(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024043460
(43)【公開日】2024-03-29
(54)【発明の名称】リアルタイム測位技術を使用するアクセス制御のための方法およびそれを使用するデバイス
(51)【国際特許分類】
G01S 5/02 20100101AFI20240322BHJP
G06F 21/31 20130101ALI20240322BHJP
【FI】
G01S5/02 A
G06F21/31
【審査請求】未請求
【請求項の数】14
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023003636
(22)【出願日】2023-01-13
(31)【優先権主張番号】10-2022-0117349
(32)【優先日】2022-09-16
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(71)【出願人】
【識別番号】518135087
【氏名又は名称】スプリーマ インコーポレイテッド
【氏名又は名称原語表記】SUPREMA INC.
【住所又は居所原語表記】#5, 17Fl., 248, Jeongjail-ro Bundang-gu, Seongnam-si, Gyeonggi-do 13554 Republic of Korea
(74)【代理人】
【識別番号】110000877
【氏名又は名称】弁理士法人RYUKA国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】ユーン、シ ウーン
(72)【発明者】
【氏名】リー、テ スン
(72)【発明者】
【氏名】ジョン、ジェ ヒョク
(72)【発明者】
【氏名】リー、テ フーン
【テーマコード(参考)】
5J062
【Fターム(参考)】
5J062AA08
5J062BB05
5J062CC07
5J062CC14
5J062HH00
(57)【要約】 (修正有)
【課題】リアルタイム測位技術を使用するアクセス制御のための方法およびそれを使用するデバイスを提供する。
【解決手段】少なくとも1つの場所未認識デバイスの場所および端末の場所を測定するための測位モジュールの測位方法であって、測位モジュールは、少なくとも1つの場所認識済みデバイスの座標情報を有し、測位モジュールは、少なくとも1つの場所未認識デバイスの座標情報を有さず、測位方法は、第1の場所、第2の場所、第3の場所における座標情報を含む端末の座標情報を取得する段階と、第1の場所における端末と少なくとも1つの場所未認識デバイスとの間の第1の距離情報を取得し、第1の距離情報に基づいて第1の仮想円を生成する段階と、第2の仮想円を生成する段階と、第3の仮想円を生成する段階と、端末、第1、第2、第3の仮想円の座標情報に基づいて少なくとも1つの場所未認識デバイスの座標情報を推定する段階とを備える。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
少なくとも1つの場所未認識デバイスの場所および端末の場所を測定するための測位モジュールの測位方法であって、前記少なくとも1つの場所未認識デバイス、前記端末および少なくとも1つの場所認識済みデバイスは特定のゾーンに位置し、前記測位モジュールは、前記少なくとも1つの場所認識済みデバイスの座標情報を有し、前記測位モジュールは、前記少なくとも1つの場所未認識デバイスの座標情報を有さず、前記測位方法は、
前記少なくとも1つの場所認識済みデバイスと前記端末との間で送信および受信される信号に基づいて、第1の場所における座標情報、第2の場所における座標情報、および第3の場所における座標情報を含む前記端末の座標情報を取得する段階と、
前記第1の場所における前記端末と前記少なくとも1つの場所未認識デバイスとの間の第1の距離情報を取得し、前記第1の距離情報に基づいて第1の仮想円を生成する段階と、
前記第2の場所における前記端末と前記少なくとも1つの場所未認識デバイスとの間の第2の距離情報を取得し、前記第2の距離情報に基づいて第2の仮想円を生成する段階と、
前記第3の場所における前記端末と前記少なくとも1つの場所未認識デバイスとの間の第3の距離情報を取得し、前記第3の距離情報に基づいて第3の仮想円を生成する段階と、
前記端末、前記第1の仮想円、前記第2の仮想円、および前記第3の仮想円の前記座標情報に基づいて前記少なくとも1つの場所未認識デバイスの前記座標情報を推定する段階と
を備える測位方法。
【請求項2】
前記端末の前記座標情報を取得する前記段階は、
前記少なくとも1つの場所認識済みデバイスの前記座標情報を取得する段階と、
前記第1の場所における前記端末と前記少なくとも1つの場所認識済みデバイスとの間の距離情報、前記第2の場所における前記端末と前記少なくとも1つの場所認識済みデバイスとの間の距離情報、および、前記第3の場所における前記端末と前記少なくとも1つの場所認識済みデバイスとの間の距離情報を取得する段階と、
前記少なくとも1つの場所認識済みデバイスの前記座標情報、前記第1の場所における前記端末と前記少なくとも1つの場所認識済みデバイスとの間の前記距離情報、前記第2の場所における前記端末と前記少なくとも1つの場所認識済みデバイスとの間の前記距離情報、および、前記第3の場所における前記端末と前記少なくとも1つの場所認識済みデバイスとの間の前記距離情報に基づいて、前記第1の場所の座標情報、前記第2の場所の座標情報、および前記第3の場所の座標情報を推定する段階と
を含む、請求項1に記載の測位方法。
【請求項3】
前記第1の場所における前記端末と前記少なくとも1つの場所認識済みデバイスとの間の前記距離情報、前記第2の場所における前記端末と前記少なくとも1つの場所認識済みデバイスとの間の前記距離情報、および、前記第3の場所における前記端末と前記少なくとも1つの場所認識済みデバイスとの間の前記距離情報を取得する前記段階は、
前記第1の場所における前記端末が信号を前記少なくとも3つの場所認識済みデバイスへ送信する時間についての情報、および、前記第1の場所における前記端末が信号を前記少なくとも3つの場所認識済みデバイスから受信する時間についての情報に基づいて、前記第1の場所における前記端末と前記少なくとも1つの場所認識済みデバイスの少なくとも3つとの間の距離情報を計算する段階と、
前記第2の場所における前記端末が信号を前記少なくとも3つの場所認識済みデバイスへ送信する時間についての情報、および、前記第2の場所における前記端末が信号を前記少なくとも3つの場所認識済みデバイスから受信する時間についての情報に基づいて、前記第2の場所における前記端末と前記少なくとも1つの場所認識済みデバイスのうちの少なくとも3つとの間の距離情報を計算する段階と、
前記第3の場所における前記端末が信号を前記少なくとも3つの場所認識済みデバイスへ送信する時間についての情報、および、前記第3の場所における前記端末が信号を前記少なくとも3つの場所認識済みデバイスから受信する時間についての情報に基づいて、前記第3の場所における前記端末と少なくとも1つの場所認識済みデバイスのうちの少なくとも3つとの間の距離情報を計算する段階と
を含む、請求項2に記載の測位方法。
【請求項4】
前記少なくとも1つの場所認識済みデバイスの前記座標情報、前記第1の場所における前記端末と前記少なくとも1つの場所認識済みデバイスとの間の前記距離情報、前記第2の場所における前記端末と前記少なくとも1つの場所認識済みデバイスとの間の前記距離情報、および、前記第3の場所における前記端末と前記少なくとも1つの場所認識済みデバイスとの間の前記距離情報に基づいて、前記第1の場所の前記座標情報、前記第2の場所の前記座標情報、および、前記第3の場所の前記座標情報を推定する前記段階は、
前記第1の場所における前記端末によって前記少なくとも1つの場所認識済みデバイスから受信された信号に基づいて、前記第1の場所における前記端末と前記少なくとも1つの場所認識済みデバイスとの間の角度情報を取得し、前記第1の場所における前記端末と前記少なくとも1つの場所認識済みデバイスとの間の前記角度情報、前記少なくとも1つの場所認識済みデバイスの前記座標情報、および、前記第1の場所における前記端末と前記少なくとも1つの場所認識済みデバイスとの間の前記距離情報に基づいて前記第1の場所の前記座標情報を計算する段階と、
前記第2の場所における前記端末によって前記少なくとも1つの場所認識済みデバイスから受信された信号に基づいて、前記第2の場所における前記端末と前記少なくとも1つの場所認識済みデバイスとの間の角度情報を取得し、前記第2の場所における前記端末と前記少なくとも1つの場所認識済みデバイスとの間の前記角度情報、前記少なくとも1つの場所認識済みデバイスの前記座標情報、および、前記第2の場所における前記端末と少なくとも1つの場所認識済みデバイスとの間の前記距離情報に基づいて前記第2の場所の前記座標情報を計算する段階と、
前記第3の場所における前記端末によって前記少なくとも1つの場所認識済みデバイスから受信された信号に基づいて、前記第3の場所における前記端末と前記少なくとも1つの場所認識済みデバイスとの間の角度情報を取得し、前記第3の場所における前記端末と前記少なくとも1つの場所認識済みデバイスとの間の前記角度情報、前記少なくとも1つの場所認識済みデバイスの前記座標情報、および、前記第3の場所における前記端末と前記少なくとも1つの場所認識済みデバイスとの間の前記距離情報に基づいて、前記第3の場所における前記座標情報を計算する段階と
を含む、請求項2に記載の測位方法。
【請求項5】
前記少なくとも1つの場所未認識デバイスの前記座標情報を推定する前記段階は、
前記少なくとも1つの場所未認識デバイスのうちの、前記第1の仮想円、前記第2の仮想円、および前記第3の仮想円に共通して存在する第1の場所未認識デバイスを判定する段階と、
前記端末の前記座標情報、前記第1の仮想円の半径、前記第2の仮想円の半径、および前記第3の仮想円の半径に基づいて前記第1の場所未認識デバイスの座標情報を推定する段階と
を含む、請求項1に記載の測位方法。
【請求項6】
前記第1の仮想円を生成する前記段階は、前記第1の場所における前記端末が信号を前記少なくとも1つの場所未認識デバイスへ送信する時間についての情報、および、前記第1の場所における前記端末が信号を前記少なくとも1つの場所未認識デバイスから受信する時間についての情報に基づいて、前記第1の場所における前記端末と前記少なくとも1つの場所未認識デバイスとの間の前記第1の距離情報を計算する段階を含み、
前記第2の仮想円を生成する前記段階は、前記第2の場所における前記端末が信号を前記少なくとも1つの場所未認識デバイスへ送信する時間についての情報、および、前記第2の場所における前記端末が信号を前記少なくとも1つの場所未認識デバイスから受信する時間についての情報に基づいて、前記第2の場所における前記端末と前記少なくとも1つの場所未認識デバイスとの間の前記第2の距離情報を計算する段階を含み、
前記第3の仮想円を生成する前記段階は、前記第3の場所における前記端末が信号を前記少なくとも1つの場所未認識デバイスへ送信する時間についての情報、および、前記第3の場所における前記端末が信号を前記少なくとも1つの場所未認識デバイスから受信する時間についての情報に基づいて、前記第3の場所における前記端末と前記少なくとも1つの場所未認識デバイスとの間の前記第3の距離情報を計算する段階を含む、請求項2に記載の測位方法。
【請求項7】
前記第1の仮想円、前記第2の仮想円、および前記第3の仮想円の各々は複数の仮想円を含む、請求項1に記載の測位方法。
【請求項8】
前記少なくとも1つの場所認識済みデバイスおよび前記少なくとも1つの場所未認識デバイスは互いに通信しない、請求項1に記載の測位方法。
【請求項9】
前記第1の場所未認識デバイスの前記座標情報を推定する前記段階は、前記端末の前記座標情報、前記第1の仮想円の前記半径、前記第2の仮想円の前記半径、および、前記第3の仮想円の前記半径に基づいて三角測量を使用して前記第1の場所未認識デバイスの前記座標情報を推定する段階を含む、請求項5に記載の測位方法。
【請求項10】
前記端末は、超広帯域(UWB)通信プロトコルを使用して、前記少なくとも1つの場所認識済みデバイスおよび前記少なくとも1つの場所未認識デバイスとの間で信号を送信および受信する、請求項1に記載の測位方法。
【請求項11】
前記少なくとも1つの場所認識済みデバイスの前記座標情報、前記少なくとも1つの場所未認識デバイスの前記座標情報、および前記端末の前記座標情報を使用してマップ情報を生成する段階をさらに備える、請求項1に記載の測位方法。
【請求項12】
前記少なくとも1つの場所未認識デバイスの前記座標情報が推定されるとき、前記端末と前記少なくとも1つの場所認識済みデバイスとの間で送信および受信される信号、および、前記端末と前記少なくとも1つの場所未認識デバイスとの間で送信および受信される信号を使用して、前記端末の前記座標情報をリアルタイムに取得する段階と、
リアルタイムに取得される前記端末の前記座標情報に基づいて前記端末のユーザの意図を判定する段階と、
前記端末の前記ユーザの前記意図に基づいて、前記端末の前記ユーザのユーザ認証を実行する段階と
をさらに備える、請求項1に記載の測位方法。
【請求項13】
前記測位モジュールは、前記端末、前記端末と通信するサーバ、および、前記端末と通信する制御デバイスのうちの少なくとも1つに含まれる、請求項1に記載の測位方法。
【請求項14】
コンピュータに請求項1に記載の測位方法を実行させるためのプログラム。
【発明の詳細な説明】
【背景技術】
【0001】
[関連出願への相互参照]
本願は、2022年9月16日に出願された、韓国特許出願第2022-0117349号の優先権および利益を主張し、その開示は全体が参照によって本明細書に組み込まれる。
【0002】
1.発明の分野
本発明は、リアルタイム測位技術を使用するアクセス制御のための方法およびそれを使用するデバイスに関する。
2.関連技術の説明
アクセス制御の分野において、端末を使用して便宜を改善するための技術が、建物もしくは特定のエリアへのアクセス、支払処理、特定のデバイスの使用などを管理するために使用される。当該技術によれば、端末はカードキーまたは同様のものとして実装されるが、近年、この技術は、ユーザによって保持されるスマートフォンまたは同様のものなどの端末に徐々に拡大している。
【0003】
アクセス制御の分野において、端末の正確な場所を発見することが、セキュリティおよび正確度を改善するために必要であり得る。関連技術によれば、端末の場所を発見するために、座標情報を有する複数の場所認識済みデバイスが特定のゾーンに設置され、端末の場所は、複数の場所認識済みデバイスと端末との間の通信を通じて制御デバイス(またはサーバ)によって発見され得る。この場合において、端末の場所を正確に発見するために、制御デバイスは、複数の場所認識済みデバイスが配置される正確な場所を発見する必要がある。複数の場所認識済みデバイスが配置される場所が発見されない限り、端末の場所は正確に発見されない。
【発明の概要】
【0004】
本発明は、場所未認識デバイスの座標情報が未知のときでも、端末と場所認識済みデバイスとの間の通信、および、端末と場所未認識デバイスとの間の通信を通じて、場所未認識デバイスの座標情報および端末の座標情報を正確に発見するための測位方法を提供することに関する。
【0005】
本発明は、場所未認識デバイスの座標情報および端末の座標情報を使用して端末のユーザの意図を正確に発見し、ユーザ認証を実行するための制御方法を提供することに関する。
【0006】
本発明の目的は、上で説明されたものに限定されず、説明されなかった他の目的は、本明細書および添付図面から当業者によって明確に理解されるであろう。
【0007】
本発明の態様によれば、少なくとも1つの場所未認識デバイスの場所および端末の場所を測定するための測位モジュールの測位方法が提供され、少なくとも1つの場所未認識デバイス、端末および少なくとも1つの場所認識済みデバイスは特定のゾーンに位置し、測位モジュールは、少なくとも1つの場所認識済みデバイスの座標情報を有し、測位モジュールは、少なくとも1つの場所未認識デバイスの座標情報を有さず、測位方法は、少なくとも1つの場所認識済みデバイスと端末との間で送信および受信される信号に基づいて、第1の場所における座標情報、第2の場所における座標情報、および第3の場所における座標情報を含む端末の座標情報を取得する段階と、第1の場所における端末と少なくとも1つの場所未認識デバイスとの間の第1の距離情報を取得し、第1の距離情報に基づいて第1の仮想円を生成する段階と、第2の場所における端末と少なくとも1つの場所未認識デバイスとの間の第2の距離情報を取得し、第2の距離情報に基づいて第2の仮想円を生成する段階と、第3の場所における端末と少なくとも1つの場所未認識デバイスとの間の第3の距離情報を取得し、第3の距離情報に基づいて第3の仮想円を生成する段階と、端末、第1の仮想円、第2の仮想円、および第3の仮想円の座標情報に基づいて少なくとも1つの場所未認識デバイスの座標情報を推定する段階とを備える。
【0008】
本発明の解決手段は、上で説明されたものに限定されず、説明されなかった他の解決手段が、本明細書および添付図面から当業者によって明確に理解されるであろう。
【図面の簡単な説明】
【0009】
本発明の上記および他の目的、特徴並びに利点は、添付図面を参照して、それらの例示的な実施形態を詳細に説明することにより、当業者に対してより明らかになる。
【0010】
【
図1】例示的な実施形態による管理システムの環境を示す図である。
【
図2】例示的な実施形態によるサーバのブロック図である。
【
図3】例示的な実施形態による端末のブロック図である。
【
図4】例示的な実施形態による制御デバイスのブロック図である。
【
図5】例示的な実施形態による場所認識済みデバイスおよび場所未認識デバイスを示す図である。
【
図6】例示的な実施形態による端末のための測位モジュールの測位方法を示す図である。
【
図7】例示的な実施形態による場所未認識デバイスの測位モジュールの測位方法を示す図である。
【
図8】例示的な実施形態による場所未認識デバイスの測位モジュールの測位方法を示す図である。
【
図9】例示的な実施形態による場所未認識デバイスの測位モジュールの測位方法を示す図である。
【
図10】例示的な実施形態によるマップ生成を示す図である。
【
図11】例示的な実施形態による測位モジュールの測位方法を示す動作フローチャートである。
【
図12】例示的な実施形態による制御モジュールのユーザ認証方法を示す動作フローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0011】
本明細書に開示される例示的な実施形態は、当業者に対して、本発明の思想を明確に説明することを目的とする。したがって、本発明は、本明細書に開示される実施形態に限定されず、本発明の範囲は、本発明の思想から逸脱することなく、修正された例または変形を含むものと解釈されるべきである。
【0012】
本明細書において使用される用語として、本発明における機能を考慮して、現在広く使用される一般的な用語が選択されるが、用語は、当業者の意図、先例、または新しい技術の出現に応じて変動し得る。これと異なり、特定の用語が定義され、恣意的な意味で使用されるとき、用語の意味が特に説明される。したがって、本明細書において使用される用語は、その名称ではなく、用語の実際の意味および本明細書の全体の内容に基づいて解釈されるべきである。
【0013】
本明細書に添付される図面は、本発明の説明を容易にするためのものである。図面に示される形状は、本発明の理解を助けるために必要に応じて誇張され得るので、本発明は図面に限定されない。
【0014】
本明細書において、本発明に関する既知の要素または機能の詳細な説明が本発明の要点を曖昧にし得るとみなされるとき、詳細な説明は省略される。
【0015】
以下では、本発明の例示的な実施形態による、アクセス管理方法およびそれを使用するアクセス管理デバイスを説明する。
【0016】
図1は、例示的な実施形態による管理システムの環境を示す図である。
【0017】
図1を参照すると、管理システム10000は、サーバ1000、端末2000および制御デバイス3000を含んでよい。
【0018】
サーバ1000は、制御デバイス3000および端末2000のうちの少なくとも1つと通信して、様々な種類の情報を送信および受信し得る。
【0019】
例示的な実施形態によれば、サーバ1000は、ユーザ認証に必要な情報を制御デバイス3000および端末2000のうちの少なくとも1つに提供し得る。ここで、ユーザ認証は、ユーザまたは端末が特定の権限を有するかどうかの認証であり得る。例えば、ユーザ認証は、ユーザまたは端末が特定のエリアにアクセスする権限を有するかどうかに関するアクセス権限認証、ユーザまたは端末が特定のサービスの支払を処理する権限を有するかどうかに関する支払権限認証、ユーザまたは端末が特定のデバイスを使用する権限を有するかどうかに関する使用権限認証、ユーザまたは端末が特定のデバイスの動作モードを設定する権限を有するかどうかに関する動作モード設定認証などの様々な種類の権限の認証を含み得る。また、サーバ1000は、ユーザ認証を実行し、認証の結果を、制御デバイス3000および端末2000のうちの少なくとも1つに提供してよい。ユーザ認証が制御デバイス3000および端末2000のうちの少なくとも1つにより実行されたとき、サーバ1000は、制御デバイス3000および端末2000のうちの少なくとも1つからユーザ認証の結果を取得してよい。
【0020】
さらに、サーバ1000は、ユーザ認証についての処理を実行し得る。例えば、ユーザ認証を処理するための要求が端末2000または制御デバイス3000から受信されるとき、サーバ1000は、ユーザ要求に従って処理を実行し得るか、または、端末2000または制御デバイス3000において、ユーザ要求に従って処理を実行するかどうかを判定し、判定結果を端末2000または制御デバイス3000に提供し得る。ここで、ユーザ認証の処理は、ユーザ認証結果に従って、特定のエリアへのユーザのアクセス、ユーザの支払処理、ユーザによる特定のデバイスの使用、特定のデバイスの動作モードを制御するなどのユーザ認証に基づいて実行され得るフォローアップ操作であり得る。
【0021】
端末2000は、制御デバイス3000およびサーバ1000のうちの少なくとも1つと通信して、様々な種類の情報を送信および受信し得る。例えば、端末2000は、制御デバイス3000との間で、ユーザ認証に必要な情報を送信および受信し得る。また、端末2000は、アクセス要求に必要なデータおよび/または設定変更要求を制御デバイス3000およびサーバ1000へ送信し得る。例示的な実施形態によれば、端末2000は、上で説明されたユーザ認証を実行し得る。
【0022】
ユーザ認証が実行されるとき、端末2000は、ユーザ認証の処理を実行するように、および、制御デバイス3000またはサーバ1000から処理要求の結果を取得するように制御デバイス3000またはサーバ1000に要求し得る。また、端末2000は、ユーザ認証の処理が制御デバイス3000またはサーバ1000から実行され得るかどうかの結果を取得し、結果に基づいてユーザ認証の処理を実行し得る。
【0023】
下で説明される、いくつかの例示的な実施形態を実行するための適用は、端末2000において提供され得る。
【0024】
端末2000は、スマートフォン、タブレットコンピュータ、パーソナルデジタルアシスタント(PDA)、ラップトップコンピュータ、ウェアラブルデバイスなどとして実装され得る。代替的に、端末2000は、データが記録され得るスマートカード、集積チップ(IC)カード、磁気カード、無線周波数(RF)チップなどとして実装され得る。
【0025】
制御デバイス3000は、サーバ1000および端末2000のうちの少なくとも1つと通信して様々な種類の情報を送信および受信し得る。また、制御デバイス3000は、ユーザ認証結果による様々な種類の処理を実行し得る。例えば、ユーザ認証結果によれば、制御デバイス3000は、特定のエリアへのユーザのアクセスを制御し、ユーザの支払処理を制御し、ユーザによる特定のデバイスの使用を制御し、または特定のデバイスの動作モードを制御し得る。
【0026】
具体例として、特定のエリアへのユーザのアクセスがゲートにより制限されるとき、制御デバイス3000は、ユーザ認証結果に従って、ゲートを制御して特定のエリアへのユーザのアクセスを制御し得る。ここで、ゲートとは、ユーザのアクセスを物理的に制限する装置であり、アクセス制御装置(例えば、アクセスバー、アクセスドアなど)を含み得る。制御デバイス300は、ユーザのアクセスが許可され得るように、ロック解除信号をゲートに提供することによって、開状態になるようゲートを制御し得る。また、制御デバイス3000は、ユーザのアクセスが防止され得るように、ロック解除信号をゲートに提供しない、または、ロック信号をゲートに提供することによって、閉状態となるようゲートを制御し得る。例示的な実施形態によれば、制御デバイス300はゲート内またはゲートの近くに配置され得る。
【0027】
制御デバイス3000が支払処理を制御するとき、制御デバイス3000は、支払承認手順を実行し得る。例えば、制御デバイス3000は、支払要求を端末2000から受信し得、ユーザ認証結果に基づいて支払要求を承認してもしなくてもよい。例示的な実施形態によれば、支払承認手順はサーバ1000で実行され得る。この場合、制御デバイス3000は、支払要求を端末2000からサーバ1000へ送信し、支払承認結果をサーバ1000から受信し得る。また、制御デバイス3000は、支払承認結果に基づいて様々な種類の制御を実行し得る。例えば、制御デバイス3000が公共交通機関へのアクセスのためにゲートを制御するとき、制御デバイス3000は、支払承認結果に基づいてゲートを制御し得る。制御デバイス3000はサーバ1000および端末2000のうちの少なくとも1つに支払承認結果を提供し得る。さらに、ユーザ認証結果に従って特定のデバイスの使用を制御する場合において、制御デバイス3000は、ユーザ認証結果に基づいて、特定のデバイスにインストールされたソフトウェアを通じて、または、特定のデバイスの使用を物理的に制限する制限デバイスを制御することによって、特定のデバイスの使用を制御し得る。
【0028】
特定のデバイスの動作モードを制御する場合、制御デバイス3000は、ユーザ認証結果に基づいて、特定のデバイスの動作モードを設定し得る。例えば、制御デバイス3000が、特定のエリアへのアクセスを管理するためにアクセス制御装置を制御するとき、アクセス制御装置は、ユーザ認証結果に従って、特定のエリアのセキュリティレベルが上げられるセキュリティモード、または、セキュリティモードが終了される正常モードにおいて制御され得る。例示的な実施形態によれば、アクセス制御装置は、制御デバイス3000に含まれ得る。
【0029】
そのようなユーザ認証はまた、サーバ1000または端末2000によって処理され得る。
【0030】
例示的な実施形態によれば、制御デバイス3000は、上で説明されたユーザ認証のための操作を実行し得る。
【0031】
ユーザ認証が実行されるとき、制御デバイス3000は、ユーザ認証の処理を実行するように端末2000またはサーバ1000に要求し、端末2000またはサーバ1000から処理要求の結果を取得し得る。また、制御デバイス3000は、ユーザ認証の処理が実行され得るかどうかの結果を端末2000またはサーバ1000から取得し、結果に基づいてユーザ認証の処理を実行し得る。
【0032】
測位モジュール4000は、場所認識済みデバイス、場所未認識デバイス、または端末2000の場所を判定し得る。例示的な実施形態によれば、測位モジュール4000は、サーバ1000、端末2000、または制御デバイス3000に含まれ得る。別の例示的な実施形態によれば、測位モジュール4000は、別個のデバイスとして実装され得る。
【0033】
測位モジュール4000は、特定のゾーンにおける端末2000の場所を表示するためのマップを生成または取得し、端末2000の場所をマップに表示し得る。
【0034】
例示的な実施形態によれば、場所認識済みデバイスおよび場所未認識デバイスは、ユーザ認証が実行される特定のゾーンに配置され得る。場所認識済みデバイスは、場所認識済みデバイスの場所を表す座標情報が判定されたデバイスであり得る。また、座標情報は、グローバルポジショニングシステム(GPS)座標情報、または、測位モジュール4000によって恣意的に設定された座標情報であり得る。測位モジュール4000は、場所認識済みデバイスの場所を予め格納し得るか、または、場所認識済みデバイスとの通信を通じて場所認識済みデバイスの場所を取得し得、マップにおける場所認識済みデバイスの場所を含み得る。
【0035】
また、場所未認識デバイスは、場所が判定されていないデバイス、すなわち、座標情報が取得されていないデバイスであり得る。測位モジュール4000は、場所未認識デバイスの場所を判定し、マップにおける場所未認識デバイスの場所を含み得る。
【0036】
場所認識済みデバイスおよび場所未認識デバイスは、超広帯域(UWB)通信モジュールを使用して端末2000と通信し得る。例えば、場所認識済みデバイス、場所未認識デバイスまたは端末2000の場所または距離情報は、タイム・オブ・フライト(ToF)法を使用して判定され得る。一例として、場所認識済みデバイス、場所未認識デバイスまたは端末2000の場所または距離情報は、到達時間差(TDoA)法、到達位相差(PDoA)法、または双方向測距(TWR)法を使用して判定され得る。説明の便宜のために、場所認識済みデバイスおよび場所未認識デバイスがUWB通信モジュールを含む例示的な実施形態を主に説明する。本発明は、これに限定されず、場所認識済みデバイスおよび場所未認識デバイスの各々は、Bluetooth(登録商標)低エネルギー(BLE)、Bluetooth、無線ローカルエリアネットワーク(WLAN)、WIFI、WIFIダイレクト、近距離無線通信(NFC)、赤外線データ協会(IrDA)、UWB、ZigBee(登録商標)、第3世代(3G)、第4世代(4G)、または第5世代(5G)モバイル通信モジュール、ならびに、様々な他の通信規格に従ってデータを送信する有線および無線通信モジュールを含み得る。場所認識済みデバイスおよび場所未認識デバイスの各々は、有線および無線通信モジュールを通じて端末2000と通信し得、その結果、場所認識済みデバイス、場所未認識デバイス、または端末2000の場所情報または距離情報が判定され得る。場所認識済みデバイス、場所未認識デバイスまたは端末2000の測位方法を下でさらに詳細に説明する。
【0037】
図1に示される環境図は、説明の便宜のための例に過ぎず、本発明はこれに限定されない。いくつかの実施形態によれば、要素が
図1の環境図に追加され得るか、または、それから削除され得るか、または、分割され得る。
【0038】
図2は、例示的な実施形態によるサーバのブロック図である。
【0039】
図2を参照すると、サーバ1000は、サーバ通信ユニット1100、サーバ入力ユニット1200、サーバストレージ1300、サーバ表示ユニット1400およびサーバコントローラ1500を含み得る。
【0040】
サーバ通信ユニット1100は、端末2000および制御デバイス3000のうちの少なくとも1つと通信し得る。別の例として、サーバ通信ユニット1100は、制御デバイス3000に格納される生体情報を端末2000へ送信し得る。
【0041】
サーバ通信ユニット1100は、BLE、Bluetooth、WLAN、WIFI、WIFIダイレクト、NFC、IrDA、UWB、ZigBee、3G、4Gまたは5Gモバイル通信モジュール、および、様々な他の通信規格に従ってデータを送信する有線および無線通信モジュールを含み得る。
【0042】
サーバ入力ユニット1200は、ユーザ入力に対応する電気信号を取得してよい。サーバ入力ユニット1200は、キーパッド、キーボード、スイッチ、ボタンおよびタッチスクリーンなどを含んでよい。
【0043】
サーバストレージ1300は様々な種類のデータを格納し得る。例えばサーバストレージ1300は、ユーザ認証に必要な情報(例えば、ユーザ権限情報、固有のユーザ情報(またはユーザもしくは端末の識別情報、支払処理に必要な識別情報(例えば、ユーザのカード情報、カード情報に対応する認証情報など)、ユーザの生体情報、パスワード情報など)、またはユーザ認証結果の情報を格納し得る。
【0044】
サーバストレージ1300は、端末2000または制御デバイス3000から取得された情報を格納し得る。また、サーバストレージ1300は、サーバ1000の操作に必要なプログラムを格納し得る。
【0045】
サーバストレージ1300は、フラッシュメモリ、ハードディスク型メモリ、マルチメディアカードマイクロタイプメモリ、カード型メモリ(例えば、セキュアデジタル(SD)メモリ、エクストリームデジタル(XD)メモリなど)、ランダムアクセスメモリ(RAM)、スタティックランダムアクセスメモリ(SRAM)、リードオンリメモリ(ROM)、電気的消去可能プログラマブルリードオンリメモリ(EEPROM)、プログラマブルリードオンリメモリ(PROM)、磁気メモリ、磁気ディスクおよび光学ディスクのうちの少なくとも1つのタイプの記憶媒体を含み得る。メモリは、情報を一時的、永久的、または半永久的に格納し得、組み込み型または着脱可能型として提供され得る。
【0046】
サーバ表示ユニット1400は、視覚情報を出力してよい。例えば、サーバ表示ユニット1400は、液晶ディスプレイ(LCD)、有機発光ダイオード(OLED)ディスプレイ、アクティブマトリクスOLED(AMOLED)ディスプレイなどであり得る。
【0047】
サーバコントローラ1500は、サーバ1000の各要素を制御し、または、様々な種類の情報を処理および計算し得る。また、サーバコントローラ1500は、下で説明される方法の操作のうち、サーバ1000によって実行されるいくつかの操作を制御し得るか、または、当該操作を実行するために必要な計算を実行し得る。
【0048】
サーバコントローラ1500は、ソフトウェア、ハードウェア、またはその組み合わせとして実装され得る。一例として、ハードウェアの観点において、サーバコントローラ1500は、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)、特定用途向け集積回路(ASIC)、半導体チップ、または、様々な他の形式の電子回路の1つとして実装され得る。別の例として、ソフトウェアの観点において、サーバコントローラ1500は、上述のハードウェアに従って実行される論理プログラムとして、様々なコンピュータ言語または同様のものの1つにおいて実装され得る。例示的な実施形態によれば、サーバコントローラ1500は、下で説明される測位モジュールおよび制御モジュールのうちの少なくとも1つを含み得る。
【0049】
サーバ1000は、必ずしも上述の要素のすべてを含むわけではなく、要素のいくつかは任意選択で省略され得る。例えば、サーバ1000が視覚情報を直接提供しないとき、サーバ1000はサーバ表示ユニット1400無しで提供され得る。また、サーバ1000は、追加の機能、操作などを実行するための要素を任意選択で含む形態で提供され得る。
【0050】
図3は、例示的な実施形態による端末のブロック図である。
【0051】
図3を参照すると、端末2000は、端末通信ユニット2100、端末表示ユニット2200、端末入力ユニット2300、場所情報収集ユニット2400、端末ストレージ2500、端末コントローラ2600、および端末生体情報入力ユニット2700を含み得る。
【0052】
端末通信ユニット2100は、サーバ1000および制御デバイス3000のうちの少なくとも1つと通信し得る。例えば、端末通信ユニット2100は、ユーザ認証に必要な情報、または、ユーザ認証結果情報を、サーバ1000および制御デバイス3000のうちの少なくとも1つとの間で送信および受信し得る。
【0053】
また、端末通信ユニット2100は、BLE、Bluetooth、WLAN、WIFI、WIFIダイレクト、NFC、IrDA、UWB、ZigBee、3G、4Gまたは5Gモバイル通信モジュール、および、様々な他の通信規格に従ってデータを送信する有線および無線通信モジュールを含み得る。
【0054】
端末表示ユニット2200は様々な種類の視覚情報を出力し得る。例えば、制御デバイス3000が制御デバイス3000との通信を通じて検出されて通信接続が確立されるとき、端末表示ユニット2200は情報を出力し得る。また、端末表示ユニット2200は、ユーザ認証結果を視覚的に出力してよい。また、端末表示ユニット2200は、サーバ1000から受信したメッセージを視覚的に出力してよい。また、端末表示ユニット2200は、制御デバイス3000の設定を変更するために、設定変更情報を入力するためのスクリーンを視覚的に出力し得る。
【0055】
端末表示ユニット2200は、LCD、OLEDディスプレイ、AMOLEDディスプレイなどであり得る。端末表示ユニット2200がタッチスクリーンとして提供されるとき、端末表示ユニット2200は端末入力ユニット2300の機能を実行し得る。この場合、端末入力ユニット2300は任意選択で提供されないことがあり得、端末入力ユニット2300は、ボリューム制御、電源ボタン、ホームボタンなどの限定された機能を実行し得る。
【0056】
端末入力ユニット2300は、ユーザの入力に対応する信号を取得し得る。例えば、端末入力ユニット2300は、サーバ1000または制御デバイス3000からユーザ認証を要求するための入力を取得してよい。また、端末入力ユニット2300は、ユーザ認証に必要な情報、例えば、ユーザ権限情報、固有のユーザ情報(またはユーザもしくは端末の識別情報、支払処理に必要な識別情報(例えば、ユーザのカード情報、カード情報に対応する認証情報など)、ユーザの生体情報、パスワード情報など)を取得するために入力を取得し得る。また、制御デバイス3000の設定を変更するために、設定変更情報が端末入力ユニット2300に入力され得る。
【0057】
端末入力ユニット2300は例えば、キーボード、キーパッド、ボタン、ジョグシャトル、ホイールなどとして実装され得る。ユーザの入力は例えば、ボタンの押下、タッチ、ドラッグなどであり得る。端末表示ユニット2200がタッチスクリーンとして実装されるとき、端末表示ユニット2200は、端末入力ユニット2300の役割を果たし得る。
【0058】
場所情報収集ユニット2400は、端末2000の場所情報を取得して、それ自体の場所を判定し得る。一例として、場所情報収集ユニット2400は、GPSセンサのように場所を判定するための座標情報を取得し得る。別の例として、場所情報収集ユニット2400は、外部デバイスから受信された信号に基づいて端末2000の場所を判定し得る。例えば、端末2000が、特定のエリアを示す信号を制御デバイス3000から受信するとき、端末2000は、信号の受信に応答して、端末2000が特定のエリアにあると判定し得る。例示的な実施形態によれば、場所情報収集ユニット2400は、本明細書の測位モジュールから区別され得る。
【0059】
端末ストレージ2500は様々な種類のデータを格納し得る。例えば、端末ストレージ2500は、端末2000が動作するのに必要な情報(例えば、ユーザ認証に必要な情報(例えば、ユーザ権限情報、固有のユーザ情報(またはユーザもしくは端末の識別情報、支払処理に必要な識別情報(例えば、ユーザのカード情報、カード情報に対応する認証情報など)、ユーザの生体情報、パスワード情報など))を格納し得る。
【0060】
端末ストレージ2500は、フラッシュメモリ、ハードディスク型メモリ、マルチメディアカードマイクロタイプメモリ、カード型メモリ(例えば、SDメモリ、XDメモリなど)、RAM、SRAM、ROM、EEPROM、PROM、磁気メモリ、磁気ディスク、および光学ディスクのうちの少なくとも1つのタイプの記憶媒体を含み得る。メモリは、情報を一時的、永久的、または半永久的に格納し得、組み込み型または着脱可能型として提供され得る。
【0061】
端末コントローラ2600は、端末2000の各要素を制御し得るか、または、様々な種類の情報を処理および計算し得る。端末コントローラ2600は、端末2000に含まれるいくつかの要素から信号を取得し得る。端末コントローラ2600は、下で説明される方法の操作のうちの、端末2000によって実行されるいくつかの操作を制御し得るか、または、操作を実行するのに必要な計算を実行し得る。例示的な実施形態によれば、端末コントローラ2600は、下で説明される測位モジュールおよび制御モジュールのうちの少なくとも1つを含み得る。
【0062】
端末コントローラ2600は、ソフトウェア、ハードウェアまたはその組み合わせとして実装され得る。一例として、ハードウェアの観点において、端末コントローラ2600は、FPGA、ASIC、半導体チップ、または様々な他の形式の電子回路の1つとして実装され得る。別の例として、ソフトウェアの観点において、端末コントローラ2600は、様々なコンピュータ言語のうちの1つにおいて、上述のハードウェアに従って実行される論理プログラムまたは同様のものとして実装され得る。
【0063】
ユーザの生体情報は端末生体情報入力ユニット2700に入力され得る。生体情報は、ユーザの音声情報、指紋情報、虹彩情報、顔情報および静脈情報のうちの少なくとも1つであり得る。端末生体情報入力ユニット2700は、ユーザの音声情報が入力されるマイク、ユーザの指紋情報が入力されるスクリーンスキャナ、ならびに、ユーザの虹彩情報、顔情報、および静脈情報が入力されるカメラのうちの少なくとも1つとして実装され得る。
【0064】
端末2000は必ずしも上述の要素のすべてを含むわけではなく、要素のいくつかは任意選択で省略され得る。例えば、生体情報が端末2000に入力されないとき、端末2000は端末生体情報入力ユニット2700無しで提供され得る。また、端末2000は場所情報収集ユニット2400無しで提供され得る。さらに、端末2000は、追加の機能、操作などを実行するための要素を任意選択で含む形態で提供され得る。
【0065】
図4は、例示的な実施形態による制御デバイスのブロック図である。
【0066】
図4を参照すると、制御デバイス3000は、通信ユニット3100、表示ユニット3200、音声出力ユニット3300、センサユニット3400、ストレージ3500、電源ユニット3600、コントローラ3700、生体情報入力ユニット3800、および入力ユニット3900を含み得る。
【0067】
通信ユニット3100は、サーバ1000および端末2000のうちの少なくとも1つと通信し得る。例えば、通信ユニット3100は、サーバ1000および端末2000のうちの少なくとも1つとの間で、ユーザ認証またはユーザ認証結果情報に必要な情報を送信および受信し得る。
【0068】
別の例として、通信ユニット3100は、端末2000から設定変更信号を受信してよい。また、通信ユニット3100は、設定変更結果についての情報を端末2000へ送信し得る。
【0069】
通信ユニット3100は主に、無線通信規格に従って通信を実行し得るが、BLE、Bluetooth、WLAN、WIFI、WIFIダイレクト、NFC、IrDA、UWB、ZigBee、3G、4G、または5Gモバイル通信モジュール、ならびに、様々な他の通信規格に従ってデータを送信する有線および無線通信モジュールを含み得る。また、通信ユニット3100は、NFC、無線周波数識別(RFID)などをサポートする短距離無線通信モジュールを含み得る。
【0070】
表示ユニット3200は、ユーザに視覚的に提供される情報を出力してよい。
【0071】
例えば、ドア開信号が受信されるとき、表示ユニット3200は当該事実を視覚情報として出力し得る。
【0072】
表示ユニット3200は、LCD、OLEDディスプレイ、AMOLEDディスプレイなどであり得る。表示ユニット3200がタッチパネルを含むとき、表示ユニット3200はタッチ入力に基づいて入力デバイスを操作し得る。
【0073】
音声出力ユニット3300は、ユーザに可聴的に提供される情報を出力し得る。例えば、ドア開信号が受信されるとき、表示ユニット3200は、当該事実を可聴情報に出力し得る。また、設定変更信号が受信されるとき、表示ユニット3200は当該事実を可聴情報に出力し得る。
【0074】
音声出力ユニット3300は、音を出力するスピーカ、ブザーなどであり得る。
【0075】
センサユニット3400は、制御デバイス3000に必要な環境に関する信号を取得し得る。例えば、センサユニット3400は、動く物体(例えばユーザ)が制御デバイス3000の近くにあるかどうかを判定し得る。また、センサユニット3400は制御デバイス3000の中または制御デバイス3000の近くに配置され得る。例示的な実施形態によれば、センサユニット3400は制御デバイス3000を含まないことがあり得る。この場合、センサは制御デバイス3000の周囲に配置され得る。
【0076】
センサユニット3400は様々な要素に基づいて実装され得る。例えば、センサユニット3400は、赤外線センサ、カメラおよび無線通信デバイス(例えば、Bluetooth通信デバイス)などの様々なデバイスに基づいて実装され得る。一例として、センサユニット3400が赤外線センサを含むとき、ユーザがゲートを通過するときにセンサユニット3400の出力信号が変化し得る、または出力され得、出力信号の変化または出力に基づいてユーザがゲートの近くにいるかどうかを判定することが可能である。別の例として、センサユニット3400がカメラを含むとき、センサユニット3400は、カメラから取得されたイメージに基づいて、ユーザの移動を追跡し、追跡結果に基づいてユーザがゲートの近くにいるかどうかを判定し得る。なお別の例において、センサユニット3400が無線通信デバイスを含むとき、無線通信デバイスはユーザの端末と通信し得、センサユニット3400は、無線通信デバイスまたは端末から受信された信号の強度に基づいてユーザがゲートの近くにいるかどうかを判定し得る。
【0077】
例示的な実施形態によれば、センサユニット3400は、ユーザ、物体などからの距離に関する信号を取得し得る。別の例として、センサユニット3400は、制御デバイス3000の場所を判定するために必要な信号を取得し得る。
【0078】
ストレージ3500は様々な種類の情報を格納し得る。例えば、コントローラ3700の制御操作を実行するためのプログラムが格納され得、外部から受信されたデータ、コントローラ3700から生成されたデータなどが格納され得る。また、ストレージ3500は、制御デバイス3000が動作するために必要な情報(例えば、ユーザ認証に必要な情報(例えば、ユーザ権限情報、および、ユーザ識別情報(例えば、ユーザまたは端末の識別子情報、ユーザの生体情報、パスワード情報など)))およびユーザ認証結果情報を格納し得る。
【0079】
ストレージ3500は、フラッシュメモリ、ハードディスク型メモリ、マルチメディアカードマイクロタイプメモリ、カード型メモリ(例えば、SDメモリ、XDメモリなど)、RAM、SRAM、ROM、EEPROM、PROM、磁気メモリ、磁気ディスク、および光学ディスクのうちの少なくとも1つのタイプの記憶媒体を含み得る。メモリは、情報を一時的、永久的、または半永久的に格納し得、組み込み型または着脱可能型として提供され得る。
【0080】
電源ユニット3600は、ゲートのロックまたはロック解除に必要な電力を提供し得る。また電源ユニット3600は、ゲートの開閉に必要な電力を提供し得る。電源ユニット3600は、モータ、ソレノイド、アクチュエータなどとして提供され得る。
【0081】
電源ユニット3600がゲートのロックまたはロック解除に必要な電力を提供するとき、電源ユニット3600は、ゲートをロックまたはロック解除するロックユニット(図示せず)がロックまたはロック解除状態に切り替り、および/または、その状態を維持するように、電力を提供し得る。ロックユニットは、例えば、デッドボルト、ラッチボルトまたはそれらの組み合わせとして提供され得る。また、ロックユニットは、例として説明されるデッドボルトおよびラッチボルトに限定されず、任意の一般に使用されるロックユニットが採用され得る。
【0082】
例示的な実施形態によれば、電源ユニット3600は、制御デバイス3000に含まれても、含まれなくてもよい。電源ユニット3600は、制御デバイス3000の近くの別個のデバイスの形態で配置され得る。この場合、制御デバイス3000は、電源ユニット3600を制御するための信号を電源ユニット3600に提供してよい。また、上で説明したロックユニットは制御デバイス3000に含まれるか、または、制御デバイス3000の近くに配置され、制御デバイス3000によって制御され得る。
【0083】
コントローラ3700は、制御デバイス3000の各要素を制御するか、または、様々な種類の情報を処理および計算し得る。コントローラ3700は、制御デバイス3000に含まれるいくつかの要素から信号を取得し得る。コントローラ3700は、下で説明される方法の操作のうち、制御デバイス3000によって実行されるいくつかの操作を実行するための操作を制御し得るか、または、操作を実行するために必要な計算を実行し得る。例示的な実施形態によれば、コントローラ3700は、下で説明される測位モジュールおよび制御モジュールのうちの少なくとも1つを含み得る。
【0084】
コントローラ3700は、ソフトウェア、ハードウェアまたはその組み合わせとして実装され得る。一例として、ハードウェアの観点において、コントローラ3700は、FPGA、ASIC、または半導体チップ、または様々な他の形式の電子回路の1つとして実装され得る。別の例として、ソフトウェアの観点において、コントローラ3700は、様々なコンピュータ言語または同様のものの1つにおいて、上述のハードウェアに従って実行される論理プログラムとして実装され得る。
【0085】
ユーザの生体情報は生体情報入力ユニット3800に入力され得る。例えば、ユーザの音声情報、指紋情報、虹彩情報、顔情報、および静脈情報のうちの少なくとも1つが生体情報入力ユニット3800に入力され得る。生体情報入力ユニット3800は、ユーザの音声情報が入力されるマイク、ユーザの指紋情報が入力されるスクリーンスキャナ、ならびに、ユーザの虹彩情報、顔情報および静脈情報が入力されるカメラのうちの少なくとも1つとして実装され得る。
【0086】
入力ユニット3900は、様々な入力を受信するように構成されてよい。例えば、入力ユニット3900は、サーバ1000または端末2000からユーザ認証を要求するための入力を取得してよい。また、入力ユニット3900は、ユーザ認証に必要な情報(例えば、ユーザまたは端末の識別情報、パスワード情報、生体情報など)を取得するために入力を取得し得る。制御デバイス3000の設定を変更するために、設定変更情報が入力ユニット3900に入力され得る。
【0087】
ユーザ認証要求がユーザによって入力ユニット3900に入力され得る。例えば、ユーザ認証が、特定のエリアにアクセスするためのユーザの認証であるとき、制御デバイス3000は、ドアを開くための入力を受信して、電源ユニット3600を操作してドアを開き得るか、または、アクセス認証要求信号をサーバ1000もしくは端末2000へ送信し得る。入力ユニット3900は、例えば、キーボード、キーパッド、ボタン、ジョグシャトル、ホイールなどとして実装され得る。ユーザの入力は例えば、スイッチまたはボタンの押下、タッチ、ドラッグなどであり得る。表示ユニット3200がタッチスクリーンとして実装されるとき、表示ユニット3200は入力ユニット3900の役割を果たし得る。
【0088】
本願の例示的な実施形態による制御デバイス3000は、上述の要素のすべてを必ずしも含むわけではなく、要素のいくつかは任意選択で省略され得る。
【0089】
本願の例示的な実施形態による管理システム10000は、少なくとも1つの制御デバイス3000を備えるように実装され得る。例えば、管理システム10000は、通信ユニット3100およびコントローラ3700を含む制御デバイス3000を備え得る。具体例として、制御デバイス3000は、リーダの機能を実行する通信ユニット3100を通じて端末2000から取得された情報を受信し、コントローラの機能を実行するコントローラ3700を通じて、取得された情報を分析し、アクセス管理、勤務態度管理、システムモード変更などの操作を制御する機能を実行し得る。
【0090】
また、制御デバイス3000は、追加の機能、操作などを実行するための要素を任意選択で含む形態で提供され得る。
【0091】
図5は、例示的な実施形態による場所認識済みデバイスおよび場所未認識デバイスを示す図である。
【0092】
図5を参照すると、場所認識済みデバイスおよび場所未認識デバイスの各々は、
図5のデバイス5000の構成を含み得る。
【0093】
デバイス5000は、通信ユニット5100、ストレージ5200およびコントローラ5300を含み得る。デバイス5000は様々な形態の1つで実装され得る。例えば、デバイス5000は、特定の信号を周期的にブロードキャストするビーコン(例えばUWBビーコン)の形態で実装され得る。
【0094】
デバイス5000は、サーバ1000、端末2000および制御デバイス3000のうちの少なくとも1つと通信し得る。
【0095】
通信ユニット5100は、BLE、Bluetooth、WLAN、WIFI、WIFIダイレクト、NFC、IrDA、UWB、ZigBee、3G、4Gまたは5Gモバイル通信モジュール、および、様々な他の通信規格に従ってデータを送信する有線および無線通信モジュールを含み得る。
【0096】
ストレージ5200は様々な種類のデータを格納し得る。例えば、デバイス5000が場所認識済みデバイスであるとき、ストレージ5200は場所認識済みデバイスの座標情報を含み得る。座標情報は、サーバ1000、端末2000および制御デバイス3000のうちの少なくとも1つから入力され得る。また、座標情報は管理者から入力され得る。
【0097】
デバイス5000が場所未認識デバイスであるとき、ストレージ5200は場所未認識デバイスの座標情報を含まないことがあり得る。しかしながら、場所未認識デバイスの座標情報が測位モジュールによって推定されるとき、場所未認識デバイスの座標情報は測位モジュールから取得され得る。
【0098】
ストレージ5200は、サーバ1000、端末2000、または制御デバイス3000から取得された情報を格納し得る。また、ストレージ5200は、場所認識済みデバイスまたは場所未認識デバイスが動作するのに必要なプログラムを格納し得る。
【0099】
ストレージ5200は、フラッシュメモリ、ハードディスク型メモリ、マルチメディアカードマイクロタイプメモリ、カード型メモリ(例えば、SDメモリ、XDメモリなど)、RAM、SRAM、ROM、EEPROM、PROM、磁気メモリ、磁気ディスク、および光学ディスクのうちの少なくとも1つのタイプの記憶媒体を含み得る。メモリは、情報を一時的、永久的、または半永久的に格納し得、組み込み型または着脱可能型として提供され得る。
【0100】
コントローラ5300は、デバイス5000の各要素を制御するか、または、様々な種類の情報を処理して計算し得る。コントローラ5300は、下で説明される方法の操作のうちの、場所認識済みデバイスまたは場所未認識デバイスによって実行されるいくつかの操作を実行するための操作を制御し得るか、または、当該操作を実行するのに必要な計算を実行し得る。
【0101】
コントローラ5300は、ソフトウェア、ハードウェアまたはそれらの組み合わせとして実装され得る。一例として、ハードウェアの観点において、コントローラ5300は、FPGA、ASIC、または半導体チップ、または様々な他の形式の電子回路の1つとして実装され得る。別の例として、ソフトウェアの観点において、コントローラ5300は、様々なコンピュータ言語または同様のものの1つにおいて、上述のハードウェアに従って実行される論理プログラムとして実装され得る。
【0102】
デバイス5000は、必ずしも上述の要素のすべてを含むわけではなく、要素のいくつかは任意選択で省略され得る。また、デバイス5000は、追加の機能、操作などを実行するための要素を任意選択で含む形態で提供され得る。
【0103】
様々な例示的な実施形態による管理システム10000、ならびに、管理システム10000に含まれるコンポーネント、操作および用語を上で説明した。上で説明した管理システム10000、ならびに、管理システム10000に含まれるコンポーネント、操作、および用語は、下で説明される様々な方法および実施形態に適用される。しかしながら、下で説明される管理システム10000は必ずしも上述の要素および機能を有さず、上の説明は、上で説明した管理システム10000とは異なる構成の管理システムに適用され得る。
【0104】
図6は、例示的な実施形態による端末についての測位モジュールの測位方法を示す図である。
【0105】
図6を参照すると、1または複数の場所認識済みデバイス111~114、および、1または複数の場所未認識デバイス211~222は特定のゾーンに配置され得る。
図6において、複数の場所認識済みデバイス111~114および複数の場所未認識デバイス211~222が示されるが、デバイスの数はこれに限定されない。1または複数の場所認識済みデバイスおよび1または複数の場所未認識デバイスは特定のゾーンに配置され得る。また、
図6において、場所認識済みデバイス111~114および場所未認識デバイス211~222が規則的な距離で配置されるが、これは説明の便宜のためである。場所認識済みデバイス111~114および場所未認識デバイス211~222は不規則的に配置され得る。
【0106】
測位モジュールは、場所認識済みデバイス111~114のうちの少なくとも1つと端末2000との間の通信において送信または受信された信号を使用して、端末2000の場所を判定し得る。
【0107】
例示的な実施形態によれば、端末2000は場所認識済みデバイス111~114のうちの少なくとも1つへ信号を送信し得る。この場合、端末2000は、場所認識済みデバイス111~114のうちの少なくとも1つから信号を受信し、受信された信号に応答して信号を送信し得る。また、端末2000は、場所認識済みデバイス111~114のうちの少なくとも1つから信号を受信することなく、信号を場所認識済みデバイス111~114のうちの少なくとも1つへ最初に送信し得る。
【0108】
例えば、端末2000によって送信または受信される信号が生成され、UWB通信プロトコルに従って送信または受信され得る。端末2000によって送信される信号は、端末2000の識別情報を含み得る。また、端末2000によって送信される信号は、特定の通信ゾーン内でブロードキャストされ得るか、または、指定された場所認識済みデバイス111~114のうちの少なくとも1つへ送信され得る。1または複数の場所認識済みデバイス111~114は、端末2000から受信された信号に応答して、信号を端末2000へ送信し得る。ここで、1または複数の場所認識済みデバイス111~114から送信された信号は、各場所認識済みデバイスの識別情報、および、各場所認識済みデバイスの座標情報を含み得る。また、1または複数の場所認識済みデバイス111~114が信号を端末2000へ最初に送信するとき、信号は、各場所認識済みデバイスの識別情報および各場所認識済みデバイスの座標情報を含み得る。
【0109】
例示的な実施形態によれば、測位モジュールは端末2000に含まれ得る。この場合、測位モジュールは、端末2000が場所認識済みデバイス111~114のうちの少なくとも1つへ信号を送信する時間、および、端末2000が場所認識済みデバイス111~114のうちの少なくとも1つから信号を受信する時間に基づいて、端末2000と、場所認識済みデバイス111~114のうちの少なくとも1つとの間の距離情報を取得し得る。また、例示的な実施形態によれば、測位モジュールは、端末2000が場所認識済みデバイス111~114のうちの少なくとも3つへ信号を送信する時間、および、端末2000が、場所認識済みデバイス111~114のうちの少なくとも3つから信号を受信する時間に基づいて、端末2000と、場所認識済みデバイス111~114のうちの少なくとも3つとの間の距離情報を取得し得る。
【0110】
また、測位モジュールは、場所認識済みデバイス111~114のうちの少なくとも1つ(または少なくとも3つ)の座標情報、および、端末2000によって取得された場所認識済みデバイス111~114のうちの少なくとも1つ(または少なくとも3つ)の距離情報を使用して端末2000の座標情報を取得し得る。例えば、測位モジュールは、場所認識済みデバイス111~114のうちの少なくとも3つの座標情報、および、場所認識済みデバイス111~114のうちの少なくとも3つの距離情報に基づいて、三角測量を使用して端末2000の座標情報を推定し得る。また、測位モジュールは、端末2000の座標情報が推定される時間についての情報を取得し得る。加えて、測位モジュールは、場所認識済みデバイス111~114のうちの少なくとも3つと端末2000との間で送信および受信される信号に基づいて、TDoA法を使用して、端末2000の座標情報を推定し得る。
【0111】
また、測位モジュールは、端末2000と場所認識済みデバイス111~114のうちの少なくとも1つとの間の角度情報を取得し得る。例えば、測位モジュールは、PDoA法を使用して、端末200と場所認識済みデバイス111~114のうちの少なくとも1つとの間の角度情報を取得し得る。具体例として、端末2000は複数のアンテナを含み得る。例えば、端末2000が少なくとも2つのアンテナを含むとき、場所認識済みデバイス111と端末2000のアンテナとの間の角度はθであり得、少なくとも2つのアンテナの間の距離はdであり得る。この場合、場所認識済みデバイス111から少なくとも2つのアンテナによって受信された信号間の位相差は、d×sinθであり得る。測位モジュールは、位相差を使用して、端末2000と場所認識済みデバイス111との間の角度情報を取得し得る。次に、測位モジュールは、場所認識済みデバイス111~114のうちの少なくとも1つの座標情報および角度情報に基づいて端末2000の座標情報を推定し得る。
【0112】
別の例示的な実施形態によれば、測位モジュールはサーバ1000または制御デバイス3000に含まれ得る。この場合、測位モジュールは、端末2000から1または複数の場所認識済みデバイス111~114の距離情報を取得し、場所認識済みデバイスから場所認識済みデバイス111~114の各々の座標情報を取得し得る。ここで、各場所認識済みデバイスの座標情報は、測位モジュールによって予め格納または取得され得る。測位モジュールはまた、端末2000から各場所認識済みデバイスの座標情報を取得し得る。測位モジュールは、1または複数の場所認識済みデバイス111~114の各々の座標情報、および、1または複数の場所認識済みデバイス111~114の距離情報に基づいて、三角測量を使用して端末2000の座標情報を取得し得る。また、測位モジュールは、端末2000の座標情報が推定される時間についての情報を取得し得る。加えて、測位モジュールは、場所認識済みデバイス111~114のうちの少なくとも3つと端末2000との間で送信および受信される信号に基づいて、TDoA法を使用して、端末2000の座標情報を推定し得る。
【0113】
また、測位モジュールは、端末2000と場所認識済みデバイス111~114のうちの少なくとも1つとの間の角度情報を取得し得る。例えば、測位モジュールは、PDoA法を使用して、端末200と場所認識済みデバイス111~114のうちの少なくとも1つとの間の角度情報を取得し得る。次に、測位モジュールは、場所認識済みデバイス111~114のうちの少なくとも1つの座標情報および角度情報に基づいて端末2000の座標情報を推定し得る。
【0114】
測位モジュールは、端末2000の座標情報、および/または、端末2000の座標情報が推定された時間についての情報を端末2000へ送信し得る。
【0115】
図7~
図9は、例示的な実施形態による場所未認識デバイスの測位モジュールの測位方法を示す図である。
【0116】
図7は、例示的な実施形態による測位モジュールによる仮想円の生成を示す図である。
【0117】
図7を参照すると、測位モジュールは、場所未認識デバイス211~222のうちの少なくとも1つと端末2000との間の通信において送信および受信される信号を使用して、場所未認識デバイス211~222のうちの少なくとも1つの場所を判定し得る。
【0118】
例示的な実施形態によれば、端末2000は、第1の場所における場所未認識デバイス211~222のうちの少なくとも1つへ信号を送信し得る。端末2000は、場所未認識デバイス211~222のうちの少なくとも1つから信号を受信し、受信された信号に応答して信号を送信し得るか、または、場所未認識デバイス211~222のうちの少なくとも1つから信号を受信することなく、場所未認識デバイス211~222のうちの少なくとも1つへ信号を最初に送信し得る。
【0119】
例えば、端末2000によって送信または受信される信号が生成され、UWB通信プロトコルに従って送信または受信され得る。端末2000によって送信される信号は、端末2000の識別情報を含み得る。また、端末2000によって送信される信号は、特定の通信ゾーン内においてブロードキャストされ得るか、または、指定された場所未認識デバイス211~222のうちの少なくとも1つへ送信され得る。1または複数の場所未認識デバイス211~222は、端末2000から受信された信号に応答して信号を端末2000へ送信し得る。ここで、1または複数の場所未認識デバイス211~222から送信された信号は、各場所未認識デバイスの識別情報および各場所未認識デバイスの座標情報を含み得る。また、1または複数の場所未認識デバイス211~222が最初に信号を端末2000へ送信するとき、信号は、各場所未認識デバイスの識別情報および各場所未認識デバイスの座標情報を含み得る。
【0120】
端末2000と場所未認識デバイス211~222のうちの少なくとも1つとの間で送信および受信される信号は、端末2000と場所未認識デバイス211~222のうちの少なくとも1つとの間の角度情報を含み得る。
【0121】
例示的な実施形態によれば、場所未認識デバイス211~222のうちの少なくとも1つの場所は、端末2000に基づいて生成される1または複数の仮想円を使用して判定され得る。
【0122】
特定の例示的な実施形態によれば、測位モジュールは端末2000に含まれ得る。測位モジュールは、端末2000と場所未認識デバイス211~222のうちの少なくとも1つとの間の距離情報に基づいて少なくとも1つの仮想円を生成し得る。例えば、測位モジュールは、端末2000とすべての場所未認識デバイス211~222との間の距離を半径として有する複数の仮想円を生成し得るか、または、端末2000と、場所未認識デバイス211~222のうちのいくつか(例えば、214、219、211および220)との間の距離を半径として有する仮想円311および312を生成し得る。また、測位モジュールは、端末2000とすべての場所未認識デバイス211~222との間の距離のうちの最小距離および最大距離を判定し、最小距離と最大距離との間の恣意的な半径を有する少なくとも1つの仮想円を生成し得る。
【0123】
例示的な実施形態によれば、測位モジュールは、端末2000と1つの場所未認識デバイス(例えば214)との間の距離を半径として有する1つの仮想円311を生成し得る。また、測位モジュールは、端末2000と場所未認識デバイス211~222との間の距離に関わらず、予め定められた半径を有する少なくとも1つの仮想円を生成し得る。
【0124】
別の例示的な実施形態によれば、測位モジュールはサーバ1000または制御デバイス3000に含まれ得る。この場合、測位モジュールは、端末2000と場所未認識デバイス211~222のうちの少なくとも1つとの間の距離情報および端末2000の座標情報を端末2000から取得し得る。測位モジュールは、端末2000と場所未認識デバイス211~222のうちの少なくとも1つとの間の距離情報および端末2000の座標情報に基づいて、端末2000を中心とする少なくとも1つの仮想円を生成し得る。測位モジュールが端末に含まれるときに仮想円を生成する、上で説明された方法が適用され得るので、詳細な説明は省略される。
【0125】
図8は、例示的な実施形態による測位モジュールによる異なる場所における仮想円の生成を示す図である。
図8の(a)は、端末2010が第1の場所にある場合を示し得、
図8の(b)は、端末2020が第2の場所にある場合を示し得、
図8の(c)は、端末2030が第3の場所にある場合を示し得る。ここで、端末2010~2030は同一の端末または異なる端末であり得る。
【0126】
端末2010~2030がそれぞれ第1~第3の場所にあるとき、測位モジュールは、端末2010~2030と場所認識済みデバイス111~114のうちの少なくとも1つとの間で送信および受信される信号に基づいて、端末2010~2030の座標情報のうちの少なくとも1つ、および、それぞれ第1~第3の場所における端末2010~2030の各々と場所認識済みデバイス111~114のうちの少なくとも1つとの間の角度情報を取得し得る。
【0127】
また、測位モジュールは、当該場所において、端末2010~2030の各々の中心にある仮想円を生成し得る。ここで、測位モジュールによって生成される仮想円の数、または仮想円の半径は同一でも異なってもよい。
【0128】
例えば、
図8の(a)において、端末2010が第1の場所にあるとき、測位モジュールは2つの仮想円321および322を生成し得る。仮想円321は、端末2010と場所未認識デバイス214~219との間の距離である第1距離を半径として有し得る。また、仮想円322は、端末2010と場所未認識デバイス211~220との間の距離である第2の距離を半径として有し得る。それに応じて、仮想円321は、場所未認識デバイス214および219に接触し得、仮想円322は、場所未認識デバイス211および220に接触し得る。
【0129】
図8の(b)において、端末2020が第2の場所にあるとき、測位モジュールは2つの仮想円331および332を生成し得る。仮想円331は、端末2020と場所未認識デバイス214との間の距離である第3の距離を半径として有し得る。また、仮想円322は、端末2020と場所未認識デバイス211~221との間の距離である第4の距離を半径として有し得る。それに応じて、仮想円331は、場所未認識デバイス214に接触し得、仮想円322は、場所未認識デバイス211および221に接触し得る。
【0130】
例えば、
図8の(c)において、端末2030が第3の場所にあるとき、測位モジュールは1つの仮想円341を生成し得る。仮想円341は、端末2030と場所未認識デバイス211~220との間の距離である第5の距離を半径として有し得る。それに応じて、仮想円341は場所未認識デバイス211および220に接触し得る。
【0131】
図9は、例示的な実施形態による、異なる場所で生成された仮想円を使用して、場所未認識デバイスの座標情報を取得する方法を示す図である。
【0132】
図9を参照すると、測位モジュールは、異なる場所で生成された仮想円の間の交差点における場所未認識デバイスの座標情報を取得し得る。
【0133】
例示的な実施形態によれば、
図8のように、
図9の端末2010~2030は、同一の端末であり得る。測位モジュールは、それぞれ第1~第3の場所における端末2010~2030の座標情報を取得し得る。
【0134】
また、測位モジュールは、第1~第3の場所において別個に生成される仮想円の間の交差点における場所未認識デバイスを判定し得る。
図9の例において、場所未認識デバイス211および220は、第1の場所において端末2010から生成された仮想円322(第2の距離を半径として有する)上に存在し得、場所未認識デバイス211および221は、第2の場所において端末2020から生成された仮想円332(第4の距離を半径として有する)上に存在し得、場所未認識デバイス211は、第3の場所において端末2030から生成された仮想円341(第5の距離を半径として有する)上に存在し得る。換言すると、場所未認識デバイス211は、端末2010~2030から生成された仮想円322、332および341上に共通に存在し得る。場所未認識デバイス211は、第1の場所から第2の距離だけ離れ、第2の場所から第4の距離だけ離れ、第3の場所から第5の距離だけ離れ得る。測位モジュールは、第1~第3の場所の座標情報、ならびに、第2、第4および第5の距離を使用して場所未認識デバイス211の座標情報を推定し得る。例えば、測位モジュールは、第1~第3の場所の座標情報、ならびに、第2、第4、および第5の距離に基づいて、三角測量を使用して場所未認識デバイス211の座標情報を計算し得る。
【0135】
例示的な実施形態によれば、端末2010~2030が異なる端末であるとき、端末2010~2030はそれぞれ、同時に、または、異なる時間において、第1~第3の場所にあり得る。また、端末2010~2030が同一の端末であるとき、端末2010~2030は異なる時間において第1~第3の場所にあり得る。場所認識済みデバイス111~114は固定的に配置されるので、第1~第3の場所の座標情報は可変ではなく固定である。また、場所未認識デバイス211~222は固定的に配置されるので、場所未認識デバイス211の座標情報は、端末2010~2030が異なる時間に第1~第3の場所にあるときでも、すなわち、仮想円が異なる時間に端末2010~2030から生成されるときでも正確に計算できる。
【0136】
また、端末2010~2030が異なる端末であるとき、測位モジュールは端末2010~2030の各々に含まれ得る。例えば、端末2010に含まれる第1測位モジュールは、仮想円321および322を生成し得、端末2020に含まれる第2測位モジュールは、仮想円331および332を生成し得、端末2030に含まれる第3測位モジュールは、仮想円341を生成し得る。
【0137】
この場合、端末2010~2030に含まれる測位モジュールのいずれか1つは、場所未認識デバイス211の座標情報を計算し得る。例えば、端末2010に含まれる第1測位モジュールは、第2の場所および第3の場所の座標情報、仮想円322、332および341の情報、第3の距離~第5の距離の情報、および/または、仮想円322、332および341に存在する場所未認識デバイス211、214、220および221の情報を他の端末2020および2030から受信し、受信された情報および端末2010から取得された情報を使用して、場所未認識デバイス211の座標情報を計算し得る。
【0138】
また、端末2010~2030が同一の端末であるとき、場所未認識デバイス211の座標情報は、端末2010~2030に含まれる測位モジュールによって各場所で取得された情報に基づいて計算され得る。
【0139】
さらに、制御デバイス3000またはサーバ1000に含まれる測位モジュールは、場所未認識デバイス211の座標情報を計算し得る。この場合、測位モジュールは、第1~第3の場所の座標情報、仮想円321、322、331、332および341の情報、第1~第5の距離の情報、および/または、仮想円321、322、331、332および341に存在する場所未認識デバイス211、214、219、220および221の情報を端末2010~2030から取得し、取得された情報を使用して場所未認識デバイス211の座標情報を計算し得る。
【0140】
このようにして、測位モジュールはまた、他の場所未認識デバイス212~222の座標情報を取得し得る。
【0141】
上で説明されたように、測位モジュールは、場所認識済みデバイス111~114と端末2010~2030との間の通信、および、場所未認識デバイス211~222と端末2010~2030との間の通信を通じて場所未認識デバイス211~222の座標情報を取得し、したがって、場所未認識デバイス211~222の座標情報は、時間同期プロセスまたは調査機器無しで単純な方式で正確に取得できる。
【0142】
図10は、例示的な実施形態によるマップ生成を示す図である。
【0143】
図10を参照すると、測位モジュールは初期マップ情報410を取得し得る。一例として、初期マップ情報410は特定のゾーンを図表で示し、少なくとも1つの場所認識済みデバイスAの座標情報を含み得る。少なくとも1つの場所認識済みデバイスAは固定場所に配置されるので、少なくとも1つの場所認識済みデバイスAの座標情報は固定され得る。
【0144】
端末2040の座標情報が端末2040と少なくとも1つの場所認識済みデバイスAとの間の通信を通じて取得されるとき、測位モジュールは、初期マップ情報410における端末2040の座標情報を含み得る。この場合、端末2040は移動して、少なくとも1つの場所認識済みデバイスAとリアルタイムに通信し得る。それに応じて、端末2040の座標情報はリアルタイムに変更され得る。加えて、特定のゾーンに端末2040以外の端末があるとき、他の端末の座標情報は初期マップ情報410に含まれ得る。
【0145】
少なくとも1つの場所未認識デバイスBが特定のゾーンに固定的に配置されるとき、測位モジュールは、端末2040と少なくとも1つの場所未認識デバイスBとの間の通信を通じて少なくとも1つの場所未認識デバイスBの座標情報を取得し得る。
図6から
図9の説明は、測位モジュールが少なくとも1つの場所未認識デバイスBの座標情報を取得するプロセスに適用され得るので、その詳細な説明は省略される。
【0146】
測位モジュールは、初期マップ情報410における少なくとも1つの場所未認識デバイスBの座標情報を含めることによって最終マップ情報420を生成し得る。それに応じて、最終マップ情報420は、少なくとも1つの場所認識済みデバイスAおよび少なくとも1つの場所未認識デバイスBの座標情報を含み得、座標情報は最終マップ情報420において固定され得る。また、最終マップ情報420において、端末2040の座標情報は、端末2040の移動に従って変更され得る。換言すると、端末2040が移動するとき、端末2040の場所は最終マップ情報420において追跡され得る。
【0147】
少なくとも1つの場所認識済みデバイスAおよび少なくとも1つの場所未認識デバイスBが他の場所に配置されるとき、少なくとも1つの場所認識済みデバイスAおよび少なくとも1つの場所未認識デバイスBの座標情報は最終マップ情報420において変更され得る。
【0148】
上で説明したように、少なくとも1つの場所未認識デバイスBの初期場所情報が未知であるときでも、測位モジュールは、少なくとも1つの場所認識済みデバイスAと端末2040との間の通信および場所未認識デバイスBと端末2040との間の通信を通じて、少なくとも1つの場所未認識デバイスBの場所情報を反映する最終マップ情報420を正確に生成し得る。また、測位モジュールは、単純な方式で、端末2040の場所を正確に追跡できる。
【0149】
初期マップ情報410および最終マップ情報420は様々な実施形態で使用され得る。一例として、初期マップ情報410および最終マップ情報420は、GPS情報が不正確であり得る、建物、地下、トンネルなどの内部のマップを生成および維持するのに有用であり得る。一例として、少なくとも1つの場所未認識デバイスBがオフィス図面および消防図面などの屋内マップの内部に追加されるとき、測位モジュールは、少なくとも1つの場所未認識デバイスBの座標情報を初期マップ情報410などの初期屋内マップに追加することによって最終マップ情報420などの最終屋内マップを取得し得る。また、最終屋内マップが取得された後、少なくとも1つの場所未認識デバイスBが、建物の内部の場所において追加または変更され得、測位モジュールは、少なくとも1つの場所未認識デバイスBの座標を最終屋内マップにおいて追加または更新することによって最終屋内マップを維持し得る。
【0150】
別の例として、初期マップ情報410および最終マップ情報420は、デジタルツインを実装するための基本データとして使用され得る。例えば、初期マップ情報410は、工場、設備、または資産が存在するセキュリティゾーンを示し得る。少なくとも1つの場所未認識デバイスBは、工場、設備、または資産であり得る。少なくとも1つの場所未認識デバイスBが場所において追加または変更されるとき、測位モジュールは、少なくとも1つの場所未認識デバイスBの座標を追加または更新することによって最終マップ情報420を生成し得、最終マップ情報420は、デジタルツインを実装するために基本データとして使用され得る。
【0151】
なお別の例として、初期マップ情報410および最終マップ情報420は、実空間に基づいて仮想空間を実装するために調査データとして使用され得る。例えば、少なくとも1つの場所未認識デバイスBは、実空間における構造または物体に対応し得る。それに応じて、測位モジュールは、少なくとも1つの場所未認識デバイスBの座標を追加または更新しながら最終マップ情報420を生成し得、生成された最終マップ情報420は、仮想空間を実装するために調査データとして使用され得る。
【0152】
図11は、例示的な実施形態による測位モジュールの測位方法を示す動作フローチャートである。
【0153】
図11を参照すると、測位モジュールの測位方法は、場所認識済みデバイスと端末との間で送信および受信される信号を使用して端末の座標情報を取得する操作S110、場所未認識デバイスと端末との間で送信および受信される信号を使用して複数の仮想円を生成する操作S120、複数の仮想円を使用して場所未認識デバイスの座標情報を取得する操作S130、場所未認識デバイスの座標情報を使用してマップ情報を生成する操作S140を含み得る。
【0154】
図6から
図10の説明は操作S100~S400に適用され得るので、その詳細な説明は省略される。
【0155】
図12は、例示的な実施形態による制御モジュールのユーザ認証方法を示す動作フローチャートである。
【0156】
図12を参照すると、制御モジュールのユーザ認証方法は、複数の時点において端末の座標情報を取得する操作S210、複数の時点に対応する端末の座標情報に基づいて端末のユーザの意図を判定する操作S220、および、端末のユーザの意図に基づいて端末のユーザの認証を実行する操作S230を含み得る。
【0157】
例示的な実施形態によれば、制御モジュールは端末、制御デバイス、またはサーバに含まれ得る。また、上で説明された測位モジュールおよび制御モジュールは1つのユニットまたは別個であり得る。
【0158】
操作S210において、制御モジュールは、複数の時点において上で説明された測位モジュールから端末の座標情報を取得し得る。ここで、制御モジュールは、場所認識済みデバイスの座標情報および場所未認識デバイスの座標情報を共に取得し得るか、または、上で説明された最終マップ情報を取得し得る。これは、
図6から
図10を参照して上で説明されたので、その詳細な説明は省略される。
【0159】
また、制御モジュールは、端末の座標情報だけでなく、座標情報に対応する時間情報も取得し得る。一例として、測位モジュールが第1の時点における第1の場所の座標情報を取得し、第2の時点における第2の場所の座標情報を取得するとき、制御モジュールは、第1の場所の座標情報と共に第1の時点の情報を取得し、測位モジュールから第2の場所の座標情報と共に第2の時点の情報を取得し得る。別の例として、制御モジュールが第1の場所の座標情報および第2の場所の座標情報を測位モジュールから受信するが、第1の場所の座標情報が測位モジュールから取得される第1の時点、または、第2の場所の座標情報が測位モジュールから取得される第2の時点を受信しないとき、制御モジュールは、第1の場所の座標情報が受信される時間の情報、および、第2の場所の座標情報が受信される時間の情報を時間情報として測位モジュールから取得し得る。なお別の例において、制御モジュールが第1の場所の座標情報を測位モジュールから受信し、第1の場所の座標情報が測位モジュールによって取得される第1の時点の情報を受信せず、第3の場所の座標情報が他の端末によって取得される第3の時点の情報と共に別の端末から第3の場所の座標情報を受信するとき、制御モジュールは、第1の場所の座標情報に対応する時間情報として第3の時点を取得し得る。
【0160】
操作S220において、制御モジュールは、複数の時点に対応する端末の座標情報および/または座標情報に対応する時間情報に基づいて端末のユーザの意図を判定し得る。ここで、端末のユーザの意図は、特定のセキュリティゾーンにアクセスする意図、特定のサービスの支払いの意図、特定のデバイスを使用する意図、特定のデバイスの動作モードを制御する意図など、様々な意図の1つであり得る。
【0161】
例示的な実施形態によれば、制御モジュールは、複数の時点に対応する端末の座標情報を使用して、端末が特定のセキュリティゾーンにあるかどうか、または、特定のデバイスから特定の距離内にあるかどうかを判定し得る。
【0162】
また、制御モジュールは、複数の時点に対応する端末の座標情報に基づいて、複数の時点における、端末の移動、移動速度、および移動角度、ならびに、ユーザの歩行パターンのうちの少なくとも1つの移動情報を判定し得る。制御モジュールは、少なくとも1つの移動情報に基づいてユーザの意図を判定し得る。例えば、制御モジュールは、複数の時点に対応する端末の座標情報および座標情報に対応する時間情報に基づいて、端末の移動および移動速度を判定し得る。この場合、端末の移動が特定のセキュリティゾーンに接近し(すなわち、端末が特定のセキュリティゾーンからの予め定められた距離内に来る)、次に、特定のセキュリティゾーンの辺りに滞在し、端末の移動速度が徐々に低減するとき、制御モジュールは、端末のユーザが、特定のセキュリティゾーンにアクセスする意図を有すると判定し得る。また、端末の移動が特定のセキュリティゾーンに接近し(すなわち、端末が特定のセキュリティゾーンからの予め定められた距離内に来る)、次に、特定のセキュリティゾーンから離れるように移動するとき、制御モジュールは、端末のユーザが、特定のセキュリティゾーンにアクセスする意図を有しないと判定し得る。
【0163】
操作S230において、制御モジュールは、端末のユーザの意図に基づいて端末のユーザのユーザ認証を実行し得る。ここで、ユーザ認証は、端末のユーザの意図によって分類され得る。例えば、端末のユーザの意図が、特定のセキュリティゾーンにアクセスすることであるとき、制御モジュールは、ユーザまたは端末が特定のエリアにアクセスする権限を有するかどうかに関するアクセス権限認証をユーザ認証として実行し得る。端末のユーザの意図が特定のサービスの支払いを行うことであるとき、制御モジュールは、ユーザまたは端末が特定のサービスの支払を処理する権限を有するかどうかに関する支払権限認証をユーザ認証として実行し得る。端末のユーザの意図が特定のデバイスを使用することであるとき、制御モジュールは、ユーザまたは端末が特定のデバイスを使用する権限を有するかどうかに関する使用権限認証をユーザ認証として実行し得る。端末のユーザの意図が、特定のデバイスの動作モードを制御することであるとき、制御モジュールは、ユーザまたは端末が特定のデバイスの動作モードを設定する権限を有するかどうかに関する動作モード設定認証をユーザ認証として実行し得る。
【0164】
ユーザの意図が判定されない、または、ユーザが特定のゾーンにアクセスする、サービスの支払いを行う、特定のデバイスを使用する、または特定のデバイスの動作モードを制御する意図を有しないとき、制御モジュールは、ユーザ認証を実行しないことがあり得る。
【0165】
上で説明されたように、制御モジュールは、端末、制御デバイス、またはサーバに含まれ得る。
図1の説明は、制御モジュールが各デバイスに含まれるときに実行されるユーザ認証に適用され得るので、その詳細な説明は省略される。
【0166】
本願によれば、場所未認識デバイスの座標情報が未知であるときでも、端末と場所認識済みデバイスとの間の通信および端末と場所未認識デバイスとの間の通信を通じて場所未認識デバイスの座標情報および端末の座標情報を正確に発見することが可能である。
【0167】
本願によれば、場所未認識デバイスの座標情報および端末の座標情報を使用して端末のユーザの意図を正確に発見することによってユーザ認証を実行することが可能である。
【0168】
本願の効果は、上で説明されたものに限定されず、説明されなかった他の効果は、本明細書および添付図面から当業者によって明確に理解される。
【0169】
本発明は、限定された実施形態および図面を参照して上で説明されたが、当業者であれば、上の説明から様々な修正および改変を加え得る。例えば、説明された技法が、説明された方法とは異なる順序で実行される、および/または、システム、構造、デバイス、回路などの説明されたコンポーネントが、説明される方法とは異なる形態で結合または組み合わされる、または、他のコンポーネントもしくはその同等物によって置き換えられるときでも、適切な結果を達成できる。
【0170】
したがって、他の実装、他の実施形態、および請求項の同等物は、以下の請求項の範囲内に属する。