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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024044115
(43)【公開日】2024-04-02
(54)【発明の名称】車両
(51)【国際特許分類】
   B60K 1/04 20190101AFI20240326BHJP
   B62D 25/20 20060101ALI20240326BHJP
【FI】
B60K1/04 Z
B62D25/20 F
B62D25/20 G
【審査請求】未請求
【請求項の数】5
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022149463
(22)【出願日】2022-09-20
(71)【出願人】
【識別番号】000003207
【氏名又は名称】トヨタ自動車株式会社
(71)【出願人】
【識別番号】000005348
【氏名又は名称】株式会社SUBARU
(74)【代理人】
【識別番号】110000110
【氏名又は名称】弁理士法人 快友国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】中村 健太郎
(72)【発明者】
【氏名】末若 大輔
(72)【発明者】
【氏名】池田 聡
(72)【発明者】
【氏名】藤川 涼太郎
【テーマコード(参考)】
3D203
3D235
【Fターム(参考)】
3D203AA01
3D203BB06
3D203BB12
3D203CA25
3D203CA40
3D203CB09
3D203CB19
3D203DB05
3D203DB07
3D203DB09
3D235AA01
3D235BB07
3D235CC15
3D235DD35
3D235EE14
3D235EE16
3D235EE63
3D235EE64
3D235FF09
3D235FF12
3D235FF47
3D235HH07
3D235HH26
3D235HH42
3D235HH44
(57)【要約】
【課題】エネルギー吸収材による衝突エネルギーの吸収を向上する。
【解決手段】当該車両が、フロアパネルと、フロアパネルの側縁に沿って車両前後方向に延びるサイドシルと、フロアパネルの下方に位置する電池パックと、電池パックの側面に沿って車両前後方向に延びるとともに、サイドシルに下方から対向するエネルギー吸収材と、電池パックの下面を下方から覆うカバープレートと、を備えてもよい。エネルギー吸収材は、電池パックの側面に対向する内側部分と、内側部分に対して車両左右方向の外側に位置する外側部分とを有してもよい。内側部分の下面には、カバープレートの車両左右方向における端部が、複数の締結具によって固定されてもよい。外側部分の下面は、内側部分の下面に対して下方に突出しており、複数の締結具の下端よりも下方に位置してもよい。
【選択図】図3
【特許請求の範囲】
【請求項1】
フロアパネルと、
前記フロアパネルの側縁に沿って車両前後方向に延びるサイドシルと、
前記フロアパネルの下方に位置する電池パックと、
前記電池パックの側面に沿って前記車両前後方向に延びるとともに、前記サイドシルに下方から対向するエネルギー吸収材と、
前記電池パックの下面を下方から覆うカバープレートと、
を備え、
前記エネルギー吸収材は、前記電池パックの側面に対向する内側部分と、前記内側部分に対して車両左右方向の外側に位置する外側部分とを有し、
前記内側部分の下面には、前記カバープレートの前記車両左右方向における端部が、複数の締結具によって固定されており、
前記外側部分の下面は、前記内側部分の下面に対して下方に突出しており、前記複数の締結具の下端よりも下方に位置する、
車両。
【請求項2】
前記カバープレートの前記端部は、前記車両前後方向に沿って、複数の第1部分と複数の第2部分とを交互に有し、
前記複数の第1部分は、前記複数の締結具がそれぞれ配置された固定箇所を含み、
前記複数の第2部分は、前記第1部分に対して下方に突出している、請求項1に記載の車両。
【請求項3】
前記複数の第2部分の下端は、前記複数の締結具の下端よりも下方に位置する、請求項2に記載の車両。
【請求項4】
前記電池パックの側面には、前記エネルギー吸収材の上面に対向するブラケットが設けられており、
前記エネルギー吸収材の前記内側部分は、前記ブラケットと前記カバープレートとの間に位置しており、
前記複数の締結具は、前記ブラケットと前記カバープレートと前記エネルギー吸収材の前記内側部分との三者を、共締めしている、請求項1から3のいずれか一項に記載の車両。
【請求項5】
前記ブラケットは、前記車両前後方向に沿って、複数の第3部分と複数の第4部分とを交互に有し、
前記複数の第3部分は、前記複数の締結具がそれぞれ配置された固定箇所を含み、
前記複数の第4部分は、前記第3部分に対して上方に突出している、請求項4に記載の車両。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本明細書が開示する技術は、車両に関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1には、車両が記載されている。当該車両は、フロアパネルの下方に位置する電池パックと、電池パックの側面に沿って設けられたエネルギー吸収材とが設けられている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2021-112924号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
車両に側突が発生したときに、車両側方からの衝突エネルギーは、エネルギー吸収材によって吸収される。これにより、電池パックが保護される。本明細書は、エネルギー吸収材による衝突エネルギーの吸収を向上するための新規な技術を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本明細書が開示する技術は、車両に具現化される。第1の態様では、当該車両が、フロアパネルと、フロアパネルの側縁に沿って車両前後方向に延びるサイドシルと、フロアパネルの下方に位置する電池パックと、電池パックの側面に沿って車両前後方向に延びるとともに、サイドシルに下方から対向するエネルギー吸収材と、電池パックの下面を下方から覆うカバープレートと、を備えてもよい。エネルギー吸収材は、電池パックの側面に対向する内側部分と、内側部分に対して車両左右方向の外側に位置する外側部分とを有してもよい。内側部分の下面には、カバープレートの車両左右方向における端部が、複数の締結具によって固定されてもよい。外側部分の下面は、内側部分の下面に対して下方に突出しており、複数の締結具の下端よりも下方に位置してもよい。
【0006】
上記した車両では、エネルギー吸収材が内側部分と外側部分とを有する。エネルギー吸収材の内側部分は、電池パックの下方に位置するカバープレートが固定されている。これにより、エネルギー吸収材へ車両側方からの衝突荷重が負荷されたときに、エネルギー吸収材がカバープレートによって内側から支持される。そして、エネルギー吸収材の外側部分は、内側部分よりも下方に拡大されており、変形時における衝突エネルギーの吸収量が比較的に大きい。これらの構成により、エネルギー吸収材による衝突エネルギーの吸収を向上することができる。加えて、カバープレートをエネルギー吸収材に固定している複数の締結具が、エネルギー吸収材の外側部分の下面よりも上方に位置することで、それらの締結具に異物が接触することを抑制することができる。
【0007】
第2の態様では、上記の第1の態様において、カバープレートの端部は、車両前後方向に沿って、複数の第1部分と複数の第2部分とを交互に有してもよい。この場合、複数の第1部分は、複数の締結具がそれぞれ配置された固定箇所を含んでもよい。複数の第2部分は、第1部分に対して下方に突出してもよい。このような構成によると、カバープレートの端部における剛性が高められ、エネルギー吸収材がカバープレートによって内側から強く支持される。
【0008】
第3の態様では、上記の第2の態様において、複数の第2部分の下端は、複数の締結具の下端よりも下方に位置してもよい。このような構成によると、それらの締結具に異物が接触することを抑制することができる。
【0009】
第4の態様では、上記の第1から第3の態様いずれか一つにおいて、電池パックの側面には、エネルギー吸収材の上面に対向するブラケットが設けられていてもよい。この場合、エネルギー吸収材の内側部分は、ブラケットとカバープレートとの間に位置してもよい。複数の締結具は、ブラケットとカバープレートとエネルギー吸収材の内側部分との三者を、共締めしていてもよい。このような構成によると、エネルギー吸収材とカバープレートとブラケットとの三者を、比較的に少ない締結具によって強固に固定することができる。
【0010】
第5の態様では、上記の第4の態様において、ブラケットは、車両前後方向に沿って、複数の第3部分と複数の第4部分とを交互に有してもよい。この場合、複数の第3部分は、複数の締結具がそれぞれ配置された固定箇所を含んでもよい。複数の第4部分は、第3部分に対して上方に突出していてもよい。このような構成によると、ブラケットの剛性が高められ、エネルギー吸収材がブラケットによって内側から強く支持される。
【図面の簡単な説明】
【0011】
図1】車両10の構成を示す図。
図2】電池パック24の後部の周辺構造を示す図。
図3図2のIII-III線の位置で切断した車両10の断面図であって、車両10の内部構成を示す図。
図4】カバープレート28の端部構造を示す図。
図5】カバープレート28及びブラケット26の端部構造を示す図。なお、図5では、エネルギー吸収材30の図示が省略されている。
【発明を実施するための形態】
【0012】
図面を参照して、実施例の車両10について説明する。図1に示すように、車両10は、複数の車輪14f、14rと、車体12と、走行用モータ16と、電力変換装置18と、電池パック24とを備える。車両10は、電動車両である。車両10は、走行用モータ16によって、複数の車輪14f、14rの少なくとも一つを駆動して走行する電動車両である。
【0013】
ここで、図面における方向FRは、車両10の前後方向における前方を示し、方向RRは車両10の前後方向における後方を示す。また、方向LHは車両10の左右方向における左方を示し、方向RHは車両10の左右方向における右方を示す。また、方向UPは車両10の上下方向における上方を示し、方向DWは車両10の上下方向における下方を示す。
【0014】
走行用モータ16は、電池パック24から電力変換装置18を介して供給された電力によって駆動される。電力変換装置18は、電池パック24からの直流電力を変換し、走行用モータ16に交流電力を供給する。複数の車輪14f、14rは、一対の前輪14fと、一対の後輪14rとを含む。本実施例では、モータ16は、例えば後輪14rを駆動する。車体12は、例えばスチール材やアルミニウム合金といった金属を用いて形成される。車体12は、車室12cを有する。車室12cは、車両10の乗員が搭乗する空間である。
【0015】
図2図3を参照して、車両10の内部構成を説明する。図3に示すように、車体12は、フロアパネル20と、一対のサイドシル22と、を備える。フロアパネル20は、板状部材である。フロアパネル20は、車室12cのフロアを構成する。一対のサイドシル22は、筒状部材であり、左サイドシル22と、右サイドシル(不図示)とを含む。左サイドシル22は、フロアパネル20の左側縁20eに沿って前後方向に延びている。図示していないが、右サイドシルは、フロアパネル20の右側縁に沿って前後方向に延びている。以降、左サイドシル22を単にサイドシル22とも称する。電池パック24は、フロアパネル20の下方に位置する。電池パック24は、複数の電池セル(不図示)と、ケース25と、を有する。ケース25は、箱状の部材であり、複数の電池セルを収容する。電池パック24は、上面24aと、下面24bと、上面24aと下面24bとの間に位置する側面24sと、を有する。特に限定されないが、電池パック24は、側面24sから側方に突出するフランジ部24fを有する。
【0016】
図2図3に示すように、車両10は、左右のブラケット26と、左右のエネルギー吸収(EA)材30と、カバープレート28と、を備える。カバープレート28は、板状部材であり、電池パック24の下面24bを下方から覆う。カバープレート28は、例えばアルミといった金属を用いて構成されている。但し、金属に限定されず、カバープレート28は、樹脂を用いて構成されていてもよい。左右のEA材30は、電池パック24の左右両側にそれぞれ配置される。各EA材30は、対応するブラケット26を介して電池パック24に固定される。これら左右のEA材30の構成は、略等しいため、以下、左のEA材30(以降、単にEA材30と称する)について説明する。同様に、左右のブラケット26の構成についても、左のブラケット26(以降、単にブラケット26と称する)について説明する。
【0017】
EA材30は、車両10の衝突時における衝突エネルギーを吸収する部材である。車両10に対して側方から衝突があった場合には、EA材30が変形して衝突エネルギーを吸収することで、電池パック24の変形が抑制される。EA材30は、例えばアルミニウムといった金属を用いて構成されている。EA材30は、電池パック24の側面24sに沿って、前後方向に延びている。EA材30の内部には、隔壁によって区分された複数の空洞が、前後方向に沿って延びている。EA材30は、サイドシル22に下方から対向する。EA材30は、内側部分31と外側部分32とを有する。内側部分31は、電池パック24の側面24sに対向する。内側部分31の下面31bには、カバープレート28の端部28eが複数の第1締結具34によって固定されている。各第1締結具34には、例えばボルトが用いられる。外側部分32は、内側部分31に対して左右方向の外側に位置する。外側部分32の下面32bは、内側部分31の下面31bに対して下方に突出する。外側部分32の上面32aは、内側部分31の上面31aと略同一平面上に位置する。外側部分32の下面32bは、複数の第1締結具34の下端34eよりも下方に位置する。また、外側部分32は、サイドシル22に対して、第2締結具36によって固定されている。当該固定箇所には、外側部分32の内部からサイドシル22の下部まで延びるカラー37が設けられている。第2締結具36は、カラー37を貫通して、サイドシル22とEA材30とを締結する。カラー37は、筒状部材であり、スペーサとして機能する。当該固定個所にカラー37を設けることにより、EA材30がサイドシル22に歪みなく安定して固定される。外側部分32の下面32bは、当該固定箇所において第2締結具36の下端36eよりも下方に位置する。これにより、第2締結具36に異物が接触することが抑制される。なお、複数の第1締結具34は、本明細書が開示する技術における「複数の締結具」の一例である。
【0018】
ブラケット26は、屈曲した板状部材であり、例えば金属を用いて構成されている。ブラケット26は、電池パック24の下側部分(いわゆるロワケース)に接合されている。ブラケット26は、電池パック24の側面24sから左側方に突出している。ブラケット26の突出部分26eは、EA材30の内側部分31の上面31aに対向する。EA材30の内側部分31は、ブラケット26とカバープレート28との間に位置する。複数の第1締結具34は、ブラケット26とカバープレート28とEA材30の内側部分31との三者を、共締めしている。このような構成によると、EA材30とカバープレート28とブラケット26との三者を、比較的に少ない締結具によって強固に固定することができる。
【0019】
次いで、図4図5を参照して、カバープレート28の端部構造及びブラケット26の端部構造について説明する。図4図5に示すように、カバープレート28の端部28eは、複数の第1部分28aと複数の第2部分28bとを有する。複数の第1部分28aと複数の第2部分28bとは、前後方向に沿って、一つずつ交互に配列されている。複数の第1部分28aは、複数の第1締結具34がそれぞれ配置された固定箇所を含む。複数の第2部分28bは、第1部分28aに対して下方に突出している。即ち、カバープレート28の端部28eは、前後方向に沿って上下に繰り返し変位する波板形状を有する。このような構成によると、カバープレート28の端部28eにおける剛性が高められ、EA材30がカバープレート28によって内側から強く支持される。特に限定されないが、カバープレート28の端部28eに形成された波板形状は、電池パック24の下面24bに対向する位置まで延びている。このように、カバープレート28の端部28eにおいて、波板形状が比較的広範囲に形成されていると、カバープレート28の剛性をさらに高めることができる。また、カバープレート28において、複数の第2部分28bの下端28fは、複数の第1締結具34の下端34eよりも下方に位置している。このような構成によると、それらの第1締結具34に異物が接触することを抑制することができる。なお、カバープレート28には、電池パック24の下面24bに固定される複数の固定箇所が設けられている。当該複数の固定箇所は、複数の第1締結具34が配置された固定箇所よりも車両内側に配置される。カバープレート28は、当該複数の固定箇所において、複数の締結具38によって、電池パック24に固定される。
【0020】
ブラケット26は、複数の第3部分26aと複数の第4部分26bとを有する。複数の第3部分26aと複数の第4部分26bとは、前後方向に沿って、一つずつ交互に配列されている。各々の第4部分26bは、隣接する第3部分26aに対して、上方に突出している。複数の第3部分26aは、複数の第1締結具34がそれぞれ配置された固定箇所を含む。複数の第4部分26bは、第3部分26aに対して上方に突出している。即ち、ブラケット26の突出部分26eは、前後方向に沿って上下に繰り返し変位する波板形状を有する。このような構成によると、ブラケット26の剛性が高められ、EA材30がブラケット26によって内側から強く支持される。
【0021】
なお、本実施例では、カバープレート28は波板形状を有しているが、カバープレート28の端部28eに形成された形状は、波板形状に限定されない。例えば、カバープレート28の端部28eは、複数の第1部分28a及び複数の第2部分28bを有しない、平板形状であってもよい。ブラケット26の突出部分26eについても、波板形状に限定されない。例えば、ブラケット26の突出部分26eは、複数の第3部分26a及び複数の第4部分26bを有しない、平板形状であってもよい。
【0022】
上述したように、車両10に側突が発生したときに、車両側方からの衝突エネルギーは、EA材30によって吸収される。これにより、電池パック24が保護される。本実施例における車両10は、下記するように、EA材30による衝突エネルギーの吸収が向上し得る工夫がされている。
【0023】
本実施例における車両10では、EA材30が内側部分31と外側部分32とを有する。EA材30の内側部分31は、電池パック24の下方に位置するカバープレート28が固定されている。これにより、EA材30へ車両側方からの衝突荷重が負荷されたときに、EA材30がカバープレート28によって内側から支持される。そして、EA材30の外側部分32は、内側部分31よりも下方に拡大されており、変形時における衝突エネルギーの吸収量が比較的に大きい。これらの構成により、EA材30による衝突エネルギーの吸収を向上することができる。加えて、カバープレート28をEA材30に固定している複数の第1締結具34が、EA材30の外側部分32の下面32bよりも上方に位置することで、それらの第1締結具34に異物が接触することを抑制することができる。
【0024】
前述したように、本実施例のEA材30には、複数の空洞が設けられている。複数の空洞の一部は、EA材30の外側部分32に位置しており、複数の空洞の一部は、EA材30の内側部分31に位置している。EA材30の外側部分32には、上段に位置するいくつかの空洞と、下段に位置するいくつかの空洞とが含まれる。これに対して、EA材30の内側部分31には、上段に位置する一又は複数の空洞のみが含まれる。これにより、EA材30の外側部分32の下面32bは、EA材30の内側部分31の下面31bに対して、下方に突出している。
【0025】
本実施例では、電池パック24にブラケット26が設けられており、ブラケット26と、カバープレート28とEA材30との三者が共締めされている。但し、実施例の構成に限定されず、EA材30とブラケット26とが、カバープレート28とEA材30を固定する複数の第1締結具34とは異なる複数の締結具によって固定されていてもよい。また、ブラケット26は必ずしも必要とされない。電池パック24に設けられた他の締結部分とカバープレート28とEA材30とが共締めされていてもよい。他の締結部分は、例えば電池パック24のフランジ部24fであってもよい。
【0026】
以上、本明細書が開示する技術の具体例を詳細に説明したが、これらは例示に過ぎず、特許請求の範囲を限定するものではない。特許請求の範囲に記載の技術には、以上に例示した具体例を様々に変形、変更したものが含まれる。本明細書、又は、図面に説明した技術要素は、単独で、あるいは各種の組合せによって技術的有用性を発揮するものであり、出願時の請求項に記載の組合せに限定されるものではない。本明細書又は図面に例示した技術は、複数の目的を同時に達成し得るものであり、そのうちの一つの目的を達成すること自体で技術的有用性を持つものである。
【符号の説明】
【0027】
10:車両、20:フロアパネル、22:サイドシル、24:電池パック、24s:側面、26:ブラケット、26a:第3部分、26b:第4部分、28:カバープレート、28a:第1部分、28b:第2部分、28e:端部、28f:下端、30:エネルギー吸収(EA)材、31:内側部分、31a:上面、31b:下面、32:下側部分、32a:上面、32b:下面、34:第1締結具、34e:下端
図1
図2
図3
図4
図5