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特開2024-4365通信装置のためのコンピュータプログラム、通信装置、及び、通信装置によって実行される方法
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024004365
(43)【公開日】2024-01-16
(54)【発明の名称】通信装置のためのコンピュータプログラム、通信装置、及び、通信装置によって実行される方法
(51)【国際特許分類】
H04W 76/10 20180101AFI20240109BHJP
H04W 84/12 20090101ALI20240109BHJP
H04W 12/06 20210101ALI20240109BHJP
H04W 12/77 20210101ALI20240109BHJP
H04W 88/02 20090101ALI20240109BHJP
H04W 92/08 20090101ALI20240109BHJP
【ＦＩ】
H04W76/10 130
H04W84/12
H04W12/06
H04W12/77
H04W88/02 110
H04W92/08 110
【審査請求】未請求
【請求項の数】16
【出願形態】ＯＬ
(21)【出願番号】P 2022103997
(22)【出願日】2022-06-28
(71)【出願人】
【識別番号】000005267
【氏名又は名称】ブラザー工業株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110000110
【氏名又は名称】弁理士法人 快友国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】朝倉 弘崇
【テーマコード（参考）】
5K067
【Ｆターム（参考）】
5K067AA23
5K067EE02
5K067EE06
5K067EE10
5K067FF02
5K067GG01
(57)【要約】
【課題】通信装置と外部装置との間にＷｉ－Ｆｉ接続を適切に確立させる技術を提供すること。
【解決手段】第１の通信装置は、第１の通信装置とは異なる通信装置のブートストラッピングキーを取得するためのＭ個の取得手段を含む第１の手段選択情報を表示部に表示させる第１の表示制御部と、第１の手段選択情報に含まれるＭ個の取得手段の中から特定の取得手段が選択される場合に、特定のサポート情報を表示部に表示させる第２の表示制御部と、特定のブートストラッピングキー記特定の取得手段によって取得する取得部と、認証要求送信部と、認証応答受信部と、接続情報通信部と、を備える。
【選択図】図３
【解決手段】第１の通信装置は、第１の通信装置とは異なる通信装置のブートストラッピングキーを取得するためのＭ個の取得手段を含む第１の手段選択情報を表示部に表示させる第１の表示制御部と、第１の手段選択情報に含まれるＭ個の取得手段の中から特定の取得手段が選択される場合に、特定のサポート情報を表示部に表示させる第２の表示制御部と、特定のブートストラッピングキー記特定の取得手段によって取得する取得部と、認証要求送信部と、認証応答受信部と、接続情報通信部と、を備える。
【選択図】図３
【特許請求の範囲】
【請求項1】
第１の通信装置のためのコンピュータプログラムであって、
前記第１の通信装置は、
Ｗｉ－Ｆｉ規格に従ったＷｉ－Ｆｉ通信を実行するためのＷｉ－Ｆｉインターフェースと、
表示部と、
コンピュータと、
を備え、
前記コンピュータプログラムは、前記コンピュータを、以下の各部、即ち、
前記第１の通信装置とは異なる通信装置のブートストラッピングキーを取得するためのＭ個（前記Ｍは２以上の整数）の取得手段を含む第１の手段選択情報を前記表示部に表示させる第１の表示制御部と、
前記第１の手段選択情報に含まれる前記Ｍ個の取得手段の中から特定の取得手段が選択される場合に、前記Ｍ個の取得手段に対応するＭ個のサポート情報のうち、前記特定の取得手段に対応する特定のサポート情報を前記表示部に表示させる第２の表示制御部であって、前記Ｍ個のサポート情報のそれぞれは、前記異なる通信装置のブートストラッピングキーを、当該サポート情報に対応する取得手段によって取得することをサポートするための情報である、前記第２の表示制御部と、
前記特定の取得手段が選択された後に、前記第１の通信装置とは異なる第２の通信装置のブートストラッピングキーである特定のブートストラッピングキーを前記特定の取得手段によって取得する取得部と、
前記特定のブートストラッピングキーが取得される場合に、前記Ｗｉ－Ｆｉインターフェースを介して、前記特定のブートストラッピングキーが利用された認証要求を前記第２の通信装置に送信する認証要求送信部と、
前記認証要求が前記第２の通信装置に送信される場合に、前記Ｗｉ－Ｆｉインターフェースを介して、前記第２の通信装置から認証応答を受信する認証応答受信部と、
前記第２の通信装置から前記認証応答が受信される場合に、前記Ｗｉ－Ｆｉインターフェースを介して、接続情報の通信を前記第２の通信装置と実行するする接続情報通信部であって、前記接続情報は、前記第１の通信装置又は前記第２の通信装置と外部装置との間にＷｉ－Ｆｉ接続を確立させるための情報である、前記接続情報通信部と、
として機能させる、コンピュータプログラム。
前記第１の通信装置は、
Ｗｉ－Ｆｉ規格に従ったＷｉ－Ｆｉ通信を実行するためのＷｉ－Ｆｉインターフェースと、
表示部と、
コンピュータと、
を備え、
前記コンピュータプログラムは、前記コンピュータを、以下の各部、即ち、
前記第１の通信装置とは異なる通信装置のブートストラッピングキーを取得するためのＭ個（前記Ｍは２以上の整数）の取得手段を含む第１の手段選択情報を前記表示部に表示させる第１の表示制御部と、
前記第１の手段選択情報に含まれる前記Ｍ個の取得手段の中から特定の取得手段が選択される場合に、前記Ｍ個の取得手段に対応するＭ個のサポート情報のうち、前記特定の取得手段に対応する特定のサポート情報を前記表示部に表示させる第２の表示制御部であって、前記Ｍ個のサポート情報のそれぞれは、前記異なる通信装置のブートストラッピングキーを、当該サポート情報に対応する取得手段によって取得することをサポートするための情報である、前記第２の表示制御部と、
前記特定の取得手段が選択された後に、前記第１の通信装置とは異なる第２の通信装置のブートストラッピングキーである特定のブートストラッピングキーを前記特定の取得手段によって取得する取得部と、
前記特定のブートストラッピングキーが取得される場合に、前記Ｗｉ－Ｆｉインターフェースを介して、前記特定のブートストラッピングキーが利用された認証要求を前記第２の通信装置に送信する認証要求送信部と、
前記認証要求が前記第２の通信装置に送信される場合に、前記Ｗｉ－Ｆｉインターフェースを介して、前記第２の通信装置から認証応答を受信する認証応答受信部と、
前記第２の通信装置から前記認証応答が受信される場合に、前記Ｗｉ－Ｆｉインターフェースを介して、接続情報の通信を前記第２の通信装置と実行するする接続情報通信部であって、前記接続情報は、前記第１の通信装置又は前記第２の通信装置と外部装置との間にＷｉ－Ｆｉ接続を確立させるための情報である、前記接続情報通信部と、
として機能させる、コンピュータプログラム。
【請求項2】
前記コンピュータプログラムは、前記コンピュータを、さらに、
通信装置のモデル名の指定を受け付けるためのモデル名受付情報を前記表示部に表示させる第３の表示制御部として機能させ、
前記第１の表示制御部は、
前記モデル名受付情報が表示されている状態においてモデル名が指定されない場合に、前記第１の手段選択情報を前記表示部に表示させ、
前記モデル名受付情報が表示されている状態において特定のモデル名が指定される場合に、第２の手段選択情報を前記表示部に表示させ、
前記第２の手段選択情報は、前記Ｍ個の取得手段のうち、前記特定のモデル名を有する通信装置に応じたＮ個（前記Ｎは１以上前記Ｍ未満の整数）の取得手段であって、選択可能な態様を有する前記Ｎ個の取得手段を含む、請求項１に記載のコンピュータプログラム。
通信装置のモデル名の指定を受け付けるためのモデル名受付情報を前記表示部に表示させる第３の表示制御部として機能させ、
前記第１の表示制御部は、
前記モデル名受付情報が表示されている状態においてモデル名が指定されない場合に、前記第１の手段選択情報を前記表示部に表示させ、
前記モデル名受付情報が表示されている状態において特定のモデル名が指定される場合に、第２の手段選択情報を前記表示部に表示させ、
前記第２の手段選択情報は、前記Ｍ個の取得手段のうち、前記特定のモデル名を有する通信装置に応じたＮ個（前記Ｎは１以上前記Ｍ未満の整数）の取得手段であって、選択可能な態様を有する前記Ｎ個の取得手段を含む、請求項１に記載のコンピュータプログラム。
【請求項3】
前記第２の手段選択情報は、さらに、前記Ｍ個の取得手段のうち、前記Ｎ個の取得手段とは異なる（Ｍ－Ｎ）個の取得手段であって、選択不可能な態様を有する前記（Ｍ－Ｎ）個の取得手段を含む、請求項２に記載のコンピュータプログラム。
【請求項4】
前記コンピュータプログラムは、前記コンピュータを、さらに、
前記モデル名受付情報が表示されている状態においてモデル名が指定される場合に、指定済みの前記モデル名を有する通信装置の状態を非応答状態から応答状態に移行させるための第１の操作を示す第１の手法情報を前記表示部に表示させる第４の表示制御部として機能させ、
前記非応答状態は、指定済みの前記モデル名を有する前記通信装置が認証応答を送信不可能な状態であり、
前記応答状態は、指定済みの前記モデル名を有する前記通信装置が認証応答を送信可能な状態である、請求項２に記載のコンピュータプログラム。
前記モデル名受付情報が表示されている状態においてモデル名が指定される場合に、指定済みの前記モデル名を有する通信装置の状態を非応答状態から応答状態に移行させるための第１の操作を示す第１の手法情報を前記表示部に表示させる第４の表示制御部として機能させ、
前記非応答状態は、指定済みの前記モデル名を有する前記通信装置が認証応答を送信不可能な状態であり、
前記応答状態は、指定済みの前記モデル名を有する前記通信装置が認証応答を送信可能な状態である、請求項２に記載のコンピュータプログラム。
【請求項5】
前記特定の取得手段が、前記異なる通信装置のブートストラッピングキーを用いて得られるコード画像の撮影である場合に、前記特定のサポート情報は、前記コード画像の撮影をユーザに促す第１のメッセージを含む、請求項１に記載のコンピュータプログラム。
【請求項6】
前記コンピュータプログラムは、前記コンピュータを、さらに、
前記特定の取得手段が前記コード画像の撮影である場合に、前記コード画像が見つかったのか否かを前記ユーザに確認するための第１の確認情報を前記表示部に表示させる第５の表示制御部として機能させる、請求項５に記載のコンピュータプログラム。
前記特定の取得手段が前記コード画像の撮影である場合に、前記コード画像が見つかったのか否かを前記ユーザに確認するための第１の確認情報を前記表示部に表示させる第５の表示制御部として機能させる、請求項５に記載のコンピュータプログラム。
【請求項7】
前記コンピュータプログラムは、前記コンピュータを、さらに、
前記第１の確認情報が表示されている状態において、前記コード画像が見つからなかったことが選択される場合に、前記異なる通信装置の状態を非応答状態から応答状態に移行させるための第２の操作を示す第２の手法情報を前記表示部に表示させる第６の表示制御部として機能させ、
前記非応答状態は、前記異なる通信装置が認証応答を送信不可能な状態であり、
前記応答状態は、前記異なる通信装置が認証応答を送信可能な状態である、請求項６に記載のコンピュータプログラム。
前記第１の確認情報が表示されている状態において、前記コード画像が見つからなかったことが選択される場合に、前記異なる通信装置の状態を非応答状態から応答状態に移行させるための第２の操作を示す第２の手法情報を前記表示部に表示させる第６の表示制御部として機能させ、
前記非応答状態は、前記異なる通信装置が認証応答を送信不可能な状態であり、
前記応答状態は、前記異なる通信装置が認証応答を送信可能な状態である、請求項６に記載のコンピュータプログラム。
【請求項8】
前記特定の取得手段がＢｌｕｅｔｏｏｔｈ（登録商標）通信を含む第１の通信である場合に、前記特定のサポート情報は、前記第１の通信を利用して前記異なる通信装置のブートストラッピングキーを受信するのか否かをユーザに確認するための第２のメッセージを含む、請求項１に記載のコンピュータプログラム。
【請求項9】
前記コンピュータプログラムは、前記コンピュータを、さらに、
前記第２のメッセージを含む前記特定のサポート情報が表示されている状態において、前記異なる通信装置のブートストラッピングキーを受信することが選択された後に、前記異なる通信装置の前記ブートストラッピングキーが受信されない場合に、前記異なる通信装置の状態を非応答状態から応答状態に移行させるための第３の操作を示す第３の手法情報を前記表示部に表示させる第７の表示制御部として機能させ、
前記非応答状態は、前記異なる通信装置が前記認証応答を送信不可能な状態であり、
前記応答状態は、前記異なる通信装置が前記認証応答を送信可能な状態である、請求項８に記載のコンピュータプログラム。
前記第２のメッセージを含む前記特定のサポート情報が表示されている状態において、前記異なる通信装置のブートストラッピングキーを受信することが選択された後に、前記異なる通信装置の前記ブートストラッピングキーが受信されない場合に、前記異なる通信装置の状態を非応答状態から応答状態に移行させるための第３の操作を示す第３の手法情報を前記表示部に表示させる第７の表示制御部として機能させ、
前記非応答状態は、前記異なる通信装置が前記認証応答を送信不可能な状態であり、
前記応答状態は、前記異なる通信装置が前記認証応答を送信可能な状態である、請求項８に記載のコンピュータプログラム。
【請求項10】
前記特定の取得手段がＮＦＣ（Near Field Communicationの略）通信を含む第２の通信である場合に、前記特定のサポート情報は、前記第１の通信装置を前記異なる通信装置に近づけることをユーザに促す第３のメッセージを含む、請求項１に記載のコンピュータプログラム。
【請求項11】
前記コンピュータプログラムは、前記コンピュータを、さらに、
前記特定の取得手段が前記第２の通信である場合に、前記異なる通信装置のＮＦＣインターフェースの近傍に配置されている所定マークが見つかったのか否かを前記ユーザに確認するための第２の確認情報を前記表示部に表示させる第８の表示制御部として機能させる、請求項１０に記載のコンピュータプログラム。
前記特定の取得手段が前記第２の通信である場合に、前記異なる通信装置のＮＦＣインターフェースの近傍に配置されている所定マークが見つかったのか否かを前記ユーザに確認するための第２の確認情報を前記表示部に表示させる第８の表示制御部として機能させる、請求項１０に記載のコンピュータプログラム。
【請求項12】
前記取得部は、さらに、前記第２の通信装置の前記特定のブートストラッピングキーと共に、前記第２の通信装置の移行情報を取得し、
前記移行情報は、前記第２の通信装置の状態を非応答状態から応答状態に移行させるための所定操作が必要であるのか否かを示す情報であり、
前記非応答状態は、前記第２の通信装置が前記認証応答を送信不可能な状態であり、
前記応答状態は、前記第２の通信装置が前記認証応答を送信可能な状態であり、
前記コンピュータプログラムは、前記コンピュータを、さらに、
前記移行情報が、前記所定操作が必要であることを示す場合に、前記所定操作を示す第４の手法情報を前記表示部に表示させる第９の表示制御部であって、前記移行情報が、前記所定操作が必要でないことを示す場合に、前記第４の手法情報は表示されない、前記第９の表示制御部として機能させる、請求項１に記載のコンピュータプログラム。
前記移行情報は、前記第２の通信装置の状態を非応答状態から応答状態に移行させるための所定操作が必要であるのか否かを示す情報であり、
前記非応答状態は、前記第２の通信装置が前記認証応答を送信不可能な状態であり、
前記応答状態は、前記第２の通信装置が前記認証応答を送信可能な状態であり、
前記コンピュータプログラムは、前記コンピュータを、さらに、
前記移行情報が、前記所定操作が必要であることを示す場合に、前記所定操作を示す第４の手法情報を前記表示部に表示させる第９の表示制御部であって、前記移行情報が、前記所定操作が必要でないことを示す場合に、前記第４の手法情報は表示されない、前記第９の表示制御部として機能させる、請求項１に記載のコンピュータプログラム。
【請求項13】
前記取得部は、さらに、前記第２の通信装置の前記特定のブートストラッピングキーと共に、前記第２の通信装置の移行情報を取得し、
前記移行情報は、前記第２の通信装置の状態を非応答状態から応答状態に移行させるための所定指示の送信が必要であるのか否かを示す情報であり、
前記非応答状態は、前記第２の通信装置が前記認証応答を送信不可能な状態であり、
前記応答状態は、前記第２の通信装置が前記認証応答を送信可能な状態であり、
前記コンピュータプログラムは、前記コンピュータを、さらに、
前記移行情報が、前記所定指示の送信が必要であることを示す場合に、前記所定指示を前記第２の通信装置に送信する所定指示送信部であって、前記移行情報が、前記所定指示の送信が必要でないことを示す場合に、前記所定指示は送信されない、前記所定指示送信部として機能させる、請求項１に記載のコンピュータプログラム。
前記移行情報は、前記第２の通信装置の状態を非応答状態から応答状態に移行させるための所定指示の送信が必要であるのか否かを示す情報であり、
前記非応答状態は、前記第２の通信装置が前記認証応答を送信不可能な状態であり、
前記応答状態は、前記第２の通信装置が前記認証応答を送信可能な状態であり、
前記コンピュータプログラムは、前記コンピュータを、さらに、
前記移行情報が、前記所定指示の送信が必要であることを示す場合に、前記所定指示を前記第２の通信装置に送信する所定指示送信部であって、前記移行情報が、前記所定指示の送信が必要でないことを示す場合に、前記所定指示は送信されない、前記所定指示送信部として機能させる、請求項１に記載のコンピュータプログラム。
【請求項14】
前記コンピュータプログラムは、前記コンピュータを、さらに、
前記移行情報が、前記所定指示の送信が必要であることを示す場合に、前記所定指示を送信するのか否かをユーザに確認するための第３の確認情報を前記表示部に表示させる第１０の表示制御部として機能させ、
前記所定指示送信部は、前記第３の確認情報が表示されている状態において、前記所定指示を送信することが選択される場合に、前記所定指示を前記第２の通信装置に送信し、
前記第３の確認情報が表示されている状態において、前記所定指示を送信しないことが選択される場合に、前記所定指示は送信されない、請求項１３に記載のコンピュータプログラム。
前記移行情報が、前記所定指示の送信が必要であることを示す場合に、前記所定指示を送信するのか否かをユーザに確認するための第３の確認情報を前記表示部に表示させる第１０の表示制御部として機能させ、
前記所定指示送信部は、前記第３の確認情報が表示されている状態において、前記所定指示を送信することが選択される場合に、前記所定指示を前記第２の通信装置に送信し、
前記第３の確認情報が表示されている状態において、前記所定指示を送信しないことが選択される場合に、前記所定指示は送信されない、請求項１３に記載のコンピュータプログラム。
【請求項15】
第１の通信装置であって、
Ｗｉ－Ｆｉ規格に従ったＷｉ－Ｆｉ通信を実行するためのＷｉ－Ｆｉインターフェースと、
表示部と、
前記第１の通信装置とは異なる通信装置のブートストラッピングキーを取得するためのＭ個（前記Ｍは２以上の整数）の取得手段を含む第１の手段選択情報を前記表示部に表示させる第１の表示制御部と、
前記第１の手段選択情報に含まれる前記Ｍ個の取得手段の中から特定の取得手段が選択される場合に、前記Ｍ個の取得手段に対応するＭ個のサポート情報のうち、前記特定の取得手段に対応する特定のサポート情報を前記表示部に表示させる第２の表示制御部であって、前記Ｍ個のサポート情報のそれぞれは、前記異なる通信装置のブートストラッピングキーを、当該サポート情報に対応する取得手段によって取得することをサポートするための情報である、前記第２の表示制御部と、
前記特定の取得手段が選択された後に、前記第１の通信装置とは異なる第２の通信装置のブートストラッピングキーである特定のブートストラッピングキーを前記特定の取得手段によって取得する取得部と、
前記特定のブートストラッピングキーが取得される場合に、前記Ｗｉ－Ｆｉインターフェースを介して、前記特定のブートストラッピングキーが利用された認証要求を前記第２の通信装置に送信する認証要求送信部と、
前記認証要求が前記第２の通信装置に送信される場合に、前記Ｗｉ－Ｆｉインターフェースを介して、前記第２の通信装置から認証応答を受信する認証応答受信部と、
前記第２の通信装置から前記認証応答が受信される場合に、前記Ｗｉ－Ｆｉインターフェースを介して、接続情報の通信を前記第２の通信装置と実行するする接続情報通信部であって、前記接続情報は、前記第１の通信装置又は前記第２の通信装置と外部装置との間にＷｉ－Ｆｉ接続を確立させるための情報である、前記接続情報通信部と、
を備える、第１の通信装置。
Ｗｉ－Ｆｉ規格に従ったＷｉ－Ｆｉ通信を実行するためのＷｉ－Ｆｉインターフェースと、
表示部と、
前記第１の通信装置とは異なる通信装置のブートストラッピングキーを取得するためのＭ個（前記Ｍは２以上の整数）の取得手段を含む第１の手段選択情報を前記表示部に表示させる第１の表示制御部と、
前記第１の手段選択情報に含まれる前記Ｍ個の取得手段の中から特定の取得手段が選択される場合に、前記Ｍ個の取得手段に対応するＭ個のサポート情報のうち、前記特定の取得手段に対応する特定のサポート情報を前記表示部に表示させる第２の表示制御部であって、前記Ｍ個のサポート情報のそれぞれは、前記異なる通信装置のブートストラッピングキーを、当該サポート情報に対応する取得手段によって取得することをサポートするための情報である、前記第２の表示制御部と、
前記特定の取得手段が選択された後に、前記第１の通信装置とは異なる第２の通信装置のブートストラッピングキーである特定のブートストラッピングキーを前記特定の取得手段によって取得する取得部と、
前記特定のブートストラッピングキーが取得される場合に、前記Ｗｉ－Ｆｉインターフェースを介して、前記特定のブートストラッピングキーが利用された認証要求を前記第２の通信装置に送信する認証要求送信部と、
前記認証要求が前記第２の通信装置に送信される場合に、前記Ｗｉ－Ｆｉインターフェースを介して、前記第２の通信装置から認証応答を受信する認証応答受信部と、
前記第２の通信装置から前記認証応答が受信される場合に、前記Ｗｉ－Ｆｉインターフェースを介して、接続情報の通信を前記第２の通信装置と実行するする接続情報通信部であって、前記接続情報は、前記第１の通信装置又は前記第２の通信装置と外部装置との間にＷｉ－Ｆｉ接続を確立させるための情報である、前記接続情報通信部と、
を備える、第１の通信装置。
【請求項16】
第１の通信装置によって実行される方法であって、
前記第１の通信装置は、
Ｗｉ－Ｆｉ規格に従ったＷｉ－Ｆｉ通信を実行するためのＷｉ－Ｆｉインターフェースと、
表示部と、
を備え、
前記方法は、
前記第１の通信装置とは異なる通信装置のブートストラッピングキーを取得するためのＭ個（前記Ｍは２以上の整数）の取得手段を含む第１の手段選択情報を前記表示部に表示させる第１の表示制御工程と、
前記第１の手段選択情報に含まれる前記Ｍ個の取得手段の中から特定の取得手段が選択される場合に、前記Ｍ個の取得手段に対応するＭ個のサポート情報のうち、前記特定の取得手段に対応する特定のサポート情報を前記表示部に表示させる第２の表示制御工程であって、前記Ｍ個のサポート情報のそれぞれは、前記異なる通信装置のブートストラッピングキーを、当該サポート情報に対応する取得手段によって取得することをサポートするための情報である、前記第２の表示制御工程と、
前記特定の取得手段が選択された後に、前記第１の通信装置とは異なる第２の通信装置のブートストラッピングキーである特定のブートストラッピングキーを前記特定の取得手段によって取得する取得工程と、
前記特定のブートストラッピングキーが取得される場合に、前記Ｗｉ－Ｆｉインターフェースを介して、前記特定のブートストラッピングキーが利用された認証要求を前記第２の通信装置に送信する認証要求送信工程と、
前記認証要求が前記第２の通信装置に送信される場合に、前記Ｗｉ－Ｆｉインターフェースを介して、前記第２の通信装置から認証応答を受信する認証応答受信工程と、
前記第２の通信装置から前記認証応答が受信される場合に、前記Ｗｉ－Ｆｉインターフェースを介して、接続情報の通信を前記第２の通信装置と実行するする接続情報通信工程であって、前記接続情報は、前記第１の通信装置又は前記第２の通信装置と外部装置との間にＷｉ－Ｆｉ接続を確立させるための情報である、前記接続情報通信工程と、
を備える、方法。
前記第１の通信装置は、
Ｗｉ－Ｆｉ規格に従ったＷｉ－Ｆｉ通信を実行するためのＷｉ－Ｆｉインターフェースと、
表示部と、
を備え、
前記方法は、
前記第１の通信装置とは異なる通信装置のブートストラッピングキーを取得するためのＭ個（前記Ｍは２以上の整数）の取得手段を含む第１の手段選択情報を前記表示部に表示させる第１の表示制御工程と、
前記第１の手段選択情報に含まれる前記Ｍ個の取得手段の中から特定の取得手段が選択される場合に、前記Ｍ個の取得手段に対応するＭ個のサポート情報のうち、前記特定の取得手段に対応する特定のサポート情報を前記表示部に表示させる第２の表示制御工程であって、前記Ｍ個のサポート情報のそれぞれは、前記異なる通信装置のブートストラッピングキーを、当該サポート情報に対応する取得手段によって取得することをサポートするための情報である、前記第２の表示制御工程と、
前記特定の取得手段が選択された後に、前記第１の通信装置とは異なる第２の通信装置のブートストラッピングキーである特定のブートストラッピングキーを前記特定の取得手段によって取得する取得工程と、
前記特定のブートストラッピングキーが取得される場合に、前記Ｗｉ－Ｆｉインターフェースを介して、前記特定のブートストラッピングキーが利用された認証要求を前記第２の通信装置に送信する認証要求送信工程と、
前記認証要求が前記第２の通信装置に送信される場合に、前記Ｗｉ－Ｆｉインターフェースを介して、前記第２の通信装置から認証応答を受信する認証応答受信工程と、
前記第２の通信装置から前記認証応答が受信される場合に、前記Ｗｉ－Ｆｉインターフェースを介して、接続情報の通信を前記第２の通信装置と実行するする接続情報通信工程であって、前記接続情報は、前記第１の通信装置又は前記第２の通信装置と外部装置との間にＷｉ－Ｆｉ接続を確立させるための情報である、前記接続情報通信工程と、
を備える、方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本明細書は、通信装置と外部装置との間に無線接続を確立させるための技術を開示する。
【背景技術】
【0002】
特許文献１には、ＤＰＰ（Device Provisioning Protocolの略）に従って、一対の装置の間にＷｉ－Ｆｉ接続を確立させる技術が開示されている。特に、特許文献１には、端末は、ＱＲコード（登録商標）、ＮＦＣ（Near Field Communicationの略）通信、Ｂｌｕｅｔｏｏｔｈ（登録商標）通信等のいずれか１つの手段を利用して、プリンタの公開鍵を取得することが記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開２０１９－１８００４２号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本明細書では、通信装置と外部装置との間にＷｉ－Ｆｉ接続を適切に確立させる技術を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本明細書は、第１の通信装置のためのコンピュータプログラムを開示する。前記第１の通信装置は、Ｗｉ－Ｆｉ規格に従ったＷｉ－Ｆｉ通信を実行するためのＷｉ－Ｆｉインターフェースと、表示部と、コンピュータと、を備えてもよい。前記コンピュータプログラムは、前記コンピュータを、以下の各部、即ち、前記第１の通信装置とは異なる通信装置のブートストラッピングキーを取得するためのＭ個（前記Ｍは２以上の整数）の取得手段を含む第１の手段選択情報を前記表示部に表示させる第１の表示制御部と、前記第１の手段選択情報に含まれる前記Ｍ個の取得手段の中から特定の取得手段が選択される場合に、前記Ｍ個の取得手段に対応するＭ個のサポート情報のうち、前記特定の取得手段に対応する特定のサポート情報を前記表示部に表示させる第２の表示制御部であって、前記Ｍ個のサポート情報のそれぞれは、前記異なる通信装置のブートストラッピングキーを、当該サポート情報に対応する取得手段によって取得することをサポートするための情報である、前記第２の表示制御部と、前記特定の取得手段が選択された後に、前記第１の通信装置とは異なる第２の通信装置のブートストラッピングキーである特定のブートストラッピングキーを前記特定の取得手段によって取得する取得部と、前記特定のブートストラッピングキーが取得される場合に、前記Ｗｉ－Ｆｉインターフェースを介して、前記特定のブートストラッピングキーが利用された認証要求を前記第２の通信装置に送信する認証要求送信部と、前記認証要求が前記第２の通信装置に送信される場合に、前記Ｗｉ－Ｆｉインターフェースを介して、前記第２の通信装置から認証応答を受信する認証応答受信部と、前記第２の通信装置から前記認証応答が受信される場合に、前記Ｗｉ－Ｆｉインターフェースを介して、接続情報の通信を前記第２の通信装置と実行するする接続情報通信部であって、前記接続情報は、前記第１の通信装置又は前記第２の通信装置と外部装置との間にＷｉ－Ｆｉ接続を確立させるための情報である、前記接続情報通信部と、として機能させてもよい。
【0006】
上記の構成によると、第１の通信装置は、ブートストラッピングキーを取得するためのＭ個の取得手段を示す第１の手段選択情報を表示し、選択済みの特定の取得手段に対応する特定のサポート情報を表示する。この結果、特定の取得手段によって特定のブートストラッピングキーが取得され、認証要求の送信等の各種通信が実行される。この結果、通信装置と外部装置との間にＷｉ－Ｆｉ接続を適切に確立させることができる。
【0007】
上記の第１の通信装置のためのコンピュータプログラムを記憶するコンピュータ可読記録媒体、当該コンピュータプログラムによって実現される第１の通信装置そのもの、及び、当該第１の通信装置によって実行される方法も、新規で有用である。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【図1】通信システムの概略及び各プリンタの特徴を示す。
【図2】各デバイスの制御構成を示す。
【図3】アプリによって実行される処理のフローチャートを示す。
【図5】ケースＡ１のシーケンス図を示す。
【図6】ケースＡ２のシーケンス図を示す。
【図7】ケースＢのシーケンス図を示す。
【図8】ケースＣ１及びケースＣ２のシーケンス図を示す。
【図9】ケースＤ１のシーケンス図を示す。
【図10】ケースＤ２のシーケンス図を示す。
【図11】ケースＥのシーケンス図を示す。
【図12】ケースＦ１及びケースＦ２のシーケンス図を示す。
【図13】ケースＧ１のシーケンス図を示す。
【図14】ケースＧ２のシーケンス図を示す。
【発明を実施するための形態】
【0009】
（通信システム２の概略；図１）
図１に示されるように、通信システム２は、ＡＰ（Access Pointの略）６と、複数個のプリンタ１０Ａ～１０Ｇと、端末１００と、を備える。以下では、プリンタ１０Ａ～１０Ｇを特に区別しないときは、単に「プリンタ１０」と記載することがある。本実施例では、端末１００を利用して、各プリンタ１０Ａ～１０ＧとＡＰ６との間にＷｉ－Ｆｉ規格に従った無線接続（以下では「Ｗｉ－Ｆｉ接続」と記載する）を確立させる状況を想定している。
図１に示されるように、通信システム２は、ＡＰ（Access Pointの略）６と、複数個のプリンタ１０Ａ～１０Ｇと、端末１００と、を備える。以下では、プリンタ１０Ａ～１０Ｇを特に区別しないときは、単に「プリンタ１０」と記載することがある。本実施例では、端末１００を利用して、各プリンタ１０Ａ～１０ＧとＡＰ６との間にＷｉ－Ｆｉ規格に従った無線接続（以下では「Ｗｉ－Ｆｉ接続」と記載する）を確立させる状況を想定している。
【0010】
（各プリンタの特徴）
各プリンタ１０Ａ～１０Ｇの特徴を説明する。図１の右下のテーブルは、各プリンタ１０Ａ～１０Ｇのセットアップ情報出力手段を示す。セットアップ情報出力手段は、セットアップ情報を出力するための手段であり、セットアップ情報は、プリンタ１０とＡＰ６との間にＷｉ－Ｆｉ接続を確立させる際に利用される情報である。セットアップ情報は、プリンタ１０の公開鍵を含む。
各プリンタ１０Ａ～１０Ｇの特徴を説明する。図１の右下のテーブルは、各プリンタ１０Ａ～１０Ｇのセットアップ情報出力手段を示す。セットアップ情報出力手段は、セットアップ情報を出力するための手段であり、セットアップ情報は、プリンタ１０とＡＰ６との間にＷｉ－Ｆｉ接続を確立させる際に利用される情報である。セットアップ情報は、プリンタ１０の公開鍵を含む。
【0011】
プリンタ１０Ａは、セットアップ情報をコード化することによって得られるＱＲコード（登録商標）を表示することによって、セットアップ情報を出力することができる。また、プリンタ１０Ｂは、セットアップ情報をコード化することによって得られるＱＲコードＱＲＢが貼り付けられている筐体５０（図１参照）を備える。
【0012】
プリンタ１０Ｃ～１０Ｅは、Ｂｌｕｅｔｏｏｔｈ（登録商標）規格に従った無線通信を利用することによって、セットアップ情報を出力することができる。以下では、Ｂｌｕｅｔｏｏｔｈのことを「ＢＴ」と記載し、ＢＴ規格に従った無線通信のことを「ＢＴ通信」と記載する。ＢＴ規格は、例えば、ＩＥＥＥ８０２．１５．１の規格、及び、それに準ずる規格である。より具体的に言うと、各プリンタ１０Ｃ～１０Ｅは、ＢＬＥ（Bluetooth Low Energyの略）をサポートしている。ＢＬＥは、ＢＴ規格のバージョン４．０以降のバージョンで実現されている。特に、プリンタ１０Ｄは、アドバタイズ信号を利用して、セットアップ情報を端末１００に送信する。プリンタ１０Ｅ及びプリンタ１０Ｆのそれぞれは、ＢＴによる１対１接続（例えばＧＡＴＴ（Generic Attribute Profileの略））を利用して、セットアップ情報を端末１００に送信する。
【0013】
プリンタ１０Ｆ及び１０Ｇのそれぞれは、ＮＦＣ（Near Field Communicationの略）方式に従った通信（以下では「ＮＦＣ通信」と記載する）を利用することによって、セットアップ情報を出力することができる。ＮＦＣ方式は、例えば、ＩＳＯ／ＩＥＣ２１４８１又は１８０９２の国際標準規格に基づく無線通信方式である。プリンタ１０Ｆは、ＮＦＣ通信を利用して、セットアップ情報を端末１００に直接的に送信する。また、プリンタ１０Ｇは、ＮＦＣ通信を利用して、当該プリンタとのＷｉ－Ｆｉ接続を確立するための情報を端末１００に送信し、当該Ｗｉ－Ｆｉ接続を利用して、セットアップ情報を端末１００に送信する。このように、一対のデバイスの間において、ＮＦＣ通信を利用して、Ｗｉ－Ｆｉ接続を確立するための情報を通信し、その後、Ｗｉ－Ｆｉ接続を利用して、目的のデータを通信することを「ＮＦＣハンドオーバ」と記載することがある。
【0014】
【0015】
（プリンタ１０の構成）
プリンタ１０は、印刷機能を実行可能な周辺装置（例えば、端末１００の周辺装置）である。変形例では、プリンタ１０は、スキャン機能、ファクシミリ機能等を実行可能な多機能機であってもよい。プリンタ１０は、操作部１２とＷｉ－Ｆｉインターフェース１６と印刷実行部１８とを備える。以下では、インターフェースのことを「Ｉ／Ｆ」と記載する。操作部１２は、複数のキーを備える。ユーザは、操作部１２を操作することによって、様々な指示をプリンタ１０に入力することができる。印刷実行部１８は、インクジェット方式、レーザ方式等の印刷機構を備える。
プリンタ１０は、印刷機能を実行可能な周辺装置（例えば、端末１００の周辺装置）である。変形例では、プリンタ１０は、スキャン機能、ファクシミリ機能等を実行可能な多機能機であってもよい。プリンタ１０は、操作部１２とＷｉ－Ｆｉインターフェース１６と印刷実行部１８とを備える。以下では、インターフェースのことを「Ｉ／Ｆ」と記載する。操作部１２は、複数のキーを備える。ユーザは、操作部１２を操作することによって、様々な指示をプリンタ１０に入力することができる。印刷実行部１８は、インクジェット方式、レーザ方式等の印刷機構を備える。
【0016】
Ｗｉ－ＦｉＩ／Ｆ１６は、Ｗｉ－Ｆｉ規格に従ったＷｉ－Ｆｉ通信を実行するための無線Ｉ／Ｆである。Ｗｉ－Ｆｉ規格は、例えば、ＩＥＥＥ（The Institute of Electrical and Electronics Engineers, Inc.の略）の８０２．１１の規格、及び、それに準ずる規格（例えば８０２．１１ａ，１１ｂ，１１ｇ，１１ｎ、１１ａｃ等）に従って、無線通信を実行するための無線通信規格である。特に、Ｗｉ－ＦｉＩ／Ｆ１６は、Ｗｉ－Ｆｉ Ａｌｌｉａｎｃｅによって策定されたＤＰＰ（Device Provisioning Protocolの略）をサポートしている。ＤＰＰの詳細は、Ｗｉ－Ｆｉ Ａｌｌｉａｎｃｅによって作成された規格書「Wi-Fi Easy Connect（商標）Specification Version 2.0」に記述されている。
【0017】
また、プリンタ１０ＧのＷｉ－ＦｉＩ／Ｆ１６は、さらに、Ｗｉ－Ｆｉ Ａｌｌｉａｎｃｅによって策定されたＷＦＤ（Wi-Fi Direct（登録商標）の略）をサポートしている。その理由については後述する。ＷＦＤの詳細は、Ｗｉ－Ｆｉ Ａｌｌｉａｎｃｅによって作成された規格書「Wi-Fi Direct （登録商標）Specification Version1.9」に記述されている。以下では、ＷＦＤに従って確立されるＷｉ－Ｆｉ接続のことを「ＷＦＤ接続」と記載する。なお、他の各プリンタ１０Ａ～１０ＦのＷｉ－ＦｉＩ／Ｆ１６は、ＷＦＤをサポートしていてもよいし、ＷＦＤをサポートしていなくてもよい。
【0018】
また、プリンタ１０Ａは、表示部１４を備える。表示部１４は、様々な情報を表示するためのディスプレイである。表示部１４は、いわゆるタッチパネルであり、操作部１２としても機能する。本実施例では、表示部１４にはＱＲコードが表示される。なお、他の各プリンタ１０Ｂ～１０Ｇは、表示部１４を備えていてもよいし、表示部１４を備えていなくてもよい。
【0019】
また、各プリンタ１０Ｃ～１０Ｅは、ＢＴＩ／Ｆ２０を備える。ＢＴＩ／Ｆ２０は、ＢＴ通信を実行するためのＩ／Ｆである。なお、他の各プリンタ１０Ａ～１０Ｂ及び１０Ｆ～１０Ｇは、ＢＴＩ／Ｆ２０を備えていてもよいし、ＢＴＩ／Ｆ２０を備えていなくてもよい。
【0020】
また、各プリンタ１０Ｆ～１０Ｇは、ＮＦＣＩ／Ｆ２２を備える。ＮＦＣＩ／Ｆ２２は、ＮＦＣ通信を実行するためのＩ／Ｆである。なお、他の各プリンタ１０Ａ～１０Ｅは、ＮＦＣＩ／Ｆ２２を備えていてもよいし、ＮＦＣＩ／Ｆ２２を備えていなくてもよい。
【0021】
ここで、Ｗｉ－Ｆｉ通信とＢＴ通信とＮＦＣ通信との相違点を記述しておく。各通信の通信速度は、Ｗｉ－Ｆｉ通信の通信速度（例えば最大の通信速度が６００Ｍｂｐｓ）、ＢＴ通信の通信速度（例えば最大の通信速度が２４Ｍｂｐｓ）、ＮＦＣ通信の通信速度（例えば最大の通信速度が４２４ｋｂｐｓ）の順に速い。各通信における搬送波の周波数は、Ｗｉ－Ｆｉ通信における搬送波の周波数が２．４ＧＨｚ帯又は５．０ＧＨｚ帯であり、ＢＴ通信における搬送波の周波数が２．４ＧＨｚ帯であり、ＮＦＣ通信における搬送波の周波数が１３．５６ＭＨｚである。即ち、Ｗｉ－Ｆｉ通信における搬送波の周波数として５．０ＧＨｚ帯が採用される場合には、各通信における搬送波の周波数は互いに異なる。また、各通信を実行可能な最大の距離は、Ｗｉ－Ｆｉ通信を実行可能な最大の距離（例えば１００ｍ）、ＢＴ通信を実行可能な最大の距離（例えば約数十ｍ）、ＮＦＣ通信を実行可能な最大の距離（例えば約１０ｃｍ）の順に大きい。
【0022】
制御部３０は、ＣＰＵ３２とメモリ３４とを備える。ＣＰＵ３２は、メモリ３４に記憶されているプログラム３６に従って、様々な処理を実行する。メモリ３４は、揮発性メモリ、不揮発性メモリ等によって構成される。メモリ３４は、さらに、自身のモデル名ＭＮを記憶する。ここで、モデル名ＭＮは各プリンタ１０Ａ～１０Ｇを区別しない場合のモデル名を示し、例えば、図１に示されるように、プリンタ１０Ａはモデル名ＭＮＡを記憶し、プリンタ１０Ｂはモデル名ＭＮＢを記憶する。他の各プリンタについても同様である。
【0023】
（端末１００の構成）
端末１００は、携帯電話（例えばスマートフォン）、ＰＤＡ、タブレットＰＣ等の可搬型の端末装置である。変形例では、端末１００は、据置型のＰＣ、ノートＰＣ等であってもよい。端末１００は、操作部１１２と表示部１１４とＷｉ－ＦｉＩ／Ｆ１１６とカメラ１１８とＢＴＩ／Ｆ１２０とＮＦＣＩ／Ｆ１２２と制御部１３０とを備える。各部１１２～１３０は、バス線（符号省略）に接続されている。
端末１００は、携帯電話（例えばスマートフォン）、ＰＤＡ、タブレットＰＣ等の可搬型の端末装置である。変形例では、端末１００は、据置型のＰＣ、ノートＰＣ等であってもよい。端末１００は、操作部１１２と表示部１１４とＷｉ－ＦｉＩ／Ｆ１１６とカメラ１１８とＢＴＩ／Ｆ１２０とＮＦＣＩ／Ｆ１２２と制御部１３０とを備える。各部１１２～１３０は、バス線（符号省略）に接続されている。
【0024】
操作部１１２は、様々な指示を端末１００に入力するためのＩ／Ｆである。表示部１１４は、様々な情報を表示するためのディスプレイである。表示部１１４は、いわゆるタッチパネルであり、操作部１１２としても機能する。カメラ１１８は、物体を撮影するためのデバイスである。本実施例では、カメラ１１８は、プリンタ１０のＱＲコードを撮影するために利用される。Ｗｉ－ＦｉＩ／Ｆ１１６は、ＤＰＰとＷＦＤとをサポートしている。ＢＴＩ／Ｆ１２０、ＮＦＣＩ／Ｆ１２２は、それぞれ、プリンタ１０のＢＴＩ／Ｆ２０、ＮＦＣＩ／Ｆ２２と同様である。
【0025】
制御部１３０は、ＣＰＵ１３２とメモリ１３４とを備える。ＣＰＵ１３２は、メモリ１３４に記憶されているプログラム１３６，１３８に従って、様々な処理を実行する。メモリ１３４は、揮発性メモリ、不揮発性メモリ等によって構成される。
【0026】
ＯＳ（Operating Systemの略）プログラム１３６は、端末１００の基本的な動作を実現するためのプログラムである。アプリケーション１３８は、端末１００とＡＰ６との間にＷｉ－Ｆｉ接続を確立させたり、プリンタ１０とＡＰ６との間にＷｉ－Ｆｉ接続を確立させたりするためのプログラムである。以下では、ＯＳプログラム、アプリケーションのことを、それぞれ、「ＯＳ」、「アプリ」と記載する。アプリ１３８は、例えば、プリンタ１０のベンダによって提供されるインターネット上のサーバ（図示省略）又はＯＳ１３６のベンダによって提供されるインターネット上のサーバ（図示省略）から端末１００にインストールされる。
【0027】
なお、アプリ１３８は、ＯＳ１３６に指示を供給することによって、ＯＳ１３６に様々な処理を実行させたり、ＯＳ１３６を介して他のアプリに様々な処理を実行させたりすることができる。従って、アプリ１３８からの指示に応じてＯＳ１３６又は他のアプリによって実行される各処理も、アプリ１３８によって実現される処理である（即ち当該処理を実行する実行部としてＣＰＵ１３２を機能させる）と言える。
【0028】
（アプリの処理；図３及び図４）
続いて、図３及び図４を参照して、端末１００のＣＰＵ１３２がアプリ１３８を実行することによって実現される処理を説明する。図３及び図４は、ＤＰＰに従ってプリンタ１０とＡＰ６との間にＷｉ－Ｆｉ接続を確立させるための処理である。以下では、Ｗｉ－Ｆｉ接続の確立対象のプリンタのことを「対象プリンタ」と記載する。また、以下では、図３及び図４の処理を説明する際に、ＣＰＵ１３２ではなくアプリ１３８を主体として記載する。図３の処理は、アプリ１３８が起動されることをトリガとして開始される。
続いて、図３及び図４を参照して、端末１００のＣＰＵ１３２がアプリ１３８を実行することによって実現される処理を説明する。図３及び図４は、ＤＰＰに従ってプリンタ１０とＡＰ６との間にＷｉ－Ｆｉ接続を確立させるための処理である。以下では、Ｗｉ－Ｆｉ接続の確立対象のプリンタのことを「対象プリンタ」と記載する。また、以下では、図３及び図４の処理を説明する際に、ＣＰＵ１３２ではなくアプリ１３８を主体として記載する。図３の処理は、アプリ１３８が起動されることをトリガとして開始される。
【0029】
アプリ１３８は、Ｓ１０において、選択画面ＳＣ１を表示部１１４に表示させる。選択画面ＳＣ１は、モデル名を入力するためのモデル名入力領域と、３個のセットアップ情報取得手段を示す３個のマーク（即ち、ＱＲコード、ＢＴ、ＮＦＣ）と、を含む。ＱＲコードを示すマークは、対象プリンタに表示されるＱＲコード又は対象プリンタに貼り付けられたＱＲコードを撮影することによってセットアップ情報を取得することを意味する。ＢＴを示すマークは、対象プリンタとＢＴ通信を実行することによってセットアップ情報を取得することを意味する。ＮＦＣを示すマークは、対象プリンタとＮＦＣ通信を実行することによってセットアップ情報を取得することを意味する。
【0030】
アプリ１３８は、Ｓ１２において、選択画面ＳＣ１内のモデル名入力領域にモデル名が入力されたのか否かを判断する。アプリ１３８は、モデル名が入力される場合にＳ１２でＹＥＳと判断してＳ１４に進み、モデル名が入力されない場合にＳ１２でＮＯと判断してＳ２０に進む。
【0031】
アプリ１３８は、Ｓ１４において、選択画面ＳＣ２を表示部１１４に表示させる。選択画面ＳＣ２は、モデル名入力領域に入力済みのモデル名が記述されている。また、選択画面ＳＣ２は、さらに、対象プリンタ（即ち入力済みのモデル名によって識別されるプリンタ）の状態をＤＰＰ非応答状態からＤＰＰ応答状態に移行させるためにユーザが実行すべき操作を示すメッセージＭ１を含む。ＤＰＰ非応答状態は、ＤＰＰのＡｕｔｈｅｎｔｉｃａｔｉｏｎ Ｒｅｑｕｅｓｔに応じてＡｕｔｈｅｎｔｉｃａｔｉｏｎ Ｒｅｓｐｏｎｓｅを送信不可能な状態である。以下では、Ａｕｔｈｅｎｔｉｃａｔｉｏｎのことを「Ａｕｔｈ」と記載し、Ｒｅｑｕｅｓｔ、Ｒｅｓｐｏｎｓｅのことを、それぞれ、「Ｒｅｑ」、「Ｒｅｓ」と記載する。
【0032】
プリンタ１０の状態をＤＰＰ非応答状態からＤＰＰ応答状態に移行させるための操作は、プリンタ１０のモデルに応じて異なる。アプリ１３８は、複数個のモデル名のそれぞれについて、当該モデル名と、当該モデル名を有するプリンタ１０の状態をＤＰＰ応答状態に移行させるための操作と、を関連付けて記憶している。アプリ１３８は、選択画面ＳＣ１にモデル名が入力されると、当該モデル名に関連付けられている操作を特定し、当該操作を示すメッセージＭ１を含む選択画面ＳＣ２を表示部１１４に表示させる。従って、ユーザは、プリンタ１０をＤＰＰ応答状態に移行させるための操作を認識することができる。
【0033】
選択画面ＳＣ２では、３個のセットアップ情報取得手段を示す３個のマークのうちの１個のマークのみが選択可能な態様で表示される。セットアップ情報取得手段は、プリンタ１０のモデルに応じて異なる。アプリ１３８は、複数個のモデル名のそれぞれについて、当該モデル名と、当該モデル名を有するプリンタ１０に適合するセットアップ情報取得手段と、を関連付けて記憶している。アプリ１３８は、選択画面ＳＣ１にモデル名が入力されると、当該モデル名に関連付けられている１個以上のセットアップ情報取得手段を特定し、当該１個以上のセットアップ情報取得手段のみを選択可能な態様を有する選択画面ＳＣ２を表示部１１４に表示させる。換言すると、アプリ１３８は、入力済みのモデル名に関連付けられていないセットアップ情報取得手段を選択不可能な態様（例えばグレーアウト）を有する選択画面ＳＣ２を表示部１１４に表示させる。このために、ユーザは、対象プリンタに対応するセットアップ情報取得手段を容易に認識することができる。なお、アプリ１３８は、入力済みのモデル名に関連付けられている２個以上のセットアップ情報取得手段が存在する場合には、当該２個以上のセットアップ情報取得手段のうちの１個のセットアップ情報取得手段のみを選択可能な態様を有する選択画面ＳＣ２を表示させてもよい。例えば、アプリ１３８は、３個のセットアップ情報取得手段について、ユーザに提示する優先順位を記憶しており、上記の２個以上のセットアップ情報取得手段のうち、優先順位が最も高いセットアップ情報取得手段のみを選択可能な態様を有する選択画面ＳＣ２を表示部１１４に表示させてもよい。
【0034】
アプリ１３８は、Ｓ２０において、選択画面ＳＣ１又はＳＣ２においてＱＲコードを示すマークが選択されたのか否かを判断する。ＱＲコードを示すマークが選択される場合（Ｓ２０でＹＥＳ）にＳ２２に進む。
【0035】
アプリ１３８は、Ｓ２２において、確認画面ＳＣ３を表示部１１４に表示させる。確認画面ＳＣ３は、対象プリンタにおいてＱＲコードが見つかったのか否かをユーザに問い合わせるメッセージと、ＹＥＳボタンと、ＮＯボタンと、を含む。例えば、対象プリンタがＱＲコードを表示していない場合には、ユーザがＱＲコードを見つけることができない可能性がある。ユーザは、確認画面ＳＣ３を見ることによって、セットアップを実行するためにＱＲコードを探すべきことを認識することができる。
【0036】
アプリ１３８は、Ｓ２４において、確認画面ＳＣ３内のＹＥＳボタンが選択されたのか否かを判断する。アプリ１３８は、ＹＥＳボタンが選択される場合（Ｓ２４でＹＥＳ）にＳ２６に進み、ＮＯボタンが選択される場合（Ｓ２４でＮＯ）にＳ１０に戻る。
【0037】
アプリ１３８は、Ｓ２６において、ＱＲコード処理を実行する。ＱＲコード処理は、ＱＲコードの撮影を促す画面の表示等を含む。
【0038】
アプリ１３８は、Ｓ２８において、セットアップ情報を取得する。具体的には、アプリ１３８は、カメラ１１８によって撮影されたＱＲコードをデコードして、セットアップ情報を取得する。
【0039】
アプリ１３８は、Ｓ３０において、選択画面ＳＣ１又はＳＣ２においてＢＴを示すマークが選択されたのか否かを判断する。ＢＴを示すマークが選択される場合（Ｓ３０でＹＥＳ）にＳ３２に進む。
【0040】
アプリ１３８は、Ｓ３２において、確認画面ＳＣ４を表示部１１４に表示させる。確認画面ＳＣ４は、セットアップ（即ち対象プリンタをＡＰ６に接続すること）を実行するのか否かをユーザに問い合わせるメッセージと、ＹＥＳボタンと、ＮＯボタンと、を含む。このために、ユーザは、セットアップの実行を望む場合に、ＹＥＳボタンを選択することによって、セットアップを実行させることができる。
【0041】
アプリ１３８は、Ｓ３４において、確認画面ＳＣ４内のＹＥＳボタンが選択されたのか否かを判断する。アプリ１３８は、ＹＥＳボタンが選択される場合（Ｓ３４でＹＥＳ）にＳ３６に進み、ＮＯボタンが選択される場合（Ｓ３４でＮＯ）にＳ１０に戻る。
【0042】
アプリ１３８は、Ｓ３６において、ＢＴ処理を実行する。ＢＴ処理は、セットアップ情報を取得するためのＢＴ通信を含む。
【0043】
アプリ１３８は、Ｓ３８において、セットアップ情報が取得されたのか否かを判断する。アプリ１３８は、セットアップ情報が取得される場合（Ｓ３８でＹＥＳ）に図４の処理に進み、セットアップ情報が取得されない場合（Ｓ３８でＮＯ）にＳ１０に戻る。
【0044】
アプリ１３８は、Ｓ４０において、選択画面ＳＣ１又はＳＣ２においてＮＦＣを示すマークが選択されたのか否かを判断する。ＮＦＣを示すマークが選択される場合（Ｓ４０でＹＥＳ）にＳ４２に進む。
【0045】
アプリ１３８は、Ｓ４２において、確認画面ＳＣ５を表示部１１４に表示させる。確認画面ＳＣ５は、対象プリンタにおいてＮＦＣマークＮ１（即ち、ＮＦＣ接続を確立するために端末１００を近づけるべき箇所、図１参照）が見つかったのか否かをユーザに問い合わせるメッセージと、ＹＥＳボタンと、ＮＯボタンと、を含む。例えば、対象プリンタがＮＦＣＩ／Ｆを備えない場合には、ユーザがＮＦＣマークＮ１を見つけることができない。ユーザは、確認画面ＳＣ５を見ることによって、セットアップを実行するためにＮＦＣマークＮ１を探すべきことを認識することができる。
【0046】
アプリ１３８は、Ｓ４４において、確認画面ＳＣ５内のＹＥＳボタンが選択されたのか否かを判断する。アプリ１３８は、ＹＥＳボタンが選択される場合（Ｓ４４でＹＥＳ）にＳ４６に進み、ＮＯボタンが選択される場合（Ｓ４４でＮＯ）にＳ１０に戻る。
【0047】
アプリ１３８は、Ｓ４６において、ＮＦＣ処理を実行する。詳しくは後述するが、ＮＦＣ処理は、セットアップ情報を取得するためのＮＦＣ通信を含む。
【0048】
アプリ１３８は、Ｓ４８において、セットアップ情報が取得されたのか否かを判断する。アプリ１３８は、セットアップ情報が取得される場合（Ｓ４８でＹＥＳ）に図４の処理に進み、セットアップ情報が取得されない場合（Ｓ４８でＮＯ）にＳ１０に戻る。
【0049】
（図３の続き；図４）
アプリ１３８は、図４のＳ５２において、ＤＰＰ移行操作が必要であるのか否かを判断する。図３のＳ２８、Ｓ３８、又は、Ｓ４８で取得されるセットアップ情報は、ＤＰＰ移行操作が必要であることを示す「要」と、ＤＰＰ移行操作が不要であることを示す「不要」と、のいずれか一方を示すＤＰＰ移行操作情報を含む。アプリ１３８は、ＤＰＰ移行操作情報が「要」を示す場合にＳ５２でＹＥＳと判断してＳ５４に進み、ＤＰＰ移行操作情報が「不要」を示す場合にＳ５２でＮＯと判断してＳ８０に進む。なお、ＤＰＰ移行操作情報が「要」を示す場合には、セットアップ情報は、さらに、ＤＰＰ応答状態に移行させるための具体的な手法を示すウェブページのＵＲＬ（Uniform Resource Locatorの略、以下では「操作手順ＵＲＬ」と記載する）を含む。本実施例では、上記の具体的な手法は、対象プリンタを直接的に操作することである「移行操作の実行」と、端末１００から対象プリンタに移行指示を送信することである「移行指示の送信」と、のいずれかである。なお、変形例では、セットアップ情報は、操作手順ＵＲＬに代えて、画面ＩＤを含んでいてもよい。画面ＩＤは、アプリ１３８が予め記憶している複数個の画面のうちの１個の画面を識別する情報である。セットアップ情報に含まれる画面ＩＤは、「移行操作の実行」を促す画面を識別する画面ＩＤと、「移行指示の送信」を促す画面を識別する画面ＩＤと、のいずれか一方を示してもよい。即ち、ＤＰＰ移行操作情報が「要」を示す場合に含まれる情報はＵＲＬに限定されず、ＤＰＰ応答状態に移行させるための具体的な手法を示す情報であればよい。
アプリ１３８は、図４のＳ５２において、ＤＰＰ移行操作が必要であるのか否かを判断する。図３のＳ２８、Ｓ３８、又は、Ｓ４８で取得されるセットアップ情報は、ＤＰＰ移行操作が必要であることを示す「要」と、ＤＰＰ移行操作が不要であることを示す「不要」と、のいずれか一方を示すＤＰＰ移行操作情報を含む。アプリ１３８は、ＤＰＰ移行操作情報が「要」を示す場合にＳ５２でＹＥＳと判断してＳ５４に進み、ＤＰＰ移行操作情報が「不要」を示す場合にＳ５２でＮＯと判断してＳ８０に進む。なお、ＤＰＰ移行操作情報が「要」を示す場合には、セットアップ情報は、さらに、ＤＰＰ応答状態に移行させるための具体的な手法を示すウェブページのＵＲＬ（Uniform Resource Locatorの略、以下では「操作手順ＵＲＬ」と記載する）を含む。本実施例では、上記の具体的な手法は、対象プリンタを直接的に操作することである「移行操作の実行」と、端末１００から対象プリンタに移行指示を送信することである「移行指示の送信」と、のいずれかである。なお、変形例では、セットアップ情報は、操作手順ＵＲＬに代えて、画面ＩＤを含んでいてもよい。画面ＩＤは、アプリ１３８が予め記憶している複数個の画面のうちの１個の画面を識別する情報である。セットアップ情報に含まれる画面ＩＤは、「移行操作の実行」を促す画面を識別する画面ＩＤと、「移行指示の送信」を促す画面を識別する画面ＩＤと、のいずれか一方を示してもよい。即ち、ＤＰＰ移行操作情報が「要」を示す場合に含まれる情報はＵＲＬに限定されず、ＤＰＰ応答状態に移行させるための具体的な手法を示す情報であればよい。
【0050】
アプリ１３８は、Ｓ５４において、操作手順ＵＲＬが、「移行操作の実行」を示すウェブページの第１のＵＲＬであるのか、「移行指示の送信」を示すウェブページの第２のＵＲＬであるのか、を判断する。アプリ１３８は、操作手順ＵＲＬが第１のＵＲＬである場合にＳ６０に進み、操作手順ＵＲＬが第２のＵＲＬである場合にＳ７０に進む。
【0051】
アプリ１３８は、Ｓ６０において、第１のＵＲＬにアクセスすることによって、第１のＵＲＬからダウンロードされる通知画面ＳＣ６を表示部１１４に表示させる。通知画面ＳＣ６は、対象プリンタにＤＰＰ移行操作を実行した後にＯＫボタンを選択することを促すメッセージと、ＯＫボタンと、を含む。このために、ユーザは、通知画面ＳＣ６を見ることによって、ユーザが実行すべき操作を認識することができる。
【0052】
アプリ１３８は、Ｓ６２において、通知画面ＳＣ６内のＯＫボタンが選択されることを監視する。アプリ１３８は、ＯＫボタンが選択される場合（Ｓ６２でＹＥＳ）にＳ８０に進む。
【0053】
アプリ１３８は、Ｓ７０において、第２のＵＲＬにアクセスすることによって、第２のＵＲＬからダウンロードされる通知画面ＳＣ７を表示部１１４に表示させる。通知画面ＳＣ７は、対象プリンタにＤＰＰ移行指示を送信するのか否かをユーザに問い合わせるメッセージと、ＹＥＳボタンと、ＮＯボタンと、を含む。このために、ユーザは、通知画面ＳＣ６を見ることによって、ユーザが実行すべき操作を認識することができる。
【0054】
アプリ１３８は、Ｓ７２において、通知画面ＳＣ７内のＹＥＳボタンが選択されたのか否かを判断する。アプリ１３８は、ＹＥＳボタンが選択される場合（Ｓ７２でＹＥＳ）にＳ７４に進み、ＮＯボタンが選択される場合（Ｓ７２でＮＯ）に、Ｓ７４以降の処理を実行することなく図４の処理を終了する。
【0055】
アプリ１３８は、Ｓ７４において、ＤＰＰ移行指示を対象プリンタに送信する。ＤＰＰ移行指示は、対象プリンタの状態をＤＰＰ非応答状態からＤＰＰ応答状態に移行させるための指示である。この場合、ユーザが対象プリンタに直接的に操作を行う必要がないので、ユーザの利便性が向上する。
【0056】
アプリ１３８は、Ｓ８０において、ＤＰＰ処理を開始する。具体的には、アプリ１３８は、まず、取得済みのセットアップ情報に含まれる公開鍵が利用されたＡｕｔｈ Ｒｅｑを対象プリンタに送信する。この結果、ＤＰＰのＡｕｔｈ、Ｃｏｎｆｉｇｕｒａｔｉｏｎ（以下では「Ｃｏｎｆｉｇ」と記載する）等の通信が端末１００と対象プリンタとの間で実行される。そして、ＤＰＰ処理が成功する場合に、対象プリンタとＡＰ６との間にＷｉ－Ｆｉ接続が確立される。
【0057】
（ケースＡ１；図５）
続いて、図５～図１４を参照して、図３及び図４の処理によって実現される具体的なケースを説明する。まず、図５を参照して、ケースＡ１を説明する。ケースＡ１は、端末１００とプリンタ１０Ａとの間でＤＰＰ処理が実行されるケースである。図５の初期状態では、プリンタ１０Ａは、公開鍵ＰＫＡと、公開鍵ＰＫＡに対応する秘密鍵（図示省略）と、を記憶している。ケースＡ１では、プリンタ１０Ａは、ＤＰＰのＣｏｎｆｉｇｒａｔｉｏｎ Ｏｂｊｅｃｔ（以下では「ＣＯ」と記載する）を記憶していないので、電源がＯＮされる際に、ＤＰＰ応答状態に自動的に移行する。
続いて、図５～図１４を参照して、図３及び図４の処理によって実現される具体的なケースを説明する。まず、図５を参照して、ケースＡ１を説明する。ケースＡ１は、端末１００とプリンタ１０Ａとの間でＤＰＰ処理が実行されるケースである。図５の初期状態では、プリンタ１０Ａは、公開鍵ＰＫＡと、公開鍵ＰＫＡに対応する秘密鍵（図示省略）と、を記憶している。ケースＡ１では、プリンタ１０Ａは、ＤＰＰのＣｏｎｆｉｇｒａｔｉｏｎ Ｏｂｊｅｃｔ（以下では「ＣＯ」と記載する）を記憶していないので、電源がＯＮされる際に、ＤＰＰ応答状態に自動的に移行する。
【0058】
図示省略しているが、図５の初期状態では、端末１００とＡＰ６との間でＤＰＰ処理が実行されており、端末１００とＡＰ６との間にＷｉ－Ｆｉ接続が確立済みである。図５の以下の説明では、理解の容易化のために、各デバイスのＣＰＵ（例えばＣＰＵ３２、１３２等）が実行する動作を、ＣＰＵを主体として記載せずに、各デバイス（例えばプリンタ１０Ａ、端末１００等）を主体として記載する。図６～図１４の説明でも同様である。特に、端末１００のアプリ１３８によって実行される処理については、端末１００を処理の主体として記載することに代えて、アプリ１３８を処理の主体として記載することがある。
【0059】
図５のＴ１００において、ユーザによってプリンタ１０Ａの電源をＯＮする操作が実行されると、Ｔ１０２において、プリンタ１０Ａの電源がＯＮされる。この場合、プリンタ１０Ａは、Ｔ１０４において、ＤＰＰ非応答状態からＤＰＰ応答状態に自動的に移行し、Ｔ１０６において、ＱＲコードＱＲＡを生成し、Ｔ１０８において、ＱＲコードＱＲＡを表示部１４に表示する。ＱＲコードＱＲＡは、セットアップ情報（即ち、公開鍵ＰＫＡ及びＤＰＰ移行操作情報「不要」）をコード化することによって得られるコード画像である。
【0060】
端末１００は、Ｔ１１０において、ユーザからアプリ１３８を起動する操作を受け付ける。この結果、アプリ１３８が起動されると（図３の処理のトリガ）、アプリ１３８は、Ｔ１１２において、選択画面ＳＣ１を表示部１１４に表示させる（図３のＳ１０）。
【0061】
アプリ１３８は、Ｔ１１４において、ユーザから、選択画面ＳＣ１内のＱＲコードを示すマークの選択を受け付けると（Ｓ２０でＹＥＳ）、Ｔ１１６において、確認画面ＳＣ３を表示部１１４に表示させる（Ｓ２２）。本ケースでは、プリンタ１０Ａの表示部１４にＱＲコードＱＲＡが表示されているので（Ｔ１０８参照）、アプリ１３８は、Ｔ１１８において、ユーザから確認画面ＳＣ３内のＹＥＳボタンの選択を受け付ける（Ｓ２４でＹＥＳ）。この場合、アプリ１３８は、Ｔ１１９において、通知画面ＳＣ８を表示部１１４に表示させる。通知画面ＳＣ８は、ＱＲコードの撮影を促すメッセージを含む。このために、ユーザは、ＱＲコードを撮影すべきことを認識することができる。
【0062】
アプリ１３８は、通知画面ＳＣ８を見たユーザによって、カメラ１１８を起動する操作を受け付けた後に、Ｔ１２０において、プリンタ１０Ａに表示されているＱＲコードＱＲＡをカメラ１１８によって撮影する操作を受け付ける（Ｓ２６）。この場合、アプリ１３８は、撮影済みのＱＲコードＱＲＡをデコードすることによってセットアップ情報を取得し（Ｓ２８）、Ｔ１２２において、取得済みのセットアップ情報をメモリ１３４に記憶する。Ｔ１２０の処理は、ＤＰＰのＢｏｏｔｓｔｒａｐｐｉｎｇに相当する。
【0063】
アプリ１３８は、Ｔ１２０において、セットアップ情報を取得すると、セットアップ情報に含まれるＤＰＰ移行操作情報が「不要」を示すので（図４のＳ５２でＮＯ）、Ｔ１３０において、Ｗｉ－ＦｉＩ／Ｆ１１６を介して、公開鍵ＰＫＡ１が利用されたＡｕｔｈ Ｒｅｑをプリンタ１０Ａに送信する（Ｓ８０）。
【0064】
Ａｕｔｈ Ｒｅｑは、送信元の端末１００の認証の実行を要求する信号である。具体的には、端末１００は、まず、端末１００の秘密鍵（図示省略）とプリンタ１０Ａの公開鍵ＰＫＡ１とを利用して共有鍵を生成し、共有鍵を利用してランダム値を暗号化することによって暗号化データを生成する。そして、端末１００は、端末１００の公開鍵（図示省略）と暗号化データと端末１００のＣａｐａｂｉｌｉｔｙとを含むＡｕｔｈ Ｒｅｑをプリンタ１０Ａに送信する。端末１００のＣａｐａｂｉｌｉｔｙは、ＤＰＰのＣｏｎｆｉｇｕｒａｔｏｒのみとして動作可能であることを示す値を含む。
【0065】
プリンタ１０Ａは、Ｔ１３０において、Ｗｉ－ＦｉＩ／Ｆ１６を介して、端末１００からＡｕｔｈ Ｒｅｑを受信すると、Ａｕｔｈ Ｒｅｑに含まれる暗号化データの認証を実行する。具体的には、プリンタ１０Ａは、Ａｕｔｈ Ｒｅｑに含まれる端末１００の公開鍵とプリンタ１０Ａの秘密鍵とを利用して共有鍵を生成し、共有鍵を利用して暗号化データを復号する。プリンタ１０Ａは、暗号化データの復号が成功する場合に、認証が成功したと判断し、Ｔ１３２以降の処理を実行する。
【0066】
プリンタ１０Ａは、Ｔ１３２において、ＤＰＰ応答状態からＤＰＰ非応答状態に移行する。暗号化データの認証が成功したので、ＤＰＰ応答状態を維持する必要がないからである。ＤＰＰ応答状態は、ＤＰＰ非応答状態と比較してプリンタ１０Ａの処理負荷が高い状態である。プリンタ１０Ａは、ＤＰＰ応答状態からＤＰＰ非応答状態に移行することによって、処理負荷を低減することができる。
【0067】
また、プリンタ１０Ａは、Ｔ１３４において、Ｗｉ－ＦｉＩ／Ｆ１６を介して、プリンタ１０ＡのＣａｐａｂｉｌｉｔｙを含むＡｕｔｈ Ｒｅｓを端末１００に送信する。プリンタ１０ＡのＣａｐａｂｉｌｉｔｙは、ＤＰＰのＥｎｒｏｌｌｅｅのみとして動作可能であることを示す値を含む。
【0068】
端末１００は、Ｔ１３４において、プリンタ１０ＡからＡｕｔｈ Ｒｅｓを受信すると、Ａｕｔｈ Ｒｅｓに含まれるプリンタ１０ＡのＣａｐａｂｉｌｉｔｙ（即ちＥｎｒｏｌｌｅｅ）と、端末１００自身のＣａｐａｂｉｌｉｔｙ（即ちＣｏｎｆｉｇｕｒａｔｏｒ）と、が衝突しないと判断する。そして、端末１００は、Ｔ１３５において、Ｗｉ－ＦｉＩ／Ｆ１１６を介して、Ａｕｔｈ ＣｏｎｆｉｒｍをＡＰ６に送信する。Ａｕｔｈ Ｃｏｎｆｉｒｍは、端末１００がＣｏｎｆｉｇｕｒａｔｏｒとして動作し、かつ、プリンタ１０ＡがＥｎｒｏｌｌｅｅとして動作することを示す情報を含む。この結果、端末１００は、Ｔ１３６において、Ｃｏｎｆｉｇｕｒａｔｏｒとして動作することを決定する。Ｃｏｎｆｉｇｕｒａｔｏｒは、ＣＯをＥｎｒｏｌｌｅｅに送信する役割を担うデバイスである。
【0069】
また、Ｔ１３８では、プリンタ１０Ａは、Ｅｎｒｏｌｌｅｅとして動作することを決定する。Ｅｎｒｏｌｌｅｅは、ＣｏｎｆｉｇｕｒａｔｏｒからＣＯを受信する役割を担うデバイスである。Ｔ１３０及びＴ１３４～Ｔ１３８の処理は、ＤＰＰのＡｕｔｈに相当する。
【0070】
プリンタ１０Ａは、Ｔ１４０において、Ｗｉ－ＦｉＩ／Ｆ１６を介して、Ｃｏｎｆｉｇ Ｒｅｑを端末１００に送信する。Ｃｏｎｆｉｇ Ｒｅｑは、ＣＯの送信を要求する信号である。
【0071】
端末１００は、Ｔ１４０において、プリンタ１０ＡからＣｏｎｆｉｇ Ｒｅｑを受信すると、プリンタ用ＣＯを生成する。具体的には、端末１００は、まず、Ｗｉ－Ｆｉ接続を確立するためにプリンタ１０Ａによって利用されるべき情報であるプリンタ用Ｓｉｇｎｅｄ Ｃｏｎｎｅｃｔｏｒ（以下では「ＳＣ」と記載する）を生成する。プリンタ用ＳＣは、例えば、無線ネットワークを識別する識別子であるグループＩＤを含む。そして、端末１００は、プリンタ用ＳＣを含むプリンタ用ＣＯを生成し、Ｔ１４２において、Ｗｉ－ＦｉＩ／Ｆ１１６を介して、プリンタ用ＣＯを含むＣｏｎｆｉｇ Ｒｅｓをプリンタ１０Ａに送信する。
【0072】
プリンタ１０Ａは、Ｔ１４２において、Ｗｉ－ＦｉＩ／Ｆ１６を介して、端末１００からＣｏｎｆｉｇ Ｒｅｓを受信すると、Ｔ１４４において、Ｗｉ－ＦｉＩ／Ｆ１６を介して、Ｃｏｎｆｉｇ Ｒｅｓｕｌｔを端末１００に送信する。Ｃｏｎｆｉｇ Ｒｅｓｕｌｔは、Ｃｏｎｆｉｇが成功したことを示す情報を含む。Ｔ１４０～Ｔ１４４の処理は、ＤＰＰのＣｏｎｆｉｇに相当する。
【0073】
プリンタ１０Ａは、Ｔ１４６において、Ｗｉ－ＦｉＩ／Ｆ１６を介して、プリンタ用ＳＣを含むＤｉｓｃｏｖｅｒｙ ＲｅｑをＡＰ６に送信する。Ｄｉｓｃｏｖｅｒｙ Ｒｅｑは、相手のＳＣの送信を要求する信号である。
【0074】
ＡＰ６は、Ｔ１４６において、プリンタ１０ＡからＤｉｓｃｏｖｅｒｙ Ｒｅｑを受信すると、ＡＰ用ＳＣを利用して、Ｄｉｓｃｏｖｅｒｙ Ｒｅｑに含まれるプリンタ用ＳＣの認証を実行する。ＡＰ６は、プリンタ用ＳＣの認証が成功すると、接続キーを生成する。そして、ＡＰは、Ｔ１４８において、ＡＰ用ＳＣを含むＤｉｓｃｏｖｅｒｙ Ｒｅｓをプリンタ１０Ａに送信する。
【0075】
プリンタ１０Ａは、Ｔ１４８において、ＡＰ６からＤｉｓｃｏｖｅｒｙ Ｒｅｓを受信すると、プリンタ用ＳＣを利用して、Ｄｉｓｃｏｖｅｒｙ Ｒｅｓに含まれるＡＰ用ＳＣの認証を実行する。プリンタ１０Ａは、ＡＰ用ＳＣの認証が成功すると、接続キーを生成する。ここで生成される接続キーは、ＡＰ６によって生成される接続キーと同じである。即ち、プリンタ１０Ａ及びＡＰ６によって接続キーが共有される。
【0076】
次いで、プリンタ１０Ａは、接続キーを利用して、４ｗａｙ－ｈａｎｄｓｈａｋｅの通信をＡＰ６と実行する。この結果、Ｔ１５０において、プリンタ１０ＡとＡＰ６との間にＷｉ－Ｆｉ接続が確立される。端末１００とＡＰ６との間にもＷｉ－Ｆｉ接続が確立済みであるので、端末１００とプリンタ１０Ａとは、ＡＰ６を介して相互に通信可能となる。Ｔ１４６～Ｔ１５０の処理は、ＤＰＰのＮｅｔｗｏｒｋ Ａｃｃｅｓｓに相当する。
【0077】
図示省略しているが、プリンタ１０Ａは、ＡＰ６とのＷｉ－Ｆｉ接続が確立されると、プリンタ用ＣＯをメモリ３４に記憶する。これ以降、プリンタ１０Ａでは、ＤＰＰ移行操作情報として「不要」に代えて「要」が利用される。プリンタ用ＣＯが記憶されている状況では、プリンタ１０Ａとデバイス（本ケースではＡＰ６）との間にＷｉ－Ｆｉ接続が確立されている。このような状況でＤＰＰ移行操作情報が「不要」であると（即ち、プリンタ１０Ａの電源がＯＮされることに応じてＤＰＰ応答状態に自動的に移行すると）、ユーザが意図しない状況でプリンタ１０ＡがＤＰＰ処理を実行してしまうおそれがある。この場合、プリンタ１０Ａが新たなプリンタ用ＣＯを受信することによって記憶済みのプリンタ用ＣＯを削除することに応じて、ＡＰ６とのＷｉ－Ｆｉ接続が切断される可能性がある。このような事象を抑制するために、プリンタ１０ＡとＡＰ６との間にＷｉ－Ｆｉ接続が確立されると、即ち、プリンタ１０Ａがプリンタ用ＣＯを記憶すると、ＤＰＰ移行操作情報が「不要」から「要」に変更される。
【0078】
また、プリンタ１０Ａは、ＡＰ６とのＷｉ－Ｆｉ接続が確立されると、Ｔ１５２において、Ｗｉ－ＦｉＩ／Ｆ１６を介して、Ｗｉ－Ｆｉ接続が確立されたことを示す情報「成功」を含むＲｅｓｕｌｔを端末１００に送信する。
【0079】
端末１００は、Ｔ１５２において、Ｗｉ－ＦｉＩ／Ｆ１１６を介してプリンタ１０Ａから成功を含むＲｅｓｕｌｔを受信する。
【0080】
上述したように、プリンタ１０Ａは、ＡＰ６とのＷｉ－Ｆｉ接続を確立することができる。このために、プリンタ１０Ａは、端末１００からＡＰ６を介して印刷対象の画像を表わす印刷データを受信して、当該印刷データによって表わされる画像の印刷を実行することができる。
【0081】
（ケースＡ２；図６）
続いて、図６を参照して、ケースＡ２を説明する。ケースＡ２は、端末１００とプリンタ１０Ａとの間でＤＰＰ処理が実行されるケースである。特に、ケースＡ２では、プリンタ１０Ａは、ＣＯを記憶済みであることに起因して、電源がＯＮされる際に、ＤＰＰ応答状態に自動的に移行しない。
続いて、図６を参照して、ケースＡ２を説明する。ケースＡ２は、端末１００とプリンタ１０Ａとの間でＤＰＰ処理が実行されるケースである。特に、ケースＡ２では、プリンタ１０Ａは、ＣＯを記憶済みであることに起因して、電源がＯＮされる際に、ＤＰＰ応答状態に自動的に移行しない。
【0082】
図６のＴ２００において、ユーザによってプリンタ１０Ａの電源をＯＮする操作が実行されると、Ｔ２０２において、プリンタ１０Ａの電源がＯＮされる。本ケースでは、プリンタ１０ＡがＣＯを記憶済みであるので、プリンタ１０Ａは、ＤＰＰ応答状態に自動的に移行しない。
【0083】
Ｔ２１０～Ｔ２１６の処理は、図５のＴ１１０～Ｔ１１６の処理と同様である。本ケースでは、プリンタ１０ＡがＤＰＰ応答状態に移行していないので、プリンタ１０ＡにＱＲコードが表示されていない。従って、アプリ１３８は、Ｔ２１８において、ユーザから確認画面ＳＣ３内のＮＯボタンの選択を受け付ける（図３のＳ２４でＮＯ）。この場合、アプリ１３８は、Ｔ２３０において、選択画面ＳＣ１を表示部１１４に再び表示させる（Ｓ１０）。なお、Ｔ２３０で表示される選択画面ＳＣ１は、Ｔ２１２で表示される選択画面の内容に加えて、モデル名の入力をユーザに促すメッセージをさらに含んでいてもよい。
【0084】
アプリ１３８は、Ｔ２３２において、選択画面ＳＣ１内のモデル名入力領域（図３参照）にモデル名ＭＮＡの入力を受け付ける（Ｓ１２でＹＥＳ）。この場合、アプリ１３８は、Ｔ２３４において、選択画面ＳＣ２を表示部１１４に表示させる（Ｓ１４）。このように、アプリ１３８は、ＱＲコードが見つからない場合にユーザが実行すべき操作をユーザに提示することができるので、ユーザの利便性が向上する。
【0085】
図３に示されるように、選択画面ＳＣ２は、メッセージＭ１を含む。プリンタ１０Ａは、Ｔ２４０において、当該メッセージＭ１を見たユーザから、ＤＰＰ移行操作を受け付けると、Ｔ２４４において、ＤＰＰ応答状態に移行し、Ｔ２４６において、ＱＲコードＱＲＡを生成し、Ｔ２４８において、ＱＲコードＱＲＡを表示部１４に表示する。ここで、図６の初期状態では、ＤＰＰ移行操作情報は「要」を示すが、ＱＲコードＱＲＡが表示される段階では、プリンタ１０ＡはＤＰＰ応答状態に移行済みであるので、ＤＰＰ移行操作情報は「不要」を示す。Ｔ２５０～Ｔ２６２の処理は、図５のＴ１１４～Ｔ１２２の処理と同様である。その後、図５のＴ１３０～Ｔ１５２と同様の処理が実行され、プリンタ１０ＡとＡＰ６との間にＷｉ－Ｆｉ接続が確立される。
【0086】
（ケースＢ；図７）
続いて、図７を参照して、ケースＢを説明する。ケースＢは、端末１００とプリンタ１０Ｂとの間でＤＰＰ処理が実行されるケースである。プリンタ１０Ｂは、公開鍵ＰＫＢと、公開鍵ＰＫＢに対応する秘密鍵（図示省略）と、を記憶している。プリンタ１０Ｂは、ＱＲコードＱＲＢが貼り付けられた筐体５０を備える（図１参照）。ＱＲコードＱＲＢは、セットアップ情報（即ち、公開鍵ＰＫＢ、ＤＰＰ移行操作情報「要」、及び移行操作の実行を示すウェブページのＵＲＬである第１のＵＲＬを示す操作手順ＵＲＬ）をコード化することによって得られる情報である。Ｔ３００及びＴ３０２の処理は、図５のＴ１００及びＴ１０２の処理と同様である。また、Ｔ３２０～Ｔ３３２の処理は、ＱＲコードＱＲＢが撮影される点、及び、セットアップ情報が異なる点を除いて、図５のＴ１１０～Ｔ１２２の処理と同様である。
続いて、図７を参照して、ケースＢを説明する。ケースＢは、端末１００とプリンタ１０Ｂとの間でＤＰＰ処理が実行されるケースである。プリンタ１０Ｂは、公開鍵ＰＫＢと、公開鍵ＰＫＢに対応する秘密鍵（図示省略）と、を記憶している。プリンタ１０Ｂは、ＱＲコードＱＲＢが貼り付けられた筐体５０を備える（図１参照）。ＱＲコードＱＲＢは、セットアップ情報（即ち、公開鍵ＰＫＢ、ＤＰＰ移行操作情報「要」、及び移行操作の実行を示すウェブページのＵＲＬである第１のＵＲＬを示す操作手順ＵＲＬ）をコード化することによって得られる情報である。Ｔ３００及びＴ３０２の処理は、図５のＴ１００及びＴ１０２の処理と同様である。また、Ｔ３２０～Ｔ３３２の処理は、ＱＲコードＱＲＢが撮影される点、及び、セットアップ情報が異なる点を除いて、図５のＴ１１０～Ｔ１２２の処理と同様である。
【0087】
アプリ１３８は、取得済みのセットアップ情報に含まれるＤＰＰ移行操作情報が「要」を示し（図４のＳ５２でＹＥＳ）、操作手順ＵＲＬが第１のＵＲＬであるので（Ｓ５４で「第１のＵＲＬ」）、Ｔ３３４において、通知画面ＳＣ６を表示部１１４に表示させる（Ｓ６０）。
【0088】
プリンタ１０Ｂは、Ｔ３４０において、通知画面ＳＣ６を見たユーザから、ＤＰＰ移行操作を受け付けると、Ｔ３４２において、ＤＰＰ応答状態に移行する。
【0089】
アプリ１３８は、Ｔ３４４において、通知画面ＳＣ６内のＯＫボタンの選択を受け付ける（Ｓ６２でＹＥＳ）。その後、公開鍵ＰＫＢが利用される点、及び、処理の主体がプリンタ１０Ｂである点を除いて、図５のＴ１３０～Ｔ１５２と同様の処理が実行され、プリンタ１０ＢとＡＰ６との間にＷｉ－Ｆｉ接続が確立される。
【0090】
（ケースＣ１；図８）
続いて、図８を参照して、ケースＣ１を説明する。ケースＣ１は、端末１００とプリンタ１０Ｃとの間でＤＰＰ処理が実行されるケースである。ケースＣ１の初期状態では、プリンタ１０Ｃは、公開鍵ＰＫＣと、公開鍵ＰＫＣに対応する秘密鍵（図示省略）と、を記憶している。ケースＣ１では、プリンタ１０Ｃは、ＣＯを記憶していないことに起因して、電源がＯＮされる際に、ＤＰＰ応答状態に自動的に移行する。ケースＣ１では、まず、図５のＴ１００～Ｔ１０４と同様の処理が実行される。
続いて、図８を参照して、ケースＣ１を説明する。ケースＣ１は、端末１００とプリンタ１０Ｃとの間でＤＰＰ処理が実行されるケースである。ケースＣ１の初期状態では、プリンタ１０Ｃは、公開鍵ＰＫＣと、公開鍵ＰＫＣに対応する秘密鍵（図示省略）と、を記憶している。ケースＣ１では、プリンタ１０Ｃは、ＣＯを記憶していないことに起因して、電源がＯＮされる際に、ＤＰＰ応答状態に自動的に移行する。ケースＣ１では、まず、図５のＴ１００～Ｔ１０４と同様の処理が実行される。
【0091】
プリンタ１０Ｃは、Ｔ４１２において、セットアップ情報をＢＴＩ／Ｆ２０に供給する。本ケースのセットアップ情報は、公開鍵ＰＫＣと、ＤＰＰ移行操作情報「不要」と、を含む。
【0092】
プリンタ１０Ｃは、セットアップ情報を含むアドバタイズ信号であるＢＬＥ＿ＡＤＶ＿ＥＸＴを繰り返し送信する。Ｔ４１４の段階では、端末１００によってアドバタイズ信号は受信されない。
【0093】
その後、図５のＴ１１０及びＴ１１２と同様の処理が実行され、選択画面ＳＣ１が表示される（図３のＳ１０）。アプリ１３８は、Ｔ４２４において、ユーザから、選択画面ＳＣ１内のＢＴを示すマークの選択を受け付けると（Ｓ３０でＹＥＳ）、Ｔ４２６において、確認画面ＳＣ４を表示部１１４に表示させる（Ｓ３２）。その後、アプリ１３８は、Ｔ４２８において、確認画面ＳＣ４内のＹＥＳボタンの選択を受け付けると（Ｓ３４でＹＥＳ）、端末１００のＢＴＩ／Ｆ１２０の状態を、アドバタイズ信号を受信不可能な状態から、アドバタイズ信号を受信可能な状態に移行させる（Ｓ３６）。この結果、アプリ１３８は、Ｔ４３０において、プリンタ１０Ｃからアドバタイズ信号を受信してセットアップ情報を取得し（Ｓ３８でＹＥＳ）、Ｔ４３２において、取得済みのセットアップ情報をメモリ１３４に記憶する。その後、公開鍵ＰＫＣが利用される点、及び、処理の主体がプリンタ１０Ｃである点を除いて、図５のＴ１３０～Ｔ１５２と同様の処理が実行され、プリンタ１０ＣとＡＰ６との間にＷｉ－Ｆｉ接続が確立される。特に、図８で引用するＴ１３２において、プリンタ１０ＣがＤＰＰ非応答状態に移行すると、プリンタ１０Ｃは、アドバタイズ信号の送信を停止する。
【0094】
（ケースＣ２；図８）
続いて、図８を参照して、ケースＣ２を説明する。ケースＣ２は、端末１００とプリンタ１０Ｃとの間でＤＰＰ処理が実行されるケースである。ケースＣ２では、プリンタ１０Ｃは、ＣＯを記憶済みであることに起因して、電源がＯＮされる際に、ＤＰＰ応答状態に自動的に移行しない。ケースＣ２では、まず、図６のＴ２００～Ｔ２１２と同様の処理が実行される。Ｔ４４４～Ｔ４４８の処理は、Ｔ４２４～Ｔ４２８の処理と同様である。
続いて、図８を参照して、ケースＣ２を説明する。ケースＣ２は、端末１００とプリンタ１０Ｃとの間でＤＰＰ処理が実行されるケースである。ケースＣ２では、プリンタ１０Ｃは、ＣＯを記憶済みであることに起因して、電源がＯＮされる際に、ＤＰＰ応答状態に自動的に移行しない。ケースＣ２では、まず、図６のＴ２００～Ｔ２１２と同様の処理が実行される。Ｔ４４４～Ｔ４４８の処理は、Ｔ４２４～Ｔ４２８の処理と同様である。
【0095】
本ケースでは、プリンタ１０Ｃは、ＤＰＰ応答状態に移行していないので、アドバタイズ信号を送信しない。従って、アプリ１３８は、プリンタ１０Ｃからアドバタイズ信号を受信しない。アプリ１３８は、アドバタイズ信号が所定時間受信されない場合（Ｓ３８でＮＯ）に、Ｔ４５０において、選択画面ＳＣ１を表示部１１４に再び表示させる（Ｓ１０）。
【0096】
アプリ１３８は、Ｔ４５２において、選択画面ＳＣ１内のモデル名入力領域（図３参照）にモデル名ＭＮＣの入力を受け付ける（Ｓ１２でＹＥＳ）。この場合、アプリ１３８は、Ｔ４５４において、選択画面ＳＣ２を表示部１１４に表示させる（Ｓ１４）。このように、アドバタイズ信号が受信されない場合（即ち公開鍵ＰＫＣが受信されない場合）には、アプリ１３８は、ユーザが実行すべき操作をユーザに提示することができるので、ユーザの利便性が向上する。
【0097】
図３に示されるように、選択画面ＳＣ２は、メッセージＭ１を含む。プリンタ１０Ｃは、Ｔ４６０において、当該メッセージＭ１を見たユーザからＤＰＰ移行操作を受け付けると、Ｔ４６２において、ＤＰＰ応答状態に移行し、Ｔ４６４において、セットアップ情報をＢＴＩ／Ｆ２０に供給する。ここで、ケースＣ２の初期状態では、ＤＰＰ移行操作情報が「要」を示すが、セットアップ情報がＢＴＩ／Ｆ２０に供給される段階では、プリンタ１０ＣがＤＰＰ応答状態に移行済みであるので、ＤＰＰ移行操作情報は「不要」を示す。Ｔ４６６の処理は、Ｔ４１４の処理と同様である。また、Ｔ４７０～Ｔ４７８の処理は、Ｔ４２４～Ｔ４３２の処理と同様である。その後、公開鍵ＰＫＣが利用される点、及び、処理の主体がプリンタ１０Ｃである点を除いて、図５のＴ１３０～Ｔ１５２と同様の処理が実行され、プリンタ１０ＣとＡＰ６との間にＷｉ－Ｆｉ接続が確立される。
【0098】
（ケースＤ１；図９）
続いて、図９を参照して、ケースＤ１を説明する。ケースＤ１は、端末１００とプリンタ１０Ｄとの間でＤＰＰ処理が実行されるケースである。ケースＤ１の初期状態では、プリンタ１０Ｄは、公開鍵ＰＫＤと、公開鍵ＰＫＤに対応する秘密鍵（図示省略）と、を記憶している。ケースＤ１では、プリンタ１０Ｄは、ＣＯを記憶していないことに起因して、電源がＯＮされる際に、ＤＰＰ応答状態に自動的に移行する。Ｔ５００～Ｔ５０４の処理は、図５のＴ１００～Ｔ１０４の処理と同様である。また、Ｔ５０６の処理は、セットアップ情報が異なる点（具体的には公開鍵ＰＫＤが利用される点）を除いて、図８のＴ４１２の処理と同様である。
続いて、図９を参照して、ケースＤ１を説明する。ケースＤ１は、端末１００とプリンタ１０Ｄとの間でＤＰＰ処理が実行されるケースである。ケースＤ１の初期状態では、プリンタ１０Ｄは、公開鍵ＰＫＤと、公開鍵ＰＫＤに対応する秘密鍵（図示省略）と、を記憶している。ケースＤ１では、プリンタ１０Ｄは、ＣＯを記憶していないことに起因して、電源がＯＮされる際に、ＤＰＰ応答状態に自動的に移行する。Ｔ５００～Ｔ５０４の処理は、図５のＴ１００～Ｔ１０４の処理と同様である。また、Ｔ５０６の処理は、セットアップ情報が異なる点（具体的には公開鍵ＰＫＤが利用される点）を除いて、図８のＴ４１２の処理と同様である。
【0099】
プリンタ１０Ｄは、アドバタイズ信号であるＢＬＥ＿ＡＤＶ＿ＩＮＤを繰り返し送信する。当該アドバタイズ信号は、セットアップ情報を含まない。Ｔ５０８の段階では、端末１００によってアドバタイズ信号は受信されない。
【0100】
Ｔ５１０及びＴ５１２の処理は、図５のＴ１１０及びＴ１１２と同様である。アプリ１３８は、Ｔ５１４において、ユーザから、選択画面ＳＣ１内のＢＴを示すマークの選択を受け付けると（Ｓ３０でＹＥＳ）、Ｔ５１５において、確認画面ＳＣ４を表示部１１４に表示させる（Ｓ３２）。その後、アプリ１３８は、Ｔ５１６において、確認画面ＳＣ４内のＹＥＳボタンの選択を受け付けると（Ｓ３４でＹＥＳ）、端末１００のＢＴＩ／Ｆ１２０の状態を、アドバタイズ信号を受信不可能な状態から、アドバタイズ信号を受信可能な状態に移行させる（Ｓ３６）。この結果、アプリ１３８は、Ｔ５１８において、プリンタ１０Ｄからアドバタイズ信号を受信して、Ｔ５２０において、ＢＴによる１対１接続（即ちＧＡＴＴ接続）を確立する（Ｓ３６）。
【0101】
その後、アプリ１３８は、Ｔ５２２において、ＢＴＩ／Ｆ１２０を介して、ＧＡＴＴ接続を利用して、セットアップ情報要求をプリンタ１０Ｄに送信する。
【0102】
プリンタ１０Ｄは、Ｔ５２２において、端末１００からセットアップ情報要求を受信すると、Ｔ５２４において、ＢＴＩ／Ｆ２０を介して、ＧＡＴＴ接続を利用して、セットアップ情報を端末１００に送信する。
【0103】
アプリ１３８は、Ｔ５２４において、プリンタ１０Ｄからセットアップ情報を受信すると（Ｓ３８でＹＥＳ）、受信済みのセットアップ情報をメモリ１３４に記憶する。その後、公開鍵ＰＫＤが利用される点、及び、処理の主体がプリンタ１０Ｄである点を除いて、図５のＴ１３０～Ｔ１５２と同様の処理が実行され、プリンタ１０ＤとＡＰ６との間にＷｉ－Ｆｉ接続が確立される。特に、図９で引用するＴ１３２において、プリンタ１０Ｄは、ＤＰＰ非応答状態に移行すると、アドバタイズ信号の送信を停止する。
【0104】
（ケースＤ２；図１０）
続いて、図１０を参照して、ケースＤ２を説明する。ケースＤ２は、端末１００とプリンタ１０Ｄとの間でＤＰＰ処理が実行されるケースである。ケースＤ２では、プリンタ１０Ｄは、ＣＯを記憶済みであることに起因して、電源がＯＮされる際に、ＤＰＰ応答状態に自動的に移行しない。Ｔ５３０及びＴ５３２の処理は、図５のＴ１００及びＴ１０２の処理と同様である。Ｔ５３４の処理は、図９のＴ５０８の処理と同様である。
続いて、図１０を参照して、ケースＤ２を説明する。ケースＤ２は、端末１００とプリンタ１０Ｄとの間でＤＰＰ処理が実行されるケースである。ケースＤ２では、プリンタ１０Ｄは、ＣＯを記憶済みであることに起因して、電源がＯＮされる際に、ＤＰＰ応答状態に自動的に移行しない。Ｔ５３０及びＴ５３２の処理は、図５のＴ１００及びＴ１０２の処理と同様である。Ｔ５３４の処理は、図９のＴ５０８の処理と同様である。
【0105】
Ｔ５４０～Ｔ５５２の処理は、図９のＴ５１０～Ｔ５２２の処理と同様である。本ケースでは、プリンタ１０Ｄは、ＤＰＰ応答状態に移行していないので、セットアップ情報をＢＴＩ／Ｆ２０に供給していない。従って、アプリ１３８は、プリンタ１０Ｄからセットアップ情報を受信しない（図３のＳ３８でＮＯ）。この場合、アプリ１３８は、Ｔ５６０において、選択画面ＳＣ１を表示部１１４に再び表示させる（Ｓ１０）。
【0106】
アプリ１３８は、Ｔ５６２において、選択画面ＳＣ１内のモデル名入力領域（図３参照）にモデル名ＭＮＤの入力を受け付ける（Ｓ１２でＹＥＳ）。この場合、アプリ１３８は、Ｔ５６４において、選択画面ＳＣ２を表示部１１４に表示させる（Ｓ１４）。ここで表示される選択画面ＳＣ２は、プリンタ１０Ｄの状態をＤＰＰ非応答状態からＤＰＰ応答状態に移行させるためにユーザが実行すべき操作を示すメッセージＭ２を含む。また、ここで表示される選択画面ＳＣ２では、ＱＲコードを示すマーク及びＮＦＣを示すマークがグレーアウトされており、ＢＴを示すマークのみが選択可能な態様で表示される。
【0107】
アプリ１３８は、Ｔ５６６において、選択画面ＳＣ２内のメッセージＭ２を見たユーザから移行指示送信操作を受け付けると、Ｔ５７０において、ＢＴＩ／Ｆ１２０を介して、ＧＡＴＴ接続を利用して、ＤＰＰ移行指示をプリンタ１０Ｄに送信する。
【0108】
プリンタ１０Ｄは、Ｔ５７０において、端末１００からＤＰＰ移行指示を受信すると、Ｔ５７２において、ＤＰＰ応答状態に移行し、Ｔ５７４において、セットアップ情報をＢＴＩ／Ｆ２０に供給する。ここで、ケースＤ２の初期状態では、ＤＰＰ移行操作情報が「要」を示すが、セットアップ情報がＢＴＩ／Ｆ２０に供給される段階では、プリンタ１０ＤがＤＰＰ応答状態に移行済みであるので、ＤＰＰ移行操作情報は「不要」を示す。Ｔ５７６～Ｔ５８６の処理は、図９のＴ５１４～Ｔ５１６、Ｔ５２２～Ｔ５２６の処理と同様である。その後、公開鍵ＰＫＤが利用される点、及び、処理の主体がプリンタ１０Ｄである点を除いて、図５のＴ１３０～Ｔ１５２と同様の処理が実行され、プリンタ１０ＤとＡＰ６との間にＷｉ－Ｆｉ接続が確立される。特に、図１０で引用するＴ１３２において、プリンタ１０Ｄは、ＤＰＰ非応答状態に移行すると、アドバタイズ信号の送信を停止する。
【0109】
（ケースＥ；図１１）
続いて、図１１を参照して、ケースＥを説明する。ケースＥは、ケースＥは、端末１００とプリンタ１０Ｅとの間でＤＰＰ処理が実行されるケースである。ケースＥの初期状態では、プリンタ１０Ｅは、公開鍵ＰＫＥと、公開鍵ＰＫＥに対応する秘密鍵（図示省略）と、を記憶している。ケースＥでは、プリンタ１０Ｄは、ＣＯを記憶していないが、電源がＯＮされる際に、ＤＰＰ応答状態に自動的に移行しない。Ｔ６００及びＴ６０２の処理は、図５のＴ１００及びＴ１０２の処理と同様である。また、Ｔ６０６及びＴ６０８の処理は、セットアップ情報が異なる点を除いて、図９のＴ５０６及びＴ５０８の処理と同様である。セットアップ情報は、公開鍵ＰＫＥと、ＤＰＰ移行操作情報「要」と、移行指示の送信を示すウェブページのＵＲＬである第２のＵＲＬを示す操作手順ＵＲＬと、を含む。
続いて、図１１を参照して、ケースＥを説明する。ケースＥは、ケースＥは、端末１００とプリンタ１０Ｅとの間でＤＰＰ処理が実行されるケースである。ケースＥの初期状態では、プリンタ１０Ｅは、公開鍵ＰＫＥと、公開鍵ＰＫＥに対応する秘密鍵（図示省略）と、を記憶している。ケースＥでは、プリンタ１０Ｄは、ＣＯを記憶していないが、電源がＯＮされる際に、ＤＰＰ応答状態に自動的に移行しない。Ｔ６００及びＴ６０２の処理は、図５のＴ１００及びＴ１０２の処理と同様である。また、Ｔ６０６及びＴ６０８の処理は、セットアップ情報が異なる点を除いて、図９のＴ５０６及びＴ５０８の処理と同様である。セットアップ情報は、公開鍵ＰＫＥと、ＤＰＰ移行操作情報「要」と、移行指示の送信を示すウェブページのＵＲＬである第２のＵＲＬを示す操作手順ＵＲＬと、を含む。
【0110】
Ｔ６１０～Ｔ６２６の処理は、セットアップ情報が異なる点を除いて、図９のＴ５１０～Ｔ５２６の処理と同様である。アプリ１３８は、セットアップ情報を取得すると（図３のＳ３８でＹＥＳ）、取得済みのセットアップ情報に含まれるＤＰＰ移行操作情報が「要」を示し（図４のＳ５２でＹＥＳ）、操作手順ＵＲＬが第２のＵＲＬであるので（Ｓ５４で「第２のＵＲＬ」）、Ｔ６３０において、通知画面ＳＣ７を表示部１１４に表示させる（Ｓ７０）。
【0111】
アプリ１３８は、Ｔ６３２において、通知画面ＳＣ７内のＹＥＳボタンの選択を受け付けると（Ｓ７２でＹＥＳ）、Ｔ６３４において、ＢＴＩ／Ｆ１２０を介して、ＧＡＴＴ接続を利用して、ＤＰＰ移行指示をプリンタ１０Ｅに送信する（Ｓ７４）。
【0112】
プリンタ１０Ｅは、Ｔ６３４において、端末１００からＤＰＰ移行指示を受信すると、Ｔ６４０において、ＤＰＰ応答状態に移行する。その後、公開鍵ＰＫＥが利用される点、及び、処理の主体がプリンタ１０Ｅである点を除いて、図５のＴ１３０からＴ１５２と同様の処理が実行され、プリンタ１０ＥとＡＰ６との間にＷｉ－Ｆｉ接続が確立される。
【0113】
（ケースＦ１；図１２）
続いて、図１２を参照して、ケースＦ１を説明する。ケースＦ１は、端末１００とプリンタ１０Ｆとの間でＤＰＰ処理が実行されるケースである。ケースＦ１の初期状態では、プリンタ１０Ｆは、公開鍵ＰＫＦと、公開鍵ＰＫＦに対応する秘密鍵（図示省略）と、を記憶している。ケースＦ１では、プリンタ１０Ｆは、ＣＯを記憶していないことに起因して、電源がＯＮされる際に、ＤＰＰ応答状態に自動的に移行する。ケースＦ１では、まず、図５のＴ１００～Ｔ１０４と同様の処理が実行される。
続いて、図１２を参照して、ケースＦ１を説明する。ケースＦ１は、端末１００とプリンタ１０Ｆとの間でＤＰＰ処理が実行されるケースである。ケースＦ１の初期状態では、プリンタ１０Ｆは、公開鍵ＰＫＦと、公開鍵ＰＫＦに対応する秘密鍵（図示省略）と、を記憶している。ケースＦ１では、プリンタ１０Ｆは、ＣＯを記憶していないことに起因して、電源がＯＮされる際に、ＤＰＰ応答状態に自動的に移行する。ケースＦ１では、まず、図５のＴ１００～Ｔ１０４と同様の処理が実行される。
【0114】
プリンタ１０Ｆは、Ｔ７１２において、セットアップ情報をＮＦＣＩ／Ｆ２２に供給するとともに、ＮＦＣＩ／Ｆ２２の状態を、ＮＦＣ通信を実行不可能な状態から、ＮＦＣ通信を実行可能な状態に移行させる。本ケースのセットアップ情報は、公開鍵ＰＫＦと、ＤＰＰ移行操作情報「不要」と、を含む。
【0115】
その後、図５のＴ１１０及びＴ１１２と同様の処理が実行され、選択画面ＳＣ１が表示される（図３のＳ１０）。アプリ１３８は、Ｔ７１４において、ユーザから、選択画面ＳＣ１内のＮＦＣを示すマークの選択を受け付けると（Ｓ４０でＹＥＳ）、Ｔ７１６において、確認画面ＳＣ５を表示部１１４に表示させる。その後、アプリ１３８は、Ｔ７１８において、確認画面ＳＣ５内のＹＥＳボタンの選択を受け付けると（Ｓ４４でＹＥＳ）、端末１００のＮＦＣＩ／Ｆ１２２の状態を、ＮＦＣ通信を実行不可能な状態から、ＮＦＣ通信を実行可能な状態に移行させる（Ｓ４６）。さらに、アプリ１３８は、Ｔ７１９において、通知画面ＳＣ９を表示部１１４に表示させる。通知画面ＳＣ９は、端末１００をプリンタ１０Ｆに近づけることをユーザに促すメッセージを含む。このために、ユーザは、端末１００をプリンタ１０Ｆに近づけるべきことを認識することができる。
【0116】
通知画面ＳＣ９を見た端末１００のユーザは、Ｔ７２０において、端末１００をプリンタ１０Ｆに近づけて、端末１００とプリンタ１０Ｆとの間にＮＦＣ接続を確立させる。そして、端末１００は、Ｔ７２２において、ＮＦＣＩ／Ｆ１２２を介して、ＮＦＣ接続を利用して、プリンタ１０Ｆからセットアップ情報を受信し（Ｓ４８でＹＥＳ）、Ｔ７２４において、受信済みのセットアップ情報をメモリ１３４に記憶する。その後、公開鍵ＰＫＦが利用される点、及び、処理の主体がプリンタ１０Ｆである点を除いて、図５のＴ１３０～Ｔ１５２と同様の処理が実行され、プリンタ１０ＦとＡＰ６との間にＷｉ－Ｆｉ接続が確立される。特に、図１２で引用するＴ１３２において、プリンタ１０Ｆは、ＤＰＰ非応答状態に移行すると、ＮＦＣＩ／Ｆ２２の状態を、ＮＦＣ通信を実行可能な状態から、ＮＦＣ通信を実行不可能な状態に移行させる。
【0117】
（ケースＦ２；図１２）
続いて、図１２を参照して、ケースＦ２を説明する。ケースＦ２は、端末１００とプリンタ１０Ｆとの間でＤＰＰ処理が実行されるケースである。ケースＦ２では、プリンタ１０Ｆは、ＣＯを記憶済みであることに起因して、電源がＯＮされる際に、ＤＰＰ応答状態に自動的に移行しない。ケースＦ２では、まず、図６のＴ２００～Ｔ２１２と同様の処理が実行される。Ｔ７３４～Ｔ７４０の処理は、Ｔ７１４～Ｔ７２０の処理と同様である。
続いて、図１２を参照して、ケースＦ２を説明する。ケースＦ２は、端末１００とプリンタ１０Ｆとの間でＤＰＰ処理が実行されるケースである。ケースＦ２では、プリンタ１０Ｆは、ＣＯを記憶済みであることに起因して、電源がＯＮされる際に、ＤＰＰ応答状態に自動的に移行しない。ケースＦ２では、まず、図６のＴ２００～Ｔ２１２と同様の処理が実行される。Ｔ７３４～Ｔ７４０の処理は、Ｔ７１４～Ｔ７２０の処理と同様である。
【0118】
本ケースでは、プリンタ１０ＦがＤＰＰ応答状態に移行していないので、プリンタ１０ＦのＮＦＣＩ／Ｆ２２にセットアップ情報が供給されていない。従って、アプリ１３８は、プリンタ１０Ｆからセットアップ情報を受信しない。アプリ１３８は、セットアップ情報が取得されない場合（Ｓ４８でＮＯ）に、Ｔ７５０において、選択画面ＳＣ１を表示部１１４に再び表示させる（Ｓ１０）。
【0119】
アプリ１３８は、Ｔ７５２において、選択画面ＳＣ１内のモデル名入力領域（図３参照）にモデル名ＭＮＦの入力を受け付ける（Ｓ１２でＹＥＳ）。この場合、アプリ１３８は、Ｔ７５４において、選択画面ＳＣ２を表示部１１４に表示させる（Ｓ１４）。
【0120】
図３に示されるように、選択画面ＳＣ２は、メッセージＭ１を含む。プリンタ１０Ｆは、Ｔ７６０において、当該メッセージＭ１を見たユーザからＤＰＰ移行操作を受け付けると、Ｔ７６２において、ＤＰＰ応答状態に移行し、Ｔ７６４において、セットアップ情報をＮＦＣＩ／Ｆ２２に供給する。ここで、ケースＦ２の初期状態では、ＤＰＰ移行操作情報が「要」を示すが、セットアップ情報がＮＦＣＩ／Ｆ２２に供給される段階では、プリンタ１０ＦはＤＰＰ応答状態に移行済みであるので、ＤＰＰ移行操作情報は「不要」を示す。Ｔ７７０～Ｔ７７８の処理は、Ｔ７１４～Ｔ７２４の処理と同様である。その後、公開鍵ＰＫＦが利用される点、及び、処理の主体がプリンタ１０Ｆである点を除いて、図５のＴ１３０～Ｔ１５２と同様の処理が実行され、プリンタ１０ＦとＡＰ６との間にＷｉ－Ｆｉ接続が確立される。
【0121】
（ケースＧ１；図１３）
続いて、図１３を参照して、ケースＧ１を説明する。ケースＧ１は、端末１００とプリンタ１０Ｇとの間でＤＰＰ処理が実行されるケースである。ケースＧ１の初期状態では、プリンタ１０Ｇは、公開鍵ＰＫＧと、公開鍵ＰＫＧに対応する秘密鍵（図示省略）と、を記憶している。ケースＧ１では、プリンタ１０Ｇは、ＣＯを記憶していないことに起因して、電源がＯＮされる際に、ＤＰＰ応答状態に自動的に移行する。Ｔ８００～Ｔ８０４の処理は、図５のＴ１００～Ｔ１０４の処理と同様である。
続いて、図１３を参照して、ケースＧ１を説明する。ケースＧ１は、端末１００とプリンタ１０Ｇとの間でＤＰＰ処理が実行されるケースである。ケースＧ１の初期状態では、プリンタ１０Ｇは、公開鍵ＰＫＧと、公開鍵ＰＫＧに対応する秘密鍵（図示省略）と、を記憶している。ケースＧ１では、プリンタ１０Ｇは、ＣＯを記憶していないことに起因して、電源がＯＮされる際に、ＤＰＰ応答状態に自動的に移行する。Ｔ８００～Ｔ８０４の処理は、図５のＴ１００～Ｔ１０４の処理と同様である。
【0122】
プリンタ１０Ｇは、Ｔ８０６において、ＷＦＤ接続情報をＮＦＣＩ／Ｆ２２に供給する。ＷＦＤ接続情報は、プリンタ１０Ｇと端末１００との間にＷＦＤ接続を確立させるために利用される情報（例えば、プリンタ１０ＧがＷＦＤの親局として動作する無線ネットワークのＳＳＩＤ（Service Set Identifierの略））である。
【0123】
【0124】
アプリ１３８は、Ｔ８２４において、ＮＦＣＩ／Ｆ１２２を介して、ＮＦＣ接続を利用して、プリンタ１０ＧからＷＦＤ接続情報を受信し、Ｔ８２６において、受信済みのＷＦＤ接続情報を利用して、プリンタ１０ＧとのＷＦＤ接続を確立する（Ｓ４６）。
【0125】
アプリ１３８は、Ｔ８３０において、Ｗｉ－ＦｉＩ／Ｆ１１６を介して、ＷＦＤ接続を利用して、セットアップ情報要求をプリンタ１０Ｇに送信する。
【0126】
プリンタ１０Ｇは、Ｔ８３０において、端末１００からセットアップ情報要求を受信すると、Ｔ８３１において、セットアップ情報をＷｉ－ＦｉＩ／Ｆ１６に供給し、Ｔ８３２において、Ｗｉ－ＦｉＩ／Ｆ１６を介して、ＷＦＤ接続を利用して、セットアップ情報を端末１００に送信する。本ケースのセットアップ情報は、公開鍵ＰＫＧと、ＤＰＰ移行操作情報「不要」と、を含む。
【0127】
アプリ１３８は、プリンタ１０Ｇからセットアップ情報を受信すると（Ｓ４８でＹＥＳ）、Ｔ８３４において、セットアップ情報を記憶する。その後、Ｔ８３６において、端末１００とプリンタ１０Ｇとの間のＷＦＤ接続が切断される。
【0128】
その後、公開鍵ＰＫＧが利用される点、及び、処理の主体がプリンタ１０Ｇである点を除いて、図５のＴ１３０～Ｔ１５２と同様の処理が実行され、プリンタ１０ＧとＡＰ６との間にＷｉ－Ｆｉ接続が確立される。特に、図１３で引用するＴ１３２において、プリンタ１０Ｆは、ＤＰＰ非応答状態に移行すると、ＮＦＣＩ／Ｆ２２の状態を、ＮＦＣ通信を実行可能な状態から、ＮＦＣ通信を実行不可能な状態に移行させる。
【0129】
（ケースＧ２；図１４）
続いて、図１４を参照して、ケースＧ２を説明する。ケースＧ２は、端末１００とプリンタ１０Ｇとの間でＤＰＰ処理が実行されるケースである。ケースＧ２では、プリンタ１０Ｇは、ＣＯを記憶済みであることに起因して、電源がＯＮされる際に、ＤＰＰ応答状態に自動的に移行しない。Ｔ９００及びＴ９０２の処理は、図５のＴ１００及びＴ１０２の処理と同様である。また、Ｔ９１０～Ｔ９２２の処理は、図１３のＴ８１０～Ｔ８２２の処理と同様である。
続いて、図１４を参照して、ケースＧ２を説明する。ケースＧ２は、端末１００とプリンタ１０Ｇとの間でＤＰＰ処理が実行されるケースである。ケースＧ２では、プリンタ１０Ｇは、ＣＯを記憶済みであることに起因して、電源がＯＮされる際に、ＤＰＰ応答状態に自動的に移行しない。Ｔ９００及びＴ９０２の処理は、図５のＴ１００及びＴ１０２の処理と同様である。また、Ｔ９１０～Ｔ９２２の処理は、図１３のＴ８１０～Ｔ８２２の処理と同様である。
【0130】
本ケースでは、プリンタ１０ＧのＮＦＣＩ／Ｆ２２にはセットアップ情報もＷＦＤ接続情報も供給されていない。このために、アプリ１３８は、端末１００がプリンタ１０Ｇにタッチされても、セットアップ情報もＷＦＤ接続情報も取得しない（図３のＳ４８でＮＯ）。この場合、アプリ１３８は、Ｔ９５０において、選択画面ＳＣ１を表示部１１４に再び表示させる（Ｓ１０）。
【0131】
アプリ１３８は、Ｔ９５２において、選択画面ＳＣ１内のモデル名入力領域（図３参照）にモデル名ＭＮＧの入力を受け付ける（Ｓ１２でＹＥＳ）。この場合、アプリ１３８は、Ｔ９５４において、選択画面ＳＣ２を表示部１１４に表示させる（Ｓ１４）。
【0132】
図３に示されるように、選択画面ＳＣ２は、メッセージＭ１を含む。プリンタ１０Ｇは、Ｔ９６０において、メッセージＭ１を見たユーザからＤＰＰ移行操作を受け付けると、Ｔ９６２において、ＤＰＰ応答状態に移行し、Ｔ９６４において、ＷＦＤ接続情報をＮＦＣＩ／Ｆ２２に供給する。Ｔ９７０～Ｔ９８６の処理は、図１３のＴ８１４～Ｔ８３６の処理と同様である。その後、公開鍵ＰＫＧが利用される点、及び、処理の主体がプリンタ１０Ｇである点を除いて、図５のＴ１３０～Ｔ１５２と同様の処理が実行され、プリンタ１０ＧとＡＰ６との間にＷｉ－Ｆｉ接続が確立される。
【0133】
（本実施例の効果）
上記の構成によると、端末１００は、プリンタ（例えば１０Ａ）の公開鍵を取得するための３個の取得手段（具体的にはＱＲコード、ＮＦＣ、及びＢＴ）を示す選択画面ＳＣ１を表示し（図３のＳ１０）、選択済みの特定の取得手段（例えばＱＲコード）に対応する通知画面（例えばＳＣ８（図５参照））を表示する（例えばＳ２６）。この結果、特定の取得手段によってプリンタの公開鍵が取得され（例えばＳ２８）、認証要求の送信等の各種通信が実行される（図４のＳ８０）。この結果、プリンタとＡＰ６との間にＷｉ－Ｆｉ接続を適切に確立させることができる。
上記の構成によると、端末１００は、プリンタ（例えば１０Ａ）の公開鍵を取得するための３個の取得手段（具体的にはＱＲコード、ＮＦＣ、及びＢＴ）を示す選択画面ＳＣ１を表示し（図３のＳ１０）、選択済みの特定の取得手段（例えばＱＲコード）に対応する通知画面（例えばＳＣ８（図５参照））を表示する（例えばＳ２６）。この結果、特定の取得手段によってプリンタの公開鍵が取得され（例えばＳ２８）、認証要求の送信等の各種通信が実行される（図４のＳ８０）。この結果、プリンタとＡＰ６との間にＷｉ－Ｆｉ接続を適切に確立させることができる。
【0134】
（対応関係）
端末１００、プリンタ１０（即ちプリンタ１０Ａ～１０Ｋ）、ＡＰ６が、それぞれ、「第１の通信装置」、「第２の通信装置」、「外部装置」の一例である。アプリ１３８が、「コンピュータプログラム」の一例である。公開鍵（例えばＰＫＡ）が、「ブートストラッピングキー（及び特定のブートストラッピングキー）」の一例である。ＱＲコード、ＢＴ、ＮＦＣの３つの公開鍵の取得手段が、「Ｍ個の取得手段」の一例である。Ａｕｔｈ Ｒｅｑ、Ａｕｔｈ Ｒｅｓ、プリンタ用ＣＯが、それぞれ、「認証要求」、「認証応答」、「接続情報」の一例である。ＢＴ通信、ＮＦＣ通信が、それぞれ、「第１の通信」、「第２の通信」の一例である。選択画面ＳＣ１が、「第１の手段選択情報（及びモデル名受付情報）」の一例である。通知画面ＳＣ８（図５参照）、確認画面ＳＣ４（図３参照）、通知画面ＳＣ９（図１２参照）が、「サポート情報（及び特定のサポート情報）」の一例である。特に、通知画面ＳＣ８内のメッセージ「ＱＲコードを撮影してください」、確認画面ＳＣ４内のメッセージ「セットアップを実行しますか」、通知画面ＳＣ９内のメッセージ「端末をプリンタのＮＦＣマークに近づけてください」が、それぞれ、「第１のメッセージ」、「第２のメッセージ」、「第３のメッセージ」の一例である。選択画面ＳＣ２が、「第２の手段選択情報（及び第１～第３の手法情報）」の一例である。特に、図６のＴ２３４で表示される選択画面ＳＣ２、図９のＴ４５４で表示される選択画面ＳＣ２が、それぞれ、「第２の手法情報」、「第３の手法情報」の一例である。確認画面ＳＣ３、確認画面ＳＣ５が、それぞれ、「第１の確認情報」、「第２の確認情報」の一例である。通知画面ＳＣ６、通知画面ＳＣ７が、それぞれ、「第４の手法情報」、「第３の確認情報」の一例である。ＤＰＰ移行操作情報が、「移行情報」の一例である。ＤＰＰ移行操作（例えば図６のＴ２４０）、ＤＰＰ移行指示（例えば図１０のＴ５７０）が、それぞれ、「所定操作」、「移行指示」の一例である。メッセージＭ１又はＭ２によって示される操作（即ち、ＤＰＰ非応答状態からＤＰＰ応答状態に移行させるための操作）が、「第１（～第３の）操作」の一例である。
端末１００、プリンタ１０（即ちプリンタ１０Ａ～１０Ｋ）、ＡＰ６が、それぞれ、「第１の通信装置」、「第２の通信装置」、「外部装置」の一例である。アプリ１３８が、「コンピュータプログラム」の一例である。公開鍵（例えばＰＫＡ）が、「ブートストラッピングキー（及び特定のブートストラッピングキー）」の一例である。ＱＲコード、ＢＴ、ＮＦＣの３つの公開鍵の取得手段が、「Ｍ個の取得手段」の一例である。Ａｕｔｈ Ｒｅｑ、Ａｕｔｈ Ｒｅｓ、プリンタ用ＣＯが、それぞれ、「認証要求」、「認証応答」、「接続情報」の一例である。ＢＴ通信、ＮＦＣ通信が、それぞれ、「第１の通信」、「第２の通信」の一例である。選択画面ＳＣ１が、「第１の手段選択情報（及びモデル名受付情報）」の一例である。通知画面ＳＣ８（図５参照）、確認画面ＳＣ４（図３参照）、通知画面ＳＣ９（図１２参照）が、「サポート情報（及び特定のサポート情報）」の一例である。特に、通知画面ＳＣ８内のメッセージ「ＱＲコードを撮影してください」、確認画面ＳＣ４内のメッセージ「セットアップを実行しますか」、通知画面ＳＣ９内のメッセージ「端末をプリンタのＮＦＣマークに近づけてください」が、それぞれ、「第１のメッセージ」、「第２のメッセージ」、「第３のメッセージ」の一例である。選択画面ＳＣ２が、「第２の手段選択情報（及び第１～第３の手法情報）」の一例である。特に、図６のＴ２３４で表示される選択画面ＳＣ２、図９のＴ４５４で表示される選択画面ＳＣ２が、それぞれ、「第２の手法情報」、「第３の手法情報」の一例である。確認画面ＳＣ３、確認画面ＳＣ５が、それぞれ、「第１の確認情報」、「第２の確認情報」の一例である。通知画面ＳＣ６、通知画面ＳＣ７が、それぞれ、「第４の手法情報」、「第３の確認情報」の一例である。ＤＰＰ移行操作情報が、「移行情報」の一例である。ＤＰＰ移行操作（例えば図６のＴ２４０）、ＤＰＰ移行指示（例えば図１０のＴ５７０）が、それぞれ、「所定操作」、「移行指示」の一例である。メッセージＭ１又はＭ２によって示される操作（即ち、ＤＰＰ非応答状態からＤＰＰ応答状態に移行させるための操作）が、「第１（～第３の）操作」の一例である。
【0135】
図３のＳ１０の処理が、「第１の表示制御部（及び第３の表示制御部）」によって実行される処理の一例である。図３のＳ１４の処理が、「第４の表示制御部（及び第６の表示制御部、第７の表示制御部）」によって実行される処理の一例である。図３のＳ２２の処理が、「第５の表示制御部」によって実行される処理の一例である。図３のＳ２６の処理、Ｓ３２の処理、及びＳ４６の処理が、「第２の表示制御部」によって実行される処理の一例である。図３のＳ２８、Ｓ３８、及びＳ４８の処理が、「取得部」によって実行される処理の一例である。図３のＳ４２の処理が、「第８の表示制御部」によって実行される処理の一例である。図４のＳ６０の処理、Ｓ７０の処理、Ｓ７４の処理が、それぞれ、「第９の表示制御部」、「第１０の表示制御部」、「所定指示送信部」によって実行される処理の一例である。図５のＴ１３０の処理、Ｔ１３４の処理、Ｔ１４２の処理が、それぞれ、「認証要求送信部」、「認証応答受信部」、「接続情報通信部」によって実行される処理の一例である。
【0136】
以上、本明細書が開示する技術の具体例を詳細に説明したが、これらは例示に過ぎず、特許請求の範囲を限定するものではない。特許請求の範囲に記載の技術には、以上に例示した具体例を様々に変形、変更したものが含まれる。上記の実施例の変形例を以下に列挙する。
【0137】
（変形例１）上記の実施例では、例えばプリンタ１０ＡとＡＰ６との間にＷｉ－Ｆｉ接続を確立させるために、端末１００とプリンタ１０Ａとの間でＤＰＰ処理が実行された。変形例では、端末１００とＡＰ６との間にＷｉ－Ｆｉ接続を確立させるために、端末１００とプリンタ１０Ａとの間でＤＰＰ処理が実行されてもよい。本変形例では、プリンタ１０ＡがＣｏｎｆｉｇｕｒａｔｏｒとして動作し、端末１００がＥｎｒｏｌｌｅｅとして動作し、プリンタ１０Ａが端末用ＣＯを端末１００に送信してもよい。本変形例では、端末用ＣＯが、「接続情報」の一例である。また、別の変形例では、端末１００とプリンタ１０Ａとの間にＷｉ－Ｆｉ接続を確立させるために、端末１００とプリンタ１０Ａとの間でＤＰＰ処理が実行されてもよい。本変形例では、端末１００又はプリンタ１０Ａが、「外部装置」の一例である。また、別の変形例では、端末１００は、プリンタ用ＳＣを含むプリンタ用ＣＯをプリンタ１０Ａに送信することに代えて、ＡＰ６のＳＳＩＤ及びパスワードを含むプリンタ用ＣＯをプリンタ１０Ａに送信してもよい。本変形例では、ＡＰ６のＳＳＩＤ及びパスワードを含むプリンタ用ＣＯが、「接続情報」の一例である。
【0138】
（変形例２）上記の実施例では、選択画面ＳＣ１（図３参照）内に、モデル名入力領域と、３個のセットアップ情報取得手段と、の両方が含まれていた、変形例では、これらは別画面で表示されてもよい。例えば、アプリ１３８は、まず、モデル名入力領域のみを含む画面を表示させ、当該画面においてモデル名が入力されない場合に、３個のセットアップ情報取得手段を含む画面を表示させてもよい。本変形例では、モデル名入力領域のみを含む画面が、「モデル名受付情報」の一例である。また、別の変形例では、選択画面ＳＣ１は、モデル名入力領域を含まなくてもよい。本変形例では、「第３の表示制御部」を省略可能である。
【0139】
（変形例３）上記の実施例では、選択画面ＳＣ２（図３参照）では、１個のセットアップ情報取得手段を示すマーク（図３の例ではＱＲコードを示すマーク）のみが選択可能であり、残りの２個のセットアップ情報取得手段を示すマーク（図３の例では、ＮＦＣを示すマーク、及びＢＴを示すマーク）が、グレーアウトされている。変形例では、選択画面ＳＣ２は、上記のグレーアウトされた２個のマークを含まず、ＱＲコードを示すマークのみを含んでいてもよい。本変形例では、選択画面ＳＣ２に当該２個のマークが含まれないことが、「選択不可能な態様を有する」ことの一例である。
【0140】
（変形例４）選択画面ＳＣ２は、メッセージＭ１を含まなくてもよい。本変形例では、「第４の表示制御部」を省略可能である。
【0141】
（変形例５）アプリ１３８は、図５のＴ１１６及びＴ１１８の処理を省略して、Ｔ１１９の処理を実行してもよい。この場合、例えば、Ｔ１１９で表示される通知画面ＳＣ８は、確認画面ＳＣ３の内容に相当するメッセージ（即ち、ＱＲコードが見つかったのか否かをユーザに問い合わせるメッセージ）を含んでいてもよい。即ち、本変形例では、「第１の確認情報」と「サポート情報」とが同一の画面内に表示されてもよい。また、別の変形例では、図３のＳ２２の処理を省略可能である。本変形例では、「第５の表示制御部」を省略可能である。
【0142】
（変形例６）アプリ１３８は、図３のＳ２４でＮＯと判断される場合に、Ｓ１０の処理に戻らずに、図３の処理を終了してもよい。この場合、アプリ１３８は、セットアップエラーを示す情報を表示してもよい。本変形例では、「第６の表示制御部」を省略可能である。
【0143】
（変形例７）アプリ１３８は、図３のＳ３２及びＳ３４の処理を省略可能である。この場合、例えば、アプリ１３８は、Ｓ３０でＹＥＳと判断される場合に、ＢＴＩ／Ｆ１２０の状態を、アドバタイズ信号を受信不可能な状態から、アドバタイズ信号を受信可能な状態に自動的に移行させてもよい。そして、アプリ１３８は、ＢＴ通信を利用してセットアップ情報が受信される場合に、当該セットアップ情報から公開鍵を抽出してセットアップを開始するのか否かをユーザに確認するための情報を表示してもよい。本変形例では、セットアップ情報が受信された後に表示される上記の情報が、「第２のメッセージ」の一例である。
【0144】
（変形例８）アプリ１３８は、図３のＳ３８でＮＯと判断される場合に、Ｓ１０の処理に戻らずに、図３の処理を終了してもよい。この場合、アプリ１３８は、セットアップエラーを示す情報を表示してもよい。本変形例では、「第７の表示制御部」を省略可能である。
【0145】
（変形例９）アプリ１３８は、図１２のＴ７１６及びＴ７１８の処理を省略して、Ｔ７１９の処理を実行してもよい。この場合、例えば、Ｔ７１９で表示される通知画面ＳＣ９は、確認画面ＳＣ５の内容に相当するメッセージ（即ち、ＮＦＣマークＮ１が見つかったのか否かをユーザに問い合わせるメッセージ）を含んでいてもよい。即ち、本変形例では、「第３の確認情報」と「サポート情報」とが同一の画面内に表示されてもよい。また、別の変形例では、図３のＳ４２の処理を省略可能である。本変形例では、「第８の表示制御部」を省略可能である。
【0146】
（変形例１０）セットアップ情報は、ＤＰＰ移行操作情報を含まなくてもよい。本変形例では、「第９の表示制御部」、及び「所定指示送信部」を省略可能である。
【0147】
（変形例１１）アプリ１３８は、図４のＳ７０において、ＤＰＰ移行指示を実行するのか否かを問い合わせるメッセージと、ＹＥＳボタンと、ＮＯボタンと、を含まない通知画面ＳＣ７を表示してもよい。この場合、アプリ１３８は、通知画面ＳＣ７が表示されることに応じて、ユーザ操作を受け付けることなく、ＤＰＰ移行指示を対象プリンタに送信してもよい。本変形例では、「第１０の表示制御部」を省略可能である。
【0148】
【0149】
本明細書または図面に説明した技術要素は、単独で、あるいは各種の組合せによって技術的有用性を発揮するものであり、出願時請求項記載の組合せに限定されるものではない。また、本明細書または図面に例示した技術は複数目的を同時に達成し得るものであり、そのうちの一つの目的を達成すること自体で技術的有用性を持つものである。
【0150】
本特許出願時の特許請求の範囲において、各請求項が一部の請求項のみに従属している場合であっても、各請求項が当該一部の請求項のみに従属可能であることに限定されない。技術的に矛盾しない範囲において、各請求項は、出願時に従属していない他の請求項にも従属可能である。即ち、各請求項の技術は以下のように様々に組み合わせることができる。
（項目１）
第１の通信装置のためのコンピュータプログラムであって、
前記第１の通信装置は、
Ｗｉ－Ｆｉ規格に従ったＷｉ－Ｆｉ通信を実行するためのＷｉ－Ｆｉインターフェースと、
表示部と、
コンピュータと、
を備え、
前記コンピュータプログラムは、前記コンピュータを、以下の各部、即ち、
前記第１の通信装置とは異なる通信装置のブートストラッピングキーを取得するためのＭ個（前記Ｍは２以上の整数）の取得手段を含む第１の手段選択情報を前記表示部に表示させる第１の表示制御部と、
前記第１の手段選択情報に含まれる前記Ｍ個の取得手段の中から特定の取得手段が選択される場合に、前記Ｍ個の取得手段に対応するＭ個のサポート情報のうち、前記特定の取得手段に対応する特定のサポート情報を前記表示部に表示させる第２の表示制御部であって、前記Ｍ個のサポート情報のそれぞれは、前記異なる通信装置のブートストラッピングキーを、当該サポート情報に対応する取得手段によって取得することをサポートするための情報である、前記第２の表示制御部と、
前記特定の取得手段が選択された後に、前記第１の通信装置とは異なる第２の通信装置のブートストラッピングキーである特定のブートストラッピングキーを前記特定の取得手段によって取得する取得部と、
前記特定のブートストラッピングキーが取得される場合に、前記Ｗｉ－Ｆｉインターフェースを介して、前記特定のブートストラッピングキーが利用された認証要求を前記第２の通信装置に送信する認証要求送信部と、
前記認証要求が前記第２の通信装置に送信される場合に、前記Ｗｉ－Ｆｉインターフェースを介して、前記第２の通信装置から認証応答を受信する認証応答受信部と、
前記第２の通信装置から前記認証応答が受信される場合に、前記Ｗｉ－Ｆｉインターフェースを介して、接続情報の通信を前記第２の通信装置と実行するする接続情報通信部であって、前記接続情報は、前記第１の通信装置又は前記第２の通信装置と外部装置との間にＷｉ－Ｆｉ接続を確立させるための情報である、前記接続情報通信部と、
として機能させる、コンピュータプログラム。
（項目２）
前記コンピュータプログラムは、前記コンピュータを、さらに、
通信装置のモデル名の指定を受け付けるためのモデル名受付情報を前記表示部に表示させる第３の表示制御部として機能させ、
前記第１の表示制御部は、
前記モデル名受付情報が表示されている状態においてモデル名が指定されない場合に、前記第１の手段選択情報を前記表示部に表示させ、
前記モデル名受付情報が表示されている状態において特定のモデル名が指定される場合に、第２の手段選択情報を前記表示部に表示させ、
前記第２の手段選択情報は、前記Ｍ個の取得手段のうち、前記特定のモデル名を有する通信装置に応じたＮ個（前記Ｎは１以上前記Ｍ未満の整数）の取得手段であって、選択可能な態様を有する前記Ｎ個の取得手段を含む、項目１に記載のコンピュータプログラム。
（項目３）
前記第２の手段選択情報は、さらに、前記Ｍ個の取得手段のうち、前記Ｎ個の取得手段とは異なる（Ｍ－Ｎ）個の取得手段であって、選択不可能な態様を有する前記（Ｍ－Ｎ）個の取得手段を含む、項目２に記載のコンピュータプログラム。
（項目４）
前記コンピュータプログラムは、前記コンピュータを、さらに、
前記モデル名受付情報が表示されている状態においてモデル名が指定される場合に、指定済みの前記モデル名を有する通信装置の状態を非応答状態から応答状態に移行させるための第１の操作を示す第１の手法情報を前記表示部に表示させる第４の表示制御部として機能させ、
前記非応答状態は、指定済みの前記モデル名を有する前記通信装置が認証応答を送信不可能な状態であり、
前記応答状態は、指定済みの前記モデル名を有する前記通信装置が認証応答を送信可能な状態である、項目２又は３に記載のコンピュータプログラム。
（項目５）
前記特定の取得手段が、前記異なる通信装置のブートストラッピングキーを用いて得られるコード画像の撮影である場合に、前記特定のサポート情報は、前記コード画像の撮影をユーザに促す第１のメッセージを含む、項目１から４のいずれか一項に記載のコンピュータプログラム。
（項目６）
前記コンピュータプログラムは、前記コンピュータを、さらに、
前記特定の取得手段が前記コード画像の撮影である場合に、前記コード画像が見つかったのか否かを前記ユーザに確認するための第１の確認情報を前記表示部に表示させる第５の表示制御部として機能させる、項目５に記載のコンピュータプログラム。
（項目７）
前記コンピュータプログラムは、前記コンピュータを、さらに、
前記第１の確認情報が表示されている状態において、前記コード画像が見つからなかったことが選択される場合に、前記異なる通信装置の状態を非応答状態から応答状態に移行させるための第２の操作を示す第２の手法情報を前記表示部に表示させる第６の表示制御部として機能させ、
前記非応答状態は、前記異なる通信装置が認証応答を送信不可能な状態であり、
前記応答状態は、前記異なる通信装置が認証応答を送信可能な状態である、項目６に記載のコンピュータプログラム。
（項目８）
前記特定の取得手段がＢｌｕｅｔｏｏｔｈ（登録商標）通信を含む第１の通信である場合に、前記特定のサポート情報は、前記第１の通信を利用して前記異なる通信装置のブートストラッピングキーを受信するのか否かをユーザに確認するための第２のメッセージを含む、項目１から７のいずれか一項に記載のコンピュータプログラム。
（項目９）
前記コンピュータプログラムは、前記コンピュータを、さらに、
前記第２のメッセージを含む前記特定のサポート情報が表示されている状態において、前記異なる通信装置のブートストラッピングキーを受信することが選択された後に、前記異なる通信装置の前記ブートストラッピングキーが受信されない場合に、前記異なる通信装置の状態を非応答状態から応答状態に移行させるための第３の操作を示す第３の手法情報を前記表示部に表示させる第７の表示制御部として機能させ、
前記非応答状態は、前記異なる通信装置が前記認証応答を送信不可能な状態であり、
前記応答状態は、前記異なる通信装置が前記認証応答を送信可能な状態である、項目８に記載のコンピュータプログラム。
（項目１０）
前記特定の取得手段がＮＦＣ（Near Field Communicationの略）通信を含む第２の通信である場合に、前記特定のサポート情報は、前記第１の通信装置を前記異なる通信装置に近づけることをユーザに促す第３のメッセージを含む、項目１から９のいずれか一項に記載のコンピュータプログラム。
（項目１１）
前記コンピュータプログラムは、前記コンピュータを、さらに、
前記特定の取得手段が前記第２の通信である場合に、前記異なる通信装置のＮＦＣインターフェースの近傍に配置されている所定マークが見つかったのか否かを前記ユーザに確認するための第２の確認情報を前記表示部に表示させる第８の表示制御部として機能させる、項目１０に記載のコンピュータプログラム。
（項目１２）
前記取得部は、さらに、前記第２の通信装置の前記特定のブートストラッピングキーと共に、前記第２の通信装置の移行情報を取得し、
前記移行情報は、前記第２の通信装置の状態を非応答状態から応答状態に移行させるための所定操作が必要であるのか否かを示す情報であり、
前記非応答状態は、前記第２の通信装置が前記認証応答を送信不可能な状態であり、
前記応答状態は、前記第２の通信装置が前記認証応答を送信可能な状態であり、
前記コンピュータプログラムは、前記コンピュータを、さらに、
前記移行情報が、前記所定操作が必要であることを示す場合に、前記所定操作を示す第４の手法情報を前記表示部に表示させる第９の表示制御部であって、前記移行情報が、前記所定操作が必要でないことを示す場合に、前記第４の手法情報は表示されない、前記第９の表示制御部として機能させる、項目１から１１のいずれか一項に記載のコンピュータプログラム。
（項目１３）
前記取得部は、さらに、前記第２の通信装置の前記特定のブートストラッピングキーと共に、前記第２の通信装置の移行情報を取得し、
前記移行情報は、前記第２の通信装置の状態を非応答状態から応答状態に移行させるための所定指示の送信が必要であるのか否かを示す情報であり、
前記非応答状態は、前記第２の通信装置が前記認証応答を送信不可能な状態であり、
前記応答状態は、前記第２の通信装置が前記認証応答を送信可能な状態であり、
前記コンピュータプログラムは、前記コンピュータを、さらに、
前記移行情報が、前記所定指示の送信が必要であることを示す場合に、前記所定指示を前記第２の通信装置に送信する所定指示送信部であって、前記移行情報が、前記所定指示の送信が必要でないことを示す場合に、前記所定指示は送信されない、前記所定指示送信部として機能させる、項目１から１１のいずれか一項に記載のコンピュータプログラム。
（項目１４）
前記コンピュータプログラムは、前記コンピュータを、さらに、
前記移行情報が、前記所定指示の送信が必要であることを示す場合に、前記所定指示を送信するのか否かをユーザに確認するための第３の確認情報を前記表示部に表示させる第１０の表示制御部として機能させ、
前記所定指示送信部は、前記第３の確認情報が表示されている状態において、前記所定指示を送信することが選択される場合に、前記所定指示を前記第２の通信装置に送信し、
前記第３の確認情報が表示されている状態において、前記所定指示を送信しないことが選択される場合に、前記所定指示は送信されない、項目１３に記載のコンピュータプログラム。
（項目１５）
第１の通信装置であって、
Ｗｉ－Ｆｉ規格に従ったＷｉ－Ｆｉ通信を実行するためのＷｉ－Ｆｉインターフェースと、
表示部と、
前記第１の通信装置とは異なる通信装置のブートストラッピングキーを取得するためのＭ個（前記Ｍは２以上の整数）の取得手段を含む第１の手段選択情報を前記表示部に表示させる第１の表示制御部と、
前記第１の手段選択情報に含まれる前記Ｍ個の取得手段の中から特定の取得手段が選択される場合に、前記Ｍ個の取得手段に対応するＭ個のサポート情報のうち、前記特定の取得手段に対応する特定のサポート情報を前記表示部に表示させる第２の表示制御部であって、前記Ｍ個のサポート情報のそれぞれは、前記異なる通信装置のブートストラッピングキーを、当該サポート情報に対応する取得手段によって取得することをサポートするための情報である、前記第２の表示制御部と、
前記特定の取得手段が選択された後に、前記第１の通信装置とは異なる第２の通信装置のブートストラッピングキーである特定のブートストラッピングキーを前記特定の取得手段によって取得する取得部と、
前記特定のブートストラッピングキーが取得される場合に、前記Ｗｉ－Ｆｉインターフェースを介して、前記特定のブートストラッピングキーが利用された認証要求を前記第２の通信装置に送信する認証要求送信部と、
前記認証要求が前記第２の通信装置に送信される場合に、前記Ｗｉ－Ｆｉインターフェースを介して、前記第２の通信装置から認証応答を受信する認証応答受信部と、
前記第２の通信装置から前記認証応答が受信される場合に、前記Ｗｉ－Ｆｉインターフェースを介して、接続情報の通信を前記第２の通信装置と実行するする接続情報通信部であって、前記接続情報は、前記第１の通信装置又は前記第２の通信装置と外部装置との間にＷｉ－Ｆｉ接続を確立させるための情報である、前記接続情報通信部と、
を備える、第１の通信装置。
（項目１６）
第１の通信装置によって実行される方法であって、
前記第１の通信装置は、
Ｗｉ－Ｆｉ規格に従ったＷｉ－Ｆｉ通信を実行するためのＷｉ－Ｆｉインターフェースと、
表示部と、
を備え、
前記方法は、
前記第１の通信装置とは異なる通信装置のブートストラッピングキーを取得するためのＭ個（前記Ｍは２以上の整数）の取得手段を含む第１の手段選択情報を前記表示部に表示させる第１の表示制御工程と、
前記第１の手段選択情報に含まれる前記Ｍ個の取得手段の中から特定の取得手段が選択される場合に、前記Ｍ個の取得手段に対応するＭ個のサポート情報のうち、前記特定の取得手段に対応する特定のサポート情報を前記表示部に表示させる第２の表示制御工程であって、前記Ｍ個のサポート情報のそれぞれは、前記異なる通信装置のブートストラッピングキーを、当該サポート情報に対応する取得手段によって取得することをサポートするための情報である、前記第２の表示制御工程と、
前記特定の取得手段が選択された後に、前記第１の通信装置とは異なる第２の通信装置のブートストラッピングキーである特定のブートストラッピングキーを前記特定の取得手段によって取得する取得工程と、
前記特定のブートストラッピングキーが取得される場合に、前記Ｗｉ－Ｆｉインターフェースを介して、前記特定のブートストラッピングキーが利用された認証要求を前記第２の通信装置に送信する認証要求送信工程と、
前記認証要求が前記第２の通信装置に送信される場合に、前記Ｗｉ－Ｆｉインターフェースを介して、前記第２の通信装置から認証応答を受信する認証応答受信工程と、
前記第２の通信装置から前記認証応答が受信される場合に、前記Ｗｉ－Ｆｉインターフェースを介して、接続情報の通信を前記第２の通信装置と実行するする接続情報通信工程であって、前記接続情報は、前記第１の通信装置又は前記第２の通信装置と外部装置との間にＷｉ－Ｆｉ接続を確立させるための情報である、前記接続情報通信工程と、
を備える、方法。
（項目１）
第１の通信装置のためのコンピュータプログラムであって、
前記第１の通信装置は、
Ｗｉ－Ｆｉ規格に従ったＷｉ－Ｆｉ通信を実行するためのＷｉ－Ｆｉインターフェースと、
表示部と、
コンピュータと、
を備え、
前記コンピュータプログラムは、前記コンピュータを、以下の各部、即ち、
前記第１の通信装置とは異なる通信装置のブートストラッピングキーを取得するためのＭ個（前記Ｍは２以上の整数）の取得手段を含む第１の手段選択情報を前記表示部に表示させる第１の表示制御部と、
前記第１の手段選択情報に含まれる前記Ｍ個の取得手段の中から特定の取得手段が選択される場合に、前記Ｍ個の取得手段に対応するＭ個のサポート情報のうち、前記特定の取得手段に対応する特定のサポート情報を前記表示部に表示させる第２の表示制御部であって、前記Ｍ個のサポート情報のそれぞれは、前記異なる通信装置のブートストラッピングキーを、当該サポート情報に対応する取得手段によって取得することをサポートするための情報である、前記第２の表示制御部と、
前記特定の取得手段が選択された後に、前記第１の通信装置とは異なる第２の通信装置のブートストラッピングキーである特定のブートストラッピングキーを前記特定の取得手段によって取得する取得部と、
前記特定のブートストラッピングキーが取得される場合に、前記Ｗｉ－Ｆｉインターフェースを介して、前記特定のブートストラッピングキーが利用された認証要求を前記第２の通信装置に送信する認証要求送信部と、
前記認証要求が前記第２の通信装置に送信される場合に、前記Ｗｉ－Ｆｉインターフェースを介して、前記第２の通信装置から認証応答を受信する認証応答受信部と、
前記第２の通信装置から前記認証応答が受信される場合に、前記Ｗｉ－Ｆｉインターフェースを介して、接続情報の通信を前記第２の通信装置と実行するする接続情報通信部であって、前記接続情報は、前記第１の通信装置又は前記第２の通信装置と外部装置との間にＷｉ－Ｆｉ接続を確立させるための情報である、前記接続情報通信部と、
として機能させる、コンピュータプログラム。
（項目２）
前記コンピュータプログラムは、前記コンピュータを、さらに、
通信装置のモデル名の指定を受け付けるためのモデル名受付情報を前記表示部に表示させる第３の表示制御部として機能させ、
前記第１の表示制御部は、
前記モデル名受付情報が表示されている状態においてモデル名が指定されない場合に、前記第１の手段選択情報を前記表示部に表示させ、
前記モデル名受付情報が表示されている状態において特定のモデル名が指定される場合に、第２の手段選択情報を前記表示部に表示させ、
前記第２の手段選択情報は、前記Ｍ個の取得手段のうち、前記特定のモデル名を有する通信装置に応じたＮ個（前記Ｎは１以上前記Ｍ未満の整数）の取得手段であって、選択可能な態様を有する前記Ｎ個の取得手段を含む、項目１に記載のコンピュータプログラム。
（項目３）
前記第２の手段選択情報は、さらに、前記Ｍ個の取得手段のうち、前記Ｎ個の取得手段とは異なる（Ｍ－Ｎ）個の取得手段であって、選択不可能な態様を有する前記（Ｍ－Ｎ）個の取得手段を含む、項目２に記載のコンピュータプログラム。
（項目４）
前記コンピュータプログラムは、前記コンピュータを、さらに、
前記モデル名受付情報が表示されている状態においてモデル名が指定される場合に、指定済みの前記モデル名を有する通信装置の状態を非応答状態から応答状態に移行させるための第１の操作を示す第１の手法情報を前記表示部に表示させる第４の表示制御部として機能させ、
前記非応答状態は、指定済みの前記モデル名を有する前記通信装置が認証応答を送信不可能な状態であり、
前記応答状態は、指定済みの前記モデル名を有する前記通信装置が認証応答を送信可能な状態である、項目２又は３に記載のコンピュータプログラム。
（項目５）
前記特定の取得手段が、前記異なる通信装置のブートストラッピングキーを用いて得られるコード画像の撮影である場合に、前記特定のサポート情報は、前記コード画像の撮影をユーザに促す第１のメッセージを含む、項目１から４のいずれか一項に記載のコンピュータプログラム。
（項目６）
前記コンピュータプログラムは、前記コンピュータを、さらに、
前記特定の取得手段が前記コード画像の撮影である場合に、前記コード画像が見つかったのか否かを前記ユーザに確認するための第１の確認情報を前記表示部に表示させる第５の表示制御部として機能させる、項目５に記載のコンピュータプログラム。
（項目７）
前記コンピュータプログラムは、前記コンピュータを、さらに、
前記第１の確認情報が表示されている状態において、前記コード画像が見つからなかったことが選択される場合に、前記異なる通信装置の状態を非応答状態から応答状態に移行させるための第２の操作を示す第２の手法情報を前記表示部に表示させる第６の表示制御部として機能させ、
前記非応答状態は、前記異なる通信装置が認証応答を送信不可能な状態であり、
前記応答状態は、前記異なる通信装置が認証応答を送信可能な状態である、項目６に記載のコンピュータプログラム。
（項目８）
前記特定の取得手段がＢｌｕｅｔｏｏｔｈ（登録商標）通信を含む第１の通信である場合に、前記特定のサポート情報は、前記第１の通信を利用して前記異なる通信装置のブートストラッピングキーを受信するのか否かをユーザに確認するための第２のメッセージを含む、項目１から７のいずれか一項に記載のコンピュータプログラム。
（項目９）
前記コンピュータプログラムは、前記コンピュータを、さらに、
前記第２のメッセージを含む前記特定のサポート情報が表示されている状態において、前記異なる通信装置のブートストラッピングキーを受信することが選択された後に、前記異なる通信装置の前記ブートストラッピングキーが受信されない場合に、前記異なる通信装置の状態を非応答状態から応答状態に移行させるための第３の操作を示す第３の手法情報を前記表示部に表示させる第７の表示制御部として機能させ、
前記非応答状態は、前記異なる通信装置が前記認証応答を送信不可能な状態であり、
前記応答状態は、前記異なる通信装置が前記認証応答を送信可能な状態である、項目８に記載のコンピュータプログラム。
（項目１０）
前記特定の取得手段がＮＦＣ（Near Field Communicationの略）通信を含む第２の通信である場合に、前記特定のサポート情報は、前記第１の通信装置を前記異なる通信装置に近づけることをユーザに促す第３のメッセージを含む、項目１から９のいずれか一項に記載のコンピュータプログラム。
（項目１１）
前記コンピュータプログラムは、前記コンピュータを、さらに、
前記特定の取得手段が前記第２の通信である場合に、前記異なる通信装置のＮＦＣインターフェースの近傍に配置されている所定マークが見つかったのか否かを前記ユーザに確認するための第２の確認情報を前記表示部に表示させる第８の表示制御部として機能させる、項目１０に記載のコンピュータプログラム。
（項目１２）
前記取得部は、さらに、前記第２の通信装置の前記特定のブートストラッピングキーと共に、前記第２の通信装置の移行情報を取得し、
前記移行情報は、前記第２の通信装置の状態を非応答状態から応答状態に移行させるための所定操作が必要であるのか否かを示す情報であり、
前記非応答状態は、前記第２の通信装置が前記認証応答を送信不可能な状態であり、
前記応答状態は、前記第２の通信装置が前記認証応答を送信可能な状態であり、
前記コンピュータプログラムは、前記コンピュータを、さらに、
前記移行情報が、前記所定操作が必要であることを示す場合に、前記所定操作を示す第４の手法情報を前記表示部に表示させる第９の表示制御部であって、前記移行情報が、前記所定操作が必要でないことを示す場合に、前記第４の手法情報は表示されない、前記第９の表示制御部として機能させる、項目１から１１のいずれか一項に記載のコンピュータプログラム。
（項目１３）
前記取得部は、さらに、前記第２の通信装置の前記特定のブートストラッピングキーと共に、前記第２の通信装置の移行情報を取得し、
前記移行情報は、前記第２の通信装置の状態を非応答状態から応答状態に移行させるための所定指示の送信が必要であるのか否かを示す情報であり、
前記非応答状態は、前記第２の通信装置が前記認証応答を送信不可能な状態であり、
前記応答状態は、前記第２の通信装置が前記認証応答を送信可能な状態であり、
前記コンピュータプログラムは、前記コンピュータを、さらに、
前記移行情報が、前記所定指示の送信が必要であることを示す場合に、前記所定指示を前記第２の通信装置に送信する所定指示送信部であって、前記移行情報が、前記所定指示の送信が必要でないことを示す場合に、前記所定指示は送信されない、前記所定指示送信部として機能させる、項目１から１１のいずれか一項に記載のコンピュータプログラム。
（項目１４）
前記コンピュータプログラムは、前記コンピュータを、さらに、
前記移行情報が、前記所定指示の送信が必要であることを示す場合に、前記所定指示を送信するのか否かをユーザに確認するための第３の確認情報を前記表示部に表示させる第１０の表示制御部として機能させ、
前記所定指示送信部は、前記第３の確認情報が表示されている状態において、前記所定指示を送信することが選択される場合に、前記所定指示を前記第２の通信装置に送信し、
前記第３の確認情報が表示されている状態において、前記所定指示を送信しないことが選択される場合に、前記所定指示は送信されない、項目１３に記載のコンピュータプログラム。
（項目１５）
第１の通信装置であって、
Ｗｉ－Ｆｉ規格に従ったＷｉ－Ｆｉ通信を実行するためのＷｉ－Ｆｉインターフェースと、
表示部と、
前記第１の通信装置とは異なる通信装置のブートストラッピングキーを取得するためのＭ個（前記Ｍは２以上の整数）の取得手段を含む第１の手段選択情報を前記表示部に表示させる第１の表示制御部と、
前記第１の手段選択情報に含まれる前記Ｍ個の取得手段の中から特定の取得手段が選択される場合に、前記Ｍ個の取得手段に対応するＭ個のサポート情報のうち、前記特定の取得手段に対応する特定のサポート情報を前記表示部に表示させる第２の表示制御部であって、前記Ｍ個のサポート情報のそれぞれは、前記異なる通信装置のブートストラッピングキーを、当該サポート情報に対応する取得手段によって取得することをサポートするための情報である、前記第２の表示制御部と、
前記特定の取得手段が選択された後に、前記第１の通信装置とは異なる第２の通信装置のブートストラッピングキーである特定のブートストラッピングキーを前記特定の取得手段によって取得する取得部と、
前記特定のブートストラッピングキーが取得される場合に、前記Ｗｉ－Ｆｉインターフェースを介して、前記特定のブートストラッピングキーが利用された認証要求を前記第２の通信装置に送信する認証要求送信部と、
前記認証要求が前記第２の通信装置に送信される場合に、前記Ｗｉ－Ｆｉインターフェースを介して、前記第２の通信装置から認証応答を受信する認証応答受信部と、
前記第２の通信装置から前記認証応答が受信される場合に、前記Ｗｉ－Ｆｉインターフェースを介して、接続情報の通信を前記第２の通信装置と実行するする接続情報通信部であって、前記接続情報は、前記第１の通信装置又は前記第２の通信装置と外部装置との間にＷｉ－Ｆｉ接続を確立させるための情報である、前記接続情報通信部と、
を備える、第１の通信装置。
（項目１６）
第１の通信装置によって実行される方法であって、
前記第１の通信装置は、
Ｗｉ－Ｆｉ規格に従ったＷｉ－Ｆｉ通信を実行するためのＷｉ－Ｆｉインターフェースと、
表示部と、
を備え、
前記方法は、
前記第１の通信装置とは異なる通信装置のブートストラッピングキーを取得するためのＭ個（前記Ｍは２以上の整数）の取得手段を含む第１の手段選択情報を前記表示部に表示させる第１の表示制御工程と、
前記第１の手段選択情報に含まれる前記Ｍ個の取得手段の中から特定の取得手段が選択される場合に、前記Ｍ個の取得手段に対応するＭ個のサポート情報のうち、前記特定の取得手段に対応する特定のサポート情報を前記表示部に表示させる第２の表示制御工程であって、前記Ｍ個のサポート情報のそれぞれは、前記異なる通信装置のブートストラッピングキーを、当該サポート情報に対応する取得手段によって取得することをサポートするための情報である、前記第２の表示制御工程と、
前記特定の取得手段が選択された後に、前記第１の通信装置とは異なる第２の通信装置のブートストラッピングキーである特定のブートストラッピングキーを前記特定の取得手段によって取得する取得工程と、
前記特定のブートストラッピングキーが取得される場合に、前記Ｗｉ－Ｆｉインターフェースを介して、前記特定のブートストラッピングキーが利用された認証要求を前記第２の通信装置に送信する認証要求送信工程と、
前記認証要求が前記第２の通信装置に送信される場合に、前記Ｗｉ－Ｆｉインターフェースを介して、前記第２の通信装置から認証応答を受信する認証応答受信工程と、
前記第２の通信装置から前記認証応答が受信される場合に、前記Ｗｉ－Ｆｉインターフェースを介して、接続情報の通信を前記第２の通信装置と実行するする接続情報通信工程であって、前記接続情報は、前記第１の通信装置又は前記第２の通信装置と外部装置との間にＷｉ－Ｆｉ接続を確立させるための情報である、前記接続情報通信工程と、
を備える、方法。
【符号の説明】
【0151】
２：通信システム、６：ＡＰ、１０，１０Ａ～１０Ｇ：プリンタ、１２，１１２：操作部、１４，１１４：表示部、１６，１１６：Ｗｉ－ＦｉＩ／Ｆ、１８：印刷実行部、２０，１２０：ＢＴＩ／Ｆ、２２，１２２：ＮＦＣＩ／Ｆ、３０，１３０：制御部、３２，１３２：ＣＰＵ、３４，１３４：メモリ、３６：プログラム、１００：端末、１１８：カメラ、１３６：ＯＳプログラム、１３８：アプリケーション
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】