(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024043770
(43)【公開日】2024-04-02
(54)【発明の名称】情報処理装置、情報処理方法、および情報処理プログラム
(51)【国際特許分類】
G06Q 50/10 20120101AFI20240326BHJP
G06F 16/53 20190101ALI20240326BHJP
G06T 7/00 20170101ALI20240326BHJP
【FI】
G06Q50/10
G06F16/53
G06T7/00 660A
G06T7/00 350B
【審査請求】未請求
【請求項の数】10
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022148943
(22)【出願日】2022-09-20
(71)【出願人】
【識別番号】500257300
【氏名又は名称】LINEヤフー株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110002147
【氏名又は名称】弁理士法人酒井国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】西 紗記子
【テーマコード(参考)】
5B175
5L049
5L096
【Fターム(参考)】
5B175DA02
5L049CC11
5L096BA08
5L096BA18
5L096DA05
5L096EA45
5L096HA11
5L096JA11
5L096KA04
(57)【要約】
【課題】ユーザが選択したヘアスタイルにするために必要な施術内容を推定することができる情報処理装置、情報処理方法、および情報処理プログラムを提供すること。
【解決手段】本願に係る情報処理装置は、画像処理部と、推定部とを備える。画像処理部は、ユーザの顔画像であるユーザ顔画像とユーザによって選択されたヘア画像とを合成した合成画像を生成する。推定部は、施術前後のヘア画像と施術内容との関係を学習した学習モデルを用いて、ユーザの施術前の画像と合成画像とから施術内容を推定する。
【選択図】
図8
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ユーザの顔画像であるユーザ顔画像と前記ユーザによって選択されたヘア画像とを合成した合成画像を生成する画像処理部と、
施術前後のヘア画像と施術内容との関係を学習した学習モデルを用いて、前記ユーザの施術前の画像と前記合成画像とから施術内容を推定する推定部と、を備える
ことを特徴とする情報処理装置。
【請求項2】
前記学習モデルは、
施術後のヘア画像と施術内容を示す情報との組み合わせを複数含む学習用データを用いた機械学習によって生成される
ことを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項3】
前記推定部によって推定された前記施術内容を示す情報を含む施術内容情報を出力する出力部を備える
ことを特徴とする請求項1または2に記載の情報処理装置。
【請求項4】
前記推定部によって推定された前記施術内容に対する前記ユーザの許諾を受け付ける受付部と、
前記受付部によって前記許諾が受け付けられた場合に、前記推定部によって推定された前記施術内容を示す情報を含む予約要求をヘア施術者宛に出力する出力部と、を備える
ことを特徴とする請求項1または2に記載の情報処理装置。
【請求項5】
前記出力部は、
前記合成画像または前記ユーザが選択した前記ヘア画像を含む前記予約要求を前記ヘア施術者宛に出力する
ことを特徴とする請求項4に記載の情報処理装置。
【請求項6】
前記推定部によって推定された前記施術内容を示す情報をヘア施術者宛に出力する出力部と、
前記推定部によって推定された前記施術内容に対する前記ヘア施術者による修正案を受け付ける修正案受付部と、を備え、
前記出力部は、
前記修正案受付部によって受け付けられた修正後の前記施術内容を示す情報を出力する
ことを特徴とする請求項1または2に記載の情報処理装置。
【請求項7】
前記推定部によって推定された前記施術内容に基づいて、施術費用を判定する判定部を備える
ことを特徴とする請求項1または2に記載の情報処理装置。
【請求項8】
前記ユーザによる施術内容の指定を受け付ける受付部と、
前記受付部によって前記指定が受け付けられた前記施術内容と前記推定部によって推定された前記施術内容とを比較する比較部と、
前記比較部による比較結果を出力する出力部と、を備える
ことを特徴とする請求項1または2に記載の情報処理装置。
【請求項9】
コンピュータが実行する情報処理方法であって、
ユーザの顔画像であるユーザ顔画像と前記ユーザによって選択されたヘア画像とを合成した合成画像を生成する画像処理工程と、
施術前後のヘア画像と施術内容との関係を学習した学習モデルを用いて、前記ユーザの施術前の画像と前記合成画像とから施術内容を推定する推定工程と、を含む
ことを特徴とする情報処理方法。
【請求項10】
ユーザの顔画像であるユーザ顔画像と前記ユーザによって選択されたヘア画像とを合成した合成画像を生成する画像処理手順と、
施術前後のヘア画像と施術内容との関係を学習した学習モデルを用いて、前記ユーザの施術前の画像と前記合成画像とから施術内容を推定する推定手順と、をコンピュータに実行させる
ことを特徴とする情報処理プログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、情報処理装置、情報処理方法、および情報処理プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、ユーザの顔画像とヘア画像とを合成してユーザに提示する技術が知られている。例えば、特許文献1には、ヘアスタイルやヘアの色を変更するヘアシミュレーションによる画像処理を行い、かかる画像処理の結果を表示する技術が提案されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、上記従来技術では、ヘアシミュレーションによる画像処理を行うことに留まり、選択したヘアスタイルにするために必要な施術内容を知ることができない。
【0005】
本願は、上記に鑑みてなされたものであって、ユーザが選択したヘアスタイルにするために必要な施術内容を推定することができる情報処理装置、情報処理方法、および情報処理プログラムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本願に係る情報処理装置は、画像処理部と、推定部とを備える。画像処理部は、ユーザの顔画像であるユーザ顔画像とユーザによって選択されたヘア画像とを合成した合成画像を生成する。推定部は、施術前後のヘア画像と施術内容との関係を学習した学習モデルを用いて、ユーザの施術前の画像と合成画像とから施術内容を推定する。
【発明の効果】
【0007】
実施形態の一態様によれば、ユーザが選択したヘアスタイルにするために必要な施術内容を推定することができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【
図1】
図1は、実施形態に係る情報処理の一例を示す図である。
【
図2】
図2は、実施形態に係る情報処理システムの構成の一例を示す図である。
【
図3】
図3は、実施形態に係る情報提供装置の構成例を示す図である。
【
図4】
図4は、実施形態に係る情報提供装置のユーザ情報記憶部に記憶されるユーザ情報テーブルの一例を示す図である。
【
図5】
図5は、実施形態に係る情報提供装置の投稿情報記憶部に記憶される投稿情報テーブルの一例を示す図である。
【
図6】
図6は、実施形態に係る情報提供装置のモデル情報記憶部に記憶されるモデル情報テーブルの一例を示す図である。
【
図7】
図7は、実施形態に係る情報提供装置のコンテンツ記憶部に記憶されるコンテンツテーブルの一例を示す図である。
【
図8】
図8は、実施形態に係る端末装置の構成の一例を示す図である。
【
図9】
図9は、実施形態に係る端末装置の受付部の構成の一例を示す図である。
【
図10】
図10は、実施形態に係る端末装置の画像処理部の構成の一例を示す図である。
【
図11】
図11は、実施形態に係る情報提供装置の出力部によって表示部に表示される予約設定画面の一例を示す図である。
【
図12】
図12は、実施形態に係る情報提供装置の出力部によって表示部に表示されるキーワード指定画面の一例を示す図である。
【
図13】
図13は、実施形態に係る情報提供装置の処理部によって指定キーワードから類似ヘア画像を取得する処理を説明するための図である。
【
図14】
図14は、実施形態に係る情報提供装置の出力部によって表示部に表示される予約設定画面の他の例を示す図である。
【
図15】
図15は、実施形態に係る情報提供装置の出力部によって表示部に表示される予約設定画面のさらに他の例を示す図である。
【
図16】
図16は、実施形態に係る情報提供装置の出力部によって表示部に表示される合成画像変更画面の一例を示す図である。
【
図17】
図17は、実施形態に係る情報提供装置の推定部によってユーザ画像と合成画像とから施術内容を推定する処理を説明するための図である。
【
図18】
図18は、実施形態に係る情報提供装置の出力部によって表示部に表示される顔型選択画面の一例を示す図である。
【
図19】
図19は、実施形態に係る端末装置の処理部による情報処理の一例を示すフローチャートである。
【
図20】
図20は、実施形態に係る端末装置の処理部による予約処理の一例を示すフローチャートである。
【
図21】
図21は、実施形態に係る情報提供装置および端末装置の各々の機能を実現するコンピュータの一例を示すハードウェア構成図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下に、本願に係る情報処理装置、情報処理方法、および情報処理プログラムを実施するための形態(以下、「実施形態」と呼ぶ)について図面を参照しつつ詳細に説明する。なお、この実施形態により本願に係る情報処理装置、情報処理方法、および情報処理プログラムが限定されるものではない。また、各実施形態は、処理内容を矛盾させない範囲で適宜組み合わせることが可能である。また、以下の各実施形態において同一の部位には同一の符号を付し、重複する説明は省略される。
【0010】
〔1.情報処理の一例〕
まず、
図1を用いて、実施形態に係る情報処理の一例について説明する。
図1は、実施形態に係る情報処理の一例を示す図である。なお、以下では、実施形態に係る情報処理装置が、
図1に示す端末装置4である場合について説明するが、かかる情報処理装置は、
図1に示す情報提供装置1であってもよく、端末装置4と情報提供装置1とを組み合わせた構成であってもよい。
【0011】
図1に示す実施形態に係る情報提供装置1は、例えば、SNS(Social Networking Service)などのサービスを提供する情報処理装置である。例えば、情報提供装置1は、投稿者によって投稿された投稿情報を受け付ける。情報提供装置1は、投稿者から受け付けた投稿情報を閲覧者となるユーザUの端末装置4に対して配信する。
【0012】
投稿者は、例えば、ヘアサロン、ヘア施術者、施術対象者などであり、ユーザUを含んでいてもよい。ヘアサロンは、美容室(美容院)や理容室(理容院)などである。ヘア施術者は、ヘアサロンにおいてヘア(髪)を整える施術者であり、ヘアスタイリストとも呼ばれる。施術対象者は、ヘア施術者によってヘアの施術を受けたユーザである。
【0013】
投稿者によって投稿される投稿情報は、例えば、投稿者を撮像して得られる投稿者撮像画像である投稿画像や投稿者が投稿したテキストである投稿テキストを示す情報などを含む。投稿画像は、例えば、投稿者のヘアや顔を含む投稿者の頭部の撮像画像を含む。
【0014】
また、投稿テキストは、例えば、投稿画像に対する投稿者のコメントなどを含む。投稿画像に対する投稿者のコメントは、例えば、投稿画像に対する投稿者の評価を示す評価情報を含む。以下において、投稿画像に対する投稿者のコメントを投稿者コメントと記載する場合がある。
【0015】
また、情報提供装置1は、投稿情報に含まれる投稿画像に対する他のユーザ(閲覧者の一例)の評価を示す評価情報や投稿情報に対する他のユーザのコメントを受け付ける。そして、情報提供装置1は、受け付けた他のユーザの評価情報や他のユーザのコメントを含む上述した投稿情報を閲覧者の装置に対して配信する。閲覧者の装置は、例えば、ユーザUの端末装置4またはその他のユーザの装置である。以下において、他のユーザのコメントを閲覧者コメントと記載する場合がある。
【0016】
投稿情報に対する評価は、例えば、肯定的な評価(例えば、「グッド」)や否定的な評価(例えば、「バッド」)などであるが、中間的な評価(例えば、「普通」)などを含んでいてもよい。また、情報提供装置1は、投稿情報が他のユーザによってタイムラインに追加された数などの情報を投稿情報に対する評価として閲覧者となるユーザUの端末装置4に対して配信することもできる。
【0017】
情報提供装置1は、複数種類の学習モデルの情報を端末装置4に送信する(ステップS1)。複数種類の学習モデルは、第1の学習モデル、第2の学習モデル、第3の学習モデル、および第4の学習モデルを含む。
【0018】
まず、第1の学習モデルについて説明する。第1の学習モデルは、キーワードとヘア画像との関係性を学習したモデルであり、1以上のキーワードを入力としヘア画像を出力とする学習モデルである。第1の学習モデルは、キーワードとヘア画像との組み合わせを複数含む学習用データを用いて、機械学習によって生成される。
【0019】
なお、第1の学習モデルは、1以上のキーワードを入力としヘア画像特定情報を出力とする学習モデルであってもよい。ヘア画像特定情報は、ヘア画像を特定する情報である。
【0020】
情報提供装置1は、例えば、投稿者コメントや投稿者テキストなどに含まれる1以上のキーワードを抽出し、かかる1以上のキーワードとコメントの対象となった投稿画像との組み合わせを複数含むデータを上述した学習用データとして生成する。
【0021】
また、情報提供装置1は、投稿者コメントや投稿者テキストからキーワードを抽出できない場合、閲覧者コメントに含まれる1以上のキーワードを抽出し、かかる1以上のキーワードとコメントの対象となった投稿画像との組み合わせを複数含むデータを上述した学習用データとして生成する。
【0022】
また、情報提供装置1は、投稿者コメントまたは投稿者テキストと、閲覧者コメントとに共に含まれる1以上のキーワードを抽出し、かかる1以上のキーワードとコメントの対象となった投稿画像との組み合わせを複数含むデータを上述した学習用データとして生成することもできる。
【0023】
なお、学習用データは、投稿画像毎に作業者が割り当てたキーワードと投稿画像との組み合わせを複数含むデータであってもよい。また、学習用データは、投稿情報などのコンテンツに代えて、ウェブページなどのコンテンツなどに含まれる画像であってもよく、第三者が提供する画像であってもよい。投稿情報は、投稿コンテンツの一例である。
【0024】
例えば、情報提供装置1は、人の顔とヘアとが含まれる画像と文章とが含まれるコンテンツをネットワーク経由で取得し、かかるコンテンツに含まれる文章からキーワードを抽出することもできる。この場合、情報提供装置1は、コンテンツに含まれる文章から抽出したキーワードとコンテンツに含まれる画像との組み合わせを複数含むデータを学習用データとして生成する。
【0025】
次に、第2の学習モデルについて説明する。第2の学習モデルは、顔画像と顔の特徴を示す情報との関係を学習した学習モデルであり、顔画像を含む画像を入力とし、顔の特徴を示す情報を出力とする学習モデルである。
【0026】
第2の学習モデルは、顔画像を含む画像と顔の特徴を示す情報との組み合わせを複数含む学習用データを用いて、機械学習によって生成される。顔の特徴を示す情報は、例えば、顔型の種類を示す情報であるが、顔における眉、目、鼻、口、および耳のうちの1以上の大きさ、形、位置などの各パーツの特徴を示す情報であってもよい。
【0027】
また、顔の特徴を示す情報は、顔における眉、目、鼻、口、および耳の各々の位置を示す情報であってもよく、顔における眉、目、鼻、口、および耳の各々の位置および大きさを示す情報などであってもよい。
【0028】
次に、第3の学習モデルについて説明する。第3の学習モデルは、顔の特徴を示す情報と当該顔に似合うと評価されたヘアスタイルとの関係性を学習したモデルであり、顔の特徴を示す情報を入力とし当該顔に似合うと推定されるヘアスタイルを示す情報を出力とする学習モデルである。
【0029】
第3の学習モデルは、顔の特徴を示す情報と、ヘア画像と、顔の特徴を示す情報とヘア画像との組み合わせに対する評価を示す情報との組み合わせを複数含む学習用データを用いて、機械学習によって生成される。
【0030】
情報提供装置1は、投稿画像、閲覧者コメント、および評価情報などを各々含む複数の投稿情報を収集する。顔画像は、顔画像およびヘア画像を含み、評価情報は、閲覧者である他のユーザの投稿画像に対する評価を示す情報であるが、投稿者コメントに含まれる評価を示す情報が含まれていてもよい。
【0031】
情報提供装置1は、収集した各投稿情報に含まれる顔画像で示される顔の特徴を抽出する。そして、情報提供装置1は、投稿情報の投稿画像に含まれるヘア画像と、抽出した顔の特徴を示す情報と、評価情報とを含むデータを上述した学習用データとして生成する。
【0032】
第3の学習モデルにおいて、顔の特徴を示す情報は、例えば、顔型の種類を示す情報であるが、顔における眉、目、鼻、口、および耳のうちの1以上の大きさ、形、位置などの各パーツの特徴を示す情報であってもよい。また、顔の特徴を示す情報は、顔における眉、目、鼻、口、および耳の各々の位置を示す情報であってもよく、顔における眉、目、鼻、口、および耳の各々の位置および大きさを示す情報などであってもよい。
【0033】
次に、第4の学習モデルについて説明する。第4の学習モデルは、施術前後のヘア画像と施術内容との関係を学習した学習モデルであり、施術前後のヘア画像を入力とし、推定される施術内容を示す情報を出力とする学習モデルである。施術前後のヘア画像は、ヘア施術前のヘア画像とヘア施術後のヘア画像とを含む。
【0034】
施術内容は、例えば、カットの有無、カットの量、ブリーチの有無、ブリーチの数、カラーの有無、カラーの種類、パーマの有無、パーマの種類、縮毛矯正の有無などを含む。施術内容を示す情報は、カットの有無、カットの量、ブリーチの有無、ブリーチの数、カラーの有無、カラーの種類、パーマの有無、パーマの種類、縮毛矯正の有無の各々のスコアの情報を含む。
【0035】
また、施術内容を示す情報は、カットの有無、カットの量、ブリーチの有無、ブリーチの数、カラーの有無、カラーの種類、パーマの有無、パーマの種類、縮毛矯正の有無の組み合わせ毎のスコアの情報を含んでいてもよい。
【0036】
第4の学習モデルは、施術前後のヘア画像と施術内容を示す情報との組み合わせを複数含む学習用データを用いて、機械学習によって生成される。情報提供装置1は、例えば、ヘアサロンまたはヘアスタイリストなどの装置から、施術前後のヘア画像とその施術内容を示す情報とを含む施術情報を収集する。そして、情報提供装置1は、収集した施術情報に基づいて、施術前後のヘア画像と施術内容を示す情報との組み合わせを複数含む学習用データを生成する。
【0037】
上述した各学習モデルは、任意の種別のモデルが採用可能である。例えば、各学習モデルは、DNN(Deep Neural Network)、GBDT(Gradient Boosting Decision Tree)、SVM(Support Vector Machine)などのように、機械学習によって生成されるモデルである。DNNは、例えば、CNN(Convolutional Neural Network)やRNN(Recurrent Neural Network)である。また、RNNは、LSTM(Long short-term memory)などであってもよい。また、各学習モデルは、例えば、CNNとRNNとを組み合わせたモデルなど、複数のモデルを組み合わせることで実現されるモデルであってもよい。
【0038】
つづいて、端末装置4は、情報提供装置1から送信される複数種類の学習モデルの情報を受信し、受信した複数種類の学習モデルの情報を内部の記憶部に記憶する(ステップS2)。
【0039】
端末装置4のユーザUは、ヘアサロンに対してヘア施術の予約を行う前に、どのようなヘアスタイルにするのかを検討する場合がある。ヘアスタイルの検討は、例えば、ウェブ検索で検索される情報や雑誌に掲載された情報などから行うことができる。
【0040】
例えば、ユーザUは、キーワード検索またはウェブ検索などによって得られたヘアスタイル関連画像を端末装置4に表示させることができる。ヘアスタイル関連画像は、ヘアスタイルをユーザUが確認することができる画像であり、少なくともヘア画像と顔画像とを含む画像である。
【0041】
ここで、キーワード検索について説明する。端末装置4は、複数のキーワードを表示部に表示する(ステップS3)。これらの複数のキーワードは、予め定められた複数のキーワードであるが、複数のキーワードからランダムに抽出された複数のキーワードまたは予め定められた条件を満たす複数のキーワードであってもよい。
【0042】
予め定められた条件を満たす複数のキーワードは、例えば、ユーザUによって選択される回数が多い順に上位の所定数のキーワードである。抽出候補となるキーワードは、例えば、第1の学習モデルへの入力対象となるキーワードである。
【0043】
端末装置4は、ユーザUによって1以上のキーワードが指定された場合、ユーザUによって指定された1以上のキーワードを受け付け、かかる1以上のキーワードに対応するヘア画像を、第1の学習モデルを用いて、特定する(ステップS4)。
【0044】
ステップS4において、端末装置4は、ユーザUによって指定された1以上のキーワードを第1の学習モデルに入力して第1の学習モデルから出力される情報に基づいて、ユーザUによって指定された1以上のキーワードに対応するヘア画像を特定する。
【0045】
例えば、端末装置4は、第1の学習モデルがヘア画像を出力する場合、第1の学習モデルから出力されるヘア画像を、ユーザUによって指定された1以上のキーワードに対応するヘア画像として特定する。
【0046】
また、端末装置4は、第1の学習モデルがヘア画像特定情報を出力する場合、第1の学習モデルから出力されるヘア画像特定情報を取得し、取得したヘア画像特定情報で特定されるヘア画像を内部の記憶部または情報提供装置1から取得する。この場合も、端末装置4は、取得したヘア画像を、ユーザUによって指定された1以上のキーワードに対応するヘア画像として特定する。
【0047】
つづいて、端末装置4は、ステップS4で特定したヘア画像と類似するヘア画像を含む画像である類似ヘア画像を複数取得し、取得した類似ヘア画像を表示部に表示する(ステップS5)。ステップS5において、端末装置4は、ステップS4で特定したヘア画像を含む類似画像検索要求を不図示の類似画像検索サーバまたは情報提供装置1に送信する。
【0048】
類似画像検索サーバまたは情報提供装置1は、端末装置4からの類似画像検索要求に含まれるヘア画像に基づいて、複数の類似ヘア画像を検索し、検索で得られる1以上の類似ヘア画像を端末装置4に送信する。端末装置4は、類似画像検索要求に応じて類似画像検索サーバまたは情報提供装置1から送信される複数の類似ヘア画像を取得する。
【0049】
このように、端末装置4は、ユーザUによって指定された1以上のキーワードに基づいて、複数の類似ヘア画像を表示部に表示する。これにより、ユーザUは、キーワードを指定するだけで、検討対象となるヘア画像を確認することができる。
【0050】
なお、上述した例では、端末装置4によって提示された複数のキーワードの中からユーザUが1以上のキーワードを指定するが、ユーザUによる1以上のキーワードの指定は、かかる例に限定されない。例えば、ユーザUは、端末装置4を操作して1以上のキーワードを端末装置4に入力することで、1以上のキーワードを指定したり、音声によって1以上のキーワードを端末装置4に入力することで、1以上のキーワードを指定したりすることもできる。
【0051】
また、ユーザUは、キーワード検索に代えてまたは加えて、ユーザUの顔の特徴からヘアスタイルの検討を行うこともでき、以下において、ユーザUの顔の特徴からのヘアスタイルの検討について説明する。
【0052】
端末装置4は、ユーザUによって指定されたユーザ撮像画像に基づいて、ユーザUの顔の特徴を判定する(ステップS6)。ユーザ撮像画像は、ユーザUのヘアおよび顔を含む頭部の画像であって端末装置4の不図示の撮像部または不図示の装置の撮像部などによって撮像された画像であり、ユーザ画像の一例である。端末装置4は、例えば、ユーザUによる操作に基づいて、ユーザ撮像画像を取得する。
【0053】
例えば、ユーザUは、端末装置4を操作して、ユーザUのヘアおよび顔を含む頭部を端末装置4の撮像部で撮像して、ユーザ撮像画像を端末装置4に複数取得させることができる。ユーザUは、端末装置4を操作して、端末装置4で取得された複数のユーザ撮像画像の中から所望のユーザ撮像画像を指定することができる。
【0054】
ステップS6において、端末装置4は、例えば、予め定められた複数種類の顔の特徴の中からユーザ撮像画像で示されるユーザUの顔の特徴を判定する。例えば、端末装置4は、上述した第2の学習モデルにユーザ撮像画像を入力し、第2の学習モデルから出力される顔の特徴を示す情報に基づいて、ユーザUの顔の特徴を判定する。
【0055】
また、端末装置4は、複数種類の顔の特徴の各々を示す情報を有していてもよく、この場合、端末装置4は、各種類の顔の特徴を示す情報とユーザ撮像画像で示されるユーザUの顔の特徴を示す情報とのパターンマッチング技術によって、ユーザUの顔の特徴を判定する。
【0056】
また、端末装置4は、複数種類の顔の特徴(例えば、顔型)の各々を示す線画である顔特徴線画を表示部に表示し、これら複数種類の顔特徴線画の中からユーザUに自分の顔型に最も近い顔特徴線画を選択させることもできる。
【0057】
つづいて、端末装置4は、上述した第3の学習モデルを用いて、ステップS6で判定したユーザUの顔の特徴から、ユーザUの顔に似合うと推定されるヘアスタイルを特定する(ステップS7)。第3の学習モデルは、上述したように、顔の特徴を示す情報とその顔に似合うと評価されたヘアスタイルとの関係性を学習したモデルである。
【0058】
端末装置4は、ステップS7において、ステップS6で判定したユーザUの顔の特徴を示す情報を第3の学習モデルに入力し、第3の学習モデルから出力されるヘアスタイルの情報に基づいて、ユーザUの顔に似合うと推定されるヘアスタイルを特定する。ヘアスタイルの情報は、ヘア画像であり、端末装置4は、第3の学習モデルから出力されるヘア画像を、ユーザUの顔に似合うと推定されるヘアスタイルとして特定する。
【0059】
つづいて、端末装置4は、ユーザUの顔画像であるユーザ顔画像とユーザUによって選択されたヘア画像とを合成した合成画像を生成し、生成した合成画像を表示部に表示する(ステップS8)。ユーザ顔画像は、例えば、上述したユーザ撮像画像またはユーザ撮像画像に含まれる画像である。
【0060】
ユーザUによって選択されたヘア画像は、例えば、ステップS8で特定されたヘアスタイルの画像またはキーワード検索によって取得された複数の類似ヘア画像のうち、ユーザUによって選択された1以上の画像である。
【0061】
端末装置4は、ステップS8で特定されたヘアスタイルの画像である特定ヘア画像またはキーワード検索によって取得された複数の類似ヘア画像の中からのユーザUによる1以上のヘア画像の選択を受け付ける。また、端末装置4は、例えば、ユーザUによって閲覧された複数のウェブページなどに含まれる複数のヘア画像の中からユーザUによる1以上のヘア画像の選択を受け付けることもできる。
【0062】
端末装置4は、ユーザUによって2以上のヘア画像が選択された場合、かかる2以上のヘア画像を合成して得られる合成ヘア画像をユーザ顔画像と合成することで合成画像を生成する。
【0063】
ユーザUによって選択されたヘア画像は、例えば、端末装置4における不図示の撮像部によって撮像された撮像画像であってもよい。かかる撮像画像は、例えば、雑誌に掲載された人物の顔およびヘアを含む写真を撮像した画像である。この場合、端末装置4は、例えば、端末装置4によって撮像された撮像画像のユーザUによって選択された撮像画像に含まれる人物の顔画像をユーザ顔画像に含まれるユーザUの顔画像に置き換えることで合成画像を生成する。
【0064】
また、雑誌に掲載された写真を撮像した撮像画像は、撮像画像に含まれる人物の顔が正面を向いていない場合がある。この場合、端末装置4は、人物の顔が正面を向く方向に撮像画像を射影変換した撮像画像に含まれる顔画像をユーザ顔画像に置き換えることで合成画像を生成する。また、端末装置4は、ユーザUによって複数の撮像画像が選択された場合、複数の撮像画像を合成して得られる合成撮像画像に含まれる顔画像をユーザ顔画像に置き換えることで合成画像を生成する。
【0065】
また、端末装置4は、ユーザUの操作に基づいて、複数のヘア画像の中からユーザUによって選択されるヘア画像が変更された場合、ユーザUの操作によって選択が変更されたヘア画像と合成した合成画像である変更後合成画像を生成し、生成した変更後合成画像を表示部に表示する。
【0066】
例えば、端末装置4は、ユーザUの第1の変更操作に基づいて、複数のヘア画像の中からユーザUによって選択されるヘア画像が変更される毎に、対応する変更後合成画像を生成し、生成した変更後合成画像を表示部に表示する。第1の変更操作は、例えば、左右方向へのスクロール操作または左右方向へのスワイプ操作である。
【0067】
また、端末装置4は、ユーザUの第2の変更操作に基づいて、合成画像に含まれるヘア画像の髪の長さおよび色のうちの少なくとも1つを変更することもできる。端末装置4は、例えば、第2の変更操作が行われる毎に、合成画像に含まれるヘア画像の髪の長さおよび色のうちの少なくとも1つを変更する。第1の変更操作は、例えば、上下方向へのスクロール操作または上下方向へのスワイプ操作である。
【0068】
また、端末装置4は、ユーザUによって選択されたヘア画像の加工を受け付けた場合、受け付けられた加工をヘア画像に施すことで加工ヘア画像を生成することもできる。ヘア画像の加工は、例えば、ヘア画像の髪の長さおよび色のうちの少なくとも1つを変更する加工である。この場合、端末装置4は、ステップS8において、ユーザ顔画像と加工ヘア画像とを合成した合成画像を生成し、生成した合成画像を表示部に表示する。
【0069】
つづいて、端末装置4は、上述した第4の学習モデルを用いて、ユーザUの施術前の画像とステップS8で生成した合成画像とから、施術内容を推定する(ステップS9)。ユーザUの施術前の画像は、例えば、上述したユーザ撮像画像である。ステップS9で推定される施術内容は、ステップS8で生成した合成画像で示されるヘアスタイルにするために必要な施術内容であり、以下において、推定施術内容と記載する場合がある。
【0070】
ステップS9において、端末装置4は、ユーザUの施術前の画像とステップS8で生成した合成画像とを第4の学習モデルに入力した場合に、第4の学習モデルから出力される施術内容を示す情報に基づいて、推定施術内容を判定する。
【0071】
また、端末装置4は、判定した推定施術内容に基づいて、推定施術内容での施術に必要な費用である施術費用を判定する(ステップS10)。例えば、端末装置4は、施術内容と施術費用との関係を示すヘアサロン毎の施術費用情報に基づいて、ヘアサロン毎の施術費用を判定することができる。端末装置4は、例えば、情報提供装置1などからヘアサロン毎の施術費用情報を取得することができる。
【0072】
また、端末装置4は、ユーザUによる施術内容の指定を受け付けた場合、指定を受け付けた施術内容であるユーザ指定施術内容と推定施術内容とを比較し、比較した結果を示す比較情報を生成する(ステップS11)。比較情報には、例えば、ユーザ指定施術内容と推定施術内容との差を示す情報が含まれる。例えば、端末装置4は、推定施術内容が、ユーザ指定施術内容に加えて、ブリーチの数が1つ多い場合、ユーザ指定施術内容よりもブリーチの数が1つ増加することを示す情報を含む比較情報を生成する。
【0073】
つづいて、端末装置4は、ステップS9で推定した施術内容を示す情報、ステップS10で判定した施術費用の情報である施術費用情報、およびステップS11で生成した比較情報などを含む施術関連情報を表示部に表示する(ステップS12)。これにより、ユーザUは、選択したヘア画像で示されるヘアスタイルにするために必要であると推定される施術内容や施術費用などを把握することができ、端末装置4は、ユーザUの利便性を向上させることができる。
【0074】
つづいて、端末装置4は、ステップS9で推定した施術内容に対するユーザUの許諾または不許諾を示す応答である許諾可否応答を受け付ける(ステップS13)。ユーザUは、ステップS9で推定された施術内容が受け入れ可能である場合、端末装置4を操作して、許諾を示す応答を行い、ステップS9で推定された施術内容が受け入れられない場合、端末装置4を操作して、不許諾を示す応答を行う。
【0075】
つづいて、端末装置4は、受け付けた許諾可否応答が許諾を示す応答である場合、特定画像と施術内容情報とを含む予約要求をヘア施術者宛に出力する(ステップS14)。特定画像は、例えば、ステップS8で生成された合成画像またはユーザUによって選択されたヘア画像と、施術前のユーザUのヘア画像を含むユーザ撮像画像とを含む。施術内容情報は、ユーザUによって指定が受け付けられた施術内容を示す情報およびステップS9で推定された施術内容を示す情報のうちの少なくとも一方の情報を含む情報である。
【0076】
上述した予約要求は、例えば、情報提供装置1を介してヘア施術者の店舗装置5に出力されるが、SNSまたは不図示のメールサーバなどを介してヘア施術者の店舗装置5に出力されてもよい。ヘア施術者の店舗装置5は、端末装置4から出力される予約要求を受信し、受信した予約要求に含まれる特定画像と施術内容情報とを表示する。これにより、ヘア施術者は、予約要求に含まれる特定画像と施術内容情報とを確認することができる。
【0077】
ヘア施術者は、店舗装置5を操作して、予約要求に含まれる特定画像の修正や施術内容情報で示される施術内容の修正を行うことができる。この場合、店舗装置5は、修正後の特定画像である修正特定画像や修正後の施術内容を示す情報である修正施術内容情報などを含む修正情報をユーザU宛に出力する。修正情報は、例えば、情報提供装置1を介して端末装置4に出力されるが、SNSまたは不図示のメールサーバなどを介して端末装置4に出力されてもよい。
【0078】
ヘア施術者は、店舗装置5を操作して、予約要求に含まれる合成画像で示されるヘアスタイルへの施術が可能かどうかのコメントを店舗装置5に入力することができる。この場合、店舗装置5は、合成画像で示されるヘアスタイルへの施術が可能かどうかのコメントである施術者コメントをユーザU宛に出力する。コメントは、例えば、情報提供装置1を介して端末装置4に出力されるが、SNSまたは不図示のメールサーバなどを介して端末装置4に出力されてもよい。
【0079】
また、ヘア施術者は、予約要求に含まれる特定画像の修正や予約要求に含まれる施術内容情報で示される施術内容の修正の必要がない場合、店舗装置5を操作して、店舗装置5からユーザUに対して予約を受け付けたことを示す予約受付情報を出力させる。
【0080】
端末装置4は、店舗装置5からの修正情報や施術者コメントを取得すると、取得した修正情報や施術者コメントを表示部に表示する(ステップS15)。これにより、ユーザUは、ヘア施術者による修正案やコメントを確認することができ、ヘア施術者の意思疎通を容易に行うことができる。
【0081】
以上のように、情報処理装置の一例である端末装置4は、ユーザUの顔画像であるユーザ顔画像とユーザUによって選択されたヘア画像とを合成した合成画像を生成し、生成した合成画像をヘア施術者宛に出力する。これにより、ユーザUは、所望のヘア画像とユーザ顔画像とを合成した合成画像をヘア施術者宛に提示することができ、ヘア施術者に対して漠然と所望のヘアスタイルを伝える場合に比べて、所望のヘアスタイルをヘア施術者に具体的に伝えることができる。したがって、端末装置4は、ユーザUの利便性を向上させることができる。
【0082】
また、情報処理装置の一例である端末装置4は、ユーザUの顔画像であるユーザ顔画像とユーザUによって選択されたヘア画像とを合成した合成画像を生成し、施術前後のヘア画像と施術内容との関係を学習した学習モデルを用いて、ユーザUの施術前の画像と合成画像とから施術内容を推定する。これにより、例えば、ユーザUは、所望のヘアスタイルにするための施術内容を把握することができ、また、所望のヘアスタイルにするための施術内容をヘア施術者に具体的に伝えることができる。したがって、端末装置4は、ユーザUの利便性を向上させることができる。
【0083】
また、情報処理装置の一例である端末装置4は、ユーザUによる1以上のキーワードの指定を受け付け、かかる1以上のキーワードを入力としヘア画像を出力とする学習モデルを用いて、受付部によって指定が受け付けられた1以上のキーワードからヘア画像を特定する。そして、端末装置4は、特定したヘア画像と類似するヘア画像を含む画像である類似ヘア画像を取得する。これにより、ユーザUは、キーワードを指定するだけで所望のヘアスタイルに対応するヘア画像を容易に収集することができる。したがって、端末装置4は、ユーザUの利便性を向上させることができる。
【0084】
また、情報処理装置の一例である端末装置4は、顔の特徴を示す情報と顔に似合うと評価されたヘアスタイルとの関係性を学習したモデルである学習モデルを用いて、ユーザUの顔に似合うと推定されるヘアスタイルを特定し、特定したヘアスタイルの画像である特定ヘア画像を含む投稿画像を取得する。そして、端末装置4は、取得部によって取得された投稿画像とユーザUの顔画像とに基づいて、特定部によって特定されたヘアスタイルの画像とユーザUの顔画像とを合成した合成画像を生成する。これにより、ユーザUは、ユーザUの顔に似合うと推定されるヘアスタイルを自身に適用した場合の画像を容易に取得することができる。したがって、端末装置4は、ユーザUの利便性を向上させることができる。
【0085】
また、上述した例では、端末装置4によって種々の処理を行う例を説明したが、上述した端末装置4の処理の一部または全部は、情報提供装置1主体の処理により行われてもよい。例えば、情報提供装置1は、API(Application Programming Interface)などのインターフェイスを介して端末装置4から入力された情報に基づいて生成した情報を端末装置4に提供し、端末装置4が情報提供装置1から提供された情報に基づいて上述した情報を表示させるものであってもよい。また、
図1では、端末装置4と情報提供装置1とが別装置である場合を示したが、端末装置4と情報提供装置1とが情報処理装置として一体であってもよい。
【0086】
以下、このような処理を行う情報提供装置1、端末装置4、および店舗装置5を含む情報処理システムの構成などについて、詳細に説明する。
【0087】
〔2.情報処理システムの構成〕
図2は、実施形態に係る情報処理システムの構成の一例を示す図である。
図2に示すように、実施形態に係る情報処理システム100は、情報提供装置1と、複数の端末装置4と、複数の店舗装置5とを含む。
【0088】
複数の端末装置4の各々は、互いに異なるユーザUによって用いられる。複数の店舗装置5の各々は、例えば、互いに異なるヘアサロンに設置され、互いに異なるヘアサロンのヘア施術者などによって用いられる。
【0089】
情報提供装置1、端末装置4、および店舗装置5は、ネットワークNを介して、有線または無線により互いに通信可能に接続される。なお、
図2に示す情報処理システム100には、情報提供装置1が複数含まれてもよい。ネットワークNは、例えば、LAN(Local Area Network)や、インターネットなどのWAN(Wide Area Network)である。
【0090】
情報提供装置1は、各種の情報を提供する情報処理装置である。情報提供装置1は、SNSサイト、ウェブ検索サイト、コンテンツ配信サイトなどによるオンラインサービスを提供する。SNSサイトは、端末装置4や店舗装置5などから送信された投稿情報を受け付け、ユーザUやヘア施術者などからの要求に基づいて、端末装置4や店舗装置5に投稿情報を送信する。また、情報提供装置1は、上述したSNSサイトなどから投稿情報などの情報を取得する情報処理装置であってもよい。
【0091】
また、コンテンツ配信サイトは、コンテンツ配信サービスを提供するサイトであり、動画・音楽配信サイト、地図サイト、ルート検索サイト、経路案内サイト、路線情報サイト、運行情報サイト、天気予報サイトなどを含む。また、情報提供装置1は、例えば、電子決済サイト、オンラインゲームサイト、オンラインバンキングサイト、または宿泊・チケット予約サイトなどの種々のオンラインサイトによるオンラインサービスを提供することもできる。
【0092】
端末装置4および店舗装置5の各々は、例えば、デスクトップ型PC(Personal Computer)、ノート型PC、タブレット端末、スマートフォン、携帯電話機、またはPDA(Personal Digital Assistant)などである。なお、端末装置4および店舗装置5の各々は、上記例に限定されなくともよく、例えば、スマートウォッチまたはウェアラブルデバイス(Wearable Device)などであってもよい。
【0093】
また、各端末装置4は、LTE(Long Term Evolution)、4G(4th Generation)、5G(5th Generation:第5世代移動通信システム)などの無線通信網や、Bluetooth(登録商標)、無線LANなどの近距離無線通信を介してネットワークNに接続し、情報提供装置1や各店舗装置5と通信することができる。
【0094】
また、各店舗装置5は、LTE、4G、5Gなどの無線通信網や、Bluetooth、無線LANなどの近距離無線通信を介してネットワークNに接続し、情報提供装置1や各端末装置4と通信することができる。
【0095】
〔3.情報提供装置1の構成〕
次に、
図3を参照して、情報提供装置1の構成例について説明する。
図3は、実施形態に係る情報提供装置1の構成例を示す図である。
図3に示されるように、情報提供装置1は、通信部10と、記憶部11と、処理部12とを有する。
【0096】
〔3.1.通信部10〕
通信部10は、例えば、NIC(Network Interface Card)などによって実現される。通信部10は、有線または無線によりネットワーク網と接続され、ネットワークNを介して、端末装置4や店舗装置5などとの間で情報の送受信を行う。
【0097】
〔3.2.記憶部11〕
記憶部11は、例えば、RAM(Random Access Memory)、フラッシュメモリ(Flash Memory)などの半導体メモリ素子、または、ハードディスク、光ディスクなどの記憶装置によって実現される。記憶部11は、ユーザ情報記憶部20と、投稿情報記憶部21と、モデル情報記憶部22と、コンテンツ記憶部23とを記憶する。
【0098】
〔3.2.1.ユーザ情報記憶部20〕
ユーザ情報記憶部20は、ユーザUに関する情報を記憶する。
図4は、実施形態に係る情報提供装置1のユーザ情報記憶部20に記憶されるユーザ情報テーブルの一例を示す図である。
【0099】
図4に示すように、ユーザ情報記憶部20に記憶されるユーザ情報テーブルは、「ユーザID(IDentifier)」、「属性情報」、および「履歴情報」などの項目を含む。「ユーザID」は、ユーザUを識別する識別情報である。
【0100】
「属性情報」は、「ユーザID」に対応するユーザUの属性であるユーザ属性に関する情報であり、サイコグラフィック属性の情報や、デモグラフィック属性の情報などを含む。デモグラフィック属性は、例えば、性別、年齢、居住地、および職業などであり、サイコグラフィック属性は、旅行、服、車、宗教などの興味関心対象、生活スタイル、思想や思想の傾向などである。
【0101】
「履歴情報」は、「ユーザID」に対応するユーザUのサービスの利用履歴などの情報を含む履歴情報であり、例えば、ユーザUの投稿履歴情報、ユーザUの検索履歴情報、およびユーザUの閲覧履歴情報などを含む。ユーザUの投稿履歴情報は、ユーザUによってSNSサイトに投稿された投稿情報、他のユーザUの投稿情報に対するユーザUによるコメント、他のユーザUの投稿情報に対するユーザUによる評価を示す情報などが含まれる。
【0102】
ユーザUの検索履歴情報は、例えば、SNSサイトでの投稿情報の検索履歴の情報、各種のウェブサイトでの検索履歴の情報などである。ユーザUの閲覧履歴情報は、例えば、SNSサイトでの投稿情報のユーザUによる閲覧履歴の情報、各種のウェブサイトでの閲覧履歴の情報などの情報である。
【0103】
〔3.2.2.投稿情報記憶部21〕
投稿情報記憶部21は、各ユーザUによって投稿された各種の情報を記憶する。
図5は、実施形態に係る情報提供装置1の投稿情報記憶部21に記憶される投稿情報テーブルの一例を示す図である。
図5に示すように、投稿情報記憶部21に記憶される投稿情報テーブルは、「投稿ID」、「投稿日時」、「投稿ユーザ」、「投稿テキスト」、「投稿画像」、「評価情報」、「閲覧数」、および「コメント」などの項目を含む。
【0104】
「投稿ID」は、投稿情報を識別する識別情報である。投稿情報は、投稿コンテンツの一例である。「投稿日時」は、「投稿ID」に対応する投稿情報の投稿日時を示す情報である。「投稿ユーザ」は、「投稿ID」に対応する投稿情報を投稿したユーザUを示す情報であり、
図5に示す例では、ユーザIDである。「投稿テキスト」は、「投稿ID」に対応する投稿情報に含まれるテキストを示す情報であり、文字列で示されるが、スタンプなどが含まれてもよい。
【0105】
「投稿画像」は、「投稿ID」に対応する投稿情報に含まれる投稿画像である。「評価情報」は、「投稿ID」に対応する投稿情報に対する他のユーザUの評価を示す評価情報であるが、「投稿ID」に対応する投稿情報に対する投稿ユーザの評価を示す情報を含んでいてもよい。「閲覧数」は、「投稿ID」に対応する投稿情報が閲覧された回数を示す情報である。
【0106】
「コメント」は、「投稿ID」に対応する投稿情報に対する他のユーザUのコメントであり、例えば、文字列で示されるが、スタンプなどが含まれてもよい。なお、「コメント」には、「投稿ID」に対応する投稿情報に対する投稿ユーザのコメントが含まれてもよい。
【0107】
図5に示す評価情報は、肯定的な評価(例えば、「グッド」)を示す情報や否定的な評価(例えば、「バッド」)を示す情報であるが、中間的な評価(例えば、「普通」)を示す情報などを含んでいてもよい。
【0108】
〔3.2.3.モデル情報記憶部22〕
モデル情報記憶部22は、各種の学習モデルの情報を記憶する。
図6は、実施形態に係る情報提供装置1のモデル情報記憶部22に記憶されるモデル情報テーブルの一例を示す図である。
【0109】
図6に示すように、モデル情報記憶部22に記憶されるモデル情報テーブルは、「モデルID」および「モデル情報」などの項目を含む。「モデルID」は、学習モデルを識別する識別情報である。「モデル情報」は、「モデルID」に対応する学習モデルの情報である。学習モデルの情報は、学習モデルのパラメータなどの情報であるが、かかる例に限定されず、端末装置4において学習モデルを用いるための情報であればよい。
【0110】
モデル情報テーブルに情報が含まれる学習モデルは、例えば、上述した第1の学習モデル、第2の学習モデル、第3の学習モデル、および第4の学習モデルを含む。第1の学習モデルは、キーワードとヘア画像との関係性を学習したモデルであり、1以上のキーワードを入力としヘア画像またはヘア画像特定情報を出力とする学習モデルである。
【0111】
第2の学習モデルは、顔画像と顔の特徴との関係を学習した学習モデルであり、顔画像を含む画像を入力とし、顔の特徴を示す情報を出力とする学習モデルである。第3の学習モデルは、顔の特徴を示す情報と当該顔に似合うと評価されたヘアスタイルとの関係性を学習したモデルであり、顔の特徴を示す情報を入力とし当該顔に似合うと推定されるヘアスタイルを示す情報を出力する学習モデルである。
【0112】
第4の学習モデルは、施術前後のヘア画像と施術内容との関係を学習した学習モデルであり、施術前後のヘア画像を入力とし、推定される施術内容を示す情報を出力とする学習モデルである。なお、モデル情報テーブルに情報が含まれる学習モデルは、上述した例に限定されない。
【0113】
上述した各学習モデルは、任意の種別のモデルが採用可能である。例えば、各学習モデルは、DNN、GBDT、SVMなどのように、機械学習によって生成されるモデルである。DNNは、例えば、CNNやRNNなどである。また、RNNは、LSTMなどであってもよい。また、各学習モデルは、例えば、CNNとRNNとを組み合わせたモデルなど、複数のモデルを組み合わせることで実現されるモデルであってもよい。
【0114】
〔3.2.4.コンテンツ記憶部23〕
コンテンツ記憶部23は、コンテンツの情報である。
図7は、実施形態に係る情報提供装置1のコンテンツ記憶部23に記憶されるコンテンツテーブルの一例を示す図である。
図7に示すコンテンツテーブルは、「コンテンツID」、「コンテンツ」などの項目を含む。
【0115】
「コンテンツID」は、コンテンツを識別する識別子である。「コンテンツ」は、「コンテンツID」に対応付けられたコンテンツに関する情報である。具体的には、コンテンツに関する情報は、例えば、コンテンツの内容に関する情報またはコンテンツのアドレスの情報などである。
【0116】
図7に示す例では、コンテンツID「C1」のコンテンツは、コンテンツCNT1であり、コンテンツID「C2」のコンテンツは、コンテンツCNT2であり、コンテンツID「C3」のコンテンツは、コンテンツCNT3である。なお、コンテンツ記憶部23は、上記に限らず、目的に応じて種々の情報を記憶してもよい。
【0117】
〔3.3.処理部12〕
処理部12は、コントローラ(controller)であり、例えば、CPU(Central Processing Unit)、MPU(Micro Processing Unit)などのプロセッサによって、情報提供装置1内部の記憶装置に記憶されている各種プログラム(情報処理プログラムの一例に相当)がRAMなどを作業領域として実行されることにより実現される。
【0118】
また、処理部12は、コントローラ(controller)であり、例えば、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)、FPGA(Field Programmable Gate Array)、GPGPU(General Purpose Graphic Processing Unit)などの集積回路により実現されてもよい。
【0119】
図3に示すように、処理部12は、取得部30と、学習部31と、提供部32とを有し、以下に説明する情報処理の機能や作用を実現または実行する。なお、処理部12の内部構成は、
図3に示した構成に限られず、後述する情報処理を行う構成であれば他の構成であってもよい。
【0120】
〔3.3.1.取得部30〕
取得部30は、各種情報を取得する。取得部30は、記憶部11から各種の情報を取得する。取得部30は、ユーザ情報記憶部20、投稿情報記憶部21、モデル情報記憶部22、およびコンテンツ記憶部23などから各種の情報を取得する。
【0121】
また、取得部30は、例えば、端末装置4、店舗装置5、または外部装置などからユーザUの情報(例えば、ユーザUの属性情報や行動履歴の情報)を取得し、取得したユーザUの情報をユーザ情報記憶部20に記憶させる。また、取得部30は、例えば、外部装置などから各種のコンテンツを取得し、取得したコンテンツをコンテンツ記憶部23に記憶させる。
【0122】
また、取得部30は、通信部10を介して、端末装置4または店舗装置5などの装置から投稿情報を取得する。取得部30は、取得した投稿情報を投稿情報記憶部21に記憶される投稿情報テーブルに追加する。
【0123】
また、取得部30は、通信部10を介して、端末装置4から投稿情報に関する取得要求を取得する。例えば、取得部30は、取得した取得要求に関する情報を提供部32に通知する。
【0124】
また、取得部30は、通信部10を介して、端末装置4から予約要求などの各種の情報を取得し、取得した予約要求などの各種の情報を記憶部11に記憶させたり、取得した予約要求などの各種の情報を提供部32に通知したりする。取得部30は、通信部10を介して、店舗装置5から修正情報などの各種の情報を取得し、取得した修正情報などの各種の情報を提供部32に通知する。
【0125】
また、取得部30は、上述した学習モデルを生成するための学習用データを取得し、取得した学習用データを学習部31に通知する。例えば、取得部30は、記憶部11に記憶されている情報を記憶部11から取得し、取得した情報を学習用データとして学習部31に通知する。
【0126】
第1の学習モデル用の学習用データは、例えば、キーワードとヘア画像との組み合わせを複数含む学習用データである。また、第2の学習モデル用の学習用データは、例えば、顔画像を含む画像と顔の特徴を示す情報との組み合わせを複数含む学習用データである。
【0127】
第3の学習モデル用の学習用データは、例えば、顔の特徴を示す情報と、ヘア画像と、顔の特徴を示す情報とヘア画像との組み合わせに対する評価を示す情報との組み合わせを複数含む学習用データである。顔の特徴を示す情報とヘア画像との組み合わせに対する評価は、例えば、肯定的な評価を示す情報や否定的な評価を示す情報などであり、ラベルとして用いられる。第4の学習モデル用の学習用データは、例えば、施術前後のヘア画像と施術内容を示す情報との組み合わせを複数含む学習用データである。
【0128】
なお、取得部30は、記憶部11に記憶された情報に基づいて、上述した学習用データを生成することもできる。また、取得部30は、上述した以外の学習用データを取得したり生成したりすることもできる。
【0129】
〔3.3.2.学習部31〕
学習部31は、取得部30から通知された各種の学習用データを用いた機械学習によって各種の学習モデルを生成し、生成した各種の学習モデルの情報を投稿情報記憶部21に記憶させる。
【0130】
例えば、学習部31は、第1の学習モデル用の学習用データを用いて第1の学習モデルを生成し、第2の学習モデル用の学習用データを用いて第2の学習モデルを生成する。また、学習部31は、第3の学習モデル用の学習用データを用いて第3の学習モデルを生成し、第4の学習モデル用の学習用データを用いて第4の学習モデルを生成する。
【0131】
なお、学習部31は、第1の学習モデル、第2の学習モデル、第3の学習モデル、および第4の学習モデル以外の学習モデルを生成することもできる。
【0132】
〔3.3.3.提供部32〕
提供部32は、通信部10を開始、ユーザUの端末装置4やヘア施術者の店舗装置5に対し、各種のコンテンツを提供する。例えば、提供部32は、端末装置4や店舗装置5からの要求に基づき、SNSの投稿情報を含む閲覧コンテンツを生成し、かかる閲覧コンテンツを端末装置4や店舗装置5に対して通信部10およびネットワークNなどを介して提供する。
【0133】
また、提供部32は、取得部30から通知された各種の情報を端末装置4または店舗装置5などに通信部10およびネットワークNなどを介して提供する。例えば、提供部32は、取得部30から通知された端末装置4からの情報を店舗装置5などに通信部10およびネットワークNなどを介して提供したり、取得部30から通知された店舗装置5からの情報を端末装置4などに通信部10およびネットワークNなどを介して提供したりする。
【0134】
また、提供部32は、学習部31によって生成された各種の学習モデルの情報を端末装置4に通信部10およびネットワークNなどを介して提供する。例えば、提供部32は、学習部31によって生成された第1の学習モデル、第2の学習モデル、第3の学習モデル、および第4の学習モデルを端末装置4に通信部10およびネットワークNなどを介して提供する。
【0135】
また、提供部32は、端末装置4で用いられるアプリケーションプログラム(以下、アプリと記載する)を端末装置4に対して通信部10およびネットワークNなどを介して提供する。かかるアプリは、例えば、端末装置4にインストールされて端末装置4における上述した処理などを実行する。例えば、かかるアプリの機能によって、端末装置4は、上述した合成画像を生成したり、上述した学習モデルを用いて各種の情報を取得したりすることができる。
【0136】
〔4.端末装置4〕
図8は、実施形態に係る端末装置4の構成の一例を示す図である。
図8に示すように、実施形態に係る端末装置4は、通信部40と、表示部41と、操作部42と、撮像部43と、センサ部44と、記憶部45と、処理部46とを備える。
【0137】
〔4.1.通信部40〕
通信部40は、例えば、NICなどによって実現される。通信部40は、ネットワークNと有線または無線で接続され、ネットワークNを介して、情報提供装置1や店舗装置5などとの間で情報の送受信を行う。店舗装置5との通信は、例えば、情報提供装置1、SNS、または不図示のメールサーバなどを介して行われるが、これらを介さずに店舗装置5と直接通信してもよい。
【0138】
〔4.2.表示部41〕
表示部41は、例えば、LCD(Liquid Crystal Display)または有機EL(Electro Luminescence)ディスプレイなどである。
【0139】
〔4.3.操作部42〕
操作部42は、例えば、文字、数字、およびスペースを入力するためのキー、エンターキーおよび矢印キーなどを含むキーボード、マウス、および電源ボタンなどを含む。表示部41がタッチパネル対応ディスプレイである場合、操作部42はタッチパネルを含む。
【0140】
〔4.4.撮像部43〕
撮像部43は、被写体を撮影する画像センサ(カメラ)である。例えば、撮像部43は、CMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)イメージセンサやCCD(Charge-Coupled Device)イメージセンサなどである。なお、撮像部43は、内蔵カメラに限らず、端末装置4と通信可能なワイヤレスカメラや、Webカメラなどの外付けカメラであってもよい。
【0141】
〔4.5.センサ部44〕
センサ部44は、位置検出部およびジャイロセンサなどを備える。位置検出部は、例えば、ユーザUの現在位置である端末装置4の位置を検出し、検出したユーザUの現在位置を示す情報を処理部46に出力する。
【0142】
位置検出部は、GNSS(Global Navigation Satellite System)における複数の測位衛星から送信される複数の測位信号を受信し、受信した複数の測位信号に基づいて、ユーザUの現在位置を検出する。ジャイロセンサは、端末装置4の傾きおよび回転などの姿勢を検出するセンサである。
【0143】
〔4.6.記憶部45〕
記憶部45は、例えば、RAM(Random Access Memory)、フラッシュメモリ(Flash Memory)などの半導体メモリ素子、または、ハードディスク、光ディスクなどの記憶装置によって実現される。
【0144】
記憶部45には、例えば、情報提供装置1や店舗装置5などから送信されネットワークNおよび通信部40などを介して処理部46によって取得された情報、撮像部43によって撮像された画像である撮像画像、およびセンサ部44によって検出された情報である検出情報などが記憶される。例えば、記憶部45は、情報提供装置1から送信されるアプリや各種の学習モデルの情報を記憶する。
【0145】
〔4.7.処理部46〕
処理部46は、コントローラであり、例えば、CPUまたはMPUなどによって、端末装置4内部の記憶装置に記憶されている各種プログラム(情報処理プログラムの一例に相当)がRAMを作業領域として実行されることにより実現される。処理部46は、例えば、ASICまたはFPGAなどの集積回路により一部または全部が実現されてもよい。
【0146】
処理部46は、受付部50と、取得部51と、特定部52と、画像処理部53と、推定部54と、判定部55と、比較部56と、出力部57とを備える。処理部46は、例えば、OS(Operating System)上での上述のアプリの実行などによって、受付部50、取得部51、特定部52、画像処理部53、推定部54、判定部55、比較部56、および出力部57を含む機能部として機能する。
【0147】
なお、受付部50、取得部51、特定部52、画像処理部53、推定部54、判定部55、比較部56、および出力部57を含む複数の機能は、処理部46において予め組み込まれていてもよい。
【0148】
〔4.7.1.受付部50〕
受付部50は、種々の要求や情報を受け付ける。受付部50は、端末装置4や店舗装置5から送信される要求や情報を受け付ける。
【0149】
例えば、受付部50は、店舗装置5から送信される修正情報を受け付ける。修正情報は、ヘア施術者による修正案を示す情報である。また、受付部50は、店舗装置5から送信される予約受付情報を受け付ける。予約受付情報は、予約要求で施術内容などでの予約を受け付けたことを示す情報などを含む。
【0150】
また、受付部50は、操作部42などを用いたユーザUの各種の操作を受け付ける。例えば、受付部50は、ユーザUによるヘア画像の選択、ユーザUによるヘア画像の加工、ユーザUによる施術内容の指定、推定施術内容に対するユーザUの許諾または不許諾、ユーザUによる施術内容の指定などの種々の操作を受け付ける。
【0151】
また、受付部50は、ユーザUによる撮像操作を受け付ける。受付部50は、ユーザUによる撮像操作を受け付けた場合、撮像部43を動作させて撮像部43に撮像動作を実行させる。
【0152】
また、受付部50は、ユーザUによるヘア画像の第1変更操作やユーザUによるヘア画像の第2変更操作などを受け付ける。第1変更操作は、合成画像を生成するためのヘア画像を変更することによって合成画像を変更するための操作である。第2変更操作は、ヘア画像の髪の長さおよび色のうちの少なくとも1つを変更するための操作である。
【0153】
図9は、実施形態に係る端末装置4の受付部50の構成の一例を示す図である。
図9に示すように、受付部50は、選択受付部60と、加工受付部61と、指定受付部62と、修正案受付部63と、許諾可否受付部64とを備える。
【0154】
選択受付部60は、ユーザUによる種々の選択を受け付ける。例えば、選択受付部60は、複数種類のヘア画像の中からユーザUによるヘア画像の選択を受け付ける。ユーザUは、操作部42への操作によってヘア画像の選択操作を行うことができ、選択受付部60は、ヘア画像の選択操作に基づいて、ヘア画像の選択を受け付ける。
【0155】
ユーザUによって選択されるヘア画像は、例えば、特定部52によって特定されるヘアスタイルの画像、取得部51によって取得される複数の類似ヘア画像、および撮像部43によって撮像された撮像画像に含まれるヘア画像などのうちの1以上のヘア画像である。
【0156】
なお、ユーザUによって選択されるヘア画像は、上述した例に限定されない。例えば、ユーザUによって選択されるヘア画像は、ユーザUの操作によって処理部46によるヘア画像の自動選択モードが選択された場合に、処理部46によって選択されるヘア画像が含まれてもよい。
【0157】
加工受付部61は、ヘア画像の加工を受け付ける。例えば、加工受付部61は、ヘア画像の髪の長さおよび色のうちの少なくとも一方の選択を受け付ける。ヘア画像の髪は、ヘア画像で示されるヘア(髪)であり、ユーザUは、操作部42への操作によってヘア画像の加工操作を行うことができ、加工受付部61は、ヘア画像の加工操作に基づいて、ヘア画像の加工を受け付ける。
【0158】
指定受付部62は、ユーザUによる種々の指定を受け付ける。例えば、指定受付部62は、ユーザUによる施術内容の指定を受け付ける。ユーザUは、操作部42への操作によって施術内容の指定操作を行うことができ、指定受付部62は、施術内容の指定操作に基づいて、施術内容の指定を受け付ける。
【0159】
また、指定受付部62は、ユーザUによる操作部42への操作に基づいて、撮像部43によって撮像された画像であってヘア画像を含む撮像画像であるユーザ撮像画像の指定を受け付ける。
【0160】
また、指定受付部62は、推定施術内容に対するユーザUの許諾または不許諾を受け付ける。ユーザUは、操作部42への操作によって推定施術内容に対する許諾操作または不許諾操作を行うことができ、指定受付部62は、許諾操作または不許諾操作に基づいて、施術内容の許諾または不許諾を受け付ける。
【0161】
また、指定受付部62は、ユーザUによる1以上のキーワードの指定を受け付ける。例えば、指定受付部62は、複数のキーワードの中から1以上のキーワードのユーザUによる指定を受け付ける。ユーザUは、操作部42への操作によって1以上のキーワードの指定操作を行うことができ、指定受付部62は、1以上のキーワードの指定操作に基づいて、1以上のキーワードの指定を受け付ける。
【0162】
修正案受付部63は、推定施術内容に対するヘア施術者による修正案を受け付ける。例えば、修正案受付部63は、推定施術内容に対するヘア施術者による修正案を示す情報である修正案情報を店舗装置5からヘア施術者による推定施術内容の修正案として受け付ける。
【0163】
また、修正案受付部63は、合成画像で示されるヘアスタイルに対するヘア施術者による修正案を受け付ける。例えば、修正案受付部63は、ヘア施術者による修正案を示す情報である修正案情報を店舗装置5からヘア施術者によるヘアスタイルの修正案として受け付ける。
【0164】
許諾可否受付部64は、推定部54によって推定された施術内容である推定施術内容に対するユーザUの許諾または不許諾を受け付ける。ユーザUは、操作部42への操作によって推定施術内容に対する許諾を示す許諾操作または推定施術内容に対する不許諾を示す不許諾操作を行うことができ、許諾可否受付部64は、許諾操作または不許諾操作に基づいて、推定施術内容に対するユーザUの許諾または不許諾を受け付ける。
【0165】
〔4.7.2.取得部51〕
取得部51は、各種の情報を取得する。例えば、取得部51は、記憶部45から各種の情報を取得する。取得部51は、記憶部45に記憶された学習モデルの情報を取得する。
【0166】
また、取得部51は、撮像部43によって撮像された画像である撮像画像を取得し、取得した撮像画像を記憶部45に記憶させる。また、取得部51は、センサ部44によって検出された情報である検出情報を取得し、取得した検出情報を記憶部45に記憶させる。
【0167】
取得部51は、情報提供装置1から送信されるアプリや学習モデルの情報などをネットワークNおよび通信部40を介して取得し、取得したアプリや学習モデルの情報などを記憶部45に記憶させる。取得部51は、特定ヘア画像を各々含む複数の投稿情報を情報提供装置1から取得し、取得した複数の投稿情報を記憶部45に記憶させる。
【0168】
また、取得部51は、施術者コメントを取得し、取得したコメントを記憶部45に記憶させる。施術者コメントは、合成画像で示されるヘアスタイルへの施術が可能かどうかのヘア施術者によるコメントである。
【0169】
また、取得部51は、ユーザUによる操作部42への操作に応じた情報を取得する。例えば、取得部51は、ユーザUによる操作に基づいて、撮像部43によって撮像された画像であってヘア画像を含む撮像画像を記憶部45から取得する。
【0170】
また、取得部51は、特定ヘア画像と類似するヘア画像を含む画像である類似ヘア画像を複数取得し、取得した複数の類似ヘア画像を記憶部45に記憶させる。特定ヘア画像は、特定部52によって特定されたヘアスタイルの画像である。例えば、取得部51は、特定ヘア画像を含む類似画像検索要求を不図示の検索サーバまたは情報提供装置1に送信し、類似画像検索要求に応じて検索サーバまたは情報提供装置1から送信される複数の類似ヘア画像を取得する。
【0171】
また、取得部51は、例えば、特定部52によって特定されたヘアスタイルを示す情報を含む検索要求を不図示の検索サーバまたは情報提供装置1に送信し、検索要求に応じて検索サーバまたは情報提供装置1から送信される複数の特定ヘア画像を取得する。
【0172】
また、取得部51は、施術内容と施術費用との関係を示すヘアサロン毎の施術費用情報を、例えば、情報提供装置1または店舗装置5などから取得する。
【0173】
〔4.7.3.特定部52〕
特定部52は、第1の学習モデルを用いて、受付部50によって指定が受け付けられた1以上のキーワードからヘア画像を特定する。第1の学習モデルは、上述したように、キーワードとヘア画像との関係性を学習したモデルであり、1以上のキーワードを入力としヘア画像またはヘア画像特定情報を出力とする。
【0174】
特定部52は、第1の学習モデルがヘア画像を出力する場合、第1の学習モデルから出力されるヘア画像を、ユーザUによって指定された1以上のキーワードに対応するヘア画像として特定する。
【0175】
また、特定部52は、第1の学習モデルがヘア画像に代えてヘア画像特定情報を出力する場合、ユーザUによって指定された1以上のキーワードを第1の学習モデルに入力し、第1の学習モデルから出力されるヘア画像特定情報を取得する。ヘア画像特定情報は、ヘア画像を特定する情報であり、例えば、ヘア画像毎のスコアである。特定部52は、例えば、ヘア画像毎のスコアのうち最も高いスコアのヘア画像を、ユーザUによって指定された1以上のキーワードに対応するヘア画像として特定する。
【0176】
特定部52は、画像特定情報で特定されるヘア画像を記憶部45または情報提供装置1などから取得し、取得したヘア画像を、ユーザUによって指定された1以上のキーワードに対応するヘア画像として特定する。
【0177】
また、特定部52は、第3の学習モデルを用いて、ユーザUの顔に似合うと推定されるヘアスタイルを特定する。例えば、特定部52は、ユーザUによって指定されたユーザUの顔の特徴または判定部55によって判定されたユーザUの顔の特徴から、第3の学習モデルを用いて、ユーザUの顔に似合うと推定されるヘアスタイルを特定する。
【0178】
第3の学習モデルは、上述したように、顔の特徴を示す情報と当該顔に似合うと評価されたヘアスタイルとの関係性を学習したモデルであり、顔の特徴を示す情報を入力とし当該顔に似合うと推定されるヘアスタイルを示す情報をと出力するモデルである。
【0179】
特定部52は、ユーザUの顔の特徴を示す情報を第3の学習モデルに入力し、第3の学習モデルから出力されるヘアスタイルの情報に基づいて、ユーザUの顔に似合うと推定されるヘアスタイルを特定する。第3の学習モデルから出力されるヘアスタイルの情報は、例えば、ヘア画像毎のスコアであり、特定部52は、ヘア画像毎のスコアのうち最も高いスコアのヘア画像で示されるヘアスタイルを、ユーザUの顔に似合うと推定されるヘアスタイルとして特定する。また、第3の学習モデルから出力されるヘアスタイルの情報は、ヘア画像であってもよい。ユーザUの顔の特徴を示す情報は、例えば、ユーザUによって指定されたユーザUの顔の特徴を示す情報または判定部55によって判定されたユーザUの顔の特徴を示す情報である。
【0180】
顔の特徴は、例えば、顔型の種類を示す情報であるが、顔における眉、目、鼻、口、および耳のうちの1以上の大きさ、形、位置などの各パーツの特徴を示す情報であってもよい。例えば、顔の特徴を示す情報は、顔における眉、目、鼻、口、および耳の各々の位置を示す情報であってもよく、顔における眉、目、鼻、口、および耳の各々の位置および大きさを示す情報などであってもよい。
【0181】
〔4.7.4.画像処理部53〕
画像処理部53は、各種の画像処理を行う。例えば、画像処理部53は、ユーザUの顔画像であるユーザ顔画像とユーザUによって選択されたヘア画像とを合成した合成画像を生成する。以下において、ユーザUによって選択されたヘア画像を選択ヘア画像と記載する場合がある。
【0182】
選択ヘア画像は、選択受付部60によって選択が受け付けられたヘア画像であるが、かかる例に限定されない。例えば、選択ヘア画像は、ユーザUの操作によって処理部46によるヘア画像の自動選択モードが選択された場合に、処理部46によって選択されるヘア画像が含まれてもよい。ユーザ顔画像は、例えば、指定受付部62によって指定が受け付けられたユーザ撮像画像またはユーザ撮像画像に含まれるユーザUの顔画像である。
【0183】
例えば、画像処理部53は、選択ヘア画像をユーザ顔画像と合成することで合成画像を生成する。画像処理部53は、ユーザ顔画像に含まれるユーザUのヘア画像を選択ヘア画像に置き換えることで、合成画像を生成する。
【0184】
画像処理部53は、例えば、ユーザ顔画像の特徴量と選択ヘア画像の特徴量とを抽出する。画像処理部53は、ユーザ顔画像の特徴量のうちユーザ顔画像に含まれるヘア画像の特徴量を選択ヘア画像の特徴量に置き換えることによって合成画像を生成する。
【0185】
また、画像処理部53は、ユーザ顔画像に含まれるユーザUのヘア画像を削除し、ユーザUのヘア画像を削除したユーザ顔画像に選択ヘア画像を重畳することによって、合成画像を生成することもできる。
【0186】
また、画像処理部53は、選択ヘア画像を含む画像である選択画像と、ユーザ顔画像を含む画像であるユーザ画像とを合成して合成画像を生成する場合、ユーザ画像に含まれるユーザ顔画像を選択ヘア画像に置き換えることもできる。
【0187】
また、画像処理部53は、選択受付部60によって2以上のヘア画像が選択された場合、かかる2以上の選択ヘア画像を合成した合成ヘア画像を生成する。そして、画像処理部53は、生成した合成ヘア画像をユーザ顔画像と合成することで合成画像を生成する。
【0188】
例えば、画像処理部53は、2以上の選択ヘア画像の各々の特徴量を抽出し、抽出した2以上の選択ヘア画像の特徴量を合成することによって合成ヘア画像を生成する。例えば、画像処理部53は、2以上の選択ヘア画像の特徴量を重み付け加算によって合成することで合成ヘア画像を生成するが、合成方法はかかる例に限定されない。例えば、画像処理部53は、2以上の画像を合成する学習モデルであって機械学習で生成された合成モデルを有し、かかる合成モデルに2以上の選択ヘア画像を入力することによって、合成モデルから出力される合成ヘア画像を取得することもできる。
【0189】
画像処理部53は、選択ヘア画像を含む画像である選択画像と、ユーザ顔画像を含む画像であるユーザ画像(例えば、ユーザ撮像画像)とを合成して合成画像を生成する場合、選択画像において選択画像に含まれる人物の顔画像をユーザ画像に含まれるユーザ顔画像に置き換えることもできる。
【0190】
例えば、選択画像が撮像部43によって撮像された撮像画像である選択撮像画像であるとする。この場合、画像処理部53は、選択撮像画像において選択撮像画像に含まれる人物の顔画像をユーザ画像に含まれるユーザ顔画像に置き換えることで合成画像を生成する。
【0191】
画像処理部53は、選択ヘア画像を含む画像である選択画像と、ユーザ顔画像を含む画像であるユーザ画像とを合成して合成画像を生成する場合、ユーザ画像においてユーザ画像に含まれるユーザ顔画像を選択画像に含まれる人物の顔画像に置き換えることもできる。
【0192】
例えば、選択画像が撮像部43によって撮像された撮像画像である選択撮像画像であるとする。この場合、画像処理部53は、ユーザ画像においてユーザ顔画像を選択撮像画像に含まれる人物の顔画像に置き換えることで合成画像を生成する。
【0193】
また、画像処理部53は、選択画像が複数である場合、複数の選択画像を合成して合成選択画像を生成する。例えば、画像処理部53は、特定選択画像を基準として、複数の選択画像を合成して合成選択画像を生成する。特定選択画像は、例えば、最初に選択された選択画像またはユーザUによって指定された選択画像である。
【0194】
例えば、画像処理部53は、複数の選択画像の各々のヘア画像の特徴量を抽出し、抽出した複数のヘア画像の特徴量を合成することで合成ヘア画像を生成し、特定選択画像のヘア画像を合成ヘア画像に置き換えることで、合成選択画像を生成する。またば、画像処理部53は、複数の画像を合成する学習モデルであって機械学習で生成された合成モデルを有し、かかる合成モデルに複数の選択画像を入力することによって、合成モデルから出力される合成ヘア画像を取得することもできる。
【0195】
また、画像処理部53は、加工受付部61によって合成画像に含まれるヘア画像の加工が受け付けられた場合、加工受付部61によって受け付けられたヘア画像の加工を行うことで得られる加工ヘア画像を含むユーザ顔画像を生成する。
【0196】
例えば、画像処理部53は、加工受付部61によってヘア画像の加工が受け付けられた場合、加工受付部61によって受け付けられたヘア画像の加工を行うことで得られる加工ヘア画像を生成する。そして、画像処理部53は、加工ヘア画像をユーザ顔画像と合成することで合成画像を生成する。
【0197】
画像処理部53は、例えば、ヘア画像の特徴量を抽出し、抽出した特徴量を調整することによって加工ヘア画像を生成するが、かかる例に限定されない。また、画像処理部53は、加工受付部61によって合成画像におけるヘア画像の加工が受け付けられた場合、合成画像におけるヘア画像の特徴量を抽出し、抽出した特徴量を調整することによって合成画像のヘア画像を加工することもできる。
【0198】
また、画像処理部53は、選択画像の射影変換を行うこともできる。
図10は、実施形態に係る端末装置4の画像処理部53の構成の一例を示す図である。
図10に示すように、画像処理部53は、変換部65と、合成部66とを備える。変換部65は、選択画像を射影変換する。合成部66は、選択画像に含まれる人物の顔画像または変換部65によって射影変換された選択画像に含まれる人物の顔画像をユーザ顔画像に置き換えることで合成画像を生成する。
【0199】
また、変換部65は、選択画像に代えて加えて、ユーザ画像またはユーザ顔画像を射影変換することもできる。この場合、合成部66は、選択画像に含まれる人物の顔画像または変換部65によって射影変換された選択画像に含まれる人物の顔画像を、変換部65に射影変換されたユーザ画像に含まれるユーザUの顔画像または変換部65に射影変換されたユーザ顔画像に置き換えることで合成画像を生成する。
【0200】
また、合成部66は、変換部65に射影変換されたユーザ画像に含まれるユーザUの顔画像を、選択画像に含まれる人物の顔画像または変換部65によって射影変換された選択画像に含まれる人物の顔画像に置き換えることで、合成画像を生成することもできる。
【0201】
〔4.7.5.推定部54〕
推定部54は、ユーザUの施術前の画像と合成画像とから施術内容を推定する。例えば、推定部54は、第4の学習モデルを用いて、ユーザUの施術前の画像と合成画像とから施術内容を推定する。
【0202】
第4の学習モデルは、施術前後のヘア画像と施術内容との関係を学習した学習モデルであり、施術前後のヘア画像を入力とし、推定される施術内容を示す情報を出力とする学習モデルである。
【0203】
ユーザUの施術前の画像は、例えば、上述したユーザ撮像画像である。推定部54によって推定される施術内容は、上述した推定施術内容であり、画像処理部53で生成された合成画像で示されるヘアスタイルにするために必要な施術内容である。
【0204】
推定部54は、ユーザUの施術前の画像と画像処理部53で生成された合成画像とを第4の学習モデルに入力した場合に、第4の学習モデルから出力される施術内容を示す情報に基づいて、推定施術内容を判定する。
【0205】
第4の学習モデルから出力される施術内容を示す情報は、例えば、カットの有無、カットの量、ブリーチの有無、ブリーチの数、カラーの有無、カラーの種類、パーマの有無、パーマの種類、縮毛矯正の有無の各々のスコアの情報を含む。推定部54は、第4の学習モデルから出力される各スコアに基づいて、推定施術内容を判定する。
【0206】
例えば、推定部54は、カットの有無のスコアが閾値以上である場合に、推定施術内容にカットを含め、カットの有無のスコアが閾値未満である場合に、推定施術内容にカットを含めない。また、推定部54は、例えば、カットの量のスコアに比例するカットの量を推定施術内容に含める。また、推定部54は、例えば、各種類のカラーのスコアのうち閾値以上のスコアのカラーを推定施術内容に含める。
【0207】
また、第4の学習モデルから施術内容を示す情報は、施術項目と施術順番とを含む施術内容を示す情報であってもよい。この場合、第4の学習モデルは、施術項目と施術順番とを各々含む複数の施術方法のスコアを出力するように形成され、スコアが最も高い施術方法で示される施術内容を推定施術内容として判定する。
【0208】
〔4.7.6.判定部55〕
判定部55は、推定部54によって判定された推定施術内容に基づいて、推定施術内容での施術に必要な費用である施術費用を判定する。
【0209】
例えば、判定部55は、施術内容と施術費用との関係を示すヘアサロン毎の施術費用情報を有しており、かかる施術費用情報に基づいて、ヘアサロン毎の施術費用を判定する。ヘアサロン毎の施術費用情報は、上述したように取得部51によって取得される情報であるが、かかる例に限定されない。
【0210】
また、判定部55は、例えば、ユーザ撮像画像で示されるユーザUの顔の特徴を判定する。例えば、判定部55は、上述した第2の学習モデルにユーザ撮像画像を入力し、第2の学習モデルから出力される顔の特徴を示す情報に基づいて、ユーザUの顔の特徴を判定する。
【0211】
第2の学習モデルから出力される顔の特徴を示す情報は、例えば、顔の特徴毎のスコアであり、この場合、判定部55は、顔の特徴毎のスコアのうち最も高いスコアの顔の特徴を、ユーザUの顔の特徴として判定する。
【0212】
また、第2の学習モデルから出力される顔の特徴を示す情報は、各パーツ(例えば、眉、目、鼻、口、耳)の特徴毎のスコアであってもよい。この場合、判定部55は、パーツの特徴(位置、大きさ、および形の組み合わせ)毎のスコアのうち最も高いスコアの特徴を含む顔の特徴を、ユーザUの顔の特徴として判定する。
【0213】
また、第2の学習モデルから出力される顔の特徴を示す情報は、各パーツ(例えば、眉、目、鼻、口、耳)の大きさ、および形の各々の特徴毎のスコアであってもよい。この場合、判定部55は、パーツの大きさ、および形の各々の特徴毎のスコアのうち最も高いスコアの特徴を含む顔の特徴を、ユーザUの顔の特徴として判定する。
【0214】
また、判定部55は、複数種類の顔の特徴の各々を示す情報を有していてもよく、この場合、判定部55は、各種類の顔の特徴とユーザ撮像画像で示されるユーザUの顔の特徴とのパターンマッチング技術によって、ユーザUの顔の特徴を判定する。
【0215】
また、判定部55は、複数種類の顔の特徴(例えば、顔型)の各々を示す線画である顔特徴線画を表示部に表示し、これら複数種類の顔特徴線画の中からユーザUに自分の顔型に最も近い顔特徴線画を選択させることもできる。
【0216】
〔4.7.7.比較部56〕
比較部56は、指定受付部62によって指定が受け付けられた施術内容であるユーザ指定施術内容と推定部54によって推定された施術内容である推定施術内容とを比較する。
【0217】
比較部56は、例えば、ユーザ指定施術内容と推定施術内容とを比較し、比較した結果を示す比較情報を生成する。比較情報には、例えば、ユーザ指定施術内容と推定施術内容との差を示す情報が含まれる。
【0218】
例えば、比較部56は、推定施術内容が、ユーザ指定施術内容に加えて、ブリーチの数が1つ多い場合、ユーザ指定施術内容よりもブリーチの数が1つ増加することを示す情報を含む比較情報を生成する。
【0219】
また、比較部56は、推定施術内容やユーザ指定施術内容に施術の順番が含まれている場合において、施術の順番の一部が異なる場合、施術の順番のうち異なる順番を示す情報を含む比較情報を生成する。
【0220】
〔4.7.8.出力部57〕
出力部57は、特定部52による特定結果を示す情報、画像処理部53による画像処理の結果を示す情報、推定部54による推定結果を示す情報、判定部55による判定結果を示す情報、および比較部56による比較結果を示す情報などを出力情報として出力する。
【0221】
また、出力部57は、受付部50による受付結果を示す情報、および取得部51による取得結果を示す情報などを出力情報として出力することもできる。出力部57は、例えば、出力情報を表示部41に出力することによって、出力情報を表示部41に表示させたり、出力情報を通信部40およびネットワークNなどを介してヘア施術者宛に出力したりすることができる。ヘア施術者宛の出力は、例えば、情報提供装置1、SNS、または不図示のメールサーバなどを介して行われるが、店舗装置5へのダイレクトの出力であってもよい。
【0222】
出力部57は、ヘアサロンでのヘア施術を予約するための予約設定画面の情報を出力情報として出力する。予約設定画面は、ユーザ画像、ヘア画像、ヘアサロン、および予約対象日時などを設定するためのGUI(Graphical User Interface)画面であり、後で詳述する。
【0223】
出力部57は、例えば、施術関連情報を含む予約要求をヘア施術者宛に送信することによって、施術関連情報を含む予約要求をヘア施術者宛に出力する。
【0224】
施術関連情報は、例えば、施術前のユーザUのヘア画像を含むユーザ画像、画像処理部53によって生成された合成画像、指定受付部62によって指定が受け付けられた施術内容を示す情報、推定部54によって推定された施術内容を示す情報などを含む。
【0225】
施術関連情報は、画像処理部53によって生成された合成画像に代えてまたは加えて、選択受付部60によって選択が受け付けられたヘア画像である選択ヘア画像が含まれてもよい。
【0226】
また、出力部57は、ユーザUによって指定可能に複数のキーワードを出力する。例えば、出力部57は、複数のキーワードを含む出力情報を表示部41に出力することによって、複数のキーワードをユーザUによって指定可能に表示部41に表示させる。
【0227】
また、出力部57は、取得部51によって取得された施術者コメントを出力する。例えば、出力部57は、取得部51によって取得された施術者コメントを表示部41に出力することによって、施術者コメントを表示部41に表示させる。
【0228】
また、出力部57は、修正案受付部63によって受け付けられたヘア施術者による修正案を示す情報である修正案情報を出力する。修正案情報は、例えば、推定施術内容に対する修正案を示す情報や合成画像で示されるヘアスタイルに対する修正案を示す情報である。例えば、出力部57は、修正案受付部63によって受け付けられた修正案情報を表示部41に出力することによって、ヘア施術者による修正案を表示部41に表示させる。
【0229】
また、出力部57は、許諾可否受付部64によって許諾が受け付けられた場合、上述した予約要求をヘア施術者宛に出力し、許諾可否受付部64によって不許諾が受け付けられた場合、上述した予約要求をヘア施術者宛に出力しないことができる。
【0230】
なお、出力部57は、出力情報を表示部41に表示させる場合、例えば、出力情報をレンダリングなどすることによって表示用の情報に変換し、変換した出力情報を表示部41に出力する。また、表示部41にレンダリング機能がある場合、出力部57は、出力情報をそのまま表示部41に出力して、出力情報を表示部41に表示させる。
【0231】
図11は、実施形態に係る情報提供装置1の出力部57によって表示部41に表示される予約設定画面の一例を示す図である。
図11に示すように、予約設定画面70は、ユーザ画像選択領域71、ヘア画像選択領域72、ヘアサロン選択領域73、および予約対象日時設定領域74を含む。
【0232】
予約設定画面70は、例えば、ユーザUによる操作部42への操作が特定の操作である予約設定操作である場合に、出力部57によって表示部41に表示される。なお、
図11には、図示していないが、予約設定画面70には、例えば、施術内容入力領域、施術内容推定ボタン、および予約ボタンなども含まれる。
【0233】
ユーザ画像選択領域71は、撮影開始ボタン711と、フォルダボタン712とを含む。撮影開始ボタン711は、撮像部43の撮像を行う撮像アプリケーションプログラム(以下、撮像アプリと記載する場合がある)を駆動するためのボタンである。ユーザUは、撮影開始ボタン711を操作し、撮像アプリの画面を表示部41に表示させて操作部42への操作によって撮像アプリを操作することができる。ユーザUは、撮像アプリを操作することによって、自分の顔を含む領域を撮像することができる。これにより、取得部51によってユーザ画像が取得される。
【0234】
フォルダボタン712は、特定のフォルダ(例えば、撮像部43の撮像画像が入れられる写真フォルダなど)を開くためのボタンである。ユーザUは、フォルダボタン712を操作して、特定のフォルダに含まれる複数の撮像画像を表示部41に表示させることができる。ユーザUは、操作部42を操作することによって、特定のフォルダに含まれる複数の撮像画像からユーザ画像を選択することができる。これにより、取得部51によってユーザ画像が取得される。
【0235】
ヘア画像選択領域72は、キーワード設定ボタン721と、撮影開始ボタン722と、フォルダボタン723とを含む。キーワード設定ボタン721は、複数のキーワードの中から所望の1以上のキーワードをユーザUが指定するためのキーワード指定画面を表示部41に表示させるためのボタンである。
【0236】
撮影開始ボタン722は、撮像アプリを駆動するためのボタンである。ユーザUは、撮影開始ボタン722を操作し、撮像アプリの画面を表示部41に表示させて操作部42への操作によって撮像アプリを操作することができる。ユーザUは、撮像アプリを操作することによって、所望のヘア画像を含む領域(例えば、ヘアカタログやファッション雑誌に掲載されているヘアモデルの画像などを含む領域)を撮像することができる。これにより、取得部51によって選択画像が取得される。
【0237】
フォルダボタン723は、特定のフォルダ(例えば、撮像部43の撮像画像が入れられる写真フォルダなど)を開くためのボタンである。ユーザUは、フォルダボタン723を操作して、特定のフォルダに含まれる複数の撮像画像を表示部41に表示させることができる。ユーザUは、操作部42を操作することによって、特定のフォルダに含まれる複数の撮像画像から所望の選択画像を選択することができる。これにより、取得部51によって選択画像が取得される。
【0238】
ヘアサロン選択領域73は、現在地周辺検索ボタン731と、キーワード検索ボタン732とを含む。現在地周辺検索ボタン731は、現在地周辺(例えば、現在地から予め定められた距離内の領域)に位置するヘアサロンを選択可能に表示部41に表示させるためのボタンである。ユーザUは、操作部42を操作することによって、表示部41に表示されたヘアサロンのうち所望のヘアサロンを選択することができる。
【0239】
キーワード検索ボタン732は、キーワード検索を行うためのキーワード検索画面を表示部41に表示させるためのボタンである。ユーザUは、操作部42を操作することによって、キーワード検索画面で検索されて表示部41に表示されたヘアサロンのうち所望のヘアサロンを選択することができる。
【0240】
予約対象日時設定領域74は、予約対象日時を設定するための領域である。ユーザUは、操作部42を操作することによって、ヘア施術を受けたい日時を予約対象日時設定領域74に設定することができる。
【0241】
図12は、実施形態に係る情報提供装置1の出力部57によって表示部41に表示されるキーワード指定画面の一例を示す図である。
図12に示すように、キーワード指定画面80は、キーワード指定ボタン群81,82,83,84と、検索ボタン85とを含む。
【0242】
キーワード指定ボタン群81は、髪の長さに対応するキーワードを指定するための複数のボタンを含む。
図12に示すキーワード指定ボタン群81は、キーワード「ショート」を指定するためボタン、キーワード「ミディアム」を指定するためボタン、キーワード「ロング」を指定するためボタンなどを含む。
【0243】
キーワード指定ボタン群82は、髪の色に対応するキーワードを指定するための複数のボタンを含む。
図12に示すキーワード指定ボタン群82は、キーワード「ブラウン」を指定するためボタン、キーワード「ベージュ」を指定するためボタン、キーワード「ピンク」を指定するためボタン、キーワード「ブラック」を指定するためボタンなどを含む。
【0244】
キーワード指定ボタン群83は、雰囲気に対応するキーワードを指定するための複数のボタンを含む。
図12に示すキーワード指定ボタン群83は、キーワード「かわいい」を指定するためボタン、キーワード「クール」を指定するためボタン、キーワード「ポップ」を指定するためボタン、キーワード「ナチュラル」を指定するためボタンなどを含む。
【0245】
キーワード指定ボタン群84は、TPO(Time Place Occasion)に対応するキーワードを指定するための複数のボタンを含む。
図12に示すキーワード指定ボタン群84は、キーワード「原宿」を指定するためボタン、キーワード「銀座」を指定するためボタン、キーワード「新宿」を指定するためボタン、キーワード「六本木」を指定するためボタンなどを含む。
【0246】
キーワード指定ボタン群81,82,83,84で示される複数のキーワードは、予め定められた複数のキーワードであるが、複数のキーワードからランダムに抽出された複数のキーワードまたは予め定められた条件を満たす複数のキーワードであってもよい。予め定められた条件を満たす複数のキーワードは、例えば、ユーザUによって選択される回数が多い順に上位の所定数のキーワードである。抽出候補となるキーワードは、例えば、第1の学習モデルへの入力対象となるキーワードである。
【0247】
ユーザUは、キーワード指定画面80において、操作部42への操作によって、所望のキーワードに対応するボタンを操作することによって、髪の長さ、髪の色、雰囲気、TPOなどを指定することができる。そして、ユーザUは、操作部42への操作によって、検索ボタン85を選択することで、処理部46によって指定キーワードから類似ヘア画像を取得する処理が実行される。なお、キーワード指定画面80に含まれる複数のキーワードは、上述した例に限定されない。
【0248】
図13は、実施形態に係る情報提供装置1の処理部46によって指定キーワードから類似ヘア画像を取得する処理を説明するための図である。
図13に示す例では、ユーザUによって指定されたキーワードが「ロング」、「ピンク」、「かわいい」、「原宿」である。
【0249】
この場合、受付部50は、ユーザUによって指定されたキーワードが「ロング」、「ピンク」、「かわいい」、「原宿」を受け付ける。特定部52は、第1の学習モデルを用いて、受付部50によって指定が受け付けられたキーワード「ロング」、キーワード「ピンク」、キーワード「かわいい」、キーワード「原宿」から、ヘア画像を特定する。
【0250】
そして、取得部51は、特定ヘア画像を含む類似画像検索要求を不図示の検索サーバまたは情報提供装置1に送信し、類似画像検索要求に応じて検索サーバまたは情報提供装置1から送信される複数の類似ヘア画像を取得する。
【0251】
図14は、実施形態に係る情報提供装置1の出力部57によって表示部41に表示される予約設定画面の他の例を示す図である。
図14に示す予約設定画面70は、ユーザUによって選択されたユーザ画像がユーザ画像選択領域71に設定され、ユーザUによって指定された1以上のキーワードに対応する複数の類似ヘア画像がヘア画像選択領域72に設定されている。
【0252】
ユーザUは、操作部42を操作することによって、ヘア画像選択領域72に設定されている複数の類似ヘア画像のうち1以上の類似ヘア画像を選択画像として選択することができる。
【0253】
図15は、実施形態に係る情報提供装置1の出力部57によって表示部41に表示される予約設定画面のさらに他の例を示す図である。
図15に示す予約設定画面70は、
図14に示す予約設定画面70において、ユーザUが操作部42への操作によって、
図14に示す複数の類似ヘア画像のうち1つの類似ヘア画像を選択した場合に、表示部41に表示される。
【0254】
受付部50は、ユーザUによる類似ヘア画像の選択を選択画像として受け付ける。画像処理部53は、受付部50によって選択が受け付けられた類似ヘア画像と、ユーザUによって選択されたユーザ画像とを合成した合成画像を生成し、生成した合成画像を
図15に示すように予約設定画面70に配置する。これにより、ユーザUは、表示部41に表示された合成画像を確認することができ、選択したヘア画像で示されるヘアスタイルが似合うかどうかなどをよりリアルに確認することができる。
【0255】
また、ユーザUは、操作部42への操作によって、予約設定画面70における合成画像を選択することで、合成画像を生成する選択画像を変えながら合成画像を表示部41に表示させることができる。
【0256】
図16は、実施形態に係る情報提供装置1の出力部57によって表示部41に表示される合成画像変更画面の一例を示す図である。
図16に示す合成画像変更画面90は、長さ選択ボタン91と、色選択ボタン92と、合成画像表示領域93とを含む。
【0257】
長さ選択ボタン91は、上下方向のスワイプ(またはスクロール)によって変更される対象を、ヘアの長さとするためのボタンである。色選択ボタン92は、上下方向のスワイプ(またはスクロール)によって変更される対象を、ヘアの色とするためのボタンである。上下方向のスワイプ(またはスクロール)は、ヘア画像の第2変更操作の一例である。
【0258】
図16に示す例では、長さ選択ボタン91が選択されており、ユーザUは、操作部42を操作して上下方向のスワイプ(またはスクロール)を行うことで、合成画像のヘアの長さを変更することができる。画像処理部53は、受付部50によって上下方向のスワイプ(またはスクロール)が受け付けられた場合に、合成画像のヘアの長さを変更し、ヘアの長さを変更した合成画像を表示部41に表示させる。
【0259】
また、ユーザUは、操作部42を操作して色選択ボタン92を選択した後、操作部42を操作して上下方向のスワイプ(またはスクロール)を行うことで、合成画像のヘアの色を変更することができる。画像処理部53は、受付部50によって上下方向のスワイプが受け付けられた場合に、合成画像のヘアの色を変更し、ヘアの色を変更した合成画像を表示部41に表示させる。
【0260】
また、ユーザUは、左右方向へのスワイプ(またはスクロール)によって選択画像が変更された合成画像を表示部41に表示させることができる。左右方向のスワイプ(またはスクロール)はヘア画像の第1変更操作の一例である。画像処理部53は、受付部50によって左右方向のスワイプ(またはスクロール)が受け付けられた場合に、選択画像を変更して合成画像を生成し、選択画像を変更した合成画像を表示部41に表示させる。
【0261】
予約設定画面70には、上述したように、不図示の施術内容入力領域が含まれる。ユーザUは、操作部42を操作することによって、ユーザUが指定または希望する施術内容を施術内容入力領域に入力することができる。
【0262】
また、予約設定画面70には、上述したように、不図示の施術内容推定ボタンや予約ボタンなどが含まれる。ユーザUは、合成画像を決定し、施術内容入力領域にユーザUが指定または希望する施術内容を入力した後に、ヘアサロン選択し、予約対象日時を設定する。そして、ユーザUは、操作部42を操作して予約ボタンを選択することで、出力部57から予約要求がヘア施術者宛に送信される。これにより、予約要求がヘア施術者宛に出力される。
【0263】
受付部50は、ユーザUによる施術内容推定ボタンの選択を受け付ける。推定部54は、受付部50によって施術内容推定ボタンの選択が受け付けられた場合、予約設定画面70で示されるユーザ画像と合成画像とから施術内容を推定する。ユーザ画像は、ユーザUの施術前の画像の一例である。推定部54は、ユーザ画像と合成画像とを第4の学習モデルに入力した場合に、第4の学習モデルから出力される施術内容を示す情報に基づいて、推定施術内容を判定する。
【0264】
図17は、実施形態に係る情報提供装置1の推定部54によってユーザ画像と合成画像とから施術内容を推定する処理を説明するための図である。
図17に示す例では、推定部54は、ユーザ画像と合成画像とから推定施術内容として、「カット、ブリーチ1回、カラーブリーチ2回、パーマ1回」が判定されている。
【0265】
出力部57は、受付部50によって予約ボタンの選択が受け付けられた場合、ユーザ画像、合成画像、施術内容入力領域に入力された施術内容を示す情報、推定施術内容を示す情報、および予約対象日時を示す情報などを含む予約要求をヘア施術者宛に出力する。また、受付部50によって不図示の特定ボタンの選択が受け付けられた場合、出力部57は、例えば、操作終了を示す画面を表示部41に表示させる。ユーザUによる予約ボタンの選択は、推定施術内容に対するユーザUの許諾を示す応答の一例であり、ユーザUによる特定ボタンの選択は、推定施術内容に対するユーザUの不許諾を示す応答の一例である。
【0266】
また、出力部57は、ユーザUによる操作部42への操作に応じて、ユーザUの顔型をユーザUに選択させるための顔型選択画面を表示部41に出力して、顔型選択画面を表示部41に表示させることができる。
【0267】
図18は、実施形態に係る情報提供装置1の出力部57によって表示部41に表示される顔型選択画面の一例を示す図である。
図18に示すように、顔型選択画面95は、複数の顔型を含む。ユーザUは、操作部42を操作して、顔型のうちユーザUの顔型に最も近い顔型を選択することができる。
【0268】
受付部50は、顔型選択画面95に含まれる複数の顔型のうちユーザUによる顔型の選択を受け付ける。特定部52は、ユーザUによって選択された顔型を、ユーザUによって指定されたユーザUの顔の特徴とし、かかるユーザUの顔の特徴から、第3の学習モデルを用いて、ユーザUの顔に似合うと推定されるヘアスタイルを特定する。
【0269】
特定部52は、ユーザUによって選択された顔型を示す情報を第3の学習モデルに入力し、第3の学習モデルから出力されるヘアスタイルの情報に基づいて、ユーザUの顔に似合うと推定されるヘアスタイルを特定する。
【0270】
〔5.処理手順〕
次に、実施形態に係る端末装置4の処理部46による情報処理の手順について説明する。
図19は、実施形態に係る端末装置4の処理部46による情報処理の一例を示すフローチャートである。
【0271】
図19に示すように、端末装置4の処理部46は、情報提供装置1から学習モデルの情報を取得したか否かを判定する(ステップS20)。処理部46は、学習モデルの情報を取得したと判定した場合(ステップS20:Yes)、取得した学習モデルの情報を記憶部45に記憶させる(ステップS21)。
【0272】
処理部46は、ステップS21の処理が終了した場合、または学習モデルの情報を取得していないと判定した場合(ステップS20:No)、ユーザUによる予約設定操作があるか否かを判定する(ステップS22)。処理部46は、予約設定操作があると判定した場合(ステップS22:Yes)、予約処理を実行する(ステップS23)。ステップS23の予約処理は、
図20に示すステップS40~S49の処理であり、後で詳述する。
【0273】
処理部46は、ステップS23の処理が終了した場合、または予約設定操作がないと判定した場合(ステップS22:No)、ヘア施術者からの修正案があるか否かを判定する(ステップS24)。処理部46は、修正案があると判定した場合(ステップS24:Yes)、ヘア施術者からの修正案を表示部41に表示させる(ステップS25)。
【0274】
処理部46は、ステップS25の処理が終了した場合、または修正案がないと判定した場合(ステップS24:No)、施術者コメントがあるか否かを判定する(ステップS26)。処理部46は、施術者コメントがあると判定した場合(ステップS26:Yes)、施術者コメントを表示部41に表示させる(ステップS27)。
【0275】
処理部46は、ステップS27の処理が終了する場合、または施術者コメントがないと判定した場合(ステップS26:No)、画像合成操作があるか否かを判定する(ステップS28)。処理部46は、画像合成操作があると判定した場合(ステップS28:Yes)、合成処理を行う(ステップS29)。ステップS29の合成処理は、
図20に示すステップS40~S47と同じである。
【0276】
処理部46は、ステップS29の処理が終了した場合、または画像合成操作がないと判定した場合(ステップS28:No)、動作終了タイミングになったか否かを判定する(ステップS30)。処理部46は、例えば、情報提供装置1の電源がオフにされた場合、または情報提供装置1の不図示の操作部への操作によって終了操作が行われたと判定した場合に、動作終了タイミングになったと判定する。
【0277】
処理部46は、動作終了タイミングになっていないと判定した場合(ステップS30:No)、処理をステップS20へ移行し、動作終了タイミングになったと判定した場合(ステップS30:Yes)、
図19に示す処理を終了する。
【0278】
図20は、実施形態に係る端末装置4の処理部46による予約処理の一例を示すフローチャートである。
図20に示すように、処理部46は、ユーザ画像の選択を受け付け、選択を受け付けたユーザ画像を取得する(ステップS40)。
【0279】
つづいて、処理部46は、1以上のキーワードの指定を受け付ける(ステップS41)。処理部46は、ステップS41で指定を受け付けた1以上のキーワードからヘア画像を特定する(ステップS42)。そして、処理部46は、ステップS42で特定したヘア画像と類似する画像である類似ヘア画像を取得する(ステップS43)。
【0280】
つづいて、処理部46は、ステップS42で取得した類似ヘア画像のうち選択された類似ヘア画像とユーザ顔画像とを合成する(ステップS44)。そして、処理部46は、ステップS44で合成した合成画像を表示部41に表示させる(ステップS45)。
【0281】
つづいて、処理部46は、変更操作があるか否かを判定する(ステップS46)。変更操作は、例えば、上述したヘア画像の第1変更操作やヘア画像の第2変更操作である。処理部46は、変更操作があると判定した場合(ステップS46:Yes)、変更操作に応じた画像処理を行って合成画像を変更し(ステップS47)、処理をステップS46に移行する。
【0282】
処理部46は、変更操作がないと判定した場合(ステップS46:No)、施術前の画像と合成画像とに基づいて、施術内容を推定する(ステップS48)。処理部46は、例えば、ユーザUによって予約ボタンが選択された場合などに、変更操作がないと判定する。
【0283】
そして、処理部46は、施術前の画像と合成画像と推定施術内容と指定施術内容とを含む予約要求をヘア施術者宛に出力する(ステップS49)。指定施術内容は、ユーザUによって入力された施術内容である。処理部46は、ステップS49の処理が終了した場合、
図20に示す処理を終了する。
【0284】
〔6.変形例〕
上述した例では、処理部46は、左右方向へのユーザ操作によって選択画像が変更された合成画像を表示部41に表示させ、上下方向のユーザ操作によってヘアの長さまたは色などを変更した合成画像を表示部41に表示させるが、かかる例に限定されない。
【0285】
例えば、処理部46は、上下方向へのユーザ操作によって選択画像が変更された合成画像を表示部41に表示させ、左右方向のユーザ操作によってヘアの長さまたは色などを変更した合成画像を表示部41に表示させることができる。
【0286】
また、処理部46は、斜め方向へのユーザ操作によって選択画像とヘアの長さまたは色などとが変更された合成画像を表示部41に表示させることもできる。なお、ユーザ操作は、スワイプ操作またはスクロール操作であるが、かかる例に限定されず、例えば、タップ操作やクリック操作であってもよく、ピンチイン操作やピンチアウト操作などであってもよい。
【0287】
また、第3の学習モデルから出力されるヘアスタイルの情報は、ヘア画像に限定されない。例えば、第3の学習モデルから出力されるヘアスタイルの情報は、ヘア画像を特定するための情報であるヘア画像特定情報であってもよい。ヘア画像を特定するための情報は、例えば、ヘア画像の識別情報またはヘア画像を特定するためのキーワードなどである。
【0288】
この場合、第3の学習モデルは、顔の特徴を示す情報と、ヘア画像特定情報と、顔の特徴を示す情報とヘア画像特定情報との組み合わせに対する評価を示す情報との組み合わせを複数含む学習用データを用いて生成される。
【0289】
また、第1の学習モデル、第2の学習モデル、および第3の学習モデルなどを含む各学習モデルは、ユーザU毎の学習モデルであってもよい。例えば、第1の学習モデルおよび第3の学習モデルの各々の生成に用いられるヘア画像を、ユーザUが閲覧した投稿画像に含まれるヘア画像とすることで、第1の学習モデルおよび第3の学習モデルの各々をユーザU毎に生成することができる。
【0290】
また、第2の学習モデルの生成に用いられる顔画像を、ユーザUが閲覧した投稿画像に含まれるヘア画像とすることで、第2の学習モデルをユーザU毎に生成することができる。
【0291】
情報提供装置1は、端末装置4と連携して、取得部51、特定部52、画像処理部53、推定部54、判定部55、比較部56、および出力部57のうちの一部または全部の機能を実行することができ、情報処理装置の一部として機能することができる。なお、以下において、上述した端末装置4と情報提供装置1の一部または全部とを含む構成を情報処理装置と記載する場合がある。
【0292】
〔7.ハードウェア構成〕
上述してきた実施形態に係る情報提供装置1および端末装置4の各々は、例えば
図21に示すような構成のコンピュータ200によって実現される。
図21は、実施形態に係る情報提供装置1および端末装置4の各々の機能を実現するコンピュータ200の一例を示すハードウェア構成図である。コンピュータ200は、CPU201、RAM202、ROM(Read Only Memory)203、HDD(Hard Disk Drive)204、通信インターフェイス(I/F)205、入出力インターフェイス(I/F)206、およびメディアインターフェイス(I/F)207を有する。
【0293】
CPU201は、ROM203またはHDD204に記憶されたプログラムに基づいて動作し、各部の制御を行う。ROM203は、コンピュータ200の起動時にCPU201によって実行されるブートプログラムや、コンピュータ200のハードウェアに依存するプログラムなどを記憶する。
【0294】
HDD204は、CPU201によって実行されるプログラム、および、かかるプログラムによって使用されるデータなどを記憶する。通信インターフェイス205は、ネットワークN(
図2参照)を介して他の機器からデータを受信してCPU201へ送り、CPU201が生成したデータを、ネットワークNを介して他の機器へ送信する。
【0295】
CPU201は、入出力インターフェイス206を介して、ディスプレイやプリンタなどの出力装置、および、キーボードまたはマウスなどの入力装置を制御する。CPU201は、入出力インターフェイス206を介して、入力装置からデータを取得する。また、CPU201は、入出力インターフェイス206を介して生成したデータを出力装置へ出力する。
【0296】
メディアインターフェイス207は、記録媒体208に記憶されたプログラムまたはデータを読み取り、RAM202を介してCPU201に提供する。CPU201は、かかるプログラムを、メディアインターフェイス207を介して記録媒体208からRAM202上にロードし、ロードしたプログラムを実行する。記録媒体208は、例えばDVD(Digital Versatile Disc)、PD(Phase change rewritable Disk)などの光学記録媒体、MO(Magneto-Optical disk)などの光磁気記録媒体、テープ媒体、磁気記録媒体、または半導体メモリなどである。
【0297】
例えば、コンピュータ200が実施形態に係る情報提供装置1や端末装置4として機能する場合、コンピュータ200のCPU201は、RAM202上にロードされたプログラムを実行することにより、処理部12や処理部46の機能を実現する。また、HDD204には、記憶部11内または記憶部45内のデータが記憶される。コンピュータ200のCPU201は、これらのプログラムを記録媒体208から読み取って実行するが、他の例として、他の装置からネットワークNを介してこれらのプログラムを取得してもよい。
【0298】
〔8.その他〕
また、上記実施形態において説明した各処理のうち、自動的に行われるものとして説明した処理の全部または一部を手動的に行うこともでき、あるいは、手動的に行われるものとして説明した処理の全部または一部を公知の方法で自動的に行うこともできる。この他、上記文書中や図面中で示した処理手順、具体的名称、各種のデータやパラメータを含む情報については、特記する場合を除いて任意に変更することができる。例えば、各図に示した各種情報は、図示した情報に限られない。
【0299】
また、図示した各装置の各構成要素は機能概念的なものであり、必ずしも物理的に図示の如く構成されていることを要しない。すなわち、各装置の分散・統合の具体的形態は図示のものに限られず、その全部または一部を、各種の負荷や使用状況などに応じて、任意の単位で機能的または物理的に分散・統合して構成することができる。
【0300】
例えば、上述した情報提供装置1は、複数のサーバコンピュータで実現してもよく、また、機能によっては外部のプラットホームなどをAPIやネットワークコンピューティングなどで呼び出して実現するなど、構成は柔軟に変更できる。
【0301】
また、上述してきた実施形態および変形例は、処理内容を矛盾させない範囲で適宜組み合わせることが可能である。
【0302】
〔9.効果〕
上述してきたように、実施形態に係る情報処理装置は、画像処理部53と、推定部54とを備える。画像処理部53は、ユーザUの顔画像であるユーザ顔画像とユーザUによって選択されたヘア画像とを合成した合成画像を生成する。推定部54は、施術前後のヘア画像と施術内容との関係を学習した学習モデルを用いて、ユーザUの施術前の画像と合成画像とから施術内容を推定する。これにより、例えば、ユーザUは、所望のヘアスタイルにするための施術内容を把握することができ、また、所望のヘアスタイルにするための施術内容をヘア施術者に具体的に伝えることができる。したがって、情報処理装置は、ユーザUの利便性を向上させることができる。
【0303】
また、学習モデルは、施術後のヘア画像と施術内容を示す情報との組み合わせを複数含む学習用データを用いた機械学習によって生成される。これにより、情報処理装置は、施術内容を精度よく推定することができる。
【0304】
また、情報処理装置は、推定部54によって推定された施術内容を示す情報を含む施術内容情報を出力する出力部57を備える。これにより、情報処理装置は、ユーザUの利便性を向上させることができる。
【0305】
また、情報処理装置は、推定部54によって推定された施術内容に対するユーザUの許諾を受け付ける受付部50と、受付部50によって許諾が受け付けられた場合に、推定部54によって推定された施術内容を示す情報を含む予約要求をヘア施術者宛に出力する出力部57とを備える。これにより、情報処理装置は、ユーザUの利便性を向上させることができる。
【0306】
また、出力部57は、合成画像またはユーザUが選択したヘア画像を含む予約要求をヘア施術者宛に出力する。これにより、情報処理装置は、ユーザUの利便性を向上させることができる。
【0307】
また、情報処理装置は、推定部54によって推定された施術内容を示す情報をヘア施術者宛に出力する出力部57と、推定部54によって推定された施術内容に対するヘア施術者による修正案を受け付ける修正案受付部63とを備える。出力部57は、修正案受付部63によって受け付けられた修正後の施術内容を示す情報を出力する。これにより、情報処理装置は、ユーザUの利便性を向上させることができる。
【0308】
また、情報処理装置は、推定部54によって推定された施術内容に基づいて、施術費用を判定する判定部55を備える。これにより、情報処理装置は、ユーザUの利便性を向上させることができる。
【0309】
また、情報処理装置は、ユーザUによる施術内容の指定を受け付ける受付部50と、受付部50によって指定が受け付けられた施術内容と推定部54によって推定された施術内容とを比較する比較部56と、比較部56による比較結果を出力する出力部57とを備える。これにより、情報処理装置は、ユーザUの利便性を向上させることができる。
【0310】
以上、本願の実施形態を図面に基づいて詳細に説明したが、これは例示であり、発明の開示の欄に記載の態様を始めとして、当業者の知識に基づいて種々の変形、改良を施した他の形態で本発明を実施することが可能である。
【0311】
また、上述してきた「部(section、module、unit)」は、「手段」や「回路」などに読み替えることができる。例えば、取得部は、取得手段や取得回路に読み替えることができる。
【符号の説明】
【0312】
1 情報提供装置
4 端末装置
5 店舗装置
10,40 通信部
11,45 記憶部
12,46 処理部
20 ユーザ情報記憶部
21 投稿情報記憶部
22 モデル情報記憶部
23 コンテンツ記憶部
30,51 取得部
31 学習部
32 提供部
41 表示部
42 操作部
43 撮像部
44 センサ部
50 受付部
52 特定部
53 画像処理部
54 推定部
55 判定部
56 比較部
57 出力部
60 選択受付部
61 加工受付部
62 指定受付部
63 修正案受付部
64 許諾可否受付部
65 変換部
66 合成部
100 情報処理システム