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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024043642
(43)【公開日】2024-04-02
(54)【発明の名称】仏壇及び仏壇の置台の収納方法
(51)【国際特許分類】
   A47G 33/02 20060101AFI20240326BHJP
【FI】
A47G33/02 D
【審査請求】未請求
【請求項の数】5
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022148739
(22)【出願日】2022-09-20
(71)【出願人】
【識別番号】391021628
【氏名又は名称】法月株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100092680
【弁理士】
【氏名又は名称】入江 一郎
(72)【発明者】
【氏名】法 月 寛 文
(57)【要約】
【課題】
本発明の目的は、デザイン的にすっきりとした印象を与えることができる仏壇及び仏壇の置台の収納方法を提供するものである。
【解決手段】
仏壇Bは、膳引き2を備えた仏壇本体1と、膳引き2の下方に位置し、仏壇本体1の奥行き方向に移動自在な移動体3と、この移動体3と膳引き2との間に位置し、仏具を載せる置台4と、この置台4の裏面側に設けられた直線状の案内通路41と、この案内通路41内に位置すると共に、移動体3に設けられた被案内部材31とを有し、置台4を仏壇本体1の前方へ引き出すと、置台4の案内通路41内の被案内部材31により置台4の仏壇本体1の前方への移動が許容され、置台4の仏壇本体1の前方へ引き出し後、置台4を外側へ回動すると、置台4の案内通路41内の被案内部材31により置台4の仏壇本体1の外側への回動が許容されるものである。
【選択図】図3
【特許請求の範囲】
【請求項1】
膳引きを備えた仏壇本体と、
前記膳引きの下方に位置し、前記仏壇本体の奥行き方向に移動自在な移動体と、
この移動体と前記膳引きとの間に位置し、仏具を載せる置台と、
前記置台の裏面側に設けられた直線状の案内通路と、
この案内通路内に位置すると共に、前記移動体に設けられた被案内部材とを有し、
前記置台を前記仏壇本体の前方へ引き出すと、前記置台の案内通路内の前記被案内部材により前記置台の前記仏壇本体の前方への移動が許容され、
前記置台の前記仏壇本体の前方へ引き出し後、前記置台を外側へ回動すると、前記置台の案内部材内の前記被案内部材により前記置台の前記仏壇本体の外側への回動が許容される
ことを特徴とする仏壇。
【請求項2】
膳引きを備えた仏壇本体と、
前記膳引きの下方に位置し、前記仏壇本体の奥行き方向に移動自在な移動体と、
この移動体と前記膳引きとの間に位置し、仏具を載せる置台と、
前記置台の裏面側に設けられた直線状の案内通路と、
この案内通路内に位置すると共に、前記移動体に設けられた被案内部材とを有し、
前記置台を前記仏壇本体の前方へ引き出すと、前記置台の案内通路内の前記被案内部材により前記置台の前記仏壇本体の前方への移動が許容され、
前記置台の前記仏壇本体の前方へ引き出し後、前記置台を外側へ回動すると、前記置台の案内通路内の前記被案内部材により前記置台の前記仏壇本体の外側への回動が許容される
ことを特徴とする仏壇の置台の収納方法。
【請求項3】
膳引きを備えた仏壇本体と、
前記膳引きの下方に位置し、前記仏壇本体の奥行き方向に移動自在な移動体と、
この移動体と前記膳引きとの間に位置し、仏具を載せる置台とを有し、
前記置台の使用時、前記置台が前記膳引きより外側に張り出すように移動させ、前記置台の不使用時、平面視、前記膳引きにより隠れるように移動させる
ことを特徴とする仏壇の置台の収納方法。
【請求項4】
膳引きを備えた仏壇本体と、
前記膳引きの下方に位置し、前記仏壇本体の奥行き方向に移動自在な移動体と、
この移動体と前記膳引きとの間に位置し、仏具を載せる置台と、
前記置台の裏面側に設けられた直線状の案内通路と、
この案内通路内に位置すると共に、前記移動体に設けられた被案内部材とを有し、
前記置台の下面と前記移動体の上面は、当接し、
前記置台を前記仏壇本体の前方へ引き出すと、前記置台の案内通路内の前記被案内部材により前記置台の前記仏壇本体の前方への移動が許容され、
前記置台の前記仏壇本体の前方へ引き出し後、前記置台を外側へ回動すると、前記置台の案内通路内の前記被案内部材により前記置台の前記仏壇本体の外側への回動が許容される
ことを特徴とする仏壇。
【請求項5】
一対のスライドレールの内、一方のスライドレールを仏壇本体に、前記一対のスライドレールの内、他方のスライドレールを移動体の裏面にそれぞれ取り付け、
前記移動体の前面の幅方向に前記一方のスライドレールを隠すカバー体が取り付けられている
ことを特徴とする請求項1記載の仏壇。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、仏壇及び仏壇の置台の収納方法に係り、特に、デザイン的にすっきりとした印象を与えることができる仏壇及び仏壇の置台の収納方法に関する。
【背景技術】
【0002】
従来の仏壇にあっては、仏壇本体(1)と、この仏壇本体(1)に安置物や仏具(b)などを供える受体(2)と、この受体(2)の上部において安置物や仏具などを供える載置体(3)とを設けた仏壇(A)にあって、載置体は、仏壇本体の前縁部において、該仏壇本体の幅方向に対してその中間部を除いた両側に取り付けられており、この載置体は、摺動手段(12)により仏壇本体の幅方向に対して仏壇本体の前縁部に沿って摺動自在に設けられている(特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2005-27906号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところが、上記載置体は、仏壇本体の幅方向に対して摺動するのみで、上記載置体の不使用時にあっても露出したままで、人的接触により上記載置体が破損したり、また、デザイン的にすっきり感がない等の問題点が生じた。
【0005】
本発明は、上記の問題点を考慮してなされた仏壇及び仏壇の置台の収納方法を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
請求項1記載の仏壇は、膳引きを備えた仏壇本体と、前記膳引きの下方に位置し、前記仏壇本体の奥行き方向に移動自在な移動体と、この移動体と前記膳引きとの間に位置し、仏具を載せる置台と、前記置台の裏面側に設けられた直線状の案内通路と、この案内通路内に位置すると共に、前記移動体に設けられた被案内部材とを有し、前記置台を前記仏壇本体の前方へ引き出すと、前記置台の案内通路内の前記被案内部材により前記置台の前記仏壇本体の前方への移動が許容され、前記置台の前記仏壇本体の前方へ引き出し後、前記置台を外側へ回動すると、前記置台の案内部材内の前記被案内部材により前記置台の前記仏壇本体の外側への回動が許容されるものである。
【0007】
また、請求項2記載の仏壇置台の収納方法は、膳引きを備えた仏壇本体と、前記膳引きの下方に位置し、前記仏壇本体の奥行き方向に移動自在な移動体と、この移動体と前記膳引きとの間に位置し、仏具を載せる置台と、前記置台の裏面側に設けられた直線状の案内通路と、この案内通路内に位置すると共に、前記移動体に設けられた被案内部材とを有し、前記置台を前記仏壇本体の前方へ引き出すと、前記置台の案内通路内の前記被案内部材により前記置台の前記仏壇本体の前方への移動が許容され、前記置台の前記仏壇本体の前方へ引き出し後、前記置台を外側へ回動すると、前記置台の案内通路内の前記被案内部材により前記置台の前記仏壇本体の外側への回動が許容されるものである。
【0008】
また、請求項3記載の仏壇の置台の収納方法は、膳引きを備えた仏壇本体と、前記膳引きの下方に位置し、前記仏壇本体の奥行き方向に移動自在な移動体と、この移動体と前記膳引きとの間に位置し、仏具を載せる置台とを有し、前記置台の使用時、前記置台が前記膳引きより外側に張り出すように移動させ、前記置台の不使用時、平面視、前記膳引きにより隠れるように移動させるものである。
【0009】
また、請求項4記載の仏壇は、膳引きを備えた仏壇本体と、前記膳引きの下方に位置し、前記仏壇本体の奥行き方向に移動自在な移動体と、この移動体と前記膳引きとの間に位置し、仏具を載せる置台と、前記置台の裏面側に設けられた直線状の案内通路と、この案内通路内に位置すると共に、前記移動体に設けられた被案内部材とを有し、前記置台の下面と前記移動体の上面は、当接し、前記置台を前記仏壇本体の前方へ引き出すと、前記置台の案内通路内の前記被案内部材により前記置台の前記仏壇本体の前方への移動が許容され、前記置台の前記仏壇本体の前方へ引き出し後、前記置台を外側へ回動すると、前記置台の案内通路内の前記被案内部材により前記置台の前記仏壇本体の外側への回動が許容されるものである。
【0010】
また、請求項5記載の仏壇は、請求項1記載の仏壇において、一対のスライドレールの内、一方のスライドレールを仏壇本体に、前記一対のスライドレールの内、他方のスライドレールを移動体の裏面にそれぞれ取り付け、前記移動体の前面の幅方向に前記一方のスライドレールを隠すカバー体が取り付けられているものである。
【発明の効果】
【0011】
請求項1記載の仏壇によれば、膳引きを備えた仏壇本体と、前記膳引きの下方に位置し、前記仏壇本体の奥行き方向に移動自在な移動体と、この移動体と前記膳引きとの間に位置し、仏具を載せる置台と、前記置台の裏面側に設けられた直線状の案内通路と、この案内通路内に位置すると共に、前記移動体に設けられた被案内部材とを有しているため、置台の使用時、置台が膳引きより外側に張り出して、置台に仏具(例えば、花立)を載せて、豪華に飾ることができ、置台の不使用時、平面視、膳引きにより隠れるように移動させることができるため、デザイン的にすっきりとした仏壇を提供することができ、置台が膳引きより外側に張り出す時、置台の下面が移動体の上面に当接し、置台が移動体に支持されるため、置台を良好に保持することができる。
【0012】
また、請求項2記載の仏壇置台の収納方法によれば、膳引きを備えた仏壇本体と、前記膳引きの下方に位置し、前記仏壇本体の奥行き方向に移動自在な移動体と、この移動体と前記膳引きとの間に位置し、仏具を載せる置台と、前記置台の裏面側に設けられた直線状の案内通路と、この案内通路内に位置すると共に、前記移動体に設けられた被案内部材とを有しているため、置台の使用時、置台が膳引きより外側に張り出して、置台に仏具(例えば、花立)を載せて、豪華に飾ることができ、置台の不使用時、平面視、膳引きにより隠れるように移動させることができるため、デザイン的にすっきりとした仏壇を提供することができ、置台が膳引きより外側に張り出す時、置台の下面が移動体の上面に当接し、置台が移動体に支持されるため、置台を良好に保持することができる。
【0013】
また、請求項3記載の仏壇の置台の収納方法によれば、置台の使用時、置台が膳引きより外側に張り出して、置台に仏具(例えば、花立)を載せて、豪華に飾ることができ、置台の不使用時、平面視、膳引きにより隠れるように移動させることができるため、デザイン的にすっきりとした印象を与えることができる。
【0014】
また、請求項4記載の仏壇によれば、膳引きを備えた仏壇本体と、前記膳引きの下方に位置し、前記仏壇本体の奥行き方向に移動自在な移動体と、この移動体と前記膳引きとの間に位置し、仏具を載せる置台と、前記置台の裏面側に設けられた直線状の案内通路と、この案内通路内に位置すると共に、前記移動体に設けられた被案内部材とを有しているため、置台の使用時、置台が膳引きより外側に張り出して、置台に仏具(例えば、花立)を載せて、豪華に飾ることができ、置台の不使用時、平面視、膳引きにより隠れるように移動させることができるため、デザイン的にすっきりとした仏壇を提供することができ、置台が膳引きより外側に張り出す時、置台の下面が移動体の上面に当接し、置台が移動体に支持されるため、置台を良好に保持することができる。
【0015】
また、請求項5記載の仏壇によれば、上述した請求項1記載の発明の効果に加え、一対のスライドレールの内、一方のスライドレールを仏壇本体び、前記一対のスライドレールの内、他方のスライドレールを移動体の裏面に取り付け、前記移動体の前面の幅方向に前記一方のスライドレールを隠すカバー体が取り付けられているため、見栄えを良好にすることができる。
【図面の簡単な説明】
【0016】
図1図1は、本発明の一実施例の仏壇の概略的正面図である。
図2図2は、図1の概略的右側面図である。
図3図3(a)(b)(c)は、図1の置台が膳引きにより隠れている状態を示す概略的平面図であり、図3(b)は、図3(a)の置台が膳引きより前に移動している状態を示す概略的平面図であり、図3(c)は、図3(b)の置台が膳引きより外側に回動している状態を示す概略的平面図である。
図4図4は、図1の膳引き、移動体、置台との位置関係を示す概略的図である。
図5図5は、図4の膳引き、移動体、置台との位置関係を示す概略的断面図である。
図6図6は、図5記載の一対のスライドレールの実施品を撮影した写真である。
図7図7は、図4記載の被案内部材の実施品を撮影した写真である。
図8図8は、図1記載の実施品を撮影した写真である。
図9図9は、図1記載の実施品を下方側から撮影した写真である。
【0017】
本発明の一実施例の仏壇及び仏壇の置台の収納方法を図1乃至図9を参照して説明する。
図1に示すBは仏壇で、仏壇Bは、膳引き2を備えた仏壇本体1と、膳引き2の下方に位置し、仏壇本体1の奥行き方向に移動自在な移動体3と、この移動体3と膳引き2との間に位置し、仏具を載せる置台4とを備えている。
膳引き2は、スライドさせて花立や火立などの仏具を載せるために使用するものである。なお、例えば、膳引き2と移動体3は、図示しない接続部材で接続され、一体的に移動するようになっている。
【0018】
図2図5に示す41は、置台4の裏面側に設けられた直線状の案内通路で、図2図7に示す31は、案内通路41内に位置すると共に、移動体3に設けられた被案内部材(例えば、円盤状部材)である。
【0019】
そして、図3(a)(b)(c)に示すように、置台4を仏壇本体1の前方へ引き出すと、置台4の案内通路41内の被案内部材31により置台4の仏壇本体1の前方への移動が許容され[図3(b)]、置台4の仏壇本体1の前方へ引き出し後、置台4を外側へ回動すると、置台4の案内通路41内の被案内部材31により置台4の仏壇本体1の外側への回動が許容される[図3(c)]。
【0020】
なお、置台4の下面と移動体3の上面は当接しているため、置台4が移動体3に支持されるため、置台4を良好に保持することができる。また、図5に示す41Xは、被案内部材31を案内通路41内への挿入を許容する挿入許容口である。
【0021】
従って、上述した実施例の仏壇(仏壇の置台の収納方法)によれば、膳引き2を備えた仏壇本体1と、膳引き2の下方に位置し、仏壇本体1の奥行き方向に移動自在な移動体3と、この移動体3と膳引き2との間に位置し、仏具を載せる置台4と、この置台4の裏面側に設けられた直線状の案内通路41と、この案内通路41内に位置すると共に、移動体3に設けられた被案内部材31とを有しているため、置台4の使用時、置台4が膳引き2より外側に張り出して、置台4に仏具(例えば、花立)を載せて、豪華に飾ることができ、置台4の不使用時、平面視、膳引き2により隠れるように移動させることができるため、デザイン的にすっきりとした仏壇Bを提供することができ、置台4が膳引き2より外側に張り出す時、置台4の下面が移動体3の上面に当接し、置台4が移動体3に支持されるため、置台を良好に保持することができる。
【0022】
つまり、置台4の使用時[図3(c)]、置台4が膳引き2より外側に張り出すように移動させ、置台4の不使用時[図3(a)]、平面視、膳引き2により隠れるように移動させることができる。
この仏壇の置台の収納方法によれば、置台4の使用時、置台4が膳引き2より外側に張り出して、置台4に仏具(例えば、花立)を載せて、豪華に飾ることができ、置台4の不使用時、平面視、膳引き2により隠れるように移動させることができるため、デザイン的にすっきりとした印象を与えることができる。
【0023】
また、一対のスライドレール51、52の内、一方のスライドレール51を仏壇本体1に、一対のスライドレール51、52の内、他方のスライドレール52を移動体3の裏面に取り付け、移動体3の前面の幅方向に一方のスライドレール51を隠すカバー体6が取り付けられている。そのため、見栄えを良好にすることができる。
【符号の説明】
【0024】
B 仏壇
1 仏壇本体
2 膳引き
3 移動体
4 置台 6 カバー体
51 一方のスライドレール
52 他方のスライドレール
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9