(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024043783
(43)【公開日】2024-04-02
(54)【発明の名称】レシート出力システム、レシート出力方法、及びプログラム
(51)【国際特許分類】
G06Q 30/06 20230101AFI20240326BHJP
G06Q 30/0203 20230101ALI20240326BHJP
G07G 1/06 20060101ALI20240326BHJP
G07G 1/14 20060101ALI20240326BHJP
G07G 1/12 20060101ALI20240326BHJP
【FI】
G06Q30/06
G06Q30/02 312
G07G1/06 D
G07G1/14
G07G1/12 351A
【審査請求】有
【請求項の数】18
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022148972
(22)【出願日】2022-09-20
(11)【特許番号】
(45)【特許公報発行日】2023-11-17
(71)【出願人】
【識別番号】399037405
【氏名又は名称】楽天グループ株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110000154
【氏名又は名称】弁理士法人はるか国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】榊原 祐輔
【テーマコード(参考)】
3E142
5L049
【Fターム(参考)】
3E142AA02
3E142AA07
3E142DA05
3E142EA22
3E142GA02
3E142GA03
3E142GA16
3E142JA02
3E142JA03
5L049BB02
5L049BB72
(57)【要約】
【課題】訴求効果の高いレシートを出力する。
【解決手段】レシート出力システム(1)のレイアウト選択部(102)は、予め定められたレイアウト選択方法に基づいて、複数の候補レイアウトの何れかである第1レイアウトを選択する。出力制御部(103)は、第1レイアウトに基づいて、第1コードを含む第1レシートの出力を制御する。解析部(105)は、第1コードを読み取った第1ユーザ端末(40)から受信した受信情報に基づいて、候補レイアウトごとに、第1レシートを受け取った第1ユーザの反応を解析する。レイアウト選択部(102)は、候補レイアウトごとに反応が解析された場合には、候補レイアウトごとの反応に基づいて、複数の候補レイアウトの何れかである第2レイアウトを選択する。出力制御部(103)は、第2レイアウトに基づいて、第2コードを含む第2レシートの出力を制御する。
【選択図】
図6
【特許請求の範囲】
【請求項1】
予め定められたレイアウト選択方法に基づいて、複数の候補レイアウトの何れかである第1レイアウトを選択するレイアウト選択部と、
前記第1レイアウトに基づいて、第1コードを含む第1レシートの出力を制御する出力制御部と、
前記第1コードを読み取った第1ユーザ端末から受信した受信情報に基づいて、前記候補レイアウトごとに、前記第1レシートを受け取った第1ユーザの反応を解析する解析部と、
を含み、
前記レイアウト選択部は、前記候補レイアウトごとに前記反応が解析された場合には、前記候補レイアウトごとの前記反応に基づいて、前記複数の候補レイアウトの何れかである第2レイアウトを選択し、
前記出力制御部は、前記第2レイアウトに基づいて、第2コードを含む第2レシートの出力を制御する、
を含むレシート出力システム。
【請求項2】
前記第1コードには、前記第1レイアウトを識別可能なレイアウト識別情報がコード化されており、
前記受信情報は、前記レイアウト識別情報を含み、
前記解析部は、前記第1ユーザ端末から受信した前記レイアウト識別情報に基づいて、前記候補レイアウトごとに、前記反応を解析する、
請求項1に記載のレシート出力システム。
【請求項3】
前記レシート出力システムは、前記第1レシートを識別可能なレシート識別情報と、前記第1レイアウトを識別可能なレイアウト識別情報と、を関連付ける関連付け部を更に含み、
前記第1コードには、前記レシート識別情報がコード化されており、
前記受信情報は、前記レシート識別情報を含み、
前記解析部は、前記第1ユーザ端末から受信した前記レシート識別情報に関連付けられた前記レイアウト識別情報に基づいて、前記候補レイアウトごとに、前記反応を解析する、
請求項1に記載のレシート出力システム。
【請求項4】
前記第1コードには、第1ページにアクセスするための第1ページ情報がコード化されており、
前記レシート出力システムは、
前記第1コードを読み取った前記第1ユーザ端末が前記第1ページ情報に基づいて前記第1ページにアクセスする場合に、前記受信情報を受信する受信部と、
前記受信情報が受信された場合に、前記第1ユーザ端末を、第2ページにリダイレクトさせるリダイレクト部と、
を更に含む請求項1~3の何れかに記載のレシート出力システム。
【請求項5】
前記第1コードには、複数の前記第2ページの何れかにアクセスするための第2ページ情報がコード化されており、
前記受信情報は、前記第2ページ情報を含み、
前記リダイレクト部は、前記第2ページ情報に基づいて、前記第1ユーザ端末を、前記複数の第2ページの何れかにリダイレクトさせる、
請求項4に記載のレシート出力システム。
【請求項6】
前記レシート出力システムでは、複数のキャンペーンが開催されており、
前記キャンペーンごとに、前記複数の候補レイアウトが存在し、
前記レシート出力システムは、予め定められたキャンペーン選択方法に基づいて、前記複数のキャンペーンの何れかを選択するキャンペーン選択部を更に含み、
前記レイアウト選択部は、前記キャンペーン選択部により選択されたキャンペーンに関連付けられた前記複数の候補レイアウトの何れかを、前記第1レイアウトとして選択する、
請求項1~3の何れかに記載のレシート出力システム。
【請求項7】
前記複数の候補レイアウトの各々は、前記第1コード及び前記第2コードのレイアウトであるコードレイアウトを含み、
前記解析部は、前記コードレイアウトごとに、前記反応を解析する、
請求項1~3の何れかに記載のレシート出力システム。
【請求項8】
前記複数の候補レイアウトの各々は、前記第1コード及び前記第2コードとは異なる画像のレイアウトである画像レイアウトを含み、
前記解析部は、前記画像レイアウトごとに、前記反応を解析する、
請求項1~3の何れかに記載のレシート出力システム。
【請求項9】
前記解析部は、前記受信情報と、前記第1レシートに対応する第1利用情報と、に基づいて、前記候補レイアウトごとに、前記反応を解析し、
前記レイアウト選択部は、前記候補レイアウトごとに前記反応が解析された場合には、前記候補レイアウトごとの前記反応と、前記第2レシートに対応する第2利用情報と、に基づいて、前記第2レイアウトを選択する、
請求項1~3の何れかに記載のレシート出力システム。
【請求項10】
前記解析部は、前記受信情報と、前記第1ユーザの第1ユーザ属性と、に基づいて、前記候補レイアウトごとに、前記反応を解析し、
前記レイアウト選択部は、前記候補レイアウトごとに前記反応が解析された場合には、前記候補レイアウトごとの前記反応と、前記第2レシートを受け取る第2ユーザの第2ユーザ属性と、に基づいて、前記第2レイアウトを選択する、
請求項1~3の何れかに記載のレシート出力システム。
【請求項11】
前記第1レシート及び前記第2レシートは、第1サービスが利用された場合に出力され、
前記第1ユーザ属性及び前記第2ユーザ属性は、第2サービスの利用状況に基づいて取得される、
請求項10に記載のレシート出力システム。
【請求項12】
前記解析部は、前記受信情報と、前記第1レシートが出力される第1店舗と、に基づいて、前記候補レイアウトごとに、前記反応を解析し、
前記レイアウト選択部は、前記候補レイアウトごとに前記反応が解析された場合には、前記候補レイアウトごとの前記反応と、前記第2レシートが出力される第2店舗と、に基づいて、前記第2レイアウトを選択する、
請求項1~3の何れかに記載のレシート出力システム。
【請求項13】
前記解析部は、前記受信情報と、前記第1レシートに関する第1レシート情報と、に基づいて、前記候補レイアウトごとに、前記反応を解析し、
前記レイアウト選択部は、前記候補レイアウトごとに前記反応が解析された場合には、前記候補レイアウトごとの前記反応と、前記第2レシートに関する第2レシート情報と、に基づいて、前記第2レイアウトを選択する、
請求項1~3の何れかに記載のレシート出力システム。
【請求項14】
前記解析部は、前記受信情報と、前記第1ユーザ端末に関する第1ユーザ端末情報と、に基づいて、前記候補レイアウトごとに、前記反応を解析し、
前記レイアウト選択部は、前記候補レイアウトごとに前記反応が解析された場合には、前記候補レイアウトごとの前記反応と、前記第2レシートを受け取る第2ユーザの第2ユーザ端末に関する第2ユーザ端末情報と、に基づいて、前記第2レイアウトを選択する、
請求項1~3の何れかに記載のレシート出力システム。
【請求項15】
前記複数の候補レイアウトの各々には、優先度が関連付けられており、
前記レイアウト選択部は、前記複数の候補レイアウトの各々の前記反応に基づいて、前記複数の候補レイアウトの各々の前記優先度を決定し、当該決定された優先度に基づいて、前記第2レイアウトを選択する、
請求項1~3の何れかに記載のレシート出力システム。
【請求項16】
予め定められたレイアウト選択方法に基づいて、複数の候補レイアウトの何れかである第1レイアウトを選択するレイアウト選択ステップと、
前記第1レイアウトに基づいて、第1コードを含む第1レシートの出力を制御する出力制御ステップと、
前記第1コードを読み取った第1ユーザ端末から受信した受信情報に基づいて、前記候補レイアウトごとに、前記第1レシートを受け取った第1ユーザの反応を解析する解析ステップと、
を含み、
前記レイアウト選択ステップは、前記候補レイアウトごとに前記反応が解析された場合には、前記候補レイアウトごとの前記反応に基づいて、前記複数の候補レイアウトの何れかである第2レイアウトを選択し、
前記出力制御ステップは、前記第2レイアウトに基づいて、第2コードを含む第2レシートの出力を制御する、
を含むレシート出力方法。
【請求項17】
予め定められたレイアウト選択方法に基づいて、複数の候補レイアウトの何れかである第1レイアウトを選択するレイアウト選択部、
前記第1レイアウトに基づいて、第1コードを含む第1レシートの出力を制御する出力制御部、
前記第1コードを読み取った第1ユーザ端末から受信した受信情報に基づいて、前記候補レイアウトごとに、前記第1レシートを受け取った第1ユーザの反応を解析する解析部、
としてコンピュータを機能させ、
前記レイアウト選択部は、前記候補レイアウトごとに前記反応が解析された場合には、前記候補レイアウトごとの前記反応に基づいて、前記複数の候補レイアウトの何れかである第2レイアウトを選択し、
前記出力制御部は、前記第2レイアウトに基づいて、第2コードを含む第2レシートの出力を制御する、
プログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、レシート出力システム、レシート出力方法、及びプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、ユーザが商品を購入したりサービスを利用したりすると、ユーザは、利用明細情報が印刷されたレシートを受け取る。レシートには、キャンペーン又はマーケティングといった種々の目的で、所定のページにアクセスするためのコードが印刷されることがある。このようなレシートの訴求効果は、レシートのレイアウト次第で異なると考えられる。このため、訴求効果の高いレイアウトのレシートを出力することが求められている。
【0003】
例えば、特許文献1には、店舗を利用した顧客に関する顧客情報に基づいて、複数のレイアウトの中から、顧客の好みに合うと推定されたレイアウトのレシートを印刷する技術が記載されている。特許文献2には、店舗のPOS端末に接続された印刷装置で印刷されたレシートのレイアウトに基づいて、ユーザが店舗で行った決済に関する決済情報を含む印刷データを解析する技術が記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2002-342837号公報
【特許文献2】特開2015-158775号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、特許文献1の技術では、訴求効果の高いレイアウトを実際に解析して顧客情報及びレイアウトの対応関係を定めるわけではないので、訴求効果の高いレイアウトが選択されるとは限らない。特許文献2の技術では、決済情報を含む印刷データが解析されるだけであり、訴求効果の高いレイアウトを解析することはできない。このため、従来の技術では、コードが印刷されたレシートの訴求効果を解析し、訴求効果の高いレシートを出力することはできなかった。
【0006】
本開示の目的の1つは、訴求効果の高いレシートを出力することである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本開示に係るレシート出力システムは、予め定められたレイアウト選択方法に基づいて、複数の候補レイアウトの何れかである第1レイアウトを選択するレイアウト選択部と、前記第1レイアウトに基づいて、第1コードを含む第1レシートの出力を制御する出力制御部と、前記第1コードを読み取った第1ユーザ端末から受信した受信情報に基づいて、前記候補レイアウトごとに、前記第1レシートを受け取った第1ユーザの反応を解析する解析部と、を含み、前記レイアウト選択部は、前記候補レイアウトごとに前記反応が解析された場合には、前記候補レイアウトごとの前記反応に基づいて、前記複数の候補レイアウトの何れかである第2レイアウトを選択し、前記出力制御部は、前記第2レイアウトに基づいて、第2コードを含む第2レシートの出力を制御する。
【発明の効果】
【0008】
本開示によれば、訴求効果の高いレシートを出力できる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
【
図1】レシート出力システムの全体構成の一例を示す図である。
【
図4】第1レシートの第1コードが読み取られる様子の一例を示す図である。
【
図6】レシート出力システムで実現される機能の一例を示す図である。
【
図7】レイアウトデータベースの一例を示す図である。
【
図8】レシート出力システムで実行される処理の一例を示す図である。
【
図9】レシート出力システムで実行される処理の一例を示す図である。
【
図10】変形例1で実現される機能の一例を示す図である。
【
図11】レシートデータベースの一例を示す図である。
【
図12】変形例1の第1レシートの一例を示す図である。
【
図13】変形例3のレイアウトデータベースの一例を示す図である。
【
図14】変形例4のレイアウトデータベースの一例を示す図である。
【
図15】変形例6のレイアウトデータベースの一例を示す図である。
【
図16】変形例7のレイアウトデータベースの一例を示す図である。
【
図17】変形例8のレイアウトデータベースの一例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
[1.レシート出力システムの全体構成]
本開示に係るレシート出力システムの実施形態の一例を説明する。
図1は、レシート出力システムの全体構成の一例を示す図である。例えば、レシート出力システム1は、サーバ10、店舗端末20、出力装置30、第1ユーザ端末40、及び第2ユーザ端末50を含む。サーバ10、店舗端末20、第1ユーザ端末40、及び第2ユーザ端末50の各々は、インターネット又はLAN等のネットワークNに接続される。出力装置30は、店舗端末20に接続される。
【0011】
サーバ10は、サーバコンピュータである。例えば、サーバ10は、制御部11、記憶部12、及び通信部13を含む。制御部11は、少なくとも1つのプロセッサを含む。記憶部12は、RAM等の揮発性メモリと、フラッシュメモリ等の不揮発性メモリと、を含む。通信部13は、有線通信用の通信インタフェースと、無線通信用の通信インタフェースと、の少なくとも一方を含む。
【0012】
店舗端末20は、店舗のコンピュータである。店舗は、任意の種類であってよく、例えば、小売店、百貨店、飲食店、移動型の店舗、又は無人の店舗であってもよい。
図1では、1つの店舗端末20だけが示されているが、本実施形態では、複数の店舗の各々の店舗端末20が存在するものとする。店舗は、少なくとも1つの店舗端末20を有する。レシート出力システム1は、複数の店舗に対応したシステムではなく、1つの店舗にだけ対応したシステムであってもよい。
【0013】
例えば、店舗端末20は、POS端末、パーソナルコンピュータ、タブレット端末、スマートフォン、又はハンディターミナルである。例えば、店舗端末20は、制御部21、記憶部22、通信部23、操作部24、及び表示部25を含む。制御部21、記憶部22、及び通信部23の物理的構成は、それぞれ制御部11、記憶部12、及び通信部13と同様である。操作部24は、タッチパネル等の入力デバイスである。表示部25は、液晶ディスプレイ又は有機ELディスプレイである。
【0014】
出力装置30は、レシートを出力する装置である。出力装置30は、何らかの画像を形成可能な装置であればよく、例えば、レシートプリンタ、レシートプリンタ以外の他のプリンタ、プリンタに分類されない画像形成装置、コピー機、又は複合機である。レシートは、任意の用紙であってよく、例えば、レシートロール紙、又は、一般的なコピー用紙である。
【0015】
第1ユーザ端末40は、第1ユーザのコンピュータである。第1ユーザは、第1レシートを受け取るユーザである。本実施形態でユーザと記載した箇所は、店舗を利用する者(いわゆるエンドユーザ)を意味する。第1レシートは、後述の候補レイアウトの解析で利用されるレシートである。
図1では、1つの第1ユーザ端末40だけが示されているが、本実施形態では、複数の第1ユーザの各々の第1ユーザ端末40が存在するものとする。第1ユーザは、少なくとも1つの第1ユーザ端末40を有する。
【0016】
例えば、第1ユーザ端末40は、スマートフォン、パーソナルコンピュータ、タブレット端末、又はウェアラブル端末である。例えば、第1ユーザ端末40は、制御部41、記憶部42、通信部43、操作部44、表示部45、及び読取部46を含む。制御部41、記憶部42、通信部43、操作部44、及び表示部45の物理的構成は、それぞれ制御部11、記憶部12、通信部13、操作部24、及び表示部25と同様である。
【0017】
読取部46は、第1コードを読み取り可能な装置である。第1コードは、第1レシートに印刷されたコードである。本実施形態では、第1コードが二次元コードである場合を説明するが、第1コードは、バーコードであってもよい。例えば、読取部46は、少なくとも1つのカメラを含む。読取部46は、コードを読み取り可能な装置であればよく、カメラに限られない。例えば、読取部46は、コードリーダ又はスキャナであってもよい。
【0018】
第2ユーザ端末50は、第2ユーザのコンピュータである。第2ユーザは、第2レシートを受け取るユーザである。第2ユーザは、第1ユーザとは異なるユーザである。第2レシートは、第1レシートを利用した解析結果が反映されたレシートである。第2レシートも、候補レイアウトの解析で利用されてもよい。以降、第1レシート及び第2レシートを区別する必要がない時は、単にレシートという。
図1では、1つの第2ユーザ端末50だけが示されているが、本実施形態では、複数の第2ユーザの各々の第2ユーザ端末50が存在するものとする。第2ユーザは、少なくとも1つの第2ユーザ端末50を有する。
【0019】
本実施形態では、第1ユーザが利用する店舗と、第2ユーザが利用する店舗と、が同じ場合を例に挙げるが、第1ユーザが利用する店舗と、第2ユーザが利用する店舗と、が異なってもよい。例えば、第1店舗で第1ユーザが受け取った第1レシートに基づいて、第1ユーザの反応が解析され、第1店舗とは異なる第2店舗で第2ユーザが受け取る第2レシートが出力されてもよい。この場合、第1店舗と第2店舗は、同じ店舗チェーンに属していてもよいし、店舗チェーンのような関係がなくてもよい。
【0020】
なお、第1ユーザが第2レシートを受け取ってもよい。即ち、第1ユーザが、第1レシート及び第2レシートの両方を受け取ってもよい。この場合、第1ユーザが受け取った第1レシートに基づく解析結果が、同じ第1ユーザが受け取る第2レシートに反映される。この第2レシートには、この第1ユーザだけではなく、他の第1ユーザが受け取った第1レシートに基づく解析結果も反映可能である。以降、第1ユーザ及び第2ユーザを区別しない時は、単にユーザという。
【0021】
例えば、第2ユーザ端末50は、スマートフォン、パーソナルコンピュータ、タブレット端末、又はウェアラブル端末である。例えば、第2ユーザ端末50は、制御部51、記憶部52、通信部53、操作部54、表示部55、及び読取部56を含む。制御部51、記憶部52、通信部53、操作部54、及び表示部55の物理的構成は、それぞれ制御部11、記憶部12、通信部13、操作部24、及び表示部25と同様である。
【0022】
読取部56の物理的構成は、読取部46と同様であるが、第2コードを読み取り可能な装置という点で読取部46とは異なる。第2コードは、第2レシートに印刷されたコードである。本実施形態では、第2コードが二次元コードである場合を説明するが、第2コードは、バーコードであってもよい。本実施形態では、第1コード及び第2コードが同じタイプである場合を説明するが、第1コード及び第2コードが異なるタイプであってもよい。例えば、第1コードが二次元コードであり、第2コードがバーコードであってもよい。逆に、第1コードがバーコードであり、第2コードが二次元コードであってもよい。以降、第1コード及び第2コードを区別しない時は、単にコードという。
【0023】
なお、記憶部12,22,42,52に記憶されるプログラムは、ネットワークNを介して供給されてもよい。また、コンピュータ読み取り可能な情報記憶媒体に記憶されたプログラムが、情報記憶媒体を読み取る読取部(例えば、光ディスクドライブやメモリカードスロット)、又は、外部機器とデータの入出力をするための入出力部(例えば、USBポート)を介して供給されてもよい。
【0024】
また、レシート出力システム1は、少なくとも1つのコンピュータを含めばよく、レシート出力システム1に含まれるコンピュータは、
図1の例に限られない。例えば、レシート出力システム1は、サーバ10だけを含んでもよい。他にも例えば、レシート出力システム1は、サーバ10と、
図1には示さない他のコンピュータと、を含んでもよい。これらの場合、店舗端末20、出力装置30、第1ユーザ端末40、及び第2ユーザ端末50は、レシート出力システム1の外部に存在する。
【0025】
[2.レシート出力システムの概要]
本実施形態では、店舗において、複数のキャンペーンが開催されているものとする。キャンペーンは、所定の目的で行われる宣伝活動である。キャンペーン自体は、任意の目的で行われてよく、例えば、アンケートで意見を集める目的、商品の販売を促進する目的、アプリケーションのダウンロードを促進する目的、又はサービスへの会員登録を促進する目的であってよい。レシートは、店舗以外の他の場所で出力されてもよい。例えば、レシートは、病院に配置された端末、公共施設に配置された端末、自動販売機、又はデリバリーのスタッフの端末から出力されてもよい。
【0026】
例えば、レシートには、利用明細とともに、複数のキャンペーンの何れかに関するキャンペーン情報が印刷される。キャンペーン情報は、キャンペーンに関する何らかの内容であればよく、例えば、キャンペーンのページにアクセスするためのコードと、コード以外の他の画像と、を含む。以降、他の画像をキャンペーン画像という。例えば、キャンペーン画像は、キャンペーンの説明文、イラスト、図、又は表である。レシートを受け取ったユーザがキャンペーン情報に興味を持った場合、コードを読み取ってキャンペーンのページにアクセスする。
【0027】
キャンペーン情報の訴求効果は、レシートのレイアウトによって異なると考えられる。例えば、コードをレシートの右寄りに配置すると、訴求効果が高まる可能性がある。キャンペーンの説明文よりもコードを大きくすると、訴求効果が高まる可能性もある。コードの付近に特定の文言を含む説明文を配置すると、訴求効果が高まる可能性もある。コードの付近に特定のイラストを入れると訴求効果が高まる可能性もある。利用明細よりも前にキャンペーン情報を配置すると、訴求効果が高まる可能性もある。
【0028】
そこで、本実施形態では、候補レイアウトごとの反応が解析されるようになっている。候補レイアウトは、キャンペーン情報のレイアウトの候補である。例えば、候補レイアウトには、コード及びキャンペーン画像の少なくとも一方のレイアウトの候補が定義されている。反応は、コードを読み取ることである。反応は、コンバージョンということもできる。ユーザがコードを読み取って所定のページにアクセスすることは、反応があったことに相当する。以降、第1ユーザと第2ユーザ、第1レシートと第2レシート、及び第1コードと第2コードを互いに区別して説明する。
【0029】
図2及び
図3は、第1レシートの一例を示す図である。
図2には、ある第1ユーザが受け取る第1レシートR1Aが示されている。例えば、第1レシートR1Aには、店舗情報I10A、利用明細情報I11A、及びキャンペーン情報I12Aが印刷される。キャンペーン情報I12Aは、第1コードC13Aを含む。第1コードC13Aには、第1ページ情報I14Aがコード化されている。
【0030】
図3には、他の第1ユーザが受け取る第1レシートR1Bが示されている。例えば、第1レシートR1Bには、店舗情報I10B、利用明細情報I11B、及びキャンペーン情報I12Bが印刷される。第1レシートR1Bには、店舗情報I10B、利用明細情報I11B、及びキャンペーン情報I12Bが印刷される。キャンペーン情報I12Bは、第1コードC13Bを含む。第1コードC13Bには、第1ページ情報I14Bがコード化されている。
【0031】
以降、第1レシートR1A,R1Bを区別しない時は、単に第1レシートR1という。店舗情報I10A,I10Bを区別しない時は、単に店舗情報I10という。利用明細情報I11A,I11Bを区別しない時は、単に利用明細情報I11という。キャンペーン情報I12A,I12Bを区別しない時は、単にキャンペーン情報I12という。第1コードC13A,C13Bを区別しない時は、単に第1コードC13という。
【0032】
図2及び
図3の例では、キャンペーン情報I12Aが示すキャンペーンと、
図3のキャンペーン情報I12Bが示すキャンペーンと、は互いに同じである。例えば、このキャンペーンでは、アンケートに回答するとクーポンを獲得できる。キャンペーン情報I12A,I12Bは、互いに同じキャンペーンを示すので、概ね同様の内容を含む。ただし、
図2及び
図3に示すように、キャンペーン情報I12A,I12Bは、互いの候補レイアウトが異なっている。
【0033】
例えば、キャンペーン情報I12Aは、「アンケート実施中!」といったキャンペーン画像を含むが、キャンペーン情報I12Bは、キャンペーン画像を含まない。キャンペーン情報I12Aの「50円引きクーポンプレゼント!!」といったキャンペーン画像と、キャンペーン情報I12Bの「アンケートに回答してくれた方にもれなく50円引きのクーポンをプレゼントします!!」といったキャンペーン画像と、は異なる。キャンペーン情報I12Aにおける第1コードC13Aの位置と、キャンペーン情報I12Bにおける第1コードC13Bの位置と、は異なる。第1コードC13Aの付近にある矢印等のキャンペーン画像と、第2コードC13Bの付近にある矢印等のキャンペーン画像と、は異なる。
【0034】
本実施形態では、
図2及び
図3のような候補レイアウトの違いに起因する訴求効果の違いを解析できるようになっている。例えば、第1コードC13Aにコード化されている第1ページ情報I14Aは、「https://www.receiptanalysis.com/page1/?token=campaign-001-type-pattern-a」といったURLを示す。第2コードC13Bにコード化された第1ページ情報I14Bは、「https://www.receiptanalysis.com/page1/?token=campaign-001-type-pattern-b」といったURLを示す。
【0035】
例えば、第1ページ情報I14A及び第2ページ情報I14Bは、引数(URLパラメータ)以外の他の部分「https://www.receiptanalysis.com/page1/」は同じである。本実施形態では、候補レイアウトの解析用の第1ページに第1ユーザをアクセスさせた後に、キャンペーンのページに相当する第2ページに第1ユーザをアクセスさせるようになっている。引数以外の他の部分は、第1ページを特定するための情報である。
【0036】
引数は、キャンペーンを識別可能なキャンペーン識別情報と、候補レイアウトを識別可能なレイアウト識別情報と、を含む。第1ページ情報I14Aの引数「?token=campaign-001-type-pattern-a」のうち、「campaign-001」がキャンペーン識別情報に相当し、「type-pattern-a」がレイアウト識別情報に相当する。第2ページ情報I14Bは、引数「?token=campaign-001-type-pattern-b」のうち、「campaign-001」がキャンペーン識別情報に相当し、「type-pattern-b」がレイアウト識別情報に相当する。キャンペーン識別情報及びレイアウト識別情報は、1つの引数としてまとめるのでなく、別々の引数に含まれるようにしてもよい。
【0037】
図4は、第1レシートR1Aの第1コードC13Aが読み取られる様子の一例を示す図である。例えば、第1ユーザ端末40は、第1コードC13Aを読み取ると、第1コードC13Aから第1ページ情報I14Aを抽出する。第1ユーザ端末40は、第1ページ情報I14Aに基づいて、第1ページP1にアクセスする。
図4の例では、第1ページP1には、何も表示されないものとするが、リダイレクト中であることを示すメッセージが第1ページP1に表示されてもよい。
【0038】
例えば、サーバ10は、第1ユーザ端末40から、キャンペーン識別情報「campaign-001」と、レイアウト識別情報「type-pattern-a」と、を取得することによって、キャンペーン及び候補レイアウトを特定できる。その後、サーバ10は、第2ページP2に第1ユーザ端末40をリダイレクトさせる。
図4の例では、アンケートに回答するための第2ページP2が表示される。例えば、第1ユーザが第2ページP2からアンケートに回答すると、クーポンが付与される。第1レシートR1Bの第1コードC13Bも、
図4と同様の手順で読み取られる。
【0039】
本実施形態では、サーバ10は、キャンペーン識別情報及びレイアウト識別情報に基づいて、種々のキャンペーンの種々の候補レイアウトごとに、第1ユーザの反応を解析する。例えば、サーバ10は、第1ユーザが反応しやすい候補レイアウトが選択されやすくなるように、候補レイアウトの優先度を決定する。サーバ10は、当該決定された優先度に基づいて、第2レシートに適用する候補レイアウトを決定する。
【0040】
図5は、第2レシートの一例である。例えば、第2レシートR2には、店舗情報I20、利用明細情報I21、及びキャンペーン情報I22が印刷される。キャンペーン情報I22は、第2コードC23を含む。第2コードC23には、第2ページ情報I24がコード化されている。
図5の例では、
図3よりも
図2の候補レイアウトの方が、反応が良かった場合が示されている。このため、キャンペーン情報I22は、キャンペーン情報I12Aと見た目が同様になる。
【0041】
本実施形態では、第2レシートR2は、候補レイアウトごとの反応の解析では利用されないものとする。このため、第2ページ情報I24には、第1ページP1ではなく、第2ページP2に直接的にアクセスするための「https://www.aaashop.com/page2」といったURLを示す。サーバ10は、第1ページP1及び第2ページP2の両方を管理する場合を説明するが、第2ページP2は、サーバ10以外の他のコンピュータで管理されてもよい。更に、第1ページP1及び第2ページP2の両方とも他のコンピュータで管理されてもよい。
【0042】
図5の例では、第2ページ情報I24は、候補レイアウトの解析で利用されないので、引数を含まない。第2ユーザが第2ユーザ端末50で第2コードC23を読み取ると、第2ユーザ端末50は、第2ページP2に直接的にアクセスする。このようにすれば、リダイレクトが発生しないので、サーバ10の処理負荷を軽減しつつ、第2ユーザの利便性も高まる。何らかの理由でリダイレクトが失敗して第2ユーザが第2ページP2にたどり着けないといった機会損失を防止することもできる。
【0043】
なお、第2レシートR2も、第1レシートR1と同様に、候補レイアウトごとの反応の解析で利用されてもよい。この場合、第2コードC23は、第1コードC13と同様になる。例えば、第2コードC23には、第1ページP1のURLと、キャンペーン識別情報及びレイアウト識別情報を含む引数と、がコード化される。第2ユーザが第2ユーザ端末50で第2コードC23を読み取ると、第2ユーザ端末50は、第1ページP1にアクセスする。サーバ10は、第2ユーザの反応があったキャンペーン識別情報及びレイアウト識別情報を取得する。サーバ10は、第2ユーザ端末50を第2ページP2にリダイレクトさせる。サーバ10は、第2ユーザの反応に基づいて、候補レイアウトの優先度を更新する。このようにすれば、最新のトレンドに合った解析を実行できる。
【0044】
以上のように、本実施形態のレシート出力システム1は、候補レイアウトごとの反応を解析するための第1レシートR1を出力する。レシート出力システム1は、第1レシートR1を利用して解析された候補レイアウトごとの反応に基づいて、第2レシートR2を出力する。これにより、訴求効果の高い第2レシートを出力できるようになっている。以降、本実施形態の詳細を説明する。
【0045】
[3.レシート出力システムで実現される機能]
図6は、レシート出力システム1で実現される機能の一例を示す図である。
【0046】
[3-1.サーバで実現される機能]
例えば、サーバ10は、データ記憶部100、キャンペーン選択部101、レイアウト選択部102、出力制御部103、受信部104、解析部105、及びリダイレクト部106を含む。データ記憶部100は、記憶部12により実現される。キャンペーン選択部101、レイアウト選択部102、出力制御部103、受信部104、解析部105、及びリダイレクト部106の各々は、制御部11により実現される。
【0047】
[データ記憶部]
データ記憶部100は、候補レイアウトの解析に必要なデータを記憶する。例えば、データ記憶部100は、レイアウトデータベースDB1を記憶する。
【0048】
図7は、レイアウトデータベースDB1の一例を示す図である。レイアウトデータベースDB1は、候補レイアウトに関する各種情報が格納されたデータベースである。例えば、レイアウトデータベースDB1には、キャンペーン識別情報、キャンペーンの名前、キャンペーンの開催期間、レイアウト識別情報、候補レイアウト情報、出力数、反応数、反応率、及び優先度が格納される。レイアウトデータベースDB1には、任意のデータが格納されてよく、レイアウトデータベースDB1に格納されるデータは、
図7の例に限られない。
【0049】
本実施形態では、キャンペーン識別情報及びレイアウト識別情報が文字と数字の組み合わせで表現される場合を説明するが、キャンペーン識別情報及びレイアウト識別情報は、それぞれキャンペーン及び候補レイアウトを一意に識別できればよく、他の形式であってもよい。例えば、キャンペーン識別情報及びレイアウト識別情報は、文字だけ又は数字だけで表現されてもよいし、その他の記号で表現されてもよい。
【0050】
本実施形態のレシート出力システム1では、複数のキャンペーンが開催されている。キャンペーンごとに、複数の候補レイアウトが存在する。このため、1つのキャンペーン識別情報には、複数のレイアウト識別情報が関連付けられている。例えば、新たなキャンペーンが開催される場合には、レイアウトデータベースDB1に新たなレコードが作成され、新たなキャンペーンに関するデータが格納される。新たなキャンペーンには、複数の候補レイアウトが関連付けられる。候補レイアウトは、任意の者が指定可能であり、例えば、キャンペーンの開催者、又は、レシート出力システム1の管理者が指定する。
【0051】
候補レイアウト情報は、候補レイアウトの具体的な内容を示す。例えば、候補レイアウト情報は、キャンペーン画像の内容、キャンペーン画像の位置、キャンペーン画像のサイズ、第1コードC13又は第2コードC23の位置、第1コードC13又は第2コードC23のサイズ、及び第1コードC13又は第2コードC23のタイプのうちの少なくとも1つを示す。
【0052】
候補レイアウト情報は、レシートに関する何らかのレイアウトであればよく、例えば、店舗情報I10,I20、利用明細情報I11,I21、及びキャンペーン情報I12,I22の少なくとも1つの内容又は位置であってもよい。候補レイアウト情報は、キャンペーン情報I12,I22そのものであってもよい。本実施形態におけるレイアウトは、配置だけではなく、見た目としての内容(文字、数字、記号、イラストの内容等)も含む意味であるが、レイアウトは、配置だけを意味してもよい。
【0053】
出力数は、候補レイアウトに基づいて第1レシートR1が出力された数である。反応数は、第1コードC13を読み取った第1ユーザの数である。反応数は、第1ページP1へのアクセス数ということもできる。反応率は、反応数を出力数で割った値である。反応率が高いほど、第1ユーザの反応が良いことを意味する。第1ユーザの反応は、任意の指標で表現可能であり、反応率以外の他の指標であってもよい。例えば、反応率ではなく反応数を、第1ユーザの反応を示す指標として利用してもよい。
【0054】
本実施形態では、出力数、反応数、及び反応率の集計対象となる期間が過去の全期間である場合を説明するが、出力数、反応数、及び反応率の集計対象となる期間は、直近の一部の期間であってもよい。例えば、直近の数日~1週間、数週間~1ヶ月、又はそれ以上の期間における出力数、反応数、及び反応率が集計されてもよい。直近の一部の期間を集計対象とすることによって、最新のトレンドに対応できるようになる。
【0055】
優先度は、候補レイアウトを優先的に選択する度合いである。優先度は、候補レイアウトが選択される確率に影響する。本実施形態では、優先度が数値で表現される場合を説明するが、優先度は、文字又は記号といった他の形式で表現されてもよい。優先度の初期値は、全ての候補レイアウトで同じものとするが、優先度の初期値は、候補レイアウトごとに異なってもよい。本実施形態では、反応率が高いほど、優先度が高くなるように調整される。なお、優先度ではなく、優先順位といった別の指標が利用されてもよい。優先度は、数値が高いほど優先されるが、優先順位は、数値が低いほど(順位が上であるほど)優先される。
【0056】
なお、データ記憶部100が記憶するデータは、レイアウトデータベースDB1に限られない。データ記憶部100は、他のデータを記憶してもよい。例えば、データ記憶部100は、第1ページP1及び第2ページP2の関連付けを記憶してもよい。この関連付けは、リダイレクトの際に利用される。例えば、データ記憶部100は、後述の第1レシートデータ及び第2レシートデータを生成するためのプログラムを記憶してもよい。例えば、データ記憶部100は、優先度に基づいて候補レイアウトを選択するためのプログラムを記憶してもよい。例えば、データ記憶部100は、複数の店舗の各々に関する店舗データベース、又は、商品に関する商品データベースを記憶してもよい。
【0057】
[キャンペーン選択部]
キャンペーン選択部101は、予め定められたキャンペーン選択方法に基づいて、複数のキャンペーンの何れかを選択する。本実施形態では、キャンペーン選択方法の一例として、複数のキャンペーンの何れかをランダムに選択する方法を説明する。例えば、キャンペーン選択部101は、レイアウトデータベースDB1にキャンペーン識別情報が格納された複数のキャンペーンのうちの何れかをランダムに選択する。
【0058】
なお、キャンペーン選択方法は、予め定められた方法であればよく、ランダムに選択する方法以外の他の方法であってもよい。例えば、キャンペーンごとに優先度を関連付けておく場合には、キャンペーン選択部101は、キャンペーンに関連付けられた優先度に基づいて、キャンペーンを選択してもよい。優先度は、キャンペーンが選択される確率ということができる。キャンペーンの優先度は、レシート出力システム1の管理者により指定された固定値であってもよいし、第1ユーザ及び第2ユーザの少なくとも一方の反応に応じて動的に変化してもよい。
【0059】
例えば、キャンペーン選択部101は、予め定められた順序に基づいて、複数のキャンペーンの各々を順番に選択してもよい。キャンペーンごとに選択回数を関連付けておく場合には、キャンペーン選択部101は、選択回数が相対的に少ないキャンペーンを選択してもよい。キャンペーンの開催期間が定義されている場合には、キャンペーン選択部101は、開催期間内のキャンペーンを選択してもよい。店舗ごとにキャンペーンが異なる場合には、キャンペーン選択部101は、店舗に関連付けられたキャンペーンを選択してもよい。
【0060】
[レイアウト選択部]
レイアウト選択部102は、予め定められたレイアウト選択方法に基づいて、複数の候補レイアウトの何れかである第1レイアウトを選択する。第1レイアウトは、第1ユーザの反応が解析される前に選択された候補レイアウトである。第1レイアウトは、第1ユーザの反応を解析するための候補レイアウトである。例えば、レイアウト選択部102は、レイアウトデータベースDB1に定義された複数の候補レイアウトの何れかを、第1レイアウトとして選択する。複数の候補レイアウトは、レイアウトデータベースDB1以外の他のデータベース、又は、データベース以外の他のデータに定義されていてもよい。
【0061】
本実施形態では、複数のキャンペーンが開催されているので、レイアウト選択部102は、キャンペーン選択部101により選択されたキャンペーンに関連付けられた複数の候補レイアウトの何れかを、第1レイアウトとして選択する。例えば、レイアウト選択部102は、レイアウトデータベースDB1に定義された複数の候補レイアウトのうち、キャンペーン選択部101により選択されたキャンペーンに関連付けられた複数の候補レイアウトの何れかを、第1レイアウトとして選択する。
【0062】
本実施形態では、第1レイアウトのレイアウト選択方法として、複数の候補レイアウトの何れかをランダムに選択する方法を説明する。例えば、レイアウト選択部102は、レイアウトデータベースDB1に候補レイアウトの内容が格納された複数の候補レイアウトのうちの何れかを、第1レイアウトとしてランダムに選択する。
【0063】
なお、第1レイアウトのレイアウト選択方法は、予め定められた方法であればよく、ランダムに選択する方法以外の他の方法であってもよい。例えば、レイアウト選択部102は、後述の第2レイアウトと同様、複数の候補レイアウトの各々の優先度に基づいて、第1レイアウトを選択してもよい。この場合、第1レイアウトのレイアウト選択方法で利用される優先度は、初期値としての優先度、又は、古い優先度となる。古い優先度とは、最新の傾向が反映されていない優先度である。即ち、古い優先度は、変更前の優先度である。
【0064】
レイアウト選択部102は、候補レイアウトごとに反応が解析された場合には、候補レイアウトごとの反応に基づいて、複数の候補レイアウトの何れかである第2レイアウトを選択する。第2レイアウトは、第1ユーザの反応が解析された後に選択された候補レイアウトである。本実施形態では、複数のキャンペーンが開催されているので、レイアウト選択部102は、キャンペーン選択部101により選択されたキャンペーンに関連付けられた複数の候補レイアウトの何れかを、第2レイアウトとして選択する。第1レイアウトだけではなく第2レイアウトも、解析用のレイアウトとして利用されてもよい。
【0065】
本実施形態では、複数の候補レイアウトの各々には、優先度が関連付けられている。レイアウト選択部102は、複数の候補レイアウトの各々の反応に基づいて、複数の候補レイアウトの各々の優先度を決定し、当該決定された優先度に基づいて、第2レイアウトを選択する。例えば、レイアウト選択部102は、候補レイアウトごとに解析された第1ユーザの反応に基づいて、候補レイアウトの優先度を変更する。これにより、レイアウト選択部102は、第1ユーザの反応が大きいほど、候補レイアウトを第2レイアウトとして優先的に選択できる。
【0066】
例えば、レイアウト選択部102は、第1ユーザの反応が大きいほど、優先度が高くなるように、候補レイアウトの優先度を高くする。反応が大きいとは、反応数が多いこと、又は、反応率が高いことである。第1ユーザの反応と、優先度の変更方法と、関係は、予め定められているものとする。この関係は、数式形式、テーブル形式、又はプログラムコードの一部に定義されている。この関係は、機械学習モデルとして定義されていてもよい。本実施形態では、レイアウト選択部102は、反応率が高いほど優先度が高くなるように、候補レイアウトの優先度を高くする。
【0067】
本実施形態では、第2レイアウトのレイアウト選択方法の一例として、優先度を利用した方法を説明する。例えば、レイアウト選択部102は、レイアウトデータベースDB1を参照し、キャンペーン選択部101により選択されたキャンペーンに関連付けられた複数の候補レイアウトの各々の優先度を取得する。レイアウト選択部102は、複数の候補レイアウトの各々の優先度に基づいて、複数の候補レイアウトの中から、第2レイアウトを選択する。レイアウト選択部102は、優先度が相対的に高い候補レイアウトが第2レイアウトとして選択されやすくなるように、第2レイアウトを選択する。
【0068】
例えば、レイアウト選択部102は、複数の候補レイアウトの各々の優先度に基づいて、当該候補レイアウトが選択される確率を決定する。優先度と確率の関係は、予め計算式に定義されているものとする。優先度が高いほど確率が高くなるように、計算式が定義されている。レイアウト選択部102は、複数の候補レイアウトの各々の確率に基づいて、第2レイアウトを選択する。この選択自体は、公知の抽せん処理を利用すればよい。レイアウト選択部102は、優先度そのものを確率として利用してもよい。レイアウト選択部102は、第1ユーザの反応に基づいて変更された優先度に基づいて、第2レイアウトを選択することになる。
【0069】
なお、レイアウト選択部102は、候補レイアウトの優先度ではなく、候補レイアウトの優先順位に基づいて、第2レイアウトを選択してもよい。この場合、レイアウト選択部102は、反応率が高いほど優先順位が高くなる(優先順位が示す数値が低くなる)ように、候補レイアウトごとの優先順位を変更する。レイアウト選択部は、複数の候補レイアウトの各々の優先順位が高いほど選択されやすくなるように、第2レイアウトを選択する。この場合も、優先順位ごとに、選択される確率が定められているようにしてもよい。
【0070】
また、レシート出力システム1では、複数のキャンペーンではなく、1つのキャンペーンだけが開催されていてもよい。この場合、サーバ10は、キャンペーン選択部101を含まなくてもよい。レシート出力システム1では、キャンペーンに関係のない第1レシートR1及び第2レシートR2が出力されてもよい。この場合、第1レシートR1には、キャンペーンに関係のない第1コードC13が印刷される。第2レシートR2には、キャンペーンに関係のない第2コードC23が印刷される。例えば、キャンペーンに関係のない第1コードC13及び第2コードC23は、イベントの告知、商品の広告、又はサービスの広告等を目的として印刷される。
【0071】
[出力制御部]
出力制御部103は、第1レイアウトに基づいて、第1コードC13を含む第1レシートR1の出力を制御する。ここでの出力とは、出力装置30に何らかの画像を印刷させた用紙を排出させることである。本実施形態では、出力制御部103がサーバ10で実現されるので、出力制御部103は、店舗端末20に対し、第1レシートR1の出力に必要な第1レシートデータを送信することによって、第1レシートR1の出力を制御する。第1レシートデータは、第1レシートR1全体の画像そのものであってもよいし、第1レシートR1の一部の構成だけであってもよい。例えば、第1レシートデータは、キャンペーン情報I12の部分だけであってもよい。
【0072】
例えば、出力制御部103は、レイアウトデータベースDB1を参照し、第1レイアウトの候補レイアウト情報を取得する。出力制御部103は、当該取得された候補レイアウト情報に基づいて、第1レシートR1の全部又は一部のレイアウトを決定する。出力制御部103は、キャンペーン選択部101により選択されたキャンペーンのキャンペーン識別情報と、第1レイアウトのレイアウト識別情報と、を含む第1ページ情報I14を生成する。
【0073】
出力制御部103は、当該生成された第1ページ情報I14をコード化し、第1コードC13Aを生成する。出力制御部103は、当該生成された第1コードC13Aを、第1レイアウトに応じた位置に配置し、必要に応じてキャンペーン画像を第1レイアウトに応じた位置に配置する。出力制御部103は、これらの内容及び配置に基づいて、第1レシートデータを生成し、店舗端末20に送信する。
【0074】
なお、第1レシートデータに、キャンペーン情報I12の部分だけではなく、店舗情報I10及び利用明細情報I11の部分も含める場合には、サーバ10は、店舗端末20から、店舗情報I10及び利用明細情報I11に必要なデータも受信するものとする。出力制御部103は、このデータに基づいて、店舗情報I10及び利用明細情報I11を含む第1レシートデータを生成すればよい。
【0075】
出力制御部103は、第2レイアウトに基づいて、第2コードを含む第2レシートR2の出力を制御する。本実施形態では、出力制御部103がサーバ10で実現されるので、出力制御部103は、店舗端末20に対し、第2レシートR2の出力に必要な第2レシートデータを送信することによって、第2レシートR2の出力を制御する。第2レシートデータは、第2レシートR2全体の画像そのものであってもよいし、第2レシートR2の一部の構成だけであってもよい。例えば、第2レシートデータは、キャンペーン情報I22の部分だけであってもよい。
【0076】
例えば、出力制御部103は、レイアウトデータベースDB1を参照し、第2レイアウトの候補レイアウト情報を取得する。出力制御部103は、当該取得された候補レイアウト情報に基づいて、第2レシートR2の全部又は一部のレイアウトを決定する。出力制御部103は、データ記憶部100に記憶された第2ページP2のURLを取得し、第2ページ情報I14を生成する。第2レシートR2も解析で利用する場合には、出力制御部103は、キャンペーン選択部101により選択されたキャンペーンのキャンペーン識別情報と、第2レイアウトのレイアウト識別情報と、を含む第2ページ情報I14を生成すればよい。
【0077】
出力制御部103は、当該生成された第2ページ情報I24をコード化し、第2コードC23Aを生成する。出力制御部103は、当該生成された第2コードC23Aを、第2レイアウトに応じた位置に配置し、必要に応じてキャンペーン画像を第2レイアウトに応じた位置に配置する。出力制御部103は、これらの内容及び配置に基づいて、第2レシートデータを生成し、店舗端末20に送信する。
【0078】
なお、第2レシートデータに、キャンペーン情報I22の部分だけではなく、店舗情報I20及び利用明細情報I21の部分も含める場合には、サーバ10は、店舗端末20から、店舗情報I20及び利用明細情報I21に必要なデータも受信するものとする。出力制御部103は、このデータに基づいて、店舗情報I20及び利用明細情報I21を含む第2レシートデータを生成すればよい。
【0079】
[受信部]
受信部104は、第1コードC13を読み取った第1ユーザ端末40が第1ページ情報I14に基づいて第1ページP1にアクセスする場合に、受信情報を受信する。受信情報は、第1コードC13が読み取られた場合に第1ユーザ端末40から受信する情報である。本実施形態では、第1コードC13には、第1ページP1にアクセスするための第1ページ情報I14がコード化されているので、第1ページ情報I14が受信情報に相当する。このため、第1ページ情報I14と記載した箇所は、受信情報と読み替えることができる。
【0080】
受信情報は、第1レシートR1の候補レイアウトを識別するために何らかの形で利用される情報であればよく。第1ページ情報I14に限られない。例えば、第1ページ情報I14のうちのレイアウト識別情報が受信情報に相当してもよいし、第1ページ情報I14のうちのキャンペーン識別情報及びレイアウト識別情報の組み合わせが受信情報に相当してもよい。例えば、後述の変形例1におけるレシート識別情報が受信情報に相当してもよい。即ち、レイアウト識別情報に関連付けられた何らかの情報が受信情報に相当してもよい。
【0081】
本実施形態では、第1コードC13には、第1レイアウトを識別可能なレイアウト識別情報がコード化されている。例えば、
図2及び
図3の例では、引数の部分にレイアウト識別情報が含まれる。このため、受信情報は、レイアウト識別情報を含むことになる。
図2及び
図3の例では、引数の部分にキャンペーン識別情報が含まれるので、受信情報は、キャンペーン識別情報も含むことになる。キャンペーン識別情報及びレイアウト識別情報は、引数ではなく、URLの本体そのものに埋め込まれていてもよいし、URLとは別の情報をして送信されるようにしてもよい。
【0082】
[解析部]
解析部105は、第1コードC13を読み取った第1ユーザ端末40から受信した受信情報に基づいて、候補レイアウトごとに、第1レシートR1を受け取った第1ユーザの反応を解析する。第1ユーザの反応とは、第1ユーザに対する第1レシートR1の訴求効果である。反応を解析するとは、第1ユーザの反応があったか否かを判定することである。第1コードC13を読み取ることが、第1ユーザの反応があることに相当する。解析部105は、受信情報に基づいて、第1ユーザの反応があった第1レシートR1の候補レイアウトを特定することによって、候補レイアウトごとに反応を解析する。
【0083】
本実施形態では、受信情報にレイアウト識別情報が含まれるので、解析部105は、第1ユーザ端末40から受信したレイアウト識別情報に基づいて、候補レイアウトごとに、反応を解析する。解析部105は、レイアウト識別情報に基づいて、第1コードC13が読み取られた第1レシートR1の候補レイアウトを特定する。例えば、解析部105は、この候補レイアウトの反応数をインクリメントし、反応率を計算する。反応率の計算は、反応数がインクリメントされてすぐに実行されなくてもよく、ある程度の反応があってから実行されてもよい。
【0084】
本実施形態では、複数の候補レイアウトの各々は、第1コードC13及び第2コードC23のレイアウトであるコードレイアウトを含む。解析部105は、コードレイアウトごとに、反応を解析する。コードレイアウトは、第1コードC13及び第2コードC23のレイアウトに関する情報である。例えば、コードレイアウトは、第1コードC13及び第2コードC23の位置、サイズ、及びタイプの少なくとも1つである。コードレイアウトは、第1コードC13及び第2コードC23のレイアウトに関する何らかの情報であればよく、これらの例に限られない。例えば、コードレイアウトは、第1コードC13及び第2コードC23にコード化する情報の内容であってもよい。
【0085】
なお、本実施形態では、候補レイアウトの優先度がレイアウト選択部102により変更される場合を説明するが、候補レイアウトの優先度は、解析部105により変更されてもよい。この場合、候補レイアウトの優先度を変更することが、第1ユーザの反応を解析することに相当してもよい。
【0086】
[リダイレクト部]
リダイレクト部106は、受信情報が受信された場合に、第1ユーザ端末40を、第2ページP2にリダイレクトさせる。第1コードC13には、複数の第2ページの何れかにアクセスするための第2ページ情報がコード化されている。本実施形態では、キャンペーンに応じた第2ページP2が表示されるので、キャンペーン識別情報が第2ページ情報に相当する。このため、キャンペーン識別情報と記載した箇所は、第2ページ情報と読み替えることができる。
【0087】
本実施形態では、受信情報は、キャンペーン識別情報を含む。リダイレクト部106は、キャンペーン識別情報に基づいて、第1ユーザ端末40を、複数の第2ページP2の何れかにリダイレクトさせる。リダイレクトの方法自体は、公知の方法を利用可能である。サーバ10側でリダイレクトする方法ではなく、第1ユーザ端末40側でリダイレクトする方法であってもよい。リダイレクト部106は、キャンペーン識別情報が示すキャンペーンに応じた第2ページP2にリダイレクトさせる。
【0088】
[3-2.店舗端末で実現される機能]
例えば、店舗端末20は、データ記憶部200及びレシート出力部201を含む。データ記憶部200は、記憶部22により実現される。レシート出力部201は、制御部21により実現される。
【0089】
[データ記憶部]
データ記憶部200は、第1レシートR1及び第2レシートR2の少なくとも一方を出力するために必要なデータを記憶する。例えば、データ記憶部200は、店舗に関する各種情報が格納された店舗データベースを記憶する。データ記憶部200は、店舗で取り扱う商品に関する各種情報が格納された商品データベースを記憶する。店舗情報I10,I20と、利用明細情報I11,I21と、の印刷に必要な情報は、店舗データベース及び商品データベースに格納されていてもよい。
【0090】
[レシート出力部]
レシート出力部201は、第1レシートR1及び第2レシートR2の少なくとも一方を出力する。レシート出力部201は、店舗端末20に含まれるので、レシート出力部201は、出力装置30にセットされたレシート用紙に画像を形成させ、当該画像が形成された第1レシートR1及び第2レシートR2の少なくとも一方を排出させることによって、第1レシートR1及び第2レシートR2の少なくとも一方を出力する。第1レシートR1及び第2レシートR2の少なくとも一方の排出方法自体は、公知の出力装置30に応じた方法を利用可能である。
【0091】
本実施形態では、第1レシートデータ及び第2レシートデータがサーバ10で生成されるので、レシート出力部201は、サーバ10から取得した第1レシートデータ及び第2レシートデータの少なくとも一方に基づいて、第1レシートR1及び第2レシートR2の少なくとも一方を出力する。レシート出力部201は、第1レシートデータ及び第2レシートデータの少なくとも一方に応じた画像を形成するように、出力装置30を制御する。出力装置30は、レシート出力部201の制御に基づいて、第1レシートデータ及び第2レシートデータの少なくとも一方に応じた画像を形成した第1レシートR1及び第2レシートR2の少なくとも一方を排出する。
【0092】
[3-3.第1ユーザ端末で実現される機能]
例えば、第1ユーザ端末40は、データ記憶部400及び送信部401を含む。データ記憶部400は、記憶部42により実現される。送信部401は、制御部41により実現される。
【0093】
[データ記憶部]
データ記憶部400は、第1コードC13を読み取るために必要なデータを記憶する。例えば、データ記憶部400は、第1ページP1及び第2ページP2の少なくとも一方を表示するためのブラウザを記憶する。第1ページP1及び第2ページP2の少なくとも一方は、ブラウザではなく、専用のアプリケーション上で表示されてもよい。この場合、データ記憶部400は、専用のアプリケーションを記憶する。
【0094】
[送信部]
送信部401は、第1ページ情報I14に基づいて、サーバ10に対し、第1ページP1へのアクセス要求を送信する。アクセス要求は、httpリクエスト等の任意の形式で実行されるようにすればよい。例えば、送信部401は、サーバ10に対し、キャンペーン識別情報と、レイアウト識別情報と、を送信する。
【0095】
[3-4.第2ユーザ端末で実現される機能]
例えば、第2ユーザ端末50は、データ記憶部500及び送信部501を含む。データ記憶部500は、記憶部52により実現される。送信部501は、制御部51により実現される。
【0096】
[データ記憶部]
データ記憶部500は、第2コードC23を読み取るために必要なデータを記憶する。例えば、データ記憶部500は、少なくとも第2ページP2を表示するためのブラウザを記憶する。第2ページP2は、ブラウザではなく、専用のアプリケーション上で表示されてもよい。この場合、データ記憶部500は、専用のアプリケーションを記憶する。
【0097】
[送信部]
送信部501は、第2ページ情報I24に基づいて、サーバ10に対し、第2ページP2へのアクセス要求を送信する。アクセス要求は、httpリクエスト等の任意の形式で実行されるようにすればよい。
【0098】
[4.レシート出力システムで実行される処理]
図8及び
図9は、レシート出力システム1で実行される処理の一例を示す図である。制御部11,21,41,51がそれぞれ記憶部12,22,42,52に記憶されたプログラムに従って動作することによって実行される。
【0099】
図8のように、店舗端末20は、操作部24から会計の操作が行われると、サーバ10に対し、第1レシートR1を出力するための第1レシートデータの生成要求を送信する(S1)。第1レシートデータの生成要求には、店舗情報I10及び利用明細情報I11を生成するための情報が含まれていてもよい。サーバ10は、第1レシートデータの生成要求を受信すると(S2)、レイアウトデータベースDB1に基づいて、複数のキャンペーンの何れかを選択する(S3)。S3では、サーバ10は、開催期間内の複数のキャンペーンの何れかをランダムに選択する。
【0100】
サーバ10は、S3で選択されたキャンペーンに関連付けられた複数の候補レイアウトの何れかを、第1レイアウトとして選択する(S4)。S4では、サーバ10は、複数の候補レイアウトの何れかを、第1レイアウトとしてランダムに選択する。サーバ10は、第1レイアウトに基づいて、第1レシートデータを生成し、店舗端末20に送信する(S5)。サーバ10は、第1レイアウトの出力数をインクリメントし、レイアウトデータベースDB1を更新する(S6)。店舗端末20は、第1レシートデータを受信すると(S7)、出力装置30から第1レシートR1を出力する(S8)。第1ユーザは、第1レシートR1を受け取って退店する。
【0101】
第1ユーザ端末40は、読取部46により第1レシートR1の第1コードC13を読み取ると(S9)、第1コードC13から第1ページ情報I14を取得する(S10)。第1ユーザ端末40は、第1ページ情報I14に基づいて、サーバ10に対し、第1ページP1へのアクセス要求を送信する(S11)。サーバ10は、第1ページP1へのアクセス要求を受信すると(S12)、アクセス要求に含まれるキャンペーン識別情報及びレイアウト識別情報を取得する(S13)。S12及びS13の処理の中で、第1ページP1を第1ユーザ端末40に表示させる処理が実行される。
【0102】
サーバ10は、キャンペーン識別情報及びレイアウト識別情報に基づいて、第1ユーザの反応を解析する(S14)。S14では、サーバ10は、反応数をインクリメントし、反応率を更新する。サーバ10は、最新の反応率に応じた優先度となるように、レイアウトデータベースDB1に格納された優先度を更新する。反応率及び優先度の更新は、毎回実行されるのではなく、所定の更新タイミングが訪れた場合に実行されてもよい。更新タイミングは、数時間~1日、数日~1週間、又はそれ以上の間隔であってもよい。
【0103】
サーバ10は、第1ユーザ端末40を第2ページP2にリダイレクトさせる(S15)。第1ユーザ端末40は、S15におけるリダイレクトの処理によって、第2ページP2を表示部45に表示させる(S16)。以降、第1ユーザによってアンケートの回答等の操作が受け付けられる。第1ユーザ端末40の処理としては、以上の処理で終了する。
【0104】
図9に移り、店舗端末20は、操作部24から会計の操作が行われると、サーバ10に対し、第2レシートデータの生成要求を送信する(S17)。第2レシートデータの生成要求には、店舗情報I20及び利用明細情報I21を生成するための情報が含まれていてもよい。サーバ10は、第2レシートデータの生成要求を受信すると(S18)、レイアウトデータベースDB1に基づいて、複数のキャンペーンの何れかを選択する(S19)。S19では、サーバ10は、開催期間内の複数のキャンペーンの何れかをランダムに選択する。
【0105】
サーバ10は、S19で選択されたキャンペーンに関連付けられた複数の候補レイアウトの何れかを、第2レイアウトとして選択する(S20)。S20では、サーバ10は、候補レイアウトの優先度に基づいて、第2レイアウトを選択する。サーバ10は、第2レイアウトに基づいて、第2レシートデータを生成し、店舗端末20に送信する(S21)。店舗端末20は、第2レシートデータを受信すると(S22)、出力装置30から第2レシートR2を出力する(S23)。第2ユーザは、第2レシートR2を受け取って退店する。
【0106】
第2ユーザ端末50は、読取部56により第2レシートR2の第1コードC13を読み取ると(S24)、第2コードC23から第2ページ情報I24を取得する(S25)。第2ユーザ端末50は、第2ページ情報I24に基づいて、サーバ10に対し、第2ページP2へのアクセス要求を送信する(S26)。サーバ10は、第2ページP2へのアクセス要求を受信すると(S27)、第2ユーザ端末50との間で第2ページP2を表示させる処理を実行し(S28)、本処理は終了する。
【0107】
本実施形態のレシート出力システム1は、第1コードC13を読み取った第1ユーザ端末40から受信した受信情報に基づいて、候補レイアウトごとに、第1レシートR1を受け取った第1ユーザの反応を解析する。レシート出力システム1は、候補レイアウトごとに反応が解析された場合には、候補レイアウトごとの反応に基づいて、複数の候補レイアウトの何れかである第2レイアウトを選択する。レシート出力システム1は、第2レイアウトに基づいて、第2コードC23を含む第2レシートR2の出力を制御する。これにより、どの候補レイアウトであれば実際に第1コードC13が読み取られやすいかを実測することができるので、訴求効果の高い第2レシートR2を出力できる。例えば、実際に店舗を利用した第1ユーザからの反応を解析することによって、事前にABテスト等の試験を実行する手間を省くことができる。第2レシートR2も候補レイアウトの解析で利用する場合には、バンディットアルゴリズムのようにテストと実運用を兼ね備えることができる。その結果、機会損失を防止しやすくなる。
【0108】
また、レシート出力システム1は、第1ユーザ端末40から受信したレイアウト識別情報に基づいて、候補レイアウトごとに、反応を解析する。レイアウト識別情報を受信することによって、どの候補レイアウトの第1レシートR1の第1コードC13が読み取られたかを正確に特定できるので、解析精度が高まる。
【0109】
また、レシート出力システム1は、第1ユーザ端末40から受信情報が受信された場合に、第1ユーザ端末40を、第2ページP2にリダイレクトさせる。これにより、解析用の第1ページP1を利用して、解析に必要な情報を効率よく収集できる。例えば、第2ページP2を管理する他のサーバからレイアウト識別情報を事後的に送信してもらうといった手間を省くこともできる。
【0110】
また、レシート出力システム1は、第2ページ情報I24に基づいて、第1ユーザ端末40を、複数の第2ページP2の何れかにリダイレクトさせる。第2ページ情報I24によって、どの第2ページP2にアクセスさせたらよいかを確実に特定できる。例えば、サーバ10側で、第1ページ情報I14及び第2ページ情報I24の関連付けを記憶しておくことによって、種々の第2ページP2へのリダイレクトが発生する場合だったとしても、どの第2ページP2にリダイレクトさせるかを特定できる。
【0111】
また、レシート出力システム1は、複数のキャンペーンの中から選択されたキャンペーンに関連付けられた複数の候補レイアウトの何れかを、第1レイアウトとして選択する。これにより、複数のキャンペーンが並行して開催されている場合だったとしても、キャンペーンごとに、訴求効果の高い第2レシートR2を出力できる。
【0112】
また、レシート出力システム1は、複数の候補レイアウトの各々は、第1コードC13及び第2コードC23のレイアウトであるコードレイアウトごとに、反応を解析する。これにより、どのようなコードレイアウトにすれば訴求効果が高いかを正確に解析できる。その結果、訴求効果の高い第2レシートR2を出力できる。
【0113】
また、レシート出力システム1は、複数の候補レイアウトの各々の反応に基づいて、複数の候補レイアウトの各々の優先度を決定し、当該決定された優先度に基づいて、第2レイアウトを選択する。これにより、優先度という分かりやすい指標に基づいて、第2レシートR2の訴求効果を高めることができる。
【0114】
[5.変形例]
なお、本開示は、以上に説明した実施形態に限定されるものではない。本開示の趣旨を逸脱しない範囲で、適宜変更可能である。
【0115】
[5-1.変形例1]
例えば、実施形態では、第1ユーザの反応があった候補レイアウトを特定するために、レイアウト識別情報をコード化する場合を説明したが、第1ユーザの反応があった候補レイアウトを特定する方法は、実施形態の例に限られない。レイアウト識別情報をコード化するのではなく、サーバ10は、どの第1レシートR1がどの候補レイアウトであるかを管理することによって、第1ユーザの反応があった候補レイアウトを特定してもよい。
【0116】
図10は、変形例1で実現される機能の一例を示す図である。変形例1のサーバ10は、関連付け部107を含む。関連付け部107は、制御部11により実現される。関連付け部107は、第1レシートを識別可能なレシート識別情報と、第1レイアウトを識別可能なレイアウト識別情報と、を関連付ける。変形例1のデータ記憶部100は、レシートデータベースDB2を記憶する。変形例1では、レシートデータベースDB2に、レシート識別情報及びレイアウト識別情報の関連付けが格納される。
【0117】
図11は、レシートデータベースDB2の一例を示す図である。レシートデータベースDB2は、第1レシートR1に関する各種情報が格納されたデータベースである。例えば、レシートデータベースDB2には、第1レシートR1のレシート識別情報、キャンペーン識別情報、及びレイアウト識別情報が関連付けられる。なお、レシートデータベースDB2には、他の情報が格納されていてもよい。例えば、第1レシートR1の発行日時(店舗の利用日時)が、レシートデータベースDB2に格納されてもよい。
【0118】
この場合、解析部105は、第1ユーザの反応があった候補レイアウトだけではなく、第1レシートR1が発行されてから、第1ユーザの反応があるまでに要した反応時間を解析してもよい。解析部105は、第1レシートR1の発行日時と、第1ユーザ端末40からのアクセス要求を受け付けた受付日時と、に基づいて、反応時間を計算する。解析部105は、候補レイアウトごとに反応時間を集計する。レイアウト選択部102は、反応時間が短いほど候補レイアウトの優先度が高くなるように、候補レイアウトの優先度を計算してもよい。
【0119】
変形例1では、レシート識別情報が文字と数字の組み合わせで表現される場合を説明するが、レシート識別情報は、第1レシートR1を一意に識別できればよく、他の形式であってもよい。例えば、レシート識別情報は、文字だけ又は数字だけで表現されてもよいし、その他の記号で表現されてもよい。第2レシートR2も解析の対象とする場合には、レシート識別情報は、第2レシートR2を識別可能であってもよい。レシートデータベースDB2には、第2レシートR2に関する各種情報が格納されてもよい。
【0120】
なお、変形例1では、レシート識別情報が
図2及び
図3の店舗情報I10A,I10B内のレシート番号(
図2の「No.1234」、
図3の「No.1261」)とは異なる情報である場合を説明するが、レシート識別情報は、レシート番号であってもよい。この場合、複数の店舗で互いに重複しないように、レシート識別情報であるレシート番号が発行されるものとする。例えば、レシート番号は、店舗を識別可能な第1の番号と、店舗内で出力された第1レシートR1を識別可能な第2の番号と、を含むようにすれば、複数の店舗で互いにレシート番号が重複しないようになる。
【0121】
図12は、変形例1の第1レシートR1Aの一例を示す図である。
図12の第1レシートR1Aは、概ね
図2の第1レシートR1Aと同様であるが、第1コードC13Aに、レシート識別情報がコード化されている点で異なる。
図12の例では、第1ページ情報I14Aの引数は、レシート識別情報である。このため、サーバ10が第1ユーザ端末40から受信する受信情報は、レシート識別情報を含む。
【0122】
変形例1の解析部105は、第1ユーザ端末40から受信したレシート識別情報に関連付けられたレイアウト識別情報に基づいて、候補レイアウトごとに、反応を解析する。例えば、解析部105は、レシートデータベースDB2を参照し、レシート識別情報に関連付けられたキャンペーン識別情報及びレイアウト識別情報を特定する。レシート識別情報に基づいてレイアウト識別情報を特定する点で実施形態とは異なるが、第1ユーザの反応を解析する方法自体は、実施形態で説明した通りである。
【0123】
変形例1のレシート出力システム1は、第1ユーザ端末40から受信したレシート識別情報に関連付けられたレイアウト識別情報に基づいて、候補レイアウトごとに、反応を解析する。サーバ10がレシート識別情報を受信することによって、どの候補レイアウトの第1レシートR1の第1コードC13が読み取られたかを正確に特定できるので、解析精度が高まる。
【0124】
[5-2.変形例2]
例えば、実施形態では、第1レシートR1における第1コードC13のレイアウトに関するコードレイアウトが解析対象になる場合を説明したが、解析対象となるのは、コードレイアウトに限られない。第1レシートR1の何らかのレイアウトが解析対象になればよい。変形例2では、キャンペーン画像が解析対象になる場合を説明する。複数の候補レイアウトの各々は、キャンペーン画像のレイアウトである画像レイアウトを含む。
【0125】
キャンペーン画像は、第1コードC13及び第2コードC23とは異なる画像の一例である。このため、キャンペーン画像と記載した箇所は、第1コードC13及び第2コードC23とは異なる画像と読み替えることができる。第1コードC13及び第2コードC23とは異なる画像は、キャンペーン画像以外の他の画像であってもよく、例えば、キャンペーンとは特に関係のない画像であってもよい。
【0126】
例えば、画像レイアウトは、キャンペーン画像の内容、位置、及びサイズの少なくとも1つである。解析部105は、画像レイアウトごとに、反応を解析する。解析対象が画像レイアウトである点で実施形態とは異なるが、解析方法自体は、実施形態で説明した通りである。コードレイアウト及び画像レイアウトの両方が解析対象になってもよい。
【0127】
変形例2のレシート出力システム1は、画像レイアウトごとに、反応を解析する。これにより、どのような画像レイアウトにすれば訴求効果が高いかを正確に解析できる。その結果、訴求効果の高い第2レシートR2を出力できる。例えば、第2コードC23とともにどのような説明文又はイラストを配置すれば訴求効果が高まるかを解析できる。
【0128】
[5-3.変形例3]
例えば、候補レイアウトの中には、万人受けする候補レイアウトもあれば、ある特定のユーザに対する訴求効果が高い候補レイアウトもある。このような傾向は、店舗の利用のしかたに表れることがある。例えば、ある特定の商品を購入して特定の嗜好を有するユーザが好む候補レイアウト、ある特定のエリアの店舗を利用するユーザが好む候補レイアウト、又はある特定の時間帯に店舗を利用するユーザが好む候補レイアウトが存在する可能性がある。
【0129】
そこで、店舗の利用に応じた候補レイアウトの解析が実行されるようにしてもよい。変形例3の解析部105は、受信情報と、第1レシートR1に対応する第1利用情報と、に基づいて、候補レイアウトごとに、反応を解析する。第1利用情報は、第1ユーザがどのように店舗を利用したかを示す情報である。第1利用情報は、第1レシートR1に印刷される内容の全部又は一部である。例えば、第1利用情報は、利用明細情報I11に含まれる商品名である。
【0130】
なお、第1利用情報は、他の情報であってもよく、商品名に限られない。例えば、第1利用情報は、店舗情報I10に含まれる店舗のエリア又は利用日時であってもよいし、利用明細情報I11に含まれる商品の価格又は合計金額であってもよい。第1利用情報は、これらの複数の項目の組み合わせであってもよい。変形例3では、サーバ10は、第1ユーザが店舗を利用した場合に、店舗端末20から第1利用情報を受信し、データ記憶部100に記録するものとする。例えば、サーバ10は、変形例1で説明したレシートデータベースDB2に、レシート識別情報と、第1利用情報と、を関連付けて格納する。
【0131】
例えば、解析部105は、第1利用情報に基づいて、第1ユーザの嗜好を特定する。第1利用情報と嗜好の関係は、予めデータ記憶部100に定義されているものとする。例えば、ある商品名と、ある嗜好と、の関係が予め定義されている。サーバ10は、この関係と、第1利用情報と、に基づいて、第1ユーザの嗜好を特定する。サーバ10は、レシートデータベースDB2に、レシート識別情報と、第1ユーザの嗜好と、を関連付けて格納する。なお、第1ユーザの嗜好は、レシートデータベースDB2で管理するのではなく。ページ情報I14の引数として含めるようにしてもよい。
【0132】
図13は、変形例3のレイアウトデータベースDB1の一例を示す図である。
図13の例では、候補レイアウトと嗜好ごとに、出力数、反応数、反応率、及び優先度が関連付けられている。出力制御部103は、第1レシートR1の出力を制御する場合に、候補レイアウトと嗜好に関連付けられた出力数をインクリメントする。同じ候補レイアウトだったとしても、第1ユーザの嗜好が異なれば、その嗜好に関連付けられた出力数は、インクリメントされない。
【0133】
例えば、解析部105は、候補レイアウトと嗜好の組み合わせごとに、反応を解析する。解析部105は、第1ユーザが第1コードC13を読み取ると、変形例1と同様にして、候補レイアウトを特定する。解析部105は、レシートデータベースDB2を参照し、第1ユーザ端末40から受信したレシート識別情報に関連付けられた嗜好を特定する。解析部105は、当該特定した候補レイアウト及び嗜好の組み合わせに関連付けられた反応数をインクリメントする。反応率及び優先度を変更する方法は、実施形態と同様であってよい。ただし、優先度は、候補レイアウト及び嗜好の組み合わせごとに変更されるものとする。
【0134】
変形例3のレイアウト選択部102は、候補レイアウトごとに反応が解析された場合には、候補レイアウトごとの反応と、第2レシートに対応する第2利用情報と、に基づいて、第2レイアウトを選択する。第2利用情報は、第2ユーザがどのように店舗を利用したかを示す情報である。第2利用情報は、第2レシートR2に印刷される内容の全部又は一部である。例えば、第2利用情報は、利用明細情報I21に含まれる商品名である。第2利用情報は、第1利用情報と同様、他の情報であってもよく、商品名に限られない。第2利用情報の他の例は、第1利用情報の他の例と同様である。第2利用情報の取得方法も、第1利用情報と同様であってよい。
【0135】
例えば、レイアウト選択部102は、第2利用情報に基づいて、第2ユーザの嗜好を特定する。第2ユーザの嗜好の特定方法は、第1ユーザの嗜好の特定方法と同様であってよい。レイアウト選択部102は、候補レイアウトと第2ユーザの嗜好の組み合わせに関連付けられた優先度に基づいて、第2レイアウトを選択する。第2レイアウトの選択時に参照される優先度が異なるが、優先度に基づいて第2レイアウトを選択する方法自体は、実施形態で説明した通りである。
【0136】
変形例3のレシート出力システム1は、候補レイアウトごとに反応が解析された場合には、候補レイアウトごとの反応と、第2レシートR2に対応する第2利用情報と、に基づいて、第2レイアウトを選択する。これにより、第2利用情報に応じた第2レイアウトを選択できるので、より訴求効果の高い第2レシートR2を出力できる。例えば、嗜好に応じた訴求効果の高い第2レシートR2を出力できる。
【0137】
[5-4.変形例4]
例えば、変形例3では、第1利用情報及び第2利用情報が利用される場合を説明したが、第1ユーザ及び第2ユーザの各々のユーザ属性が予め分かっている場合には、ユーザ属性に応じた候補レイアウトが選択されてもよい。変形例4では、ユーザ属性の一例として、年齢層を説明する。年齢層は、店舗端末20の操作部24から入力されるものとする。例えば、店舗の店員は、会計前に、第1ユーザ及び第2ユーザの各々の年齢層を操作部24から入力する。サーバ10は、当該入力された年齢層を取得する。
【0138】
なお、ユーザ属性は、第1ユーザ及び第2ユーザの各々を何らかの形で分類可能な情報であればよく、年齢層に限られない。例えば、ユーザ属性は、性別、エリア、又は職業であってもよい。変形例3で説明した嗜好もユーザ属性の一種である。ユーザ属性は、任意の方法によって取得されるようにすればよく、店舗端末20の操作部24から入力する方法に限られない。
【0139】
例えば、第1ユーザ及び第2ユーザの各々が店舗を利用する場合に、会員カードを提示する場合には、予めデータ記憶部100に登録される会員情報として、ユーザ属性が登録されていてもよい。この場合、サーバ10は、会員カードを読み取ることによって取得された会員識別情報に関連付けられたユーザ属性を取得すればよい。第1ユーザ属性は、第1コードC13にコード化されていてもよい。以降、第1ユーザのユーザ属性を、第1ユーザ属性という。第2ユーザのユーザ属性を、第2ユーザ属性という。変形例4の解析部105は、受信情報と、第1ユーザの第1ユーザ属性と、に基づいて、候補レイアウトごとに、反応を解析する。
【0140】
図14は、変形例4のレイアウトデータベースDB1の一例を示す図である。
図14の例では、候補レイアウトと第1ユーザ属性ごとに、出力数、反応数、反応率、及び優先度が関連付けられている。出力制御部103は、第1レシートR1の出力を制御する場合に、候補レイアウトと第1ユーザ属性に関連付けられた出力数をインクリメントする。同じ候補レイアウトだったとしても、第1ユーザ属性が異なれば、その第1ユーザ属性に関連付けられた出力数は、インクリメントされない。
【0141】
例えば、解析部105は、第1ユーザ属性と候補レイアウトの組み合わせごとに、反応を解析する。解析部105は、第1ユーザの反応があった場合に、反応があった候補レイアウトと第1ユーザ属性の組み合わせに関連付けられた反応数及び反応率を変更する。レイアウト選択部102は、候補レイアウトと第1ユーザ属性の組み合わせごとに関連付けられた反応率に基づいて、当該組み合わせに関連付けられた優先度を変更する。
【0142】
変形例4のレイアウト選択部102は、候補レイアウトごとに反応が解析された場合には、候補レイアウトごとの反応と、第2レシートを受け取る第2ユーザの第2ユーザ属性と、に基づいて、第2レイアウトを選択する。例えば、レイアウト選択部102は、第2ユーザ属性に関連付けられた候補レイアウトの優先度に基づいて、第2レイアウトを選択する。第2レイアウトの選択時に参照される優先度が異なるが、優先度に基づいて第2レイアウトを選択する方法自体は、実施形態で説明した通りである。
【0143】
変形例4のレシート出力システム1は、候補レイアウトごとに反応が解析された場合には、候補レイアウトごとの反応と、第2レシートを受け取る第2ユーザの第2ユーザ属性と、に基づいて、第2レイアウトを選択する。これにより、第2ユーザ属性に応じた第2レイアウトを選択できるので、より訴求効果の高い第2レシートR2を出力できる。例えば、第2ユーザの年齢層に応じた訴求効果の高い第2レシートR2を出力できる。
【0144】
[5-5.変形例5]
例えば、変形例4の第1ユーザ属性及び第2ユーザ属性は、店舗とは関係のない他のサービスから取得されてもよい。変形例5の第1レシートR1及び第2レシートR2は、第1サービスが利用された場合に出力される。例えば、第1サービスは、店舗が提供する小売サービスである。第1サービスは、第1レシートR1及び第2レシートR2が出力されるサービスであればよく、小売サービスに限られない。例えば、第1サービスは、飲食店で飲食物を提供するサービス、美容院における施術を提供するサービス、又は病院で医療行為を提供するサービスであってもよい。
【0145】
第1ユーザ属性及び第2ユーザ属性は、第2サービスの利用状況に基づいて取得される。変形例5では、電子商取引サービスが第2サービスに相当する場合を説明するが、第2サービスは、第1サービスとは異なるサービスであればよく、電子商取引サービスに限られない。例えば、第2サービスは、旅行予約サービス、金融サービス、通信サービス、電子決済サービス、又は動画配信サービスであってもよい。第2サービスを提供する他のサーバは、第2サービスの利用状況を示すデータを記憶するものとする。このデータは、第2サービスの会員情報として登録される。サーバ10は、他のサーバから受信したデータに基づいて、第1ユーザ属性及び第2ユーザ属性を特定する。このデータ自体が第1ユーザ属性及び第2ユーザ属性を示してもよい。
【0146】
変形例5のレシート出力システム1は、第1ユーザ属性及び第2ユーザ属性は、第2サービスの利用状況に基づいて取得される。これにより、第1サービスだけでは第1ユーザ属性及び第2ユーザ属性を特定できない場合に、第2サービスの利用状況を利用して、第1ユーザ属性及び第2ユーザ属性を特定できる。これにより、より訴求効果の高い第2レシートR2を出力できる。
【0147】
[5-6.変形例6]
例えば、訴求効果の高い候補レイアウトは、店舗に応じて異なることがある。このため、第1レシートR1が出力される第1店舗と、第2レシートR2が出力される第2店舗と、の関係に基づいて、候補レイアウトが選択されてもよい。変形例6では、第1レシートR1と第2レシートR2がそれぞれ別々の店舗で出力される。変形例6では、第1店舗及び第2店舗のエリアごとに解析が実行される場合を説明する。
【0148】
なお、第1店舗及び第2店舗のエリアではなく、第1店舗及び第2店舗に関する他の情報に基づいて解析が実行されてもよい。例えば、第1店舗及び第2店舗の業種、売上高、客数、平均単価、又は営業時間ごとに解析が実行されてもよい。変形例6でエリアと記載した箇所は、これらの他の情報に読み替えることができる。第1店舗及び第2店舗のエリア等の情報は、データ記憶部100に予め記憶されているものとする。
【0149】
図15は、変形例6のレイアウトデータベースDB1の一例を示す図である。
図15の例では、候補レイアウトとエリアごとに、出力数、反応数、反応率、及び優先度が関連付けられている。出力制御部103は、第1レシートR1の出力を制御する場合に、候補レイアウトとエリアに関連付けられた出力数をインクリメントする。同じ候補レイアウトだったとしても、第1店舗及び第2店舗のエリアが異なれば、そのエリアに関連付けられた出力数は、インクリメントされない。
【0150】
変形例6の解析部105は、受信情報と、第1レシートが出力される第1店舗と、に基づいて、候補レイアウトごとに、反応を解析する。例えば、解析部105は、第1店舗のエリアと候補レイアウトの組み合わせごとに、反応を解析する。解析部105は、第1ユーザの反応があった場合に、候補レイアウトと第1店舗のエリアの組み合わせに関連付けられた反応数及び反応率を変更する。レイアウト選択部102は、候補レイアウトとエリアの組み合わせに関連付けられた反応率に基づいて、当該組み合わせに関連付けられた優先度を変更する。
【0151】
変形例6のレイアウト選択部102は、候補レイアウトごとに反応が解析された場合には、候補レイアウトごとの反応と、第2レシートR2が出力される第2店舗と、に基づいて、第2レイアウトを選択する。例えば、レイアウト選択部102は、第2店舗が属するエリアを特定する。レイアウト選択部102は、第2店舗のエリアに関連付けられた候補レイアウトの優先度に基づいて、第2レイアウトを選択する。第2レイアウトの選択時に参照される優先度が異なるが、優先度に基づいて第2レイアウトを選択する方法自体は、実施形態で説明した通りである。
【0152】
変形例6のレシート出力システム1は、候補レイアウトごとに反応が解析された場合には、候補レイアウトごとの反応と、第2レシートが出力される第2店舗と、に基づいて、第2レイアウトを選択する。これにより、第2店舗に応じた第2レイアウトを選択できるので、より訴求効果の高い第2レシートR2を出力できる。例えば、ある特定のエリアに応じた訴求効果の高い第2レシートR2を出力できる。
【0153】
[5-7.変形例7]
例えば、第1レシートR1に応じて訴求効果の高い候補レイアウトが異なる可能性がある。第1レシートR1が短ければ、第1レシートR1が丸まりやすいので、より中心付近の見やすい場所に第1コードC13を配置した方がよい可能性がある。逆に、第1レシートR1が長ければ、第1レシートR1の端に目立つように第1コードC13を配置した方がよい可能性がある。そこで、第1レシートR1に応じた解析が実行されてもよい。
【0154】
図16は、変形例7のレイアウトデータベースDB1の一例を示す図である。
図16の例では、候補レイアウトと第1レシート情報ごとに、出力数、反応数、反応率、及び優先度が関連付けられている。第1レシート情報は、第1レシートR1の特徴に関する情報である。第1レシート情報は、実施形態で説明した第1レシートデータとは異なる。第1レシートデータは、第1レシートR1を出力するために店舗端末20に送信されるデータである。
【0155】
図16の例では、第1レシート情報の一例として、第1レシートR1の長さを説明する。第1レシートR1の長さは、第1レシートデータの情報量に基づいて推定されるようにすればよい。例えば、第1レシートデータの情報量と、第1レシートR1の長さと、の関係を予め定義しておき、サーバ10は、この関係と、第1レシートデータの情報量と、に基づいて、第1レシートR1の長さを推定すればよい。
【0156】
なお、第1レシート情報は、第1レシートR1の長さに限られない。例えば、第1レシート情報は、第1レシートデータに含まれる文字数であってもよいし、レシート用紙の幅又は紙質であってもよい。第1レシート情報がレシート用紙の幅又は紙質である場合には、これらの情報が店舗端末20からサーバ10に送信されるものとする。出力制御部103は、第1レシートR1の出力を制御する場合に、候補レイアウトと第1レシート情報に関連付けられた出力数をインクリメントする。同じ候補レイアウトだったとしても、第1レシート情報が異なれば、その第1レシート情報に関連付けられた出力数は、インクリメントされない。
【0157】
変形例7の解析部105は、受信情報と、第1レシートに関する第1レシート情報と、に基づいて、候補レイアウトごとに、反応を解析する。例えば、解析部105は、第1レシート情報が示す第1レシートR1の長さと候補レイアウトの組み合わせごとに、反応を解析する。解析部105は、第1ユーザの反応があった場合に、反応があった候補レイアウトと第1レシート情報の組み合わせに関連付けられた反応数及び反応率を変更する。レイアウト選択部102は、候補レイアウトと第1レシート情報の組み合わせに関連付けられた反応率に基づいて、当該組み合わせに関連付けられた優先度を変更する。
【0158】
変形例7のレイアウト選択部102は、候補レイアウトごとに反応が解析された場合には、候補レイアウトごとの反応と、第2レシートに関する第2レシート情報と、に基づいて、第2レイアウトを選択する。変形例7では、第2レシート情報は、第2レシートR2の長さである。第2レシートR2の長さは、第1レシートR1の長さと同様にして取得されるようにすればよい。例えば、レイアウト選択部102は、第2レシート情報に関連付けられた候補レイアウトの優先度に基づいて、第2レイアウトを選択する。第2レイアウトの選択時に参照される優先度が異なるが、優先度に基づいて第2レイアウトを選択する方法自体は、実施形態で説明した通りである。
【0159】
変形例7のレシート出力システム1は、候補レイアウトごとに反応が解析された場合には、候補レイアウトごとの反応と、第2レシートに関する第2レシート情報と、に基づいて、第2レイアウトを選択する。これにより、第2レシート情報に応じた第2レイアウトを選択できるので、より訴求効果の高い第2レシートR2を出力できる。例えば、第2レシートR2の長さに応じて訴求効果を高めることができる。
【0160】
[5-8.変形例8]
例えば、訴求効果の高い候補レイアウトは、第1ユーザが利用する第1ユーザ端末40と、第2ユーザが利用する第2ユーザ端末50と、に応じて異なる可能性がある。例えば、ある特定の機種を利用するユーザが好む候補レイアウトが存在する可能性がある。例えば、第1ユーザ端末40及び第2ユーザ端末50が利用されたエリアに応じて訴求効果の高い候補レイアウトが存在する可能性がある。このため、第1ユーザ端末40及び第2ユーザ端末50の関係に基づいて、候補レイアウトが選択されてもよい。
【0161】
変形例8では、サーバ10は、第1ユーザ及び第2ユーザの各々が店舗を利用する場合に、第1ユーザ端末40及び第2ユーザ端末50の各々から、第1ユーザ端末情報及び第2ユーザ端末情報を取得できるものとする。例えば、第1ユーザ端末40及び第2ユーザ端末50の各々には、電子決済アプリがインストールされており、第1ユーザ及び第2ユーザの各々は、店舗で電子決済アプリを利用する。その際に、サーバ10は、第1ユーザ端末40及び第2ユーザ端末50から、第1ユーザ端末情報及び第2ユーザ端末情報を取得する。第1ユーザ端末情報及び第2ユーザ端末情報は、店舗端末20経由でサーバ10に送信されてもよい。
【0162】
図17は、変形例8のレイアウトデータベースDB1の一例を示す図である。
図17の例では、候補レイアウトと第1ユーザ端末情報ごとに、出力数、反応数、反応率、及び優先度が関連付けられている。第1ユーザ端末情報は、第1ユーザ端末40の特徴に関する情報である。
図17の例では、第1ユーザ端末情報は、第1ユーザ端末40の機種を示す場合を説明するが、第1ユーザ端末情報は、通信エリアといった他の情報を示してもよい。出力制御部103は、第1レシートR1の出力を制御する場合に、候補レイアウトと第1ユーザ端末情報に関連付けられた出力数をインクリメントする。同じ候補レイアウトだったとしても、第1ユーザ端末情報が異なれば、その第1ユーザ端末情報に関連付けられた出力数は、インクリメントされない。
【0163】
変形例8の解析部105は、受信情報と、第1ユーザ端末に関する第1ユーザ端末情報と、に基づいて、候補レイアウトごとに、反応を解析する。例えば、解析部105は、候補レイアウトと第1ユーザ端末情報の組み合わせごとに、反応を解析する。解析部105は、第1ユーザの反応があった場合に、反応があった候補レイアウトと第1ユーザ端末情報の組み合わせに関連付けられた反応数及び反応率を変更する。レイアウト選択部102は、候補レイアウトと第1ユーザ端末情報の組み合わせに関連付けられた反応率に基づいて、当該組み合わせに関連付けられた優先度を変更する。
【0164】
変形例8のレイアウト選択部102は、候補レイアウトごとに反応が解析された場合には、候補レイアウトごとの反応と、第2レシートR2を受け取る第2ユーザの第2ユーザ端末50に関する第2ユーザ端末情報と、に基づいて、第2レイアウトを選択する。例えば、レイアウト選択部102は、第2ユーザ端末情報に関連付けられた候補レイアウトの優先度に基づいて、第2レイアウトを選択する。第2レイアウトの選択時に参照される優先度が異なるが、優先度に基づいて第2レイアウトを選択する方法自体は、実施形態で説明した通りである。
【0165】
変形例8のレシート出力システム1は、候補レイアウトごとに反応が解析された場合には、候補レイアウトごとの反応と、第2ユーザ端末情報と、に基づいて、第2レイアウトを選択する。これにより、第2ユーザ端末情報に応じた第2レイアウトを選択できるので、より訴求効果の高い第2レシートR2を出力できる。例えば、機種に応じた訴求効果の高い第2レシートR2を出力できる。
【0166】
[5-9.その他の変形例]
例えば、上記説明した変形例を組み合わせてもよい。
【0167】
例えば、サーバ10で実現されるものとして説明した機能は、店舗端末20、第1ユーザ端末40、第2ユーザ端末50、又は他のコンピュータで実現されてもよい。例えば、1台のコンピュータで実現されるものとして説明した機能は、複数のコンピュータで分担されてもよい。各機能は、少なくとも1つのコンピュータで実現されるようにすればよい。
【0168】
[6.付記]
例えば、レシート出力システムは、下記のような構成も可能である。
(1)
予め定められたレイアウト選択方法に基づいて、複数の候補レイアウトの何れかである第1レイアウトを選択するレイアウト選択部と、
前記第1レイアウトに基づいて、第1コードを含む第1レシートの出力を制御する出力制御部と、
前記第1コードを読み取った第1ユーザ端末から受信した受信情報に基づいて、前記候補レイアウトごとに、前記第1レシートを受け取った第1ユーザの反応を解析する解析部と、
を含み、
前記レイアウト選択部は、前記候補レイアウトごとに前記反応が解析された場合には、前記候補レイアウトごとの前記反応に基づいて、前記複数の候補レイアウトの何れかである第2レイアウトを選択し、
前記出力制御部は、前記第2レイアウトに基づいて、第2コードを含む第2レシートの出力を制御する、
を含むレシート出力システム。
(2)
前記第1コードには、前記第1レイアウトを識別可能なレイアウト識別情報がコード化されており、
前記受信情報は、前記レイアウト識別情報を含み、
前記解析部は、前記第1ユーザ端末から受信した前記レイアウト識別情報に基づいて、前記候補レイアウトごとに、前記反応を解析する、
(1)に記載のレシート出力システム。
(3)
前記レシート出力システムは、前記第1レシートを識別可能なレシート識別情報と、前記第1レイアウトを識別可能なレイアウト識別情報と、を関連付ける関連付け部を更に含み、
前記第1コードには、前記レシート識別情報がコード化されており、
前記受信情報は、前記レシート識別情報を含み、
前記解析部は、前記第1ユーザ端末から受信した前記レシート識別情報に関連付けられた前記レイアウト識別情報に基づいて、前記候補レイアウトごとに、前記反応を解析する、
(1)又は(2)に記載のレシート出力システム。
(4)
前記第1コードには、第1ページにアクセスするための第1ページ情報がコード化されており、
前記レシート出力システムは、
前記第1コードを読み取った前記第1ユーザ端末が前記第1ページ情報に基づいて前記第1ページにアクセスする場合に、前記受信情報を受信する受信部と、
前記受信情報が受信された場合に、前記第1ユーザ端末を、第2ページにリダイレクトさせるリダイレクト部と、
を更に含む(1)~(3)の何れかに記載のレシート出力システム。
(5)
前記第1コードには、複数の前記第2ページの何れかにアクセスするための第2ページ情報がコード化されており、
前記受信情報は、前記第2ページ情報を含み、
前記リダイレクト部は、前記第2ページ情報に基づいて、前記第1ユーザ端末を、前記複数の第2ページの何れかにリダイレクトさせる、
(4)に記載のレシート出力システム。
(6)
前記レシート出力システムでは、複数のキャンペーンが開催されており、
前記キャンペーンごとに、前記複数の候補レイアウトが存在し、
前記レシート出力システムは、予め定められたキャンペーン選択方法に基づいて、前記複数のキャンペーンの何れかを選択するキャンペーン選択部を更に含み、
前記レイアウト選択部は、前記キャンペーン選択部により選択されたキャンペーンに関連付けられた前記複数の候補レイアウトの何れかを、前記第1レイアウトとして選択する、
(1)~(5)の何れかに記載のレシート出力システム。
(7)
前記複数の候補レイアウトの各々は、前記第1コード及び前記第2コードのレイアウトであるコードレイアウトを含み、
前記解析部は、前記コードレイアウトごとに、前記反応を解析する、
(1)~(6)の何れかに記載のレシート出力システム。
(8)
前記複数の候補レイアウトの各々は、前記第1コード及び前記第2コードとは異なる画像のレイアウトである画像レイアウトを含み、
前記解析部は、前記画像レイアウトごとに、前記反応を解析する、
(1)~(7)の何れかに記載のレシート出力システム。
(9)
前記解析部は、前記受信情報と、前記第1レシートに対応する第1利用情報と、に基づいて、前記候補レイアウトごとに、前記反応を解析し、
前記レイアウト選択部は、前記候補レイアウトごとに前記反応が解析された場合には、前記候補レイアウトごとの前記反応と、前記第2レシートに対応する第2利用情報と、に基づいて、前記第2レイアウトを選択する、
(1)~(8)の何れかに記載のレシート出力システム。
(10)
前記解析部は、前記受信情報と、前記第1ユーザの第1ユーザ属性と、に基づいて、前記候補レイアウトごとに、前記反応を解析し、
前記レイアウト選択部は、前記候補レイアウトごとに前記反応が解析された場合には、前記候補レイアウトごとの前記反応と、前記第2レシートを受け取る第2ユーザの第2ユーザ属性と、に基づいて、前記第2レイアウトを選択する、
(1)~(9)の何れかに記載のレシート出力システム。
(11)
前記第1レシート及び前記第2レシートは、第1サービスが利用された場合に出力され、
前記第1ユーザ属性及び前記第2ユーザ属性は、第2サービスの利用状況に基づいて取得される、
(10)に記載のレシート出力システム。
(12)
前記解析部は、前記受信情報と、前記第1レシートが出力される第1店舗と、に基づいて、前記候補レイアウトごとに、前記反応を解析し、
前記レイアウト選択部は、前記候補レイアウトごとに前記反応が解析された場合には、前記候補レイアウトごとの前記反応と、前記第2レシートが出力される第2店舗と、に基づいて、前記第2レイアウトを選択する、
(1)~(11)の何れかに記載のレシート出力システム。
(13)
前記解析部は、前記受信情報と、前記第1レシートに関する第1レシート情報と、に基づいて、前記候補レイアウトごとに、前記反応を解析し、
前記レイアウト選択部は、前記候補レイアウトごとに前記反応が解析された場合には、前記候補レイアウトごとの前記反応と、前記第2レシートに関する第2レシート情報と、に基づいて、前記第2レイアウトを選択する、
(1)~(12)の何れかに記載のレシート出力システム。
(14)
前記解析部は、前記受信情報と、前記第1ユーザ端末に関する第1ユーザ端末情報と、に基づいて、前記候補レイアウトごとに、前記反応を解析し、
前記レイアウト選択部は、前記候補レイアウトごとに前記反応が解析された場合には、前記候補レイアウトごとの前記反応と、前記第2レシートを受け取る第2ユーザの第2ユーザ端末に関する第2ユーザ端末情報と、に基づいて、前記第2レイアウトを選択する、
(1)~(13)の何れかに記載のレシート出力システム。
(15)
前記複数の候補レイアウトの各々には、優先度が関連付けられており、
前記レイアウト選択部は、前記複数の候補レイアウトの各々の前記反応に基づいて、前記複数の候補レイアウトの各々の前記優先度を決定し、当該決定された優先度に基づいて、前記第2レイアウトを選択する、
(1)~(14)の何れかに記載のレシート出力システム。
【符号の説明】
【0169】
1 レシート出力システム、N ネットワーク、10 サーバ、11,21,41,51 制御部、12,22,42,52 記憶部、13,23,43,53 通信部、20 店舗端末、30 出力装置、40 第1ユーザ端末、24,44,54 操作部、25,45,55 表示部、46,56 読取部、50 第2ユーザ端末、100,200,400,500 データ記憶部、101 キャンペーン選択部、102 レイアウト選択部、103 出力制御部、104 受信部、105 解析部、106 リダイレクト部、107 関連付け部、201 レシート出力部、401,501 送信部、DB1 レイアウトデータベース、DB2 レシートデータベース、I10,I10A,I10B,I20 店舗情報、I11,I11A,I11B,I21 利用明細情報、I12,I12A,I12B,I22 キャンペーン情報。
【手続補正書】
【提出日】2023-09-25
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
予め定められたレイアウト選択方法に基づいて、複数の候補レイアウトの何れかである第1レイアウトを選択するレイアウト選択部と、
前記第1レイアウトに基づいて、前記第1レイアウトを識別可能なレイアウト識別情報がコード化された第1コードを含む第1レシートの出力を制御する出力制御部と、
前記第1コードを読み取った第1ユーザ端末から受信情報を受信した場合に、当該受信情報に含まれる前記レイアウト識別情報が示す前記第1レイアウトの反応数をインクリメントして反応率を計算する計算部と、
を含み、
前記レイアウト選択部は、前記複数の候補レイアウトの各々の前記反応率に基づいて、前記複数の候補レイアウトの何れかである第2レイアウトを選択し、
前記出力制御部は、前記第2レイアウトに基づいて、第2コードを含む第2レシートの出力を制御する、
を含むレシート出力システム。
【請求項2】
予め定められたレイアウト選択方法に基づいて、複数の候補レイアウトの何れかである第1レイアウトを選択するレイアウト選択部と、
前記第1レイアウトに基づいて、第1レシートを識別可能なレシート識別情報がコード化された第1コードを含む前記第1レシートの出力を制御する出力制御部と、
前記レシート識別情報と、前記第1レイアウトを識別可能なレイアウト識別情報と、を関連付ける関連付け部と、
前記第1コードを読み取った第1ユーザ端末から受信情報を受信した場合に、当該受信情報に含まれる前記レシート識別情報に関連付けられた前記レイアウト識別情報が示す前記第1レイアウトの反応数をインクリメントして反応率を計算する計算する計算部と、
を含み、
前記レイアウト選択部は、前記複数の候補レイアウトの各々の前記反応率に基づいて、前記複数の候補レイアウトの何れかである第2レイアウトを選択し、
前記出力制御部は、前記第2レイアウトに基づいて、第2コードを含む第2レシートの出力を制御する、
を含むレシート出力システム。
【請求項3】
前記第1コードには、第1ページにアクセスするための第1ページ情報がコード化されており、
前記レシート出力システムは、
前記第1コードを読み取った前記第1ユーザ端末が前記第1ページ情報に基づいて前記第1ページにアクセスする場合に、前記受信情報を受信する受信部と、
前記受信情報が受信された場合に、前記第1ユーザ端末を、第2ページにリダイレクトさせるリダイレクト部と、
を更に含む請求項1又は2に記載のレシート出力システム。
【請求項4】
前記第1コードには、複数の前記第2ページの何れかにアクセスするための第2ページ情報がコード化されており、
前記受信情報は、前記第2ページ情報を含み、
前記リダイレクト部は、前記第2ページ情報に基づいて、前記第1ユーザ端末を、前記複数の第2ページの何れかにリダイレクトさせる、
請求項3に記載のレシート出力システム。
【請求項5】
前記レシート出力システムでは、複数のキャンペーンが開催されており、
前記キャンペーンごとに、前記複数の候補レイアウトが存在し、
前記レシート出力システムは、予め定められたキャンペーン選択方法に基づいて、前記複数のキャンペーンの何れかを選択するキャンペーン選択部を更に含み、
前記レイアウト選択部は、前記キャンペーン選択部により選択されたキャンペーンに関連付けられた前記複数の候補レイアウトの何れかを、前記第1レイアウトとして選択する、
請求項1又は2に記載のレシート出力システム。
【請求項6】
前記複数の候補レイアウトの各々は、前記第1コード及び前記第2コードのレイアウトであるコードレイアウトを含み、
前記計算部は、前記コードレイアウトごとに、前記反応率を計算する、
請求項1又は2に記載のレシート出力システム。
【請求項7】
前記複数の候補レイアウトの各々は、前記第1コード及び前記第2コードとは異なる画像のレイアウトである画像レイアウトを含み、
前記計算部は、前記画像レイアウトごとに、前記反応率を計算する、
請求項1又は2に記載のレシート出力システム。
【請求項8】
前記計算部は、前記受信情報と、前記第1レシートに対応する第1利用情報と、に基づいて、前記候補レイアウトごとに、前記反応率を計算し、
前記レイアウト選択部は、前記候補レイアウトごとに前記反応率が計算された場合には、前記候補レイアウトごとの前記反応率と、前記第2レシートに対応する第2利用情報と、に基づいて、前記第2レイアウトを選択する、
請求項1又は2に記載のレシート出力システム。
【請求項9】
前記計算部は、前記受信情報と、前記第1ユーザ端末の第1ユーザの第1ユーザ属性と、に基づいて、前記候補レイアウトごとに、前記反応率を計算し、
前記レイアウト選択部は、前記候補レイアウトごとに前記反応率が計算された場合には、前記候補レイアウトごとの前記反応率と、前記第2レシートを受け取る第2ユーザの第2ユーザ属性と、に基づいて、前記第2レイアウトを選択する、
請求項1又は2に記載のレシート出力システム。
【請求項10】
前記第1レシート及び前記第2レシートは、第1サービスが利用された場合に出力され、
前記第1ユーザ属性及び前記第2ユーザ属性は、第2サービスの利用状況に基づいて取得される、
請求項9に記載のレシート出力システム。
【請求項11】
前記計算部は、前記受信情報と、前記第1レシートが出力される第1店舗と、に基づいて、前記候補レイアウトごとに、前記反応率を計算し、
前記レイアウト選択部は、前記候補レイアウトごとに前記反応率が計算された場合には、前記候補レイアウトごとの前記反応率と、前記第2レシートが出力される第2店舗と、に基づいて、前記第2レイアウトを選択する、
請求項1又は2に記載のレシート出力システム。
【請求項12】
前記計算部は、前記受信情報と、前記第1レシートに関する第1レシート情報と、に基づいて、前記候補レイアウトごとに、前記反応率を計算し、
前記レイアウト選択部は、前記候補レイアウトごとに前記反応率が計算された場合には、前記候補レイアウトごとの前記反応率と、前記第2レシートに関する第2レシート情報と、に基づいて、前記第2レイアウトを選択する、
請求項1又は2に記載のレシート出力システム。
【請求項13】
前記計算部は、前記受信情報と、前記第1ユーザ端末に関する第1ユーザ端末情報と、に基づいて、前記候補レイアウトごとに、前記反応率を計算し、
前記レイアウト選択部は、前記候補レイアウトごとに前記反応率が計算された場合には、前記候補レイアウトごとの前記反応率と、前記第2レシートを受け取る第2ユーザの第2ユーザ端末に関する第2ユーザ端末情報と、に基づいて、前記第2レイアウトを選択する、
請求項1又は2に記載のレシート出力システム。
【請求項14】
前記複数の候補レイアウトの各々には、優先度が関連付けられており、
前記レイアウト選択部は、前記複数の候補レイアウトの各々の前記反応率に基づいて、前記複数の候補レイアウトの各々の前記優先度を決定し、当該決定された優先度に基づいて、前記第2レイアウトを選択する、
請求項1又は2に記載のレシート出力システム。
【請求項15】
コンピュータが、
予め定められたレイアウト選択方法に基づいて、複数の候補レイアウトの何れかである第1レイアウトを選択するレイアウト選択ステップと、
前記第1レイアウトに基づいて、前記第1レイアウトを識別可能なレイアウト識別情報がコード化された第1コードを含む第1レシートの出力を制御する出力制御ステップと、
前記第1コードを読み取った第1ユーザ端末から受信情報を受信した場合に、当該受信情報に含まれる前記レイアウト識別情報が示す前記第1レイアウトの反応数をインクリメントして反応率を計算する計算ステップと、
を実行し、
前記レイアウト選択ステップは、前記複数の候補レイアウトの各々の前記反応率に基づいて、前記複数の候補レイアウトの何れかである第2レイアウトを選択し、
前記出力制御ステップは、前記第2レイアウトに基づいて、第2コードを含む第2レシートの出力を制御する、
レシート出力方法。
【請求項16】
コンピュータが、
予め定められたレイアウト選択方法に基づいて、複数の候補レイアウトの何れかである第1レイアウトを選択するレイアウト選択ステップと、
前記第1レイアウトに基づいて、第1レシートを識別可能なレシート識別情報がコード化された第1コードを含む前記第1レシートの出力を制御する出力制御ステップと、
前記レシート識別情報と、前記第1レイアウトを識別可能なレイアウト識別情報と、を関連付ける関連付けステップと、
前記第1コードを読み取った第1ユーザ端末から受信情報を受信した場合に、当該受信情報に含まれる前記レシート識別情報に関連付けられた前記レイアウト識別情報が示す前記第1レイアウトの反応数をインクリメントして反応率を計算する計算する計算ステップと、
を実行し、
前記レイアウト選択ステップは、前記複数の候補レイアウトの各々の前記反応率に基づいて、前記複数の候補レイアウトの何れかである第2レイアウトを選択し、
前記出力制御ステップは、前記第2レイアウトに基づいて、第2コードを含む第2レシートの出力を制御する、
レシート出力方法。
【請求項17】
予め定められたレイアウト選択方法に基づいて、複数の候補レイアウトの何れかである第1レイアウトを選択するレイアウト選択部、
前記第1レイアウトに基づいて、前記第1レイアウトを識別可能なレイアウト識別情報がコード化された第1コードを含む第1レシートの出力を制御する出力制御部、
前記第1コードを読み取った第1ユーザ端末から受信情報を受信した場合に、当該受信情報に含まれる前記レイアウト識別情報が示す前記第1レイアウトの反応数をインクリメントして反応率を計算する計算部、
としてコンピュータを機能させ、
前記レイアウト選択部は、前記複数の候補レイアウトの各々の前記反応率に基づいて、前記複数の候補レイアウトの何れかである第2レイアウトを選択し、
前記出力制御部は、前記第2レイアウトに基づいて、第2コードを含む第2レシートの出力を制御する、
プログラム。
【請求項18】
予め定められたレイアウト選択方法に基づいて、複数の候補レイアウトの何れかである第1レイアウトを選択するレイアウト選択部、
前記第1レイアウトに基づいて、第1レシートを識別可能なレシート識別情報がコード化された第1コードを含む前記第1レシートの出力を制御する出力制御部、
前記レシート識別情報と、前記第1レイアウトを識別可能なレイアウト識別情報と、を関連付ける関連付け部、
前記第1コードを読み取った第1ユーザ端末から受信情報を受信した場合に、当該受信情報に含まれる前記レシート識別情報に関連付けられた前記レイアウト識別情報が示す前記第1レイアウトの反応数をインクリメントして反応率を計算する計算する計算部、
としてコンピュータを機能させ、
前記レイアウト選択部は、前記複数の候補レイアウトの各々の前記反応率に基づいて、前記複数の候補レイアウトの何れかである第2レイアウトを選択し、
前記出力制御部は、前記第2レイアウトに基づいて、第2コードを含む第2レシートの出力を制御する、
プログラム。