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特開2024-43407商品購入促進システム、商品購入促進方法、商品購入促進プログラム。
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024043407
(43)【公開日】2024-03-29
(54)【発明の名称】商品購入促進システム、商品購入促進方法、商品購入促進プログラム。
(51)【国際特許分類】
   G06Q 30/0207 20230101AFI20240322BHJP
   G06Q 50/00 20240101ALI20240322BHJP
【FI】
G06Q30/02 320
G06Q50/00 300
【審査請求】未請求
【請求項の数】9
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022148578
(22)【出願日】2022-09-16
(71)【出願人】
【識別番号】319003714
【氏名又は名称】FISM株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110002516
【氏名又は名称】弁理士法人白坂
(72)【発明者】
【氏名】銭本 紀洋
【テーマコード(参考)】
5L049
【Fターム(参考)】
5L049BB07
5L049CC60
(57)【要約】
【課題】本発明は、商品購入促進システム、商品購入促進方法、商品購入促進プログラムに関する。
【解決手段】商品購入促進システムは、ソーシャルネットワークサービスにおける投稿者が投稿する投稿内容を示す投稿情報と、企業が販売する商品内容を示す商品情報とを格納するデータベースと、投稿情報に基づいて、投稿者の属性を分析する属性分析部と、分析した属性に基づいて、商品情報との相性に関する適合判定を行う判定部と、適合すると判定された属性を有する投稿者に対して、商品情報に対応する商品内容に関する、購入に関する優待条件を提示する条件提示部と、優待条件を用いて購入をした投稿者を評価する評価部と、を備える。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ソーシャルネットワークサービスにおける投稿者が投稿する投稿内容を示す投稿情報と、企業が販売する商品内容を示す商品情報とを格納するデータベースと、
前記投稿情報に基づいて、前記投稿者の属性を分析する属性分析部と、
前記分析した属性に基づいて、前記商品情報との相性に関する適合判定を行う判定部と、
前記適合すると判定された属性を有する投稿者に対して、前記商品情報に対応する商品内容に関する、購入に関する優待条件を提示する条件提示部と、
前記優待条件を用いて購入をした投稿者を評価する評価部と、
を備える商品購入促進システム。
【請求項2】
前記属性分析部は、自然言語処理技術、画像分析技術、映像分析技術、ネットワーク分析技術、データモデル解析技術のいずれかを用いて、前記投稿者が企業からの依頼に基づく、商品購入を行っていることを分析する、
ことを特徴とする請求項1に記載の商品購入促進システム。
【請求項3】
前記判定部は、前記商品購入を行っているか否かに基づいて、評価を行う、
ことを特徴とする請求項1に記載の商品購入促進システム。
【請求項4】
商品購入促進システムにおいて、
さらに、所定期間内における、投稿者をソーシャルネットワーク上で支持する者の増加数を算出する点数算出部と、
を備え、
前記判定部は、前記分析された投稿者の属性と、前記算出された増加数と、に基づいて、前記商品情報との相性に関する適合判定を行う、
ことを特徴とする請求項1~3のいずれか一項に記載の商品購入促進システム。
【請求項5】
商品購入促進システムにおいて、
前記点数算出部は、前記分析された投稿者の属性と、前記算出された増加数をもとに、前記投稿者の属性と前記商品情報との相性に関する適合度合いを示す適合率を算出し、
前記判定部は、算出された前記適合率の点数が所定の値を超える場合に、前記投稿者の属性が前記商品情報との相性に関して、適合すると判定する、
ことを特徴とする請求項4に記載の商品購入促進システム。
【請求項6】
前記条件提示部は、前記投稿者に対して、算出された前記適合率と対応する前記優待条件を提示する、
ことを特徴とする請求項5に記載の商品購入促進システム。
【請求項7】
前記条件提示部は、前記評価された投稿者に対して、前記優待条件を提示する、
ことを特徴とする請求項6に記載の商品購入促進システム。
【請求項8】
コンピュータが、
ソーシャルネットワークサービスにおける投稿者が投稿する投稿内容を示す投稿情報と、企業が販売する商品内容を示す商品情報とを格納するステップと、
前記投稿情報に基づいて、前記投稿者の属性を分析する属性分析ステップと、
前記分析した属性に基づいて、前記商品情報との相性に関する適合判定を行う判定ステップと、
前記適合すると判定された属性を有する投稿者に対して、前記商品情報に対応する商品内容に関する、購入に関する優待条件を提示する条件提示ステップと、
前記優待条件を用いて購入をした投稿者を評価する評価ステップと、
を実行する商品購入促進方法。
【請求項9】
コンピュータに、
ソーシャルネットワークサービスにおける投稿者が投稿する投稿内容を示す投稿情報と、企業が販売する商品内容を示す商品情報とを格納する機能と、
前記投稿情報に基づいて、前記投稿者の属性を分析する属性分析機能と、
前記分析した属性に基づいて、前記商品情報との相性に関する適合判定を行う判定機能と、
前記適合すると判定された属性を有する投稿者に対して、前記商品情報に対応する商品内容に関する、購入に関する優待条件を提示する条件提示機能と、
前記優待条件を用いて購入をした投稿者を評価する評価機能と、
を実現させる商品購入促進プログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、商品購入促進システム、商品購入促進方法、商品購入促進プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、企業は、自社等で開発する商品に関し、どのように売り上げを伸ばすかを模索している。商品の売り上げにより、企業に所属する従業員の給与、賞与等が決定されることも多々あるため、商品の売り上げをいかに伸ばすかは、企業にとって重要な事柄である。この課題に対して、今日、様々な解決策が提案されている。
【0003】
たとえば、商品の売り上げを上げるための解決策として、商品に関するコマーシャルをテレビで流すことが挙げられる。一般的に、視聴率の良いドラマ、映画、バラエティー番組などが放送されている間に流れるコマーシャルは、多くの視聴者が注目する可能性があるため、商品の広告宣伝の媒体として最適であり、商品の売り上げ上昇が期待される。
【0004】
ところで、SNS(ソーシャルネットワークサービス)が普及している昨今、有名人、人気者など、他者に対して何らかの影響力がある人物や団体が発信する情報に対して、その有名人のファン等がネット上で簡単にアクセスすることができるようになった。
【0005】
そのため、有名人、人気者を含む、他者に対して商品の購買意欲をかき立てる、自身の意見に対して他者を追随させる、他者に何らかの行動(環境問題に対する取り組み、募金等)を起こさせる等の影響力を有する者(SNSにおける投稿者と呼ばれる者)に、企業が商品の宣伝を依頼する事案が増えている。SNSにおける投稿者は、企業からの商品の広告宣伝の依頼を受け、ネット上等で商品を紹介する。SNSにおける投稿者のファン、フォロワー等は、該商品の紹介に関する動画等を視聴することにより、商品の購買意欲が喚起され、商品の購入に至るケースも少なくない。
【0006】
下記の特許文献1に記載のシステムは、広告主が打ち出す広告キャンペーンに適したSNSにおける投稿者に広告キャンペーンを行ってもらう代わりに、広告主からSNSにおける投稿者に報酬が贈与されることを想定したシステムであって、広告主とSNSにおける投稿者をペアリングするシステムである。すなわち、特許文献1に記載のシステムは、広告主が打ち出す広告キャンペーンに適したSNSにおける投稿者に、広告キャンペーンを行ってもらうことを想定した技術であり、SNSにおける投稿者は、広告主から報酬を得られる。一定の知名度、影響力のあるSNSにおける投稿者がこのような広告案件を行えば行うほど、広告に係る商品等の売上が増大することが想定されるため、このような広告案件は、広告主、SNSにおける投稿者双方にとって利益がある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
【特許文献1】特表2020-514847号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
しかしながら、SNSにおける投稿者は上記のような商品の広告宣伝の案件を受ければ受けるほど、SNSにおける投稿者の市場価値が下がることが明らかになってきている。これは、SNSにおける投稿者が、消費者の代表としての一面と、企業の代表者としての一面という二つの面を同時に持ち合わせることにより、SNSにおける投稿者をフォローするフォロワー等が該SNSにおける投稿者に対して疑念を抱くことで、SNSにおける投稿者の影響力が低下することに起因していると考えられる。
【0009】
より具体的には、元々、SNSにおける投稿者も最初は一人の消費者として、他者が利用した物や体験に関してSNS(ソーシャルネットワークサービス)に投稿された投稿内容から何かしらの影響を受けたり、共感した人たちからフォローされたりしてきた。そして、SNSにおける投稿者自身も、利用した物や体験に関してSNS(ソーシャルネットワークサービス)に投稿し、他者に対して何かしらの影響を与えたりして、徐々に消費者の代表として発展してきた。しかし、報酬と引き換えに企業の商品を紹介するような投稿案件を受けると、SNSにおける投稿者は、企業の代表として、契約内容に従い、企業が伝えたい内容を投稿することになる。そうすると、SNSにおける投稿者の情報の受け手となるフォロワーたちは、消費者の代表として支持していたSNSにおける投稿者が、突然別の存在(企業の代表)として情報発信することに違和感や不信感を抱くようになる。こうして、SNSにおける投稿者は、その影響力が増せば増すほど、企業等から商品の広告案件が依頼されるにもかかわらず、依頼を受けることにより、自身の市場価値が下がるというジレンマに陥っている。
【0010】
このようなジレンマを解消するべく、企業等がSNSにおける投稿者に対して、報酬を支払う形態をとる広告案件の依頼をすることなく、SNSにおける投稿者に自主的に企業等の商品に係る商品の宣伝広告を行う機会を与えるシステムが渇望された。
【0011】
そこで、上記事情に鑑み、本発明は、上記ジレンマを解消するとともに、SNSにおける投稿者の影響力を活用して、人々の購買意欲を喚起し、ひいては企業の商品の売り上げによる利益を増大する商品購入促進システム、商品購入促進方法、商品購入促進プログラムを提供することに関する。
【課題を解決するための手段】
【0012】
上記課題を解決するため、本発明の一態様に係る商品購入促進システムは、ソーシャルネットワークサービスにおける投稿者が投稿する投稿内容を示す投稿情報と、企業が販売する商品内容を示す商品情報とを格納するデータベースと、前記投稿情報に基づいて、前記投稿者の属性を分析する属性分析部と、前記分析した属性に基づいて、前記商品情報との相性に関する適合判定を行う判定部と、前記適合すると判定された属性を有する投稿者に対して、前記商品情報に対応する商品内容に関する、購入に関する優待条件を提示する条件提示部と、前記優待条件を用いて購入をした投稿者を評価する評価部と、を備える。
【0013】
上記課題を解決するため、本発明の一態様に係る商品購入促進システムにおいて、前記属性分析部は、自然言語処理技術、画像分析技術、映像分析技術、ネットワーク分析技術、データモデル解析技術のいずれかを用いて、前記投稿者が企業からの依頼に基づく、商品購入を行っていることを分析してもよい。
【0014】
上記課題を解決するため、本発明の一態様に係る商品購入促進システムにおいて、前記判定部は、前記商品購入を行っているか否かに基づいて、評価を行うこととしてもよい。
【0015】
上記課題を解決するため、本発明の一態様に係る商品購入促進システムにおいて、さらに、所定期間内における、投稿者をソーシャルネットワーク上で支持する者の増加数を算出する点数算出部と、を備え、前記判定部は、前記分析された投稿者の属性と、前記算出された増加数と、に基づいて、前記商品情報との相性に関する適合判定を行ってもよい。
【0016】
上記課題を解決するため、本発明の一態様に係る商品購入促進システムにおいて、前記点数算出部は、前記分析された投稿者の属性と、前記算出された増加数をもとに、前記投稿者の属性と前記商品情報との相性に関する適合度合いを示す適合率を算出し、前記判定部は、算出された前記適合率の点数が所定の値を超える場合に、前記投稿者の属性が前記商品情報との相性に関して、適合すると判定してもよい。
【0017】
上記課題を解決するため、本発明の一態様に係る商品購入促進システムにおいて、前記条件提示部は、前記投稿者に対して、算出された前記適合率と対応する前記優待条件を提示してもよい。
【0018】
上記課題を解決するため、本発明の一態様に係る商品購入促進システムにおいて、前記条件提示部は、前記評価された投稿者に対して、前記優待条件を提示してもよい。
【0019】
上記課題を解決するため、本発明の一態様に係る商品購入促進方法において、コンピュータが、ソーシャルネットワークサービスにおける投稿者が投稿する投稿内容を示す投稿情報と、企業が販売する商品内容を示す商品情報とを格納するステップと、前記投稿情報に基づいて、前記投稿者の属性を分析する属性分析ステップと、前記分析した属性に基づいて、前記商品情報との相性に関する適合判定を行う判定ステップと、前記適合すると判定された属性を有する投稿者に対して、前記商品情報に対応する商品内容に関する、購入に関する優待条件を提示する条件提示ステップと、前記優待条件を用いて購入をした投稿者を評価する評価ステップと、を実行してよい。
【0020】
上記課題を解決するため、本発明の一態様に係る商品購入促進プログラムにおいて、コンピュータに、ソーシャルネットワークサービスにおける投稿者が投稿する投稿内容を示す投稿情報と、企業が販売する商品内容を示す商品情報とを格納する機能と、前記投稿情報に基づいて、前記投稿者の属性を分析する属性分析機能と、前記分析した属性に基づいて、前記商品情報との相性に関する適合判定を行う判定機能と、前記適合すると判定された属性を有する投稿者に対して、前記商品情報に対応する商品内容に関する、購入に関する優待条件を提示する条件提示機能と、前記優待条件を用いて購入をした投稿者を評価する評価機能と、を実現させてよい。
【発明の効果】
【0021】
本発明は、ソーシャルネットワークサービスにおける投稿者が投稿する投稿内容を示す投稿情報と、企業が販売する商品内容を示す商品情報とを格納するデータベースと、前記投稿情報に基づいて、前記投稿者の属性を分析する属性分析部と、前記分析した属性に基づいて、前記商品情報との相性に関する適合判定を行う判定部と、前記適合すると判定された属性を有する投稿者に対して、前記商品情報に対応する商品内容に関する、購入に関する優待条件を提示する条件提示部と、前記優待条件を用いて購入をした投稿者を評価する評価部と、を備えるため、企業は、投稿者の影響力を活用して、人々の商品に関する購買意欲を喚起し、商品の購入を促進することができる。また、これにより、企業は、商品による売り上げを増大することができる。
【図面の簡単な説明】
【0022】
図1】商品購入促進システムの機能ブロック図である。
図2】商品購入促進システムにおけるサーバ装置、情報端末間のデータのやり取りを示すシーケンスチャートである。
図3】商品購入促進システムにおける処理フローを示すフローチャートです。
図4】商品購入促進システムにおける処理フローのうち、より詳細な処理フローを示すフローチャートである。
図5】商品購入促進システムにおけるインフルエンサーの情報端末における模式的な画面例である。
図6】(a)は、商品購入促進システムにおける企業の情報端末における模式的な画面例である。図6(b)は、図6(a)における画面例中のインフルエンサーに係るより詳細な情報を提示する模式的な画面例である。
【発明を実施するための形態】
【0023】
以下、本発明にかかる実施形態の商品購入促進システムを、図を参照しながら説明する。なお、本明細書において、SNSにおける投稿者を、インフルエンサーと、投稿者をSNS上で支持する者を、フォロワーと置き換えて、発明の詳細を説明する。また、本明細書において、ソーシャルネットワークサービスとSNSとは同義であり、商品と商品内容とは同義である。
【0024】
図1の機能ブロック図は、実施形態の商品購入促進システム10に係るサーバ装置100、インフルエンサーの情報端末110、企業の情報端末120の主要構成を表す。図示のサーバ装置100、インフルエンサーの情報端末110、企業の情報端末120は、ネットワークを通じて接続される。なお、各装置、情報端末は、有線接続、無線接続のいずれかにより、接続される。また、下記に示す各装置、情報端末における各機能部も同様に、有線接続、無線接続のいずれかにより、互いに接続される。
【0025】
たとえば、商品購入促進システム10に係る情報端末(110、120)は、携帯電話、PC等が挙げられる。しかしながら、商品購入促進システム10に係る情報端末は、上述の機器に限定されない。商品購入促進システム10に係る情報端末(110、120)は、ネットワークを介して、サーバ装置100と通信接続される機器等であればよい。
【0026】
なお、本実施形態において、インフルエンサーとは、SNS(ソーシャルネットワークサービス)上において、一定の影響力を有する者を指す。たとえば、インフルエンサーには、ファンがいる有名人、人気者等が含まれる。より具体的には、インフルエンサーには、業界の著名人、芸能人、モデル、スポーツ選手、動画投稿者等が含まれる。また、本実施形態において、一定の影響力を有するとは、SNS(ソーシャルネットワークサービス)上において、インフルエンサーをフォローするフォロワー、インフルエンサーのファン等に対して、何らかの行動を起こさせること力があることを指す。たとえば、一定の影響力を有することには、インフルエンサーがSNS上において行った投稿に対して、インフルエンサーのフォロワー全体の過半数が返信することが含まれる。また、たとえば、一定の影響力を有することには、インフルエンサーがSNS上において投稿を行うたびに、インフルエンサーのフォロワーが増加することが含まれる。具体的には、一定の影響力を有するとは、後述する点数算出部103dにおいて、影響力の算出される点数が所定の値以上である場合を指す。影響力に関するより詳細な説明は後で行う。なお、フォロワーとは、インフルエンサーを支持する者のことを指す。たとえば、インフルエンサーを支持するとは、インフルエンサーをSNS上でフォローすること、インフルエンサーのSNS上における投稿に返信すること、動画投稿を行っているインフルエンサーのもつ動画のチャンネルを登録すること等を指す。たとえば、フォロワーには、上述の業界の著名人、芸能人、モデル、スポーツ選手、動画投稿者等のファンが含まれる。
【0027】
<サーバ装置100>
商品購入促進システム10に係るサーバ装置100は、入力部101と、受付部102と、制御部103と、属性分析部103aと、判定部103b、条件提示部103cと、点数算出部103dと、評価部103eと、通信部104と、記憶部105と、を備える。サーバ装置100は、プロセッサ、メモリ等を備えるハードウェアである。なお、サーバ装置100は、SNS(ソーシャルネットワークサービス)におけるインフルエンサーが投稿する投稿内容を示す投稿情報と、企業が販売する商品の内容を示す商品情報とを格納するデータベース(図示省略)を備える。投稿情報と、商品情報の詳細は後述する。データベースは、記憶部105であってもよい。
【0028】
入力部101は、サーバ装置100の管理者等からの入力を受け付けて、制御部103に伝達する機能を有する入力インターフェースである。より具体的には、入力部101は、商品購入促進システム10用のアプリケーションにおいて、インフルエンサーに関する情報、企業に関する情報等を入力する入力インターフェースである。入力部101は、タッチパネルなどのソフトキーにより実現されてもよいし、ハードキーにより実現されてもよい。また、入力部101は、音声入力を受け付けるためのマイクであってもよい。入力は、たとえば、サーバ装置100のPC等から行われる。入力方法は、サーバ装置100の場合、画面のタッチによる入力、マウスによるクリック等が挙げられる。
【0029】
入力部101は、サーバ装置100の管理者等から受け付けた入力内容を、制御部103に伝達する。たとえば、入力部101は、インフルエンサーからの商品購入促進システム10に係る商品購入促進システム10用のアプリケーションを利用するための指示を受け付けて、制御部103に伝達することとしてよい。また、入力部101は、商品購入促進システム10用のアプリケーションにより行われるインフルエンサーの評価の入力を受け付けて、制御部103に伝達することとしてよい。ここで、インフルエンサーの評価の詳細は後で説明する。また、入力部101は、サーバ装置100に対して、商品購入促進システム10用のアプリケーションの送信する情報の入力を受け付けることとしてもよい。これにより、サーバ装置100は、後述するインフルエンサーの情報端末110、企業の情報端末120に対して、商品購入促進システム10用のアプリケーションを送信することができる。
【0030】
受付部102は、後述するインフルエンサーの情報端末110、企業の情報端末120等から送信される、商品購入促進システム10用のアプリケーションの要求情報を受け付ける。また、受付部102は、インフルエンサーの情報端末110、企業の情報端末120等から送信される、インフルエンサーに関する情報、企業に関する情報等を受け付ける。
【0031】
インフルエンサーに関する情報は、商品購入促進システム10用のアプリケーションにおける、インフルエンサーが送受信する種々の情報を指す。たとえば、インフルエンサーに関する情報には、インフルエンサーが商品購入促進システム10用のアプリケーションにログインを行う際に必要なアカウント情報、インフルエンサーが企業の提示する優待条件に係る商品を購入したことを示す購入情報等が含まれる。また、インフルエンサーに関する情報には、インフルエンサーが企業からの優待条件が付された商品の情報に対して、何らかの応答を示す応答情報が含まれる。たとえば、応答情報には、インフルエンサーが提示された商品に関して、好印象を持っていることを示す情報が含まれる。より具体的には、インフルエンサーが、企業からの商品の情報が提示される際に、併せて提示される「お気に入りボタン」、「いいねボタン」を押すことにより、インフルエンサーが、商品に対して好印象を持っていることを示す情報が含まれる。上述したような、購入情報等はサーバ装置100だけでなく、企業の情報端末にも通知されることとしてもよい。また、商品購入促進システム10用のアプリケーションに用いるアカウント情報には、ユーザの氏名、住所、電話番号、所属先、SNS上でのアカウント情報等の情報が含まれる。また、商品購入促進システム10用のアプリケーション実行時に必要なアカウント情報は、SNS上でのアカウント情報をそのまま代用することとしてもよい。
【0032】
企業に関する情報には、企業が商品購入促進システム10用のアプリケーションにログインを行う際に必要なアカウント情報、インフルエンサーに対して提示する優待条件に係る商品を示す優待条件の情報、商品の内容を示す商品情報(商品の内容に関する説明情報を含む)、インフルエンサーに対する評価の基準を示す情報等が含まれる。これらの情報の詳細は後に説明する。
【0033】
制御部103は、商品購入促進システム10におけるサーバ装置100の内部CPUであり、各機能部の処理を制御する。図1に示すように、制御部103は、属性分析部103aと、判定部103b、条件提示部103cと、点数算出部103dと、評価部103eと、を備える。制御部103は、商品購入促進システム10の記憶部105に記憶されている各種プログラムやデータを用いて、実現すべき各種機能を実現することができる。制御部103は、たとえば、データベースに格納されたインフルエンサーのSNS上における投稿内容を示す投稿情報を、属性分析部103aに送信する。属性分析部103aは、たとえば、制御部103から受信した投稿情報をもとに、インフルエンサーの属性を分析することとしてもよい。また、属性分析部103aは、たとえば、インフルエンサーのアカウント情報をもとに、インフルエンサーの属性を分析することとしてもよい。
【0034】
属性分析部103aは、上述したように、インフルエンサーのSNSにおける投稿内容を示す投稿情報に基づいて、インフルエンサーの属性を分析する。投稿情報には、文字情報、画像情報、映像情報等が含まれる。文字情報には、標準文字だけでなく、絵文字、記号等が含まれてよい。また、属性とは、インフルエンサーの備える性質、特徴等を指す。たとえば、属性には、インフルエンサーが興味、関心を持っている事柄、インフルエンサーが得意とする事柄、インフルエンサーの趣味、嗜好、インフルエンサーの性格、インフルエンサーの思想等が含まれる。また、属性には、インフルエンサーの年齢、性別、職業、家族構成、居住地等が含まれる。属性は、文字情報、数値情報、画像情報、映像情報等、種々の形式で示すことができる。たとえば、属性は、「チーズケーキ」、「1」、「A」等で示されてもよい。
【0035】
属性分析部103aは、自然言語処理技術、画像解析技術、映像解析技術、データモデル解析技術、ネットワーク分析技術等のうち、いずれかの技術を用いて、インフルエンサーのSNSにおける投稿情報から、インフルエンサーの属性を分析することができる。たとえば、属性分析部103aは、インフルエンサーのSNS上における「今日、チーズケーキを食べました。とても美味しかったです。」という投稿情報から、自然言語処理技術を用いて、インフルエンサーがチーズケーキに関する投稿を行ったと判断し、インフルエンサーの好物がチーズケーキであるという属性を分析することができる。また、たとえば、属性分析部103aは、インフルエンサーのSNS上に投稿したチーズケーキの写真から、画像解析技術を用いて、インフルエンサーがチーズケーキに関する投稿を行ったと判断し、インフルエンサーの好物がチーズケーキであるという属性を分析することができる。なお、たとえば、属性分析部103aは、インフルエンサーがSNS上で所定回数以上、チーズケーキに関する投稿を行ったとき、すなわち、自然言語処理技術、画像解析技術等を用いて、インフルエンサーがSNS上で所定回数以上、チーズケーキに関する投稿を行ったことが確認された場合に、インフルエンサーの好物がチーズケーキであるという属性を分析することとしてもよい。なお、属性の分析に際し、上述の自然言語処理技術、画像解析技術、映像解析技術、データモデル解析技術、ネットワーク分析技術は、所定のものを用いることができる。
【0036】
また、属性分析部103aは、上述の自然言語処理技術、画像解析技術、映像解析技術、データモデル解析技術、ネットワーク分析技術等のいずれかを用いて、インフルエンサーが、企業からの依頼に基づく、商品購入を行っていることを分析することができる。ここで、企業からの依頼に基づく商品購入とは、たとえば、インフルエンサーが企業から、商品に関する宣伝広告を行うことを目的として、商品を購入すること、すなわち、インフルエンサーが、企業の販売する商品の宣伝広告を行うことを条件に、企業から該商品買うことをいう。また、たとえば、属性分析部103aは、インフルエンサーが企業から、宣伝広告を行うことを目的として、無償で商品の提供を受けていることを分析することができてもよい。たとえば、属性分析部103aは、SNSにおける投稿者の投稿情報に、商品を販売する「企業名」、「商品名」等が所定回数以上、含まれる場合に、インフルエンサーが企業からの依頼に基づいて、商品を購入していると分析してもよい。より具体的には、属性分析部103aは、後述のインフルエンサーが購入した商品の商品名、商品を販売する企業名等が、上述のSNSにおける投稿者の投稿情報に所定回数以上含まれる場合、インフルエンサーが、企業からの依頼に基づく、商品購入を行っていることを分析することができる。
【0037】
また、属性分析部103aは、インフルエンサーだけでなく、インフルエンサーをSNS上でフォローするフォロワーの属性を分析することとしてもよい。たとえば、属性分析部103aは、ソーシャルネットワークサービスにおいてインフルエンサーをフォローするフォロワーの文字情報、画像情報、映像情報を含む投稿情報に基づいて、フォロワーの属性を分析することができる。また、属性分析部103aは、フォロワーの投稿情報だけでなく、インフルエンサーの投稿情報のうち、フォロワーが反応を示した投稿情報に基づいて、フォロワーの属性を分析することとしてもよい。ここで、フォロワーがインフルエンサーの投稿内容に反応するとは、インフルエンサーが行った投稿に対して、返信することが含まれる。この場合、インフルエンサーの属性は、たとえば、インフルエンサーをフォローするフォロワーの属性をそのまま当てはめてもよいし、インフルエンサーの属性に付け加える形で該フォロワーの属性を利用してもよい。たとえば、あるインフルエンサーのフォロワーの属性が「趣味はサッカーである」である場合、サーバ装置100は、インフルエンサーの属性をそのまま「趣味はサッカーである」と判断してもよく、インフルエンサーの属性を「好物はチーズケーキである」、「趣味はサッカーである」という判断をしてもよい。なお、属性分析部103aは、上述のデータベースに格納された投稿情報に基づき、インフルエンサー等の属性を分析することができる。
【0038】
さらに、属性分析部103aは、任意の期間におけるインフルエンサーのSNS上における投稿数、フォロワーのSNS上における投稿数に基づいて、インフルエンサーの属性、フォロワーの属性を分析することができる。たとえば、投稿数には、同種の内容を示す投稿を行った回数が含まれるが、これに限定されない。たとえば、属性分析部103aは、ある一年間におけるインフルエンサーの投稿数、フォロワーの投稿数に基づいて、インフルエンサーの属性、フォロワーの属性を分析することができる。
【0039】
たとえば、属性分析部103aは、第一期間におけるインフルエンサーの属性と、第一期間とは異なる第二期間におけるインフルエンサーの属性とで、それぞれ異なる属性を分析することができる。たとえば、2010年~2011年の一年間において、インフルエンサーがSNS上でチーズケーキに関する投稿を所定回数以上行った場合に、属性分析部103aは、2010年~2011年の一年間における該インフルエンサーの属性を「好物はチーズケーキである」と分析する。一方、該インフルエンサーが、2011年~2012年の一年間において、SNS上でチョコレートケーキに関する投稿を所定回数以上行った場合に、属性分析部103aは、2011年~2012年の一年間における該インフルエンサーの属性を「好物はチョコレート」であると分析することができる。これにより、たとえば、インフルエンサーの興味、関心がある事柄、及び趣味、嗜好等がある期間の間に変化した場合に、属性分析部103aは、該変化に対応して、インフルエンサーの変化した属性を分析することができる。また、上述した例は、あくまで一例にすぎない。
【0040】
たとえば、第一期間において、インフルエンサーが「チーズケーキ」に関する投稿を頻回に行っていた場合に、属性分析部103aは、該インフルエンサーの好物はチーズケーキであるという属性を分析する。その後、第二期間において、インフルエンサーが「サッカー」に関する投稿を頻回に行っていた場合に、属性分析部103aは、該インフルエンサーの興味、関心がある事柄はサッカーであるという属性を分析する。このように、属性分析部103aは、インフルエンサーの属性の変化に対応して、インフルエンサーの属性を分析することができる。なお、属性は、文字情報であってもよく、数値であってもよい。また、属性が文字情報である場合、後述する点数算出部103dにおいて、数値化されてもよい。属性分析部103aは、記憶部に記憶されている属性を、抽出して、インフルエンサーの属性としてもよい。たとえば、記憶部には、チーズケーキの投稿回数が10回以上であるという情報と、好物はチーズケーキであるという情報とを対応付けた情報をもとに、インフルエンサーの属性を分析することができる。属性分析部103aが分析したインフルエンサーの属性の情報は、判定部103bに伝達される。
【0041】
なお、属性分析部103aは、サーバ装置100が受信するアカウント情報をもとに、商品購入促進システム10用のアプリケーションのユーザがインフルエンサーであるか、企業であるか、あるいはそのどちらでもあるのか等の判断を行えてもよい。たとえば、属性分析部103aは、自然言語処理技術、画像解析技術、映像解析技術、データモデル解析技術、データ分析技術等を用いて、アカウント情報に記載のSNSアカウント情報(投稿回数、フォロワー数等の情報も含む)、所属先の文字情報等から、ユーザがインフルエンサーなのか、企業なのか、インフルエンサーであり企業でもあるのか等の判断を行う。判断方法の詳細は後に説明する。
【0042】
判定部103bは、属性分析部103aが分析したインフルエンサーの属性をもとに、企業が販売する商品情報との相性に関する適合判定を行う。ここで、商品情報とは、商品名、商品内容に関する情報(商品の成分等を含む商品の説明情報等)、商品から連想される人物像、印象、商品のコンセプト等の情報が含まれる。また、相性には、インフルエンサーの属性と、企業の販売する商品情報との関連値が含まれる。たとえば、関連値は、商品情報に含まれる商品に関する説明文章と、インフルエンサーの属性に含まれる単語との一致率であることが挙げられる。たとえば、インフルエンサーの属性が「好物はチーズケーキ」である場合、該インフルエンサーの属性と、ある企業の商品情報「チーズケーキ」との相性は、インフルエンサーの属性に含まれる単語「チーズケーキ」が、企業の商品「チーズケーキ」に関する説明文章中に、示されている回数で決まってもよい。また、単にインフルエンサーの属性に含まれる単語「チーズケーキ」が、企業の商品情報(商品名)に含まれるか否かで決まってもよい。また、適合判定とは、属性分析部103aが分析したインフルエンサーの属性と、商品情報との相性とが適合するか否かを判定することを指す。たとえば、インフルエンサーの好物はチーズケーキであるという属性と、企業の商品情報「チーズケーキ」(商品名)との相性は良いと判断する。すなわち、インフルエンサーの有する「好物はチーズケーキ」であるとする属性と、企業の商品「チーズケーキ」は適合すると判定される。ここで、判定部103bが判定に用いる商品情報は、データベースに格納された企業の商品情報である。
【0043】
なお、商品情報は、一例として、チーズケーキの商品名、チーズケーキに関する説明の情報等が挙げられる。なお、商品情報は上述のような情報に限定されない。たとえば、商品情報は、企業の意図が反映されたものであってよい。たとえば、商品情報は、商品から一般的に連想される人物像、印象、企業が商品の開発時に構想した商品のコンセプトを示す情報であってもよい。たとえば、上述したような商品情報を、記憶部105が、記憶する。判定部103bは、たとえば、インフルエンサーの属性が「好物はチーズケーキである」と分析された場合に、該インフルエンサーの属性を、商品情報との相性に関して、適合すると判定してもよい。また、データベースに格納する商品情報は、たとえば、サーバ装置100が、企業から予め商品情報を取得して、記憶部105(データベース)に格納することとしてもよい。この場合、判定部103bは、この商品情報をもとに、インフルエンサーの属性が、企業の提示する優待条件に係る商品情報の相性と適合するか否かを判定してもよい。
【0044】
判定部103bは、分析されたインフルエンサーの属性に基づいて、企業の販売する商品情報との相性に関する、適合判定を行う際に、キーワードを用いて、判定してもよい。たとえば、判定部103bは、属性分析部103aが分析したインフルエンサーの属性「好物はチーズケーキである」のうち、「チーズケーキ」というキーワードを抽出する。また、判定部103bは、受付部102が受け付けた企業の商品情報のうち、商品の説明の文章中のキーワードを予め抽出しておく。属性分析部103aが分析した属性から抽出した「チーズケーキ」というキーワードと、データベースから抽出した商品情報に係る説明の文章から抽出したキーワードが一致する場合、判定部103bは、該インフルエンサーの属性が、企業の販売する商品情報と適合すると判定することとしてもよい。判定部103bが、インフルエンサーを企業の商品イメージに適合するインフルエンサーであると判定する場合、該判定したことを示す判定情報は、条件提示部103cに伝達される。
【0045】
条件提示部103cは、判定部103bから判定情報が伝達された場合、企業の商品情報との相性に関して、適合すると判定された属性を有するインフルエンサーに対して、商品情報と対応する商品内容に関する、購入に関する優待条件を提示する。ここで、商品情報と対応する商品内容には、たとえば、商品名、商品の栄養成分等の情報、商品のコンセプト等の情報が含まれ、優待条件とは、インフルエンサーが商品を購入する際に、インフルエンサーではない一般人が商品を購入する際とは異なる所定の優遇措置を受けることを指す。ここで、インフルエンサーではない一般人には、上述のフォロワーが含まれる。たとえば、該優待条件には、インフルエンサーが、インフルエンサーではない一般人向けに販売する前の商品を事前に購入することができること、インフルエンサーが商品を購入する際に商品の価格を割引すること、インフルエンサーが商品を購入することにより、次回以降の同商品の購入時に商品の価格を割引すること、インフルエンサーが商品を購入することにより、旅費が割引となる旅行券、映画の前売り券がもらえることなど、商品の購入に関する優遇措置の条件が含まれる。なお、商品内容に関する優待条件は、上述のような条件に限定されない。商品内容に関する優待条件は、企業が設定する条件であって、インフルエンサーが商品を購入する際に、インフルエンサーではない一般人が商品を購入する際とは異なる条件であればよい。なお、企業が、商品内容に関する優待条件を設定する。たとえば、企業は、後述の情報端末120を通じて、商品内容に関する優待条件の情報をサーバ装置100に送信することが挙げられる。サーバ装置100は、企業から送信された商品情報と、該商品情報と対応する商品内容に関する購入に関する優待条件の情報を、データベースに格納することができる。
【0046】
また、条件提示部103cは、後述の記憶部105に予め記憶させたインフルエンサーの属性とインフルエンサーに提示する優待条件との対応情報をもとに、インフルエンサーに対して、インフルエンサーの属性と対応する商品情報に対応する優待条件を提示することとしてもよい。たとえば、条件提示部103cは、インフルエンサーの情報端末110に対して、インフルエンサーの属性と対応する商品情報と対応する優待条件の情報を送信する。たとえば、インフルエンサーの属性が「好物はチーズケーキである」である場合、条件提示部103cは、記憶部105が記憶しているインフルエンサーの属性「好物はチーズケーキである」という情報と対応する商品に関する優待条件「チーズケーキの価格を通常価格よりも30%割引すること」という情報を、インフルエンサーに対して提示することとしてもよい。これにより、インフルエンサーは、情報端末110の画面から、自身に商品に関する優待条件が提示されたことが確認できる。また、条件提示部103cは、後述する点数算出部103dにおいて算出される適合率と対応する優待条件情報を、インフルエンサーに対して、提示することができる。また、条件提示部103cは、後述する評価部103eで評価されたインフルエンサーに対して、再度優待条件情報を提示することができる。この場合に、後述するように、評価と対応する優待条件をインフルエンサーに対して、提示することができる。
【0047】
なお、該対応する商品内容に関する優待条件は、一つの属性に対し、複数設定されていてもよい。たとえば、上述の例では、記憶部は、インフルエンサーの属性「好物はチーズケーキである」という情報と対応する商品内容に関する優待条件として、「チーズケーキの価格を通常価格よりも30%割引すること」のほか、「チーズケーキの価格を通常価格よりも40%割引すること」、「チーズケーキの価格を通常価格よりも50%割引すること」という情報を記憶していてもよい。たとえば、サーバ装置100は、後述するインフルエンサーの影響力を示す数値の情報、インフルエンサーの属性の情報等をもとに、複数の優待条件のうち、いずれの優待条件を提示するかを選択できる選択部を設けていてもよい。また、企業は、自身の情報端末120から、インフルエンサーに対して、どの優待条件を提示するかを入力し、該入力された優待条件の情報をインフルエンサーに対して、提示することができてもよい。
【0048】
インフルエンサーは、自身に提示された商品に関する優待条件の商品を購入する場合、たとえば、情報端末110に提示される商品の購入ページから商品を購入することができる。この場合、たとえば、条件提示部103cが、インフルエンサーに対して、商品に関する優待条件とともに、該商品の購入ページ情報を併せて提示することが挙げられる。より具体的には、条件提示部103cは、インフルエンサーの情報端末110に対して、商品に関する優待条件と併せて該商品の購入ページの情報を送信する。ここで、条件提示部103cが送信する商品の購入ページは、商品を購入するための購入画面そのものであってもよいし、購入画面の情報が記載されたURL等であってもよい。
【0049】
インフルエンサーは、条件提示部103cが提示する優待条件に係る商品をすぐには購入せず、一旦、商品に関する優待条件、商品の購入ページ等を保存する場合、たとえば、購入ページの画面に予め設定された、該ページをお気に入り登録するためのボタン、その他該ページに記載の商品に対してインフルエンサーが好印象を持っていることを示すためのボタン等を指、マウス等でクリックすることにより、商品に関する優待条件、商品の購入ページを保存することができる。なお、たとえば、サーバ装置100、企業の情報端末120等は、インフルエンサーの情報端末110から入力される好印象を持っていることを示す情報の通知を受信することができる。これにより、企業は、インフルエンサーが、優待条件に係る商品に関し、好印象を持っていることを把握できる。
【0050】
また、インフルエンサーは、自身に提示された商品内容に関する優待条件の商品を購入する場合、たとえば、情報端末110に提示される商品の購入ページに予め設定された購入ボタン等を指、マウス等でクリックすることにより、商品を購入することができる。インフルエンサーが、条件提示部103cが提示する優待条件に係る商品を購入した場合、受付部102は、該商品を購入したことを示す購入情報を受け付ける。たとえば、インフルエンサーは、自身の情報端末110の画面に映し出される購入ボタンを指でクリックした際に、サーバ装置100、企業の情報端末120等に、インフルエンサーが優待条件に係る商品を購入したことを示す通知がなされてもよい。この場合、たとえば、インフルエンサーの情報端末110は、優待条件に係る商品を購入した際に、サーバ装置100に対して、購入情報を自動送信することとしてもよい。ここで、自動送信とは、インフルエンサーが情報端末110に何ら情報の送信に係る操作を行うことなく、情報が送信されることをいう。
【0051】
たとえば、受付部112は購入情報を受け付けると、制御部113を介して、通信部114に該購入情報を伝達することにより、インフルエンサーが購入情報の送信に係る操作を行うことなく、サーバ装置100に対して、自動で購入情報の送信が行われる。受付部102は、インフルエンサーの情報端末110からの優待条件に係る商品の購入情報を受け付ける。また、受付部102は、購入情報を評価部103eに伝達する。受付部102が受け付けた該購入情報は、サーバ装置100の画面等に表示されてもよい。これにより、サーバ装置100の管理者、企業等は、インフルエンサーが優待条件に係る商品を購入したことを把握することができる。
【0052】
インフルエンサーが、商品購入促進システム10用のアプリケーションにアカウント情報を登録する際に、インフルエンサーのSNS(ソーシャルネットワークサービス)において使用しているアカウント情報を引用することができる。すなわち、商品購入促進システム10用のアプリケーションと、インフルエンサーのSNS(ソーシャルネットワークサービス)を紐づけることができる。
【0053】
サーバ装置100は、商品購入促進システム10用のアプリケーションを通じて、インフルエンサーのアカウント情報を取得することができる。より具体的には、インフルエンサーが商品購入促進システム10用のアプリケーションにアカウント情報を登録することにより、該アカウント情報は、サーバ装置100に自動送信される。サーバ装置100の受付部102は、インフルエンサーの情報端末110からのアカウント情報を受け付けると、制御部103を介して、記憶部105に該アカウント情報を伝達する。記憶部105は、インフルエンサーの登録したアカウント情報を格納する。これにより、サーバ装置100は、商品購入促進システム10用のアプリケーションを通じて、インフルエンサーのSNSと紐づけられる。
【0054】
インフルエンサーが、条件提示部103cにより提示される優待条件に係る商品を購入した場合に、評価部103eは、伝達された購入情報をもとに、インフルエンサーを評価する。ここで、インフルエンサーを評価するとは、たとえば、サーバ装置100、企業の情報端末120等が、インフルエンサーの情報端末110に対して、インフルエンサーを評価することを示す評価の情報を生成して、送信することを指す。たとえば、評価とは、インフルエンサーが優待条件に係る商品を購入したことに関して、企業側がお礼のあいさつを行うことが含まれる。お礼のあいさつは、たとえば「この度は弊社の商品をご購入いただき
ありがとうございます。」等の商品購入に対するお礼の言葉が含まれる。また、評価の情報の生成は、チャット等におけるメッセージ形式で行われてもよく、点数、絵文字、動画等で行われてもよい。また、優待条件に係る商品を購入してくれたインフルエンサーに対して、たとえば、予め設定されたA~Eの五段階の評価をもとに、Aという評価をすることができる。ここで、たとえば、評価がA~Eの五段階評価である場合、企業は、A:とてもよい、B:よい、C:普通、D:よくない、E:とてもよくない等、評価と、評価が示す内容とを対応付けた情報をもとに、優待条件に係る商品を購入してくれたインフルエンサーに対して評価を行うことができる。また、企業は、優待条件を提示したインフルエンサーが、いつも該優待条件に係る商品を購入してくれる場合に、上述のように、評価できてもよく、文字のほか、五段階評価等を活用し、他のインフルエンサーと評価に差をつけることができてもよい。たとえば、評価は、上述の通り、サーバ装置100だけでなく、企業の情報端末120から行われてもよい。また、インフルエンサーが、自身のSNS上で、購入した商品の感想等を投稿した場合に、企業は、インフルエンサーが商品を購入してくれたことに関する評価をするとともに、該投稿を行ったことに関して評価することとしてもよい。
【0055】
なお、評価部103eにおけるインフルエンサーの評価後、企業が、再びインフルエンサーに対して、優待条件の情報を提示する場合、たとえば、前回の評価に応じた優待条件の情報を提示することとしてもよい。たとえば、条件提示部103cは、過去に優待条件の情報を提示したことがあるインフルエンサーであり、該インフルエンサーが評価をうけている場合、該評価に応じた優待条件の情報を提示する。この場合、一つの商品に関して優待条件を複数、段階的に設定することが挙げられる。
【0056】
たとえば、上述したように、「チーズケーキ」に関する優待条件には、「チーズケーキの価格を通常価格よりも30%割引すること」のほか、「「チーズケーキの価格を通常価格よりも40%割引すること」、「チーズケーキの価格を通常価格よりも50%割引すること」という条件が含まれる場合、評価に応じて、「段階1:商品価格を20%割引」、「段階2:商品価格を30%割引」、「段階3:商品価格を50%割引」のように、優待条件をランク分けすることが挙げられる。この場合、はじめにインフルエンサーに対して提示する優待条件が段階1であり、該インフルエンサーの評価が先の評価A~Eのうち、Aだった場合、次回以降、インフルエンサーに対して、提示する優待条件は、もう一段階引き上げた段階2の優待条件にすることができる。たとえば、サーバ装置100において、インフルエンサーに対して提示する優待条件の段階と、該優待条件の提示時のインフルエンサーの評価の情報とを対応付け、該対応と次回以降インフルエンサーに対して提示する優待条件の段階を引き上げるか否かを示す情報と紐づけて、記憶することができる。より具体的には、サーバ装置100は、インフルエンサーに関して、“「優待条件の段階1:評価B以上」を満たす場合、次回以降該インフルエンサーに提示する優待条件の段階を1ランク引き上げる”という内容を示す関数の情報を記憶しておき、サーバ装置100、企業のインフルエンサーに対する評価の情報を入力値として、上記関数に入力し、インフルエンサーに対して提示する優待条件の段階を調整することができる。たとえば、優待条件に係る商品をよく購入してくれるインフルエンサーに対して、企業は良い評価をし、他のインフルエンサーに提示するよりもさらに高段階の優待条件を提示することが想定される。
【0057】
また、たとえば、評価部103eは、インフルエンサーがSNS上で優待条件に係る商品に関し、企業側にとって有益であると判断される投稿を行った場合に、インフルエンサーに対して評価を行うこととしてもよい。
【0058】
ここで、評価部103eは、上述のように、点数を用いてインフルエンサーに対して評価を行う場合、後述の点数算出部103dにおいて算出される点数を用いて、インフルエンサーに対して評価を行うこととしてもよい。
【0059】
点数算出部103dは、ある所定の期間におけるインフルエンサーのSNS上のフォロワーの増加数、またはフォロワーの増加率等を算出したり、該算出した数値情報をもとに、インフルエンサーの影響力、インフルエンサーの属性等を点数化したりすることができる。また、点数算出部103dは、分析されたインフルエンサーの属性と、算出された増加数をもとに、インフルエンサーの属性と企業の販売する商品情報との相性に関する適合度合いを示す適合率を算出することができる。点数算出部103dが算出した所定の期間におけるインフルエンサーのSNS上でのフォロワーの増加数を示す数値情報、適合率の数値情報等は、判定部103bにおける判定に用いられてもよい。
【0060】
たとえば、適合率の算出は、インフルエンサーの属性を数値化した情報と、フォロワーの増加数の数値情報とを用いて行われる。該算出された適合率の数値情報は、判定部103bに伝達され、判定部103bは、インフルエンサーの属性と、企業の販売する商品情報との相性に関する適合判定を行う。たとえば、予めデータベースに、属性と対応付けされた数値情報を格納しておく(たとえば、属性「チーズケーキ」:10等)。点数算出部103dは、該データベースから、インフルエンサーの属性と対応する数値情報を抽出し、該抽出した属性の数値情報と、フォロワーの増加数の数値情報とから、所定のアルゴリズムを用いて、適合率を算出する。判定部103bは、適合率が所定の数値以上であった場合に、該インフルエンサーの属性が、企業の販売する商品情報と適合すると判定してもよい。なお、判定部103bは、上述したように、分析されたインフルエンサーの属性と、算出されたフォロワーの増加数に基づいて、インフルエンサーの属性と、商品情報との相性に関する適合判定を行うことができる。また、条件提示部103cは、点数算出部103dで算出された適合率と対応する優待条件情報を、インフルエンサーに提示してもよい。たとえば、上述したような、段階的に設定された優待条件(「段階1:商品価格を20%割引」、「段階2:商品価格を30%割引」、「段階3:商品価格を50%割引」等)と、適合率の数値情報とを対応付けた情報をもとに、条件提示部103cは、インフルエンサーに優待条件を提示することができる。具体的には、算出された、インフルエンサーの属性と商品情報との相性に関する適合率が50であった場合であって、適合率50と対応する優待条件情報が段階2:商品価格を30%割引であった場合、該インフルエンサーに対して、条件提示部103cは、段階2の優待条件を提示することができる。
【0061】
また、点数算出部103dは、所定の期間内に、インフルエンサーのSNSにおけるフォロワーがどの程度増加したかを示す増加度合いをもとに、インフルエンサーの影響力を点数化することとしてもよい。この場合、たとえば、点数算出部103dは、一年間におけるSNS利用者のフォロワーの増加数と、影響力を示す点数とを対応付けた情報と、一年間における、インフルエンサーのSNSにおけるフォロワーがどの程度増加したかを示す増加度合い(該一年の開始時のフォロワー数と、該一年の終了時のフォロワー数との比)とをもとに、該インフルエンサーの影響力を点数化することとしてもよい。
【0062】
より具体的には、たとえば、一年間におけるSNS利用者のフォロワーの増加数が100であり、該増加数と100という影響力を示す数値とが対応付けがされている場合であって、該インフルエンサーの一年間におけるフォロワーの増加数が1000であった場合、点数算出部103dは、該インフルエンサーの影響力を1000という数値で示すこととしてもよい。
【0063】
上述したように、点数算出部103dは、一年間におけるインフルエンサーのSNSにおけるフォロワーの増加数をそのまま影響力を示す数値としてもよく、該増加数と、所定の数式、関数等を用いて影響力を示す数値を算出することとしてもよい。また、点数算出部103dは、点数化されたインフルエンサーの影響力、インフルエンサーの属性をもとに、インフルエンサーの属性と企業の販売する商品のイメージとの適合度合いを示す適合率を算出することができてもよい。なお、上述したように、属性分析部103aが分析した属性を点数で示す場合、点数算出部103dは、属性に関し、該属性分析部103aが分析した属性の点数をそのまま用いて、適合率を算出することとしてもよい。点数算出部103dが算出した適合率の情報は、評価部103eに伝達される。
【0064】
記憶部105は、サーバ装置100が動作上必要とする各種のプログラム及びデータを記憶する機能を有する。記憶部105は、たとえば、HDD(Hard Disc Drive)、SSD(Solid State Drive)、フラッシュメモリなどにより実現することができる。記憶部105は、インフルエンサーの情報端末110、企業の情報端末120等に配信する商品購入促進システム10用のアプリケーションを記憶する。また、記憶部105は、インフルエンサーのアカウント情報、企業のアカウント情報を含む商品購入促進システム10用のアプリケーションのユーザのアカウント情報、企業の商品内容に関する優待条件の情報、優待条件に係る商品情報(商品の説明情報等)、インフルエンサーに対する評価を行う際の評価基準、インフルエンサーの属性を商品情報と適合すると判定する基準を示す情報等を記憶する。また、記憶部105は、上述のデータベースとして機能し、ソーシャルネットワークサービスにおける投稿者の投稿情報、企業が販売する商品内容を示す商品情報とを格納することとしてもよい。また、記憶部105は、制御部103の指示にしたがい、属性分析部103a、判定部103b、条件提示部103c、評価部103e、点数算出部103d等の処理に用いられる種々の情報を各機能部へ伝達することができる。
【0065】
通信部104は、ネットワークを介して、外部の装置と通信する通信インターフェースである。たとえば、通信部104は、インフルエンサーの情報端末110、企業の情報端末120と通信する。より具体的には、通信部104は、インフルエンサーの情報端末110に対して、商品購入促進システム10用のアプリケーションを配信したり、企業の情報端末120から評価の情報を受信して、インフルエンサーの情報端末110に対して該評価の情報を送信したりする。
【0066】
また、通信部104は、インフルエンサーの情報端末110から商品購入促進システム10用のアプリケーションのアカウント情報を受信したり、インフルエンサーの情報端末110から受信する、インフルエンサーが優待条件に係る商品を購入したことを示す購入情報を、企業の情報端末120に対して送信したりする。なお、企業からのインフルエンサーに対する評価が、上述したようにテキストメッセージ形式で行われる場合、通信部104は、企業の情報端末120から受信する該テキストメッセージ形式の評価の情報を、インフルエンサーの情報端末110に対して送信したり、インフルエンサーの情報端末110から受信する該評価に対する返信内容を示すテキストメッセージ形式の情報を、企業の情報端末120に対して送信したりすることができる。すなわち、通信部104は、上述したように、インフルエンサーの情報端末110、企業の情報端末120等からの購入情報、評価の情報、判断基準の情報、商品内容に関する優待条件の情報、属性の情報等を送受信する。
【0067】
<インフルエンサーの情報端末110>
商品購入促進システム10に係るインフルエンサーの情報端末110は、入力部111と、受付部112と、制御部113と、通信部114と、アプリケーション実行部115と、記憶部116と、を備える。すなわち、インフルエンサーの情報端末110は、プロセッサ、メモリ等を備えるハードウェアである。インフルエンサーの情報端末110は、ネットワークを通じて、サーバ装置100、後述の企業の情報端末120と接続される。各装置、各情報端末は、それぞれ有線接続、無線接続のいずれかにより互いに接続される。また、インフルエンサーの情報端末110の各機能部も、有線接続、無線接続のいずれかにより、互いに接続される。
【0068】
入力部111は、インフルエンサーの情報端末110のインフルエンサーからの入力を受け付けて、制御部113に伝達する機能を有する入力インターフェースである。入力部111は、商品購入促進システム10用のアプリケーションにおいて、アカウント情報、企業から提示される優待条件に係る商品を購入することを示す購入情報等を入力する入力インターフェースである。また、入力部111は、サーバ装置100に対して、商品購入促進システム10用のアプリケーションを要求することを示す要求情報の入力を受け付ける。入力部111は、タッチパネルなどのソフトキーにより実現されてもよいし、ハードキーにより実現されてもよい。また、入力部111は、音声入力を受け付けるためのマイクであってもよい。入力部111は、ユーザから受け付けた入力内容を、制御部113に伝達する。入力部111は、たとえば、ユーザからの商品購入促進システム10用のアプリケーションを利用するための指示を受け付けて、制御部113に伝達することとしてよい。また、たとえば、入力部111は、商品購入促進システム10用のアプリケーションにより提示される優待条件に係る商品をお気に入り登録する旨の入力を受け付けて、制御部113に伝達することとしてよい。また、入力部111は、サーバ装置100に対して、商品購入促進システム10用のアプリケーションの送信を要求する情報の入力を受け付けることとしてもよい。これにより、サーバ装置100に商品購入促進システム10用のアプリケーションを要求する情報が送信される。
【0069】
受付部112は、サーバ装置100から送信される商品購入促進システム10用のアプリケーションを受け付ける。また、受付部112は、上述した入力部111からの入力内容を受け付けて、制御部113に伝達することとしてもよい。また、受付部112は、サーバ装置100から受信する商品購入促進システム10用のアプリケーションを受け付ける。また、受付部112は、企業からの商品内容に関する優待条件の情報を受け付ける。ここで、受付部112は、サーバ装置100から企業の商品内容に関する優待条件の情報を受け付けてもよいし、後述の企業の情報端末120から商品に関する優待条件の情報を受け付けてもよい。受付部112が受け付けた情報は、制御部113に伝達される。また、商品購入促進システム10用のアプリケーションは、制御部113を介して、記憶部105に伝達される。また、受付部112は、サーバ装置100から送信される評価の情報を受け付ける。ここで、評価の情報とは、サーバ装置100の評価部103eによるインフルエンサーの評価を示す情報である。たとえば、評価の情報は、上述したような「A」という評価であってもよく、「A」という評価とともにその評価の内容を示す「とてもよい」という評価であってもよい。また、評価の情報は、チャット等でテキストメッセージ形式の情報であってよい。インフルエンサーの評価がテキストメッセージ形式で行われる場合、たとえば、評価の情報は、「弊社の商品をご購入いただきありがとうございます。」、「とてもよい内容の投稿をありがとうございます。」等の文字情報であってもよい。ここで、たとえば、文字情報とは、SNS上等で送受信される文字を含む情報を指す。なお、評価の情報は、上述したような情報に限定されない。たとえば、評価の情報は、絵文字であってもよく、画像、映像等の情報が含まれてもよい。
【0070】
また、受付部112は、サーバ装置100から送信される評価の情報を受け付ける。受付部112が受け付けた評価の情報は、たとえば、インフルエンサーの情報端末110の画面に表示される。これにより、インフルエンサーは、自身に送られてきた評価を確認することができる。評価の情報は、たとえば、後述する記憶部116に記憶されることとしてもよい。
【0071】
制御部113は、インフルエンサーの情報端末110の各部を制御する機能を有するプロセッサである。制御部113は、シングルコアにより実現されても、マルチコアにより実現されてもよい。制御部113は、入力部111により入力される、商品購入促進システム10に係る商品購入促進システム10用のアプリケーションを利用するための要求情報を、通信部114を介して、サーバ装置100に送信する。
【0072】
アプリケーション実行部115は、サーバ装置100からダウンロードした商品購入促進システム10用のアプリケーションを実行する。アプリケーション実行部115は、商品購入促進システム10用のアプリケーションを実行することにより、インフルエンサーからの入力にしたがって、アカウント情報等の各種の情報を商品購入促進システム10用のアプリケーションに登録する。また、アプリケーション実行部115は、サーバ装置100から評価の情報を取得し、インフルエンサーの情報端末110の画面に表示する。また、アプリケーション実行部115は、サーバ装置100、企業の情報端末120から受信する商品の優待条件の情報を取得し、インフルエンサーの情報端末110の画面に表示することができる。
【0073】
記憶部116は、インフルエンサーの情報端末110が動作上必要とする各種のプログラム及びデータを記憶する機能を有する。記憶部116は、たとえば、HDD(Hard Disc Drive)、SSD(Solid State Drive)、フラッシュメモリなどにより実現することができる。記憶部116は、サーバ装置100から受信した商品購入促進システム10用のアプリケーションを記憶する。商品購入促進システム10用のアプリケーションを受信以降、アプリケーション実行部115は、記憶部116に記憶される商品購入促進システム10用のアプリケーションを実行する。また、記憶部116は、商品購入促進システム10用のアプリケーションを実行した際に商品購入促進システム10にログインするためのID、サーバ装置100から提示される優待条件に係る商品の情報、評価の情報等を記憶する。また、記憶部116は、上述したように、インフルエンサーが企業から提示された優待条件に係る商品に関し、お気に入り登録したことを示す情報を記憶することとしてもよい。
【0074】
通信部114は、ネットワークを介して、外部の装置と通信する通信インターフェースである。たとえば、通信部114は、サーバ装置100、企業の情報端末120と通信する。より具体的には、通信部114は、サーバ装置100から商品購入促進システム10用のアプリケーションを受信したり、サーバ装置100、企業の情報端末120等から評価の情報を受信したりする。また、通信部114は、サーバ装置100に商品購入促進システム10用のアプリケーションのアカウント情報を送信したり、サーバ装置100、企業の情報端末120等に優待条件に係る商品を購入したことを示す購入情報を送信したりする。また、通信部114は、サーバ装置100、企業の情報端末120等に、インフルエンサーのSNS上における商品に関する投稿したことを示す投稿情報を送信することとしてもよい。また、企業のからのインフルエンサーに対する評価が、上述したようにテキストメッセージ形式で行われる場合、通信部114は、企業の情報端末120等に、該評価に対する返信内容を示すテキストメッセージ形式の情報を送信することができる。
【0075】
<企業の情報端末120>
商品購入促進システム10に係る企業の情報端末120は、入力部121と、受付部122と、制御部123と、通信部124と、アプリケーション実行部125と、記憶部126と、を備える。すなわち、企業の情報端末120は、プロセッサ、メモリ等を備えるハードウェアである。企業の情報端末120は、ネットワークを通じて、サーバ装置100、インフルエンサーの情報端末110と接続される。各装置、各情報端末は、それぞれ有線接続、無線接続のいずれかにより互いに接続される。また、企業の情報端末120の各機能部も、有線接続、無線接続のいずれかにより、互いに接続される。ここで、企業とは、法人、法人に所属する従業員等を指す。すなわち、企業には、商品購入促進システム10用のアプリケーションを利用する企業の担当者、その他担当者の上司、部下等が含まれる。
【0076】
入力部121は、企業の情報端末120の企業からの入力を受け付けて、制御部123に伝達する機能を有する入力インターフェースである。入力部121は、サーバ装置100に対して、商品購入促進システム10用のアプリケーションを要求することを示す要求情報の入力を受け付ける。また、入力部121は、商品購入促進システム10用のアプリケーションにおいて、アカウント情報、優待条件に係る商品の情報を提示するインフルエンサーに選定することを示す選定情報、インフルエンサーに対して提示する商品に関する優待条件の情報等を入力する入力インターフェースである。入力部121は、タッチパネルなどのソフトキーにより実現されてもよいし、ハードキーにより実現されてもよい。また、入力部121は、音声入力を受け付けるためのマイクであってもよい。入力部121は、企業から受け付けた入力内容を、制御部123に伝達する。入力部121は、たとえば、企業からの商品購入促進システム10用のアプリケーションを利用するための指示を受け付けて、制御部123に伝達することとしてよい。また、入力部121は、サーバ装置100に対して、商品購入促進システム10用のアプリケーションの送信を要求する情報の入力を受け付けることとしてもよい。これにより、サーバ装置100に商品購入促進システム10用のアプリケーションを要求する情報が送信される。また、入力部121は、サーバ装置100に送信する、商品の説明情報、商品のコンセプトに関する情報等を含む商品情報、サーバ装置100が、インフルエンサーの属性に基づいて、企業の優待条件に係る商品情報との相性に関する適合判定を行う際に用いる判定基準の情報、サーバ装置100がインフルエンサーを評価する場合に用いる評価基準の情報等の入力を受け付ける。
【0077】
受付部122は、サーバ装置100から送信される商品購入促進システム10用のアプリケーションを受け付ける。また、受付部122は、上述した入力部121からの入力内容を受け付けて、制御部123に伝達することとしてもよい。受付部122は、サーバ装置100から送信される企業の優待条件に係る商品情報と適合すると判定された属性を有するインフルエンサーの情報を受け付ける。インフルエンサーの情報は、たとえば、インフルエンサーの氏名、インフルエンサーの商品購入促進システム10用のアプリケーションにおけるID等を示す情報が含まれる。また、受付部122は、サーバ装置100、インフルエンサーの情報端末110等から送信されるインフルエンサーの優待条件に係る商品の購入情報を受け付ける。受付部122が受け付けた情報は、制御部123に伝達される。
【0078】
制御部123は、企業の情報端末120の各部を制御する機能を有するプロセッサである。制御部123は、シングルコアにより実現されても、マルチコアにより実現されてもよい。制御部123は、入力部121により入力される、商品購入促進システム10用のアプリケーションを利用するための要求情報を、通信部124を介して、サーバ装置100に送信する。
【0079】
アプリケーション実行部125は、サーバ装置100からダウンロードした商品購入促進システム10用のアプリケーションを実行する。アプリケーション実行部125は、商品購入促進システム10用のアプリケーションを実行することにより、企業からの入力にしたがって、アカウント情報等の各種の情報を商品購入促進システム10用のアプリケーションに登録する。また、アプリケーション実行部125は、サーバ装置100、インフルエンサーの情報端末110等から、上述したようなインフルエンサーのアカウント情報、インフルエンサーの属性の情報、インフルエンサーの影響力に関する情報等を含む、サーバ装置100から送信される企業の優待条件に係る商品情報と適合すると判定された属性を有するインフルエンサーの情報等を取得し、企業の情報端末120の画面に表示する。
【0080】
ここで、インフルエンサーの属性の情報とは、サーバ装置100における属性分析部103aが分析したインフルエンサーの属性を示す情報を指す。たとえば、サーバ装置100における属性分析部103aがあるインフルエンサーの属性を「好物はチーズケーキである」と分析した場合、インフルエンサーの属性に関する情報は、あるインフルエンサーの属性が「好物はチーズケーキである」という属性であることを示す情報となる。しかしながら、インフルエンサーの属性に関する情報は、上述したものに限定されない。
【0081】
たとえば、インフルエンサーの属性に関する情報は、性別、年齢、居住地、家族構成等を示す情報であってもよい。また、インフルエンサーの影響力に関する情報とは、上述したような点数算出部103dにおいて算出される数値により示されてもよく、該数値と影響力の度合いを示す情報とを対応付けたリスト等をもとに示されてもよい。より具体的には、インフルエンサーの影響力に関する情報は、100という数値であってもよく、100という数値と対応する「とても強い影響力がある」という情報であってもよい。ここで、上述したような影響力を示す数値と影響力の度合いを示す対応情報は、記憶部105に記憶されていてもよい。また、アプリケーション実行部125は、サーバ装置100、インフルエンサーの情報端末110等から、上述したようなインフルエンサーの優待条件に係る商品の購入情報を取得し、企業の情報端末120の画面に表示することができる。
【0082】
記憶部126は、企業の情報端末120が動作上必要とする各種のプログラム及びデータを記憶する機能を有する。記憶部126は、たとえば、HDD(Hard Disc Drive)、SSD(Solid State Drive)、フラッシュメモリなどにより実現することができる。記憶部126は、サーバ装置100から受信した商品購入促進システム10に係る商品購入促進システム10用のアプリケーションを記憶する。商品購入促進システム10用のアプリケーションを受信以降、アプリケーション実行部125は、記憶部126に記憶される商品購入促進システム10用のアプリケーションを実行する。また、記憶部126は、商品購入促進システム10用のアプリケーションを実行した際に商品購入促進システム10にログインするためのID、インフルエンサーに提示する優待条件に係る商品の情報、インフルエンサーの優待条件に係る商品の購入情報、評価の情報等を記憶する。また、記憶部126は、制御部123の指示にしたがい、通信部124に情報を伝達することができる。
【0083】
通信部124は、ネットワークを介して、外部の装置と通信する通信インターフェースである。たとえば、通信部124は、サーバ装置100、インフルエンサーの情報端末110と通信する。より具体的には、通信部124は、サーバ装置100から商品購入促進システム10用のアプリケーションを受信したり、サーバ装置100、インフルエンサーの情報端末110等から評価の情報を受信したりする。また、通信部124は、サーバ装置100に商品購入促進システム10用のアプリケーションのアカウント情報を送信したり、サーバ装置100、インフルエンサーの情報端末120等に商品内容に関する優待条件を示す情報を送信したりする。また、通信部124は、サーバ装置100、インフルエンサーの情報端末110等に、優待条件に係る商品を購入したインフルエンサーに対する評価の情報を送信する。また、企業のからのインフルエンサーに対する評価が、上述したようにテキストメッセージ形式で行われる場合、通信部124は、インフルエンサーの情報端末110等に、評価の内容を示すテキストメッセージ形式の情報を送信することができる。
【0084】
以上が、商品購入促進システム10に係るサーバ装置100、インフルエンサーの情報端末110、企業の情報端末120の機能構成の説明である。なお、本実施形態に係る商品購入促進システム10の構成は、あくまで一例にすぎないのは勿論である。なお、インフルエンサーの情報端末110、企業の情報端末120等に商品購入促進システム10用のアプリケーションを配信するのは、サーバ装置100に限定されない。たとえば、サーバ装置100のほか、配信用サーバ装置を別途設けてもよい。この場合、サーバ装置100は、インフルエンサーの情報端末110、企業の情報端末120等に対して商品購入促進システム10用のアプリケーションを配信してもよいか否かを判断し、配信用サーバ装置に係る配信の機能を制御することとしてもよい。
【0085】
また、商品購入促進システム10用のアプリケーションをインフルエンサーに提供するサーバ装置と、商品購入促進システム10用のアプリケーションをインフルエンサー、企業等を含むユーザに提供するか否かの判断を行うサーバ装置とは別の装置であってもよい。すなわち、商品購入促進システム10用のアプリケーションをインフルエンサーに提供するサーバ装置100とは別に、商品購入促進システム10用のアプリケーションをインフルエンサーに提供するか否かの判断を行うサーバ装置が設けられていてもよい。この場合、たとえば、商品購入促進システム10用のアプリケーションをインフルエンサーに提供するか否かの判断を行うサーバ装置は、ネットワークを通じてサーバ装置100、インフルエンサーの情報端末110等と接続される。商品購入促進システム10用のアプリケーションをインフルエンサーに提供するか否かの判断を行うサーバ装置は、サーバ装置100、インフルエンサーの情報端末110等から送信されるインフルエンサーのアカウント情報をもとに、商品購入促進システム10用のアプリケーションをインフルエンサーに提供するか否かの判断を行うこととしてもよい。この場合、たとえば、商品購入促進システム10用のアプリケーションをインフルエンサーに提供するか否かの判断を行うサーバ装置は、所定の条件を設定して、商品購入促進システム10用のアプリケーションをインフルエンサーに提供するか否かの判断を行うこととしてもよい。
【0086】
図2は、商品購入促進システム10に係るサーバ装置100、インフルエンサーの情報端末110、企業の情報端末120間でのデータのやり取りを示すシーケンスチャートである。図2に示すように、インフルエンサーの情報端末110から、サーバ装置100に対して、商品購入促進システム10用のアプリケーションを要求する(ステップS210)。
【0087】
インフルエンサーの情報端末110から商品購入促進システム10用のアプリケーションの要求を受けたサーバ装置100は、インフルエンサーの情報端末110に対して、商品購入促進システム10用のアプリケーションの情報を送信する(ステップS220)。これにより、インフルエンサーの情報端末110は商品購入促進システム10用のアプリケーションの情報を受信する。これにより、インフルエンサーは自身の情報端末110から、商品購入促進システム10を利用することができる。
【0088】
また、同様にして、企業の情報端末120から、サーバ装置100に対して、商品購入促進システム10用のアプリケーションを要求する(ステップS230)。企業の情報端末120から商品購入促進システム10用のアプリケーションの要求を受けたサーバ装置100は、企業の情報端末120に対して、商品購入促進システム10用のアプリケーションの情報を送信する(ステップS240)。これにより、企業の情報端末120は商品購入促進システム10用のアプリケーションの情報を受信する。これにより、企業は自身の情報端末120から、商品購入促進システム10を利用することができる。
【0089】
図2に示すように、インフルエンサー、企業等は、サーバ装置100から商品購入促進システム10用のアプリケーションを受信すると、各情報端末110、120からアカウント情報を入力する(ステップS250、ステップS260)。すなわち、インフルエンサー、企業は、各情報端末110、120の入力部111、121からアカウント情報を入力する。ここで、アカウント情報とは、サーバ装置100側が、個人等を特定可能な情報であってよい。たとえば、アカウント情報は、上述したように、個人の氏名、所属先、年齢、性別、生年月日、住所、電話番号等が含まれる。なお、上述したように、インフルエンサーがSNSを利用している場合、アカウント情報には、該SNSにおいて利用しているアカウントをそのまま引用することができてもよい。これにより、商品購入促進システム10用のアプリケーションを利用するのに必要なアカウントを登録できるだけでなく、商品購入促進システム10用のアプリケーションと、該商品購入促進システム10用のアプリケーションを利用するインフルエンサーのSNS上のアカウントを紐づけることができる。
【0090】
各情報端末110、120は、アカウント情報を入力すると、該アカウント情報をサーバ装置100に送信する(ステップS270、ステップS280)。サーバ装置100は、各情報端末110、120からのアカウント情報を受信し、登録する。ここで、たとえば、サーバ装置100は、情報端末110、120等から受信するアカウント情報をもとに、商品購入促進システム10用のアプリケーションを利用するのがインフルエンサーであるか、企業であるかを判断することとしてもよい。たとえば、サーバ装置100が受信するアカウント情報がSNS上でのアカウントを引用したものである場合、該アカウント情報をインフルエンサーのアカウント情報であると判断してもよい。また、たとえば、サーバ装置100が受信するアカウント情報が所属先の情報を含む場合であって、所属先に「株式会社」、「(株)」、「事務所」等、勤務先と推定されるキーワードが含まれる場合に、該アカウント情報を企業のアカウント情報であると判断してもよい。たとえば、該推定は、該アカウント情報に含まれる文字情報等と、自然言語処理技術、画像解析技術等とを用いて行われている。これにより、たとえば、サーバ装置100は、インフルエンサー、企業それぞれに対して、商品購入促進システム10用のアプリケーションを通じて、適切な情報を送信することができる。
【0091】
たとえば、サーバ装置100は、企業の情報端末120に対して、属性分析部103aが分析したインフルエンサーの属性、影響力等を示す情報をグラフ、数値等を用いて表示する表示部を備える商品購入促進システム10用のアプリケーションを送信することが挙げられる。また、たとえば、サーバ装置100は、インフルエンサーの情報端末110に対して、属性分析部103aがインフルエンサーのSNS上での投稿情報等をもとに分析した属性と適合すると判定される商品内容に関する優待条件の情報を表示する表示部を備える商品購入促進システム10用のアプリケーションを送信することが挙げられる。この場合、たとえば、サーバ装置100は、自然言語処理技術、画像解析技術、映像解析技術、データモデル解析技術、データ分析技術等のいずれかを用いて、インフルエンサーのSNS上での投稿情報と、企業の情報端末120から受信する、またはデータベースに格納された商品内容の優待条件の情報とを分析することにより、インフルエンサーの属性と、優待条件に係る商品情報との相性に関する適合判定を行うこととしてもよい。より具体的には、たとえば、サーバ装置100は、インフルエンサーの投稿内容に含まれる文章と、優待条件に係る商品情報に含まれる商品の説明に含まれる文章とを比較し、予め設定された文章の一致率、商品名の出現率等の基準をもとに、インフルエンサーの属性と、優待条件に係る商品情報とが適合するか否かを判定することとしてもよい。
【0092】
サーバ装置100は、インフルエンサーのSNS上での投稿情報をもとに、インフルエンサーの属性を分析する(ステップS290)。たとえば、サーバ装置100は、上述したように、自然言語処理技術、画像解析技術、データモデル解析技術、データ分析技術等を用いて、インフルエンサーの投稿情報からインフルエンサーの属性を分析する。また、サーバ装置100は、企業の情報端末120から、インフルエンサーに対して提示する商品の優待条件の情報を受信する(ステップS300)。
【0093】
サーバ装置100は、分析したインフルエンサーの属性をもとに、商品情報との相性に関する適合判定を行う(ステップS310)。たとえば、サーバ装置100は、上述したように、インフルエンサーの属性が、企業の販売する商品情報に適合するか否かを判定する際にキーワードを用いて判定してもよく、分析したインフルエンサーの属性を数値化し、該数値と商品の優待条件の情報とを対応付けた情報をもとに判定してもよい。
【0094】
また、サーバ装置100が、インフルエンサーの投稿情報に含まれる文章と、優待条件に係る商品の説明に含まれる文章とを比較し、予め設定された文章の一致率、商品名の出現率等の基準をもとに、インフルエンサーの属性が、優待条件に係る商品情報との相性に関して、適合すると判定された場合、たとえば、サーバ装置100は、企業の情報端末120に対して、該判定したことを示す判定情報と、該判定により優待条件に係る商品情報と適合すると判定されたインフルエンサーの情報を送信することとしてもよい。
【0095】
ここで、判定情報には、インフルエンサーの投稿内容に含まれる文章と、優待条件に係る商品の説明に含まれる文章との間における文章の一致率、商品名の出現率を数値化した情報、該インフルエンサーが、企業が提示する優待条件に係る商品情報と適合するインフルエンサーであると判定される旨を示す情報等が含まれてもよい。たとえば、サーバ装置100から受信した該判定情報、該判定により優待条件に係る商品情報と適合すると判定された属性を有するインフルエンサーの情報等は、企業の情報端末120の画面に表示される。また、サーバ装置100は、該判定情報をもとに、予め企業の情報端末120から受信した優待条件に係る商品の情報を、インフルエンサーの情報端末110に送信することとしてもよい。これにより、商品購入促進システム10用のアプリケーションを利用するインフルエンサーは、サーバ装置100がインフルエンサーの属性と適合すると判定された商品の優待条件の情報を取得することができる。
【0096】
サーバ装置100は、企業が販売する商品情報と適合すると判定された属性を有するインフルエンサーに対して、該商品情報と対応する商品内容に関する、購入に関する優待条件情報を送信する(ステップS320)。ここで、商品情報と対応する商品内容に関する、購入に関する優待条件情報には、商品の説明情報、商品内容に関する優待条件の情報等が含まれる。たとえば、商品の説明情報には、商品名、商品価格、商品の材料、商品のカロリー、商品に含まれる栄養情報、その他商品を説明するための情報等が含まれる。たとえば、商品の説明情報とは、商品の説明に係る文章を数値化した情報を指す。また、たとえば、優待条件情報には、上述したように、商品の価格割引、販売前の商品の購入機会の提供、商品の購入に付随する次回の買い物時に利用可能な無料クーポン、商品の購入に付随する映画の前売り券等の情報が含まれる。しかしながら、優待条件情報は上述したものに限定されない。たとえば、企業がインフルエンサーに対して、提示したいと考える商品に関する情報であればよい。
【0097】
なお、優待条件情報は、企業の情報端末120からインフルエンサーの情報端末110に送信されてもよい。この場合、たとえば、企業の情報端末120は、上述の判定情報をサーバ装置100から取得することとしてもよい。この場合、たとえば、サーバ装置100は、企業の情報端末120に対して、該判定情報を送信する。また、企業の情報端末120は、分析されたインフルエンサーの属性をもとに、企業が販売する商品情報との相性に関する適合判定を行うことができてもよい。
【0098】
企業の情報端末120から受信した優待条件情報は、インフルエンサーの情報端末110の画面に表示される。これにより、インフルエンサーは、自身の情報端末110から、自身宛に送信された優待条件情報(商品内容に関する情報を含む)を確認することができる。上述したように、該優待条件情報には、優待条件に係る商品の購入ページの情報が含まれる。したがって、インフルエンサーは、該優待条件に係る商品の情報から優待条件に係る商品を購入することができる。上述したように、たとえば、インフルエンサーは、指等を用いて、商品の購入ページに示される購入ボタンをクリックすることにより、優待条件に係る商品を購入することができる。インフルエンサーが優待条件に係る商品を購入した場合、すなわち、購入ボタンをクリックした場合、該商品を購入したことを示す購入情報は、企業の情報端末120に通知される(ステップS330)。ここで、該購入情報は、サーバ装置100に自動送信されることとしてもよい。この場合、インフルエンサーの情報端末110から該購入情報を受信したサーバ装置100は、該購入情報を企業の情報端末120に送信することとしてもよい。
【0099】
企業は、自身の情報端末120から、商品を購入したインフルエンサーに対して、評価の情報を送信する。すなわち、企業は、インフルエンサーによる購入情報をもとにインフルエンサーを評価する情報を送信する(ステップS340)。なお、該評価の情報は、企業の情報端末120からサーバ装置100に送信されることとしてもよい。この場合、企業の情報端末120から評価の情報を受信したサーバ装置100は、インフルエンサーの情報端末110に対して、該評価の情報を送信する。
【0100】
また、インフルエンサーは、SNSにおいて、購入した優待条件に係る商品に関する投稿を行うことができる。たとえば、インフルエンサーは、SNSに、購入した優待条件に係る商品の評価を示す商品評価情報を投稿することができる。より具体的には、インフルエンサーは、優待条件に係る商品「チーズケーキ」を購入した場合、SNSにおいて、該「チーズケーキ」の味に関する評価「おいしい」という内容を示す商品評価情報を投稿することができる。ここで、商品評価情報には、商品の評価に関する文字情報だけでなく、商品の写真等の画像情報、商品に関する映像情報等が含まれる。ここで、商品に関する映像情報には、たとえば、インフルエンサーが購入した商品を紹介する動画、インフルエンサーが購入した商品を評価する動画等が含まれる。なお、インフルエンサーによる商品購入後の投稿は、あくまでインフルエンサーの任意による行動であることは勿論である。
【0101】
図3は、商品購入促進システム10に係るサーバ装置100の動作例を示すフローチャートである。図3に示すフローチャートは、商品購入促進システム10に係るサーバ装置100の処理に係るメインフローを示す図である。図3に示すように、商品購入促進システム10に係るサーバ装置100は、インフルエンサーの投稿情報に基づいて、該インフルエンサーの属性を分析する(ステップS350)。なお、該分析は、サーバ装置100における属性分析部103aが行う。また、属性分析部103aは、上述したように、自然言語処理技術、画像分析技術、ネットワーク分析技術、データモデル解析技術のいずれかを用いて、インフルエンサーが企業からの依頼に基づく、商品購入を行っていることを分析することができる。
【0102】
さらに、サーバ装置100は、分析したインフルエンサーの属性に基づいて、商品情報との相性に関する適合判定を行う(ステップS360)。該判定は、サーバ装置100における判定部103bが行う。なお、判定部103bは、サーバ装置100だけでなく、たとえば、サーバ装置100が企業の情報端末120に対して、送信する商品購入促進システム10用のアプリケーションに実装されていてもよい。すなわち、企業の情報端末120において、該判定が行われてもよい。ここで、インフルエンサーの属性が、企業が販売する商品情報との相性に関して、適合しないと判定された場合(NO:ステップS380)、商品購入促進システム10の処理は終了する。
【0103】
インフルエンサーが、企業が販売する商品情報との相性に関して適合すると判定された場合(YES:ステップS370)、サーバ装置100は、適合すると判定された属性を有するインフルエンサーに対して、商品情報に対応する商品内容に関する優待条件の情報を提示する(ステップS380)。なお、該優待条件の情報の提示は、サーバ装置100における条件提示部103cが行う。また、条件提示部103cは、サーバ装置100だけでなく、たとえば、サーバ装置100が企業の情報端末120に対して、送信する商品購入促進システム10用のアプリケーションに実装されていてもよい。すなわち、企業の情報端末120において、該優待条件の情報の提示が行われてもよい。
【0104】
インフルエンサーは、自身の情報端末110が受信した商品内容に関する優待条件の情報を確認し、該優待条件の情報に係る商品を購入することができる。インフルエンサーは、提示された優待条件に係る商品をインフルエンサーが購入した情報を示す購入情報を受け付ける(ステップS400)。インフルエンサーが、該優待条件の情報に係る商品を購入した場合、該優待条件の情報に係る商品を購入したことを示す購入情報は、インフルエンサーの情報端末110からサーバ装置100に自動送信される。この場合、インフルエンサーの情報端末110から該購入情報を受信したサーバ装置100は、企業の情報端末120に対して、該購入情報を自動送信する。ここで、該購入情報は、インフルエンサーの情報端末110から企業の情報端末120に自動送信されることとしてもよい。
【0105】
サーバ装置100は、インフルエンサーの情報端末110から受信した購入情報をもとに、該インフルエンサーを評価する(ステップS410)。評価後、処理を終了する。ここで、サーバ装置100は、インフルエンサーが企業の提示する優待条件に係る商品を購入したか否かで、評価を行うこととしてもよい。また、サーバ装置100は、企業の情報端末120から、該インフルエンサーを評価することを示す評価情報を受信し、インフルエンサーの情報端末110に該評価情報を送信することにより、インフルエンサーを評価することとしてもよい。
【0106】
また、たとえば、サーバ装置100は、予め設定された評価基準、評価指標をもとに、該インフルエンサーを評価することとしてもよい。ここで、予め設定された評価基準、評価指標は、サーバ装置100が独自に作成した評価基準、評価指標であってもよく、企業の情報端末120から受信する、企業が独自に作成した評価指標を示す評価基準、評価指標等の内容を示す情報であってもよい。評価基準は、たとえば、上述したような、インフルエンサーが企業からの依頼に基づく、商品購入を行ったか否かという事項、インフルエンサーが企業の提示する優待条件に係る商品を購入したか否かという事項等を含んでよく、インフルエンサーが企業の提示する商品の購入頻度等に関する事項(インフルエンサーが企業の提示する優待条件に係る商品をいつも購入してくれているか否か等)を含んでもよい。サーバ装置100、企業の情報端末120等により、該インフルエンサーの評価が実行された後、サーバ装置100は処理を終了する。
【0107】
図4は、サーバ装置100において、分析されたインフルエンサーの属性をもとに、企業が販売する商品情報との相性に関する適合判定を行う、より詳細な処理フローを示すフローチャートである。図4に示すように、サーバ装置100は、所定期間内におけるインフルエンサーのSNS上におけるフォロワー数の増加数を算出する(ステップS420)。ここで、該算出は、サーバ装置100における点数算出部103dが行う。また、点数算出部103dは、インフルエンサーの属性だけでなく、インフルエンサーの有する影響力を点数化することとしてもよい。たとえば、点数算出部103dは、上述したように、所定の期間内に、インフルエンサーのSNSにおけるフォロワーがどの程度増加したかを示す増加度合いをもとに、インフルエンサーの影響力を点数化することとしてもよい。この場合、たとえば、点数算出部103dは、一年間におけるSNS利用者のフォロワーの増加数を100という影響力を示す点数と対応付けた情報と、一年間における、インフルエンサーのSNSにおけるフォロワーがどの程度増加したかを示す増加度合いとをもとに、該インフルエンサーの影響力を点数化することとしてもよい。より具体的には、たとえば、一年間におけるSNS利用者のフォロワーの増加数が100であり、該増加数と100という影響力を示す数値とが対応付けがされている場合であって、該インフルエンサーの一年間におけるフォロワーの増加数が1000であった場合、該インフルエンサーの影響力を1000という数値で示すこととしてもよい。ここで、点数算出部103dは、一年間におけるインフルエンサーのSNSにおけるフォロワーの増加数をそのまま影響力を示す数値としてもよく、該増加数と、所定の数式、関数等を用いて影響力を示す数値を算出することとしてもよい。
【0108】
サーバ装置100は、分析されたインフルエンサーの属性と、算出された上述のフォロワーの増加数をもとに、インフルエンサーの属性と企業が販売する商品情報との相性に関する適合判定を行う(ステップS430)。また、サーバ装置100は、上述の属性と、上述の増加数等の情報をもとに、インフルエンサーの属性の、商品情報に対する適合度合いを示す適合率を算出することができてもよい。たとえば、点数算出部103dは、インフルエンサーの属性「好物はチーズケーキである」という情報をもとにインフルエンサーの属性を10という数値で示す。さらに、点数算出部103dは、企業が販売する商品「チーズケーキ」の情報をもとに、企業の販売する商品情報を20という数値で示す。たとえば、点数算出部103dは、上記のインフルエンサーの属性を示す数値10と、企業の販売する商品情報を示す数値20と、所定の式(インフルエンサーの属性を示す数値/企業の販売する商品のイメージを示す数値×100)等を用いて、適合率50を算出する。ここで、所定の式は上述したような式に限定されない。点数算出部103dは、点数化されたインフルエンサーの属性のほか、点数化されたインフルエンサーの影響力をもとに、該適合率の算出を行うこととしてもよい。たとえば、所定の式には、インフルエンサーの影響力を示す数値を係数として用いてもよく、平方根、微分積分等種々の計算方法を取り入れてもよい。上述したように、点数算出部103dにより算出される適合率等の情報は、判定部103bに伝達される。
【0109】
また、サーバ装置100は、上述したように、点数化された適合率の点数と、分析されたインフルエンサーの属性の情報をもとに、企業が販売する商品情報との相性に関する適合判定を行うこととしてもよい。たとえば、企業が予め適合率が50以上のインフルエンサーを、企業の販売する商品のイメージと適合するインフルエンサーであると判定するというような基準を設定し、該判定基準を示す情報をサーバ装置100に記憶させる。たとえば、サーバ装置100は、該判定基準を示す情報をもとに、企業が販売する商品情報と適合する属性を有するインフルエンサーであるか否かを判定する。上述したような、適合率50のインフルエンサーは、サーバ装置100が該インフルエンサーの適合率と、上述の判定基準とにより、企業が販売する商品情報と適合するインフルエンサーであると判定される。たとえば、判定基準として、“「適合率が50%以上」である場合に、インフルエンサーの属性が、企業の提示する優待条件の商品情報との相性に関して、適合すると判定する”ことが挙げられる。ここで、該適合率の算出は、サーバ装置100における点数算出部103dが行う。該インフルエンサーの判定を行った場合、サーバ装置100は処理を終了する。
【0110】
図5は、実施形態に係る商品購入促進システム10用のアプリケーションを実行中のインフルエンサーの情報端末110の画面例である。図5に示すように、インフルエンサーの情報端末110は、サーバ装置100、企業の情報端末120等から受信した商品「チーズケーキ」に関する優待条件の情報が第一画面例510に表示されている。この場合、たとえば、インフルエンサーは、自身のSNSにおいて、「チーズケーキ」に関する投稿をよく行っており、企業が販売する商品「チーズケーキ」の商品情報と適合すると判定された属性を有するインフルエンサーであることが前提である。図5に示すように、第一画面例510には、「チーズケーキ」の写真、「チーズケーキ」の商品名、「チーズケーキ」の通常価格、「チーズケーキ」に関する優待条件、優待条件が適用される期間等の情報が提示される。しかしながら、第一画面例510に表示される優待条件の情報は、図示のものに限定されない。たとえば、上述したように、「チーズケーキ」に関する優待条件の情報には、「チーズケーキ」の材料に関する情報、「チーズケーキ」の栄養に関する情報等が含まれる。また、「チーズケーキ」に関する優待条件の情報には、「チーズケーキ」の製法、企業が「チーズケーキ」を製作する際にこだわったポイントに関する情報等が含まれてもよい。なお、図5に示す優待条件の情報はあくまで一例にすぎず、商品購入促進システム10において、提示される優待条件の情報は、「チーズケーキ」に関する優待条件の情報に限定されないことは勿論である。たとえば、優待条件の情報は、「洋服」、「宝石」、「アクセサリー」、「映画の前売り券」等種々の商品に関する優待条件の情報が含まれるのは勿論である。
【0111】
図5に示すように、第一画面例510において、インフルエンサーは、「チーズケーキ」に関し、通常価格が1000円(税込み)のところ、優待条件として20××年○月△日~20××年○月□日に間は、半額の500円にて、購入することができる旨の情報が提示されている。また、第一画面例510において、インフルエンサーは、直ちに「チーズケーキ」を購入はしないものの、該商品に関するページを保存したい場合、図示のハートマーク型のボタンを指でクリックすることにより、保存することができる。なお、インフルエンサーは、商品に関するページを保存するためのボタンをクリックすることにより、該商品に関するページを保存した旨の情報が、インフルエンサーの情報端末110からサーバ装置100、企業の情報端末120等に自動送信される。これにより、たとえば、企業は、自身が提示した優待条件に係る商品に関し、インフルエンサーが興味を持っていることを把握することができる。
【0112】
また、インフルエンサーは、サーバ装置100、企業の情報端末120等から提示される優待条件の情報に係る商品を購入する場合、図5に示すような購入ボタンを指でクリックすることにより、商品を購入することができる。たとえば、インフルエンサーの情報端末110は、サーバ装置100に対して、優待条件の情報に係る商品を購入することを示す購入情報を送信する。インフルエンサーの情報端末110から該購入情報を受信したサーバ装置100は、企業の情報端末120に対して、インフルエンサーから取得したアカウント情報に示される住所、氏名、電話番号等の情報をもとに、商品の発送を行うことを示す発送情報を送信することとしてもよい。サーバ装置100から該発送情報を受信した企業の情報端末120は、企業による発送に係る入力内容を受け付ける。インフルエンサーの情報端末110は、企業が商品を発送したことを示す発送情報を受信する。これにより、インフルエンサーは、自身が購入した商品が発送されたことを把握することができる。なお、インフルエンサーの情報端末110は、サーバ装置100を介さず、直接企業の情報端末120に対して、該購入情報を送信することとしてもよい。この場合、インフルエンサーの情報端末110から該購入情報を受信した企業の情報端末120は、上述したように、該インフルエンサーのアカウント情報をもとに、商品の発送手続きに係る処理を行うこととしてもよい。
【0113】
図6(a)は、企業の情報端末120における画面例を示す図である。図6(a)に示すように、第二画面例610は、インフルエンサーに対して提示する予定の商品に関する基本的な情報620(商品名、商品価格、商品の写真等)と、商品に関する優待条件の情報630と、該優待条件の情報を提示する可能性のあるインフルエンサーの情報一覧640とを表示する。ここで、優待条件の情報を提示する可能性のあるインフルエンサーとは、たとえば、サーバ装置100が分析したインフルエンサーの属性をもとに、該優待条件の情報に係る商品情報と適合すると判定された属性を有するインフルエンサーが含まれる。たとえば、上述したように、該判定は、サーバ装置100により行われてもよく、企業の情報端末120により、行われてもよい。たとえば、チーズケーキに関する投稿をSNS上で一定回数以上行ったインフルエンサーに対して、サーバ装置100、企業の情報端末120等は、企業の商品「チーズケーキ」に関する基本的な情報620(商品名「チーズケーキ」、価格1000円、チーズケーキの写真等)と、「チーズケーキ」に関する優待条件の情報630(たとえば、価格50%OFF、無料クーポン券発行等)と、を第二画面例610のように、生成、設定し、インフルエンサーの情報端末110に送信する。図6(a)に示すように、たとえば、インフルエンサーの情報一覧640は、商品購入促進システム10用のアプリケーションを利用する各インフルエンサーの情報を、それぞれのアカウント情報に示される氏名(ユーザ名)と、該アカウント情報と紐づき、サーバ装置100において管理されるインフルエンサーの商品購入促進システム10用のアプリケーション上におけるID等とにより示すこととしてもよい。なお、たとえば、図6(a)に示される各インフルエンサーの情報を示す各長方形状の表示欄は、それぞれのインフルエンサーのより詳細な情報が記載されたページと紐づいていてもよい。これにより、たとえば、企業は、第二画面例610に表示されたインフルエンサーの情報一覧640のうち、あるインフルエンサーの情報を示す各長方形状の表示欄を、指等でクリックすることにより、該インフルエンサーのより詳細な情報を取得することができる。
【0114】
図6(b)は、図6(a)に示す第二画面例610のうち、ユーザ名「△△△」、ID「△△△△△△△△」で管理されるインフルエンサーのより詳細な情報が表示された画面例を示す図である。図6(b)に示されるように、第三画面例650は、ユーザ名「△△△」のインフルエンサーのある期間におけるフォロワーの増加数の情報をグラフ660で示している。これにより、企業は、ユーザ名「△△△」のインフルエンサーのフォロワーの増加率、影響力等を把握することができる。たとえば、第二画面例610に表示されるインフルエンサーの情報一覧640のうち、ユーザ名「△△△△」、ID「△△△△△△△△」の表示領域を、企業の担当者が、指等でタッチすることにより、図6(b)に示すような第三画面例650に還移する。
【0115】
また、図6(b)に示すように、第三画面例650は、該インフルエンサーのSNSにおける投稿内容を示す投稿情報(商品に関する投稿情報670)を示している。たとえば、上述したように、企業の情報端末120は、インフルエンサーが商品購入促進システム10用のアプリケーションを実行する際に登録したアカウント情報に含まれるSNSにおけるアカウント情報をもとに、該インフルエンサーのSNSにおける投稿情報(商品に関する投稿情報670)を取得することとしてもよい。より具体的には、まず、インフルエンサーの情報端末110から、SNSにおけるアカウント情報を引用した商品購入促進システム10用のアプリケーションのアカウント情報を受信したサーバ装置100は、該アカウント情報を記憶部105に記憶する。さらに、サーバ装置100は、商品に関する優待条件を提示する企業の情報端末120に対して、インフルエンサーの投稿内容をもとに分析したインフルエンサーの属性の情報と、該アカウント情報を含むインフルエンサーの情報を自動送信する。ここで、サーバ装置100は、商品に関する優待条件を提示する企業の情報端末120のうち、インフルエンサーの投稿内容をもとに分析したインフルエンサーの属性と適合する商品に関する優待条件を提示する企業の情報端末120に対して、上述のインフルエンサーの情報を自動送信する。これにより、企業は、自身の情報端末120から、商品に関する優待条件を提示するにふさわしいインフルエンサーの情報を取得できる。
【0116】
なお、図6(b)に示すインフルエンサーの投稿情報(商品に関する投稿情報670)は、たとえば、サーバ装置100が、インフルエンサーが自身のSNSにおいて、何らかの投稿を行うたびに、該行った投稿内容を示す投稿情報を取得することとしてもよい。たとえば、サーバ装置100は、上述したように、インフルエンサーが商品購入促進システム10用のアプリケーションを実行する際に登録したアカウント情報を取得する。ここで、上述したように、商品購入促進システム10用のアプリケーションを実行する際に必要なアカウント情報には、インフルエンサーがSNSにおいて登録しているアカウント情報を引用することができる。したがって、サーバ装置100は、インフルエンサーのSNSにおけるアカウント情報を取得することができる。すなわち、サーバ装置100は、商品購入促進システム10用のアプリケーションを実行する際に必要なアカウント情報と、SNSにおけるインフルエンサーのアカウント情報とを紐づけることが可能であるため、インフルエンサーが自身のSNSにおいて、何らかの投稿を行うたびに、該行った投稿内容を示す投稿情報を取得することができる。
【0117】
なお、企業の情報端末120は、過去にインフルエンサーがSNS上で投稿した「チーズケーキ」に関する投稿情報670を第三画面例650に表示することとしてもよい。また、企業の情報端末120は、インフルエンサーが優待条件に係る商品に関する情報をSNS上で投稿した場合、商品に関する投稿情報670として、該投稿情報を第三画面例650に表示することができる。たとえば、図6(b)に示すように、企業の情報端末120は、インフルエンサーが「チーズケーキ」に関する優待条件の情報630(たとえば、価格50%OFF、無料クーポン券発行等)のチーズケーキを購入し、SNS上で行った、「20××年○月△日に・・・企業のチーズケーキを買いました!!味がくどくなくとてもおいしかったです!!」というチーズケーキに関する投稿内容を第三画面例650に表示する。該投稿は、上述の通り、投稿情報を取得したサーバ装置100が、企業の情報端末120に対して、送信することで、企業の情報端末120は、該投稿情報を取得し、第三画面例650のように表示する。
【0118】
しかしながら、図6(a)、図6(b)に示す画像例は、あくまでも一例に過ぎないのは勿論である。また、本システム10において、インフルエンサーのSNS上での投稿は、あくまでインフルエンサーが任意により行うものであることは勿論である。
【0119】
なお、投稿情報に含まれる内容の属性が企業の優待条件に係る商品情報と適合することは、上述したような、文字情報等の一致率、類似率等により判断されることに限定されない。たとえば、サーバ装置100がインフルエンサーの投稿情報を受け付けるたびに、企業の情報端末120に該投稿情報を送信し、企業は、自身の情報端末120が受信した該投稿情報を実際に確認して、投稿情報に含まれる内容の属性が企業の優待条件に係る商品情報と適合するか否かを判断することとしてもよい。
【0120】
<まとめ>
上述したように、本実施形態に係る商品購入促進システム10は、ソーシャルネットワークサービスにおける投稿者が投稿する投稿内容を示す投稿情報と、企業が販売する商品内容を示す商品情報とを格納するデータベースと、投稿情報に基づいて、投稿者の属性を分析する属性分析部と、分析した属性に基づいて、商品情報との相性に関する適合判定を行う判定部と、適合すると判定された属性を有する投稿者に対して、商品情報に対応する商品内容に関する、購入に関する優待条件を提示する条件提示部と、優待条件を用いて購入をした投稿者を評価する評価部と、を備えるため、企業は、インフルエンサーの影響力を活用して、人々の商品に関する購買意欲を喚起し、商品の購入を促進することができる。また、これにより、企業は、商品による売り上げを増大することができる。なお、上述の商品購入促進システム10に係るインフルエンサーの情報端末110、企業の情報端末120等は、それぞれ1個でもよく、10個、100個、1000個等、複数の情報端末であってもよい。これにより、多くの人々が本実施形態に係る商品購入促進システム10を利用できる。
【0121】
なお、本実施形態は、上述した各態様に限定されることはなく、上述した各部を適宜組み合わせて実現されてもよい。また、各態様が奏する効果は、上述したものに限定されることはなない。
【0122】
上記実施形態において、商品購入促進システム10に係るサーバ装置100、インフルエンサーの情報端末110、企業の情報端末120の各機能部は、集積回路(IC(Integrated Circuit)チップ、LSI(Large Scale Integration))等に形成された論理回路(ハードウェア)や専用回路によって実現してもよいし、CPU(Central Processing Unit)及びメモリを用いてソフトウェアによって実現してもよい。また、各機能部は、1又は複数の集積回路により実現されてよく、複数の機能部の機能を1つの集積回路により実現されることとしてもよい。LSIは、集積度の違いにより、VLSI、スーパーLSI、ウルトラLSIなどと呼称されることもある。なお、ここで「回路」は、コンピュータによるデジタル処理、すなわち、ソフトウェアによる機能的処理としての意味合いを含んでもよい。また、当該回路は、再構築可能な回路(たとえば、FPGA:Field Programmable Gate Array)により実現されてもよい。
【0123】
商品購入促進システム10に係るサーバ装置100、インフルエンサーの情報端末110、企業の情報端末120の各機能部をソフトウェアにより実現する場合、商品購入促進システム10に係るサーバ装置100は、各機能を実現するソフトウェアである入力プログラムの命令を実行するCPU、上記入力プログラム及び各種データがコンピュータ(又はCPU)で読み取り可能に記録されたROM(Read Only Memory)又は記憶装置(これらを「記録媒体」と称する)、上記入力プログラムを展開するRAM(Random Access Memory)などを備えている。そして、コンピュータ(又はCPU)が上記入力プログラムを上記記録媒体から読み取って実行することにより、本発明の目的が達成される。上記記録媒体としては、「一時的でない有形の媒体」、たとえば、テープ、ディスク、カード、半導体メモリ、プログラマブルな論理回路などを用いることができる。また、上記入力プログラムは、当該入力プログラムを伝送可能な任意の伝送媒体(通信ネットワークや放送波等)を介して上記コンピュータに供給されてもよい。本発明は、上記入力プログラムが電子的な伝送によって具現化された、搬送波に埋め込まれたデータ信号の形態でも実現され得る。
【0124】
なお、上記入力プログラムは、たとえば、ActionScript、JavaScript(登録商標)などのスクリプト言語、Objective-C、Java(登録商標)などのオブジェクト指向プログラミング言語、HTML5などのマークアップ言語などを用いて実装できるが、これらに限定するものではない。
【符号の説明】
【0125】
10 商品購入促進システム
100 サーバ装置
101 入力部
102 受付部
103 制御部
103a 属性分析部
103b 判定部
103c 条件提示部
103d 点数算出部
103e 評価部
104 通信部
105 記憶部
110 インフルエンサーの情報端末
111 入力部
112 受付部
113 制御部
114 通信部
115 アプリケーション実行部
116 記憶部
120 企業の情報端末
121 入力部
122 受付部
123 制御部
124 通信部
125 アプリケーション実行部
126 記憶部
510 第一画面例
610 第二画面例
620 商品に関する情報
630 優待条件の情報
640 インフルエンサーの一覧情報
650 第三画面例
660 グラフ
670 商品に関する投稿情報
図1
図2
図3
図4
図5
図6