(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024044032
(43)【公開日】2024-04-02
(54)【発明の名称】情報処理装置、情報処理方法、および情報処理プログラム
(51)【国際特許分類】
G06Q 30/0241 20230101AFI20240326BHJP
【FI】
G06Q30/02 446
【審査請求】未請求
【請求項の数】13
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022149341
(22)【出願日】2022-09-20
(71)【出願人】
【識別番号】500257300
【氏名又は名称】LINEヤフー株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110002147
【氏名又は名称】弁理士法人酒井国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】奥山 茂利
【テーマコード(参考)】
5L049
【Fターム(参考)】
5L049BB08
(57)【要約】
【課題】広告コンテンツを効果的に提供することができる情報処理装置、情報処理方法、および情報処理プログラムを提供すること。
【解決手段】本願に係る情報処理装置は、表示処理部と、変更処理部とを備える。表示処理部は、広告コンテンツを含む表示情報を部分的に表示部の表示領域に表示させる。変更処理部は、表示領域に表示された後に表示領域外になった広告コンテンツを表示情報から削除または別の広告コンテンツに置き換える。
【選択図】
図7
【特許請求の範囲】
【請求項1】
広告コンテンツを含む表示情報を部分的に表示部の表示領域に表示させる表示処理部と、
前記表示領域に表示された後に前記表示領域外になった前記広告コンテンツを前記表示情報から削除または別の広告コンテンツに置き換える変更処理部と、を備える
ことを特徴とする情報処理装置。
【請求項2】
前記変更処理部は、
前記広告コンテンツが前記表示領域に表示された後に前記表示領域外になった場合であって前記広告コンテンツの位置状態が予め定められた条件を満たす場合に、前記広告コンテンツを前記表示情報から削除または前記別の広告コンテンツに置き換える
ことを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項3】
前記広告コンテンツが前記表示領域外になって前記表示領域に近づく方向と前記表示領域から遠ざかる方向とに予め定められた回数以上または予め定められた距離以上繰り返し位置が変更された場合に、前記予め定められた条件を満たすと判定する判定部を備える
ことを特徴とする請求項2に記載の情報処理装置。
【請求項4】
前記広告コンテンツが前記表示領域外になってから予め定められた期間を経過した場合に、前記予め定められた条件を満たすと判定する判定部を備える
ことを特徴とする請求項2に記載の情報処理装置。
【請求項5】
前記広告コンテンツが前記表示領域外になって予め定められた距離以上前記表示領域から遠ざかった場合に、前記予め定められた条件を満たすと判定する判定部を備える
ことを特徴とする請求項2に記載の情報処理装置。
【請求項6】
前記広告コンテンツの前記表示領域内と前記表示領域外との間の位置変化回数が予め定められた回数以上になった場合に、前記予め定められた条件を満たすと判定する判定部を備える
ことを特徴とする請求項2に記載の情報処理装置。
【請求項7】
前記表示処理部は、
前記予め定められた回数と前記位置変化回数との差を前記広告コンテンツに対応する位置に表示させる
ことを特徴とする請求項6に記載の情報処理装置。
【請求項8】
前記別の広告コンテンツは、
前記広告コンテンツよりも広告効果の推定値が高い広告コンテンツである
ことを特徴とする請求項1~7のいずれか1つに記載の情報処理装置。
【請求項9】
前記別の広告コンテンツは、
前記広告コンテンツと広告対象が同じで前記広告コンテンツとデザインが異なるコンテンツである
ことを特徴とする請求項1~7のいずれか1つに記載の情報処理装置。
【請求項10】
前記表示情報に含まれるカレンダにおいてユーザによって指定された日または日時を示す指定情報を受け付ける受付部と、
前記ユーザの店舗の情報と前記指定情報とに応じたメッセージを前記店舗のメッセージとして生成する生成部と、を備える
ことを特徴とする請求項1~7のいずれか1つに記載の情報処理装置。
【請求項11】
前記表示情報は、
前記店舗のメッセージが表示される領域であるメッセージ表示領域と前記広告コンテンツを介して配置される前記店舗のメッセージの修正を支援するサポートコンテンツとを含み、
前記変更処理部は、
前記サポートコンテンツと前記メッセージとが交互に前記表示領域内に配置された回数が予め定められた回数以上になった場合に、前記広告コンテンツを前記メッセージの作成代行業者の広告コンテンツに置き換える
ことを特徴とする請求項10に記載の情報処理装置。
【請求項12】
コンピュータが実行する情報処理方法であって、
広告コンテンツを含む表示情報を部分的に表示部の表示領域に表示させる表示処理工程と、
前記表示領域に表示された後に前記表示領域外になった前記広告コンテンツを前記表示情報から削除または別の広告コンテンツに置き換える変更処理工程と、を含む
ことを特徴とする情報処理方法。
【請求項13】
広告コンテンツを含む表示情報を部分的に表示部の表示領域に表示させる表示処理手順と、
前記表示領域に表示された後に前記表示領域外になった前記広告コンテンツを前記表示情報から削除または別の広告コンテンツに置き換える変更処理手順と、をコンピュータに実行させる
ことを特徴とする情報処理プログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、情報処理装置、情報処理方法、および情報処理プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
近年、インターネットの飛躍的な普及に伴い、インターネットを介した広告配信が盛んに行われている。例えば、特許文献1には、ユーザ情報に基づいて複数のコンテンツの優先順位を決定し、決定した優先順位に従って複数のコンテンツをユーザに提示する技術が提案されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、上記従来技術では、コンテンツを効果的に提供する点でさらなる改善の余地がある。例えば、上記従来技術では、ユーザ情報に基づいて決定した順序に従ってコンテンツを表示させることができるが、コンテンツが表示された後の状況によってコンテンツを効果的に提供する点については開示されておらず、かかる点で改善の余地がある。
【0005】
本願は、上記に鑑みてなされたものであって、広告コンテンツを効果的に提供することができる情報処理装置、情報処理方法、および情報処理プログラムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本願に係る情報処理装置は、表示処理部と、変更処理部とを備える。表示処理部は、広告コンテンツを含む表示情報を部分的に表示部の表示領域に表示させる。変更処理部は、表示領域に表示された後に表示領域外になった広告コンテンツを表示情報から削除または別の広告コンテンツに置き換える。
【発明の効果】
【0007】
実施形態の一態様によれば、広告コンテンツを効果的に提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【
図1】
図1は、実施形態に係る情報処理の一例を示す図である。
【
図2】
図2は、実施形態に係る情報処理装置による広告コンテンツの制御処理の一例を示す図である。
【
図3】
図3は、実施形態に係る情報処理装置による広告コンテンツの制御処理の他の例を示す図である。
【
図4】
図4は、実施形態に係る情報処理装置による広告コンテンツの制御処理のさらに他の例を示す図である。
【
図5】
図5は、実施形態に係る情報処理システムの構成の一例を示す図である。
【
図6】
図6は、実施形態に係る店舗装置の構成の一例を示す図である。
【
図7】
図7は、実施形態に係る情報処理装置の構成の一例を示す図である。
【
図8】
図8は、実施形態に係る情報処理装置の店舗情報記憶部に記憶される店舗情報テーブルの一例を示す図である。
【
図9】
図9は、実施形態に係る情報処理装置の表示処理部によって店舗装置の表示部に表示されるメッセージ作成支援画面の一例を示す図である。
【
図10】
図10は、実施形態に係る情報処理装置の処理部による情報処理の一例を示すフローチャートである。
【
図11】
図11は、実施形態に係る情報処理装置の表示処理部によって割り当てられたグループのユーザの店舗装置の表示部に表示されるカレンダ表示領域のカレンダの一例を示す図である。
【
図12】
図12は、実施形態に係る情報処理装置および店舗装置の各々の機能を実現するコンピュータの一例を示すハードウェア構成図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下に、本願に係る情報処理装置、情報処理方法、および情報処理プログラムを実施するための形態(以下、「実施形態」と呼ぶ)について図面を参照しつつ詳細に説明する。なお、この実施形態により本願に係る情報処理装置、情報処理方法、および情報処理プログラムが限定されるものではない。また、各実施形態は、処理内容を矛盾させない範囲で適宜組み合わせることが可能である。また、以下の各実施形態において同一の部位には同一の符号を付し、重複する説明は省略される。
【0010】
〔1.情報処理の一例〕
まず、
図1を用いて、実施形態に係る情報処理の一例について説明する。
図1は、実施形態に係る情報処理の一例を示す図である。
【0011】
図1に示す情報処理装置1は、ユーザUの店舗装置2と連携し、オンラインで各種の情報をユーザUに提供する情報処理装置であり、例えば、1以上のサーバまたはクラウドシステムなどにより実現される。なお、
図1に示す例では、1つの店舗装置2が示されているが、情報処理装置1は、複数の店舗装置2の各々と連携し、オンラインで各種のサービスを各店舗装置2のユーザUに提供する。
【0012】
情報処理装置1によってユーザUに提供されるサービスは、例えば、電子商取引サービス、広告配信サービス、ウェブ検索サービス、コンテンツ配信サービス、SNS(Social Networking Service)などのサービスであるが、かかる例に限定されない。
【0013】
情報処理装置1は、電子商取引サービスの1つとして、電子商取引サイトにおいて電子商取引を行うオンライン店舗のメッセージの作成を支援するメッセージ作成支援サービスを提供する。オンライン店舗は、オンラインストアや仮想店舗などとも呼ばれる。なお、情報処理装置1による支援対象となるメッセージは、オンライン店舗のメッセージに限定されず、実店舗のメッセージであってもよい。以下において、オンライン店舗を単に店舗と記載する場合がある。
【0014】
情報処理装置1による支援対象となる店舗のメッセージは、店舗の客などへのメッセージであり、例えば、SNSでのメッセージ、電子メールでのメッセージなどであるが、メッセージの種類は限定されない。以下において、店舗のメッセージを店舗メッセージと記載する場合がある。
【0015】
情報処理装置1は、店舗装置2からの要求に応じてメッセージ作成支援情報を店舗装置2に送信する(ステップS1)。店舗装置2は、情報処理装置1からメッセージ作成支援情報を受信した場合、かかるメッセージ作成支援情報に基づいてメッセージ作成支援画面を表示情報として表示する(ステップS2)。メッセージ作成支援画面は、例えば、GUI(Graphical User Interface)を含む画面である。
【0016】
図1に示すメッセージ作成支援画面には、第1の広告コンテンツ、サポートコンテンツ、第2の広告コンテンツ、およびメッセージ作成コンテンツなどが含まれる。第1の広告コンテンツおよび第2の広告コンテンツの各々は、互いに異なる広告コンテンツである。
【0017】
各広告コンテンツは、リンク付きのバナー広告であり、ユーザUは、広告コンテンツをクリック操作またはタップ操作などによって選択することで、ユーザUが選択した広告コンテンツに対応するメッセージ作成代行業者のランディングページのコンテンツが店舗装置2に表示される。なお、各広告コンテンツは、リンク付きのバナー広告に代えてリンク付きのテキスト広告であってもよい。
【0018】
サポートコンテンツは、店舗メッセージの作成や修正を支援する各種のサポート情報を複数含む。サポート情報は、リンク付きバナー情報であり、サポートの項目などが示される。ユーザUは、クリック操作またはタップ操作などによってサポート情報を選択することで、サポート内容を示す情報が店舗装置2に表示される。なお、各サポート情報は、リンク付きのバナー情報に代えてハイパーリンクの文字情報であってもよく、リンクが含まれない文字情報であってもよい。
【0019】
メッセージ作成コンテンツは、店舗情報入力領域と、カレンダ表示領域と、メッセージ編集領域と、コピーボタンと、送信ボタンとを含む。店舗情報入力領域は、店舗名または店舗ID(Identifier)などの店舗の情報である店舗情報が入力される領域である。店舗IDは、店舗の識別情報の一例である。
【0020】
ユーザUは、例えば、店舗装置2を操作することによって、店舗情報入力領域に店舗情報を入力することができる。なお、店舗情報入力領域は、情報処理装置1によって予め店舗情報が入力されてもよい。
【0021】
カレンダ表示領域は、カレンダが配置されている。カレンダ表示領域に配置されるカレンダは、日付と曜日が示される表形式の月間カレンダであるが、週間カレンダや年間カレンダなどであってもよい。カレンダ表示領域では、イベント等が開催される日がイベント開催日として示され、イベント等が開催される日時がイベント開催日時として示される。イベント開催日は、イベントか開催されている日(期間)である。イベント開催日時は、イベントか開催されている期間であり、例えば、イベントが開始される日時とイベントが終了する日時などによって示される。
【0022】
店舗装置2は、店舗情報入力領域に店舗情報が入力された状態で、カレンダ表示領域で示されるカレンダにおけるイベント開催日またはイベント開催日時などがユーザUによって指定された場合、メッセージ作成要求を情報処理装置1に送信する(ステップS3)。メッセージ作成要求には、店舗情報と指定情報とが含まれる。店舗情報は、例えば、店舗情報入力領域に入力された店舗の情報であり、店舗を特定する情報の一例である。指定情報は、ユーザUによって指定された日または日時を示す情報である。
【0023】
情報処理装置1は、店舗装置2からのメッセージ作成要求を受け付ける。情報処理装置1は、メッセージ作成要求を受け付けた場合、メッセージ作成要求に含まれる店舗情報と指定情報とに応じたメッセージを店舗メッセージとして作成する(ステップS4)。これにより、情報処理装置1は、ユーザUの利便性を向上させることができる。
【0024】
店舗メッセージは、例えば、指定情報で示される日または日時に店舗から店舗の客宛に配信される店舗のメッセージであるが、指定情報で示される日よりも前または指定情報で示される日時よりも前に店舗から店舗の客宛に配信される店舗のメッセージであってもよい。
【0025】
情報処理装置1は、例えば、店舗情報で示される店舗に関する情報、指定情報で示される日または日時のイベントに関するイベント情報などを含む店舗メッセージを作成する。そして、情報処理装置1は、作成した店舗メッセージを店舗装置2に送信する(ステップS5)。店舗装置2は、情報処理装置1からの店舗メッセージを受信し、受信した店舗メッセージをメッセージ編集領域に表示させる。
【0026】
店舗メッセージにおいて、店舗に関する情報は、
図1に示す例では、店舗「YOZZ」に関する情報であり、例えば、店舗「YOZZ」におけるお得な商品の情報や店舗「YOZZ」のリンク(URL(Uniform Resource Locator))情報などである。店舗「YOZZ」のリンク情報は、電子商取引サイトにおける店舗のアクセス先の情報の一例である。
【0027】
情報処理装置1は、電子商取引サイトの店舗毎に店舗のアクセス先の情報であるリンク情報を記憶しており、メッセージ作成要求に含まれる店舗情報に基づいて、店舗のアクセス先の情報を取得する。
図1に示す例では、店舗のアクセス先の情報として、店舗「YOZZ」のリンク情報が取得される。
【0028】
また、店舗メッセージにおいて、イベント情報は、例えば、イベント名、イベントの最終時間、イベントへのエントリーのための情報やリンク(URL)などを含む。イベントは、電子商取引サイト全体のイベント、特定タイプの店舗のイベント、店舗毎のイベントなどである。特定タイプの店舗は、例えば、特定カテゴリの商品を販売する店舗、特定種類の商品を販売する店舗などであるが、かかる例に限定されない。
【0029】
また、情報処理装置1は、店舗の主な客層に応じた表現形式の店舗メッセージを作成する。客層は、客のセグメントということもできる。例えば、情報処理装置1は、各店舗の主な客層の情報である客層情報を有しており、かかる客層情報に基づいて、店舗の主な客層に応じた表現形式の店舗メッセージを作成する。
【0030】
例えば、情報処理装置1は、店舗の主な客層が20代の層である場合、文章を柔らかめにした店舗メッセージを作成し、店舗の主な客層が50代の層である場合、文章を固めにした店舗メッセージを作成する。
【0031】
また、サポートコンテンツにイベント毎に特有のサポート情報が含まれる場合、情報処理装置1は、サポートコンテンツのうち指定情報で示される日または日時に応じたイベントに特有のサポート情報を強調表示する。情報処理装置1は、ユーザUが店舗メッセージを確認または修正する際において、カレンダにおけるユーザUの指定位置に対応するサポート情報を強調表示する。これにより、情報処理装置1は、カレンダにおけるユーザUの指定位置に対応するサポート情報をユーザUに容易に把握させることができ、ユーザUの利便性を向上させることができる。
【0032】
情報処理装置1は、店舗装置2からの設定情報を予め受け付け、かかる設定情報を含むメッセージを店舗メッセージとして生成することもできる。設定情報は、上述した店舗に関する情報とは異なる情報であるが、例えば、店舗に関する情報の一部または全部であってもよい。
【0033】
上述したカレンダ表示領域には、イベントの情報に加えて、店舗のメッセージによる広告効果の推定値を示す広告効果情報がイベント毎に配置されてもよい。広告効果の推定値は、例えば、電子商取引サイトにおける店舗へのアクセス率、電子商取引サイトにおける店舗での売り上げアップ率などである。
【0034】
アクセス率や売り上げアップ率は、例えば、電子商取引サイト全体における過去の平均値、電子商取引サイトにおける店舗の種別毎の過去の平均値などであるが、かかる例に限定されない。店舗の種別は、例えば、店舗で販売される商品のカテゴリに応じた種別または店舗で販売される商品に応じた種別などである。
【0035】
上述したメッセージ編集領域では、情報処理装置1から提供された店舗メッセージが編集可能に示される。ユーザUは、店舗装置2を操作することによって、情報処理装置1から提供された店舗メッセージを編集することができる。上述したようにメッセージ作成支援画面にはサポートコンテンツが含まれており、ユーザUは、サポートコンテンツのサポート情報を確認しながら、店舗メッセージを編集することができる。
【0036】
図1に示すように、メッセージ作成支援画面は、店舗装置2の表示領域よりもサイズが大きいため、店舗装置2では、メッセージ作成支援画面が部分的に表示される。そして、ユーザUによる店舗装置2への操作に応じてメッセージ作成支援画面のうち店舗装置2の表示領域で表示される領域が変更される。店舗装置2は、メッセージ作成支援画面のうち店舗装置2の表示領域で表示される領域の位置である表示位置を示す表示位置情報を情報処理装置1に送信する(ステップS6)。以下において、店舗装置2の表示領域を単に表示領域と記載する場合がある。
【0037】
情報処理装置1は、表示位置情報を店舗装置2から取得し、取得した表示位置情報に基づいて、ユーザUによるメッセージ作成支援画面の閲覧状況として、表示位置の変化状況を判定する(ステップS7)。そして、情報処理装置1は、判定した表示位置の変化状況に応じて、メッセージ作成支援画面に配置する広告コンテンツを制御する(ステップS8)。表示位置の変化状況は、ユーザUによるメッセージ作成支援画面の閲覧状況を示しており、情報処理装置1は、ユーザUによるメッセージ作成支援画面の閲覧状況に応じて広告コンテンツを変更または削除することで、メッセージ作成支援画面に配置する広告コンテンツを制御する。
【0038】
例えば、情報処理装置1は、店舗装置2の表示領域に表示された後に表示領域外になった広告コンテンツをメッセージ作成支援画面から削除するか別の広告コンテンツに置き換える。
【0039】
例えば、情報処理装置1は、広告コンテンツが表示領域に表示された後に表示領域外になった場合であって広告コンテンツの位置状態が予め定められた条件を満たす場合に、広告コンテンツを表示情報から削除するか別の広告コンテンツに置き換える。
【0040】
予め定められた条件は、例えば、第1条件、第2条件、第3条件、第4条件、第5条件などである。第1条件は、広告コンテンツが表示領域外になって表示領域に近づく方向と表示領域から遠ざかる方向とに予め定められた回数以上または予め定められた距離以上繰り返し位置が変更されるという条件である。
【0041】
第2条件は、例えば、広告コンテンツが表示領域外になってから予め定められた期間を経過するという条件である。第3条件は、広告コンテンツが表示領域外になって予め定められた距離以上表示領域から遠ざかるになるという条件である。
【0042】
第4条件は、例えば、広告コンテンツの表示領域内と表示領域外との間の位置変化回数が予め定められた回数以上になるという条件である。第5条件は、例えば、広告コンテンツを互いの間で挟む位置に配置されるサポートコンテンツと店舗メッセージとが交互に表示領域内に配置された回数が予め定められた回数以上になるという条件である。
【0043】
図2は、実施形態に係る情報処理装置1による広告コンテンツの制御処理の一例を示す図である。
図2の(a)に示すように、情報処理装置1は、第1の広告コンテンツが表示領域外になって表示領域に近づく方向と表示領域から遠ざかる方向とに予め定められた回数以上または予め定められた距離以上繰り返し位置が変更された場合に、第1条件を満たす広告コンテンツが第1の広告コンテンツであると判定する。
【0044】
情報処理装置1は、第1条件を満たす第1の広告コンテンツを表示情報から削除するか別の広告コンテンツ(
図2の(a)に示す例では、第3の広告コンテンツ)に置き換える。これにより、情報処理装置1は、選択される可能性が低い広告コンテンツをメッセージ作成支援画面から削除したり別の広告コンテンツに置き換えたりすることができ、広告コンテンツを効果的に提供することができる。
【0045】
また、
図2の(b)に示すように、情報処理装置1は、第1の広告コンテンツが表示領域外になってから予め定められた期間を経過した場合に、第2条件を満たす広告コンテンツが第1の広告コンテンツであると判定する。
【0046】
情報処理装置1は、第2条件を満たす第1の広告コンテンツを表示情報から削除するか別の広告コンテンツ(
図2の(b)に示す例では、第4の広告コンテンツ)に置き換える。これにより、情報処理装置1は、選択される可能性が低い広告コンテンツをメッセージ作成支援画面から削除したり別の広告コンテンツに置き換えたりすることができ、広告コンテンツを効果的に提供することができる。
【0047】
図3は、実施形態に係る情報処理装置1による広告コンテンツの制御処理の他の例を示す図である。
図3の(a)に示すように、情報処理装置1は、表示領域内にあった第1の広告コンテンツが表示領域外になって予め定められた距離以上表示領域から遠ざかった場合に、第3条件を満たす広告コンテンツが第1の広告コンテンツであると判定する。
【0048】
情報処理装置1は、第3条件を満たす第1の広告コンテンツを表示情報から削除するか別の広告コンテンツ(
図3の(a)に示す例では、第4の広告コンテンツ)に置き換える。これにより、情報処理装置1は、選択される可能性が低い広告コンテンツをメッセージ作成支援画面から削除したり別の広告コンテンツに置き換えたりすることができ、広告コンテンツを効果的に提供することができる。
【0049】
また、
図3の(b)に示すように、情報処理装置1は、第2の広告コンテンツの表示領域内と表示領域外との間の位置変化回数が予め定められた回数以上になった場合に、第4条件を満たす広告コンテンツが第2の広告コンテンツであると判定する。
【0050】
情報処理装置1は、第4条件を満たす広告コンテンツを表示情報から削除するか別の広告コンテンツに置き換える。これにより、情報処理装置1は、選択される可能性が低い広告コンテンツをメッセージ作成支援画面から削除したり別の広告コンテンツに置き換えたりすることができる。また、この場合、情報処理装置1は、予め定められた回数と位置変化回数との差をメッセージ作成支援画面における広告コンテンツに対応する位置に表示させることもでき、これにより、ユーザUに広告コンテンツの選択を促すことができ、広告コンテンツを効果的に提供することができる。
【0051】
上述した別の広告コンテンツは、広告コンテンツと広告対象が異なり且つ広告コンテンツよりも広告効果の推定値が高い広告コンテンツである。また、上述した別の広告コンテンツは、広告コンテンツと広告対象が同じで広告コンテンツとデザインが異なるコンテンツであってもよい。
【0052】
図4は、実施形態に係る情報処理装置1による広告コンテンツの制御処理のさらに他の例を示す図である。
図4に示すように、情報処理装置1は、第2の広告コンテンツが互いの間に挟む位置にあるサポートコンテンツと店舗メッセージとが交互に表示領域内に配置された回数が予め定められた回数以上になった場合に、第5条件を満たす広告コンテンツが第2の広告コンテンツであると判定する。
【0053】
情報処理装置1は、第5条件を満たす第2の広告コンテンツを別の広告コンテンツ(
図4に示す例では、第4の広告コンテンツ)に置き換える。これにより、情報処理装置1は、選択される可能性が低い広告コンテンツを別の広告コンテンツに置き換えることができる。この場合、別の広告コンテンツは、例えば、メッセージの作成代行業者の広告コンテンツである。これにより、情報処理装置1は、メッセージの効果的な修正が分からずにメッセージの修正に迷っている可能性があるユーザUに対してメッセージの作成代行業者の広告コンテンツを提供することができ、広告コンテンツを効果的に提供することができる。
【0054】
また、上述した例では、メッセージ作成支援画面に含まれる広告コンテンツの削除や置き換えなどの処理について説明したが、かかる例に限定されない。例えば、情報処理装置1は、メッセージ作成支援画面とは異なる表示情報に含まれる広告コンテンツの削除や置き換えなど行うこともできる。
【0055】
このように、実施形態に係る情報処理装置1は、カレンダを表示部に表示させ、ユーザUがカレンダ上で指定した日または日時を示す指定情報を受け付ける。そして、情報処理装置1は、ユーザUの店舗の情報と指定情報とに応じたメッセージを店舗のメッセージとして生成する。これにより、情報処理装置1は、メッセージの作成を支援することができる。
【0056】
また、情報処理装置1は、広告コンテンツを含む表示情報を部分的に表示領域に表示させ、表示領域に表示された後に表示領域外になった広告コンテンツを表示情報から削除または別の広告コンテンツに置き換える。これにより、情報処理装置1は、広告コンテンツを効果的に提供することができる。
【0057】
また、上述した例では、情報処理装置1によって種々の処理を行う例を説明したが、上述した情報処理装置1の処理の一部または全部は、店舗装置2主体の処理により行われてもよい。例えば、情報処理装置1は、API(Application Programming Interface)などのインターフェイスを介して店舗装置2から入力された情報に基づいて生成した情報を店舗装置2に提供し、店舗装置2が情報処理装置1から提供された情報に基づいて上述した情報を表示させるものであってもよい。また、
図1では、情報処理装置1と店舗装置2とが別装置である場合を示したが、情報処理装置1と店舗装置2とが情報処理装置として一体化されてもよい。
【0058】
以下、このような処理を行う情報処理装置1および店舗装置2を含む情報処理システムの構成などについて、詳細に説明する。
【0059】
〔2.情報処理システムの構成〕
図5は、実施形態に係る情報処理システムの構成の一例を示す図である。
図5に示すように、実施形態に係る情報処理システム100は、情報処理装置1と、複数の店舗装置2と、複数の端末装置3とを含む。
【0060】
複数の店舗装置2の各々は、互いに異なるユーザUによって用いられる。複数の端末装置3の各々は、例えば、互いに異なるカスタマCなどによって用いられる。カスタマCは、例えば、店舗の客または店舗の客候補などである。
【0061】
情報処理装置1、店舗装置2、および端末装置3は、ネットワークNを介して、有線または無線により互いに通信可能に接続される。なお、
図5に示す情報処理システム100には、情報処理装置1が複数含まれてもよい。ネットワークNは、例えば、LAN(Local Area Network)や、インターネットなどのWAN(Wide Area Network)である。
【0062】
店舗装置2および端末装置3の各々は、例えば、デスクトップ型PC(Personal Computer)、ノート型PC、タブレット端末、スマートフォン、携帯電話機、またはPDA(Personal Digital Assistant)などである。なお、店舗装置2および端末装置3の各々は、上記例に限定されなくともよく、例えば、スマートウォッチまたはウェアラブルデバイス(Wearable Device)などであってもよい。
【0063】
また、各店舗装置2は、LTE(Long Term Evolution)、4G(4th Generation)、5G(5th Generation:第5世代移動通信システム)などの無線通信網や、Bluetooth(登録商標)、無線LANなどの近距離無線通信を介してネットワークNに接続し、情報処理装置1や各端末装置3と通信することができる。
【0064】
また、各端末装置3は、LTE、4G、5Gなどの無線通信網や、Bluetooth、無線LANなどの近距離無線通信を介してネットワークNに接続し、情報処理装置1や各店舗装置2と通信することができる。
【0065】
〔3.店舗装置2〕
図6は、実施形態に係る店舗装置2の構成の一例を示す図である。
図6に示すように、実施形態に係る店舗装置2は、通信部10と、表示部11と、操作部12と、記憶部13と、処理部14とを備える。
【0066】
〔3.1.通信部10〕
通信部10は、例えば、NIC(Network Interface Card)などによって実現される。通信部10は、ネットワークNと有線または無線で接続され、ネットワークNを介して、情報処理装置1や端末装置3などとの間で情報の送受信を行う。
【0067】
〔3.2.表示部11〕
表示部11は、例えば、LCD(Liquid Crystal Display)または有機EL(Electro Luminescence)ディスプレイなどである。
【0068】
〔3.3.操作部12〕
操作部12は、例えば、文字、数字、およびスペースを入力するためのキー、エンターキーおよび矢印キーなどを含むキーボード、マウス、および電源ボタンなどを含む。表示部11がタッチパネル対応ディスプレイである場合、操作部12はタッチパネルを含む。
【0069】
〔3.4.記憶部13〕
記憶部13は、例えば、RAM(Random Access Memory)、フラッシュメモリ(Flash Memory)などの半導体メモリ素子、または、ハードディスク、光ディスクなどの記憶装置によって実現される。
【0070】
記憶部13には、例えば、情報処理装置1から送信されネットワークNおよび通信部10を介して処理部14によって取得された情報などが記憶される。
【0071】
〔3.5.処理部14〕
処理部14は、コントローラ(controller)であり、例えば、CPU(Central Processing Unit)またはMPU(Micro Processing Unit)などによって、店舗装置2内部の記憶装置(例えば、記憶部13)に記憶されている各種プログラムがRAMを作業領域として実行されることにより実現される。処理部14は、例えば、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)またはFPGA(Field Programmable Gate Array)などの集積回路により一部または全部が実現されてもよい。処理部14は、情報取得部16と、表示処理部17と、情報出力部18とを備える。
【0072】
〔3.5.1.情報取得部16〕
情報取得部16は、情報処理装置1から送信されネットワークNを介して通信部10で受信される種々の情報を取得する。情報処理装置1から送信される情報は、例えば、上述したメッセージ作成支援情報や広告コンテンツなどである。
【0073】
〔3.5.2.表示処理部17〕
表示処理部17は、情報取得部16によって取得された情報を表示部11に表示させる。例えば、表示処理部17は、情報取得部16によって取得された情報を表示部11に表示させる。
【0074】
〔3.5.3.情報出力部18〕
情報出力部18は、例えば、ユーザUによる操作部12への操作に応じた情報である操作情報を情報処理装置1へ通信部10を介して送信する。
【0075】
〔4.情報処理装置1の構成〕
図7は、実施形態に係る情報処理装置1の構成の一例を示す図である。
図7に示すように、情報処理装置1は、通信部20と、記憶部21と、処理部22とを有する。
【0076】
〔4.1.通信部20〕
通信部20は、例えば、NICなどによって実現される。そして、通信部20は、ネットワークNと有線または無線で接続され、他の各種装置との間で情報の送受信を行う。例えば、通信部20は、複数の店舗装置2の各々との間でネットワークNを介して情報の送受信を行う。
【0077】
〔4.2.記憶部21〕
記憶部21は、例えば、RAM、フラッシュメモリなどの半導体メモリ素子、または、ハードディスク、光ディスクなどの記憶装置によって実現される。記憶部21は、店舗情報記憶部30と、支援情報記憶部31と、ユーザ情報記憶部32と、コンテンツ記憶部33とを含む。
【0078】
〔4.2.1.店舗情報記憶部30〕
店舗情報記憶部30は、各店舗に関する情報を記憶する。
図8は、実施形態に係る情報処理装置1の店舗情報記憶部30に記憶される店舗情報テーブルの一例を示す図である。
図8に示すように、店舗情報記憶部30に記憶される店舗情報テーブルは、「店舗ID」、「店舗名」、「リンク情報」、「設定情報」、および「客層情報」などの項目を含む。
【0079】
「店舗ID」は、電子商取引サイトにおける店舗を識別する識別情報である。「店舗名」は、「店舗ID」に対応する店舗の名称を示す情報である。「リンク情報」は、「店舗ID」に対応する店舗のアクセス先の情報であり、例えば、電子商取引サイトにおける店舗のURLであるが、かかる例に限定されない。
【0080】
「設定情報」は、「店舗ID」に対応する店舗の設定情報であり、店舗に関する情報を含む。かかる設定情報は、ユーザUによって情報処理装置1に予め設定された情報である。「客層情報」は、店舗の客層の種別を示す情報である。なお、店舗情報テーブルに含まれる情報、
図8に示す情報に限定されない。
【0081】
〔4.2.2.支援情報記憶部31〕
支援情報記憶部31は、各種の支援情報を記憶する。例えば、支援情報記憶部31は、メッセージ作成支援情報やメッセージ要素情報を記憶する。メッセージ作成支援情報は、上述したメッセージ作成支援画面を店舗装置2に表示させるための情報である。
【0082】
メッセージ要素情報は、店舗メッセージを構成する要素(文字列や記号など)の情報などを含む。支援情報記憶部31は、例えば、イベントの種別毎のメッセージ要素情報を店舗の客層の種別毎に記憶する。イベントの種別は、例えば、「5のつく日」に開催されるイベント、「日曜日」に開催されるイベント(日曜祭)、その他の特定の日または特定の期間に開催されるイベントなどである。
【0083】
客層の種別は、例えば、年代の種別であり、主な客層が10代、主な客層が20代、主な客層が30代、主な客層が40代、主な客層が50代、・・・などである。例えば、主な客層が20代であるメッセージ要素情報には、文章を柔らかめにした店舗メッセージを生成するための要素の情報が含まれる。また、主な客層が50代であるメッセージ要素情報には、文章を柔らかめにした店舗メッセージを生成するための要素の情報が含まれる。
【0084】
また、客層の種別は、年代以外の属性の種別であってもよい。例えば、客層の種別は、性別の種別、住所の種別、家族構成の種別、職業の種別、年収の種別、興味関心の種別などであってもよい。また、客層の種別は、複数の属性の組み合わせの種別であってもよい。複数の属性の組み合わせは、例えば、主な客層が10代の女性、主な客層が10代の男性、・・・などである。また、客層の種別は、客層の分布の種別などであってもよい。
【0085】
また、支援情報記憶部31は、例えば、イベントの種別毎のメッセージ要素情報を店舗毎または店舗の種別毎に記憶することもできる。店舗の種別は、例えば、店舗で販売される商品のカテゴリに応じた種別または店舗で販売される商品に応じた種別などであるが、かかる例に限定されない。
【0086】
また、店舗の種別は、例えば、売り上げ規模毎の種別(例えば、売り上げ規模大、売り上げ規模中、売り上げ規模小などの別)であってもよい。また、店舗の種別は、例えば、サポートランクの種別(例えば、サポートランクA,B,Cなどの別)などであってもよい。
【0087】
なお、メッセージ要素情報は、イベントに関係する情報と、客層に関係する情報とでそれぞれ別々の情報であってもよい。この場合、支援情報記憶部31は、イベント毎のメッセージ要素情報と、客層毎のメッセージ要素情報とが記憶される。
【0088】
〔4.2.3.ユーザ情報記憶部32〕
ユーザ情報記憶部32は、ユーザUに関する情報であるユーザ情報を記憶する。例えば、ユーザ情報記憶部32は、ユーザUの属性情報および履歴情報などの情報をユーザ情報として含む。
【0089】
ユーザUの属性情報は、ユーザUのユーザ属性に関する情報であり、サイコグラフィック属性の情報や、デモグラフィック属性の情報などを含む。デモグラフィック属性は、例えば、性別、年齢、居住地、および職業などであり、サイコグラフィック属性は、旅行、服、車、宗教などの興味関心対象、生活スタイル、思想や思想の傾向などである。
【0090】
ユーザUの履歴情報は、ユーザUのウェブサイトの閲覧履歴の情報、ユーザUの店舗メッセージの送信履歴の情報、ユーザUの店舗メッセージの変種履歴の情報、ユーザUの広告コンテンツの閲覧履歴の情報、ユーザUの広告コンテンツの選択履歴の情報などを含む。
【0091】
広告コンテンツの選択履歴は、例えば、広告コンテンツに対するユーザUの選択(例えば、クリック操作やタップ操作など)の履歴である。ユーザUが操作部12への操作によって広告コンテンツを選択した場合、表示部11には、ユーザUが選択した広告コンテンツに対応するランディングページ(例えば、広告対象となるウェブページ)が表示される。また、ユーザUの履歴情報は、広告コンテンツのランディングページで購入可能な商品またはサービスの購入履歴の情報などを含む。
【0092】
〔4.2.4.コンテンツ記憶部33〕
コンテンツ記憶部33は、各種のコンテンツを記憶する。例えば、コンテンツ記憶部33は、種々の広告コンテンツおよび種々のウェブサイトのコンテンツなどを記憶する。種々のウェブサイトは、例えば、電子商取引サイト、ウェブ検索サイト、SNSサイト、コンテンツ配信サイトなどである。
【0093】
〔4.3.処理部22〕
処理部22は、コントローラであり、例えば、CPUまたはMPUなどのプロセッサによって、情報処理装置1内部の記憶装置(例えば、記憶部21)に記憶されている各種プログラム(情報処理プログラムの一例)がRAMを作業領域として実行されることにより実現される。また、処理部22は、例えば、ASICやFPGAなどの集積回路により一部または全部が実現されてもよい。
【0094】
図7に示すように、処理部22は、取得部40と、受付部41と、表示処理部42と、生成部43と、判定部44と、変更処理部45とを有し、以下に説明する情報処理の機能や作用を実現または実行する。なお、処理部22の内部構成は、
図7に示した構成に限られず、後述する情報処理を行う構成であれば他の構成であってもよい。
【0095】
〔4.3.1.取得部40〕
取得部40は、各種情報を取得する。取得部40は、記憶部21から各種の情報を取得する。取得部40は、店舗情報記憶部30、支援情報記憶部31、ユーザ情報記憶部32、およびコンテンツ記憶部33などから各種の情報を取得する。
【0096】
取得部40は、店舗情報記憶部30の店舗情報テーブルから店舗情報を取得する。例えば、取得部40は、受付部41によって受け付けられたメッセージ作成要求に含まれる店舗情報に応じた店舗情報を取得する。例えば、取得部40は、メッセージ作成要求に含まれる店舗情報に対応する店舗名、リンク情報、および客層情報などを店舗情報記憶部30から取得する。リンク情報は、店舗のアクセス先の情報の一例である。
【0097】
また、取得部40は、指定情報および客層情報などに応じたメッセージ要素情報を取得する。指定情報は、例えばユーザUがカレンダ上で指定した日または日時を示す情報である。客層情報は、メッセージ作成要求に含まれる店舗情報に対応する客層情報である。
【0098】
例えば、取得部40は、メッセージ作成要求に含まれる指定情報で示される日または日時に対応するイベントのメッセージ要素情報であってメッセージ作成要求に含まれる店舗情報に対応する客層情報に応じたメッセージ要素情報を支援情報記憶部31から取得する。
【0099】
また、取得部40は、例えば、ユーザUのユーザ情報をユーザ情報記憶部32から取得し、取得したユーザ情報に応じた広告コンテンツをコンテンツ記憶部33または外部のサーバ(例えば、アドネットワークのサーバ)などから取得する。
【0100】
取得部40は、例えば、上述した表示位置の変化状況に応じた種別の広告コンテンツを取得したり、ユーザUのユーザ情報に応じた広告コンテンツであって上述した表示位置の変化状況に応じた種別の広告コンテンツを取得したりすることができる。
【0101】
〔4.3.2.受付部41〕
受付部41は、通信部20を介して、店舗装置2やその他の装置からの要求や情報を受け付ける。
【0102】
例えば、受付部41は、店舗装置2からのメッセージ作成要求を受け付ける。メッセージ作成要求には、店舗情報および指定情報などが含まれる。店舗情報は、店舗を特定する情報であり、店舗名を示す情報または店舗IDなどである。指定情報は、ユーザUがカレンダ上で指定した日または日時を示す情報である。受付部41は、店舗装置2からのメッセージ作成要求に含まれる店舗情報および指定情報を受け付ける。
【0103】
また、受付部41は、設定情報を受け付ける。設定情報は、店舗の設定情報であり、ユーザUによって予め設定された情報である。受付部41は、設定情報を受け付けた場合、受け付けた設定情報を店舗情報記憶部30の店舗情報テーブルに追加する。
【0104】
〔4.3.3.表示処理部42〕
表示処理部42は、通信部20を介して、メッセージ作成支援情報を店舗装置2に出力して、店舗装置2の表示部11にメッセージ作成支援画面を表示させる。表示処理部42は、メッセージ作成支援画面を表示情報として部分的に表示部11の表示領域に表示させる。
【0105】
メッセージ作成支援画面には、店舗メッセージの作成や修正を支援する各種のサポート情報を複数含むサポートコンテンツ、店舗メッセージを作成するためのメッセージ作成コンテンツ、および広告コンテンツなどが含まれる。
【0106】
図9は、実施形態に係る情報処理装置1の表示処理部42によって店舗装置2の表示部11に表示されるメッセージ作成支援画面の一例を示す図である。
図9に示すメッセージ作成支援画面50は、表示情報として部分的に表示部11の表示領域60に表示される。
【0107】
図9に示す状態では、ユーザUによる操作部12への操作によって、メッセージ作成支援画面50のうちの下方の領域が表示領域60に表示されているが、ユーザUによる操作部12への操作の前の状態では、メッセージ作成支援画面50のうちの上方の領域が表示領域60に表示される。
【0108】
図9に示すように、メッセージ作成支援画面50は、広告コンテンツ51、サポートコンテンツ52、広告コンテンツ53、およびメッセージ作成コンテンツ54などを含む。
【0109】
広告コンテンツ51は、ユーザUのユーザ情報などに基づいて選択された広告コンテンツであり、
図9に示す例では、文字列「XXX社の新製品を体験しよう!」を含むバナー広告である。
【0110】
サポートコンテンツ52は、店舗メッセージの作成や修正を支援する各種のサポート情報を複数含む。サポート情報は、リンク付きバナー情報であり、サポートの項目などが示される。
図9に示す例では、サポート情報群521,522,523を含む。
【0111】
サポート情報群521は、第1段階のサポートの情報であり、文字列「友だちを集めて、メッセージを配信し、お客様を呼び込もう」の情報と、複数のサポート情報521a,521b,521c,521dを含む。
【0112】
サポート情報521aは、文字列「公式アカウントを発行しログインしよう」を含むリンク付きバナー情報であり、サポート情報521bは、文字列「初期設定をしよう」を含むリンク付きバナー情報である。また、サポート情報521cは、文字列「友だちを集めよう」を含むリンク付きバナー情報であり、サポート情報521dは、文字列「メッセージを配信しよう」を含むリンク付きバナー情報である。
【0113】
サポート情報群522は、第2段階のサポートの情報であり、文字列「効率的にメッセージを配信し、集客につなげよう」の情報と、複数のサポート情報522a,522b,522c,522dを含む。
【0114】
サポート情報522aは、文字列「開封率をアップさせよう」を含むリンク付きバナー情報であり、サポート情報522bは、文字列「配信スケジュールをたてよう」を含むリンク付きバナー情報である。また、サポート情報522cは、文字列「開催イベントに参加しよう」を含むリンク付きバナー情報であり、サポート情報522dは、文字列「クリエイティブを変えてみよう」を含むリンク付きバナー情報である。
【0115】
サポート情報群523は、第3段階のサポートの情報であり、文字列「改善点を把握し、効率的なメッセージを配信しよう」の情報と、複数のサポート情報523a,523b,523cを含む。
【0116】
サポート情報523aは、文字列「改善点をみつけよう」を含むリンク付きバナー情報であり、サポート情報523bは、文字列「成功報酬を知ろう」を含むリンク付きバナー情報である。また、サポート情報523cは、文字列「さらなる売上アップのためにおすすめしたいこと」を含むリンク付きバナー情報である。
【0117】
ユーザUは、複数のサポート情報521a,521b,521c,521d,522a,522b,522c,522d,523a,523b,523cのうち詳細を知りたいサポート情報を選択操作(例えば、クリック操作やタップ操作)によって選択する。これにより、店舗装置2が、ユーザUによって選択されたサポート情報に対応する詳細情報を情報処理装置1から取得し、かかる詳細情報が表示部11に表示される。
【0118】
このように、表示処理部42は、メッセージ編集領域543に配置される店舗メッセージの修正を支援するサポートコンテンツ52を表示部11に表示させることで、ユーザUの利便性を向上させることができる。
【0119】
広告コンテンツ53は、ユーザUのユーザ情報などに基づいて選択された広告コンテンツであり、
図9にしめす例では、文字列「会計ソフトは、YYYゴールド商会」を含むバナー広告である。
【0120】
メッセージ作成コンテンツ54は、店舗情報入力領域541と、カレンダ表示領域542と、メッセージ編集領域543と、コピーボタン544と、送信ボタン545とを含む。
【0121】
店舗情報入力領域541は、店舗情報を入力するための領域である。ユーザUは、操作部12を操作することで、店舗情報入力領域541に店舗IDまたは店舗名などを入力することができる。
【0122】
カレンダ表示領域542は、ユーザUがイベント開催日などを指定可能なカレンダを含む。
図9に示すカレンダ表示領域542では、日単位の枠を示す月間カレンダが配置されている。なお、日単位の枠には、時間単位の目盛などが含まれていてもよい。
【0123】
また、
図9に示すカレンダ表示領域542では、イベント等が開催される日がイベント開催日として示される。イベント開催日の枠内には、イベントの種別を示す図形が配置されている。イベントの種別を示す図形は、イベントを示す情報の一例である。これにより、ユーザUは、イベント開催日を容易に把握することができ、ユーザUの利便性を向上させることができる。
【0124】
図9に示す例では、イベント「5のつく日」、イベント「日曜祭」、イベント「特別イベント」などが互いに異なる図形で対応する日の枠内に配置されている。イベント「5のつく日」は、5のつく日に開催されるイベントであり、イベント「日曜祭」は、日曜日に開催されるイベントであり、イベント「特別イベント」は、不定期に開催される特別なイベントであるが、イベントはこれらの例に限定されない。
【0125】
例えば、イベント「5のつく日」、イベント「日曜祭」およびイベント「特別イベント」は、電子商取引サイト全体に適用されるイベントであるが、店舗の種別毎のイベントまたは店舗毎のイベントがカレンダ表示領域542に示されていてもよい。
【0126】
また、
図9に示すカレンダ表示領域542では、イベント名などは含まれていないが、例えば、日の枠内などに「5のつく日」、「日曜祭」、「特別イベント」などのイベント名が含まれていてもよい。イベント名は、イベントを示す情報の一例である。これにより、ユーザUは、イベント開催日に開催されるイベントを容易に把握することができ、ユーザUの利便性を向上させることができる。
【0127】
また、カレンダ表示領域542のカレンダにおいて、イベント等が開催される日時がイベント開催日時として示されてもよく、これにより、ユーザUは、イベント開催日時を指定することができ、ユーザUの利便性を向上させることができる。
【0128】
また、
図9に示すカレンダ表示領域542では、5月15日の枠が強調表示されており、ユーザUが指定したイベント日時が5月15日であることをユーザUが容易に把握することができ、ユーザUの利便性を向上させることができる。
【0129】
表示処理部42は、ユーザUがカレンダのイベント開催日またはイベント開催日時が指定された場合、サポートコンテンツ52のうちカレンダにおけるユーザUの指定位置に応じた情報を強調表示する。ユーザUの指定位置に応じた情報は、例えば、指定されたイベントに応じたサポート情報である。表示処理部42は、イベントとサポート情報とを紐付けた紐付け情報を有しており、かかる紐付け情報とユーザUの指定位置とに基づいて、ユーザUの指定位置に応じた情報を強調表示する。
【0130】
図9に示す例では、サポート情報522cが強調表示されており、5月15日におけるイベント「5のつく日」の店舗メッセージの修正においてサポート情報522cが役にたつ可能性があることが示されている。
【0131】
なお、表示処理部42は、例えば、ユーザUの店舗メッセージの編集履歴に基づいて、強調表示するサポート情報を増減させることもできる。例えば、表示処理部42は、ユーザUの店舗メッセージの編集回数が少ないほど強調表示するサポート情報を増加させることができる。また、表示処理部42は、例えば、ユーザUのサポート情報の選択回数が多いほど強調表示するサポート情報を増加させることができる。
【0132】
メッセージ編集領域543は、店舗メッセージを編集可能に表示する領域であり、メッセージ表示領域の一例である。かかるメッセージ編集領域543には、ユーザUがカレンダ表示領域542におけるイベント開催日またはイベント開催日時を指定した場合に生成部43によって生成される店舗メッセージが表示処理部42によって配置される。表示処理部42は、店舗メッセージを編集可能に表示部11に表示させる。
【0133】
メッセージ編集領域543で示される店舗メッセージには、イベントに関する情報、店舗に関する情報など含まれる。
図9に示すメッセージ編集領域543では、イベントに関する情報として、文字列「5%戻ってくる 還元ポイント獲得のチャンス!」および文字列「5のつく日キャンペーンは、本日23:59まで ご利用はお早めに!」などの情報が含まれる。
【0134】
さらに、
図9に示すメッセージ編集領域543では、文字列「5の付く日エントリーはこちらから https://yahoo.co.jp/・・・・」などの情報も含まれている。「https://yahoo.co.jp/・・・・」はイベントに参加するための情報のアクセス先の情報である。
【0135】
また、
図9に示すメッセージ編集領域543では、店舗に関する情報として、店舗「YOZZ」におけるお得な商品の情報や店舗「YOZZ」のリンク(URL)情報などが含まれる。店舗「YOZZ」のリンク情報は、電子商取引サイトにおける店舗のアクセス先の情報の一例である。
【0136】
ユーザUは、例えば、サポートコンテンツ52などに含まれるサポート情報などを参考にメッセージ編集領域543に配置される店舗メッセージを編集することができる。これにより、ユーザUは、メッセージ編集領域543で示される店舗メッセージを、より自身の店舗にあったメッセージに修正することができ、ユーザUの利便性を向上させることができる。
【0137】
コピーボタン544は、メッセージ編集領域543の店舗メッセージをコピーするためのボタンであり、ユーザUは、操作部12を操作してコピーボタン544を選択することで、店舗装置2におけるOS(Operating System)上のクリップボードに店舗メッセージがコピーされる。
【0138】
また、判定部44は、コピーボタン544がユーザUによって選択された場合、クリップボードに店舗メッセージがコピーされる前に、メッセージ編集領域543の店舗メッセージにリンク情報が含まれていれば、リンク情報で示されるリンクがデッドリンクになっているか否かを判定する。そして、リンク情報で示されるリンクがデッドリンクでない場合に、クリップボードに店舗メッセージがコピーされる。表示処理部42は、リンク情報で示されるリンクがデッドリンクになっていると判定部44によって判定された場合、表示部11の表示領域60へエラー表示を行う。
【0139】
これにより、例えば、店舗情報入力領域541において誤った店舗IDが入力された場合や、リンク情報をユーザUが誤って修正した場合において、店舗メッセージの送信前にアクセスできないリンク情報が店舗メッセージに含まれていることをユーザUが容易に把握することができる。また、メッセージ作成要求に含まれる店舗情報を一部に含むURLが店舗メッセージのリンク情報として生成部43によって生成される場合などにおいて、例えば、店舗情報入力領域541に誤ったIDや店舗名などが入力されたことをユーザUが容易に把握することができる。
【0140】
送信ボタン545は、SNSまたは電子メールによってメッセージ編集領域543の店舗メッセージを送信するためのボタンである。ユーザUは、操作部12を操作して送信ボタン545を選択することで、店舗装置2から店舗メッセージをSNSまたは電子メールによってユーザUの店舗のカスタマC宛に送信することができる。
【0141】
ユーザUが操作部12を操作して送信ボタン545を選択した場合、店舗装置2から店舗メッセージが情報処理装置1に送信される。取得部40は、店舗装置2からの店舗メッセージを取得する。処理部22は、取得した店舗メッセージを含むメッセージであってユーザUを送信元としたメッセージをSNSまたは電子メールでユーザUの店舗のカスタマC宛に通信部20を介して送信する送信部として機能する。
【0142】
例えば、処理部22は、指定情報で示される日または日時に、店舗メッセージを含むメッセージであってユーザUを送信元としたメッセージをSNSまたは電子メールでユーザUの店舗のカスタマC宛に通信部20を介して送信する送信部として機能する。指定情報で示される日時は、例えば、イベントが開始される日時である。
【0143】
また、処理部22は、指定情報で示される日または日時の予め定められた期間前までに、店舗メッセージを含むメッセージであってユーザUを送信元としたメッセージをSNSまたは電子メールでユーザUの店舗のカスタマC宛に送信部として通信部20を介して送信することもできる。
【0144】
また、表示処理部42は、イベント毎に店舗のメッセージによる広告効果の推定値を示す広告効果情報を配置した状態のカレンダを表示部11に表示させることもできる。広告効果情報は、広告効果を示す情報であり、例えば、広告効果の推定値を示す情報である。広告効果の推定値は、例えば、電子商取引サイトにおける店舗へのアクセス率、電子商取引サイトにおける店舗での売り上げアップ率などである。この場合、広告効果情報は、例えば、「平均アクセス率200%」、「平均売り上げアップ率50%」などである。
【0145】
また、表示処理部42は、予め定められた回数と位置変化回数との差を広告コンテンツに対応する位置に表示させることもできる。予め定められた回数は、例えば、判定部44で判定される第4条件で示される回数であり、位置変化回数は、例えば、広告コンテンツの表示領域内と表示領域外との間の位置変化回数である。表示処理部42は、予め定められた回数と位置変化回数との差として、例えば、「あと3回この広告メッセージが表示領域外になるとこの広告メッセージが削除されます。」などの情報を広告コンテンツに対応する位置に表示させることができる。
【0146】
〔4.3.4.生成部43〕
生成部43は、店舗装置2からのメッセージ作成要求が受付部41によって受け付けられた場合に、メッセージ作成要求に含まれる店舗情報および指定情報に基づいて、店舗メッセージを生成する。
【0147】
店舗メッセージは、例えば、指定情報で示される日または日時にユーザUの店舗のカスタマC(店舗の客)宛に配信されるメッセージであり、ユーザUによって指定された日または日時に対応するイベントに関する情報および店舗に関する情報などが含まれる。イベントに関する情報は、例えば、イベント毎に予め定められた情報であり、例えば、イベント毎のテンプレートの情報であるが、店舗のカテゴリ毎によって異なるテンプレートの情報などであってもよい。
【0148】
店舗メッセージに含まれる店舗に関する情報は、例えば、店舗のアクセス先の情報(リンク情報)などに加え、店舗名を示す情報や店舗で販売する商品などの情報を含む。店舗に関する情報は、上述した設定情報を含んでいてもよい。
【0149】
生成部43は、例えば、受付部41によってメッセージ作成要求受け付けられた場合において、かかるメッセージ作成要求に含まれる店舗情報に基づいて、店舗のアクセス先の情報(リンク情報)や設定情報などを店舗情報記憶部30から店舗に関する情報として取得する。
【0150】
また、生成部43は、店舗情報記憶部30に含まれる店舗のアクセス先の情報(リンク情報)を取得することに代えて、メッセージ作成要求に店舗情報として含まれる店舗IDに基づいて、店舗のアクセス先の情報を生成することもできる。例えば、生成部43は、予め定められたURLに対して「/X」(Xは、メッセージ作成要求に含まれる店舗ID)などの文字列を追加して得られるURLを含む店舗メッセージを生成する。
【0151】
メッセージ作成要求は、例えば、ユーザUがカレンダ表示領域542におけるイベント開催日またはイベント開催日時を指定した場合に店舗装置2から送信されるが、かかる例に限定されない。
【0152】
〔4.3.5.判定部44〕
判定部44は、取得部40によって取得される表示位置情報に基づいて、表示位置の変化状況を判定する。例えば、判定部44は、表示位置の変化状況が予め定められた条件を満たすか否かを判定する。
【0153】
予め定められた条件は、例えば、第1条件、第2条件、第3条件、第4条件、第5条件などである。第1条件は、広告コンテンツが表示領域60外になって表示領域60に近づく方向と表示領域60から遠ざかる方向とに予め定められた回数以上または予め定められた距離以上繰り返し位置が変更されるという条件である。
【0154】
第2条件は、例えば、広告コンテンツが表示領域60外になってから予め定められた期間を経過するという条件である。第3条件は、広告コンテンツが表示領域60外になって予め定められた距離以上表示領域60から遠ざかるという条件である。
【0155】
第4条件は、例えば、広告コンテンツの表示領域60内と表示領域60外との間の位置変化回数が予め定められた回数以上になるという条件である。第5条件は、例えば、サポートコンテンツと店舗メッセージとが交互に表示領域60内に配置された回数が予め定められた回数以上になった場合に、サポートコンテンツと店舗メッセージとの間に挟まれる位置にある広告コンテンツをメッセージの作成代行業者の広告コンテンツに置き換える。
【0156】
判定部44は、広告コンテンツが表示領域60外になって表示領域60に近づく方向と表示領域60から遠ざかる方向とに予め定められた回数以上または予め定められた距離以上繰り返し位置が変更された場合に、第1条件を満たす広告コンテンツがあると判定する。また、判定部44は、広告コンテンツが表示領域60外になってから予め定められた期間を経過した場合に、第2条件を満たす広告コンテンツがあると判定する。
【0157】
また、判定部44は、広告コンテンツが表示領域60外になって予め定められた距離以上表示領域60から遠ざかった場合に、第3条件を満たす広告コンテンツがあると判定する。また、判定部44は、広告コンテンツの表示領域60内と表示領域60外との間の位置変化回数が予め定められた回数以上になった場合に、第4条件を満たす広告コンテンツがあると判定する。また、判定部44は、サポートコンテンツ52と店舗メッセージとが交互に表示領域60内に配置された回数が予め定められた回数以上になった場合に、第5条件を満たす広告コンテンツが広告コンテンツ53であると判定する。
【0158】
なお、予め定められた条件は、上述した第1条件、第2条件、第3条件、第4条件、第5条件などに限定されない。また、予め定められた条件は、例えば、店舗の種別毎に予め定められた条件であってもよく、店舗毎に予め定められた条件であってもよい。
【0159】
また、予め定められた条件は、機械学習によって生成された学習モデルによって決定される条件であってもよい。かかる学習モデルは、表示位置の変化状況と選択される可能性が低い広告コンテンツとの関係を学習したモデルであり、例えば、ユーザUのユーザ情報を入力とし、条件毎のスコアを出力とするモデルである。
【0160】
上述した学習モデルは、例えば、表示位置の変化状況を示す情報とユーザUのユーザ情報と広告コンテンツの選択の有無を示す情報とを含む学習用データを用いて生成される。表示位置の変化状況を示す情報は、例えば、表示位置の変化状況の種別を示す情報であり、例えば、上述した第1条件、第2条件、第3条件、第4条件、および第5条件などの種別を示す情報や、これら以外の条件を示す種別を示す情報を含む。
【0161】
なお、学習用データは、表示位置の変化状況と選択される可能性が低い広告コンテンツとの関係を学習できればよく、上述した例に限定されない。また、表示位置の変化状況を示す情報は、表示位置の変化状況の種別を示す情報以外であってもよい。
【0162】
また、上述した学習モデルは、任意の種別のモデルが採用可能である。例えば、学習モデルは、DNN(Deep Neural Network)、GBDT(Gradient Boosting Decision Tree)、SVM(Support Vector Machine)などのように、機械学習によって生成されるモデルである。DNNは、例えば、CNN(Convolutional Neural Network)やRNN(Recurrent Neural Network)である。また、RNNは、LSTM(Long short-term memory)などであってもよい。また、学習モデルは、例えば、CNNとRNNとを組み合わせたモデルなど、複数のモデルを組み合わせることで実現されるモデルであってもよい。
【0163】
〔4.3.6.変更処理部45〕
変更処理部45は、表示領域60に表示された後に表示領域60外になった広告コンテンツを表示情報から削除または別の広告コンテンツに置き換える。
【0164】
例えば、変更処理部45は、広告コンテンツが表示領域60に表示された後に表示領域60外になった場合であって広告コンテンツの位置状態が予め定められた条件を満たす場合に、広告コンテンツを表示情報から削除または別の広告コンテンツに置き換える。
【0165】
広告コンテンツの位置状態が予め定められた条件を満たすか否かは、上述したように、判定部44によって判定される。例えば、変更処理部45は、判定部44による判定結果に基づいて、判定部44によって予め定められた条件を満たすと判定された広告コンテンツを表示情報から削除または別の広告コンテンツに置き換える。
【0166】
例えば、変更処理部45は、判定部44によって第5条件を満たす広告コンテンツがあると判定した場合、第5条件を満たすと判定された広告コンテンツを店舗メッセージの作成代行業者の広告コンテンツに置き換える。
【0167】
上述した別の広告コンテンツは、例えば、表示領域60に表示された後に表示領域60外になった広告コンテンツよりも広告効果の推定値が高い広告コンテンツである。
【0168】
また、上述した別の広告コンテンツは、例えば、広告コンテンツと広告対象が同じで広告コンテンツとデザインが異なるコンテンツであってもよい。
【0169】
〔5.処理手順〕
次に、実施形態に係る情報処理装置1の処理部22による情報処理の手順について説明する。
図10は、実施形態に係る情報処理装置1の処理部22による情報処理の一例を示すフローチャートである。
【0170】
図10に示すように、情報処理装置1の処理部22は、メッセージ作成支援情報を店舗装置2に送信し、店舗装置2の表示部11にメッセージ作成支援画面50を表示させる(ステップS10)。
【0171】
その後、処理部22は、イベント指定があるか否かを判定する(ステップS11)。ステップS11において、処理部22は、メッセージ作成要求が店舗装置2から送信された場合に、イベント指定があると判定する。
【0172】
処理部22は、イベント指定があると判定した場合(ステップS11:Yes)、メッセージ作成要求に含まれる店舗情報および指定情報などに基づいて、店舗メッセージを生成する(ステップS12)。そして、処理部22は、ステップS12で生成した店舗メッセージを店舗装置2に送信し、店舗メッセージをメッセージ作成支援画面50のメッセージ編集領域543に表示する(ステップS13)。
【0173】
処理部22は、ステップS13の処理が終了した場合、またはイベント指定がないと判定した場合(ステップS11:No)、メッセージ編集領域543に表示されている店舗メッセージのユーザUによる編集操作があるか否かを判定する(ステップS14)。処理部22は、編集操作があると判定した場合(ステップS14:Yes)、編集操作に基づいて、店舗メッセージを修正する(ステップS15)。
【0174】
処理部22は、ステップS15の処理が終了した場合、または編集操作がないと判定した場合(ステップS14:No)、ユーザUによるボタン操作があるか否かを判定する(ステップS16)。ボタン操作の対象は、例えば、コピーボタン544や送信ボタン545である。処理部22は、ボタン操作があると判定した場合(ステップS16:Yes)、ボタン操作に応じた処理を行う(ステップS17)。
【0175】
処理部22は、ステップS17の処理が終了した場合、またはボタン操作がないと判定した場合(ステップS16:No)、位置変化条件を充足したか否かを判定する(ステップS18)。位置変化条件は、上述した予め定められた条件であり、例えば、第1条件、第2条件、第3条件、第4条件、第5条件などである。
【0176】
処理部22は、位置変化条件を充足したと判定した場合(ステップS18:Yes)、広告コンテンツの制御処理を行う(ステップS19)。広告コンテンツの制御処理は、広告コンテンツの削除または別の広告コンテンツへの置き換えなどである。
【0177】
処理部22は、ステップS19の処理が終了した場合、または位置変化条件を充足していないと判定した場合(ステップS18:No)、ユーザUによる終了操作があるか否かを判定する(ステップS20)。処理部22は、終了操作がないと判定した場合(ステップS20:No)、処理をステップS11に移行し、終了操作があると判定した場合(ステップS20:Yes)、
図10に示す処理を終了する。
【0178】
〔6.変形例〕
上述した例では、「5のつく日」に開催されるイベント、「日曜日」に開催されるイベント(日曜祭)、その他の特定の日または特定の期間に開催されるイベントなどについて説明したが、イベントは、毎日開催されるイベント(毎日祭または毎日キャンペーン)であってもよい。
【0179】
毎日開催されるイベントがある場合、毎日同じイベント(毎日祭)の店舗メッセージが作成されてしまうことになる。そして、かかる店舗メッセージの送信日が固定されている場合、その日に店舗メッセージが一斉に送信される。すなわち、同じイベント(毎日祭)の店舗メッセージであって互いに異なる複数のユーザUの店舗メッセージがカスタマCに同じ日に集中して送信されてしまう。
【0180】
例えば、イベント(毎日祭)の店舗メッセージの送信日が月曜日に固定されると、月曜日にイベント(毎日祭)の店舗メッセージが一斉に送信されてしまい、各ユーザUの店舗メッセージがカスタマCに確認される可能性が低下することが予測される。そのため、毎日開催されるイベント(毎日祭)の意義が薄れる可能性もある。
【0181】
そこで、表示処理部42は、複数のユーザUをグループ分けし、グループごとにカレンダにおけるイベントの掲載日を調整する。例えば、表示処理部42は、ユーザIDまたは店舗IDなどの特定のIDに基づいて、グループ分けを行う。
【0182】
例えば、表示処理部42は、特定のIDの先頭の文字または最後の文字などに基づいて、複数のユーザUを7つのグループA,B,C,D,E,F,Gにグループ分けする。そして、表示処理部42は、グループに対応する曜日に店舗メッセージを送るよう促す文字列を含むカレンダを表示部11に表示させる。
【0183】
例えば、特定のIDの先頭の文字が0~9,a~zまでの複数の文字のいずれか1つの文字であるとする。この場合、表示処理部42は、特定のIDの先頭の文字が0~4のうちのいずれかの文字であるユーザUのグループをグループAに決定し、カレンダ表示領域542において毎週月曜日にメッセージを送るよう促す文字列を含むカレンダを表示部11に表示させる。
【0184】
また、表示処理部42は、特定のIDの先頭の文字が5~9のうちのいずれかの文字であるユーザUのグループをグループBに決定し、カレンダ表示領域542において毎週火曜日にメッセージを送るよう促す文字列を含むカレンダを表示部11に表示させる。
【0185】
また、表示処理部42は、特定のIDの先頭の文字がa~eのうちのいずれかの文字であるユーザUのグループをグループCに決定し、カレンダ表示領域542において毎週水曜日にメッセージを送るよう促す文字列を含むカレンダを表示部11に表示させる。
【0186】
また、表示処理部42は、特定のIDの先頭の文字がf~jのうちのいずれかの文字であるユーザUのグループをグループDに決定し、カレンダ表示領域542において毎週木曜日にメッセージを送るよう促す文字列を含むカレンダを表示部11に表示させる。
【0187】
また、表示処理部42は、特定のIDの先頭の文字がk~oのうちのいずれかの文字であるユーザUのグループをグループEに決定し、カレンダ表示領域542において毎週金曜日にメッセージを送るよう促す文字列を含むカレンダを表示部11に表示させる。
【0188】
また、表示処理部42は、特定のIDの先頭の文字がp~tのうちのいずれかの文字であるユーザUのグループをグループFに決定し、カレンダ表示領域542において毎週土曜日にメッセージを送るよう促す文字列を含むカレンダを表示部11に表示させる。
【0189】
また、表示処理部42は、特定のIDの先頭の文字がu~zのうちのいずれかの文字であるユーザUのグループをグループGに決定し、カレンダ表示領域542において毎週日曜日にメッセージを送るよう促す文字列を含むカレンダを表示部11に表示させる。
【0190】
表示処理部42は、ユーザUに割り当てるグループと配信曜日との固定化を防止するために、例えば、定期的にユーザUに割り当てるグループまたはグループに割り当てる配信曜日をシャッフルする。例えば、表示処理部42は、月1回の頻度でユーザUに割り当てるグループまたはグループに割り当てる配信曜日をシャッフルする。
【0191】
図11は、実施形態に係る情報処理装置1の表示処理部42によって割り当てられたグループのユーザUの店舗装置2の表示部11に表示されるカレンダ表示領域542のカレンダの一例を示す図である。ユーザUがグループ化されない場合、
図11の(a)に示すように、カレンダには、毎日開催されるイベントを示す情報が各日の枠内に示される。
【0192】
一方、表示処理部42は、複数のユーザUをグループ分けし、グループ毎に異なる曜日にメッセージを送るよう促す文字列を含むカレンダを表示部11に表示させる。例えば、グループAのユーザUの店舗装置2の表示部11には、
図11の(b)に示すように、毎週月曜日にメッセージを送るよう促す文字列を含むカレンダが表示される。
【0193】
また、グループBのユーザUの店舗装置2の表示部11には、
図11の(c)に示すように、毎週火曜日にメッセージを送るよう促す文字列を含むカレンダが表示される。また、グループCのユーザUの店舗装置2の表示部11には、
図11の(d)に示すように、毎週水曜日にメッセージを送るよう促す文字列を含むカレンダが表示される。
【0194】
シャッフルは、割り当てるグループをシフトしてずらしたり、グループに割り当てる配信曜日をシフトしてずらしたりすることによって行われる。割り当てるグループのシフトは、例えば、グループAの割り当てをグループBに変更し、グループBの割り当てをグループCに変更することなどによって行われるが、かかる例に限定されない。
【0195】
ユーザUに割り当てるグループと配信曜日(カレンダのイベント表示対象となる曜日)とを固定化すると、比較的メッセージの効果(例えば、確認数)が高い土日の配信のグループばかり効果が高いという現象が想定されることから、ユーザU間の不公平が生じるおそれがある。そこで、上述したように、表示処理部42は、定期的にユーザUに割り当てるグループまたはグループに割り当てる配信曜日をシャッフルすることから、ユーザU間の不公平を抑制または回避することができる。
【0196】
なお、表示処理部42は、ユーザUに割り当てるグループまたはグループに割り当てる配信曜日をシフトによってシャッフルすることに代えて、ダンラムにシフトすることによって配信曜日の固定化を防止することもできる。
【0197】
また、上述した特定のIDは、ユーザIDまたは店舗IDなどを例に上げて説明したが、クッキー(Cookie)、メールアドレスなどであってもよく、また、店舗名のハッシュ値などであってもよい。
【0198】
また、上述した例では、表示情報がメッセージ作成支援画面50である場合の例を主に説明したが、広告コンテンツが含まれる表示情報は、上述したように、メッセージ作成支援画面50以外の情報であってもよい。例えば、表示処理部42は、メッセージ作成支援画面50以外の情報であって広告コンテンツが含まれる情報を表示情報として店舗装置2の表示部11やその他の装置の表示部に表示させることができる。
【0199】
この場合も、変更処理部45は、表示位置の変化状況に応じて広告コンテンツの表示制御を行うことができる。例えば、変更処理部45は、表示領域60に表示された後に表示領域60外になった広告コンテンツを表示情報から削除または別の広告コンテンツに置き換えることができる。
【0200】
また、生成部43は、機械学習によって生成される店舗メッセージを生成する学習モデルを用いて、店舗メッセージを生成することもできる。かかる学習モデルは、店舗情報と指定情報とに応じた情報と広告効果の高い店舗メッセージとの関係を学習したモデルであり、例えば、店舗情報と指定情報とに応じた情報とを入力とし、店舗メッセージを出力とする学習モデルである。
【0201】
店舗情報と指定情報とに応じた情報は、例えば、店舗の種別とイベントの種別との組み合わせを示す情報である。店舗の種別は、例えば、店舗で販売される商品のカテゴリに応じた種別または店舗で販売される商品に応じた種別などである。なお、学習モデルの入力は、店舗情報と指定情報とに応じた情報に代えて、イベントの種別を示す情報などであってもよい。
【0202】
また、学習モデルは、任意の種別のモデルが採用可能である。例えば、学習モデルは、DNN、GBDT、SVMなどのように、機械学習によって生成されるモデルである。DNNは、例えば、CNNやRNNである。また、RNNは、LSTMなどであってもよい。また、学習モデルは、例えば、CNNとRNNとを組み合わせたモデルなど、複数のモデルを組み合わせることで実現されるモデルであってもよい。
【0203】
店舗装置2の処理部14は、情報処理装置1と連携して、取得部40、受付部41、表示処理部42、生成部43、判定部44、および変更処理部45のうちの一部または全部の機能を実行することができ、情報処理装置の一部または全部として機能することができる。
【0204】
例えば、店舗装置2の記憶部13に記憶されたアプリケーションプログラム(情報処理プログラムの一例)が処理部14によって実行されることで、取得部40、受付部41、表示処理部42、生成部43、判定部44、および変更処理部45の一部または全部を処理部14の機能として実行させることができる。
【0205】
なお、以下において、上述した情報処理装置1の一部と店舗装置2とを含む構成を情報処理装置1と記載する場合がありまた、上述した情報処理装置1の一部または全部の機能を含む店舗装置2を情報処理装置1と記載する場合がある。
【0206】
〔7.ハードウェア構成〕
上述してきた実施形態に係る情報処理装置1および店舗装置2の各々は、例えば
図12に示すような構成のコンピュータ200によって実現される。
図12は、実施形態に係る情報処理装置1および店舗装置2の各々の機能を実現するコンピュータ200の一例を示すハードウェア構成図である。コンピュータ200は、CPU201、RAM202、ROM(Read Only Memory)203、HDD(Hard Disk Drive)204、通信インターフェイス(I/F)205、入出力インターフェイス(I/F)206、およびメディアインターフェイス(I/F)207を有する。
【0207】
CPU201は、ROM203またはHDD204に記憶されたプログラムに基づいて動作し、各部の制御を行う。ROM203は、コンピュータ200の起動時にCPU201によって実行されるブートプログラムや、コンピュータ200のハードウェアに依存するプログラムなどを記憶する。
【0208】
HDD204は、CPU201によって実行されるプログラム、および、かかるプログラムによって使用されるデータなどを記憶する。通信インターフェイス205は、ネットワークN(
図5参照)を介して他の機器からデータを受信してCPU201へ送り、CPU201が生成したデータを、ネットワークNを介して他の機器へ送信する。
【0209】
CPU201は、入出力インターフェイス206を介して、ディスプレイやプリンタなどの出力装置、および、キーボードまたはマウスなどの入力装置を制御する。CPU201は、入出力インターフェイス206を介して、入力装置からデータを取得する。また、CPU201は、入出力インターフェイス206を介して生成したデータを出力装置へ出力する。
【0210】
メディアインターフェイス207は、記録媒体208に記憶されたプログラムまたはデータを読み取り、RAM202を介してCPU201に提供する。CPU201は、かかるプログラムを、メディアインターフェイス207を介して記録媒体208からRAM202上にロードし、ロードしたプログラムを実行する。記録媒体208は、例えばDVD(Digital Versatile Disc)、PD(Phase change rewritable Disk)などの光学記録媒体、MO(Magneto-Optical disk)などの光磁気記録媒体、テープ媒体、磁気記録媒体、または半導体メモリなどである。
【0211】
例えば、コンピュータ200が実施形態に係る情報処理装置1や店舗装置2として機能する場合、コンピュータ200のCPU201は、RAM202上にロードされたプログラムを実行することにより、処理部22や処理部14の機能を実現する。また、HDD204には、記憶部21内または記憶部13内のデータが記憶される。コンピュータ200のCPU201は、これらのプログラムを記録媒体208から読み取って実行するが、他の例として、他の装置からネットワークNを介してこれらのプログラムを取得してもよい。
【0212】
〔8.その他〕
また、上記実施形態において説明した各処理のうち、自動的に行われるものとして説明した処理の全部または一部を手動的に行うこともでき、あるいは、手動的に行われるものとして説明した処理の全部または一部を公知の方法で自動的に行うこともできる。この他、上記文書中や図面中で示した処理手順、具体的名称、各種のデータやパラメータを含む情報については、特記する場合を除いて任意に変更することができる。例えば、各図に示した各種情報は、図示した情報に限られない。
【0213】
また、図示した各装置の各構成要素は機能概念的なものであり、必ずしも物理的に図示の如く構成されていることを要しない。すなわち、各装置の分散・統合の具体的形態は図示のものに限られず、その全部または一部を、各種の負荷や使用状況などに応じて、任意の単位で機能的または物理的に分散・統合して構成することができる。
【0214】
例えば、上述した情報処理装置1は、複数のサーバコンピュータで実現してもよく、また、機能によっては外部のプラットホームなどをAPIやネットワークコンピューティングなどで呼び出して実現するなど、構成は柔軟に変更できる。
【0215】
また、上述してきた実施形態および変形例は、処理内容を矛盾させない範囲で適宜組み合わせることが可能である。
【0216】
〔9.効果〕
上述してきたように、実施形態に係る情報処理装置1は、表示処理部42と、変更処理部45とを備える。表示処理部42は、広告コンテンツを含む表示情報を部分的に表示部11の表示領域60に表示させる。変更処理部45は、表示領域60に表示された後に表示領域60外になった広告コンテンツを表示情報から削除または別の広告コンテンツに置き換える。これにより、情報処理装置1は、広告コンテンツを効果的に提供することができる。
【0217】
また、変更処理部45は、広告コンテンツが表示領域60に表示された後に表示領域60外になった場合であって広告コンテンツの位置状態が予め定められた条件を満たす場合に、広告コンテンツを表示情報から削除または別の広告コンテンツに置き換える。これにより、情報処理装置1は、広告コンテンツを効果的に提供することができる。
【0218】
また、情報処理装置1は、広告コンテンツが表示領域60外になって表示領域60に近づく方向と表示領域60から遠ざかる方向とに予め定められた回数以上または予め定められた距離以上繰り返し位置が変更された場合に、予め定められた条件を満たすと判定する判定部44を備える。これにより、情報処理装置1は、広告コンテンツを効果的に提供することができる。
【0219】
また、情報処理装置1は、広告コンテンツが表示領域60外になってから予め定められた期間を経過した場合に、予め定められた条件を満たすと判定する判定部44を備える。これにより、情報処理装置1は、広告コンテンツを効果的に提供することができる。
【0220】
また、情報処理装置1は、広告コンテンツが表示領域60外になって予め定められた距離以上表示領域60から遠ざかった場合に、予め定められた条件を満たすと判定する判定部44を備える。これにより、情報処理装置1は、広告コンテンツを効果的に提供することができる。
【0221】
また、情報処理装置1は、広告コンテンツの表示領域60内と表示領域60外との間の位置変化回数が予め定められた回数以上になった場合に、予め定められた条件を満たすと判定する判定部44を備える。これにより、情報処理装置1は、広告コンテンツを効果的に提供することができる。
【0222】
また、表示処理部42は、予め定められた回数と位置変化回数との差を広告コンテンツに対応する位置に表示させる。
【0223】
また、別の広告コンテンツは、広告コンテンツよりも広告効果の推定値が広告コンテンツである。これにより、情報処理装置1は、広告コンテンツを効果的に提供することができる。
【0224】
また、別の広告コンテンツは、広告コンテンツと広告対象が同じで広告コンテンツとデザインが異なるコンテンツである。これにより、情報処理装置1は、広告コンテンツを効果的に提供することができる。
【0225】
また、情報処理装置1は、表示情報に含まれるカレンダにおいてユーザUによって指定された日または日時を示す指定情報を受け付ける受付部41と、ユーザUの店舗の情報と指定情報とに応じたメッセージを店舗のメッセージとして生成する生成部43とを備える。これにより、情報処理装置1は、広告コンテンツを効果的に提供することができる。
【0226】
また、表示情報は、店舗のメッセージが表示される領域であるメッセージ表示領域と広告コンテンツを介して配置される店舗のメッセージの修正を支援するサポートコンテンツ52とを含み、変更処理部45は、サポートコンテンツ52とメッセージとが交互に表示領域60内に配置された回数が予め定められた回数以上になった場合に、広告コンテンツをメッセージの作成代行業者の広告コンテンツに置き換える。これにより、情報処理装置1は、広告コンテンツを効果的に提供することができる。
【0227】
以上、本願の実施形態を図面に基づいて詳細に説明したが、これは例示であり、発明の開示の欄に記載の態様を始めとして、当業者の知識に基づいて種々の変形、改良を施した他の形態で本発明を実施することが可能である。
【0228】
また、上述してきた「部(section、module、unit)」は、「手段」や「回路」などに読み替えることができる。例えば、取得部は、取得手段や取得回路に読み替えることができる。
【符号の説明】
【0229】
1 情報処理装置
2 店舗装置
3 端末装置
10,20 通信部
11 表示部
12 操作部
13,21 記憶部
14,22 処理部
16 情報取得部
17,42 表示処理部
18 情報出力部
30 店舗情報記憶部
31 支援情報記憶部
32 ユーザ情報記憶部
33 コンテンツ記憶部
40 取得部
41 受付部
43 生成部
44 判定部
45 変更処理部
50 メッセージ作成支援画面(表示情報の一例)
51,53 広告コンテンツ
52 サポートコンテンツ
54 メッセージ作成コンテンツ
60 表示領域
100 情報処理システム