(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024000436
(43)【公開日】2024-01-05
(54)【発明の名称】色覚特性補正機能を有する電子端末及びメガネ
(51)【国際特許分類】
A61B 3/06 20060101AFI20231225BHJP
G02C 7/10 20060101ALI20231225BHJP
G02C 7/02 20060101ALI20231225BHJP
【FI】
A61B3/06
G02C7/10
G02C7/02
【審査請求】未請求
【請求項の数】3
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022099202
(22)【出願日】2022-06-20
(71)【出願人】
【識別番号】506173606
【氏名又は名称】有限会社トラッド
(72)【発明者】
【氏名】松本 裕多
【テーマコード(参考)】
2H006
4C316
【Fターム(参考)】
2H006BA00
2H006BA03
2H006BA06
2H006BE00
2H006BE03
2H006DA05
4C316AA19
4C316FA01
4C316FA18
4C316FB11
4C316FC21
4C316FY05
(57)【要約】 (修正有)
【課題】自分の色覚特性を簡単に検査することができ、検査結果に応じた色覚特性補正フィルター適用しても、表示が暗くならない電子端末及び液晶メガネを提供すること。
【解決手段】記憶部、表示部及び色覚特性補正フィルターを有し、前記記憶部には複数枚の色覚検査表が保存されており、前記色覚検査表から選択され表示部に表示された特定の色覚検査表を視認して、識別できない色覚検査表については、前記表示部に表示されたカラーチャートから特定の色を選択し、前記選択した特定の色の色覚特性補正フィルターが前記表示部に表示された前期色覚検査表に適用されることで、視認により識別できた際には、前記色覚特性補正フィルターのRGBデータを前記電子端末に記憶させることで、前記電子端末の色表示が標準の色覚特性に補正される。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
色覚多様性者の色覚特性を特定し、前記色覚特性を標準的な特性に補正する色覚特性補正フィルターを有する電子端末において、前記電子端末は、記憶部、表示部及び色覚特性補正フィルターを有し、前記記憶部には複数枚の色覚検査表が保存されており、前記色覚検査表から選択され表示部に表示された特定の色覚検査表を視認して、識別できない色覚検査表については、前記表示部に表示されたカラーチャートから特定の色を選択し、前記選択した特定の色の色覚特性補正フィルターが前記表示部に表示された前期色覚検査表に適用されることで、視認により識別できた際には、前記色覚特性補正フィルターのRGBデータを前記電子端末に記憶させることで、前記電子端末の色表示が標準の色覚特性に補正されることを特徴とする色覚特性補正機能を有する電子端末。
【請求項2】
請求項1に記載の特定の色の色覚特性補正フィルターを通して表示される色の明るさを、前記RGBデータの光の透過率の各色のバランスを変えないようにRGBデータの割合を固定した状態で全体の光の明るさを変化させることを特徴とする色覚特性補正機能を有する電子端末。
【請求項3】
請求項1又は2に記載の電子端末に記憶された前記色覚特性補正フィルターのRGBデータを液晶メガネに転送することで、該液晶メガネに前記色覚特性補正フィルターの機能が付加されることを特徴とする色覚特性補正機能を有する液晶メガネ。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、色覚多様性者の色覚特性を特定し、その色覚特性を標準的な人の特性に補正する色覚特性補正フィルターを設定し、色のついた文字、図表、写真、映像などの色を補正して、様々な色覚特性を有する人に対して標準的な色に見えるようにする電子端末及びメガネに関するものである。
【背景技術】
【0002】
全ての色は『赤(R)・緑(G)・青(B)』の3原色を混合することで現すことができ、人間の眼の網膜にも、赤・緑・青の色を識別する錐体細胞が存在する。強く反応する光の波長の長い順に赤を感じる錐体細胞をL錐体、緑を感じる錐体細胞をM錐体、青を感じる錐体細胞をS錐体と言うが、これらの錐体細胞の個人的な特性の違いにより色覚が異なる。かつては、色盲や色覚と言われたが、今では、病気と考えずに目の特性のひとつとして色覚多様性と呼んでいる。
【0003】
色覚多様性でもっとも多いのが、L錐体、M錐体、S錐体を全て有するが、どれか一つの錐体の光に対する感度が弱い場合である。特に赤か緑の錐体が通常とは異なる波長の光に反応する場合が最も多く、日本人の男性で5.0~6.5%、女性で0.2~0.4%が該当する。
【0004】
世の中の色表示は、一般的な色覚に基づいて行われているので、正確な色を判断することができないばかりか、信号を見誤ると危険に直結する交通・運輸関係の操縦士や、警察・消防・自衛隊などは受験資格が制限され、色彩感覚を要求される画家、デザイナーなども実務を行う上で不便を被る場合がある。
【0005】
しかし、2002年に色覚検査が、「差別につながる」という理由で学校保健法の必須項目ではなくなり、これ以降ほとんどの学校で色覚検査が行われなくなったため、若い世代が、前記の職業に就こうとしたときに、初めて不適格に気づくことになり、進学・就職において様々なトラブルが発生しているだけでなく、軽度の色覚の違いであっても、日常生活において知らない間に不便を被っている場合がある。
【0006】
非特許文献1や非特許文献2に例として記載されているように、仮にL錐体の感度の弱い場合は、M錐体、S錐体の感度を落とせば一般的な色覚特性を得ることができる。このために、緑、青の色を必要量カットするフィルターを有する機能性色覚レンズを使用することによって、一般的な色覚を得ることができる。
【0007】
これはメガネとして使用されるが、光線量をカットすることになり、視界が暗くなるので、暗い場所での使用には適さない。また、色覚の検査やメガネの作成には、専門の機関に行かなければならず、わざわざ出かけていくことは面倒なため放置してしまうことが多い。
【先行技術文献】
【非特許文献】
【0008】
【非特許文献1】ネオ・ダルトン株式会社のホームページの「色覚レンズ原理」のページ 令和4年6月7日検索 <http://www.neo-dalton.com/genri/>
【非特許文献2】特定非営利活動法人True Colorsのホームページの「色の見え方について」のページ 令和4年6月7日検索 <http://www.turuecolors.jp/color1.html>
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
本発明は、専門機関に行かなくても自分自身で色覚の状態を調べ、最適なフィルターを設定することができると共に、従来のように視界が暗くなる機能性色覚レンズの使い難さを解決したものである。
【0010】
前記の目的の達成のため、第1の発明に記載された色覚多様性者の色覚特性を特定し、前記色覚特性を標準的な特性に補正する色覚特性補正フィルターを有する電子端末は、記憶部、表示部及び色覚特性補正フィルターを有し、前記記憶部には複数枚の色覚検査表が保存されており、前記色覚検査表から選択され表示部に表示された特定の色覚検査表を視認して、識別できない色覚検査表については、前記表示部に表示されたカラーチャートから特定の色を選択し、前記選択した特定の色の色覚特性補正フィルターが前記表示部に表示された前期色覚検査表に適用されることで、視認により識別できた際には、前記色覚特性補正フィルターのRGBデータを前記電子端末に記憶させることで、前記電子端末の色表示が標準の色覚特性に補正されることを特徴とする。
【0011】
第2の発明は、請求項1に記載の特定の色の色覚特性補正フィルターを通して表示される色の明るさを、前記RGBデータの光の透過率の各色のバランスを変えないようにRGBデータの割合を固定した状態で全体の光の明るさを変化させることを特徴とする
【0012】
第3の発明の液晶メガネは、請求項1又は2に記載の電子端末に記憶された前記色覚特性補正フィルターのRGBデータを転送することで、該液晶メガネに前記色覚特性補正フィルターの機能が付加されることを特徴とする。
【発明の効果】
【0013】
第1の発明に記載された色覚特性補正機能を有する電子端末は、記憶部に複数枚の色覚検査表が保存されており、選択ボタンで特定の検査表を選択して表示部に表示できるので、医療機関に行かなくても個人の端末において簡単に色覚検査を行うことができる。そのため、その日の天候や体調によって見え方が異なる際も迅速に検査ができる。
【0014】
さらに、視認して識別できない色覚検査表については、表示部に表示されているカラーチャートの特定の色を自分で選択することで、選択した色の色覚特性補正フィルターが表示部に表示された色覚検査表に適用され、表示を識別できた際には、当該色覚特性補正フィルターが自分の色覚特性に適応したフィルターとなるので、そのRGBデータを電子端末に記憶させることで、当該電子端末上で表示される色表示は、標準的な色覚特性に補正されるので、高度な色彩感覚を要求される画家、デザイナーなどの実務も当該電子端末で行うことができる。
【0015】
第2の発明に記載された色覚特性補正機能を有する電子端末は、請求項1に記載の電子端末に表示される色の明るさを見やすい明るさに調整する機能を有するもので、前記特定の色の色覚特性補正フィルターを通して表示される色は、各個人の色覚特性に応じてRGB各色の透過率を減じたものであり(例えば赤を感じるL錐体が60%しか感度がない場合は、M錐体(緑)とS錐体(青)の感度を60%まで下げるように緑と青の透過率を60%まで下げる。)、前記RGBデータの光の透過率のバランスを変えないようにRGBデータの割合を固定した状態で全体の光の明るさを変化させるものである。
【0016】
第3の発明に記載された液晶メガネに、請求項1又は2に記載の電子端末に記憶された前記色覚特性補正フィルターのRGBデータを転送することで、前記色覚特性補正フィルターの機能がメガネ側にも付加されるので、スマートフォン等のカメラをかざして見なくとも、メガネをかければ普通に日常生活を送ることができる。また、それぞれの個人専用のメガネを特注で作らなくても、汎用の液晶メガネがあれば、色覚検査のRGBデータを入力することで、それぞれの個人に最適なメガネを安価に作ることができる。
【図面の簡単な説明】
【0017】
【
図1】第1の発明で電子端末としてPCを使用した場合の表示部
【
図2】第1の発明で電子端末としてスマートフォンを使用した場合の表示部
【
図3】第3の発明で使用するフィルターメガネ(液晶メガネ)と接続コードの斜視図
【発明を実施するための形態】
【0018】
本発明の電子端末Tは、ノートパソコンやデスクトップパソコンの他に、携帯性に優れたスマートフォンやタブレットも使用でき、記憶部、表示部及び色覚特性補正フィルター(表示部以外は図を省略する)からなり、色覚特性を調べるための複数枚の色覚検査表1、色覚特性補正フィルターを選択するためのカラーチャート4が記憶部に記憶されている。
【0019】
第1の発明について、
図1を用いて説明する。
図1に示す電子端末Tはノートパソコン又はデスクトップパソコンのように画面の大きなものである。表示部Dに色覚検査表1とフィルター表示枠4、カラーチャート表示6、各種ボタン類が、大きな表示で同時に並べて表示される。
【0020】
本発明のシステムを作動させるアプリケーションを電子端末T上に立ち上げて(例えば、初期画面でアプリケーションのアイコンをクリック)、
図1の画面を表示させる。立ち上がりの状態では、色覚検査表1の数字は表示されず、色覚検査を開始するためにONボタン2をクリックすると色覚検査表1の数字が表示されると同時に、色覚検査数字表示窓5にも同じ数字が表示される。こちらは、黒字で表示されるため色覚特性に関係なく読むことができる。色覚検査表としては、石原式色覚検査表などがポピュラーであるが、これに限られない。
【0021】
表示された検査表1を見て、
図1では色覚検査数字表示窓5に表示されるように「8」が正常値であるが、もし「8」が認識できない場合は、マウスを操作してカラーチャート6にカーソル7を移動させてクリックすると、記憶部に保存されているその色のRGBデータ(RGB数値表示部9にデータの数値が表示される)が指定され、その数値の色覚特性補正フィルターがフィルター表示枠4に取り込まれる。
【0022】
これにより、前記色覚特性補正フィルターを通して色覚検査表1の数字を見ることになる。この時検査表の数値が「8」とはっきり認識できれば、本人の色覚特性に合ったフィルターが確定するので、決定ボタン10をクリックすることで、記憶部に色覚特性補正フィルターのRGBデータが記憶されて、本電子端末Tに表示される画像や文字など全ての色はフィルターを通して見ることができるので、自分の色覚特性に関係なく正常な状態で見ることができる。
【0023】
検査表の数値が「8」と認識できなければ、解除ボタン11をクリックしてやりなおすことになる。再度、カラーチャート6の別の部分にカーソル7を移動させて別の色(フィルター)を選択する。この際、マウスの操作だけでは微妙な位置選択ができないので、カーソル微調整ボタン8(十字ボタン)で四方の矢印をクリックしてカーソル7の位置を微調整させて決定ボタン10をクリックして新たなフィルターを適用し、検査表の数値が正しく読めるまで作業を繰り返し、自分の色覚特性に合ったフィルターを決定する。フィルターが決定すれば、フィルター色(RGBデータ)転送ボタン/OFFボタン12をクリックして作業は完了しRGBデータは確定し、以後修正するまで記憶部に記憶される。
【0024】
図2は電子端末としてスマートフォンを使用した場合の表示部を示す。基本操作は前述のパソコンの場合と全く同じであるが、表示画面が小さいため配置や操作部の大きさが若干異なる。スマートフォンの場合は常に手元に携帯できるので、色を判断する場合も、電子端末の記憶部に色覚特性補正フィルターのRGBデータを記憶させているので、屋内外を問わずいつでもカメラ機能を通じて常に正常な色を判断することができ、常に携帯してメガネの代わりとして使用することができる。
【0025】
パソコンでも可能ではあるが、スマートフォンのような携帯端末であれば、場所を問わず、いつでも色覚検査を行うことができるので、日によって、あるいは、朝晩、天候、季節の違い、体調の変化等により色覚特性が微妙に変化する場合でも、簡単に色覚特性補正フィルターを調整し記憶させて対応することができる。
【0026】
従来のフィルターを有するメガネでは、視界が暗くなることが問題であったが、電子端末に表示されるので視界を遮らず、メガネのように暗くなって不安に感じることはないが、その日の天候や部屋の明るさ、各自の目や体の状態等によって、見難い場合がある。そのような場合は、電子端末に表示されるものも暗くなり、または、明るすぎて見難くなる場合があるので、以下に示すように明るさを調整する必要がある。
【0027】
特定の色の色覚特性補正フィルターを通して表示される色の明るさは、各個人の色覚特性に応じてRGB各色の透過率を減じたものであり(例えば赤を感じるL錐体が60%しか感度がない場合は、M錐体(緑)とS錐体(青)の感度を60%まで下げるように緑と青の透過率を60%まで下げる。)、前記RGBデータの光の透過率のバランスを変えないようにRGBデータの割合を固定した状態で色覚特性補正フィルターを透過する全体の光の明るさを変化させることで、より電子端末を見やすくすることができる。
【0028】
具体的な操作方法は、電子端末Tの明るさ決定ボタン13をクリックした後に、カーソル微調整ボタン8の右矢印、左矢印をクリックすることで画面の明るさを調整する。右矢印(明るく)、左矢印(暗く)をクリックしている間、光の透過量が連続して変化する。明るさが決まれば、再度明るさ決定ボタン13をクリックすることで電子端末Tに明るさのデータが記憶され、次に同様に明るさの調整を行い決定するまでは変わらない。
【0029】
次に第3の発明について、
図3を用いて説明する。こちらは、レンズ部分が液晶フィルムからなるフィルターレンズ16であるフィルターメガネ(液晶メガネ)14であり、前記電子端末Tとメガネ14を接続コード15で接続して電子端末の記憶部に記憶されたRGBデータをメガネ13に転送して、自分の色覚特性に応じたフィルター機能をメガネで実現することができる。
【0030】
操作方法は、前記電子端末TのUSB端子とフィルターメガネ13に設けられた端子を接続コード15で接続し(ここではType-A端子とType-C端子であるが、各端子に接続できるコードを使用する)、前記で説明したように確定させた色覚特性補正フィルターのRGBデータを、送るボタン12をクリックしてメガネ側に転送することで、フィルターレンズ15のフィルター色が機能する。
【0031】
すなわち、フィルターメガネ13に、請求項1に記載の電子端末に記憶された前記色覚特性補正フィルターのRGBデータを転送することで、前記色覚特性補正フィルターの機能が付加されるので、スマートフォン等のカメラをかざして見なくとも、メガネをかければ普通に日常生活を送ることができる。また、それぞれの個人のための専用メガネを作らなくても、汎用の液晶メガネがあれば、色覚検査のRGBデータを入力することで、それぞれの個人に最適なメガネを安価に作ることができる。なお、次に新たなRGBデータが転送されるまでは、液晶メガネ13に転送されたデータは記憶される。
【0032】
フィルターメガネ13においても電子端末Tと同様に明るさの調整ができる。メガネでは、視界が暗くなったり明るくなり過ぎるとメガネをかけていることが不快に感じるので、明るさの調整が必要になる。方法としてはメガネに接続コード15を接続して、電子端末の明るさ調整をした時と同様に、明るさ決定ボタン13、カーソル微調整ボタン8の右矢印、左矢印を捜査して、メガネの明るさが適正な状態になったら、電子端末Tに明るさのデータを記憶して、フィルター色(RGBデータ)転送ボタン/OFFボタン12をクリックして作業は終了する。
【0033】
また、本電子端末Tでは、RGBデータがRGB数値表示部9に数値として明示されるので、液晶メガネ13と同様に他の電子機器にデータを転送することによって、予め本人にわかるように色補正ができるので、色覚に対するハンデを失くすことができ、今までできないとあきらめていた仕事も可能となった。
【0034】
なお、今回の電子端末Tには図示していないが、例えばパソコンのような一台の電子端末に、RGBデータを特定のパスワードに紐づけて記憶部に記憶させておけば、複数の色覚多様性者が同じパソコンで作業を行うことができる。微妙な色合いを表示できるディスプレーなどの高価な機器やソフトを必要とするデザインの仕事などでも、1台の機器を共有することができ初期投資で行うことができる。
【0035】
高度な色彩感覚を要求される画家、デザイナーなどの実務も、最近は手書きではなくパソコンだけで行う作業が増えているので、当該電子端末Tを使用することで容易に行うことができる。また、スマートフォン等の携帯端末にRGBデータを記憶できれば、屋内外を問わずに見ることができるさまざまな色に対して的確な色として視認することができる。
【0036】
さらに、電子端末TにAIを搭載することで、記憶部に記憶された多くのRGBデータを利用しながら、予めお勧めのRGBデータを提案しながら、一から自分でカラーチャート6を探るよりも迅速に最適のRGBデータを提案したり、周囲の明るさを判断しながら最適の明るさを調整することも可能である。
【産業上の利用可能性】
【0037】
本発明は、自分自身で色覚検査表の色覚の状態を調べて、的確な色覚特性補正フィルターのRGBデータを確定することができ、パソコンやスマートフォンなど市販の電子端末やそこからRGBデータを転送した液晶メガネを利用することができるので、極めて有用で産業上の利用可能性が高い。
【符号の説明】
【0038】
1 色覚検査表
2 ONボタン/進むボタン
3 戻るボタン
4 フィルター表示枠
5 色覚検査数字表示窓
6 カラーチャート表示
7 カーソル
8 カーソル微調整ボタン
9 RGB数値表示部
10 現在フィルター値決定ボタン
11 フィルター値解除ボタン
12 フィルター色(RGBデータ)転送ボタン/OFFボタン
13 明るさ決定ボタン
14 フィルターメガネ(液晶メガネ)
15 接続コード
16 フィルターレンズ
T 電子端末