IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ 本田技研工業株式会社の特許一覧

<>
  • 特開-運転代行管理装置 図1
  • 特開-運転代行管理装置 図2
  • 特開-運転代行管理装置 図3
< >
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024043419
(43)【公開日】2024-03-29
(54)【発明の名称】運転代行管理装置
(51)【国際特許分類】
   G06Q 50/10 20120101AFI20240322BHJP
   G06Q 50/40 20240101ALI20240322BHJP
【FI】
G06Q50/10
G06Q50/30
【審査請求】未請求
【請求項の数】3
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022148599
(22)【出願日】2022-09-16
(71)【出願人】
【識別番号】000005326
【氏名又は名称】本田技研工業株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100154380
【弁理士】
【氏名又は名称】西村 隆一
(74)【代理人】
【識別番号】100081972
【弁理士】
【氏名又は名称】吉田 豊
(72)【発明者】
【氏名】佐藤 貴亮
【テーマコード(参考)】
5L049
【Fターム(参考)】
5L049CC11
5L049CC42
(57)【要約】
【課題】効率的な運転代行サービスを行う。
【解決手段】運転代行管理装置100は、運転代行サービスを利用する利用者と運転代行サービスを提供する運転代行者とが所定の待合せ場所で待ち合わせているとき、運転代行者が所定の待合せ場所に到着してから利用者に出会って出発するまでの所要時間の情報を取得する情報取得部12と、情報取得部12により所定の待合せ場所についての複数の所要時間の情報が取得されると、複数の所要時間を平均した平均所要時間を算出する平均時間算出部13と、平均時間算出部13により算出された平均所要時間に基づいて、運転代行サービス全体の全体所要時間を算出する全体時間算出部14と、を備える。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
運転代行サービスを利用する利用者と前記運転代行サービスを提供する運転代行者とが所定の待合せ場所で待ち合わせているとき、運転代行者が前記所定の待合せ場所に到着してから利用者に出会って出発するまでの所要時間の情報を取得する情報取得部と、
前記情報取得部により前記所定の待合せ場所についての複数の所要時間の情報が取得されると、前記複数の所要時間を平均した平均所要時間を算出する平均時間算出部と、
前記平均時間算出部により算出された平均所要時間に基づいて、前記運転代行サービス全体の全体所要時間を算出する全体時間算出部と、を備えることを特徴とする運転代行管理装置。
【請求項2】
請求項1に記載の運転代行管理装置において、
前記情報取得部は、運転代行者の位置情報に基づいて前記所要時間の情報を取得することを特徴とする運転代行管理装置。
【請求項3】
請求項1または2に記載の運転代行管理装置において、
前記所定の待合せ場所は、駐車場または店舗であり、
前記所定の待合せ場所が店舗であるとき、前記平均時間算出部により算出された平均所要時間に基づいて、前記店舗の評価値を算出する店舗評価部をさらに備えることを特徴とする運転代行管理装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、運転代行サービスを管理する運転代行管理装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、運転代行サービスの利用者にとっての待ち時間を算出するようにした装置が知られている(例えば特許文献1参照)。特許文献1記載の装置では、利用者により指定された店舗の所在地を出発地、利用者の住所を終着地として設定し、出発地から終着地までの走行距離および所要時間を算出し、空車になる予定の時刻が最も早く、利用者にとっての待ち時間が最も短い車両を配車する。
【0003】
運転代行サービスが普及することで、例えば飲酒を伴う会食後等の自分で車両を運転できない場合でも自家用車による移動が可能となり、交通の利便性が向上する。また、飲酒状態等の不適切な状態で運転してしまうおそれがなくなり、交通の安全性が向上する。これにより、持続可能な輸送システムの発展に寄与することができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2004-272833号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ところで、運転代行サービスでは利用者と運転代行者とが店舗や駐車場等で待ち合わせる必要があるが、待合せ場所の状況によっては、待合せ場所に到着してから実際に出会うまでに時間を要することがある。したがって、効率的な運転代行サービスを行う観点で改善の余地がある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の一態様である運転代行管理装置は、運転代行サービスを利用する利用者と運転代行サービスを提供する運転代行者とが所定の待合せ場所で待ち合わせているとき、運転代行者が所定の待合せ場所に到着してから利用者に出会って出発するまでの所要時間の情報を取得する情報取得部と、情報取得部により所定の待合せ場所についての複数の所要時間の情報が取得されると、複数の所要時間を平均した平均所要時間を算出する平均時間算出部と、平均時間算出部により算出された平均所要時間に基づいて、運転代行サービス全体の全体所要時間を算出する全体時間算出部と、を備える。
【発明の効果】
【0007】
本発明によれば、効率的な運転代行サービスを行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1】本発明の実施形態に係る運転代行管理装置の全体構成の一例を概略的に示すブロック図。
図2】運転代行サービスが提供されるときに図1のサーバで実行される処理の一例を示すフローチャート。
図3】運転代行サービスの利用希望が受け付けられたときに図1のサーバで実行される処理の一例を示すフローチャート。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、図1図3を参照して本発明の実施形態について説明する。本発明の実施形態に係る運転代行管理装置は、事業者が提供する運転代行サービスを管理し、より具体的には、運転代行サービスに予め登録された複数の運転代行者のスケジュールを管理する。運転代行サービスでは、利用者から運転代行の出発地や到着地、出発日時等の希望を受け付けると、運転代行者の中からスケジュールに空きのある運転代行者を決定し、その利用者からの利用希望を受け入れるとともに運転代行者のスケジュールを更新する。
【0010】
運転代行サービスでは、利用者と運転代行者とが運転代行サービスの出発地である店舗や駐車場等の待合せ場所で待ち合わせる必要があるが、待合せ場所の状況によっては、待合せ場所に到着してから実際に出会うまでに時間を要することがある。このような待合せ場所での所要時間は、例えば、各駐車場の広さや構造、明るさ等によって異なる。店舗で待ち合わせる場合には、運転代行者が店舗に到着してから来店客である運転代行サービス利用者が退店するまでにも時間がかかるが、このような所要時間は、各店舗の対応等によって異なる。
【0011】
運転代行サービスの移動時間は、運転代行サービスの出発地、到着地、出発日時等に応じて概ね精度よく予測することができるが、待合せ場所での所要時間を精度よく予測できなければ運転代行サービス全体の所要時間を精度よく予測することはできない。本実施形態では、待合せ場所での所要時間を精度よく予測し、運転代行サービス全体の所要時間を精度よく予測することで、運転代行者のスケジュールを適切に管理し、効率的な運転代行サービスを行うことができるよう、以下のように運転代行管理装置を構成する。
【0012】
図1は、本発明の実施形態に係る運転代行管理装置(以下、装置)100の全体構成の一例を概略的に示すブロック図である。図1に示すように、装置100は、サーバ10と、運転代行サービスに登録された運転代行者が携帯する代行者端末20と、運転代行サービスの利用を希望する利用者が使用する利用者端末30とを主に有する。サーバ10と代行者端末20と利用者端末30とは、インターネット等のネットワーク40を介して互いに通信可能に接続される。
【0013】
サーバ10は、CPU(プロセッサ),ROM,RAM(メモリ)、その他の周辺回路などを有するコンピュータを含んで構成される。サーバ10は、情報記憶部11と、情報取得部12と、平均時間算出部13と、全体時間算出部14と、店舗評価部15として機能する。サーバ10は、単一のサーバとして構成されてもよく、分散型のサーバとして構成されてもよく、クラウド環境上に設けられた分散型の仮想サーバとして構成されてもよい。
【0014】
代行者端末20は、スマートフォン等の携帯可能なユーザ端末として構成される。代行者端末20には、測位衛星からの信号を受信して現在位置を測定するGPS(Global Positioning System)等の測位センサを含むセンサ21が搭載される。代行者端末20には、運転代行サービス用のアプリケーションが予めインストールされる。センサ21により測定、検出された時系列の現在位置の情報は、運転代行者の位置情報として、運転代行者のID情報とともに代行者端末20からサーバ10に送信される。
【0015】
運転代行者は、代行者端末20のタッチパネル等の入力部を介して各種の情報を入力することができる。例えば、待合せ場所に到着した時刻および利用者に出会って出発できた時刻を示す情報、あるいは、待合せ場所に到着してから利用者に出会って出発するまでにかかった時間等を入力することができる。入力された情報は、待合せ場所での実際の所要時間の情報として、運転代行者の位置情報とともに代行者端末20からサーバ10に送信される。
【0016】
利用者端末30は、スマートフォンやパソコン等のユーザ端末として構成される。利用者端末30にも、運転代行サービス用のアプリケーションが予めインストールされる。各利用者は、利用者端末30を介し、希望する運転代行の出発地および到着地の情報、希望する出発日時の情報等を含む利用希望情報を入力することができる。入力された利用希望情報は、利用者端末30からサーバ10に送信される。
【0017】
サーバ10の情報記憶部11には、運転代行者のスケジュールが記憶されるとともに、過去に運転代行サービスで実際に利用された待合せ場所ごとに、その待合せ場所での所要時間の情報が記憶される。情報記憶部11には、代行者端末20および利用者端末30から送信された情報等も記憶される。
【0018】
情報取得部12は、代行者端末20から送信された運転代行者の位置情報、待合せ場所での実際の所要時間の情報、および利用者端末30から送信された利用希望情報を取得する。情報取得部12により取得された運転代行者の位置情報は、運転代行者のID情報に関連付けられて情報記憶部11に記憶される。情報取得部12により取得された待合せ場所での実際の所要時間の情報は、待合せ場所のID情報に関連付けられて情報記憶部11に記憶される。
【0019】
情報取得部12により取得され、情報記憶部11に記憶された運転代行者の位置情報に基づいて、待合せ場所での所要時間を算出することができる。すなわち、時系列の位置情報に基づいて、運転代行者が待合せ場所に到着した時刻および待合せ場所から出発した時刻を特定し、特定された到着時刻から出発時刻までの時間を待合せ場所での所要時間として算出することができる。この場合、運転代行者による代行者端末20の操作負担なく、待合せ場所での所要時間を精度よく算出することができる。運転代行者自身が入力した到着時刻から出発時刻までの時間を待合せ場所での所要時間として算出してもよい。算出された待合せ場所での所要時間の情報も、待合せ場所のID情報に関連付けられ、待合せ場所ごとの実際の所要時間の情報として情報記憶部11に記憶される。
【0020】
平均時間算出部13は、情報取得部12により各待合せ場所について複数の所要時間の情報が取得されると、複数の所要時間を平均した平均所要時間を算出する。各待合せ場所での実際の所要時間は、その待合せ場所が運転代行サービスの出発地として利用される度に算出され、サーバ10(情報記憶部11)に蓄積される。平均時間算出部13は、運転代行サービスの出発地として複数回利用された待合せ場所について、新たな利用がある度に、平均所要時間を算出する。平均時間算出部13により算出された平均所要時間の情報は、待合せ場所のID情報に関連付けられ、待合せ場所ごとの平均所要時間の情報として情報記憶部11に記憶され、更新される。
【0021】
全体時間算出部14は、情報取得部12により利用者による運転代行サービスの利用希望情報が取得されると、利用希望情報に沿った運転代行サービス全体の全体所要時間を算出する。より具体的には、先ず、利用者が希望する運転代行の出発地および到着地の情報に基づいて、出発地から到着地までの走行経路を探索し、出発地から到着地までの所要時間を運転代行サービスの移動時間として算出する。利用者が希望する運転代行の出発日時の情報を考慮して移動時間を算出してもよい。
【0022】
次いで、全体時間算出部14は、情報記憶部11に記憶された待合せ場所ごとの平均所要時間の情報に基づいて、利用者が希望する運転代行の出発地に対応する待合せ場所での平均所要時間を特定する。全体時間算出部14は、算出された出発地から到着地までの移動時間に、特定された待合せ場所での平均所要時間を加算し、運転代行サービス全体の全体所要時間を算出する。
【0023】
全体時間算出部14により全体所要時間が算出されると、情報記憶部11に記憶された運転代行者のスケジュールに基づいて、運転代行者の中からスケジュールに空きのある運転代行者が決定され、利用者からの利用希望が受け入れられる。利用希望が受け入れられると、全体時間算出部14により算出された全体所要時間に基づいて、情報記憶部11に記憶された運転代行者のスケジュールが更新される。
【0024】
このように、各待合せ場所での平均的な所要時間の情報を、利用者に運転代行サービスが提供される度に更新し、次回以降のスケジュール管理に反映することで、効率的な運転代行サービスを行うことができる。すなわち、運転代行サービスは飲酒を伴う会食後に利用されることが多く、休前日の夜間等、特定の時間帯に利用希望が集中するため、そのような時間帯には各運転代行者が連続的に稼働する必要がある。運転代行者のスケジュールを適切に管理することで、運転代行サービスを効率的に行うことができ、利用者にとっての待ち時間も短縮することができる。
【0025】
店舗評価部15は、平均時間算出部13により算出された平均所要時間に基づいて、待合せ場所となる店舗の評価値を算出する。より具体的には、待合せ場所としての各店舗での平均所要時間を所定の閾値と比較し、平均所要時間が閾値より短い店舗には高い評価値を、平均所要時間が閾値より長い店舗には低い評価値を付与する。評価には複数の閾値を用いてもよく、平均所要時間そのものを評価値としてもよい。
【0026】
この場合、事業者は、例えば高評価の店舗に限って店内での待ち合わせを許可することができる。店内での待合せが許可されると、来店客である運転代行サービス利用者の滞在時間が長くなり、売上に貢献する可能性が高まる。このため、各店舗にとって、運転代行者の到着時に来店客が速やかに退店するよう促す動機付けとなり、結果として運転代行サービスを一層効率的に行うことができる。
【0027】
図2は、運転代行サービスが提供されるときに、予めメモリに記憶されたプログラムに従いサーバ10で実行される処理の一例を示すフローチャートである。このフローチャートに示す処理は、例えば代行者端末20にインストールされた運転代行サービス用のアプリケーションが起動されると開始される。
【0028】
先ずステップS1で、代行者端末20からの運転代行者の位置情報の取得を開始する。次いでステップS2で、情報記憶部11に記憶された運転代行者のスケジュールに基づいて、運転代行者が運転代行サービスの出発地である待合せ場所に到着したか否かを判定する。ステップS2は、肯定されるまで繰り返される。ステップS2で肯定されると、ステップS3に進み、運転代行者が待合せ場所から出発したか否かを判定する。ステップS3も、肯定されるまで繰り返される。
【0029】
ステップS3で肯定されると、ステップS4に進み、情報記憶部11に記憶された運転代行者の時系列の位置情報に基づいて、今回の待合せ場所でかかった実際の所要時間を算出する。次いでステップS5で、ステップS4で算出された今回の実際の所要時間と、情報記憶部11に記憶されている過去の実際の所要時間とに基づいて、その待合せ場所での平均所要時間を算出し、情報記憶部11に記憶された平均所要時間の情報を更新する。
【0030】
次いでステップS6で、今回の待合せ場所が店舗であるか否かを判定する。ステップS6で否定されると、そのまま処理を終了する。一方、ステップS6で肯定されると、ステップS7に進み、ステップS5で算出された平均所要時間に基づいて、今回の待合せ場所である店舗の評価値を算出する。次いでステップS8で、ステップS7の評価結果を事前に登録された店舗のメールアドレス宛てに送信し、処理を終了する。
【0031】
このように、利用者に運転代行サービスが提供される度に各待合せ場所での平均所要時間を更新することで(ステップS1~S5)、次回以降の所要時間を精度よく予測し、運転代行者のスケジュールを適切に管理し、効率的な運転代行サービスを行うことができる。また、待合せ場所としての店舗を評価し、評価結果を店舗側に知らせることで(ステップS6~S8)、各店舗にとって、運転代行者の到着時に来店客が速やかに退店するよう促す動機付けとなり、結果として運転代行サービスを一層効率的に行うことができる。
【0032】
図3は、運転代行サービスの利用希望が受け付けられたときに、予めメモリに記憶されたプログラムに従いサーバ10で実行される処理の一例を示すフローチャートである。このフローチャートに示す処理は、利用者端末30からサーバ10に利用希望情報が送信される度に実行される。
【0033】
先ずステップS10で、利用者端末30から利用希望情報を取得し、利用希望を受け付ける。次いでステップS11で、ステップS10で受け付けた利用希望情報に基づいて運転代行の出発地から到着地までの走行経路を探索し、移動時間を算出する。次いでステップS12で、情報記憶部11に記憶された待合せ場所ごとの施設情報から出発地に対応する待合せ場所での平均所要時間を特定し、ステップS11で算出された移動時間に加算して運転代行サービス全体の全体所要時間を算出する。次いでステップS13で、情報記憶部11に記憶された運転代行者のスケジュールに基づいて空きのある運転代行者が存在するか否かを判定する。ステップS13で否定されると、利用希望に沿えない旨を通知するメッセージを利用者端末30に送信し、処理を終了する。一方、ステップS13で肯定されると、ステップS14に進み、情報記憶部11に記憶された運転代行者のスケジュールを更新し、処理を終了する。
【0034】
このように、待合せ場所ごとの平均的な所要時間を考慮することで(ステップS10~S12)、運転代行サービス全体の所要時間を精度よく算出し、効率的な運転代行サービスを行うことができる。
【0035】
本発明の実施形態によれば以下のような作用効果を奏することができる。
(1)装置100は、運転代行サービスを利用する利用者と運転代行サービスを提供する運転代行者とが所定の待合せ場所で待ち合わせているとき、運転代行者が所定の待合せ場所に到着してから利用者に出会って出発するまでの所要時間の情報を取得する情報取得部12と、情報取得部12により所定の待合せ場所についての複数の所要時間の情報が取得されると、複数の所要時間を平均した平均所要時間を算出する平均時間算出部13と、平均時間算出部13により算出された平均所要時間に基づいて、運転代行サービス全体の全体所要時間を算出する全体時間算出部14と、を備える(図1)。これにより、待合せ場所ごとの平均的な所要時間を考慮して運転代行サービス全体の所要時間を精度よく算出することができ、効率的な運転代行サービスを行うことができる。
【0036】
(2)情報取得部12は、運転代行者の位置情報に基づいて所要時間の情報を取得する。例えば、運転代行者が待合せ場所に到着した時刻から、待合せ場所から出発した時刻までの時間の情報を、待合せ場所での所要時間の情報として取得する。この場合、運転代行者の負担なく、精度の高い所要時間の情報を取得することができる。
【0037】
(3)所定の待合せ場所は、駐車場または店舗である。装置100は、所定の待合せ場所が店舗であるとき、平均時間算出部13により算出された平均所要時間に基づいて、店舗の評価値を算出する店舗評価部15をさらに備える(図1)。この場合、例えば、待合せ場所での平均的な所要時間が短い高評価の店舗に限って店内での待ち合わせを許可することができる。店内での待合せが許可されると、来店客である運転代行サービス利用者の滞在時間が長くなり、売上に貢献する可能性が高まる。このため、各店舗にとって、運転代行者の到着時に来店客が速やかに退店するよう促す動機付けとなり、結果として運転代行サービスを一層効率的に行うことができる。
【0038】
以上の説明はあくまで一例であり、本発明の特徴を損なわない限り、上述した実施形態および変形例により本発明が限定されるものではない。上記実施形態と変形例の一つまたは複数を任意に組み合わせることも可能であり、変形例同士を組み合わせることも可能である。
【符号の説明】
【0039】
10 サーバ、11 情報記憶部、12 情報取得部、13 平均時間算出部、14 全体時間算出部、15 店舗評価部、20 代行者端末、21 センサ、30 利用者端末、40 ネットワーク、100 運転代行管理装置(装置)
図1
図2
図3