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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024044023
(43)【公開日】2024-04-02
(54)【発明の名称】ベッドサイドテーブル
(51)【国際特許分類】
   A47B 23/04 20060101AFI20240326BHJP
   A47B 23/00 20060101ALI20240326BHJP
【FI】
A47B23/04 Z
A47B23/00 Z
【審査請求】未請求
【請求項の数】5
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022149325
(22)【出願日】2022-09-20
【新規性喪失の例外の表示】特許法第30条第2項適用申請有り 2022年6月8日~10日、「バリアフリー2022(第28回高齢者・障がい者の快適な生活を提案する総合福祉展)」にてサンプルを公開
(71)【出願人】
【識別番号】390007870
【氏名又は名称】シーホネンス株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100177264
【弁理士】
【氏名又は名称】柳野 嘉秀
(74)【代理人】
【識別番号】100074561
【弁理士】
【氏名又は名称】柳野 隆生
(74)【代理人】
【識別番号】100124925
【弁理士】
【氏名又は名称】森岡 則夫
(74)【代理人】
【識別番号】100141874
【弁理士】
【氏名又は名称】関口 久由
(74)【代理人】
【識別番号】100166958
【弁理士】
【氏名又は名称】堀 喜代造
(72)【発明者】
【氏名】浦部 裕行
(72)【発明者】
【氏名】森東 剛也
(72)【発明者】
【氏名】山本 敏輝
【テーマコード(参考)】
3B053
【Fターム(参考)】
3B053UC03
(57)【要約】
【課題】ベッドと床面との隙間の寸法が小さい場合でも使用することが可能となる、ベッドサイドテーブルを提供する。
【解決手段】ベッドサイドテーブル1は、複数のキャスタCf・Crが設けられて床面と平行に配置される脚部材2と、脚部材2に立設される支柱3と、支柱3の上端部に設けられる天板4と、を備え、脚部材2は、左右両側のそれぞれで前後方向に沿って設けられる二本の側脚部21・21と、左右の側脚部21・21の前端部を連結して左右方向に沿って設けられる前脚部22と、を備え、支柱3は、右側の側脚部21の前後方向中途部に立設され、複数の前記キャスタCf・Crは、脚部材2に対して、脚部材2と上下方向位置が重複する高さ位置に、脚部材2の重心位置から離れる方向に延出されたブラケット23・24を介して設けられる。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数のキャスタが設けられて床面と平行に配置される脚部材と、
前記脚部材に立設される支柱と、
前記支柱の上端部に設けられる天板と、を備えるベッドサイドテーブルであって、
前記脚部材は、前記脚部材の左右両側のそれぞれで前後方向に沿って設けられる二本の側脚部と、左右の前記側脚部の前端部を連結して左右方向に沿って設けられる前脚部と、を備え、
前記支柱は、左右の前記側脚部の何れか一方の前後方向中途部に立設され、
複数の前記キャスタは、前記脚部材に対して、前記脚部材と上下方向位置が重複する高さ位置に、前記脚部材の重心位置から離れる方向に延出されたブラケットを介して設けられる、ベッドサイドテーブル。
【請求項2】
前記側脚部の後端部には、前記キャスタが前記ブラケットである後側ブラケットを介して設けられ、
前記後側ブラケットには、前記側脚部の後端面に当接する後側当接部が形成される、請求項1に記載のベッドサイドテーブル。
【請求項3】
前記脚部材の上面と前記ブラケットの上面とが略同一の高さ位置に配置される、請求項2に記載のベッドサイドテーブル。
【請求項4】
前記脚部材において、前記側脚部の前端部と前記前脚部の側端部とはアール部を介して連結され、
前記アール部には、前記キャスタが前記ブラケットである前側ブラケットを介して設けられ、
前記前側ブラケットには、前記アール部の外側の側面形状に沿った前側当接部が形成される、請求項3に記載のベッドサイドテーブル。
【請求項5】
前記支柱は、前記脚部材に固定される固定側支柱と、前記天板が組付けられるとともに前記固定側支柱に対して進退可能とされる可動側支柱と、を備え、
前記可動側支柱が前記固定側支柱に対して進退することにより、前記天板の高さが可変とされる、請求項1から請求項4の何れか一項に記載のベッドサイドテーブル。



【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ベッドや車いすの利用者が使用可能なベッドサイドテーブルに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、ベッド上の利用者や、車いすに座った姿勢の利用者が使用可能なベッドサイドテーブルが知られている(例えば、特許文献1を参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2019-208753号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上記の特許文献に記載のベッドサイドテーブルにおいては、車輪が脚部材(側枠部材11)の下面に設けられている。このため、ベッドと床面との隙間の寸法が車輪と脚部材との高さよりも小さい場合、ベッドの下方に脚部材を挿入することができず、使用できない場合があった。
【0005】
本発明の目的は、ベッドと床面との隙間の寸法が小さい場合でも使用することが可能となる、ベッドサイドテーブルを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明に係るベッドサイドテーブルは、複数のキャスタが設けられて床面と平行に配置される脚部材と、前記脚部材に立設される支柱と、前記支柱の上端部に設けられる天板と、を備えるベッドサイドテーブルであって、前記脚部材は、前記脚部材の左右両側のそれぞれで前後方向に沿って設けられる二本の側脚部と、左右の前記側脚部の前端部を連結して左右方向に沿って設けられる前脚部と、を備え、前記支柱は、左右の前記側脚部の何れか一方の前後方向中途部に立設され、複数の前記キャスタは、前記脚部材に対して、前記脚部材と上下方向位置が重複する高さ位置に、前記脚部材の重心位置から離れる方向に延出されたブラケットを介して設けられる。
【0007】
この構成によれば、キャスタと脚部材との上下方向位置が重複して設けられるため、ベッドと床面との隙間の寸法が小さい場合でもベッドサイドテーブルを使用することが可能となる。
【0008】
また、前記側脚部の後端部には、前記キャスタが前記ブラケットである後側ブラケットを介して設けられ、前記後側ブラケットには、前記側脚部の後端面に当接する後側当接部が形成されることが好ましい。
【0009】
この構成によれば、後側ブラケットを脚部材の側脚部と同じ高さ位置に設けることができる。
【0010】
また、前記脚部材の上面と前記ブラケットの上面とが略同一の高さ位置に配置されることが好ましい。
【0011】
この構成によれば、キャスタ及び脚部材の高さ寸法を抑制することができる。
【0012】
また、前記脚部材において、前記側脚部の前端部と前記前脚部の側端部とはアール部を介して連結され、前記アール部には、前記キャスタが前記ブラケットである前側ブラケットを介して設けられ、前記前側ブラケットには、前記アール部の外側の側面形状に沿った前側当接部が形成されることが好ましい。
【0013】
この構成によれば、前側ブラケットを脚部材のアール部と同じ高さ位置に設けることができる。
【0014】
また、前記支柱は、前記脚部材に固定される固定側支柱と、前記天板が組付けられるとともに前記固定側支柱に対して進退可能とされる可動側支柱と、を備え、前記可動側支柱が前記固定側支柱に対して進退することにより、前記天板の高さが可変とされることが好ましい。
【0015】
この構成によれば、ベッドサイドテーブルの利用者が天板の高さを変えて利用することが可能となる。
【発明の効果】
【0016】
本発明に係るベッドサイドテーブルによれば、キャスタと脚部材との上下方向位置が重複して設けられるため、ベッドと床面との隙間の寸法が小さい場合でも使用することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0017】
図1】本発明の一実施形態に係るベッドサイドテーブルを示す斜視図。
図2】本発明の一実施形態に係るベッドサイドテーブルを示す正面図。
図3】本発明の一実施形態に係るベッドサイドテーブルを示す左側面図。
図4】(a)及び(b)はそれぞれ、後側ブラケットを脚部材に組付ける構成を示した図。
図5】(a)及び(b)はそれぞれ、前側ブラケットを脚部材に組付ける構成を示した図。
図6】ベッドサイドテーブルの脚部材を示す拡大左側面図。
【発明を実施するための形態】
【0018】
以下、本発明の一実施形態に係るベッドサイドテーブル(以下、単に「テーブル」と記載する)1について、図面に基づいて説明する。図1から図3に示す如く、本実施形態に係るテーブル1は、脚部材2、支柱3、及び、天板4を主な構成要素として備えている。
【0019】
図1に示す如く、テーブル1における脚部材2は平面視でコ字形状に形成されている。車いすに座った姿勢の利用者がテーブル1を利用する場合、脚部材2の開放側に車いすを配置して天板4を使用する。本明細書においては、車いすに座った利用者の視点でテーブル1の方向を規定する。即ち、図1における左下方向をテーブル1の前方とし、図1における左上方向をテーブル1の右側方とする。
【0020】
ベッド上の利用者がテーブル1を利用する場合、脚部材2をベッドの下方に挿入して天板4を使用する。この場合、テーブル1の前部と後部との何れを利用者側に向けて使用しても差し支えない。
【0021】
本実施形態に係るテーブル1において、脚部材2は床面と平行に配置される筒状部材である。脚部材2には、前側に二個の前側キャスタCf・Cf、後側に二個の後側キャスタCr・Crが設けられる。これにより、テーブル1の利用者がテーブル1を容易に移動させることを可能としている。それぞれのキャスタCf・Crには転動を規制するストッパが設けられる。
【0022】
本実施形態に係る脚部材2は、脚部材2の左右両側のそれぞれで前後方向に沿って設けられる二本の側脚部21・21と、左右の側脚部21・21の前端部を連結して左右方向に沿って設けられる前脚部22と、を備える。本実施形態において、脚部材2は、側脚部21・21の前端部と前脚部22の側端部とがアール部25・25を介して連結されている。このように、脚部材2は側脚部21・21、前脚部22、及び、アール部25・25により、平面視で後側が開放されたコ字形状に形成されている。
【0023】
右側の側脚部21における前後方向中途部には支柱3が立設される。本実施形態において、支柱3は、側脚部21に固定される固定側支柱31と、固定側支柱31に対して上下方向に進退可能とされる可動側支柱32と、を備えて構成される。可動側支柱32の上端部には支持フレーム34を介して天板4が組付けられる。
【0024】
本実施形態に係るテーブル1は、可動側支柱32が固定側支柱31に対して上下に進退することにより、天板4の高さが可変とされる。具体的には、可動側支柱32の上端部にはハンドル33が設けられており、テーブル1の利用者がハンドル33を操作することにより、可動側支柱32が固定側支柱31に対して上下に進退可能となる。このように、テーブル1においては、利用者が天板4の高さを変えて利用することを可能としている。
【0025】
図1から図4に示す如く、側脚部21の後端面21aには、後側ブラケット23を介して後側キャスタCrが組付けられる。後側ブラケット23は板金を折り曲げて形成され、前側に後側当接部23aが形成される。図4(a)及び(b)に示す如く、後側ブラケット23は後側当接部23aが後端面21aに突き当てられた状態で側脚部21に溶接により組付られる。
【0026】
また、図1から図3,及び、図5に示す如く、アール部25の外側面には、前側ブラケット24を介して前側キャスタCfが組付けられる。前側ブラケット24は板金を折り曲げて形成され、後側にはアール部25の外側の側面形状に沿った前側当接部24aが形成される。図5(a)及び(b)に示す如く、前側ブラケット24は前側当接部24aがアール部25の外側面に突き当てられた状態でアール部25に溶接により組付られる。
【0027】
図1から図3に示す如く、本実施形態に係るテーブル1におけるキャスタCf・Crは、脚部材2に対して、脚部材2と上下方向位置が重複する高さ位置に設けられる。また、キャスタCf・Crは、脚部材2の重心位置から離れる方向(テーブル1の平面視における外側)に延出されたブラケット23・24を介して設けられる。
【0028】
本実施形態に係るテーブル1によれば、図6に示す如く、キャスタCf・Crと脚部材2との上下方向位置が重複して設けられる。このため、ベッドと床面との隙間の寸法が小さい場合でも、テーブル1を使用することが可能となる。
【0029】
また、本実施形態に係るテーブル1によれば、図6に示す如く、脚部材2の上面とブラケット23・24の上面とが略同一の高さ位置に配置される。これにより、キャスタCf・Crと脚部材2とが高さ方向に重ならないように配置できるため、キャスタCf・Cr及び脚部材2の高さ寸法を抑制することができる。
【0030】
また、本実施形態に係るテーブル1によれば、後側ブラケット23には、側脚部21の後端面21aに当接する後側当接部23aが形成される。これにより、後側ブラケット23を脚部材2の側脚部21と同じ高さ位置に設けることができる。
【0031】
また、本実施形態に係るテーブル1によれば、前側ブラケット24には、アール部25の外側の側面形状に沿った前側当接部24aが形成される。これにより、前側ブラケット24を脚部材2のアール部25と同じ高さ位置に設けることができる。
【0032】
また、本実施形態に係るテーブル1によれば、可動側支柱32が固定側支柱31に対して進退することにより、天板4の高さが可変とされる。これにより、テーブル1の利用者が天板4の高さを変えて利用することが可能となる。
【符号の説明】
【0033】
1 テーブル(ベッドサイドテーブル)
2 脚部材 3 支柱
4 天板
21 側脚部 21a 後端面
22 前脚部
23 後側ブラケット(ブラケット)
23a 後側当接部
24 前側ブラケット(ブラケット)
24a 前側当接部 25 アール部
31 固定側支柱 32 可動側支柱
33 ハンドル 34 支持フレーム
Cr 後側キャスタ(キャスタ)
Cf 前側キャスタ(キャスタ)


図1
図2
図3
図4
図5
図6