(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024000442
(43)【公開日】2024-01-05
(54)【発明の名称】敷金利用システム、敷金利用方法及びプログラム
(51)【国際特許分類】
G06Q 50/163 20240101AFI20231225BHJP
【FI】
G06Q50/16 300
【審査請求】未請求
【請求項の数】5
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022099212
(22)【出願日】2022-06-20
(71)【出願人】
【識別番号】504411720
【氏名又は名称】株式会社リビングコーポレーション
(74)【代理人】
【識別番号】100205659
【弁理士】
【氏名又は名称】齋藤 拓也
(74)【代理人】
【識別番号】100145713
【弁理士】
【氏名又は名称】加藤 竜太
(72)【発明者】
【氏名】山本 義典
【テーマコード(参考)】
5L049
【Fターム(参考)】
5L049CC28
(57)【要約】
【課題】ユーザが賃貸物件の入居時に支払った敷金を、入居中に利用可能とするサービスを提供可能とする。
【解決手段】敷金利用システム1は、賃貸物件に入居するユーザが支払った敷金の金銭的価値を利用するシステムであって、敷金の金銭的価値を示す敷金価値情報を取得する敷金価値情報取得手段11と、敷金価値情報のうち、入居中のユーザが利用可能な金銭的価値であるユーザ利用価値情報を設定するユーザ利用価値設定手段12と、賃貸物件に入居中のユーザが支払う家賃の金銭的価値を示す家賃価値情報に、ユーザ利用価値情報の金銭的価値を加えた支払情報を設定する支払情報設定手段13と、を備える。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
賃貸物件に入居するユーザが支払った敷金の金銭的価値を利用する敷金利用システムであって、
敷金の金銭的価値を示す敷金価値情報を取得する敷金価値情報取得手段と、
前記敷金価値情報のうち、入居中のユーザが利用可能な金銭的価値であるユーザ利用価値情報を設定するユーザ利用価値設定手段と、
賃貸物件に入居中のユーザが支払う家賃の金銭的価値を示す家賃価値情報に、前記ユーザ利用価値情報の金銭的価値を加えた支払情報を設定する支払情報設定手段と、を備える敷金利用システム。
【請求項2】
賃貸物件に入居中のユーザが支払った金銭的価値である入金情報を取得する入金情報取得手段を更に備え、
前記ユーザ利用価値設定手段は、前記支払情報より前記入金情報の方が小さい場合、前記ユーザ利用価値情報の設定を制限する請求項1に記載の敷金利用システム。
【請求項3】
賃貸物件に入居していたユーザが退去する際にユーザに返還する敷金の金銭的価値を示す返還敷金価値情報を設定する返還敷金価値情報設定手段を更に備え、
前記返還敷金価値情報設定手段は、前記支払情報より前記入金情報の方が小さい場合、前記支払情報と前記入金情報の差分を、前記敷金価値情報から減算した前記返還敷金価値情報を設定する請求項2に記載の敷金利用システム。
【請求項4】
賃貸物件に入居するユーザが支払った敷金の金銭的価値を利用する敷金利用システムが実行する方法であって、
敷金の金銭的価値を示す敷金価値情報を取得するステップと、
前記敷金価値情報のうち、入居中のユーザが利用可能な金銭的価値であるユーザ利用価値情報を設定するステップと、
賃貸物件に入居中のユーザが支払う家賃の金銭的価値を示す家賃価値情報に、前記ユーザ利用価値情報の金銭的価値を加えた支払情報を設定するステップと、を含む敷金利用方法。
【請求項5】
賃貸物件に入居するユーザが支払った敷金の金銭的価値を利用する敷金利用システムを、
敷金の金銭的価値を示す敷金価値情報を取得する敷金価値情報取得手段、
前記敷金価値情報のうち、入居中のユーザが利用可能な金銭的価値であるユーザ利用価値情報を設定するユーザ利用価値設定手段、
賃貸物件に入居中のユーザが支払う家賃の金銭的価値を示す家賃価値情報に、前記ユーザ利用価値情報の金銭的価値を加えた支払情報を設定する支払情報設定手段、
として機能させるプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、賃貸物件に入居するユーザが支払った敷金の金銭的価値を利用する敷金利用システム、敷金利用方法及びプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、賃貸物件に入居するユーザは、賃貸物件に入居する前に、賃貸物件の管理者(例えば、賃貸人や賃貸人に代理して賃貸物件を管理する者)に敷金を支払う。
【0003】
このような敷金を利用するシステムとして、特許文献1には、ユーザの退去時に、当該ユーザが退去手続きの委託を、代物弁済としての債権譲渡にて行う場合に、システム運用者が独自に算定し、システムに入力した敷金返還請求権の残存価格を超えない範囲で、総付景品としてのポイントを加算付与する不動産賃貸借管理システムが提案されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、ユーザが賃貸物件の入居時に支払った敷金は賃貸物件の管理者により管理され、賃貸物件の退去時にユーザに返還されたり、ポイントが加算付与されたりするものの、ユーザが賃貸物件の入居中に利用することはできなかった。
【0006】
本発明は、上記の点に鑑みてなされたものであり、ユーザが賃貸物件の入居時に支払った敷金を、入居中に利用可能とするサービスを提供可能な敷金利用システム、敷金利用方法及びプログラムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
(1) 賃貸物件に入居するユーザが支払った敷金の金銭的価値を利用する敷金利用システムであって、
敷金の金銭的価値を示す敷金価値情報を取得する敷金価値情報取得手段と、
前記敷金価値情報のうち、入居中のユーザが利用可能な金銭的価値であるユーザ利用価値情報を設定するユーザ利用価値設定手段と、
賃貸物件に入居中のユーザが支払う家賃の金銭的価値を示す家賃価値情報に、前記ユーザ利用価値情報の金銭的価値を加えた支払情報を設定する支払情報設定手段と、を備える敷金利用システム。
【0008】
(1)の発明では、賃貸物件に入居するユーザが支払った敷金の金銭的価値を利用する敷金利用システムは、敷金価値情報取得手段と、ユーザ利用価値設定手段と、支払情報設定手段と、を備える。
敷金価値情報取得手段は、敷金の金銭的価値を示す敷金価値情報を取得する。
ユーザ利用価値設定手段は、敷金価値情報のうち、入居中のユーザが利用可能な金銭的価値であるユーザ利用価値情報を設定する。
支払情報設定手段は、賃貸物件に入居中のユーザが支払う家賃の金銭的価値を示す家賃価値情報に、ユーザ利用価値情報の金銭的価値を加えた支払情報を設定する。
【0009】
これにより、敷金の金銭的価値を示す敷金価値情報(例えば、ユーザが支払った敷金の金額)のうち、入居中のユーザが利用可能な金銭的価値であるユーザ利用価値情報(例えば、電子マネーやポイント等)を設定するので、ユーザが、敷金の金銭的価値の範囲内で、ユーザ利用価値情報を利用することができる。ユーザは、このようなユーザ利用価値情報を、家賃の金銭的価値を示す家賃価値情報に加えて支払う。
したがって、ユーザが賃貸物件の入居時に支払った敷金を、入居中に利用可能とするサービスを提供することが可能となる。
【0010】
(2) 賃貸物件に入居中のユーザが支払った金銭的価値である入金情報を取得する入金情報取得手段を更に備え、
前記ユーザ利用価値設定手段は、前記支払情報より前記入金情報の方が小さい場合、前記ユーザ利用価値情報の設定を制限する(1)に記載の敷金利用システム。
【0011】
(2)の発明では、敷金利用システムは、入金情報取得手段を更に備える。
入金情報取得手段は、賃貸物件に入居中のユーザが支払った金銭的価値である入金情報を取得する。
そして、ユーザ利用価値設定手段は、支払情報より前記入金情報の方が小さい場合、ユーザ利用価値情報の設定を制限する。
【0012】
(2)の発明によれば、家賃の金銭的価値を示す家賃価値情報と、入居中のユーザが利用可能な金銭的価値であるユーザ利用価値情報との合算である入金情報の支払いが滞っていた場合、入居中のユーザが利用可能な金銭的価値であるユーザ利用価値情報の設定を制限する。すなわち、ユーザが賃貸物件の入居時に支払った敷金を、入居中に利用可能とするサービスを全て又は一部停止する。
【0013】
これにより、入居中のユーザに敷金を利用可能とするサービスを提供する賃貸物件の管理者(例えば、賃貸人や賃貸人に代理して賃貸物件を管理する者)が、ユーザからの入金情報の支払いが滞った場合に、更なる損失を被ることを防止することが可能となる。
【0014】
(3) 賃貸物件に入居していたユーザが退去する際にユーザに返還する敷金の金銭的価値を示す返還敷金価値情報を設定する返還敷金価値情報設定手段を更に備え、
前記返還敷金価値情報設定手段は、前記支払情報より前記入金情報の方が小さい場合、前記支払情報と前記入金情報の差分を、前記敷金価値情報から減算した前記返還敷金価値情報を設定する(2)に記載の敷金利用システム。
【0015】
(3)の発明では、敷金利用システムは、返還敷金価値情報設定手段を更に備える。
返還敷金価値情報設定手段は、賃貸物件に入居していたユーザが退去する際にユーザに返還する敷金の金銭的価値を示す返還敷金価値情報を設定する。
そして、返還敷金価値情報設定手段は、支払情報より入金情報の方が小さい場合、支払情報と入金情報の差分を、敷金価値情報から減算した返還敷金価値情報を設定する。
【0016】
(3)の発明によれば、家賃の金銭的価値を示す家賃価値情報と、入居中のユーザが利用可能な金銭的価値であるユーザ利用価値情報との合算である入金情報の支払いが滞っていた場合、ユーザが賃貸物件から退去する際にユーザに返還する敷金の金銭的価値から、滞っていた分の金銭的価値を差し引く。
【0017】
これにより、入居中のユーザに敷金を利用可能とするサービスを提供する賃貸物件の管理者(例えば、賃貸人や賃貸人に代理して賃貸物件を管理する者)が、ユーザからの入金情報の支払いが滞ったことにより生じた損失を回収することが可能となる。
【0018】
(4) 賃貸物件に入居するユーザが支払った敷金の金銭的価値を利用する敷金利用システムが実行する方法であって、
敷金の金銭的価値を示す敷金価値情報を取得するステップと、
前記敷金価値情報のうち、入居中のユーザが利用可能な金銭的価値であるユーザ利用価値情報を設定するステップと、
賃貸物件に入居中のユーザが支払う家賃の金銭的価値を示す家賃価値情報に、前記ユーザ利用価値情報の金銭的価値を加えた支払情報を設定するステップと、を含む敷金利用方法。
【0019】
(5) 賃貸物件に入居するユーザが支払った敷金の金銭的価値を利用する敷金利用システムを、
敷金の金銭的価値を示す敷金価値情報を取得する敷金価値情報取得手段、
前記敷金価値情報のうち、入居中のユーザが利用可能な金銭的価値であるユーザ利用価値情報を設定するユーザ利用価値設定手段、
賃貸物件に入居中のユーザが支払う家賃の金銭的価値を示す家賃価値情報に、前記ユーザ利用価値情報の金銭的価値を加えた支払情報を設定する支払情報設定手段、
として機能させるプログラム。
【0020】
(4)及び(5)の発明によれば、(1)の発明と同様の作用効果を奏する。
【発明の効果】
【0021】
本発明によれば、ユーザが賃貸物件の入居時に支払った敷金を、入居中に利用可能とするサービスを提供することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0022】
【
図1】本発明の実施形態に係る敷金利用システムの概要を説明する図である。
【
図2】本発明の実施形態に係る敷金利用システムの機能構成を示す図である。
【
図3】本発明の実施形態に係る敷金利用システムによる支払情報の設定の一例を説明する図である。
【
図4】本発明の実施形態に係る敷金利用システムによる入金管理の一例を説明する図である。
【
図5】本発明の実施形態に係る敷金利用システムによる返還敷金価値情報設定の一例を説明する図である。
【
図6】本発明の実施形態に係る敷金利用システムが実行する敷金利用処理フローを示す図である。
【
図7】本発明の実施形態に係る敷金利用システムが実行する入金管理処理フローを示す図である。
【
図8】本発明の実施形態に係る敷金利用システムが実行する返還敷金価値情報設定処理フローを示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0023】
以下、添付図面を参照して、本発明を実施するための形態(以下、実施形態)について詳細に説明する。以降の図においては、実施形態の説明の全体を通して同じ要素には同じ番号または符号を付している。
【0024】
(敷金利用システムの基本構成)
一般的に、賃貸物件に入居するユーザは、賃貸物件を管理する管理者(賃貸物件の貸主や、貸主に代わり賃貸物件を管理する不動産会社等)に、敷金を支払う。従来、このような敷金は、支払ったきり退去時まで、ユーザが受け取りあるいは利用することのできず、デッドマネーとなっていた。
【0025】
図1は、本発明の実施形態に係る敷金利用システムの概要を説明する図である。
敷金利用システム1は、賃貸物件に入居するユーザが支払った敷金の金銭的価値を利用する。敷金利用システム1は、賃貸物件の管理者に操作される敷金利用装置10と、賃貸物件に入居した入居者であるユーザに操作され、敷金利用装置10にネットワークを介して接続された端末20と、を備える。
【0026】
敷金利用装置10は、ユーザが支払った敷金の金銭的価値の大きさを示す敷金価値情報を取得する。敷金価値情報は、例えば、敷金が20万円であれば、20万円を示す情報である。
【0027】
敷金利用装置10は、賃貸物件に入居中のユーザが利用可能な金銭的価値であるユーザ利用価値情報を設定する。ユーザ利用価値情報は、例えば、ユーザ毎にチャージされ、端末20を用いてユーザが使うことが可能な電子マネーやポイント等である。
【0028】
敷金利用装置10は、ユーザ利用価値情報を、敷金価値情報の金銭的価値以下の大きさで設定する。ユーザ利用価値情報は、例えば、敷金の金銭的価値が20万円であれば、20万円以下の金銭的価値に設定される。
【0029】
また、敷金利用装置10は、賃貸物件に入居中のユーザが支払う家賃の金銭的価値を示す家賃価値情報に、ユーザ利用価値情報の金銭的価値を加えた支払情報を設定する。支払情報は、例えば、家賃が10万円であり、ユーザ利用価値情報が5万円の場合、15万円の金銭的価値に設定される。
【0030】
ユーザは、例えば、管理者により決められた期日までに、支払情報として設定された金銭を管理者の銀行口座に入金したり、クレジットカード等で管理者に支払うこととなる。なお、ユーザは、支払情報のうち、家賃価値情報分と、ユーザ利用価値情報分とは同じタイミング(例えば、家賃支払期日等)で支払ってもよいし、それぞれ異なるタイミングで支払ってもよい。
【0031】
このような敷金利用システム1によれば、敷金の金銭的価値を示す敷金価値情報(例えば、ユーザが支払った敷金の金額)のうち、入居中のユーザが利用可能な金銭的価値であるユーザ利用価値情報(例えば、電子マネーやポイント等)を設定するので、ユーザが、敷金の金銭的価値の範囲内で、ユーザ利用価値情報を利用することができる。ユーザは、このようなユーザ利用価値情報を、家賃の金銭的価値を示す家賃価値情報に加えて支払う。
したがって、ユーザが賃貸物件の入居時に支払った敷金を、入居中に利用可能とするサービスを提供することが可能となる。
【0032】
(敷金利用システムの基本構成)
図2は、本発明の実施形態に係る敷金利用システムの機能構成を示す図である。
敷金利用システム1は、賃貸物件の管理者に操作される敷金利用装置10と、賃貸物件に入居した入居者であるユーザに操作され、敷金利用装置10にネットワークを介して接続された端末20と、を備える。
【0033】
敷金利用装置10は、敷金価値情報取得手段11と、ユーザ利用価値設定手段12と、支払情報設定手段13と、入金情報取得手段14と、入金管理手段15と、返還敷金価値情報設定手段16と、記憶手段17と、を備える。敷金利用装置10は、入居者であるユーザからの入金を受け付け、ユーザに送金する入出金受付手段を備え、この入出金受付手段によりユーザからの入金を受け付けた場合に、入金された金銭的価値を示す情報を受け付けてもよい。また、敷金利用装置10は、入出金受付手段を備えていない場合、ネットワークを介して接続され、ユーザからの入金を受け付け、ユーザに送金する別の入出金装置が、ユーザからの入金を受け付けた場合に、入金された金銭的価値を示す情報を受け付けてもよい。
【0034】
敷金価値情報取得手段11は、賃貸物件毎に設定されている敷金の金銭的価値を示す敷金価値情報を取得する。詳細には、敷金価値情報取得手段11は、例えば、ユーザが賃貸物件の入居時に、当該賃貸物件に設定されている敷金の入金があった場合、この敷金の金銭的価値を示す敷金価値情報を取得し、当該ユーザを識別するユーザ識別情報に対応付けて記憶手段17に記憶する。なお、敷金価値情報取得手段11は、敷金価値情報を、入出金受付手段や別の入出金装置から取得してもよいし、管理者の操作に基づき取得してもよい。
【0035】
ユーザ利用価値設定手段12は、敷金価値情報取得手段11が取得した敷金価値情報のうち、入居中のユーザが利用可能な金銭的価値であるユーザ利用価値情報を設定する。詳細には、ユーザ利用価値設定手段12は、記憶手段17に記憶されたユーザの敷金価値情報を参照して、敷金価値情報以下の金銭的価値であるユーザ利用価値情報を設定し、当該ユーザのユーザ識別情報に対応づけて記憶手段17に記憶する。
【0036】
ユーザ利用価値設定手段12は、敷金価値情報以下の金銭的価値であれば、予め設定された所定値(例えば、5万円相当等)であるユーザ利用価値情報を設定してもよいし、敷金価値情報に所定の掛け率(例えば、0.5等)を乗算した値であるユーザ利用価値情報を設定してもよい。また、ユーザ利用価値設定手段12は、所定の掛け率を、ユーザ毎に設定してもよい。
【0037】
ユーザ利用価値情報は、例えば、ユーザ毎にチャージされ、端末20を用いてユーザが使うことが可能である、例えば、電子マネーやポイント等である。ユーザは、例えば、公知の電子マネーの取引を提供するサービスにおいて、電子マネーの取引口座を開設する。そして、ユーザは、例えば、端末20により、当該取引口座に関する情報(取引口座の口座番号等)や、ユーザ利用価値情報の利用をリクエストする利用リクエスト情報を、敷金利用装置10に送信する。
【0038】
ユーザ利用価値設定手段12は、敷金利用装置10が入出金受付手段を備える場合、端末20からリクエスト情報を取得したら、入出金受付手段により、当該端末20のユーザのユーザ識別情報に対応づけられたユーザ利用価値情報に基づく金銭的価値(例えば、電子マネー等)を、取引口座に関する情報を参照して、当該取引口座に送金する。また、ユーザ利用価値設定手段12は、敷金利用装置10が入出金受付手段を備えない場合、端末20からリクエスト情報を取得したら、取引口座に関する情報とユーザ利用価値情報の金銭的価値を示す情報と、送金依頼を示す送金依頼情報を、敷金利用装置10とは別の入出金装置に送信し、別の入出金装置から、当該取引口座に送金する。
【0039】
なお、ユーザ利用価値設定手段12は、このようなユーザ利用価値情報(例えば、電子マネー等)の送金処理を、リクエスト情報を取得する度に行ってもいし、一度、リクエスト情報を取得したら、端末20からユーザ利用価値情報の停止をリクエストする停止リクエスト情報を取得するまで、所定間隔(例えば、毎月等)で行ってもよい。
【0040】
また、ユーザ利用価値設定手段12は、設定した支払情報より、後述する入金情報取得手段14が取得した入金情報の方が小さい場合、ユーザ利用価値情報の設定を制限する。詳細には、ユーザ利用価値設定手段12は、後述する入金管理手段15により、送金処理を実行したユーザ利用価値情報(例えば、電子マネー等)の金銭的価値に、ユーザから入金された金銭的価値が満たないと判断された場合、当該ユーザに設定したユーザ利用価値情報を制限する(例えば、当該ユーザのユーザ識別情報に対応付けたユーザ利用価値情報の値を0にしたり、ユーザ利用価値情報の値をより低い値に変更したり、当該ユーザのユーザ識別情報にユーザ利用価値情報が設定できない旨のフラグを対応付けたりする。)。
【0041】
支払情報設定手段13は、賃貸物件に入居中のユーザが支払う金銭的価値であり、予め設定された家賃の金銭的価値を示す家賃価値情報に、ユーザ利用価値情報の金銭的価値を加えた支払情報を設定する。詳細には、支払情報設定手段13は、家賃価値情報の金銭的価値に、ユーザ利用価値設定手段12が設定したユーザ利用価値情報の金銭的価値を加えた値を支払情報と設定して記憶手段17に記憶する。
【0042】
家賃価値情報は、管理者により賃貸物件毎に予め設定され、例えば、記憶手段17に記憶されている。支払情報設定手段13は、記憶手段17から家賃価値情報を読み込み、読み込んだ家賃価値情報に基づき、支払情報を設定する。
【0043】
図3は、本発明の実施形態に係る敷金利用システムによる支払情報の設定の一例を説明する図である。
図3に示す例において、敷金価値情報取得手段11は、200,000円に相当する敷金価値情報を取得している。そして、ユーザ利用価値設定手段12は、この敷金価値情報(200,000円相当)以下の金銭的価値であるユーザ利用価値情報(50,000円相当)を設定している。
【0044】
そして、支払情報設定手段13は、記憶手段17から当該賃貸物件の家賃価値情報(100,000円相当)を読み込み、この読み込んだ家賃価値情報に、ユーザ利用価値設定手段12が設定したユーザ利用価値情報(50,000円相当)を合算した支払情報(150,000円相当)を設定する。
【0045】
図2に戻って、入金情報取得手段14は、賃貸物件に入居中のユーザが支払った金銭的価値である入金情報を取得する。詳細には、入金情報取得手段14は、敷金利用装置10が入出金受付手段を備える場合、入出金受付手段で受け付けたユーザから入金された金額の金銭的価値を入金情報として取得し、記憶手段17に記憶する。また、入金情報取得手段14は、敷金利用装置10が入出金受付手段を備えない場合、敷金利用装置10とは別の入出金装置から、ユーザから入金された金額の金銭的価値を示す情報を受信し、この情報を入金情報として取得し、記憶手段17に記憶する。
【0046】
入金管理手段15は、支払情報設定手段13が設定した支払情報と、入金情報取得手段14が取得したユーザからの入金に基づく入金情報と、を比較し、支払情報の金銭的価値より、入金情報の金銭的価値が小さいか否かを判定する。入金管理手段15は、支払情報の金銭的価値より、入金情報の金銭的価値が小さくない(支払情報の金銭的価値と、入金情報の金銭的価値とが同じ)と判定した場合には、当該ユーザのユーザ識別情報に、適正な入金がされていることを示す入金確認情報を対応づけて記憶手段17に記憶する。
【0047】
一方、入金管理手段15は、支払情報の金銭的価値より、入金情報の金銭的価値が小さいと判定した場合には、当該ユーザのユーザ識別情報に、適正な入金がされていないことを示す入金未確認情報を対応づけて記憶手段17に記憶する。ユーザ利用価値設定手段12は、入金管理手段15により、入金未確認情報を対応づけられたユーザのユーザ利用価値情報の設定を制限する。
【0048】
また、入金管理手段15は、ユーザからの入金に基づく入金情報を、家賃分の入金情報を示す家賃入金情報と、ユーザ利用価値情報分の入金情報を示すユーザ利用価値入金情報とに割り振り、それぞれ記憶手段17に記憶する。この場合、入金管理手段15は、家賃入金情報に優先的に割り振り、入金情報の金銭的価値から家賃入金情報(家賃価値情報)の金銭的価値を減算した分を、ユーザ利用価値入金情報として記憶手段17に記憶する。
【0049】
図4は、本発明の実施形態に係る敷金利用システムによる入金管理の一例を説明する図である。
図4に示す例において、家賃価値情報は100,000円であり、ユーザ利用価値情報は50,000円であり、支払情報設定手段13は、これらを合算した値である150,000円を支払情報として設定している。また、入金情報取得手段14が取得した入金情報は、120,000円である。
【0050】
このような場合、入金管理手段15は、まず、入金情報の120,000円のうち、家賃価値情報の100,000円分を家賃入金情報として記憶手段17に記憶する。そして、入金管理手段15は、入金情報の120,000円から家賃入金情報の100,000円分を差し引いた20,000円をユーザ利用価値入金情報として記憶手段17に記憶する。
【0051】
ここで、敷金利用システム1の管理者が、賃貸物件のオーナーから管理委託を受けている者の場合、家賃分はオーナーに帰属する。敷金利用システム1によれば、敷金を利用するサービスにおいて、ユーザからの入金を、家賃の方に優先的に充当することが可能なので、入金が不足していた場合に、管理者の顧客であるオーナーに損失が発生するのを防止することが可能となる。
【0052】
図2に戻って、返還敷金価値情報設定手段16は、賃貸物件に入居していたユーザが退去する際にユーザに返還する敷金の金銭的価値を示す返還敷金価値情報を設定する。詳細には、返還敷金価値情報設定手段16は、例えば、ユーザに操作される端末20から賃貸物件からの退去を希望する旨の退去通知を取得した場合、記憶手段17を参照して、敷金価値情報取得手段11が取得して当該ユーザのユーザ識別情報に対応付けられた敷金価値情報に基づき、返還敷金価値情報を設定し、記憶手段17に記憶する。なお、返還敷金価値情報設定手段16は、管理者の操作に基づき、返還敷金価値情報を設定してもよい。
【0053】
敷金利用装置10は、入出金受付手段を備える場合、あるユーザが操作する端末20から退去通知を取得したら、当該ユーザのユーザ識別情報に対応づけられた返還敷金価値情報が示す金額を、入出金受付手段により当該ユーザが指定する口座に送金する。また、敷金利用装置10は、入出金受付手段を備えない場合、あるユーザが操作する端末20から退去通知を取得したら、当該ユーザのユーザ識別情報に対応づけられた返還敷金価値情報を敷金利用装置10とは別の入出金装置に送信し、別の入出金装置から、返還敷金価値情報が示す金額を当該ユーザが指定する口座に送金する。
【0054】
また、返還敷金価値情報設定手段16は、支払情報より入金情報の方が小さい場合、支払情報と入金情報の差分を、敷金価値情報から減算した返還敷金価値情報を設定する。詳細には、返還敷金価値情報設定手段16は、ユーザに操作される端末20から賃貸物件からの退去を希望する旨の退去通知を取得した場合、記憶手段17を参照して、当該ユーザのユーザ識別情報に入金未確認情報が対応付けられているか否かを判定する。
【0055】
返還敷金価値情報設定手段16は、当該ユーザのユーザ識別情報に入金未確認情報が対応付けられていた場合、支払情報設定手段13が設定した支払情報から、入金情報取得手段14が取得した入金情報を減算し、差額情報を算出する。そして、返還敷金価値情報設定手段16は、敷金価値情報取得手段11が取得した敷金価値情報から、算出した差額情報を減算して、返還敷金価値情報を算出して、記憶手段17に記憶する。
【0056】
図5は、本発明の実施形態に係る敷金利用システムによる返還敷金価値情報設定の一例を説明する図である。
図5に示す例において、敷金価値情報は200,000円であり、支払情報は150,000円であり、入金情報は120,000円である。
【0057】
このような場合、返還敷金価値情報設定手段16は、まず、支払情報の150,000円から、入金情報の120,000円を減算して、差額情報(30,000円)を算出して、記憶手段17に記憶する。そして、返還敷金価値情報設定手段16は、敷金価値情報の200,000円から差額情報の30,000円分を差し引いた170,000円を返還敷金価値情報として記憶手段17に記憶する。
【0058】
上記の本システムの機能構成は、あくまで一例であり、1つの機能ブロック(データベース及び機能処理部)を分割したり、複数の機能ブロックをまとめて1つの機能ブロックとして構成したりしてもよい。各機能処理部は、装置や端末に内蔵されたCPU(Central Processing Unit)が、ROM(Read Only Memory)、フラッシュメモリ、SSD(Solid State Drive)、ハードディスク等の記憶装置(記憶部)に格納されたコンピュータプログラム(例えば、基幹ソフトや上述の各種処理をCPUに実行させるアプリ等)を読み出し、CPUにより実行されたコンピュータプログラムによって実現される。すなわち、各機能処理部は、このコンピュータプログラムが、記憶装置に格納されたデータベース(DB;Data Base)やメモリ上の記憶領域からテーブル等の必要なデータを読み書きし、場合によっては、関連するハードウェア(例えば、入出力装置、表示装置、通信インターフェース装置)を制御することによって実現される。また、本発明の実施形態におけるデータベース(DB)は、商用データベースであってよいが、単なるテーブルやファイルの集合体をも意味し、データベースの内部構造自体は問わないものとする。
【0059】
(処理フロー)
図6は、本発明の実施形態に係る敷金利用システムが実行する敷金利用処理フローを示す図である。
【0060】
ステップS1において、敷金価値情報取得手段11は、賃貸物件毎に設定されている敷金の金銭的価値を示す敷金価値情報を取得する。
【0061】
ステップS2において、ユーザ利用価値設定手段12は、ステップS1で敷金価値情報取得手段11が取得した敷金価値情報のうち、入居中のユーザが利用可能な金銭的価値であるユーザ利用価値情報を設定する。敷金利用システム1は、このように設定したユーザ利用価値情報に基づく金銭的価値(例えば、電子マネー等)を、ユーザの取引口座に送金する。
【0062】
ステップS3において、支払情報設定手段13は、賃貸物件に入居中のユーザが支払う金銭的価値であり、予め設定された家賃の金銭的価値を示す家賃価値情報を取得する。
【0063】
ステップS4において、支払情報設定手段13は、ステップS3で取得した家賃価値情報の金銭的価値に、ステップS2でユーザ利用価値設定手段12が設定したユーザ利用価値情報の金銭的価値を加えた支払情報を設定する。
【0064】
図7は、本発明の実施形態に係る敷金利用システムが実行する入金管理処理フローを示す図である。
【0065】
ステップS10において、入金情報取得手段14は、賃貸物件に入居中のユーザが支払った金銭的価値である入金情報を取得する。
【0066】
ステップS11において、入金管理手段15は、支払情報設定手段13が設定した支払情報を取得する。
【0067】
ステップS12において、入金管理手段15は、ステップS11で取得した支払情報と、ステップS10で入金情報取得手段14が取得した入金情報と、を比較し、支払情報の金銭的価値より、入金情報の金銭的価値が小さいか否かを判定する。入金管理手段15は、支払情報の金銭的価値より、入金情報の金銭的価値が小さいと判定した場合にはステップS13に処理を移し、支払情報の金銭的価値より、入金情報の金銭的価値が小さくない(支払情報の金銭的価値と、入金情報の金銭的価値とが同じ)と判定した場合にはステップS14に処理を移す。
【0068】
ステップS13において、入金管理手段15は、ユーザのユーザ識別情報に、適正な入金がされていないことを示す入金未確認情報を対応づけて記憶手段17に記憶する。
【0069】
ステップS14において、入金管理手段15は、ユーザのユーザ識別情報に、適正な入金がされていることを示す入金確認情報を対応づけて記憶手段17に記憶する。
【0070】
ステップS15において、ユーザ利用価値設定手段12は、ステップS13で入金管理手段15により、入金未確認情報を対応づけられたユーザのユーザ利用価値情報の設定を制限する。
【0071】
ステップS16において、入金管理手段15は、ステップS10で入金情報取得手段14が取得した入金情報のうち、家賃価値情報分を家賃入金情報として記憶手段17に記憶する。
【0072】
ステップS17において、入金管理手段15は、ステップS10で入金情報取得手段14が取得した入金情報から家賃入金情報分を差し引いた分をユーザ利用価値入金情報として記憶手段17に記憶する。
【0073】
図8は、本発明の実施形態に係る敷金利用システムが実行する返還敷金価値情報設定処理フローを示す図である。敷金利用装置10は、例えば、ユーザに操作される端末20から賃貸物件からの退去を希望する旨の退去通知を取得した場合に、返還敷金価値情報設定処理を実行する。
【0074】
ステップS20において、返還敷金価値情報設定手段16は、記憶手段17を参照して、敷金価値情報取得手段11が取得して当該ユーザのユーザ識別情報に対応付けられた敷金価値情報を読み込む。
【0075】
ステップS21において、返還敷金価値情報設定手段16は、ステップS20で読み込んだ敷金価値情報に基づき、返還敷金価値情報を設定し、記憶手段17に記憶する。
【0076】
ステップS22において、返還敷金価値情報設定手段16は、記憶手段17を参照して、退去通知を送信してきたユーザのユーザ識別情報に入金未確認情報が対応付けられているか否かを判定する。返還敷金価値情報設定手段16は、入金未確認情報が対応付けられていると判定した場合にはステップS23に処理を移し、入金未確認情報が対応付けられていないと判定した場合(入金確認情報が対応付けられていると判定した場合)には本処理を終了する。
【0077】
ステップS23において、返還敷金価値情報設定手段16は、支払情報設定手段13が設定した支払情報から、入金情報取得手段14が取得した入金情報を減算し、差額情報を算出する。
【0078】
ステップS24において、返還敷金価値情報設定手段16は、ステップS21で設定した返還敷金価値情報から、ステップS23で算出した差額情報を減算した返還敷金価値情報を算出して、記憶手段17に記憶する。
【0079】
敷金利用システム1は、ステップS22でNOと判定した場合(適正な入金がされている場合)、ステップS21で設定した返還敷金価値情報が示す金額を、ユーザが指定する口座に送金する。一方、敷金利用システム1は、ステップS22でYESと判定した場合(適正な入金がされていない場合)、ステップS24で減算した返還敷金価値情報が示す金額を、ユーザが指定する口座に送金する。
【0080】
このような敷金利用システム1によれば、敷金の金銭的価値を示す敷金価値情報(例えば、ユーザが支払った敷金の金額)のうち、入居中のユーザが利用可能な金銭的価値であるユーザ利用価値情報(例えば、電子マネーやポイント等)を設定するので、ユーザが、敷金の金銭的価値の範囲内で、ユーザ利用価値情報を利用することができる。ユーザは、このようなユーザ利用価値情報を、家賃の金銭的価値を示す家賃価値情報に加えて支払う。
したがって、ユーザが賃貸物件の入居時に支払った敷金を、入居中に利用可能とするサービスを提供することが可能となる。
【0081】
また、敷金利用システム1によれば、家賃の金銭的価値を示す家賃価値情報と、入居中のユーザが利用可能な金銭的価値であるユーザ利用価値情報との合算である入金情報の支払いが滞っていた場合、入居中のユーザが利用可能な金銭的価値であるユーザ利用価値情報の設定を制限する。すなわち、ユーザが賃貸物件の入居時に支払った敷金を、入居中に利用可能とするサービスを全て又は一部停止する。
【0082】
これにより、入居中のユーザに敷金を利用可能とするサービスを提供する賃貸物件の管理者(例えば、賃貸人や賃貸人に代理して賃貸物件を管理する者)が、ユーザからの入金情報の支払いが滞った場合に、更なる損失を被ることを防止することが可能となる。
【0083】
また、敷金利用システム1によれば、家賃の金銭的価値を示す家賃価値情報と、入居中のユーザが利用可能な金銭的価値であるユーザ利用価値情報との合算である入金情報の支払いが滞っていた場合、ユーザが賃貸物件から退去する際にユーザに返還する敷金の金銭的価値から、滞っていた分の金銭的価値を差し引く。
【0084】
これにより、入居中のユーザに敷金を利用可能とするサービスを提供する賃貸物件の管理者(例えば、賃貸人や賃貸人に代理して賃貸物件を管理する者)が、ユーザからの入金情報の支払いが滞ったことにより生じた損失を回収することが可能となる。
【0085】
以上、実施形態を用いて本発明を説明したが、本発明の技術的範囲は上記実施形態に記載の範囲には限定されないことは言うまでもない。上記実施形態に、多様な変更または改良を加えることが可能であることが当業者に明らかである。また、そのような変更または改良を加えた形態も本発明の技術的範囲に含まれ得ることが、特許請求の範囲の記載から明らかである。なお、上記の実施形態では、本発明を物の発明として、敷金利用システムについて説明したが、本発明において敷金利用システムが実行する方法や、敷金利用システムを各種部として機能させるプログラムの発明と捉えることもできる。
【符号の説明】
【0086】
1 敷金利用システム
10 敷金利用装置
11 敷金価値情報取得手段
12 ユーザ利用価値設定手段
13 支払情報設定手段
14 入金情報取得手段
15 入金管理手段
16 返還敷金価値情報設定手段
17 記憶手段
20 端末