(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024043793
(43)【公開日】2024-04-02
(54)【発明の名称】ドアラッチ装置、箱錠およびドア
(51)【国際特許分類】
E05B 63/08 20060101AFI20240326BHJP
E05B 55/06 20060101ALI20240326BHJP
【FI】
E05B63/08 B
E05B55/06
【審査請求】未請求
【請求項の数】8
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022148983
(22)【出願日】2022-09-20
(71)【出願人】
【識別番号】504163612
【氏名又は名称】株式会社LIXIL
(74)【代理人】
【識別番号】100141139
【弁理士】
【氏名又は名称】及川 周
(74)【代理人】
【識別番号】100161506
【弁理士】
【氏名又は名称】川渕 健一
(74)【代理人】
【識別番号】100179833
【弁理士】
【氏名又は名称】松本 将尚
(72)【発明者】
【氏名】有馬 裕樹
(72)【発明者】
【氏名】大野 学
(72)【発明者】
【氏名】山瀬 健太
(57)【要約】
【課題】省スペース化を図ることができるドアラッチ装置、箱錠およびドアを提供する。
【解決手段】ラッチボルト4と、ラッチボルト4を連動させるラックギア部5と、ドアハンドルの軸部が挿入されドアハンドルの軸部とともに同軸に回転するハンドルハブ7と、ラックギア部5と噛み合いラックギア部5を連動させるハンドルギア部8と、を有し、ハンドルギア部8は、ハンドルハブ7の外周に設けられ、ハンドルハブ7とともに同軸に回転する。
【選択図】
図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ラッチボルトと、
前記ラッチボルトを連動させるラックギアと、
ドアハンドルの軸部が挿入され前記ドアハンドルの軸部とともに同軸に回転するハンドルハブと、
前記ラックギアと噛み合い前記ラックギアを連動させるハンドルギアと、を有し、
前記ハンドルギアは、前記ハンドルハブの外周に設けられ、前記ハンドルハブとともに同軸に回転するドアラッチ装置。
【請求項2】
前記ハンドルハブと、前記ハンドルギアとは一体に成形される請求項1に記載のドアラッチ装置。
【請求項3】
前記ラックギアは、前記ラッチボルトの軸線方向に移動可能である請求項1または2に記載のドアラッチ装置。
【請求項4】
前記ラックギアは、前記ラッチボルトに取り付けられ、前記ラッチボルトの軸線方向に沿って設けられる請求項1または2に記載のドアラッチ装置。
【請求項5】
前記ラックギアは、
前記ラッチボルトの室外側に設けられた室外側ラックギアと、
前記ラッチボルトの室内側に設けられた室内側ラックギアと、を有し、
前記室外側ラックギアと、前記室内側ラックギアとは、一体に移動し、
前記ハンドルギアは、
前記ハンドルハブの室外側に設けられた室外側ハンドルギアと、
前記ハンドルハブの室内側に設けられた室内側ハンドルギアと、を有し、
前記室外側ハンドルギアと、前記室内側ハンドルギアとは、一体に移動し、
前記室外側ハンドルギアと前記室外側ラックギアとが噛み合い、
前記室内側ハンドルギアと前記室内側ラックギアとが噛み合う請求項1または2に記載のドアラッチ装置。
【請求項6】
筐体と、
前記筐体の内部に収容されたドアラッチ装置と、を有し、
前記ドアラッチ装置は、
ラッチボルトと、
前記ラッチボルトを連動させるラックギアと、
ドアハンドルの軸部が挿入され前記ドアハンドルの軸部とともに同軸に回転するハンドルハブと、
前記ラックギアと噛み合い前記ラックギアを連動させるハンドルギアと、を有し、
前記ハンドルギアは、前記ハンドルハブの外周に設けられ、前記ハンドルハブとともに同軸に回転する箱錠。
【請求項7】
前記筐体の端部に設けられる板部と、
前記板部の少なくとも一部を覆うカバー部と、をさらに有し、
前記板部および前記カバー部には、それぞれ前記ラッチボルトが軸方向に貫通する孔部が形成され、
前記板部の孔部は、前記ラッチボルトが軸径回りに回転可能な形状であり、
前記カバー部の孔部は、前記ラッチボルトの軸径回りの回転を拘束する形状である請求項6に記載の箱錠。
【請求項8】
請求項6または7に記載の箱錠を備えるドア。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、ドアラッチ装置、箱錠およびドアに関する。
【背景技術】
【0002】
筐体の内部にシリンダ錠などの錠装置およびドアラッチ装置が設けられた箱錠が知られている。特許文献1に開示されている箱錠は、ドアラッチ装置のラッチボルトの移動を規制して施解錠を行っている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
このような箱錠の筐体の内部には、ラッチボルトおよび錠に加えて、ハンドルの操作に連動してラッチボルトをスライドさせる部品、ハンドル位置を復元するばね部材、鍵の操作に連動してラッチボルトの移動を規制する部材などが余すところなく設けられている。箱錠に手動錠に加えて電気錠の機能を付加する場合、電気錠の部品を設置するスペースを確保するために筐体を大きくする必要がある。リフォーム時など筐体を大きくできない場合には、ドアラッチ装置を箱錠から除去し、箱錠とは別にドアラッチ装置を設ける必要がある。このため、箱錠の内部に設けられる装置や部品の省スペース化が望まれている。
【0005】
本開示は、省スペース化を図ることができるドアラッチ装置、箱錠およびドアを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記目的を達成するため、本開示に係るドアラッチ装置は、ラッチボルトと、前記ラッチボルトを連動させるラックギアと、ドアハンドルの軸部が挿入され前記ドアハンドルの軸部とともに同軸に回転するハンドルハブと、前記ラックギアと噛み合い前記ラックギアを連動させるハンドルギアと、を有し、前記ハンドルギアは、前記ハンドルハブの外周に設けられ、前記ハンドルハブとともに同軸に回転する。
【0007】
上記目的を達成するため、本開示に係る箱錠は、筐体と、前記筐体の内部に収容されたドアラッチ装置と、を有し、前記ドアラッチ装置は、ラッチボルトと、前記ラッチボルトを連動させるラックギアと、ドアハンドルの軸部が挿入され前記ドアハンドルの軸部とともに同軸に回転するハンドルハブと、前記ラックギアと噛み合い前記ラックギアを連動させるハンドルギアと、を有し、前記ハンドルギアは、前記ハンドルハブの外周に設けられ、前記ハンドルハブとともに同軸に回転する。
【0008】
上記目的を達成するため、本開示に係るドアは、上記の箱錠を備える。
【図面の簡単な説明】
【0009】
【
図3】ハンドルギアが閉鎖姿勢、ラッチボルトが閉鎖位置の箱錠の正面図である。
【
図4】ハンドルギアが開放姿勢、ラッチボルトが開放位置の箱錠の正面図である。
【
図5】ハンドルギアが閉鎖姿勢、ラッチボルトが開放位置の箱錠の正面図である。
【
図6】ラッチボルトおよびラッチギアの斜視図である。
【
図8】閉鎖位置のラッチボルトおよびラックギアの平面図である。
【
図9】開放位置のラッチボルトおよびラックギアの平面図である。
【
図10】ハンドルハブおよびハンドルギアの斜視図である。
【
図12】ハンドルギアおよびラックギアの斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
図1に示すように、箱錠1は、開口部に設けられる開き戸のドア11における戸先側の端部に取り付けられる。以下の説明では、ドア11の面に沿った水平方向をドア幅方向と表記する。図面では、ドア幅方向を矢印Xで表記する。ドア11は、ドア幅方向の一方側に設けられ上下方向に延びる軸線回りに回転して開口部を開閉する。ドア幅方向のうち、ドア11の吊元がある側を吊元側と表記し、ドア11の戸先がある側を戸先側と表記する。図面では、上下方向を矢印Zで表記する。ドア11の一方の面と他方の面とを結ぶ方向を室内外方向と表記する。図面では、室内外方向をY方向と表記する。室内外方向のうち、ドア11が開口部を閉鎖した際に室外と面するドア11の一方側の面がある側を室外側、ドア11が開口部を閉鎖した際に室内と面するドア11の他方側の面がある側を室内側と表記する。
【0011】
図1から
図3に示すように、箱錠1は、筐体21と、フロント板22と、フロント板カバー25と、ドアラッチ装置3と、錠装置23と、を有し、止めねじ261、止めねじ262によってドア11に固定されている。ドアラッチ装置3および錠装置23は、筐体21の内部に設けられている。筐体21は、室内側に開口している。
【0012】
フロント板22は、筐体21の戸先側の端部に設けられている。フロント板22には、ドア幅方向に貫通する孔部221が形成されている。フロント板カバー25は、フロント板22の戸先側の面全体を覆うように配置される。フロント板カバー25は、ドア11の戸先側の端面に沿って設けられている。フロント板カバー25には、ドア幅方向に貫通する孔部251が形成されている。フロント板カバー25の孔部251と、フロント板22の孔部221とは、ドア幅方向に重なっている。これらの孔部221および孔部251には、ドアラッチ装置3のラッチボルト4のラッチ41が挿入される。フロント板22は、特許請求の範囲の板部に相当する。フロント板カバー25は、特許請求の範囲のカバー部に相当する。
【0013】
錠装置23は、サムターン錠などである。錠装置23は、ラッチボルト4の移動を規制して施解錠を行う。以下の説明では、錠装置23は、ラッチボルト4の移動を規制しない解錠状態である。
【0014】
図2および
図3に示すように、ドアラッチ装置3は、ラッチボルト4と、ラックギア部5と、ドアハンドル6と、ハンドルハブ7と、ハンドルギア部8と、を有する。ドアハンドル6は、
図1に示す。ラッチボルト4およびラックギア部5は、それぞれ閉鎖位置と開放位置との間をドア幅方向に移動可能である。ドアハンドル6、ハンドルハブ7およびハンドルギア部8は、閉鎖姿勢と開放姿勢との間をドアハンドル6の軸部62の軸線621回りに一体に回転可能である。軸線621は、室内外方向に延びる。
【0015】
図2および
図3に示すドアラッチ装置3は、ドアハンドル6が閉鎖姿勢であり、ラッチボルト4およびラックギア部5が閉鎖位置に配置されている。
図4に示すドアラッチ装置3は、ドアハンドル6が開放姿勢であり、ラッチボルト4およびラックギア部5が開放位置に配置されている。
図5に示すドアラッチ装置3は、ドアハンドル6が閉鎖姿勢であり、ラッチボルト4が開放位置に配置され、ラックギア部5が閉鎖位置に配置されている。
【0016】
図6および
図7に示すように、ラッチボルト4は、ドア幅方向に延びる長尺の部材である。ラッチボルト4は、ラッチ41と、軸部42と、を有する。ラッチ41は、ラッチボルト4の戸先側の端部に設けられている。軸部42は、ラッチ41の吊元側に設けられている。ラッチ41と軸部42とは、連結されている。ラッチボルト4は、
図3および
図8に示す戸先側に位置する閉鎖位置と、
図4、
図5および
図9に示す吊元側に位置する開放位置との間をドア幅方向に移動可能である。閉鎖位置および開放位置のいずれの場合も、ラッチ41は、フロント板22の孔部221およびフロント板カバー25の孔部251に挿入されている。ラッチ41のフロント板カバー25からの戸先側への突出量は、開放位置に配置されるときと比べて閉鎖位置に配置されるときの方が大きい。
【0017】
図3に示すように、ドア11が開口部を閉鎖している状態で、ラッチボルト4が閉鎖位置に配置されると、ラッチ41がドア枠のストライク12に挿入される。これにより、ドア11の開閉移動が規制される。
図4に示すように、ドア11が開口部を閉鎖している状態で、ラッチボルト4が開放位置に配置されると、ラッチ41がドア枠のストライク12から外れる。これにより、ドア11の開閉移動が可能になる。開放位置に配置された際のラッチ41のフロント板カバー25からの突出量は、わずかである。ドア11が開口部を閉鎖している状態で、開放位置に配置されたラッチ41のフロント板カバー25からの突出部分は、ドア枠とドア11との隙間に配置され、ドア枠のストライク12には挿入されない。
【0018】
図6および
図7に示すように、軸部42は、ばね取り付け部44と、拡径部45と、棒状部46と、テーパー部47と、を有する。ばね取り付け部44、拡径部45、棒状部46およびテーパー部47は、この順番に吊元側から戸先側に向かって同軸に配置されている。ばね取り付け部44、拡径部45および棒状部46は、丸棒状である。拡径部45は、ばね取り付け部44および棒状部46よりも径が大きい。テーパー部47は、戸先側の端部側、すなわちラッチ41側に向かって漸次拡径している。
【0019】
ばね取り付け部44には、第1ばね部材43が取り付けられている。第1ばね部材43は、圧縮コイルばねである。第1ばね部材43は、ドア幅方向に伸縮する姿勢に配置されている。第1ばね部材43の戸先側の端部側には、ばね取り付け部44が挿入される。第1ばね部材43の戸先側の端部431は、拡径部45の吊元側の端面451と接触している。第1ばね部材43の吊元側の端部432は、筐体21の第1ばね接触面211と接触している。
図2および
図3に示すように、第1ばね接触面211は、筐体21における吊元側の端部に位置する。第1ばね接触面211は、戸先側を向く平面である。
【0020】
図4に示すように、第1ばね部材43は、ラッチボルト4が開放位置に移動すると拡径部45の吊元側の端面451と筐体21の第1ばね接触面211とに挟まれて圧縮される。圧縮された第1ばね部材43は、その復元力によってラッチボルト4を戸先側に押す。
【0021】
ラックギア部5は、
図3および
図5に示す戸先側に位置する閉鎖位置と、
図4に示す吊元側に位置する開放位置との間をドア幅方向に移動可能である。
図6および
図7に示すように、ラックギア部5は、室外側ラックギア板部51と、室内側ラックギア板部52と、連結部53と、を有する。室外側ラックギア板部51は、ラッチボルト4の軸部42の室内側に設けられている。室内側ラックギア板部52は、軸部42の室外側に設けられている。室外側ラックギア板部51と室内側ラックギア板部52とは、互いに室内外方向に対称な形状である。室外側ラックギア板部51と室内側ラックギア板部52とは、室内外方向に間隔をあけて対向している。
【0022】
連結部53は、室外側ラックギア板部51の戸先側の端部と、室内側ラックギア板部52の戸先側の端部とを連結する。室外側ラックギア板部51、室内側ラックギア板部52および連結部53は、一体に成形されている。ラックギア部5は、上下方向から見た形状がU字形である。室外側ラックギア板部51と室内側ラックギア板部52との室内外方向の間隔は、ラッチボルト4の拡径部45の外径より若干広めである。室外側ラックギア板部51と室内側ラックギア板部52との間には、拡径部45およびばね取り付け部44が配置されている。
【0023】
室外側ラックギア板部51および室内側ラックギア板部52は、それぞれ長尺の平板状である。室外側ラックギア板部51および室内側ラックギア板部52は、それぞれ板面が室内外方向を向き、ドア幅方向に延びる姿勢に配置されている。以下の説明では、室外側ラックギア板部51および室内側ラックギア板部52は、上記の姿勢である。室外側ラックギア板部51および室内側ラックギア板部52の下縁部には、ドア幅方向に延びる直線状の歯形が形成されている。室外側ラックギア板部51の下縁部の歯形を室外側ラックギア511と表記する。室外側ラックギア511は、
図7を参照する。室内側ラックギア板部52の下縁部の歯形を室内側ラックギア521と表記する。室外側ラックギア511および室内側ラックギア521は、特許請求の範囲に記載の「ラックギア」に相当する。室外側ラックギア板部51および室内側ラックギア板部52の上縁部には、ドア幅方向に延びる直線状の歯形54が形成されている。
図2および
図3に示すように、室内側ラックギア板部52の上縁部の歯形54には、錠装置23のギア231が噛み合っている。
【0024】
連結部53は、上下方向から見た形状が吊元側に開口するC字形状である。連結部53のC字の一方の端部は、室外側ラックギア板部51の戸先側の端部と接続されている。連結部53のC字の他方の端部は、室内側ラックギア板部52の戸先側の端部と接続されている。連結部53のC字の中間部分、すなわち、連結部53の室内外方向の中間部は、板面がドア幅方向を向く平板状である。
【0025】
図6および
図7に示すように、連結部53の室内外方向の中間部には、ドア幅方向に貫通し、下方に開口するC字形状の孔部531が形成されている。
図7に示すように、孔部531の上部側の縁部は、円弧状である。この円弧の内径は、ラッチボルト4の棒状部46の外径より若干広めである。孔部531の下部側の縁部は、室内外方向の両側とも上下方向に延びている。孔部531の下部側の室内外方向の寸法は、ラッチボルト4の棒状部46の外径より若干広めである。孔部531の下部側の室内外方向の寸法は、室外側ラックギア板部51と室内側ラックギア板部52との室内外方向の間隔よりも小さい。
【0026】
ラックギア部5は、ラッチボルト4の軸部42に沿って以下のように配置されている。孔部531には、ラッチボルト4の棒状部46がドア幅方向にスライド可能に挿入されている。ラッチボルト4の拡径部45は、ラックギア部5の連結部53の吊元側に配置されている。拡径部45は、室外側ラックギア板部51と室内側ラックギア板部52との間に配置されている。ラッチボルト4のテーパー部47は、連結部53の戸先側に配置されている。拡径部45およびテーパー部47は、いずれも孔部531を通り抜け不可能である。
図8および
図9に示すように、連結部53の吊元側の面532と拡径部45の戸先側の端面452とは、ドア幅方向に対向している。
【0027】
図8に示すように、ラッチボルト4とラックギア部5とがドア幅方向に相対変位して、ラッチボルト4の拡径部45とラックギア部5の連結部53とが互いに近づくと、拡径部45の戸先側の端面452と連結部53の吊元側の面532とが接触する。連結部53の吊元側の面532と拡径部45の戸先側の端面452とが接触することによって、拡径部45が孔部531を通って戸先側に抜け出ることが規制される。
【0028】
図3および
図8に示すように、ラッチボルト4およびラックギア部5が閉鎖位置に配置されていると、連結部53の吊元側の面532と拡径部45の戸先側の端面452とが接触する。
図4に示すように、閉鎖位置のラックギア部5が吊元側に移動すると、ラッチボルト4もラックギア部5に押されて吊元側に移動する。
図5および
図9に示すように、ラッチボルト4およびラックギア部5が閉鎖位置に配置された状態において、ラッチボルト4のみを吊元側に押して吊元側に移動させると、拡径部45の戸先側の端面452が連結部53の吊元側の面532から離れる。
図5および
図9に示すドアラッチ装置3は、ラッチボルト4が開放位置に配置され、ラックギア部5が閉鎖位置に配置されている。
【0029】
図7に示すように、拡径部45における戸先側の端部の室内外方向の両端部それぞれには、切り欠き部453が形成されている。拡径部45に切り欠き部453が形成されていることによって、拡径部45の戸先側の端面452と連結部53の吊元側の面532とが面接触可能位置まで近接できる。
【0030】
ラッチボルト4は、フロント板カバー25が装着される前には、ラックギア部5に対して軸径方向に自由に回転可能である。フロント板22の孔部221は、挿入されたラッチボルト4が軸径方向に自由に回転可能な形状である。フロント板カバー25の孔部251は、挿入されたラッチボルト4の軸径方向の回転を拘束する形状である。ラッチボルト4は、フロント板カバー25の孔部251には挿入されず、フロント板22の孔部221のみに挿入された状態であれば、軸径方向に回転しても、フロント板22の孔部221の縁部と干渉しない。ラッチボルト4は、フロント板カバー25の孔部251に挿入された状態であれば、軸径方向に回転しようとすると、フロント板カバー25の孔部251の縁部と干渉し、回転が拘束される。
【0031】
箱錠1の施工時には、フロント板カバー25が装着されていない状態において、ラッチボルト4を軸径方向に回転させ、ドア11の開き方向に合わせてラッチボルト4の向きを調整する。ラッチボルト4の向きを調整した後に、フロント板カバー25を装着して、ラッチボルト4の軸径方向の回転を拘束する。ラッチボルト4の向きを所望の向きに調整した後に、ラッチボルト4の軸径方向の回転を拘束することによって、ラッチボルト4が軸径方向に回転してドア11の開閉を妨げることがない。
【0032】
フロント板22には、止めねじ261および止めねじ262がドア幅方向に貫通する止めねじ通し孔が形成されている。フロント板カバー25には、吊元側に突出し、止めねじ通し孔に嵌め込まれる中空孔付きの突出部が設けられている。箱錠1をドア11に設置する際には、以下の手順で行う。箱錠1をドア11の設置位置に配置し、フロント板カバー25でフロント板22の戸先側の面を覆い、フロント板カバー25の突出部がフロント板22の止めねじ通し孔に嵌め込む。突出部の中空孔に止めねじ261および止めねじ262を通して締結する。このようにすることによって、箱錠1とドア11、フロント板カバー25が固定される。止めねじ261および止めねじ262は、皿ねじでもよいし、なべねじ、トラスねじ、低頭ねじ、平ねじ等でもよく、ネジの種類は限定されない。止めねじ261および止めねじ262のねじ頭部穴形状についても、プラス、マイナス、六角穴、ヘクサロビュラなどでもよく、限定されない。
【0033】
図1に示すように、ドアハンドル6は、把持部61と、軸部62と、を有する。軸部62は、棒状の部材である。軸部62の軸線621は、室内外方向に延びる。把持部61は、ドア11の室内側および室外側の両側に設けられている。室外側の把持部61と室内側の把持部61は、それぞれ軸部62と連結されている。
【0034】
図2、
図10および
図11に示すように、ハンドルハブ7は、円筒状である。ハンドルハブ7は、軸線方向が室内外方向となる向きに配置されている。ハンドルハブ7の孔部71には、ドアハンドル6の軸部62が挿入されている。ハンドルハブ7は、ドアハンドル6の軸部62と同軸に配置されている。
【0035】
孔部71を室内外方向から見た形状は、2つの同形の正方形が軸線621を中心に互いに45°ずれて重なった形状である。孔部71がこのような形状であることによって、閉鎖姿勢のドアハンドル6の軸部62の断面形状が、それぞれの辺がドア幅方向および鉛直方向に沿った正方形の場合、およびそれぞれの辺がドア幅方向および鉛直方向に対して45°傾斜する正方形の場合のいずれの場合にも対応できる。孔部71の形状は、ドアハンドル6の軸部62に対応する形状であれば、上記以外の形状であってもよい。
【0036】
ハンドルギア部8は、室外側ハンドルギア板部81と、室内側ハンドルギア板部82と、連結部83と、を有する。室外側ハンドルギア板部81は、ハンドルハブ7の外周面の室外側の部分に接続されている。室内側ハンドルギア板部82は、ハンドルハブ7の外周面の室内側の部分に接続されている。すなわち、室外側ハンドルギア板部81および室内側ハンドルギア板部82は、ハンドルハブ7の外周に設けられている。室外側ハンドルギア板部81と室内側ハンドルギア板部82とは、互いに室内外方向に対称な形状である。室外側ハンドルギア板部81と室内側ハンドルギア板部82とは室内外方向に間隔をあけて対向している。連結部83は、室外側ハンドルギア板部81と室内側ハンドルギア板部82とを連結している。
【0037】
ハンドルギア部8は、上下方向から見た形状がU字形である。室外側ハンドルギア板部81、室内側ハンドルギア板部82および連結部83は、一体に形成されている。ハンドルギア部8は、ハンドルハブ7と一体に形成されている。
【0038】
室外側ハンドルギア板部81および室内側ハンドルギア板部82は、それぞれ長尺の平板状である。室外側ハンドルギア板部81および室内側ハンドルギア板部82は、それぞれ板面が室内外方向を向く姿勢に配置されている。室外側ハンドルギア板部81および室内側ハンドルギア板部82には、室内外方向に貫通し、ハンドルハブ7が挿入されている孔部85がそれぞれ形成されている。室外側ハンドルギア板部81の孔部85には、ハンドルハブ7の室外側の部分が挿入されている。室内側ハンドルギア板部82の孔部85には、ハンドルハブ7の室内側の部分が挿入されている。ハンドルギア部8は、ドアハンドル6の軸部62およびハンドルハブ7と同軸に配置されている。ハンドルハブ7およびハンドルギア部8の軸線をドアハンドル6の軸部62の軸線621と同様に軸線621と表記する。
【0039】
室外側ハンドルギア板部81の上縁部には、歯形が形成されている。この歯形を、室外側ハンドルギア811と表記する。室内側ハンドルギア板部82の上縁部には、歯形が形成されている。この歯形を、室内側ハンドルギア821と表記する。室外側ハンドルギア811および室内側ハンドルギア821は、軸線621を中心とする円弧に沿って形成されている。
【0040】
室外側ハンドルギア板部81および室内側ハンドルギア板部82の下端部分には、それぞれ下方に突出するばね接触凸部88が設けられている。
【0041】
連結部83は、上下方向から見た形状が戸先側に開口するC字形状である。連結部83のC字の一方の端部は、室外側ハンドルギア板部81の吊元側の端部の下部側と連結されている。連結部83のC字の他方の端部は、室内側ハンドルギア板部82の吊元側の端部の下部側と連結されている。連結部83のC字の中間部分、すなわち、連結部83の室内外方向の中間部は、平板状である。連結部83の室内外方向の中間部の板面は、ドア幅方向を向いている。
【0042】
図2および
図3に示すように、室外側ハンドルギア板部81および室内側ハンドルギア板部82のばね接触凸部88は、第2ばね接触面212とドア幅方向に間隔をあけて配置される。第2ばね接触面212は、筐体21における戸先側の端部に配置される。第2ばね接触面212は、吊元側を向く面である。ばね接触凸部88と第2ばね接触面212との間には、第2ばね部材86および接続部材87が設けられる。接続部材87は、第2ばね部材86とばね接触凸部88とを接続する。
【0043】
第2ばね部材86は、圧縮コイルばねである。第2ばね部材86は、ドア幅方向に伸縮する姿勢に配置されている。第2ばね部材86の吊元側の端部861は、接続部材87に取り付けられている。第2ばね部材86の戸先側の端部862は、第2ばね接触面212と接触している。接続部材87の吊元側の端部は、室外側ハンドルギア板部81および室内側ハンドルギア板部82のばね接触凸部88と接触している。第2ばね部材86および接続部材87は、ばね接触凸部88と第2ばね接触面212との間に挟まれている。
【0044】
室外側ハンドルギア811および室内側ハンドルギア821は、
図4に示す開放姿勢の場合には、
図3および
図5に示す閉鎖姿勢の場合と比べて吊元側に位置している。すなわち、室外側ハンドルギア811および室内側ハンドルギア821は、閉鎖姿勢から開放姿勢になると吊元側に向かって移動する。室外側ハンドルギア811および室内側ハンドルギア821は、開放姿勢から閉鎖姿勢になると戸先側に向かって移動する。
【0045】
ばね接触凸部88は、
図4に示す開放姿勢の場合には、
図3および
図5に示す閉鎖姿勢の場合と比べて戸先側に位置する。ばね接触凸部88は、閉鎖姿勢から開放姿勢になると戸先側に向かって移動する。ばね接触凸部88は、開放姿勢から閉鎖姿勢になると吊元側に向かって移動する。第2ばね部材86は、ハンドルギア部8が閉鎖姿勢でありばね接触凸部88が吊元側に配置される場合にはほとんど圧縮されない。第2ばね部材86は、ハンドルギア部8が開放姿勢であり、室外側ハンドルギア811が戸先側、すなわち第2ばね接触面212側に移動すると、圧縮される。圧縮された第2ばね部材86は、その復元力によってばね接触凸部88を吊元側に押す。ハンドルギア部8が開放姿勢になり、第2ばね部材86が圧縮された状態で、ドアハンドル6、ハンドルハブ7およびハンドルギア部8の軸線621回りの回転が許容されると、ハンドルギア部8、ハンドルハブ7およびドアハンドル6は、閉鎖姿勢に復元される。
【0046】
図2、
図3および
図12に示すように、ハンドルギア部8は、ラックギア部5の下に配置されている。室外側ハンドルギア811は、室外側ラックギア511に下側から噛み合っている。室内側ハンドルギア821は、室内側ラックギア521に下側から噛み合っている。室外側ハンドルギア811および室内側ハンドルギア821が軸線621回りに回転してドア幅方向に移動すると、室外側ラックギア511および室内側ラックギア521は連動してドア幅方向に移動する。
【0047】
図3に示す閉鎖姿勢のドアハンドル6が開放姿勢になるように操作され、ハンドルギア部8が
図3に示す閉鎖姿勢から
図4に示す開放姿勢になると、室外側ハンドルギア811および室内側ハンドルギア821は、戸先側から吊元側に移動する。室外側ラックギア511および室内側ラックギア521は、室外側ハンドルギア811および室内側ハンドルギア821に連動して、閉鎖位置から開放位置に移動する。すなわち、ラックギア部5が閉鎖位置から開放位置に移動する。ラッチボルト4もラックギア部5に押されて閉鎖位置から開放位置まで移動する。ラッチボルト4が閉鎖位置から開放位置に移動すると、ラッチ41は、ストライク12から外れる。
【0048】
ハンドルギア部8が閉鎖姿勢から開放姿勢になると第2ばね部材86が圧縮する。ラッチボルト4が閉鎖位置から開放位置に移動すると、第1ばね部材43が圧縮する。ドアハンドル6が開放姿勢に維持され、ハンドルギア部8の軸線621回りの回転が拘束されていると、ラックギア部5のドア幅方向の移動も拘束され、ハンドルギア部8およびラッチボルト4は、閉鎖姿勢、閉鎖位置に復元されない。開放姿勢のドアハンドル6が軸線621回りに回転可能になると、ラックギア部5が閉鎖位置に向かってに移動可能になり、ラッチボルト4も閉鎖位置に向かって移動可能になる。第2ばね部材86および第1ばね部材43の復元力により、ハンドルギア部8およびラッチボルト4が閉鎖位置に復元される。
【0049】
図2および
図3に示すように、ラッチボルト4は、第2ばね部材86の上方に間隔をあけて配置されている。筐体21の内部におけるラッチボルト4と第2ばね部材86の間のスペース24には、制御基板13が設けられている。制御基板13は、例えば、錠装置23が電子錠を有する場合の制御基板や、ハンドルハブ7に電動モータを接続して電動化する場合の制御基板などである。
【0050】
ラックギア部5を連動させるハンドルギア部8は、ハンドルハブ7の外周に設けられ、ハンドルハブ7と同軸に回転する。ドアラッチ装置3、箱錠1およびドア11は、ドアハンドル6の操作をラックギア部5に連動させる機構を簡便な構造にできる。ドアラッチ装置3、箱錠1およびドア11は、部品点数を減らすことができて省スペース化を図ることができる。
【0051】
箱錠1は、ドアラッチ装置3を省スペース化することによって、筐体21の内部にスペースを確保できる。電気錠や、住宅のIoT化のための機能などを付与する際に、このスペースを利用することによって、筐体21を大型化したり、ドアラッチ装置3を取り外したりすることなく筐体21の内部に必要部品を容易に搭載できる。箱錠1は、各種機能を付与する際に、部品の変更や部品の取り外しの必要が無く、多くの部品を共通化できる。ドアラッチ装置3は、異なる形態のドアハンドル6を設ける場合でも、ハンドルハブ7およびハンドルギア部8の少なくともハンドルハブ7をドアハンドル6に対応する部品に変更すれば、その他の部品を変更する必要が無く、多くの部品を共通化できる。
【0052】
ハンドルハブ7と、ハンドルギア部8とは、一体に成形されている。その結果、ドアラッチ装置3および箱錠1は、部品点数を減らすことができる。
【0053】
ラックギア部5は、ラッチボルト4の軸線方向に移動可能である。ドアラッチ装置3および箱錠1は、ラックギア部5の移動方向をラッチボルト4の軸線方向に変換する部品が不要となる。その結果、ドアラッチ装置3は、省スペース化を図ることができる。
【0054】
ラックギア部5は、ラッチボルト4に取り付けられ、ラッチボルト4の軸線方向に沿って設けられている。ラッチボルト4およびラックギア部5の設置スペースを縮小できる。その結果、ドアラッチ装置3は、省スペース化を図ることができる。
【0055】
ラックギア部5は、ラッチボルト4の室外側に設けられた室外側ラックギア板部51と、ラッチボルト4の室内側に設けられた室内側ラックギア板部52と、を有する。ハンドルギア部8は、ハンドルハブ7の室外側に設けられた室外側ハンドルギア板部81と、ハンドルハブ7の室内側に設けられた室内側ハンドルギア板部82と、を有する。室外側ラックギア板部51の室外側ラックギア511と室外側ハンドルギア板部81の室外側ハンドルギア811とが噛み合っている。室内側ラックギア板部52の室内側ラックギア521と室内側ハンドルギア板部82の室内側ハンドルギア821とが噛み合っている。ハンドルギア部8およびラックギア部5は、ドアハンドル6の操作を室内側および室外側の両側からラッチボルト4に伝達できる。その結果、ラッチボルト4は、安定した状態で閉鎖位置と開放位置との間を移動できる。
【0056】
フロント板22の孔部221は、挿入されたラッチボルト4が軸径方向に自由に回転可能な形状である。フロント板カバー25の孔部251は、挿入されたラッチボルト4の軸径方向の回転を拘束する形状である。箱錠1の施工時には、フロント板カバー25が装着されていない状態において、ラッチボルト4を軸径方向に回転させることによって、ラッチボルト4をドア11の開き方向に合わせた向きに調整できる。ラッチボルト4の向きを調整した後に、フロント板カバー25を装着して、ラッチボルト4の回転を拘束することによって、ラッチボルト4が回転してドア11の開閉を妨げることを防止できる。
【0057】
本開示は上記の実施形態に限定されるものではなく、適宜変更可能である。例えば、ハンドルハブ7と、ハンドルギア部8とは、一体に成形されず、別部材であって連結されていてもよい。ハンドルハブ7と、ハンドルギア部8とを別部材にすることによって、これらの少なくとも一方が複雑な形状の場合に、製造が容易となる。ハンドルハブ7およびハンドルギア部8それぞれの強度を調整する際に、それぞれの材料や形状、製造方法などを変更して対応できる。
【0058】
ラックギア部5は、ラッチボルト4の軸線方向以外に移動して、ラッチボルト4を軸線方向に移動させるようにしてもよい。ラックギア部5は、ラッチボルト4の軸線方向に沿わない姿勢に設けられていてもよい。
【0059】
ラックギアは、ラッチボルト4の室内側および室外側のいずれか一方側に設けられていてもよい。ハンドルギアは、ハンドルハブ7の室内側および室外側のいずれか一方側に設けられていてもよい。ラックギアは、ラッチボルト4の室内外方向の中央部に設けられていてもよい。ハンドルギアは、ハンドルハブ7の室内外方向の中央部に設けられていてもよい。
【0060】
箱錠1は、開き戸のドア11に設けられているが、開き戸以外のドアに設けられていてもよい。上記の実施形態では、錠装置23は、ラッチボルト4の移動を規制して施解錠を行う。箱錠1にデットボルトが設けられ、錠装置23は、ラッチボルト4に代わってデットボルトを移動させて施解錠を行ってもよい。
【0061】
ハンドルギア部8は、ラックギア部5の下方に設けられている。ハンドルギア部8のハンドルギアと、ラックギア部5のラックギアとが噛み合う位置に配置されていれば、ラックギア部5の上方など下方以外に設けられていてもよい。筐体21の内部におけるラッチボルト4と第2ばね部材86の間のスペース24には、制御基板13が設けられていなくてもよい。筐体21の内部におけるラッチボルト4と第2ばね部材86の間のスペース24には、制御基板13に代わって他の部品が設けられていてもよい。
【0062】
ハンドルギア部8のハンドルギアおよびラックギア部5のラックギアは、平歯であってもよいし、斜歯であってもよい。第1ばね部材43および第2ばね部材86は、圧縮コイルばねに代わって、トーションばね、板ばね、皿ばね、渦巻きばねなどであってもよい。
【0063】
フロント板カバー25は、フロント板22の戸先側の一部を覆うように配置されていてもよい。フロント板22の孔部221およびフロント板カバー25の孔部251の両方が、挿入されたラッチボルト4が軸径方向に自由に回転可能な形状であってもよい。このような場合は、箱錠1がドア11に取り付けられた状態において、ラッチボルト4の軸径方向の回転を拘束する部材や機構が箱錠1に設けられているとよい。フロント板22の孔部221およびフロント板カバー25の孔部251の両方が挿入されたラッチボルト4の軸径方向の回転を拘束する形状であってもよい。フロント板カバー25およびフロント板22は、上記以外の形態であってもよい。
【符号の説明】
【0064】
1 箱錠、3 ドアラッチ装置、4 ラッチボルト、5 ラックギア部、6 ドアハンドル、7 ハンドルハブ、8 ハンドルギア部、11 ドア、21 筐体、22 フロント板、25 フロント板カバー、62 軸部、221 孔部、251 孔部、511 室外側ラックギア、521 室内側ラックギア、621 軸線、811 室外側ハンドルギア、821 室内側ハンドルギア