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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024044307
(43)【公開日】2024-04-02
(54)【発明の名称】液体ウイルス不活化組成物
(51)【国際特許分類】
   A01N 33/12 20060101AFI20240326BHJP
   A01P 3/00 20060101ALI20240326BHJP
   A61K 8/41 20060101ALI20240326BHJP
   A61Q 19/10 20060101ALI20240326BHJP
   A61Q 5/10 20060101ALI20240326BHJP
   A61Q 5/12 20060101ALI20240326BHJP
   A61Q 5/02 20060101ALI20240326BHJP
   A61Q 5/06 20060101ALI20240326BHJP
   A61Q 19/00 20060101ALI20240326BHJP
   A61Q 17/00 20060101ALI20240326BHJP
   A61K 31/14 20060101ALI20240326BHJP
   A61P 31/12 20060101ALI20240326BHJP
   A61P 31/02 20060101ALI20240326BHJP
   A61P 17/00 20060101ALI20240326BHJP
【FI】
A01N33/12 101
A01P3/00
A61K8/41
A61Q19/10
A61Q5/10
A61Q5/12
A61Q5/02
A61Q5/06
A61Q19/00
A61Q17/00
A61K31/14
A61P31/12
A61P31/02
A61P17/00 101
【審査請求】未請求
【請求項の数】5
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022149759
(22)【出願日】2022-09-21
(71)【出願人】
【識別番号】390029458
【氏名又は名称】ライオン・スペシャリティ・ケミカルズ株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100165179
【弁理士】
【氏名又は名称】田▲崎▼ 聡
(74)【代理人】
【識別番号】100152272
【弁理士】
【氏名又は名称】川越 雄一郎
(74)【代理人】
【識別番号】100153763
【弁理士】
【氏名又は名称】加藤 広之
(72)【発明者】
【氏名】中川原 千咲
(72)【発明者】
【氏名】若松 里恵子
【テーマコード(参考)】
4C083
4C206
4H011
【Fターム(参考)】
4C083AB012
4C083AB282
4C083AC102
4C083AC122
4C083AC182
4C083AC232
4C083AC302
4C083AC432
4C083AC532
4C083AC542
4C083AC562
4C083AC642
4C083AC691
4C083AC692
4C083AC712
4C083AD092
4C083AD332
4C083AD392
4C083BB48
4C083CC03
4C083CC23
4C083CC32
4C083CC33
4C083CC36
4C083CC38
4C083CC39
4C083DD08
4C083DD23
4C083DD41
4C083EE07
4C083EE10
4C083EE12
4C206AA01
4C206AA02
4C206FA41
4C206MA01
4C206MA04
4C206MA37
4C206NA14
4C206ZA90
4C206ZB33
4H011AA04
4H011BB04
(57)【要約】
【課題】本発明は、皮膚への刺激が少なく、優れたウイルス不活化効果を奏する液体ウイルス不活化組成物を目的とする。
【解決手段】下記式(I)で表される第四級アンモニウム塩(I)を含有し、pHが4以上9以下である、液体ウイルス不活化組成物(ただし、繊維製品処理用の液体ウイルス不活化組成物を除く)。
[化1]
式(I)において、R及びRは、それぞれ独立して炭素数8~18の直鎖もしくは分岐アルキル基又は炭素数8~18の直鎖もしくは分岐アルケニル基であり、かつ、R及びRの少なくとも一方が炭素数12~14の直鎖もしくは分岐アルキル基を含み、Rはメチル基又はエチル基であり、Rはメチル基であり、Xは塩素、臭素、硫酸メチル又は硫酸エチルである。
【選択図】なし
【特許請求の範囲】
【請求項1】
下記式(I)で表される第四級アンモニウム塩(I)を含有し、
pHが4以上9以下である、液体ウイルス不活化組成物(ただし、繊維製品処理用の液体ウイルス不活化組成物を除く)。
【化1】
式(I)において、R及びRは、それぞれ独立して炭素数8~18の直鎖もしくは分岐アルキル基又は炭素数8~18の直鎖もしくは分岐アルケニル基であり、かつ、R及びRの少なくとも一方が炭素数12~14の直鎖もしくは分岐アルキル基を含み、Rはメチル基又はエチル基であり、Rはメチル基であり、Xは塩素、臭素、硫酸メチル又は硫酸エチルである。
【請求項2】
前記式(I)における前記R及び前記Rの総質量に対する、前記炭素数12~14の直鎖もしくは分岐アルキル基の割合が50質量%以上である、請求項1に記載の液体ウイルス不活化組成物。
【請求項3】
前記第四級アンモニウム塩(I)の含有量が、液体ウイルス不活化組成物の総質量に対して0.01~10質量%である、請求項1又は2に記載の液体ウイルス不活化組成物。
【請求項4】
硬質表面処理用である、請求項1又は2に記載の液体ウイルス不活化組成物。
【請求項5】
ハンドソープ、ボディソープ、染毛剤、シャンプー、コンディショナー、ヘアスプレー、台所洗剤、手指消毒剤、洗顔料又はスキンケア化粧料である、請求項1又は2に記載の液体ウイルス不活化組成物。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、液体ウイルス不活化組成物に関する。
【背景技術】
【0002】
ウイルス感染症の予防のため、生活環境中のウイルスの不活化を図ることは重要である。ウイルスの不活化を図る液体組成物(液体ウイルス不活化組成物)の有効成分として、第四級アンモニウム塩が知られている。
【0003】
例えば、特許文献1には、トリアジン誘導体と塩化ジデシルジメチルアンモニウム(第四級アンモニウム塩)とを含む繊維製品用処理剤組成物を繊維上のウイルスに適用することを含むウイルス不活化方法が提案されている。特許文献1の発明によれば、優れたウイルス不活化効果をもたらすことが図られている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2019-151945号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
塩化ジデシルジメチルアンモニウムは、優れたウイルス不活化効果をもたらす。しかしながら、塩化ジデシルジメチルアンモニウムは、皮膚等への刺激が強く、皮膚に触れる用途には適さないという問題があった。
【0006】
そこで、本発明は、皮膚への刺激が少なく、優れたウイルス不活化効果を奏する液体ウイルス不活化組成物を目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明者らは、鋭意検討した結果、特定の炭素数を有する第四級アンモニウム塩を含有し、特定のpHとすることで、優れたウイルス不活化効果と皮膚への刺激を少なくすること(皮膚への低刺激性)とを両立できることを見出し、本発明を完成するに至った。
【0008】
本発明は、以下の態様を有する。
[1]下記式(I)で表される第四級アンモニウム塩(I)を含有し、
pHが4以上9以下である、液体ウイルス不活化組成物(ただし、繊維製品処理用の液体ウイルス不活化組成物を除く)。
【0009】
【化1】
【0010】
式(I)において、R及びRは、それぞれ独立して炭素数8~18の直鎖もしくは分岐アルキル基又は炭素数8~18の直鎖もしくは分岐アルケニル基であり、かつ、R及びRの少なくとも一方が炭素数12~14の直鎖もしくは分岐アルキル基を含み、Rはメチル基又はエチル基であり、Rはメチル基であり、Xは塩素、臭素、硫酸メチル又は硫酸エチルである。
[2]前記式(I)における前記R及び前記Rの総質量に対する、前記炭素数12~14の直鎖もしくは分岐アルキル基の割合が50質量%以上である、[1]に記載の液体ウイルス不活化組成物。
[3]前記第四級アンモニウム塩(I)の含有量が、液体ウイルス不活化組成物の総質量に対して0.01~10質量%である、[1]又は[2]に記載の液体ウイルス不活化組成物。
[4]硬質表面処理用である、[1]~[3]のいずれかに記載の液体ウイルス不活化組成物。
[5]ハンドソープ、ボディソープ、染毛剤、シャンプー、コンディショナー、ヘアスプレー、台所洗剤、手指消毒剤、洗顔料又はスキンケア化粧料である、[1]~[3]のいずれかに記載の液体ウイルス不活化組成物。
【発明の効果】
【0011】
本発明の液体ウイルス不活化組成物によれば、皮膚への刺激が少なく、優れたウイルス不活化効果を奏する。
【発明を実施するための形態】
【0012】
[液体ウイルス不活化組成物]
本発明の液体ウイルス不活化組成物は、下記式(I)で表される第四級アンモニウム塩(I)を含有する。
【0013】
【化2】
【0014】
式(I)において、R及びRは、それぞれ独立して炭素数8~18の直鎖もしくは分岐アルキル基又は炭素数8~18の直鎖もしくは分岐アルケニル基であり、かつ、R及びRの少なくとも一方が炭素数12~14の直鎖もしくは分岐アルキル基を含み、Rはメチル基又はエチル基であり、Rはメチル基であり、Xは塩素、臭素、硫酸メチル又は硫酸エチルである。
【0015】
式(I)において、Rは、直鎖もしくは分岐アルキル基又は直鎖もしくは分岐アルケニル基であり、直鎖もしくは分岐アルキル基が好ましい。Rが、直鎖もしくは分岐アルキル基であると、ウイルス不活化効果をより高められる。
は、Rと同様である。
【0016】
式(I)において、Rのアルキル基又はアルケニル基(炭化水素基)の炭素数は、8~18であり、10~16が好ましく、12~14がより好ましい。Rの炭化水素基の炭素数が上記下限値以上であると、皮膚への刺激をより低減できる。Rの炭化水素基の炭素数が上記上限値以下であると、ウイルス不活化効果をより高められる。
の炭化水素基の炭素数は、Rの炭化水素基の炭素数と同様である。
【0017】
式(I)において、R及びRの総質量に対する、炭素数12~14の直鎖もしくは分岐アルキル基の割合は、50質量%以上が好ましく、60質量%以上がより好ましく、80質量%以上がさらに好ましく、100質量%でもよい。炭素数12~14の直鎖もしくは分岐アルキル基の割合が上記下限値以上であると、ウイルス不活化効果と皮膚への低刺激性とをより両立できる。
ここで、「炭素数12~14の直鎖もしくは分岐アルキル基の割合(以下、「C12-C14割合」ともいう。)が50質量%以上である」とは、R及びRにおける炭化水素基の炭素数の分布において、C12-C14割合が50質量%以上であることを意味する。
【0018】
式(I)において、Xは、塩素、臭素、硫酸メチル又は硫酸エチルであり、ウイルス不活化効果をより高められることから、塩素又は臭素が好ましく、塩素がより好ましい。
【0019】
第四級アンモニウム塩(I)としては、例えば、ジドデシルジメチルアンモニウム塩、ジテトラデシルジメチルアンモニウム塩、塩化ジヤシアルキルジメチルアンモニウム、塩化ジアルキル(C14-18)ジメチルアンモニウム等が挙げられる。
第四級アンモニウム塩(I)の市販品としては、いずれもライオン・スペシャリティ・ケミカルズ(株)製のリポカード(登録商標)2C-75(塩化ジヤシアルキルジメチルアンモニウム)、リポカード(登録商標)2HP-75(塩化ジアルキル(C14-18)ジメチルアンモニウム)等が挙げられる。
【0020】
第四級アンモニウム塩(I)の含有量は、その使用形態や不活化方法により適宜調整し得るが、例えば、液体ウイルス不活化組成物の総質量に対して、0.01~10質量%が好ましく、0.01~2.0質量%がより好ましく、0.03~0.5質量%がさらに好ましい。第四級アンモニウム塩(I)の含有量が上記下限値以上であると、ウイルス不活化効果をより高められる。第四級アンモニウム塩(I)の含有量が上記上限値以下であると、皮膚への刺激をより低減できる。
【0021】
本実施形態の液体ウイルス不活化組成物は、原液のまま使用してもよく、原液を水で希釈して使用してもよい。原液を水で希釈して使用する場合、第四級アンモニウム塩(I)の含有量が、総質量に対して0.01~10質量%の範囲内になるように希釈することが好ましい。
【0022】
本実施形態の液体ウイルス不活化組成物は、ウイルス不活化効果を阻害しない範囲で、水、界面活性剤、溶剤、pH調整剤、香料等の任意成分を含有してもよい。
水は、液体ウイルス不活化組成物の溶媒として機能する。
水としては、水道水、精製水、蒸留水、イオン交換水、純水、超純水等が挙げられ、特に限定されない。
水の含有量は、例えば、液体ウイルス不活化組成物の総質量に対して、10~99.99質量%が好ましい。
【0023】
界面活性剤としては、例えば、ポリオキシアルキレンアルキルエーテル、アルキルポリグルコシド、脂肪酸アルカノールアミド等の非イオン界面活性剤やアミンオキシド、ベタイン等の両性界面活性剤、第四級アンモニウム塩(I)以外のカチオン等が挙げられる。
【0024】
溶剤としては、例えば、エタノール、イソプロパノール、グリセリン、1,3-ブチレングリコール、1,2-ペンタンジオール、ポリエチレングリコール、ジプロピレングリコール、プロピレングリコール、イソプレングリコール、ジグリセリン等が挙げられる。
【0025】
pH調整剤としては、例えば、乳酸、クエン酸、グリコール酸、コハク酸、酒石酸、dl‐リンゴ酸、りん酸、りん酸ナトリウム、炭酸カリウム、炭酸水素ナトリウム、炭酸水素アンモニウム、クエン酸ナトリウム等が挙げられる。
【0026】
香料としては、例えば、特開2002-128658号公報や、特開2015-21076号公報に記載の香料組成物等が挙げられる。
【0027】
任意成分としては、この他、エチレンジアミン四酢酸(EDTA)等のキレート剤、硫酸ナトリウム、硫酸カリウム、亜硫酸ナトリウム、りん酸ナトリウム等の塩が挙げられる。
【0028】
これら任意成分の含有量は、例えば、液体ウイルス不活化組成物の総質量に対して、0~10質量%が好ましい。
【0029】
液体ウイルス不活化組成物のpHは、4以上9以下であり、5以上8以下が好ましく、6以上8以下がより好ましい。液体ウイルス不活化組成物のpHが上記数値範囲内であると、皮膚への刺激をより低減できる。
液体ウイルス不活化組成物のpHは、測定対象を25℃とし、pH測定器(Mettler Toledo社製 型番MP230)で測定することにより求められる。
【0030】
液体ウイルス不活化組成物の粘度は、例えば、10mPa・s以下が好ましく、6mPa・s以下がより好ましい。液体ウイルス不活化組成物の粘度が上記上限値以下であると、処理対象物品に塗布しやすく、塗り広げやすい。粘度の下限値は、実質的に1mPa・s以上であり、2mPa・s以上が好ましい。
液体ウイルス不活化組成物の粘度は、測定対象を25℃とし、B型(ブルックフィールド型)粘度計を用い、60rpmで60秒後の値を読み取ることで求められる。
【0031】
<液体ウイルス不活化組成物の製造方法>
本実施形態の液体ウイルス不活化組成物の製造方法としては、例えば、上述した第四級アンモニウム塩(I)と、必要に応じて任意成分とを混合する方法が挙げられる。
各成分を混合する方法としては、例えば、水の一部に、第四級アンモニウム塩(I)と、他の成分とを加えて混合した後、水の残部を加えて全体量を100質量%とする方法が挙げられる。また、各成分を混合する方法としては、全体量が100質量%となるように、水の全部に、残りの成分を全て加えて混合してもよい。
【0032】
液体ウイルス不活化組成物は、いわゆるクリーナーとして用いられ、種々の製品形態を採り得る。
液体ウイルス不活化組成物は、そのまま容器に収容されて容器入り物品とされてもよい。容器入り物品の容器としては、例えば、スプレー容器やスクイズ容器等の吐出容器が挙げられる。
スプレー容器としては、エアゾールスプレー容器、トリガースプレー容器(直圧型又は蓄圧型)、ディスペンサースプレー容器等が挙げられる。これらの容器は、手動式のものでもよいし、電動式のものでもよい。
エアゾールスプレー容器としては、例えば、特開平9-3441公報、特開平9-58765号公報等に記載されているものが挙げられる。噴射剤としてはLPG(液化プロパンガス)、DME(ジメチルエーテル)、炭酸ガス、窒素ガス等が挙げられる。これらの噴射剤は、1種単独でもよいし、2種以上の組み合わせでもよい。
トリガースプレー容器としては、例えば、特開平9-268473号公報、特開平10-76196号公報等に記載のものが挙げられる。蓄圧式のトリガースプレー容器としては、例えば、特開2013-154276号公報等に記載のものが挙げられる。
ディスペンサースプレー容器としては、例えば、特開平9-256272号公報等に記載のものが挙げられる。
【0033】
液体ウイルス不活化組成物は、詰め替え容器に収容された容器入り物品でもよい。詰め替え容器としては、プラスチック製容器が挙げられる。プラスチック製容器としては、ボトル容器、スタンディングパウチ等が挙げられる。
スタンディングパウチとしては、例えば、特開2000-72181号公報に記載のものが挙げられる。スタンディングパウチを構成するフィルムとしては、厚さ100~250μmの線状低密度ポリエチレンの内層と厚さ15~30μmの延伸ナイロンの外層とを有する二層構造のフィルム、厚さ100~250μmの線状低密度ポリエチレンの内層と厚さ15μmの延伸ナイロンの中間層と、厚さ15μmの延伸ナイロンの外層とを有する三層構造のフィルム等が好ましい。
【0034】
また、液体ウイルス不活化組成物は、織布又は不織布に浸漬されて、シート状クリーナーとされてもよい。
【0035】
<使用方法>
液体ウイルス不活化組成物の使用方法(すなわち、ウイルスの不活化処理方法)は、液体ウイルス不活化組成物を処理対象物品に接触させる操作(接触操作)を有する。接触操作の後、処理対象物品に付着している液体ウイルス不活化組成物の一部又は全部を拭き取って(払拭操作)もよいし、拭き取らなくてもよい。
【0036】
処理対象物品としては、建築物の設備、居室空間の備品等の硬質表面を有する物品が挙げられる。建築物の設備としては、家屋等の床、壁、ドア、ドアノブ、手すり、窓ガラス、サッシ、便器、便座、浴室、台所、調理台等が挙げられる。居室空間の備品等としては、テーブル、椅子、パーテーション、電気器具等が挙げられる。
【0037】
本実施形態の液体ウイルス不活化組成物は、皮膚への刺激が少ないことから、皮膚に直接触れる用途でもウイルスの不活化を行うことができる。このような用途としては、例えば、ハンドソープ、ボディソープ、染毛剤、シャンプー、コンディショナー、ヘアスプレー、台所洗剤、手指消毒剤、洗顔料、スキンケア化粧料等が挙げられる。これらの用途のうち、ハンドソープ、ボディソープ、台所洗剤、手指消毒剤が好ましく、ハンドソープがより好ましい。また、家畜消毒剤、ペット用品にも使用できる。
【0038】
本実施形態の液体ウイルス不活化組成物は、主に家庭向けに使用できるが、家庭用に限定されるわけではなく、工業用途、病院、介護施設、レストラン、ホテル、浴場、レジャー施設、アミューズメント施設、ビルメンテナンス等にも適用することができる。具体的には、医療現場、介護現場、食品工場、喫茶店、レストラン、ホテル、温泉、銭湯、居酒屋、カラオケ、学校(学校給食)、セントラルキッチン、スーパーのバックヤード等の調理台、冷蔵庫、保管庫のほか、テーブル、机、出入口のドアノブ、便器や便座、水道の蛇口、床、壁、窓等が挙げられる。
【0039】
液体ウイルス不活化組成物を処理対象物品に接触させる方法は、例えば、液状で塗布する方法、霧状又は泡状で吹き付ける方法等が挙げられる。また、シート状クリーナーのように、液体ウイルス不活化組成物を浸漬した織布又は不織布で、処理対象物品を拭く方法等が挙げられる。
【0040】
接触操作においては、液体ウイルス不活化組成物を処理対象物品にそのまま(原液のまま)接触させてもよいし、液体ウイルス不活化組成物を水で希釈して希釈液とし、この希釈液を処理対象物品に接触させてもよい。
液体ウイルス不活化組成物を希釈する場合、[希釈液の体積]/[希釈前の液体ウイルス不活化組成物の体積]で表される希釈率は、1.1~30倍が好ましい。
希釈後の液体ウイルス不活化組成物(希釈液)において、第四級アンモニウム塩(I)の含有量は、液体ウイルス不活化組成物の総質量に対して、0.01~10質量%が好ましい。
【0041】
液体ウイルス不活化組成物の一部又は全部を拭き取る方法としては、例えば、雑巾、モップ、ブラシ等の器具で拭き取る方法が挙げられる。なお、シート状クリーナーを用いる場合、接触操作が払拭操作を兼ねてもよい。
【0042】
こうして、接触操作を行うことで、処理対象物品にウイルスの不活化処理を施すことができる。
【0043】
本発明の液体ウイルス不活化組成物によれば、第四級アンモニウム塩(I)をウイルスの不活化剤として含有するため、優れたウイルス不活化効果を奏する。
加えて、液体ウイルス不活化組成物は、第四級アンモニウム塩(I)を含有するため、皮膚への刺激を低減できる。
本発明の液体ウイルス不活化組成物は、ウイルス不活化効果に優れるため、建築物の設備、居室空間の備品等の硬質表面を有する物品に好適に使用できる。すなわち、本発明の液体ウイルス不活化組成物は、硬質表面処理用として好適である。
加えて、本発明の液体ウイルス不活化組成物は、皮膚への刺激が少ないため、ハンドソープ等、皮膚に直接触れる用途にも使用できる。
【実施例0044】
以下、実施例を示して本発明を詳細に説明するが、本発明は以下の記載によって限定されるものではない。
【0045】
[使用原料]
<第四級アンモニウム塩>
・I-1:ジオクチルジメチルアンモニウムクロリド、商品名「Bardac LF-80」、ロンザ社製、式(I)におけるR及びRの炭素数8、R=R=メチル基、X=塩素。
・I-2:ジデシルジメチルアンモニウムクロリド、商品名「リポカード(登録商標)210-80E」、ライオン・スペシャリティ・ケミカルズ(株)製、式(I)におけるR及びRの炭素数10、R=R=メチル基、X=塩素、有効成分80質量%。
・I-3:ジドデシルジメチルアンモニウムクロリド、東京化成工業(株)製、式(I)におけるR及びRの炭素数12、R=R=メチル基、X=塩素、有効成分98質量%以上、第四級アンモニウム塩(I)に相当。
・I-4:ジメチルジテトラデシルアンモニウムブロミド、SIGMA ALDRICH社製、式(I)におけるR及びRの炭素数14、R=R=メチル基、X=臭素、有効成分97質量%以上、第四級アンモニウム塩(I)に相当。
・I-5:ジヘキサデシルジメチルアンモニウムブロミド、SIGMA ALDRICH社製、式(I)におけるR及びRの炭素数16、R=R=メチル基、X=臭素、有効成分97質量%以上。
・I-6:ジメチルジオクタデシルアンモニウムブロミド、東京化成工業(株)製、式(I)におけるR及びRの炭素数18、R=R=メチル基、X=臭素、有効成分98質量%以上。
・I-7:ジヤシアルキルジメチルアンモニウムクロリド、商品名「リポカード(登録商標)2C-75」、ライオン・スペシャリティ・ケミカルズ(株)製、式(I)におけるR及びRの炭素数(C8は、炭素数が8であることを意味し、C10は、炭素数が10であることを意味する。以下、C12、C14、C16、C18も同様である。);C8:0.5質量%、C10:6質量%、C12:60質量%、C14:20質量%、C16:8質量%、C18:5.5質量%、R=R=メチル基、X=塩素、第四級アンモニウム塩(I)に相当。
・塩化ベンザルコニウム:商品名「リポカード(登録商標)CB-50」、ライオン・スペシャリティ・ケミカルズ(株)製、有効成分50質量%。
【0046】
・精製水:超純水(Milli-Q(登録商標)水)。
・pH調整剤1:りん酸三ナトリウム12水(富士フイルム和光純薬(株)製)50mM水溶液とりん酸(富士フイルム和光純薬(株)製)50mM水溶液との混合物(りん酸三ナトリウム12水水溶液とりん酸水溶液との体積比=58:42)、りん酸イオン濃度50mM、pH=8。
・pH調整剤2:りん酸三ナトリウム12水(富士フイルム和光純薬(株)製)50mM水溶液とりん酸(富士フイルム和光純薬(株)製)50mM水溶液との混合物(りん酸三ナトリウム12水水溶液とりん酸水溶液との体積比=26:74)、りん酸イオン濃度50mM、pH=3。
・pH調整剤3:りん酸三ナトリウム12水(富士フイルム和光純薬(株)製)50mM水溶液とりん酸(富士フイルム和光純薬(株)製)50mM水溶液との混合物(りん酸三ナトリウム12水水溶液とりん酸水溶液との体積比=62:38)、りん酸イオン濃度50mM、pH=10。
【0047】
[実施例1~12、比較例1~7]
<試料溶液の調製>
各成分の配合量を表1~2に記載の通り調整して、以下の手順により液体ウイルス不活化組成物の試料溶液を調製した。
精製水に、第四級アンモニウム塩を添加して混合した。実施例11については、pH調整剤1に、比較例5については、pH調整剤2に、比較例6については、pH調整剤3に、それぞれ第四級アンモニウム塩を添加して混合した。
pHは、室温25℃の部屋にてpH測定器(Mettler Toledo社製 型番MP230)を用い、試料溶液を攪拌しながら測定した。なお、表1~2において精製水又はpH調整剤1~3の添加量は、試料溶液の合計量を100質量%とした場合の残部である。
なお、表中「-」は、その成分を含有しないことを意味する。表中の配合量は純分換算値を表し、単位は質量基準のppmである。
【0048】
[測定・評価方法]
<ウイルス不活化効果の評価>
(ネコ腎細胞の調製)
Minimum Essential Medium Eagle(E-MEM、SIGMA社製、M4655-500ML)に、ペニシリンストレプトマイシン混合液(SIGMA社製、P4333)3mL、及び56℃で30分間保温して非働化処理したウシ胎児血清(FBS、Fetal Bovine Serum NICHIREI社製、175012)25mLを加え、5%FBS E-MEM培養液を調製した。
T-75細胞培養フラスコ(IWAKI社製、75cm、270mL、カントネック、3123-075)にて培養したイヌ腎細胞(JCRB9029 MDCK (NBL-2))の培養上清を捨て、当該フラスコ中に、37℃に保温したダルベッコリン酸緩衝生理食塩水(PBS(-))を10mL入れて細胞表面を洗浄して排水した。次いで、当該フラスコ中に、37℃のトリプシン-EDTA(GIBCO社製、TrypLE Express with Phenol Red、12605-028)を2mL入れて、37℃で2分間静置し、細胞を当該フラスコから剥した。そこにFBSを含まないE-MEM培養液を8mL入れて細胞を懸濁して抽出し、800rpm×5分間の遠心分離にて細胞を沈澱させた。上清を取り除き、前記のとおり調製した5%FBS E-MEM培養液を約8mL添加して細胞懸濁液を調製した。5%FBS E-MEM培養液10mLをT-75細胞培養フラスコに入れ、前記のとおり調製した細胞懸濁液を2mL添加し、COインキュベーターにて37℃で、3~4日間培養した。
【0049】
(96穴マイクロプレート評価用のMDCK細胞の調製)
上記のとおり培養したMDCK細胞(イヌ腎細胞)を、5%FBS E-MEM培養液で1/3~1/7に希釈し、この希釈液を96穴マイクロプレート(Nunc社製、167008)に0.2mLずつ添加し、同様に3~4日間の培養を行った。
【0050】
(ウイルス濃縮液の調製)
前記イヌ腎細胞の調製に従って準備した、培養細胞が十分に増殖した状態(コンフルエント)のT-75培養フラスコから培養上清を除き、PBS(-) 10mLで2回洗浄を行った。インフルエンザウイルス(Influenza A/PR/8/34 (H1N1)株、ATCC株VR-1469)を、PBS(-)に、TCID50約4log/mLとなるように懸濁し、その懸濁液1mLを当該フラスコ中に添加した。37℃で1時間培養し、そこにOpti-MEM(GIBCO社製、31985-070)を12mL添加し、37℃で培養した。培養時間の目安は約20時間で、細胞培養面積の約90%に細胞変性(CPE)が認められた。その培養上清を回収して4,000rpmで10分間遠心し、その上清を0.2μmメンブレンフィルターにて濾過した。その後、遠心式フィルターユニット(ミリポア社製、Amicon Ultra-15、100KDa、50mL容器)に添加して4,000rpmで5分間遠心し、培養上清約80mLを1mLに濃縮し、感染価TCID50の常用対数/mLが1×8の溶液(ウイルス濃縮液)を調製した。
【0051】
(ウイルス不活化効果の評価方法)
上記のとおり調製した試料溶液450μLに、上記のとおり調製したウイルス濃縮液を50μL入れて、25℃で1分間反応させた。その後、反応液100μLを、反応停止液であるSCDLPB 900μLと混合して反応を停止させた。反応を停止させた当該溶液について10倍希釈系列を作成するために、当該溶液100μLをSCDLPB 900μLにて順次希釈した。次いで、上記したとおり96穴マイクロプレート上にてMDCK細胞を培養したものから、5%FBS E-MEM培養液を取り除き、各ウェルに、前記10倍希釈系列の各希釈溶液100μLを添加し、COインキュベーターにて37℃で1時間放置した。その後、各ウェルに、3ppmトリプシン入り5%FBS E-MEM培養液を200μL添加し、37℃で5日間培養した。実体顕微鏡にてウイルス感染の有無を観察し、ウイルス感染価(50%組織培養感染値量、50% tissue culture infective dose、TCID50)を求めた。TCID50は、Behrens・Karber法に従って求めた。Behrens・Karber法は、Hierholzer J.C., Killington R.A., Virus isolation and quantitation, In Mahy B.W.J., Kangro H.O. (ed.), Virology methods manual, Harcourt Brace & Company, London, pp. 25-46 (1996) に記載されている。
log TCID50=log(1列目の希釈度)-(各希釈列における(変性ウェル数/全ウェル数)の総和-0.5)×log(希釈率)
ウイルス感染価の値から、以下の評価基準に基づき、ウイルスの不活化効果を評価した。結果を表1~2に示す。
《評価基準》
◎◎:ブランクのウイルス感染価からの減少値が3以上。
◎:ブランクのウイルス感染価からの減少値が2.5以上3未満。
○:ブランクのウイルス感染価からの減少値が2以上2.5未満。
×:ブランクのウイルス感染価からの減少値が2未満。
なお、「ブランク」は、試料溶液の代わりに、式(I)で表される第四級アンモニウム塩を添加しないことを除いて、試料溶液と同様に調製した溶液を用いて上述に記載した方法と同じ方法で試験した場合を意味する。
【0052】
<皮膚への刺激性の評価>
(タンパク変性評価の方法)
皮膚への刺激性の評価は、以下のタンパク変性評価によって行った。
卵白アルブミン水溶液(濃度0.5質量%)750μL、及び第四級アンモニウム塩水溶液(濃度0.3質量%)750μLをバイアルに入れ、40℃で、20時間放置した。次いで、0.45μmフィルターで濾過し、液体クロマトグラフィーで分析した。卵白アルブミン水溶液のみを同様の条件で処理し、液体クロマトグラフィーで分析した。これらの結果を用いて以下の式によりタンパク変性率を求めた。
タンパク変性率(%)=(1-(第四級アンモニウム塩水溶液処理後のピーク高さ)/(未処理タンパクのピーク高さ))×100
タンパク変性率の値から、以下の評価基準に基づき、皮膚への刺激性を評価した。結果を表1~2に示す。
《評価基準》
○:タンパク変性率が15%未満。
△:タンパク変性率が15%以上20%未満。
×:タンパク変性率が20%以上。
【0053】
【表1】
【0054】
【表2】
【0055】
表1~2に示すように、本発明を適用した実施例1~12は、ウイルス不活化効果の評価が「◎◎」、「◎」又は「○」、皮膚への刺激性の評価が「○」又は「△」で、優れたウイルス不活化効果と皮膚への刺激を少なくすることとの両立が図れていた。
これに対し、式(I)におけるR及びRの炭素数がともに8で、本発明の範囲外である比較例1は、ウイルス不活化効果の評価が「×」だった。式(I)におけるR及びRの炭素数がともに10で、本発明の範囲外である比較例2は、皮膚への刺激性の評価が「×」だった。式(I)におけるR及びRの炭素数がともに16又は18で、本発明の範囲外である比較例3~4は、ウイルス不活化効果の評価が「×」だった。pHが本発明の範囲外である比較例5~6は、皮膚への刺激性の評価が「×」だった。第四級アンモニウム塩(I)に代えて塩化ベンザルコニウムを用いた比較例7は、ウイルス不活化効果の評価が「×」だった。
【0056】
これらの結果から、本発明によれば、皮膚への刺激が少なく、優れたウイルス不活化効果を奏することが分かった。
【0057】
以下に、本発明の液体ウイルス不活化組成物を用いた処方例の一例を示す。下記の例において、各成分は配合成分名を示す。各成分の後に記した数字は含有量(質量%)を示し、全合計量は100質量%である。精製水の量「残部」は、全合計量が100質量%となるように、精製水の量を調整したことを示す。「pH」は、25℃における値を示す。
【0058】
[処方例1:ハンドソープ1]
ジヤシアルキルジメチルアンモニウムクロリド:1.0
ラウリン酸アミドプロピルベタイン:1.5
ポリオキシエチレンラウリルエーテル:2.0
グリセリン:0.5
プロピレングリコール:0.5
精製水:残部
合計:100
pH:7
【0059】
[処方例2:ハンドミスト1]
ジヤシアルキルジメチルアンモニウムクロリド:0.05
エタノール:20(体積%)
グリセリン:0.3
クエン酸ナトリウム:0.1
ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油:0.2
精製水:残部
合計:100
pH:8
【0060】
[処方例3:硬質表面洗浄除菌剤1]
ジヤシアルキルジメチルアンモニウムクロリド:0.1
ラウリン酸アミドプロピルベタイン:2
EDTA:1
クエン酸ナトリウム:1
精製水:残部
合計:100
pH:8
【0061】
[処方例4:硬質表面洗浄除菌剤2]
ジヤシアルキルジメチルアンモニウムクロリド:1.0
ラウリン酸アミドプロピルベタイン:3.0
プロピレングリコール:3.0
クエン酸:0.25
精製水:残部
合計:100
pH:7
【0062】
[処方例5:硬質表面洗浄除菌剤3]
ジヤシアルキルジメチルアンモニウムクロリド:0.15
ポリオキシエチレントリデシルエーテル:0.2
ラウリン酸アミドプロピルベタイン:0.8
クエン酸ナトリウム:0.3
エタノール:1
精製水:残部
合計:100
pH:7
【0063】
[処方例6:硬質表面洗浄除菌剤4]
ジヤシアルキルジメチルアンモニウムクロリド:0.05
ミリスチルジメチルアミンオキシド:0.3
メチルグリシン2酢酸3ナトリウム:0.5
クエン酸ナトリウム:0.3
クエン酸:1
精製水:残部
合計:100
pH:7
【0064】
[処方例7:硬質表面洗浄除菌剤5]
ジヤシアルキルジメチルアンモニウムクロリド:0.05
ミリスチルジメチルアミンオキシド:0.1
アルキルグルコシド:0.1
精製水:残部
合計:100
pH:7
【0065】
[処方例8:硬質表面洗浄除菌剤6]
ジヤシアルキルジメチルアンモニウムクロリド:0.3
ミリスチルジメチルアミンオキシド:6.0
ラウリン酸アミドプロピルベタイン:3.0
EDTA-3ナトリウム:0.2
エタノール:4
精製水:残部
合計:100
pH:8
【0066】
[処方例9:ハンドソープ2]
ジヤシアルキルジメチルアンモニウムクロリド:1.5
ポリオキシエチレンラウリルエーテル:5.0
ラウリルジメチルアミンオキシド:2.0
ヤシ油脂肪酸ジエタノールアミド:1.5
ヤシ油アルキルジメチルアミノ酢酸ベタイン:1.0
EDTA-2ナトリウム:1.0
精製水:残部
合計:100
pH:7
【0067】
[処方例10:ハンドソープ3]
ジヤシアルキルジメチルアンモニウムクロリド:0.5
ラウリルグルコシド:2.5
モノエタノールアミン:0.05
精製水:残部
合計:100
pH:8
【0068】
[処方例11:ハンドソープ4]
ジヤシアルキルジメチルアンモニウムクロリド:1.0
EDTA-2ナトリウム:0.75
ラウレス-4カルボン酸ナトリウム:15
精製水:残部
合計:100
pH:7
【0069】
[処方例12:ハンドミスト2]
ジヤシアルキルジメチルアンモニウムクロリド:0.2
乳酸:0.2
乳酸ナトリウム:2.4
1,3-ブチレングリコール:0.2
精製水:残部
合計:100
pH:5
【0070】
[処方例13:ハンドミスト3]
ジヤシアルキルジメチルアンモニウムクロリド:0.1
りん酸:1.0
りん酸三ナトリウム:1.5
エタノール:30
精製水:残部
合計:100
pH:5
【0071】
[処方例14:ハンドジェル1]
ジヤシアルキルジメチルアンモニウムクロリド:0.05
アクリル酸-メタクリル酸アルキル共重合体:0.15
エタノール:40
トリエタノールアミン:0.08
ヒアルロン酸ナトリウム:0.001
グリセリン:0.2
精製水:残部
合計:100
pH:7