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特開2024-43969荷物案内システム、荷物案内方法、荷物案内装置、プログラム
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024043969
(43)【公開日】2024-04-02
(54)【発明の名称】荷物案内システム、荷物案内方法、荷物案内装置、プログラム
(51)【国際特許分類】
   G06Q 50/10 20120101AFI20240326BHJP
   G06Q 10/08 20240101ALI20240326BHJP
【FI】
G06Q50/10
G06Q10/08
【審査請求】未請求
【請求項の数】8
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022149234
(22)【出願日】2022-09-20
(71)【出願人】
【識別番号】000237639
【氏名又は名称】富士通フロンテック株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110004185
【氏名又は名称】インフォート弁理士法人
(74)【代理人】
【識別番号】100121083
【弁理士】
【氏名又は名称】青木 宏義
(74)【代理人】
【識別番号】100138391
【弁理士】
【氏名又は名称】天田 昌行
(74)【代理人】
【識別番号】100074099
【弁理士】
【氏名又は名称】大菅 義之
(72)【発明者】
【氏名】秋田 重一
【テーマコード(参考)】
5L049
【Fターム(参考)】
5L049AA16
5L049CC11
(57)【要約】
【課題】梱包箱単位で中に収納された荷物の情報を容易に確認することができる荷物案内システムを提供すること。
【解決手段】荷物案内システムは、梱包箱に同包または貼り付けられたRFIDタグと、RFIDタグを読み書き可能なRFIDリーダライタと、RFIDリーダライタと通信可能に接続された荷物案内装置と、を備える。RFIDリーダライタは、RFIDタグから読み取ったRFID情報を荷物案内装置へ通知する。荷物案内装置は、RFID情報に基づき、RFIDタグが同包または貼り付けられた梱包箱内の荷物の情報を案内する。
【選択図】図1

【特許請求の範囲】
【請求項1】
梱包箱に同包または貼り付けられたRFIDタグと、
前記RFIDタグを読み書き可能なRFIDリーダライタと、
前記RFIDリーダライタと通信可能に接続された荷物案内装置と、を備える案内システムにおいて、
前記RFIDリーダライタは、前記RFIDタグから読み取ったRFID情報を前記荷物案内装置へ通知し、
前記荷物案内装置は、前記RFID情報に基づき、前記RFIDタグが同包または貼り付けられた前記梱包箱内の荷物の情報を案内する
ことを特徴とする荷物案内システム。
【請求項2】
前記荷物案内装置は、前記RFID情報に紐づけられた、前記梱包箱に同包または貼り付けられた前記梱包箱内の前記荷物の情報を記憶する記憶部を更に、備え、
前記荷物案内装置は、前記記憶部に記憶された前記梱包箱内の前記荷物の情報と、前記RFIDリーダライタが読み取った前記RFID情報に基づき、前記RFIDタグが同包または貼り付けられた前記梱包箱内の前記荷物の情報を案内する
ことを特徴とする請求項1に記載の荷物案内システム。
【請求項3】
前記RFID情報に紐づけられた、前記梱包箱に同包または貼り付けられた前記梱包箱内の前記荷物の情報を記憶するサーバを更に備え、
前記荷物案内装置は、前記サーバに記憶された前記梱包箱内の前記荷物の情報と、前記RFIDリーダライタが読み取った前記RFID情報に基づき、前記RFIDタグが同包または貼り付けられた前記梱包箱内の前記荷物の情報を案内する
ことを特徴とする請求項1に記載の荷物案内システム。
【請求項4】
前記荷物の情報は、前記荷物の写真である
ことを特徴とする請求項1から3のうち何れかに記載の荷物案内システム。
【請求項5】
前記荷物の情報は、前記荷物の名称である
ことを特徴とする請求項1から3のうち何れかに記載の荷物案内システム。
【請求項6】
梱包箱に同包または貼り付けられたRFIDタグを読み書き可能なRFIDリーダライタと通信可能に接続された荷物案内装置の荷物案内方法であって、
前記RFIDリーダライタにより前記RFIDタグから読み取ったRFID情報に基づき、前記RFIDタグが同包または貼り付けられた前記梱包箱内の荷物の情報を案内する
ことを特徴とする荷物案内方法。
【請求項7】
梱包箱に同包または貼り付けられたRFIDタグを読み書き可能なRFIDリーダライタと通信可能に接続された荷物案内装置であって、
前記RFIDリーダライタにより前記RFIDタグから読み取ったRFID情報に基づき、前記RFIDタグが同包または貼り付けられた前記梱包箱内の荷物の情報を案内する
ことを特徴とする荷物案内装置。
【請求項8】
梱包箱に同包または貼り付けられたRFIDタグを読み書き可能なRFIDリーダライタと通信可能に接続された荷物案内装置のコンピュータに、
前記RFIDリーダライタにより前記RFIDタグから読み取ったRFID情報に基づき、前記RFIDタグが同包または貼り付けられた前記梱包箱内の荷物の情報を案内する
処理を実行させることを特徴とするプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、荷物案内システム、荷物案内方法、荷物案内装置、プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、引っ越し先や貸倉庫等において特定の荷物を探し当てるには、全ての梱包箱を開梱して中身の荷物を目視して確認する必要がある。このため、多大な労力と時間を要していた。また、梱包箱の開梱にあたっては、梱包箱が散乱するため、かなりのスペースを要し、作業性が低下していた。
【0003】
例えば、荷物に付加した電波式タグとから構成され、撮影した荷物の画像情報を情報処理部に取り込む荷物管理システムの技術が提案されている(例えば、特許文献1参照)。特許文献1に提案の技術においては、荷物に付加した電波式タグからの情報を電波で送受信する電波送受信部を介して取り込んだ情報を必要に応じて選択的に画面出力部に表示させることができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2005-145711号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、従来の技術においては、電波式タグは荷物ごとに付加しなければならず、電波式タグを付加する手間がかかっていた。また、荷物の数量分だけ電波式タグを準備しなければならず、コストがかかっていた。また、引っ越し先や貸倉庫等においては、荷物を収納する梱包箱の単位で移動や保管することとなる。このため、梱包箱の単位で梱包箱内の荷物を容易に確認できることが求められている。
【0006】
本願発明は、上記課題に鑑み、梱包箱単位で中に収納された荷物の情報を容易に確認することができる荷物案内システムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記目的を達成するために、本発明の荷物案内システムは、梱包箱に同包または貼り付けられたRFIDタグと、前記RFIDタグを読み書き可能なRFIDリーダライタと、前記RFIDリーダライタと通信可能に接続された荷物案内装置と、を備える案内システムにおいて、前記RFIDリーダライタは、前記RFIDタグから読み取ったRFID情報を前記荷物案内装置へ通知し、前記荷物案内装置は、前記RFID情報に基づき、前記RFIDタグが同包または貼り付けられた前記梱包箱内の荷物の情報を案内することを特徴とする。
【0008】
また、本発明の荷物案内方法は、梱包箱に同包または貼り付けられたRFIDタグを読み書き可能なRFIDリーダライタと通信可能に接続された荷物案内装置の荷物案内方法であって、前記RFIDリーダライタにより前記RFIDタグから読み取ったRFID情報に基づき、前記RFIDタグが同包または貼り付けられた前記梱包箱内の荷物の情報を案内することを特徴とする。
【0009】
また、本発明の荷物案内装置は、梱包箱に同包または貼り付けられたRFIDタグを読み書き可能なRFIDリーダライタと通信可能に接続された荷物案内装置であって、前記RFIDリーダライタにより前記RFIDタグから読み取ったRFID情報に基づき、前記RFIDタグが同包または貼り付けられた前記梱包箱内の荷物の情報を案内することを特徴とする。
【0010】
また、本発明のプログラムは、梱包箱に同包または貼り付けられたRFIDタグを読み書き可能なRFIDリーダライタと通信可能に接続された荷物案内装置のコンピュータに、前記RFIDリーダライタにより前記RFIDタグから読み取ったRFID情報に基づき、前記RFIDタグが同包または貼り付けられた前記梱包箱内の荷物の情報を案内する処理を実行させることを特徴とする。
【発明の効果】
【0011】
本発明によれば、梱包箱単位で中に収納された荷物の情報を容易に確認することができる。
【図面の簡単な説明】
【0012】
図1】本実施の形態における荷物案内システム1の構成の一例を示す図である。
図2】本発明の実施形態に係るRFIDリーダライタ40のハードウェア構成の一例を示す図である。
図3】本発明の実施形態に係る荷物案内装置50のハードウェア構成の一例を示す図である。
図4】本発明の実施形態に係るサーバ60のハードウェア構成の一例を示す図である。
図5】RFIDタグ30内に記憶されているRFID内データ構成を示すRFID情報の一例を示す図である。
図6】荷物案内装置50の記憶部52に記憶されるアカウントDB521の一例を示す図である。
図7】荷物案内装置50の記憶部52に記憶される梱包箱DB522の一例を示す図である。
図8】荷物案内システム1を引越しに利用した場合に事前に準備する一例を示すシーケンスチャートである。
図9】表示部53に表示されるメニュー画面201の一例を示す図である。
図10】利用開始登録処理の一例のシーケンスチャートを示す図である。
図11】利用開始登録処理において表示部53に表示される利用開始登録画面211~213の一例である。
図12】梱包箱/荷物の登録処理の一例のシーケンスチャートを示す図である。
図13】梱包箱/荷物の登録処理において表示部53に表示される梱包箱/荷物の登録画面221~225の一例である。
図14】荷物の登録処理の一例のシーケンスチャートを示す図である。
図15】荷物の登録処理において表示部53に表示される荷物の登録画面231~234の一例である。
図16】梱包箱の荷物を見る処理の一例のシーケンスチャートを示す図である。
図17】梱包箱の荷物を見る処理において表示部53に表示される梱包箱の荷物を見る画面241~243の一例である。
図18】梱包箱から荷物を見つける処理の一例のシーケンスチャートを示す図である。
図19】梱包箱から荷物を見つける処理において表示部53に表示される梱包箱から荷物を見つける画面251~253の一例である。
図20】写真から荷物を見つける処理の一例のシーケンスチャートを示す図である。
図21】写真から荷物を見つける処理において表示部53に表示される写真から荷物を見つける画面261~265の一例である。
図22】梱包箱を見つける処理の一例のシーケンスチャートを示す図である。
図23】梱包箱を見つける処理において表示部53に表示される梱包箱を見つける画面271~265の一例である。
図24】梱包箱を数える処理の一例のシーケンスチャートを示す図である。
図25】梱包箱を数える処理において表示部53に表示される梱包箱を数える画面281~283の一例である。
図26】梱包箱の搬入先登録処理の一例のシーケンスチャートを示す図である。
図27】梱包箱の搬入先登録処理において表示部53に表示される梱包箱の搬入先登録画面291~293の一例である。
【発明を実施するための形態】
【0013】
以下、図面にしたがって本実施の形態にかかる荷物案内装置を含む荷物案内システムについて説明する。図1は、本実施の形態における荷物案内システム1の構成の一例を示す図である。
【0014】
荷物案内システム1は、例えば、引っ越し先、貸倉庫などにおいて移動や保管を行う複数(m個)の梱包箱10-1、10-2、・・・10-m(m>1)に収納された複数(n個)の荷物20-1、20-2、・・・20-n(n>1)の管理に用いられる。
【0015】
梱包箱10-1、10-2、・・・10-mを特に区別して説明しない場合には、以下「梱包箱10」と呼ぶ。梱包箱10には、複数(n個)の荷物20-1、20-2、・・・20-nが収納されている。荷物20-1、20-2、・・・20-nを特に区別して説明しない場合には、以下「荷物20」と呼ぶ。
【0016】
各梱包箱10-1、10-2、・・・10-mには、梱包箱番号シート11-1、11-2、・・・11-mが貼付されている。梱包箱番号シート11-1、11-2、・・・11-mには、各梱包箱10-1、10-2、・・・10-mを一意に識別できる番号が記載されている。例えば、図1では、梱包箱10-1に梱包箱番号シート11-1が、梱包箱10-2に梱包箱番号シート11-2が、10-mに梱包箱番号シート11-mがそれぞれ貼付されている。梱包箱番号シート11-1、11-2、11-mには、各梱包箱10-1、10-2、・・・10-mを一意に識別できる梱包箱10の番号(以下、「梱包箱番号」とも呼ぶ)として、No.1、No.2、・・・No.mが記載されている。したがって、荷物案内システム1の利用者は梱包箱番号シートに記載されている梱包箱番号を視認することにより、何れの梱包箱番号が付された梱包箱10なのかを容易に把握することができる。
【0017】
荷物案内システム1は、RFIDタグ30と、RFIDリーダライタ(以下、「RFID-RW」とも呼ぶ)40と、荷物案内装置50-1、50-2、50-3、・・・と、サーバ60と、を備える。図1には、RFIDタグ30は1つのみ表示されているが、梱包箱10-1、10-2、・・・10-mの個数(例えば、m個)分備えられる。したがって、荷物案内システム1は、m個のRFIDタグ30を備える。RFIDタグ30は、各梱包箱10内に荷物20とともに同包されるか各梱包箱10に貼り付けられる。図1の実施の形態においては、荷物案内システム1は、サーバ60を備えているがこの限りではなく、サーバ60を省略してもよい。
【0018】
RFIDタグ30は、RFID情報を記憶するICタグであり、各梱包箱10-1、10-2、・・・10-mを一意に識別できる数値や文字が書き込まれ保持されている。RFIDリーダライタ40はハンディタイプであってもよいし、据え置きタイプであってもよい。RFIDリーダライタ40は、RFIDタグ30から読み取ったRFID情報を上位装置である荷物案内装置50へ通知する。
【0019】
1台または複数台の荷物案内装置50は、RFIDリーダライタ40に通知されたRFID情報に基づき、RFIDタグ30が同包または貼り付けられた梱包箱10内の荷物20の情報を案内する。荷物案内装置50-1、50-2、50-3、・・・を特に区別して説明しない場合には、以下「荷物案内装置50」と呼ぶ。荷物案内装置50は、RFIDリーダライタ40と無線通信により通信可能に接続されている。例えば、無線通信として、Bluetooth(登録商標)や無線LAN(Local Area Network)により通信可能に接続されている。荷物案内装置50は、RFIDリーダライタ40と有線通信により通信可能に接続されてもよい。荷物案内装置50の利用者は、荷物20の情報を案内されることにより、梱包箱10単位で梱包箱10の中に収納された荷物20の情報を容易に確認することができる。
【0020】
また、荷物案内装置50は、荷物20-1、20-2、・・・20-nの情報として、例えば、荷物20-1、20-2、・・・20-nの写真21-1、21-2、・・・21-nの情報を表示する。荷物案内システム1の利用者は、梱包箱10に収納された荷物20の写真21-1、21-2、・・・21-nが案内される。これにより、荷物案内装置50の利用者は、梱包箱10の中に収納された荷物20-1、20-2、・・・20-nの内容を梱包箱10単位で視覚を通じて容易に確認することができる。
【0021】
なお、荷物案内装置50は、荷物20の情報として、例えば、荷物20の名称の情報を表示してもよい。荷物案内装置50の利用者は、梱包箱10に収納された荷物20の名称が案内される。これにより、荷物案内装置50の利用者は、梱包箱10の中に収納された荷物20の内容を梱包箱10単位で視覚を通じて容易に確認することができる。
【0022】
荷物案内装置50は、サーバ60と無線通信により通信可能に接続されている。例えば、無線通信として、無線LANやインターネットにより通信可能に接続されている。荷物案内装置50は、RFIDリーダライタ40と有線通信により通信可能に接続されてもよい。荷物案内装置50の利用者は、荷物20の情報を案内されることにより、梱包箱10単位で梱包箱10の中に収納された荷物20の情報を容易に確認することができる。図1においては、荷物案内装置50-1、50-2、50-3、・・・は複数台だけ備えられているがこの限りではなく、1台でもよい。
【0023】
図2は、本発明の実施形態に係るRFIDリーダライタ40のハードウェア構成の一例を示す図である。RFIDリーダライタ40は、RFIDリーダライタ制御部41、記憶部42、通信インタフェース43を有する。RFIDリーダライタ40は図2に記載の構成以外の回路構成を備えていてもよい。
【0024】
RFIDリーダライタ制御部41は、RFIDリーダライタ40全体を統括的に制御するもので、プログラムを読込んで制御処理を実行するCPU(不図示)を有する。
【0025】
RFIDリーダライタ制御部41は、CPU(Central Processing Unit)等であり、記憶部42のRAM(Random Access Memory)、ROM(Read Only Memory)、SSD(Solid State Drive)等に記憶されたプログラムを記憶部42のRAM(Random Access Memory)に展開して順次実行することで、RFIDリーダライタ制御部41全体の動作を制御する。RFIDリーダライタ制御部41は、OS(Operating System)のプログラムやアプリケーションプログラム等の各種プログラムを実行することによりRFIDリーダライタ40の全体動作を制御する。
【0026】
通信インタフェース43は、アンテナを通じてRFIDタグ30とデータやコマンドの送受信を行う。更に、通信インタフェース43は、荷物案内装置50とデータの送受信を行う。
【0027】
図3は、本発明の実施形態に係る荷物案内装置50のハードウェア構成の一例を示す図である。
【0028】
荷物案内装置50は、装置制御部51、記憶部52、表示部53、入力部54、撮像部55、及び通信インタフェース56を有する。荷物案内装置50は、図2に示していない他のハードウェア構成を備えていてもよい。荷物案内装置50は、例えばスマートフォン、タブレット端末などにより構成される。
【0029】
装置制御部51は、CPU等であり、記憶部52のRAM、ROM、HDD、SSD等に記憶されたプログラムを記憶部52のRAMに展開して順次実行することで、荷物案内装置50全体の動作を制御する。装置制御部51は、OSのプログラムやアプリケーションプログラム等の各種プログラムを実行することにより荷物案内装置50の全体動作を制御する。
【0030】
記憶部52は、RAM、ROM、HDD、SSD等であり、装置制御部51が実行するプログラム、各種設定情報等を記憶する。また、記憶部52は、RFIDリーダライタ40が取得したRFIDタグ30に記憶されたタグ情報を記憶することができる。
【0031】
表示部53は、例えばLCDのディスプレイであり、装置制御部51の制御のもとで荷物案内装置50の利用者に対して操作画面等を表示する。入力部54は、表示部53と一体化したタッチパネルで、利用者の入力指示を受け付ける。入力された情報は装置制御部51に通知される。入力部54は、利用者の入力指示に基づき、梱包箱番号の入力を受け付ける。装置制御部51は、入力部54により受け付けた梱包箱番号を取得して、通信インタフェース56を通じてサーバ60へ送信する。
【0032】
撮像部55は、装置制御部51からの指示を受けて、梱包箱10に収納する荷物20の写真を撮像して写真データを取得する。
【0033】
通信インタフェース56は、装置制御部51の制御のもと、ネットワークを通じてサーバ60との間で通信を行う。荷物案内装置50は、通信インタフェース56による通信を行うことで、サーバ60との間で情報の送受信を行う。装置制御部51は、入力部54により入力された梱包箱番号を取得して、通信インタフェース56を通じてサーバ60へ送信する。
【0034】
図4は、本発明の実施形態に係るサーバ60のハードウェア構成の一例を示す図である。
【0035】
サーバ60は、サーバ制御部61、記憶部62、表示部63、入力部64、及び通信インタフェース65を有する。サーバ60は、図4に示していない他のハードウェア構成を備えていてもよい。サーバ60は、PC(Personal Computer)等により構成される。
【0036】
サーバ制御部61は、CPU等であり、記憶部62のRAM、ROM、HDD、SSD等に記憶されたプログラムを記憶部62のRAMに展開して順次実行することで、サーバ60全体の動作を制御する。サーバ制御部61は、OSのプログラムやアプリケーションプログラム等の各種プログラムを実行することによりサーバ60の全体動作を制御する。
【0037】
記憶部62は、RAM、ROM、HDD、SSD等であり、サーバ制御部61が実行するプログラム、各種設定情報等を記憶する。また、記憶部62は、サーバ制御部61が取得した梱包箱番号に紐づいた写真、利用番号、利用者名、利用者パスワード等が記憶されている。
【0038】
表示部63は、例えばLCDのディスプレイであり、サーバ制御部61の制御のもとでサーバ60の利用者に対して操作画面等を表示する。入力部64は、サーバ60の利用者の入力指示を受け付ける。入力された情報はサーバ制御部61に通知される。入力部64は、サーバ60の利用者の入力指示に基づき、梱包箱番号等の入力を受け付ける。サーバ制御部61は、入力部64により受け付けた梱包箱番号を取得して、通信インタフェース65を通じて荷物案内装置50へ送信する。
【0039】
通信インタフェース65は、サーバ制御部61の制御のもと、ネットワークNを通じて荷物案内装置50との間で通信を行う。サーバ60は、通信インタフェース65による通信を行うことで、荷物案内装置50との間で情報の送受信を行う。サーバ制御部61は、荷物案内装置50から梱包箱番号が通知された場合、梱包箱番号に対応する荷物20の写真を記憶部62より取得して、通信インタフェース65により荷物案内装置50へ送信する。
【0040】
図5は、RFIDタグ30内に記憶されているRFID内データ構成を示すRFID情報の一例を示す図である。RFID情報は、梱包箱10の個数(m個)分だけ存在する。RFIDタグ30には、RFID情報として、利用番号及び梱包箱番号の情報が記憶されている。
【0041】
利用番号は、荷物案内システム1を利用する利用単位を識別する識別番号である。サービス利用会社より付与された引越し単位の固有の番号が設定される。梱包箱番号は、各梱包箱を一意に識別する識別番号である。例えば、梱包箱10-1には、梱包箱番号として「001」が設定され、梱包箱10-2には、梱包箱番号として「002」が設定される。
【0042】
図6は、荷物案内装置50の記憶部52に記憶されるアカウントDB521の一例を示す図である。アカウントDB521には、利用番号、利用者名、利用者パスワードの組み合わせが、利用者の人数(p人)分だけ存在する。
【0043】
利用者名は、利用番号に対応する利用者を示す情報である。利用者名には、利用番号に対応する利用者の氏名や俗称が含まれる。俗称の一例として利用者名には「父」や、「母」が設定される。
【0044】
利用者パスワードは、利用番号に対応する利用者が荷物案内システム1を利用する際に用いられるパスワードである。利用者パスワードは、利用番号ごとに設定される。荷物案内装置50の装置制御部51は、入力部54を通じて入力を受け付けたパスワードが利用者パスワードと一致した場合にのみ、荷物案内装置50の利用を許可する。これにより、悪意の第三者による荷物案内システム1の利用が拒否される。その結果、荷物案内システム1の信頼性の向上を担保することができる。
【0045】
本実施の形態においては、アカウントDB521は、荷物案内装置50の記憶部52に記憶されているがこの限りではない。例えば、アカウントDB521は、サーバ60の記憶部62に記憶されてもよい。
【0046】
図7は、荷物案内装置50の記憶部52に記憶される梱包箱DB522の一例を示す図である。梱包箱DB522には、利用番号、梱包箱番号、梱包箱所有者名、梱包箱搬入場所、荷物情報の組み合わせが、梱包箱の個数(m個)分だけ存在する。
【0047】
梱包箱所有者名は、梱包箱番号に対応する梱包箱10の所有者を示す情報である。梱包箱所有者名には、梱包箱番号に対応する梱包箱10の所有者の氏名や俗称が含まれる。俗称の一例として「父」や「母」が設定される。
【0048】
梱包箱搬入場所は、梱包箱番号に対応する梱包箱10の搬入する場所を示す情報である。梱包箱搬入場所には、梱包箱番号に対応する梱包箱10の搬入する場所の名称や俗称が含まれる。例えば、梱包箱番号「001」に対応する梱包箱搬入場所は「書斎」が設定され、梱包箱番号「002」に対応する梱包箱所有者名は「台所」が設定される。
【0049】
荷物情報は、荷物20に関する詳細を示す情報である。荷物情報には、荷物番号、写真データ、コメント、表示可否フラグが含まれる。荷物情報は、梱包箱DB522に記憶される梱包箱番号に対応する梱包箱10に収納される荷物20の個数(n個)分だけ存在する。
【0050】
荷物情報は、梱包箱番号に対応する梱包箱10に収納される荷物20を一意に識別できる情報である。例えば、梱包箱番号「(b)1」に対応する梱包箱10に収納される荷物20-1の荷物情報として「(f)11」が設定され、梱包箱番号「(b)1」に対応する梱包箱10に収納される荷物20-2の荷物情報として「(f)12」が設定される。
【0051】
写真データは、梱包箱番号に対応する梱包箱10に収納される荷物20を撮像部55により撮像した写真データの情報である。写真データは、荷物番号ごとに記憶される。例えば、梱包箱10に収納される荷物番号「(f)11」に対応する荷物20-1の写真データとして「(g)11」が設定され、梱包箱10に収納される荷物番号「(f)12」に対応する荷物20-2の写真データとして「(g)12」が設定される。
【0052】
コメントは、梱包箱番号に対応する梱包箱10に収納される荷物20の名称や荷物に対する注意点、手引を示す情報である。例えば、例えば、梱包箱番号「(b)1」に対応する梱包箱10に収納される荷物20-1のコメントとして「(h)11」が設定され、梱包箱番号「(b)1」に対応する梱包箱10に収納される荷物20-2のコメントとして「(h)12」が設定される。コメントとして、例えば、「荷物名」や「割れ物注意」、「高温注意」などの情報が設定される。利用者に対し、コメントを提示することで、コメントを確認した利用者に対し、荷物20の荷物名を明示するとともに取り扱いの注意を促して荷物20の破損などを防止することができる。
【0053】
表示可否フラグは、梱包箱番号に対応する梱包箱10に収納される荷物20を表示部53で表示可能か否かを識別する情報である。例えば、梱包箱番号「(b)1」に対応する梱包箱10に収納される荷物20-1の表示可否フラグとして「(i)ON」が設定され、梱包箱番号「(b)1」に対応する梱包箱10に収納される荷物20-2の表示フラグとして「(i)OFF」が設定される。例えば、荷物番号(f)11に対応する表示可否フラグとして「(i)ON」が設定されている場合には、装置制御部51は、表示部53に写真データ(g)11に対応する写真21-1を表示する。また、荷物番号(f)12に対応する表示可否フラグとして「(i)OFF」が設定されている場合には、装置制御部51は、表示部53に写真データ(g)12に対応する写真21-2を表示しない。表示可否フラグにより、写真データに対応する写真の表示を制御することで、利用者本人以外の人に対し、社外秘の書類や、家族の誰にも見せたくない収納物を非表示とすることができる。これにより、荷物案内システム1の機密性を向上するとともに、利用者の利便性を向上することができる。
【0054】
次に、荷物案内システム1を利用した運用イメージについて説明する。図8は、荷物案内システム1を引越しに利用した場合に事前に準備する一例を示すシーケンスチャートである。
【0055】
以下で説明するステップS11からステップS13の処理が事前準備の処理として実行される。はじめに、荷物案内システム1の利用者は、引越しのサービス事業者100(いわゆる、引越し業者とも呼ぶ)との間で、引越しの成約作業を行う(ステップS11)。引越しの成約作業としては、例えば、梱包箱10の個数、引越し荷物管理サービスの選択、RFIDタグ30の個数等の確定が行われる。
【0056】
サービス事業者100は、利用番号に対応したDBの作成を行う(ステップS12)。この処理では、荷物案内装置50の装置制御部51は、入力部54を通じてサービス事業者100により入力された情報に基づいて、アカウントDB521及び梱包箱DB522を作成する。
【0057】
アカウントDB521の作成は、入力部54を通じてサービス事業者100により入力された利用番号、利用者名、利用者パスワードの情報に基づいて行われる。梱包箱DB522の作成は、入力部54を通じてサービス事業者100により入力された利用番号の情報に基づいて行われる。なお、アカウントDB521及び梱包箱DB522がサーバ60にある場合には、サービス事業者100は、サーバ60の入力部64を通じて利用番号に対応したDBの作成を行う。
【0058】
サービス事業者100は、利用者に対し、荷物案内装置50の利用者に対し、梱包箱10、梱包箱番号シート11、利用番号、利用番号に対するパスワード、アプリケーションプログラムのダウンロード情報、操作マニュアル等を送付する(ステップS13)。
【0059】
以下で説明するステップS14からステップS16の処理がアプリダウロード・利用開始登録の処理として実行される。はじめに、荷物案内装置50は、ステップS13で送付されたアプリケーションプログラムのダウンロード情報に基づき、アプリケーションプログラムのダウンロードを行う(ステップS14)。
【0060】
荷物案内装置50は、利用者の入力部54への入力操作に基づき、利用番号、利用者パスワードの入力を受け付ける(ステップS15)。荷物案内装置50は、ステップS15において入力された利用番号、利用者パスワードがアカウントDB521に記憶されている利用番号、利用者パスワードと一致しているか否かの照合を行う(ステップS16)。ステップS16の処理では、入力を受け付けた利用番号がアカウントDB521に有るか否かの確認が行われる。そして、アカウントDB521に利用番号が有った場合には、利用番号に対応する利用者パスワードが一致するか否かの判定が行われる。入力された利用番号、利用者パスワードがアカウントDB521に記憶されている利用番号、利用者パスワードと一致した場合には、荷物案内装置50は、メニュー画面を表示部53に表示する。
【0061】
図9は、表示部53に表示されるメニュー画面201の一例を示す図である。メニュー画面201には、利用開始登録、梱包箱/荷物の登録、荷物の登録、梱包箱の荷物を見る、梱包箱から荷物を見つける、写真から荷物を見つける、梱包箱を見つける、梱包箱を数える、梱包箱の搬入先登録の選択を受け付ける各ボタンが表示される。
【0062】
利用者の入力部54への入力操作に基づきメニュー画面201において「利用開始登録」ボタンが選択されると、以下で説明するステップS101~ステップS109の処理が利用開始登録の処理として実行される。図10は、利用開始登録処理の一例のシーケンスチャートを示す図である。図11は、利用開始登録処理において表示部53に表示される利用開始登録画面211~213の一例である。
【0063】
はじめに、荷物案内装置50は、図11(1)に示す利用開始登録画面211を表示部53に表示する。図11(1)に示す利用開始登録画面211は、利用番号/パスワードの入力を受け付ける画面である。そして、利用者の入力部54への入力操作に基づき、利用番号/パスワードの入力を受け付け(ステップS101)、「確定」ボタンが選択されると(ステップS102)、荷物案内装置50は、アカウントDB521より利用番号・パスワードの照合を行うことにより、データベースの有無を確認する(ステップS103)。この処理では、荷物案内装置50は、アカウントDB521を参照して利用番号・パスワードの認証を行う。認証の結果、入力された利用番号/パスワードがアカウントDB521に登録されているものと一致している場合には、荷物案内装置50は、図11(2)に示す利用開始登録画面212を表示部53に表示する。図10(2)は、入力された利用番号に基づき利用者登録を行う確認画面である。
【0064】
そして、利用者の入力部54への入力操作に基づき、利用番号に基づき利用者登録の入力を受け付けると、荷物案内装置50は、図11(3)に示す利用開始登録画面213を表示部53に表示する。図11(3)は、利用番号に対応する利用者名、パスワードの入力を受け付ける画面である。そして、利用者の入力部54への入力操作に基づき、利用者名の入力を受け付けるとともに(ステップS105)、利用者パスワードの入力の受け付け(ステップS106)と、「確定」ボタンの選択を受け付けると(ステップS107)、荷物案内装置50は、ステップS107で入力を受け付けた利用者名及び利用者パスワードを含む利用者登録でアカウントDB521を更新する(ステップS108)。この処理では、荷物案内装置50は、入力された利用者名及びパスワードをアカウントDB521に追加する処理を行う。利用する利用者の数の分だけ、ステップS105~ステップS108の処理が繰り返し実行される。全ての利用者の登録が終了し、「登録終了」ボタンの選択を受け付けると、荷物案内装置50は、利用開始登録の処理は終了となる。
【0065】
利用者の入力部54への入力操作に基づきメニュー画面201において「梱包箱/荷物の登録」ボタンが選択されると、以下で説明するステップS201~ステップS217の処理が梱包箱/荷物の登録処理として実行される。図12は、梱包箱/荷物の登録処理の一例のシーケンスチャートを示す図である。図13は、梱包箱/荷物の登録処理において表示部53に表示される梱包箱/荷物の登録画面221~225の一例である。
【0066】
はじめに、荷物案内装置50は、図13(1)に示す梱包箱/荷物の登録画面221を表示部53に表示する。図13(1)に示す梱包箱/荷物の登録画面221は、利用者名、パスワードの入力を受け付ける画面である。そして、利用者の入力部54への入力操作に基づき、利用者名のプルダウンによる選択/直接入力を受け付ける(ステップS201)とともに、パスワードの入力(省略可)を受け付け(ステップS202)、「確定」ボタンの選択を受け付けると(ステップS203)、荷物案内装置50は、アカウントDB521よりアカウント登録有無判定を行う(ステップS204)。この処理では、荷物案内装置50は、アカウントDB521を参照して利用者名、パスワードの認証を行う。
【0067】
認証が成功した場合には、荷物案内装置50は、図13(2)に示す梱包箱/荷物の登録画面222を表示部53に表示する。図13(2)に示す梱包箱/荷物の登録画面222は、梱包箱番号のプルダウンによる選択/直接入力を受け付ける画面である。荷物案内装置50は、利用者の入力部54への入力操作に基づき、梱包箱番号のプルダウンによる選択/直接入力を受け付け(ステップS205)、「確定」ボタンの選択を受け付けると梱包箱番号が確定する(ステップS206)。
【0068】
荷物案内装置50は、図13(3)に示す梱包箱/荷物の登録画面223を表示部53に表示する。図13(3)に示す梱包箱/荷物の登録画面223は、梱包箱10の番号(梱包箱番号)の書込みを促す画面である。図13(3)に示す梱包箱/荷物の登録画面223に従い、利用者の入力部54への書込み操作に基づき、RFIDリーダライタ40によりRFIDタグ30に利用番号及び梱包箱番号を書き込む(ステップS207)。
【0069】
RFIDタグ30への書込みが終了すると、荷物案内装置50は、梱包箱DB522を更新する(ステップS208)。この処理では、荷物案内装置50は、ステップS205で選択/入力された梱包箱番号と所有者情報を梱包箱DB522へ追加する。
【0070】
ステップS207において書き込まれたRFIDタグ30は、利用者により梱包箱10に入れられる(ステップS209)。
【0071】
荷物案内装置50は、図13(4)に示す梱包箱/荷物の登録画面224を表示部53に表示する。図13(4)に示す梱包箱/荷物の登録画面224は、荷物20の撮影を促す画面である。図13(4)に示す梱包箱/荷物の登録画面224に従い、利用者の入力部54への入力操作に基づき、「荷物を撮影」ボタンの選択を受け付けると(ステップS210)、荷物案内装置50は、撮像部55(カメラ)を起動する(ステップS211)。
【0072】
荷物案内装置50は、利用者の入力部54への入力操作に基づき「コメント入力」ボタンが選択された場合には、コメントの入力を受け付ける(ステップS212)。なお、コメントの入力は任意に行うことができる。
【0073】
荷物案内装置50は、利用者の入力部54への入力操作に基づき「荷物の登録」の選択を受け付けたか否かを判定する(ステップS213)。「荷物の登録」の選択を受け付けると、荷物案内装置50は、撮像部55(カメラ)により荷物20の撮影を行う(ステップS214)。
【0074】
荷物20の撮影後、荷物案内装置50は、図13(5)に示す梱包箱/荷物の登録画面224を表示部53に表示する。
【0075】
図13(5)に示す梱包箱/荷物の登録画面224は、撮影された荷物20の写真21及び必要に応じて入力されたコメントの確認画面である。図13(5)に示す梱包箱/荷物の登録画面224に従い、利用者の入力部54への入力操作に基づき、「荷物の登録」ボタンが選択されると、荷物案内装置50は、荷物番号を生成する(ステップS215)。
【0076】
荷物番号の生成後、荷物案内装置50は、梱包箱DB522を更新する(ステップS216)。この処理では、荷物案内装置50は、ステップS215で生成した荷物番号とステップS214で撮影した写真データを梱包箱DB522へ追加する処理が行われる。利用者は、ステップS215で生成した荷物番号に対応する荷物20を梱包箱10に入れる(ステップS217)。梱包箱10に入れる荷物20の数の分だけ、ステップS211~ステップS217の処理が繰り返し実行される。全ての荷物20の登録が終了すると、梱包箱/荷物の登録処理は終了となる。
【0077】
利用者の入力部54への入力操作に基づきメニュー画面201において「荷物の登録」ボタンが選択されると、以下で説明するステップS301~ステップS314の処理が荷物の登録の処理として実行される。図14は、荷物の登録処理の一例のシーケンスチャートを示す図である。図15は、荷物の登録処理において表示部53に表示される荷物の登録画面231~234の一例である。
【0078】
はじめに、荷物案内装置50は、図15(1)に示す荷物の登録画面231を表示部53に表示する。図15(1)に示す荷物の登録画面231は、利用者名、パスワードの入力を受け付ける画面である。そして、利用者の入力部54への入力操作に基づき、利用者名のプルダウンによる選択/直接入力を受け付け(ステップS301)、パスワードの入力(省略可)を受け付け(ステップS302)、「確定」ボタンの選択を受け付けると(ステップS303)、荷物案内装置50は、アカウントDB521よりアカウント登録有無判定を行う(ステップS304)。この処理では、荷物案内装置50は、アカウントDB521を参照して利用者名、パスワードの認証を行う。
【0079】
認証が成功した場合には、荷物案内装置50は、ステップS304でアカウント登録有無判定を行った梱包箱所有者(利用者)に基づいて、梱包箱DB522より梱包箱所有者の梱包箱番号を取得する(ステップS305)。
【0080】
荷物案内装置50は、図15(2)に示す荷物の登録画面232を表示部53に表示する。図15(2)に示す荷物の登録画面222は、梱包箱番号のプルダウンによる選択/直接入力を受け付ける画面である。荷物案内装置50は、利用者の入力部54への入力操作に基づき、梱包箱番号のプルダウンによる選択/直接入力を受け付け(ステップS306)、「確定」ボタンの選択を受け付けると梱包箱番号を確定する(ステップS307)。
【0081】
荷物案内装置50は、図15(3)に示す荷物の登録画面234を表示部53に表示する。図15(3)に示す荷物の登録画面224は、荷物20の撮影を促す画面である。図15(3)に示す荷物の登録画面234に従い、利用者の入力部54への入力操作に基づき、撮像部55(カメラ)を起動する(ステップS308)。
【0082】
荷物案内装置50は、利用者の入力部54への入力操作に基づきコメント入力ボタンが選択された場合には、コメントの入力を受け付ける(ステップS309)。なお、コメントの入力は任意に行うことができる。
【0083】
荷物案内装置50は、利用者の入力部54への入力操作に基づき「荷物の登録」の選択を受け付けたか否かを判定する(ステップS310)。「荷物の登録」の選択を受け付けると、荷物案内装置50は、撮像部55(カメラ)により荷物20の写真の撮影を行う(ステップS311)。
【0084】
荷物20の写真の撮影後、荷物案内装置50は、図15(4)に示す荷物の登録画面234を表示部53に表示する。
【0085】
図15(4)に示す荷物の登録画面234は、撮影された荷物20の写真及び必要に応じて入力されたコメントの確認画面である。図15(4)に示す荷物の登録画面234に従い、利用者の入力部54への入力操作に基づき、荷物20の登録を行うと、荷物案内装置50は、荷物番号を生成する(ステップS312)。
【0086】
荷物番号の生成後、荷物案内装置50は、梱包箱DB522を更新する(ステップS313)。この処理では、荷物案内装置50は、ステップS312で生成した荷物番号とステップS311で撮影した写真のデータを梱包箱DB522へ追加する処理が行われる。利用者は、ステップS312で生成した荷物番号に対応する荷物20を梱包箱10に入れる(ステップS314)。登録する荷物20の数の分だけ、ステップS308~ステップS314の処理が繰り返し実行される。全ての荷物20の登録が終了すると、荷物の登録の処理は終了となる。
【0087】
利用者の入力部54への入力操作に基づきメニュー画面201において「梱包箱の荷物を見る」ボタンが選択されると、以下で説明するステップS401~ステップS408の処理が梱包箱の荷物を見る処理として実行される。図16は、梱包箱の荷物を見る処理の一例のシーケンスチャートを示す図である。図17は、梱包箱の荷物を見る処理において表示部53に表示される梱包箱の荷物を見る画面241~243の一例である。
【0088】
はじめに、荷物案内装置50は、図17(1)に示す梱包箱の荷物を見る画面241を表示部53に表示する。図17(1)に示す梱包箱の荷物を見る画面241は、利用者名、パスワードの入力を受け付ける画面である。そして、利用者の入力部54への入力操作に基づき、利用者名のプルダウンによる選択/直接入力を受け付け(ステップS401)、パスワードの入力(省略可)を受け付け(ステップS402)、「確定」ボタンの選択を受け付けると(ステップS403)、荷物案内装置50は、アカウントDB521よりアカウント登録有無判定を行う(ステップS404)。この処理では、荷物案内装置50は、アカウントDB521を参照して利用者名、パスワードの認証を行う。
【0089】
認証が成功した場合には、荷物案内装置50は、図17(2)に示す梱包箱の荷物を見る画面242を表示部53に表示する。図17(2)に示す梱包箱の荷物を見る画面242は、梱包箱番号のプルダウンによる選択/直接入力を受け付ける画面である。荷物案内装置50は、梱包箱DB522より梱包箱10の所有者(梱包箱所有者)の梱包箱番号を取得する(ステップS405)。そして、荷物案内装置50は、利用者の入力部54への入力操作に基づき、梱包箱番号のプルダウンによる選択/直接入力を受け付け(ステップS406)、「確定」ボタンの選択を受け付けると梱包箱番号を確定する(ステップS407)。
【0090】
荷物案内装置50は、梱包箱DB522より梱包箱番号に登録された「写真」・「コメント」を表示する(ステップS408)。この処理では、荷物案内装置50は、図17(3)に示す梱包箱の荷物を見る画面243を表示部53に表示する。図17(3)に示す梱包箱の荷物を見る画面243は、梱包箱番号に登録された写真21やコメントを確認する画面である。梱包箱の荷物を見る画面243において、「前」ボタンを押すと、画面を前に移動することができ、「次」ボタンを押すと、画面を次(後)に移動することができる。スクロールバーにより画面を前や次へ移動してもよい。この処理が終了すると、梱包箱の荷物を見る処理は終了となる。
【0091】
利用者の入力部54への入力操作に基づきメニュー画面201において「梱包箱から荷物を見つける」ボタンが選択されると、以下で説明するステップS501~ステップS512の処理が梱包箱から荷物を見つける処理として実行される。図18は、梱包箱から荷物を見つける処理の一例のシーケンスチャートを示す図である。図19は、梱包箱から荷物を見つける処理において表示部53に表示される梱包箱から荷物を見つける画面251~253の一例である。
【0092】
はじめに、荷物案内装置50は、図19(1)に示す梱包箱から荷物を見つける画面251を表示部53に表示する。図19(1)に示す梱包箱から荷物を見つける画面251は、利用者名、パスワードの入力を受け付ける画面である。そして、利用者の入力部54への入力操作に基づき、利用者名のプルダウンによる選択/直接入力を受け付け(ステップS501)、パスワードの入力(省略可)を受け付け(ステップS502)、「確定」ボタンの選択を受け付けると(ステップS503)、荷物案内装置50は、アカウントDB521よりアカウント登録有無判定を行う(ステップS504)。この処理では、荷物案内装置50は、アカウントDB521を参照して利用者名、パスワードの認証を行う。
【0093】
認証が成功した場合には、荷物案内装置50は、ステップS504でアカウント登録有無判定を行った梱包箱所有者(利用者)に基づいて、梱包箱DB522より梱包箱所有者の梱包箱番号を取得する(ステップS505)。
【0094】
荷物案内装置50は、図19(2)に示す梱包箱から荷物を見つける画面252を表示部53に表示する。図19(2)に示す梱包箱から荷物を見つける画面252は、梱包箱番号のプルダウンによる選択/直接入力を受け付ける画面である。荷物案内装置50は、利用者の入力部54への入力操作に基づき、梱包箱番号のプルダウンによる選択/直接入力を受け付け、「確定」ボタンの選択を受け付けると梱包箱番号を確定する。
【0095】
梱包箱番号が確定した後、荷物案内装置50は、RFIDリーダライタ40を介して、梱包箱10内に同包または貼り付けられているRFIDタグ30により「利用番号」・「梱包箱番号」を読み取る(ステップS506)。この処理では、ステップS505で読み取った梱包箱番号に対応する情報が書き込まれているRFIDタグ30を読み取る。
【0096】
荷物案内装置50は、ステップS506で読み取った利用番号を梱包箱DB522に記憶されている利用番号との照合を行う(ステップS507)。荷物案内装置50は、梱包箱所有者の梱包箱番号であることを照合したか否かを判定する(ステップS508)。判定の結果、梱包箱所有者の梱包箱番号であることを照合した場合、すなわち、利用番号が一致した場合には、荷物案内装置50は、梱包箱番号を表示部53に表示する。なお、RFIDリーダライタ40が複数の梱包箱番号を読み取った場合には、荷物案内装置50は、梱包箱DB522を参照して、梱包箱番号候補を表示部53に表示する(ステップS509)。梱包箱番号候補とは、利用者が所望する梱包箱であると考えられる複数の梱包箱番号の集合をいう。
【0097】
複数の梱包箱番号が有る場合、すなわち、梱包箱番号候補がある場合には、荷物案内装置50は、利用者の入力部54への入力操作に基づき受け付けた梱包箱番号の選択を受け付け(ステップS510)、「確定」ボタンの選択を受け付けると、選択された梱包箱番号を確定する(ステップS511)。
【0098】
梱包箱番号が確定した後、荷物案内装置50は、梱包箱DB522より梱包箱番号が登録された写真21を表示部53に表示する。荷物案内装置50は、図19(3)に示す梱包箱から荷物を見つける画面253を表示部53に表示する。
【0099】
図19(3)に示す梱包箱から荷物を見つける画面253は、梱包箱番号が登録された写真21の確認画面である。図19(3)に示す梱包箱から荷物を見つける画面253に従い、梱包箱番号が登録された荷物の写真21を確認することにより、荷物案内装置50の利用者は、当該梱包箱にどのような荷物20が同包されているのかを視覚を通じて容易に確認することができる。その結果、梱包箱単位で中に収納された荷物20の情報を容易に確認することができる。この処理が終了すると、梱包箱から荷物を見つける処理は終了となる。
【0100】
利用者の入力部54への入力操作に基づきメニュー画面201において「写真から荷物を見つける」ボタンが選択されると、以下で説明するステップS601~ステップS614の処理が写真から荷物を見つける処理として実行される。図20は、写真から荷物を見つける処理の一例のシーケンスチャートを示す図である。図21は、写真から荷物を見つける処理において表示部53に表示される写真から荷物を見つける画面261~265の一例である。
【0101】
はじめに、荷物案内装置50は、図21(1)に示す写真から荷物を見つける画面261を表示部53に表示する。図21(1)に示す写真から荷物を見つける画面261は、利用者名、パスワードの入力を受け付ける画面である。そして、利用者の入力部54への入力操作に基づき、利用者名のプルダウンによる選択/直接入力を受け付け(ステップS601)、パスワードの入力を受け付け(ステップS602)、「確定」ボタンが選択されると(ステップS603)、荷物案内装置50は、アカウントDB521よりアカウント登録有無判定を行う(ステップS604)。アカウント有無登録判定では、荷物案内装置50は、アカウントDB521を参照して利用者名、パスワードの認証を行う。
【0102】
認証が成功した場合には、荷物案内装置50は、梱包箱DB522より梱包箱所有者の全ての「写真」のデータを取得する(ステップS605)。荷物案内装置50は、ステップS605で取得した全ての写真(表示可のみ)を表示部53に表示する(ステップS606)。荷物案内装置50は、図21(2)に示す写真から荷物を見つける画面262を表示部53に表示する。図21(2)に示す写真から荷物を見つける画面262は、ステップS605において取得した全ての写真が表示された画面である。
【0103】
荷物案内装置50は、利用者の入力部54への入力操作に基づき、ステップS605において表示した写真のうち任意の写真の選択を受け付ける(ステップS607)。図21(2)に示す写真から荷物を見つける画面262の例においては、「写真21」が選択を受け付けた写真として表示されている。
【0104】
荷物案内装置50は、梱包箱DB522より選択された写真に紐づいた「梱包箱番号」・「コメント」を取得する(ステップS608)。この処理では、荷物案内装置50は、梱包箱DB522を参照して、ステップS607において選択された写真に対応する梱包箱番号/コメントを取得する。
【0105】
荷物案内装置50は、選択した「写真」、取得した「コメント」・「梱包箱番号」及び「搬入場所」(登録されている場合)を表示部53に表示する(ステップS609)。ステップS609の処理では、荷物案内装置50は、図21(3)に示す写真から荷物を見つける画面263を表示部53に表示する。図21(3)に示す写真から荷物を見つける画面261は、写真、梱包箱番号、搬入場所が表示されている。
【0106】
荷物案内装置50は、利用者の入力部54への入力操作に基づき、「梱包箱を見つける」の選択を受け付けたか否かを判定する(ステップS610)。「梱包箱を見つける」の選択を受け付けた場合には、荷物案内装置50は、RFIDリーダライタ40を介してRFIDタグ30より「利用番号」・「梱包箱番号」と電波強度を取得する(ステップS611)。
【0107】
荷物案内装置50は、利用番号の照合を行うとともに(ステップS612)、梱包箱番号の照合を行う(ステップS613)。
【0108】
荷物案内装置50は、照合した利用番号及び梱包箱番号と一致するRFIDタグ30から発する電波強度より電波が発信された方向と距離のイメージを表示部53に表示する(ステップS614)。この処理では、荷物案内装置50は、図21(4)に示す写真から荷物を見つける画面264を表示部53に表示する。図21(4)に示す写真から荷物を見つける画面264は、RFIDタグ30から発する電波強度より電波が発信された方向と距離のイメージの一例である。図21(4)に示す写真から荷物を見つける画面264には、対象のRFIDタグ30までの強度と方向の情報が含まれる。利用者が目的の荷物と同包または貼り付けられているRFIDタグ30を見つけるまでの間ステップS611~ステップS614の処理が繰り返し実行される。そして、利用者が目的の荷物と同包または貼り付けられているRFIDタグ30を見つけて、利用者の入力部54への入力操作に基づき、「終了」ボタンが選択されると写真から荷物を見つける処理は終了となる。
【0109】
利用者は、図21(4)に示す写真から荷物を見つける画面264に表示されている対象のRFIDタグ30までの強度と方向を視認することにより、目的のRFIDタグ30が同包または貼り付けられている荷物20の位置を容易に見つけ出すことができる。その結果、梱包箱単位で中に収納された荷物20の所在を容易に確認することができる。
【0110】
利用者の入力部54への入力操作に基づきメニュー画面201において「梱包箱を見つける」ボタンが選択されると、以下で説明するステップS701~ステップS711の処理が梱包箱を見つける処理として実行される。図22は、梱包箱を見つける処理の一例のシーケンスチャートを示す図である。図23は、梱包箱を見つける処理において表示部53に表示される梱包箱を見つける画面271~273の一例である。
【0111】
はじめに、荷物案内装置50は、図23(1)に示す梱包箱を見つける画面271を表示部53に表示する。図23(1)に示す梱包箱を見つける画面271は、利用者名、パスワードの入力を受け付ける画面である。そして、利用者の入力部54への入力操作に基づき、利用者名のプルダウンによる選択/直接入力を受け付け(ステップS701)、パスワードの入力を受け付け(ステップS702)、「確定」ボタンが選択されると(ステップS703)、荷物案内装置50は、アカウントDB521よりアカウント登録有無判定を行う(ステップS704)。アカウント有無登録判定では、荷物案内装置50は、アカウントDB521を参照して利用者名、パスワードの認証を行う。
【0112】
認証が成功した場合には、荷物案内装置50は、梱包箱DB522より梱包箱所有者の梱包箱番号を取得する(ステップS705)。
【0113】
荷物案内装置50は、利用者の入力部54への入力操作に基づき、ステップS705において取得した梱包箱番号のうち任意の梱包箱番号のプルダウンによる選択/直接入力を受け付ける(ステップS706)。この処理では、荷物案内装置50は、図23(2)に示す梱包箱を見つける画面272を表示部53に表示する。
【0114】
荷物案内装置50は、利用者の入力部54への入力操作に基づき、「確定」ボタンの選択を受け付けたか否かを判定する(ステップS707)。利用者の入力部54への入力操作に基づき、「確定」ボタンの選択を受け付けた場合には、荷物案内装置50は、RFIDリーダライタ40を介してRFIDタグ30より「利用番号」・「梱包箱番号」と電波強度を取得する(ステップS708)。
【0115】
荷物案内装置50は、利用番号の照合を行うとともに(ステップS709)、梱包箱番号の照合を行う(ステップS710)。
【0116】
荷物案内装置50は、照合した利用番号及び梱包箱番号と一致するRFIDタグ30から発する電波強度より電波が発信された方向と距離のイメージを表示部53に表示する(ステップS711)。この処理では、荷物案内装置50は、図23(3)に示す梱包箱を見つける画面274を表示部53に表示する。図23(3)に示す梱包箱を見つける画面274は、RFIDタグ30から発する電波強度より電波が発信された方向と距離のイメージの一例である。図23(3)に示す梱包箱を見つける画面274には、対象のRFIDタグ30までの強度と方向の情報が含まれる。利用者が目的の荷物と同包または貼り付けられているRFIDタグ30を見つけるまでの間ステップS708~ステップS711の処理が繰り返し実行される。そして、利用者が目的の荷物と同包または貼り付けられているRFIDタグ30を見つけて、利用者の入力部54への入力操作に基づき、「終了」ボタンが選択されると梱包箱を見つける処理は終了となる。
【0117】
利用者は、図23(3)に示す梱包箱を見つける画面274に表示されている対象のRFIDタグ30までの強度と方向を視認することにより、目的のRFIDタグ30が同包または貼り付けられている荷物20の位置を容易に見つけ出すことができる。
【0118】
利用者の入力部54への入力操作に基づきメニュー画面201において「梱包箱を数える」ボタンが選択されると、以下で説明するステップS801~ステップS811の処理が梱包箱を数える処理として実行される。図24は、梱包箱を数える処理の一例のシーケンスチャートを示す図である。図25は、梱包箱を数える処理において表示部53に表示される梱包箱を数える画面281~283の一例である。
【0119】
はじめに、荷物案内装置50は、図25(1)に示す梱包箱を数える画面281を表示部53に表示する。図25(1)に示す梱包箱を数える画面281は、引越し番号、利用者名、パスワードの入力を受け付ける画面である。そして、利用者の入力部54への入力操作に基づき、引越し番号のプルダウンによる選択/直接入力を受け付け(ステップS801)、利用者名のプルダウンによる選択/直接入力を受け付け(ステップS802)、パスワードの入力(省略可)を受け付け(ステップS803)、「確定」ボタンの選択を受け付けると(ステップS804)、荷物案内装置50は、梱包箱DB522より引越し番号に紐づいて登録されている「梱包箱番号」を全て取得する(ステップS805)。
【0120】
荷物案内装置50は、ステップS805において取得した梱包箱番号に基づいて、梱包箱DB522に登録されている梱包箱10の総数を表示部53に表示する(ステップS806)。この処理では、荷物案内装置50は、図25(2)に示す梱包箱を数える画面282を表示部53に表示する。図25(2)に示す梱包箱を数える画面282は、登録個数と、認識個数と、不足数と、が表示されている。登録個数とは、梱包箱番号に基づいて、梱包箱DB522に登録されている梱包箱10の総数である。認識個数とは、RFIDリーダライタ40を介して利用者が認識している梱包箱10の個数である。
【0121】
荷物案内装置50は、RFIDリーダライタ40を介して、梱包箱10内に同包または貼り付けられているRFIDタグ30により「梱包箱番号」を取得する(ステップS807)。この処理では、ステップS805で取得した梱包箱番号に対応する情報が書き込まれているRFIDタグ30のみを読み取る。
【0122】
荷物案内装置50は、ステップS806で読み取った梱包箱の総数を表示部53に表示する(ステップS808)。この処理では、ステップS807において取得したRFIDタグ30の総数を認識している認識個数として図25(2)に示す梱包箱を数える画面282に表示する。
【0123】
荷物案内装置50は、ステップS806において表示した総数から、ステップS808で表示した認識個数を引いた差分を不足数として図25(2)に示す梱包箱を数える画面282に表示する(ステップS809)。不足数とは、登録個数と認識個数との差分である。したがって、図25(2)の例では、登録個数は「A」であり、認識個数は「B」であることから、不足数=A-B=「C」となる。
【0124】
荷物案内装置50は、利用者の入力部54への入力操作に基づき、「梱包箱番号表示」ボタンが選択されたか否かを判定する(ステップS810)。「梱包箱番号表示」ボタンが選択された場合には、荷物案内装置50は、過不足となっている梱包箱番号を表示部53に表示する(ステップS811)。図25(3)に示す梱包箱を数える画面283は、過不足となっている梱包箱番号の表示例である。図25(3)に示す梱包箱を数える画面283には、過不足となっている梱包箱の番号と搬入場所の情報が表示されている。したがって、利用者は図25(3)に示す梱包箱を数える画面283を視認することにより、過不足となっている梱包箱がどこにあるのかを即座に把握することができる。その結果、梱包箱単位で中に収納された荷物20の情報を容易に確認することができる。この処理が終了すると、梱包箱を数える処理は終了となる。
【0125】
利用者の入力部54への入力操作に基づきメニュー画面201において「梱包箱の搬入先登録」ボタンが選択されると、以下で説明するステップS901~ステップS910の処理が梱包箱の搬入先登録処理として実行される。図26は、梱包箱の搬入先登録処理の一例のシーケンスチャートを示す図である。図27は、梱包箱の搬入先登録処理において表示部53に表示される梱包箱の搬入先登録画面291~293の一例である。
【0126】
はじめに、荷物案内装置50は、図27(1)に示す梱包箱の搬入先登録画面291を表示部53に表示する。図27(1)に示す梱包箱の搬入先登録画面291は、引越し番号、利用者名、パスワードの入力を受け付ける画面である。そして、利用者の入力部54への入力操作に基づき、引越し番号のプルダウンによる選択/直接入力を受け付け(ステップS901)、利用者名のプルダウンによる選択/直接入力を受け付け(ステップS902)、パスワードの入力(省略可)を受け付け(ステップS903)、「確定」ボタンの選択を受け付けると(ステップS904)、荷物案内装置50は、RFIDリーダライタ40を介して、該当場所に搬入された梱包箱10に同包または貼り付けられているRFIDタグ30より梱包箱番号取得する(ステップS905)。この処理では、該当場所に存在する梱包箱10に同包または貼り付けられているRFIDタグ30に書き込まれている梱包箱番号を読み取る。
【0127】
荷物案内装置50は、ステップS905でRFIDタグ30から読み取った梱包箱番号とその数量を表示部53に表示する(ステップS906)。荷物案内装置50は、全ての梱包箱10に同包または貼り付けられているRFIDタグ30を読み取るまで、ステップS905及びステップS906の処理を繰り返し実行する。
【0128】
荷物案内装置50は、図27(2)に示す梱包箱の搬入先登録画面292を表示部53に表示する。図27(2)に示す梱包箱の搬入先登録画面292は、梱包箱番号、認識個数、及び搬入場所の入力を受け付ける画面である。そして、そして、利用者の入力部54への入力操作に基づき、搬入場所のプルダウンによる選択/直接入力を受け付け(ステップS907)、「登録/更新」ボタンが選択されたか否かを判定する(ステップS908)。「登録/更新」ボタンが選択された場合には、荷物案内装置50は、梱包箱DB522を更新する(ステップS908)。この処理では、荷物案内装置50は、搬入場所の情報を追加または更新する処理を行う。梱包箱DB522の更新後、荷物案内装置50は、更新した梱包箱番号と搬入場所を表示部53に表示する(ステップS910)。図27(3)に示す梱包箱の搬入先登録画面293は更新した梱包箱番号と搬入場所を示す画面である。図27(3)に示す梱包箱の搬入先登録画面293には、梱包箱番号と、該梱包箱番号に対応する梱包箱10搬入場所及び認識個数の情報が表示されている。したがって、利用者は図27(3)に示す梱包箱の搬入先登録画面293を視認することにより、何れの梱包箱の搬入場所が更新されたのかを即座に把握することができる。その結果、梱包箱単位で中に収納された荷物20の情報を容易に確認することができる。この処理が終了すると、梱包箱の搬入先登録処理は終了となる。
【0129】
なお、本発明は上述した実施形態そのままに限定されるものではなく、実施段階でのその要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化することができる。また、上記実施形態に開示されている複数の構成要素の適宜な組み合わせにより、種々の発明を形成することができる。例えば、実施形態に示される全構成要素を適宜組み合わせても良い。さらに、異なる実施形態にわたる構成要素を適宜組み合わせてもよい。このような、発明の趣旨を逸脱しない範囲内において種々の変形や応用ができることはもちろんである。
【符号の説明】
【0130】
1 :荷物案内システム
10 :梱包箱
10-1 :梱包箱
10-2 :梱包箱
10-m :梱包箱
11 :梱包箱番号シート
11-1 :梱包箱番号シート
11-2 :梱包箱番号シート
11-m :梱包箱番号シート
20 :荷物
20-1 :荷物
20-2 :荷物
20―n :荷物
21 :写真
21-1 :写真
21-2 :写真
30 :RFIDタグ
40 :RFIDリーダライタ
41 :RFIDリーダライタ制御部
42 :記憶部
43 :通信インタフェース
50 :荷物案内装置
50-1 :荷物案内装置
51 :装置制御部
52 :記憶部
53 :表示部
54 :入力部
55 :撮像部
56 :通信インタフェース
60 :サーバ
61 :サーバ制御部
62 :記憶部
63 :表示部
64 :入力部
65 :通信インタフェース
100 :サービス事業者
521 :アカウントDB
522 :梱包箱DB
N :ネットワーク
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