(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024043900
(43)【公開日】2024-04-02
(54)【発明の名称】情報処理装置及びプログラム
(51)【国際特許分類】
G06Q 10/08 20240101AFI20240326BHJP
【FI】
G06Q10/08
【審査請求】未請求
【請求項の数】13
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022149136
(22)【出願日】2022-09-20
(71)【出願人】
【識別番号】000004444
【氏名又は名称】ENEOS株式会社
(71)【出願人】
【識別番号】000005979
【氏名又は名称】三菱商事株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100176072
【弁理士】
【氏名又は名称】小林 功
(72)【発明者】
【氏名】本間 清彦
(72)【発明者】
【氏名】田村 太郎
【テーマコード(参考)】
5L049
【Fターム(参考)】
5L049AA16
5L049CC51
(57)【要約】
【課題】配送業者が所有していない新たな配送拠点を配送業者に提案する。
【解決手段】荷物の配送業者の端末装置と通信可能な情報処理装置(10)が、複数のエネルギーステーションそれぞれについて、住所情報を含むステーション情報を対応付けて記憶する記憶手段30と、荷物の配送拠点の検索要求であり、荷物の配送先の住所情報を含む検索要求を端末装置から受け付ける受付手段32と、受付手段32が検索要求を受け付けた場合に、当該検索要求に含まれる住所情報と、ステーション情報に含まれる住所情報とに基づき、複数のエネルギーステーションの中から一以上のエネルギーステーションを検索する検索手段36と、検索手段36が検索した一以上のエネルギーステーションを荷物の配送拠点として端末装置に通知する通知手段38と、を備える。
【選択図】
図3
【特許請求の範囲】
【請求項1】
荷物の配送業者の端末装置と通信可能な情報処理装置であって、
複数のエネルギーステーションそれぞれについて、住所情報を含むステーション情報を対応付けて記憶する記憶手段と、
前記荷物の配送拠点の検索要求であり、前記荷物の配送先の住所情報を含む検索要求を前記端末装置から受け付ける受付手段と、
前記受付手段が前記検索要求を受け付けた場合に、当該検索要求に含まれる住所情報と、前記ステーション情報に含まれる住所情報とに基づき、前記複数のエネルギーステーションの中から一以上のエネルギーステーションを検索する検索手段と、
前記検索手段が検索した前記一以上のエネルギーステーションを前記荷物の配送拠点として前記端末装置に通知する通知手段と、
を備える情報処理装置。
【請求項2】
前記ステーション情報は、前記エネルギーステーション毎に設定された前記荷物の保管場所情報を含み、
前記通知手段は、前記検索手段が検索した前記一以上のエネルギーステーションに設定された前記保管場所情報を通知する、
請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項3】
前記保管場所情報が示す保管場所と、前記エネルギーステーションに設置された固定注油設備及び/又は固定給油設備との間の距離は、予め定められた距離以上に設定されている、
請求項2に記載の情報処理装置。
【請求項4】
前記通知手段は、前記一以上のエネルギーステーションに設定された前記保管場所情報を含むエネルギーステーションの画像を送信し、
前記通知手段が送信する前までに、前記画像において前記荷物の保管が禁止されている場所が明示されるように画像処理する画像処理手段、
を更に備える請求項2又は3に記載の情報処理装置。
【請求項5】
前記ステーション情報は、前記エネルギーステーションの営業時間を含み、
前記検索手段は、前記ステーション情報に含まれる営業時間に基づき、前記エネルギーステーションを検索する、
請求項1乃至4の何れか1項に記載の情報処理装置。
【請求項6】
前記ステーション情報は、前記エネルギーステーションで開催されるイベントのイベント情報を含み、
前記検索手段は、前記ステーション情報に含まれるイベント情報に基づき、前記エネルギーステーションを検索する、
請求項1乃至5の何れか1項に記載の情報処理装置。
【請求項7】
前記ステーション情報は、前記エネルギーステーションが注油される注油日時を含み、
前記検索手段は、前記ステーション情報に含まれる注油日時に基づき、前記エネルギーステーションを検索する、
請求項1乃至6の何れか1項に記載の情報処理装置。
【請求項8】
前記ステーション情報に含まれる住所情報が示す住所における環境情報を取得する取得手段を更に備え、
前記検索手段は、前記環境情報に基づき、前記エネルギーステーションを検索する、
請求項1乃至7の何れか1項に記載の情報処理装置。
【請求項9】
前記端末装置を第一端末装置としたとき、前記情報処理装置は前記複数のエネルギーステーションそれぞれの第二端末装置と通信可能であり、
前記通知手段は、前記検索手段が検索した一以上のエネルギーステーションの前記第二端末装置に対して前記荷物を保管可能することが否かを問い合わせ、前記第二端末装置からの問い合わせ結果に基づき、前記荷物を保管可能することが可能なエネルギーステーションを前記荷物の配送拠点として前記第一端末装置に通知する、
請求項1乃至8の何れか1項に記載の情報処理装置。
【請求項10】
前記ステーション情報は、前記配送業者の業者ID毎に設定されたエネルギーステーションの価値情報を含み、
前記検索要求には、配送される荷物の配送業者の業者IDが含まれ、
前記検索手段は、前記検索要求に含まれる業者IDに対応する価値情報を前記記憶手段から取得し、取得した価値情報に基づき、前記エネルギーステーションを検索する、
請求項1乃至9の何れか1項に記載の情報処理装置。
【請求項11】
前記ステーション情報は、保管可能な荷物の種類を示す種類IDを含み、
前記検索要求には、配送される荷物の種類IDが含まれ、
前記検索手段は、前記検索要求に含まれる種類IDと、前記ステーション情報に含まれる種類IDとに基づき、前記エネルギーステーションを検索する、
請求項1乃至10の何れか1項に記載の情報処理装置。
【請求項12】
前記記憶手段には、前記配送業者が設置している複数の配送業者拠点それぞれについて、住所情報を含む拠点情報を対応付けて記憶され、
前記検索手段は、前記受付手段が前記検索要求を受け付けた場合に、当該検索要求に含まれる住所情報と、前記ステーション情報及び前記拠点情報に含まれる住所情報とに基づき、前記複数のエネルギーステーション及び前記配送業者拠点の中から一以上の場所を検索し、
前記通知手段は、前記検索手段が検索した場所の中に前記配送業者拠点が含まれている場合には当該配送業者拠点を優先して通知する、
請求項1乃至11の何れか1項に記載の情報処理装置。
【請求項13】
荷物の配送業者の端末装置と通信可能なコンピュータを、
複数のエネルギーステーションそれぞれについて、住所情報を含むステーション情報を対応付けて記憶する記憶手段、
前記荷物の配送先の住所情報を含む前記荷物の検索要求を前記端末装置から受け付ける受付手段、
前記受付手段が前記検索要求を受け付けた場合に、当該検索要求に含まれる住所情報と、前記ステーション情報に含まれる住所情報とに基づき、前記複数のエネルギーステーションの中から一以上のエネルギーステーションを検索する検索手段、
前記検索手段が検索した前記一以上のエネルギーステーションを前記荷物の配送拠点として前記端末装置に通知する通知手段、
として機能させるプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、情報処理装置及びプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
近年、荷物の配送数が電子商取引の急増で拡大している。この結果、荷物の配送業者の負担が増加し、社会問題化している。この負担を軽減するため、配送業者は、或るエリアに配送する荷物を配送拠点に集約し、当該配送拠点から或るエリアの各配送先に荷物を配送している。
【0003】
この配送拠点に関して、特許文献1には、各配送拠点を結ぶ拠点間ルートごとの配送物の総容量が配送手段の空き容量に基づいて定められた基準容量を超えるか否かを判断し、配送物の総容量が基準容量を超えた拠点間ルートにおける配送物の配送を指示する配送管理システムが開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、上記配送管理システムを含む従来の技術では、配送拠点から配送先までの距離が遠いと、配送時間が増大する場合があった。この場合、配送拠点を各地域に設けることが考えられるが、これを配送業者だけで実現することは困難である。
【0006】
本発明はこのような課題に鑑みてなされたものであり、その目的は、配送業者が所有していない新たな配送拠点を配送業者に提案できる情報処理装置及びプログラムを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記課題を解決するために、本発明の第一態様に係る情報処理装置は、荷物の配送業者の端末装置と通信可能な情報処理装置であって、複数のエネルギーステーションそれぞれについて、住所情報を含むステーション情報を対応付けて記憶する記憶手段と、前記荷物の配送拠点の検索要求であり、前記荷物の配送先の住所情報を含む検索要求を前記端末装置から受け付ける受付手段と、前記受付手段が前記検索要求を受け付けた場合に、当該検索要求に含まれる住所情報と、前記ステーション情報に含まれる住所情報とに基づき、前記複数のエネルギーステーションの中から一以上のエネルギーステーションを検索する検索手段と、前記検索手段が検索した前記一以上のエネルギーステーションを前記荷物の配送拠点として前記端末装置に通知する通知手段と、を備える。
【0008】
また、本発明の第二態様に係る情報処理装置では、前記ステーション情報は、前記エネルギーステーション毎に設定された前記荷物の保管場所情報を含み、前記通知手段は、前記検索手段が検索した前記一以上のエネルギーステーションに設定された前記保管場所情報を通知する。
【0009】
また、本発明の第三態様に係る情報処理装置では、前記保管場所情報が示す保管場所と、前記エネルギーステーションに設置された固定注油設備及び/又は固定給油設備との間の距離は、予め定められた距離以上に設定されている。
【0010】
また、本発明の第四態様に係る情報処理装置では、前記通知手段は、前記一以上のエネルギーステーションに設定された前記保管場所情報を含むエネルギーステーションの画像を送信し、前記通知手段が送信する前までに、前記画像において前記荷物の保管が禁止されている場所が明示されるように画像処理する画像処理手段、を更に備える。
【0011】
また、本発明の第五態様に係る情報処理装置では、前記ステーション情報は、前記エネルギーステーションの営業時間を含み、前記検索手段は、前記ステーション情報に含まれる営業時間に基づき、前記エネルギーステーションを検索する。
【0012】
また、本発明の第六態様に係る情報処理装置では、前記ステーション情報は、前記エネルギーステーションで開催されるイベントのイベント情報を含み、前記検索手段は、前記ステーション情報に含まれるイベント情報に基づき、前記エネルギーステーションを検索する。
【0013】
また、本発明の第七態様に係る情報処理装置では、前記ステーション情報は、前記エネルギーステーションが注油される注油日時を含み、前記検索手段は、前記ステーション情報に含まれる注油日時に基づき、前記エネルギーステーションを検索する。
【0014】
また、本発明の第八態様に係る情報処理装置では、前記ステーション情報に含まれる住所情報が示す住所における環境情報を取得する取得手段を更に備え、前記検索手段は、前記環境情報に基づき、前記エネルギーステーションを検索する。
【0015】
また、本発明の第九態様に係る情報処理装置では、前記端末装置を第一端末装置としたとき、前記情報処理装置は前記複数のエネルギーステーションそれぞれの第二端末装置と通信可能であり、前記通知手段は、前記検索手段が検索した一以上のエネルギーステーションの前記第二端末装置に対して前記荷物を保管可能することが否かを問い合わせ、前記第二端末装置からの問い合わせ結果に基づき、前記荷物を保管可能することが可能なエネルギーステーションを前記荷物の配送拠点として前記第一端末装置に通知する。
【0016】
また、本発明の第十態様に係る情報処理装置では、前記ステーション情報は、前記配送業者の業者ID毎に設定されたエネルギーステーションの価値情報を含み、前記検索要求には、配送される荷物の配送業者の業者IDが含まれ、前記検索手段は、前記検索要求に含まれる業者IDに対応する価値情報を前記記憶手段から取得し、取得した価値情報に基づき、前記エネルギーステーションを検索する。
【0017】
また、本発明の第十一態様に係る情報処理装置では、前記ステーション情報は、保管可能な荷物の種類を示す種類IDを含み、前記検索要求には、配送される荷物の種類IDが含まれ、前記検索手段は、前記検索要求に含まれる種類IDと、前記ステーション情報に含まれる種類IDとに基づき、前記エネルギーステーションを検索する。
【0018】
また、本発明の第十二態様に係る情報処理装置では、前記記憶手段には、前記配送業者が設置している複数の配送業者拠点それぞれについて、住所情報を含む拠点情報を対応付けて記憶され、前記検索手段は、前記受付手段が前記検索要求を受け付けた場合に、当該検索要求に含まれる住所情報と、前記ステーション情報及び前記拠点情報に含まれる住所情報とに基づき、前記複数のエネルギーステーション及び前記配送業者拠点の中から一以上の場所を検索し、前記通知手段は、前記検索手段が検索した場所の中に前記配送業者拠点が含まれている場合には当該配送業者拠点を優先して通知する。
【0019】
また、本発明の第十三態様に係るプログラムは、荷物の配送業者の端末装置と通信可能なコンピュータを、複数のエネルギーステーションそれぞれについて、住所情報を含むステーション情報を対応付けて記憶する記憶手段、前記荷物の配送先の住所情報を含む前記荷物の検索要求を前記端末装置から受け付ける受付手段、前記受付手段が前記検索要求を受け付けた場合に、当該検索要求に含まれる住所情報と、前記ステーション情報に含まれる住所情報とに基づき、前記複数のエネルギーステーションの中から一以上のエネルギーステーションを検索する検索手段、前記検索手段が検索した前記一以上のエネルギーステーションを前記荷物の配送拠点として前記端末装置に通知する通知手段、として機能させる。
【発明の効果】
【0020】
本発明によれば、配送業者が所有していない新たな配送拠点を配送業者に提案することができる。
【図面の簡単な説明】
【0021】
【
図1】本実施形態に係る配送管理システムの全体構成の一例を示すブロック図である。
【
図2】管理サーバのハードウェア構成の一例を示す概略ブロック図である。
【
図3】管理サーバの機能的構成の一例を示す概略ブロック図である。
【
図4】給油所管理テーブルに記述されたステーション情報の一例を説明するための説明図である。
【
図6】本実施形態に係る配送管理システム1における検索処理の流れの一例を示す図である。
【
図7】
図6に示すステップSP18の給油所検索のサブルーチンの一例を示す図である。
【
図8】
図6に示すステップSP18の給油所検索のサブルーチンの変形例を示す図である。
【
図9A】給油所画像において荷物の保管が禁止されている場所が明示されている一例を示す図である。
【
図9B】給油所画像において荷物の保管が禁止されている場所が明示されている他の例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0022】
以下、添付図面を参照しながら本発明の実施形態(以下、適宜、「本実施形態」と称す。)について説明する。説明の理解を容易にするため、各図面において同一の構成要素及びステップに対しては可能な限り同一の符号を付して、重複する説明は省略する。
【0023】
<全体構成>
図1は、本実施形態に係る配送管理システム1の全体構成の一例を示すブロック図である。
【0024】
図1に示すように、配送管理システム1は、管理サーバ10と、第一端末装置12と、第二端末装置14と、を備える。これらの装置は、インターネットや電話回線等の通信ネットワークNTを介して互いに通信可能に接続されている。
【0025】
管理サーバ10は、例えばエネルギーステーションとしての複数の給油所SSや一又は複数の配送業者DCと提携している管理業者が管理している情報処理装置である。この管理サーバ10は、給油所SSの検索処理を実行する。具体的には、管理サーバ10は、第一端末装置12から検索要求を受け付けた場合に、複数の給油所SSの中から一以上の給油所を検索して検索された給油所を荷物の配送拠点として第一端末装置12に通知する。なお、給油所SSは、サービスステーションやガソリンスタンド、ガスステーションと呼ばれることもある。また、配送業者DCは、荷物を配送する一又は複数の業者である。また、エネルギーステーションとしては、給油所SS以外にも、燃料電池自動車へ水素を補給する水素ステーションや電気自動車への充電を行うEV充電ステーション、LPガス(液化石油ガス)ボンベを補完するLPガス保管所、LPガスを製造しボンベへ補充するLPガス製作所等が挙げられる。以下では、エネルギーステーションとして給油所SSを例に挙げて説明する。
【0026】
第一端末装置12は、配送業者DCが管理している端末装置である。この第一端末装置12は、管理サーバ10に対して荷物の配送拠点の検索要求を行い、当該管理サーバ10から検索結果の通知を受ける。
【0027】
第二端末装置14は、給油所SSが管理している端末装置である。第二端末装置14は、管理サーバ10からの問い合わせに対して回答する機能や、給油所SSの住所情報や営業時間等の給油所SSに関する情報(以下、「ステーション情報」という。)を適宜管理サーバ10に送信する機能を有する。
【0028】
第一端末装置12及び第二端末装置14としては、例えばパーソナルコンピュータやノートパソコン、タブレット端末、ウェアラブル端末、スマートフォン、PDA(Personal Digital Assistant)が挙げられる。
【0029】
<ハードウェア構成>
図2は、管理サーバ10のハードウェア構成の一例を示す概略ブロック図である。
【0030】
図2に示すように、管理サーバ10は、制御装置20と、通信装置22と、記憶装置24と、を備える。制御装置20は、CPU(Central Processing Unit)26及びメモリ28を主に備えて構成される。
【0031】
制御装置20では、CPU26がメモリ28或いは記憶装置24等に格納された所定のプログラムを実行することにより、各種の機能的構成として機能する。この機能的構成の詳細については後述する。
【0032】
通信装置22は、外部の装置と通信するための通信インターフェース等で構成される。通信装置22は、例えば、第一端末装置12との間で各種の情報を送受信する。
【0033】
記憶装置24は、ハードディスクやソリッドステートドライブ、メモリ等の非一時的な有形のコンピュータ可読記録媒体で構成される。この記憶装置24は、制御装置20における処理の実行に必要な各種プログラムや各種の情報、及び処理結果の情報を記憶する。
【0034】
なお、管理サーバ10は、専用又は汎用のサーバ・コンピュータなどの情報処理装置を用いて実現することができる。また、管理サーバ10は、単一の情報処理装置より構成されるものであっても、通信ネットワークNT上に分散した複数の情報処理装置より構成されるものであってもよい。また、
図2は、管理サーバ10が有する主要なハードウェア構成の一部を示しているに過ぎず、管理サーバ10は、サーバが一般的に備える他の構成を備えることができる。また、第一端末装置12や第二端末装置14のハードウェア構成も、例えば操作手段や表示装置、音出力装置を備える他は、管理サーバ10と同様の構成を備えることができる。
【0035】
<機能的構成>
図3は、管理サーバ10の機能的構成の一例を示す概略ブロック図である。
【0036】
図3に示すように、管理サーバ10は、機能的構成として、記憶手段30と、受付手段32と、取得手段34と、検索手段36と、通知手段38と、画像処理手段40と、を備える。これらの機能的構成は、記憶装置24により格納されたプログラムを制御装置20が実行することにより実現される。
【0037】
記憶手段30は、複数の給油所それぞれについて、住所情報を含むステーション情報を対応付けて記憶する機能を有する。このステーション情報は、給油所毎に設定された荷物の保管場所情報や、給油所の営業時間、給油所で開催されるイベントのイベント情報、給油所に給油車が到着する到着日時、配送業者DCの業者ID毎に設定された給油所の価値情報、保管可能な荷物の種類を示す種類ID、給油所の混雑状況、給油所の広さ情報、給油所毎に設定された荷物の保管場所の広さ情報、給油所の荷物担当者の氏名、給油所の荷物担当者の連絡先、給油所の責任者の氏名、給油所の責任者の連絡先等が挙げられる。
上記保管場所情報は、給油所の画像(以下、「給油所画像」という。)に含まれていてもよい。また、上記イベント情報は、セール日や地域イベント、ポイントキャンペーン等のユーザの混雑が予想されるイベントと、点検日やリニューアル等のユーザの混雑が予想されないイベントとが挙げられる。また、上記給油所画像は、図又は写真で生成されている。また、給油所画像は、保管場所の他、事務所や固定給油設備、固定注油設備、洗車設備等を含んでいてもよい。
【0038】
記憶手段30は、例えば、業者管理テーブル30Aと、給油所管理テーブル30Bと、配送管理テーブル30Cと、給油所画像30Dを記憶する。業者管理テーブル30Aには、例えば、配送業者DCの名前や、配送業者DCの業者ID、パスワード、配送業者DCの連絡先、配送業者DCの配送拠点の住所情報、配送業者DCの連絡先等が記述されている。給油所管理テーブル30Bには、例えば、複数の給油所SSの給油所毎に各種のステーション情報が対応付けられて記述されている。配送管理テーブル30Cには、荷物毎に配送拠点が記述されている。給油所画像30Dは、給油所毎に設けられている。
【0039】
図4は、給油所管理テーブル30Bに記述されたステーション情報100の一例を説明するための説明図である。
【0040】
図4に示すように、給油所管理テーブル30Bには、給油所の給油所ID毎に、ステーション情報100として、住所情報102と、営業時間104と、給油所画像のファイル名106と、注油日時108と、イベント情報110と、価値情報112とが対応付けられて記述されている。ここで、給油所画像30Dのファイル名106が示すファイルの保存場所は、特に限定されず、記憶手段30やデータベースサーバに保存されていてもよい。注油日時108は、給油車によって給油所SSに注油される日時である。この注油日時108は、給油車が給油所SSに到着する到着日時であってもよい。また、価値情報112は、数値や記号、文字等で表現される。
図4では、価値情報112は数値で表現されており、例えば数値が低いほど価値が高いことを示している。なお、この価値情報112は、配送業者DCによって都心部にあるか郊外にあるか等、配送拠点の価値観が異なるために差異が生じることになる。また、ステーション情報100は、他にも給油所SSの第二端末装置14のIP(Internet Protocol)アドレスやメールアドレス等の連絡先や、給油所SSにおけるユーザや車の混雑状況等を含んでいてもよい。
【0041】
【0042】
図5に示すように、給油所画像30Dは、保管場所情報としての保管場所の画像122の他、事務所等の画像124と、固定注油設備126Aが設置されている注油空地の画像126と、固定給油設備128Bが設置されている給油空地の画像128と、洗車設備が設置されている洗車エリアの画像130と、を含む。保管場所の画像122に示すように、保管場所と固定注油設備126A及び/又は固定給油設備128Bとの間の距離Dは、例えば3m等、法律や政令により予め定められた距離以上に設定されている。
【0043】
図3に戻って、受付手段32は、荷物の配送拠点の検索要求であり、荷物の配送先の住所情報を含む検索要求を第一端末装置12から受け付ける機能を有する。この検索要求には、配送される荷物の配送業者DCの業者IDが含まれていてもよい。また、検索要求には、配送される荷物の種類IDが含まれていてもよい。
【0044】
取得手段34は、ステーション情報100に含まれる住所情報102が示す住所における環境情報を取得する機能を有する。この環境情報としては、給油所の混雑状況や給油所付近の天候状況、給油所付近の地形状況等が挙げられる。
【0045】
検索手段36は、受付手段32が検索要求を受け付けた場合に、当該検索要求に含まれる住所情報と、ステーション情報100に含まれる住所情報102とに基づき、複数の給油所SSの中から一以上の給油所を検索する機能を有する。具体的には、検索手段36は、検索要求に含まれる住所情報と、ステーション情報100に含まれる住所情報102との間の距離が基準距離以内の給油所SSを検索する。また、検索手段36は、検索要求に含まれる業者IDに対応する住所情報と、ステーション情報100に含まれる住所情報102との間の距離が基準距離以内の給油所SSを検索してもよい。また、検索手段36は、検索要求に含まれる住所情報と、ステーション情報100に含まれる住所情報102との間の配送時間が基準時間以内の給油所SSを検索してもよい。また、検索手段36は、検索要求に含まれる業者IDに対応する住所情報と、ステーション情報100に含まれる住所情報102との間の配送時間が基準時間以内の給油所SSを検索してもよい。
【0046】
また、検索手段36は、ステーション情報100に含まれる営業時間104に基づき、給油所SSを検索してもよい。具体的には、検索手段36は、検索要求に含まれる住所情報と、ステーション情報100に含まれる住所情報102とに基づき、荷物の到着予想日時を算出し、算出した到着予想日時が、営業時間104の範囲内である給油所SSを検索する。また、荷物の到着予想日時が現在から所定時間後と仮定し、検索手段36は、到着予想日時が、営業時間104の範囲内である給油所SSを検索してもよい。逆に、検索手段36は、到着予想日時が、営業時間104の範囲外である給油所SSを検索してもよい。
【0047】
また、検索手段36は、ステーション情報100に含まれるイベント情報110に基づき、給油所SSを検索してもよい。具体的には、検索手段36は、荷物の到着予想日時において、ユーザの混雑が予想されるイベントを示すイベント情報110がない給油所SSを検索する。また、検索手段36は、荷物の到着予想日時において、ユーザの混雑が予想されないイベントを示すイベント情報110がある給油所SSを検索する。
【0048】
また、検索手段36は、ステーション情報100に含まれる注油日時108に基づき、給油所SSを検索してもよい。具体的には、検索手段36は、荷物の到着予想日時と、ステーション情報100に含まれる注油日時108とが一致しない給油所SSを検索する。なお、給油所SSを検索する際には、給油車によって注油される注油時間に対するマージンを加算してもよい。
【0049】
また、検索手段36は、取得手段34が取得した環境情報に基づき、給油所SSを検索してもよい。具体的には、検索手段36は、荷物の到着予想日時において、取得手段34が取得した天候状況が晴れを示す給油所SSを検索する。また、検索手段36は、荷物の到着予想日時において、取得手段34が取得した給油所SSの混雑状況が混雑していないことを示す給油所SSを検索してもよい。
【0050】
また、検索手段36は、検索要求に含まれる業者IDに対応する価値情報112を記憶手段30から取得し、取得した価値情報112に基づき、給油所SSを検索してもよい。具体的には、検索手段36は、価値情報112が示す価値が基準を満たす給油所SSを検索する。
【0051】
また、検索手段36は、検索要求に含まれる荷物の種類IDと、ステーション情報100に含まれる種類IDとに基づき、給油所SSを検索する。具体的には、検索手段36は、検索要求に含まれる荷物の種類IDと、ステーション情報100に含まれる種類IDとが一致する給油所SSを検索する。逆に、検索手段36は、検索要求に含まれる荷物の種類IDと、ステーション情報100に含まれる種類IDとが一致しない給油所SSを検索してもよい。
【0052】
通知手段38は、検索手段36が検索した一以上の給油所SSを荷物の配送拠点として第一端末装置12に通知する機能を有する。この機能に加えて、通知手段38は、検索手段36が検索した一以上の給油所SSに設定された保管場所情報を第一端末装置12に通知してもよい。また、通知手段38は、荷物の保管が禁止されている場所が明示されるように画像処理された給油所画像30Dを通知してもよい。
【0053】
また、通知手段38は、検索手段36が検索した一以上の給油所SSの第二端末装置14に対して荷物を保管可能することが否かを問い合わせ、第二端末装置14からの問い合わせ結果に基づき、荷物を保管可能することが可能な給油所SSを荷物の配送拠点として第一端末装置12に通知してもよい。なお、第二端末装置14からの問い合わせ結果には、保管場所の空き容積や面積に応じて算出された保管可能個数の情報を含んでもよい。これにより、配送業者DCは、給油所SSの荷物の保管可能個数を把握するすることができ、もって給油所SSに荷物を配送するか否か判断することができる。
【0054】
画像処理手段40は、通知手段38が通知する前までに、給油所画像30Dにおいて荷物の保管が禁止されている場所が明示されるように画像処理する機能を有する。例えば、画像処理手段40は、給油所画像30Dに対して禁止されている場所に×印や赤色を付す画像処理を実行する。また、画像処理手段40は、給油所画像30Dに対して禁止されている場所が他の場所に比べて強調されるように画像処理してもよい。例えば、画像処理手段40は、給油所画像30Dに対して、荷物の保管が禁止されている場所が、保管場所情報が示す保管場所に比べて明るくする画像処理を実行したり、荷物の保管が禁止されている場所が、保管場所情報が示す保管場所に比べて強調色で表示されるように色変更する画像処理を実行したりしてもよい。
【0055】
<検索処理の流れ>
図6は、本実施形態に係る配送管理システム1における検索処理の流れの一例を示す図である。
【0056】
(ステップSP10)
第一端末装置12は、管理サーバ10に対して、例えば、荷物IDと、荷物の配送先の住所情報と、当該荷物がある配送業者の住所情報と、配送業者の業者IDとを含む検索要求を送信する。そして、処理はステップSP12の処理に移行する。
【0057】
(ステップSP12)
管理サーバ10の受付手段32は、第一端末装置12から検索要求を受信することで受け付ける。次に、受付手段32は、受け付けた検索要求に含まれる業者IDが業者管理テーブル30Aに有るか否かを判定する。そして、当該判定が肯定判定された場合には処理はステップSP16の処理に移行し、当該判定が否定判定された場合には処理はステップSP14の処理に移行する。この際、受付手段32は、第一端末装置12からパスワードも受け付けることで、パスワード認証も実行してもよい。
【0058】
(ステップSP14)
受付手段32は、第一端末装置12に対してエラーを返す。そして、処理は、ステップSP10の処理に戻る。
【0059】
(ステップSP16)
受付手段32は、受け付けた検索要求に含まれる荷物IDが配送管理テーブル30Cに有るか否かを判定する。そして、当該判定が肯定判定された場合には処理はステップSP14の処理に移行し、当該判定が否定判定された場合には処理はステップSP18の処理に移行する。
【0060】
(ステップSP18)
管理サーバ10の検索手段36は、受付手段32が受け付けた検索要求に基づき、複数の給油所SSの中から一以上の給油所を検索する。この検索の具体的な処理については後述する。そして、処理はステップSP20の処理に移行する。
【0061】
(ステップSP20)
管理サーバ10の通知手段38は、検索手段36が検索した一以上の給油所の第二端末装置14のIPアドレスを給油所管理テーブル30Bから取得する。続いて、通知手段38は、取得したIPアドレスに基づき第二端末装置14に対して荷物を保管することが可能か否か(保管可否)を問い合わせる。この際、通知手段38は、第二端末装置14に対して荷物の種類IDや荷物の到着予想日時を送信してもよい。そして、処理はステップSP22の処理に移行する。
【0062】
(ステップSP22)
第二端末装置14は、管理サーバ10から保管可否の問い合わせを受け付ける。続いて、第二端末装置14は、受け付けた問い合わせに対して第二端末装置14のユーザの操作により又は自動的に「可」又は「否」等の回答を作成し、管理サーバ10に対して問い合わせ結果として当該回答を返信する。そして、処理はステップSP24の処理に移行する。
【0063】
(ステップSP24)
受付手段32は、第二端末装置14から回答を受信する。これに応答して、通知手段38は、受付手段32が受信した回答が、荷物の配送が可能であることを示しているか否か、例えば、回答が「可」を示しているか否かを判定する。そして、当該判定が肯定判定された場合には処理はステップSP26の処理に移行し、当該判定が否定判定された場合には処理はステップSP12の処理に戻る。
【0064】
(ステップSP26)
通知手段38は、検索手段36が検索した一以上の給油所SSに設定された保管場所情報を取得する。具体的には、通知手段38は、給油所管理テーブル30Bを介して一以上の給油所SSに対応付けられたファイル名106を取得し、取得したファイル名106の給油所画像30Dを記憶手段30から取得する。そして、処理はステップSP28の処理に移行する。
【0065】
(ステップSP28)
通知手段38は、検索要求した第一端末装置12に対して、検索手段36が検索した一以上の給油所SSを荷物の配送拠点として通知する。具体的には、通知手段38は、一以上の給油所SSの給油所IDと、住所情報102と、ステップSP26で取得した給油所画像30Dと、を通知(送信)する。そして、処理はステップSP30の処理に移行する。
【0066】
(ステップSP30)
第一端末装置12は、管理サーバ10からの通知を受信する。これに応答して、第一端末装置12は、通知された給油所ID及び住所情報102に基づき、当該給油所IDが示す給油所SSが配送拠点として問題ないか否か判定する。そして、当該判定が肯定判定された場合には処理はステップSP32の処理に移行し、当該判定が否定判定された場合には処理はステップSP10の処理に戻る。
【0067】
(ステップSP32)
第一端末装置12は、通知された給油所IDのうち一の給油所IDを選択し、選択した給油所IDが示す給油所SSを荷物の配送拠点として記憶する。また、第一端末装置12は、選択した給油所IDに対応する住所情報102や給油所画像30Dも記憶する。続いて、第一端末装置12は、配送業者DCに所属する配送ドライバーに通知内容を転送することで荷物の配送を指示し、指示された配送ドライバーは、通知内容に従って給油所SSの保管場所まで荷物を配送する。続いて、第一端末装置12は、選択した給油所SSの給油所IDや業者IDを含む荷物の配送情報を管理サーバ10に送信する。そして、処理は、ステップSP34の処理に移行する。
【0068】
(ステップSP34)
管理サーバ10は、第一端末装置12から配送情報を受信する。これに応答して、受付手段32は、受信した配送情報を配送管理テーブル30Cに追加することで当該配送管理テーブル30Cを更新する。そして、処理はステップSP36の処理に移行する。
【0069】
(ステップSP36)
通知手段38は、第二端末装置14に対して、受信した配送情報を通知する。そして、処理はステップSP38の処理に移行する。
【0070】
(ステップSP38)
第二端末装置14は、管理サーバ10から配送情報を受信する。これに応答して、第二端末装置14は、受信した配送情報を記憶する。続いて、第二端末装置14は、配送情報を記憶した旨を管理サーバ10に送信する。そして、処理はステップSP40の処理に移行する。
【0071】
(ステップSP40)
管理サーバ10は、例えば、現在の日にちが月末か否かを判定する。そして、当該判定が肯定判定された場合には処理はステップSP42の処理に移行し、当該判定が否定判定された場合には
図6に示す処理が終了する。
【0072】
(ステップSP42)
管理サーバ10の取得手段34は、配送管理テーブル30Cに基づき、全ての給油所SSにおける荷物の月間保管総数を算出する。そして、処理は、ステップSP44の処理に移行する。
【0073】
(ステップSP44)
取得手段34は、算出した月間保管総数から配送業者DCへの請求額を算出する。そして、処理はステップSP46の処理に移行する。
【0074】
(ステップSP46)
通知手段38は、算出された請求額を第一端末装置12に通知する。そして、処理はステップSP48の処理に移行する。
【0075】
(ステップSP48)
第一端末装置12は、管理サーバ10から請求額の通知を受信する。これに応答して、第一端末装置12は、通知された請求額の支払処理を実行する。そして、
図6に示す処理は終了する。
【0076】
図7は、
図6に示すステップSP18の給油所検索のサブルーチンの一例を示す図である。
【0077】
(ステップSP18A)
管理サーバ10の検索手段36は、検索要求に含まれる住所情報と、ステーション情報100に含まれる住所情報102とに基づき、給油所管理テーブル30Bに記述された複数の給油所SSの中から一以上の給油所を検索する。具体的には、検索手段36は、検索要求に含まれる住所情報と、各ステーション情報100に含まれる住所情報102との間の距離を算出し、算出した距離が基準距離以内である給油所SSを検索する。そして、処理はステップSP18Bの処理に移行する。
【0078】
(ステップSP18B)
検索手段36は、検索結果の中に複数の給油所SSがあるか否かを判定する。そして、当該判定が肯定判定された場合には処理はステップSP18Cの処理に移行し、当該判定が否定判定された場合には
図7に示すサブルーチンを終了する。
【0079】
(ステップSP18C)
検索手段36は、検索した複数の給油所SSの中から、給油所管理テーブル30Bにおいて検索要求に含まれる業者IDに対応する価値情報112が示す価値が例えば「2」以下である給油所SSを検索する。また、検索手段36は、検索要求に含まれる住所情報と、ステーション情報100に含まれる住所情報102とに基づき、荷物の到着予想日時を算出し、算出した到着予想日時が、営業時間104の範囲内である給油所SSを検索してもよい。そして、処理はステップSP18Dの処理に移行する。
【0080】
(ステップSP18D)
検索手段36は、検索した給油所SSが複数あれば、複数の給油所SSの荷物数等から、複数の給油所SS毎に荷物の配送効率を算出する。そして、処理はステップSP18Eの処理に移行する。
【0081】
(ステップSP18E)
検索手段36は、検索した複数の給油所SSの中から、算出した配送効率の中で最も高い配送効率の給油所を抽出する。そして、
図7に示すサブルーチンが終了する。
【0082】
<効果>
以上、本実施形態に係る管理サーバ10は、荷物の配送業者DCの第一端末装置12と通信可能な管理サーバ10であって、複数の給油所SSそれぞれについて、住所情報102を含むステーション情報100を対応付けて記憶する記憶手段30を備える。そして、当該管理サーバ10は、荷物の配送拠点の検索要求であり、荷物の配送先の住所情報を含む検索要求を第一端末装置12から受け付ける受付手段32と、受付手段32が検索要求を受け付けた場合に、当該検索要求に含まれる住所情報と、ステーション情報100に含まれる住所情報102とに基づき、複数の給油所SSの中から一以上の給油所を検索する検索手段36と、検索手段36が検索した一以上の給油所を荷物の配送拠点として第一端末装置12に通知する通知手段38と、を備える。
【0083】
この構成によれば、検索手段36が検索した一以上の給油所SSを荷物の配送拠点として第一端末装置12に通知するので、配送業者DCが所有していない給油所SSを新たな配送拠点として配送業者に提案できる。また、検索手段36は、検索要求に含まれる住所情報と、ステーション情報100に含まれる住所情報102とに基づいて給油所SSを検索するので、配送業者DCにとって適切な給油所SSを提案できる。
【0084】
また、本実施形態に係る管理サーバ10では、ステーション情報100は、給油所SS毎に設定された荷物の保管場所情報を含み、通知手段38は、検索手段36が検索した一以上の給油所SSに設定された保管場所情報を通知する。
【0085】
この構成によれば、配送業者DCが提案された給油所SSに荷物を配送した際に、現地でどこに荷物を保管してよいかで迷ってしまうことを抑制することができる。
【0086】
また、本実施形態に係る管理サーバ10では、保管場所情報が示す保管場所と、給油所SSに設置された固定注油設備126A及び/又は固定給油設備128Aとの間の距離Dは、予め定められた距離以上に設定されている。
【0087】
この構成によれば、保管場所として適切な場所を提案することができる。
【0088】
また、本実施形態に係る管理サーバ10では、通知手段38は、一以上の給油所SSに設定された保管場所情報を含む給油所画像30Dを送信し、通知手段38が送信する前までに、給油所画像30Dにおいて荷物の保管が禁止されている場所が明示されるように画像処理する画像処理手段40を更に備える。
【0089】
この構成によれば、例えば、荷物の保管場所として禁止されている場所が一目で分かるようになるので、適切に荷物を保管することができる。
【0090】
また、本実施形態に係る管理サーバ10では、ステーション情報100は、給油所SSの営業時間104を含み、検索手段36は、ステーション情報100に含まれる営業時間104に基づき、給油所SSを検索する。
【0091】
この構成によれば、例えば、配送業者DCや給油所SSの都合の良いように、営業時間内又は営業時間外の給油所SSを提案できる。
【0092】
また、本実施形態に係る管理サーバ10では、ステーション情報100は、給油所SSで開催されるイベントのイベント情報110を含み、検索手段36は、ステーション情報100に含まれるイベント情報110に基づき、給油所SSを検索する。
【0093】
この構成によれば、例えば、ユーザや車等で混雑していない給油所SSを提案できる。
【0094】
また、本実施形態に係る管理サーバ10では、ステーション情報100は、給油所SSが注油される注油日時108を含み、検索手段36は、ステーション情報100に含まれる注油日時108に基づき、給油所SSを検索する。
【0095】
この構成によれば、例えば、給油所SSへの荷物の到着予想日時が注油日時108と被らない給油所SSを提案することができる。
【0096】
また、本実施形態に係る管理サーバ10では、ステーション情報100に含まれる住所情報102が示す住所における環境情報を取得する取得手段34を更に備え、検索手段36は、環境情報に基づき、給油所SSを検索する。
【0097】
この構成によれば、例えば、環境に適した給油所SSを提案することができる。
【0098】
また、本実施形態に係る管理サーバ10では、通知手段38は、検索手段36が検索した一以上の給油所SSの第二端末装置14に対して荷物を保管可能することが否かを問い合わせ、第二端末装置14からの問い合わせ結果に基づき、荷物を保管可能することが可能な給油所SSを荷物の配送拠点として第一端末装置12に通知する。
【0099】
この構成によれば、給油所SSの検索において、リアルタイムの給油所SSの状況を反映できるので、配送業者DCにとって適切な給油所SSを提案することができる。
【0100】
また、本実施形態に係る管理サーバ10では、ステーション情報100は、配送業者DCの業者ID毎に設定された給油所SSの価値情報112を含み、検索要求には、配送される荷物の配送業者DCの業者IDが含まれ、検索手段36は、検索要求に含まれる業者IDに対応する価値情報112を記憶手段30から取得し、取得した価値情報112に基づき、給油所SSを検索する。
【0101】
この構成によれば、配送業者DCにとって適切な給油所SSを提案することができる。
【0102】
また、本実施形態に係る管理サーバ10では、ステーション情報100は、保管可能な荷物の種類を示す種類IDを含み、検索要求には、配送される荷物の種類IDが含まれ、検索手段36は、検索要求に含まれる種類IDと、ステーション情報100に含まれる種類IDとに基づき、給油所SSを検索する。
【0103】
この構成によれば、適切な種類の荷物を保管可能な給油所SSを提案できる。
【0104】
<変形例>
なお、本発明は上記の具体例に限定されるものではない。すなわち、上記の具体例に、当業者が適宜設計変更を加えたものも、本発明の特徴を備えている限り、本発明の範囲に包含される。また、前述した実施形態及び後述する変形例が備える各要素は、技術的に可能な限りにおいて組み合わせることができ、これらを組み合わせたものも本発明の特徴を含む限り本発明の範囲に包含される。
【0105】
例えば、上記実施形態では、給油所SSは、荷物を保管することを説明したが、給油所SSは、荷物を保管するのではなく、配送業者DCに荷物を置く場所を貸与するようにしてもよい。
【0106】
また、上記実施形態では、プログラムは管理サーバ10の記憶装置24に格納されている場合を説明したが、USB(Universal Serial Bus)やメモリーカード等、管理サーバ10に接続可能な可搬型記憶装置に格納されていてもよい。
【0107】
また、画像処理手段40は、給油所画像30Dにおいて荷物の保管が禁止されている場所が明示されるように画像処理する場合を説明したが、例えば、
図9Aや
図9Bに示すように、給油所画像30Dには既に荷物の保管が禁止されている場所が明示されるように画像処理されていてもよい。この場合、画像処理手段40を省略することもできる。
【0108】
また、検索手段36は、複数の給油所SSの中から一以上の給油所を検索する場合を説明したが、複数の給油所SS及び配送業者DCが設置(所有)している配送業者拠点の中から一以上の場所を検索してもよい。具体的には、記憶手段30には、配送業者DCが設置している複数の配送業者拠点それぞれについて、住所情報を含む拠点情報を対応付けて記憶され、検索手段36は、受付手段32が検索要求を受け付けた場合に、当該検索要求に含まれる住所情報と、ステーション情報100及び拠点情報に含まれる住所情報とに基づき、複数の給油所SS及び複数の配送業者拠点の中から一以上の場所を検索し、通知手段38は、検索手段36が検索した場所の中に配送業者拠点が含まれている場合には当該配送業者拠点を優先して通知する。
【0109】
この構成によれば、提案する配送拠点数を増やすことができる。また、検索手段36が検索した場所の中に配送業者拠点が含まれている場合には当該配送業者拠点を優先して通知するので、配送業者DCにとってより便利な配送拠点を提案することができる。
【0110】
図8は、
図6に示すステップSP18の給油所検索のサブルーチンの変形例を示す図である。
【0111】
(ステップSP18V)
管理サーバ10の検索手段36は、検索要求に含まれる住所情報と、ステーション情報100に含まれる住所情報102及び配送業者DCが設置している配送業者拠点の拠点情報に含まれる住所情報とに基づき、複数の給油所SS及び複数の配送業者拠点の中から一以上の場所を検索する。そして、処理はステップSP18Wの処理に移行する。
【0112】
(ステップSP18W)
検索手段36は、検索結果の中に複数の場所があるか否かを判定する。そして、当該判定が肯定判定された場合には処理はステップSP18Xの処理に移行し、当該判定が否定判定された場合には
図8に示すサブルーチンを終了する。
【0113】
(ステップSP18X)
通知手段38は、検索結果の中に配送業者拠点が有るか否かを判定する。そして、当該判定が肯定判定された場合には処理はステップSP18Yの処理に移行し、当該判定が否定判定された場合にはステップSP18Zの処理に移行する。
【0114】
(ステップSP18Y)
通知手段38は、検索結果の中のうち一の配送業者拠点を、通知する配送拠点に決定する。そして、
図8に示すサブルーチンが終了する。
【0115】
(ステップSP18Z)
通知手段38は、検索結果の中のうち一の給油所を、通知する配送拠点に決定する。そして、
図8に示すサブルーチンが終了する。
【符号の説明】
【0116】
10:管理サーバ(コンピュータ、情報処理装置)、30:記憶手段、32:受付手段、36:検索手段、38:通知手段
【手続補正書】
【提出日】2022-10-04
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
荷物の配送業者の端末装置と通信可能な情報処理装置であって、
複数のエネルギーステーションそれぞれについて、住所情報を含むステーション情報を対応付けて記憶する記憶手段と、
前記荷物の配送拠点の検索要求であり、前記荷物の配送先の住所情報を含む検索要求を前記端末装置から受け付ける受付手段と、
前記受付手段が前記検索要求を受け付けた場合に、当該検索要求に含まれる住所情報と、前記ステーション情報に含まれる住所情報とに基づき、前記複数のエネルギーステーションの中から一以上のエネルギーステーションを検索する検索手段と、
前記検索手段が検索した前記一以上のエネルギーステーションを前記荷物の配送拠点として前記端末装置に通知する通知手段と、
を備える情報処理装置。
【請求項2】
前記ステーション情報は、前記エネルギーステーション毎に設定された前記荷物の保管場所情報を含み、
前記通知手段は、前記検索手段が検索した前記一以上のエネルギーステーションに設定された前記保管場所情報を通知する、
請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項3】
前記保管場所情報が示す保管場所と、前記エネルギーステーションに設置された固定注油設備及び/又は固定給油設備との間の距離は、予め定められた距離以上に設定されている、
請求項2に記載の情報処理装置。
【請求項4】
前記通知手段は、前記一以上のエネルギーステーションに設定された前記保管場所情報を含むエネルギーステーションの画像を送信し、
前記通知手段が送信する前までに、前記画像において前記荷物の保管が禁止されている場所が明示されるように画像処理する画像処理手段、
を更に備える請求項2に記載の情報処理装置。
【請求項5】
前記ステーション情報は、前記エネルギーステーションの営業時間を含み、
前記検索手段は、前記ステーション情報に含まれる営業時間に基づき、前記エネルギーステーションを検索する、
請求項1乃至4の何れか1項に記載の情報処理装置。
【請求項6】
前記ステーション情報は、前記エネルギーステーションで開催されるイベントのイベント情報を含み、
前記検索手段は、前記ステーション情報に含まれるイベント情報に基づき、前記エネルギーステーションを検索する、
請求項1乃至4の何れか1項に記載の情報処理装置。
【請求項7】
前記ステーション情報は、前記エネルギーステーションが注油される注油日時を含み、
前記検索手段は、前記ステーション情報に含まれる注油日時に基づき、前記エネルギーステーションを検索する、
請求項1乃至4の何れか1項に記載の情報処理装置。
【請求項8】
前記ステーション情報に含まれる住所情報が示す住所における環境情報を取得する取得手段を更に備え、
前記検索手段は、前記環境情報に基づき、前記エネルギーステーションを検索する、
請求項1乃至4の何れか1項に記載の情報処理装置。
【請求項9】
前記端末装置を第一端末装置としたとき、前記情報処理装置は前記複数のエネルギーステーションそれぞれの第二端末装置と通信可能であり、
前記通知手段は、前記検索手段が検索した一以上のエネルギーステーションの前記第二端末装置に対して前記荷物を保管することが可能か否かを問い合わせ、前記第二端末装置からの問い合わせ結果に基づき、前記荷物を保管することが可能なエネルギーステーションを前記荷物の配送拠点として前記第一端末装置に通知する、
請求項1乃至4の何れか1項に記載の情報処理装置。
【請求項10】
前記ステーション情報は、前記配送業者の業者ID毎に設定されたエネルギーステーションの価値情報を含み、
前記検索要求には、配送される荷物の配送業者の業者IDが含まれ、
前記検索手段は、前記検索要求に含まれる業者IDに対応する価値情報を前記記憶手段から取得し、取得した価値情報に基づき、前記エネルギーステーションを検索する、
請求項1乃至4の何れか1項に記載の情報処理装置。
【請求項11】
前記ステーション情報は、保管可能な荷物の種類を示す種類IDを含み、
前記検索要求には、配送される荷物の種類IDが含まれ、
前記検索手段は、前記検索要求に含まれる種類IDと、前記ステーション情報に含まれる種類IDとに基づき、前記エネルギーステーションを検索する、
請求項1乃至4の何れか1項に記載の情報処理装置。
【請求項12】
前記記憶手段には、前記配送業者が設置している複数の配送業者拠点それぞれについて、住所情報を含む拠点情報を対応付けて記憶され、
前記検索手段は、前記受付手段が前記検索要求を受け付けた場合に、当該検索要求に含まれる住所情報と、前記ステーション情報及び前記拠点情報に含まれる住所情報とに基づき、前記複数のエネルギーステーション及び前記配送業者拠点の中から一以上の場所を検索し、
前記通知手段は、前記検索手段が検索した場所の中に前記配送業者拠点が含まれている場合には当該配送業者拠点を優先して通知する、
請求項1乃至4の何れか1項に記載の情報処理装置。
【請求項13】
荷物の配送業者の端末装置と通信可能なコンピュータを、
複数のエネルギーステーションそれぞれについて、住所情報を含むステーション情報を対応付けて記憶する記憶手段、
前記荷物の配送先の住所情報を含む前記荷物の検索要求を前記端末装置から受け付ける受付手段、
前記受付手段が前記検索要求を受け付けた場合に、当該検索要求に含まれる住所情報と、前記ステーション情報に含まれる住所情報とに基づき、前記複数のエネルギーステーションの中から一以上のエネルギーステーションを検索する検索手段、
前記検索手段が検索した前記一以上のエネルギーステーションを前記荷物の配送拠点として前記端末装置に通知する通知手段、
として機能させるプログラム。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0015
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0015】
また、本発明の第九態様に係る情報処理装置では、前記端末装置を第一端末装置としたとき、前記情報処理装置は前記複数のエネルギーステーションそれぞれの第二端末装置と通信可能であり、前記通知手段は、前記検索手段が検索した一以上のエネルギーステーションの前記第二端末装置に対して前記荷物を保管することが可能か否かを問い合わせ、前記第二端末装置からの問い合わせ結果に基づき、前記荷物を保管することが可能なエネルギーステーションを前記荷物の配送拠点として前記第一端末装置に通知する。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0053
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0053】
また、通知手段38は、検索手段36が検索した一以上の給油所SSの第二端末装置14に対して荷物を保管することが可能か否かを問い合わせ、第二端末装置14からの問い合わせ結果に基づき、荷物を保管することが可能な給油所SSを荷物の配送拠点として第一端末装置12に通知してもよい。なお、第二端末装置14からの問い合わせ結果には、保管場所の空き容積や面積に応じて算出された保管可能個数の情報を含んでもよい。これにより、配送業者DCは、給油所SSの荷物の保管可能個数を把握することができ、もって給油所SSに荷物を配送するか否か判断することができる。
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0098
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0098】
また、本実施形態に係る管理サーバ10では、通知手段38は、検索手段36が検索した一以上の給油所SSの第二端末装置14に対して荷物を保管することが可能か否かを問い合わせ、第二端末装置14からの問い合わせ結果に基づき、荷物を保管することが可能な給油所SSを荷物の配送拠点として第一端末装置12に通知する。