ユーザに選択されたクローニングファイルをインポートし、処理を終了する。
【0168】
ステップS22において、設定情報に差分があるクローニングファイルが1つもないと判定された場合、制御部31は、ステップS24において、ユーザに対して、手動で解決が必要な旨を通知し、処理を終了する。
【0169】
次に、画像形成装置10Aにおけるクローニングファイルのインポート時において、自装置の設定情報と周辺装置の設定情報とが完全に対応していない場合の処理について、
図18及び
図19のフローチャートを参照して説明する。なお、
図18及び
図19のフローチャートは、一連のフローチャートを前半部と後半部に分割して示したものである。
【0170】
本フローチャートでは、制御部31が、フォルトに関連有るカテゴリを特定し、特定したカテゴリのクローニングファイルを取得した段階からの処理について説明する。
【0171】
先ず、画像形成装置10Aの制御部31は、ステップS31において、周辺装置から特定したカテゴリのクローニングファイルを取得する。
【0172】
次に、制御部31は、ステップS32において、自装置と周辺装置との間で該当カテゴリの設定情報に差分があるか否かの判定を行う。
【0173】
ステップS32において、設定情報に差分がないと判定された場合、制御部31は、ステップS33において、ユーザに対して、手動で解決が必要な旨を通知し、処理を終了する。
【0174】
ステップS32において、設定情報に差分があると判定された場合、制御部31は、ステップS34において、自装置の設定情報の設定項目数と周辺装置の設定情報の設定項目数が同じであるか否かの判定を行う。
【0175】
ステップS34において、設定項目数が同じであると判定された場合、制御部31は、ステップS40に遷移する。
【0176】
ステップS34において、設定項目数が異なると判定された場合、制御部31は、ステップS35において、自装置の設定情報の設定項目数よりも周辺装置の設定情報の設定項目数の方が多いか否かの判定を行う。
【0177】
ステップS35において、周辺装置の設定情報の設定項目数の方が少ないと判定された場合、制御部31は、ステップS36において、ユーザから、自装置の設定情報において不足している設定項目についてはインポートしない点の同意を取得し、ステップS40に遷移する。
【0178】
ステップS35において、周辺装置の設定情報の設定項目数の方が多いと判定された場合、制御部31は、ステップS37において、自装置の設定情報において未対応の設定項目のインポートが必要であるか否かの判定を行う。
【0179】
ステップS37において、未対応の設定項目のインポートが必要でないと判定された場合、制御部31は、ステップS40に遷移する。
【0180】
ステップS37において、未対応の設定項目のインポートが必要であると判定された場合、制御部31は、ステップS38において、ユーザから、自装置の制御ソフトウェアを未対応の設定項目に対応したバージョンに更新するか、未対応の設定項目のインポートを省略するかの指示を取得する。
【0181】
次に、制御部31は、ステップS39において、ステップS38で取得したユーザの指示に応じて、制御ソフトウェアを更新するか、未対応の設定項目についてインポート時にインポートを省略する設定とし、ステップS40に遷移する。
【0182】
次に、制御部31は、ステップS40において、インポート時に補正が必要な設定項目があるか否かの判定を行う。
【0183】
ステップS40において、インポート時に補正が必要な設定項目があると判定された場合、制御部31は、ステップS41において、補正が必要な設定項目について補正することによりフォルトを解決できるか否かの判定を行う。
【0184】
ステップS41において、補正することによりフォルトを解決できると判定された場合、制御部31は、ステップS42において、ユーザから、補正が必要な設定項目について補正してインポートする点の同意を取得する。
【0185】
次に、制御部31は、ステップS43において、クローニングファイルを補正し、ステップS44において、クローニングファイルをインポートして、処理を終了する。なお、ステップS44において、制御部31は、インポートを省略する設定項目が設定されている場合には、当該設定項目のインポートを省略する。
【0186】
また、ステップS40において、インポート時に補正が必要な設定項目がないと判定された場合、制御部31は、ステップS44に遷移し、クローニングファイルをインポートして、処理を終了する。なお、ステップS44において、制御部31は、インポートを省略する設定項目が設定されている場合には、当該設定項目のインポートを省略する。
【0187】
また、ステップS41において、補正することによりフォルトを解決できないと判定された場合、制御部31は、ステップS45において、ユーザから、自装置の制御ソフトウェアを周辺装置の設定項目に対応したバージョンに更新するか、補正が必要な設定項目のインポートを省略するかの指示を取得する。
【0188】
次に、制御部31は、ステップS46において、ステップS45で取得したユーザの指示に応じて、制御ソフトウェアを更新するか、補正が必要な設定項目についてインポート時にインポートを省略する設定とする。
【0189】
次に、制御部31は、ステップS44において、クローニングファイルをインポートして、処理を終了する。なお、ステップS44において、制御部31は、インポートを省略する設定項目が設定されている場合には、当該設定項目のインポートを省略する。
【0190】
[変形例]
以上、本発明の一実施形態の画像形成システムについて説明してきたが、本発明は上記実施形態に限定されず、適宜変更することもできる。
【0191】
上記各実施形態において、プロセッサとは広義的なプロセッサを指し、汎用的なプロセッサ(例えばCPU:Central Processing Unit、等)や、専用のプロセッサ(例えばGPU:Graphics Processing Unit、ASIC:Application Specific Integrated Circuit、FPGA:Field Programmable Gate Array、プログラマブル論理デバイス等)を含むものである。
【0192】
また上記各実施形態におけるプロセッサの動作は、1つのプロセッサによって成すのみでなく、物理的に離れた位置に存在する複数のプロセッサが協働して成すものであってもよい。また、プロセッサの各動作の順序は上記各実施形態において記載した順序のみに限定されるものではなく、適宜変更してもよい。
【0193】
また、上記実施形態では、画像形成装置に対して本発明を適用した場合を用いて説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、携帯電話、タブレット、又は、パーソナルコンピュータ等、種々の情報処理装置に対しても適用することができる。
【0194】
[付記]
以下に、本開示の好ましい形態について付記する。
【0195】
(((1)))
プロセッサを備え、
前記プロセッサは、
自装置で異常が発生した際に、外部の装置から設定情報を取得し、
自装置の設定情報と取得した設定情報との間で設定内容が異なる設定項目を抽出する
情報処理装置。
【0196】
(((2)))
前記プロセッサは、
抽出した設定項目をユーザに通知する
(((1)))に記載の情報処理装置。
【0197】
(((3)))
前記プロセッサは、
抽出した設定項目の設定内容を、取得した設定情報の設定内容に変更する
(((1)))又は(((2)))に記載の情報処理装置。
【0198】
(((4)))
前記プロセッサは、
自装置で異常が発生した際に、異常と対応付けられた設定情報を外部の装置から取得し、
異常と対応付けられた自装置の設定情報と取得した異常と対応付けられた設定情報との間で設定内容が異なる項目を抽出する
(((1)))から(((3)))のいずれか1項に記載の情報処理装置。
【0199】
(((5)))
設定情報は、複数の区分に分類され、
前記プロセッサは、
発生した異常と対応付けられた区分の設定情報のみを取得する
(((4)))に記載の情報処理装置。
【0200】
(((6)))
前記プロセッサは、
自装置の設定情報と取得した設定情報との間で差が無かった場合、保守担当者に通知する
(((1)))から(((5)))のいずれか1項に記載の情報処理装置。
【0201】
(((7)))
設定情報を取得する外部の装置は、自装置とネットワークを介して接続された装置である
(((1)))から(((6)))のいずれか1項に記載の情報処理装置。
【0202】
(((8)))
設定情報を取得する外部の装置は、予め登録された装置である
(((7)))に記載の情報処理装置。
【0203】
(((9)))
前記プロセッサは、
取得した設定情報が自装置の制御ソフトウェアのバージョンに対応していない場合、取得した設定情報を補正して変更する
(((1)))から(((8)))のいずれか1項に記載の情報処理装置。
【0204】
(((10)))
前記プロセッサは、
取得した設定情報が自装置の制御ソフトウェアのバージョンに対応していない場合、自装置の制御ソフトウェアのバージョンを、取得した設定情報に対応するバージョンに更新する
(((1)))から(((9)))のいずれか1項に記載の情報処理装置。
【0205】
(((11)))
前記プロセッサは、
自装置の設定情報の設定項目の数よりも取得した設定情報の設定項目の数の方が少ない場合、自装置の設定情報の設定項目の数よりも取得した設定情報の設定項目の数の方が少ないことを通知する
(((1)))から(((10)))のいずれか1項に記載の情報処理装置。
【0206】
(((12)))
前記プロセッサは、
自装置の設定情報の設定項目の数よりも取得した設定情報の設定項目の数の方が少ない場合、設定情報を取得した外部の装置とは別の外部の装置から足りない設定項目の設定情報を取得する
(((1)))から(((11)))のいずれか1項に記載の情報処理装置。
【0207】
(((13)))
前記プロセッサは、
自装置の設定情報の設定項目の数よりも取得した設定情報の設定項目の数の方が多い場合、自装置の設定情報の設定項目の数よりも取得した設定情報の設定項目の数の方が多いことを通知する
(((1)))から(((12)))のいずれか1項に記載の情報処理装置。
【0208】
(((14)))
前記プロセッサは、
自装置の設定情報の設定項目の数よりも取得した設定情報の設定項目の数の方が多い場合、多い設定項目の設定情報は利用しない
(((1)))から(((13)))のいずれか1項に記載の情報処理装置。
【0209】
(((15)))
自装置で異常が発生した際に、外部の装置から設定情報を取得するステップと、
自装置の設定情報と取得した設定情報との間で設定内容が異なる設定項目を抽出するステップと、
をコンピュータに実行させるためのプログラム。
【0210】
以下に、付記の構成による効果について記載する。
【0211】
(((1)))の情報処理装置によれば、設定内容に起因する異常が発生した際に、異常発生の原因となった設定項目を推定可能とすることができる。
【0212】
(((2)))の情報処理装置によれば、異常が発生した際に、ユーザに不具合があると思われる設定項目を知らせることができる。
【0213】
(((3)))の情報処理装置によれば、異常が発生した際に、ユーザによる操作を必要とすることなく正常状態に復帰させることができる。
【0214】
(((4)))の情報処理装置によれば、全ての設定情報を取得する場合と比較して、取得する設定情報の量を少なくすることができる。
【0215】
(((5)))の情報処理装置によれば、全ての区分の設定情報を取得する場合と比較して、取得する設定情報の量を少なくすることができる。
【0216】
(((6)))の情報処理装置によれば、設定情報の変更だけで異常に対応できない場合に、保守担当者に異常を知らせることができる。
【0217】
(((7)))の情報処理装置によれば、ネットワークを介して設定情報を取得できる。
【0218】
(((8)))の情報処理装置によれば、設定情報を取得する外部の装置をユーザに任意に設定させることができる。
【0219】
(((9)))の情報処理装置によれば、自装置の制御ソフトウェアのバージョンに対応していない設定情報でも、利用することができる。
【0220】
(((10)))の情報処理装置によれば、自装置の制御ソフトウェアのバージョンを更新しない場合と比較して、異常に対応し易くすることができる。
【0221】
(((11)))の情報処理装置によれば、自装置の設定情報の設定項目の数と取得した設定情報の設定項目の数とが異なることをユーザに知らせることができる。
【0222】
(((12)))の情報処理装置によれば、自装置の設定情報に対して足りない設定項目の設定情報を補うことができる。
【0223】
(((13)))の情報処理装置によれば、自装置の設定情報の設定項目の数と取得した設定情報の設定項目の数とが異なることをユーザに知らせることができる。
【0224】
(((14)))の情報処理装置によれば、余計な設定情報により自装置の設定情報に不具合が発生するのを防止することができる。
【0225】
(((15)))のプログラムによれば、設定内容に起因する異常が発生した際に、異常発生の原因となった設定項目を推定可能とすることができる。
【符号の説明】
【0226】
10A、10B、10C、10D 画像形成装置
11 CPU
12 RAM
13 記憶装置
14 通信インタフェース
15 ユーザインタフェース装置
16 スキャナ
17 プリントエンジン
18 制御バス
20 ネットワーク
31 制御部
32 操作入力部
33 表示部
34 データ送受信部
35 記憶部
36 認証部
37 画像読取部
38 画像出力部