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特開2024-43450EL(エレクトロルミネセンス)技術を用いた電力の高効率供給法、及び電力事業と通信事業の一体運用法
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024043450
(43)【公開日】2024-03-29
(54)【発明の名称】EL(エレクトロルミネセンス)技術を用いた電力の高効率供給法、及び電力事業と通信事業の一体運用法
(51)【国際特許分類】
   H02J 50/30 20160101AFI20240322BHJP
【FI】
H02J50/30
【審査請求】未請求
【請求項の数】7
【出願形態】書面
(21)【出願番号】P 2022172766
(22)【出願日】2022-09-16
(71)【出願人】
【識別番号】518440899
【氏名又は名称】パテントフレア株式会社
(72)【発明者】
【氏名】伊藤 学
(57)【要約】      (修正有)
【課題】EL(エレクトロルミネセンス)技術を用いた電力の高効率供給法及び電力事業と通信事業の一体運用方法、装置、役務及び事業を提供する。
【解決手段】方法は、発電設備で発電した電気を、蛍光体の物質特性を利用した照明装置で光に変換し、光ファイバーケーブルなどの有線を使用して電力消費地へ送る。有線で送られてきた光を、蛍光体の物質特性を利用した発電装置で電気に変換し、電力消費地に電力を供給する。
【選択図】なし
【特許請求の範囲】
【請求項1】
発電設備で発電した電気エネルギーを、蛍光体(有機蛍光体、無機蛍光体)の物質特性を利用した照明装置(EL照明)で、光エネルギーに変換する。
この照明装置を光源とした光を、光信号を送信する光ファイバーケーブルなどの有線を使用して、電力消費地(住宅、事業所など)へ送る。
有線で送られてきた光(光エネルギー)を、蛍光体の物質特性を利用した発電装置(光電池)で、電気エネルギーに変換する。
この方式(仕組み)によって、電力消費地(住宅、事業所など)に、電力供給する方法。
発電場所から、電気エネルギーを送電する(供給する)のではなく、光エネルギーを供給して電力消費地に電力を供給する方法。
当該方式は、発電場所から電力消費地まで有線を使用して、従来の高圧電流ではなく、光(光源)を送るため、安全性が高く各種費用が抑えられるため、低価格で電力を供給する方法。
【請求項2】
請求項1に記載の方法により、発電場所から電力消費地まで有線で光(光源)を送るため、送電事業者としての認可は必要とせず、通信事業者が光ファイバーケーブルの増設によって電力事業(電力供給)が可能となるため、通信事業と電力事業を一体化運用する方法。
【請求項3】
蛍光体の物質特性を利用して、光エネルギーと電気エネルギーの相互変換を行うEL(エレクトロルミネセンス)技術を利用した発電装置(光電池)を使用して発電する際、蛍光体材料に対して、レンズで集光した光を照射することにより、発電効率を向上させる方法。
【請求項4】
蛍光体の物質特性を利用して、光エネルギーと電気エネルギーの相互変換を行うEL(エレクトロルミネセンス)技術を利用した発電装置(光電池)を使用して発電する際、蛍光体材料に対して、特定波長の光を選択して照射することにより、発電効率を向上させる方法。(レーザー光も含む)
【請求項5】
蛍光体の物質特性を利用して、光エネルギーと電気エネルギーの相互変換を行うEL(エレクトロルミネセンス)技術を利用した発電装置(光電池)を使用して発電する際、蛍光体材料に対して、ジルコニウム(元素)を混合して使用することにより、発電効率を向上させる方法。
【請求項6】
請求項3、請求項4に記載の方法を使用した装置。
【請求項7】
請求項1、請求項2、請求項5に記載の方法、請求項6に記載の装置、を使用した役務、事業。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
本発明は、EL(エレクトロルミネセンス)技術の応用技術に関する。
【背景技術】
【0001】
EL(エレクトロルミネセンス)技術(光エネルギーと電気エネルギーの相互変換技術)
【0002】
光ファイバーケーブルなどの有線を用いた光信号通信技術
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
従来の電力事業(発電事業と送電事業)は、発電所で発電した電気を送電網に高圧電流を流して、変電所などで電圧を調整しながら電力消費地(住宅、事業所など)に、送電するというものであったが、いくつかの課題があった。
(課題1)
一般的に発電所から、電力消費地までは距離がある。そのため、送電中の電気が自然放電によって減少してしまうエネルギーロスという課題。
(課題2)
送電網には、高圧電流が通っているため、安全管理のための費用、適正電圧に下げるための変電設備の維持管理費用など、送電管理費用負担という課題。
(課題3)
新規発電事業者が自前の送電網を所有するためには、送電線の支柱を建設するための土地取得が必要であり、電力消費地地域では新たな支柱建設が難しい場所も多く既存の電力事業者の送電網を借りて発電した電気を販売していた。
そのため、送電網所有者の送電計画の制約を受け、発電能力を活かせないことによる設備投資費用回収が遅れるという課題。
これらの課題の影響で、電力料金を低価格で提供することが難しく環境負荷も大きいという課題があった。
【課題を解決するための手段】
【0004】
従来の送電方法(電力供給方法)とは異なる方法により、課題を解決する。
発電所で発電した電気を、蛍光体の物質特性を利用した照明装置(EL照明)で光に変換する。
この装置を光源とする光を光ファイバーなどの有線を使用して電力消費地(住宅、事業所など)へ送る。
有線で送られてきた光を、蛍光体の物質特性を利用した発電装置(光電池)で電気に変換する。
電力消費地の各使用場所に、当該発電装置(光電池)が、設置されている。
このように、有線で光(光源)を送ることによって、電力を供給する方式で、(課題1)のエネルギーロスという課題、(課題2)の費用負担の課題を解決する。
又、光ファイバーケーブルなどで光(光源)を送ることは、安全管理や変電設備も不要であり、既存の電力事業者とは、送電方式(電力供給方法)が異なるため、送電の制約を受けず、発電能力を活かせるため、設備投資費用回収が進み、電力料金を低価格で提供することが難しいという課題も解決する。
さらにこの蛍光体の物質特性を利用した電力事業の発電効率を向上させる方法として、発電装置(光電池)に使用される蛍光体材料に対して、レンズで集光した光を照射する、特定波長の光を選択して照射する、ジルコニウム(元素)を混合して使用する、などの方法で発電効率の課題を解決する。