(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024043688
(43)【公開日】2024-04-02
(54)【発明の名称】飛沫の出ないメガホン
(51)【国際特許分類】
G10K 11/08 20060101AFI20240326BHJP
A63H 33/00 20060101ALI20240326BHJP
A63H 5/00 20060101ALI20240326BHJP
H04R 1/12 20060101ALI20240326BHJP
【FI】
G10K11/08
A63H33/00 P
A63H5/00 Z
H04R1/12
【審査請求】未請求
【請求項の数】6
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022148821
(22)【出願日】2022-09-20
(71)【出願人】
【識別番号】506369933
【氏名又は名称】有限会社あんど企画
(74)【代理人】
【識別番号】306042980
【氏名又は名称】安藤 知明
(72)【発明者】
【氏名】安藤 知明
【テーマコード(参考)】
2C150
【Fターム(参考)】
2C150DC08
2C150DF01
2C150FB45
2C150FD12
2C150FD13
(57)【要約】 (修正有)
【課題】音声の響き拡大と飛沫が出ない両立メガホンの開発と抗ウィルス機能の付加。
【解決手段】メガホンに、一端部の折筋3か所に一端部から切込みを入れて邪魔板(飛沫衝突部)を作ったり、また一端部側の2本の折筋部のそれぞれの端部と第1の直線部の中間部を結ぶ折筋2本を加えて、簡単に邪魔板を作った。またさらに口元の開口部を前のめりにすることで、飛沫の流れを胴部中面下方向にして邪魔板がなくても飛沫衝突部機能が働くようにした。さらに内面に抗ウィルス機能を持つ漆喰塗料等を塗布した。
【選択図】
図12
【特許請求の範囲】
【請求項1】
,
一端部に大開口部と他端部に小開口部を持つ筒体に広がるメガホンで、一端部大開口部と他端部小開口部とが互いに平行に置かれ、他端部小開口部から吹き込まれた音声が、筒体に広がる胴部の内面の反射を利用して一端部大開口部へ拡大され響いていく筒状メガホンにおいて、
胴部中間部の内面に他端部の小開口部からの飛沫がすべてあたる飛沫邪魔板(飛沫衝突部)を一端部大開口部の内面手前に設けたこと、
あるいは、他端部小開口部の、一端部大開口部に対する向きを、一端部側へ前のめりに設置し、他端部小開口部からの声援の飛沫が一端部大開口部より下の胴部中間部の内面に衝突するように設けたことを特徴とする筒状メガホン。
【請求項2】
請求項1に示された筒状メガホンにおいて
胴部内面に抗ウィルス機能のある漆喰塗料や薬剤が塗布された筒状メガホン。
【請求項3】
請求項1あるいは請求項2に示された筒状メガホンにおいて、
一方と他方の一対のシート部が相対向して設けられており、一方のシート部のなかの、離れて対向するシート縁部がそれぞれ他方のシート縁部と繋げられており、当該繋げられた一対のシート縁部を挟持して拡開することで、扁平形状から一端部が大口径となり他端部が小口径となる筒体に広がる筒状メガホンにおいて、
胴部を形成するシート部の一対のシート縁部の一方が、一端部から他端部まで延びる第1の直線部となされ、
他方が一端部から他端部の間における所定の位置まで第1の直線部に漸次近づくように延びる第2の直線部と、また当該所定の位置から他端部まで直線状に延びる第3の直線部となされ、
第2の直線部の延長線と第3の直線部の延長線との交点が、第2の直線部の一端部側の端点と、第3の直線部の他端部側の端点を結んだ直線より第1の直線部側にあり、
第1の直線部と第2の直線部との間のシート部上と、第1の直線部と第3の直線部との間のシート部上に、
一端部から他端部まで第1の直線部に漸次近づくように延びる第1の折筋部と、また第1の折筋部の他端側から他端部まで直線状に延びる第2の折筋部が設けられ、
第1の折筋部の延長線と第2の折筋部の延長線の交点が、第1の折筋部の一端部側の端点と第2の折筋部の他端部側の端点を結んだ直線より第1の直線部側にあり、
かつ前記所定の位置から第1の直線部に下ろした垂線よりも一端部側にあり、
かつ第1の折筋部と第2の折筋部がそれぞれ、胴部を形成する1対のシート縁部の一方である第1の直線部からの距離と、他方である第2の直線部また第3の直線部からの距離において等距離にある中間線上に設けられていることを特徴とし、
かつ前記所定の位置で幅方向に延びる新たな折筋が、前記シート縁部の他方からシート部の幅方向の中央部まで、あるいは幅方向全長に渡って設けられていることを特徴とする筒状メガホン。
【請求項4】
請求項3に示された筒状メガホンにおいて
第1の直線部の一端部側の端点CCCから他端部側の点CCCCまで切込み線が入れられていて、
かつ一方のシート部の第1の折筋部の一端部側の端点AAAから、点CCCCより一端部側にある他端部側の点AAAAまで切込み線が入れられていて、
かつ、第1の折筋部と展開図において第1の直線部を軸として線対称の位置にある、他方のシート部の第3の折筋部の一端部側の端点BBBから、点AAAAと線対称の位置にある点BBBBまで切込み線が入れられていることを特徴とする筒状メガホン。
【請求項5】
請求項3に示された筒状メガホンにおいて
一方のシート部の、第1の折筋部の延長線と第2の折筋部の延長線の交点より一端部側にある第1の直線部上の点Nから、
第1の折筋部の一端部側の端点N1まで折筋が入れられていること、
かつ点Nから他方のシート部の、展開図において第1の直線部を軸として線対称の位置にある、他方のシート部の第3の折筋部の一端部側の端点M1
まで折筋が入れられていることを特徴とする筒状メガホン。
【請求項6】
請求項3あるいは請求項4あるいは請求項5に示された筒状メガホンにおいて
一方のシート部の第3の直線部の他端部側の端点Xと第1の直線部の他端部側の端点Yにおいて、
端点Xを第3の直線部に沿って一端側に寄せることで、一方のシート部の他端部小開口部の縁部でもある線分XYが端点Yを支点として一端部側に前のめりになり、また同時に一方のシート部と他方のシート部は、展開図において第1の直線を軸として線対称になることから、
線分XYと第1の直線部を軸として線対称に当たる他方のシート部の線分XXYYも同じく一端部側に前のめりになり、他端の小開口部全体が一端部側に前のめりになることを特徴とする筒状メガホン。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明はメガホンに関する
【背景技術】
【0002】
従来からメガホンに関しては、様々な観点から改良が重ねられている。(特許文献1乃至特許文献2参照)
なかでも特許文献6168368号には、平面上のシートに印刷機、あるいはプリンターで簡単に印刷でき、それを抜き型機で抜くことで、簡単に立体メガホンが作成できることが示されている。
【0003】
応援メガホンにおいては、応援席で後部座席の人のメガホンから飛び出す唾で、つまり飛沫の飛び出しで、汚い等のトラブルが起きることが多かった。
特に若い女性では、このメガホンからの飛沫、唾が髪の毛に飛んできたり、自分の肩に飛んできたりして、メガホンを後ろで大きな声で叫ばれることを非常に嫌うケースが多かった。
またさらに近年コロナ等のパンデミックが広がり、会話等での「飛沫」まで問題視され、メガホンでも、唾(飛沫)の中にコロナ等のウィルスが含まれていることがわかり、上記のように、通常のメガホンでも飛沫の出ないメガホン、またコロナ対策として飛沫の出ないメガホンの開発が切望されている。
【0004】
現在のコロナ禍では、塗料メーカーからウィルス対策にとても有効な抗ウィルス機能のある「漆喰塗料」も開発され、メガホンにも利用できるようになった。この場合「漆喰」はもともと左官業で壁の塗りに使われ、建物の空気中の水分を吸湿する特性がある原料であり、漆喰を原料にした「漆喰塗料」には、多穴性があり、その穴に水分等も入り込み、当該声援に含まれる「水分を主にした飛沫」を漆喰塗料が吸着して離さない力を発揮する。
つまり漆喰塗料は、抗ウィルス機能が高く、また長時間にわたって維持されるので、メガホンの内面で、口から飛び出す水分である飛沫を吸湿するのに最適な抗ウィルス塗料である。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特許文献6168368号広報
【特許文献2】特許6480054広報
【特許文献3】特開2019-172783号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
先に本願発明では、メガホンの大開口部のある先端部を「一端部」と呼び、また口元部の声援を吹き込む、ユーザーの口が当たる部の後端部を「他端部」と呼ぶことにする。また特許文献6168368号広報の展開図(
図6)では、中央の折筋(中央山折り 折筋0)線を中心軸として、組み立てると図に向かって左右対称になっていること(ただし一端部の周縁部形状は例えば
図12、
図13、
図17のように左右対称でなくても構わない)、特に
図16の場合の説明はこれらの左右対称の原理から一方また他方のシート部の説明がなされていることを理解してほしい。
また展開図に向かって、右側を一方のシート部、また左側を他方のシート部とよび、当該展開図を組み立てると、展開図面が組み立て後の表面となり、また当該展開図の裏面が組み立て後のメガホンの内面となることを確認してほしい。また後述する抗ウィルス効果のある漆喰塗料等は当該展開図の裏面(組み立て後のメガホンの内面)に塗布することを確認したい。
これらをふまえて本願発明の後述説明を読んでほしい。
【0007】
1,さて「飛沫のでないメガホン」で若い女性も応援席で楽しめるようになりで、子供から女性、ご年配の方々まで安心して楽しめる応援グッズを一つ目に開発したい。
2,さらに加えて、二つめにコロナ禍でパンデミックが世界を席巻するなか、一般にマスク着用、無声援応援という社会的規制で、スポーツ応援、コンサート応援も、楽しめない状態のなかで、ウィルスが含まれる飛沫のでない、つまりウィルス拡散につながらないメガホンを開発したい。
3,メガホンの構造としては、通常のメガホンでもメガホン胴部の内部に「飛沫をキャッチする飛沫衝突部」を設け、メガホンの中を飛ぶ「すべての飛沫」が当該飛沫衝突部にあたり止まり、飛沫がメガホンの外側に飛び出さないように設計することは可能である。
またメガホンの口元部(他端部)の開口部が、メガホンの先端部(一端部)の大開口部と平行におかれている音声拡大重視の構造で、口元部小開口部(他端部小開口部)を先端部(一端部)に対して前のめりにすることで、小開口部から吹き込まれる飛沫を、すべて大開口部の手前の胴部内面にぶつけ(当該胴部内面が実質上の飛沫衝突部となる)飛沫衝突部(邪魔板)を物理的に設けたことと同じ効果を生む。
ただし、今回は最も簡便に設計できる「特許文献6168368号広報」の、携帯性のある便利なメガホンの構造を基本として、その構造の一部を修正加工し、組み立てることで、「飛沫が出なく、声援の音響拡大効果も守られるメガホン」を具体的に説明したい。
4,またそれにとどまらず、この「特許文献6168368号広報」において、一部を修正加工されたメガホンを、簡単に組み立てる前のメガホンに戻せる構造のメガホンをも開発したい。
つまり「声援の響きの拡大に特化したメガホン」と「飛沫の出ないことを主とするメガホン」の2種類のメガホンが、「簡単に切り替えられる両対応メガホン」を開発したい。
5,またウィルスの含まれている飛沫がメガホンの内部にたまった場合、その飛沫が短時間で抗菌加工され、清潔なメガホンになるために内面に塗布する抗ウィルス漆喰塗料を探し利用して、スポーツ応援で、もしウィルス保菌者が当該メガホンで応援しても、そのウィルスの含まれる飛沫がメガホンの中からメガホンの外側に飛び出さず、そのウィルスの含まれている飛沫が、時間がたつと無害化される塗料、薬剤を開発し、またすでにそのような塗料、薬剤があるなら、積極的に利用したい。
【0008】
さて、特許文献6168368号広報のメガホンの特長を詳述すると、その展開図は、一方のシート部の第1の直線部また第2の直線部また第3の直線部、また第1の折筋部また第2の折筋部の位置及び形状はすべて、他方のシート部の各直線部また各折筋部が、一方のシート部の第1の直線部を軸として線対称になっていることがよくわかる。
よって組み立てた後第1の直線部を折ると、一方のシート部の、第1の直線部また第2の直線部また第3の直線部、また第1の折筋部また第2の折筋部は、他方のシート部の対応する直線部、また折筋部と重なることがよくわかる。(特に
図16の説明において、一方のシート部の「線分XY」を前のめりに変化させると、他方のシート部の「線分XXYY」も同じく一端部側に前のめりになり、他端の小開口部全体が一端部側に前のめりになるとの説明は、このような線対称の原理から説明されたものである。
但し、組み立てのために必要な折り返し部および当該折り返し部を差し込むために必要な差し込み部および差し込み部を受けいれるための切込み線、また
図17等の一端部の周縁形状等は除く。
このように本願発明の説明では、前記説明をご理解お読みいただいたうえで本願発明の明細を読んでほしい。
【課題を解決するための手段】
【0009】
1,
図1および
図2からわかるように
一端部に大開口部と他端部に小開口部を持つ筒体に広がるメガホンで、一端部大開口部と他端部小開口部とが互いに平行に置かれ、他端部小開口部から吹き込まれた音声が、筒体に広がる胴部の内面の反射を利用して一端部大開口部へ拡大され響いていく筒状メガホンにおいて、
胴部中間部内面に他端部の小開口部からの飛沫があたる飛沫衝突部を設けたことを特徴とする、筒状メガホンAAが望ましい。
2,
図4および
図5からわかるように
一端部に大開口部と他端部に小開口部を持つ筒体に広がるメガホンで、一端部大開口部と他端部小開口部とが互いに平行に置かれ、他端部小開口部から吹き込まれた音声が、筒体に広がる胴部の内面の反射を利用して一端部大開口部へ拡大され響いていく筒状メガホンにおいて、
他端部小開口部の、一端部大開口部に対する向きを、一端部側へ前のめりに設置したことを特徴とする筒状メガホンBBが望ましい。
3、
図1および
図2および
図3および
図4および
図5からわかるように
筒状メガホンAAあるいは筒状メガホンBBにおいて
胴部内面に抗ウィルス機能のある漆喰塗料や薬剤が塗布された筒状メガホンAABBが望ましい
4,
図6からわかるように
筒状メガホンAAあるいは筒状メガホンBBあるいは筒状メガホンAABBにおいて、
一方と他方の、一対のシート部が相対向して設けられており、
一方のシート部のなかの、離れて対向するシート縁部がそれぞれ他方のシート縁部と繋げられており、
当該繋げられた一対のシート縁部を挟持して拡開することで、扁平形状から一端部が大口径となり他端部が小口径となる筒体に広がる筒状メガホンにおいて、
胴部を形成するシート部の一対のシート縁部の一方が、一端部から他端部まで延びる第1の直線部となされ、
他方が一端部から他端部の間における所定の位置まで第1の直線部に漸次近づくように延びる第2の直線部と、また当該所定の位置から他端部まで直線状に延びる第3の直線部となされ、
第2の直線部の延長線と第3の直線部の延長線との交点が、第2の直線部の一端部側の端点と、第3の直線部の他端部側の端点を結んだ直線より第1の直線部側にあり、
第1の直線部と第2の直線部との間のシート部上と、第1の直線部と第3の直線部との間のシート部上に、
一端部から他端部まで第1の直線部に漸次近づくように延びる第1の折筋部と、また第1の折筋部の他端側から他端部まで直線状に延びる第2の折筋部が設けられ、
第1の折筋部の延長線と第2の折筋部の延長線の交点が、第1の折筋部の一端部側の端点と第2の折筋部の他端部側の端点を結んだ直線より第1の直線部側にあり、
かつ前記所定の位置から第1の直線部に下ろした垂線よりも一端部側にあり、
かつ第1の折筋部と第2の折筋部がそれぞれ、胴部を形成する1対のシート縁部の一方である第1の直線部からの距離と、他方である第2の直線部また第3の直線部からの距離において等距離にある中間線上に設けられていることを特徴とし、
かつ前記所定の位置で幅方向に延びる新たな折筋が、前記シート縁部の他方からシート部の幅方向の中央部まで、あるいは幅方向全長に渡って設けられていることを特徴とする筒状メガホンCCCが望ましい。
5,
図17からわかるように
筒状メガホンCCにおいて
第1の直線部の一端部側の端点CCCから他端部側の点CCCCまで切込み線が入れられていて、
かつ一方のシート部の第1の折筋部の一端部側の端点AAAから、点CCCCより一端部側にある他端部側の点AAAAまで切込み線が入れられていて、
かつ、一方のシート部の第1の折筋部と、展開図において第1の直線部を軸として線対称の位置にある、他方のシート部の第3の折筋部の一端部側の端点BBBから、点AAAAと線対称の位置にある点BBBBまで切込み線が入れられていることを特徴とする筒状メガホンDDDが望ましい。
6,
図12からわかるように
一方のシート部の、第1の折筋部の延長線と第2の折筋部の延長線の交点より一端部側にある第1の直線部上の点Nから、
第1の折筋部の一端部側の端点N1まで折筋が入れられていること、
かつ点Nから、展開図において第1の直線部を軸として線対称の位置にある、他方のシート部の第3の折筋部の一端部側の端点M1
まで折筋が入れられていることを特徴とする筒状メガホンEEEが望ましい。
7,
図16からわかるように
筒状メガホンCCCあるいは筒状メガホンDDDあるいは筒状メガホンEEEにおいて、
一方のシート部の第3の直線部の他端部側の端点Xと第1の直線部の他端部側の端点Yにおいて、
端点Xを第3の直線部に沿って一端側に寄せることで、一方のシート部の他端部小開口部の縁部でもある線分XYが端点Yを支点として一端部側に前のめりになり、また同時に一方のシート部と他方のシート部は、展開図において第1の直線を軸として線対称になることから、
線分XYと第1の直線部を軸として線対称に当たる他方のシート部の線分XXYYも同じく一端部側に前のめりになり、他端の小開口部全体が一端部側に前のめりになることを特徴とする筒状メガホンFFFが望ましい。
11,
図1および
図2からわかるように
一端部に大開口部と他端部に小開口部を持つ筒体に広がるメガホンで、一端部大開口部と他端部小開口部とが互いに平行に置かれ、他端部小開口部から吹き込まれた音声が、筒体に広がる胴部の内面の反射を利用して一端部大開口部へ拡大され響いていく筒状メガホンにおいて、
胴部中間部の内面に他端部の小開口部からの飛沫がすべてあたる飛沫邪魔板(飛沫衝突部)を一端部大開口部の内面手前に設けたこと、
あるいは、他端部小開口部の、一端部大開口部に対する向きを、一端部側へ前のめりに設置し、他端部小開口部からの声援の飛沫が一端部大開口部より下の胴部中間部の内面に衝突するように設けたことを特徴とする筒状メガホンAAAが望ましい。
12,
図1および
図2および
図3および
図4および
図5からわかるように
筒状メガホンAAAにおいて
胴部内面に抗ウィルス機能のある漆喰塗料や薬剤が塗布された筒状メガホンAAAAが望ましい
13,
図6からわかるように
筒状メガホンAAAあるいは筒状メガホンAAAAにおいて、
一方と他方の、一対のシート部が相対向して設けられており、
一方のシート部のなかの、離れて対向するシート縁部がそれぞれ他方のシート縁部と繋げられており、
当該繋げられた一対のシート縁部を挟持して拡開することで、扁平形状から一端部が大口径となり他端部が小口径となる筒体に広がる筒状メガホンにおいて、
胴部を形成するシート部の一対のシート縁部の一方が、一端部から他端部まで延びる第1の直線部となされ、
他方が一端部から他端部の間における所定の位置まで第1の直線部に漸次近づくように延びる第2の直線部と、また当該所定の位置から他端部まで直線状に延びる第3の直線部となされ、
第2の直線部の延長線と第3の直線部の延長線との交点が、第2の直線部の一端部側の端点と、第3の直線部の他端部側の端点を結んだ直線より第1の直線部側にあり、
第1の直線部と第2の直線部との間のシート部上と、第1の直線部と第3の直線部との間のシート部上に、
一端部から他端部まで第1の直線部に漸次近づくように延びる第1の折筋部と、また第1の折筋部の他端側から他端部まで直線状に延びる第2の折筋部が設けられ、
第1の折筋部の延長線と第2の折筋部の延長線の交点が、第1の折筋部の一端部側の端点と第2の折筋部の他端部側の端点を結んだ直線より第1の直線部側にあり、
かつ前記所定の位置から第1の直線部に下ろした垂線よりも一端部側にあり、
かつ第1の折筋部と第2の折筋部がそれぞれ、胴部を形成する1対のシート縁部の一方である第1の直線部からの距離と、他方である第2の直線部また第3の直線部からの距離において等距離にある中間線上に設けられていることを特徴とし、
かつ前記所定の位置で幅方向に延びる新たな折筋が、前記シート縁部の他方からシート部の幅方向の中央部まで、あるいは幅方向全長に渡って設けられていることを特徴とする筒状メガホンCCCCが望ましい。
14,
図17からわかるように
筒状メガホンCCCCにおいて
第1の直線部の一端部側の端点CCCから他端部側の点CCCCまで切込み線が入れられていて、
かつ一方のシート部の第1の折筋部の一端部側の端点AAAから、点CCCCより一端部側にある他端部側の点AAAAまで切込み線が入れられていて、
かつ、一方のシート部の第1の折筋部と、展開図において第1の直線部を軸として線対称の位置にある、他方のシート部の第3の折筋部の一端部側の端点BBBから、点AAAAと線対称の位置にある点BBBBまで切込み線が入れられていることを特徴とする筒状メガホンDDDDが望ましい。
15,
図12からわかるように
一方のシート部の、第1の折筋部の延長線と第2の折筋部の延長線の交点より一端部側にある第1の直線部上の点Nから、
第1の折筋部の一端部側の端点N1まで折筋が入れられていること、
かつ点Nから展開図において第1の直線部を軸として線対称の位置にある、他方のシート部の第3の折筋部の一端部側の端点M1
まで折筋が入れられていることを特徴とする筒状メガホンEEEEが望ましい。
16,
図16のメガホン側面
図Aとメガホン側面
図Bからわかるように
筒状メガホンCCCCあるいは筒状メガホンDDDDあるいは筒状メガホンEEEEにおいて、
一方のシート部の第3の直線部の他端部側の端点Xと第1の直線部の他端部側の端点Yにおいて、
端点Xを第3の直線部に沿って一端側に寄せることで、一方のシート部の他端部小開口部の縁部でもある線分XYが端点Yを支点として一端部側に前のめりになり、また同時に一方のシート部と他方のシート部は、展開図において第1の直線を軸として線対称になることから、
線分XYと第1の直線部を軸として線対称に当たる他方のシート部の線分XXYYも同じく一端部側に前のめりになり、他端の小開口部全体が一端部側に前のめりになることを特徴とする筒状メガホンFFFFが望ましい。
21
図1および
図2および
図3および
図4および
図5および
図6および
図7および
図8および
図9および
図10および
図11および
図12および
図13および
図14および
図15および
図16および
図17からわかるように
一方と他方の、一対のシート部が相対向して設けられており、
一方のシート部のなかの、離れて対向するシート縁部がそれぞれ他方のシート縁部と繋げられており、
当該繋げられた一対のシート縁部を挟持して拡開することで、扁平形状から一端部が大口径となり他端部が小口径となる筒体に広がる筒状メガホンにおいて、
胴部を形成するシート部の一対のシート縁部の一方が、一端部から他端部まで延びる第1の直線部となされ、
他方が一端部から他端部の間における所定の位置まで第1の直線部に漸次近づくように延びる第2の直線部と、また当該所定の位置から他端部まで直線状に延びる第3の直線部となされ、
第2の直線部の延長線と第3の直線部の延長線との交点が、第2の直線部の一端部側の端点と、第3の直線部の他端部側の端点を結んだ直線より第1の直線部側にあり、
第1の直線部と第2の直線部との間のシート部上と、第1の直線部と第3の直線部との間のシート部上に、
一端部から他端部まで第1の直線部に漸次近づくように延びる第1の折筋部と、また第1の折筋部の他端側から他端部まで直線状に延びる第2の折筋部が設けられ、
第1の折筋部の延長線と第2の折筋部の延長線の交点が、第1の折筋部の一端部側の端点と第2の折筋部の他端部側の端点を結んだ直線より第1の直線部側にあり、
かつ前記所定の位置から第1の直線部に下ろした垂線よりも一端部側にあり、
かつ第1の折筋部と第2の折筋部がそれぞれ、胴部を形成する1対のシート縁部の一方である第1の直線部からの距離と、他方である第2の直線部また第3の直線部からの距離において等距離にある中間線上に設けられていることを特徴とし、
かつ前記所定の位置で幅方向に延びる新たな折筋が、前記シート縁部の他方からシート部の幅方向の中央部まで、あるいは幅方向全長に渡って設けられていることを特徴とし
かつ
胴部中間部の内面に他端部の小開口部からの飛沫がすべてあたる飛沫邪魔板(飛沫衝突部)を一端部大開口部の内面手前に設けたこと、
あるいは、他端部小開口部の、一端部大開口部に対する向きを、一端部側へ前のめりに設置し、他端部小開口部からの声援の飛沫が一端部大開口部より下の胴部中間部の内面に衝突するように設けたこと
あるいは、部内面に抗ウィルス機能のある漆喰塗料や薬剤が塗布されたことを特徴とする筒状メガホンCCCCCが望ましい。
22
図17からわかるように
筒状メガホンCCCCCにおいて
第1の直線部の一端部側の端点CCCから他端部側の点CCCCまで切込み線が入れられていて、
かつ一方のシート部の第1の折筋部の一端部側の端点AAAから、点CCCCより一端部側にある他端部側の点AAAAまで切込み線が入れられていて、
かつ、一方のシート部の第1の折筋部と、展開図において第1の直線部を軸として線対称の位置にある、他方のシート部の第3の折筋部の一端部側の端点BBBから、点AAAAと線対称の位置にある点BBBBまで切込み線が入れられていることを特徴とする筒状メガホンDDDDDが望ましい。
23,
図12からわかるように
一方のシート部の、第1の折筋部の延長線と第2の折筋部の延長線の交点より一端部側にある第1の直線部上の点Nから、
第1の折筋部の一端部側の端点N1まで折筋が入れられていること、
かつ点Nから展開図において第1の直線部を軸として線対称の位置にある、他方のシート部の第3の折筋部の一端部側の端点M1
まで折筋が入れられていることを特徴とする筒状メガホンEEEEEが望ましい。
24,
図16のメガホン側面
図Aとメガホン側面
図Bからわかるように
筒状メガホンCCCCCあるいは筒状メガホンDDDDDあるいは筒状メガホンEEEEEにおいて、
一方のシート部の第3の直線部の他端部側の端点Xと第1の直線部の他端部側の端点Yにおいて、
端点Xを第3の直線部に沿って一端側に寄せることで、一方のシート部の他端部小開口部の縁部でもある線分XYが端点Yを支点として一端部側に前のめりになり、また同時に一方のシート部と他方のシート部は、展開図において第1の直線を軸として線対称になることから、
線分XYと第1の直線部を軸として線対称に当たる他方のシート部の線分XXYYも同じく一端部側に前のめりになり、他端の小開口部全体が一端部側に前のめりになることを特徴とする筒状メガホンFFFFFが望ましい。
【発明の効果】
【0010】
本願発明では、スポーツ応援、コンサート感染でも声を出して応援したいという観点から、声援しても大きな飛沫の出ないメガホンを開発した。当該大きな飛沫は直進する指向性が高く、またこの大きな飛沫こそ、応援時でも前席の人の頭や肩背中に直接付着したり、その付着した飛沫を前席の人が手で触り、手についた飛沫に含まれるウィルスを口にはこんだりして、感染しやすいという状況があった。本願発明では、この大きな飛沫に着目し、飛沫が一端部から出ないようにしたので、飛沫を介したウィルス感染が抑制されることになる。
またメガホン内面に抗ウィルス効果のある漆喰塗料等を塗布しておくと、邪魔板に付着した飛沫(唾)の中にウィルスが含まれていても、時間を置くと漆喰塗料の力で、クリーンになり、繰り返しきれいなメガホンを使えることになる。
また使い捨ての使用でも、漆喰塗料の抗ウィルス効果で、捨てられたメガホンから、もしウィルスが飛沫に含まれていても2次感染にはつながりにくくなる。
【発明を実施するための形態】
【0011】
以下図面を参照しつつ、本発明の実施の形態について説明する。なお、各実施の形態は 、説明の便宜上、簡略化されている。図面は簡略的なものであるから、 図面の記載を根 拠として本発明の技術的範囲を狭く解釈してはならない。図面は、もっぱら技術的事項の 説明のためのものであり、図面に示された要素の正確な 大きさ等は反映していない。同 一の要素には、同一の符号を付し、重複する説明は省略するものとする。上下左右といっ た方向を示す言葉は、図面を正面視した 場合を前提として用いるものとする。
【0012】
図1あるいは
図2あるいは
図3あるいは
図4あるいは
図5からわかるように
さて本願発明メガホンを少し詳述すると、メガホンを使う場合、目標に向かって顔をまっすぐ前に向け、かつ目標に向かって正対して使うと、メガホンの他端部の小開口部から吹き込まれた飛沫は、「喉の奥の声帯から唇方向にまっすぐ」指向性を持って飛んでいく。というのが唇の真後ろに声帯がありその喉の奥から、唇を通過して唇の向けられている方向にまっすぐ飛沫は飛んでいくからである。
よって唇(人の顔)が下方向を向いていれば、飛沫は下方向に進むし、また唇が上方向に向いていれば飛沫は上方向に進む。
つまりメガホンの中を飛ぶ飛沫の方向は、「口当て部の小開口部の向きの設置方法で、飛ぶ方向をいかようにでもコントロールできる」ということになる。(点あ)
【0013】
図1あるいは
図2あるいは
図3あるいは
図4あるいは
図5からわかるように
声援者が応援したい選手に向かって顔を向けて声援する場合、その時発する声援では、「飛沫は顔の向けられる方向にまっすぐ飛ぶ」といえる。さてメガホンの口当て部の方向(確度)を意図的に「前のめりに」設置していると、声援者から発せられる飛沫はそのまま前のめり方向に進む。当然当該飛沫はメガホンの中では、メガホンの内面の下面に府客することになり、前のめりの確度によっては、飛沫が一端部大開口部の下側に向けられ、飛沫がメガホンの中から一切出ないということも設定できる。(点い)
【0014】
図1あるいは
図2あるいは
図3あるいは
図4あるいは
図5からわかるように
このメガホンのように「長さが短い筒体の中では」最初に口元から飛び出した飛沫は指向性をもって直進する。また「筒体の中では、外からの風等の影響も受けにくく」、飛沫が唇の喉の奥から唇の向けられる方向に直進するその唇が口元小開口部に密着させられるので、その飛沫の航跡は「口元小開口部の断面の形状」を底面とし、「当該底面に垂直方向に延びる柱体(円柱、角柱等)」の中を進むといえる。
【0015】
図1あるいは
図2あるいは
図3あるいは
図4あるいは
図5からわかるように
本願発明では、この直進する飛沫の上限ラインを調べ「飛沫の航跡」の高さの上限ラインを解き明かし、(実際は飛沫には重量があるので飛沫は、進むと同時に重力によって少し下方に向かって下がっていくが)、当該飛沫の経路に十分な大きさの「メガホン内部の邪魔板」を置き、飛んできた飛沫をすべて当該邪魔板に付着させたり(点う)、
また口元小開口部の向きをわざと「前のめりに、斜め下方にし」、飛沫の経路の高さを「メガホン一端部大開口部の高さより下になるように意図的にすることで、飛沫が全部胴部内面の下面にたまるようにし、邪魔板は設置しなくても胴部内面の下面が邪魔板の機能を発揮することで大きな飛沫が一端部大開口部からメガホン外に飛び出さないようにした。(点え)
【0016】
図1あるいは
図2あるいは
図3からわかるように
従来からメガホンには円形、角型等種々多数あるが、それらはすべて、声援者の言葉の音声の響きの拡大を目標にした構造であり、声援時の飛沫の拡散を意識した構造にはなっていない。つまりその構造は、メガホンの一端部の大きい開口部と他端部口元部の小開口部を、中間部の胴部を挟んで、各開口部の中心をほぼ合わせ、また互いにその開口部の面が平行になるように並べ、四方八方に本来響き渡る音声の響きを、メガホンの胴部内面の形状による反射を利用しながら、一端部方向に向かって反射収束させることで、すべての音声の響きを一端部方向に増幅させていくという構造である。
しかしこの構造では、メガホンの他端部小開口部から吹き込まれた声援の音声は、開口部の中心がほぼ合わせられた大きな一端部大開口部からそのまま出ていく。
【0017】
本願発明では、(点あ)にあるように、このユーザーの口から吹き込まれた声援から生まれる飛沫を、一度メガホンの中間部に設けられた邪魔板にぶつけ、飛沫が邪魔板に付着し邪魔板に留まるようにすることで飛沫がストレートに一端部大開口部から飛び出さないようにした。
また(点い)にあるように、メガホン他端部小開口部の向きをわざと下方斜めに、つまり前のめりに設けることで、声援に含まれる飛沫がメガホン中間部下方の内面(邪魔板機能)にぶつかり当該内面に飛沫が付着し留まるようにし、飛沫がストレートに一端部大開口部から外へ飛び出さないようにした。この方法は邪魔板をあえて設けなくてもメガホン胴部内面を邪魔板機能として使う画期的な方法である。
【0018】
図6あるいは
図7あるいは
図8あるいは
図9あるいは
図10あるいは
図11あるいは
図12あるいは
図13あるいは
図14あるいは
図15あるいは
図17からわかるように
また上記2つの具体的設置例として、シートを、組み立てることで簡単に立体メガホンを組み立てられる特許文献6168368号での展開図を示し、その展開図の中における邪魔板等の設置方法や、口元部をわざと前のめりに斜めに設置する方法を図示した。(点お)
【0019】
そのさい、邪魔板等の作成に必要な資材はすべてこの展開図で作り、この展開図外からの部品をもってきていないということに注目してもらいたい。つまり当該メガホンを構成するシート資材からのみ邪魔板や邪魔板機能の部品を作っているということを着目してもらいたい。(点か)
これはSDGsの精神と合致していると思う。
【0020】
繰り返しになるかもしれないが
音はマッハのスピードで、基本、四方に広がっていく(マル1)
その四方に広がる他端部小開口部から吹き込まれた音声の響きを、一端部に向けて広がる胴部各内面による響きの反射を利用して、音声が一端部大開口部方向に収束されまた向けられるようにし、音声を拡大してメガホンの一端部から発出することがメガホンの基本構造である。(マル2)
【0021】
このことは、人が山の上から「ヤッホー」と叫ぶとき、両手のひらで口を囲み、進行方向以外のてのひらにぶつかる横方向への自分の音声を前方方向にてのひらで反射させ、声が少しでも真正面に増幅して向けられ、拡大して響くようにすることからもよくわかる。
【0022】
一方、飛沫はマッハのスピードで四方に広がる音声とは異なり、マッハよりもっと低速で他端部口元部小開口部から、使用者の顔が向けられる方向に向かって、唇の奥の声帯の方向から、メガホンの内面を指向性、直進性を持ちながら、この飛沫は「喉の奥の声帯から唇方向にまっすぐ指向性を持って」飛んでいく。つまり、音声とは別行動で直進する。(マル3)
ただ飛沫(唾)には重さがあるので、自然に上方に舞い上がることはなく、またメガホンの中はメガホンの外部からの風等の影響もないので、飛ぶと同時に少し自然に放物線を描くように下方に向かって落ちていくが。
【0023】
このように飛沫はこの唇の奥の声帯からまっすぐに指向性をもって直進する。ウィルスはこの飛沫の中に含まれて口から出てきてメガホンの中を進む。つまりウィルスも飛沫と一緒に指向性をもって直進する(マル4)
【0024】
よってメガホン一端部大開口部から指向性のある声援の飛沫が飛び出さないようにする構造を考えればいい。
【0025】
その構造のひとつは、メガホン内部に飛沫の指向性のある直進を妨げるような邪魔板を設置することであり(マル5)
またふたつめには、他端部小開口部の向きや、それに付随する折り返し部の向きを、わざと下方斜めに、つまり前のめりに設けることで胴部の中を他端部小開口部から入れられ、口から直進する指向性のある飛沫を、メガホン胴部の内面にすべてぶつけるようにすることで、飛沫が一端部大開口部から飛び出さないようにすることである。(マル6)
この(マル6)の方法では、声援者は当該メガホンの、前のめりに斜めに設置された他端部小開口部の口当部を唇に当て、顔を真正面に向け直立すると、メガホンは自然に上方に一端部を上げることになる。この場合、声援を発すると、指向性のある飛沫はすべて胴部の内面に(実際は邪魔板はないが、邪魔板の働きをする)たまり、音声のみが本来の一端部大開口部から出ていく。(マル7)
【0026】
(マル6)からいえることは、声援者がピッタリ他端部小開口部にぴったりと当てると、飛沫は、他端部小開口部を底面とし当該底面に垂直に延びる柱体(円柱、角柱等)の中を、指向性をもって飛んでいくことになる(マル8)
【0027】
よって飛沫が一端部大開口部から飛び出さないようにするには、この「他端部小開口部を底面とし当該底面に垂直に延びる柱体の中を飛んでいく飛沫の指向性のある進行をふさぐ邪魔板を作る」か、または他端部小開口部等の確度を前のめりに変え、他端部小開口部で作られる面を底面とし、当該底面に垂直に延びる柱体の方向がすべて、一端部大開口部より下の、前記胴部下面になるように変え、指向性のある飛沫に対し「新たな邪魔板は作られていないけれども、胴部内面自体に邪魔板機能を持たせる」かのいずれかとなる。(マル9)
【0028】
また本願発明では、特許文献6168368号を例として、新しく邪魔板を加えるときにも、その必要なシートサイズを変えずに邪魔板を作れる方法をいくつか開示した。(マル10)
つまり特許文献6168368号では、「展開図の四方サイズのシートだけで邪魔板は作られている」ことを着目してもらいたい。
【0029】
またメガホンの内面に、抗ウィルス漆喰塗料や薬剤を塗布し、メガホン内面が飛沫によるウィルスに汚染されても、塗布された抗ウィルス漆喰塗料や薬剤等によりすぐにまた常にメガホンの内面がクリーンにされ、使用したメガホンからの2次感染がないようにもした。(マル11)
【0030】
ウィルスはあくまでも一時的な(数年かかる場合もあるが)流行であるかもしれない。また逆にいきなり流行が始まるかもしれない。よって、このようにウィルスがいきなり発生したり、またいきなり流行が止まったりしてもメガホンがその当時の必要性に合わせて柔軟に対応できるように、「両対応メガホン」の開発も手掛けた。(マル12)
【0031】
というのが、音声の響きでは、邪魔板のないメガホンのほうが、音声の響きも邪魔されず、響き拡大という点では優れるからである。(マル13)
【0032】
図12および
図17等に示されるように
本願発明の両対応メガホンでは、「邪魔板のない完全に音声の響きの拡大にのみ注力した従来のメガホン」と「邪魔板があることで音声に響きだけは悪くなるが、飛沫の拡散を防止できる邪魔板のあるメガホン」の切り替えが簡単にできる構造を作った。
その設置例でもわかるように、
図12においては、メガホンの第1の直線の一端部の端点1点を中方向に押すと瞬時に邪魔板が作られ、また当該一端部の第1の直線の端点1点を外側に引き出すと、瞬時に元のメガホンに戻せるという画期的な迅速な、簡単な両対応メガホンになる。
また
図17では、折り重ね片Bの上に折り重ね片Aを前襟を重ねるようにあわせ、切込み線差し込み口Bに折り重ね片Aの差し込み部Aを上から差し込むことで、邪魔板が作成される。
この様子を組み立てて邪魔板を作成したあと、メガホンの一端部から斜視した様子が
図14である。
この中に一端部の大開口部の中で邪魔板で音声が遮られていない部分が一端部大開口部の邪魔板で遮られていない音声発出部として楕円形で示されている。
この楕円形で示された部分の大きさは、舌片CCおよび舌片DDの形状サイズを調整することで、いかようにでも設定できる。
【0033】
本願発明の実施の形態は、上述したものに限定されない。形状は任意であり、キャラクタ ーを抜いた複雑な形状でもかまわない。材質も紙に限定されない。プラスチックの様なも のでも構わない。説明図はメガホンを右持ちの人の使用例で説明されているが、左持ちの 人の場合にもその効果は同じである。また説明された使用方法以外の使い方をした場合でも構わない。折筋は好みによって増やしてもかまわない。 折筋が、縦横交差していてもかまわない。また折筋が斜めになっていてもかまわない。 任意である。 また、使用目的も、本願発明は団扇、メガホン、拍子木にも使えるが、この使用方法に限られない。 使用目的は任意である。
選挙の法定ビラに発明の形状を利用してもかまわない。 選挙ポスターでもかまわない。選挙用のぼりでもかまわない。
【0034】
図面は類似の図面の記号は略すことにする。類似の図面の変化内容がわかりやすいためで ある。 よって、記号表示のないものは同一サイズ、同一内容の他の図面を見比べてほしい。
【図面の簡単な説明】
【0035】
【
図1】声援の「音声のひびき」を拡大するために、メガホンの一端部の大開口部と他端部口元部の小開口部とが中間部を挟んで同じ向きにストレートに並べられたメガホンで、胴部の中に他端部小開口部から吹き込まれた、直進する指向性のある飛沫の進路をすべて塞ぐように内面に設置された立体邪魔板(飛沫衝突部)が描かれている。この立体邪魔板より、すべての飛沫は邪魔板(飛沫衝突部)に付着し、一端部大開口部より飛び出すことができなくなる。
【
図2】声援の「音声のひびき」を拡大するために、メガホンの一端部の大開口部と他端部口元部の小開口部とが中間部を挟んで同じ向きにストレートに並べられたメガホンで、メガホン胴部の中に他端部小開口部から吹き込まれた、直進する指向性のある飛沫の進路をすべて塞ぐように内面に設置された立体邪魔板(飛沫衝突部)が描かれている。これにより、すべての飛沫は邪魔板(飛沫衝突部)により一端部大開口部より飛び出すことができなくなる。
【
図3】飛沫が「声援者の唇が向く方向」に、まさに喉の奥から唇の向く方向にまっすぐ指向性直進性を持って飛んでいく様子が描かれている。図の場合、まさに一端部大開口部から飛沫は飛び出していく。飛沫は「声援者の顔が、唇が向く方向に」まさに「喉の奥の声帯から唇方向にまっすぐ」指向性を持って飛んでいく。そして一端部大開口部から飛沫は飛び出していく。
【
図4】メガホンを使うときに声援者が顔を口元部にピッタリと当て、「顔をまっすぐに対象に向ける」様子が描かれている。その場合、飛沫はすべてメガホン胴部の下面(飛沫衝突部)にぶつかり留まる様子が描かれている。また図から、他端部小開口部の口当て部が一端部に向け「前のめり」に斜めに設置されていることがよくわかる。また声援者の顔の位置、唇が、一端部方向の斜め下に向かれていることから、喉の奥から唇の向く方向にまっすぐ進む飛沫はすべて胴部内面下部(飛沫衝突部)にたまり一端部大開口部から出ないことがよくわかる。
【
図5】飛沫がすべて一端部大開口部の下ラインよりさらに下を飛ぶ様子が描かれている。メガホンを使うときには声援者は顔を口元部にピッタリと当て、顔をまっすぐに対象に向ける。するとメガホンの一端部が
図5のように上に上がり、飛沫はすべてメガホン胴部の下面(飛沫衝突部)にぶつかり留まる様子が描かれている。この場合、喉の奥から唇の向く方向にまっすぐ進む飛沫の指向性直進性から、すべての飛沫は一端部大開口部より下を通り、太線の、胴部内面下部(飛沫衝突部)にたまり、一端部大開口部から飛沫が一切出ないことがよくわかる。
【
図6】特許文献6168368号のメガホンの展開図が描かれている。当該メガホンは1枚の広いシートに印刷、抜きを行い、抜かれた平面状のメガホンを折筋に沿って折りながら組み立てることでメガホンが「ポンと」立ち上がり、立体メガホンになるという簡単便利に作れる優れたメガホンである。当展開図からもわかるように特許文献6168368号の展開図は、中央の山折りの折筋線(第1の直線)を軸として左右対称になっている。つまり山折り用折筋1と山折り用折筋2は中央山折り折筋線0を軸とした線対称の位置にある。またその他の点も同じく線対称になっている。(組み立て時の差し込み部や切込み線や一端部の周縁部形状を除く)本願発明では、当該メガホンの展開図、
図6をベースに、ウィルスの出ない、つまり飛沫の出ないメガホンの各種設計を紹介する。
【
図7】特許文献6168368号のメガホンの展開図を基に、「その展開図の範囲で邪魔板を作れるように設計した」本願発明の「邪魔板(飛沫衝突部)のある」メガホンの展開図が描かれている。当実例では特許文献6168368号のメガホンの展開図のシートの縦横のサイズを全く増やさないで、同じ大きさの邪魔板(飛沫衝突部)のあるメガホンが作られていることに着目していただきたい。また邪魔板部分(飛沫衝突部)を「前襟を重ね合わせるように」組み立てると邪魔板のある飛沫のでないメガホンになり、また当該「前襟を重ね合わせた部分を解くと簡単にもとに戻る」ことにも着目してもらいたい。つまり
図7は「コロナ禍対応の邪魔板(飛沫衝突部)のある、飛沫の出ないメガホン」と「飛沫は出ても声援の音響拡大に優れた邪魔板(飛沫衝突部)のないメガホン」の両対応メガホンである。
【
図8】
図7の本願発明を基に、さらに他端部の口元部を一端部側に前のめりに設置して、飛沫防止の邪魔板機能(飛沫衝突部)と、他端側の口元部を一端部側に前のめりにした、2重の飛沫防止機能で、具体的に一端部開口部から飛沫の発出を防いだ構造の展開図が描かれている。つまり当該展開図では、邪魔板(飛沫衝突部)が設置され、さらに口元小開口部を前のめりに設置した、2重の飛沫防止機能のある優れた飛沫防止メガホンである。もちろん「重ねられた前襟部分を解くと」邪魔板(飛沫衝突部)のない声援の音響拡大効果に特化したメガホンになるという優れたメガホンである。
【
図9】特許文献6168368号のメガホンの展開図に折筋を2本(点m1と点Nを結ぶ折筋、点m2と点Nを結ぶ折筋)を加えるだけで、邪魔板(飛沫衝突部)がワンプッシュで簡単に設置できる例が図示されている。この場合、指押し点Mをメガホンの外側から内側に向かって押すと、点Nを支点として、内側に面1と面2が凹み、その凹んだ部分が「邪魔板(飛沫衝突部)」となる。また当該凹んで邪魔板(飛沫衝突部)となった部分の点Mを外側に引き出すだけで内側に凹んだ邪魔板(飛沫衝突部)が外側に飛び出し、「当該邪魔板(飛沫衝突部)が消え、もとどうりになり」つまり特許文献6168368号のメガホンの展開図を立体化しただけの元の形状に戻るという「音声の拡大機能に特化したメガホン」と、「邪魔板の設置された飛沫の出ないメガホン」との両刀使いのメガホンである。またこの両刀使いが、メガホンの1点を押し込んだり、また引き出したりするだけで瞬時に変化するという「極めて簡単な切り替え作業の」優れものである。またこの特許文献6168368号の平面状で鞄に入れて持ち歩け、現地でパット立体メガホンに変る「携帯性」を考えると、当該
図9の本願発明は優れた実用性の高いメガホンといえる。またコロナ等のウィルスもいきなり広まり、当該ウィルスが含まれる飛沫を抑制する必要が生まれたり、またコロナ等のウィルスの流行が消えることもある。よって当該メガホン本来の音声の響き拡大に優れたメガホンと、邪魔板(飛沫衝突部)のある、飛沫の拡散を防ぐメガホンを簡単に切り替えられる本願発明は非常に優れたメガホンといえる。ただ
図9では他端部小開口部は、まだ前のめりになっていない。
【
図10】
図9のメガホンを組み立て、一端部方向からの斜視図が描かれている。
【
図11】本願発明の
図9のメガホンを組み立て、さらに点Mを外側からメガホンの中に押し込み、邪魔板(飛沫衝突部)が作られる状況を、一端部方向から斜視した図が描かれている。一端部の点Mを外側から押すと点Mがメガホンの中方向に押し込まれ邪魔板(飛沫衝突部)が設置される。一方押し込まれた点Mを外側に引き出すと、元通りに復元し邪魔板(飛沫衝突部)は消える
【
図12】音声拡大重視メガホン、飛沫拡散防止メガホンの「両対応」メガホンの展開図が描かれている。組み立てて立体メガホンにした後、点Мを中に押し込むと、線分(点М点N)の折筋が谷折りに折れ、同時に線分(点М1点N)(点М2点N)の折筋が、点Мが筒体の中に押し込まれると同時に山折りに折り曲げられ、結果、面1と面2がメガホンの中に食い込み、当該2つの面でメガホン内面での邪魔板(飛沫衝突部)を構成する。また当該指押点・点Мを指で引き出すと、当該面1と面2は外側に引き出され、結果邪魔板(飛沫衝突部)はなくなり、元の音声響き拡大のための通常のメガホンに戻る。つまりワンプッシュ押し込みで邪魔板(飛沫衝突部)のある飛沫の飛び出さないメガホンに変化し、またワンプル引き出しで、音声重視の通常メガホンに戻る、折筋の妙を利用した画期的な発明である。また
図12では、口元の小開口部が一端部方向に「前のめり」に設置されているので、声援者の唇は前のめりに当てられ、口から発せられる飛沫は一端部大開口部より下にすべて当てられ、邪魔板(飛沫衝突部)はないけれども、基本飛沫の出ない構造で邪魔板(飛沫衝突部)がないので音声の響きの拡大にも優れた構造になっている。また
図8と同じく「前襟重ね方式」である。ただ形状がシンプルな形状でわかりやすくなっている。これも2枚の重ね片を着物の前襟を重ね合わせるように邪魔板(飛沫衝突部)を作る。もちろんこの重ね合わせた重ね片を解くと、音声拡大重視メガホンに戻る「両対応メガホン」である。また当展開図からもわかるように、この構造は中央山折筋(第1の直線)を軸とする線対称になっている。(差し込み部や、差し込み用の切込み線を除く)もともと特許文献6168368号のメガホンの展開図はもともと「中央の折筋を軸とする線対称」の構造になっている。(但し、立体化するための差し込み部分や、切込み線は除く)よって、組み立てたとき、ポンときれいに立体化する。
【
図13】
図12と同じく音声拡大重視メガホン、飛沫拡散防止メガホンの「両対応」メガホンの展開図が描かれている。邪魔板(飛沫衝突部)の作成方法は、
図12とは異なり、
図8の「前襟重ね方式」である。つまり2枚の重ね片を着物の前襟を重ね合わせるように邪魔板(飛沫衝突部)を作る。もちろんこの重ね合わせた重ね片を解くと、音声拡大重視メガホンに戻る「両対応メガホン」である。また当展開図からもわかるように、この構造は中央山折筋(第1の直線)を軸とする線対称になっている。(差し込み部や、差し込み用の切込み線を除く)もともと特許文献6168368号のメガホンの展開図はもともと「中央の折筋を軸とする線対称」の構造になっている。(但し、立体化するための差し込み部分や、切込み線は除く)よって、組み立てたとき、ポンときれいに立体化する。
【
図14】
図13の一端部から見た斜視図である
図13で一端部の重ね部を前襟重ね方式で重ねて、邪魔板(飛沫衝突部)として作成し切込み線に差し込んで固定した図である。当該切込み線から重ね部を外すと邪魔板(飛沫衝突部)がなくなり、音声拡大重視のメガホンに戻る、飛沫防止と飛沫防止のない、両対応メガホンである。
【
図15】図は、
図13のメガホンを底面から見た斜視図である。
図13において、一端部の重ね部を前襟重ね方式で重ねて、邪魔板(飛沫衝突部)として作成し、切込み線に差し込んで固定した図である。当該切込み線から重ね部を外してもとに戻すと重ねられて作られた邪魔板(飛沫衝突部)がなくなり、音声拡大重視の元のメガホンに戻る。これは飛沫防止のメガホンと飛沫防止のない、両対応メガホンである。
【
図16】図は他端部小開口部を一端部側へ前のめりにした様子を側面から見た図である。前のめりにする前(メガホン側面
図A)と前のめりにした後(メガホン側面
図B)が比較できるように並べられている。つまりメガホン側面
図Aとメガホン側面
図Bへ、他端部小開口部が一端部側へ前のめりに変化している様子が描かれている。当該展開図では、一方と他方のシート部が、当該口元部の形状においても、第1の直線を軸として、線対称になっている音から、この他端部小開口部の一方のシート部の「線分XY」を前のめりに変化させると、他方のシート部の「線分XXYY」も同じく一端部側に前のめりになる様子が描かれている。
【
図17】
図12と同じく音声拡大重視メガホン、飛沫拡散防止メガホンの「両対応」メガホンの展開図が描かれている。邪魔板(飛沫衝突部)の作成方法は、
図12とは異なり、
図8の「前襟重ね方式」である。つまり2枚の重ね片を着物の前襟を重ね合わせるように邪魔板(飛沫衝突部)を作る。もちろんこの重ね合わせた重ね片を解くと、音声拡大重視メガホンに戻る「両対応メガホン」である。また当展開図からもわかるように、この構造は中央山折筋(第1の直線)を軸とする線対称になっている。(差し込み部や、差し込み用の切込み線また一端部周縁部の形状を除く)もともと特許文献6168368号のメガホンの展開図はもともと「中央の折筋を軸とする線対称」の構造になっている。(但し、立体化するための差し込み部分や、切込み線また一端部周縁部の形状は除く)。この線対称のこうぞうにより、組み立てたとき、指で挟むように握ると、メガホンはポンときれいに立体化する。
【0036】
本発明の実施の形態は、上述したものに限定されない。形状は任意であり、キャラクターを抜いた複雑な形状でもかまわない。材質も紙に限定されない。プラスチックの様な硬質のものでも構わない。金属でも構わない。説明図はメガホンを右持ちの人の使用例で説明されているが、左持ちの人の場合にもその効果は同じである。また説明された使用方法以外の使い方をした場合でも構わない。折筋は好みによって増やしてもかまわない。
折筋が、縦横交差していてもかまわない。また折z筋が斜めになっていてもかまわない。任意である。
また、使用目的も任意である。発明の形状を利用した他の製品であってもかまわない。