(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024043707
(43)【公開日】2024-04-02
(54)【発明の名称】情報提供システム
(51)【国際特許分類】
G06Q 30/015 20230101AFI20240326BHJP
【FI】
G06Q30/02 470
【審査請求】未請求
【請求項の数】2
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022148851
(22)【出願日】2022-09-20
(71)【出願人】
【識別番号】000233826
【氏名又は名称】能美防災株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100110423
【弁理士】
【氏名又は名称】曾我 道治
(74)【代理人】
【識別番号】100111648
【弁理士】
【氏名又は名称】梶並 順
(74)【代理人】
【識別番号】100147566
【弁理士】
【氏名又は名称】上田 俊一
(74)【代理人】
【識別番号】100161171
【弁理士】
【氏名又は名称】吉田 潤一郎
(74)【代理人】
【識別番号】100188514
【弁理士】
【氏名又は名称】松岡 隆裕
(72)【発明者】
【氏名】渡邊 ひろみ
(72)【発明者】
【氏名】高橋 優作
(72)【発明者】
【氏名】四柳 賢斗
【テーマコード(参考)】
5L049
【Fターム(参考)】
5L049BB01
(57)【要約】
【課題】製造メーカにとって作業負担の軽減を図り、ユーザにとって情報入手の迅速化を図るために適した情報提供システムを得る。
【解決手段】受信した製品情報に対応する提供情報を返信するコンピュータを備えたシステムであって、図面データに基づいて生成された形状データと製品型式情報とを関連付けた形状データテーブルを記憶する記憶部と、画像データ情報を製品情報として取得する情報取得部と、形状データテーブルを参照することで、形状データテーブルに含まれている形状データのそれぞれと画像データ情報との画像マッチング処理を実行する画像処理部と、許容一致率以上の一致率が得られた1以上の形状データのそれぞれに対応する製品型式情報を抽出する情報抽出部と、抽出された製品型式情報と一致率とを関連付けて生成した提供情報を、製品情報に対する返答として返信する情報返信部とを有する。
【選択図】
図11
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ホームページ上の専用サイトを利用して外部から製品型式を特定するために利用される製品情報を受信し、受信した前記製品情報に対応する提供情報を返信するコンピュータを備えた情報提供システムであって、
前記コンピュータは、
複数の製品のそれぞれに関する図面データに基づいてあらかじめ生成された、製品型式を特定するための形状データと、前記複数の製品のそれぞれに対応する製品型式情報とを関連付けたデータの集合が形状データテーブルとして記憶されている記憶部と、
前記ホームページ上の専用サイトを介して、製品型式を特定したい製品の撮像結果が含まれた画像データ情報を前記製品情報として取得する情報取得部と、
前記形状データテーブルを参照することで、前記形状データテーブルに含まれている前記形状データのそれぞれと、前記情報取得部で前記製品情報として取得した前記画像データ情報との画像マッチング処理を実行し、一致率を算出する画像処理部と、
前記画像処理部による前記画像マッチング処理の結果として、あらかじめ設定された許容一致率以上の一致率が得られた1以上の形状データが特定できた場合には、前記形状データテーブルを参照することで、特定した前記1以上の形状データのそれぞれに対応する製品型式情報を抽出する情報抽出部と、
前記情報抽出部で抽出された前記製品型式情報と、算出された一致率とを関連付けた提供情報を生成し、外部から提供される前記製品情報に対する返答として、生成した前記提供情報を返信する情報返信部と
を有する情報提供システム。
【請求項2】
前記コンピュータは、前記ホームページ上の専用サイトにおいて、製品の撮像結果が含まれた画像データ情報を送信する予定のユーザに対して、製品型式を特定するために有効な画像データ情報を得るための撮像ガイダンス情報を事前に提供するガイダンス表示部
をさらに有する請求項1に記載の情報提供システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、ホームページ上の専用サイトを利用してユーザに対して必要な情報を返信する情報提供システムに関するものである。
【背景技術】
【0002】
通常、ユーザからの電話による問合せを受けたオペレータは、技術資料の確認、技術部門への問合せなどを行った上で、回答を行っている。しかしながら、各オペレータの経験、技量などにより、回答内容が必ずしも同じにはならず、また、オペレータによって回答までに掛かる時間も様々であった。さらに、問合せ件数が多くなると、オペレータの付加が増大し、対応が遅れてしまう状況も発生していた。
【0003】
近年では、このような問題に対処するために、ユーザとの間で対話形式の通信でやりとりを行う、いわゆるチャットボットを活用してユーザからの問合せに対する一次回答を行うものがある(例えば、特許文献1参照)。チャットボットを活用することで、個人差をなくし、より短時間でユーザに一次回答することができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、従来技術には、以下のような課題がある。
チャットボットを活用する際には、質問内容と回答内容とが関連付けられてあらかじめ記憶されている質問回答テーブルを参照することで、ユーザからの問合せに応じて、個人差をなくし、かつ迅速に一次回答することができる。
【0006】
ただし、消火設備関連の製品を扱う製造メーカの立場で考えると、実際に現場に設置されている実製品に関するユーザからの電話による問合せでは、実製品の型式を特定して適切な情報を提供するまでに時間がかかり、電話対応を行うオペレータの負担となっているのが実情である。
【0007】
また、ユーザによって、必要な回答内容は多岐に渡り、単純な一次回答だけでなく、詳細な技術情報、故障内容に関する情報、後継機種に関する情報などが必要となる場合も少なくない。従って、このようなユーザからの種々の要望に適切に応えるためには、チャットボットを活用して一次回答を行うだけでは不十分である。
【0008】
本開示は、上記の課題を解決するためになされたものであり、実製品に関するユーザからの問合せに対して、回答を行う製造メーカにとって作業負担の軽減を図り、情報提供を受けるユーザにとって必要な情報入手の迅速化を図るために適した情報提供システムを得ることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本開示に係る情報提供システムは、ホームページ上の専用サイトを利用して外部から製品型式を特定するために利用される製品情報を受信し、受信した製品情報に対応する提供情報を返信するコンピュータを備えた情報提供システムであって、コンピュータは、複数の製品のそれぞれに関する図面データに基づいてあらかじめ生成された、製品型式を特定するための形状データと、複数の製品のそれぞれに対応する製品型式情報とを関連付けたデータの集合が形状データテーブルとして記憶されている記憶部と、ホームページ上の専用サイトを介して、製品型式を特定したい製品の撮像結果が含まれた画像データ情報を製品情報として取得する情報取得部と、形状データテーブルを参照することで、形状データテーブルに含まれている形状データのそれぞれと、情報取得部で製品情報として取得した画像データ情報との画像マッチング処理を実行し、一致率を算出する画像処理部と、画像処理部による画像マッチング処理の結果として、あらかじめ設定された許容一致率以上の一致率が得られた1以上の形状データが特定できた場合には、形状データテーブルを参照することで、特定した1以上の形状データのそれぞれに対応する製品型式情報を抽出する情報抽出部と、情報抽出部で抽出された製品型式情報と、算出された一致率とを関連付けた提供情報を生成し、外部から提供される製品情報に対する返答として、生成した提供情報を返信する情報返信部とを有するものである。
【発明の効果】
【0010】
本開示によれば、実製品に関するユーザからの問合せに対して、回答を行う製造メーカにとって作業負担の軽減を図り、情報提供を受けるユーザにとって必要な情報入手の迅速化を図るために適した情報提供システムを得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【0011】
【
図1】本開示の実施の形態1における情報提供システムの全体構成を示した図である。
【
図2】本開示の実施の形態1に係る情報提供システムにおいて、各種情報の流れを示した説明図である。
【
図3】本開示の実施の形態1に係る情報提供システムにより実行される一連処理を示したフローチャートである。
【
図4】本開示の実施の形態1に係る情報提供システムを利用した際に表示される画面例である第1画面~第3画面を示した図である。
【
図5】本開示の実施の形態1に係る情報提供システムを利用した際に表示される画面例である第4画面および第5画面を示した図である。
【
図6】本開示の実施の形態1に係る情報提供システムを利用した際に表示される画面例である第6画面および第7画面を示した図である。
【
図7】本開示の実施の形態1に係る情報提供システムを利用した際に表示される画面例である第8画面を示した図である。
【
図8】本開示の実施の形態1に係る情報提供システムを利用した際に表示される画面例である第9画面を示した図である。
【
図9】本開示の実施の形態1に係る情報提供システムを利用した際に表示される画面例である第10画面~第12画面を示した図である。
【
図10】本開示の実施の形態1に係る情報提供システムを利用した際に表示される画面例である第13画面~第15画面を示した図である。
【
図11】本開示の実施の形態2における情報提供システムの全体構成を示した図である。
【
図12】本開示の実施の形態2に係る情報提供システムにおいて、各種情報の流れを示した説明図である。
【発明を実施するための形態】
【0012】
以下、本開示の情報提供システムの好適な実施の形態につき、図面を用いて説明する。
本開示に係る情報提供システムは、ホームページ上の専用サイトを利用して、ユーザから受信した製品情報に対して、製品型式を含む必要な情報をユーザに返答するシステム構成を備え、製品設計時の図面データを活用して製品型式を特定することを技術的特徴とするものである。
【0013】
実施の形態1.
図1は、本開示の実施の形態1における情報提供システムの全体構成を示した図である。本実施の形態1に係る情報提供システムでは、ユーザが利用する端末機器1と、製造メーカのサーバ100とが、ネットワーク2を介して相互通信可能に接続されている。
【0014】
ユーザは、製品に関するメーカからの情報提供を取得したい場合には、端末機器1を用いて、ネットワーク2を介してサーバ100にアクセスし、製造メーカのホームページ上に設けられた専用サイトを利用することができる。すなわち、ユーザは、従来は電話で問合せを行っていた質問事項を、専用サイトを利用して製品情報として質問事項を入力することで、所望のタイミングで必要な情報提供を受けることができる。
【0015】
これに対して、サーバ100は、製品型式を特定するために利用される製品情報を、ネットワーク2を介して外部の端末機器1から受信し、受信した製品情報に対応する提供情報を返信する。すなわち、製造メーカは、ユーザから質問事項として取得した製品情報に対して、基本的にはオペレータによる電話対応なしに情報提供できる専用サイトを、サーバ100上に構築しておくこととなる。
【0016】
そこで、受信した製品情報に対応する適切な提供情報を返信することができる具体的なシステム構成について、詳細に説明する。本実施の形態1に係るサーバ100は、記憶部101、情報取得部102、型式情報抽出部103、提供情報抽出部104、情報返信部105、および追加情報生成部106を備えて構成されている。ここで、サーバ100は、製造メーカが有するコンピュータに相当する。
【0017】
図2は、本開示の実施の形態1に係る情報提供システムにおいて、各種情報の流れを示した説明図である。
図2に基づいて、
図1に示した全体構成の各機能について説明する。
【0018】
製造メーカへの問合せを行うユーザは、端末機器1を用いて製造メーカのホームページ上の専用サイトにアクセスする。さらに、ユーザは、専用サイトにおいて、問合せを行う製品に関して、製品型式を特定するために利用される製品情報を入力する。製品情報を入力する際に、ユーザは、文字データ情報および画像データ情報のいずれか、あるいは両方を採用することができる。文字データ情報および画像データ情報の詳細に関しては、
図4~
図10を用いて後述する。
【0019】
次に、サーバ100内の記憶部101に記憶されているデータについて説明する。本実施の形態1において、記憶部101には、型式特定テーブルおよび提供情報テーブルが記憶されている。
【0020】
型式特定テーブルは、製品型式を特定するためのキー情報と、製品型式情報とが関連付けられたデータの集合である。また、提供情報テーブルは、製品型式情報と提供情報とが関連付けられたデータの集合である。ユーザから取得した製品情報に対して情報提供できるようにするために、型式特定テーブルおよび提供情報テーブルを事前に構築する必要がある。
【0021】
次に、サーバ100において、端末機器1から取得した製品情報に対応する情報提供を行う一連処理について、
図2に示したステップS201~ステップS206の各処理に基づいて説明する。なお、以下の説明では、サーバ100内の各構成要素が実施する処理として説明する。
【0022】
ステップS201において、情報取得部102は、ユーザが入力した製品情報を取得する。
【0023】
次に、ステップS202において、型式情報抽出部103は、情報取得部102によって取得した製品情報の中から、製品型式を特定するためのキー情報を抽出する。さらに、型式情報抽出部103は、キー情報が抽出できた場合には、記憶部101内に記憶されている型式特定テーブルを参照して、キー情報に対応する製品型式情報を抽出する。
【0024】
次に、ステップS203において、提供情報抽出部104は、製品型式情報が抽出できた場合には、記憶部101内に記憶されている提供情報テーブルを参照して、製品型式情報に対応する提供情報を抽出する。
【0025】
次に、ステップS204において、情報返信部105は、提供情報が抽出できた場合には、製品情報の送信元である端末機器1に対して、製品情報に対する返答として提供情報を返信する。
【0026】
なお、上述したステップS202においては、キー情報が抽出できないことで製品型式情報が特定できないケース(以下、第1のケースと称す)、およびキー情報に対応する製品型式情報として1つの製品型式情報が特定できず、複数の製品型式情報が候補として抽出されるケース(以下、第2のケースと称す)が発生することが考えられる。
【0027】
このような第1のケースあるいは第2のケースが発生した場合には、追加情報生成部106によって、
図2に示したステップS205が実行される。なお、
図2におけるステップS205およびステップS206の処理は、第1のケースおよび第2のケースをまとめて記載しているが、以下では、それぞれのケースに分けて説明する。
【0028】
<第1のケースが発生した場合>
ステップS205において、追加情報生成部106は、型式情報抽出部103において、情報取得部102で取得された製品情報の中からキー情報を抽出できなかった場合には、製品情報に対する返答として、製品型式を特定するためのキー情報を取得するために有効な文字データ情報に関する入力ガイダンス情報および画像データ情報に関する撮像ガイダンス情報、の少なくともいずれかを含む第1の追加情報を生成する。
【0029】
次に、ステップS206において、情報返信部105は、追加情報生成部106により第1の追加情報が生成された場合には、製品情報の送信元である端末機器1に対して、製品情報に対する返答として第1の追加情報を返信する。この結果、ユーザは、提供された第1の追加情報を参照して、1つの製品型式情報を特定するために有効となる、更新した製品情報を再送することができる。
【0030】
<第2のケースが発生した場合>
ステップS205において、追加情報生成部106は、型式情報抽出部103において、製品情報に含まれているキー情報に対応する製品型式情報として複数の製品型式情報が候補として抽出された場合には、製品情報に対する返答として、複数の製品型式情報の中から1つの製品型式情報を特定するために有効な文字データ情報に関する入力ガイダンス情報および画像データ情報に関する撮像ガイダンス情報、の少なくともいずれかを含む第2の追加情報を生成する。
【0031】
次に、ステップS206において、情報返信部105は、追加情報生成部106により第2の追加情報が生成された場合には、製品情報の送信元である端末機器1に対して、製品情報に対する返答として第2の追加情報を返信する。この結果、ユーザは、提供された第2の追加情報を参照して、複数の候補の中から1つの製品型式情報を特定するために有効となる、更新した製品情報を再送することができる。
【0032】
以上では、
図1、
図2に基づいて本実施の形態1に係る情報提供システムが有する機能について説明した。次に、
図3~
図10を用いて、ホームページ上の専用サイトに表示される具体的な画面を参照しながら、本実施の形態1に係る情報提供システムにより実行される一連処理について説明する。
【0033】
図3は、本開示の実施の形態1に係る情報提供システムにより実行される一連処理を示したフローチャートである。また、
図4~
図10は、本開示の実施の形態1に係る情報提供システムを利用した際に表示される画面例を示した図である。以下では、
図4~
図10の具体的な画面例を参照しながら、
図3のフローチャートに沿って一連処理の説明を行う。
【0034】
ステップS301において、ユーザは、端末機器1を用いて、製造メーカが作成したホームページ上の専用サイトにアクセスし、製品を特定するために利用される製品情報を入力する。製品情報としては、製品の種別を示す機種情報、および製品の設置状況を示す設置情報が含まれる。
【0035】
機種情報および設置情報の具体例を以下に示す。
・機種情報の具体例:火災受信機、感知器、制御盤、弁、槽(タンク)、ヘッド、消火栓、その他
・設置情報の具体例:製品型式、製造番号、製造年月、建物竣工時期、設置場所(ビル等の名称)
【0036】
次に、ステップS302において、サーバ100は、受信した製品情報に基づいて製品の特定を行うための検索処理を行う。このステップS302の処理は、先の
図2におけるステップS201~S203の処理に相当する。
【0037】
次に、ステップS303において、サーバ100は、検索処理を行った結果として、1つの製品に特定できたか、複数候補が特定できたか、あるいは1つの製品も特定できなかったかを判別する。
【0038】
ステップS303において、サーバ100によって1つの製品に特定できた場合には、ステップS304の処理に進む。また、ステップS303において、サーバ100によって複数候補が特定できた場合には、ステップS305の処理に進む。また、ステップS303において、サーバ100によって1つの製品も特定できなかった場合には、ステップS306の処理に進む。
【0039】
ステップS304に進んだ場合には、サーバ100は、ユーザから受信した製品情報に対する返答として、1つの特定結果を表示し、情報提供を行う。1つの製品に特定された場合には、ユーザによるさらなる選択入力に応じて種々の情報提供を行うことができる。この種々の情報提供に関して、
図4~
図7にまとめた第1画面~第8画面を用いて補足説明する。
【0040】
サーバ100は、ユーザから受信した製品情報に対応する製品型式が1つに特定された場合には、
図4に示した第1画面または第2画面を表示することで、情報提供を行う。特定された型式の製品が現行品である場合には、第1画面が表示される。一方、特定された型式の製品が現行品ではなく生産中止となっている場合には、第2画面が表示され、ユーザに対して後継機種に関する情報提供も行われる。
【0041】
なお、提供情報テーブルとして記憶部101に記憶された提供情報に、製品型式情報と対応付けられた後継機種情報を含めておくことで、サーバ100は、ユーザに対して後継機種に関する情報提供を行うことが可能となる。
【0042】
さらに、ユーザは、第1画面あるいは第2画面が表示された状態で、特定された型式が表示された「○○○○型」の部分をクリックすることで、第3画面に遷移することができる。第3画面が表示された状態で、ユーザは、特定された型式に対応する技術資料・図面に関する情報一覧表示の中から所望のものを選択して閲覧することができる。また、ユーザは、必要に応じて、選択した資料をダウンロードすることができる。
【0043】
また、ユーザは、第2画面が表示された状態で、後継機種として特定された型式が表示された「●●●型」の部分をクリックすることでも、第3画面に遷移することができる。第3画面が表示された状態で、ユーザは、後継機種として特定された型式に対応する技術資料・図面に関する情報一覧表示の中から所望のものを選択して閲覧することができる。また、ユーザは、必要に応じて、選択した資料をダウンロードすることができる。
【0044】
さらに、ユーザは、第3画面が表示された状態で、右下に表示された「型番のよくあるお問い合わせ」をクリックすることで、
図5に示した第4画面に遷移することができ、現行品あるいは後継機種に関するさらなる情報を、選択操作に基づいて閲覧することができる。一例として、ユーザは、第4画面において、「エラー対応(不具合・異常)」、「設置」、「復旧」、「その他」などの項目を選択することができる。
【0045】
例えば、第4画面において「エラー対応(不具合・異常)」がユーザによって選択された場合には、
図5に示した第5画面に遷移する。従って、ユーザは、特定された製品に関する付加的な情報を、簡単な選択操作に基づいて容易に閲覧することができる。さらに、第5画面内には、担当部門の連絡先も表示されるため、ユーザは、必要に応じて適切な担当部門に直接問い合わせることが可能となる。
【0046】
また、ユーザは、第1画面あるいは第2画面が表示された状態で、左下に表示された「関連部品はこちら」をクリックすることで、
図6に示した第6画面に遷移することができ、関連部品に関する情報を、選択操作に基づいて閲覧することができる。ユーザは、第6画面内で一覧表示された関連部品の中から所望の部品をクリックすることで、その部品に関する技術資料・図面を閲覧することができる。また、ユーザは、必要に応じて、選択した資料をダウンロードすることができる。
【0047】
また、ユーザは、第6画面が表示された状態で、右下に表示された「必要部品がある場合はこちら」をクリックすることで、
図6に示した第7画面に遷移することができ、関連部品の発注を行うことができる。ユーザは、第7画面において、現場所在地を選択入力することで、最寄りの営業所に関する情報提供を受けることができる。特に、第7画面内には、最寄りの営業所の連絡先が表示されるため、ユーザは、必要な部品を直ちに発注することが可能となる。また、第6画面において、交換、修理等に必要な工具を表示できるように「必要工具はこちら」のような表示を行い、クリックすることで必要な工具を表示できるようにしてもよい。
【0048】
また、ユーザは、第1画面あるいは第2画面が表示された状態で、右下に表示された「交換・リニューアル・不具合・新規はこちら」をクリックすることで、
図7に示した第8画面に遷移することができ、最寄りの営業所と容易にコンタクトを取ることができる。ユーザは、第8画面において、現場所在地を選択入力することで、最寄りの営業所に関する情報提供を受けることができる。特に、第8画面内には、最寄りの営業所の連絡先が表示されるため、ユーザは、交換・リニューアル・不具合・新規に関する問合せを、最寄りの営業所に対して直ちに行うことが可能となる。
【0049】
先の
図3の説明に戻り、ステップS305に進んだ場合について説明する。ステップS303において複数候補が特定できた場合には、ステップS305の処理に進み、サーバ100は、ユーザから受信した製品情報に対する返答として、複数候補の特定結果表示を行う。
【0050】
次に、ステップS306において、サーバ100は、複数候補の中から1つの製品を特定するために、写真撮影による画像入力が可能であるかを、ユーザに問い合わせる。ユーザにより画像入力が可能との選択がなされた場合にはステップS307に進み、ユーザにより画像入力が不可能との選択がなされた場合にはステップS311に進む。
【0051】
図8に示した第9画面は、ステップS305およびステップS306の処理を行うための画面表示例である。サーバ100は、ユーザから受信した製品情報に対応する製品型式として複数候補が特定された場合には、第9画面を表示することで、情報提供を行う。第9画面では、3つの候補が特定され、それぞれの特定確率も合わせて表示された状態が例示されている。
【0052】
なお、サーバ100は、あらかじめ設定された閾値以上の特定確率を有する候補を選択し、1つだけを選択できた場合には第1画面あるいは第2画面を表示し、2つ以上の候補が選択された場合には第9画面を表示することとなる。
【0053】
ユーザは、第9画面が表示された状態で、複数候補として表示された3つの「○○○○型(●●%)」のいずれかを選択してクリックすることで、先に示した
図4中の第3画面に遷移することができ、技術資料・図面に関する情報一覧表示の中から所望のものを選択して閲覧することができる。
【0054】
さらに、ユーザは、第9画面が表示された状態で、下に表示された「写真判定へ」をクリックすることで、写真撮影による画像情報をさらに提供することで、画像データを利用して、複数候補の中から1つの製品を特定することを試みることができる。
【0055】
第9画面において「写真判定へ」がクリックされた場合には、先の
図3のフローチャートにおいてステップS307に進んだことに相当する。
図9に示した第10画面~第12画面は、写真撮影に関する具体的な画面例を示したものである。第9画面において「写真判定へ」がクリックされた場合には、第10画面に遷移する。
【0056】
第10画面では、機種情報として「ヘッド」が指定された製品情報をユーザから受信した際に、複数候補が特定されたため、1つの製品を特定するために必要な撮像ガイダンス情報が提供された状態を例示している。
【0057】
すなわち、第10画面では、複数候補の中から1つの型式を特定するために有効となる画像データとして、「ヘッド形状写真」、「検定シール写真」、「シーリングプレート写真」、および「機器全体写真」が、撮像ガイダンス情報として提供されている。第10画面が表示された状態で、ユーザによって「ヘッド形状写真」がクリックされた場合には、第11画面に遷移する。
【0058】
第11画面が表示された場合には、具体的な撮像例とともに、一例として、「上記のイメージ図のように斜め下からヘッドの側面を撮影して下さい」というメッセージが表示されることで、撮像ガイダンス情報が提供される。
【0059】
ユーザは、撮像ガイダンス情報が表示された部分をタッチすることで、この撮像ガイダンス情報を消した上で、端末機器1が有するカメラ機能による撮像状態を視認することができる。さらに、右下の「撮影」ボタンをクリックすることで、ユーザは、撮像ガイダンス情報に従った画像データを容易に収集することができる。なお、撮影が終了することで、先の第10画面に戻る。
【0060】
「ヘッド形状写真」の撮影が終わった後に第10画面に戻った場合には、ユーザは、可能であれば、その他の写真として「検定シール写真」、「シーリングプレート写真」、「機器全体写真」について、「ヘッド形状写真」と同様にして、撮像ガイダンス情報に従って所望の画像データを容易に収集することができる。
【0061】
可能な部分の写真撮影が完了した場合には、ユーザは、第10画面の右下の「次へ」をクリックすることで、第12画面に遷移することができる。なお、第10画面では、4つのパートの写真撮影を行う場合を例示しているが、画面をスクロール操作することで、5つ以上のパートに関する写真撮影にも対応できる。
【0062】
また、ユーザは、撮影済みの写真をクリックすることで、選択された写真を拡大表示させて確認することができ、必要に応じて撮り直しを行うこともできる。
【0063】
ユーザは、スクロール操作、拡大表示、撮り直しなどを必要に応じて行い、撮影可能な写真に関する確認作業が完了した場合には、第12画面の右下の「送信」をクリックすることで、写真撮影による画像情報をサーバ100に対して容易に送信することができる。
【0064】
一方、画像情報を受信したサーバ100は、新たに提供された画像情報に基づいて製品の特定を行うための検索処理をステップS308において行う。このステップS308による検索処理は、ステップS302による検索処理と同様に、先の
図2におけるステップS201~S203の処理に相当する。
【0065】
なお、製品情報として画像データが提供された場合には、型式情報抽出部103は、ステップS202において、画像データの中からキー情報を抽出あるいは特定するための画像処理を実行することとなる。
【0066】
次に、ステップS309において、サーバ100は、画像情報に基づく検索処理をステップS308で行った結果として、1つの製品に特定できたか、複数候補が特定されたか、あるいは1つの製品も特定できなかったかを判別する。
【0067】
ステップS309において、サーバ100によって1つの製品に特定できた場合には、ステップS304の処理に進み、上述したように、サーバ100は、第1画面~第8画面に基づく情報提供を行うことができる。
【0068】
一方、ステップS309において、サーバ100によって複数候補が特定された場合には、ステップS310の処理に進む。また、ステップS309において、サーバ100によって1つの製品も特定できなかった場合には、ステップS311の処理に進む。
【0069】
ステップS310に進んだ場合には、サーバ100は、ユーザから受信した画像情報に基づく製品情報に対する返答として、複数候補の特定結果表示を行う。
【0070】
次に、ステップS311において、サーバ100は、複数候補の中から1つの製品を特定するために、あるいは1つの製品も特定できなかった状態から1つの製品を特定するために、製造メーカの担当者からの回答が必要であるかを、ユーザに問い合わせる。ユーザによりメーカの担当者からの回答が必要であるとの選択がなされた場合にはステップS312に進む。一方、ユーザによりメーカの担当者からの回答が不要であるとの選択がなされた場合には一連処理を終了する。
【0071】
図10に示した第13画面~第15画面は、ステップS310~ステップS312に対応する具体的な画面例を示したものである。ステップS309において、サーバ100によって複数候補が特定され、ステップS310に進んだ場合には、第13画面が表示される。
【0072】
サーバ100は、ユーザから受信した画像情報に基づく製品情報に対応する製品型式として複数候補が特定された場合には、第13画面を表示することで、情報提供を行う。第13画面では、3つの候補が特定され、それぞれの特定確率も合わせて表示された状態が例示されている。
【0073】
ユーザは、第13画面が表示された状態で、複数候補として表示された3つの「○○○○型(●●%)」のいずれかを選択してクリックすることで、先に示した
図4中の第3画面に遷移することができ、技術資料・図面に関する情報一覧表示の中から所望のものを選択して閲覧することができる。
【0074】
さらに、ユーザは、第13画面が表示された状態で、複数候補の中から1つの製品を特定するために、メーカの担当者からの回答が必要であると判断した場合には、必要事項を入力して、メーカに送信することができる。
【0075】
また、文字データ情報によっても製品特定ができず、かつ画像データ情報によっても製品特定ができずにステップS311に進んだ場合には、第14画面が表示される。さらに、ユーザは、第14画面が表示された状態で、製品を特定するために、メーカの担当者からの回答が必要であると判断した場合には、第13画面と同様に必要事項を入力して、メーカに送信することができる。
【0076】
第13画面および第14画面においてメーカの担当者からの回答を受けるために入力する必要事項としては、「名前」、「電話番号」、「メールアドレス」、「設置場所(ビル等の名称)」、「導入年月日」が一例として挙げられる。ユーザは、必要事項が表示された各項目をクリックすることで、項目ごとに入力することができる。
【0077】
ユーザは、必要事項の入力が完了した場合には、右下の「送信」をクリックすることで、必要事項をサーバ100に対して容易に送信することができる。送信操作が行われることで、第15画面が表示される。ユーザは、第15画面が表示された状態で、右下に表示された「閉」をクリックすることで、一連処理を終了することとなる。
【0078】
以上のように、実施の形態1によれば、ホームページ上の専用サイトを利用して、実製品に関する問合せを行いたいユーザから受信した製品情報に対して、製品型式を含む必要な情報をユーザに返答することができる構成を備えた情報提供システムを実現できる。
【0079】
換言すると、実製品に関するユーザからの問合せに対して、回答を行う製造メーカにとって作業負担の軽減を図り、情報提供を受けるユーザにとって必要な情報入手の迅速化を図ることができる情報提供システムを実現できる。
【0080】
なお、
図3に示したフローチャートでは、第1段階として文字データ情報に基づく検索処理を行い、1つの製品に特定できなかった場合に、第2段階として画像データ情報に基づく検索処理をさらに行う2段階検索を行う場合について説明したが、このような流れには限定されない。第1段階として画像データ情報に基づく検索処理を行い、1つの製品に特定できなかった場合に、第2段階として文字データ情報に基づく検索処理をさらに行う2段階検索を行うことも可能である。
【0081】
実施の形態2.
現行品がなく、すでに生産中止となっている製品に関しては、納入実績のデータ、あるいは撮像された画像データが十分に残っていないおそれがある。ただし、設計時の図面データは残っていることが期待できる。そこで、本実施の形態2では、製品に関する図面データに基づいて、製品型式を特定するための形状データをあらかじめ作成しておき、ユーザが撮像した実製品に関する画像データと、作成した形状データとのマッチング処理を行うことで、製品を特定する場合について説明する。
【0082】
図11は、本開示の実施の形態2における情報提供システムの全体構成を示した図である。本実施の形態2に係る情報提供システムでは、ユーザが利用する端末機器1と、製造メーカのサーバ110が、ネットワーク2を介して相互通信可能に接続されている。
【0083】
ユーザは、製品に関するメーカからの情報提供を取得したい場合には、端末機器1を用いて、ネットワーク2を介してサーバ110にアクセスし、製造メーカのホームページ上に設けられた専用サイトを利用することができる。すなわち、ユーザは、従来は電話で問合せを行っていた質問事項を、専用サイトを利用して製品情報として質問事項を入力することで、所望のタイミングで必要な情報提供を受けることができる。
【0084】
これに対して、サーバ110は、ネットワーク2を介して製品型式を特定するために利用される製品情報を受信し、受信した製品情報に対応する提供情報を返信する。すなわち、製造メーカは、ユーザから質問事項として取得した製品情報に対して、基本的にはオペレータによる電話対応なしに情報提供できる専用サイトを、サーバ110上に構築しておくこととなる。
【0085】
そこで、受信した製品情報に対応する適切な提供情報を返信することができる具体的なシステム構成について、詳細に説明する。サーバ110は、記憶部111、情報取得部112、画像処理部113、提供情報抽出部114、情報返信部115、およびガイダンス表示部116を備えて構成されている。ここで、サーバ110は、製造メーカが有するコンピュータに相当する。
【0086】
図12は、本開示の実施の形態2に係る情報提供システムにおいて、各種情報の流れを示した説明図である。
図12に基づいて、
図11に示した全体構成の各機能について説明する。
【0087】
製造メーカへの問合せを行うユーザは、端末機器1を用いて製造メーカのホームページ上の専用サイトにアクセスする。さらに、ユーザは、専用サイトにおいて、問合せを行う製品に関して、製品型式を特定するために利用される製品情報を入力する。本実施の形態2では、製品情報を入力する際に、ユーザは、製品型式を特定したい製品の撮像結果が含まれた画像データ情報を採用する。
【0088】
次に、サーバ110内の記憶部111に記憶されているデータについて説明する。本実施の形態2において、記憶部111には、形状データテーブルが記憶されている。形状データテーブルは、製品型式を特定するための形状データと、複数の製品のそれぞれに対応する製品型式情報とが関連付けられたデータの集合である。ここで、形状データは、複数の製品のそれぞれに関する図面データに基づいてあらかじめ生成された2次元あるいは3次元の形状データであり、例えば、製品の銘板、刻印、鋳出し、検定シール等の表示、全体形状、特徴的な部分形状、構成機器との大きさのバランス、構成機器の形状および配置、ボタンや基板等の配列、基板レイアウト等である。
【0089】
次に、サーバ110において、端末機器1から取得した製品情報に対応する情報提供を行う一連処理について、
図12に示したステップS1201~ステップS1205の各処理に基づいて説明する。なお、以下の説明では、サーバ110内の各構成要素が実施する処理として説明する。
【0090】
ステップS1201において、ガイダンス表示部116は、製品の撮像結果が含まれた画像データ情報を送信する予定のユーザに対して、製品型式を特定するために有効な画像データ情報を得るための撮像ガイダンス情報を事前に提供する。ここで、「撮像ガイダンス情報」とは、先の実施の形態1における第11画面を用いて説明した撮像ガイダンス情報と同じである。従って、ユーザは、撮像ガイダンス情報に従った画像データを容易に収集することができる。
【0091】
次に、ステップS1202において、情報取得部112は、ユーザによって生成された製品情報を取得する。なお、本実施の形態2における製品情報とは、撮像ガイダンス情報に従ってユーザが生成したものであり、製品型式を特定したい製品の撮像結果が含まれた画像データ情報に相当する。
【0092】
次に、ステップS1203において、画像処理部113は、形状データテーブルを参照することで、形状データテーブルに含まれている形状データのそれぞれと、情報取得部112で製品情報として取得した画像データ情報との画像マッチング処理を実行し、一致率を算出する。一致率は、形状データテーブルに含まれている製品毎の全形状データに対し一致したものの数より算出してもよいし、形状データに重みづけをすることで、形状特定に影響が大きい部分については、一致率が高くなるように設定してもよい。
【0093】
次に、ステップS1204において、提供情報抽出部114は、画像処理部113による画像マッチング処理の結果として、あらかじめ設定された許容一致率以上の一致率が得られた1以上の形状データが特定できた場合には、形状データテーブルを参照することで、特定した1以上の形状データのそれぞれに対応する製品型式情報を抽出する。
【0094】
次に、ステップS1205において、情報返信部115は、提供情報抽出部114で抽出された製品型式情報と、算出された一致率とを関連付けた提供情報を生成し、製品情報の送信元である端末機器1に対して、製品情報に対する返答として提供情報を返信する。
【0095】
なお、本実施の形態2においても、先の実施の形態1と同様に、製品型式情報と提供情報とが関連付けられたデータの集合である提供情報テーブルを活用することで、特定された製品型式情報に関連する種々の情報提供をさらに行うことができる。
【0096】
以上のように、実施の形態2によれば、ホームページ上の専用サイトを利用して、実製品に関する問合せを行いたいユーザから受信した、画像データによる製品情報に対して、製品型式を含む必要な情報をユーザに返答することができる構成を備えた情報提供システムを実現できる。
【0097】
換言すると、実製品に関するユーザからの問合せに対して、回答を行う製造メーカにとって作業負担の軽減を図り、情報提供を受けるユーザにとって必要な情報入手の迅速化を図ることができる情報提供システムを実現できる。
【0098】
特に、本実施の形態2では、設計時の図面データに基づいてあらかじめ生成した形状データと、ユーザが撮像した実製品の画像データとの画像マッチング処理を行うことで製品型式を特定することができる。この結果、現行品がなくすでに生産中止となってしまった実製品に関しても、設計時の図面データに基づいて型式を特定することができ、ユーザに対して適切な情報提供を行うことができる。
【0099】
なお、図面データを用いた製品特定では、図面に書かれている設定値や色といった文字情報に基づくデータと画像データから読み取れる設定値や色とのマッチングを行うこともできる。
【0100】
上述した実施の形態1、2に係る情報提供システムは、特に、端末機器1側に専用のアプリケーションソフトを実装する代わりに、ホームページ上の専用サイトを利用して、ユーザから受信した製品情報、およびユーザによる選択入力、設定入力に応じて、種々の情報提供を実現している点に技術的特徴がある。すなわち、端末機器側のメモリ容量あるいは演算負荷を軽減した上で、より豊富な情報提供を迅速に行うことを主目的としている。
【符号の説明】
【0101】
1 端末機器、2 ネットワーク、100 サーバ、101 記憶部、102 情報取得部、103 型式情報抽出部、104 提供情報抽出部、105 情報返信部、106 追加情報生成部、110 サーバ、111 記憶部、112 情報取得部、113 画像処理部、114 提供情報抽出部、115 情報返信部、116 ガイダンス表示部。